説明

シート給紙装置およびそれを備えた画像形成装置

【課題】シートが斜め姿勢で読取位置に搬送されることを抑制することが可能なシート給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】シート給紙装置は、湾曲形状を有し、画像を有するシートを、画像が読み取られる読取位置に搬送するための湾曲搬送路であって、湾曲形状を有する外側ガイドフレームと、外側ガイドフレームの内側に位置し、外側ガイドフレームの湾曲形状に沿って湾曲する内側ガイドフレームとによって画定される湾曲搬送路と、シートを搬送する搬送部材と、内側ガイドフレームと外側ガイドフレームとの間の間隔を狭くする手段であって、シートの搬送方向先端を外側ガイドフレームに向けてガイドするガイド手段とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を有する原稿等のシートを画像形成装置の読取装置に自動的に搬送するシート給紙装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機等の画像形成装置は、画像を有する原稿等の原稿シートを所定の読取位置に搬送するシート給紙装置と、読取位置において原稿シートの原稿画像を読み取って画像データを得る読取装置と、画像データに基づく画像を記録シート上に形成する画像形成部とを含む。
【0003】
特許文献1のシート給紙装置は、原稿シートを搬送するための搬送路を有する。搬送路は、湾曲した形状を有する湾曲部を有すると共に、画像が読み取られる読取位置を、シート搬送方向から見て湾曲部よりも下流側において有する。湾曲部は、湾曲形状を有する外側のガイド部材と、外側ガイドフレームの内側に位置し、外側ガイドフレームの湾曲形状に従って湾曲する内側ガイドフレームとによって画定されている。原稿シートは、湾曲部を通過するとき、その湾曲形状に従って曲げられつつ、読取位置に搬送される。読取位置に到達した原稿シートは、その画像が読取装置によって読み取られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−94060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のシート給紙装置では、原稿シートは、湾曲部を通過するとき、外側ガイドフレームに接触し、外側ガイドフレームの湾曲形状によって湾曲されつつ搬送される。そのため、原稿シートのシート先端は、外側ガイドフレームに接触したとき、ばたつきやすい。シート先端のばたつきは、原稿シートが薄紙の場合、特に発生し易い。シート先端がばたつくと、原稿シートは斜め姿勢を取った状態で読取位置に搬送されやすくなる。その結果、原稿シート上の画像は正確に読み取られず、記録シート上に良好な画像を形成することができない。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、シートが斜め姿勢で読取位置に搬送されることを抑制することが可能なシート給紙装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るシート給紙装置は、湾曲形状を有し、画像を有するシートを、前記画像が読み取られる読取位置に搬送するための湾曲搬送路であって、湾曲形状を有する外側ガイドフレームと、前記外側ガイドフレームの内側に位置し、前記外側ガイドフレームの湾曲形状に沿って湾曲する内側ガイドフレームとによって画定される湾曲搬送路と、前記シートを搬送する搬送部材と、前記内側ガイドフレームと前記外側ガイドフレームとの間の間隔を狭くする手段であって、前記シートの搬送方向先端を前記外側ガイドフレームに向けてガイドするガイド手段とを含む。
【0008】
本発明に係るシート給紙装置によれば、シートは、湾曲搬送路を通るとき、外側ガイドフレームによって湾曲されつつ読取位置に向けて搬送される。シートの先端は、ガイド手段によって外側ガイドフレームに向けてガイドされる。このガイド手段は、内側ガイドフレームと外側ガイドフレームとの間の間隔を狭くしたうえで、シート先端をガイドする。シート先端は、外側ガイドフレームに到達する前に、湾曲搬送路における狭くなった部分に通されるので、シート先端がシート幅方向においてばたつくことが抑制される。そのため、シート先端は、適正な姿勢に維持された状態で外側ガイドフレームに到達し易くなる。これにより、シート先端がその全体にわたって同じタイミングで曲がり始めるので、シートが斜め姿勢となった状態で読取位置に搬送されることが抑制される。その結果、シートは、適正な姿勢で読取位置に搬送され、シート上の画像が正確に読み取られる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態では、前記ガイド手段は、前記内側ガイドフレームに形成され、前記間隔が狭くなるように前記外側ガイドフレームに向かって突出する突出部分から構成されている。
【0010】
この構成によれば、内側ガイドフレームに、外側ガイドフレームに向かって突出する突出部分を形成するのみで、内側ガイドフレームおよび外側ガイドフレーム間の間隔を容易に狭くすることができる。
【0011】
本発明の他の好ましい実施形態では、前記突出部分は、前記シートが搬送されるシート搬送方向から見て前記湾曲搬送路の上流側部分に位置している。
【0012】
この構成によれば、シート先端が外側ガイドフレームに接触するよりも前に、シート先端を、湾曲搬送路における狭くなった部分に通すことが確実に行える。
【0013】
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記突出部分は、前記シート搬送方向と直交するシート幅方向に並設された複数の突出片から構成されている。
【0014】
この構成によれば、突出部分である複数の突出片は、シート幅方向に並設されているので、シート先端を、その全体にわたって同じタイミングで曲げることが容易である。
【0015】
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記内側ガイドフレームは、前記外側ガイドフレームに向かって突出すると共に、前記シート搬送方向に延び、前記シートをガイドするための内側ガイドリブをさらに有し、前記複数の突出片のそれぞれは、前記シート搬送方向に延び、前記内側ガイドリブよりも前記外側ガイドフレームに向かって突出している。
【0016】
この構成によれば、内側ガイドフレームは、ガイド手段である複数の突出片に加え、内側ガイドリブをさらに有している。そのため、本発明に係るシート給紙装置は、シートの読取位置への斜め搬送を抑制することができるだけでなく、シートの読取位置への円滑な搬送を確保することができる。
【0017】
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記外側ガイドフレームは、前記内側ガイドフレームに向かって突出すると共に、前記シート搬送方向に延び、前記シートをガイドするための外側ガイドリブを有し、前記外側ガイドリブは、前記シート幅方向に並設されており、前記突出片は、前記シート幅方向において、前記外側ガイドリブと互い違いとなるように配列されている。
【0018】
この構成によれば、外側ガイドフレームにも外側ガイドリブが設けられているので、シートの読取位置への円滑な搬送を確保することができる。しかも、外側ガイドリブと突出片は、シート幅方向において互い違いに配列されているので、外側ガイドフレームおよび内側ガイドフレーム間の間隔が局所的に狭くなり過ぎることはない。これにより、シートの搬送性が低下することはない。
【0019】
本発明に係る画像形成装置は、原稿シートを搬送するための搬送路と、前記原稿シートの原稿画像が読み取られる読取位置とを有し、前記原稿シートを前記読取位置に搬送する原稿給紙装置と、前記読取位置において前記原稿画像を読み取って画像データを得る読取装置と、前記画像データに基づく画像を記録シート上に形成する画像形成部とを含み、前記原稿給紙装置として、上記構成のシート給紙装置が用いられている。
【0020】
本発明に係る画像形成装置は、原稿シートが斜め姿勢で読取位置に搬送されることを抑制することが可能な原稿給紙装置を用いている。これにより、原稿画像が読取装置によって正確に読み取られる。その結果、良好な画像が記録シート上に形成される。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係るシート給紙装置およびそれを備えた画像形成装置によれば、シートが斜め姿勢で読取位置に搬送されることを抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図2】自動原稿給紙装置の外観を示す斜視図である。
【図3】画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
【図4】自動原稿給紙装置の要部断面図である。
【図5】自動原稿給紙装置の第2搬送路およびその周辺の断面図である。
【図6】図5のV−V線に沿って切断した場合の第2搬送路の斜視図である。
【図7】図5のV−V線に沿って切断した断面図である。
【図8】外側ガイドフレーム側から見た内側ガイドフレームの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図、図2は、自動原稿給紙装置3の外観を示す斜視図、図3は、画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。ここでは、画像形成装置1として胴内排紙型の複写機を例示しているが、画像形成装置は1、プリンタ、ファクシミリ装置、或いは、これらの機能を備える複合機であってもよい。
【0024】
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有し胴内空間(胴内排紙部24)を備えた装置本体2、装置本体2の上面に配置された自動原稿給紙装置3(シート給紙装置)、及び装置本体2の下側に組み付けられた増設給紙ユニット4を含む。
【0025】
装置本体2は、記録シートに対して画像形成処理を行う。装置本体2は、略直方体形状の下部筐体21と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、下部筐体21と上部筐体22とを連結する連結筐体23とを含む。下部筐体21には画像形成のための各種機器が収容され、上部筐体22には原稿画像を光学的に読み取るための各種機器が収容されている。下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる胴内空間が、画像形成後のシートを収容可能な胴内排紙部24とされている。連結筐体23は、装置本体2の右側面の側に配置され、胴内排紙部24へシートを排出するための排出口961(図3)が設けられている。
【0026】
胴内排紙部24として利用される前記胴内空間は、装置本体2の前面及び左側面において外部に開放されている。ユーザは、これらの開放部分から手を差し入れ、胴内排紙部24から画像形成後のシートを取り出すことが可能である。前記胴内空間の底面241は、下部筐体21の上面で区画され、排出口961から排出されたシートが積載される。
【0027】
上部筐体22の前面には、操作パネルユニット25が突出して設けられている。操作パネルユニット25は、テンキー、スタートキーなどを含む操作キー251及びLCDタッチパネル252などを備え、ユーザからの各種の操作指示の入力を受け付ける。ユーザは、操作パネルユニット25を通じて、印刷されるシートの枚数等を入力したり、印刷濃度等を入力したりすることができる。
【0028】
下部筐体21には、画像形成処理が施される記録シートを収容する給紙カセット211が装着されている。増設給紙ユニット4もまた、画像形成処理が施される記録シートを収容する給紙カセット41、42を含む。これら給紙カセット211、41、42は、自動給紙用に設けられたカセットであり、大量の記録シートをサイズ別に収容することができる。また、給紙カセット211、41、42は、下部筐体21又は増設給紙ユニット4の前面から手前方向に引出可能である。なお、図3では、下部筐体21の給紙カセット211のみを描いている。
【0029】
装置本体2の右側面には、ユーザに手差し給紙を行わせるためのマルチトレイユニットMが装着されている。マルチトレイユニットMは、手差しの記録シートが載置される給紙トレイ43と、前記記録シートを下部筐体21内の画像形成部へ搬入する給紙ユニット44とを含む。給紙トレイ43は、その下端部において下部筐体21に対して開閉自在に取り付けられており、不使用時は閉状態とされる。ユーザは、手差し給紙を行う場合、給紙トレイ43を開き、その上に記録シートを載置する。
【0030】
自動原稿給紙装置3は、装置本体2の上面に、その後面の側において回動自在に取り付けられている。なお、図3では、この自動原稿給紙装置3の記載を省いている。自動原稿給紙装置3は、装置本体2における所定の原稿読取位置(第1コンタクトガラス222が組み付けられた位置)に向けて、複写される原稿シートを自動給紙する。一方、ユーザが手置きで原稿シートを所定の原稿読取位置(第2コンタクトガラス223の配置位置)に載置する場合は、自動原稿給紙装置3は上方に開けられる。
【0031】
図2を参照して、自動原稿給紙装置3は、本体ハウジング30、原稿給紙トレイ31、原稿搬送部32、原稿排紙トレイ33及び原稿反転トレイ31Bを備える。本体ハウジング30は、自動原稿給紙装置3に備えられている各種の機構を収容する筐体であって、原稿搬送部32を収容する左側部分に、上方に隆起した前壁部301及び後壁部302を有すると共に、右側部分に、ほぼフラットな低層部分を備えている。
【0032】
原稿給紙トレイ31は、画像読取位置へ給送される原稿シートが載置されるトレイであって、本体ハウジング30の給送口30Hから延出するように、本体ハウジング30に付設されている。原稿給紙トレイ31には、載置された原稿シートの幅合わせを行うための一対のカーソル311が備えられている。
【0033】
原稿搬送部32は、原稿給紙トレイ31上の原稿シートを、画像読取位置を経由して原稿排紙トレイ33まで搬送する搬送路及び搬送機構を備える。原稿搬送部32は、本体ハウジング30の前壁部301及び後壁部302の間の開口に嵌め込まれる上部カバーユニット32Uを含む。
【0034】
原稿排紙トレイ33は、原稿画像が光学的に読み取られた後の原稿シートが排出されるトレイである。本体ハウジング30の右側における前記低層部分の上面が、原稿排紙トレイ33とされている。原稿反転トレイ31Bは、両面に原稿画像を有する原稿シートの読取の際に、当該原稿シートが一時的に排出されるトレイである。
【0035】
続いて、図3に基づいて、装置本体2の内部構造を説明する。下部筐体21の内部には、上方から順に、トナーコンテナ99Y、99M、99C、99K、中間転写ユニット92、画像形成部93、露光ユニット94、及び上述の給紙カセット211が収容されている。
【0036】
画像形成部93は、フルカラーのトナー像を形成するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各トナー像を形成する4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを備える。各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周囲に配置された、帯電器12、現像装置13、一次転写ローラ14及びクリーニング装置15とを含む。
【0037】
感光体ドラム11は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。感光体ドラム11としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。帯電器12は、感光体ドラム11の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム11の周面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。
【0038】
現像装置13は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム11の周面にトナーを供給する。現像装置13は、2成分現像剤用のものであり、攪拌ローラ16、17、磁気ローラ18、及び現像ローラ19を含む。攪拌ローラ16、17は、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。磁気ローラ18の周面には2成分現像剤層が担持され、現像ローラ19の周面には、磁気ローラ18と現像ローラ19との間の電位差によってトナーが受け渡されることにより形成されたトナー層が担持される。現像ローラ19上のトナーは、感光体ドラム11の周面に供給され、前記静電潜像が現像される。
【0039】
一次転写ローラ14は、中間転写ユニット92に備えられている中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム11とニップ部を形成し、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置15は、トナー像転写後の感光体ドラム11の周面を清掃する。
【0040】
イエロー用トナーコンテナ99Y、マゼンタ用トナーコンテナ99M、シアン用トナーコンテナ99C、及びブラック用トナーコンテナ99Kは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCK各色に対応する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置13に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。
【0041】
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々に設けられた感光体ドラム11の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
【0042】
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922及び従動ローラ923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム11からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、給紙カセット211から供給される記録シートに、二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラ922及び従動ローラ923は、下部筐体21によって回転自在に支持される。
【0043】
給紙カセット211(41、42)は、複数の記録シートが積層されてなるシート束を収納する。給紙カセット211の右端側の上部には、ピックアップローラ212が配置されている。ピックアップローラ212の駆動により、給紙カセット211内のシート束の最上層の記録シートが1枚ずつ繰り出され、搬入搬送路26へ搬入される。一方、給紙トレイ43に載置された手差しの記録シートは、給紙ユニット44の給紙ローラ45の駆動によって、搬入搬送路26へ搬入される。
【0044】
搬入搬送路26の下流側には、二次転写部98、定着ユニット97及び排紙ユニット96を経由して排出口961まで延びるシート搬送路28が設けられている。シート搬送路28の上流部分は、下部筐体21に形成された内壁と、反転搬送ユニット29の内側面を形成する内壁との間に形成されている。なお、反転搬送ユニット29の外側面は、両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路291の片面を構成している。シート搬送路28の、二次転写部98よりも上流側にはレジストローラ対27が配置されている。シートは、レジストローラ対27にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで、二次転写部98に送り出される。
【0045】
連結筐体23の内部には、定着ユニット97と排紙ユニット96とが収納されている。定着ユニット97は、定着ローラと加圧ローラとを含み、二次転写部98においてトナー像が二次転写された記録シートを加熱及び加圧することで、定着処理を施す。定着処理されたカラー画像付の記録シートは、定着ユニット97の下流に配置されている排紙ユニット96により、排出口961から胴内排紙部24に向けて排出される。
【0046】
上部筐体22の上面には、第1コンタクトガラス222と第2コンタクトガラス223とが嵌め込まれている。第1コンタクトガラス222は、自動原稿給紙装置3から自動給送される原稿シートの読取用に設けられている。第2コンタクトガラス223は、手置きされる原稿シートの読取用に設けられている。
【0047】
上部筐体22の内部には、原稿の画像情報を光学的に読み取るための走査機構224と撮像素子225とが収容されている。走査機構224および撮像素子225が読取装置を構成する。走査機構224は、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含み、原稿からの反射光を撮像素子225に導く。撮像素子225は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路(図略)でデジタル電気信号に変換された後、露光ユニット94に入力される。
【0048】
続いて、図4に基づき、自動原稿給紙装置3の内部構造について詳述する。図4は、自動原稿給紙装置3の要部(原稿搬送部32)の断面図である。原稿搬送部32は、第1〜第5搬送路341〜345と、これら第1〜第5搬送路341〜345の適所に配置された第1〜第5搬送ローラ対351〜355(搬送部材)と、原稿トレイ31に載置された原稿シートを原稿搬送部32内へ送り込む原稿給送ユニット5とを備える。
【0049】
第1〜第5搬送路341〜345は、原稿シートを搬送するための搬送路を構成する。第1、第2及び第3搬送路341、342、343は、給送口30Hから、原稿画像の光学的な原稿読取位置Xを経由して、原稿シートを原稿排紙トレイ33に排紙する排紙口30Eまで延びる、U字型に湾曲した搬送路を構成している。一方、第4及び第5搬送路344、345は、両面に原稿画像を有する原稿シートの読取の際に、当該原稿シートを反転させるために用いられるスイッチバック搬送路である。
【0050】
第1搬送路341は、原稿給送ユニット5から左方に、やや先下がりに延びる直線状の搬送路であり、原稿給送ユニット5から送り出された原稿シートが最初に通過する搬送路である。第2搬送路342は、第1搬送路341の下流端から、原稿読取位置Xである第1コンタクトガラス222との対向位置まで延びる、湾曲形状の搬送路である。第3搬送路343は、第1コンタクトガラス222との対向位置から右方に、排紙口30Eまでやや先上がりに延びる直線状の搬送路である。なお、第1コンタクトガラス222との対向位置には、原稿シートを第1コンタクトガラス222に摺接させる接面ガイド36が配置されている。
【0051】
第4搬送路344は、第3搬送路343から分岐して上方右に延びる搬送路である。第3搬送路343と第4搬送路344との分岐部には振り分けレバー37が配置されている。振り分けレバー37は、通常の片面読取の場合は原稿シートを第3搬送路343へ案内するが、原稿シートの両面読取が実行される場合において、片面読取を終えた当該原稿シートを表裏反転させる必要が有るときに、原稿シートを第4搬送路344へ案内する。第5搬送路345は、第4搬送路344及び第1搬送路341と原稿反転トレイ31Bとに連通しており、第4搬送路344と連通した部分から、図4では左斜め上方に延びる搬送路であり、表裏反転させる原稿シートを第4搬送路344から受け入れ、第1搬送路341にスイッチバック搬送するための搬送路である。
【0052】
第1、第2、第3、第4及び第5搬送ローラ対351、352、353、354及び355は、それぞれ、原稿シートを搬送する回転駆動力を発生する駆動ローラ351A、352A、353A、354A及び355Aと、これに当接されて従動回転する従動ローラ351B、352B、353B、354B及び355Bとの組み合わせからなる。
【0053】
第1搬送ローラ対351は、第1搬送路341と第2搬送路342との間に配置され、湾曲形状の第2搬送路342に向けて原稿シートを給送する。第2搬送ローラ対352は、原稿読取位置Xの直上流に配置され、この原稿読取位置Xへ原稿シートを送り込む。第3搬送ローラ対353は、原稿読取位置Xの直下流に配置され、画像読取後の原稿シートを、第3搬送路343又は第4搬送路344へ送り出す。第4搬送ローラ対354は、排紙口30Eの近傍に配置され、原稿シートを原稿排紙トレイ33に向けて排出する。第5搬送ローラ対355は、正転及び逆転が可能なローラ対であって第5搬送路345に配置され、原稿反転トレイ31Bを活用して、原稿シートのスイッチバック搬送を実行する。
【0054】
原稿給送ユニット5は、ピックアップローラ51と、ピックアップローラ51よりもシート搬送方向の下流側に配置される原稿給紙ローラ52と、原稿トレイ31に載置された原稿シートの搬送方向先端を規制する一対のストッパ53と、これら部材を保持するホルダ50と、ホルダ50を揺動させる図略の駆動機構とを含む。原稿給送ユニット5は、上部カバーユニット32Uに組み付けられている。
【0055】
ピックアップローラ51は、その軸回りに回転する回転力が与えられ、原稿トレイ31に載置された原稿シートを、1枚ずつ第1搬送路341に向けて送り出す。ピックアップローラ51は、前記駆動機構によるホルダ50の揺動動作により、原稿トレイ31上の原稿シートの上面に接触する給紙位置と、原稿シートの上面から上方に離間した退避位置との間で位置変更する。
【0056】
原稿給紙ローラ52は、ピックアップローラ51から送り出された1枚の原稿シートを第1搬送路341に向けて搬送する。原稿給紙ローラ52と対向する位置には、従動ローラ350が配置されている。第1搬送路341内の原稿シートは、上述した通り、第1搬送ローラ対351によって第2搬送路342に搬送される。
【0057】
次に、図5を参照しながら、第2搬送路342について説明する。図5は、第2搬送路342およびその周辺の断面図である。第2搬送路342は、第1搬送路341を通って図4では左斜め下がりに搬送されてくる原稿シートを、原稿読取位置Xを経由して右方向に搬送するために、第1搬送ローラ対351と第2搬送ローラ対352との間で湾曲した形状を有する湾曲搬送路である。第2搬送路342は、一対の外側ガイドフレーム342aおよび内側ガイドフレーム342bによって画定されている。外側ガイドフレーム342aと内側ガイドフレーム342bとの間の空間に原稿シートが通される。
【0058】
外側ガイドフレーム342aは、原稿シートのシート搬送方向から見て第1搬送ローラ対351の従動ローラ351Bの直下流位置から、第2搬送ローラ対352の従動ローラ352Bに向かって湾曲しつつ延びる湾曲形状の薄板部材である。外側ガイドフレーム342aは、原稿シートのシート幅寸法よりも大きく設定された幅寸法を有する。シート幅寸法は、シート搬送方向と直交する、原稿シートのシート幅方向Wにおける寸法である。
【0059】
内側ガイドフレーム342bは、外側ガイドフレーム342aの内側に位置する湾曲形状の薄板部材である。内側ガイドフレーム342bは、シート搬送方向から見て第1搬送ローラ対351の駆動ローラ351Aの直下流位置から第2搬送ローラ対352の駆動ローラ352Aに向かって、外側ガイドフレーム342aの湾曲形状に沿って湾曲しつつ延びている。内側ガイドフレーム342bは、原稿シートのシート幅寸法よりも大きく設定された幅寸法を有する。
【0060】
内側ガイドフレーム342bには、シート用のガイド手段(突出片70)が設けられている。ガイド手段70は、第1搬送ローラ対351によって第2搬送路342内に搬送されてくる原稿シートの搬送方向先端(以下、シート先端という)を、外側ガイドフレーム342aに向けてガイドする。本実施形態では、ガイド手段は、複数の突出片70から構成されている。
【0061】
突出片70について、図5に加え、図6〜図8を参照しながら説明する。図6は、図5のV−V線に沿って切断した場合の第2搬送路342の斜視図である。図7は、図5のV−V線に沿って切断した断面図である。図8は、外側ガイドフレーム342a側から見た内側ガイドフレーム342bの斜視図である。外側ガイドフレーム342aは、内側ガイドフレーム342bに対向する外側ガイド面342aaを有し、内側ガイドフレーム342bは、外側ガイド面342aaに対向する内側ガイド面342bbを有する。外側ガイド面342aaおよび内側ガイド面342bbは、シート搬送方向に沿って互いに対向している。外側ガイド面342aaと内側ガイド面342bbとの間の間隔は、シート搬送方向に沿ってほぼ均一に設定されている。
【0062】
複数のリブ状の突出片(突出部分)70は、内側ガイドフレーム342bの内側ガイド面342bb上に、シート幅方向Wにおいて並設されている。各突出片70は、シート搬送方向に沿って所定の距離だけ延びるように内側ガイド面342bbに形成されている。一方の最端の突出片70と、他方の最端の突出片70との間の距離は、シート幅寸法よりも若干大きく設定されている。つまり、複数の突出片70は、シート幅寸法にわたって並設されている。
【0063】
複数の突出片70の形成位置は、シート搬送方向から見て第2搬送路342の上流側部分に設定されている。具体的には、各突出片70は、内側ガイドフレーム342bの始端部342bc側から、シート搬送方向から見た内側ガイドフレーム342bの中流部分に向かって延在している。内側ガイドフレーム342bの始端部342bcは、シート搬送方向から見て第1搬送ローラ対351の駆動ローラ351Aの直下流側に位置している。
【0064】
複数の突出片70のそれぞれは、内側ガイド面342bbと外側ガイド面342aaとの間の間隔が狭くなるように内側ガイド面342bbから外側ガイド面342aaに向かって突出している。したがって、第2搬送路342はシート幅方向Wにおいて局所的に狭くなっている。各突出片70の突出高さは、図5および図8に示すように、内側ガイドフレーム342bの始端部342bc側から徐々に大きくなり、頂部710を過ぎて第2搬送路342の下流側部分に向かうにつれて小さくなるように設定されている。突出片70の頂部710と外側ガイド面342aaとの間で、内側ガイド面342bbと外側ガイド面342aaとの間の間隔が最も狭くなる。突出片70の頂部およびその近傍部分と外側ガイド面342aaとの間で、第2搬送路342の幅狭部分Sが形成されている。
【0065】
第2搬送路342の幅狭部分Sにおいて、外側ガイド面342aaにおける、頂部710およびその近傍部分と対向する位置は、原稿シートのシート先端の当接位置Cとして設定されている。当接位置Cは、第2搬送路342内に搬送されてくる原稿シートのシート先端が最初に外側ガイド面342aaに当接する位置である。
【0066】
そして、第1搬送ローラ対351の駆動ローラ351Aおよび従動ローラ351B間のニップ部Nと外側ガイド面342aaの当接位置Cとの間で原稿シートのシート搬送経路Tが延びており、シート搬送経路T上に、突出片70の上流側部分711が位置している。突出片70の上流側部分711の形状や突出高さは、上流側部分711が原稿シートのシート先端を当接位置Cにガイドすることが可能なように適宜設定されている。
【0067】
内側ガイドフレーム342bの内側ガイド面342bbには、突出片70に加え、複数の内側ガイドリブ71が形成されている。複数の内側ガイドリブ71は、シート幅方向Wに並設されている。各内側ガイドリブ71は、シート搬送方向から見て内側ガイドフレーム342bの上流側部分から中流部分にかけて所定の距離だけ延びている。上述した複数の突出片70は、それぞれ、対応する内側ガイドリブ71間に位置している。内側ガイドリブ71も、内側ガイド面342bbから外側ガイド面342aaに向かって突出しているが、突出片70のほうが、内側ガイドリブ71よりも外側ガイド面342aaに向かって突出している。特に、内側ガイドリブ71の突出高さは、第2搬送路342の幅狭部分Sにおいて、突出片70の上流側部分711の突出高さよりも小さく設定されているので、内側ガイドリブ71が原稿シートのシート先端を外側ガイド面342aaの当接位置Cに向けてガイドすることはない。複数の内側ガイドリブ71は、シート先端が突出片70によって当接位置Cにガイドされ、突出片70を通過した後、シート先端を第2搬送路342の下流側部分、ひいては原稿読取位置Xに向けて円滑に搬送するために形成されている。なお、内側ガイド面342bbは、内側ガイドリブ71の表面を含む面である。
【0068】
外側ガイドフレーム342aの外側ガイド面342aaには、複数の外側ガイドリブ72が形成されている。複数の外側ガイドリブ72は、シート幅方向Wに並設されている。各外側ガイドリブ72は、シート搬送方向から見て外側ガイドフレーム342aの上流側部分から下流側部分にかけて所定の距離だけ延びていると共に、外側ガイド面342aaから内側ガイド面342bbに向かって突出している。なお、外側ガイド面342aaは、外側ガイドリブ72の表面を含む面である。上述した複数の突出片70は、図7に示すように、シート幅方向Wにおいて、外側ガイドリブ72と互い違いとなるように配列されている。つまり、複数の突出片70と、複数の外側ガイドリブ72とは、互いに対向しないように配列されている。複数の外側ガイドリブ72は、シート先端が突出片70によって当接位置Cにガイドされた後、シート先端を第2搬送路342の下流側部分、ひいては原稿読取位置Xに向けて円滑に搬送するために形成されている。
【0069】
次に、ガイド手段70である複数の突出片70によるシート先端のガイド動作およびその作用について説明する。まず、原稿シートが第1搬送ローラ対351によって第2搬送路342内に送り込まれ、シート搬送経路Tに従って搬送されてくると、シート搬送経路T上に位置する突出片70の上流側部分711は、原稿シートのシート先端を、外側ガイド面342aaの当接位置Cに向けてガイドする。当接位置Cは、第2搬送路342における幅狭部分S内に設定されている。突出片70は、上述したように、内側ガイド面342bbから外側ガイド面342aaに向かって突出することで、幅狭部分Sを形成している。シート先端は、当接位置Cに到達する前に、幅狭部分Sに通されるので、シート先端が搬送動作によってシート幅方向Wにおいてばたつくことが抑制される。特に、原稿シートが薄紙の場合、シート先端のシート幅方向Wにおけるばたつきが抑制される。
【0070】
そのため、シート先端は、適正な姿勢に維持された状態で当接位置Cに到達しやすくなる。これにより、シート先端が当接位置Cに当接したとき、シート先端がその全体にわたって同じタイミングで曲がり始めるので、原稿シートが斜め姿勢となった状態で第2搬送路342の下流側部分、ひいては原稿読取位置Xに搬送されることが抑制される。その結果、原稿シートは、適正な姿勢を保った状態で、外側ガイド面342aaによって湾曲されつつ原稿読取位置Xに搬送され、原稿シート上の原稿画像が読取装置によって正確に読み取られる。したがって、正確に読み取られた原稿画像の画像データに基づいて、良好な画像が記録シート上に形成される。
【0071】
以上説明したように、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3は、ガイド手段70(複数の突出片)によって湾曲搬送路(第2搬送路342)をシート幅方向Wにおいて狭くすることで、シートが斜め姿勢で画像読取位置に搬送されることを抑制するものである。
【0072】
また、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3によれば、内側ガイドフレーム342bの内側ガイド面342bbに、外側ガイドフレーム342aの外側ガイド面342aaに向かって突出する複数の突出片70(突出部分)を形成するという簡単な構造で、内側ガイド面342bbおよび外がガイド面間の間隔を容易に狭くすること、つまり、第2搬送路342において幅狭部分Sを容易に形成することができる。
【0073】
さらに、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3によれば、複数の突出片70は、シート搬送方向から見て第2搬送路342の上流側部分に位置している。これにより、シート先端が外側ガイド面342aaに当接するよりも前に、シート先端を、第2搬送路342の幅狭部分Sに通すことが確実に行える。
【0074】
さらに、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3によれば、複数の突出片70は、シート幅方向Wに並設されているので、具体的には、一方の最端の突出片70と他方の最端の突出片70との間の距離は、原稿シートのシート幅寸法よりも大きく設定されているので、シート先端を、その全体にわたって同じタイミングで曲げることが容易である。
【0075】
さらに、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3によれば、内側ガイドフレーム342bの内側ガイド面342bbには、ガイド手段70である複数の突出片70に加え、内側ガイドリブ71がさらに形成されている。そのため、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3は、原稿シートの原稿読取位置Xへの斜め搬送を抑制することができるだけでなく、原稿シートの原稿読取位置Xへの円滑な搬送を確保することができる。
【0076】
さらに、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3によれば、外側ガイドフレーム342aの外側ガイド面342aaには、複数の外側ガイドリブ72が設けられているので、シート先端が当接位置Cを通過した後、シート先端を原稿読取位置Xへ向けて円滑に搬送することができる。しかも、複数の外側ガイドリブ72と複数の突出片70は、シート幅方向Wにおいて互い違いに配列されているので、外側ガイド面342aaおよび内側ガイド面342bb間の間隔が局所的に狭くなり過ぎることはない。これにより、シートの搬送性が低下することはない。
【符号の説明】
【0077】
1 画像形成装置
3 自動原稿給紙装置(シート給紙装置)
70 突出片(ガイド手段)
71 内側ガイドリブ
710 頂部
711 上流側部分
72 外側ガイドリブ
342 第2搬送路(湾曲搬送路)
342a 外側ガイドフレーム
342b 内側ガイドフレーム
342aa 外側ガイド面
342bb 内側ガイド面
C シート先端の当接位置
S 幅狭部分
T シート搬送経路
W シート幅方向


【特許請求の範囲】
【請求項1】
湾曲形状を有し、画像を有するシートを、前記画像が読み取られる読取位置に搬送するための湾曲搬送路であって、湾曲形状を有する外側ガイドフレームと、前記外側ガイドフレームの内側に位置し、前記外側ガイドフレームの湾曲形状に沿って湾曲する内側ガイドフレームとによって画定される湾曲搬送路と、
前記シートを搬送する搬送部材と、
前記内側ガイドフレームと前記外側ガイドフレームとの間の間隔を狭くする手段であって、前記シートの搬送方向先端を前記外側ガイドフレームに向けてガイドするガイド手段と、
を備えたシート給紙装置。
【請求項2】
請求項1に記載のシート給紙装置において、
前記ガイド手段は、前記内側ガイドフレームに形成され、前記間隔が狭くなるように前記外側ガイドフレームに向かって突出する突出部分から構成されているシート給紙装置。
【請求項3】
請求項2に記載のシート給紙装置において、
前記突出部分は、前記シートが搬送されるシート搬送方向から見て前記湾曲搬送路の上流側部分に位置しているシート給紙装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載のシート給紙装置において、
前記突出部分は、前記シート搬送方向と直交するシート幅方向に並設された複数の突出片から構成されているシート給紙装置。
【請求項5】
請求項4に記載のシート給紙装置において、
前記内側ガイドフレームは、前記外側ガイドフレームに向かって突出すると共に、前記シート搬送方向に延び、前記シートをガイドするための内側ガイドリブをさらに有し、
前記複数の突出片のそれぞれは、前記シート搬送方向に延び、前記内側ガイドリブよりも前記外側ガイドフレームに向かって突出しているシート給紙装置。
【請求項6】
請求項5に記載のシート給紙装置において、
前記外側ガイドフレームは、前記内側ガイドフレームに向かって突出すると共に、前記シート搬送方向に延び、前記シートをガイドするための外側ガイドリブを有し、
前記外側ガイドリブは、前記シート幅方向に並設されており、
前記突出片は、前記シート幅方向において、前記外側ガイドリブと互い違いとなるように配列されているシート給紙装置。
【請求項7】
原稿シートを搬送するための搬送路と、前記原稿シートの原稿画像が読み取られる読取位置とを有し、前記原稿シートを前記読取位置に搬送する原稿給紙装置と、
前記読取位置において前記原稿画像を読み取って画像データを得る読取装置と、
前記画像データに基づく画像を記録シート上に形成する画像形成部と、
を備え、
前記原稿給紙装置として、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシート給紙装置が用いられている画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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