説明

シンチレータアレイ、検出器リング、及びシンチレータアレイの製造方法

【課題】容易に製造可能なシンチレータアレイ、検出器リング、及びシンチレータアレイの製造方法を提供すること。
【解決手段】シンチレータアレイ3は、反射材構造物10と複数のシンチレータ20とを有している。反射材構造物10は、2次元状に稠密に配列された多角柱形状を有する複数の貫通孔を有し、光を反射する反射材から。複数のシンチレータ20は、複数の貫通孔にそれぞれ挿入され、多角柱形状を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、シンチレータアレイ、検出器リング、及びシンチレータアレイの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
核医学診断装置の1つであるPET装置は、中心軸回りの円周上に配列された複数の検出器からなる検出器リングを備えている。各検出器は、2次元状に配列された複数のシンチレータ(シンチレータアレイ)と複数の光電子増倍管とからなる。シンチレータ間には、光の反射材が配置される。例えば、カットされた反射材を一枚一枚シンチレータに張り合わせることによってシンチレータ間に反射材を配置している。シンチレータは、とても小さく、膨大な量を必要とする。従って、シンチレータアレイの製造は、反射材の高度な加工精度を要し、また、多大な製作時間を要している。また、製造者にとっては、忍耐のいる作業である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003―232860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
目的は、容易に製造可能なシンチレータアレイ、検出器リング、及びシンチレータアレイの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態に係るシンチレータアレイは、2次元状に稠密に配列された多角柱形状を有する複数の貫通孔を有し、光を反射する反射材からなる反射材構造物と、前記複数の貫通孔にそれぞれ挿入され前記多角柱形状を有する複数のシンチレータと、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本実施形態に係る検出器リングの構造を概略的に示す図。
【図2】図1の検出器に含まれるシンチレータアレイの平面図。
【図3】図1の検出器に含まれるシンチレータアレイの斜視図。
【図4】図3の反射材構造物の斜視図。
【図5】図3のシンチレータの斜視図。
【図6】本実施形態に係るシンチレータアレイの製造方法の典型的な流れを示す図。
【図7】図6のステップS2において形成される反射材構造物の平面図。
【図8】図6のステップS3の処理の概要を示す図。
【図9】本実施形態に係るシンチレータアレイの円周方向に沿う配列の一例を示す図。
【図10】本実施形態に係るシンチレータアレイ上における光電子増倍管の配列の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わるシンチレータアレイ、検出器リング、及びシンチレータアレイの製造方法を説明する。
【0008】
本実施形態に係る検出器リングは、PET装置のガントリに搭載されている。図1は、本実施形態に係る検出器リング1の構造を概略的に示す図である。図1に示すように、検出器リング1は、中心軸Aを中心とした円周上に配列された複数の検出器2から構成される。検出器リング1の開口部内は、FOV(field of view)に設定される。FOVには、天板に載置された被検体が配置される。被検体には、放射性同位元素が標識された薬剤が注入される。放射性同位元素には、陽電子(ポジトロン)を放出するポジトロン核種がある。ポジトロン核種から放出された陽電子は、周囲にある電子(エレクトロン)と結合して一対のガンマ線を発生する。発生されたガンマ線は、検出器2により検出される。
【0009】
検出器2は、図1に示すように、検出器リング1の内側から順番にシンチレータアレイ3、ライトガイド4、及びPMTアレイ5を有している。シンチレータアレイ3は、詳細は後述するが、2次元状に配列された複数のシンチレータと、各シンチレータを個別に遮光するための反射材構造物とからなる。PMTアレイ5は、2次元状に配列された複数の光電子増倍管(PMT:photomultiplier)を有している。シンチレータアレイ3とPMTアレイ5とはライトガイド4を介して光学的に接続されている。
【0010】
被検体内で発生されたガンマ線は、シンチレータアレイ3内のシンチレータに入射し、シンチレータ内においてシンチレーション光に変換される。シンチレーション光は、ライトガイド4を介してPMTアレイ5の光電子増倍管に到達する。光電子増倍管において、シンチレーション光は、電気信号に変換される。電気信号は、図示しないPET装置のコンピュータ装置に伝送される。コンピュータ装置は、電気信号に基づいて放射性同位元素の濃度分布を示すPET画像を発生する。
【0011】
図2は、検出器2に含まれるシンチレータアレイ3の平面図である。図3は、シンチレータアレイ3の斜視図である。図4は、反射材構造物10の斜視図である。図5は、シンチレータ20の斜視図である。シンチレータアレイ3は、反射材構造物10と複数のシンチレータ20とを含んでいる。反射材構造物10は、光の反射材から形成される立体構造物である。反射材としては、光を遮光する特性を有するものであれば既存の如何なるものが利用可能である。例えば、反射材としては、ポリエステル系の素材を含むものが採用される。なお、反射材としては、後述するシンチレータアレイ3の製造の容易さのため、伸縮性を有するものが適用されるとよい。反射材構造物10は、2次元状に稠密に配列された複数の貫通孔THを有している。このように、反射材構造物10は、反射材からなる中空の複数の多角柱構造が連結されてなるハニカム構造を有している。各貫通孔THは、多角柱形状を有している。複数の貫通孔THには、多角柱形状を有する複数のシンチレータ20がそれぞれ挿入される。シンチレータ20は、例えば、NaI(ヨウ化ナトリウム)やBGO(ビスマス酸ジャーマネイト)等のシンチレータ結晶により形成される。シンチレータ20と貫通孔THとは同一形状を有している。換言すれば、シンチレータ20の形状に合わせ貫通孔THの形状が定められている。シンチレータ20と貫通孔THとは、シンチレータ20を平面上に隙間無く充填可能な形状であれば、正三角柱形状や正四角柱形状、正六角柱形状のような如何なる正多角柱形状でもよい。以下、図2,3,4,5に示すように、シンチレータ20と貫通孔THとは、正六角柱形状を有しているものとする。
【0012】
なお、シンチレータアレイ3の構造は、図2や図3に示される構造のみに限定されない。例えば、図2や図3のシンチレータアレイ3は、13個のシンチレータ20を含んでいるがシンチレータ20の数はこれに限定されず如何なる数のシンチレータ20を含むように構成されてもよい。
【0013】
図6は、シンチレータアレイの製造方法の典型的な流れを示す図である。図6に示すように、まず、複数のシンチレータを形成する(ステップS1)。シンチレータは、例えば、円柱状のシンチレータインゴットを正六角柱形状に切削することにより生成される。全てのシンチレータは、同一の寸法に形成される。シンチレータの寸法は、検査対象のサイズ等に応じて任意に設定可能である。例えば、人間用のシンチレータの場合、高さが30mm程度、底面の一辺の長さが3mm程度に設定され、小動物用のシンチレータの場合、高さが20mm程度、底面の一辺の長さが1mm程度に設定される。
【0014】
次に反射材構造物10を形成する(ステップS2)。図7は、ステップS2において形成される反射材構造物10の平面図である。具体的には、まず、シート状に成形された複数の反射材(反射材シートと呼ぶことにする。)12を用意する。反射材シート12の高さの寸法(z方向の長さ)は、例えば、シンチレータ20の高さと略同一寸法に設計される。反射材シート12の横の寸法(x方向の長さ)は、例えば、シンチレータ20の横の寸法と略同一寸法に設計される。接着剤14の横の寸法は、例えば、シンチレータ20の底面の一辺の長さと略同一に設計される。接着剤14の高さの寸法は、例えば、シンチレータ20の高さの寸法と略同一に設計される。
【0015】
図7に示すように、複数の反射材シート12は、各反射材シート12に所定間隔をおいて離散的に設けられた複数の接着部分において貼り合わされる。これにより、反射材構造物10が形成される。具体的には、複数の反射材シート12は、これら複数の接着部分において接着剤14により貼り合わされる。例えば、複数の反射材シート12は、各反射材シート12の表面と裏面とにそれぞれ横方向に沿って所定間隔毎に接着材14により貼り合わされる。裏面における接着材14による接着部分は、表面における隣り合う接着材14による接着材の略中心に設定される。換言すれば、接着剤14による接着部分は、反射材シート12に横方向に沿って千鳥配列(ジグザグに配列)される。このようにして接着剤14により貼り合わされた反射材シート12は、反射材構造物10の骨組みをなす。反射材シート12と接着材14とにより囲まれる空間がシンチレータ20のための貫通孔THをなす。そのため、隣り合う接着剤14による接着部分の間隔は、例えば、シンチレータ20の底面の3辺分の長さに設定される。このようにして、複数の反射材シート12に互い違いに断続的に接着剤14を塗布して貼り合わせることにより反射材構造物10が形成される。
【0016】
反射材構造物10とシンチレータ20とが形成されると、シンチレータ20の側面が反射材構造物10に包み込まれるように貫通孔THにシンチレータ20を挿入することによりシンチレータアレイ3を形成する(ステップS3)。図8は、ステップS3の処理の概要を示す図である。具体的には、まず、シンチレータ20の挿入を容易にするため、反射材構造物10を反射シート12の積層方向(y方向)に引っ張ることにより貫通孔THを積層方向に広げる。反射シート12のうちの接着剤14による接着部分は、接着されていない部分よりも積層方向の引っ張りに対する強度が高い。従って、反射材構造物10を積層方向に引っ張ることにより、貫通孔THを六角柱に成形することができる。換言すれば、積層方向の引っ張りにより貫通孔THが六角柱を形成するように、接着剤14による接着部分の寸法や反射材シート12における接着部分の配置位置が設定される。貫通孔THが広げられると、シンチレータを貫通孔THに挿入する。この際、シンチレータと反射材シート12の接着のため、シンチレータの表面にグリースや接着剤14を塗布してからシンチレータを貫通孔THに挿入するとよい。これによりシンチレータアレイが完成する。
【0017】
なおステップS3において、予め貫通孔THを広げることなく、シンチレータを貫通孔THに挿入可能であるならば、必ずしも反射材構造物10を積層方向に引っ張らなくても良い。
【0018】
引っ張る力を強くすることにより貫通孔THを六角柱から四角柱に変形することができる。従って、予め四角柱のシンチレータを形成しておき、この四角柱のシンチレータを貫通孔THに挿入することにより、四角柱のシンチレータが配列されたシンチレータアレイを製造することができる。
【0019】
なお、上記の製造方法の流れは一例であり、これに限定されない。例えば、ステップS1とステップS2との順番を入れ替えても良い。
【0020】
このように、本実施形態に係る製造方法によれば、ハニカム構造を有する反射材構造物10の貫通孔THにシンチレータ20を挿入するという簡便な作業によりシンチレータアレイ3を製造することができる。従って、本実施形態に係る製造方法を利用すれば、シンチレータ20への反射材の貼り合わせの作業工程を自動化することも可能である。
【0021】
シンチレータアレイ3が製造されると、シンチレータアレイ3にライトガイド4やPMTアレイ5を取り付けることにより検出器2を製造する。そして検出器2を中心軸A回りの円周上に配列することにより検出器リング1を製造する。
【0022】
ガンマ線の検出効率の向上のため、シンチレータは、円周上に稠密に配列されるとよい。しかし、同一形状のシンチレータアレイを円周上に配列した場合、シンチレータアレイ間に隙間があいてしまい、ガンマ線の検出効率は良くない。
【0023】
本実施形態においては、シンチレータを円周上に稠密に配列するため、形状が異なる2タイプのシンチレータアレイ3a,3bを円周上に交互に配列する構成をとる。図9は、シンチレータアレイ3a,3bの円周方向に沿う配列の一例を示す図である。図9に示すように、形状が異なる第1のタイプのシンチレータアレイ3aと第2のタイプのシンチレータアレイ3bとが円周方向に沿って交互に配列される。第1のシンチレータアレイ3aと第2のシンチレータアレイ3bとは、シンチレータ20の配列、換言すれば、反射材構造物10a,10bの形状が異なる。具体的には、第2のシンチレータアレイ3bに含まれる反射材構造物10bは、第1のシンチレータアレイ3aに含まれる反射材構造物10aに円周方向に沿って嵌め合わせ可能な形状を有している。以下、第1のシンチレータアレイ3aと第2のシンチレータアレイ3bとの形状について具体的に説明する。ここで、円周方向に沿って配列された2つのシンチレータのセットを2個セット22、3つのシンチレータのセットを3個セット23と呼ぶことにする。
【0024】
図9に示すように、第1のシンチレータアレイ3aと第2のシンチレータアレイ3bとは、2個セット22と3個セット23とが中心軸Aに沿って交互に配列されている。2個セット22は、円周方向に陥凹する、シンチレータアレイ3a,3bの凹部として機能する。3個セット23は、円周方向に沿って隆起するシンチレータアレイ3a,3bの凸部として機能する。第1のシンチレータアレイ3aにおいては、中心軸に沿う端部に2個セット22が配置されている。第2のシンチレータアレイ3bにおいては、中心軸に沿う端部に3個セット23が配置されている。同一の中心軸位置(中心軸に沿う位置)において、第1のシンチレータアレイ3aに2個セット22が配置されている場合、第2のシンチレータアレイ3bに3個セット23が配置され、第1のシンチレータアレイ3aに3個セット23が配置されている場合、第2のシンチレータアレイ3bに2個セット22が配置される。換言すれば、同一の中心軸位置において、2個セット22と3個セット23とが円周方向に沿って交互に配列される。この2つのシンチレータアレイ3a,3b(より詳細には、反射材構造物10a,10b)の形状の違いにより、第1のシンチレータアレイ3aと第2のシンチレータアレイ3bとの凹部と凸部とを嵌め合わすことができ、シンチレータ20を円周上に稠密に敷き詰めることができる。
【0025】
なお、上述のシンチレータ20のレイアウトは一例であって本実施形態はこれに限定されない。例えば、上述においては、第1のシンチレータアレイ3aは4つの2個セット22と3つの3個セットを含み、第2のシンチレータアレイ3bは3つの2個セット22と4つの3個セットを含むが、第1のシンチレータアレイ3aと第2のシンチレータアレイ3bとは、2個セットと3個セットとを幾つ含んでも良い。また、上記においては、2個セットと3個セットとが中心軸に沿って交互に配列されるとしたが、シンチレータのセットに含まれるシンチレータの個数はこれに限定されない。例えば、3個セットと4個セットとが中心軸に沿って交互に配列されてもよい。
【0026】
シンチレータアレイ3a,3bには複数の光電子増倍管が2次元状に稠密に配列される。検出器を円周上に稠密に配列するため、光電子増倍管は、円周方向に関してシンチレータアレイ3a,3bからはみ出さない方がよい。検出効率の向上のため、複数の光電子増倍管がシンチレータアレイ3a,3b上に稠密に配列される方が良い。
【0027】
図10は、シンチレータアレイ3a,3b上における光電子増倍管51,52の配列の一例を示す図である。図10の円は、光電子増倍管51,52の受光面を示す。図10に示すように、シンチレータアレイ3a,3bには、受光面のサイズが異なる複数の第1の光電子増倍管51と複数の第2の光電子増倍管52とが2次元状に稠密に配列される。第1の光電子増倍管51の受光面は、シンチレータ20の底面に内包可能なサイズを有する。例えば、第1の光電子増倍管51の受光面は、シンチレータ20の底面に内接するように設計される。第1の光電子増倍管51は、3個セット23を構成する3つのシンチレータ20のうちの円周方向に関する両端のシンチレータ20上に配置される。第2の光電子増倍管52は、その中心が2個セット22の中心に一致するように配置される。第2の光電子増倍管52の受光面は、第1の光電子増倍管51の受光面よりも大きく、例えば、近傍の4つの第1の光電子増倍管51の受光面に接触可能なサイズに設計される。このレイアウトによれば、光電子増倍管51,52をシンチレータアレイ3a,3b上に可能な限り密に配置し、さらに、円周方向に関して光電子増倍管51,52をシンチレータアレイ3a,3bからはみ出すこと無く配置することができる。
【0028】
なお、上記の光電子増倍管のレイアウトは一例であり、本実施形態の光電子増倍管のレイアウトはこれに限定されない。例えば、1種類の光電子増倍管がシンチレータアレイ上に配列されてもよい。
【0029】
上記構成により、本実施形態に係るシンチレータアレイは、2次元状に配列された多角柱形状を有する複数の貫通孔を有する反射材構造物と、多角柱形状を有する複数のシンチレータとを有している。複数のシンチレータは、複数の貫通孔にそれぞれ挿入されている。この構造によれば、シンチレータを反射材構造物に設けられた貫通孔に挿入するという簡便な作業により、シンチレータに反射材を貼り付けることができる。
【0030】
かくして本実施形態によれば、容易に製造可能なシンチレータアレイ、検出器リング、及びシンチレータアレイの製造方法を提供することが可能となる。
【0031】
なお、本実施形態においてシンチレータアレイは、PET装置に搭載されるとした。しかしながら、本実施形態に係るシンチレータアレイはこれに限定されず、SPECT装置等の他の核医学診断装置に搭載されてもよい。
【0032】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0033】
1…検出器リング、2…検出器、3…シンチレータアレイ、4…ライトガイド、5…PMTアレイ、10…反射材構造物、12…反射材シート、14…接着材、20…シンチレータ、TH…貫通孔、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2次元状に稠密に配列された多角柱形状を有する複数の貫通孔を有し、光を反射する反射材からなる反射材構造物と、
前記複数の貫通孔にそれぞれ挿入され前記多角柱形状を有する複数のシンチレータと、
を具備するシンチレータアレイ。
【請求項2】
前記反射材構造物は、平面形状を有し伸縮性を有する複数の反射材シートが、所定間隔をおいて離散的に設けられた複数の接着部分において貼り合わされることにより形成される、請求項1記載のシンチレータアレイ。
【請求項3】
前記複数の貫通孔の各々は、六角柱形状を有する、請求項1記載のシンチレータアレイ。
【請求項4】
中心軸回りの円周上に配列された複数の検出器を具備し、
前記複数の検出器の各々は、
2次元状に稠密に配列された多角柱形状を有する複数の貫通孔を有し、光を反射する反射材からなる反射材構造物と、前記複数の貫通孔にそれぞれ挿入され前記多角柱形状を有する複数のシンチレータと、を有するシンチレータアレイと、
前記シンチレータアレイに光学的に接続された複数の光電子増倍管を有するPMTアレイと、
を備える検出器リング。
【請求項5】
前記シンチレータアレイは、前記円周方向に沿って交互に配列された第1のシンチレータアレイと第2のシンチレータアレイとを有し、
前記第1のシンチレータアレイは、前記反射材構造物として第1の反射材構造物を有し、
前記第2のシンチレータアレイは、前記反射材構造物として、前記第1の反射材構造物に嵌め合わせ可能な形状を有する第2の反射材構造物を有する、
請求項4記載の検出器リング。
【請求項6】
前記複数の光電子増倍管は、第1のサイズの受光面を有する複数の第1の光電子増倍管と、前記第1のサイズより小さい第2のサイズの受光面を有する複数の第2の光電子増倍管とを有し、
前記複数の第1の光電子増倍管と前記複数の第2の光電子増倍管とは、前記第1のシンチレータアレイと前記第2のシンチレータアレイとに稠密に配列される、
請求項4記載の検出器リング。
【請求項7】
光を反射する柔軟性の反射材を利用して複数の貫通孔を有する反射体を形成し、
柱状の複数のシンチレータの各々の側面が前記反射材構造物に包まれるように、前記複数のシンチレータを前記複数の貫通孔にそれぞれ挿入する、
ことを具備するシンチレータアレイの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−194009(P2012−194009A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−57227(P2011−57227)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】