シューズ、特にスポーツシューズ
シューズ、殊にスポーツシューズであって、シューアッパー(1)とソール(2)とを有しており、該ソール(2)の上側または該ソール(2)内に少なくとも1つの緩衝エレメント(3)が配置されており、該緩衝エレメント(3)が、複数のウェブ(4)から形成されており、該複数のウェブ(4)が複数の中空室(5)を形成しており、該中空室(5)が当該シューズの長手方向(L)に対して水平方向および横方向で延びている形式のものに関する。当該シューズのばね・緩衝挙動および回内・回外挙動を改良するために、本発明は、当該シューズがリアフットカップまたはリールカップ(12)を有していて、リアフットカップまたはリールカップ(12)にウェブ(4)の少なくとも一部分が直に接しているということを提案している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シューズ、特にスポーツシューズであって、シューズアッパーとソールとを有していて、この場合、ソールの上側またはソール内に緩衝エレメントが配置されていて、この場合、緩衝エレメントは複数のウェブから形成され、これらのウェブが複数の中空室を形成し、これらの中空室がシューズの長手方向に対して水平方向で且つ横方向で延びている形式のものに関する。
【0002】
この種のスポーツシューズはたとえばDE3440206C2から公知である。ここではシューズのソールに緩衝エレメントが備え付けられている。この緩衝エレメントは複数の中空室を有している。これらの中空室は規定通りの使用時、つまり地面にシューズが接した場合に、シューズの長手方向に対して横方向でソールを貫通している。これによりシューズもしくはそのソールは所望の緩衝挙動を獲得する。
【0003】
シューズのばね・緩衝特性に作用することが可能である別の解決手段も公知になっている。WO01/17384A2にはシューズのためのソールが記載されていて、このソールにおいてはリアフット領域に支持体もしくは内側部分とアウトソールとの間に湾曲形状を有する複数のリブが位置決めされている。従って、ソールへの衝撃力の負荷時にリブが曲がる。この場合、リブはほぼ半楕円形を取る。さらにDE202005007867U1から冒頭で述べた形式のシューズが公知である。ここでは緩衝エレメントは互いに間隔をもって且つ互いに平行に配置された2つのプレートにより、すなわちトッププレートとボトムプレートとから形成される。この場合、2つのプレートの間にはウェブが延びていて、これらのウェブが前記中空室を形成する。このような解決手段が図1に示されている。そこではシューズの後方の部分を側面図において見ることができる。ソール2内に組み込まれている緩衝エレメント3はトッププレート15と、ここで同時にアウトソールとして機能するボトムプレート16とを有している。この場合、ウェブ4は2つのプレートの間で延びていて且つ中空室5を形成する。
【0004】
図2では、ヒールと地面との衝突時の図1に示したシューズが示されている。踏力FFは反発力として地面力FBを呼び起こす。この場合、2つの力はほぼ鉛直線の方向に方向付けられている。この場合、踏力FFは、シューズの支持体のヒールを介して実質的に伝達され、ほぼ図示の個所に作用し、地面力FBが後方のシューズ端部においてソールに導入される。これにより2つの力は水平線Hの方向で見て必然的に所定の間隔aをもって互いに離れて位置することになる。
【0005】
従って図2から直ぐに判るように、地面へのシューズの衝突時に図示のように剪断力FSが発生する。この剪断力FSはボトムプレートとトッププレートとをシューズの長手方向で相対的に互いに移動させ、従って、図2に示してあるように緩衝エレメント3の構造は変形してしまう。これまで側面から見て方形状の中空室5(図1参照)は変形させられ、こうして菱形の輪郭を有する。このことはシューズのばね・緩衝特性に不都合に影響することになる。つまりソールとその緩衝エレメントの前記公知の構成の場合には、ソールの地面への衝突時の緩衝・ばね特性および回内・回外挙動への影響は、限定的もしくは制限されてしか可能ではない。このことを改良された形式で可能にする影響パラメータを有することは望ましい。
【0006】
従って本発明の根底にある課題は、冒頭で述べた形式のシューズ、特にスポーツシューズを改良して、改良された形式で地面へのヒールの衝突時のシューズのばね・緩衝挙動およびシューズの回内・回外挙動に影響を与えることができる形式のものを提供する。つまり、地面へのシューズの衝突時の緩衝エレメントの変形とシューズ長手方向軸線を中心としたシューズの傾動とに影響を与えることができる、前記種類のシューズの構造的な構成を提案したい。
【0007】
この課題を解決した本発明によれば、シューズがリアフットまたはヒールカップを有していて、リアフットまたはヒールカップにウェブの少なくとも一部分が直に接していることを特徴とする。
【0008】
後でさらに詳しく見るように(図3参照)、従って地面へのシューズの衝突時の緩衝エレメントの不都合な変形は十分に回避され、その結果、緩衝エレメントの良好なばね・緩衝特性が保証される一方で、またエレメントの不都合な変形が起こることはない。
【0009】
有利には、緩衝エレメントはシューズの後方の端部にまで延びていて、且つヒール周辺で上方に延びているようになっている。つまりこれに応じて緩衝エレメントはヒールカップの延在部に少なくとも部分的に続いていて、このことは所望の効果を強化する。つまりシューズの最後部もしくは後方の領域においても所定のばね・緩衝特性を達成するために、緩衝エレメントはヒール領域の全シューズ高さの40〜75%の高さにまで延びていてよい。この場合、緩衝エレメントの最後のウェブは緩衝エレメントの端部として見なされる。
【0010】
緩衝エレメントは平面で面状体に形成された互いに結合した複数のウェブを有していてよい。この場合、中空室の少なくとも一部分はシューズ側面から見て、多角形、特に四角形、五角形、六角形の制限壁を有している、という利点がある。択一的または付加的には、緩衝エレメントが湾曲した面上体に形成された互いに結合された複数のウェブを有しているということも可能である。ウェブの(平坦で且つ湾曲した)前記構成には、考慮可能なあらゆる事例が含まれていて、制限面がハニカム形状、管状または楕円形に形成されている中空室も含まれている。
【0011】
緩衝エレメントの下面にアウトソールを、有利には一定の肉厚をもって配置することができる。アウトソールは緩衝エレメントが延びている全領域にわたって延びていてよい。さらにアウトソールは緩衝エレメントの領域を越えて延びていることも提案できる。
【0012】
特に有利な製造形式および構成部材のコンパクトな構成は、リアフットまたはヒールカップおよび/または緩衝エレメント、アウトソールが一体の射出成形部材として形成されていると可能である。
【0013】
改良形に基づきウェブの少なくとも一部分がシューズの側面から見てリアフットまたはヒールカップおよび/またはアウトソールに直交していることが提案される場合、足から地面もしくは地面から足への力伝達はさらに最適化される。
【0014】
リアフットまたはヒールカップは、有利には凸状の構造体として構成されている、すなわちリアフットまたはヒールカップの表面はいずれにしてもヒール領域において互いに直交していて表面平面に位置する二方向で湾曲して形成されている。
【0015】
緩衝エレメントの少なくとも一部分において少なくとも1つの切込みが加工されているようになっていると、シューズの回内・回外挙動に影響を効果的に与えることができる。切込みは緩衝エレメントを、有利にはシューズの中心平面に対して対称的に配置された少なくとも2つの部分エレメントに分割する。
【0016】
この場合、有利には切込みはシューズの長手方向で見てU字形またはV字形の形状を有している。有利にはV字形の切込みの側面は鉛直線と10〜60°、有利には15〜45°の所定の角度を成している。
【0017】
部分エレメントの外側の側方の制限面は、少なくとも部分的に真っ直ぐ延在している。この場合、制限面は鉛直線と0〜60°、有利には15〜45°の所定の角度を成している。この場合、鉛直線に対するV字形の切込みの側面の角度と、鉛直線に対する制限面の角度とは、同じ大きさであってよい。また択一的には前記両角度は種々異なっていてもよい。この場合、切込みはリアフットまたはヒールカップにまで延びることができるか、またはリアフットまたはヒールカップ付近にまで延びることができる。
【0018】
切込みはシューズの長手方向で見て、シューズのリアフット領域にだけ設けることができる。切込みはシューズの長手方向で見て、シューズの長さの5〜45%、有利には15〜35%の長さにわたって延びることができる。切込みの延在部の比較的低い値は、特に複数の切込みがシューズの長手方向で連続しているという事例に当てはまる。
【0019】
切込みの最大の幅は、地面へのシューズの接地面の領域において、シューズの幅の10〜50%、特に20〜40%であってよい。切込みの延在部の比較的低い値は、ここでは特に2つ以上の切込みがシューズの長手方向で並んで配置されているという事例に当てはまる。
【0020】
必要な場合に緩衝エレメントの下面に配置(たとえば固着)されたアウトソールは、緩衝エレメントのように、切込みが存在する事例においてはシューズの幅にわたって中断されている。
【0021】
ソールの部分、特に緩衝エレメントは、有利にはプラスチック、特に熱可塑性の材料から成っている。この場合、すなわち有利にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタン、ポリアミド、ポリウレタンまたは少なくとも2つのこれらのプラスチックの混合物が考えられている。プラスチックは半透明または透明であってよい。アウトソールもプラスチック、有利にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタン、ポリアミド、ポリウレタンまたは少なくとも2つのこれらのプラスチックの混合物、またはゴムから成っていてよい。
【0022】
緩衝エレメントの個々の構成部材の素材およびその幾何学的な寸法は、緩衝エレメントのばね・緩衝特性の規定のために当業者により選択することができる。
【0023】
本発明による構成によりシューズは、地面への衝突時にシューズをシューズ長手方向軸線の方向で剪断しようとし、および/またはシューズ長手方向軸線を中心にして回動しようとする力もしくはモーメントに対して改良された支持を獲得する。これにより地面への接地時のシューズのばね・緩衝挙動もシューズの回内・回外挙動も効果的に作用を発揮することができる。このことは比較的簡単な手段で可能でもあるので、作用発揮は廉価に実施することができる。
【0024】
提案された手段により、ソールもしくは緩衝エレメントのばね・緩衝特性に影響を及ぼすことも可能である。絶対値であるばね剛性は、緩衝エレメントのウェブの肉厚を介して、および/または個々の中空室のサイズを介して調節することができる。
【0025】
提案された緩衝エレメントとシューズ全体との製造は、簡単な形式で且つ廉価に可能であり、このために公知の手法が使用される。
【0026】
本発明に係るシューズ、特にスポーツシューズは、シューズ、殊にスポーツシューズであって、シューアッパーとソールとを有しており、該ソールの上側または該ソール内に少なくとも1つの緩衝エレメントが配置されており、該緩衝エレメントが、複数のウェブから形成されており、該複数のウェブが複数の中空室を形成しており、該中空室が当該シューズの長手方向に対して水平方向および横方向で延びている形式のものにおいて、当該シューズが、リアフットまたはヒールカップを有しており、前記リアフットまたは前記ヒールカップにウェブの少なくとも一部分が直に接していることを特徴とする。
【0027】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントが、当該シューズの後方の端部にまで延びていて、ヒール周辺で上方に延びている。
【0028】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントが、平坦で面状に形成され互いに結合された複数のウェブを有している。
【0029】
本発明に係るシューズは、有利には、前記中空室の少なくとも一部分が、シューズ側面から見て、多角形、殊に四角形または五角形、六角形の制限壁を有している。
【0030】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントが、湾曲して面状に形成され互いに結合された複数のウェブを有している。
【0031】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントの下面にアウトソールが配置されている。
【0032】
本発明に係るシューズは、有利には、前記ウェブの少なくとも一部分が、側面から見て前記リアフットまたは前記ヒールカップおよび/または前記アウトソールに直交している。
【0033】
本発明に係るシューズは、有利には、前記リアフットまたは前記ヒールカップの表面が、必ずヒール領域において互いに直交し表面平面に位置する2つの方向で湾曲して形成されている。
【0034】
本発明に係るシューズは、有利には、前記リアフットまたは前記ヒールカップおよび/または前記緩衝エレメント、アウトソールが、一体の射出成形部材として形成されている。
【0035】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントの少なくとも一部分に、少なくとも1つの切込みが加工されており、該切込みが、前記緩衝エレメントを少なくとも2つの部分エレメントに分割する。
【0036】
本発明に係るシューズは、有利には、前記少なくとも2つの部分エレメントが、当該シューズの中心平面に対して対称的に配置されている。
【0037】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見てU字形の形状を有している。
【0038】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見てV字形の形状を有している。
【0039】
本発明に係るシューズは、有利には、前記V字形の切込みの側面が、鉛直線と10°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度を成している。
【0040】
本発明に係るシューズは、有利には、前記部分エレメントの外側の側方の制限面が、少なくとも部分的に真っ直ぐ延在しており、前記制限面が、鉛直線と0°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度を成している。
【0041】
本発明に係るシューズは、有利には、前記鉛直線に対する前記V字形の切込みの前記側面の前記角度と、前記鉛直線に対する前記制限面の前記角度とが同じ大きさに設定されている。
【0042】
本発明に係るシューズは、有利には、前記鉛直線に対する前記V字形の切込みの前記側面の前記角度と、前記鉛直線に対する前記制限面の前記角度とが同じ大きさに設定されていない。
【0043】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、前記リアフットまたは前記ヒールカップにまで延びているか、または前記リアフットまたは前記ヒールカップ付近にまで延びている。
【0044】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見て、当該シューズのリアフット領域にのみ位置している。
【0045】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見て、当該シューズの長さの5%から45%、好ましくは15%から35%の長さにわたって延びている。
【0046】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みの最大の幅が、地面への当該シューズの接地面の領域において、10%から50%、好ましくは20%から40%である。
【0047】
本発明の実施例を図面につき説明する。
【0048】
図4から本発明の実施例を見て取ることができる。この場合、そこに部分的に示されたシューズはシューズアッパー1とソール2とを有している。ソール2には緩衝エレメント3が組み込まれていて、この場合、この緩衝エレメント3は複数のウェブ4から形成される。これらのウェブ4は中空室5を形成し、これらの中空室5はシューズの長手方向Lに対して水平方向および横方向で延びている。
【0049】
シューズはリアフットまたはヒールカップ12を有している。リアフットまたはヒールカップ12にウェブ4の少なくとも一部分が直に隣接している。図4には、緩衝エレメント3の鉛直方向に延びている上側のウェブ4が、ヒールカップ12の凸状の表面に対して垂直にヒールカップ12に接触していて、シューズの幅にわたって見て、ヒールカップ12の凸状の延在部に続いていることが示されている(図6も参照)。この場合、緩衝エレメント3は、長手方向Lで見て、平坦に構成されてはおらず、緩衝エレメント3の延在部はヒールカップ12の延在部に続いていて、つまり後方のヒール領域では緩衝エレメント3は上方に湾曲している。
【0050】
緩衝エレメント3の下方に取り付けられたアウトソール14は適切に続いていて、つまり所定の距離にわたってヒールカップ12とアウトソール14との間に十分に一定の間隔をもったギャップがもたらされている。このギャップはヒールカップの延在部に続いていて、この延在部に緩衝エレメント3が配置されている。
【0051】
これによりシューズのヒールでの地面への衝突時に、先行技術を示した図1および図2の事例のような緩衝エレメントを剪断することになる不都合な変形には繋がらないということが達成される。むしろ図3から、確かに緩衝エレメント3は圧縮され、従って変形するが、(図2のような)剪断は起こらないか、またはいずれにしても起こったとしてもそれほど重要ではない。このことはヒールカップ12の使用の結果、踏力FFと地面力FBとは実質的に同じ平面にあり、つまり図2のように間隔aは両力の間で水平Hの方向では起こらないので、緩衝エレメント3の不都合な変形(図2)は防がれる。
【0052】
シューズの回内・回外挙動の改良のために、以下の別の手段を講じることもできる。
【0053】
図5から、択一的に形成されたシューズの後方の部分を見ることができる。ここではソール2内に緩衝エレメント3が組み込まれていて、この緩衝エレメント3は複数のウェブ4から成っている。これらのウェブ4はプレート部分または湾曲壁部として形成されている。プレート部分または湾曲壁部は、切込み(さらに詳しく説明する)を除いてシューズの全幅にわたって延びている。この場合、個々のウェブ4から成る緩衝エレメント3は上方で再びリアフットまたはヒールカップ12に直に結合されている。アウトソール14は緩衝エレメント3の下方に配置されている。ここでも緩衝エレメント3はリアフット領域13にわたって延びていることをさらに見て取ることができる。
【0054】
図6および図7による図に基づき判るように、緩衝エレメント3はシューズの全幅にわたって中断せずに設けられているのではなく、V字形の切込み6が設けられている。切込み6は2つの側面8,9(図6参照)により規定されている。これらの側面8,9は真っ直ぐに形成されていて、鉛直線Vに対して角度αを成している。この角度は当該実施例では約30°であるが、この場合、15〜45°の間の値が有利には適切である。さらに、緩衝エレメント3の側方で外側の制限面10,11は鉛直方向に傾斜してはおらず、同様に鉛直線Vに対して所定の角度を成して延在していて、いずれにしても緩衝エレメント3の下側の領域内でのことである。この角度には符号βが付与されている。絶対ではないが有利には角度αと角度βとは同じ大きさに寸法設定されている。
【0055】
1つ以上の切込み6がソールもしくは緩衝エレメント3内に加工されていることも可能である。この場合、たとえばシューズの長手方向Lで連続している2つ以上の切込み6を設けることができる。さらに、長手方向Lで見て、並んで配置された2つ以上の切込み6を設けることが可能である。これらの切込み6は緩衝エレメント3をシューズの幅にわたって複数の部分エレメントに分割する。
【0056】
従って、緩衝エレメント3を2つの部分エレメント3′,3′′に分割するという構成がもたらされる。2つの部分エレメント3′,3′′はいずれにしても緩衝エレメント3の下側の領域において側方に延び、且つ下方に拡幅して互いに離れるようにして延びている。この構成では、2つの部分エレメント3′,3′′は、有利には絶対ではないが、シューズの中心平面7に対して左右対称に形成されている。部分エレメント3′,3′′が非対称であることにより、シューズの回内・回外挙動に与える影響を取り除くことができる。
【0057】
図7から、切込み6の大きさをどの程度に選択することができるかがわかる。切込み6の長さLEは、当該実施例ではシューズの全長LSの約25〜30%であり、この場合、有利には15〜35%である。切込み6(図6参照)はリアフットまたはヒールカップ12近くにまで達し、そこで「V」の先端が形成される一方で、アウトソール14の領域にある切込み6はその最大の幅BEを有している。この幅BEは有利にはシューズの幅BSの20〜40%である。図8a〜図8dには緩衝エレメント3の種々異なる構成が示されていて、これはウェブ4の構成に関連している。
【0058】
図8aにはハニカム形のボディが実現されている。つまりここでは個々のウェブ4は六角形もしくは四角形のエレメントを形成する。これらのエレメントが緩衝エレメント3の構造を成す。図8bによれば、ウェブ4はペンタゴン(五角形)がもたらされるように配置されている。ウェブ4による個々の中空室5の簡単で方形の構成が図8cから見て取ることができる(図1の解決手段)。図8dによる解決手段では、単に平坦な、つまりプレート状のウェブ4が設けられている。これらのウェブ4はアウトソール14をリアフットまたはヒールカップ12に結合する。つまりこの場合、ウェブは鉛直線に対して所定の角を成し且つ互いに平行に配置されている。
【0059】
図5から見ることができるように、緩衝エレメント3はここでも平坦に形成されてはおらず、リアフットまたはヒールカップ12の延在部に続いている。この場合、緩衝エレメント3は所定の高さにまで延びていて(ほぼ水平方向に延在している最上位のウェブ4は緩衝エレメント3の終端を形成する)、この所定の高さは、ヒール領域におけるシューズの全高さのほぼ半分に相当する。
【0060】
当該実施例がリアフット領域13における緩衝エレメント3の構造だけを示している一方で、相当することがフロントフット領域にも当てはめることができる。
【0061】
有利には、緩衝エレメント3はリアフットまたはヒールカップ12と一緒に、一体の射出成形部材(有利にはEVA)から形成されている。この場合、アウトソール14をこの部材に接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】先行技術に基づく、緩衝エレメントを備え付けたスポーツシューズの後方の部分の側面図である。
【図2】地面にヒールが衝突した際の図1のシューズを示した図である。
【図3】地面にヒールが衝突した際の本発明によるシューズの構成を示した図である。
【図4】本発明の実施例であるシューズの後方の部分の斜視図である。
【図5】本発明によるスポーツシューズの後方の部分を側面から見た縦断面図である。
【図6】図5のシューズの断面A−Bを示した図である。
【図7】図5もしくは図6のシューズの後方の部分を下側からつまりアウトソールを見た図である。
【図8a】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【図8b】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【図8c】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【図8d】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【符号の説明】
【0063】
1 シューアッパー、 2 ソール、 3 緩衝エレメント、 3′ 部分エレメント、 3′′ 部分エレメント、 4 ウェブ、 5 中空室、 6 切込み、 7 中心平面、 8 側面、 9 側面、 10 外側の側方の制限面、 11 外側の側方の制限面、 12 リアフットまたはヒールカップ、 13 リアフット領域、 14 アウトソール、 15 トッププレート、 16 ボトムプレート、 L シューズの長手方向、 V 鉛直線、 H 鉛直線、 α 角度、 β 角度、 a 間隔、 LE 切込みの長さ、 LS シューズの長さ、 BE 切込みの最大幅、 BS シューズの幅、 FF 踏力、 FB 地面力、 FS 剪断力
【技術分野】
【0001】
本発明は、シューズ、特にスポーツシューズであって、シューズアッパーとソールとを有していて、この場合、ソールの上側またはソール内に緩衝エレメントが配置されていて、この場合、緩衝エレメントは複数のウェブから形成され、これらのウェブが複数の中空室を形成し、これらの中空室がシューズの長手方向に対して水平方向で且つ横方向で延びている形式のものに関する。
【0002】
この種のスポーツシューズはたとえばDE3440206C2から公知である。ここではシューズのソールに緩衝エレメントが備え付けられている。この緩衝エレメントは複数の中空室を有している。これらの中空室は規定通りの使用時、つまり地面にシューズが接した場合に、シューズの長手方向に対して横方向でソールを貫通している。これによりシューズもしくはそのソールは所望の緩衝挙動を獲得する。
【0003】
シューズのばね・緩衝特性に作用することが可能である別の解決手段も公知になっている。WO01/17384A2にはシューズのためのソールが記載されていて、このソールにおいてはリアフット領域に支持体もしくは内側部分とアウトソールとの間に湾曲形状を有する複数のリブが位置決めされている。従って、ソールへの衝撃力の負荷時にリブが曲がる。この場合、リブはほぼ半楕円形を取る。さらにDE202005007867U1から冒頭で述べた形式のシューズが公知である。ここでは緩衝エレメントは互いに間隔をもって且つ互いに平行に配置された2つのプレートにより、すなわちトッププレートとボトムプレートとから形成される。この場合、2つのプレートの間にはウェブが延びていて、これらのウェブが前記中空室を形成する。このような解決手段が図1に示されている。そこではシューズの後方の部分を側面図において見ることができる。ソール2内に組み込まれている緩衝エレメント3はトッププレート15と、ここで同時にアウトソールとして機能するボトムプレート16とを有している。この場合、ウェブ4は2つのプレートの間で延びていて且つ中空室5を形成する。
【0004】
図2では、ヒールと地面との衝突時の図1に示したシューズが示されている。踏力FFは反発力として地面力FBを呼び起こす。この場合、2つの力はほぼ鉛直線の方向に方向付けられている。この場合、踏力FFは、シューズの支持体のヒールを介して実質的に伝達され、ほぼ図示の個所に作用し、地面力FBが後方のシューズ端部においてソールに導入される。これにより2つの力は水平線Hの方向で見て必然的に所定の間隔aをもって互いに離れて位置することになる。
【0005】
従って図2から直ぐに判るように、地面へのシューズの衝突時に図示のように剪断力FSが発生する。この剪断力FSはボトムプレートとトッププレートとをシューズの長手方向で相対的に互いに移動させ、従って、図2に示してあるように緩衝エレメント3の構造は変形してしまう。これまで側面から見て方形状の中空室5(図1参照)は変形させられ、こうして菱形の輪郭を有する。このことはシューズのばね・緩衝特性に不都合に影響することになる。つまりソールとその緩衝エレメントの前記公知の構成の場合には、ソールの地面への衝突時の緩衝・ばね特性および回内・回外挙動への影響は、限定的もしくは制限されてしか可能ではない。このことを改良された形式で可能にする影響パラメータを有することは望ましい。
【0006】
従って本発明の根底にある課題は、冒頭で述べた形式のシューズ、特にスポーツシューズを改良して、改良された形式で地面へのヒールの衝突時のシューズのばね・緩衝挙動およびシューズの回内・回外挙動に影響を与えることができる形式のものを提供する。つまり、地面へのシューズの衝突時の緩衝エレメントの変形とシューズ長手方向軸線を中心としたシューズの傾動とに影響を与えることができる、前記種類のシューズの構造的な構成を提案したい。
【0007】
この課題を解決した本発明によれば、シューズがリアフットまたはヒールカップを有していて、リアフットまたはヒールカップにウェブの少なくとも一部分が直に接していることを特徴とする。
【0008】
後でさらに詳しく見るように(図3参照)、従って地面へのシューズの衝突時の緩衝エレメントの不都合な変形は十分に回避され、その結果、緩衝エレメントの良好なばね・緩衝特性が保証される一方で、またエレメントの不都合な変形が起こることはない。
【0009】
有利には、緩衝エレメントはシューズの後方の端部にまで延びていて、且つヒール周辺で上方に延びているようになっている。つまりこれに応じて緩衝エレメントはヒールカップの延在部に少なくとも部分的に続いていて、このことは所望の効果を強化する。つまりシューズの最後部もしくは後方の領域においても所定のばね・緩衝特性を達成するために、緩衝エレメントはヒール領域の全シューズ高さの40〜75%の高さにまで延びていてよい。この場合、緩衝エレメントの最後のウェブは緩衝エレメントの端部として見なされる。
【0010】
緩衝エレメントは平面で面状体に形成された互いに結合した複数のウェブを有していてよい。この場合、中空室の少なくとも一部分はシューズ側面から見て、多角形、特に四角形、五角形、六角形の制限壁を有している、という利点がある。択一的または付加的には、緩衝エレメントが湾曲した面上体に形成された互いに結合された複数のウェブを有しているということも可能である。ウェブの(平坦で且つ湾曲した)前記構成には、考慮可能なあらゆる事例が含まれていて、制限面がハニカム形状、管状または楕円形に形成されている中空室も含まれている。
【0011】
緩衝エレメントの下面にアウトソールを、有利には一定の肉厚をもって配置することができる。アウトソールは緩衝エレメントが延びている全領域にわたって延びていてよい。さらにアウトソールは緩衝エレメントの領域を越えて延びていることも提案できる。
【0012】
特に有利な製造形式および構成部材のコンパクトな構成は、リアフットまたはヒールカップおよび/または緩衝エレメント、アウトソールが一体の射出成形部材として形成されていると可能である。
【0013】
改良形に基づきウェブの少なくとも一部分がシューズの側面から見てリアフットまたはヒールカップおよび/またはアウトソールに直交していることが提案される場合、足から地面もしくは地面から足への力伝達はさらに最適化される。
【0014】
リアフットまたはヒールカップは、有利には凸状の構造体として構成されている、すなわちリアフットまたはヒールカップの表面はいずれにしてもヒール領域において互いに直交していて表面平面に位置する二方向で湾曲して形成されている。
【0015】
緩衝エレメントの少なくとも一部分において少なくとも1つの切込みが加工されているようになっていると、シューズの回内・回外挙動に影響を効果的に与えることができる。切込みは緩衝エレメントを、有利にはシューズの中心平面に対して対称的に配置された少なくとも2つの部分エレメントに分割する。
【0016】
この場合、有利には切込みはシューズの長手方向で見てU字形またはV字形の形状を有している。有利にはV字形の切込みの側面は鉛直線と10〜60°、有利には15〜45°の所定の角度を成している。
【0017】
部分エレメントの外側の側方の制限面は、少なくとも部分的に真っ直ぐ延在している。この場合、制限面は鉛直線と0〜60°、有利には15〜45°の所定の角度を成している。この場合、鉛直線に対するV字形の切込みの側面の角度と、鉛直線に対する制限面の角度とは、同じ大きさであってよい。また択一的には前記両角度は種々異なっていてもよい。この場合、切込みはリアフットまたはヒールカップにまで延びることができるか、またはリアフットまたはヒールカップ付近にまで延びることができる。
【0018】
切込みはシューズの長手方向で見て、シューズのリアフット領域にだけ設けることができる。切込みはシューズの長手方向で見て、シューズの長さの5〜45%、有利には15〜35%の長さにわたって延びることができる。切込みの延在部の比較的低い値は、特に複数の切込みがシューズの長手方向で連続しているという事例に当てはまる。
【0019】
切込みの最大の幅は、地面へのシューズの接地面の領域において、シューズの幅の10〜50%、特に20〜40%であってよい。切込みの延在部の比較的低い値は、ここでは特に2つ以上の切込みがシューズの長手方向で並んで配置されているという事例に当てはまる。
【0020】
必要な場合に緩衝エレメントの下面に配置(たとえば固着)されたアウトソールは、緩衝エレメントのように、切込みが存在する事例においてはシューズの幅にわたって中断されている。
【0021】
ソールの部分、特に緩衝エレメントは、有利にはプラスチック、特に熱可塑性の材料から成っている。この場合、すなわち有利にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタン、ポリアミド、ポリウレタンまたは少なくとも2つのこれらのプラスチックの混合物が考えられている。プラスチックは半透明または透明であってよい。アウトソールもプラスチック、有利にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタン、ポリアミド、ポリウレタンまたは少なくとも2つのこれらのプラスチックの混合物、またはゴムから成っていてよい。
【0022】
緩衝エレメントの個々の構成部材の素材およびその幾何学的な寸法は、緩衝エレメントのばね・緩衝特性の規定のために当業者により選択することができる。
【0023】
本発明による構成によりシューズは、地面への衝突時にシューズをシューズ長手方向軸線の方向で剪断しようとし、および/またはシューズ長手方向軸線を中心にして回動しようとする力もしくはモーメントに対して改良された支持を獲得する。これにより地面への接地時のシューズのばね・緩衝挙動もシューズの回内・回外挙動も効果的に作用を発揮することができる。このことは比較的簡単な手段で可能でもあるので、作用発揮は廉価に実施することができる。
【0024】
提案された手段により、ソールもしくは緩衝エレメントのばね・緩衝特性に影響を及ぼすことも可能である。絶対値であるばね剛性は、緩衝エレメントのウェブの肉厚を介して、および/または個々の中空室のサイズを介して調節することができる。
【0025】
提案された緩衝エレメントとシューズ全体との製造は、簡単な形式で且つ廉価に可能であり、このために公知の手法が使用される。
【0026】
本発明に係るシューズ、特にスポーツシューズは、シューズ、殊にスポーツシューズであって、シューアッパーとソールとを有しており、該ソールの上側または該ソール内に少なくとも1つの緩衝エレメントが配置されており、該緩衝エレメントが、複数のウェブから形成されており、該複数のウェブが複数の中空室を形成しており、該中空室が当該シューズの長手方向に対して水平方向および横方向で延びている形式のものにおいて、当該シューズが、リアフットまたはヒールカップを有しており、前記リアフットまたは前記ヒールカップにウェブの少なくとも一部分が直に接していることを特徴とする。
【0027】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントが、当該シューズの後方の端部にまで延びていて、ヒール周辺で上方に延びている。
【0028】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントが、平坦で面状に形成され互いに結合された複数のウェブを有している。
【0029】
本発明に係るシューズは、有利には、前記中空室の少なくとも一部分が、シューズ側面から見て、多角形、殊に四角形または五角形、六角形の制限壁を有している。
【0030】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントが、湾曲して面状に形成され互いに結合された複数のウェブを有している。
【0031】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントの下面にアウトソールが配置されている。
【0032】
本発明に係るシューズは、有利には、前記ウェブの少なくとも一部分が、側面から見て前記リアフットまたは前記ヒールカップおよび/または前記アウトソールに直交している。
【0033】
本発明に係るシューズは、有利には、前記リアフットまたは前記ヒールカップの表面が、必ずヒール領域において互いに直交し表面平面に位置する2つの方向で湾曲して形成されている。
【0034】
本発明に係るシューズは、有利には、前記リアフットまたは前記ヒールカップおよび/または前記緩衝エレメント、アウトソールが、一体の射出成形部材として形成されている。
【0035】
本発明に係るシューズは、有利には、前記緩衝エレメントの少なくとも一部分に、少なくとも1つの切込みが加工されており、該切込みが、前記緩衝エレメントを少なくとも2つの部分エレメントに分割する。
【0036】
本発明に係るシューズは、有利には、前記少なくとも2つの部分エレメントが、当該シューズの中心平面に対して対称的に配置されている。
【0037】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見てU字形の形状を有している。
【0038】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見てV字形の形状を有している。
【0039】
本発明に係るシューズは、有利には、前記V字形の切込みの側面が、鉛直線と10°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度を成している。
【0040】
本発明に係るシューズは、有利には、前記部分エレメントの外側の側方の制限面が、少なくとも部分的に真っ直ぐ延在しており、前記制限面が、鉛直線と0°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度を成している。
【0041】
本発明に係るシューズは、有利には、前記鉛直線に対する前記V字形の切込みの前記側面の前記角度と、前記鉛直線に対する前記制限面の前記角度とが同じ大きさに設定されている。
【0042】
本発明に係るシューズは、有利には、前記鉛直線に対する前記V字形の切込みの前記側面の前記角度と、前記鉛直線に対する前記制限面の前記角度とが同じ大きさに設定されていない。
【0043】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、前記リアフットまたは前記ヒールカップにまで延びているか、または前記リアフットまたは前記ヒールカップ付近にまで延びている。
【0044】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見て、当該シューズのリアフット領域にのみ位置している。
【0045】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みが、当該シューズの長手方向で見て、当該シューズの長さの5%から45%、好ましくは15%から35%の長さにわたって延びている。
【0046】
本発明に係るシューズは、有利には、前記切込みの最大の幅が、地面への当該シューズの接地面の領域において、10%から50%、好ましくは20%から40%である。
【0047】
本発明の実施例を図面につき説明する。
【0048】
図4から本発明の実施例を見て取ることができる。この場合、そこに部分的に示されたシューズはシューズアッパー1とソール2とを有している。ソール2には緩衝エレメント3が組み込まれていて、この場合、この緩衝エレメント3は複数のウェブ4から形成される。これらのウェブ4は中空室5を形成し、これらの中空室5はシューズの長手方向Lに対して水平方向および横方向で延びている。
【0049】
シューズはリアフットまたはヒールカップ12を有している。リアフットまたはヒールカップ12にウェブ4の少なくとも一部分が直に隣接している。図4には、緩衝エレメント3の鉛直方向に延びている上側のウェブ4が、ヒールカップ12の凸状の表面に対して垂直にヒールカップ12に接触していて、シューズの幅にわたって見て、ヒールカップ12の凸状の延在部に続いていることが示されている(図6も参照)。この場合、緩衝エレメント3は、長手方向Lで見て、平坦に構成されてはおらず、緩衝エレメント3の延在部はヒールカップ12の延在部に続いていて、つまり後方のヒール領域では緩衝エレメント3は上方に湾曲している。
【0050】
緩衝エレメント3の下方に取り付けられたアウトソール14は適切に続いていて、つまり所定の距離にわたってヒールカップ12とアウトソール14との間に十分に一定の間隔をもったギャップがもたらされている。このギャップはヒールカップの延在部に続いていて、この延在部に緩衝エレメント3が配置されている。
【0051】
これによりシューズのヒールでの地面への衝突時に、先行技術を示した図1および図2の事例のような緩衝エレメントを剪断することになる不都合な変形には繋がらないということが達成される。むしろ図3から、確かに緩衝エレメント3は圧縮され、従って変形するが、(図2のような)剪断は起こらないか、またはいずれにしても起こったとしてもそれほど重要ではない。このことはヒールカップ12の使用の結果、踏力FFと地面力FBとは実質的に同じ平面にあり、つまり図2のように間隔aは両力の間で水平Hの方向では起こらないので、緩衝エレメント3の不都合な変形(図2)は防がれる。
【0052】
シューズの回内・回外挙動の改良のために、以下の別の手段を講じることもできる。
【0053】
図5から、択一的に形成されたシューズの後方の部分を見ることができる。ここではソール2内に緩衝エレメント3が組み込まれていて、この緩衝エレメント3は複数のウェブ4から成っている。これらのウェブ4はプレート部分または湾曲壁部として形成されている。プレート部分または湾曲壁部は、切込み(さらに詳しく説明する)を除いてシューズの全幅にわたって延びている。この場合、個々のウェブ4から成る緩衝エレメント3は上方で再びリアフットまたはヒールカップ12に直に結合されている。アウトソール14は緩衝エレメント3の下方に配置されている。ここでも緩衝エレメント3はリアフット領域13にわたって延びていることをさらに見て取ることができる。
【0054】
図6および図7による図に基づき判るように、緩衝エレメント3はシューズの全幅にわたって中断せずに設けられているのではなく、V字形の切込み6が設けられている。切込み6は2つの側面8,9(図6参照)により規定されている。これらの側面8,9は真っ直ぐに形成されていて、鉛直線Vに対して角度αを成している。この角度は当該実施例では約30°であるが、この場合、15〜45°の間の値が有利には適切である。さらに、緩衝エレメント3の側方で外側の制限面10,11は鉛直方向に傾斜してはおらず、同様に鉛直線Vに対して所定の角度を成して延在していて、いずれにしても緩衝エレメント3の下側の領域内でのことである。この角度には符号βが付与されている。絶対ではないが有利には角度αと角度βとは同じ大きさに寸法設定されている。
【0055】
1つ以上の切込み6がソールもしくは緩衝エレメント3内に加工されていることも可能である。この場合、たとえばシューズの長手方向Lで連続している2つ以上の切込み6を設けることができる。さらに、長手方向Lで見て、並んで配置された2つ以上の切込み6を設けることが可能である。これらの切込み6は緩衝エレメント3をシューズの幅にわたって複数の部分エレメントに分割する。
【0056】
従って、緩衝エレメント3を2つの部分エレメント3′,3′′に分割するという構成がもたらされる。2つの部分エレメント3′,3′′はいずれにしても緩衝エレメント3の下側の領域において側方に延び、且つ下方に拡幅して互いに離れるようにして延びている。この構成では、2つの部分エレメント3′,3′′は、有利には絶対ではないが、シューズの中心平面7に対して左右対称に形成されている。部分エレメント3′,3′′が非対称であることにより、シューズの回内・回外挙動に与える影響を取り除くことができる。
【0057】
図7から、切込み6の大きさをどの程度に選択することができるかがわかる。切込み6の長さLEは、当該実施例ではシューズの全長LSの約25〜30%であり、この場合、有利には15〜35%である。切込み6(図6参照)はリアフットまたはヒールカップ12近くにまで達し、そこで「V」の先端が形成される一方で、アウトソール14の領域にある切込み6はその最大の幅BEを有している。この幅BEは有利にはシューズの幅BSの20〜40%である。図8a〜図8dには緩衝エレメント3の種々異なる構成が示されていて、これはウェブ4の構成に関連している。
【0058】
図8aにはハニカム形のボディが実現されている。つまりここでは個々のウェブ4は六角形もしくは四角形のエレメントを形成する。これらのエレメントが緩衝エレメント3の構造を成す。図8bによれば、ウェブ4はペンタゴン(五角形)がもたらされるように配置されている。ウェブ4による個々の中空室5の簡単で方形の構成が図8cから見て取ることができる(図1の解決手段)。図8dによる解決手段では、単に平坦な、つまりプレート状のウェブ4が設けられている。これらのウェブ4はアウトソール14をリアフットまたはヒールカップ12に結合する。つまりこの場合、ウェブは鉛直線に対して所定の角を成し且つ互いに平行に配置されている。
【0059】
図5から見ることができるように、緩衝エレメント3はここでも平坦に形成されてはおらず、リアフットまたはヒールカップ12の延在部に続いている。この場合、緩衝エレメント3は所定の高さにまで延びていて(ほぼ水平方向に延在している最上位のウェブ4は緩衝エレメント3の終端を形成する)、この所定の高さは、ヒール領域におけるシューズの全高さのほぼ半分に相当する。
【0060】
当該実施例がリアフット領域13における緩衝エレメント3の構造だけを示している一方で、相当することがフロントフット領域にも当てはめることができる。
【0061】
有利には、緩衝エレメント3はリアフットまたはヒールカップ12と一緒に、一体の射出成形部材(有利にはEVA)から形成されている。この場合、アウトソール14をこの部材に接着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】先行技術に基づく、緩衝エレメントを備え付けたスポーツシューズの後方の部分の側面図である。
【図2】地面にヒールが衝突した際の図1のシューズを示した図である。
【図3】地面にヒールが衝突した際の本発明によるシューズの構成を示した図である。
【図4】本発明の実施例であるシューズの後方の部分の斜視図である。
【図5】本発明によるスポーツシューズの後方の部分を側面から見た縦断面図である。
【図6】図5のシューズの断面A−Bを示した図である。
【図7】図5もしくは図6のシューズの後方の部分を下側からつまりアウトソールを見た図である。
【図8a】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【図8b】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【図8c】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【図8d】緩衝エレメントの種々異なる構成を示した図であって、緩衝エレメントの一部分の側面図である。
【符号の説明】
【0063】
1 シューアッパー、 2 ソール、 3 緩衝エレメント、 3′ 部分エレメント、 3′′ 部分エレメント、 4 ウェブ、 5 中空室、 6 切込み、 7 中心平面、 8 側面、 9 側面、 10 外側の側方の制限面、 11 外側の側方の制限面、 12 リアフットまたはヒールカップ、 13 リアフット領域、 14 アウトソール、 15 トッププレート、 16 ボトムプレート、 L シューズの長手方向、 V 鉛直線、 H 鉛直線、 α 角度、 β 角度、 a 間隔、 LE 切込みの長さ、 LS シューズの長さ、 BE 切込みの最大幅、 BS シューズの幅、 FF 踏力、 FB 地面力、 FS 剪断力
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シューズ、殊にスポーツシューズであって、シューアッパー(1)とソール(2)とを有しており、該ソール(2)の上側または該ソール(2)内に少なくとも1つの緩衝エレメント(3)が配置されており、該緩衝エレメント(3)が、複数のウェブ(4)から形成されており、該複数のウェブ(4)が複数の中空室(5)を形成しており、該中空室(5)が当該シューズの長手方向(L)に対して水平方向および横方向で延びている形式のものにおいて、
当該シューズが、リアフットまたはヒールカップ(12)を有しており、前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)にウェブ(4)の少なくとも一部分が直に接していることを特徴とする、シューズ、特にスポーツシューズ。
【請求項2】
前記緩衝エレメント(3)が、当該シューズの後方の端部にまで延びていて、ヒール周辺で上方に延びている、請求項1記載のシューズ。
【請求項3】
前記緩衝エレメント(3)が、平坦で面状に形成され互いに結合された複数のウェブ(4)を有している、請求項1または2記載のシューズ。
【請求項4】
前記中空室(5)の少なくとも一部分が、シューズ側面から見て、多角形、殊に四角形または五角形、六角形の制限壁を有している、請求項3記載のシューズ。
【請求項5】
前記緩衝エレメント(3)が、湾曲して面状に形成され互いに結合された複数のウェブ(4)を有している、請求項1から4までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項6】
前記緩衝エレメント(3)の下面にアウトソール(14)が配置されている、請求項1から5までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項7】
前記ウェブ(4)の少なくとも一部分が、側面から見て前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)および/または前記アウトソール(14)に直交している、請求項1から6までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項8】
前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)の表面が、必ずヒール領域において互いに直交し表面平面に位置する2つの方向で湾曲して形成されている、請求項1から7までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項9】
前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)および/または前記緩衝エレメント(3)、アウトソール(14)が、一体の射出成形部材として形成されている、請求項1から8までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項10】
前記緩衝エレメント(3)の少なくとも一部分に、少なくとも1つの切込み(6)が加工されており、該切込み(6)が、前記緩衝エレメント(3)を少なくとも2つの部分エレメント(3′,3′′)に分割する、請求項1から9までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項11】
前記少なくとも2つの部分エレメント(3′,3′′)が、当該シューズの中心平面(7)に対して対称的に配置されている、請求項10記載のシューズ。
【請求項12】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見てU字形の形状を有している、請求項10または11記載のシューズ。
【請求項13】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見てV字形の形状を有している、請求項10または11記載のシューズ。
【請求項14】
前記V字形の切込み(6)の側面(8,9)が、鉛直線(V)と10°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度(α)を成している、請求項13記載のシューズ。
【請求項15】
前記部分エレメント(3′,3′′)の外側の側方の制限面(10,11)が、少なくとも部分的に真っ直ぐ延在しており、前記制限面(10,11)が、鉛直線(V)と0°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度(β)を成している、請求項10から14までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項16】
前記鉛直線(V)に対する前記V字形の切込み(6)の前記側面(8,9)の前記角度(α)と、前記鉛直線(V)に対する前記制限面(10,11)の前記角度(β)とが同じ大きさに設定されている、請求項15記載のシューズ。
【請求項17】
前記鉛直線(V)に対する前記V字形の切込み(6)の前記側面(8,9)の前記角度(α)と、前記鉛直線(V)に対する前記制限面(10,11)の前記角度(β)とが同じ大きさに設定されていない、請求項15記載のシューズ。
【請求項18】
前記切込み(6)が、前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)にまで延びているか、または前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)付近にまで延びている、請求項10から17までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項19】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見て、当該シューズのリアフット領域(13)にのみ位置している、請求項10から18までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項20】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見て、当該シューズの長さ(LS)の5%から45%、好ましくは15%から35%の長さ(LE)にわたって延びている、請求項10から19までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項21】
前記切込み(6)の最大の幅(BE)が、地面への当該シューズの接地面の領域において、10%から50%、好ましくは20%から40%である、請求項10から20までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項1】
シューズ、殊にスポーツシューズであって、シューアッパー(1)とソール(2)とを有しており、該ソール(2)の上側または該ソール(2)内に少なくとも1つの緩衝エレメント(3)が配置されており、該緩衝エレメント(3)が、複数のウェブ(4)から形成されており、該複数のウェブ(4)が複数の中空室(5)を形成しており、該中空室(5)が当該シューズの長手方向(L)に対して水平方向および横方向で延びている形式のものにおいて、
当該シューズが、リアフットまたはヒールカップ(12)を有しており、前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)にウェブ(4)の少なくとも一部分が直に接していることを特徴とする、シューズ、特にスポーツシューズ。
【請求項2】
前記緩衝エレメント(3)が、当該シューズの後方の端部にまで延びていて、ヒール周辺で上方に延びている、請求項1記載のシューズ。
【請求項3】
前記緩衝エレメント(3)が、平坦で面状に形成され互いに結合された複数のウェブ(4)を有している、請求項1または2記載のシューズ。
【請求項4】
前記中空室(5)の少なくとも一部分が、シューズ側面から見て、多角形、殊に四角形または五角形、六角形の制限壁を有している、請求項3記載のシューズ。
【請求項5】
前記緩衝エレメント(3)が、湾曲して面状に形成され互いに結合された複数のウェブ(4)を有している、請求項1から4までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項6】
前記緩衝エレメント(3)の下面にアウトソール(14)が配置されている、請求項1から5までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項7】
前記ウェブ(4)の少なくとも一部分が、側面から見て前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)および/または前記アウトソール(14)に直交している、請求項1から6までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項8】
前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)の表面が、必ずヒール領域において互いに直交し表面平面に位置する2つの方向で湾曲して形成されている、請求項1から7までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項9】
前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)および/または前記緩衝エレメント(3)、アウトソール(14)が、一体の射出成形部材として形成されている、請求項1から8までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項10】
前記緩衝エレメント(3)の少なくとも一部分に、少なくとも1つの切込み(6)が加工されており、該切込み(6)が、前記緩衝エレメント(3)を少なくとも2つの部分エレメント(3′,3′′)に分割する、請求項1から9までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項11】
前記少なくとも2つの部分エレメント(3′,3′′)が、当該シューズの中心平面(7)に対して対称的に配置されている、請求項10記載のシューズ。
【請求項12】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見てU字形の形状を有している、請求項10または11記載のシューズ。
【請求項13】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見てV字形の形状を有している、請求項10または11記載のシューズ。
【請求項14】
前記V字形の切込み(6)の側面(8,9)が、鉛直線(V)と10°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度(α)を成している、請求項13記載のシューズ。
【請求項15】
前記部分エレメント(3′,3′′)の外側の側方の制限面(10,11)が、少なくとも部分的に真っ直ぐ延在しており、前記制限面(10,11)が、鉛直線(V)と0°から60°、好ましくは15°から45°の所定の角度(β)を成している、請求項10から14までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項16】
前記鉛直線(V)に対する前記V字形の切込み(6)の前記側面(8,9)の前記角度(α)と、前記鉛直線(V)に対する前記制限面(10,11)の前記角度(β)とが同じ大きさに設定されている、請求項15記載のシューズ。
【請求項17】
前記鉛直線(V)に対する前記V字形の切込み(6)の前記側面(8,9)の前記角度(α)と、前記鉛直線(V)に対する前記制限面(10,11)の前記角度(β)とが同じ大きさに設定されていない、請求項15記載のシューズ。
【請求項18】
前記切込み(6)が、前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)にまで延びているか、または前記リアフットまたは前記ヒールカップ(12)付近にまで延びている、請求項10から17までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項19】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見て、当該シューズのリアフット領域(13)にのみ位置している、請求項10から18までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項20】
前記切込み(6)が、当該シューズの長手方向(L)で見て、当該シューズの長さ(LS)の5%から45%、好ましくは15%から35%の長さ(LE)にわたって延びている、請求項10から19までのいずれか一項記載のシューズ。
【請求項21】
前記切込み(6)の最大の幅(BE)が、地面への当該シューズの接地面の領域において、10%から50%、好ましくは20%から40%である、請求項10から20までのいずれか一項記載のシューズ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【公表番号】特表2009−514575(P2009−514575A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538268(P2008−538268)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009074
【国際公開番号】WO2007/039088
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(398049829)プーマ アクチエンゲゼルシャフト ルードルフ ダスレル シュポルト (18)
【氏名又は名称原語表記】Puma Aktiengesellschaft Rudolf Dassler Sport
【住所又は居所原語表記】Wuerzburger Strasse 13, D−91074 Herzogenaurach, BRD
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009074
【国際公開番号】WO2007/039088
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(398049829)プーマ アクチエンゲゼルシャフト ルードルフ ダスレル シュポルト (18)
【氏名又は名称原語表記】Puma Aktiengesellschaft Rudolf Dassler Sport
【住所又は居所原語表記】Wuerzburger Strasse 13, D−91074 Herzogenaurach, BRD
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]