説明

シルク繊維入りティッシュ・ペーパー

セルロース繊維とシルク繊維とを含むティッシュ・ペーパーについて説明する。このティッシュ・ペーパーは、トイレット・ペーパー、ペーパー・ハンカチ及びウェット・ワイパーにおいて使用することができる。さらに、このティッシュ・ペーパーは合成繊維を含むことができる。前記シルク繊維は、人の肉眼で判断すると、セルロース繊維の色とは異なる色のものである。シルク繊維の量は、繊維の総重量に対して正となる値と5%の間とすることができる。シルク繊維の長さは、8mm以下とすることができる。そのようなティッシュ・ペーパーを製作するプロセスについて説明する。そのようなティッシュ・ペーパー、包装構造及び図式的しるしを含むキットについて説明するが、そのしるしは、ティッシュ・ペーパーのユーザーが柔軟性、かさ高性及び/又は肌への優しさを知覚するのこと増進する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は抄紙の分野に関する。特に、本発明は、ペーパー・ハンカチ、トイレット・ペーパー、及びワイプなどのティッシュ製品の製造に適用される。
【背景技術】
【0002】
紙製品は現在では、人の肌に触れるあらゆる種類の拭き取り用品として広く用いられており、例えば、トイレット・ペーパー、ペーパー・ハンカチ及びウェット・ワイパーはすべて、液体又は固体の残留物を人の肌から取り除くことを意図したものである。それらが使用される際には、通常、その拭き取り用品と人の肌とが直接接触することになる。その接触においては、持続時間、加えられる力の強度、及び相対的動作が変化し得る。これによって、特に繰り返し使用した際には、人の肌に刺激、赤み、又はさらなる損傷が生じ得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、そのような拭き取り用品の望ましい特性の中には、相対的な柔軟性、相対的な平滑度、及び人の肌に対する優しさ、というものがある。
【0004】
他の望ましい特性として、濡れた状態及び/又は乾燥した状態におけるティッシュの強度(使用中の壊変に対する頑強性)、並びにティッシュの吸収性(迅速に液体を吸収する能力)が挙げられる。
【0005】
しかしながら、柔軟性は、そのような製品にとって最も要求される特性の1つである。一般に、柔軟性は、多くの相互に関係する特徴又は側面、即ち、肌を破壊、擦過、又は刺激しない能力と、使用後に肌を滑らかな自然の状態に残す能力と、使用後にローションを肌に付着させることによって肌の(再)水和を向上させる能力と、肌の上のすべり(低摩擦性)を向上させる能力と、滑らかなきめの感覚をユーザーに与える能力とを含み得る。
【0006】
この点において、ユーザーの知覚は、ティッシュの柔軟性という品質に対して重要な役割を果たす。柔軟性の知覚は、物理的特性(ティッシュの表面の平滑度など)、又は物理的特性と視覚的特性(ティッシュのきめ又はエンボス加工など)との組み合わせ、又はティッシュの醸し出す「柔軟な印象」を基準とすることができる。例えば、中間色又はパステルカラーを有するティッシュは、赤い刺激的な色を有するティッシュよりも大いに柔軟に感じ取られるであろう。これらの「柔軟な印象」はしばしば、物理的特性と同程度に、知覚されるティッシュの柔軟性に寄与すると共に、実際にティッシュの持つかなり優れた柔軟性をユーザーが認識することにつながる。
【0007】
従来、ティッシュの柔軟性は、抄紙の間に繊維スラリーに添加剤を用いること、抄紙の乾燥段階で添加剤を使用すること、及び/又はティッシュ・ペーパーの加工段階の間に様々な表面改良処理を行う(例えばカレンダリングによって柔軟性を向上させることが既知である)ことによって向上させることができる。また、より柔軟なティッシュを実現するために、異なる繊維組成物のスラリーのレイヤリング又はクリープ条件など、様々な抄紙技術を設計することができる。
【0008】
抄紙に使用する繊維の選択もまた、ティッシュ・ペーパーの柔軟性に重要な役割を果たす。
【0009】
従来、ティッシュ・ペーパー用の繊維混合物は、選り抜きの長い又は短いセルロース繊維を含んでいる。セルロース繊維は通常、ティッシュ・ペーパーの繊維の全てではなくても大部分を構成している。しかしながら、合成繊維などの他の繊維を使用することもできる。
【0010】
シルク繊維を抄紙において使用することができ、繊維は、抄紙スラリーに、場合によっては特定の添加剤の存在下で添合される。伝統的な絹和紙は、シルク繊維を使用してシルクペーパーを作ることによって製作することができる。改良されたシルクプロテインは抄紙用のスラリーにおいて使用することができる。別の方法としては、シルクプロテインを含有するジェル又はコーティング溶液をティッシュの表面に添加してもよい。しかしながら、シルクプロテインは、天然で生じる繊維又はその断片の形でない場合では、視認することができず、従って本発明の目的には使用されない。
【0011】
シルクプロテイン及びシルクジェルの使用については、EP13060073A(河野製紙株式会社(Kawano Paper Co.))で述べられている。改良されたシルクプロテインの使用については、特にEP0840824B1(キンバリー・クラーク・ワールドワイド・インコーポレイテッド(Kimberly Clark Worldwide Inc.))で述べられている。シルク入り和紙については特開2002−30593(JP2002030593A)及び特開平11−50397(JP11050397A)で述べられている。
【0012】
工業用の抄紙プロセスにおけるシルク繊維の使用は、第1に、シルク繊維は高価な原材料であること(通常のセルロースパルプよりも数倍高価である)、第2に、抄紙プロセスにおいてシルク繊維を使用すると、工業用の抄紙プロセスにおいて入念に制御される強度と、吸収性と、柔軟性との精緻な調和が変化し得るという、少なくとも2つの側面から制限されてきた。従って、シルク繊維の使用は、特にトイレット・ペーパー、ワイプ及びペーパー・ハンカチ用の大量に生産される一般的なティッシュ・ペーパーの製造においては、十分に価値が確立されることのないものであった。
【0013】
人の肌に触れるティッシュ・ペーパー(トイレット・ペーパーなど)の製作を目的とする化粧用ペーパー分野の開発者は、高度な吸収性、高度なティッシュ・ペーパー強度、好ましくは比較的高度な一時湿潤強度(液体と接触すると急速に低下する)、並びに肌にとても優しいということを同時に成し遂げようと試みるであろう。
【0014】
開発者は、最も経済的な方法でそのようなティッシュが得られることが望ましいことを理解するであろう。さらに、開発者は、強度があり吸収性がありながらもユーザーに柔軟性を最高に知覚させる、そのようなティッシュを得られることが望ましいことも理解するであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、ユーザーに柔軟性を強く知覚させる、人の肌に直接触れるティッシュ・ペーパーに関する。本発明は、シルク繊維とセルロース繊維とを含むトイレット・ペーパー、ペーパー・ハンカチ及び/又はワイプなどのティッシュ・ペーパーに関する。このシルク繊維は、人の肉眼で判断されると、セルロース繊維の色とは異なる色のものである。合成繊維もまたティッシュ・ペーパーに使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
定義
以下の用語は、本明細書において以下の意味で使用されている。
【0017】
ティッシュ・ペーパー:多量のセルロース繊維を含んだ紙製品であり、抄紙プロセスによって製作される。ティッシュ・ペーパーは乾燥していてもよく、また、限られた量のローションが染み込んだものでもよい。
【0018】
トイレット・ペーパー:ティッシュ・ペーパーを含む物品であり、主として、固体又は液体の人の排泄物を人体から拭き取ることを意図するものである。
【0019】
ペーパー・ハンカチ:ティッシュ・ペーパーを含む物品であり、主として、人の鼻の領域を清潔にすること及び/又は人の鼻の排泄物を除去することを意図するものである。
【0020】
キッチン・タオル:ティッシュ・ペーパーを含む物品であり、主として、家事において表面及び/又は物体を清浄にすることを意図するものである。キッチン・タオルは家事において吸収手段として使用することができる。
【0021】
ウェット・ワイパー:相当な量の液体を染み込ませた物品であり、主として、人体から人の排泄物を拭き取ることを意図するものである。ワイプは通常、合成繊維を含む。また、ワイプは、セルロース繊維などの天然繊維のみで製作することもできる。ウェット・ワイパーはティッシュ・ペーパーを含むことができる。
【0022】
肉眼:本明細書で使用する肉眼という語は、非矯正視力と矯正視力(即ち眼鏡又はコンタクトレンズ)とを指すが、拡大鏡又は顕微鏡などの拡大手段を使用することは除外する。肉眼という語は、色の知覚を変化させるいかなる手段(実質的に着色された眼鏡又はレンズなど)を使用することもさらに除外する。評価を実施する「人の肉眼」は、いかなる場合においても、以降で述べる選定及び認定を受けることとする。
【0023】
発明の説明
ティッシュ・ペーパーは、高い水分含有量を有する抄紙繊維のスラリーをスクリーン(又は抄紙ベルト)に配置し、ほぼ乾燥した乾燥ウェブが得られるまで元のウェブから水分を徐々に除去することによって、工業的に生産される。抄紙繊維のスラリーは、均質な層として、又は異なる繊維混合物を各々が含む複数の副層として配置することができる(所謂「レイヤリング技術」)。水分を除去する操作は、複数の異なる種類のものであってもよく、当該技術分野において広く開示されている。この操作は、ウェブを場合によっては吸水性フェルトのあるニップにてプレスすること、紙ウェブに熱風を吹き抜けさせること(所謂「スルーエア乾燥紙」(TAD))、ウェブの温度を上昇させて湿気を蒸発させること(例えばヤンキードライヤー)、ウェブから水分を強制的に取り出しながら、構造化された表面上で紙を移動させること、並びに多数のさらなる技術的な手段を含む。上述の抄紙プロセスの段階は、抄紙プロセスの所謂「湿潤段階」である。湿潤段階は一般に、ティッシュ・ペーパーがティッシュ・ペーパーのロールに巻き取られるのに十分に乾燥したときに終了すると見なされる。ティッシュ・ペーパーの一次(又は巨大な)ロールを形成する前になされる操作は一般に、湿潤段階の一部分であると見なされる。
【0024】
第2段階(「加工」又は「乾燥段階」)において、紙ウェブは殆ど完全に乾燥しており、通常、製品(ペーパー・ハンカチ又はトイレット・ペーパーのロールなど)に加工される。この加工操作には、ウェブをカレンダーがけすること、ウェブを構成すること、ウェブにエンボス加工すること、ウェブを所望の寸法に断裁すること、ティッシュ・ペーパーの表面にローション剤を塗布すること、ティッシュ・ペーパーを折りたたみ、印刷すること、ウェブを巻き取ること、並びに物品を包装することを含めることができる。
【0025】
概して、抄紙プロセスは非常に複雑なプロセスであり、このプロセスにおいて、繊維スラリー組成物は、所望の特性の紙ウェブを実現するために、後に続くプロセスの条件の多くを決定する。例えば、広葉樹の繊維は、針葉樹の繊維とは異なる特性(柔軟性及び引張り強度など)を有する紙ウェブを実現する。
【0026】
上記の操作のすべては、複雑な抄紙プロセスの変更、適合又は調整を行うことなく、シルク繊維を抄紙スラリーに添合することと両立できることが判明している。このことは、本発明のいくつかの実施形態においてシルク繊維の量が比較的少ないことと特に関連している。さらに、使用する繊維混合物によってもたらされる紙ウェブの特性及びプロセス条件は、シルク繊維が存在することによって変化することが判明している。例えば、シルク繊維は、ティッシュ・ペーパーに一般に使用される他の繊維よりも吸収性が比較的低くなり得ることが知られている。しかしながら、本発明の全ての実施形態において、吸収性は、シルク繊維を有していない対応する紙ウェブの吸収性と、依然として実質的に同じであることが判明している。
【0027】
一態様において、本発明はシルク繊維を含むティッシュを製作するプロセスに関する。そのシルク繊維は、セルロース繊維の色とは異なる色のものである。そのプロセスは、乾燥した又は湿潤した形でシルク繊維を用意する工程を含んでいる。シルク繊維を湿潤した形で用意するということは、そのシルク繊維が液体キャリアと共に用意されることを意味する。そのキャリアは水であってもよく、即ち、シルク繊維は、水溶液若しくは懸濁液で希釈され及び/又は水溶液若しくは懸濁液へと希釈される。その水溶液又は懸濁液は、付加的な薬品(軟化剤、強化剤又は他の抄紙添加剤)を含むことができる。その液体キャリアはまた、非水系物質(例えば接着剤、添加剤又は薬品の混合物)であってもよい。シルク繊維を乾燥した形で用意するということは、そのシルク繊維が、ティッシュ・ペーパーに加えられるとき、実質的に乾燥していることを意味する。そのシルク繊維は、乾燥した形で、好ましくは同様に乾燥した形の他の薬品又は添加剤と共に用意されてもよい。シルク繊維は、抄紙プロセスの湿潤段階で加えられてもよい。本発明のいくつかの実施形態において、シルク繊維は、スラリーがヘッドボックスに移動する前に又は移動する間に、抄紙スラリーに加えられてもよい。単チャンネル又は多チャンネル・ヘッドボックスを用いることができる。単チャンネル・ヘッドボックスでは、元の紙ウェブの厚さ全体にわたって均一にシルク繊維が存在することになる。これに対して、プロセス条件は、シルク繊維がティッシュ・ペーパーの厚さ全体にわたって非均質に分布するように選択することができる。シルク繊維は、ティッシュ・ペーパーの一方の側において、このプロセスで形成された又は形成されているティッシュ・ペーパーの他方の側と比較して、量的により多くすることができる。例えば、第1の通常のスラリー(シルク繊維を含む)は、シルク繊維を含まないか又は第1のスラリーよりも量的に少ないシルク繊維を含む第2のスラリーと共に、多チャンネル・ヘッドボックスに供給することができる。この構成では、元の紙ウェブが不均質(即ち不均一)となり、その紙ウェブは、一方の第1の側にはシルク繊維(第1のスラリーから)を有するが、他方の側には、シルク繊維を含まないか又は第1の側よりも量的に少ないシルク繊維を含む。いくつかの実施形態において、第2のスラリーは、第1のスラリーよりも少なくとも25%、少なくとも50%、又は少なくとも75%少ないシルク繊維を含むことができる。他の実施形態において、第2のスラリーはシルク繊維を含まない。別の方法として、上記のことは、セルロース繊維の初期の層化の後に、形成されているティッシュの一方の側にシルク繊維を加えることによって行うことができる。他の実施形態において、シルク繊維は、紙が既に乾燥又は半乾燥段階にあるときに(例えば、結合剤及び/又は接着剤を場合によって加えて、吹き付けることによって)添加される。この添加は、形成中のティッシュ・ペーパーの一方の側のみに選択的に行うか、又は、一方の側で量的に多くし、それによってシルク繊維の視認度を向上させることができる。
【0028】
本発明の一実施形態において、ティッシュ・ペーパーの側部は、シルクを含む側(又は量的により多くシルク繊維を含む側)が物品の外側に(即ち、物品を通常に使用するときに肌に接触する表面に、又は使用中に最も目立つ側に)露出するように、完成品(ハンカチ、トイレット・ペーパー、ワイプなど)において配置される。
【0029】
一実施形態において、本発明のティッシュ・ペーパーは、坪量が10gsm(グラム毎平方メートル)を超え且つ80gsm未満、好ましくは20gsmと30gsmの間のものである。
【0030】
本発明は、好ましくは、3mmから4mmの平均長さ(顕微鏡下で測定された統計的に有意な数のシルク繊維の長さを平均化することによる、繊維の平均長さ)を有するシルク繊維を使用すると、所望の効果を達成できることが判明している。この長さは、針葉樹の繊維の通常の長さに近い。この範囲では、(a)通常用いられる機器及びプロセス条件と良好に適合する(例えば、特殊なフィルターが抄紙プロセスにおいて使用されない)こと、並びに、(b)特に繊維が着色され、それによって柔軟性の知覚が増進されるとき、乾燥したティッシュ上で繊維が適度に目立つこと、が理想的に組み合わされることが判明している。2mmから5mm、又は1mmから8mmの範囲の長さの繊維を使用することもまた企図されている。
【0031】
シルク繊維は、殆どの場合は天然のシルク繊維であり、所望の長さに達するように機械的に加工された所謂「柞蚕」繊維であってもよい。そのような繊維は、例えば、イギリス、BD4 7DF、ウェストヨークシャー州、ブラッドフォード、ホール・レーン、レディウェル・ミルズ(Ladywell Mills, Hall Lane, Bradford, West Yorkshire, BD4 7DF, England)のシール・インターナショナル社(SEAL International Limited)から入手することができる。クワのシルク又は他のシルク種など、他の種類のシルク繊維を使用することも企図されている。より一般的には、本発明は、動物由来の多種のシルク様繊維で再現することができる。本発明における他の繊維は、一般的な広葉樹の繊維又は工業用の針葉樹の繊維など、従来のセルロース繊維である。合成繊維は、本発明のいくつかの実施形態において、場合によってはエアレイ又はウェットレイの基質プロセスなどの異なる形成プロセスと共に、任意に用いることができる。ポリプロピレン繊維、ビスコース繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維のすべてが、多数の他の合成繊維又は工業的に改良された繊維と同様に使用することができる。いくつかの実施形態において、合成繊維は平均で10mm長と100mm長の間、或いは20mm長と80mm長の間、40mm長と60mm長の間又は45mm長と55mm長の間であってもよい(「平均繊維長」は、当該技術分野で既知の方法によれば、繊維の代表試料を考慮するときの繊維の平均長さである)。
【0032】
本発明におけるシルク繊維は、セルロース繊維の一般的な色調及び色とは異なる色のものである。通常、トイレット・ペーパー、ペーパー・ハンカチ及びワイプに、それぞれ含まれるセルロース繊維は、一様に白色であるか又は非常に薄い灰色調である。薄いピンク色又は薄い青色などのパステルカラーもまた、シルク繊維が視認できる状態であり続ける限りは使用することができる。
【0033】
シルク繊維の色は、その元来の色から、又はシルクを使用可能な材料へと変換するためにシルクがさらされるプロセス若しくは処理から生じ得る。具体的には、シルクの色は、多数の様々な色調及び輝度で、白色、灰色、灰色がかった色、茶色又は茶色がかった色となり得る。シルク繊維の色は、(i)漂白処理のように原繊維を脱色することから、及び/又は(ii)特定の色若しくは色調を繊維に付与するための特定の着色プロセスから、及び/又は(iii)繊維が特定の色若しくは色調を保持することを防止する処理(或いは先の処理の任意の組み合わせ)から生じ得る。青色、赤色、黄色、薄い灰色、薄い茶色、ピンク色、紫色、黒色、緑色、碧青色、こげ茶色、オレンジ色、白色、ベージュ色、金色、銀色、赤褐色及びすみれ色など、使用することができる一連の見込まれる他の色を限定することなく、本発明のシルク繊維に対する特定の色が企図される。色調及び輝度のバリエーション並びに上記の組み合わせが同様に企図される。さらに、2つ若しくは3つの(又はそれより多くの)異なる色のものであるシルク繊維、例えば赤色と青色のシルク繊維又は金色と銀色のシルク繊維の使用もまた企図することができる。他の実施形態においては、2つ、3つ又はそれより多くの副集合に分けられるシルク繊維の集合体を使用することが企図される。この実施形態において、それぞれの副集合は異なる色又は色強度を有する。例えば、本発明において使用されるシルク繊維の集合は、赤色の繊維と青色の繊維の混合物又はこげ茶色の繊維と薄い紫色の繊維の混合物であってもよい。
【0034】
本発明は好ましくは、地のセルロース繊維の白い/明るい色調と対照をなす濃い色のものであるシルク繊維を有し、本発明は、シルク繊維が青色、緑色又は紫色であり且つセルロース繊維が白色の地を形成する状態で、最良に実施される。しかしながら、様々な色の組み合わせを実施することができ、シルク繊維を白色若しくは淡い色としてセルロース繊維を濃い色とする、又は、セルロース繊維を1つの淡い色としてシルク繊維を他の濃い色とすることができる。例えば、シルク繊維が濃い青色でセルロース繊維が淡い青色であるなど、異なる輝度を有する同様の色調も企図される。しかしながら、重要なことは、シルク繊維は、人の肉眼によってセルロースの地の繊維と視覚的に区別されなければならないということである。合成繊維が存在する場合では、合成繊維はセルロース繊維と同じ色のものであってもよく、又はシルク繊維及び/若しくはセルロース繊維とは異なる色のものであってもよい。
【0035】
本明細書において、色の違いは人の肉眼による視覚的測定によって評価される。以下の標準化された手順は、試験室の条件、評価の官能試験員の選定、及びこの知覚的評価に適用可能な方法について説明するものである。概して、その条件は引用する試験方法に示された通りであり、その試験方法は引用によって援用する。方法に複数の選択肢がある場合、及び/又は条件がその方法に記載されていない場合、その選択肢/条件は以下に指定されている通りに用いられることとする。
【0036】
試験のための部屋の構成は、ISO 8589「試験室の設計に関する一般事項(General guidance for the design of test rooms)」、1988年[第1版1988年11月15日](1988 [first edition 1988-11-15])に記載されている通りであり、壁及び備品は、艶消しのオフホワイト又は薄いくすんだ薄灰色のものに選択される。照明は目立つ影のないものである。直射日光は回避される。照明は、付加的なフィルター又は他の着色された光源を用いずに、6500Kの色温度を有する昼光色ランプによって与えられる。照明の強度は500ルクスと1500ルクスの間である。
【0037】
評価のための官能試験員は、DIN 10961「Schulung von Prufpersonen fur sensorische Prufugen」(1996年8月発行)に従って選択され認定される。非病的な視力を有し且つ色覚異常のない最低10名の官能試験員が、次の認定プロセスに基づき、引用した方法DIN 10961に示された認定基準で認定される。その認定プロセスは、(a)23色のカラーチャート及び「1 Florkontrast試験」を用いた色覚の認定、(b)色強度(赤色、オレンジ色、緑色)を識別し、2つの補色(黄色ー緑色−青色/赤色−すみれ色ー青色)を混合することによって色を識別するための、液体内の異なる色強度に対する認定、(c)グレースケールを用いた、乾燥した媒体における色の差異に対する認定である。
【0038】
ティッシュ・ペーパーにおけるシルク繊維の色の差異に対する評価は、DIN 10972「A−nicht A Prufung」[2003−08]に記載された試験規約を用いて実施される。少なくとも10名の認定された官能試験員は、30cmから50cmの距離から試料を目視するときにその評価を行うように指示される。結果は、DIN 10972の方法に記載されている通りに編集され報告される。
【0039】
本発明による紙は、ティッシュの表面で均一に分布した、着色されている可能性のあるシルク繊維を有することができる。図2はそのような実施形態を表しており、この実施形態では、着色された繊維がティッシュの表面に均一に分布している。別の方法としては、シルク繊維を有する領域とシルク繊維を有しない領域を本発明のティッシュ・ペーパー上に形成することができる。さらなる別の方法としては、シルク繊維が相対的に高い密度で存在する領域と、シルク繊維が相対的に低い密度で存在する領域を、ティッシュ・ペーパーの表面に生じさせることができる。この領域(シルク繊維が相対的に高い密度で存在する)は、線、矩形、正方形、楕円形、円形、枠、若しくはこれらの任意の組み合わせ、又は紙の表面における他の任意のしるしとして形成することができる。本発明の一実施形態において、シルク繊維を有するそのような領域は、ティッシュの縦方向に沿って延びる(「縦方向」は「横断方向」とは異なり、ティッシュ・ペーパーが抄紙機を通過する方向に関する)。1本のみの線が存在してもよく、別の方法としては、2本、3本、4本又はそれより多くの線が存在してもよい。図3は、本発明のティッシュ・ペーパー(2)の実施形態を示しており、この実施形態は、着色されたシルク繊維(3)を含む3本の線(5)を有しており、他の領域(4)は、淡い色調のセルロース繊維を含んでおり、着色されたシルク繊維(3)を実質的に有していない。さらなる実施形態において、シルク繊維を含む領域は、ブランドの商標など、物品の商業ブランドに関連付けられたシンボル若しくは図式的なしるし又は言葉を表すように形作られる。
【0040】
本発明におけるシルク繊維の量は、繊維の総量に対する重量/重要%(重量対比)として測定される。シルク繊維の量は最大で5%である。他の実施形態において、シルク繊維の量は最大で2%、好ましくは最大で1%、最大で0.5%、最も好ましくは最大で0.1%である。
【0041】
本発明のいくつかの実施形態において、シルク繊維は、特に相対的に暗い色調で着色されると(一方でセルロース繊維は相対的に明るい色調である)、非常に少ない量においても明瞭となり得ることが判明している。実際に、0.001%未満のレベルは人の肉眼では殆ど検出不能となることが確認されているが、明瞭性に対する下限は容易に定義することができる。
【0042】
一般にシルク繊維の検出は顕微鏡によって行うことができる。即ち、シルク繊維の外観が特異であることから、通常の顕微鏡又は電子顕微鏡によって容易に検出、計数及び測定を行うことができる。しかしながら、本発明にとっては、特にシルク繊維がセルロース繊維の色と異なる色のものである場合には、人の肉眼によってシルク繊維を検出できることが極めて重要となる。人の目で検出可能にすることで、製品内でのシルクの使用に関連する柔軟性が知覚されやすくなり、また、ティッシュの物理的表面特性(柔軟性など)をより良好にすることができるシルク繊維量を保証できる。
【0043】
人の肉眼で検出できるということは、柔軟性、かさ高性、平滑度、豪華さ、全体的な品質及び肌へのティッシュの優しさをユーザーが知覚しやすくなる要因になることが判明している。その知覚は、かさ高性、柔軟性、平滑度が向上したとしてユーザーによって表現される。シルク繊維の顕示性は、少なくとも2つのレベルにおいて相互作用し、ティッシュ内のシルク繊維が中程度又は比較的少ない量では、柔軟であるという生理学的な感覚が得られる。その効果は、ティッシュに添合されるシルク繊維の量の減少と共に低下する。重要なこととして、シルク繊維がセルロース繊維の地の色調とは異なる色調で着色されていれば、柔軟であるという生理学的合図は依然として高いままである、ということが判明している。この増進効果は、人為的な偏りではなく、柔軟性、かさ高性、ティッシュの肌に優しい品質に大いに関与する。ユーザーの反応は、実際に、そのユーザーが知覚する全ての感覚的印象を合計したものよりも大きいことが判明している。滑らかな表面を身体で知覚することが、着色されたシルク繊維を視覚化することによって相乗的に増進されると、視覚的印象と身体的印象は一体となり、ティッシュは実際により柔軟であると感じられる。
【0044】
本発明は、人の肌に接触することを意図した物品として使用されるティッシュ・ペーパーとして最良に実施される。人の肌に接触させて使用するということは、全般的な柔軟性及び吸収性、肌に適合する化学添加剤の使用、原材料の清浄性、又はプロセス条件の清潔性など、紙の特有の特徴につながる。そのような物品としては、ペーパー・ハンカチ、ウェット・ワイパー、又はトイレット・ペーパーのロール若しくは積み重ね体があり得る。また、キッチン・タオル及び他の家庭用ワイプも企図される。本発明に関する物品は、本発明の単プライのティッシュ・ペーパーを含むことができ、また、例えば2、3若しくは4(又はそれより多い)プライのティッシュ・ペーパーを含む多プライ物品となることができる。全てのプライは同じティッシュ・ペーパーでできていてもよく、また、別の方法においては、一部のプライが、他のプライとは異なるティッシュ・ペーパーでできていてもよい。いくつかの実施形態において、物品の1つの外側プライのうちの少なくとも1つの外側表面は、本発明のシルク繊維を含む。内側プライ及び/又は内側表面は、外側プライ及び/又は外側表面よりも著しく少ないシルク繊維を含むことができ、或いはシルク繊維を全く含まないこととなる。物品の様々なプライは、塗布若しくは接着剤及び/又はパターンのエンボス加工など、いかなる特定の手段によって結合されることができる。シルク繊維はセルロース繊維とは異なる物理的特徴を有しているため、結合手段の適合を必要とすることがある。しかしながら、本発明によれば、物品のプライのうちの1つにシルク繊維が存在しても、物品のエンボス加工がティッシュの表面に所望のパターンを付与することの妨げにならず、さらに/又は、プライの結合に役立つことが判明している。
【0045】
図1は、本発明の一実施形態を表しており、この実施形態において、ティッシュ・ペーパー(2)は厚紙の芯(6)の周りに巻かれて、トイレットティッシュ・ペーパーのロール(1)を形成している。着色されたシルク繊維(3)は、ティッシュ・ペーパー(2)の表面において白色のセルロース繊維(4)の中にあることが視認できる。図2は、本発明のティッシュ・ペーパー(2)の一片を示す。着色されたシルク繊維(3)は、ティッシュ・ペーパー(2)の表面において視認できる。本発明の多プライの実施形態を図4に示す。図4の物品(10)は第1のプライ(8)と第2のプライ(9)とを含んでいる。第1のプライ(8)は本発明のティッシュ・ペーパーである。第1のプライ(8)はシルク繊維(3)と白色のセルロース繊維(4)とを含んでいる。本発明によれば、シルク繊維(3)は、白色のセルロース繊維(4)の色とは異なる色のものである。第1及び第2のプライは互いに結合されており、エンボス加工点(7)においてエンボス加工されて物品(10)を形成している。理解しやすいように、第1及び第2のプライ(8、9)は、図4において明らかに互いに離隔して示されている。しかしながら、プライは非常に近接して結合することができるため、それらは一瞥では別個に認識されないことがある。
【0046】
一態様において、本発明はまた、ティッシュ・ペーパーとその包装構造とを含むキットとも呼ばれる、ティッシュ・ペーパー並びにその包装構造(箱、容器、ラップフィルム、ラベルなど)に関する。上述した相乗効果は、図式的なしるしが包装構造体上又は物品上に存在するとき、さらに強化されることが判明している。図式的しるしは、任意の言葉若しくはロゴ、アイコン又は表現であってもよい。図式的しるしは、包装構造体上に印刷することができ、その包装構造体に若しくはティッシュ・ペーパーに、又は物品自体に若しくはその部品の1つ(例えばトイレット・ペーパーロールの芯)に、エンボス加工するか又はつけることができる。図式的しるしは、一片の特定の材料(例えば、一片のシルクティッシュ若しくはシルク布地又はシルク繊維を含む材料)を含むことができる。代替的に又は追加的に、図式的しるしは包装構造体の形状(例えば、特定の滑らかな形状を有する厚紙の箱)を含むことができる。他の実施形態において、図式的なしるしは包装構造体の透明部分を含んでおり、その透明部分を通してティッシュ・ペーパーを見ることができる。図式的しるしは、物品のユーザーが柔軟性/かさ高性/肌への優しさを知覚するのを増進する。そのようなしるしには、例えば「シルク」という語又はその派生語(「シルク状」又は「シルク風」など)を挙げることができ、また、そのようなしるしによって、柔軟性を直接且つより図式的に示唆し、且つ/又はシルク繊維若しくは綿繊維などの柔軟な繊維の存在を示唆することができる。
【0047】
実施例1
シルク繊維(イギリス、BD4 7DF、ウェストヨークシャー州、ブラッドフォード、ホール・レーン、レディウェル・ミルズ(Ladywell Mills, Hall Lane, Bradford, West Yorkshire, BD4 7DF, England)のシール・インターナショナル社(SEAL International Limited)による柞蚕シルク切片;シルク切片)をまず青色の着色剤(ドイツ、71732タム、アスペルガー・ストラーベ4(Asperger Stra(e 4, 71732 Tamm, Germay)のMarabuwerke GmbH & Co.KGによる「マラブ・シルクアート・アズール(Marabu-SilkArt azure)」)で着色する。次いで、抄紙スラリーを用意するために、使用する繊維の総量の0.1%(重量対比)のレベルでシルク繊維を混合容器に加える。次いで合成スラリー(セルロース繊維+シルク繊維)を通常の抄紙プロセスで(例えば、サンフォード(Sanford)らによるUS3301746、トロカン(Trokhan)らによるEP0536320B1、及びトロカン(Trokhan)らによるUS4529480に記載されている通りに)使用する。次いでティッシュ・ペーパーのウェブを従来の工業プロセスによってトイレット・ペーパーのロールに加工する。次いでティッシュ(issue)・ペーパーの切片を、ティッシュ・ペーパー上のシルク繊維の視認性及び物理的特性について評価する。
【0048】
実施例2:
実施例1と同じシルク繊維を、繊維の総量の0.01%、0.05%、0.1%、0.5%、1%、2%及び5%(重量対比)のレベルで使用して、繊維混合物を形成する。繊維混合物はセルロース繊維とシルク繊維とを含む。さらなる試みにおいては、合成繊維(ポリプロピレン)をさらに、繊維の総量の1%、5%、10%、及び20%(重量対比)のレベルで繊維混合物に加える。セルロース繊維は、抄紙に一般的に用いられる通常のセルロース繊維である。TAPPI法T−205(工程品質部門、パルプ委員会(Pulp Committee of the Process Quality Division)TAPPIで認定された、TAPPI、紙パルプ技術協会(Technical Association of the Pulp and Paper Industry)発行の方法T 205 sp−95、ISBN 0−89852−334−6)に記載されている通りに、繊維混合物を素地として使用してティッシュ・ペーパーの手抄き紙を形成する。次いでティッシュ・ペーパーのシートを、ティッシュ・ペーパー上のシルク繊維の視認性及び物理的特性について評価する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明のティッシュ・ペーパーの一実施形態の図であり、トイレット・ペーパーとして使用されるティッシュ・ペーパーのロール(1)は、着色された繊維(3)と白色又は非白色のセルロース繊維(4)とを含んでいる。
【図2】本発明の一片のティッシュ・ペーパーの図。
【図3】特定の実施形態における本発明の一片のティッシュ・ペーパーの図であり、着色されたシルク繊維を含む3本の線(5)が、着色されていないシルク繊維を含む領域と交互に並んでいる。
【図4】本発明のティッシュを含む多プライ物品の図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルロース繊維とシルク繊維とを含む、ペーパー・ハンカチ又はトイレット・ペーパー又はウェット・ワイパーなどのティッシュ・ペーパーであって、前記シルク繊維が、人の肉眼で判断して、前記セルロース繊維の色と異なる色をもつことを特徴とする、ティッシュ・ペーパー。
【請求項2】
前記ティッシュ・ペーパーが、前記シルク繊維を繊維全体の最大5%(重量対比)まで含むことを特徴とする、請求項1に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項3】
前記ティッシュ・ペーパーが、前記シルク繊維を繊維全体の最大0.1%(重量対比)まで含むことを特徴とする、請求1又は2のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項4】
前記シルク繊維の長さが、平均で8mm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項5】
前記ティッシュ・ペーパーが、着色されたシルク繊維をより多く含む領域と、前記着色されたシルク繊維をより少なく含む領域とを、人の肉眼で視覚的に判断できるように含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項6】
前記シルク繊維が、青色又は緑色又は紫色の色彩又は色調をもつことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項7】
前記ティッシュ・ペーパーが、合成繊維を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項8】
前記合成繊維が、前記シルク繊維の前記色とも前記セルロース繊維の前記色とも異なる色をもつことを特徴とする、請求項7に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項9】
前記シルク繊維が、前記ティッシュ・ペーパーの厚さ方向全体にわたって非均質に分布していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項10】
前記ティッシュ・ペーパーが、多プライ物品に含まれることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパー。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパーと、前記ティッシュ・ペーパーに近接している包装構造体と、前記包装構造体上又は前記ティッシュ・ペーパー上の図式的しるしとを含み、前記図式的しるしが、前記ティッシュ・ペーパー内にシルクが存在することを示すキット。
【請求項12】
乾いた又は湿った状態のシルク繊維を用意する工程、前記シルク繊維を、抄紙工程の湿潤段階で加える工程とを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のティッシュ・ペーパーの製造方法。
【請求項13】
好ましくは第1繊維スラリー及び第2繊維スラリーを多チャンネル・ヘッドボックスに供給することによって、前記シルク繊維を非均質な方式で前記ティッシュ・ペーパーの厚さ方向全体にわたって供給する工程を含み、前記第2繊維スラリーが、前記第1繊維スラリーよりも前記シルク繊維を量的に少なく含む、請求項12に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−518745(P2008−518745A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540432(P2007−540432)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/041846
【国際公開番号】WO2006/055789
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】