説明

ジクロロイソシアヌル酸錠剤

【課題】水に接触した直後には高濃度の活性塩素を速やかに放出し、高濃度の活性塩素の放出が終了した後には、引き続き低濃度の活性塩素を長時間に渡って放出することができるジクロロイソシアヌル酸錠剤を提供する。
【解決手段】ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩とメタリン酸ナトリウムを配合するジクロロイソシアヌル酸錠剤を用いる。本ジクロロイソシアヌル酸錠剤は、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩の配合割合を30〜80重量%とし、メタリン酸ナトリウムの配合割合を1〜30重量%とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩を有効成分として含有する錠剤に関するものであり、水と接触させることにより、初期の短期間に高濃度の活性塩素を放出し、引き続いて、低濃度の活性塩素を長期間に渡って放出するという効果を有するものである。
【背景技術】
【0002】
塩素化イソシアヌル酸化合物は、化学的に安定な固体の化合物であって、その取り扱いが容易であり、水と接触させた場合には、加水分解して強力な酸化能を有する活性塩素を放出し、且つ水中における活性塩素の安定性が優れているところから、漂白剤、殺菌剤や消臭剤等の有効成分として広く使用されている。
【0003】
近年、塩素化イソシアヌル酸化合物の用途として、台所の排水ストレーナーに設置して使用されるヌメリ取りあるいは水洗トイレのタンク内やタンク上部の手洗い水受け部分に設置して使用されるタンククリーナー等が挙げられる。
例えば台所の排水ストレーナーには、水垢や有機質の汚れが付着するため、雑菌等が繁殖し、ヌメリやカビが発生する。このようなヌメリやカビは甚だ不快であり、また、不衛生なものでもあるので、ヌメリやカビの除去剤や発生防止剤、漂白剤として塩素化イソシアヌル酸化合物の適用が検討されている。
【0004】
特許文献1には、網状の包袋内にトリクロロイソシアヌル酸を主成分とする錠剤を入れ、これをストレーナーの底面に設置し、排水と接触させることにより、活性塩素を放出させて流し台の排水部を浄化する方法が提案されている。しかしながら、トリクロロイソシアヌル酸は水に対する溶解度が低く、排水中に溶出する活性塩素の濃度が低いために、ヌメリの発生防止には優れた効果を発揮するものの、一旦付着したヌメリを除去する効果には乏しいものであった。また、カビの生育を妨げる効果を発揮するものの、一旦生育したカビによる黒ずみを漂白する効果には乏しいものであった。
【0005】
特許文献2には、トリクロロイソシアヌル酸およびジクロロイソシアヌル酸ナトリウム水和物を含有する錠剤が提案されている。しかしながら、錠剤を水と接触させると、該錠剤表面に分散して含有しているジクロロイソシアヌル酸ナトリウム水和物は速やかに溶解するが、該錠剤内部に分散して含有しているジクロロイソシアヌル酸ナトリウム水和物は溶解度の低いトリクロロイソシアヌル酸により溶解を阻害される。そのため、使用開始直後において、ヌメリを除去できるほどの高濃度の活性塩素を放出できないという難点があった。また、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム水和物が優先的に溶解するために、錠剤が崩壊して、水洗トイレのタンクに使用すると、錠剤がタンク出口に詰まる懼れがあった。
【0006】
【特許文献1】特開平6−306906号公報
【特許文献2】特開平5−43407号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、水に接触した直後には高濃度の活性塩素を速やかに放出し、高濃度の活性塩素の放出が終了した後には、引き続き低濃度の活性塩素を長時間に渡って放出することができる錠剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記の課題を解決するために鋭意試験研究を重ねた結果、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩と共に溶解調節剤としてメタリン酸ナトリウムを併用することにより、所期の目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、第1の発明は、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩とメタリン酸ナトリウムを含有したジクロロイソシアヌル酸錠剤であって、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩の含有割合を30〜80重量%とし、メタリン酸ナトリウムの含有割合を1〜30重量%としたことを特徴とするジクロロイソシアヌル酸錠剤である。
第2の発明は、ジクロロイソシアヌル酸錠剤中に、有機酸と脂肪酸を各々10〜60重量%と0.1〜10重量%の割合で含有したことを特徴とする第1の発明に記載のジクロロイソシアヌル酸錠剤である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のジクロロイソシアヌル酸錠剤は、水に接触した直後には高濃度の活性塩素を速やかに放出し、高濃度の活性塩素の放出が終了した後には、引き続き低濃度の活性塩素を長時間に渡って放出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の実施において使用するジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩の代表的な例としては、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムやジクロロイソシアヌル酸カリウムが挙げられる。なお、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムおよびジクロロイソシアヌル酸カリウムとして、通常の無水物の他に結晶水を有する水和物を用いることができ、これらを組み合わせて使用してもよい。
本発明のジクロロイソシアヌル酸錠剤中には、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩を30〜80重量%含有することが好ましい。ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩が30重量%未満では初期の短期間における高濃度の活性塩素放出が不十分であり、80重量%を超えると速溶性が増す反面持続性が低下する。
【0011】
本発明の実施において溶解調節剤として使用するメタリン酸ナトリウムは、糊料として作用するものである。水に接触した直後は湿潤増粘状態でないため、錠剤中のジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩の溶出を阻害しない。そのため、水との接触部近傍のジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩は速やかに水中へ溶解し、活性塩素を放出する。その後、メタリン酸ナトリウムは湿潤増粘状態となり、錠剤と水との接触を阻害する膜として働くため、錠剤の溶解、即ちジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩の溶出を阻害する。その結果、低濃度の活性塩素を長時間放出させる効果を持続することができる。
本発明のジクロロイソシアヌル酸錠剤中には、メタリン酸ナトリウムを1〜30重量%含有することが好ましい。メタリン酸ナトリウムが1重量%未満では、錠剤と水との接触防止が充分でなく、30重量%を超えると、錠剤を成形する際に金型等に付着し易くなる。
【0012】
本発明の実施において使用する有機酸は、錠剤の溶解調節剤として作用するもので、25℃において0.5重量%以上の水に対する溶解度をもつものである。有機酸としては、例えば、コハク酸、フマル酸、クエン酸、アジピン酸、シュウ酸、L−アスコルビン酸、酒石酸、マロン酸、リンゴ酸、乳酸、安息香酸等が挙げられ、これらを組み合わせて使用してもよい。
【0013】
本発明の実施において使用する脂肪酸は、打錠時のトラブルを緩和する滑沢剤として作用するものであり、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。
【0014】
本発明における錠剤とは、粉末状または顆粒状の原料を金型の中に充填し加圧(以下、打錠と云うことがある)する方法によって製造される成形物である。このような錠剤を工業的に製造する際には、金型(臼杵)および加圧装置から構成される公知の加圧式打錠機が好ましく使用される。
【0015】
前記の加圧式打錠機としては、一錠ずつ打錠する単発式打錠機や、複数の金型(臼杵)を回転する円盤に沿って装着し、これが1回転する間に、原料の充填、加圧成形、錠剤の取り出しと云う一連の作業を連続的に行えるロータリー式打錠機を用いることができる。
【0016】
本発明の錠剤の形状やサイズに特に限定はないが、取り扱い上の便宜を考慮して決定される。錠剤の形状としては、例えば円柱形や、立方体、直方体形等が挙げられる。円柱形の形状とした場合には、その径が5〜100mmであることが実用上好ましく、また立方体や直方体形の形状とした場合にも、同様にその長辺(直方体では最も長い辺)が5〜100mmであることが好ましい。
【0017】
本発明の錠剤を製造するに当たっては、100〜300kg/cm程度の打錠圧が好ましく、打錠圧が100kg/cmより低い場合には、成形された錠剤の強度が弱く、取り扱い時または輸送中に錠剤が崩れ易くなり、また300kg/cmより高くした場合には、錠剤を臼から取り出す際に、帽子状に剥離(キャッピング)したり、層状に剥離(ラミネーティング)する現象が発生し易くなる。
【0018】
本発明の目的が達成される限り、上記以外の薬剤を併用することができる。
本発明の実施においては、洗浄効果を高めるために界面活性剤を使用してもよい。
【0019】
界面活性剤としては、従来知られた陰イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤および両性イオン系界面活性剤を任意に採用することができる。
【0020】
陰イオン系界面活性剤としては、例えば、脂肪族モノカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩等のカルボン酸型陰イオン系界面活性剤、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル(分岐型)ベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒド縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリン塩等のスルホン酸型陰イオン系界面活性剤、アルキル硫酸エステル塩(アルキル硫酸塩)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、油脂硫酸エステル塩(硫酸化油)/ヒマシ油硫酸化油(ロート油)等の硫酸エステル型陰イオン系界面活性剤、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル型陰イオン系界面活性剤等が挙げられる。
【0021】
非イオン系界面活性剤としては、例えば、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0022】
陽イオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、アルキルトリエチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、アルキルピリジニウムクロリド等の第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
【0023】
両性イオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホキシベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン、アルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられる。
【0024】
界面活性剤を使用する場合には、0.001〜1重量%程度の割合で含有していることが好ましい。界面活性剤を併用することにより、活性塩素が、汚れ例えばヌメリの内部に侵入し易くなり、ヌメリの剥離効果を向上させる。
【0025】
錠剤の成形性を高めるために結合剤を使用することができる。結合剤としては、固形粒子を結合する機能を有し、好ましくは水溶性のものであれば特に限定されないが、例えばカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコール、リグニンスルホン酸塩、アラビアゴム、デンプン類、ショ糖等が挙げられる。これらの結合剤を適宜量使用することにより、錠剤の成形性を高めることができる。
【0026】
上記以外の錠剤の成形性を高める方法としては、予め造粒されているジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩を使用する手段も有効である。
【0027】
本発明のジクロロイソシアヌル酸錠剤を使用した場合には、排水中に活性塩素が含有するので、排水が流れる配管の金属部が腐食する懼れがある。これを防止するために、防錆剤を含有させることができる。
【0028】
防錆剤としては、従来知られた亜硝酸塩、珪酸塩、ポリリン酸塩等の無機系腐食抑制剤や、カルボン酸、金属石鹸、スルホン酸、アミン、エステル、リン酸エステル等の有機系腐食抑制剤、またEDTA、グルコン酸、ニトリロトリ酢酸等のキレート化合物等が挙げられ、これらの防錆剤を適宜量使用することにより、金属の腐食を抑制することができる。
【0029】
本発明の錠剤を着色あるいは賦香するために、従来知られた染料、顔料あるいは香料を錠剤に含有させることができる。また、前記の染料としてリボフラビンを使用することができる。リボフラビンは、本発明の出願人が特開2007−77202号公報において、耐酸化性に優れた黄色の着色剤として提案した化合物であるが、所望の着色度合いに応じて0.01〜5重量%の割合で、配合することができる。
【0030】
その他増量剤(賦形剤)として、芒硝、食塩、アルカリ金属の珪酸塩、燐酸塩、硫酸塩を使用することができる。
【0031】
台所流しや風呂場の排水口周辺、水洗トイレの水溜りには、食べ物のかすや湯垢等が付着し、また適度な水分が存在するため、雑菌やカビ等が繁殖し、排水口周辺や排水口に接続された配管内部にヌメリが発生する。ヌメリは、雑菌やカビ等の微生物と、それらが繁殖する際に出すヌルヌルした粘着物の集合体であり、このようなヌメリを除去するためには、ヌメリに高濃度の活性塩素を接触させて、ヌメリ中に棲息する微生物を殺滅することが有効である。一方、ヌメリの発生を防止するためには、ヌメリが発生する場所に低濃度の活性塩素が存在していれば十分である。
本発明のイソシアヌル酸錠剤は、台所流しや風呂場の排水口周辺またはトイレタンク内外に設置することにより、排水中に高濃度の活性塩素を速やかに放出し、引き続いて、低濃度の活性塩素を長時間に渡って放出することができる。そのため、排水が流れる排水口周辺や排水口に接続された配管内部のヌメリの除去やヌメリの発生を防止することができるので、トイレタンククリーナーや便器の尿石除去や付着防止効果を目的とした洗浄剤として好適に使用できる。また、これに類する用途として、ヌメリの除去および発生防止のために使用される流し台・排水口等の台所用除菌洗浄剤や、浴槽・排水口等の風呂場用除菌洗浄剤としても有用なものである。
【実施例】
【0032】
以下、実施例および比較例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例に使用した原料薬剤ならびに評価試験方法は、次の通りである。
【0033】
[原料薬剤]
・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム二水和物:商品名「ネオクロール−55」(四国化成工業製)、顆粒品、有効塩素含有量:約55%
・メタリン酸ナトリウム(和光純薬工業製、試薬)
・フマル酸(和光純薬工業製、試薬)
・安息香酸(和光純薬工業製、試薬)
・コハク酸(和光純薬工業製、試薬)
・ステアリン酸マグネシウム(和光純薬工業製、試薬)
【0034】
[溶解性試験]
樹脂製箱形容器の上部に、樹脂製の網を設置し、その網上に錠剤を置き、錠剤の上から25℃の水を60mL/秒の流量で1分間通水した。この操作を10分間隔で行い、通水する毎に容器に溜まった水を底部から抜き取り、この水に含有する活性塩素の濃度(有効塩素換算:mg/l(ppm))をハイポ滴定法により測定した。また、併せて錠剤の重量を測定した。
【0035】
[実施例1〜2]
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム二水和物(DICDと略記する)、メタリン酸ナトリウム、フマル酸、ステアリン酸マグネシウムを表1記載の組成になるように混合して、組成物を調製した。
該組成物20gを打錠用臼の中に投入し、次いで、この臼と対になる杵を加圧装置にセットして、圧力200kg/cmにて打錠、円柱形の錠剤(直径37mm、厚さ12mm)を調製し、溶解性試験を行った。得られた試験結果は、図1、2に示した通りであった。
【0036】
[実施例3〜4]
実施例1と同様にして、表1記載の組成を有する錠剤を調製し、溶解性試験を行った。得られた試験結果は、図3、4に示した通りであった。
【0037】
[比較例1]
メタリン酸ナトリウムを使用しない以外は実施例1と同様にして、表1記載の組成を有する錠剤を調製し、溶解性試験を行った。得られた試験結果は、図1、2に示した通りであった。
【0038】
[比較例2]
メタリン酸ナトリウムを使用しない以外は実施例1と同様にして、表1記載の組成を有する錠剤を調製し、溶解性試験を行った。得られた試験結果は、図3、4に示した通りであった。
【0039】
図1〜4の折れ線グラフに示した溶解性試験の結果によれば、実施例1〜4の場合に共通して、錠剤と水が接触した直後から通水回数で数十回程度は10〜40ppmと高濃度の活性塩素が水中に溶出し、その後、活性塩素の濃度が急速に低下して2〜3ppmの濃度でほぼ一定になった。通水回数240回でも、低濃度の活性塩素の溶出が持続されている。
それに対して比較例1および2の場合は、初期に30〜60ppmとより高濃度の活性塩素が溶出されたが、通水回数120回で活性塩素は溶出しなくなった。
【0040】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施例1、2、比較例1の錠剤の溶解性試験時活性塩素濃度推移を示す折れ線グラフ
【図2】実施例1、2、比較例1の錠剤の溶解性試験時重量推移を示す折れ線グラフ
【図3】実施例3、4、比較例2の錠剤の溶解性試験時活性塩素濃度推移を示す折れ線グラフ
【図4】実施例3、4、比較例2の錠剤の溶解性試験時重量推移を示す折れ線グラフ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩とメタリン酸ナトリウムを含有したジクロロイソシアヌル酸錠剤であって、ジクロロイソシアヌル酸アルカリ金属塩の含有割合を30〜80重量%とし、メタリン酸ナトリウムの含有割合を1〜30重量%としたことを特徴とするジクロロイソシアヌル酸錠剤。
【請求項2】
ジクロロイソシアヌル酸錠剤中に、有機酸と脂肪酸を各々10〜60重量%と0.1〜10重量%の割合で含有したことを特徴とする請求項1に記載のジクロロイソシアヌル酸錠剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−202564(P2010−202564A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−48734(P2009−48734)
【出願日】平成21年3月3日(2009.3.3)
【出願人】(000180302)四国化成工業株式会社 (167)
【Fターム(参考)】