シート分配装置とその製造および使用方法
【課題】シートを使用者に提供し、更に1つ以上の追加の特徴を提供する新規なシート分配装置を提供する。
【解決手段】使用者にフィードバックを提供する、または使用者に独特の機能を提供するシート分配装置10が開示されている。視覚、音声、芳香またはその他の種類のフィードバックがこのシート分配装置10により使用者に提供される。スイッチ、部屋脱臭剤、火炎発生デバイスまたはこれらの組み合わせとして用いるのに好適なシート分配装置10が開示されている。スイッチ制御体を動作させる方法も開示されている。更に、シート分配装置10の製造方法も開示されている。
【解決手段】使用者にフィードバックを提供する、または使用者に独特の機能を提供するシート分配装置10が開示されている。視覚、音声、芳香またはその他の種類のフィードバックがこのシート分配装置10により使用者に提供される。スイッチ、部屋脱臭剤、火炎発生デバイスまたはこれらの組み合わせとして用いるのに好適なシート分配装置10が開示されている。スイッチ制御体を動作させる方法も開示されている。更に、シート分配装置10の製造方法も開示されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート分配装置およびシート分配装置の使用に関するものである。本発明は更に、シート分配装置の製造方法およびシート分配装置を用いた用途に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シート分配装置は業界では公知である。様々なシート分配装置が、全て3Mイノベイティブプロパティーズカンパニー(3M Innovative Properties Company)(ミネソタ州セントポール(St.Paul,MN))に譲渡された特許文献1(マイルスら(Miles et al.))、特許文献2(メルタンスら(Mertens et al.))、特許文献3(メルタンスら(Mertens et al.))および特許文献4(バスティアンら(Bastiaens et al.))に開示されている。公知のシート分配装置は、ポスト・イット(Post−it)(登録商標)メモまたはフラグのようなシートまたはフラグを使用者に提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,770,320号明細書
【特許文献2】米国特許第5,411,168号明細書
【特許文献3】米国特許第5,551,595号明細書
【特許文献4】米国特許第5,755,356号明細書
【特許文献5】米国特許第3,691,140号明細書
【特許文献6】米国特許第4,166,152号明細書
【特許文献7】米国特許第4,487,801号明細書
【特許文献8】米国特許第4,493,869号明細書
【特許文献9】米国特許第4,720,417号明細書
【特許文献10】米国特許第4,720,413号明細書
【特許文献11】米国特許第4,889,755号明細書
【特許文献12】米国特許第4,925,517号明細書
【特許文献13】米国特許第5,039,243号明細書
【特許文献14】米国特許第5,391,374号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、シートを使用者に提供し、更に1つ以上の追加の特徴を提供する新規なシート分配装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、使用者に1種類以上の種類のフィードバックおよび/または1つ以上の独特の機能を提供する新規なシート分配装置に関する。本発明のシート分配装置は、シート分配装置内のシートスタックの動きによって1種類以上のフィードバックおよび/または機能を提供する。使用者がシートをシート分配装置から除去すると、シートスタックがシート分配装置内で第1の位置から第2の位置へと動く。シートスタックのこの動きが、使用者および/または生じる何らかの事象に直接または間接的にフィードバックを提供する。フィードバックとしては、視覚フィードバック、音声フィードバック、芳香フィードバックまたはこれらの組み合わせが例示されるが、これらに限られるものではない。例証の事象としては、シート分配装置から除去された特定のシートとの関連データが挙げられるがこれに限られるものではない。
【0006】
本発明の例証の一実施形態において、シート分配装置は、シートスタックによる目視からは少なくとも部分的にブロックされたインディシアである視覚フィードバックを使用者に提供する。シートスタックが、シート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動くと、インディシアが使用者に目視されるようになる。インディシアは、印刷されたテキスト、手書きのテキスト、版下等をはじめとする任意のインディシアであってもよいが、これらに限られるものではない。視覚フィードバックを会社のロゴや標語の形態で使用者に提供することにより、シート分配装置を広告媒体として利用してもよい。更に、広告シート分配装置はまた、サウンドのみ、または視覚広告フィードバックと組み合わせた形態で音声フィードバックも提供する。例えば、シート分配装置は、会社名またはロゴの形態の視覚フィードバック、同様に、会社のスローガンまたはテーマソングの形態の音声フィードバックを提供する。
【0007】
本発明の他の例証の実施形態において、シート分配装置は、1つ以上の独特の機能を提供し、これによってある事象が生じる。例えば、シート分配装置は、ランプ、サウンドシステムまたはアラームクロックのようなスイッチ動作デバイスを「オン」または「オフ」するスイッチとして作用する。本実施形態において、シートスタックが、シート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動くにつれて、シートスタックの動きによって、信号(または電流)が信号受信デバイス(またはスイッチ動作デバイス)に送られる。
【0008】
本発明のシート分配装置はまた、所望の香気のような芳香フィードバックを与える部屋脱臭剤としても機能する。本実施形態において、単体のシートを除去すると芳香フィードバックが生成される。あるいは、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が香気生成デバイスへと送られて、芳香フィードバックが生成される。
【0009】
本発明の更なる実施形態において、シート分配装置は、マッチやその他発火デバイスとして用いる火炎を提供する。本実施形態において、単体のシートを除去すると火炎が生成される。あるいは、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が発火デバイスへと送られて、火炎が生成される。
【0010】
本発明はまた、新規なシート分配装置を用いる方法、および本発明のシート分配装置を少なくとも1つ含有するシステムにも関する。本発明のシート分配装置は、使用者に1種類以上の種類のフィードバックおよび/または1つ以上の独特の機能を提供するオフィスまたは家庭環境で用いてもよい。上述した通り、本発明のシート分配装置はまた、スイッチ活性化可能デバイスを動作させるスイッチとして用いてもよい。シート分配装置は、パーソナルコンピュータのような信号受信デバイスと協働させて、シート分配装置から除去された与えられたシートとデータを関連させることもできる。その他の用途しては、広告媒体としての使用、部屋脱臭剤としての使用、火炎発生デバイスとしての使用およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0011】
本発明は更に、1種類以上の種類のフィードバックおよび/または上述した機能を提供するシート分配装置の製造方法に関する。
【0012】
本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、開示された実施形態の以下の詳細な説明および添付の請求項を検討した後明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の例証のシート分配装置を示す。
【図2】他の同様のシートと組み合わせて、本発明のシート分配装置に用いるシートスタックを形成する例証の単体シートを示す。
【図3A】第1のシートがシート分配装置のスロットを通して延在しているスタック内にあり、第1の位置にシートスタックを有する本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図3B】第1のシートの大半がスロットを通して延在していて、弛緩状態で第2のシートに取り付けられている、シートスタックが第2の位置にある図3Aのシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図3C】第1のシートの大半がスロットを通して延在していて、第2のシートの一部がスロットを通して延在している、シートスタックが第2の位置にある図3Aのシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図3D】スタックのシートが第2の位置にあり、第1のシートがシート分配装置から除去されて、第2のシートからは分離されており、第2のシートの一部がスロットを通して延在している、図3Aのシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図4】単体シートの下部表面に2つの別個の分離した接着コーティング層を有する例証の単体シートを示す。
【図5】各シートが図4に示されたシートである、シートスタックを含有する本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図6A】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための機械的スイッチを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図6B】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための機械的スイッチを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図7A】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するためのフォトダイオードを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図7B】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するためのフォトダイオードを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図8A】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための電気接触部を含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図8B】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための電気接触部を含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図9】信号受信デバイスと組み合わせたシート分配装置を示す。
【図10】部屋脱臭剤または火炎発生デバイスとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図11】シートスタックが第1の位置にある、広告媒体として用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の概略平面図を示す。
【図12】シートスタックが第2の位置にある、図11の例証のシート分配装置を示す。
【図13】シートスタックが完全に分配された、シート分配装置ゲームの例証のシート分配装置の概略平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の原理の理解を促すために、本発明の特定の実施形態の説明を以下に示し、特定の言葉を用いて特定の実施形態を説明する。だからといって、特定の言葉を用いることにより本発明の範囲が限定されるわけではないものと考えられる。記載された本発明の原理の変更、更なる修正および更なる応用は、本発明に係る当業者であれば予測されるものである。
【0015】
本発明は、シートの分配に加えて、(i)使用者にフィードバックおよび/または(ii)1つ以上の独特の機能を提供する様々なシート分配装置に関する。本発明の第1の例証の実施形態において、シート分配装置は、使用者に視覚および/または音声フィードバックを与える広告媒体として用いられる。本発明の第2の例証の実施形態において、シート分配装置は、1つ以上のスイッチ動作デバイスにより受信される信号を生成する、スイッチとして操作されることにより独特の機能を提供する。本発明の第3の例証の実施形態において、シート分配装置は、部屋脱臭剤として操作することにより芳香フィードバックを与える。(i)シートをシート分配装置から除去する動作または(ii)シート分配装置内部のシートスタックの動きにより使用者に所望の香気が形成される。本発明の第4の例証の実施形態において、シート分配装置は、芳香フィードバックを与え、更に、使用者に熱および/または光を与える火炎を生成することにより独特の機能を提供する。(i)シートをシート分配装置から除去する動作または(ii)シート分配装置内部のシートスタックの動きにより火炎が形成される。
【0016】
本発明は更に、シート分配装置のみ、または更なる信号受信デバイスおよび/またはスイッチ動作デバイスと組み合わせて用いる様々な用途に関する。本発明は更に、シートをシート分配装置から少なくとも部分的に除去する工程を含む、スイッチを動作する方法に関する。
【0017】
本発明のシート分配装置は、全て3Mイノベイティブプロパティーズカンパニー(3M Innovative Properties Company)(ミネソタ州セントポール(St.Paul,MN))に譲渡された特許文献1(マイルスら(Miles et al.))、特許文献2(メルタンスら(Mertens et al.))、特許文献3(メルタンスら(Mertens et al.))および特許文献4(バスティアンら(Bastiaens et al.))に開示されているような従来のシート分配装置と同様のサイズおよび形状を有していてもよい。本発明の例証のシート分配装置、シート分配装置の製造方法およびその使用について以下に説明する。
【0018】
I.シート分配装置コンポーネント
本発明のシート分配装置は、後述するように1つ以上のコンポーネントを含んでいる。
【0019】
A 筐体
例証のシート分配装置を図1に示す。シート分配装置10は、下部筐体部分13に取り付けられた上部筐体部分12を有する筐体11を含む。上部筐体部分12は、上面14と側壁15を有しており、シートスタックを含めるのに好適な筐体高さhhを与えている。上部筐体部分12を、外周16に沿って下部筐体部分13に一時的または永続的に取り付けてよい。図1に示す通り、シートタブ部分17は、シート分配装置10から上部筐体部分12のスロット18を通して延在している。
【0020】
図1に示す例証のシート分配装置は、矩形形状を有しており、矩形のシートまたはタグを分配するのに好適である。シート分配装置および本発明のシートはその他の形状を有していてもよいことを注記しておく。好適な形状としては、矩形、正方形、円形、長楕円形、菱形、梯形、バーベル、ダイアモンドまたはその他形状が挙げられるが、これらに限られるものではない。更に、図1のシート分配装置は、筐体11を形成する2つの別個のコンポーネントを有するものとして記載されている。シート分配装置10は、新たなシートスタック(図示せず)を入れるための開口部を有する単一コンポーネントを含んでいてもよいことを注記しておく。
【0021】
シート分配装置10の筐体11は、これらに限られるものではないが、プラスチック、紙、ガラス、金属またはこれらの組み合わせをはじめとする様々な材料を含んでいてもよい。筐体11は、成形可能なプラスチック材料から形成されているのが望ましい。本発明の一実施形態において、上部筐体部分12は、成形プラスチック材料を含み、下部筐体部分13は、紙基材を含む。場合によっては、使用者が、上部筐体部分12および下部筐体部分13に囲まれたシート分配装置10の内部を視覚検査することができるよう、上部筐体部分12および/または下部筐体部分13は、透明材料から形成されているのが望ましい。
【0022】
本発明の更なる実施形態において、シート分配装置は、透明上部筐体部分12と下部筐体部分13とを含み、下部筐体部分13の上面はコート可能または印刷可能である。印刷されたメッセージ、スローガン、シンボル、手書きメモまたはその他インディシアを、図12〜14を参照して後述してある通り、下部筐体部分13の上面に接合、コート、印刷または書き込んでもよい。
【0023】
必要ではないが、上部筐体部分12および/または下部筐体部分13の1つ以上の内部端部に沿って、上部筐体部分12および/または下部筐体部分13は更に、スタック絞り(図示せず)を含んでいてもよい。スタック絞りは、筐体11内のシートスタックの動きを制限して、シートスタックが、シート分配装置内部の第1の位置と第2の位置の間で単一の直線往復経路で動き、単一往復経路に垂直な動きは実質的にない。
【0024】
B シートスタック
本発明のシート分配装置は更に、シート分配装置10の筐体11内に配置されたシートスタックを含んでいる。シートスタックは、剥離可能に互いに取り付けられてスタックを形成する1枚以上のシートを含んでいる。シートスタックに用いるのに好適な例証の単体シートを図2に示す。
【0025】
図2に示す通り、単体シート20は、シート形成材料の単一の矩形層21を含んでいる。好適なシート形成材料としては、ポリマー材料、紙、フィルム、金属フォイルおよびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。矩形層21は、ポリエステル、ポリプロピレンまたは酢酸セルロースのような透明可撓性ポリマー材料を含んでいるのが望ましい。矩形層21は、対向する主側面と、対向する第1および第2の端部22および23を有している。望ましくは、矩形層21の下部表面の少なくとも一部が接着コーティング24で、より望ましくは、感圧接着コーティングでコートされている。図2に示す通り、末端部分27は接着コーティング24でコートされている。矩形層21のタブ部分17は、通常、末端部分17と近接する第1の端部22に沿って両側面には接着剤がない。タブ部分17は、一般的に、第2の末端部分27より面積が狭く、視覚上識別できるタブ部分17を作成するために、明るい着色インク(例えば、赤色、緑色または黄色)で印刷されていてもよい。
【0026】
1枚以上の単体シート20を組み合わせて、本発明のシート分配装置に用いるのに好適なシートスタックを形成してよい。図3Aに、シート分配装置10の筐体11内に配置されたシートスタック30を有するシート分配装置10の断面図を示す。図3Aに示す通り、シートスタック30は、シート20a〜20gの7枚の単体シートを含んでいる。使用者が単体シート20aをシート分配装置10から除去すると、スタック30がシート分配装置10内で第1の位置31から第2の位置32へと動く。この往復動作は、特許文献1(マイルスら(Miles et al.))(’320特許)に十分に記載されている。更に、図3B〜3Dは、往復動作を説明するものである。
【0027】
図3Bに示す通り、シートスタック30は、シート分配装置10からの単体シート20aの一部除去により第2の位置32へ動く。シート除去プロセスのこの段階で、単体シート20aの部分201aは、単体シート20aの下に位置する第2の単体シート20bに取り付けられたままである。単体シート20aをシート分配装置10から更に除去すると、引張力が第2の単体シート20bにかかって、単体シート20aの部分201aに沿ってスロット18を通して第2の単体シート20bの一部に力がかかる。かかる構成を図3Cに示す。
【0028】
図3Cにおいて、第2の単体シート20bの部分202bはスロット18入口近傍に配置される。単体シート20aをシート分配装置10から引っ張ると、単体シート20aの下部表面の接着層24aは、単体シート20bに接合したままで、第2の単体シート20bの部分202bがスロット18から出る。単体シート20aを更にシート分配装置10から除去すると、単体シート20bの末端部分203bが近くに動いてスロット18を出る。
【0029】
図3Dに、往復動作の最終段階を示す。シートスタック30が第2の位置32にあり、第1の単体シート20aがシート分配装置10から除去され、第2の単体シート20bから分離して、単体シート20bの一部がスロット18を通して延在している。この段階で、単体シート20bがシート分配装置10から完全に除去されると、シートスタック30が、第1の位置31へと往復して戻る位置となる。上述した通り、シート分配装置10内のシートスタック30の動きの結果、使用者に1種類以上の種類のフィードバックおよび/または1つ以上の独特の機能が与えられる。シート分配装置10内のシートスタック30の動きについて、第1の位置31と第2の位置32からの動きに関して上述したが、第1の位置31と第2の位置32の間の1つ以上の中間位置へのシートスタック30の動きによっても、上述した種類のフィードバックおよび/または機能のいずれか1つとなることを注記しておく。第1の位置31と第2の位置32の間の中間位置に「停止部」を提供する一方法について、後述し、図4〜5に示す。
【0030】
第1の位置31と第2の位置32の間の1つ以上の中間位置または「停止部」へのシートスタック30の動きは、図4に示す単体シートから形成されたシートスタックを用いることによって促される。単体シート40は、第1の端部42と、第2の端部43と、中間部分44と、タブ部分17に対向する端部45とを有する矩形層41を含んでいてもよい。本実施形態において、矩形層41は、端部45の下部表面に第1の接着コーティング46と、中間部分44の下部表面の一部をカバーする第2の接着コーティング47とを有している。単体シート40は、同様のシートスタックへと組み込まれ、図5に示すシート分配装置10内に配置されていてもよい。
【0031】
図5に示す通り、シートスタック30は、シート分配装置10内の第1の位置31と第2の位置32の間の中間位置51にある。単体シート41aがシート分配装置10から部分的に除去されるとシートスタック30は中間位置51で停止し、接着コーティング47が近接する単体シート41bから分離される。第1の位置31と第2の位置32の間のこの「中間停止」は、使用者が単体シート41aに引張力を加えた結果であり、引張力は、接着コーティング47と近接する単体シート41bの間の接着力より大きいが、(i)接着コーティング46と接着コーティング47および(ii)近接する単体シート41bの両方の間の接着力より小さい。図5に示す通り、単体シート41aの接着コーティング46は、近接する矩形の単体シート41bと係合したままである。単体シート41aをシート分配装置10から更に除去し、近接コーティング46を近接単体シート41bから分離することによって、シートスタック30は第2の位置32へ向かって動き続ける。
【0032】
単体シートがシート分配装置10から除去される際に多数の中間停止部が得られるよう、2枚以上の別個の分離した接着コーティング(例えば、コーティング46および47)が、単体シートの下部表面に存在していてもよいことを注記しておく。更に、接着コーティングの位置を、各単体シートの下部表面に沿って調整して、第1の位置31と第2の位置32の間のシート分配装置10内でシートスタック30の「停止」位置を制御してもよい。
【0033】
上述した多数の接着コーティングに加えて、またはそれとは独立して、多数の中間停止部を作成するその他の方法を本発明において用いてもよいことを注記しておく。例えば、シートスタック30を、第1の位置31と第2の位置32の間の経路に沿って機械的なバリアを配置することにより、シート分配装置10内部の第1の位置31と第2の位置32の間の複数の位置で機械的に停止してもよい。好適な機械的バリアとしては、下部筐体部分13から上方へ延在している突出部、上部筐体部分12から下方へ延在している突出部、上部筐体部分12の側壁15から水平に延在している突出部またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。本発明のある実施形態において、機械的スイッチまたは電気接触子を用いて、第1の位置31と第2の位置32の間でシートスタック30を一時的に停止させてもよい。
【0034】
本発明の更なる実施形態において、単体シート40を、高剥離材料および低剥離材料でコートして、近接するシートに低接着力と高接着力を与えてもよい。例えば、各単体シート40の上面を、(1)高剥離材料の1つ以上のストリップでコートして近接するシート間に1つ以上の低接着力の領域を与えたり、および(2)低剥離材料の1つ以上のストリップでコートして近接するシート間に1つ以上の高接着力の領域を与えてもよい。使用者が単体シート上で引っ張ると、単体シートの高接着力領域の数に応じて、シートスタック30が第1の位置31から、第1の位置31と第2の位置32の間の1つ以上の中間位置へと動く(すなわち、使用者が引き出した引張力が、単一の高接着力領域を十分上回る)。
【0035】
シートスタック30の寸法は、これらに限られるものではないが、単体シートのサイズ、スタック中の単体シートの数、およびシート分配装置の寸法をはじめとする数多くの因子に応じて異なる。シートスタック30の高さhsは、シート分配装置10内のシートスタック30を自由に動かせるよう、筐体の高さhhより低い。通常、シートスタック30の高さhsは筐体の高さhhの約90%未満である。シートスタック30は、望ましくは約1〜約500枚の単体シート、より望ましくは約1〜約100枚の単体シートを含有している。
【0036】
シートスタック30内の単体シート40はまた、特定の形状および寸法を有していてもよく、これは、特定の用途に応じて変わる。単体シートは矩形形状を有するものとして本発明においては説明しているが、単体シートは任意の形状を有していてよいことを注記しておく。好適な形状としては、矩形、正方形、円形、長楕円形、菱形、梯形、バーベル、ダイアモンドまたはその他形状が挙げられるが、これらに限られるものではない。一般的に、各単体シートの厚さは約0.001〜約0.01センチメートルである。上述した通り、単体シート40は様々なシート形成材料から形成してよい。好適なシート形成材料としては、プラスチック、紙、金属またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。シート形成材料は、ポリエステル(PET)、ポリプロピレンまたは酢酸セルロースのようなポリマー材料を含んでいるのが望ましい。
【0037】
シートスタック30は、追加のコンポーネントなしで単体シート40を含んでいてもよいし、1種類以上の追加のコンポーネントを含んでいてもよい。本発明の一実施形態において、シートスタック30は、「バックシート」(図8Aおよび8Bに図示し、後述してある)と呼ばれる基材に配置された1枚以上の単体シート40を含んでいてもよい。存在する時は、バックシートは、一般に、単体シート40と同一の面積/寸法(すなわち、長さおよび幅)である。ある実施形態において、バックシートの厚さは単体シート40より厚く、望ましくは約0.01〜約0.02cmである。さらなる実施形態において、下部筐体部分13の上面がバックシートを通して目視できるようバックシートは透明または半透明である。後述した通り、シート分配装置をスイッチまたはサウンド生成デバイスとして用いる時は、バックシートはさらに、1つ以上の電気接続部を含んでいてもよい。
【0038】
様々な接着剤を用いて、これらに限られるものではないが、リポジショナブル感圧接着剤および永久PSAをはじめとする単体シート上に外側コーティングを形成してよい。好適なリポジショナブル感圧接着剤としては、これらに限られるものではないが、特許文献5(シルバー(Silver))および特許文献6(ベーカーら(Baker et al.))に開示されたリポジショナブル感圧接着剤が例示される。
【0039】
C 活性化可能デバイス
シート分配装置内部のシートスタックの動きによって信号または電流が生成される本発明の実施形態において、シート分配装置は少なくとも1つの活性化可能デバイス99を含んでいる。各活性化可能デバイス99は、シート分配装置10の筐体11内のシートスタック30の動きを検出し、これに応答することができる。好適な活性化可能デバイス99としては、機械的スイッチ、フォトダイオード、電気接触子またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。1つ以上の活性化可能デバイス99を含有する数多くの例証のシート分配装置が図6A〜8Bに開示されている。
【0040】
図6Aおよび6Bに、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。シート分配装置は、機械的なスイッチの形態にある活性化可能デバイス99を含有している。図6Aに示す通り、シート分配装置10内の第1の位置31にスタック30があるため、機械的スイッチ61は「閉じて」いる。シートスタック30は、ピン63(往復基材64を通して突出している)を機械的スイッチ61で下方に押し付けることにより、機械的スイッチ61を「閉じる」。「閉じた」位置で、機械的スイッチ61は動作して、第1の電流またはその他信号を生成し、これが、電子機器66により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1の信号受信体が何らかの動作をする。例えば、第1の信号受信体がライトで、第1の信号がこのライトを「オン」または「オフ」するものであってもよい。
【0041】
図6Bに、シート分配装置10からシートを除去した後の図6Aのシート分配装置10を示す。この結果、シートスタック30が第1の位置31から第2の位置32に動く。シートスタック30を第1の位置31から外して動かすと、機械的スイッチ61が「開いて」上述した第1の信号と分離される。シートスタック30を第2の位置32に動かすと、シートスタック30が、ピン65(これも往復基材64を通して突出している)を機械的スイッチ62に下方に押し付けることにより、機械的スイッチ62を「閉じる」。機械的スイッチ62が動作して、第2の電流または信号が生成され、これもまた、電子機器66により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)または第2の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1か第2または両方の信号受信体が何らかの動作をする。
【0042】
様々な機械的スイッチを、好適な機械的スイッチ61および62として本発明において用いてよい。好適な機械的スイッチとしては、一対の導電性部材が挙げられ、これらは、互いに静置した位置に配置されて、導電性部材の一方または両方にかかった圧力を介して互いに接続されていてもよい。好適な導電性部材としては、導電性ワイヤ、フィルム、フォイルおよび導電性材料でコートされた基材が例示されるが、これらに限られるものではない。
【0043】
図7Aおよび7Bに、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置10の拡大側断面図を示す。シート分配装置10は、フォトダイオードの形態にある活性化可能デバイス99を含有している。フォトダイオードは、機械的スイッチ61および62と同様に作用する。図7Aに示す通り、フォトダイオード71(往復基材73を通して突出している)はLED74からの光を受ける。シートスタック30が第1の位置31に動くと、LED74からフォトダイオード71への光のビームが遮られる。第1の信号が生成される。第1の信号は、電子機器76により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1の信号受信体が何らかの動作をする。例えば、第1の信号受信体がタイマーで、第1の信号がこのタイマーを「オン」または「オフ」するものであってもよい。
【0044】
図7Bに、シート分配装置10からシートを除去した後の図7Aのシート分配装置10を示す。この結果、シートスタック30が第1の位置31から第2の位置32に動く。シートスタック30が第1の位置31から動くと、LED74とフォトダイオード71間の光のビームが再結合する。LED74とフォトダイオード71間の光の再結合により、第2の信号が生成され、これを用いて、活性化可能デバイスを動作させる。シートスタック30が第2の位置32へ動くと、シートスタック30がLED75とフォトダイオード72(同じく、往復基材73を通して突出している)間の光のビームを遮る。第3の信号が生成される。第3の信号がまた、電子機器76により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)または第2の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1および第2の信号受信体のいずれか、または両方が何らかの動作をする。
【0045】
図7Aおよび7Bに図示していないが、電気配線を用いてLED71および75およびフォトダイオード71および72を電子機器76に接続してもよいことを注記しておく。
【0046】
図8Aおよび8Bに、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置10の拡大側断面図を示す。シート分配装置10は、電気接触子の形態にある活性化可能デバイス99を含有している。電気接触子は、機械的スイッチ61および62と同様に作用するが、場合によっては、1つ以上の雄電気接触子が、後述するように、1つ以上の雌電気接触子と相対的に動いてもよい。図8Aに示す通り、第1の電気接触子81(すなわち、雄接触子)は、往復基材83内の固定位置に配置されている。シートスタック30はバックシート84により支持されている。第2の電気接触子82(すなわち、雌接触子)は、バックシート84内に配置されており、第1の位置31から第2の位置32までシートスタック30に沿って動く。図8Aに示す通り、シートスタック30は、第1の位置31に位置しており、第1の電機接触子81は、第2の電気接触子82と接触していない。このとき、シート分配装置のスイッチは「オフ」位置にある。
【0047】
図8Bに、シート分配装置10からシート41aを部分的に除去した後の図8Aのシート分配装置10を示す。この結果、シートスタック30が第1の位置31から第3の位置33に動く。この位置で、第1の電気接触子81が第2の電気接触子82と接触することになる。シート分配装置の「スイッチ」10は「オン」モードとなり、第1の信号が生成される。第1の信号は、電子機器85により処理され、かつ/またはスピーカ86のような第1の信号受信体により受信されて、第1の信号受信体が何らかの動作(例えば、音楽を演奏する)をする。スピーカ86は、一定期間にわたって「オン」のままとしたり、更なる動作がなされるまで(例えば、第1の位置31に再び戻って、第1の電気接触子81が第2の電気接触子82と接触するようになるとき)「オン」のままとしてよい。
【0048】
図示していないが、シート41aがシート分配装置10から完全に除去されて、第1の電気接触子81が第2の電気接触子82から分離されると、シートスタック30は第2の位置32へと動く。電気接触子81および82は、上述した導電性部材と同様に、任意の導電性材料から形成され、ある構造形状を有していてよい。電気接触子81および82の接触表面の面積寸法は、同じサイズであっても、互いに異なっていてもよい。一実施形態において、静置電気接触子(すなわち、電気接触子81)は、可動電気接触子(すなわち、電機接触子82)よりも広い接触表面積を有していて、たとえ、スタック位置が、第1の位置31と第2の位置32の間の単一経路に沿って僅かに変化しても、静置電気接触子と可動電気接触子との間の適正な接続を確保するものであってもよい。
【0049】
図6A〜8Bに開示された各実施形態において、任意の数の活性化可能デバイス99を用いて、シート分配装置10内の任意の数の所望の位置に配置してよいことを注記しておく。ある場合には、1つのみの活性化可能デバイス99(すなわち、単一の機械的スイッチまたは単一の組の電気接触子)が望ましいことがある。他の場合には、2つ以上の動作デバイス99が望ましい。
【0050】
D 電源
本発明のシート分配装置は、シート分配装置内部か、それに接続された電源を含んでいてもよい。好適な電源としては、DC電源からの直流(DC)またはAC電源からの交流(AC)が挙げられるが、これらに限られるものではない。シート分配装置は、シート分配装置内部に1つ以上のバッテリーまたは太陽電池を含んでいたり、AC電源(例えば、壁コンセント)またはパーソナルコンピュータからのユニバーサルシリアルバス(USB)のような外部電源に接続されているのが望ましい。
【0051】
E 任意のコンポーネント
上述したシート分配装置コンポーネントに加えて、シート分配装置は、シート分配装置内部、または後述し、図9に示す通り、シート分配装置に外部接続された1つ以上の任意のコンポーネントを含んでいてもよい。図9に、信号受信デバイス500と組み合わせたシート分配装置10を示す。信号受信デバイス500は、シート分配装置10から信号を受信可能なデバイスであれば任意のものであってよく、これらに限られるものではないが、視覚フィードバック生成デバイス、音声フィードバック生成デバイス、芳香フィードバック生成デバイス、ライト等のような本明細書に記載した任意のデバイスが挙げられ、このうちいくつかについて後述してある。場合によっては、電気配線400を用いて、信号をシート分配装置10から信号受信デバイス500に移してもよい。他の実施形態において、シート分配装置10が無線信号を生成する場合には、電気配線400は必要ない。
【0052】
1.電子機器
図6A〜8Bに関して上述した通り、本発明のある実施形態においては、シート分配装置は、1つ以上の動作デバイスにより生成される1つ以上の信号を処理する電子機器を含んでいてもよい。1つ以上の信号受信デバイスにより1つ以上の信号を用いて、視覚、音声、芳香またはその他の種類のフィードバックを使用者に生成したり、かつ/またはある機能を使用者に提供してもよい。
【0053】
2.スピーカ/サウンド生成デバイス
図8A〜8Bで上記した通り、本発明のある実施形態においては、シート分配装置は、使用者に音声フィードバックを提供するために、シート分配装置内部またはシート分配装置に外部接続された1つ以上のスピーカ86またはその他サウンド生成デバイスを含んでいてもよい。
【0054】
3.ライト
本発明のある実施形態においては、シート分配装置は、使用者に視覚フィードバックまたは熱を提供するために、シート分配装置内に配置された、またはシート分配装置に外部接続された1つ以上のライトを含んでいてもよい。
【0055】
4.その他の電気デバイス
本発明のある実施形態において、シート分配装置は、上述した種類のフィードバックまたはその他の機能を使用者に与えるために、ライト以外の電気デバイスをはじめとする、1つ以上の信号受信デバイス500に外部接続されていてもよい。好適な信号受信デバイス500としては、ガスバーナー、ガス丸太暖炉、ストップウォッチまたはタイマー、アラームクロック、車両点火システム、部屋脱臭剤およびストーブまたはその他電化器具が挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0056】
5.パーソナルコンピューティングデバイス
本発明の望ましい一実施形態において、シート分配装置は、外部パーソナルコンピューティングデバイスの形態にある信号受信デバイス500に信号を提供する。好適なパーソナルコンピューティングデバイスとしては、パーソナルコンピュータ、計算機、ハンドヘルドコンピュータおよび電子ハンドヘルド機(例えば、パーム(Palm)(登録商標)パイロット、カリフォルニア州ミルピタスのパーム社(Palm Inc.,Milpitas,CA)製)、電子メール受信デバイス(例えば、ブラックベリー(BlackBerry)(登録商標)ワイヤレス電子メールデバイス、カナダ、オンタリオ州ウォータールーのリサーチインモーション社(Research In Motion, Ltd.,Waterloo,ON,Canada)製)、携帯電話またはその他ポータブルコンピューティングデバイスが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0057】
本発明の一例のシート分配装置システムにおいて、シート分配装置システムは、(a)1つ以上の活性化可能デバイスと、(b)信号受信デバイスと通信するための電子機器とを含有する(i)シート分配装置を、(ii)パーソナルコンピュータと組み合わせて含んでいる。本実施形態において、少なくとも1つの活性化可能デバイスが信号を生成し、これがマイクロプロセッサに受信される。マイクロプロセッサは、受信信号を処理して、メッセージをパーソナルコンピュータに送る。マイクロプロセッサにより送られたメッセージは、ユニバーサルシリアルポート(USB)インタフェースおよびパーソナルコンピュータのUSBポートを通過する。この例証の実施形態において、パーソナルコンピュータのUSBポートを通してパーソナルコンピュータおよび電子機器内のUSBインタフェースから電子機器(すなわち、マイクロプロセッサ)および活性化可能デバイスに出力を供給する。少なくとも1つの活性化可能デバイスを含有するシート分配装置は、上述した通り、シート分配装置の筐体内に分離した電源を含有していてもよいことを注記しておく。
【0058】
シート分配装置の電子機器に用いるのに好適な1つの例証のマイクロプロセッサは、サイプレスセミコンダクタ(Cypress Semiconductor)(カリフォルニア州サンタクララ(Santa Clara,CA))より市販されているEZ−USBという集積回路(IC)である。本発明はEZ−USB ICに限定されるものではなく、本発明に用いる好適な電子機器コンポーネントの一例として出されているだけであることを注記しておく。
【0059】
6.香気生成コンポーネント
更なる望ましい実施形態において、本発明のシート分配装置は使用者に芳香フィードバックを生成する。本実施形態において、本発明のシート分配装置は、1つ以上の香気生成コンポーネントを含んでいる。かかる分配器の1つを図10に示す。
【0060】
図10に、香気生成デバイスまたは部屋脱臭剤として用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。図10に示す通り、シート分配装置10はシートスタック30を含んでおり、これは、シート分配装置10からのシート50aの除去により第1の位置31から第2の位置32へ動く。本実施形態において、スロット出口壁110は、凹凸または粗表面材料111によりコートされて、シート50aとスロット18近傍のシート分配装置10の内部表面の間の摩擦の量を増大している。
【0061】
本実施形態において、シートスタック30内のシートは全て各シートの上面にコーティングを有していてよい。図10に示す通り、シート50aは上部コーティング112を有している。上部コーティング112は、1つ以上の香気生成コンポーネントを含んでいる。本発明の一実施形態において、香気生成コンポーネントは中空の球(図示せず)の形態にある。中空の球はフレグランスまたは香水を含有している。上部コーティング112が凹凸または粗表面材料111に沿って通過すると、中空の球が壊れて、フレグランスまたは香水が周囲空気中へと放出される。
【0062】
好適な中空の球、フレグランスおよび香水としては、特許文献7〜14に開示されたものが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0063】
本発明の更なる実施形態において、香気生成コンポーネントは、シートスタックの各単体シートの外側表面に香水またはフレグランスとして存在する。本実施形態において、シートスタックの構成によって、単体シートがシートスタックから除去されるまで、香水またはフレグランスが周りに露出されるのが最低限となる。すなわち、香水またはフレグランスは、上述した中空の球でカプセル化されているのではなく、シートスタック内の近接するシート間に含有されている。単体シートをシートスタックから除去すると、単体シートの露出面が香水またはフレグランスを周りへ放出する。本実施形態において、図10に示した凹凸または粗表面材料111が香気を生成するのに必要ではないことを注記しておく。
【0064】
上述した通り、本発明の他の実施形態においては、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が香気生成デバイスへと送られて、芳香フィードバックが生成される。香気生成デバイスは、部屋脱臭剤またはポンプスプレーを含んでいてもよい。
【0065】
7.火炎生成コンポーネント
更なる望ましい実施形態において、本発明のシート分配装置は使用者に火炎の形態でフィードバックを生成する。本実施形態において、本発明のシート分配装置は、火炎生成コンポーネントを含んでいる。再び図10を参照すると、かかるシート分配装置は、凹凸または粗表面材料111を含んでいて、上述したように、シート50aとスロット18近傍のシート分配装置10の内部表面の間の摩擦の量を増大している。凹凸または粗表面材料111は、マッチ箱と同様の材料であっても、その他の研磨材料であってもよい。さらに、上部コーティング112は、マッチのような材料を含んでいる。本実施形態において、上部コーティング112は、一般的に、マッチに通常用いられている成分である、塩素酸カリウム、黄燐および硫黄を含有する組成物を含んでいる。上部コーティング112のマッチ状材料が、粗表面材料111のマッチ箱のような材料に沿って通過すると、シート50aは火炎を生成する。本実施形態において、シート50aの少なくとも一部は紙のような可燃性材料である。
【0066】
上述した通り、本発明の他の実施形態においては、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が火炎開始デバイスへと送られて、火炎が生成される。
【0067】
II.シート分配装置の製造方法
本発明はまた、1種類以上のフィードバックおよび/または独特の機能を使用者に提供できるシート分配装置の製造方法にも関する。本発明の一実施形態において、シート分配装置の製造方法は、1種類以上の動作可能デバイス99をシート分配装置10の筐体(11および12)に組み込むことを含む。1つ以上の動作可能デバイス99を、筐体(11および12)内に配置して、筐体内(11および12)内のシートスタック30の動きを検出するようにしてもよい。本方法は更に、上述した通り、1種類以上の追加のコンポーネントをシート分配装置10内部またはこれに接続して組み込むことを含む。各コンポーネントは、これらに限られるものではないが、接着剤、はんだ、メカニカルファスナー(例えば、ネジ等)をはじめとする従来の技術を用いて筐体(11および12)またはその他シート分配装置コンポーネントに取り付けてよい。
【0068】
一般的に、図1に示す通り、シート分配装置10は、下部筐体部分13に一時的にボンドされた上部筐体部分12を含んでいる。シート分配装置10を製造する方法は、上部筐体部分12をプラスチックのような熱成形材料から成形する成形プロセスを含んでいる。下部筐体部分13はまた、プラスチック材料で形成されているときは成形プロセスによって、またはセルロース材料で形成されているときは製紙プロセスにより形成してもよい。上部筐体部分12は、感圧接着剤、テープ、またはステープルまたはクランプのようなメカニカルファスナーを介して下部筐体部分13に一時的にボンドされてもよい。
【0069】
本発明のある実施形態において、シート分配装置10の製造方法は、電子回路をシート分配装置10に組み込むことを含む。本発明の一実施形態において、電子回路(図示せず)は、上部筐体部分12、下部筐体部分13、往復基材64(図6A〜6Bに示す)、バックシート84(図8A〜8Bに示す)またはこれらの組み合わせの表面に直接印刷される。本発明に用いるのに好適な印刷技術としては、インクジェット印刷、スクリーン印刷および従来のエッチング/フォトレジスト法が挙げられるが、これらに限られるものではない。電子回路はまた、上部筐体部分12、下部筐体部分13、往復基材64(図6A〜6Bに示す)、バックシート84(図8A〜8Bに示す)またはこれらの組み合わせに後で接合される接着ラベルに印刷してもよい。
【0070】
本発明の更なる実施形態において、シート分配装置10の製造方法は、シート分配装置10から除去されたシート50aと、シート分配装置スロット(図10に示す)近傍の筐体の内部表面110の間の摩擦の量を増大するために、上部筐体部分12の表面に凹凸または粗コーティング材料111を適用する工程を含む。凹凸または粗コーティング材料111は、中空の球が凹凸または粗コーティング材料111と接触すると、中空の球を破壊するのに好適な材料を含む。あるいは、凹凸または粗コーティング材料111は、マッチ箱状の材料を含んでいてもよく、凹凸または粗コーティング材料111と接触している間に、マッチまたはマッチ状材料を点火させる。本実施形態において、本方法は更に、単体シートの上面をコーティングする工程を含み、コーティング112は、(1)フレグランスまたは香水を含有する中空の球、または(2)マッチ状の材料を含む。
【0071】
シート分配装置10のスロット18近傍の粗または凹凸材料111を適用する工程は、これらに限られるものではないが、コーティングプロセスまたは成形プロセスをはじめとする様々なやり方で行ってよい。粗または凹凸材料111は、従来のコーティング方法を用いて上部筐体部分12の表面にコートしてよい。あるいは、粗または凹凸材料111は、成形プロセス中に上部筐体部分12の表面に適用してよく、(i)粗または凹凸材料111のストリップは上部筐体部分12を形成するために使用される熱成形部分に配置されて(上部筐体部分12を形成するための初期の成形工程の前後)、(ii)次に粗または凹凸材料111を熱成形部分に固定する成形工程が施される。
【0072】
III.特定の例証の用途
上述した通り、シート分配装置には、従来のシート分配装置と異なり数多くの新規な用途がある。いくつかの使用例を下記に示す。
【0073】
A 広告媒体としての使用
本発明の望ましい一実施形態において、シート分配装置10は、広告媒体の形態で、使用者に視覚および/または音声フィードバックを与える。広告媒体として用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置を図11に示す。図11は、図1のシート分配装置10のようなシート分配装置10の概略平面図である。図11のシート分配装置10において、上部筐体部分12は透明または半透明であり、下部筐体部分13の上面130が上部筐体部分12を通して目視可能となっている。上面130は、第1の領域131、第2の領域132および第3の領域133の3つの表面領域から構成される。図11に示すように、シートスタック30が第1の位置31にあるときは、第1の領域131は上部筐体部分12を通して目視可能であるが、シートスタック30が第1の位置31にあるときは、シートスタック30は、第2の領域132と第3の領域133をカバーしており、これらの領域を一時的に目視不可能としている。
【0074】
任意のコート、印刷または書込み画像が第1の領域131、第2の領域132および第3の領域133の1箇所以上に存在していてもよい。コート、印刷または書込み画像は、会社名またはスローガンのような任意のインディシアであってもよいし、目視シート分配装置使用者のためのその他の任意のメッセージまたは画像であってもよい。図11に示す通り、第1の領域131は、印刷インディシア「XXXX」を含んでいる。使用者が単体シート20aをスロット18を通してシートスタック30から除去すると、図12に示すように、シートスタック30が第2の位置32へと動く。
【0075】
図12において、シートスタック30は第2の位置32にある。この位置で、第3の領域133は目視可能であるが、第1の領域131と第2の領域132は、シートスタック30により目視されないようになっている。図12に示す通り、第3の領域133は、印刷インディシア「YYYY」を含んでいる。使用者が単体シート20bをシートスタック30から除去すると、図11に示すように、シートスタック30が第1の位置31へと動く。
【0076】
上述したように、コート、印刷または書込み画像が第1の領域131、第2の領域132および第3の領域133のいずれか1箇所に存在していてもよい。本発明の一実施形態において、インディシアを3つの全ての領域に存在させて、シートスタック30の全単体シートが分配されたら、第2の領域132におけるインディシアが目視可能となるようにしてもよい。本実施形態の一例としては、賞金が第2の領域132に表示されるシート分配装置ゲームがある。シート分配装置ゲームとして用いるのに好適な例証のシート分配装置10の概略平面図を図13に示す。
【0077】
図13に示す例証のシート分配装置10は、第1の領域131に印刷インディシア「XXXX」および第3の領域133に印刷インディシア「YYYY」を含んでいる。ある可能なシート分配装置ゲームは、第1の領域131が「ポスト・イット(Post−it)(登録商標)フラグを全て分配せよ」のような印刷インディシアを表示し、第3の領域133が「賞金を請求せよ!」のような印刷インディシアを表示するようなものである。単体シートをシートスタック(図示せず)から分配する間、第1の領域131と第3の領域133の印刷インディシアが、シートスタックの位置に応じて、使用者に目視され得る。単体シートが全て分配されると、第2の領域132の印刷インディシアが使用者に目視可能となる。図13に示す通り、第2の領域132は、スロット18の上下に印刷インディシア「ZZZZ」を含んでいる。しかしながら、上述した例証のシート分配装置ゲームにおいて、第2の領域132が、印刷インディシア「あなたが勝ちました!1,000,000ドル」といったゲーム賞金を示すメッセージを使用者に表示してもよい。
【0078】
広告媒体として用いるのに好適な上述したシート分配装置のいずれかにおいて、シート分配装置は、これらに限られるものではないが、サウンド生成デバイス、香気生成デバイス、光生成デバイス、火炎生成デバイスおよびスイッチ動作デバイスをはじめとする上述した1つ以上の追加の特徴を含んでいてもよい。本発明の一実施形態において、図11および12に示すシート分配装置はまた、単体シートをシート分配装置から部分的または完全に除去するとサウンドを生成する、図8Aおよび8Bに示すようなサウンド生成デバイスを含んでいてもよい。例えば、会社または会社の製品の視覚広告に加えて、シート分配装置はまた、シート分配装置から単体シートを部分的または完全に除去した際に、社歌またはその他任意の音声を演奏してもよい。
【0079】
広告媒体として用いるのに好適なものを含む上述したシート分配装置において、シートスタック内の単体シートは、使用者に所望の画像、インディシアまたはメッセージで印刷またはコートされていてもよい。
【0080】
B スイッチとしての使用
本発明の望ましい一実施形態において、シート分配装置は、独特の機能を与える、すなわち、上述したスイッチとして用いてもよい。シート分配装置スイッチは、1つ以上の電気デバイス「オン」または「オフ」させるのに用いてよい。シート分配装置スイッチは、後述する1つ以上の方法により動作させてよい。
【0081】
本発明の一実施形態において、スイッチを動作させる第1の方法が開示されている。この方法は、第1のシートをシート分配装置内のシートスタックから少なくとも部分的に除去する工程を含み、第1のシートを少なくとも部分的に除去する工程によって、シートスタックが第1の位置から、シート分配装置内の第1の位置と第2の位置の間の中間位置に動く(図4、5および8A〜8Bに関して上述した通り)。シート分配装置内のシートスタックの移動によって、スイッチ機構が得られる。変形実施形態において、第2の方法は、第1のシートをシート分配装置から完全に除去する工程を含み、これによって、シートスタックがシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動く(図3A〜3Dに関して上述した通り)。
【0082】
第1の方法または第2の方法において、更に、1つ以上の以下の工程を含んでいてもよい。
(1)例えば、光源、部屋脱臭剤、暖炉、ガスストーブおよびパーソナルコンピュータのうち少なくとも1つを含むスイッチ動作体近傍に、シート分配装置を配置する工程、
(2)シート分配装置とスイッチ動作体の間に導電性経路を形成する工程、
(3)第1のシートをシート分配装置から少なくとも部分的に除去する工程によって、スイッチが動作する第1の方法に含まれる、第1のシートをシート分配装置から完全に除去してスイッチを非動作化させる追加の工程、
(4)第1のシートをシート分配装置から完全に除去する工程によって、スイッチが動作する第2の方法に含まれる、第2のシートを完全に除去してスイッチを非動作化させる追加の工程、
(5)新たなシートスタックをシート分配装置に入れる工程、
(6)シート分配装置から第1のシートを少なくとも部分的に除去または完全に除去する工程に応答して、電気信号、音声信号、無線信号またはこれらの組み合わせである信号を信号受信体に送信する工程、
(7)パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、電子メール受信デバイスまたはその他ポータブルデバイスである信号受信体とシート分配装置を関連させる工程、
(8)これらに限られるものではないが、(a)分配器から除去されたシートの合計数、(b)分配器から除去された最後のシート、(c)(i)分配器から完全に除去される準備の整った、あるいは(ii)分配器から部分的に除去される準備の整った分配器内にあるシートの位置、および(d)スタックに残ったシートの数、またはこれらの組み合わせをはじめとするシートスタックの1つ以上の特徴をモニターする信号受信体とシート分配装置を関連させる工程と、
(9)パーソナルコンピュータである信号受信体とシート分配装置を関連させる工程であって、一組のデータがシート分配装置から除去される1枚以上のシートと関連させた工程。
【0083】
C パーソナルコンピュータと組み合わせたスイッチとしての使用
本発明の更なる望ましい実施形態において、シート分配装置は、パーソナルコンピュータと組み合わせて用いられて、特定の機能および/またはフィードバック、すなわち、シート分配から除去された特定のフラグと共にコンピュータに入力されたデータと関連させる能力を使用者に与える。シート分配装置は、USBポートを介してパーソナルコンピュータに接続されていてもよい。シート分配装置から除去された各シートは、キーボード、文書走査デバイス等のようなユーザーインタフェースを介してパーソナルコンピュータに入力された一組のデータと関連させてもよい。例えば、シート分配装置から除去されたシートを文書に配置して文書にフラグを付けてもよい。文書関連データは、パーソナルコンピュータに存在させておいても、シート分配装置からのシートの除去直前または直後に入力してもよい。
【0084】
本実施形態において、一組のデータを、シート分配装置から除去された1つ以上のシートと関連させる方法が開示されており、(a)第1のシートをシート分配装置内のシートスタックから少なくとも部分的に除去する工程であって、第1のシートを少なくとも部分的に除去する工程によってシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へシートスタックを動かす工程と、(b)第1のシートと関連させた一組のデータをユーザーインタフェースを介してパーソナルコンピュータに入力する工程とを含む。
【0085】
本実施形態において、パーソナルコンピュータでコンピュータソフトウェアを用いてスイッチの動作をモニターしてもよい。分配器内のスイッチにより生成された信号を受信する際(すなわち、シートスタックの位置の変化)、イメージタグ社(ImageTag,Inc.)(アリゾナ州チャンドラー(Chandler,AZ))より市販されているソフトウェアパッケージ、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアを開始する等、1つ以上の適切な動作をソフトウェアは実行する。本発明のシート分配装置を、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアと連結すると数多くの望ましい結果が得られる。
【0086】
本発明の前に、使用者は、バーコード値を新たなパッド(すなわち、シートスタック)の第1のタグ(またはシート)からクイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアへ入力する必要があった。各タグ(またはシート)を文書に分配し、取り付けた後、使用者は、ソフトウェアを起動し、文書のタグ番号を入力し、データ入力インタフェースへ移動して、走査する文書の記述子を付加しておく必要があった。クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアは、(1)タグ分配操作、(2)文書の走査、および(3)エラー、特にオミッションエラーに大きな機会を与えるデータの入力を緩く連結する、この操作の各フェーズにおいて使用者を支援する高性能なものであった。緩く連結されたシステムでは、タグおよび関連データが「不一致」となる機会が増大し、概して不満足なシステムとなっていた。
【0087】
本発明は、上述したプロセスにおいて起こり得るエラーを排除するものである。本発明の一実施形態において、使用者は尚、第1のバーコート番号を新たなパッド(またはシートスタック)の第1のシートから入力している。文書を走査するときにタグが分配される。PC常駐ソフトウェアが、分配器のスイッチ動作を感知して、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアを起動する。ソフトウェアのインタフェースは、即時に、現在のタグのバーコート番号と共に、データ入力インタフェースを切り替える。データ入力完了に際して、使用者は文書記述をサブミットし、カウンタが1つずつ増分して、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアを終了する。常駐ソフトウェアが更なるシート分配のためにUSBポートをモニターし続ける。シート分配装置から除去された追加のタグからのバーコードは、ソフトウェアによって既に計算され、追加のバーコード情報を入力する必要性が排除される。データ入力インタフェースへ直接動作を分配しようとすることにより、物理、タグ付加文書およびその関連のデジタルデータは大幅に密となり、システム精密度およびユーザー満足度が増大し、かつ文書記録プロセスが能率化する。
【0088】
D 香気生成デバイスとしての使用
本発明の他の実施形態において、シート分配装置は、上述した香気生成デバイスとして用いられる。
【0089】
E 火炎生成デバイスとしての使用
本発明のさらに他の実施形態において、シート分配装置は、上述した火炎生成デバイスとして用いられる。
【0090】
F スイッチおよび香気生成デバイスとしての使用
本発明の更に他の実施形態において、シート分配装置は、上述したスイッチと香気生成デバイス(または火炎生成デバイス)の両方として用いられる。例えば、シート分配装置からシートを除去すると、シート分配装置のスイッチコンポーネントがアラームクロックをオフにして、香気生成コンポーネントが新鮮な香気を与えて使用者の目を覚ます補助となる。
【0091】
特定の実施形態について本明細書で詳細に記載してきたが、当業者であれば、前述のことが理解できれば、これらの実施形態の代替、変形、および等価物を容易に想定できるであろう。従って、本発明の範囲は添付の請求項およびその等価物として評価できるものとする。
【符号の説明】
【0092】
10 シート分配装置
11 筐体
12 上部筐体部分
13 下部筐体部分
14 上面
15 側壁
16 外周
17 シートタブ部分
18 スロット
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート分配装置およびシート分配装置の使用に関するものである。本発明は更に、シート分配装置の製造方法およびシート分配装置を用いた用途に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シート分配装置は業界では公知である。様々なシート分配装置が、全て3Mイノベイティブプロパティーズカンパニー(3M Innovative Properties Company)(ミネソタ州セントポール(St.Paul,MN))に譲渡された特許文献1(マイルスら(Miles et al.))、特許文献2(メルタンスら(Mertens et al.))、特許文献3(メルタンスら(Mertens et al.))および特許文献4(バスティアンら(Bastiaens et al.))に開示されている。公知のシート分配装置は、ポスト・イット(Post−it)(登録商標)メモまたはフラグのようなシートまたはフラグを使用者に提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,770,320号明細書
【特許文献2】米国特許第5,411,168号明細書
【特許文献3】米国特許第5,551,595号明細書
【特許文献4】米国特許第5,755,356号明細書
【特許文献5】米国特許第3,691,140号明細書
【特許文献6】米国特許第4,166,152号明細書
【特許文献7】米国特許第4,487,801号明細書
【特許文献8】米国特許第4,493,869号明細書
【特許文献9】米国特許第4,720,417号明細書
【特許文献10】米国特許第4,720,413号明細書
【特許文献11】米国特許第4,889,755号明細書
【特許文献12】米国特許第4,925,517号明細書
【特許文献13】米国特許第5,039,243号明細書
【特許文献14】米国特許第5,391,374号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、シートを使用者に提供し、更に1つ以上の追加の特徴を提供する新規なシート分配装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、使用者に1種類以上の種類のフィードバックおよび/または1つ以上の独特の機能を提供する新規なシート分配装置に関する。本発明のシート分配装置は、シート分配装置内のシートスタックの動きによって1種類以上のフィードバックおよび/または機能を提供する。使用者がシートをシート分配装置から除去すると、シートスタックがシート分配装置内で第1の位置から第2の位置へと動く。シートスタックのこの動きが、使用者および/または生じる何らかの事象に直接または間接的にフィードバックを提供する。フィードバックとしては、視覚フィードバック、音声フィードバック、芳香フィードバックまたはこれらの組み合わせが例示されるが、これらに限られるものではない。例証の事象としては、シート分配装置から除去された特定のシートとの関連データが挙げられるがこれに限られるものではない。
【0006】
本発明の例証の一実施形態において、シート分配装置は、シートスタックによる目視からは少なくとも部分的にブロックされたインディシアである視覚フィードバックを使用者に提供する。シートスタックが、シート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動くと、インディシアが使用者に目視されるようになる。インディシアは、印刷されたテキスト、手書きのテキスト、版下等をはじめとする任意のインディシアであってもよいが、これらに限られるものではない。視覚フィードバックを会社のロゴや標語の形態で使用者に提供することにより、シート分配装置を広告媒体として利用してもよい。更に、広告シート分配装置はまた、サウンドのみ、または視覚広告フィードバックと組み合わせた形態で音声フィードバックも提供する。例えば、シート分配装置は、会社名またはロゴの形態の視覚フィードバック、同様に、会社のスローガンまたはテーマソングの形態の音声フィードバックを提供する。
【0007】
本発明の他の例証の実施形態において、シート分配装置は、1つ以上の独特の機能を提供し、これによってある事象が生じる。例えば、シート分配装置は、ランプ、サウンドシステムまたはアラームクロックのようなスイッチ動作デバイスを「オン」または「オフ」するスイッチとして作用する。本実施形態において、シートスタックが、シート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動くにつれて、シートスタックの動きによって、信号(または電流)が信号受信デバイス(またはスイッチ動作デバイス)に送られる。
【0008】
本発明のシート分配装置はまた、所望の香気のような芳香フィードバックを与える部屋脱臭剤としても機能する。本実施形態において、単体のシートを除去すると芳香フィードバックが生成される。あるいは、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が香気生成デバイスへと送られて、芳香フィードバックが生成される。
【0009】
本発明の更なる実施形態において、シート分配装置は、マッチやその他発火デバイスとして用いる火炎を提供する。本実施形態において、単体のシートを除去すると火炎が生成される。あるいは、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が発火デバイスへと送られて、火炎が生成される。
【0010】
本発明はまた、新規なシート分配装置を用いる方法、および本発明のシート分配装置を少なくとも1つ含有するシステムにも関する。本発明のシート分配装置は、使用者に1種類以上の種類のフィードバックおよび/または1つ以上の独特の機能を提供するオフィスまたは家庭環境で用いてもよい。上述した通り、本発明のシート分配装置はまた、スイッチ活性化可能デバイスを動作させるスイッチとして用いてもよい。シート分配装置は、パーソナルコンピュータのような信号受信デバイスと協働させて、シート分配装置から除去された与えられたシートとデータを関連させることもできる。その他の用途しては、広告媒体としての使用、部屋脱臭剤としての使用、火炎発生デバイスとしての使用およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0011】
本発明は更に、1種類以上の種類のフィードバックおよび/または上述した機能を提供するシート分配装置の製造方法に関する。
【0012】
本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、開示された実施形態の以下の詳細な説明および添付の請求項を検討した後明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の例証のシート分配装置を示す。
【図2】他の同様のシートと組み合わせて、本発明のシート分配装置に用いるシートスタックを形成する例証の単体シートを示す。
【図3A】第1のシートがシート分配装置のスロットを通して延在しているスタック内にあり、第1の位置にシートスタックを有する本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図3B】第1のシートの大半がスロットを通して延在していて、弛緩状態で第2のシートに取り付けられている、シートスタックが第2の位置にある図3Aのシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図3C】第1のシートの大半がスロットを通して延在していて、第2のシートの一部がスロットを通して延在している、シートスタックが第2の位置にある図3Aのシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図3D】スタックのシートが第2の位置にあり、第1のシートがシート分配装置から除去されて、第2のシートからは分離されており、第2のシートの一部がスロットを通して延在している、図3Aのシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図4】単体シートの下部表面に2つの別個の分離した接着コーティング層を有する例証の単体シートを示す。
【図5】各シートが図4に示されたシートである、シートスタックを含有する本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図6A】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための機械的スイッチを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図6B】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための機械的スイッチを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図7A】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するためのフォトダイオードを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図7B】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するためのフォトダイオードを含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図8A】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための電気接触部を含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図8B】シート分配装置が、シート分配装置スイッチを「オン」または「オフ」モードに設定するための電気接触部を含有する、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図9】信号受信デバイスと組み合わせたシート分配装置を示す。
【図10】部屋脱臭剤または火炎発生デバイスとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。
【図11】シートスタックが第1の位置にある、広告媒体として用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の概略平面図を示す。
【図12】シートスタックが第2の位置にある、図11の例証のシート分配装置を示す。
【図13】シートスタックが完全に分配された、シート分配装置ゲームの例証のシート分配装置の概略平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の原理の理解を促すために、本発明の特定の実施形態の説明を以下に示し、特定の言葉を用いて特定の実施形態を説明する。だからといって、特定の言葉を用いることにより本発明の範囲が限定されるわけではないものと考えられる。記載された本発明の原理の変更、更なる修正および更なる応用は、本発明に係る当業者であれば予測されるものである。
【0015】
本発明は、シートの分配に加えて、(i)使用者にフィードバックおよび/または(ii)1つ以上の独特の機能を提供する様々なシート分配装置に関する。本発明の第1の例証の実施形態において、シート分配装置は、使用者に視覚および/または音声フィードバックを与える広告媒体として用いられる。本発明の第2の例証の実施形態において、シート分配装置は、1つ以上のスイッチ動作デバイスにより受信される信号を生成する、スイッチとして操作されることにより独特の機能を提供する。本発明の第3の例証の実施形態において、シート分配装置は、部屋脱臭剤として操作することにより芳香フィードバックを与える。(i)シートをシート分配装置から除去する動作または(ii)シート分配装置内部のシートスタックの動きにより使用者に所望の香気が形成される。本発明の第4の例証の実施形態において、シート分配装置は、芳香フィードバックを与え、更に、使用者に熱および/または光を与える火炎を生成することにより独特の機能を提供する。(i)シートをシート分配装置から除去する動作または(ii)シート分配装置内部のシートスタックの動きにより火炎が形成される。
【0016】
本発明は更に、シート分配装置のみ、または更なる信号受信デバイスおよび/またはスイッチ動作デバイスと組み合わせて用いる様々な用途に関する。本発明は更に、シートをシート分配装置から少なくとも部分的に除去する工程を含む、スイッチを動作する方法に関する。
【0017】
本発明のシート分配装置は、全て3Mイノベイティブプロパティーズカンパニー(3M Innovative Properties Company)(ミネソタ州セントポール(St.Paul,MN))に譲渡された特許文献1(マイルスら(Miles et al.))、特許文献2(メルタンスら(Mertens et al.))、特許文献3(メルタンスら(Mertens et al.))および特許文献4(バスティアンら(Bastiaens et al.))に開示されているような従来のシート分配装置と同様のサイズおよび形状を有していてもよい。本発明の例証のシート分配装置、シート分配装置の製造方法およびその使用について以下に説明する。
【0018】
I.シート分配装置コンポーネント
本発明のシート分配装置は、後述するように1つ以上のコンポーネントを含んでいる。
【0019】
A 筐体
例証のシート分配装置を図1に示す。シート分配装置10は、下部筐体部分13に取り付けられた上部筐体部分12を有する筐体11を含む。上部筐体部分12は、上面14と側壁15を有しており、シートスタックを含めるのに好適な筐体高さhhを与えている。上部筐体部分12を、外周16に沿って下部筐体部分13に一時的または永続的に取り付けてよい。図1に示す通り、シートタブ部分17は、シート分配装置10から上部筐体部分12のスロット18を通して延在している。
【0020】
図1に示す例証のシート分配装置は、矩形形状を有しており、矩形のシートまたはタグを分配するのに好適である。シート分配装置および本発明のシートはその他の形状を有していてもよいことを注記しておく。好適な形状としては、矩形、正方形、円形、長楕円形、菱形、梯形、バーベル、ダイアモンドまたはその他形状が挙げられるが、これらに限られるものではない。更に、図1のシート分配装置は、筐体11を形成する2つの別個のコンポーネントを有するものとして記載されている。シート分配装置10は、新たなシートスタック(図示せず)を入れるための開口部を有する単一コンポーネントを含んでいてもよいことを注記しておく。
【0021】
シート分配装置10の筐体11は、これらに限られるものではないが、プラスチック、紙、ガラス、金属またはこれらの組み合わせをはじめとする様々な材料を含んでいてもよい。筐体11は、成形可能なプラスチック材料から形成されているのが望ましい。本発明の一実施形態において、上部筐体部分12は、成形プラスチック材料を含み、下部筐体部分13は、紙基材を含む。場合によっては、使用者が、上部筐体部分12および下部筐体部分13に囲まれたシート分配装置10の内部を視覚検査することができるよう、上部筐体部分12および/または下部筐体部分13は、透明材料から形成されているのが望ましい。
【0022】
本発明の更なる実施形態において、シート分配装置は、透明上部筐体部分12と下部筐体部分13とを含み、下部筐体部分13の上面はコート可能または印刷可能である。印刷されたメッセージ、スローガン、シンボル、手書きメモまたはその他インディシアを、図12〜14を参照して後述してある通り、下部筐体部分13の上面に接合、コート、印刷または書き込んでもよい。
【0023】
必要ではないが、上部筐体部分12および/または下部筐体部分13の1つ以上の内部端部に沿って、上部筐体部分12および/または下部筐体部分13は更に、スタック絞り(図示せず)を含んでいてもよい。スタック絞りは、筐体11内のシートスタックの動きを制限して、シートスタックが、シート分配装置内部の第1の位置と第2の位置の間で単一の直線往復経路で動き、単一往復経路に垂直な動きは実質的にない。
【0024】
B シートスタック
本発明のシート分配装置は更に、シート分配装置10の筐体11内に配置されたシートスタックを含んでいる。シートスタックは、剥離可能に互いに取り付けられてスタックを形成する1枚以上のシートを含んでいる。シートスタックに用いるのに好適な例証の単体シートを図2に示す。
【0025】
図2に示す通り、単体シート20は、シート形成材料の単一の矩形層21を含んでいる。好適なシート形成材料としては、ポリマー材料、紙、フィルム、金属フォイルおよびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。矩形層21は、ポリエステル、ポリプロピレンまたは酢酸セルロースのような透明可撓性ポリマー材料を含んでいるのが望ましい。矩形層21は、対向する主側面と、対向する第1および第2の端部22および23を有している。望ましくは、矩形層21の下部表面の少なくとも一部が接着コーティング24で、より望ましくは、感圧接着コーティングでコートされている。図2に示す通り、末端部分27は接着コーティング24でコートされている。矩形層21のタブ部分17は、通常、末端部分17と近接する第1の端部22に沿って両側面には接着剤がない。タブ部分17は、一般的に、第2の末端部分27より面積が狭く、視覚上識別できるタブ部分17を作成するために、明るい着色インク(例えば、赤色、緑色または黄色)で印刷されていてもよい。
【0026】
1枚以上の単体シート20を組み合わせて、本発明のシート分配装置に用いるのに好適なシートスタックを形成してよい。図3Aに、シート分配装置10の筐体11内に配置されたシートスタック30を有するシート分配装置10の断面図を示す。図3Aに示す通り、シートスタック30は、シート20a〜20gの7枚の単体シートを含んでいる。使用者が単体シート20aをシート分配装置10から除去すると、スタック30がシート分配装置10内で第1の位置31から第2の位置32へと動く。この往復動作は、特許文献1(マイルスら(Miles et al.))(’320特許)に十分に記載されている。更に、図3B〜3Dは、往復動作を説明するものである。
【0027】
図3Bに示す通り、シートスタック30は、シート分配装置10からの単体シート20aの一部除去により第2の位置32へ動く。シート除去プロセスのこの段階で、単体シート20aの部分201aは、単体シート20aの下に位置する第2の単体シート20bに取り付けられたままである。単体シート20aをシート分配装置10から更に除去すると、引張力が第2の単体シート20bにかかって、単体シート20aの部分201aに沿ってスロット18を通して第2の単体シート20bの一部に力がかかる。かかる構成を図3Cに示す。
【0028】
図3Cにおいて、第2の単体シート20bの部分202bはスロット18入口近傍に配置される。単体シート20aをシート分配装置10から引っ張ると、単体シート20aの下部表面の接着層24aは、単体シート20bに接合したままで、第2の単体シート20bの部分202bがスロット18から出る。単体シート20aを更にシート分配装置10から除去すると、単体シート20bの末端部分203bが近くに動いてスロット18を出る。
【0029】
図3Dに、往復動作の最終段階を示す。シートスタック30が第2の位置32にあり、第1の単体シート20aがシート分配装置10から除去され、第2の単体シート20bから分離して、単体シート20bの一部がスロット18を通して延在している。この段階で、単体シート20bがシート分配装置10から完全に除去されると、シートスタック30が、第1の位置31へと往復して戻る位置となる。上述した通り、シート分配装置10内のシートスタック30の動きの結果、使用者に1種類以上の種類のフィードバックおよび/または1つ以上の独特の機能が与えられる。シート分配装置10内のシートスタック30の動きについて、第1の位置31と第2の位置32からの動きに関して上述したが、第1の位置31と第2の位置32の間の1つ以上の中間位置へのシートスタック30の動きによっても、上述した種類のフィードバックおよび/または機能のいずれか1つとなることを注記しておく。第1の位置31と第2の位置32の間の中間位置に「停止部」を提供する一方法について、後述し、図4〜5に示す。
【0030】
第1の位置31と第2の位置32の間の1つ以上の中間位置または「停止部」へのシートスタック30の動きは、図4に示す単体シートから形成されたシートスタックを用いることによって促される。単体シート40は、第1の端部42と、第2の端部43と、中間部分44と、タブ部分17に対向する端部45とを有する矩形層41を含んでいてもよい。本実施形態において、矩形層41は、端部45の下部表面に第1の接着コーティング46と、中間部分44の下部表面の一部をカバーする第2の接着コーティング47とを有している。単体シート40は、同様のシートスタックへと組み込まれ、図5に示すシート分配装置10内に配置されていてもよい。
【0031】
図5に示す通り、シートスタック30は、シート分配装置10内の第1の位置31と第2の位置32の間の中間位置51にある。単体シート41aがシート分配装置10から部分的に除去されるとシートスタック30は中間位置51で停止し、接着コーティング47が近接する単体シート41bから分離される。第1の位置31と第2の位置32の間のこの「中間停止」は、使用者が単体シート41aに引張力を加えた結果であり、引張力は、接着コーティング47と近接する単体シート41bの間の接着力より大きいが、(i)接着コーティング46と接着コーティング47および(ii)近接する単体シート41bの両方の間の接着力より小さい。図5に示す通り、単体シート41aの接着コーティング46は、近接する矩形の単体シート41bと係合したままである。単体シート41aをシート分配装置10から更に除去し、近接コーティング46を近接単体シート41bから分離することによって、シートスタック30は第2の位置32へ向かって動き続ける。
【0032】
単体シートがシート分配装置10から除去される際に多数の中間停止部が得られるよう、2枚以上の別個の分離した接着コーティング(例えば、コーティング46および47)が、単体シートの下部表面に存在していてもよいことを注記しておく。更に、接着コーティングの位置を、各単体シートの下部表面に沿って調整して、第1の位置31と第2の位置32の間のシート分配装置10内でシートスタック30の「停止」位置を制御してもよい。
【0033】
上述した多数の接着コーティングに加えて、またはそれとは独立して、多数の中間停止部を作成するその他の方法を本発明において用いてもよいことを注記しておく。例えば、シートスタック30を、第1の位置31と第2の位置32の間の経路に沿って機械的なバリアを配置することにより、シート分配装置10内部の第1の位置31と第2の位置32の間の複数の位置で機械的に停止してもよい。好適な機械的バリアとしては、下部筐体部分13から上方へ延在している突出部、上部筐体部分12から下方へ延在している突出部、上部筐体部分12の側壁15から水平に延在している突出部またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。本発明のある実施形態において、機械的スイッチまたは電気接触子を用いて、第1の位置31と第2の位置32の間でシートスタック30を一時的に停止させてもよい。
【0034】
本発明の更なる実施形態において、単体シート40を、高剥離材料および低剥離材料でコートして、近接するシートに低接着力と高接着力を与えてもよい。例えば、各単体シート40の上面を、(1)高剥離材料の1つ以上のストリップでコートして近接するシート間に1つ以上の低接着力の領域を与えたり、および(2)低剥離材料の1つ以上のストリップでコートして近接するシート間に1つ以上の高接着力の領域を与えてもよい。使用者が単体シート上で引っ張ると、単体シートの高接着力領域の数に応じて、シートスタック30が第1の位置31から、第1の位置31と第2の位置32の間の1つ以上の中間位置へと動く(すなわち、使用者が引き出した引張力が、単一の高接着力領域を十分上回る)。
【0035】
シートスタック30の寸法は、これらに限られるものではないが、単体シートのサイズ、スタック中の単体シートの数、およびシート分配装置の寸法をはじめとする数多くの因子に応じて異なる。シートスタック30の高さhsは、シート分配装置10内のシートスタック30を自由に動かせるよう、筐体の高さhhより低い。通常、シートスタック30の高さhsは筐体の高さhhの約90%未満である。シートスタック30は、望ましくは約1〜約500枚の単体シート、より望ましくは約1〜約100枚の単体シートを含有している。
【0036】
シートスタック30内の単体シート40はまた、特定の形状および寸法を有していてもよく、これは、特定の用途に応じて変わる。単体シートは矩形形状を有するものとして本発明においては説明しているが、単体シートは任意の形状を有していてよいことを注記しておく。好適な形状としては、矩形、正方形、円形、長楕円形、菱形、梯形、バーベル、ダイアモンドまたはその他形状が挙げられるが、これらに限られるものではない。一般的に、各単体シートの厚さは約0.001〜約0.01センチメートルである。上述した通り、単体シート40は様々なシート形成材料から形成してよい。好適なシート形成材料としては、プラスチック、紙、金属またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。シート形成材料は、ポリエステル(PET)、ポリプロピレンまたは酢酸セルロースのようなポリマー材料を含んでいるのが望ましい。
【0037】
シートスタック30は、追加のコンポーネントなしで単体シート40を含んでいてもよいし、1種類以上の追加のコンポーネントを含んでいてもよい。本発明の一実施形態において、シートスタック30は、「バックシート」(図8Aおよび8Bに図示し、後述してある)と呼ばれる基材に配置された1枚以上の単体シート40を含んでいてもよい。存在する時は、バックシートは、一般に、単体シート40と同一の面積/寸法(すなわち、長さおよび幅)である。ある実施形態において、バックシートの厚さは単体シート40より厚く、望ましくは約0.01〜約0.02cmである。さらなる実施形態において、下部筐体部分13の上面がバックシートを通して目視できるようバックシートは透明または半透明である。後述した通り、シート分配装置をスイッチまたはサウンド生成デバイスとして用いる時は、バックシートはさらに、1つ以上の電気接続部を含んでいてもよい。
【0038】
様々な接着剤を用いて、これらに限られるものではないが、リポジショナブル感圧接着剤および永久PSAをはじめとする単体シート上に外側コーティングを形成してよい。好適なリポジショナブル感圧接着剤としては、これらに限られるものではないが、特許文献5(シルバー(Silver))および特許文献6(ベーカーら(Baker et al.))に開示されたリポジショナブル感圧接着剤が例示される。
【0039】
C 活性化可能デバイス
シート分配装置内部のシートスタックの動きによって信号または電流が生成される本発明の実施形態において、シート分配装置は少なくとも1つの活性化可能デバイス99を含んでいる。各活性化可能デバイス99は、シート分配装置10の筐体11内のシートスタック30の動きを検出し、これに応答することができる。好適な活性化可能デバイス99としては、機械的スイッチ、フォトダイオード、電気接触子またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。1つ以上の活性化可能デバイス99を含有する数多くの例証のシート分配装置が図6A〜8Bに開示されている。
【0040】
図6Aおよび6Bに、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。シート分配装置は、機械的なスイッチの形態にある活性化可能デバイス99を含有している。図6Aに示す通り、シート分配装置10内の第1の位置31にスタック30があるため、機械的スイッチ61は「閉じて」いる。シートスタック30は、ピン63(往復基材64を通して突出している)を機械的スイッチ61で下方に押し付けることにより、機械的スイッチ61を「閉じる」。「閉じた」位置で、機械的スイッチ61は動作して、第1の電流またはその他信号を生成し、これが、電子機器66により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1の信号受信体が何らかの動作をする。例えば、第1の信号受信体がライトで、第1の信号がこのライトを「オン」または「オフ」するものであってもよい。
【0041】
図6Bに、シート分配装置10からシートを除去した後の図6Aのシート分配装置10を示す。この結果、シートスタック30が第1の位置31から第2の位置32に動く。シートスタック30を第1の位置31から外して動かすと、機械的スイッチ61が「開いて」上述した第1の信号と分離される。シートスタック30を第2の位置32に動かすと、シートスタック30が、ピン65(これも往復基材64を通して突出している)を機械的スイッチ62に下方に押し付けることにより、機械的スイッチ62を「閉じる」。機械的スイッチ62が動作して、第2の電流または信号が生成され、これもまた、電子機器66により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)または第2の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1か第2または両方の信号受信体が何らかの動作をする。
【0042】
様々な機械的スイッチを、好適な機械的スイッチ61および62として本発明において用いてよい。好適な機械的スイッチとしては、一対の導電性部材が挙げられ、これらは、互いに静置した位置に配置されて、導電性部材の一方または両方にかかった圧力を介して互いに接続されていてもよい。好適な導電性部材としては、導電性ワイヤ、フィルム、フォイルおよび導電性材料でコートされた基材が例示されるが、これらに限られるものではない。
【0043】
図7Aおよび7Bに、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置10の拡大側断面図を示す。シート分配装置10は、フォトダイオードの形態にある活性化可能デバイス99を含有している。フォトダイオードは、機械的スイッチ61および62と同様に作用する。図7Aに示す通り、フォトダイオード71(往復基材73を通して突出している)はLED74からの光を受ける。シートスタック30が第1の位置31に動くと、LED74からフォトダイオード71への光のビームが遮られる。第1の信号が生成される。第1の信号は、電子機器76により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1の信号受信体が何らかの動作をする。例えば、第1の信号受信体がタイマーで、第1の信号がこのタイマーを「オン」または「オフ」するものであってもよい。
【0044】
図7Bに、シート分配装置10からシートを除去した後の図7Aのシート分配装置10を示す。この結果、シートスタック30が第1の位置31から第2の位置32に動く。シートスタック30が第1の位置31から動くと、LED74とフォトダイオード71間の光のビームが再結合する。LED74とフォトダイオード71間の光の再結合により、第2の信号が生成され、これを用いて、活性化可能デバイスを動作させる。シートスタック30が第2の位置32へ動くと、シートスタック30がLED75とフォトダイオード72(同じく、往復基材73を通して突出している)間の光のビームを遮る。第3の信号が生成される。第3の信号がまた、電子機器76により処理され、かつ/または第1の信号受信体(図示せず)または第2の信号受信体(図示せず)により受信されて、第1および第2の信号受信体のいずれか、または両方が何らかの動作をする。
【0045】
図7Aおよび7Bに図示していないが、電気配線を用いてLED71および75およびフォトダイオード71および72を電子機器76に接続してもよいことを注記しておく。
【0046】
図8Aおよび8Bに、スイッチとして用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置10の拡大側断面図を示す。シート分配装置10は、電気接触子の形態にある活性化可能デバイス99を含有している。電気接触子は、機械的スイッチ61および62と同様に作用するが、場合によっては、1つ以上の雄電気接触子が、後述するように、1つ以上の雌電気接触子と相対的に動いてもよい。図8Aに示す通り、第1の電気接触子81(すなわち、雄接触子)は、往復基材83内の固定位置に配置されている。シートスタック30はバックシート84により支持されている。第2の電気接触子82(すなわち、雌接触子)は、バックシート84内に配置されており、第1の位置31から第2の位置32までシートスタック30に沿って動く。図8Aに示す通り、シートスタック30は、第1の位置31に位置しており、第1の電機接触子81は、第2の電気接触子82と接触していない。このとき、シート分配装置のスイッチは「オフ」位置にある。
【0047】
図8Bに、シート分配装置10からシート41aを部分的に除去した後の図8Aのシート分配装置10を示す。この結果、シートスタック30が第1の位置31から第3の位置33に動く。この位置で、第1の電気接触子81が第2の電気接触子82と接触することになる。シート分配装置の「スイッチ」10は「オン」モードとなり、第1の信号が生成される。第1の信号は、電子機器85により処理され、かつ/またはスピーカ86のような第1の信号受信体により受信されて、第1の信号受信体が何らかの動作(例えば、音楽を演奏する)をする。スピーカ86は、一定期間にわたって「オン」のままとしたり、更なる動作がなされるまで(例えば、第1の位置31に再び戻って、第1の電気接触子81が第2の電気接触子82と接触するようになるとき)「オン」のままとしてよい。
【0048】
図示していないが、シート41aがシート分配装置10から完全に除去されて、第1の電気接触子81が第2の電気接触子82から分離されると、シートスタック30は第2の位置32へと動く。電気接触子81および82は、上述した導電性部材と同様に、任意の導電性材料から形成され、ある構造形状を有していてよい。電気接触子81および82の接触表面の面積寸法は、同じサイズであっても、互いに異なっていてもよい。一実施形態において、静置電気接触子(すなわち、電気接触子81)は、可動電気接触子(すなわち、電機接触子82)よりも広い接触表面積を有していて、たとえ、スタック位置が、第1の位置31と第2の位置32の間の単一経路に沿って僅かに変化しても、静置電気接触子と可動電気接触子との間の適正な接続を確保するものであってもよい。
【0049】
図6A〜8Bに開示された各実施形態において、任意の数の活性化可能デバイス99を用いて、シート分配装置10内の任意の数の所望の位置に配置してよいことを注記しておく。ある場合には、1つのみの活性化可能デバイス99(すなわち、単一の機械的スイッチまたは単一の組の電気接触子)が望ましいことがある。他の場合には、2つ以上の動作デバイス99が望ましい。
【0050】
D 電源
本発明のシート分配装置は、シート分配装置内部か、それに接続された電源を含んでいてもよい。好適な電源としては、DC電源からの直流(DC)またはAC電源からの交流(AC)が挙げられるが、これらに限られるものではない。シート分配装置は、シート分配装置内部に1つ以上のバッテリーまたは太陽電池を含んでいたり、AC電源(例えば、壁コンセント)またはパーソナルコンピュータからのユニバーサルシリアルバス(USB)のような外部電源に接続されているのが望ましい。
【0051】
E 任意のコンポーネント
上述したシート分配装置コンポーネントに加えて、シート分配装置は、シート分配装置内部、または後述し、図9に示す通り、シート分配装置に外部接続された1つ以上の任意のコンポーネントを含んでいてもよい。図9に、信号受信デバイス500と組み合わせたシート分配装置10を示す。信号受信デバイス500は、シート分配装置10から信号を受信可能なデバイスであれば任意のものであってよく、これらに限られるものではないが、視覚フィードバック生成デバイス、音声フィードバック生成デバイス、芳香フィードバック生成デバイス、ライト等のような本明細書に記載した任意のデバイスが挙げられ、このうちいくつかについて後述してある。場合によっては、電気配線400を用いて、信号をシート分配装置10から信号受信デバイス500に移してもよい。他の実施形態において、シート分配装置10が無線信号を生成する場合には、電気配線400は必要ない。
【0052】
1.電子機器
図6A〜8Bに関して上述した通り、本発明のある実施形態においては、シート分配装置は、1つ以上の動作デバイスにより生成される1つ以上の信号を処理する電子機器を含んでいてもよい。1つ以上の信号受信デバイスにより1つ以上の信号を用いて、視覚、音声、芳香またはその他の種類のフィードバックを使用者に生成したり、かつ/またはある機能を使用者に提供してもよい。
【0053】
2.スピーカ/サウンド生成デバイス
図8A〜8Bで上記した通り、本発明のある実施形態においては、シート分配装置は、使用者に音声フィードバックを提供するために、シート分配装置内部またはシート分配装置に外部接続された1つ以上のスピーカ86またはその他サウンド生成デバイスを含んでいてもよい。
【0054】
3.ライト
本発明のある実施形態においては、シート分配装置は、使用者に視覚フィードバックまたは熱を提供するために、シート分配装置内に配置された、またはシート分配装置に外部接続された1つ以上のライトを含んでいてもよい。
【0055】
4.その他の電気デバイス
本発明のある実施形態において、シート分配装置は、上述した種類のフィードバックまたはその他の機能を使用者に与えるために、ライト以外の電気デバイスをはじめとする、1つ以上の信号受信デバイス500に外部接続されていてもよい。好適な信号受信デバイス500としては、ガスバーナー、ガス丸太暖炉、ストップウォッチまたはタイマー、アラームクロック、車両点火システム、部屋脱臭剤およびストーブまたはその他電化器具が挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0056】
5.パーソナルコンピューティングデバイス
本発明の望ましい一実施形態において、シート分配装置は、外部パーソナルコンピューティングデバイスの形態にある信号受信デバイス500に信号を提供する。好適なパーソナルコンピューティングデバイスとしては、パーソナルコンピュータ、計算機、ハンドヘルドコンピュータおよび電子ハンドヘルド機(例えば、パーム(Palm)(登録商標)パイロット、カリフォルニア州ミルピタスのパーム社(Palm Inc.,Milpitas,CA)製)、電子メール受信デバイス(例えば、ブラックベリー(BlackBerry)(登録商標)ワイヤレス電子メールデバイス、カナダ、オンタリオ州ウォータールーのリサーチインモーション社(Research In Motion, Ltd.,Waterloo,ON,Canada)製)、携帯電話またはその他ポータブルコンピューティングデバイスが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0057】
本発明の一例のシート分配装置システムにおいて、シート分配装置システムは、(a)1つ以上の活性化可能デバイスと、(b)信号受信デバイスと通信するための電子機器とを含有する(i)シート分配装置を、(ii)パーソナルコンピュータと組み合わせて含んでいる。本実施形態において、少なくとも1つの活性化可能デバイスが信号を生成し、これがマイクロプロセッサに受信される。マイクロプロセッサは、受信信号を処理して、メッセージをパーソナルコンピュータに送る。マイクロプロセッサにより送られたメッセージは、ユニバーサルシリアルポート(USB)インタフェースおよびパーソナルコンピュータのUSBポートを通過する。この例証の実施形態において、パーソナルコンピュータのUSBポートを通してパーソナルコンピュータおよび電子機器内のUSBインタフェースから電子機器(すなわち、マイクロプロセッサ)および活性化可能デバイスに出力を供給する。少なくとも1つの活性化可能デバイスを含有するシート分配装置は、上述した通り、シート分配装置の筐体内に分離した電源を含有していてもよいことを注記しておく。
【0058】
シート分配装置の電子機器に用いるのに好適な1つの例証のマイクロプロセッサは、サイプレスセミコンダクタ(Cypress Semiconductor)(カリフォルニア州サンタクララ(Santa Clara,CA))より市販されているEZ−USBという集積回路(IC)である。本発明はEZ−USB ICに限定されるものではなく、本発明に用いる好適な電子機器コンポーネントの一例として出されているだけであることを注記しておく。
【0059】
6.香気生成コンポーネント
更なる望ましい実施形態において、本発明のシート分配装置は使用者に芳香フィードバックを生成する。本実施形態において、本発明のシート分配装置は、1つ以上の香気生成コンポーネントを含んでいる。かかる分配器の1つを図10に示す。
【0060】
図10に、香気生成デバイスまたは部屋脱臭剤として用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置の拡大側断面図を示す。図10に示す通り、シート分配装置10はシートスタック30を含んでおり、これは、シート分配装置10からのシート50aの除去により第1の位置31から第2の位置32へ動く。本実施形態において、スロット出口壁110は、凹凸または粗表面材料111によりコートされて、シート50aとスロット18近傍のシート分配装置10の内部表面の間の摩擦の量を増大している。
【0061】
本実施形態において、シートスタック30内のシートは全て各シートの上面にコーティングを有していてよい。図10に示す通り、シート50aは上部コーティング112を有している。上部コーティング112は、1つ以上の香気生成コンポーネントを含んでいる。本発明の一実施形態において、香気生成コンポーネントは中空の球(図示せず)の形態にある。中空の球はフレグランスまたは香水を含有している。上部コーティング112が凹凸または粗表面材料111に沿って通過すると、中空の球が壊れて、フレグランスまたは香水が周囲空気中へと放出される。
【0062】
好適な中空の球、フレグランスおよび香水としては、特許文献7〜14に開示されたものが挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0063】
本発明の更なる実施形態において、香気生成コンポーネントは、シートスタックの各単体シートの外側表面に香水またはフレグランスとして存在する。本実施形態において、シートスタックの構成によって、単体シートがシートスタックから除去されるまで、香水またはフレグランスが周りに露出されるのが最低限となる。すなわち、香水またはフレグランスは、上述した中空の球でカプセル化されているのではなく、シートスタック内の近接するシート間に含有されている。単体シートをシートスタックから除去すると、単体シートの露出面が香水またはフレグランスを周りへ放出する。本実施形態において、図10に示した凹凸または粗表面材料111が香気を生成するのに必要ではないことを注記しておく。
【0064】
上述した通り、本発明の他の実施形態においては、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が香気生成デバイスへと送られて、芳香フィードバックが生成される。香気生成デバイスは、部屋脱臭剤またはポンプスプレーを含んでいてもよい。
【0065】
7.火炎生成コンポーネント
更なる望ましい実施形態において、本発明のシート分配装置は使用者に火炎の形態でフィードバックを生成する。本実施形態において、本発明のシート分配装置は、火炎生成コンポーネントを含んでいる。再び図10を参照すると、かかるシート分配装置は、凹凸または粗表面材料111を含んでいて、上述したように、シート50aとスロット18近傍のシート分配装置10の内部表面の間の摩擦の量を増大している。凹凸または粗表面材料111は、マッチ箱と同様の材料であっても、その他の研磨材料であってもよい。さらに、上部コーティング112は、マッチのような材料を含んでいる。本実施形態において、上部コーティング112は、一般的に、マッチに通常用いられている成分である、塩素酸カリウム、黄燐および硫黄を含有する組成物を含んでいる。上部コーティング112のマッチ状材料が、粗表面材料111のマッチ箱のような材料に沿って通過すると、シート50aは火炎を生成する。本実施形態において、シート50aの少なくとも一部は紙のような可燃性材料である。
【0066】
上述した通り、本発明の他の実施形態においては、シートスタックをシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動かすことによって、信号(または電流)が火炎開始デバイスへと送られて、火炎が生成される。
【0067】
II.シート分配装置の製造方法
本発明はまた、1種類以上のフィードバックおよび/または独特の機能を使用者に提供できるシート分配装置の製造方法にも関する。本発明の一実施形態において、シート分配装置の製造方法は、1種類以上の動作可能デバイス99をシート分配装置10の筐体(11および12)に組み込むことを含む。1つ以上の動作可能デバイス99を、筐体(11および12)内に配置して、筐体内(11および12)内のシートスタック30の動きを検出するようにしてもよい。本方法は更に、上述した通り、1種類以上の追加のコンポーネントをシート分配装置10内部またはこれに接続して組み込むことを含む。各コンポーネントは、これらに限られるものではないが、接着剤、はんだ、メカニカルファスナー(例えば、ネジ等)をはじめとする従来の技術を用いて筐体(11および12)またはその他シート分配装置コンポーネントに取り付けてよい。
【0068】
一般的に、図1に示す通り、シート分配装置10は、下部筐体部分13に一時的にボンドされた上部筐体部分12を含んでいる。シート分配装置10を製造する方法は、上部筐体部分12をプラスチックのような熱成形材料から成形する成形プロセスを含んでいる。下部筐体部分13はまた、プラスチック材料で形成されているときは成形プロセスによって、またはセルロース材料で形成されているときは製紙プロセスにより形成してもよい。上部筐体部分12は、感圧接着剤、テープ、またはステープルまたはクランプのようなメカニカルファスナーを介して下部筐体部分13に一時的にボンドされてもよい。
【0069】
本発明のある実施形態において、シート分配装置10の製造方法は、電子回路をシート分配装置10に組み込むことを含む。本発明の一実施形態において、電子回路(図示せず)は、上部筐体部分12、下部筐体部分13、往復基材64(図6A〜6Bに示す)、バックシート84(図8A〜8Bに示す)またはこれらの組み合わせの表面に直接印刷される。本発明に用いるのに好適な印刷技術としては、インクジェット印刷、スクリーン印刷および従来のエッチング/フォトレジスト法が挙げられるが、これらに限られるものではない。電子回路はまた、上部筐体部分12、下部筐体部分13、往復基材64(図6A〜6Bに示す)、バックシート84(図8A〜8Bに示す)またはこれらの組み合わせに後で接合される接着ラベルに印刷してもよい。
【0070】
本発明の更なる実施形態において、シート分配装置10の製造方法は、シート分配装置10から除去されたシート50aと、シート分配装置スロット(図10に示す)近傍の筐体の内部表面110の間の摩擦の量を増大するために、上部筐体部分12の表面に凹凸または粗コーティング材料111を適用する工程を含む。凹凸または粗コーティング材料111は、中空の球が凹凸または粗コーティング材料111と接触すると、中空の球を破壊するのに好適な材料を含む。あるいは、凹凸または粗コーティング材料111は、マッチ箱状の材料を含んでいてもよく、凹凸または粗コーティング材料111と接触している間に、マッチまたはマッチ状材料を点火させる。本実施形態において、本方法は更に、単体シートの上面をコーティングする工程を含み、コーティング112は、(1)フレグランスまたは香水を含有する中空の球、または(2)マッチ状の材料を含む。
【0071】
シート分配装置10のスロット18近傍の粗または凹凸材料111を適用する工程は、これらに限られるものではないが、コーティングプロセスまたは成形プロセスをはじめとする様々なやり方で行ってよい。粗または凹凸材料111は、従来のコーティング方法を用いて上部筐体部分12の表面にコートしてよい。あるいは、粗または凹凸材料111は、成形プロセス中に上部筐体部分12の表面に適用してよく、(i)粗または凹凸材料111のストリップは上部筐体部分12を形成するために使用される熱成形部分に配置されて(上部筐体部分12を形成するための初期の成形工程の前後)、(ii)次に粗または凹凸材料111を熱成形部分に固定する成形工程が施される。
【0072】
III.特定の例証の用途
上述した通り、シート分配装置には、従来のシート分配装置と異なり数多くの新規な用途がある。いくつかの使用例を下記に示す。
【0073】
A 広告媒体としての使用
本発明の望ましい一実施形態において、シート分配装置10は、広告媒体の形態で、使用者に視覚および/または音声フィードバックを与える。広告媒体として用いるのに好適な本発明の例証のシート分配装置を図11に示す。図11は、図1のシート分配装置10のようなシート分配装置10の概略平面図である。図11のシート分配装置10において、上部筐体部分12は透明または半透明であり、下部筐体部分13の上面130が上部筐体部分12を通して目視可能となっている。上面130は、第1の領域131、第2の領域132および第3の領域133の3つの表面領域から構成される。図11に示すように、シートスタック30が第1の位置31にあるときは、第1の領域131は上部筐体部分12を通して目視可能であるが、シートスタック30が第1の位置31にあるときは、シートスタック30は、第2の領域132と第3の領域133をカバーしており、これらの領域を一時的に目視不可能としている。
【0074】
任意のコート、印刷または書込み画像が第1の領域131、第2の領域132および第3の領域133の1箇所以上に存在していてもよい。コート、印刷または書込み画像は、会社名またはスローガンのような任意のインディシアであってもよいし、目視シート分配装置使用者のためのその他の任意のメッセージまたは画像であってもよい。図11に示す通り、第1の領域131は、印刷インディシア「XXXX」を含んでいる。使用者が単体シート20aをスロット18を通してシートスタック30から除去すると、図12に示すように、シートスタック30が第2の位置32へと動く。
【0075】
図12において、シートスタック30は第2の位置32にある。この位置で、第3の領域133は目視可能であるが、第1の領域131と第2の領域132は、シートスタック30により目視されないようになっている。図12に示す通り、第3の領域133は、印刷インディシア「YYYY」を含んでいる。使用者が単体シート20bをシートスタック30から除去すると、図11に示すように、シートスタック30が第1の位置31へと動く。
【0076】
上述したように、コート、印刷または書込み画像が第1の領域131、第2の領域132および第3の領域133のいずれか1箇所に存在していてもよい。本発明の一実施形態において、インディシアを3つの全ての領域に存在させて、シートスタック30の全単体シートが分配されたら、第2の領域132におけるインディシアが目視可能となるようにしてもよい。本実施形態の一例としては、賞金が第2の領域132に表示されるシート分配装置ゲームがある。シート分配装置ゲームとして用いるのに好適な例証のシート分配装置10の概略平面図を図13に示す。
【0077】
図13に示す例証のシート分配装置10は、第1の領域131に印刷インディシア「XXXX」および第3の領域133に印刷インディシア「YYYY」を含んでいる。ある可能なシート分配装置ゲームは、第1の領域131が「ポスト・イット(Post−it)(登録商標)フラグを全て分配せよ」のような印刷インディシアを表示し、第3の領域133が「賞金を請求せよ!」のような印刷インディシアを表示するようなものである。単体シートをシートスタック(図示せず)から分配する間、第1の領域131と第3の領域133の印刷インディシアが、シートスタックの位置に応じて、使用者に目視され得る。単体シートが全て分配されると、第2の領域132の印刷インディシアが使用者に目視可能となる。図13に示す通り、第2の領域132は、スロット18の上下に印刷インディシア「ZZZZ」を含んでいる。しかしながら、上述した例証のシート分配装置ゲームにおいて、第2の領域132が、印刷インディシア「あなたが勝ちました!1,000,000ドル」といったゲーム賞金を示すメッセージを使用者に表示してもよい。
【0078】
広告媒体として用いるのに好適な上述したシート分配装置のいずれかにおいて、シート分配装置は、これらに限られるものではないが、サウンド生成デバイス、香気生成デバイス、光生成デバイス、火炎生成デバイスおよびスイッチ動作デバイスをはじめとする上述した1つ以上の追加の特徴を含んでいてもよい。本発明の一実施形態において、図11および12に示すシート分配装置はまた、単体シートをシート分配装置から部分的または完全に除去するとサウンドを生成する、図8Aおよび8Bに示すようなサウンド生成デバイスを含んでいてもよい。例えば、会社または会社の製品の視覚広告に加えて、シート分配装置はまた、シート分配装置から単体シートを部分的または完全に除去した際に、社歌またはその他任意の音声を演奏してもよい。
【0079】
広告媒体として用いるのに好適なものを含む上述したシート分配装置において、シートスタック内の単体シートは、使用者に所望の画像、インディシアまたはメッセージで印刷またはコートされていてもよい。
【0080】
B スイッチとしての使用
本発明の望ましい一実施形態において、シート分配装置は、独特の機能を与える、すなわち、上述したスイッチとして用いてもよい。シート分配装置スイッチは、1つ以上の電気デバイス「オン」または「オフ」させるのに用いてよい。シート分配装置スイッチは、後述する1つ以上の方法により動作させてよい。
【0081】
本発明の一実施形態において、スイッチを動作させる第1の方法が開示されている。この方法は、第1のシートをシート分配装置内のシートスタックから少なくとも部分的に除去する工程を含み、第1のシートを少なくとも部分的に除去する工程によって、シートスタックが第1の位置から、シート分配装置内の第1の位置と第2の位置の間の中間位置に動く(図4、5および8A〜8Bに関して上述した通り)。シート分配装置内のシートスタックの移動によって、スイッチ機構が得られる。変形実施形態において、第2の方法は、第1のシートをシート分配装置から完全に除去する工程を含み、これによって、シートスタックがシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へと動く(図3A〜3Dに関して上述した通り)。
【0082】
第1の方法または第2の方法において、更に、1つ以上の以下の工程を含んでいてもよい。
(1)例えば、光源、部屋脱臭剤、暖炉、ガスストーブおよびパーソナルコンピュータのうち少なくとも1つを含むスイッチ動作体近傍に、シート分配装置を配置する工程、
(2)シート分配装置とスイッチ動作体の間に導電性経路を形成する工程、
(3)第1のシートをシート分配装置から少なくとも部分的に除去する工程によって、スイッチが動作する第1の方法に含まれる、第1のシートをシート分配装置から完全に除去してスイッチを非動作化させる追加の工程、
(4)第1のシートをシート分配装置から完全に除去する工程によって、スイッチが動作する第2の方法に含まれる、第2のシートを完全に除去してスイッチを非動作化させる追加の工程、
(5)新たなシートスタックをシート分配装置に入れる工程、
(6)シート分配装置から第1のシートを少なくとも部分的に除去または完全に除去する工程に応答して、電気信号、音声信号、無線信号またはこれらの組み合わせである信号を信号受信体に送信する工程、
(7)パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、電子メール受信デバイスまたはその他ポータブルデバイスである信号受信体とシート分配装置を関連させる工程、
(8)これらに限られるものではないが、(a)分配器から除去されたシートの合計数、(b)分配器から除去された最後のシート、(c)(i)分配器から完全に除去される準備の整った、あるいは(ii)分配器から部分的に除去される準備の整った分配器内にあるシートの位置、および(d)スタックに残ったシートの数、またはこれらの組み合わせをはじめとするシートスタックの1つ以上の特徴をモニターする信号受信体とシート分配装置を関連させる工程と、
(9)パーソナルコンピュータである信号受信体とシート分配装置を関連させる工程であって、一組のデータがシート分配装置から除去される1枚以上のシートと関連させた工程。
【0083】
C パーソナルコンピュータと組み合わせたスイッチとしての使用
本発明の更なる望ましい実施形態において、シート分配装置は、パーソナルコンピュータと組み合わせて用いられて、特定の機能および/またはフィードバック、すなわち、シート分配から除去された特定のフラグと共にコンピュータに入力されたデータと関連させる能力を使用者に与える。シート分配装置は、USBポートを介してパーソナルコンピュータに接続されていてもよい。シート分配装置から除去された各シートは、キーボード、文書走査デバイス等のようなユーザーインタフェースを介してパーソナルコンピュータに入力された一組のデータと関連させてもよい。例えば、シート分配装置から除去されたシートを文書に配置して文書にフラグを付けてもよい。文書関連データは、パーソナルコンピュータに存在させておいても、シート分配装置からのシートの除去直前または直後に入力してもよい。
【0084】
本実施形態において、一組のデータを、シート分配装置から除去された1つ以上のシートと関連させる方法が開示されており、(a)第1のシートをシート分配装置内のシートスタックから少なくとも部分的に除去する工程であって、第1のシートを少なくとも部分的に除去する工程によってシート分配装置内の第1の位置から第2の位置へシートスタックを動かす工程と、(b)第1のシートと関連させた一組のデータをユーザーインタフェースを介してパーソナルコンピュータに入力する工程とを含む。
【0085】
本実施形態において、パーソナルコンピュータでコンピュータソフトウェアを用いてスイッチの動作をモニターしてもよい。分配器内のスイッチにより生成された信号を受信する際(すなわち、シートスタックの位置の変化)、イメージタグ社(ImageTag,Inc.)(アリゾナ州チャンドラー(Chandler,AZ))より市販されているソフトウェアパッケージ、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアを開始する等、1つ以上の適切な動作をソフトウェアは実行する。本発明のシート分配装置を、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアと連結すると数多くの望ましい結果が得られる。
【0086】
本発明の前に、使用者は、バーコード値を新たなパッド(すなわち、シートスタック)の第1のタグ(またはシート)からクイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアへ入力する必要があった。各タグ(またはシート)を文書に分配し、取り付けた後、使用者は、ソフトウェアを起動し、文書のタグ番号を入力し、データ入力インタフェースへ移動して、走査する文書の記述子を付加しておく必要があった。クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアは、(1)タグ分配操作、(2)文書の走査、および(3)エラー、特にオミッションエラーに大きな機会を与えるデータの入力を緩く連結する、この操作の各フェーズにおいて使用者を支援する高性能なものであった。緩く連結されたシステムでは、タグおよび関連データが「不一致」となる機会が増大し、概して不満足なシステムとなっていた。
【0087】
本発明は、上述したプロセスにおいて起こり得るエラーを排除するものである。本発明の一実施形態において、使用者は尚、第1のバーコート番号を新たなパッド(またはシートスタック)の第1のシートから入力している。文書を走査するときにタグが分配される。PC常駐ソフトウェアが、分配器のスイッチ動作を感知して、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアを起動する。ソフトウェアのインタフェースは、即時に、現在のタグのバーコート番号と共に、データ入力インタフェースを切り替える。データ入力完了に際して、使用者は文書記述をサブミットし、カウンタが1つずつ増分して、クイックタグ(KwikTag)(商標)ソフトウェアを終了する。常駐ソフトウェアが更なるシート分配のためにUSBポートをモニターし続ける。シート分配装置から除去された追加のタグからのバーコードは、ソフトウェアによって既に計算され、追加のバーコード情報を入力する必要性が排除される。データ入力インタフェースへ直接動作を分配しようとすることにより、物理、タグ付加文書およびその関連のデジタルデータは大幅に密となり、システム精密度およびユーザー満足度が増大し、かつ文書記録プロセスが能率化する。
【0088】
D 香気生成デバイスとしての使用
本発明の他の実施形態において、シート分配装置は、上述した香気生成デバイスとして用いられる。
【0089】
E 火炎生成デバイスとしての使用
本発明のさらに他の実施形態において、シート分配装置は、上述した火炎生成デバイスとして用いられる。
【0090】
F スイッチおよび香気生成デバイスとしての使用
本発明の更に他の実施形態において、シート分配装置は、上述したスイッチと香気生成デバイス(または火炎生成デバイス)の両方として用いられる。例えば、シート分配装置からシートを除去すると、シート分配装置のスイッチコンポーネントがアラームクロックをオフにして、香気生成コンポーネントが新鮮な香気を与えて使用者の目を覚ます補助となる。
【0091】
特定の実施形態について本明細書で詳細に記載してきたが、当業者であれば、前述のことが理解できれば、これらの実施形態の代替、変形、および等価物を容易に想定できるであろう。従って、本発明の範囲は添付の請求項およびその等価物として評価できるものとする。
【符号の説明】
【0092】
10 シート分配装置
11 筐体
12 上部筐体部分
13 下部筐体部分
14 上面
15 側壁
16 外周
17 シートタブ部分
18 スロット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者へのフィードバックまたはシート分配以外の機能を提供可能なシート分配装置であって、
前記フィードバックは、(a)前記シート分配装置の筐体の内部で、分配可能なシートスタックの下に配置され、該筐体内での該シートスタックの移動により目視できるインディシアの、視覚フィードバック、(b)前記筐体の内部または外部の視覚フィードバック生成/信号受信デバイスからの視覚フィードバック、(c)前記筐体の内部または外部の音声フィードバック生成/信号受信デバイスからの音声フィードバック、(d)(i)前記筐体の内部からの、または(ii)前記筐体の内部もしくは外部の芳香フィードバック生成/信号受信デバイスからの、芳香フィードバック、または(e)これらの組み合わせを含み、
前記機能は、(A)信号を前記筐体の内部または外部の信号受信デバイスに送信することを含む、シート分配装置。
【請求項2】
前記シート分配装置の筐体の内部でシートスタックの下に配置され、該筐体内での該シートスタックの移動により目視できるインディシアの視覚フィードバックを与える、請求項1に記載のシート分配装置において、
前記筐体が、
開口部を有する上部筐体部材と、
前記上部筐体部材に少なくとも一時的に取り付けられる上面を有する下部筐体部材とを備え、
前記分配可能なシートスタックが、前記上部筐体部材と前記下部筐体部材との間に配置され、シートを該シートスタックから除去する間に、前記筐体の内部で第1位置から第2位置まで往復移動する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項3】
前記上部筐体部材が透明または半透明で、該上部筐体部材を通して前記下部筐体部材の上面および前記シートスタックが目視可能であり、前記下部筐体部材の前記上面が、1つ以上の画像を該下部筐体部材の該上面に有しており、前記シートスタックが前記第1位置または前記第2位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視できる、請求項2に記載のシート分配装置。
【請求項4】
前記下部筐体部材の前記上面が、該下部筐体部材の該上面に2つ以上の画像を有しており、前記シートスタックが前記第1位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視でき、前記シートスタックが前記第2位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視できる、請求項2に記載のシート分配装置。
【請求項5】
前記下部筐体部材の前記上面が、該下部筐体部材の該上面に3つ以上の画像を有しており、前記シートスタックが前記第1位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視でき、前記シートスタックが前記第2位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視でき、前記シートスタックが完全に分配されたときに、少なくとも1つの画像を目視できる、請求項2に記載のシート分配装置。
【請求項6】
前記筐体の内部または外部の信号受信デバイスへ信号を送信できる請求項1に記載のシート分配装置において、
少なくとも1つの活性化可能デバイスを具備し、該少なくとも1つの活性化可能デバイスが、前記筐体の内部での前記シートスタックの移動により活性化する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが、機械的スイッチ、フォトダイオード、雄雌一対の電気接触子、またはこれらの組み合わせを含む、請求項6に記載のシート分配装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが、機械的スイッチを含み、前記シートスタックが該機械的スイッチを閉じるときに該機械的スイッチは「オン」であり、該機械的スイッチが開いているときは「オフ」である、請求項7に記載のシート分配装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが、前記シートスタック上に第1の可動電気接触子と第2の静置電気接触子とを含み、該第2の静置電気接触子が、第1位置と第2位置との間の往復経路の少なくとも一部を形成する、請求項7に記載のシート分配装置。
【請求項10】
前記シートスタックが光センサから前記フォトダイオードまで光のビームを妨害するときに、前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが「オン」である、請求項7に記載のシート分配装置。
【請求項11】
前記筐体の内部または外部の音声フィードバック生成/信号受信デバイスからの音声フィードバックを提供できる、請求項1に記載のシート分配装置において、
前記シート分配装置の内部または前記シート分配装置の外部に配置されたサウンド生成デバイスを具備する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項12】
芳香フィードバックを提供できる、請求項1に記載のシート分配装置において、
外部側壁表面と内部側壁表面とを有する開放側壁により囲まれた開口部であって、シートを個別に分配するために前記筐体に設けられる開口部と、
前記シート分配装置から除去されたシートと前記筐体の内面との間の摩擦の量を増大させるために、前記開放側壁の前記内部側壁表面の少なくとも一部に設けられる凹凸コーティングとを含み、
前記シートスタックの少なくとも1枚のシートが、該シートの上面にシートコーティングを有しており、該シートが前記凹凸コーティングの上を通るときに、該シートコーティングの少なくとも一部が該シートから分離する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項13】
前記シートコーティングが中空微小球体を含む、請求項12に記載のシート分配装置。
【請求項14】
前記中空微小球体がフレグランスまたは香水を含有している、請求項13に記載のシート分配装置。
【請求項15】
前記シートコーティングが、塩素酸カリウム、黄燐および硫黄を含有する可燃性組成物を含む、請求項12に記載のシート分配装置。
【請求項16】
前記シート分配装置が、前記筐体の内部または外部の芳香フィードバック生成/信号受信デバイスに信号を送信することにより、芳香フィードバックを提供できる、請求項12に記載のシート分配装置。
【請求項17】
請求項2に記載のシート分配装置を製造する方法であって、
前記下部筐体部材の前記上面にインディシアを設けることと、
前記下部筐体部材の前記上面に前記シートスタックを配置することと、
前記下部筐体部材の前記上面に、透明または半透明の上部筐体部材を取り付けることと、を含む、方法。
【請求項18】
請求項6に記載のシート分配装置を製造する方法であって、
1つ以上の活性化可能デバイスを前記シート分配装置の筐体に組み込むことを含み、該1つ以上の活性化可能デバイスが、前記筐体内でのシートスタックの移動により活性化する、方法。
【請求項19】
請求項12に記載のシート分配装置を製造する方法であって、
シート分配装置の筐体の内部表面に凹凸または粗コーティング材を適用して、前記シート分配装置から除去されたシートと前記筐体の内部表面との間の摩擦の量を増大させることを含む、方法。
【請求項20】
使用者へフィードバックを提供する方法であって、
第1のシートをシート分配装置の内部のシートスタックから少なくとも部分的に除去することを含み、
前記フィードバックは、(a)前記シート分配装置の筐体の内部で、シートスタックの下に配置され、該筐体内での該シートスタックの移動により目視できるインディシアの、視覚フィードバック、(b)前記筐体の内部または外部の視覚フィードバック生成/信号受信デバイスからの視覚フィードバック、(c)前記筐体の内部または外部の音声フィードバック生成/信号受信デバイスからの音声フィードバック、(d)(i)前記筐体の内部からの、または(ii)前記筐体の内部もしくは外部の芳香フィードバック生成/信号受信デバイスからの、芳香フィードバック、または(e)これらの組み合わせを含む、方法。
【請求項21】
信号受信デバイスへ信号を送信する方法であって、
第1のシートをシート分配装置の内部のシートスタックから少なくとも部分的に除去することを含む、方法。
【請求項22】
前記信号受信デバイスが前記シート分配装置の筐体の内部にある、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
請求項1に記載のシート分配装置と、
少なくとも1つの信号受信デバイスと、を具備するシート分配装置システム。
【請求項24】
前記信号受信デバイスが、スピーカ、サウンド生成デバイス、ライト、ガスバーナー、ガス丸太暖炉、ストップウォッチ、タイマー、アラームクロック、車両点火システム、部屋脱臭剤、ストーブ、電化器具、パーソナルコンピュータ、計算機、ハンドヘルドコンピュータ、電子ハンドヘルドオーガナイザ、電子メール受信デバイスまたは携帯電話を含む、請求項23に記載のシート分配装置システム。
【請求項1】
使用者へのフィードバックまたはシート分配以外の機能を提供可能なシート分配装置であって、
前記フィードバックは、(a)前記シート分配装置の筐体の内部で、分配可能なシートスタックの下に配置され、該筐体内での該シートスタックの移動により目視できるインディシアの、視覚フィードバック、(b)前記筐体の内部または外部の視覚フィードバック生成/信号受信デバイスからの視覚フィードバック、(c)前記筐体の内部または外部の音声フィードバック生成/信号受信デバイスからの音声フィードバック、(d)(i)前記筐体の内部からの、または(ii)前記筐体の内部もしくは外部の芳香フィードバック生成/信号受信デバイスからの、芳香フィードバック、または(e)これらの組み合わせを含み、
前記機能は、(A)信号を前記筐体の内部または外部の信号受信デバイスに送信することを含む、シート分配装置。
【請求項2】
前記シート分配装置の筐体の内部でシートスタックの下に配置され、該筐体内での該シートスタックの移動により目視できるインディシアの視覚フィードバックを与える、請求項1に記載のシート分配装置において、
前記筐体が、
開口部を有する上部筐体部材と、
前記上部筐体部材に少なくとも一時的に取り付けられる上面を有する下部筐体部材とを備え、
前記分配可能なシートスタックが、前記上部筐体部材と前記下部筐体部材との間に配置され、シートを該シートスタックから除去する間に、前記筐体の内部で第1位置から第2位置まで往復移動する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項3】
前記上部筐体部材が透明または半透明で、該上部筐体部材を通して前記下部筐体部材の上面および前記シートスタックが目視可能であり、前記下部筐体部材の前記上面が、1つ以上の画像を該下部筐体部材の該上面に有しており、前記シートスタックが前記第1位置または前記第2位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視できる、請求項2に記載のシート分配装置。
【請求項4】
前記下部筐体部材の前記上面が、該下部筐体部材の該上面に2つ以上の画像を有しており、前記シートスタックが前記第1位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視でき、前記シートスタックが前記第2位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視できる、請求項2に記載のシート分配装置。
【請求項5】
前記下部筐体部材の前記上面が、該下部筐体部材の該上面に3つ以上の画像を有しており、前記シートスタックが前記第1位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視でき、前記シートスタックが前記第2位置にあるときに、少なくとも1つの画像を目視でき、前記シートスタックが完全に分配されたときに、少なくとも1つの画像を目視できる、請求項2に記載のシート分配装置。
【請求項6】
前記筐体の内部または外部の信号受信デバイスへ信号を送信できる請求項1に記載のシート分配装置において、
少なくとも1つの活性化可能デバイスを具備し、該少なくとも1つの活性化可能デバイスが、前記筐体の内部での前記シートスタックの移動により活性化する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが、機械的スイッチ、フォトダイオード、雄雌一対の電気接触子、またはこれらの組み合わせを含む、請求項6に記載のシート分配装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが、機械的スイッチを含み、前記シートスタックが該機械的スイッチを閉じるときに該機械的スイッチは「オン」であり、該機械的スイッチが開いているときは「オフ」である、請求項7に記載のシート分配装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが、前記シートスタック上に第1の可動電気接触子と第2の静置電気接触子とを含み、該第2の静置電気接触子が、第1位置と第2位置との間の往復経路の少なくとも一部を形成する、請求項7に記載のシート分配装置。
【請求項10】
前記シートスタックが光センサから前記フォトダイオードまで光のビームを妨害するときに、前記少なくとも1つの活性化可能デバイスが「オン」である、請求項7に記載のシート分配装置。
【請求項11】
前記筐体の内部または外部の音声フィードバック生成/信号受信デバイスからの音声フィードバックを提供できる、請求項1に記載のシート分配装置において、
前記シート分配装置の内部または前記シート分配装置の外部に配置されたサウンド生成デバイスを具備する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項12】
芳香フィードバックを提供できる、請求項1に記載のシート分配装置において、
外部側壁表面と内部側壁表面とを有する開放側壁により囲まれた開口部であって、シートを個別に分配するために前記筐体に設けられる開口部と、
前記シート分配装置から除去されたシートと前記筐体の内面との間の摩擦の量を増大させるために、前記開放側壁の前記内部側壁表面の少なくとも一部に設けられる凹凸コーティングとを含み、
前記シートスタックの少なくとも1枚のシートが、該シートの上面にシートコーティングを有しており、該シートが前記凹凸コーティングの上を通るときに、該シートコーティングの少なくとも一部が該シートから分離する、請求項1に記載のシート分配装置。
【請求項13】
前記シートコーティングが中空微小球体を含む、請求項12に記載のシート分配装置。
【請求項14】
前記中空微小球体がフレグランスまたは香水を含有している、請求項13に記載のシート分配装置。
【請求項15】
前記シートコーティングが、塩素酸カリウム、黄燐および硫黄を含有する可燃性組成物を含む、請求項12に記載のシート分配装置。
【請求項16】
前記シート分配装置が、前記筐体の内部または外部の芳香フィードバック生成/信号受信デバイスに信号を送信することにより、芳香フィードバックを提供できる、請求項12に記載のシート分配装置。
【請求項17】
請求項2に記載のシート分配装置を製造する方法であって、
前記下部筐体部材の前記上面にインディシアを設けることと、
前記下部筐体部材の前記上面に前記シートスタックを配置することと、
前記下部筐体部材の前記上面に、透明または半透明の上部筐体部材を取り付けることと、を含む、方法。
【請求項18】
請求項6に記載のシート分配装置を製造する方法であって、
1つ以上の活性化可能デバイスを前記シート分配装置の筐体に組み込むことを含み、該1つ以上の活性化可能デバイスが、前記筐体内でのシートスタックの移動により活性化する、方法。
【請求項19】
請求項12に記載のシート分配装置を製造する方法であって、
シート分配装置の筐体の内部表面に凹凸または粗コーティング材を適用して、前記シート分配装置から除去されたシートと前記筐体の内部表面との間の摩擦の量を増大させることを含む、方法。
【請求項20】
使用者へフィードバックを提供する方法であって、
第1のシートをシート分配装置の内部のシートスタックから少なくとも部分的に除去することを含み、
前記フィードバックは、(a)前記シート分配装置の筐体の内部で、シートスタックの下に配置され、該筐体内での該シートスタックの移動により目視できるインディシアの、視覚フィードバック、(b)前記筐体の内部または外部の視覚フィードバック生成/信号受信デバイスからの視覚フィードバック、(c)前記筐体の内部または外部の音声フィードバック生成/信号受信デバイスからの音声フィードバック、(d)(i)前記筐体の内部からの、または(ii)前記筐体の内部もしくは外部の芳香フィードバック生成/信号受信デバイスからの、芳香フィードバック、または(e)これらの組み合わせを含む、方法。
【請求項21】
信号受信デバイスへ信号を送信する方法であって、
第1のシートをシート分配装置の内部のシートスタックから少なくとも部分的に除去することを含む、方法。
【請求項22】
前記信号受信デバイスが前記シート分配装置の筐体の内部にある、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
請求項1に記載のシート分配装置と、
少なくとも1つの信号受信デバイスと、を具備するシート分配装置システム。
【請求項24】
前記信号受信デバイスが、スピーカ、サウンド生成デバイス、ライト、ガスバーナー、ガス丸太暖炉、ストップウォッチ、タイマー、アラームクロック、車両点火システム、部屋脱臭剤、ストーブ、電化器具、パーソナルコンピュータ、計算機、ハンドヘルドコンピュータ、電子ハンドヘルドオーガナイザ、電子メール受信デバイスまたは携帯電話を含む、請求項23に記載のシート分配装置システム。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−30685(P2010−30685A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−211940(P2009−211940)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【分割の表示】特願2004−555334(P2004−555334)の分割
【原出願日】平成15年10月17日(2003.10.17)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−211940(P2009−211940)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【分割の表示】特願2004−555334(P2004−555334)の分割
【原出願日】平成15年10月17日(2003.10.17)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】
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