説明

シート連結構造

【課題】シート部材を隙間なく連結することができるシート連結構造を提供する。
【解決手段】連結部材3にロープなどの線条部材4を挿通して上記シート部材2同士を連結するシート連結構造1において、上記連結部材3は、上記シート部材2の縁部5に沿って設けられ縁部5から外側に延びる第一ガイドシート6と、上記シート部材2の縁部5に沿って設けられ縁部5から外側に上記第一ガイドシート6を越えて延びるベース部7とそのベース部7の外側端部から上記第一ガイドシート6側に延び該第一ガイドシート6と間隔を隔てて対向する折り返し部8とを有する第二ガイドシート9と、上記第一ガイドシート6と上記第二ガイドシート9の上記折り返し部8とを長手方向に沿って所定間隔ごとに連結して、上記線条部材4が挿通される通し穴10を形成する通し部材11とを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート部材同士をロープなどの線条部材にて連結するシート連結構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄塔などの構造物の塗り替え工事などを行う際には、塗料の飛散を防止するために、複数のシート部材(メッシュシートなど)を連結して構造物を覆うようにしている。
【0003】
シート部材を連結するためのシート連結構造としては、例えば、本出願人による特許文献1のものが提案されている。
【0004】
図8および図9に示すように、特許文献1のシート連結構造81は、連結すべきシート部材82の縁部83(図9参照)に取り付けられた連結部材84と、その連結部材84に通されるロープ85とを有する。
【0005】
連結部材84は、シート部材82の縁部83に取り付けられ縁部83から外側に延出する帯状の幅狭のガイドシート86および幅広のガイドシート87と、それら幅狭および幅広のガイドシート86、87の外側端部を連結する通し部材88とを有する。図9に示すように、連結部材84は、変形Y字構造の断面形状を有し、ロープ85を通す通し穴89を区画形成する。
【0006】
シート部材82を連結するときには、両シート部材82の通し穴89に交互にロープ85を通し、そのロープ85によりシート部材82を結束するようにしている。
【0007】
このシート連結構造81では、シート部材82が風圧荷重を受ければ受けるほどロープ85が緊張状態となり、シート部材82が互いに引き寄せられてシート部材82の連結部分の開閉が防止される構造となっている。
【0008】
【特許文献1】特開2007−332556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述のシート連結構造81を現場において使用したところ、上下に並ぶメッシュシート82間の横路方向(図8の左右方向)に延びる連結部分において、ロープ85を緩めた状態では、若干メッシュシート82同士に開きが生じてしまうという問題があった。
【0010】
すなわち、図9に示すように、メッシュシート82を上下に並べて連結する場合、下側のメッシュシート82が重力により下方に引っ張られると、上側のメッシュシート82の通し穴89と下側のメッシュシート82の通し穴89とが離間して、メッシュシート82の連結部分に隙間Gができてしまう。
【0011】
このように、上述したシート連結構造81は、メッシュシート82を左右に並べて連結する場合には問題がないものの、上下に並べて連結する場合に、連結部分に隙間が生じてしまうという問題があった。
【0012】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、シート部材を隙間なく連結することができるシート連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明は、連結すべきシート部材に連結部材を各々取り付け、それら連結部材にロープなどの線条部材を挿通して上記シート部材同士を連結するシート連結構造において、上記連結部材は、上記シート部材の縁部に沿って設けられ該縁部から外側に延びる第一ガイドシートと、上記シート部材の縁部に沿って設けられ該縁部から外側に上記第一ガイドシートを越えて延びるベース部とそのベース部の外側端部から上記第一ガイドシート側に延び該第一ガイドシートと間隔を隔てて対向する折り返し部とを有する第二ガイドシートと、上記第一ガイドシートと上記第二ガイドシートの上記折り返し部とを長手方向に沿って所定間隔ごとに連結して、上記線条部材が挿通される通し穴を形成する通し部材とを備えたものである。
【0014】
上記目的を達成するために本発明は、連結すべきシート部材に連結部材を各々取り付け、それら連結部材にロープなどの線条部材を挿通して上記シート部材同士を連結するシート連結構造において、帯状の第一ガイドシートと、その第一ガイドシートよりも幅広の帯状の第二ガイドシートとを平行に並べると共に、上記第一ガイドシートと上記第二ガイドシートとを長手方向に沿って所定間隔ごとに通し部材により連結し、上記第二ガイドシートに、長手方向に延び上記第二ガイドシートを上記第一ガイドシート側の折り返し部とベース部とに区画する折り目を設け、その折り目に沿って上記第二ガイドシートを折り曲げると共に、上記通し部材により上記線条部材が挿通される通し穴が上記ベース部上に形成されるように上記第一ガイドシートおよび上記折り返し部を上記ベース部に重ね合わせて、上記連結部材を形成したものである。
【0015】
好ましくは、上記連結部材は、連結すべきシート部材に各々取り付けられ、かつ両連結部材の通し部材が互い違いになるよう設けられたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、シート部材を隙間なく連結することができるという優れた効果を発揮するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】
本実施形態のシート連結構造は、例えば、鉄塔などの塗装工事時に塗料の飛散を防止するための防護シートなどを対象とし、鉄塔を囲繞すべく防護シート同士を連結する際に用いられる。
【0019】
図1および図2に基づき、本実施形態のシート連結構造の概略を説明する。
【0020】
図1に示すように、シート連結構造1は、連結(接続)すべきシート部材2に連結部材3を取り付けてなる防護シート(ネット)21と、その防護シート21の連結部材3に挿通された線条部材(図例では、ロープ)4とを備える。
【0021】
シート部材2は、塗料の飛散を防止するためのメッシュシートで構成される。本実施形態のシート部材2は、塗料が通過不能な目の大きさのメッシュシートを二重に、かつメッシュシート間に所定の隙間(空気層)が形成されるように重ね合わせて形成される。
【0022】
連結部材3は、連結される2つのシート部材2の対向する縁部(辺)5に各々設けられる。図例では、上下に並ぶ2枚のシート部材2が上下方向に連結され、連結部材3が上側のシート部材2の下側縁部5と、下側のシート部材2の上側縁部5とに各々設けられる。以下、図1および図2において、下側のシート部材2に設けられた連結部材3について主に説明する。
【0023】
連結部材3は、シート部材2の縁部5に沿って設けられた第一ガイドシート6および第二ガイドシート9と、それら第一ガイドシート6と第二ガイドシート9とを長手方向(図1の左右方向)に沿って所定間隔ごとに連結して、線条部材4が挿通される通し穴10(図2参照)を形成する複数の通し部材11とを備える。
【0024】
図2に示すように、本実施形態の第一ガイドシート6および第二ガイドシート9は、シート部材2の縁部5を挟み込むように、シート部材2の両面(表面および裏面)に各々設けられる。図1では、第一ガイドシート6が紙面表側に設けられ、第二ガイドシート9が紙面裏側に設けられる。
【0025】
第一ガイドシート6は、シート部材2の縁部5の長手方向に沿って延びる。第一ガイドシート6は、シート部材2の縁部5の表面に重ね合わされて取り付けられると共に、そのシート部材2の縁部5から外側(図1では上側)に所定長さ延びる。第一ガイドシート6は、幅方向(図1の上下方向)に、縁部5に重ね合わされたラップ部分61と縁部5から延出する延出部分62とに区画される。
【0026】
第二ガイドシート9は、第一ガイドシート6と同様に、シート部材2の縁部5の長手方向に沿って延びる。第二ガイドシート9は、シート部材2の縁部5の裏面に重ね合わせて取り付けられると共に縁部5から外側に第一ガイドシート6を越えて延びるベース部7と、そのベース部7の外側端部(図1では上端部)から第一ガイドシート6に向かって内側(図1では下側)に延び内側端部が第一ガイドシート6と間隔を隔てて対向する折り返し部8とを有する。
【0027】
図2に示すように、ベース部7は、幅方向(図2の上下方向)に、縁部5に重ね合わされたラップ部分71と縁部5から外側に延出する延出部分72とに区画される。ベース部7のラップ部分71は、縁部5の裏面(第一ガイドシート6のラップ部分61が取り付けられた面と反対側の面)に取り付けられ、第一ガイドシート6のラップ部分61との間に縁部5を挟み込む。
【0028】
ベース部7の延出部分72上には、第一ガイドシート6の延出部分62と通し部材11と折り返し部8とが、重ね合わされる。ベース部7の延出部分72の幅(図1の上下方向の長さ)は、第一ガイドシート6の延出部分62の幅と通し部材11の長さと折り返し部8の幅とを足したものとほぼ同じ大きさに設定される。
【0029】
本実施形態の折り返し部8は、ベース部7と一体的に形成され、第二ガイドシート9の端部を折り返して形成される。これら折り返し部8とベース部7とにより、断面V字状(図2では上下逆さのV字状)で第二ガイドシート9の長手方向に延び、通し穴10にロープ4を挿通する際にそのロープ4を案内する案内部91が形成される。
【0030】
また、詳しくは後述するが、折り返し部8は、防護シート21同士を連結する際にロープ4のたるみなどにより防護シート21間に生じる隙間を塞ぐことが可能なように、ロープ4の最大たるみなどに応じて、幅が適宜設定される。図例では、折り返し部8は、第一ガイドシート6とほぼ同じ幅(図1の上下方向の長さ)を有し、防護シート21の連結時に、相手側の防護シート21の第一ガイドシート6に重ね合わされる(ラップする)。
【0031】
第1および第二ガイドシート6、9は、例えば、合成繊維(ポリエチレンなど)からなる原糸を、ラッセル編などにて編んで形成される。第1および第二ガイドシート6、9は、シート部材2と同様に塗料が通過不能で、かつシート部材2にかかる風圧などに耐え得る強度の材料および編み方で形成される。また、第二ガイドシート9は、案内部91が形成されることから、ロープ4を案内できるように腰(硬さ)があり、かつロープ4の先端が引っ掛からないように目が密であることが好ましい。
【0032】
これら第一ガイドシート6と第二ガイドシート9との間には、複数の通し部材11が、第1および第二ガイドシート6、9の長手方向に所定間隔で並べて、かつベース部7に重ね合わせて配置される。詳しくは後述するが、通し部材11は、連結される二つの防護シート21に、互い違いになるよう設けられる。また、防護シート21の連結時に、一方の防護シート21の通し部材11が、他方の防護シート21の通し部材11の間に位置するように、通し部材11の長手方向の長さが、通し部材11間の上記所定間隔以下に設定される(図例では、ほぼ同じ長さに設定される)。
【0033】
通し部材11は、第一ガイドシート6の外側端部と、第二ガイドシート9の折り返し部8の内側端部とを連結する。その通し部材11により、ベース部7上に通し穴10が形成される。通し穴10は、通し部材11に対応して、長手方向に沿って間隔を隔てて複数配置されることになる。
【0034】
各通し部材11は、複数のより糸からなる。より糸は、第一ガイドシート6の外側端部と折り返し部8の内側端部との間を延び、かつ第1および第二ガイドシート6、9の長手方向に沿って並べられる。本実施形態の通し部材11は、一本のより糸を、第一ガイドシート6の外側端部と折り返し部8の内側端部とに交互に編み込んで形成される。
【0035】
通し部材11(より糸)は、例えば、合成繊維などから形成され、本実施形態では、第1および第二ガイドシート6、9と同じ材料(ポリエチレン)から形成される。
【0036】
上述したように、本実施形態の線条部材はロープ4であり、そのロープ4は、通し穴10を挿通可能な外径を有する。なお、線条部材はロープ4に限定されず、棒やパイプなど、通し穴10を挿通して防護シート21を連結可能なさまざまなものが考えられる。
【0037】
次に、図3および図4に基づき、本実施形態の防護シート21の製造方法を説明する。
【0038】
まず、図3に示すように、本実施形態では、帯状の第一ガイドシート6と、その第一ガイドシート6よりも幅広の帯状の第二ガイドシート9とを、平行に(図3では上下方向に間隔を隔てて)並べると共に、第一ガイドシート6と第二ガイドシート9とを長手方向(図3の左右方向)に沿って所定間隔ごとに通し部材11により連結してハシゴ形状(ハシゴ構造)のハシゴ構造部材22を形成する。このハシゴ構造部材22は、例えば、第一ガイドシート6および第二ガイドシート9を編む際に、通し部材11をなすより糸を第一ガイドシート6および第二ガイドシート9の対向する縁部5に編み込ませて形成される。
【0039】
次に、ハシゴ構造部材22を、長手方向に延びる折り目B(折り線)に沿って二つ折りにして、連結部材3を形成する。
【0040】
具体的には、第二ガイドシート9に、長手方向に延び第二ガイドシート9を第一ガイドシート6(通し部材11)に連結された折り返し部8とベース部7とに区画する折り目Bを設ける。図例では、折り目Bが、第二ガイドシート9の上側(第一ガイドシート6側)の端部から、第一ガイドシート6の幅だけ下方に離間した位置に設定される。
【0041】
さらに、図4に示すように、折り目Bに沿って第二ガイドシート9を折り曲げると共に、通し部材11により通し穴10がベース部7上に形成されるように第一ガイドシート6、通し部材11および折り返し部8をベース部7に重ね合わせる。図例では、第一ガイドシート6の下端が、ベース部7の下端にほぼ一致するように重ね合わされる。
【0042】
これにより、本実施形態の連結部材3が形成される。
【0043】
次に、連結部材3をシート部材2の縁部5に取り付けて防護シート12を形成する。
【0044】
具体的には、連結部材3の第一ガイドシート6とベース部7との間にシート部材2を挟み、それら第一ガイドシート6とベース部7とシート部材2とを、縫い線Sに沿って縫い合わさせる。図例では、縫い線Sが、シート部材2のほぼ上端に設定される。
【0045】
以上により、図2に示すような防護シート21が形成される。
【0046】
次に、図5から図7に基づき、本実施形態のシート連結構造1の作用を説明する。
【0047】
図5に示すように、2つの防護シート21を連結する際には、まず、それら防護シート21の通し部材11が設けられた面を互いに向かい合わせる。
【0048】
次に、両防護シート21の通し穴10に、ロープ4を交互に挿通させる。ロープ4の挿通は、例えば、ロープ4の先端に紐通し棒(図示せず)などのジグを取り付け、その紐通し棒の先端部を、第二ガイドシート9のV字状の案内部91に押し付けつつ、第二ガイドシート9の長手方向に沿って送り込ませて行う。
【0049】
次に、両防護シート21の通し穴10に通されたロープ4の一端(または両端)を引っ張り、ロープ4に所定の張力(テンション)を付与する。
【0050】
ロープ4に張力がかかると、一方のシート部材2の通し部材11の間に、他方のシート部材2の通し部材11が位置し、図6に示すように、両防護シート21の通し穴10がほぼ直線状に整列する。これにより、防護シート21が互いに近接して、ロープ4により連結される。
【0051】
ここで、図7に示すように防護シート21を上下に連結する場合には、下側の防護シート21に重力など下側の防護シート21を下方に引っ張る力が作用する。このような力が作用するときに、ロープ4にたるみがあると、上下の防護シート21が互いに上下にずれて両防護シート21の通し穴10が上下に離間する。
【0052】
本実施形態では、通し穴10よりも外側に折り返し部8(およびベース部7)が延出しているため、その折り返し部8(およびベース部7)により、両防護シート21の通し穴10の間が覆われ、防護シート21に隙間が生じることがない。
【0053】
このように、本本実施形態では、シート部材2を隙間なく上下に連結することができる。
【0054】
すなわち、本実施形態では、図8の従来のシート連結構造81からロープ4を通す位置(通し部材88)を防護シートの中央側(シート部材82側)に変更した形状としたことで、図1に示すように、ロープ4と防護シート21の外側端部とに間隔を持たせる構造となり、ロープ4をたるませて防護シート21を連結する場合、あるいは意図せずにロープ4が緩んでたるみが生じた場合でも、防護シート21の間に隙間が生じることがない。その結果、塗料などの飛散を確実に防止することができる。
【0055】
その他にも、本実施形態では、第二ガイドシート9に、ロープ4を案内するための案内部91を設けたので、ロープ4の挿通を容易に行うことができ、塗装工事などでのシート部材2の連結作業の作業性、効率を向上させることができ、作業コストの低減を図ることができる。
【0056】
また、シート部材2をなす二重のメッシュシートの間に所定の隙間を設けているので、塗装時に、塗料が内側(鉄塔側)のメッシュシートを抜け出たとしても、メッシュシート間の隙間(空気)にて塗料の勢いを弱めることができ、さらに、その外側のメッシュシートで確実に塗料を受け止めることができる。
【0057】
また、第1および第二ガイドシート6、9と通し部材11とを同じ材料で形成することで、それらを、廃棄するときに分別する必要がなくなり、廃棄コストを低減することができる。
【0058】
また、第1および第二ガイドシート6、9および通し部材11を合成繊維など可撓性を有する材料から形成することで、シートの運搬・収容時に、シートを容易に折り畳む或いは丸めることができる。
【0059】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
【0060】
例えば、シート連結構造1が適用されるシートは、塗装工事の防護シートに限らず、建築工事(養生シートなど)、土木工事(盛土・法面ネットなど)などの各種工事現場で用いられるものや、落雪などの落下物からの建物防護に用いられるものなど様々なものが考えられる。
【0061】
また、第一ガイドシート6、第二ガイドシート9および通し部材11は、本実施形態のように合成繊維を編み合わせて一体的に形成するのが好ましいが、これに限定されず、別体としてもよく、また合成繊維以外の素材にて形成してもよい。
【0062】
また、上述の実施形態では、帯状の第二ガイドシート9を折り曲げることにより折り返し部8とベース部7とを形成したが、折り返し部8とベース部7と別々に形成した後、接合(例えば、縫い合わせ)するようにしてもよい。
【0063】
また、上述の実施形態では、シート連結構造を、防護シート12を上下に連結する場合に適用したが、これに限定されず、防護シート12を左右に連結する場合などに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1は、本発明に係る一実施形態によるシート連結構造の概略図である。
【図2】図2は、本実施形態のシート連結構造の概略斜視図である。
【図3】図3は、本実施形態の連結部材の展開図である。
【図4】図4は、図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図5は、本実施形態のシート連結構造によるシートの連結を説明するための図であり、線条部材を挿通するときの状態を示す。
【図6】図6は、本実施形態のシート連結構造によるシートの連結を説明するための図であり、連結後の状態を示す。
【図7】図7は、本実施形態のシート連結構造によるシートの連結を説明するための図であり、ロープに弛みがあるときの状態を示す。
【図8】図8は、従来のシート連結構造の概略図である。
【図9】図9は、図8のIX−IX線断面図である。
【符号の説明】
【0065】
1 シート連結構造
2 シート部材(メッシュシート)
3 連結部材
4 ロープ(線条部材)
5 縁部
6 第一ガイドシート
7 ベース部
8 折り返し部
9 第二ガイドシート
10 通し穴
11 通し部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結すべきシート部材に連結部材を各々取り付け、それら連結部材にロープなどの線条部材を挿通して上記シート部材同士を連結するシート連結構造において、
上記連結部材は、上記シート部材の縁部に沿って設けられ該縁部から外側に延びる第一ガイドシートと、
上記シート部材の縁部に沿って設けられ該縁部から外側に上記第一ガイドシートを越えて延びるベース部とそのベース部の外側端部から上記第一ガイドシート側に延び該第一ガイドシートと間隔を隔てて対向する折り返し部とを有する第二ガイドシートと、
上記第一ガイドシートと上記第二ガイドシートの上記折り返し部とを長手方向に沿って所定間隔ごとに連結して、上記線条部材が挿通される通し穴を形成する通し部材とを備えたことを特徴とするシート連結構造。
【請求項2】
連結すべきシート部材に連結部材を各々取り付け、それら連結部材にロープなどの線条部材を挿通して上記シート部材同士を連結するシート連結構造において、
帯状の第一ガイドシートと、その第一ガイドシートよりも幅広の帯状の第二ガイドシートとを平行に並べると共に、上記第一ガイドシートと上記第二ガイドシートとを長手方向に沿って所定間隔ごとに通し部材により連結し、
上記第二ガイドシートに、長手方向に延び上記第二ガイドシートを上記第一ガイドシート側の折り返し部とベース部とに区画する折り目を設け、その折り目に沿って上記第二ガイドシートを折り曲げると共に、上記通し部材により上記線条部材が挿通される通し穴が上記ベース部上に形成されるように上記第一ガイドシートおよび上記折り返し部を上記ベース部に重ね合わせて、上記連結部材を形成したことを特徴とするシート連結構造。
【請求項3】
上記連結部材は、連結すべきシート部材に各々取り付けられ、かつ両連結部材の通し部材が互い違いになるよう設けられた請求項1または2記載のシート連結構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−13827(P2010−13827A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173497(P2008−173497)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【出願人】(591130319)東電環境エンジニアリング株式会社 (27)
【出願人】(304011902)福井ファイバーテック株式会社 (5)