シャワー添加物ディスペンサ
アーム部材を含むシャワー添加物ディスペンサ・アセンブリ。レセプタクルが、アーム部材に取り付けられている。本体部材は、流体を保持するために中にキャビティが形成されており、この本体部材は、レセプタクルに取外し可能に取り付けられている。微小多孔質流量制限部材は、本体部材に配置されている。微小多孔質流量制限部材は、流体が本体部材から出るのを可能にするように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学物質ディスペンサに係り、特に、シャワーヘッドまたはシャワー・パイプに取り付け可能な添加物ディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
シャワーヘッド用取付デバイスはよく知られており、芳香油や薬剤などの添加物をシャワー水内に分配する方法を提供する。これまでに提案されたデバイスは、水中への添加物、芳香油または薬剤の流量を正確に制御する能力が欠けているか、またはこのような制御を行うデバイスは一般に、非常に複雑な構成であり、したがって製造するのに費用がかかりすぎる。さらに、かなりの空間を使用するため、および占めるため、厄介である。
【0003】
例えば、米国特許第4,358,056号は、水がシャワーヘッド内に入る前に添加物が水中に案内される、すなわち、添加物が圧力を受けて水と混合される速度を制御する方法を開示している。しかし、デバイスは混合器結合の使用および3つの異なる値が必要である。このデバイスおよび従来技術に記載されている多くの同様のデバイスの追加の欠点は、水がシャワーヘッドに入る前に添加物が水と混合されるということである。最も商業的なシャワーヘッドは、合成ゴムで作られた様々な部分に嵌合され、芳香油などの添加物はこれらのゴム部分のかなりの膨張を引き起こし、それによってシャワーヘッドに損傷が生じる。
【0004】
米国特許第4,131,232号および米国特許第6,923,384号は、水がシャワーヘッドから出た後に、添加物がシャワー水に加えられる2つの極めて同様の液体添加物分配デバイスを開示している。両方のデバイスとも、シャワー水内へのリザーバからの添加物の流れを生じさせるための力として重力を使用する。しかし、両方のデバイスで、添加物は別個の液滴として水流内に流れるが、これは多くの応用例において望ましくない。例えば、1つの潜在的なタイプの応用例、すなわち芳香療法では、典型的な持続時間のシャワーに必要な芳香油の量は、極めて少なく、普通は約0.5ml/分未満または約10滴/分である。したがって、油が個別の液滴の形で加えられると、芳香効果は非常に断続的であり、芳香のない数秒の期間の後に急激に強い芳香の状態となり、この結果は普通は望ましくない。
【0005】
さらに、上記特許のいずれも、油の流量を制御する特定の方法を開示していない。ニードル・バルブまたはピンチ・バルブなどの単純なバルブは、芳香油または薬剤などの他の添加物を分配するのに必要な極めて低い流量での適当な流量制御を行うことができない。電動バルブは、流量の適当な制御を行うことができるが、このようなバルブはほとんどの消費者応用例には高価過ぎる。添加物流量の正確で信頼性のある制御は、多くの応用例で重要である。例えば、芳香効果を作り出すためにバス・オイルまたはエッセンシャル・オイルがシャワー水に添加される場合、芳香の強さが、オイルのタイプおよび水温などのいくつかの要因に影響され、異なる芳香の強さ(強い、中程度、マイルド)に対する好みは使用者間で様々であるため、流量を制御する必要がある。添加物流量を制御する必要性は、エッセンシャル・オイルおよびバス・オイルに限らないが、薬剤などの他の添加物にも当てはまる。
【0006】
本発明は、極めて低い流量でシャワー水への添加物の連続的、すなわち非間欠的流れを運び、1つの移動部品のみを使用して幅広い範囲にわたって流量を制御することが可能であるシャワー添加物ディスペンサを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,358,056号
【特許文献2】米国特許第4,131,232号
【特許文献3】米国特許第6,923,384号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、この一般的なタイプの従来から知られているデバイスの上記欠点を克服し、より単純な構成であるシャワー添加物ディスペンサをより汎用性があり使用し易くするシャワー添加物ディスペンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、極めて低い流量でシャワー水への添加物の連続的、すなわち非間欠的流れを運び、1つの移動部品のみを使用して幅広い範囲にわたって流量を制御することが可能であるシャワー添加物ディスペンサを提供する。
【0010】
挙げられた前述および他の目的で、アーム部材を含むシャワー添加物ディスペンサ・アセンブリが提供される。レセプタクルがアーム部材に取り付けられている。本体部材は、流体を保持するために中にキャビティが形成されており、本体部材はレセプタクルに取外し可能に取り付けられている。微小多孔質(マイクロ・ポーラス)の流量制限部材(流量リストリクタ)が、本体部材に配置されている。微小多孔質流量制限部材は、流体が本体部材から出るのを可能にするように構成されている。
【0011】
本発明の別の特性によると、レセプタクルは、本体部材の角度を規定することによって流体の流量を制御するために、アーム部材に旋回可能に取り付けられている。
【0012】
本発明の追加の特性によると、本体部材は、中に開口部が形成された端部を有する。開口部は、箔で密封されている。レセプタクルは、本体部材がレセプタクルに取り付けられる場合に箔を穿刺するように構成された穿刺デバイスを有する。
【0013】
本発明の追加の特性によると、穿刺デバイスは、その穿刺デバイスに沿って流れることによって空気が本体から逃げるのを可能にする十字架形断面を有する。
【0014】
本発明の別の追加の特性によると、本体部材はバヨネット・タイプの接続でレセプタクルに取り付けられている。
【0015】
本発明の別の特性によると、微小多孔質流量制限部材は疎水性である。
【0016】
本発明のさらに別の特性によると、微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンおよびポリプロピレンからなる群から選択されている。
【0017】
本発明のさらに追加の特性によると、アーム部材は入れ子式であり、シャワー供給パイプに取り付けられるように構成されている。
【0018】
本発明の目的に照らして、穿刺デバイスを有するレセプタクルと組み合わせたシャワー添加物ディスペンサも提供される。このディスペンサは、流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材を備えている。本体部材は、レセプタクルに取外し可能に取り付けられるように構成されている。本体部材は、中に開口が形成され、キャビティと連通している。開口は、穿刺デバイスを受けるように構成されている。シールが、開口を密封する。多孔性流量制限部材は、本体部材に配置されており、流体がキャビティから流れることを可能にするように構成されている。
【0019】
本発明のさらに別の特性によると、シールは、本体部材に固定された箔である。
【0020】
本発明のさらに別の特性によると、本体部材は、本体部材をレセプタクルに取り付けるためのタブを有する。
【0021】
本発明のさらに別の特性によると、微小多孔質流量制限部材は円筒形である。微小多孔質流量制限部材は、キャビティ内に配置された部分と、本体部分から突出している部分とを有する。
【0022】
本発明の特徴と考えられる他の特性が、添付の特許請求の範囲に記載されている。
【0023】
本発明は、添加物をシャワー水に運ぶためのシャワー添加物ディスペンサとして具体化されていると本明細書に図示および記載されているが、それにもかかわらず、図示した詳細に限定することを意図したものではない。というのは、本発明の精神から逸脱することなく、特許請求の範囲の均等物の範囲内で、様々な修正および構造的変更を本明細書に加えることができるからである。
【0024】
しかし、本発明の構成および動作の方法は、その追加の目的および利点と共に、添付の図面と合わせて読んだ場合に、特定の実施形態の以下の説明から最も良く理解されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】シャワー供給パイプ上に取り付けられた、本発明によるシャワー添加物ディスペンサの斜視図である。
【図2】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの軸方向断面図である。
【図3】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの別の軸方向断面図である。
【図4】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの第4の本体部材の軸方向断面図である。
【図5a】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの別の実施形態の軸方向断面図である。
【図5b】図5aの線A−Aに沿った、本発明の径方向断面図である。
【図6a】図5aに示すデバイスを受けるように適合されたレセプタクルの軸方向断面図である。
【図6b】レセプタクルを図6aに示す位置から90°回転させた、図6aに示すレセプタクルの軸方向断面図である。
【図6c】図6aの線B−Bに沿った、レセプタクルの径方向断面図である。
【図6d】図6bの線C−Cに沿った、図6bに示すレセプタクルの径方向断面図である。
【図7】レセプタクルに挿入された、本発明の第2の実施形態のディスペンサを示す軸方向断面図である。
【図8】シャワー供給パイプ上に取り付けられた、図5aに示す本発明によるシャワー添加物ディスペンサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1から4を参照すると、新規および改良型のシャワー添加物ディスペンサ10を次に説明する。図2は、ディスペンサ10が軸方向孔111を有する円筒形本体部材11を備えていることを示している。円筒形本体部材11の一端部は、添加物リザーバ13のネック上のねじ山と嵌合する、ねじ山部12を有する。円筒形本体部材11のもう一端部は、軸方向孔111に連結された円形開口部212を有する。円形開口部212は、微小多孔質流量制限部材14の直径より僅かに大きな直径を有する。したがって、流量制限部材14を本体部材11の円形開口部212に挿入することができる。本体部材11は、本体部材11と流量制限部材14の間の間隙を通した漏洩を防ぐように働く、Oリング15を着座させるように円形開口部212内に環状シール溝を備えている。本体部材11を通る軸方向孔111は、異なる直径を有する2つの部分を備えている。本体部材11の一端部では、孔111は比較的大きな直径111bを有し、したがって、リザーバ13の容量とほぼ同じである容量を有するキャビティ111bを提供する。孔111の他のより長い部分111aは、油が孔を通して流れる場合に気泡を逃がすことを可能にするのに十分な大きさであるが、比較的小さい直径を有する。この目的で、孔111のより長い部分111aの直径の最小寸法は、約1/8インチ(約3.18mm)、好ましくは5/32インチ(3.97mm)である。以下により詳細に説明する理由により、孔111のより長い部分111aの直径は、添加物が孔111を通して流れる場合に気泡を逃がすことを可能にするのに必要なほど大きくないことが望ましい。
【0027】
微小多孔質流量制限部材14は、焼結粒子で作られたシリンダである。構成材料は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのプラスチック、セラミック、または青銅またはステンレス鋼などの金属であってもよい。プラスチックで作られた微小多孔質流量制限部材14は、安価であるという利点を提供する。加えて、流量制限部材14がポリエチレンまたはポリプロピレンなどの疎水性材料で構成されている場合、流量制限部材14を通して添加物の流れに影響を与えることなく、流量制限部材14をシャワー水に直接曝すことができる。しかし、プラスチックで作られた微小多孔質流量制限部材14は、あまり耐性がなく、またエッセンシャル・オイルに普通に存在する色素から退色される。したがって、プラスチックで作られた流量制限部材14は、本発明の第2の実施形態で以下に記載するような使い捨てデバイスでの使用により適切である。金属またはセラミックで作られた流量制限部材14は、本発明の第1の実施形態で記載されたデバイスなどの、繰り返し使用を意図したデバイスでの使用に好ましい。しかし、疎水性プラスチックで作られた流量制限部材14と比べて、金属およびセラミックで作られた流量制限部材14を普通、シャワー水に直接曝すべきではない。というのは、これらの材料の表面上の水の存在が、流量制限部材14を通した添加物の流れを干渉する可能性があるからである。
【0028】
添加物が流量制限部材14を通して流れる流量は、流量制限部材14の気孔率、流量制限部材14の寸法および幾何形状、および流量制限部材14上の流体カラムによって加えられる静水圧によって決められる。加えて、流量はまた、流量制限部材14がどれだけ本体部材11内に延びているかによって決められる。本発明の目的で、流量制限部材14の孔寸法は、1/8インチ(約3.18mm)から1/4インチ(6.35mm)の間の直径および1/2インチ(1.27cm)から2インチ(5.08cm)の間の長さを有する流量制限部材14では、0.5から90ミクロンの範囲、より好ましくは5から35ミクロンの範囲であるべきであると規定されている。本体部材11から突出する流量制限部材14の端部は、液体分配先端とも呼ばれる、先端16のねじ山と嵌合するようになっているねじ切り孔114を有する。流量制限部材14に取り付けられた先端16の端部は、流量制限部材14の直径とほぼちょうど同じである直径を有する。先端16および流量制限部材14は、継目なく互いに取り付けられており、それによって流量制限部材14の表面を通して浸透する液体添加物が、先端16の表面上で下向きに流れる。先端16の反対側の端部は円錐状に形成される。先端16を、これに限らないが、金属、プラスチックおよびセラミックを含む、様々な材料で製造することができる。先端16の表面組織は、円滑でないように僅かに粗面化させるべきである。これにより、その表面上で下向きに流れる液体添加物を個別の液滴でなく、連続した薄膜とすることが可能になる。
【0029】
キャップ17は、本体部材11から突出する微小多孔質流量制限部材14の端部を覆うように設けられており、それによってシャワー水に曝されないが、そうでなければ流量制限部材14を通る添加物の浸透を干渉する可能性がある。キャップ17の一端部は、本体部材11上の雄ねじ山に嵌合されるねじ切り開口部を有する。もう一端部は、先端16がこれを通して突起する狭い開口を有する。
【0030】
図1および3に示すように、本体部材11は、液体添加物がデバイスから外に流れる場合に、本体部材11の上側キャビティ111b内への空気を可能にする通気孔として働く、小さな開口18を備えている。開口18の正確な位置を、以下にさらに詳細に論じる。
【0031】
図2に示すように、本体部材11は、円筒形ピン20を介して取付部材19に取り付けられている。ピン20の一端部は、本体部材11に永久的に固定されている。取付部材19は、ピン20と嵌合するようになっている開口を備えている。
【0032】
ピン20は、ほぼ180°だけピン20を囲む、溝21を備えている。図4に示すように、取付部材19内のねじ切り孔は、溝21内に嵌合するねじ山付ねじ22と嵌合するように構成されている。したがって、ねじ22が取付部材19のねじ切り開口内にねじ込まれた場合、本体部材11を取付部材19に対して回転させることが可能である角度を制限する。したがって、本体部材11および取付部材19が最初、垂直位置で両方の部材と位置合わせされる場合、先端16が直接上向きに向き、リザーバ13がちょうど反対の位置に下向きに向く、またはその逆である初期位置からである、取付部材19に対して180°だけ本体部材11を回転させることができる。本体部材11はソケット12が下に向くように位置決めされる場合、リザーバ13を本体部材11に取り付けることができ、その後に本体部材11を逆さまに旋回させることによって、液体添加物はいかなる材料もこぼすことなく、リザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111bまで運ばれる。これに関して、リザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111bまで運ばれる場合に、液体が開口18から流れないような位置に開口18を配置するべきであることに注目することが重要である。例えば、ディスペンサ10が添加物をリザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111bまで運ぶために、反時計回りに回転されなければならないように設定されている場合、本体部材11の下部の移動の方向に向くように開口18を配置すべきである。
【0033】
図1および2に示すように、取付部材19は、もう一端部がクランプ24を介してシャワー・パイプに取り付けられている、1片の可撓性配管またはアーム部材23に固定されている。可撓性配管により、シャワー水流内へのおよびそこからのディスペンサ10の移動が可能になる。
【0034】
ディスペンサ10を使用する場合、本体部材11はソケット12が下を向いた状態で、垂直位置に旋回される。液体添加物が装填されたリザーバ13は、ソケット12内にねじ込まれ、本体部材11は先端16が下を向く位置まで回転される。回転により、液体添加物がリザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111b内に、その後、流量制限部材14と連通する本体部材11の狭い孔111aを通して流れる。液体が流量制限部材14に浸透する場合、流量制限部材14の外部表面上の薄膜のように見える。この膜は次第に、先端16の表面全体を覆うように下向きに流れる。先端16がシャワー水流に挿入されると、この膜は連続して洗い流され、添加物は水流内に分散される。
【0035】
液体添加物は、流量制限部材14上の流体のカラムによって加えられた静水圧により、流量制限部材14を通して流れる。液体が本体部材11のキャビティ111b内に運ばれると、液体のほとんどは本体部材11の上側キャビティ111b内に置かれ、液体の小さな部分だけが本体部材11を通して孔111aの狭い部分の空間を占める。したがって、液体が分配されると、静水圧、それによって流量は、液体のほとんどが消費されるまで比較的一定となる。というのは、上側キャビティ111b内の液体カラムの高さは、カラムの合計高さに比べて比較的小さいからである。したがって、本体部材11を通した狭い孔111aの直径は、デバイスが液体添加物で満たされている場合に、気泡が逃げることを可能にするのに必要な最小値より大きくならないようにするべきである。本発明の第1の実施形態では、本体部材11内の大きなキャビティ111bの容量は、本体部材11の合計内部容量の50から90%、より好ましくは75から85%を占める。本体部材11内の狭い孔111aの長さは、1から8インチ(2.54〜20.32cm)の間、より好ましくは2から6インチ(5.08〜15.24cm)の間である。
【0036】
流量制限部材14を通る流量は、先端16が下を向いた状態でディスペンサ10が垂直位置にある場合にその最大値である。流量を少なくするため、本体部材11は回転され、それによって垂直位置に保持される取付部材19との角度が形成される。本体部材11の傾斜により、流量制限部材14上で液体カラムによって加えられる有効静水圧が小さくなる。例えば、本体部材11が取付部材19と45°の角度を形成する位置まで傾斜される場合、流量は本体部材11が垂直位置に保持されるときに達成される流量の約70%まで小さくなる。60°の角度では、流量は約50%などに小さくなる。
【0037】
リザーバ13が下向きになるように、ディスペンサを単に回転させることによって、シャワー水を止めた後にディスペンサ10内にあるいずれかの液体添加物をリザーバ13に戻し、その後確保することができる。これにより、液体をディスペンサからリザーバ13内に排水させる。
【0038】
図5aおよび5b、6aから6d、および7を参照して、本発明の好ましい実施形態を次に説明する。図5aに示すように、ディスペンサ10は、一端部に微小多孔質流量制限部材14の直径より僅かに大きい直径を備えた円形開口部を有する、中空本体部材11を有し、それによって流量制限部材14を本体部材11の孔に挿入することができる。本体部材11は、本体部材11と流量制限部材14の間の間隙を通した漏洩を防ぐように働く、Oリング33を着座させる環状シール溝411を備えている。本体部材11のもう一端部は、本体部材11に入れられた液体は微小多孔質流量制限部材14を通して流れることができるように、デバイス内への空気を可能にする通気孔として働く開口44を備えている。使用前、開口44は、添加物が微小多孔質流量制限部材14を通して外に流れるのを防ぐ、接着剤箔144によって覆われている。別の方法では、本体部材11は貫通開口44を備えていない可能性がある。この場合、本体部材11の端部は、周面を画定する折線または細線で形成することができる。周面は、本体部材11がレセプタクル116内に挿入される場合に変位されるパネルまたはボタンを画定する。これにより、周面によって画定される開口44が作り出される。
【0039】
上に論じるように、微小多孔質流量制限部材14は、焼結粒子で作られており、プラスチック、金属、およびセラミックを含む範囲の材料から製造することができる。比較的安価であるので、プラスチックは、一度のみ使用される場合に、本発明の好ましい実施形態に記載されたデバイスでの使用に好ましい材料である。微小多孔質流量制限部材14は、円筒形の形状をしており、図5aおよび図7に示すように、一端部(盲端型流量制限部材)上で閉じられた中実シリンダまたは中空シリンダのいずれであってもよい。
【0040】
図5aおよび5bに示すように、本体部材11は、図6aから6dに示すバヨネット・タイプの接続でレセプタクル116内のスロット117内に嵌合するタブ115を備えている。レセプタクル116はねじ付き開口118を有し、それによって一片の可撓性配管に取り付けることができ、そのもう一端部を図1に示すのと同様の方法でシャワー・パイプに取り付けることができる。レセプタクル116は、レセプタクル116の上部を通して延びる、尖った穿刺デバイス119と嵌合している。穿刺デバイス119の径方向断面は、図6dに示すような十字架のような形状をしており、それによって空気が穿刺デバイス119を通して移動することができる。次に、液体添加物で充填されたキャビティまたはチャンバ511を有する本体部材11が、レセプタクル116に挿入され、4分の1回転され、それによってレセプタクル116に取り付けられ、図7に示すようにタブ115によって定位置に保持される。本体部材11がレセプタクル116に挿入されると、穿刺デバイス119の尖った端部は、開口44を覆い、したがって空気が本体部材11のキャビティに入ることを可能にする接着箔144を貫通し、それによって本体部材11内に含まれる添加物が次に流量制限部材14を通って流れることができる。添加物が流量制限部材14を通して流れると、流量制限部材の表面上の膜のように見え、液滴を形成することなくシャワー水によって連続して洗い流される。本発明の本実施形態に記載されたデバイスは、一回のみの使用を意図したものであり、使用後に処分される。しかし、処分可能でありながら、デバイスを多数回使用することができるように寸法を調節することができる。したがって、この場合、微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンまたはポリプロピレンまたは同様のプラスチック材料などの安価な材料で作られていることが好ましい。ポリエチレンまたは同様のポリオレフィンで作られた微小多孔質構造は普通、極めて疎水性が高いので、シャワー水による流量制限部材14の直接的露出は、流量制限部材を通した添加物の流れを干渉しない。したがって、本体部材11から突起する流量制限部材14の一部を覆う必要はない。
【0041】
使用の際、本体部材11は、レセプタクルに挿入し、4分の1回転させることによって、レセプタクル116に取り付けられている。本体部材11はその後、垂直に、流量制限部材14がシャワーヘッドから流れる水に到達するように配置されている。水が流量制限部材14の表面上の添加物の薄膜を洗い流すと、添加物は水と均質に混合される。デバイスの一応用例では、添加物は芳香油または芳香油の混合物であってもよい。芳香油がシャワー水と混合されると、芳香療法効果が作り出される。液体添加物が排出されると、本体部材11はレセプタクル116から取り除かれ、廃棄される。
【0042】
添加物が流量制限部材14を通して流れる流量は、ディスペンサ10が流量制限部材14が下を向いた状態で垂直方向にある場合にその最大値にある。デバイスを垂直と水平の間の位置に傾斜されることにより、流量が小さくなる。例えば、本体部材11が垂直位置と45°の角度を形成する位置まで傾斜されると、流量は、本体部材11が垂直位置に保持される場合に得られる流量の約70%まで小さくなる。流れが完全に止められる水平位置まで本体部材11を傾斜させることができる。また、流量制限部材14をさらに本体部材11内にまたはそこから移動させることによって、流量を調節することができる。普通、流量制限部材14が本体部材11内にさらに移動されると、流量が大きくなり、また逆も同様である。
【0043】
図8は、シャワー供給パイプ100に取り付けられた、第2の実施形態のディスペンサ10を示している。しかし、アーム23を、シャワーの壁面にごく簡単に取り付けることができる。ディスペンサは、本体部材11の位置決めを可能にするように入れ子式である可能性があるアーム23を備えている。シャワー/シャワー供給パイプへのその取付と反対側のアーム23の端部では、レセプタクル116は、上に示すようにピンまたはねじを使用して、アーム23に旋回可能に取り付けられている。
【符号の説明】
【0044】
10 シャワー添加物ディスペンサ; 11 本体部材; 12 ねじ山部;
13 添加物リザーバ; 14 微小多孔質流量制限部材; 15 Oリング;
16 先端; 17 キャップ; 18 開口; 19 取付部材;
20 円筒形ピン20; 21 溝; 22 ねじ; 23 アーム部材;
24 クランプ; 111 孔; 111a 孔の長い部分;
111 キャビティ; 116 レセプタクル; 119 穿刺デバイス。
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学物質ディスペンサに係り、特に、シャワーヘッドまたはシャワー・パイプに取り付け可能な添加物ディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
シャワーヘッド用取付デバイスはよく知られており、芳香油や薬剤などの添加物をシャワー水内に分配する方法を提供する。これまでに提案されたデバイスは、水中への添加物、芳香油または薬剤の流量を正確に制御する能力が欠けているか、またはこのような制御を行うデバイスは一般に、非常に複雑な構成であり、したがって製造するのに費用がかかりすぎる。さらに、かなりの空間を使用するため、および占めるため、厄介である。
【0003】
例えば、米国特許第4,358,056号は、水がシャワーヘッド内に入る前に添加物が水中に案内される、すなわち、添加物が圧力を受けて水と混合される速度を制御する方法を開示している。しかし、デバイスは混合器結合の使用および3つの異なる値が必要である。このデバイスおよび従来技術に記載されている多くの同様のデバイスの追加の欠点は、水がシャワーヘッドに入る前に添加物が水と混合されるということである。最も商業的なシャワーヘッドは、合成ゴムで作られた様々な部分に嵌合され、芳香油などの添加物はこれらのゴム部分のかなりの膨張を引き起こし、それによってシャワーヘッドに損傷が生じる。
【0004】
米国特許第4,131,232号および米国特許第6,923,384号は、水がシャワーヘッドから出た後に、添加物がシャワー水に加えられる2つの極めて同様の液体添加物分配デバイスを開示している。両方のデバイスとも、シャワー水内へのリザーバからの添加物の流れを生じさせるための力として重力を使用する。しかし、両方のデバイスで、添加物は別個の液滴として水流内に流れるが、これは多くの応用例において望ましくない。例えば、1つの潜在的なタイプの応用例、すなわち芳香療法では、典型的な持続時間のシャワーに必要な芳香油の量は、極めて少なく、普通は約0.5ml/分未満または約10滴/分である。したがって、油が個別の液滴の形で加えられると、芳香効果は非常に断続的であり、芳香のない数秒の期間の後に急激に強い芳香の状態となり、この結果は普通は望ましくない。
【0005】
さらに、上記特許のいずれも、油の流量を制御する特定の方法を開示していない。ニードル・バルブまたはピンチ・バルブなどの単純なバルブは、芳香油または薬剤などの他の添加物を分配するのに必要な極めて低い流量での適当な流量制御を行うことができない。電動バルブは、流量の適当な制御を行うことができるが、このようなバルブはほとんどの消費者応用例には高価過ぎる。添加物流量の正確で信頼性のある制御は、多くの応用例で重要である。例えば、芳香効果を作り出すためにバス・オイルまたはエッセンシャル・オイルがシャワー水に添加される場合、芳香の強さが、オイルのタイプおよび水温などのいくつかの要因に影響され、異なる芳香の強さ(強い、中程度、マイルド)に対する好みは使用者間で様々であるため、流量を制御する必要がある。添加物流量を制御する必要性は、エッセンシャル・オイルおよびバス・オイルに限らないが、薬剤などの他の添加物にも当てはまる。
【0006】
本発明は、極めて低い流量でシャワー水への添加物の連続的、すなわち非間欠的流れを運び、1つの移動部品のみを使用して幅広い範囲にわたって流量を制御することが可能であるシャワー添加物ディスペンサを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4,358,056号
【特許文献2】米国特許第4,131,232号
【特許文献3】米国特許第6,923,384号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、この一般的なタイプの従来から知られているデバイスの上記欠点を克服し、より単純な構成であるシャワー添加物ディスペンサをより汎用性があり使用し易くするシャワー添加物ディスペンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、極めて低い流量でシャワー水への添加物の連続的、すなわち非間欠的流れを運び、1つの移動部品のみを使用して幅広い範囲にわたって流量を制御することが可能であるシャワー添加物ディスペンサを提供する。
【0010】
挙げられた前述および他の目的で、アーム部材を含むシャワー添加物ディスペンサ・アセンブリが提供される。レセプタクルがアーム部材に取り付けられている。本体部材は、流体を保持するために中にキャビティが形成されており、本体部材はレセプタクルに取外し可能に取り付けられている。微小多孔質(マイクロ・ポーラス)の流量制限部材(流量リストリクタ)が、本体部材に配置されている。微小多孔質流量制限部材は、流体が本体部材から出るのを可能にするように構成されている。
【0011】
本発明の別の特性によると、レセプタクルは、本体部材の角度を規定することによって流体の流量を制御するために、アーム部材に旋回可能に取り付けられている。
【0012】
本発明の追加の特性によると、本体部材は、中に開口部が形成された端部を有する。開口部は、箔で密封されている。レセプタクルは、本体部材がレセプタクルに取り付けられる場合に箔を穿刺するように構成された穿刺デバイスを有する。
【0013】
本発明の追加の特性によると、穿刺デバイスは、その穿刺デバイスに沿って流れることによって空気が本体から逃げるのを可能にする十字架形断面を有する。
【0014】
本発明の別の追加の特性によると、本体部材はバヨネット・タイプの接続でレセプタクルに取り付けられている。
【0015】
本発明の別の特性によると、微小多孔質流量制限部材は疎水性である。
【0016】
本発明のさらに別の特性によると、微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンおよびポリプロピレンからなる群から選択されている。
【0017】
本発明のさらに追加の特性によると、アーム部材は入れ子式であり、シャワー供給パイプに取り付けられるように構成されている。
【0018】
本発明の目的に照らして、穿刺デバイスを有するレセプタクルと組み合わせたシャワー添加物ディスペンサも提供される。このディスペンサは、流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材を備えている。本体部材は、レセプタクルに取外し可能に取り付けられるように構成されている。本体部材は、中に開口が形成され、キャビティと連通している。開口は、穿刺デバイスを受けるように構成されている。シールが、開口を密封する。多孔性流量制限部材は、本体部材に配置されており、流体がキャビティから流れることを可能にするように構成されている。
【0019】
本発明のさらに別の特性によると、シールは、本体部材に固定された箔である。
【0020】
本発明のさらに別の特性によると、本体部材は、本体部材をレセプタクルに取り付けるためのタブを有する。
【0021】
本発明のさらに別の特性によると、微小多孔質流量制限部材は円筒形である。微小多孔質流量制限部材は、キャビティ内に配置された部分と、本体部分から突出している部分とを有する。
【0022】
本発明の特徴と考えられる他の特性が、添付の特許請求の範囲に記載されている。
【0023】
本発明は、添加物をシャワー水に運ぶためのシャワー添加物ディスペンサとして具体化されていると本明細書に図示および記載されているが、それにもかかわらず、図示した詳細に限定することを意図したものではない。というのは、本発明の精神から逸脱することなく、特許請求の範囲の均等物の範囲内で、様々な修正および構造的変更を本明細書に加えることができるからである。
【0024】
しかし、本発明の構成および動作の方法は、その追加の目的および利点と共に、添付の図面と合わせて読んだ場合に、特定の実施形態の以下の説明から最も良く理解されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】シャワー供給パイプ上に取り付けられた、本発明によるシャワー添加物ディスペンサの斜視図である。
【図2】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの軸方向断面図である。
【図3】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの別の軸方向断面図である。
【図4】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの第4の本体部材の軸方向断面図である。
【図5a】本発明によるシャワー添加物ディスペンサの別の実施形態の軸方向断面図である。
【図5b】図5aの線A−Aに沿った、本発明の径方向断面図である。
【図6a】図5aに示すデバイスを受けるように適合されたレセプタクルの軸方向断面図である。
【図6b】レセプタクルを図6aに示す位置から90°回転させた、図6aに示すレセプタクルの軸方向断面図である。
【図6c】図6aの線B−Bに沿った、レセプタクルの径方向断面図である。
【図6d】図6bの線C−Cに沿った、図6bに示すレセプタクルの径方向断面図である。
【図7】レセプタクルに挿入された、本発明の第2の実施形態のディスペンサを示す軸方向断面図である。
【図8】シャワー供給パイプ上に取り付けられた、図5aに示す本発明によるシャワー添加物ディスペンサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1から4を参照すると、新規および改良型のシャワー添加物ディスペンサ10を次に説明する。図2は、ディスペンサ10が軸方向孔111を有する円筒形本体部材11を備えていることを示している。円筒形本体部材11の一端部は、添加物リザーバ13のネック上のねじ山と嵌合する、ねじ山部12を有する。円筒形本体部材11のもう一端部は、軸方向孔111に連結された円形開口部212を有する。円形開口部212は、微小多孔質流量制限部材14の直径より僅かに大きな直径を有する。したがって、流量制限部材14を本体部材11の円形開口部212に挿入することができる。本体部材11は、本体部材11と流量制限部材14の間の間隙を通した漏洩を防ぐように働く、Oリング15を着座させるように円形開口部212内に環状シール溝を備えている。本体部材11を通る軸方向孔111は、異なる直径を有する2つの部分を備えている。本体部材11の一端部では、孔111は比較的大きな直径111bを有し、したがって、リザーバ13の容量とほぼ同じである容量を有するキャビティ111bを提供する。孔111の他のより長い部分111aは、油が孔を通して流れる場合に気泡を逃がすことを可能にするのに十分な大きさであるが、比較的小さい直径を有する。この目的で、孔111のより長い部分111aの直径の最小寸法は、約1/8インチ(約3.18mm)、好ましくは5/32インチ(3.97mm)である。以下により詳細に説明する理由により、孔111のより長い部分111aの直径は、添加物が孔111を通して流れる場合に気泡を逃がすことを可能にするのに必要なほど大きくないことが望ましい。
【0027】
微小多孔質流量制限部材14は、焼結粒子で作られたシリンダである。構成材料は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのプラスチック、セラミック、または青銅またはステンレス鋼などの金属であってもよい。プラスチックで作られた微小多孔質流量制限部材14は、安価であるという利点を提供する。加えて、流量制限部材14がポリエチレンまたはポリプロピレンなどの疎水性材料で構成されている場合、流量制限部材14を通して添加物の流れに影響を与えることなく、流量制限部材14をシャワー水に直接曝すことができる。しかし、プラスチックで作られた微小多孔質流量制限部材14は、あまり耐性がなく、またエッセンシャル・オイルに普通に存在する色素から退色される。したがって、プラスチックで作られた流量制限部材14は、本発明の第2の実施形態で以下に記載するような使い捨てデバイスでの使用により適切である。金属またはセラミックで作られた流量制限部材14は、本発明の第1の実施形態で記載されたデバイスなどの、繰り返し使用を意図したデバイスでの使用に好ましい。しかし、疎水性プラスチックで作られた流量制限部材14と比べて、金属およびセラミックで作られた流量制限部材14を普通、シャワー水に直接曝すべきではない。というのは、これらの材料の表面上の水の存在が、流量制限部材14を通した添加物の流れを干渉する可能性があるからである。
【0028】
添加物が流量制限部材14を通して流れる流量は、流量制限部材14の気孔率、流量制限部材14の寸法および幾何形状、および流量制限部材14上の流体カラムによって加えられる静水圧によって決められる。加えて、流量はまた、流量制限部材14がどれだけ本体部材11内に延びているかによって決められる。本発明の目的で、流量制限部材14の孔寸法は、1/8インチ(約3.18mm)から1/4インチ(6.35mm)の間の直径および1/2インチ(1.27cm)から2インチ(5.08cm)の間の長さを有する流量制限部材14では、0.5から90ミクロンの範囲、より好ましくは5から35ミクロンの範囲であるべきであると規定されている。本体部材11から突出する流量制限部材14の端部は、液体分配先端とも呼ばれる、先端16のねじ山と嵌合するようになっているねじ切り孔114を有する。流量制限部材14に取り付けられた先端16の端部は、流量制限部材14の直径とほぼちょうど同じである直径を有する。先端16および流量制限部材14は、継目なく互いに取り付けられており、それによって流量制限部材14の表面を通して浸透する液体添加物が、先端16の表面上で下向きに流れる。先端16の反対側の端部は円錐状に形成される。先端16を、これに限らないが、金属、プラスチックおよびセラミックを含む、様々な材料で製造することができる。先端16の表面組織は、円滑でないように僅かに粗面化させるべきである。これにより、その表面上で下向きに流れる液体添加物を個別の液滴でなく、連続した薄膜とすることが可能になる。
【0029】
キャップ17は、本体部材11から突出する微小多孔質流量制限部材14の端部を覆うように設けられており、それによってシャワー水に曝されないが、そうでなければ流量制限部材14を通る添加物の浸透を干渉する可能性がある。キャップ17の一端部は、本体部材11上の雄ねじ山に嵌合されるねじ切り開口部を有する。もう一端部は、先端16がこれを通して突起する狭い開口を有する。
【0030】
図1および3に示すように、本体部材11は、液体添加物がデバイスから外に流れる場合に、本体部材11の上側キャビティ111b内への空気を可能にする通気孔として働く、小さな開口18を備えている。開口18の正確な位置を、以下にさらに詳細に論じる。
【0031】
図2に示すように、本体部材11は、円筒形ピン20を介して取付部材19に取り付けられている。ピン20の一端部は、本体部材11に永久的に固定されている。取付部材19は、ピン20と嵌合するようになっている開口を備えている。
【0032】
ピン20は、ほぼ180°だけピン20を囲む、溝21を備えている。図4に示すように、取付部材19内のねじ切り孔は、溝21内に嵌合するねじ山付ねじ22と嵌合するように構成されている。したがって、ねじ22が取付部材19のねじ切り開口内にねじ込まれた場合、本体部材11を取付部材19に対して回転させることが可能である角度を制限する。したがって、本体部材11および取付部材19が最初、垂直位置で両方の部材と位置合わせされる場合、先端16が直接上向きに向き、リザーバ13がちょうど反対の位置に下向きに向く、またはその逆である初期位置からである、取付部材19に対して180°だけ本体部材11を回転させることができる。本体部材11はソケット12が下に向くように位置決めされる場合、リザーバ13を本体部材11に取り付けることができ、その後に本体部材11を逆さまに旋回させることによって、液体添加物はいかなる材料もこぼすことなく、リザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111bまで運ばれる。これに関して、リザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111bまで運ばれる場合に、液体が開口18から流れないような位置に開口18を配置するべきであることに注目することが重要である。例えば、ディスペンサ10が添加物をリザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111bまで運ぶために、反時計回りに回転されなければならないように設定されている場合、本体部材11の下部の移動の方向に向くように開口18を配置すべきである。
【0033】
図1および2に示すように、取付部材19は、もう一端部がクランプ24を介してシャワー・パイプに取り付けられている、1片の可撓性配管またはアーム部材23に固定されている。可撓性配管により、シャワー水流内へのおよびそこからのディスペンサ10の移動が可能になる。
【0034】
ディスペンサ10を使用する場合、本体部材11はソケット12が下を向いた状態で、垂直位置に旋回される。液体添加物が装填されたリザーバ13は、ソケット12内にねじ込まれ、本体部材11は先端16が下を向く位置まで回転される。回転により、液体添加物がリザーバ13から本体部材11の上側キャビティ111b内に、その後、流量制限部材14と連通する本体部材11の狭い孔111aを通して流れる。液体が流量制限部材14に浸透する場合、流量制限部材14の外部表面上の薄膜のように見える。この膜は次第に、先端16の表面全体を覆うように下向きに流れる。先端16がシャワー水流に挿入されると、この膜は連続して洗い流され、添加物は水流内に分散される。
【0035】
液体添加物は、流量制限部材14上の流体のカラムによって加えられた静水圧により、流量制限部材14を通して流れる。液体が本体部材11のキャビティ111b内に運ばれると、液体のほとんどは本体部材11の上側キャビティ111b内に置かれ、液体の小さな部分だけが本体部材11を通して孔111aの狭い部分の空間を占める。したがって、液体が分配されると、静水圧、それによって流量は、液体のほとんどが消費されるまで比較的一定となる。というのは、上側キャビティ111b内の液体カラムの高さは、カラムの合計高さに比べて比較的小さいからである。したがって、本体部材11を通した狭い孔111aの直径は、デバイスが液体添加物で満たされている場合に、気泡が逃げることを可能にするのに必要な最小値より大きくならないようにするべきである。本発明の第1の実施形態では、本体部材11内の大きなキャビティ111bの容量は、本体部材11の合計内部容量の50から90%、より好ましくは75から85%を占める。本体部材11内の狭い孔111aの長さは、1から8インチ(2.54〜20.32cm)の間、より好ましくは2から6インチ(5.08〜15.24cm)の間である。
【0036】
流量制限部材14を通る流量は、先端16が下を向いた状態でディスペンサ10が垂直位置にある場合にその最大値である。流量を少なくするため、本体部材11は回転され、それによって垂直位置に保持される取付部材19との角度が形成される。本体部材11の傾斜により、流量制限部材14上で液体カラムによって加えられる有効静水圧が小さくなる。例えば、本体部材11が取付部材19と45°の角度を形成する位置まで傾斜される場合、流量は本体部材11が垂直位置に保持されるときに達成される流量の約70%まで小さくなる。60°の角度では、流量は約50%などに小さくなる。
【0037】
リザーバ13が下向きになるように、ディスペンサを単に回転させることによって、シャワー水を止めた後にディスペンサ10内にあるいずれかの液体添加物をリザーバ13に戻し、その後確保することができる。これにより、液体をディスペンサからリザーバ13内に排水させる。
【0038】
図5aおよび5b、6aから6d、および7を参照して、本発明の好ましい実施形態を次に説明する。図5aに示すように、ディスペンサ10は、一端部に微小多孔質流量制限部材14の直径より僅かに大きい直径を備えた円形開口部を有する、中空本体部材11を有し、それによって流量制限部材14を本体部材11の孔に挿入することができる。本体部材11は、本体部材11と流量制限部材14の間の間隙を通した漏洩を防ぐように働く、Oリング33を着座させる環状シール溝411を備えている。本体部材11のもう一端部は、本体部材11に入れられた液体は微小多孔質流量制限部材14を通して流れることができるように、デバイス内への空気を可能にする通気孔として働く開口44を備えている。使用前、開口44は、添加物が微小多孔質流量制限部材14を通して外に流れるのを防ぐ、接着剤箔144によって覆われている。別の方法では、本体部材11は貫通開口44を備えていない可能性がある。この場合、本体部材11の端部は、周面を画定する折線または細線で形成することができる。周面は、本体部材11がレセプタクル116内に挿入される場合に変位されるパネルまたはボタンを画定する。これにより、周面によって画定される開口44が作り出される。
【0039】
上に論じるように、微小多孔質流量制限部材14は、焼結粒子で作られており、プラスチック、金属、およびセラミックを含む範囲の材料から製造することができる。比較的安価であるので、プラスチックは、一度のみ使用される場合に、本発明の好ましい実施形態に記載されたデバイスでの使用に好ましい材料である。微小多孔質流量制限部材14は、円筒形の形状をしており、図5aおよび図7に示すように、一端部(盲端型流量制限部材)上で閉じられた中実シリンダまたは中空シリンダのいずれであってもよい。
【0040】
図5aおよび5bに示すように、本体部材11は、図6aから6dに示すバヨネット・タイプの接続でレセプタクル116内のスロット117内に嵌合するタブ115を備えている。レセプタクル116はねじ付き開口118を有し、それによって一片の可撓性配管に取り付けることができ、そのもう一端部を図1に示すのと同様の方法でシャワー・パイプに取り付けることができる。レセプタクル116は、レセプタクル116の上部を通して延びる、尖った穿刺デバイス119と嵌合している。穿刺デバイス119の径方向断面は、図6dに示すような十字架のような形状をしており、それによって空気が穿刺デバイス119を通して移動することができる。次に、液体添加物で充填されたキャビティまたはチャンバ511を有する本体部材11が、レセプタクル116に挿入され、4分の1回転され、それによってレセプタクル116に取り付けられ、図7に示すようにタブ115によって定位置に保持される。本体部材11がレセプタクル116に挿入されると、穿刺デバイス119の尖った端部は、開口44を覆い、したがって空気が本体部材11のキャビティに入ることを可能にする接着箔144を貫通し、それによって本体部材11内に含まれる添加物が次に流量制限部材14を通って流れることができる。添加物が流量制限部材14を通して流れると、流量制限部材の表面上の膜のように見え、液滴を形成することなくシャワー水によって連続して洗い流される。本発明の本実施形態に記載されたデバイスは、一回のみの使用を意図したものであり、使用後に処分される。しかし、処分可能でありながら、デバイスを多数回使用することができるように寸法を調節することができる。したがって、この場合、微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンまたはポリプロピレンまたは同様のプラスチック材料などの安価な材料で作られていることが好ましい。ポリエチレンまたは同様のポリオレフィンで作られた微小多孔質構造は普通、極めて疎水性が高いので、シャワー水による流量制限部材14の直接的露出は、流量制限部材を通した添加物の流れを干渉しない。したがって、本体部材11から突起する流量制限部材14の一部を覆う必要はない。
【0041】
使用の際、本体部材11は、レセプタクルに挿入し、4分の1回転させることによって、レセプタクル116に取り付けられている。本体部材11はその後、垂直に、流量制限部材14がシャワーヘッドから流れる水に到達するように配置されている。水が流量制限部材14の表面上の添加物の薄膜を洗い流すと、添加物は水と均質に混合される。デバイスの一応用例では、添加物は芳香油または芳香油の混合物であってもよい。芳香油がシャワー水と混合されると、芳香療法効果が作り出される。液体添加物が排出されると、本体部材11はレセプタクル116から取り除かれ、廃棄される。
【0042】
添加物が流量制限部材14を通して流れる流量は、ディスペンサ10が流量制限部材14が下を向いた状態で垂直方向にある場合にその最大値にある。デバイスを垂直と水平の間の位置に傾斜されることにより、流量が小さくなる。例えば、本体部材11が垂直位置と45°の角度を形成する位置まで傾斜されると、流量は、本体部材11が垂直位置に保持される場合に得られる流量の約70%まで小さくなる。流れが完全に止められる水平位置まで本体部材11を傾斜させることができる。また、流量制限部材14をさらに本体部材11内にまたはそこから移動させることによって、流量を調節することができる。普通、流量制限部材14が本体部材11内にさらに移動されると、流量が大きくなり、また逆も同様である。
【0043】
図8は、シャワー供給パイプ100に取り付けられた、第2の実施形態のディスペンサ10を示している。しかし、アーム23を、シャワーの壁面にごく簡単に取り付けることができる。ディスペンサは、本体部材11の位置決めを可能にするように入れ子式である可能性があるアーム23を備えている。シャワー/シャワー供給パイプへのその取付と反対側のアーム23の端部では、レセプタクル116は、上に示すようにピンまたはねじを使用して、アーム23に旋回可能に取り付けられている。
【符号の説明】
【0044】
10 シャワー添加物ディスペンサ; 11 本体部材; 12 ねじ山部;
13 添加物リザーバ; 14 微小多孔質流量制限部材; 15 Oリング;
16 先端; 17 キャップ; 18 開口; 19 取付部材;
20 円筒形ピン20; 21 溝; 22 ねじ; 23 アーム部材;
24 クランプ; 111 孔; 111a 孔の長い部分;
111 キャビティ; 116 レセプタクル; 119 穿刺デバイス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アーム部材と、
前記アーム部材に取り付けられたレセプタクルと、
流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材であって、前記レセプタクルに取外し可能に取り付けられた本体部材と、
前記本体部材に配置された微小多孔質流量制限部材であって、前記流体が前記本体部材から出ることを可能にするように構成された微小多孔質流量制限部材とを備えたシャワー添加物ディスペンサ・アセンブリ。
【請求項2】
前記レセプタクルが、前記本体部材の角度を画定することによって前記流体の流量を制御するために、前記アーム部材に旋回可能に取り付けられている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記本体部材は、中に開口部が形成された端部を有し、前記開口は箔で密封され、前記レセプタクルは、前記本体部材が前記レセプタクルに取り付けられている場合に前記箔を穿刺するように構成された穿刺デバイスを有する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記穿刺デバイスは、前記穿刺デバイスに沿って流れることによって空気が前記本体から逃げることを可能にする十字架形断面を有する、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記本体部材は、バヨネット・タイプの接続で前記レセプタクルに取り付けられている、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記微小多孔質流量制限部材は疎水性である、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンおよびポリプロピレンからなる群から選択される、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記アーム部材は入れ子式であり、シャワー供給パイプに取り付けられるように構成されている、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項9】
穿刺デバイスを有するレセプタクルと組み合わせたシャワー添加物ディスペンサにおいて、
流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材であって、前記レセプタクルに取外し可能に取り付けられるように構成され、中に開口が形成されて前記キャビティと連通し、前記開口が前記穿刺デバイスを受けるように構成された本体部材と、
前記開口を密封するシールと、
前記本体部材に配置された微小多孔質流量制限部材であって、前記流体が前記キャビティから流れることを可能にするように構成された微小多孔質流量制限部材とを備えたシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項10】
前記シールは、前記本体部材に固定された箔である、請求項9に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項11】
前記本体部材は、前記本体部材を前記レセプタクルに取り付けるためのタブを有する、請求項10に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項12】
前記微小多孔質流量制限部材は疎水性である、請求項11に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項13】
前記微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンおよびポリプロピレンからなる群から選択される、請求項11に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項14】
前記微小多孔質流量制限部材は円筒形であり、前記微小多孔質流量制限部材は、前記キャビティ内に配置された部分、および前記本体部材から突出する部分を有する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記微小多孔質流量制限部材は円筒形であり、前記微小多孔質流量制限部材は、前記キャビティ内に配置された部分、および前記本体部材から突出する部分を有する、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項16】
穿刺デバイスを有するレセプタクルと組み合わせたシャワー添加物ディスペンサにおいて、
流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材であって、前記レセプタクルに取外し可能に取り付けられるように構成され、折線によって画定されたパネルを有し、前記パネルは前記穿刺デバイスによって変位されるように構成され、それによって前記キャビティと連通するための開口が画定される本体部材と、
前記本体部材に配置された微小多孔質流量制限部材であって、前記流体が前記キャビティから流れることを可能にするように構成された微小多孔質流量制限部材とを備えたシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項1】
アーム部材と、
前記アーム部材に取り付けられたレセプタクルと、
流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材であって、前記レセプタクルに取外し可能に取り付けられた本体部材と、
前記本体部材に配置された微小多孔質流量制限部材であって、前記流体が前記本体部材から出ることを可能にするように構成された微小多孔質流量制限部材とを備えたシャワー添加物ディスペンサ・アセンブリ。
【請求項2】
前記レセプタクルが、前記本体部材の角度を画定することによって前記流体の流量を制御するために、前記アーム部材に旋回可能に取り付けられている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記本体部材は、中に開口部が形成された端部を有し、前記開口は箔で密封され、前記レセプタクルは、前記本体部材が前記レセプタクルに取り付けられている場合に前記箔を穿刺するように構成された穿刺デバイスを有する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記穿刺デバイスは、前記穿刺デバイスに沿って流れることによって空気が前記本体から逃げることを可能にする十字架形断面を有する、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記本体部材は、バヨネット・タイプの接続で前記レセプタクルに取り付けられている、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記微小多孔質流量制限部材は疎水性である、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンおよびポリプロピレンからなる群から選択される、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記アーム部材は入れ子式であり、シャワー供給パイプに取り付けられるように構成されている、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項9】
穿刺デバイスを有するレセプタクルと組み合わせたシャワー添加物ディスペンサにおいて、
流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材であって、前記レセプタクルに取外し可能に取り付けられるように構成され、中に開口が形成されて前記キャビティと連通し、前記開口が前記穿刺デバイスを受けるように構成された本体部材と、
前記開口を密封するシールと、
前記本体部材に配置された微小多孔質流量制限部材であって、前記流体が前記キャビティから流れることを可能にするように構成された微小多孔質流量制限部材とを備えたシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項10】
前記シールは、前記本体部材に固定された箔である、請求項9に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項11】
前記本体部材は、前記本体部材を前記レセプタクルに取り付けるためのタブを有する、請求項10に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項12】
前記微小多孔質流量制限部材は疎水性である、請求項11に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項13】
前記微小多孔質流量制限部材は、ポリエチレンおよびポリプロピレンからなる群から選択される、請求項11に記載のシャワー添加物ディスペンサ。
【請求項14】
前記微小多孔質流量制限部材は円筒形であり、前記微小多孔質流量制限部材は、前記キャビティ内に配置された部分、および前記本体部材から突出する部分を有する、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記微小多孔質流量制限部材は円筒形であり、前記微小多孔質流量制限部材は、前記キャビティ内に配置された部分、および前記本体部材から突出する部分を有する、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項16】
穿刺デバイスを有するレセプタクルと組み合わせたシャワー添加物ディスペンサにおいて、
流体を保持するために中にキャビティが形成された本体部材であって、前記レセプタクルに取外し可能に取り付けられるように構成され、折線によって画定されたパネルを有し、前記パネルは前記穿刺デバイスによって変位されるように構成され、それによって前記キャビティと連通するための開口が画定される本体部材と、
前記本体部材に配置された微小多孔質流量制限部材であって、前記流体が前記キャビティから流れることを可能にするように構成された微小多孔質流量制限部材とを備えたシャワー添加物ディスペンサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2010−510883(P2010−510883A)
【公表日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539380(P2009−539380)
【出願日】平成19年9月24日(2007.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/079296
【国際公開番号】WO2008/067016
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(509148511)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月24日(2007.9.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/079296
【国際公開番号】WO2008/067016
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(509148511)
【Fターム(参考)】
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