説明

シンチ部分付きリストバンドを有するビジネスフォーム

医療または病院の環境において使用することができるが、特に汎用の用途に合わせて構成されたビジネスフォーム(20)であって、第1の実施形態においては、フェイスストック画像領域(46)と上層のラミネート部分とが設けられてなるリストバンドを含み、フェイスストック画像領域および上層のラミネート部分がそれぞれ、このリストバンドを人の手足の周りに固定すべく自由端(34)が挿入される、1つ以上のシンチ溝(44)を有する。さらに、折り返しフラップの使用、2つのフラップの使用、追加のシンチ溝の使用、または穴とピン締め具との併用などを含む、シンチ(42)締め具の変形例が示されている。ラベル(50)およびリストバンドのそれぞれに、バーコードなどの識別表示を印すことができ、このフォームが、感熱式プリンタによって好都合に処理できるよう、連続的かつ比較的細いウェブに構成すべく配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
この出願は、現在係属中である2003年7月25日に提出された米国仮特許出願第10/627,135号の一部継続出願であり、米国仮特許出願第10/627,135号は、現在係属中である2002年10月30日に提出された米国仮特許出願第10/283,777号の一部継続出願であり、米国仮特許出願第10/283,777号は、現在係属中である2002年9月27日に提出された米国仮特許出願第10/256,758号の一部継続出願である。これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
医療を受ける患者などの個人を、当該個人が関連付けられるべき所持物または他の関連アイテムによって、別個に特定できる方法が利用可能であれば好都合であると考えられる、多くの状況が存在する。これが書かれるとき、2001年9月11日の惨劇という最近の事件が、そのような状況の明白な例を提示している。そのような状況において、医療の必要が切迫している人々を彼らの所有物と結びつけるための便利な方法が存在しないことが、明らかになった。さらに恐ろしいことには、体の各部を識別し、それらにタグを付け、あの恐るべき日に生み出された混乱および混沌を整理するために使用できる、ある種のデータベースを構築する必要があった。このような環境、および他の多くの同様の緊急の環境のもとで、医療従事者および救急隊員は、ものすごい時間的プレッシャーのもとで、彼ら自身に対する個人的な危険を避けるために使用される手袋のような防護服を用いて、医療監視を必要とする被災者に関して、彼らに何を提供するかについて分類するが、彼らの持ち物は、貴重品を含み、彼らの家族と連絡を取る必要がある。その環境は、通常は、火災、飛来するごみ、倒壊するビル、呼吸不可能な空気などで、厳しく不都合であり、これらが、環境を通常の病院または他の管理された環境とはまったく異なるものとして、あらゆる「標準的な」フォームを取り扱うことをさらに困難にする。
【0003】
この状況に対して考えなければならない他の態様は、種々の介護人が1人の被災者を取り扱うことが珍しくないことである。一般に最初に被災者を治療するときには、傷の種類および程度が分類される。次に被災者の数と医療従事者の数との間に不一致がある状況において、最も障害の大きい重傷者がまず看護され、他の人は、時間的に余裕ができれば看護される。これは、決まりきった手順であり、最悪の状況において、生命の喪失を最小限にするための試みである。したがって、被災者に「治療優先順位(triage)」を付け、次に、彼らの医療的な状況はどうなのかが医療従事者にすぐに分かるような何らかの方法で、彼らを識別する必要がある。これは簡単に聞こえるが、このような無秩序な状況下では、よく訓練された医療的な作業員であっても、この処置に時間を費やされる。この分類のためによい方法が使用されない場合には、この分類の後に、被災者が誤って識別され、あるいは彼らの状況が容易に確認できない可能性があり、その結果、これらの「慈悲の天使」の貴重な時間は、彼らがある被災者から他の被災者へと移動する間に無駄に費やされる可能性がある。
【0004】
この種の緊急な状況は、緊急治療室内で利用可能な清浄な環境で使用されるために意図されたフォームの必要性を超えた独特なニーズをつくる。前述したように、医療従事者は、一般に手袋を着用し、急いでいる。したがって、使用されるフォームは、ぎこちない指で容易に取り扱いができるように構成されなければならない。指示のための時間はなく、したがって、フォームは使用にあたって実質的に一目で分かるものでなければならない。そこには、通常、流体が存在し、不幸なことに、大体において血液および他の体液が存在し、したがって、フォームは保護されていなければならない。フォームを、被災者および彼らの持ち物へと簡単、迅速、かつ分かりやすい方法で、それらを結び付ける信頼できるやり方を備えつつ、取り付けることができる方法の必要がある。さらにそれが被災者に取り付けられたとき、被災者が迅速に処理され、情報を正確に収集することができるように、そのフォームから識別情報を迅速に収集することができなければならない。識別情報は一般的に、前もって考え出されている必要があり、識別情報を知るだけで被災者の医療上の状況に関するいくつかの情報が伝わるように、治療優先順位の作業と一致すべくあらかじめコード化できる。また、種々の被災者の状態に対応できるよう、フォームの使用において利用できるいくつかの柔軟性があることが望ましい。
【0005】
この惨劇によって例示されるさらに他の必要性は、家族や他の愛する人々に情報を提供することである。9/11の事件の後、家族のメンバーおよび他の人々が街を歩いている人に訴え、うわさをたより、地理的に離れた緊急医療ケア現場を訪ね、彼らの愛する人々を見付けていないかどうかの情報をたずねるということが報じられた。これ自体が、生き残ったものの間に多大な心労と苦痛を生じさせる。彼らの家族にとって、生存者についての情報を得ることほどには重要ではないが、情報を集めることができないということは、この惨劇の大きさを測ることができないなどといった他の問題を生む。生存者の完全なリストは、たとえ情報がそのときまでに個々に入手できていても、数日間でまとめることは不可能である。この情報を共通のデータベースへとまとめるための便利なやり方は、今のところ存在していない。インターネットを使用すべくいくつかの試みがなされたが、不正確性が高く、少なくとも部分的にはその情報の信憑性の欠如を理由に、そこに投稿された情報は無視された。
【0006】
従来技術におけるこれらのニーズおよび他のニーズを解決するために、本発明者は、親発明においていくつかの実施形態で開示および特許請求したビジネスフォーム、およびこれらの種類の医療緊急状況に対する特定の用途を有する当該フォームの使用を取り入れた方法を、すでに開発している。簡単にいうと、フォームの第1の実施形態は、紙ストックの担体シートを含み、リストバンド/ラベルアセンブリを担体シートから分離できるよう、担体シートにダイカット(die cut)して備えている。ペーパーストックは、好ましくは、認識表示があらかじめ印刷され、カラーコードが設けられ、好ましくはポリプラスチックである保護コーティング層で上面と下面が覆われている。リストバンド/ラベルアセンブリは、接着剤を残すことなく、それを担体から容易に分離することができるように、担体フィルムの下層にドライ接着されるとよい。アセンブリのリストバンド部分は、一端に位置するタブと、長いストラップ部分とを有する。長いストラップ部分は、組み立てられるとき、被災者の手首などの物体の周囲に巻き付けられ、タブに位置する溝を含む「シンチ部分(cinch)」を通して一周し、次いでストラップ部分の端部の接着部分に貼り付けられる。好ましくは、タブは、複数の個々に分離可能なラベルを自身にダイカットして備え、ラベルの各々およびリストバンドは、好ましくはバーコードであってよい認識表示部(identifying indicia)を有する。親発明のうちの1つに開示された実施形態においては、溝がラベルの内側にあるが、本明細書に最初に開示される実施形態において、溝がタブのラベル支持部分の外側にある。さらに、本明細書において最初に開示される実施形態は、より狭く、より簡素化され、医療用表示を省略し、リストバンド/ラベルフォームを簡単な識別子としてさらに汎用的に適用できるようにしている。
【0007】
使用において、親発明のリストバンド/ラベルアセンブリは、ラベルで満たされたタブおよびストラップ部分を支持しつつ、担体から分離される。シンチ溝はダイカットされており、充填片を下方フィルム担体シートに貼り付いたままに残しつつアセンブリが分離されるときに、形成される。ストラップ部分の端部は、下方パッチのラミネートで覆われており、ストラップ部分は、接着剤を有する端部を剥離カバーで覆った状態で分離される。リストバンド/ラベルアセンブリは、担体から分離された後、流体による汚れを防止するために上部および下部の双方を覆って保護層を有し、タブはラベル部分を有し、ラベル部分には、リストバンドからの分離のために穿孔を設けることができる。ラベルの各々は、個々に分離可能であり、認識表示部を保持している。リストバンドは好ましくは、カラーコード化されていてもよく、フォームは、多数の異なるカラーの各々のカラーを複数個有する組で作られていてもよい。別の案として、医療技術者が、被災者の状態を視覚的に示すため正しいタブが一番外側のタブとなるように1つまたは複数のタブを切り離すだけでよいように、タブ部分の端部にカラーコード化された複数の穿孔付きタブを設けることができる。タブの切り離し忘れを、医療状態を示すための意識的な試みであると誤って解釈することがないよう、タブ部分のもっとも端の縁に無地のタブを設けておくと好ましい。さらに他の実施形態においては、医療表示部を省略して、医療以外の他の目的のために単に患者または他の個人の身元を示すためのより汎用的なフォームを可能にするため、ストラップ部分を簡素化してもよい。リストバンドは、ストラップ部分を人の手足の周りに巻き付け、溝を有する「シンチ部分」を通過して滑らせて、手足の周りに締め付け、きつく引き、次いで剥離カバーを取り除いた後に、接着剤での取り付けのためにストラップ部分を自身の上へと折り返すことで、容易に取り付けることができる。
【0008】
親発明において示され説明された第2の実施形態において、リストバンド/ラベルアセンブリは、あらかじめ印刷され最終的な形状に形成され、好ましくは4つの層から作られた、タブ/ラベル部分およびストラップ部分を有する。上方の透明なフィルム層が、フェイスストック層上に重なって、これを保護するが、フェイスストック層上には、バーコードおよびカラー「状態」コードを含むあらかじめ印刷された情報が加えられている。接着剤の層がフェイスストックをベースフィルム材料に結合し、やはり使用時にフェイスストックを保護する。いずれの実施形態においても、寸法がさまざまである体の各部にぴったりと適合させることができるよう、2つ以上の溝または「シンチ」点を設けることができる。また、より多数または少数のバーコードラベル、あるいはより小型または大型のバーコードラベルを、設計者の好みまたはユーザのニーズに適合すべく選択できる。上述したように、溝がラベル部分の外側にあり、したがって下層のウェブが、その意図する使用においてリストバンドを維持するために適切な強度を超える強度を提供するため、完全性を犠牲にすることなく、リストバンドをさらに容易に人に取り付けることができる。
【0009】
親発明の方法においては、ひとたびフォームが被災者に取り付けられ、すなわち被災者に認識表示が関連付けられ、彼の持ち物が適切にタグ付けされると、次いでコンピュータにあらかじめロードされたソフトウェアによって、被災者に関して入手できる限りのあらゆる情報を受け取ることができる。情報の項目としては、彼に関連付けられたカラーコード(好ましくは、彼の医療状態を表わしている)、彼の名前および他の人口統計学的な情報、身長、体重、人種等のような統計値、彼の傷または健康の性質に関するさらに詳細な情報、この被災者が処置されている場所、および他の適切な情報が挙げられる。次いで、コンピュータは、オンラインであってよく、あるいはオンラインになることができ、データセットがウェブサイトにアップリンクされる。複数の治療センターの各々が、同時に被災者を処理してデータをウェブサイトに送信でき、被災者の状態について知りたいと関心のある他者が、容易にアクセスして表示させることができる。被災者の状態が変化すると、更新された情報がウェブサイトに提供されるが、本発明者は、親発明の方法が、大部分の人々にできるだけ速く早期の情報を提供するうえで最も有効であると考えている。更新された情報は、治療が行われている場所に被災者の家族がいるかまたは行くとき、さらに直接的に利用することができる。ウェブサイトおよびデータリンク内のセキュリティが、家族が公表された情報を信頼することができるよう、データの完全性を損ない得るいたずらが生じることを防止する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
当業者であれば理解できるように、現在世界が直面しているテロリズムの顕著な危険に鑑みれば、残念ながら親発明についてニーズが存在し、それとともに、被災者の迅速な処理を容易にするだけでなく、これらの被災者に関する情報を収集して広めるという課題をも容易にする必要性が増大している。親発明は、これらのニーズに対処している。これらのニーズは、実際に長期にわたって解決が望まれてきたニーズであり、時代の変遷とともにますます増幅されてきたニーズである。したがって、前述した内容は、親発明のいくつかの利点および特徴の簡単な説明を提供している。読者の理解を可能にする親発明の好ましい実施形態の図面および説明を参照することによって、より完全な理解が得られるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は、親発明のいくつかの特徴を取り上げ、本発明者に付与された次の特許によって例示される、先行するリストバンド技術における成果へと組み込むため、それを使用する。それらの特許は、米国特許第6,438,881号明細書、米国特許第6,067,739号明細書、米国特許第6,000,160号明細書であって、他は係属中であり、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。より最近に出願された上述の2つ目の特許出願において開示および請求した発明において、本発明者は、親発明の「シンチ」を、独自かつ自明でないやり方で自己ラミネートリストバンドフォームに取り入れ、これまで手に入れることができなかった多数の利点および特徴を提供している。第2の親発明は、後でさらに詳しく説明するように、いくつかの実施形態にて例示されているが、各々は独特の利点と特徴を有し、本発明者の先の特許に見られる構造からの脱却を呈している。いくつかの相違として、おおむねフェイスストック領域の一方から延びる単一の、好ましくは狭いストラップ部分の使用が挙げられ、シンチ部分は、フェイスストックのいずれかの側、およびフェイスストックに重なるラミネート部分の上部または下部のいずれかに隣接する溝を含む。この構成によって、本発明者の先の発明のリストバンド構成に対して、いくつかの利点が得られると考えられる。第1に、この発明によれば、より小さいフェイスストックが使用され、結果として、フォームにおいてオーバーラミネートを必要とする領域が小さくなる。言い換えれば、本発明者の先の特許のリストバンドにおいては、実質的にリストバンドのほぼ全長がフェイスストックを含み、その全体がオーバーラミネートされていた。より最近の親発明においては、好ましくは、フェイスストックの「パッチ」のみが使用され、これは、印刷のための余地の大きさを少なくするが、同時に必要なオーバーラミネート「パッチ」の寸法を小さくする。このより小さいオーバーラミネート「パッチ」によれば、看護師または他の医療専門家が、より容易に折り返してアセンブリを完成することができ、したがって、より容易にリストバンドを患者に取り付けることができる。関連する利点は、患者の手首を包囲する「ストラップ部分」からフェイスストックを除くことによって、このストラップ部分をより狭くでき、ラミネートの単一層(接着剤が塗布されていない)から形成できるようになる点にある。これは、いくつかの理由により、患者にとってより快適である。ストラップがより狭くなることで、日常的に手首を動かすときに、患者の皮膚を締め付ける傾向、あるいは患者の皮膚へと押し込まれる傾向が、少なくなる。さらに、ストラップが単一層のみから形成されるため薄くなり、さらなる可撓性を有することができる。この構成においては、従来の設計よりも薄いラミネートを使用することができ、これは、患者の快適さを増大させる。患者の快適さは重要である。というのは、病院内の患者は、彼らの通常の環境ではないことからもとより不快であり、病院の治療を必要とする者は、一般に衰弱し、老いており、あるいは出生前のように幼く、彼らの皮膚が通常よりも敏感でありうるためである。したがって、これは重要な設計基準である。
【0012】
さらに他の利点は、この設計にシンチ部分を取り入れることによる。シンチ部分は、好ましくは溝を有し、溝は、リストバンド内のいくつかの場所に配置されることができるが、それは、いくつかの独特の利点を提供する。第1に、もし必要であれば、シンチ部分は、さらに容易に患者にリストバンドを取り付けるために使用できる。なぜならば、シンチ部分が、看護師に非常になじみ深い容易な取り付け固定具を提供できるからであり、それは、男性および女性を問わずほぼすべての者によって着用される通常のベルトに類似しているからである。非協力的であり、のたうち回っており、あるいはその他で抵抗している患者の場合、リストバンドの取り付けは、ストラップを溝に通すことに相当し、これが行なわれたならば、しなければならない残りの仕事は比較的簡単である。きつく締める必要のある患者の場合、シンチ部分は、ストラップを引き締め、シンチ部分およびストラップをその場に貼り付けてきつく保持するための容易な手段を提供する。これは、従来の設計よりも簡単な作り付けのストラップ長さ調節を可能にする。シンチ部分は、バンドのいくつかの場所のうちの1つに配置でき、各々の場所は、それぞれ固有の利点を提供する。もしフェイスストックとストラップとの中間に配置される場合には、フェイスストックが「ぶら下げタグ」へと変化し、取り付け後に患者の手首から自由に垂下する。これは、表面が平らであるため、看護師が容易にフェイスストックに印刷された情報を見付けて読むことができるようにし、さらには例えば携帯用のバーコードリーダによって、フェイスストックに印刷された表示部分を容易に読むことができるようにする。また、この構成によって、新生児のようなより小さい手首のために、より小さいストラップが容易に提供される。もし、溝がフェイスストックから外側に配置される場合には、フェイスストックは、従来のリストバンドよりもかなり強く患者の手首に巻き付き、折り返しラミネートの余分な領域を、ストラップを所定の位置に接着し、よりしっかりした取り付けをなすために利用することができる。各構成は、それぞれ特定の用途に望ましく、ユーザの選択に任せられる。
【0013】
上述したように、ストラップ部分は、選択された実施形態に応じて、いくつかの方法のうちの1つにて接着される。シンチ部分がフェイスストックとストラップとの間にある場合、ストラップの端部が接着のパッチを有し、これが、溝に通したストラップを折り返してストラップ自体に接着するために使用される。シンチ部分がフェイスストックの外側にある場合、溝を通る折り曲げ線に沿って接着剤を保持できるラミネートの「延長部分」が使用され、ストラップが溝に通された後、延長部を折り曲げ線を中心にして折り曲げ、ストラップを接着剤で所定の位置に「クランプ」できる。これは、ストラップを所定の位置に接着するための第2の手段を提供する。
【0014】
フェイスストック層は、印刷可能な領域またはプライ(ply)を、ダイカットによって自身に画定して有し、ラミネート層は、自身へとダイカットされる3つの要素を有する。ラミネート層は、ストラップ部分、ラミネート部分、およびシンチ部分を、すべて自身にダイカットして有し、リストバンドが取り付けられた後にストラップをストラップ自身に固定するために、ストラップ部分の好ましくは最端部に接着剤が塗布されており、フェイスストックの印刷可能領域を、実質的かつ好ましくは完全に囲んで包囲するラミネーション部分へと、接着剤が塗布されており、さらにシンチ部分(フェイスストックの外側に位置する場合)にも、シンチ部を通った後のストラップ部分へと貼り付くように接着剤が塗布されている。接着剤は、目視およびバーコードの双方について読み取り性を向上させるため、好ましくは、ラミネーションのうちのフェイスストックに重なる部分においては省略される。この実施形態の変形例においては、好ましくはフェイスストックにほぼ直角に整列した溝であるシンチ部分を、フェイスストック領域の外側、またはフェイスストックとストラップ部分との中間において、いくつかの場所のうちの1つに配置できる。フェイスストックの外側に配置されるとき、シンチ部分を、ラミネート部分の上方部分または下方部分に隣接するラミネートの延長部のいずれかの2つの場所のうち、一方に配置することができる。フェイスストックとストラップ部分との中間に配置されるとき、シンチ部分を、ラミネート部分の上部と下部との双方に配置された1対の溝から形成することができる。この構成においては、接着剤が、上方のラミネート部分と下方のラミネート部分とを接続するために塗布されるが、この接着剤は、フェイスストックを包むようにラミネーションの片割れを一体に折り返す前に、溝のうちの一方のみにストラップを通すべく看護師が時間を割きかつ患者の協力が得られない限りは、ストラップを所定の位置に保持する役には立たない。しかしながら、これは、まずフェイスストックを包み込んで、その後でストラップを溝に通す構成よりも、より望ましくない取り付けの構成であると考えられる。
【0015】
追加の特徴として、本発明者は、同じ2層の材料で形成されるエクステンダを先に開発し、エクステンダは、一端に接着剤を備える折り返し部分または「クラムシェル(clamshell)」部分を有し、接着剤のパッチを他端に有する所定の長さのラミネートを含む。エクステンダは、好ましくはストラップ部分と同じ幅であり、ストラップ部分へとストラップ部分の長さに沿ってクランプされるクラムシェルを使用することによってストラップ部分へと取り付けられ、接着剤のエクステンダパッチは、ストラップを接続する機能を果たす。エクステンダによれば、好都合なことに、リストバンドが形成されるフォームまたは担体の全長に制限されることなく、リストバンドをより大きな患者について使用することができる。
【0016】
これらの実施形態の変形例において、より最近の親発明の新規なリストバンドを、複数の自己接着剥離可能ラベルと一緒にシートに形成でき、それらのすべてに、患者に関する認識表示または情報を印刷することができる。異なる寸法または同じ寸法のいくつかのリストバンドを、ラベルと一緒でも、ラベルと一緒でなくてもよいが、ただ1枚のシート上に形成できる。さらに、任意の1つ以上の変形例において、エクステンダを設けてもよく、これらは、ユーザの知覚するニーズおよび設計上の選択によってのみ制限される。
【0017】
シンチ部分を有するリストバンド/ラベルフォームの2つの一般的なカテゴリについての本発明者の業績のさらなる向上として、本発明者は、リストバンドが必要とされる特定の状況に応じて、さらに大いなる選択肢および利点を提供するため、このフォームを変形した。本明細書において説明した第1の実施形態に関して、上述したように、本発明者は、シンチ溝がラベル部分の外側でタブ上にあるようにフォームを構成することを考え、医療用表示部分を除去して、フォームを簡略化して広範な用途における使用に適するようにした。ラベル部分についていくつかの構成が示され、必要とされるラベルの枚数に応じて種々の用途に適するように、さまざまな選択肢が提供され、すべてフォームの完全性を犠牲にすることがない。他の実施形態と同様、フォームを識別し、フォームの数を数え、あるいはフォームを区別するバーコードまたは他の手段は、フォームの設計者またはユーザの考えのみによる制限のもとで使用され得る。さらに、このリストバンドフォームは、たとえば会社の名称を印刷するために利用することができる印刷領域を有することができる。
【0018】
リストバンドフォームの第2の一般的カテゴリに関して、本発明者は、フェイスストック領域に隣接した一端にタブを設け、タブが接着剤によって包囲された第2の溝を有し、この溝を通して尾部または自由端部分が挿入され、リストバンドが取り付け者の周りにおいて接続される。自由端が挿入された後、溝は、好ましくは、折り曲げ線を中心として折り返され、自由端が捕捉されて、所定の位置に接着される。次いで、残りの自由端を、第2の溝を通して挿入して、邪魔にならず、かつ何かに引っかかることがないように、フェイスストックの下方に隠すことができる。この構成は、余分な自由端を無傷のまま残すことができ、したがって単に折り返されたタブを持ち上げて、再度の位置決めのために自由端を引くことによって、リストバンドの長さを後で再調整することができる。追加の特徴として、フェイスストックが、好ましくは外側溝の縁部まで延長され、それによって、自由端がスライドする場所に最も近い接着剤を覆って、リストバンドが取り付けられるとき、接着剤上で「動けなくなる(hang up)」ことがないようにする。さらに、接着剤が第2の溝を包囲する領域に塗布されるため、接着剤を、親発明において開示した他の実施形態と異なり、自由端の先端のパッチとして塗布する必要がない。したがって、自由端が溝を通って挿入されるとき、患者の皮膚または体毛を不意に把持してしまうような接着剤のパッチが存在せず、この実施形態が取り付け時に患者の上で「動けなくなる」可能性を少なくしている。接着剤は、患者から離れた方に面する表面に配置されている。
【0019】
さらに、他の実施形態が、シンチ締め具の変形例に関して開示される。これら他の実施形態は、セキュリティの向上および耐久性の向上など、種々の利点を提供する。例えば、単純にストラップの端部を通すシンチ溝を、ストラップ端を貼り付けるための接着剤のパッチを持たせて設ける代わりに、好ましくは、下層ラミネートの延長部分を、折り返しフラップを備えて設けることができ、この延長部分とフラップとの間に、シンチ溝を通過する前のストラップを捕捉することができる。さらなる変形例においては、折り返しフラップをラミネートの延長部分の両側に、フラップがお互いの上へと折り返されることがないように構成しつつ、設けることができる。さらに、これらの折り返しフラップは、取り付けにおいてさらなるセキュリティを可能にするため、より短くてもよく、より長くてもよい。延長部分そのものを、折り返しフラップの範囲を超えて延びるように延長してもよく、シンチ溝を通過するストラップの完全に下方に位置するような寸法とすることができる。さらに他の変形例においては、ラミネートに延長部分を設けるとともに、延長部分の外側端にもう1つのシンチ溝を設けることができ、ストラップが一対のシンチ溝に通されて、ストラップのうちのシンチ溝とシンチ溝との間の長さ部分が、延長部分のうちの接着剤層を有する長さ部分の上に重なる。これにより、一対のシンチ溝だけではなく、ストラップを延長部分に貼り付ける接着剤の長さ部分によって、さらに堅固な取り付けがもたらされる。さらに他の変形例においては、ストラップに、男性用のベルトに見られるような一連の穴を設けることができ、折り返しフラップ付きの延長部分に対応する穴を設けることができる。次いで、取り付けのために、ストラップを、ストラップの穴が延長部分の穴に整列するまでシンチ溝に通すことができ、やはり穴を有するフラップが折り返され、整列したこれら3つの穴へとピン金具が通されて、取り付けが完了する。この最後の変形例の代案となる構成として、別個のピン金具を設ける代わりに、ピン金具を延長部分/フラップに形成することができる。この代案となる構成は、ピン金具をフォームに作りつけることができ好都合であるが、リストバンドの印刷のために利用できるプリンタの選択肢を制限してしまう。
【0020】
これらのシンチ締め具の変形例はすべて、本明細書においては、簡略化のため、「組み合わせ」フォームの実施形態にて開示されている。しかしながら、これら本発明の締め具についての教示を、本発明者が本明細書および他の関連出願において開示する他のリストバンドフォームへと容易に適合させることができ、それらがすべて本発明者の発明の一部と考えられることを、当業者であれば理解できるであろう。さらに、これらの締め具の変形例が、シンチストラップをただ1つの外側シンチ溝と一緒に使用できるだけでなく、内側のシンチ溝とも一緒に使用できるように設計されることに、留意されたい。内側のシンチ溝と一緒に使用されるとき、接着剤のパッチが通常はストラップの端部に設けられ、この内側の溝が設けられているフォームにおいて、そこに存在すると考えられる。しかしながら、所望であれば、これらのシンチ締め具および他のシンチ締め具を、シンチ溝のただ一方または他方とともに設けることができ、外側のシンチ溝だけの場合には、接着剤のパッチを設ける必要はない。
【0021】
さらに他の実施形態において、溝がフェイスストックの各側に設けられ、その双方を通って自由端を挿入できる。この構成において、フェイスストック領域が自由端の上に位置し、フェイスストック領域が、ただ1つの溝が使用される他の実施形態にくらべ、「丸まり」にくくなる。これにより、フェイスストックに配置された情報が読み易くなり、バーコード情報である場合に、この情報を補助する際に重要であろう。また、溝が2つである実施形態においては、同じフォームを異なるやり方で取り付けでき、融通性が向上する。これは、単一のフォームが患者の異なる身体部分に使用できるように意図される用途にとって、特に重要である。そのような例の1つは、新生児集中ケアユニット(NICU)であり、ここでは、リストバンドは、足だけではなく、腕にも取り付けられることが望ましい。この用途においては、同じリストバンドが、足および腕といった体の異なる部分に取り付けられ、患者の快適および印刷された情報への容易なアクセスを可能にすべく、寸法に応じて一方の溝または両方の溝を使用することができる。しかしながら、異なる寸法の腕および足に対応するためのニーズにおいてさえも、同じフォームを使用することができ、それによって在庫の要求を最小にし、2つ以上のリストバンドのシートを使用する浪費および余分なコストを解消する。
【0022】
先の発明のさらに他の改善において、本発明者は、先の発明を感熱式画像式フェイスストックを使用すべく構成するとともに、この構成に関して、折り返しラミネーションの配置を変更することによって、リストバンドをより狭いロールへと適合できるようにするリストバンドについての別の設計によって、典型的な感熱式画像プリンタに対応するよう模索した。さらに詳しくは、リストバンドのラミネーション部分が、本明細書において説明されるように、印刷可能なフェイスストック部分をラミネートするために使用される「折り返し」フラップを有する。この実施形態においては、フラップが、フェイスストック部分の下方または上方から、フェイスストック部分の端部に取り付けられるように移される。この配置は、リストバンドの高さを低くし、特に感熱式プリンタ、さらには他の同様の構成のプリンタによる処理のため、ロール上にリストバンドの連続流を好都合に形成できるようにする。さらに、この配置は、感熱式プリンタによる連続印刷のため、あるいは扇折りのフォームのために設定された他のプリンタのために、複数のリストバンドの扇折り配置の形成に対応する。
【0023】
さらに他の改善において、本発明者は、リストバンドの画像領域の片側に、画像のためにさらにわずかな余地を追加する段部(shoulder)を「刻」み、リストバンドが「収穫」されるフォームにおいて利用できる空間をさらに活用し、幅の広い画像領域からより狭いバンド部分またはストラップ部分への移行を「柔らかく」することによって、患者にさらなる快適をもたらした。この刻み段部の造作は、好ましくは、空間的な配慮ゆえ画像領域の片側のみに設けられるが、両側に設けることも可能である。この造作において、フェイスストックならびにラミネーション部分の両者が、同じ輪郭へと刻まれるが、先の設計と同様、ラミネーションが依然としてフェイスストックを完全に包み込んで保護するように大きめにされている。あるいは、ラミネーションは、適切な寸法とされて依然としてフェイスストックを覆って保護するのであれば、刻まれる必要はない。
【0024】
これら新規な実施形態のいずれのリストバンドも、「シートレット」の形式で設けることができ、あるいは自己接着ラベルを含んでも、含まなくてもよいが、個々のニーズおよび用途に適合するよう、さまざまな組み合わせに混ぜ合わせ、適合させることができる。同じ1つのシートに、任意の設計の2つ以上のリストバンドを設けることができ、同じ設計または異なる設計の複数のリストバンドを、種々の長さで設けることができる。実際、これらの新規な実施形態を、特別なニーズまたは要望を満足させるため、従来からの設計のリストバンドと組み合わせることさえ可能である。
【0025】
本発明の主たる利点および特徴を上述したが、その種々の実施形態のすべてにおける本発明のさらなる理解は、以下の好ましい実施形態の図面および説明を参照することによって達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1から図3に示すように、親発明のビジネスフォーム20の第1の実施形態は、大まかに言うと、好ましくはほぼ3.5インチ×17インチの全体寸法をなす担体24上にダイカットされた、リストバンド/ラベルアセンブリ22を含む。一般に、ビジネスフォーム20は、ポリラミネート紙中央ウェブ26を1対の薄いフィルムのポリ透明ウェブ28、30の間に挟んで備える、3ウェブ構造で構成され、次いでこれが、担体ウェブ31にドライ接着されている。ポリコート紙ウェブ26は、それをダイカットに沿って担体ウェブ31から分離させ、担体24からリストバンド/ラベルアセンブリ22を取り外すことができるように、担体ウェブ31へとドライ接着されている。フォーム20の一端において、リストバンド/ラベルアセンブリ22のリストバンド部分36のただ1つの端部34に、接着剤32が塗布されている。好ましくは剥離コ−ティングを有する紙から作られた分離パッチ40が、接着剤32を覆っており、接着剤32を覆うパッチ40の一部が、担体24から分離されるとき、ただ1つのリストバンド端部34と分離されるように、ウェブがダイカットされている。溝42を含む「シンチ部分」は、リストバンド/ラベルアセンブリ22が担体24から分離されるときに、フィラー44が底部ウェブ30に貼り付いたまま残ることによって形成される。
【0027】
親発明の第1の実施形態のリストバンド/ラベルアセンブリ22は、リストバンド部分36およびタブ部分46を含む。タブ部分46は、好ましくは、複数の別個のラベル48を有するラベル部分56を含み、ラベル48の各々が、タブ部分46の本体とともに、好ましくはバーコードである認識表示部50によって特定されている。5つのラベル48が示されているが、本発明の技術的範囲に沿って、より多数またはより少数のラベルを設けてもよいことは、当業者にとって明らかである。好ましくは、剥離層51がラベル48の下方に位置しており、カルテ、衣類などの所持品の袋に取り付けられたタグ、薬入れ、などのような他の媒体へとラベルを取り付けるために各ラベルに接着剤の層を保持しつつ、ラベル48をタブ部分46から容易に取り外すことができるようにしている。好ましくは、リストバンド部分36はまた、リストバンドのストラップ部分54に沿ってカラーリング52のようなカラーコードを有する。当業者によって知られている便利なカラー法が使用できるが、1つのこのような便利な方法は、死亡に対しては黒、生存しており生存のために緊急の看護が必要とされるものは赤、生存しており回復のために看護が必要とされるものに黄色、生存しており生命に危険のない負傷に対する看護が必要とされるものについては緑を使用する。他のカラー法は、当業者にとって明らかであり、これらのカラー法は、本発明の範囲内にある。タブ部分46は、ダイカットによってラベル部分56から分離されており、それによって、望まれるときにラベルをリストバンド部分から分離することができるが、意図的に外されない限り保持されるようにできる。ラベル48の各々は、ダイカットによって画定され、各ラベル48を別個独立してタブ部分46から容易に分離できるよう、接着剤の層と下方の剥離層とを有する。周囲の境界部材58は、医療要員が手袋をしている場合または流体が存在する場合に、ラベル48を容易に取り外すことができるようにするため、ラベル48の周りからはがすことができる。
【0028】
図4に示すように、リストバンド/ラベルアセンブリは、それを担体から分離し、ストラップ部分を手首の周りに回してシンチ部分または溝に通し、ストラップ部分を所望のとおりにきつく引き、ストラップ部分のただ1つの端部に貼り付けられた接着剤上のカバーを取り除き、このただ1つの端部をストラップ部分に固定して円またはリストバンドを完成することによって、被災者の手首など、被災者に容易に取り付けることができる。このようにして、被災者が、医療状態に関してカラーコード化され、バーコードのような認識表示部で識別され、ラベル一式が、彼の所持品、カルテ、投与される医薬品または所望の他の品目など、被災者へと関連付けることが望まれる他の項目をマークするためにすぐに利用可能とされる。
【0029】
親発明の第2の実施形態が図6から図8に示されており、使用する前に分離されなければならないシートタイプの構造の一部分としては供給されず、あらかじめ印刷されており、医療状態等を示すための異なる構成を有する、などの点を除き、第1の実施形態と非常に類似している。そこに示されているように、第2の実施形態は、第1の実施形態のように最初に担体から分離する必要がなく、完全に形成されて直ぐに使用できるようになっている。しかしながら、それは、ストラップ部分72およびタブ部分74も有する。ストラップ部分が、カラーコードを有していてもよいが、取り付けられたフォームを観察した者が、医療状態を示すための意識的な努力がなされたことを確認できるよう、タブ部分74から分離される複数の分離可能なタブ76を、ダミータブ80とともに備えることが好ましい。医療状態を示すための意識的な努力がなされていない場合、ダミータブ80が、この造作が少なくとも今のところは使用されていないことを示しつつ、そこに存在している。カラーコードに加えて、好ましくは、バーコードが個々のタブ76に表示され、被災者の状況を患者のIDバーコードと同時にコンピュータまたはデータベースへとスキャンできるよう、個々のタブ76の上に揃いのバーコードが表示されている。また、多数かつ訓練されていない要員が動員された場合であっても、被災者をマークする際に一貫性を確保する助けとなるよう、種々のカテゴリの特有の意味を医療技術者に教えるための定義情報など、さらなる情報をタブ76の上に提供することができる。この情報は、医療的な緊急事態が起こったときに動員できる要員の質または熟練度を誰も知ることができないため、本フォームをほぼセルフティーチング(self teaching)にするうえで助けとなる。図7に示すように、タブ部分74の裏側は、追加的な指示情報を有することができ、あるいは医薬品等へのアレルギーのような生体サインまたは他の医療情報の記録用の場所を有することができる。この第2の実施形態に示すように、溝を有するシンチ部分78が、1つではなく2つである点にも留意されたい。これにより、ストラップ部分72を種々の寸法にさらに緊密に合わせ、幅広くさまざまな手足に使用することができる。また、シンチ溝78の間に2列で配置されて示されているバーコードラベル81など、他の同様な特徴も備えられている。
【0030】
図8は、好ましい第2の実施形態を形成するために使用される4つの層を示している。上層はフォーム全体にわたって広がる透明な保護フィルムのウェブ80であり、すでに述べたように、タブ76、80を破ることができるようにするため穿孔されており、シンチ部分78を形成する穴82を備えている。第2の層は、フェイスストック84からなり、好ましくは、フォーム内に含まれる大部分の情報について望まれるように、情報があらかじめ印刷されている。次の層は、粘着層86であり、好ましくは、図示のとおり当技術分野で知られているパターン化された層および剥離コ−ティングであり、さらに詳細に後述するように、付随のアイテム上へとバーコードを貼り付けるための自己接着層を備えつつ、タブ86を取り外すことができるようにしている。下層は、フェイスストックウェブ80の底面を保護すべく機能するベースフィルム材料のウェブ88である。図に示したように、第1の実施形態のパッチ40と同様のパッチ89が示されており、これは、ストラップ部分72の端部を取り付けて、被災者の手足の周りにリストバンドを完成させるために使用される。さらに詳細には、シリコン90の2つの部分が、図8に挿入された側面図に示されており、これらのシリコン部分は、パッチ89およびバーコードラベル81に整列し、分離時にこれらが自己接着性となるべく接着剤の層を保持するようにしている。
【0031】
図5に示すように、さらに親発明は、被災者が処理されるとき、この情報をコンピュータ100に入力できる旨を想定しており、好ましくは、バーコードが患者IDおよび医療状態の双方についてバーコードスワイパー102等で読まれ、次いでこの情報を、照合のためインターネットを介してサーバ104へと送信でき、ウェブサイトに表示することができる。複数のコンピュータ102を、当技術分野において知られているように同じサーバ104に容易に接続でき、多数の医療設備からの入力を同時に取り扱うことができる。これによって、被災者が処理されるとほぼ即座に、この情報をウェブおよび離れた場所を通して利用可能にでき、親戚または愛する人々を物理的に探している家族の心配を解消する。
【0032】
親発明の主な特徴および利点を、好ましい実施形態の説明を通して説明したが、当業者にとって明らかなように、親発明の他の態様および変形例が存在する。例えば、フォーム上にバーコードではなく、他の認識表示を使用することもできる。フォームは、現場における緊急事態以外に、他の用途においても使用することができる。カラーコーディングではなく、他のコーディングまたは表示も、被災者を分類するために使用することができる。またはそれらを異なる医療カテゴリにしたがって、他のカテゴリに分類することもできる。または所望ならばコーディングをフォームから除外することもできる。特にリストバンド部分を含むフォームについて、自己ラミネート(self laminating)構成など他の構成を使用することができ、リストバンドが、その単一回の使用の間、損傷から保護される。リストバンドを取り付けるために、単一の端部を溝を通して巡らすのではなく、他の手段を使用することも可能である。他の形態のシンチ部分、またはシンチ部分の異なる構成を使用することができる。さらの他の変形例は、当業者に明らかであり、親発明は、添付の特許請求の範囲およびその法的な均等物によってのみ制限される。
【0033】
第2の親発明100が、図9に示されており、約3インチ×約11インチの寸法の2つの層のシートレットサイズの構成に形成されて示されている。上層102は、好ましくは、レーザプリンタまたは他のコンピュータ制御プリンタからの印刷画像を容易に受け入れる接着剤等のようなフェイスストックであり、下方ラミネート層104は、フェイスストック層102の下に位置し、さらに読み進むことによって明らかになるように、剥離コートされた部位を備えるパターン化された接着層によって結合されている。本発明100は、大まかには、フェイスストックの印刷可能領域108をダイカット110によって画定して有する自己ラミネートリストバンド106と、一体的に形成されたストラップ部分112と、ラミネート部分114と、ラミネート層104内のダイカット118によって同様に形成されたシンチ部分116とを有する。さらに、フェイスストックのパッチ120が、フェイスストック層102にダイカットされ、後述するように、リストバンド106が患者に取り付けられるときにストラップ部分が貼り付く、接着剤のパッチを覆っている。ストラップ部分112の長さは、シートレット(sheetlet)100から取り外されたときに接着剤を保持していないように、剥離コーティングによって覆われている。ラミネート部分114は、それを接着するために上方部分122とフェイスストック領域108との間に接着剤の層を有する。しかしながら、ラミネート部分114の下方部分124は、ラミネート部分が折り曲げられるとき印刷可能な領域108を覆う接着剤の層がないように、接着剤が塗布されない領域のウインドウ126を有する。場合によっては折り目または穿孔線128が、シートレット100から分離された後のリストバンド106の形成を容易にするために、ラミネート部分の片割れ122、124の間に形成される。シンチ部分116は、実質的に延長部分131内に形成された溝130を含み、ストラップ部分112を通して容易に挿入するために、フェイスストック領域108およびストラップ部分112にほぼ直角に整列している。さらに、ストラップ部分112が溝130を通して所望の長さに差し込まれた後に、延長部131をストラップ部分112へと折り返すことができるよう、溝130の中心軸に沿って延長部131の幅にわたって折り目または穿孔線132が設けられ、接着剤が延長部131を覆っている。延長部131およびシンチ部分116は、ラミネート部分114の下方の片割れ124に隣接するように示され、これにより、リストバンドが取り付けられたとき、延長部131の接着層が患者の手首に面する。代案としては、延長部131およびシンチ部分116を、図9の挿入図に示すようにラミネート部分114の上方の片割れ122に隣接して形成でき、この構成によれば、延長部の接着面は、リストバンドが取り付けられたとき患者から離れた方に面する。この代案の構成においては、リストバンドが患者に対して平らになり、他方の構成は、リストバンドがどの程度きつく引かれるかに応じて、平坦に位置しあるいは平坦に位置しない小さなタブを生む。しかしながら、これは重要であるとは考えられない。
【0034】
使用において、このリストバンドの実施形態は、ストラップおよび/またはダイカットフェイスストック領域108の端部を押し下げることによって、担体シートレットからまず分離され、それをはがし、それによってリストバンドアセンブリを含むマトリクスを分離する。次に、ラミネート部分114が、印刷面ストック領域を包囲すべく一体に折り曲げられる。次に、リストバンドは、ストラップを手首の周りに巻き付け、シンチ部分を通して挿入し、延長部をストラップ部分へと貼り付けるべく折り返し、過剰なストラップを固定すべくストラップの端部の接着剤を露出してストラップ自体へと貼り返すことによって、患者の手首に取り付けられる。看護者は、ストラップを延長部に接着する前に、ストラップをシンチ部分の溝を通して多めまたは少なめに差し込むことによって、リストバンドのきつさを選択することができる。
【0035】
さらにシートレット100には、ラミネート層104の長さの一端にクラムシェル型の結合部分142を実質的に有し、他端に接着剤のパッチを覆うフェイスストック144のパッチを有するエクステンダ140が示されている。エクステンダ140は、ストラップ部分112の有効な長さを伸張するように使用されてよく、クラムシェル部分142をストラップ部分112の長さ部分のいずれかに接着し、上述のようにエクステンダ140の接着剤のパッチをストラップ部分112をストラップ部分自体に接続すべく使用することによって、取り付けられる。エクステンダ140の長さは、ストラップ部分112と同様、接着剤が患者の皮膚に露出されないように接着剤がない。
【0036】
図10に示すように、リストバンド106およびエクステンダ140は、複数の自己接着ラベル146とともに、1ページサイズのシートの一部分として含まれることができる。本発明者の前の特許に示した前の発明のように、患者に関する認識情報をリストバンド上だけではなく、当該患者によって使用される専用の品物にラベル付けするため、あるいは血液サンプル、組織サンプル等の他の医療品目を識別するため、必要に応じて別個に剥がすことができるラベルにも印刷することが、望ましいと分かっている。すなわち、図10に示すように構成された本発明の必要性が明らかになっている。
【0037】
さらに、図11に示すように、1ページサイズのフォームに、リストバンド106ならびにリストバンド160の別の実施形態の混合を設けることができ、この別の実施形態のリストバンド160は、好ましくはリストバンド106よりも長さがわずかに小さく、シンチ部分について、わずかに異なる構成を有する。図に示されているように、2つのリストバンド160があり、その各々は、リストバンド106と同様、フェイスストック層からダイカットされた印刷可能なフェイスストック領域162を有する。ストラップ部分164、ラミネート部分166、およびシンチ部分168は、やはりリストバンド106と同様に、ラミネート層にダイカットされている。しかしながら、シンチ部分168は、2つの片割れ部分172、174が折り曲げられてフェイスストック領域162をラミネートしたときに、溝170が互いに重なって、フェイスストック領域162およびストラップ部分164の中間に単一の開口が生み出されるよう、ラミネート部分166の上方の片割れ172と下方の片割れ174の双方に隣接してダイカットされた、1対の溝170を含む。この位置に配置されたシンチ部分に関して、いくつかの相違に気付くことができる。第1に、リストバンド160が、フェイスストック領域162およびラミネート部分166をリストバンドを形成するループの外側にするため、より小さな円周を好都合に囲むことができ、新生児などの小さい手首に容易に適合させることができる。一方で、フェイスストック領域162およびラミネート部分166が「ぶら下げタグ」に形成され、このタグは、リストバンド160が患者に取り付けられた後、ストラップ部分164から基本的に垂下する。この実施形態において、ストラップ部分164が、第1の実施形態のように上方の片割れ172からではなく、下方の片割れ174から延びており、それによってストラップ部分164を、シンチ部分168を通してその周りに巻き付け、次に、フェイスストック領域162の上を通過してフェイスストック領域162を隠すことなく、ストラップ部分自体の後方に巻くことができることに留意されたい。このリストバンド160の構成は、小さい手首に取り付けられるものとして示されているが、長いストラップ部分164またはエクステンダ140とともに使用することができ、設計上の選択事項として見ることができる。さらにシート上には、1対のIDカード176が示されている。IDカード176は、それ自体自己ラミネートであり、リストバンド106、160へと直接取り付けるため、または単独でクリップへと取り付けるために便利な溝178を備え、あるいはユーザの財布の中で持ち運ばれる。このリストバンドおよびIDカードからなる組み合わせは、各親にリストバンド、各親にIDカード、1人または2人の新生児または子供のために2つの小さいリストバンドを有する、小児科において特に有用である。
【0038】
図12は、2つのリストバンド106を複数の自己接着ラベル146とともに含む、シートサイズのフォームを示しており、図10に示したものとわずかに異なる構成であるが、同じ本発明のリストバンドが使用されている。図13は、代案として示したリストバンド160が使用されている点を除いて、図12に示したものと同様のシートサイズのフォームを示している。本発明者は、これらの製品の特定のグループが特定の用途のために受け入れられ、商業的な成功を収めたことを知っているが、ラベルまたはIDカードを備えても、備えなくてもよいが、他のリストバンドの組み合わせ、および異なる構成も、設計上の選択の問題として望ましいことが分かっている。
【0039】
図14は、本発明者の継続している発明努力を示す本発明を示している。そこに示すように、リストバンド200は、ストラップ部分202と、シンチ溝206と1対の全体幅のラベル208とを含むタブ204とを有する。ラベル208の各々およびストラップ部分202の隣接領域は、好ましくは、バーコードとして示されている認識表示部分210によってエンコードされる。印刷領域212は、ストラップ部分202に含まれており、会社または病院名あるいは他のメッセージ等のようなあらゆる所望の識別子を印刷できる。この発明の構造は、上述したものと類似することができ、図1の実施形態について説明したような複数ウェブの構成を有する。リストバンドによってなされる用途に応じて、ラベルを取り外し、他の任意の関連する材料に貼り付けることができる。医療の設定においては、ラベルを、カルテ、薬、食事用品、衣服の袋、または他の任意の広く知られたニーズのために使用することができる。他の用途においては、ユーザの想像によってのみ制限されるように、個人のアイテム、チケット、領収書、クレジットカードの課金などの課金識別子など、他の使用も可能である。
【0040】
図14に示す実施形態は、一般に、手首の周りに着用する個人にとってさらに快適である細いストラップ部分202を有し、シンチ溝206は、リストバンド200が固定されるとき、その挿入を容易にするためにストラップ部分202の幅よりわずかに広い幅である。保護パッチ214は、リストバンド200を人に取り付けることが望まれるまで、ストラップ部分202の先端で接着剤のパッチ216を覆うことが有利である。シンチ溝206を通して挿入された後、パッチ214が取り除かれ、ストラップ部分202が、取り付け処理を完成すべく自身へと折り返されて貼り付けられる。ストラップ部分202は、挿入後に引くことによって人の周りに締め付けて、人の手足の周りのリストバンドのきつい帯を達成することができる。あるいは、ストラップ部分202を締め付けなくてもよく、リストバンド200が「緩い」ままにされ、確実であるがおそらくはより快適な取り付けを提供する。
【0041】
図14に示す基本的な構成のラベルの変形例が、図15から図17に示されている。これらは、図15に示されるようにすべてが同じ全幅に配置された複数(5つ)のラベル208、図16に示すようなただ1つの全幅のラベルおよび垂直方向に配置された2対のラベル208、および図17に示すような垂直に配置されたただ1対のラベル208を含む。これらのラベル構成は、意図されたユーザのニーズに最も望ましく合致するように考えられた構成を示しているが、当業者であれば、本発明の技術的範囲から逸脱せずに他のラベル構成を使用できることを、理解できるであろう。
【0042】
図18には、自己ラミネートリストバンド220、エクステンダ222、および複数の自己接着ラベル224を含む、ほぼ1ページサイズのシートが示されている。このシートを構成する際に使用される種々のウェブについては、すでに説明した。自己ラミネートリストバンド220は、好ましくはフェイスストック層に形成されたフェイスプライ部分226と、好ましくはラミネート層に形成されたラミネート層部分228と、やはり好ましくはラミネート層に形成されたストラップ部分230と、好ましくはラミネート層に形成された取り付け部分232を含む。図18に示すように、1つの溝234が、取り付け部分232の延長部分236に形成される。折り曲げ線238は、後述するようにストラップ部分230を接着すべく溝234を折り返す際に補助となるように、溝234を二分割している。図示したように、折り曲げ線238は、溝234の中央軸を通りラミネート層を通過する、両側の不完全な切断部分を含む。折り返されたときに、溝234を通って挿入されているストラップ部分に貼り付くよう、接着剤の層が、実質的に溝234を包囲している。フェイスプライまたはストック部分226および下方のラミネート層の双方に、第2の溝240を形成することができる。フェイスストック部分226は、ほぼ矩形の形状の印刷領域または画像領域の縁部から溝234の縁部まで延びている、タブ242を有する。
【0043】
使用において、シートはまず、患者の名前、病院の受付番号、または他の情報など、ラベル224およびリストバンド220に、レーザプリンタ等によって情報を加えるべく処理される。次いで、リストバンドがシートから分離され、ストラップ端部が溝234を通して挿入されて、ストラップ端部を所定の位置に貼り付けるべくタブが折り返される点を除き、親発明の他の実施形態に関してすでに説明したように患者の手首に取り付けできる。接着剤を、他の実施形態のようにストラップの端部に塗布する必要はなく、代わりに、実質的にタブ溝を包囲する領域に塗布された接着剤が、ストラップを所定の位置に固定する。フェイスストックタブ242がストラップ端部が接着剤を有する表面に接触することを防止し、他の実施形態と異なり、リストバンドが取り付けられたときに患者の手首を越えて移動するストラップ端部に接着剤がないことに、留意されたい。これは、リストバンドが取り付けられたときに「汚れない」ことを保証することを補助し、リストバンドを気難しいまたは非協力的な患者に、より上手く取り付けることができるようにする。エクステンダ222を、他の実施形態において説明されるように、リストバンド220の有効な長さを延長するように使用でき、エクステンダも同様に、端部への接着剤の塗布を必要としない。
【0044】
図19は、リストバンドおよびラベルの他の構成を示しており、2つのリストバンドが設けられていて、その一方が長さが短く、異なる溝配置を有する点を除き、図18のリストバンドと同様の構成である。シートの上方近くに示されているリストバンド260は、図18に示したリストバンド220と同様に設計されている。上述したように、このリストバンド260は、患者の手首の周りに便利に取り付けられる。第2のリストバンド262は、フェイスストック部分268の各側にシンチ溝264、266を有し、ストラップ端部270が、接着剤272のパッチを有する。使用において、第2のリストバンドを、いくつかの異なる配置で取り付けることができる。そのような配置の1つは、ストラップ端部を、双方の溝264、266を通して挿入し、フェイスストック部分268の直下を通過させることである。この配置においては、フェイスストック部分が、リストバンド取り付け後に平坦な状態をとる傾向にあり、幼児または小さい手首において、あるいは他のきつく引かれるリストバンドにおいて、この平坦な配置が、フェイスストックの任意のバーコード情報の読み取りを容易にする。他の配置は、ストラップ端部を内側のシンチ溝264を通して挿入するものであり、この結果、フェイスストック部分268がリストバンド260から自由に垂下するようになる。さらに他の配置は、ストラップ端部を外側のシンチ溝226を通して挿入するものであり、他の実施形態について上述した構成にきわめて類似している。この配置において、フェイスストック部分268がリストバンド円の一部分を形成して、リストバンドが最大の長さになり、取り付けのためにストラップ端部がそれ自体へと折り返される。これら2つのリストバンドは、ただ1枚のシートを消費するだけで、種々のリストバンド構成が、幼児の腕および足の両者へのさまざまな配置構成でのリストバンドの取り付けを可能にするため、小児科の場合への適用のための独特の組み合わせを形成している。
【0045】
図20に示すシートは、2つのリストバンド280を、複数の自己接着ラベル282とともに提供している。この実施形態において、2つのリストバンド280は、図19に示したリストバンド262と同じ設計である。この構成は、2つのリストバンドを両方とも、上述のように2つの配置のいずれかに配置でき、集中ケアを受ける幼児の腕または足のいずれかへと2つのリストバンドを取り付ける際に最大限の柔軟性を可能にするため、特に新生児集中ケアユニットの乳幼児において使用されるように構成される。この状況においては、多数のさまざまな種類の条件に遭遇するが、この柔軟性によって、ただ1つのリストバンドフォームおよびラベルセットの消費で、それらを成功裏に使用することができる。
【0046】
図21に示すように、リストバンド300が、エクステンダ302および自己接着ラベル304とともに、2層のパネル306に形成される。パネル306を、いずれかの端部308、310で繰り返して端部同士で接続し、典型的な感熱式プリンタによる印刷のため、リストバンドの連続ロールを形成することができる。2層のパネル306は、フェイスストック312およびラミネーション層314(図22を参照)から形成される。このリストバンド300の構成は、上述の他の実施形態において説明したものときわめて類似している。大まかに、図21および22を参照すると、フェイスドック層312が、画像領域316と、折り返しラミネーション部分318と、粘着性パッチ322をフェイスドック324の取り外し可能パッチで保護して有するテール(tail)部分320と、画像領域316の両端においてフェイスドック層312およびラミネーション層314の両者に形成された一対のシンチ溝326とを備えている。好ましくは、フェイスドック312をラミネーション層314と接合するため、パターン接着剤が使用され、重なり合うラミネーション部328およびテール部分320には接着剤が塗布されていない。
【0047】
他の実施形態においては、他の感熱式画像リストバンドの構成330が、図23に示すフェイスドック層332および図24に示すラミネーション層334を備えて、描かれている。見て取れるように、折り返しラミネーション部分336が、例えば図21、22の実施形態に示されているように側方に位置しているのではなく、画像領域338の長手方向に位置している。この配置によれば、より狭い形状がもたらされ、フェイスドック332およびラミネーション層334を含むパネル340が、図21、22に示したものよりもはるかに狭くなる。やはり、図21、22に示した実施形態と同様、パネル340を端部対端部で連続的に配置して無地のリストバンドのロールを形成し、次いでこれを、当技術分野において知られているとおり感熱式プリンタによって好都合に処理することができる。
【0048】
リストバンド350についてのさらに他の実施形態が、図25にシートレット352として示されている。このリストバンドの構成350において注目すべきは、フェイスドック画像領域354が、両端358、360に刻み段部356を有し、さらにラミネーション層362が、リストバンド350がシートレット352から分離されて、ラミネーションの片割れ368を画像領域354およびラミネーションの片割れ366へと折り返すことによって組み立てられるときに、リストバンドの形状が維持されるよう、その2つの片割れ366、368に刻み段部364を有する点である。
【0049】
刻み段部356は、各端部358、360における第1の幅から画像領域354のより大きな幅を有する部位までの、曲線的な推移として示されている。この特定の曲線形状(curvalinear shape)は、画像領域354の寸法が画像領域の両端358、360よりもいくぶん大きいという点を除き、設計上の選択の問題である。曲線形状は、個々のユーザの好みに合わせるため、ならびに製造の容易さおよび取り付け者にとっての快適性を最大限にするため、より急激になるように選択でき、あるいはより急激でないように選択することができる。さらに、刻み段部356が画像領域の片側のみに形成される点に、留意されたい。この構成によれば、ラミネーション層のダイカットのシルエットが簡単になる。何故ならば、画像領域354の両側に刻み段部356を設けるためには、より深い「V字」370をラミネーション層に設けなければならないためである。すなわち、図示の構成は、ラミネーション領域にダイカットを形成するために必要とされる精度を顕著に増加させることなく、あるいはシートレット352からの分離を困難にすることなく、画像領域を大きくすることができる。しかしながら、刻み段部356を画像領域354の両側に形成することも、本発明の技術的範囲に包含される。さらには、ラミネーション領域がこの形状に一致すべく対応する刻み段部を有するが、好みの問題として、ラミネーション領域に刻みを設けないことも、本発明の技術的範囲に包含される。
【0050】
図26に示すように、図25に示したリストバンド350を、一対の自己接着ラベル374と一緒にシートレット形式372に備えることも可能である。すでに述べたように、本発明者らによるリストバンド、エクステンダ構成、および自己接着ラベルについてのさまざまな実施形態はすべて、さまざまなユーザのニーズおよびプリンタの要件に合わせるために、さらにはフォームの設計および好みの問題として、さまざまな形式で混ぜ合わせ、入れ換え可能に組み合わせることができる。図27に示すように、リストバンド350を、エクステンダ378および自己接着ラベル380と一緒に、シートレット376に設けることが可能である。図28に示すように、さらに他のシートレット382が描かれており、リストバンド350を、4枚の自己接着ラベル384、およびプリンタを通してのシートレット382のトラック送りまたは整列のための、前もって穿孔された複数の穴386と一緒に備えている。図29は、1ページサイズのフォーム388を描いており、リストバンド350およびエクステンダ392を備える上部390を、穿孔394の列などによって自己接着ラベルの行列396から隔てて有する。好ましくは、プリンタの整列およびプリンタを通してのフォームの送りのため、前もって穿孔された複数の穴398が、やはり設けられている。
【0051】
図30に示した1ページサイズのフォーム400は、第1の構成のリストバンド350、およびリストバンド350よりもいくぶん小さい別の構成のリストバンド402を備えている。エクステンダ404は、どちらのリストバンド350、402とでも使用できるように設計されている。リストバンド402は、好みの問題としていくぶん小さいが、フォームの下部に16枚の自己接着ラベル406の行列を、前もって穿孔された複数の穴408と一緒に形成できるようにしている。識別/セキュリティなどの目的のために新生児と親とにそれぞれリストバンドを取り付けたいと考えられる産科病棟など、異なるサイズのリストバンドが特に有用である用途が、いくつか存在する。
【0052】
図31および32に示す1ページサイズのフォーム500は、本明細書の先の実施形態において開示したリストバンドの形式に類似している。主たる相違は、シンチ締め具にあり、リストバンド510を患者の手首または他の手足に取り付けた後に、ストラップ部分508をより確実に固定できるよう、ラミネート層506に折り返しフラップ504を備える延長部502を有し、接着剤が塗布されている点にある。使用時、リストバンド510がフォーム500から取り外され、クラムシェルラミネート部分512を画像領域514へと折り返すことによって積層される。このリストバンド510が、患者の手首へと巻き付けられ、次いでストラップ部分508が、延長部502の上方を通り、シンチ溝516を通過して、所望の納まり具合まで通される。次いで、折り返しフラップ504が折り返されて、延長部502へと押し付けられ、両者の間にストラップ部分508が拘束される。このやり方で、ストラップ部分508が、すでに述べた他の実施形態よりも、所定の位置により強力に接着される。所望に応じ、上述のとおりエクステンダ517を使用してもよい。それでもなお、ストラップ部分を、画像領域514の「ぶら下げ」配置を生み出すために、上述のとおり内側のシンチ溝518に取り付けてもよいことに、留意されたい。その場合、折り返しフラップ504は、延長部502へと好都合に折り返され、害のない付属物としてそのまま残されてもよく、あるいは所望であれば、余分な長さを排除するため切り落とされてもよい。
【0053】
図33および34に示した1ページサイズのフォーム600は、折り返しフラップ602が2つのフラップを含む点を除き、図31、32に示したリストバンドフォーム500に類似している。2つのフラップのそれぞれは、好ましくは、閉じたときに重なり合うことがないよう、延長部604の幅の半分よりも小さい。あるいは、締め具取り付けにさらに大いなるセキュリティをもたらすべく重なり合い構成を生み出すことができるよう、フラップ602の一方または両方をより幅広く製作してもよい。
【0054】
図35および36に示した1ページサイズのフォーム650は、延長部652および折り返しフラップ654の寸法がいくぶん長くかつ狭い点を除き、リストバンドフォーム500、600に類似している。フラップの特定の形状および寸法は、本発明者による設計上の選択であると考えられるが、これらさまざまな変形は、その例として示されている。
【0055】
図37および38に示した1ページサイズのフォーム700は、延長部702が、折り返しフラップ706によって覆われる領域を超えて延びるタブ704を有する点を除き、リストバンドフォーム600に類似している。このタブ704は、上述のように取り付けられた後に、上方に位置するストラップ部分708の輪郭の内側に全体が納まるような寸法とされている。タブ704が接着剤の層を有するため、取り付けに際してストラップ部分を押し付けることで、閉鎖の取り付けにおいてさらなるセキュリティがもたらされる。
【0056】
図39および40に示した1ページサイズのフォーム750は、ストラップ部分754よりも幅広くかつ外側端にもう1つのシンチ溝756を備えている延長部752を有する点を除き、先のリストバンドフォームに類似している。使用時、ストラップ部分754が患者の手首に巻き付けられ、次いで上方に向かってシンチ溝756に通され、延長部752の上方を通って、下方へとシンチ溝758に通される。延長部752は、シンチ溝756、758の幅およびストラップ部分754の幅に実質的に一致する接着剤の層を有する。2つのシンチ溝756、758に通された後、延長部752の上方に位置するストラップ部分が、延長部752へと貼り付くように押し付けられ、取り付けが完了する。
【0057】
図41および42に示した1ページサイズのフォーム800は、ストラップ部分804、エクステンダ806、ならびに延長部808および折り返しフラップ810に複数の穴802が設けられている点を除き、リストバンドフォーム500に類似している。このリストバンドフォーム800の使用は、患者の手首へと取り付けられるときに、好ましくは穴802が延長部808の穴に整列させられ、折り返しフラップ810が折り返されるときも整列状態に保たれる点を除き、リストバンドフォーム500の使用にきわめて類似している。このようにして、折り返しフラップ810が貼り付けられた後に、好ましくは3つの穴すべてが整列している。その後、ピン金具812を別個に用意(便宜上、図41に描かれているが)し、整列している穴802を通して一体に嵌め合わせることによって、フラップ810、延長部808、およびストラップ部分804を一体に接続するために使用することができる。ピン金具812は、任意の典型的な穴金具または接続装置であってよく、好ましくはプラスチックまたはナイロン素材で作られる。ピン金具812を使用することで、延長部808およびフラップ810の接着剤の層を、所望であれば省略することができるが、接着剤の層を使用すれば、さらに高度なセキュリティがもたらされることに留意されたい。
【0058】
図43および44に示した1ページサイズのフォーム850は、別個のピン金具512が省略され、代わりに1ページサイズのフォーム自体の一部分として設けられている点を除き、リストバンドフォーム800に類似している。ここに示されているように、柱852が好ましくは折り返しフラップ854に形成され、円形の受け具856が好ましくは延長部858に形成されており、折り返しフラップ854が折り返されたときに、柱852が、整列しているストラップ部分862の穴860を通過して受け具856に嵌まり込み、ストラップ部分862を所定の位置に固定する。好ましくは、延長部858およびフラップ854には接着剤が設けられないが、所望であれば設けてもよい。柱852および受け具856の構成によっては、フォーム850がレーザプリンタによる印刷にあまり適さず、感熱式プリンタまたはこの実施形態の作り付けのピン金具の構造的設計に対応する他のプリンタでの印刷に、より適することが考えられる。
【0059】
本発明を、リストバンドの構成ならびに他の本発明の特徴およびエクステンダなどの付属品について、いくつかの代案を含むいくつかの実施形態において、本明細書で開示した。具体的には言及しなかった種々の代案が、やはりこれらの発明の技術的範囲に包含されることを、当業者であれば理解できるであろう。そのような代案のいくつかは、フェイスストックまたはラミネートの各層についての特定の材料の選択、使用される特定の接着剤の選択、リストバンドが形成される1ページサイズのシートの構成の他の詳細の選択を含む。ストラップの特定の長さまたは形状は、特定の用途への適用にあわせてさまざまであってよく、ストラップの端部の接着剤のパッチの場所は、変更または省略が可能であり、ストラップがラミネート部分から延びる位置および他の構成の詳細は、本発明の一部であると考えることができる。本発明者は、ストラップ部分をラミネートしないことを望ましいと考えるが、ラミネートを必要としない理由はない。フェイスストックの形状または寸法は、変更することができる。いくつかの実施形態において外側の溝へと延びているタブは、フェイスストック、または溝の当該縁部に隣接する接着剤を除くために使用されるパターン化接着剤から分離することができ、依然として同様の効果を達成することができる。本明細書に開示した好ましい実施形態は、例示を意図するものであり、本発明の主題を限定するものではない。他の同様または異なる変更が考えられ、そのような変更は、添付の特許請求の範囲およびそれらの法的な均等物によってのみ限定される、本発明の一部であると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】親発明のビジネスフォームの第1の実施形態について、リストバンド/ラベルアセンブリが担体から分離される前の状態を示した平面図である。
【図2】図1に示した第1の実施形態の側面図である。
【図3】第1の実施形態の担体から分離した後のリストバンド/ラベルアセンブリの平面図である。
【図4】被災者の手足に取り付けられたリストバンド/ラベルアセンブリの図である。
【図5】被災者のデータをインターネットを介して収集および表示する方法を実施するために使用されるコンピュータシステムの図である。
【図6】親発明のビジネスフォームの第2の実施形態の平面図である。
【図7】第2の実施形態の底面図である。
【図8】第2の実施形態の分解図であり、第2の実施形態を構成する4つの層を詳細に示している。
【図9】自己ラミネートリストバンドの第1の実施形態の平面図であり、挿入図は、シンチ部分について代案となる位置を示しており、エクステンダが、ほぼ封筒の寸法のシートレット内に形成される。
【図10】複数の自己接着ラベルを備える1ページサイズのシートに形成された自己ラミネートリストバンドおよびエクステンダの第1の実施形態の平面図である。
【図11】種々の長さの複数の自己ラミネートリストバンドを、1対のIDカードと組み合わせて有する1ページサイズのシートの平面図であり、リストバンドについて代案となる構成が示されている。
【図12】1対のリストバンドおよび複数の自己接着ラベルを有する1ページサイズのシートの平面図である。
【図13】他の構成の1対のリストバンドおよび複数の自己接着ラベルを有する1ページサイズのシートの平面図である。
【図14】リストバンド/ラベルフォームの平面図であり、タブ内に含まれる2つの全幅ラベルの外側にシンチ溝を有する。
【図15】より多くの全幅ラベルがタブ内に含まれていることを除き、図14の実施形態の1つの変形例を示す平面図である。
【図16】全幅ラベルに加えてタブ内に直角に複数対のラベルが配列されていることを除き、図14の実施形態のさらに他の変形例の平面図である。
【図17】1対の直角に配置されたラベルがタブ内に含まれることを除き、図14の実施形態の他の変形例の平面図である。
【図18】外側シンチ溝付きのリストバンド、エクステンダ、およびラベルの行列を有する1ページサイズのシートの平面図である。
【図19】一方のリストバンドが1対の外側シンチ溝を有し、他のリストバンドがフェイスストックの両側にシンチ溝を有する1対のリストバンド、どちらとも使用できるエクステンダ、およびラベルの行列を有する1ページサイズのシートの平面図である。
【図20】各々がフェイスストックの両側にシンチ溝を有する1対のリストバンドを有する1ページサイズのシートの平面図である。
【図21】感熱紙構成に適したリストバンドの上面図であり、エクステンダおよび自己接着ラベルを備え、感熱式プリンタを通っての給紙のため、ロール形式での繰り返しに適した構成を有する。
【図22】図21に示した感熱式リストバンドの部分切断図であり、リストバンドおよびエクステンダの剥離コーディングおよび接着層をさらに詳細に示している。
【図23】感熱紙構成に特に適したリストバンド構成の上面図であり、複数のリストバンドをより狭いストックの連続ロールに形成することができるよう、折り返しラミネート部分を画像領域から長手方向に延伸させて備えている。
【図24】図23に示したリストバンド構成の部分切断図であり、剥離コーディングおよび接着層を詳細に示している。
【図25】リストバンドを含むシートレットの上面図であり、リストバンドのフェイスストック画像部分およびラミネーション層が、その片側の両端に刻み段部を有する。
【図26】図25に示した構成のリストバンドを一対の自己接着ラベルとともに有するシートレットの上面図である。
【図27】図25および26に示した構成と類似の構成のリストバンドを、エクステンダおよび自己接着ラベルとともに有するシートレットである。
【図28】刻み段部構成を有するリストバンド、エクステンダ、および4枚の自己接着ラベルを有し、印刷を容易にするため穴が前もって穿孔されているシートレットである。
【図29】1ページサイズのフォームであって、刻み段部構成を有するリストバンド、エクステンダ、および自己接着ラベルの行列を有し、印刷処理のために前もって穿孔されている。
【図30】1ページサイズのフォームであって、刻み段部構成の第1のリストバンド、エクステンダ、いくぶん小さい画像領域と通常の折り返しラミネート構成とを有する第2のリストバンド、および自己接着ラベルの行列を有し、このシートが印刷処理のために前もって穿孔されている。
【図31】自己ラミネートリストバンドを自己接着ラベルの行列とともに有する1ページサイズのフォームの上面図であり、シンチ締め具が、ラミネート延長部分および折り返しフラップを備えている。
【図32】図31の1ページサイズのフォームの底面図であって、ラミネート層上の接着剤のパターンを詳細に示している。
【図33】自己ラミネートリストバンドを自己接着ラベルの行列とともに有する1ページサイズのフォームであり、シンチ締め具が、ラミネート延長部分およびこの延長部分の両側の折り返しフラップを備えている。
【図34】図33の1ページサイズのフォームの底面図であって、ラミネート層上の接着剤のパターンを詳細に示している。
【図35】自己ラミネートリストバンドを自己接着ラベルの行列とともに有する1ページサイズのフォームであり、シンチ締め具が、図33に示したバージョンよりも長いラミネート延長部分およびこの延長部分の両側の折り返しフラップを備えている。
【図36】図35の1ページサイズのフォームの底面図であって、ラミネート層上の接着剤のパターンを詳細に示している。
【図37】自己ラミネートリストバンドを自己接着ラベルの行列とともに有する1ページサイズのフォームであり、シンチ締め具が、先のバージョンよりも長いラミネート延長部分と、この延長部分の一部分の両側に位置する折り返しフラップとを備えている。
【図38】図37の1ページサイズのフォームの底面図であって、ラミネート層上の接着剤のパターンを詳細に示している。
【図39】自己ラミネートリストバンドを自己接着ラベルの行列とともに有する1ページサイズのフォームであり、シンチ締め具が、もう1つのシンチ溝を有するラミネート延長部分を備え、シンチ溝間に接着剤の層を備えている。
【図40】図39の1ページサイズのフォームの底面図であって、ラミネート層上の接着剤のパターンを詳細に示している。
【図41】自己ラミネートリストバンドを自己接着ラベルの行列とともに有する1ページサイズのフォームであり、シンチ締め具が、複数の穴を備えるストラップ部分、ならびにストラップの穴と整列する穴をそれぞれ有するラミネート延長部分および折り返しフラップを備え、別個のピン金具が、ストラップを延長部分に接続するために通される。
【図42】図41の1ページサイズのフォームの底面図であって、ラミネート層上の接着剤のパターンを詳細に示している。
【図43】自己ラミネートリストバンドを自己接着ラベルの行列とともに有する1ページサイズのフォームであり、シンチ締め具が、複数の穴を備えるストラップ部分、ならびに対をなすピン金具の部材をそれぞれ有するラミネート延長部分および折り返しフラップを備え、このピン金具によって、ストラップの穴が整列させられて、ストラップが延長部分へと接続される。
【図44】図43の1ページサイズのフォームの底面図であって、ラミネート層上の接着剤のパターンを詳細に示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己ラミネートリストバンドを含むビジネスフォームであって、
前記リストバンドが、
感熱式画像表面を有する印刷可能なフェイスプライ部分と、
印刷可能なフェイスプライ部分を実質的に包囲するラミネーション層部分と、
人の手足の周りを包むため、前記フェイスプライのただ1つの側から延びるストラップ部分と、
ストラップ部分を印刷可能なフェイスプライ部分に結合して、前記リストバンドを前記人の手足に取り付ける取り付け部分と
を有する、ビジネスフォーム。
【請求項2】
前記取り付け部分が、前記ストラップ部分の端部に塗布された接着剤を含み、前記ストラップ部分および接着剤が、前記人の手足の周りに巻き付けられて、前記リストバンドの他の部位へと貼り付けるように使用されることができ、これによってリストバンドを完成させて取り付けることができる、請求項1に記載のビジネスフォーム。
【請求項3】
前記取り付け部分が、シンチ部分を含む、請求項1に記載のビジネスフォーム。
【請求項4】
前記シンチ部分が、少なくとも1つの溝を含み、前記ストラップ部分がそれ自体に重なってそれ自体に貼り付くことで、前記リストバンドの前記人の手足への取り付けを完了できるよう、前記溝が、ストラップ部分を受け入れて通過させるように構成される、請求項3に記載のビジネスフォーム。
【請求項5】
前記ストラップ部分が、前記ラミネーション部分と一緒に、前記ビジネスフォームのただ1つのラミネーション層に形成される、請求項4に記載のビジネスフォーム。
【請求項6】
前記溝が、前記ただ1つのラミネーション層に形成される、請求項5に記載のビジネスフォーム。
【請求項7】
前記ラミネーション部分が、前記フェイスプライ部分に貼り付いた第1の片割れと、前記フェイスプライの印刷可能部分に重なるための第2の片割れとを有する、請求項6に記載のビジネスフォーム。
【請求項8】
前記ラミネーション部分が、延長部を有し、前記溝が、前記延長部に形成される、請求項7に記載のビジネスフォーム。
【請求項9】
前記延長部が、前記ラミネーション部分の第1の片割れに隣接する、請求項7に記載のビジネスフォーム。
【請求項10】
前記延長部が、前記ラミネーション部分の第2の片割れに隣接する、請求項7に記載のビジネスフォーム。
【請求項11】
前記ラミネーション部分の両方の片割れが延長部を含み、溝が前記延長部のそれぞれに形成されるとともに、第2の片割れが第1の片割れへと折り返されたときに溝同士が重なり合って溝を通過する開口が維持されるように溝が整列している、請求項7に記載のビジネスフォーム。
【請求項12】
第2の片割れが、前記第1の片割れの前記ストラップ部分とは反対側の端部に付けられている、請求項7に記載のビジネスフォーム。
【請求項13】
前記ラミネーション部分の第2の片割れが、縁取りパターンにて塗布された接着剤を有し、前記第2の部位が前記第1の部位へと折り返されたときに、前記印刷可能なフェイスプライが、実質的に前記第2の片割れのうちの接着剤が塗布されていない部分によって覆われる、請求項7に記載のビジネスフォーム。
【請求項14】
前記ラミネーション部分が、ラミネーション層に形成されるとともに、さらにエクステンダを前記ビジネスフォームに形成して有し、前記エクステンダが、独立して前記ビジネスフォームから分離可能であるとともに、前記ラミネーション層に形成された折り返し部分を備え、前記折り返し部分が、エクステンダをストラップ部分に取り付けて接合するために該折り返し部分を利用できるよう、前記ストラップ部分の幅の約2倍に寸法付けられている、請求項1に記載のビジネスフォーム。
【請求項15】
少なくとも1つのラベルを形成されてさらに有し、前記ラベルのそれぞれが、別々に前記フォームから分離可能であるとともに、接着剤の層を有する、請求項1に記載のビジネスフォーム。
【請求項16】
複数の前記リストバンドが、リストバンドを端部対端部で配置しつつ、各リストバンドを穿孔線にて隣接するリストバンドから分離している連続ロールに形成され、前記ロールは、実質的にリストバンドの幅である、請求項1に記載のビジネスフォーム。
【請求項17】
前記リストバンドのそれぞれが、単一のシートに形成され、複数の前記シートが、シートの扇折りへと形成されるとともに、単一のシートが前記扇折りの各層を形成し、さらに穿孔線が、各シートを隣接するシートから分離しており、前記扇折りが、実質的にリストバンドの幅であるとともに、リストバンドが、前記扇折りにおいて実質的に端部対端部で位置している、請求項1に記載のビジネスフォーム。
【請求項18】
前記ラミネーション部分の第2の片割れが、縁取りパターンに塗布された接着剤を有し、前記第2の部位が前記第1の部位へと折り返されたときに、前記印刷可能なフェイスプライが、実質的に前記第2の片割れのうちの接着剤が塗布されていない部分によって覆われる、請求項17に記載のビジネスフォーム。
【請求項19】
自己ラミネートリストバンドを含むビジネスフォームであって、
前記リストバンドが、
印刷可能なフェイスプライ部分と、
印刷可能なフェイスプライ部分を実質的に包囲するラミネーション層部分と、
人の手足の周りを包むため前記フェイスプライのただ1つの側から延びるストラップ部分と、
ストラップ部分を印刷可能なフェイスプライ部分に結合して、前記リストバンドを前記人の手足に取り付ける取り付け部分と
を有し、
前記ラミネーション層部分が、印刷可能なフェイスプライ部分の下方に位置する第1の部分と、前記第1の部分およびフェイスプライ部分へと折り返される第2の部分とを有し、前記第2の部分が、前記フェイスプライ部分の前記ストラップ部分とは反対側の端部に隣接する、ビジネスフォーム。
【請求項20】
前記取り付け部分が、前記ストラップ部分の端部に塗布された接着剤を含み、前記ストラップ部分および接着剤が、前記人の手足の周りに巻き付けられて、前記リストバンドの他の部位へと貼り付けるように使用されることができ、これによってリストバンドを完成させて取り付けることができる、請求項19に記載のビジネスフォーム。
【請求項21】
前記取り付け部分が、シンチ部分を含む、請求項19に記載のビジネスフォーム。
【請求項22】
前記シンチ部分が、少なくとも1つの溝を含み、前記ストラップ部分がそれ自体に重なってそれ自体に貼り付くことで、前記リストバンドの前記人の手足への取り付けを完了できるよう、前記溝が、ストラップ部分を受け入れて通過させるように構成される、請求項21に記載のビジネスフォーム。
【請求項23】
前記ストラップ部分が、前記ラミネーション部分と一緒に、前記ビジネスフォームのただ1つのラミネーション層に形成される、請求項22に記載のビジネスフォーム。
【請求項24】
前記溝が、前記ただ1つのラミネーション層に形成される、請求項23に記載のビジネスフォーム。
【請求項25】
前記ラミネーション部分が、延長部を有し、前記溝が、前記延長部に形成される、請求項24に記載のビジネスフォーム。
【請求項26】
前記延長部が、前記ラミネーション部分の第1の片割れに隣接する、請求項25に記載のビジネスフォーム。
【請求項27】
前記延長部が、前記ラミネーション部分の第2の片割れに隣接する、請求項25に記載のビジネスフォーム。
【請求項28】
前記ラミネーション部分の両方の片割れが延長部を含み、溝が前記延長部のそれぞれに形成されるとともに、第2の片割れが第1の片割れへと折り返されたときに溝同士が重なり合って溝を通過する開口が維持されるように溝が整列している、請求項25に記載のビジネスフォーム。
【請求項29】
前記ラミネーション部分の第2の片割れが、縁取りパターンに塗布された接着剤を有し、前記第2の部位が前記第1の部位へと折り返されたときに、前記印刷可能なフェイスプライが、実質的に前記第2の片割れのうちの接着剤が塗布されていない部分によって覆われる、請求項25に記載のビジネスフォーム。
【請求項30】
フェイスストック層に形成された少なくとも1つのラベルをさらに有し、前記ラベルのそれぞれに、前記ラベルのそれぞれが分離されたときに自己接着性であるよう、接着剤が塗布されている、請求項25に記載のビジネスフォーム。
【請求項31】
さらに、少なくとも1つの識別カードを形成されて有する、請求項25に記載のビジネスフォーム。
【請求項32】
リストバンドを含むリストバンドビジネスフォームであって、
前記リストバンドが、
感熱式画像の受容に適したフェイスプライと、
前記フェイスプライから延びる自由端を備え、前記印刷可能なフェイスプライをラミネートするためのラミネーション部分と、
リストバンドを人の手足の周りに固定するため、前記自由端が挿入されるシンチ部分と
を有する、ビジネスフォーム。
【請求項33】
前記リストバンドが、担体に形成され、使用のために前記担体から取り外すことができ、前記担体は、2層の材料を含む、請求項32に記載のビジネスフォーム。
【請求項34】
前記自由端に塗布された接着剤のパッチをさらに有し、ビジネスフォームが人の手足へと取り付けられるときに、自由端を自由端自体へと接合してリストバンドの寸法を決定するように前記接着剤が配置されている、請求項33に記載のビジネスフォーム。
【請求項35】
前記シンチ部分が、前記ラミネーション部分に形成された少なくとも1つの溝を有する、請求項34に記載のビジネスフォーム。
【請求項36】
前記ラミネーション部分が、フェイスプライ部分の下方に位置する第1の部分と、前記フェイスプライ部分へと折り返される第2の部分とを有し、前記第2の部分が、前記第1の部分の前記自由端とは反対側の端部に位置している、請求項35に記載のビジネスフォーム。
【請求項37】
前記ラミネーション部分が、延長部を有し、前記溝が、前記延長部に形成される、請求項35に記載のビジネスフォーム。
【請求項38】
リストバンドを含むリストバンドビジネスフォームであって、
前記リストバンドが、
印刷画像の受容に適したフェイスプライであって、少なくとも一端に刻み段部を有するフェイスプライ部分と、
前記フェイスプライから延びる自由端を備え、前記印刷可能なフェイスプライをラミネートするためのラミネーション部分と、
前記フェイスプライ部分およびラミネーション部分の両端に位置する少なくとも1つの溝を含むシンチ部分であって、リストバンドを人の手足の周りに固定するため、前記自由端が挿入されるシンチ部分と
を有する、リストバンドビジネスフォーム。
【請求項39】
前記ラミネーション部分が、フェイスプライ部分の刻み段部の輪郭に従うように一致する刻み段部を有する、請求項38に記載のリストバンドビジネスフォーム。
【請求項40】
前記フェイスプライ部分が、各端部の同じ側に刻み段部を有し、前記ラミネーション部分が、各端部の同じ側に刻み段部を有する、請求項39に記載のリストバンドビジネスフォーム。
【請求項41】
前記シンチ部分が、前記フェイスプライおよび前記ラミネーション部分の各端部の溝を含む、請求項40に記載のリストバンドビジネスフォーム。
【請求項42】
少なくとも1つの自己接着ラベルをさらに有する、請求項39に記載のリストバンドビジネスフォーム。
【請求項43】
第2のリストバンドをさらに有し、前記第2のリストバンドが、印刷画像を受容するためのフェイスプライ部分、シンチ部分、ならびに前記ビジネスフォームからの分離後に前記フェイスプライ部分をラミネートするためのラミネーション部分、および前記シンチ部分への固定のための自由端を有する、請求項42に記載のリストバンドビジネスフォーム。
【請求項44】
自由端の長さを延長するためのエクステンダをさらに有する、請求項43に記載のリストバンドビジネスフォーム。
【請求項45】
自己ラミネートリストバンドがダイカットされてなる、1ページサイズのビジネスフォームであって、前記リストバンドが、シンチ部分とストラップとからなる締め具を有し、前記締め具が、少なくとも1つのシンチ溝および前記シンチ溝に隣接する延長部を備え、前記延長部が、少なくとも1つの折り返しフラップを備え、前記ストラップが前記シンチ溝を通って挿入されたときに、前記折り返しフラップを前記延長部およびストラップへと折り返して、前記延長部およびストラップを固定することができる、ビジネスフォーム。
【請求項46】
前記ストラップへと貼り付くべく、前記延長部および前記フラップの少なくとも一部に接着剤の層をさらに有する、請求項45に記載のビジネスフォーム。
【請求項47】
前記フラップが、前記延長部の側方に位置するただ1つのフラップからなる、請求項45に記載のビジネスフォーム。
【請求項48】
前記フラップが、前記延長部の両側に1つずつ位置する一対のフラップからなり、前記フラップが前記延長部へと折りたたまれたときに、重なり合わないような寸法とされている、請求項45に記載のビジネスフォーム。
【請求項49】
前記フラップが、前記延長部の両側に1つずつ位置する一対のフラップからなり、前記フラップが前記延長部へと折りたたまれたときに、前記フラップの一方が前記フラップの他方に重なるような寸法とされている、請求項45に記載のビジネスフォーム。
【請求項50】
前記延長部が、タブを含み、前記フラップが、前記延長部の両側に1つずつ位置する一対のフラップからなり、前記フラップが前記タブ以外の前記延長部のすべてを実質的に覆うように折り返すことができるような寸法とされている、請求項45に記載のビジネスフォーム。
【請求項51】
ストラップが、ストラップ自身に沿って複数の穴を備え、前記延長部が、穴を備え、前記フラップが、穴を備え、前記ストラップが前記延長部に重ねられ、前記フラップが前記ストラップおよび延長部へと折り返されたとき、前記ストラップ、延長部、およびフラップのそれぞれの穴が、実質的に整列し、当該ビジネスフォームが、前記整列した穴を通って挿入されて、前記リストバンドを患者の手足の周りに取り付けるピン金具をさらに有する、請求項45に記載のビジネスフォーム。
【請求項52】
前記ストラップが、ストラップ自身に沿って複数の穴を備え、前記延長部が、柱または受け具の一方を備え、さらに前記フラップが、前記柱または受け具の他方を備え、前記柱および受け具が、前記フラップが前記延長部へと折り返されて押し付けられたとき、柱および受け具が結合するように配置されるとともに、前記ストラップが前記延長部に重なっているときに、前記穴のうちの1つが前記柱または受け具の一方に整列し、前記フラップを前記ストラップおよび延長部へと折り返すことによって、前記柱および受け具が前記ストラップの穴を通って結合し、前記リストバンドを患者の手足の周りに取り付ける、請求項45に記載のビジネスフォーム。
【請求項53】
自己ラミネートリストバンドがダイカットされてなる、1ページサイズのビジネスフォームであって、前記リストバンドが、シンチ部分とストラップとからなる締め具を有し、前記締め具が、少なくとも1つのシンチ溝および前記シンチ溝に隣接する延長部を備え、前記延長部が、外側端付近にもう1つのシンチ溝を備え、前記ストラップが、前記外側のシンチ溝を通り、次いで他方のシンチ溝を通って挿入されたとき、ストラップが接続されてリストバンドを患者の手足の周りに取り付ける、ビジネスフォーム。
【請求項54】
前記シンチ溝の間を広がる延長部に沿って接着剤の層をさらに有し、前記ストラップが、前記シンチ溝へと通された後に前記接着剤層へと押し付けられたとき、さらにリストバンドへと接合される、請求項53に記載のビジネスフォーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公表番号】特表2007−517266(P2007−517266A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547497(P2006−547497)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/043700
【国際公開番号】WO2005/064574
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(505109369)レーザー・バンド・エル・エル・シー (8)