説明

ショックアブソーバ

【課題】外筒の防錆および外筒内部のピストンの円滑な摺動を実現しつつ、ブラケットの溶接強度を高めることが可能なショックアブソーバを提供する。
【解決手段】外筒20の内部におけるピストンの摺動に減衰力を与えるショックアブソーバ10Aにおいて、ブラケット18は、フレキシブルホース取付部を有する。ロアキャップ24は、外筒20の下端に固定される。ブラケット18は、外筒20の外面との間に隙間を持たせるように、ロアキャップ24に一端が溶接される。ロアキャップ24は、外筒20の外面よりも径外向きに突出する突出部24aを有する。ブラケット18は、この突出部24aに溶接される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はショックアブソーバに関し、特に、外筒の内部におけるピストンの摺動に減衰力を発生させるショックアブソーバに関する。
【背景技術】
【0002】
車輪に与えられる衝撃の車両室内などへの伝達を抑制するショックアブソーバが知られている。このショックアブソーバは、外筒およびピストンを通常有し、オイルが充填された外筒の内部をピストンが軸方向に摺動したときに、ピストンに固定されたピストンロッドと外筒との間に減衰力を発生させる。このショックアブソーバの周辺にはブレーキホースやセンサなどが配置される場合があり、例えばホースやセンサなどを固定する固定部を有するブラケットや(例えば、特許文献1参照)、ホースブラケット類を外筒に連設させた防錆構造(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【特許文献1】特開2004−332749号公報
【特許文献2】特開2006−29422号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば上述の特許文献1に記載されるブラケットは、C型の把持部が外筒に密着する。このため、ブラケットと外筒の間に進入した水が円滑に排水されず、外筒の錆の発生を抑制することは困難である。また、例えば上述の特許文献2に記載される防錆構造では、ホースブラケットが外筒に直接固定される。このため、例えばホースブラケットを外筒に溶接する場合、その溶接歪みによって外筒が変形する可能性がある。このような変形が生じた場合、特にモノチューブ式ショックアブソーバでは、外筒内部におけるピストンの円滑な摺動が妨げられる可能性がある。
【0004】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、外筒の防錆および外筒内部のピストンの円滑な摺動を実現しつつ、ブラケットの溶接強度を高めることが可能なショックアブソーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のショックアブソーバは、外筒の内部において摺動するピストンに減衰力を与えるショックアブソーバにおいて、ショックアブソーバの周辺に配置される部品が取り付けられる取付部を有するブラケットと、外筒の一端に固定される端部固定部材と、を備える。ブラケットは、外筒の外面との間に隙間を持たせるように、端部固定部材に一端が固着される。
【0006】
この態様によれば、ブラケットと外筒との間に隙間が設けられることから、ブラケットと外筒との間に水分が長期にわたって付着することが抑制され、外筒の防錆が可能となる。また、ブラケットは外筒に直接固着されないため、ブラケットの固着に起因する外筒の変形などによるピストンの摺動への影響を抑制することが可能となる。
【0007】
端部固定部材は、外筒の外面よりも径外向きに突出する突出部を有してもよい。ブラケットは、突出部に固着されてもよい。この態様によれば、段差を形成するようにブラケットを設けることなく、ブラケットが外筒に固着された際にブラケットと外筒との間に適切に隙間を持たせることが可能となる。このため、このような隙間を持たせることによるブラケットの加工コストの増加を抑制することができる。
【0008】
突出部は、第1突出部および第2突出部を有してもよい。ブラケットは、ショックアブソーバが車両本体の右側に取り付けられる場合は第1突出部に固着され、ショックアブソーバが車両本体の左側に取り付けられる場合は第2突出部に固着されてもよい。この態様によれば、第1突出部にブラケットを取り付けることにより右側用のショックアブソーバを構成することができ、第2突出部にブラケットを取り付けることにより左側用のショックアブソーバを構成することができる。このため、端部固定部材を左側用のショックアブソーバおよび右側用のショックアブソーバの双方において共通して使用することが可能となる。
【0009】
外筒に固定され、ブラケットと外筒の外面との間に隙間を持たせるようにブラケットの他端が固着される他端支持部材をさらに備えてもよい。この態様によれば、ブラケットの両端を外筒に対して固定することができる。このため、ブラケットの強度を高めることができ、例えばホースなどよりも大きな外力が与えられる部材の支持なども可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るショックアブソーバによれば、外筒の防錆および外筒内部のピストンの円滑な摺動を実現しつつ、ブラケットの溶接強度を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るショックアブソーバ10Aの全体構成を示す斜視図である。第1の実施形態に係るショックアブソーバ10Aは、いわゆるモノチューブ式が採用されている。なお、ショックアブソーバ10Aに、いわゆるツインチューブ式が採用されてもよい。ショックアブソーバ10Aは、本体部12、スプリングシート14、カラー16、およびブラケット18を備える。本体部12は、外筒20、アッパーキャップ22、ロアキャップ24、フォーク26、およびピストンロッド28を有する。
【0013】
外筒20は細長い円筒状に形成される。アッパーキャップ22は外筒20の上端に固定され上端の開口部を封止し、ロアキャップ24は外筒20の下端に固定され下端の開口部を封止する。したがって、アッパーキャップ22およびロアキャップ24は、外筒20の端部に固定され外筒20の開口部を封止する端部固定部材として機能する。ロアキャップ24は鋳造または鍛造によって成型される。
【0014】
アッパーキャップ22およびロアキャップ24によって封止された外筒20の内部には、作動液であるオイルが充填されている。外筒20の内部にはピストン(図示せず)が配置されており、このピストンはピストンロッド28の一端に連結されている。ピストンロッド28の他端は、車両本体における、いわゆるバネ上の部分に連結される。アッパーキャップ22には挿通孔が設けられており、この挿通孔を通ってピストンロッド28がアッパーキャップ22の上方に突出する。ピストンにはバルブ(図示せず)が設けられており、例えば車輪が障害物に乗り上げ、ピストンが軸方向に摺動するときにこのバルブ内をオイルが流動する。こうして、ショックアブソーバ10Aは、外筒20の内部でピストンが摺動するときに当該ピストンの摺動に減衰力を与える。ショックアブソーバの内部構成は公知であることから、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0015】
ロアキャップ24の下方には、フォーク26が設けられている。フォーク26はロアキャップ24に一体的に結合している。フォーク26は下方に行くにしたがって二股に分かれるよう形成され、この二股に分かれた部分に、いわゆるバネ下の部材であるロアアーム(図示せず)が連結される。フォークがロアアームに連結する構造は公知であることから説明を省略する。
【0016】
ブラケット18には、ショックアブソーバ10A周辺に配置されるフレキシブルホース(図示せず)、およびスタビリンク(図示せず)が取り付けられる。フレキシブルホースはブレーキの作動液を流通させる可撓性を有するチューブである。なお、ブラケット18に取り付けられる部品はこれらに限定されないことは勿論であり、例えば車輪速センサに接続されるワイヤがブラケット18に取り付けられてもよい。スタビリンクはスタビライザ(図示せず)の端部に接続され、サスペンション機構を構成するいずれかの要素とスタビライザとを連結する。スタビライザおよびスタビリンクは公知の部材であることから、その構成に関する説明は省略する。
【0017】
外筒20の上方には、カラー16を介してスプリングシート14が取り付けられている。カラー16はかしめなどによって外筒20に固定される。スプリングシート14の中心には挿通孔が設けられており、この挿通孔にカラー16が挿通されスプリングシート14が位置決めされると共にカラー16に固定される。スプリングシート14の上面には、外筒20を下方に付勢するスプリングが配置される。
【0018】
図2は、ブラケット18の形状を詳細に示す正面図である。ブラケット18は細長い板金をプレス成形することにより形成される。ブラケット18の下方には、延在方向と垂直に突出するスタビリンク取付部18aが形成されている。スタビリンク取付部18aには取付孔18bが設けられている。取付孔18bにボルトが挿通されてナットにて締結されることにより、スタビリンクの一端がスタビリンク取付部18aに取り付けられる。
【0019】
ブラケット18の中間部には、延在方向と垂直に突出するフレキシブルホース取付部18cが形成される。フレキシブルホース取付部18cには取付孔18dが設けられる。取付孔18dにボルトが挿通され、フレキシブルホースがフレキシブルホース取付部18cに取り付けられる。また、ブラケット18自体を本体部12に取り付けるため、ブラケット18の下端には下端取付部18eが形成され、上端には上端取付部18fが形成される。
【0020】
なお、また、スタビリンク取付部18aおよびフレキシブルホース取付部18cが形成される位置はこれに限られないことは勿論であり、図示した位置とは別の位置にスタビリンク取付部18aおよびフレキシブルホース取付部18cが形成されてもよい。また、スタビリンクおよびフレキシブルホース以外の部品が取り付けられる、別の取付部がブラケット18に形成されていてもよい。さらに、ブラケット18は、左側用のショックアブソーバと右側用のショックアブソーバの双方において共通に使うことができるよう、スタビリンク取付部18aおよびフレキシブルホース取付部18cがそれぞれ一対設けられていてもよい。このようにブラケット18を共通化することで、ブラケット18の部品管理を容易なものとすることができる。
【0021】
図3は、図1における視点Pからショックアブソーバ10Aを見た図である。理解を容易なものとするため、ブラケット18は外筒20の中心軸を通過する面で切断した断面図を示している。
【0022】
図3に示すように、ブラケット18は、外筒20の外面と微小な隙間が空くように、下端取付部18eがロアキャップ24にアーク溶接によって固着される。ショックアブソーバ10Aは車輪周辺に配置されるため、雨が降ったときなどにおいて車輪から飛散した水がショックアブソーバ10Aに付着する可能性がある。このように外筒20の外面とブラケット18との間に隙間を持たせることにより、外筒20の外面に付着した水分が落下若しくは乾燥しやすくなり、外筒20の防錆が可能となる。さらに、外筒20の外面とブラケット18とが非接触となることで、相互に干渉することによる異音の発生も抑制することができる。
【0023】
また、仮にブラケット18を外筒20に溶接した場合、溶接歪みによって外筒20を微小に変形させる恐れがある。特に第1の実施形態のショックアブソーバ10Aのようなモノチューブ式のショックアブソーバでは、外筒20内を直接ピストンが摺動するため外筒20の変形によってピストンの円滑な摺動に影響が及ぶ可能性がある。このようにブラケット18を外筒20に溶接することなくロアキャップ24に溶接することにより、ブラケット18を取り付けた後においても外筒20の変形を抑制することができ、ピストンの円滑な摺動を実現することが可能となる。
【0024】
なお、ロアキャップ24には、突出部24aが形成されている。突出部24aは、外筒20の外面よりも径外向きに突出する。この突出部24aに下端取付部18eが取り付けられることにより、外筒20の外面とブラケット18との間に微小な隙間が設けられる。このように突出部24aにブラケット18を取り付けることにより、外筒20の外面と隙間を持たせるために微小な段差が形成されるようブラケット18を加工する場合に比べ、ブラケット18の加工コストを低減することができ、またブラケット18の加工精度を向上させることができる。なお、このような突出部がフォーク26に形成されてもよい。また、ブラケット18と外筒20の外面との間の隙間を持たせるための微小な段差を下端取付部18eに形成してもよい。
【0025】
図4は、図3のR−R断面図である。突出部24aは、第1突出部24bおよび第2突出部24cを含む。第1突出部24bには、車両本体の右側に取り付けられるショックアブソーバ10Aを構成する場合にブラケット18が溶接される。第2突出部24cには、車両本体の左側に取り付けられるショックアブソーバ10Aを構成する場合に、破線で示すようにブラケット18が溶接される。第1の実施形態に係るショックアブソーバ10Aでは、第1突出部24bと第2突出部24cは連続した突出部として構成される。ただし、第1突出部24bと第2突出部24cが互いに分離していてもよい。このように第1突出部24bおよび第2突出部24cを設けることにより、ロアキャップ24を左側用のショックアブソーバおよび右側用のショックアブソーバの双方において共通して使用することが可能となる。
【0026】
図5は、図1の視点Qから見たショックアブソーバ10Aを示す図である。理解を容易なものとするため、ブラケット18およびカラー16は外筒20の中心軸を通過する面で切断した断面図を示している。
【0027】
図5に示すように、カラー16は下方に行くにしたがって内径が大きくなるよう形成されている。このため、カラー16が外筒20に固定された状態においても、カラー16の下方における内面と外筒20の外面との間には間隔が設けられる。ブラケット18の上端取付部18fはこの間隔に挿入され、カラー16の内面に当接させた状態でカラー16にアーク溶接により溶接され固着される。したがってカラー16は、ブラケット18の上端が固着される上端支持部材として機能する。
【0028】
このように上端取付部18fをカラー16に固着させることによって、ブラケット18の上端においても、外筒20の外面と隙間を持たせるために微小な段差が形成されるようブラケット18を加工する場合に比べ、ブラケット18の加工コストを低減することができ、またブラケット18の加工精度を向上させることができる。なお、カラー16の外面に上端取付部18fが溶接されてもよい。また、ブラケット18と外筒20の外面との間の隙間を持たせるための微小な段差を上端取付部18fに形成してもよい。
【0029】
また、下端取付部18eだけでなく上端取付部18fもカラー16に溶接することにより、ブラケット18の強度を高めることが可能となる。第1の実施形態に係るショックアブソーバ10Aには、スタビリンク取付部18aにスタビリンクが取り付けられる。スタビリンクには、スタビライザが弾性変形することによる付勢力が与えられるため大きな力が与えられる。ブラケット18にはこのスタビリンクが取り付けられるため、高い強度が求められる。このようにブラケット18の両端を本体部12に固定することにより、スタビリンクを支持するためのブラケット18の強度を確保することが可能となる。
【0030】
(第2の実施形態)
図6は、図1における視点Pから第2の実施形態に係るショックアブソーバ10Bを見た図である。図6においても、ブラケット18は外筒20の中心軸を通過する面で切断した断面図を示している。なお、第2の実施形態に係るショックアブソーバ10Bの構成は、特に言及しない限り第1の実施形態に係るショックアブソーバ10Aの構成と同様である。
【0031】
第2の実施形態に係るショックアブソーバ10Bでは、第1の実施形態に係るロアキャップ24に代えてロアキャップ30を有する。ロアキャップ30には、上下方向の幅の範囲内に突出部30aが形成されている。ロアキャップ30の下面には、コ字の2箇所の端部が下方を向くようにコ字型ブラケット32が溶接などによって固定される。コ字型ブラケット32は、ロアアームに取り付けられる。このようなコ字型ブラケットがロアアームに取り付けられる構成は公知であることから、取付方法に関する説明は省略する。
【0032】
第1の実施形態に係る突出部24aと同様に、突出部30aは外筒20の外面よりも径外向きに突出し、この突出部30aに下端取付部18eが取り付けられることにより、外筒20の外面とブラケット18との間に微小な隙間が設けられる。なお、突出部30aが、車両本体の右側に取り付けられるショックアブソーバ10Bを構成する場合にブラケット18が溶接される第1突出部と、車両本体の左側に取り付けられるショックアブソーバ10Bを構成する場合にブラケット18が溶接される第2突出部と、を含む点は第1の実施形態に係る突出部24aと同様である。これにより、ロアキャップ30の下部にコ字型ブラケット32が設けられる場合においても、外筒20内部のピストンの円滑な摺動を実現しつつ、外筒20の外面とブラケット18との間に隙間を持たせることができる。
【0033】
(第3の実施形態)
図7は、図1における視点Pから第3の実施形態に係るショックアブソーバ10Cを見た図である。図7においても、ブラケット18は外筒20の中心軸を通過する面で切断した断面図を示している。なお、第3の実施形態に係るショックアブソーバ10Cの構成は、特に言及しない限り第1の実施形態に係るショックアブソーバ10Aの構成と同様である。
【0034】
ショックアブソーバ10Cでは、第2の実施形態と同様に突出部30aが形成されたロアキャップ30の下面に、ブッシュユニット34が溶接などによって固定される。ブッシュユニット34は、外筒36、内筒38、およびブッシュ40を有する。外筒36内部に同軸に内筒38が配置された状態で、外筒36の内面と内筒38の外面との間にゴムなどの弾性体により形成されるブッシュ40が配置される。この状態でブッシュ40と外筒36、およびブッシュ40と内筒38との間が加硫接着などにより固定され、ブッシュ40が構成される。ブッシュユニット34は、ロアアームまたはナックルなどに固定される。このようなブッシュユニットの取付方法は公知であることから説明は省略する。これにより、ロアキャップ30の下部にブッシュユニット34が設けられる場合においても、外筒20内部のピストンの円滑な摺動を実現しつつ、外筒20の外面とブラケット18との間に隙間を持たせることができる。
【0035】
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】第1の実施形態に係るショックアブソーバの全体構成を示す斜視図である。
【図2】ブラケットの形状を詳細に示す正面図である。
【図3】図1における視点Pからショックアブソーバを見た図である。
【図4】図3のR−R断面図である。
【図5】図1の視点Qから見たショックアブソーバを示す図である。
【図6】図1における視点Pから第2の実施形態に係るショックアブソーバを見た図である。
【図7】図1における視点Pから第3の実施形態に係るショックアブソーバを見た図である。
【符号の説明】
【0037】
10A〜C ショックアブソーバ、 12 本体部、 14 スプリングシート、 16 カラー、 18 ブラケット、 18a スタビリンク取付部、 18c フレキシブルホース取付部、 20 外筒、 24 ロアキャップ、 24a 突出部、 24b 第1突出部、 24c 第2突出部、 26 フォーク、 28 ピストンロッド。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外筒の内部において摺動するピストンに減衰力を与えるショックアブソーバにおいて、
前記ショックアブソーバの周辺に配置される部品が取り付けられる取付部を有するブラケットと、
前記外筒の一端に固定される端部固定部材と、
を備え、
前記ブラケットは、前記外筒の外面との間に隙間を持たせるように、前記端部固定部材に一端が固着されることを特徴とするショックアブソーバ。
【請求項2】
前記端部固定部材は、前記外筒の外面よりも径外向きに突出する突出部を有し、
前記ブラケットは、前記突出部に固着されることを特徴とする請求項1に記載のショックアブソーバ。
【請求項3】
前記突出部は、第1突出部および第2突出部を有し、
前記ブラケットは、前記ショックアブソーバが車両本体の右側に取り付けられる場合は前記第1突出部に固着され、前記ショックアブソーバが車両本体の左側に取り付けられる場合は前記第2突出部に固着されることを特徴とする請求項2に記載のショックアブソーバ。
【請求項4】
前記外筒に固定され、前記ブラケットと前記外筒の外面との間に隙間を持たせるように前記ブラケットの他端が固着される他端支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のショックアブソーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−103289(P2009−103289A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−277876(P2007−277876)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】