説明

シール閉鎖構造

【課題】 筐体の孔部を蓋体で脱着可能にシールする構造において、蓋体を短時間で小さな力で容易に取付け/取外し可能な構造を提供する。
【解決手段】 孔部2の輪郭よりも大きな輪郭を有する蓋板3の一側の面にパッキン4が取り付けられる。また、蓋板3のパッキン4が取り付けられる側には、ロック材6が回動自在に枢支される。そして、ロック材6を選択図の白抜き矢印のように回転させることで、ロック材6と蓋板3とで孔部2の周縁2aを挟んで、パッキン4を押し潰した状態で固定できるように構成する。ロック材6の蓋板3側の面は、その短手方向端部に斜面6b,6cを形成し、短手方向中央側の押当面6aが両端よりも蓋板3側に突出するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体に形成された孔部をシールして閉鎖する構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の構造は例えば特許文献1に開示される。この構造では特許文献1の第1図及び第2図に示すように、筐体の孔部の周囲において、基部に段差部を有するねじポストをパネル取付枠の四隅に立設し、このねじポストの段差部にパッキンが挿入孔を介して装着される。そして、蓋体側にはシール板を下面に固定し、そのシール板は、その端面が前記ねじポストの内側で前記パッキンに接する側壁を有している。
【0003】
この構成で、4つのつまみねじをねじポストにねじ止めすることにより、蓋体が筐体に取り付けられるとともに、シール板とパッキンとにより高度の防水作用が実現されるとしている。
【特許文献1】特公平6−11563号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1の構成は、蓋体の取付時に四箇所もねじ止めしなければならず、筐体への蓋体の取付作業に時間と手間が掛かってしまっていた。また設計によってはねじ止め箇所が5箇所以上に上ることもあり、取付けのための時間と手間が更に増大してしまう。また、上記構成では蓋体を取り外してしまうと4つのつまみねじと蓋体とがバラバラになってしまうので、取付け/取外し作業時や蓋体の保管時などにおいて、部品の取回しが煩雑で、作業性という観点から改善の余地が残されていた。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0005】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0006】
(1)本発明の第1の観点によれば、筐体に形成された孔部をシールして閉鎖する構造であって、以下の構成のものが提供される。前記孔部の輪郭よりも大きな輪郭を有する蓋板と、前記蓋板の一側の面に取り付けられるパッキンと、前記蓋板の前記パッキンが取り付けられる側に回動自在に枢支されるロック材と、を備える。前記ロック材を回転させることで、前記ロック材と前記蓋板とで前記孔部の周縁を挟んで、前記パッキンを押し潰した状態で固定可能である。
【0007】
これにより、ロック材を回転させてその端部が孔部の周辺に乗り上げることで、パッキンを押し潰してシールできる。この結果、取付けのための部品の部品点数を減らせるとともに、取付け時、取外し時の作業性が向上する。また、蓋板を取り外した際にロック材が蓋板から離れず一体を保つ(バラバラにならない)ので、蓋板の取付け/取外しや保管等の際の取回しに優れる。
【0008】
(2)前記のシール閉鎖構造においては、前記孔部は長辺と短辺を有する形状に構成してあり、前記ロック材の長さは前記短辺よりも長いことが好ましい。
【0009】
これによれば、ロック材を回転させることで、ロック材が孔部の周囲に確実に乗り上げ、パッキンを押し潰してシールできる。
【0010】
(3)前記のシール閉鎖構造においては、前記ロック材は、その長手方向ほぼ中央部が前記蓋板のほぼ中央部に枢支されていることが好ましい。
【0011】
この結果、ロック材の両端2箇所に均等に力が加わって固定できるので、シール性が向上する。
【0012】
(4)前記のシール閉鎖構造においては、前記ロック材の前記蓋板側の面は、当該ロック材の長手方向に垂直な平面で切った断面で見たときに、その中央側が両端側よりも前記蓋板側へ突出するように形成されていることが好ましい。
【0013】
これにより、ロック材を回転させて孔部の周辺へ乗り上げさせるのが容易となり、ロック材の回転の際に大きな操作力が不要になる。
【0014】
(5)前記のシール閉鎖構造においては、前記ロック材の前記蓋板側の面における短手方向の端部が斜めに切り欠かれていることが好ましい。(6)あるいは、前記ロック材の前記蓋板側の面における短手方向の端部が円弧状に形成されていることが好ましい。
【0015】
これにより、ロック材を回転させて孔部の周辺へ乗り上げさせるのが容易となり、ロック材の回転の際に大きな操作力が不要になる。
【0016】
(7)本発明の第2の観点によれば、以下のような、筐体に形成された孔部をシールして閉鎖する方法が提供される。前記孔部の輪郭よりも大きな輪郭を有する蓋板と、前記蓋板の一側の面に取り付けられるパッキンと、前記蓋板の前記パッキンが取り付けられる側に回動自在に枢支されるロック材と、を有する蓋体を、前記ロック材が前記孔部を通過するようにして、かつ、前記パッキンが前記孔部の周囲に当接するようにして取り付ける。前記ロック材を回転させることで、当該ロック材と前記蓋板とで前記孔部の周囲を挟んで固定する。
【0017】
これにより、ロック材を回転させてその端部が孔部の周辺に乗り上げることで、パッキンを押し潰してシールできる。この結果、蓋板の取付けのための部品の部品点数を減らせるとともに、取付け時、取外し時の作業性が向上する。また、蓋板を取り外した際にロック材が蓋板から離れず一体を保つ(バラバラにならない)ので、蓋板の取付けや保管の際の取回しに優れる。
【0018】
(8)前記のシール閉鎖方法においては、前記ロック材は、その長手方向ほぼ中央部が前記蓋板のほぼ中央部に枢支されていることが好ましい。
【0019】
これにより、ロック材の両端2箇所に均等に力が加わって固定できるので、シール性が向上する。
【0020】
(9)前記のシール閉鎖方法においては、前記ロック材の前記蓋板側の面は、当該ロック材の長手方向に垂直な平面で切った断面で見たときに、その中央側が両端側よりも前記蓋板側へ突出するように形成されていることが好ましい。
【0021】
これにより、ロック材を回転させて孔部の周辺へ乗り上げさせるのが容易となり、ロック材の回転の際に大きな操作力が必要なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るシール閉鎖構造を示す全体斜視図、図2は筐体の孔部と蓋体及びロック材を示す要部拡大図である。
図3は図1の状態から蓋板を孔部に取り付けてロック材を回転する様子を示す斜視図、図4は図3に対応する要部拡大図である。
図5は孔部がシールして閉鎖されたロック状態を示す斜視図、図6は図5に対応する要部拡大図である。
【0023】
斜視図としての図1において、筐体1は写真用処理液を入れておくためのもので、上側が開放された箱状に構成されるとともに、その底部中央には孔部2が貫通状に形成されている。孔部2の輪郭は、短辺a及び長辺bを有する長方形状とされている。なお図1の斜視図においては、筐体1の手前側の半部を鎖線で透視的に示してある。
【0024】
上記の孔部2を覆って閉鎖するための蓋板3は、当該孔部2の輪郭よりも一回り大きな長方形状の輪郭を有している。即ち、蓋板3の輪郭の短辺をA、長辺をBとしたときに、A>aかつB>bである。そして、この蓋板3の一側の面(上面)の外縁近傍には、無端状かつ断面円形のパッキン4が取り付けられている。このパッキン4を蓋板3に取り付ける方法は図示しないが、例えば接着剤により接着することが考えられる。
【0025】
蓋板3の上面(前記パッキン4が取り付けられる側の面)においては、そのほぼ中央部から支軸5が突設されており、この支軸5の先端には細長い棒状のロック材6の長手方向ほぼ中央部が回動自在に枢支されている。このロック材6の長さCは、前記孔部2の短辺aよりも長いが長辺bよりも短い長さとなっている(a<C<b)。なお、支軸5にロック材6を回動自在に取り付ける代わりに、前記支軸5をロック材6に固着し、その支軸5を蓋板3に対し回動自在に取り付ける構成であっても良い。なお、本実施形態において蓋体7は、蓋板3とパッキン4と支軸5とロック材6によって構成される。
【0026】
ロック材6の下面(前記蓋板3側を向く面)は、当該ロック材6の長手方向に垂直な平面で切った断面で見たときに、その中央側が両端側よりも前記蓋板3側へ突出するように形成されている。具体的には、ロック材6の下面は、平坦な押当面6aと、その短手方向両端部の斜面6b,6cとにより構成される。本実施形態においては図2に示すように、斜面6b,6cは直線状に斜めに切り欠いた形状に構成されている。
【0027】
なお図2に示すように、前記押当面6aと前記蓋板3の上面との間の距離zは、筐体1の底部の厚みをT、パッキン4の外径をyとしたときに、T<z<T+yとなるように構成している。また、前記斜面6b,6cの形成高さをxとしたとき、T+y<z+xとなるように構成している。
【0028】
以上の構成において、孔部2をシールして閉鎖するための方法を以下に説明する。即ち、筐体1の底面の下側から蓋板3を取り付け、この際に、ロック材6が前記孔部2を通過するようにする。なおロック材6は、孔部2の長辺bに平行な向きに回転位置を合わせており、上述のとおりロック材6の長さCは孔の長辺bより短いので(C<b)、問題なく孔部2にロック材6を通過させることができる。
【0029】
次に図3、図4に示すように、蓋板3のパッキン4が筐体1の底面(孔部2の周囲の下面)に接触するように蓋板3を下側から押さえながら、ロック材6を図3の白抜き矢印のように回転させていく。すると、ロック材6の長さCが前記孔部2の短辺aより大きいことから(C<a)、ロック材6をある程度回転させた時点で、当該ロック材6が孔部2の縁に接当することになる。なお、上述のz<T+y<z+xの関係が成り立つので、ロック材6は、その短手方向両端に形成されている斜面6b,6cが、孔部2の縁に接当することになる。更にロック材6を回転させると、ロック材6の斜面6b,6cが孔部2の孔縁2aに乗り上げるために、このとき生じるカム作用によってロック材6が上昇し、支軸5を介して蓋板3を上方へ引っ張る。この結果、パッキン4は孔縁2aと蓋板3との間で押し潰される。
【0030】
斜面6b,6cの孔縁2aへの乗り上げが完了し、その押当面6aが筐体1の内底面(孔縁2a)に乗った状態となると、パッキン4は十分に押し潰されて、良好なシール作用を営む。ロック材6を当初の位置から90°程度回転させた図5及び図6の状態で、孔部2の閉鎖は完了する。この状態では図6に示すように、前記ロック材6と前記蓋板3とで孔部2の周囲(孔縁2a)及びパッキン4を挟んだ状態となっており、パッキン4は上下方向に押し潰されている。
【0031】
なお蓋板3を取り外すには、図5及び図6の状態から前記ロック材6を再び回転させれば良い。ロック材6を90°回転させれば、孔縁2aへのロック材6の乗り上げは解除され、パッキン4が押し潰された状態は解除される。そして、ロック材6が孔部2の長辺bに平行となる回転位置になれば、ロック材6が孔部2を通過でき、蓋板3を筐体1から取り外すことができる。
【0032】
上記のように本実施形態では、パッキン4を取り付けた蓋板3の当該パッキン4側の面に、ロック材6を回動自在に枢支し、このロック材6を回転させることで、前記ロック材6と前記蓋板3とで孔縁2aを挟んで、前記パッキン4を押し潰した状態で固定可能に構成している。この結果、特許文献1のようにつまみねじを用いる構成に比べ、取付けのための部品の部品点数を減らせる。また、ロック材6を適宜の角度回転させるだけで取付け/取外しが完了するので、作業性が顕著に向上する。更にはロック材6は蓋板3と支軸5を介して連結されて一体を保っているので、蓋板3を筐体1から取外したときに部品がバラバラになることもなく、部品の取回しや管理が容易である。
【0033】
また本実施形態では、前記孔部2は長辺bと短辺aを有する形状に構成してあり、前記ロック材の長さCは前記短辺aよりも長いように構成している。この結果、ロック材6を最大でも90°程度回転させれば、ロック材6が孔縁2aに確実に乗り上げ、パッキン4を押し潰してシールできる。
【0034】
更に本実施形態では、前記ロック材6は、その長手方向ほぼ中央部が前記蓋板3のほぼ中央部に枢支されている。この結果、図5のロック状態においてロック材6の両端2箇所に均等に力が加わって固定できるので、パッキン4によるシール性が向上する。
【0035】
またロック材6の前記蓋板3側の面は、当該ロック材6の長手方向に垂直な平面で切った断面で見たときに、その中央側が短手方向の両端側よりも前記蓋板3側へ突出するように形成されている。具体的には、ロック材6の下面は、押当面6aと、その押当面6aを挟んだロック材6の短手方向の両端部を斜めに切り欠いた斜面6b,6cとによりなり、中央の押当面6aが蓋板3側に最も近くなっている。従って、ロック材6を回転させたときに当該ロック材6を孔縁2aに乗り上げさせ、斜面6b,6cの営むカム作用によってパッキン4を強い力で押し潰すことができる。従って、ロック材6を大きな力で回転させる必要がなく、蓋板3の固定作業が一層簡単になる。
【0036】
以上に本発明の好ましい実施形態を示したが、上記の実施形態は更に様々な変更が可能であり、例えば下記のように変更して実施することができる。
【0037】
(1)ロック材6の蓋板3側の面に斜面6b,6cは必ずしも必要でないが、ロック材6の回転の際の操作力の低減の観点からいえば、ロック材6の下面に斜面6b,6cが設けられていることが好ましい。
【0038】
(2)ロック材6の長さCは、孔部2に乗り上げるために当該孔部2の短辺aよりは長い必要があるが、それを満たす限り、適当に定めて良い。ただし、ロック材6を特定の回転位置とすることで孔部2の内部を通過できる程度の長さであることが必要である。なお、長さCを大きくすると、ロック材6の回転操作に必要な力を小さくできる点で好ましい。
【0039】
(3)斜面6b,6cが押当面6aに対して切り欠かれる角度(図2に示す角度θ)は、パッキン4を押し潰すのに必要な力などを考慮して、適宜定めて良い。上記実施形態ではθを約45°としたが、θを小さくすると、ロック材6の回転操作に必要な力を小さくできる一方、ロック材6に大きな幅が必要になる。例えば、20°≦θ≦70°とすることが好ましい。
【0040】
(4)また、図7(a)や(b)に示すように、前記蓋板3側の面における短手方向の端部が、直線状の斜面の代わりに円弧面状に形成されていても良い。この場合も、円弧部6b’,6c’が前記斜面6b,6cと同様の作用を営み、ロック材6が孔縁2aに乗り上げ易くなる。
【0041】
(5)図7(c)に示すように、ロック材6の下面の短手方向一端側だけに斜面6bを形成して、短手方向一端側(斜面6b)よりも中央側の押当面6aが蓋板3に対して突出するようにしても良い。なおこの場合は、ロック材6の支軸5を挟んで長手方向反対側の下面では、他端側だけに斜面6cを形成することになる。またこの構成では、回転操作力を低減し得るのはロック材6を一側へ回転させた場合のみとなる。
【0042】
(6)ロック材6の枢支位置は適当な位置として良いが、本実施形態のように長手方向中央とすれば、図5のロック状態でロック材6の両端2箇所に均等に力が加わって固定でき、パッキン4の押し潰しが均等となってシール性が向上する点で好ましい。
【0043】
(7)また、ロック材6は単一で設ける場合に限らず、複数のロック材を蓋板に枢支するようにしても良い。この場合、ロック材が孔部の周縁の多くの箇所に力を加えてパッキンを押し潰すので、シール性を一層良好とすることができる。
【0044】
(8)蓋体7を孔部2に取り付ける向きは任意である。即ち、上記実施形態では蓋板3を下方から筐体1の下面に取り付けることとしたが、蓋体7の上下向きを逆にして(蓋板3のパッキン4やロック材6が取り付けられている側を下に向けて)、蓋板3を上方から筐体1の内底面に取り付けるようにしても良い。即ち、筐体1の上側から下に向かってロック材6を孔部2に挿通した後、ロック材6を回転させ、パッキン4を筐体1の底部上面(内底面)と蓋板3との間で押し潰してシールしても良い。
【0045】
(9)上記実施形態では筐体1の底部に設けられた孔部2をシールする構成であったが、孔部2の位置は任意であって、例えば筐体1の側面に設けられた孔部を閉鎖してシールする構造についても、本発明の適用は妨げられない。
【0046】
(10)上記実施形態では筐体1は写真用処理液を入れておくタンクとしたが、筐体1の用途はこれに限定されない。要は、孔部を有する筐体において当該孔部を液密的あるいは気密的にシールする構造一般に、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係るシール閉鎖構造を示す全体斜視図。
【図2】筐体の孔部と蓋体及びロック材を示す要部拡大図。
【図3】図1の状態から蓋板を孔部に取り付けてロック材を回転する様子を示す斜視図。
【図4】図3に対応する要部拡大図。
【図5】孔部がシールして閉鎖されたロック状態を示す斜視図。
【図6】図5に対応する要部拡大図。
【図7】ロック材の形状の変形例を示す要部拡大図。
【符号の説明】
【0048】
1 筐体
2 孔部
3 蓋板
4 パッキン
5 支軸
6 ロック材
7 蓋体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に形成された孔部をシールして閉鎖する構造であって、
前記孔部の輪郭よりも大きな輪郭を有する蓋板と、
前記蓋板の一側の面に取り付けられるパッキンと、
前記蓋板の前記パッキンが取り付けられる側に回動自在に枢支されるロック材と、を備え、
前記ロック材を回転させることで、前記ロック材と前記蓋板とで前記孔部の周縁を挟んで、前記パッキンを押し潰した状態で固定可能であることを特徴とする、シール閉鎖構造。
【請求項2】
請求項1に記載のシール閉鎖構造であって、前記孔部は長辺と短辺を有する形状に構成してあり、前記ロック材の長さは前記短辺よりも長いことを特徴とするシール閉鎖構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のシール閉鎖構造であって、前記ロック材は、その長手方向ほぼ中央部が前記蓋板のほぼ中央部に枢支されていることを特徴とする、シール閉鎖構造。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のシール閉鎖構造であって、前記ロック材の前記蓋板側の面は、当該ロック材の長手方向に垂直な平面で切った断面で見たときに、その中央側が、少なくとも一端側よりも前記蓋板側へ突出するように形成されていることを特徴とする、シール閉鎖構造。
【請求項5】
請求項4に記載のシール閉鎖構造であって、前記ロック材の前記蓋板側の面における短手方向の端部が斜めに切り欠かれていることを特徴とする、シール閉鎖構造。
【請求項6】
請求項4に記載のシール閉鎖構造であって、前記ロック材の前記蓋板側の面における短手方向の端部が円弧状に形成されていることを特徴とする、シール閉鎖構造。
【請求項7】
筐体に形成された孔部をシールして閉鎖する方法であって、
前記孔部の輪郭よりも大きな輪郭を有する蓋板と、
前記蓋板の一側の面に取り付けられるパッキンと、
前記蓋板の前記パッキンが取り付けられる側に回動自在に枢支されるロック材と、
を有する蓋体を、前記ロック材が前記孔部を通過するようにして、かつ、前記パッキンが前記孔部の周囲に当接するようにして取り付け、
前記ロック材を回転させることで、当該ロック材と前記蓋板とで前記孔部の周囲を挟んで固定することを特徴とする、シール閉鎖方法。
【請求項8】
請求項7に記載のシール閉鎖方法であって、前記ロック材は、その長手方向ほぼ中央部が前記蓋板のほぼ中央部に枢支されていることを特徴とする、シール閉鎖方法。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載のシール閉鎖方法であって、
前記ロック材の前記蓋板側の面は、当該ロック材の長手方向に垂直な平面で切った断面で見たときに、その中央側が、少なくとも一端側よりも前記蓋板側へ突出するように形成されていることを特徴とする、シール閉鎖方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−27666(P2006−27666A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−209410(P2004−209410)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【出願人】(000006068)三ツ星ベルト株式会社 (730)
【Fターム(参考)】