説明

スイッチクランク

【課題】移動量の異なるトングレールを得るためのスイッチクランクを提供する。
【解決手段】電気転てつ機100の動作により駆動される接続ロッド400と、腕金具510を介して接続される回動可能に枢着されたアーム500と、サブアーム600と、第1のロッド710と、第2のロッド720と、第1のトングレールT1の先端と電気転てつ機100を連動させる第1のフロントロッド810と、第2のトングレールT2の先端と電気転てつ機100を連動させる第2のフロントロッド820とを備え、両アーム500、600を回動の初期段階では互いに離隔させ、回動が所定の段階に達したときに両アーム500、600の押圧部540および受圧部660が互いに当接して他方を押圧し、以後はともに回動させることにより、第1のトングレールT1および第2のトングレールT2を異なる移動量で動作させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道路線等に用いるスイッチクランクに関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道路線において路線を分岐させ、車両の進路を選択する分岐器が用いられている。また、地震時の脱線対策として、脱線した車輪が分岐器において大きく逸脱しないようにする軌道逸脱防止装置が、例えば特許文献1によって知られている。
【0003】
この軌道逸脱防止装置は、脱線した車輪がその上面に案内されるスロープ板と、スロープ板を経由した車輪がその上面を走行する踏面板とを備え、基本レールの長さ方向に沿ってガイドを設け、脱線時にこのガイドに係合する被ガイド部材を、車軸を支承する軸箱に設けて構成している。
【0004】
そして、脱線にはいわゆる右側脱線と左側脱線とがあり、軌道逸脱防止装置を設置した区間において、右側脱線時には、左側の車輪が軌間内のスロープ板を上がり、路面板上を走行し、右側の車輪が軌間外に設けた溝内を走行する。一方、左側脱線時には、左側の車輪が軌間外の路面板上を走行し、右側の車輪がトングレールと基本レールとの間を走行することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−35935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、右側脱線と左側脱線とに対応するためには、一方のトングレールは基本レールと当該トングレールとの間に車輪を通すために大きな移動量が必要であり、他方のトングレールは、車輪を載せて通すための路面板をできるだけ基本レールに近づける必要があるため、少ない移動量とすることが望まれている。
【0007】
しかしながら、左右のトングレールの移動量が異なる分岐器は、従来存在していなかった。そこで、移動量の異なるトングレールを得るためのスイッチクランクが切望されている。
【0008】
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、移動量の異なるトングレールを得るためのスイッチクランクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、転てつ機の動作により駆動される接続ロッドと、前記接続ロッドに接続される回動可能に枢着されたアームと、回動可能に枢着されたサブアームと、前記アームと第1のトングレールとを連動させる第1のロッドと、前記サブアームと第2のトングレールとを連動させる第2のロッドと、を備え、前記アームと前記サブアームとを、回動の初期段階では互い離隔させておき、回動が所定の段階に達したときに前記両アームの押圧部および受圧部が互いに当接して他方を押圧するようにし、以後は前記両アームをともに回動させることにより、前記第1のトングレールおよび前記第2のトングレールを異なる移動量で動作させることを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した構成に加えて、ガイド部にガイドされるロッドと、前記ガイド部が係止する調整部とを備え、前記調整部の位置を変更することにより、前記サブアームが回動を開始する時点を調整して、前記第2のトングレールの移動量を調整可能なことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、左右それぞれのトングレールを、異なる移動量で動作させることができる。したがって、基本レールと一方のトングレールとの間隔を大きく開くことができるとともに、他方のトングレールと基本レールとの間隔を狭くすることができる。また、一方のトングレールの移動量を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】トングレールが第1の状態にあるスイッチクランクの概略平面図である。
【図2】トングレールが第2の状態にあるスイッチクランクの概略平面図である。
【図3】原動クランクを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図4】従動クランクを示し、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【図5】スイッチアジャスタのロッドを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】アームを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】サブアームを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図8】ロッドを示し、(a)は第2のロッドの側面図、(b)は第2のロッドの平面図、(c)は第1のロッドの側面図、(d)は第1のロッドの平面図である。
【図9】フロントロッドを示し、(a)は第1および第2のフロントロッドの平面図、(b)は第1および第2のフロントロッドの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係るスイッチクランクを図面に示した一実施例について説明する。図1はトングレールが第1の状態にあるスイッチクランクの概略平面図である。図2はトングレールが第2の状態にあるスイッチクランクの概略平面図である。
【0014】
図示の実施例によるスイッチクランクの概略は、図1および図2に示すように、電気転てつ機100の動作により駆動される原動クランク200と、この原動クランク200に従動する従動クランク300と、この従動クランク300に接続された接続ロッド400と、この接続ロッド400に腕金具510を介して接続される回動可能に枢着されたアーム500と、回動可能に枢着されるサブアーム600と、前記したアーム500と第1のトングレールT1とを連動させる第1のロッド710と、前記したサブアーム600と第2のトングレールT2とを連動させる第2のロッド720と、第1のトングレールT1の先端と前記した電気転てつ機100を連動させる第1のフロントロッド810と、第2のトングレールT2の先端と前記した電気転てつ機100を連動させる第2のフロントロッド820と、を備えている。なお、以下、原動クランク200と、従動クランク300とを合わせて、エスケープクランクと呼ぶことがある。
【0015】
電気転てつ機100は、モータを駆動源として、エスケープクランクを動作させるものであって、従前と同様のものが使用できる。そこで、電気転てつ機100の動作かん110と、原動クランク200とを、リンク機構によって連結する。原動クランク200は、支軸210によって図示していない基台に対して揺動自在に軸着されている。なお、基台は、路盤上にアンカーボルトで設けた基板にボルト止め等によって固定される。
【0016】
具体的に説明すると、電気転てつ機100の動作かん110とリンク機構を構成する連動かん120の基端とを、ジョーピン130により接続する。また、連動かん120の基端付近において、当該連動かん120と原動クランク200の一端とを、例えばジョーピン230によって接続する。この原動クランク200は、図3に示すような構造の部材であり、一端に二又部240が形成され、他端に平板部250が延出している。また、長手方向のほぼ中央部分には、軸孔260を備えている。
【0017】
原動クランク200には、従動クランク300が連係する。すなわち、図4に示すような形状に構成した従動クランク300の係合凹部310に、原動クランク200に設けたローラ270が当接・係合する。具体的には、従動クランク300は、基台に設けた軸301を中心にして、所定の角度だけ回動可能な部材である。そして、この従動クランク300は、基板部分320の周縁に係合凹部310を有するとともに、基板部分320から一方向へ延出する腕部330を有している。
【0018】
腕部330の先端には、接続ロッド(スイッチアジャスタということがある)400が連結されている。すなわち、図5に示すような接続ロッド400の基端部410が、腕部330の先端に例えばオイルレス軸受340を介してリーマピン420によって枢着されている。一方、接続ロッド400の他端部430には、後述する腕金具510が連係する。なお、この腕金具510は、アーム500に付随する部材であり、アーム500については後述する。また、図示の実施例では、電気転てつ機100からエスケープクランクを介してスイッチアジャスタを作動させているが、電気転てつ機100でスイッチアジャスタを直接作動させるようにしてもよい。さらに、この実施例では、腕金具510を介して接続ロッド400とアーム500とを接続しているが、腕金具510を用いずに接続することもできる。
【0019】
次に、アーム500について説明する。このアーム500は、図示の実施例においては、図6(b)に示すように、適宜な間隔を開けて対向する上側基板520と下側基板530を基本構造としている。また、アーム500は、基端部分で図示していないベース部材に回動自在に軸着される。
【0020】
アーム500の自由端側になる先端部分には、前記した腕金具510が形成されており、この腕金具510によって、接続ロッド400と接続される。すなわち、上側基板520の先端部分の平板部521と、下側基板530の先端部分を屈曲させたカバー部531とで腕金具510を形成している。また、上側基板520には、後述する第1のロッド710の一端を枢着し、該第1のロッド710の他端を第1のトングレールT1に連結金具730を介して連結させる。
【0021】
サブアーム600は、図7に示す実施例では、一端部側に略三角形状の基端部610を有し、この基端部610からアーム部620が延出している。また、基端部610の一頂点部分には、当該サブアーム600を図示していないベース部材に対して、回動自在に軸着するための軸孔630が開設してある。さらに、基端部610とアーム部620と中間部分には、ロッド640が回動自在に枢着されている。そして、このロッド640の先端部分には、雄ねじ部641が形成され、ナット650が螺合してある。
【0022】
また、サブアーム600に設けたアーム部620の先端には、第2のロッド720を枢着し、この第2のロッド720の他端には、第2のトングレールT2を連結金具730を介して連結する。なお、第1のロッド710および第2のロッド720は、図8に示すような部材であって、それぞれ一端に連結部711、721を備えるとともに、他端に二又部712、722を備えている。
【0023】
さらに、アーム500およびサブアーム600には、回動が所定の段階に達したときに互いに当接して他方を押圧する押圧部540および受圧部660が設けてある。すなわち、図示の実施例では、アーム500の一側縁に押圧部540を設けるとともに、サブアーム600の一側縁に受圧部660を設けている。
【0024】
そこで、図示していないベース部材に対して、同軸上に枢着したアーム500とサブアーム600が回動するとき、アーム500が回動を開始しても、回動の初期段階ではアーム500とサブアーム600とが離隔しているので、押圧部540と受圧部660とが当接することなく、アーム500が単独で回動を続ける。そして、回動が所定の段階に達して押圧部540が受圧部660に当接すると、押圧部540が受圧部660を押圧するので、サブアーム600が回動を開始し、アーム500とともに回動する。
【0025】
また、図示の実施例において、アーム500には、サブアーム600に設けたロッド640に対応するガイド部550が設けてあり、このガイド部550は、サブアーム600に枢着したロッド640がスライド可能な挿通孔551を備えている。そして、サブアーム600のロッド640をガイド部550の挿通孔551に挿通して、ロッド640の雄ねじ部641にナット650を螺合させている。
【0026】
そこで、アーム500が回動するとき、ガイド部550がナット650に係止するまでは、サブアーム600は、ガイド部550内をロッド640がスライドするのみで回動しないが、ガイド部550がナット650に係止したのちは、アーム500の回動に追従してサブアーム600が回動する。
【0027】
したがって、ナット650の位置を変えると、サブアーム600が回動を開始する点を調整することができる。すなわち、このナット650は調整部を形成している。
【0028】
そして、第1のトングレールT1および第2のトングレールT2からなる一対のトングレールの先端には、それぞれフロントロッドを接続する。すなわち、第1および第2のトングレールT1、T2にそれぞれ肘金具880を取り付け、これらの肘金具880と、各フロントロッド810、820の各連結部811、841を、それぞれジョーピン830によって連結する。
【0029】
図示の実施例におけるフロントロッドは、図9に示すように、一方のフロントロッド、すなわち第2のトングレールT2に対応する第2のフロントロッド820を、U字状に折り返した折返部840の先端側に連結部841を設けて、肘金具880に内側から向き合うようにしている。
【0030】
一方、他のフロントロッドである第1のフロントロッド810は、途中で屈曲して、両端部の高さ位置が異なるとともに、設置状態において中心位置が前記した第2のフロントロッド820の中心位置と一致するように形成してある。
【0031】
これらの第1のフロントロッド810および第2のフロントロッド820は、接続部812、822において、それぞれ電気転てつ機100に連絡してある。そして、電気転てつ機100の作動にしたがって鎖錠等が行なわれる。なお、フロントロッドは、省略することもできる。
【0032】
次に、動作の説明を行なう。先ず、一対のトングレールT1、T2を、図1に示す第1の状態から、図2に示す第2の状態に転換する場合を説明する。
【0033】
電気転てつ機100に動作信号を送信して電気転てつ機100が作動すると、リンク機構を構成している連動かん120が矢印方向(図面において、以下同じ)aに突出する。すると、この連動かん120に枢着されている原動クランク200が矢印方向(時計回り)bに回動する。
【0034】
原動クランク200が回動すると、この原動クランク200のローラ270が、従動クランク300の係合凹部310の縁に当接し、従動クランク300を押圧するので、当該従動クランク300が矢印方向(反時計回り)cに回動する。
【0035】
この回動に伴ってスイッチアジャスタのロッド400が、矢印方向dに牽引される。このため、腕金具510を介してアーム500が牽引されるので、支軸631を支点にしてアーム500が矢印方向eに回動するとともに、このアーム500に接続した第1のロッド710を介して第1のトングレールT1が矢印方向fに牽引されて第1のトングレールT1が基本レールRから離れる。そして、この動きと同期して第1のフロントロッド810も矢印方向gへ移動する。
【0036】
アーム500が回動を開始しても、アーム500の押圧部540とサブアーム600の受圧部660とが離れているので、サブアーム600にはスイッチアジャスタの移動は伝達されない。したがって、サブアーム600は現状を維持する。そして、アーム500がさらに回動して、押圧部540が受圧部660に当接すると、サブアーム600を矢印方向hへの押圧を開始する。このためサブアーム600に枢着した第2のロッド720を介して、第2のトングレールT2が矢印方向iに押圧され、基本レールRに密着する。このとき、第2のフロントロッド820は、電気転てつ機100の作用によって、矢印方向jに牽引されている。
【0037】
このようにすれば、一対のトングレールT1、T2を転換する際に、第1のトングレールT1の移動量と、第2のトングレールT2の移動量の差を、アーム500の回動量とサブアーム600の回動量の差によって吸収することができる。言い換えると、左右それぞれのトングレールT1、T2を、異なる移動量で動作させることができる。
【0038】
次に、図2に示す状態から、図1に示す状態に転換する場合を説明する。電気転てつ機100が作動して連動かん120が矢印方向Aに引き込まれると、原動クランク200が矢印方向Bに回動する。すると、この原動クランク200に連繋して従動クランク300が矢印方向Cに回動し、スイッチアジャスタのロッド400を矢印方向Dに押圧する。
【0039】
ロッド400が押圧されると、この動きに伴って、このスイッチアジャスタのロッド400と腕金具510を介して連繋しているアーム500が押圧され、アーム500が支軸631を中心に矢印方向Eに回動を開始する。アーム500が回動すると、第1のロッド710が矢印方向Fに押圧され、第1のトングレールT1の移動が開始される。そして、この移動に伴って、第1のフロントロッド810が矢印方向Gへの移動を開始する。
【0040】
一方、アーム500が回動を開始しても、ロッド640を介して連係しているサブアーム600は、調整部を形成するナット650にガイド部550が係止するまで現状を維持している。したがって、第2のトングレールT2も、現状を維持している。そして、ガイド部550がナット650に係止すると、ロッド640がサブアーム600を牽引するためアーム500の回動に伴ってサブアーム600が矢印方向Hの回動を開始する。したがって、ナット650の位置を変えると、ナット650がガイド部550に係止するタイミングを変更することができ、サブアーム600が回動を開始する時点を調整することができる。
【0041】
そして、サブアーム600が回動すると、第2のロッド720を介して第2のトングレールT2が矢印方向Iに牽引され、第2のトングレールT2が基本レールRから離れる。一方、アーム500は回動を続けるため、やがて第1のトングレールT1が基本レールRに密着して転換動作を終了する。すなわち、図1に示す状態になる。なお、第1および第2のフロントロッド810、820は、前記したように電気転てつ機100の作動に追従して、それぞれ矢印方向GおよびJへ移動する。
【0042】
そして、ナット650の位置を変えることによって、言い換えると、調整部を調整することによって、サブアーム600が回動を開始する時点を調整することができる。すなわち、第1のトングレールT1の移動量と、第2のトングレールT2の移動量との差を、ロッド640のスライドによって吸収することができ、スライド量を調整することによって、第2のトングレールの移動量を調整することができる。
【0043】
このようなスイッチクランクによれば、移動量の異なるトングレールを確実に転換させることができる。そこで、このようなスイッチクランクに軌道逸脱防止装置を適用すれば、脱線した車両を安全に通過させることができる。すなわち、地震によって列車が、万が一脱線してしまった場合に、車輪がレールのどちら側を通過する場合であっても、車輪を安全に誘導することができる。
【0044】
以上、本発明を図示の実施例について説明したが、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、前記した実施例では、アームとサブアームとを同軸上に枢着しているが、別軸で枢着するようにしてもよい。また、押圧部および受圧部は、適宜な位置に適宜な形状で形成することができる。
【符号の説明】
【0045】
100 電気転てつ機
110 動作かん
120 連動かん
130 ジョーピン
200 原動クランク
210 支軸
230 ジョーピン
240 二又部
250 平板部
260 軸孔
270 ローラ
300 従動クランク
301 軸
310 係合凹部
320 基板部分
330 腕部
340 オイルレス軸受
400 接続ロッド
410 基端部
420 リーマピン
430 他端部
500 アーム
510 腕金具
520 上側基板
521 平板部
530 下側基板
531 カバー部
540 押圧部
550 ガイド部
551 挿通孔
600 サブアーム
610 基端部
620 アーム部
630 軸孔
631 支軸
640 ロッド
641 雄ねじ部
650 ナット
660 受圧部
710 第1のロッド
711 連結部
712 二又部
720 第2のロッド
721 連結部
722 二又部
730 連結金具
810 第1のフロントロッド
811 連結部
812 接続部
820 第2のフロントロッド
822 接続部
830 ジョーピン
840 折返部
841 連結部
880 肘金具
R 基本レール
T1 第1のトングレール
T2 第2のトングレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
転てつ機の動作により駆動される接続ロッドと、
前記接続ロッドに接続される回動可能に枢着されたアームと、
回動可能に枢着されたサブアームと、
前記アームと第1のトングレールとを連動させる第1のロッドと、
前記サブアームと第2のトングレールとを連動させる第2のロッドと、
を備え、
前記アームと前記サブアームとを、回動の初期段階では互い離隔させておき、回動が所定の段階に達したときに前記両アームの押圧部および受圧部が互いに当接して他方を押圧するようにし、以後は前記両アームをともに回動させることにより、前記第1のトングレールおよび前記第2のトングレールを異なる移動量で動作させることを特徴とするスイッチクランク。
【請求項2】
ガイド部にガイドされるロッドと、前記ガイド部が係止する調整部とを備え、前記調整部の位置を変更することにより、前記サブアームが回動を開始する時点を調整して、前記第2のトングレールの移動量を調整可能なことを特徴とする請求項1に記載のスイッチクランク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−211490(P2012−211490A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78400(P2011−78400)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000221616)東日本旅客鉄道株式会社 (833)
【出願人】(000159423)吉原鉄道工業株式会社 (36)
【Fターム(参考)】