説明

スタンド及び機器ユニット

【課題】 非使用状態におけるスタンドの小型化を図ると共に使用状態における電子機器の支持状態の安定化を図る。
【解決手段】 電子機器に取り付けられ少なくとも一部が載置面に接した状態で電子機器を支持し、電子機器に取り付けられる被取付体と、被取付体が結合された第1の支持ベースと、少なくとも一部が第1の支持ベースに重ねられた状態で第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、第1の支持ベース及び第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部とベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、第1の支持ベース及び第2の支持ベースの長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ載置面に接して電子機器を支える支え部として設けられた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術はスタンド及び機器ユニットについての技術分野に関する。詳しくは、互いに回動可能に連結された第1の支持ベースと第2の支持ベースの少なくとも一方の端部が載置面に接して電子機器を支えるようにすることにより、非使用状態におけるスタンドの小型化を図ると共に使用状態における電子機器の支持状態の安定化を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン受像機やモニター等の表示装置、ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置、ビデオライト等の照明機器、マイク等の音響機器等の各種の電子機器に取り付けられて電子機器を支えるスタンドがある。このようなスタンドは電子機器と共に機器ユニットを構成する。
【0003】
上記のようなスタンドには、電子機器に取り付けられる被取付体と載置面に接して電子機器を支持する(支える)支持ベースとを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載されたスタンドにおいては、支持ベースが略T字の板状に形成されたベース部とベース部の3箇所の端部にそれぞれ連結されベース部に対して回動可能な3本の脚とを有し、3本の脚が載置面に接した状態で電子機器が支持される。スタンドが電子機器から取り外されて使用されないときには、3本の脚が回動されてベース部に厚さ方向において重なる状態で折り畳まれ、ベース部の厚さ方向における小型化が図られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−189305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に記載されたスタンドにあっては、ベース部が略T字の板状に形成されているため、3本の脚が折り畳まれた非使用状態であってもベース部の厚さ方向に直交する方向における小型化を図ることができない。
【0007】
また、特許文献1に記載されたスタンドにあっては、使用状態において3本の脚が載置面に接した状態で電子機器を支持するため、電子機器の支持状態が不安定になる場合がある。
【0008】
そこで、本技術スタンド及び機器ユニットは、上記した問題点を克服し、非使用状態におけるスタンドの小型化を図ると共に使用状態における電子機器の支持状態の安定化を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1に、スタンドは、上記した課題を解決するために、電子機器に取り付けられ少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持し、前記電子機器に取り付けられる被取付体と、前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられたものである。
【0010】
従って、スタンドにあっては、第1の支持ベースと第2の支持ベースがそれぞれ所定の状態に回動されて被取付体が電子機器に取り付けられ又は電子機器から取り外される。
【0011】
第2に、上記したスタンドにおいては、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部がそれぞれ板状に形成され、前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの前記各ベース部の少なくとも一部が厚さ方向において重ねられた状態とされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各脚部は前記ベース部の幅方向における長さがそれぞれ前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部の幅より短くされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースは前記各ベース部の前記長手方向が一致する閉じ位置と前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの回動方向における前記各ベース部間の角度が所定の角度になる開き位置との間で回動され、前記閉じ位置において前記第1の支持ベースの脚部と前記第2の支持ベースの脚部とが前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの回動方向において隣接するようにされることが望ましい。
【0012】
板状に形成された各ベース部が厚さ方向において重ねられた状態で閉じ位置において第1の支持ベースの脚部と第2の支持ベースの脚部が回動方向において隣接することにより、閉じ位置において第1の支持ベースと第2の支持ベースが回動方向において隣接して位置される。
【0013】
第3に、上記したスタンドにおいては、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記長手方向における長さが同じにされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記両端部以外の部分の幅が同じにされ、前記第1の支持ベースの一方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における一方の部分に設けられ、前記第1の支持ベースの他方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における他方の部分に設けられ、前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記両端部にそれぞれ前記長手方向及び幅方向に開口された切欠が形成され、前記切欠はそれぞれ前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記開き位置から前記閉じ位置への回動方向側に位置されることが望ましい。
【0014】
第1の支持ベースの脚部がそれぞれベース部の幅方向において反対側に設けられ第2の支持ベースの切欠が開き位置から閉じ位置への回動方向側に位置されることにより、閉じ位置において第1の支持ベースの各脚部がそれぞれ第2の支持ベースの各切欠に挿入されて各ベース部の全体が厚さ方向に重なり合った状態とされる。
【0015】
第4に、上記したスタンドにおいては、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの少なくとも一方の前記ベース部に前記長手方向に延びるスリットが形成され、前記スリットに挿入され前記スリットに案内されて相対的に移動可能とされる軸部を有すると共に前記被取付体に結合された結合部が設けられ、前記軸部が他方の前記ベース部を貫通され、前記結合部と前記他方のベース部を有する支持ベースとが前記一方のベース部を有する支持ベースに対して一体で相対的に移動されるようにすることが望ましい。
【0016】
第1の支持ベースと第2の支持ベースの少なくとも一方にスリットが形成され第1の支持ベースと第2の支持ベースが相対的に移動可能とされていることにより、第1の支持ベースと第2の支持ベースの位置が調整可能になる。
【0017】
第5に、上記したスタンドにおいては、前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースが前記長手方向における中央部において連結され、前記被取付体が前記第1の支持ベースの前記長手方向における中央部に結合されることが望ましい。
【0018】
第1の支持ベースと第2の支持ベースが長手方向における中央部において連結され被取付体が第1の支持ベースの長手方向における中央部に結合されることにより、第1の支持ベースと第2の支持ベースが長手方向における中央部を支点として互いに回動される。
【0019】
第6に、上記したスタンドにおいては、前記被取付体に前記第1の支持ベースに対して傾動可能な傾動部を設けることが望ましい。
【0020】
被取付体に第1の支持ベースに対して傾動可能な傾動部を設けることにより、被取付体の傾動部が取り付けられた電子機器が傾動部と共に電子機器を支持する第1の支持ベースに対して傾動される。
【0021】
第7に、上記したスタンドにおいては、前記被取付体に前記傾動部をロックするロック部を設けることが望ましい。
【0022】
被取付体に傾動部をロックするロック部を設けることにより、傾動部がロックされた状態で電子機器が保持される。
【0023】
第8に、上記したスタンドにおいては、前記脚部がゴム又はエラストマーにより形成されることが望ましい。
【0024】
脚部がゴム又はエラストマーにより形成されることにより、脚部が載置面に接した状態において脚部が変形される。
【0025】
第9に、上記したスタンドにおいては、前記第1の支持ベースの前記ベース部における前記第2の支持ベースが重ねられる側と反対側にクッションが取り付けられ、少なくとも前記第1の支持ベースの前記ベース部及び前記クッションが持ち手として機能するグリップ部として設けられることが望ましい。
【0026】
第1の支持ベースのベース部にクッションが取り付けられ第1の支持ベースのベース部及びクッションが持ち手として機能するグリップ部として設けられることにより、クッションに手が接触された状態においてクッションが変形される。
【0027】
第10に、機器ユニットは、上記した課題を解決するために、電子機器と、前記電子機器に取り付けられて少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持するスタンドとを備え、前記スタンドは、前記電子機器に取り付けられる被取付体と、前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられたものである。
【0028】
従って、機器ユニットにあっては、第1の支持ベースと第2の支持ベースがそれぞれ所定の状態に回動されて被取付体が電子機器に取り付けられ又は電子機器から取り外される。
【発明の効果】
【0029】
本技術スタンドは、電子機器に取り付けられ少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持し、前記電子機器に取り付けられる被取付体と、前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられている。
【0030】
従って、電子機器から取り外される非使用状態において、第1の支持ベースと第2の支持ベースが各ベース部の長手方向が一致する方向へ回動することができるので、非使用状態におけるスタンドの小型化を図ることができる。
【0031】
また、電子機器が支持される使用状態において、第1の支持ベース及び第2の支持ベースの長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ支え部として機能して電子機器が支持されるので、使用状態における電子機器の支持状態の安定化を図ることができる。
【0032】
請求項2に記載した技術にあっては、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部がそれぞれ板状に形成され、前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの前記各ベース部の少なくとも一部が厚さ方向において重ねられた状態とされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各脚部は前記ベース部の幅方向における長さがそれぞれ前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部の幅より短くされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースは前記各ベース部の前記長手方向が一致する閉じ位置と前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの回動方向における前記各ベース部間の角度が所定の角度になる開き位置との間で回動され、前記閉じ位置において前記第1の支持ベースの脚部と前記第2の支持ベースの脚部とが前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの回動方向において隣接するようにされている。
【0033】
従って、閉じ位置において第1の支持ベースと第2の支持ベースが回動方向において隣接して位置されるので、非使用状態おいてスタンドのベース部の厚さ方向に直交する方向における小型化を図ることができる。
【0034】
請求項3に記載した技術にあっては、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記長手方向における長さが同じにされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記両端部以外の部分の幅が同じにされ、前記第1の支持ベースの一方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における一方の部分に設けられ、前記第1の支持ベースの他方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における他方の部分に設けられ、前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記両端部にそれぞれ前記長手方向及び幅方向に開口された切欠が形成され、前記切欠はそれぞれ前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記開き位置から前記閉じ位置への回動方向側に位置されている。
【0035】
従って、閉じ位置において第1の支持ベースの各脚部がそれぞれ第2の支持ベースの各切欠に挿入されて各ベース部の全体が厚さ方向に重なり合った状態とされるので、スタンドの構造の簡素化を図った上で非使用状態おいてスタンドのベース部の厚さ方向に直交する方向における小型化を図ることができる。
【0036】
請求項4に記載した技術にあっては、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの少なくとも一方の前記ベース部に前記長手方向に延びるスリットが形成され、前記スリットに挿入され前記スリットに案内されて相対的に移動可能とされる軸部を有すると共に前記被取付体に結合された結合部が設けられ、前記軸部が他方の前記ベース部を貫通され、前記結合部と前記他方のベース部を有する支持ベースとが前記一方のベース部を有する支持ベースに対して一体で相対的に移動されるようにしている。
【0037】
従って、第1の支持ベースと第2の支持ベースの位置を調整してスタンドを電子機器に取り付けることができるので、電子機器の使用状況に拘わらず電子機器の安定した支持状態を確保することができる。
【0038】
請求項5に記載した技術にあっては、前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースが前記長手方向における中央部において連結され、前記被取付体が前記第1の支持ベースの前記長手方向における中央部に結合されている。
【0039】
従って、スタンドの構造の簡素化を図った上で非使用状態におけるスタンドの小型化を図ることができると共に使用状態における電子機器の支持状態の安定化を図ることができる。
【0040】
請求項6に記載した技術にあっては、前記被取付体に前記第1の支持ベースに対して傾動可能な傾動部を設けている。
【0041】
従って、電子機器の使用状況等に応じて傾動部を傾動させることにより電子機器を傾動させることができるので、スタンドの使い勝手の向上を図ることができる。
【0042】
請求項7に記載した技術にあっては、前記被取付体に前記傾動部をロックするロック部を設けている。
【0043】
従って、傾動部を第1の支持ベースに対して所要の角度に傾けた状態でロックして電子機器を保持することができるので、スタンドの良好な使い勝手を確保することができる。
【0044】
請求項8に記載した技術にあっては、前記脚部がゴム又はエラストマーにより形成されている。
【0045】
従って、脚部が載置面に接した状態において脚部が変形されて脚部の全てが載置面に接触可能であるので、電子機器の安定した支持状態を確保することができる。
【0046】
請求項9に記載した技術にあっては、前記第1の支持ベースの前記ベース部における前記第2の支持ベースが重ねられる側と反対側にクッションが取り付けられ、少なくとも前記第1の支持ベースの前記ベース部及び前記クッションが持ち手として機能するグリップ部として設けられている。
【0047】
従って、スタンドを把持具として使用したときに手が接触したクッションが変形されるので、スタンドを把持具として使用することにより用途の拡大を図ることができると共にスタンドに対する良好な把持状態を確保することができる。
【0048】
本技術機器ユニットは、電子機器と、前記電子機器に取り付けられて少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持するスタンドとを備え、前記スタンドは、前記電子機器に取り付けられる被取付体と、前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられている。
【0049】
従って、スタンドが電子機器から取り外される非使用状態において、第1の支持ベースと第2の支持ベースが各ベース部の長手方向が一致する方向へ回動することができるので、非使用状態におけるスタンドの小型化を図ることができる。
【0050】
また、スタンドにより電子機器が支持される使用状態において、第1の支持ベース及び第2の支持ベースの長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ支え部として機能して電子機器が支持されるので、使用状態における電子機器の支持状態の安定化を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下に、本技術スタンド及び機器ユニットを実施するため最良の形態を添付図面を参照して説明する。
【0052】
以下に示した最良の形態は、本技術スタンドをモニターやテレビジョン受像機等の表示装置に取り付けられるスタンドに適用し、本技術機器ユニットをこの表示装置とこの表示装置に取り付けられたスタンドにより構成された機器ユニットに適用したものである。
【0053】
但し、本技術の適用範囲は表示装置に取り付けられるスタンド及び表示装置とこの表示装置に取り付けられたスタンドにより構成された機器ユニットに限られることはない。本技術スタンドは、例えば、ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置、ビデオライト等の照明機器、マイク等の音響機器等の各種の電子機器に取り付けられるスタンドに広く適用することができる。また、本技術機器ユニットは、例えば、これらの各種の電子機器とこれらの電子機器に取り付けられたスタンドにより構成される各種の機器ユニットに広く適用することができる。
【0054】
以下の説明にあっては、例として、スタンドが表示装置等の電子機器の下面に取り付けられた状態で方向を示すが、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0055】
<第1の実施の形態>
[機器ユニットの構成]
機器ユニット1は、図1に示すように、電子機器(表示装置)2と電子機器2に取り付けられるスタンド3とから成る。電子機器2はスタンド3の一部が載置面100に接した状態でスタンド3によって支持されている。
【0056】
電子機器2は正面に表示画面2aと所定のスイッチ2b、2b、・・・とが設けられている。電子機器2は背面2cにバッテリー4が装着されている。電子機器2の下面2d、両側面2e、2e及び上面2fにはそれぞれ取付ネジ穴5、5、・・・が形成され、取付ネジ穴5、5、・・・がスタンド3を取り付ける取付部として形成されている。
【0057】
[スタンドの構成]
スタンド3は、図2及び図3に示すように、電子機器2の取付ネジ穴5に取り付けられる被取付体6と、被取付体6に結合された第1の支持ベース7と、第1の支持ベース7に重ねられた状態で第1の支持ベース7と互いに回動可能に連結された第2の支持ベース8と、被取付体6に結合される結合部9とを備えている。
【0058】
被取付体6は、図4及び図5に示すように、電子機器2の取付ネジ穴5に取り付けられる傾動部10と傾動部10を傾動自在に支持する基体部11とから成る。被取付体6は傾動部10が第1の支持ベース7に対して傾動可能とされている。
【0059】
傾動部10はボールスタッド12と台座13から成る。ボールスタッド12は球状に形成されたボール部14とボール部14の外周面14aから突出された支持軸部15とから成る。支持軸部15の長手方向における中央部にはフランジ部15aが設けられ、支持軸部15のフランジ部15aより先端側の部分が取付ネジ部15bとして設けられている。
【0060】
台座13は略円板状に形成され、台部16と台部16の上面に取り付けられ電子機器2に接する接面部17とから成る。接面部17は弾性を有する材料により形成され、台座13の電子機器2への接触時に電子機器2の傷付きを防止する機能を有する。台座13の中心にはネジ穴13aが形成されている。
【0061】
台座13はネジ穴13aにボールスタッド12の取付ネジ部15bが螺合されてボールスタッド12に取り付けられる。台座13の下面がフランジ部15aの上面に接した状態においては、台座13から取付ネジ部15bの一部が上方へ突出される。
【0062】
基体部11は、第1の支持ベース7に結合された本体部18と、本体部18に対して回動可能な回動部19と、本体部18の内部に配置された可動部20と、可動部20に摺動されて可動部20を上下方向へ移動させるロックネジ21とを有している。可動部20とロックネジ21は傾動部10をロックするロック部として設けられている。
【0063】
本体部18は略円板状に形成された基部22と基部22の外周部から上方へ突出された周面部23とから成る。基部22には下方に開口された結合ネジ穴22aが形成されている。周面部23の内周面における上端部には周方向に延びる係合凹部23aが形成されている。周面部23の下端部には水平方向に貫通された調整ネジ穴23bが形成されている。
【0064】
回動部19は略円筒状に形成された円筒部24と円筒部24の下端部から外側へ張り出された係合突部25と円筒部24の上端部から内側へ突出されたボール規制部26とから成る。回動部19は係合突部25が係合凹部23aに係合された状態で本体部18に回動自在に支持されている。回動部19には切欠19aが形成され、切欠19aはボール規制部26の内端から半径方向に延び円筒部24の下端寄りの位置まで形成されている。
【0065】
可動部20は略円板状に形成された円板部27と円板部27の下面から下方へ突出された円錐台状の円錐台部28とから成る。円板部27の上面における中央部には球面状の配置凹部27aが形成されている。円錐台部28の傾斜した外周面の一部はロックネジ21に接するネジ接触面28aとして形成されている。
【0066】
可動部20の配置凹部27aには傾動部10のボール部14が任意の方向へ摺動自在に支持され、ボール部14はボール規制部26によって基体部11からの脱落が規制されている。
【0067】
傾動部10は支持軸部15が回動部19の切欠19aに挿入されることにより、支持軸部15の軸方向が本体部18の軸方向に対して略90度になる範囲で傾動可能とされている(図4参照)。
【0068】
ロックネジ21は本体部18の調整ネジ穴23bに螺合され、先端部が可動部20のネジ接触面28aに接触された状態とされている。
【0069】
ロックネジ21が調整ネジ穴23bに対してねじ込まれていくと、ロックネジ21の先端部による可動部20に対する押付力が大きくなり可動部20が押し上げられる。可動部20が押し上げられると、可動部20の配置凹部27aに支持されたボール部14に可動部20が押し付けられると共にボール部14の外周面14aが回動部19のボール規制部26の内面に押し付けられる。従って、ボール部14の回転が規制されて傾動部10がロックされる。
【0070】
逆に、ロックネジ21が調整ネジ穴23bに対してねじ戻されていくと、ロックネジ21の先端部による可動部20に対する押付力が小さくなり可動部20が押し下げられる。可動部20が押し下げられると、可動部20の配置凹部27aに支持されたボール部14が可動部20に摺接可能な状態にされると共にボール部14の外周面14aが回動部19のボール規制部26の内面に摺接可能な状態にされる。従って、ボール部14が回動部19及び可動部20に対して回転可能とされ傾動部10が基体部11に対して傾動可能とされる。
【0071】
上記したように、被取付体6には第1の支持ベース7に対して傾動可能な傾動部10が設けられている。従って、被取付体6の傾動部10が取り付けられた電子機器2が傾動部10と共に傾動されるので、電子機器2の使用状況等に応じて傾動部10を傾動させ電子機器2を傾動させて任意の向きにすることができ、スタンド3の使い勝手の向上を図ることができる。
【0072】
また、上記したように、被取付体6には可動部20とロックネジ21が傾動部10をロックするロック部として設けられている。従って、傾動部10を第1の支持ベース7に対して所要の角度に傾けた状態でロックして電子機器2を所要の向きで保持することができるので、スタンド3の良好な使い勝手を確保することができる。
【0073】
なお、上記には、ロックネジ21と可動部20により傾動部10がロックされる例を示したが、被取付体はロックネジ21と可動部20がロック部として設けられた構成に限られることはない。例えば、被取付体を、ロックネジにより傾動部のボール部を可動部20を介さずに基体部に押し付けてロックする構成としてもよい。被取付体を、可動部20を介さずにボール部を基体部に押し付ける構成にすることにより、部品点数の削減による機構の簡素化を図ることができる。
【0074】
第1の支持ベース7は、所定の方向に延び上下方向を向く板状に形成されたベース部29と、ベース部29の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部30、30と、ベース部29の長手方向における中央部を除く両側の部分にそれぞれ取り付けられたクッション31、31とを有している(図2、図3、図6乃至図8参照)。
【0075】
ベース部29はプラスチック等の樹脂材料や金属材料等の強度の高い材料により形成されている。ベース部29の長手方向における中央部には貫通孔29aが形成されている。
【0076】
脚部30、30はゴム又はエラストマーにより形成されている。脚部30、30はベース部29の長手方向における両端部からそれぞれ下方へ突出されている。脚部30、30は、例えば、ベース部29と同じ方向に延びる略直方体状に形成されている。脚部30、30は幅がそれぞれベース部29の幅の半分にされている。一方の脚部30はベース部29の幅方向における一方の半分の部分に位置され、他方の脚部30はベース部29の幅方向における他方の半分の部分に位置されている。
【0077】
クッション31、31はフェルト等の布やゴム等の樹脂等の柔軟性を有する材料により形成されている。クッション31、31はベース部29の上面にそれぞれ取り付けられている。
【0078】
第2の支持ベース8は、所定の方向に延び上下方向を向く板状に形成されたベース部32と、ベース部32の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部33、33とを有している。
【0079】
ベース部32はプラスチック等の樹脂材料や金属材料等の強度の高い材料により形成されている。ベース部32は長さが第1の支持ベース7のベース部29の長さと略同じにされ、長手方向における両端部以外の部分の幅が第1の支持ベース7のベース部29の幅と略同じにされている。
【0080】
ベース部32の長手方向における中央部には貫通孔32aが形成されている。ベース部32の長手方向における両端部にはそれぞれ長手方向及び幅方向に開口された切欠32b、32bが形成されている。一方の切欠32bはベース部32の幅方向における一方の側に形成され、他方の切欠32bはベース部32の幅方向における他方の側に形成されている。ベース部32の長手方向における両側の端面のうち切欠32b、32bが形成された部分32c、32cはそれぞれ幅方向における側縁に近付くに従って長手方向における中央に近付く円弧状に形成されている。
【0081】
脚部33、33はゴム又はエラストマーにより形成されている。脚部33、33はベース部32の長手方向における両端部からそれぞれ下方へ突出されている。脚部33、33は、例えば、ベース部32と同じ方向に延びる略直方体状に形成されている。脚部33、33の突出量は第1の支持ベース7の脚部30、30の突出量より第1の支持ベース7のベース部29の厚さ分だけ小さくされている。
【0082】
第1の支持ベース7及び第2の支持ベース8は長手方向における両端部が、それぞれ載置面100に接して電子機器2を支える支え部34、34、・・・として設けられている。
【0083】
第1の支持ベース7と第2の支持ベース8は長手方向における中央部において連結される。
【0084】
結合部9は、円板状の締付部35と、締付部35から上方へ突出され螺溝が形成された軸部36とから成る(図3、図4、図6乃至図8参照)。締付部35の下面には直線状の溝35aが形成されている。結合部9は軸部36が第1の支持ベース7の貫通孔29a及び第2の支持ベース8の貫通孔32aに貫通され被取付体6の結合ネジ穴22aに螺合されて被取付体6に結合される。結合部9は溝35aに図示しないドライバー等の治具が挿入されて回転されることにより被取付体6に結合され又は被取付体6から分離される。
【0085】
なお、結合部9の締付部35には三脚取付用のネジ穴が軸部36と同軸上に形成されていてもよい。
【0086】
上記したように、結合部9は軸部36が第2の支持ベース8の貫通孔32a及び第1の支持ベース7の貫通孔29aに貫通されて結合ネジ穴22aに螺合されることにより被取付体6に結合される。結合部9が被取付体6に結合されることにより、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8が長手方向における中央部において結合部9の締付部35と被取付体6の本体部18とによって挟持され、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8が結合部9の軸部36を支点として回動可能に連結される。
【0087】
結合部9が一方へ回転されて結合部9と被取付体6の結合が緩められると、第1の支持ベース7及び第2の支持ベース8は各ベース部29、32の長手方向が一致する閉じ位置(図7参照)と各ベース部29、32間の角度が所定の角度、例えば、90度になる開き位置(図8参照)との間で回動可能な状態とされる。第1の支持ベース7と第2の支持ベース8が閉じ位置に存在しない状態においては、切欠32b、32bがそれぞれ脚部30、30に対して開き位置から閉じ位置へ向けての回動方向側に位置されている。
【0088】
第1の支持ベース7と第2の支持ベース8が閉じ位置に回動されると、第1の支持ベース7の脚部30、30がそれぞれ第2の支持ベース8の切欠32b、32bに挿入される(図7参照)。従って、閉じ位置においては、脚部30、30と脚部33、33が第1の支持ベース7と第2の支持ベース8の回動方向においてそれぞれ隣接され、各ベース部29、32の全体が厚さ方向において重なり合う。
【0089】
上記したように、ベース部32の切欠32b、32bが形成された部分32c、32cはそれぞれ幅方向における側縁に近付くに従って長手方向における中央に近付く円弧状に形成されている。従って、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8が開き位置から閉じ位置に回動されるときに、第1の支持ベース7の脚部30、30のベース部32に対する接触が回避され、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8を円滑に回動させることができる。
【0090】
上記のように構成されたスタンド3は被取付体6の取付ネジ部15bが電子機器2の、例えば、下面2dに形成された取付ネジ穴5に螺合され、電子機器2の下面に被取付体6の台座13の接面部17が接触された状態で電子機器2に取り付けられる(図4参照)。なお、スタンド3は、後述するように、取付ネジ部15bが電子機器2の両側面2e、2e又は上面2fに形成された何れかの取付ネジ穴5に螺合されて電子機器2に取り付けられる場合もある。
【0091】
[スタンドの使用状態]
以下に、電子機器2に対するスタンド3の使用状態について説明する(図1、図9乃至図14参照)。
【0092】
第1の使用状態として、上記したように、スタンド3が電子機器2の下面2dに形成された取付ネジ穴5に取り付けられて電子機器2が支持される状態がある(図1参照)。
【0093】
第1の使用状態においては、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8を載置面100の状況や電子機器2の使用状況等に応じて閉じ位置と開き位置の間の所要の位置に回動させた状態で結合部9と被取付体6によって固定することが可能である。このとき、スタンド3は第1の支持ベース7の脚部30、30及び第2の支持ベース8の脚部33、33がそれぞれ載置面100に接する。従って、第1の使用状態においては、脚部30、30及び脚部33、33が載置面100に接して電子機器2を支える支え部34、34、・・・として機能する。
【0094】
上記したように、第1の支持ベース7の脚部30、30及び第2の支持ベース8の脚部33、33がそれぞれゴム又はエラストマーにより形成されている。従って、載置面100の凹凸等の状況や加工精度により脚部30、30や脚部33、33の寸法誤差が発生している状況等においても、脚部30、30や脚部33、33が変形されてこれらの全てが載置面100に接するので、電子機器2の安定した支持状態を確保することができる。また、脚部30、30及び脚部33、33が載置面100に接したときの両者の傷付きを防止することができる。
【0095】
第2の使用状態として、スタンド3が電子機器2の一方の側面2eに形成された取付ネジ穴5に取り付けられて電子機器2が支持される状態がある(図9及び図10参照)。
【0096】
第2の使用状態においては、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8を載置面100の状況や電子機器2の使用状況等に応じて閉じ位置と開き位置の間の所要の位置に回動させた状態で結合部9と被取付体6によって固定することが可能である。このとき、第1の支持ベース7はベース部29の長手方向における一端が載置面100に接し、第2の支持ベース8はベース部32の長手方向における一端が載置面100に接する。また、電子機器2は下面2dが載置面100に接する。従って、第2の使用状態においては、第1の支持ベース7及び第2の支持ベース8の長手方向における一方の端部がそれぞれ支え部34、34として機能する。
【0097】
第2の使用状態は、電子機器2を載置面100に近付けて電子機器2を低い位置に配置したい場合に、特に、有効な使用状態である。
【0098】
第3の使用状態として、二つのスタンド3、3がそれぞれ電子機器2の両側面2e、2eに形成された取付ネジ穴5、5に取り付けられて電子機器2が支持される状態がある(図11及び図12参照)。
【0099】
第3の使用状態においては、第1の支持ベース7、7と第2の支持ベース8、8を載置面100の状況や電子機器2の使用状況等に応じて閉じ位置と開き位置の間の所要の位置に回動させた状態で結合部9、9と被取付体6、6によって固定することが可能である。この所要の位置は、第1の支持ベース7及び第2の支持ベース8の回動方向における各ベース部29、32間の角度が上記した第2の使用状態における各ベース部29、32間の角度より小さくなる位置にすることが可能である。このとき、第1の支持ベース7、7はベース部29、29の長手方向における一端がそれぞれ載置面100に接し、第2の支持ベース8、8はベース部32、32の長手方向における一端が載置面100に接する。また、電子機器2は、各ベース部29、32間の角度を第2の使用状態の場合より小さくすることにより、下面2dが載置面100から上方に離隔した状態とされる。従って、第3の使用状態においては、第1の支持ベース7、7及び第2の支持ベース8、8の長手方向における一方の端部がそれぞれ支え部34、34、・・・として機能する。なお、電子機器2を載置面100に接した状態としてもよい。
【0100】
第3の使用状態は、第1の支持ベース7、7の支え部34、34と第2の支持ベース8、8の支え部34、34とが電子機器2を挟んで反対側に位置されるため、第1の支持ベース7、7の支え部34、34と第2の支持ベース8、8との距離が大きく、電子機器2をより安定した状態で支持することができる。また、第3の使用状態においては、ベース部29、29とベース部32、32の角度を変更することにより電子機器2の高さを調整することができる。
【0101】
第4の使用状態として、スタンド3が電子機器2の上面2fに形成された取付ネジ穴5に取り付けられて電子機器2の持ち運びが行われる状態がある(図13参照)。
【0102】
第4の使用状態においては、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8を閉じ位置に回動させた状態で結合部9と被取付体6によって固定することが可能である。このとき、クッション31、31がベース部29及びベース部32の下側に位置され、クッション31、31に下側から宛がわれた手110によってベース部29、クッション31、31及びベース部32が把持される。従って、第4の使用状態においては、ベース部29及びクッション31、31が電子機器2を持ち運ぶための持ち手となるグリップ部として機能する。なお、第4の使用状態においては、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8を閉じ位置と開き位置の間の所要の位置に回動させた状態で固定し、ベース部29及びクッション31、31を把持してもよい。
【0103】
上記したように、スタンド3にはベース部29の厚さ方向における一方の側にクッション31、31が取り付けられ、第4の使用状態においては、少なくともベース部29及びクッション31、31が持ち手として機能するグリップ部とされる。
【0104】
従って、第4の使用状態においては、クッション31、31に手110が接触された状態でスタンド3を把持することができるので、スタンド3を把持具として使用することにより用途の拡大を図ることができると共にスタンド3に対する良好な把持状態を確保することができる。
【0105】
スタンド3は、上記した第1の使用状態乃至第4の使用状態以外の非使用状態においては、電子機器2から取り外される(図14参照)。
【0106】
非使用状態においては、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8を閉じ位置に回動させた状態で結合部9と被取付体6によって固定することが可能である。このとき脚部30、30と脚部33、33が第1の支持ベース7と第2の支持ベース8の回動方向においてそれぞれ隣接され、第1の支持ベース7及び第2の支持ベース8は各ベース部29、32の全体が厚さ方向に重なり合った状態とされる。
【0107】
このように非使用状態においては、板状に形成された各ベース部29、32が厚さ方向において重ねられた状態で脚部30、30と脚部33、33が回動方向において隣接するようにされている。従って、非使用状態において、スタンド3のベース部29、32の厚さ方向に直交する方向における小型化を図ることができる。
【0108】
また、上記したように、スタンド3にあっては、脚部30、30がそれぞれベース部29の幅方向において反対側に設けられ、閉じ位置において脚部30、30がそれぞれ切欠32b、32bに挿入されると共に各ベース部29、32の全体が厚さ方向に重なり合った状態とされる。従って、スタンド3の構造の簡素化を図った上で、非使用状態においてスタンド3のベース部29、32の厚さ方向に直交する方向における小型化を図ることができる。
【0109】
さらに、上記した第1の使用状態乃至第3の使用状態においては、スタンド3の取付ネジ部15bが電子機器2の下面2d又は両側面2e、2eに形成された取付ネジ穴5(、5)に螺合されて電子機器2が支持される。このとき、スタンド3は第1の支持ベース7及び第2の支持ベース8の長手方向における少なくとも一方の端部が載置面100に接し、電子機器2は下面2d、第1の支持ベース7の支え部34、34及び第2の支持ベース8の支え部34、34を含めて少なくとも3箇所が載置面100に接した状態で支持される。従って、第1の支持ベース7及び第2の支持ベース8の少なくとも一方の端部が支え部34、34として設けられ電子機器2は少なくとも3箇所が載置面100に接した状態で支持されるので、非使用状態おけるスタンド3の小型化を図った上で使用状態における電子機器2の支持状態の安定化を図ることができる。
【0110】
さらにまた、上記したように、第1の支持ベース7と第2の支持ベース8が長手方向における中央部において連結され、被取付体6が第1の支持ベース7の長手方向における中央部に結合されている。従って、スタンド3の構造の簡素化を図った上で非使用状態におけるスタンド3の小型化を図ることができると共に使用状態における電子機器2の支持状態の安定化を図ることができる。
【0111】
<第2の実施の形態>
以下に、第2の実施の形態に係るスタンドについて説明する(図15乃至図19参照)。
【0112】
なお、以下に示す第2の実施の形態に係るスタンドは、上記したスタンド3と比較して、支持ベースにスリットが形成され一方の支持ベースが他方の支持ベースに対して移動可能とされていることが相違する。従って、第2の実施の形態に係るスタンドについては、スタンド3と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはスタンド3における同様の部分に付した符号を付して説明は省略する。
【0113】
[スタンドの構成]
第2の実施の形態に係るスタンド3Aは、図15に示すように、被取付体6と第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aと結合部9を備えている。第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aは厚さ方向において重ねられた状態で互いに回動可能に連結されている。
【0114】
第1の支持ベース7Aは、所定の方向に延び上下方向を向く板状に形成されたベース部29Aと、ベース部29Aの長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部30、30とを有している。
【0115】
ベース部29Aはプラスチック等の樹脂材料や金属材料等の強度の高い材料により形成されている。ベース部29Aの幅方向における中央部には長手方向に延びるスリット29bが形成されている。スリット29bはベース部29Aの長手方向における両端部以外の部分に形成されている。
【0116】
第2の支持ベース8Aは、所定の方向に延び上下方向を向く板状に形成されたベース部32Aと、ベース部32Aの長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部33、33とを有している。
【0117】
ベース部32Aはプラスチック等の樹脂材料や金属材料等の強度の高い材料により形成されている。ベース部32Aは長さが第1の支持ベース7Aのベース部29Aの長さと略同じにされ、長手方向における両端部以外の部分の幅が第1の支持ベース7Aのベース部29Aの幅と略同じにされている。
【0118】
ベース部32Aの長手方向における両端部にはそれぞれ切欠32b、32bが形成されている。ベース部32Aの切欠32b、32bが形成された部分32c、32cは幅方向における側縁に近付くに従って長手方向における中央に近付く円弧状に形成されている。ベース部32Aの幅方向における中央部には長手方向に延びるスリット32dが形成されている。スリット32dはベース部32Aの長手方向における両端部以外の部分に形成されている。
【0119】
結合部9は軸部36が第2の支持ベース8Aのスリット32d及び第1の支持ベース7Aのスリット29bに挿入されて結合ネジ穴22aに螺合されることにより被取付体6に結合される。結合部9が被取付体6に結合されることにより、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aが結合部9の締付部35と被取付体6の本体部18とによって挟持される。結合部9が被取付体6に結合されることにより、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aが結合部9の軸部36を支点として互いに回動可能に連結され、スリット29b及びスリット32dが結合部9の軸部36に案内されて第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aが互いに相対的に移動可能とされる。
【0120】
結合部9が一方へ回転されて結合部9と被取付体6の結合が緩められると、結合部9は軸部36がスリット29b及びスリット32dに案内されて第1の支持ベース7A及び第2の支持ベース8Aの両者に対して相対的に移動可能な状態とされる。また、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aは軸部36がスリット29b及びスリット32dに挿入された状態において相対的に移動可能な状態とされる。例えば、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aが直交された状態において、第1の支持ベース7Aを結合部9と共に第2の支持ベース8Aの長手方向に移動させることができる(図16参照)。また、例えば、第2の支持ベース8Aを結合部9と共に第1の支持ベース7Aの長手方向に移動させることもできる(図17参照)。
【0121】
[スタンドの使用状態]
スタンド3Aにおいては、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aを載置面100の状況や電子機器2の使用状況等に応じて相対的に移動させて任意の位置において結合部9と被取付体6によって固定することが可能である。例えば、電子機器2の背面2cにバッテリー4が装着された場合には重心が後側に寄って位置することが多いが、このような場合に、図18に示すように、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aを直交させた状態で第1の支持ベース7Aを第2の支持ベース8Aに対して前寄りの位置に移動させてスタンド3Aを電子機器2の下面2dに形成された取付ネジ穴5に取り付けて使用することができる。
【0122】
上記のように、電子機器2の重心が後側に寄って位置されたときに第1の支持ベース7Aを第2の支持ベース8Aに対して前寄りの位置に移動させることにより、第2の支持ベース8Aの被取付体6より後側の長さが前側の長さより長くなるため、電子機器2を安定して支持することができる。
【0123】
上記したように、スタンド3Aにあっては、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aにそれぞれスリット29bとスリット32dが形成され第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aが相対的に移動可能とされている。従って、載置面100の状況や電子機器2の使用状況等に応じて第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aの位置を調整してスタンド3Aを電子機器2に取り付けることができるので、電子機器2の安定した支持状態を確保することができる。
【0124】
なお、上記には、第1の支持ベース7Aと第2の支持ベース8Aにそれぞれスリット29bとスリット32dが形成された例を示したが、一方の支持ベースにスリットが形成され他方の支持ベースに貫通孔が形成されていてもよい。このように構成した場合には、他方の支持ベースと結合部が一方の支持ベースに対して一体で相対的に移動されるため、一方の支持ベースと他方の支持ベースの位置を調整して電子機器2の安定した支持状態を確保することができる。
【0125】
また、上記には、第1の支持ベース7Aのベース部29Aと第2の支持ベース8Aのベース部32Aにそれぞれ長手方向に延びる一つずつのスリット29bとスリット32dが形成された例を示したが、支持ベースが相対的に移動可能とされていれば、ベース部に形成されるスリットの数や長さは任意である。例えば、図19に示すスタンド3Bのように、第1の支持ベース7Bのベース部29Bと第2の支持ベース8Bのベース部32Bの長手方向における中央部を除いた部分にそれぞれ二つずつのスリット29b、29bとスリット32d、32dを形成してもよい。このように構成した場合には、結合部9の軸部36を何れか一方のスリット29b、29bと何れか一方のスリット32d、32dに挿入して結合部9と被取付体6を付け替えることができる。従って、スタンド3Bにあっても、第1の支持ベース7Bと第2の支持ベース8Bの位置を調整して電子機器2の安定した支持状態を確保することができる。
【0126】
[まとめ]
以上に記載した通り、スタンド3、3A、3Bにあっては、長手方向における両端部にそれぞれ脚部30、30、・・・及び脚部33、33、・・・が設けられたベース部29、29A、29B及びベース部32、32A、32Bを有する第1の支持ベース7、7A、7B及び第2の支持ベース8、8A、8Bが重ねられた状態で互いに回動可能に連結されている。また、第1の支持ベース7、7A、7B及び第2の支持ベース8、8A、8Bの長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ載置面100に接して電子機器2を支える支え部34、34、・・・として設けられている。
【0127】
従って、スタンド3、3A、3Bが電子機器2から取り外される非使用状態において、第1の支持ベース7、7A、7Bと第2の支持ベース8、8A、8Bを回動して閉じ位置の状態とすることができるので、非使用状態におけるスタンド3、3A、3Bの小型化を図ることができる。
【0128】
また、スタンド3、3A、3Bにより電子機器2が支持される使用状態において、第1の支持ベース7、7A、7B及び第2の支持ベース8、8A、8Bの長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ載置面100に接して電子機器2を支える支え部34、34、・・・として機能し電子機器2が少なくとも3箇所で支持される。従って、非使用状態におけるスタンド3、3A、3Bの小型化を図った上で使用状態における電子機器2の支持状態の安定化を図ることができる。
【0129】
[本技術]
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
【0130】
(1)電子機器に取り付けられ少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持し、前記電子機器に取り付けられる被取付体と、前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられたスタンド。
【0131】
(2)前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部がそれぞれ板状に形成され、前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの前記各ベース部の少なくとも一部が厚さ方向において重ねられた状態とされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各脚部は前記ベース部の幅方向における長さがそれぞれ前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部の幅より短くされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースは前記各ベース部の前記長手方向が一致する閉じ位置と前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの回動方向における前記各ベース部間の角度が所定の角度になる開き位置との間で回動され、前記閉じ位置において前記第1の支持ベースの脚部と前記第2の支持ベースの脚部とが前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの回動方向において隣接するようにされた前記(1)に記載のスタンド。
【0132】
(3)前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記長手方向における長さが同じにされ、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記両端部以外の部分の幅が同じにされ、前記第1の支持ベースの一方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における一方の部分に設けられ、前記第1の支持ベースの他方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における他方の部分に設けられ、前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記両端部にそれぞれ前記長手方向及び幅方向に開口された切欠が形成され、前記切欠はそれぞれ前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記開き位置から前記閉じ位置への回動方向側に位置された前記(2)に記載のスタンド。
【0133】
(4)前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの少なくとも一方の前記ベース部に前記長手方向に延びるスリットが形成され、前記スリットに挿入され前記スリットに案内されて相対的に移動可能とされる軸部を有すると共に前記被取付体に結合された結合部が設けられ、前記軸部が他方の前記ベース部を貫通され、前記結合部と前記他方のベース部を有する支持ベースとが前記一方のベース部を有する支持ベースに対して一体で相対的に移動されるようにした前記(1)から前記(3)の何れかに記載のスタンド。
【0134】
(5)前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースが前記長手方向における中央部において連結され、前記被取付体が前記第1の支持ベースの前記長手方向における中央部に結合された前記(1)から前記(3)の何れかに記載のスタンド。
【0135】
(6)前記被取付体に前記第1の支持ベースに対して傾動可能な傾動部を設けた前記(1)から前記(5)の何れかに記載のスタンド。
【0136】
(7)前記被取付体に前記傾動部をロックするロック部を設けた前記(6)に記載のスタンド。
【0137】
(8)前記脚部がゴム又はエラストマーにより形成された前記(1)から前記(7)の何れかに記載のスタンド。
【0138】
(9)前記第1の支持ベースの前記ベース部における前記第2の支持ベースが重ねられる側と反対側にクッションが取り付けられ、少なくとも前記第1の支持ベースの前記ベース部及び前記クッションが持ち手として機能するグリップ部として設けられた前記(1)から前記(8)の何れかにスタンド。
【0139】
(10)電子機器と、前記電子機器に取り付けられて少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持するスタンドとを備え、前記スタンドは、前記電子機器に取り付けられる被取付体と、前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられた機器ユニット。
【0140】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】図2乃至図19と共に本技術スタンド及び機器ユニットの実施の形態を示すものであり、本図は、機器ユニットの斜視図である。
【図2】スタンドの斜視図である。
【図3】スタンドの分解斜視図である。
【図4】スタンドにおける被取付体等を示す拡大断面図である。
【図5】スタンドの一部を分解し一部を断面にした状態で示す斜視図である。
【図6】スタンドの断面図である。
【図7】閉じ位置に回動された状態を示すスタンドの底面図である。
【図8】開き位置に回動された状態を示すスタンドの底面図である。
【図9】図1、図10乃至図14と共にスタンドの使用状態を示すものであり、本図は、スタンドが電子機器の一方の側面に取り付けられて電子機器を支持する状態を示す斜視図である。
【図10】スタンドが電子機器の一方の側面に取り付けられて電子機器を支持する状態を示す側面図である。
【図11】二つのスタンドが電子機器の両側面にそれぞれ取り付けられて電子機器を支持する状態を示す斜視図である。
【図12】二つのスタンドが電子機器の両側面にそれぞれ取り付けられて電子機器を支持する状態を示す側面図である。
【図13】スタンドが電子機器の上面に取り付けられて電子機器の持ち運びが行われる状態を示す正面図である。
【図14】スタンドが電子機器から取り外され閉じ位置に回動された状態を示す斜視図である。
【図15】図16乃至図19と共に第2の実施形態に係るスタンドを示すものであり、本図は、スタンドの分解斜視図である。
【図16】第1の支持ベースと第2の支持ベースが相対的に移動された状態の一例を示す底面図である。
【図17】第1の支持ベースと第2の支持ベースが相対的に移動された状態の別の例を示す底面図である。
【図18】スタンドが電子機器の下面に取り付けられて電子機器を支持する状態を示す斜視図である。
【図19】支持ベースに複数のスリットが形成されたスタンドの例を示す底面図である。
【符号の説明】
【0142】
1…機器ユニット、2…電子機器、3…スタンド、6…被取付体、7…第1の支持ベース、8…第2の支持ベース、9…結合部、10…傾動部、20…可動部(ロック部)、21…ロックネジ(ロック部)、29…ベース部、30…脚部、31…クッション、32…ベース部、32b…切欠、33…脚部、34…支え部、36…軸部、3A…スタンド、7A…第1の支持ベース、8A…第2の支持ベース、29A…ベース部、29b…スリット、32A…ベース部、32d…スリット、3B…スタンド、7B…第1の支持ベース、8B…第2の支持ベース、29B…ベース部、32B…ベース部、100…載置面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に取り付けられ少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持し、
前記電子機器に取り付けられる被取付体と、
前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、
少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられた
スタンド。
【請求項2】
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部がそれぞれ板状に形成され、
前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの前記各ベース部の少なくとも一部が厚さ方向において重ねられた状態とされ、
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各脚部は前記ベース部の幅方向における長さがそれぞれ前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部の幅より短くされ、
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースは前記各ベース部の前記長手方向が一致する閉じ位置と前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの回動方向における前記各ベース部間の角度が所定の角度になる開き位置との間で回動され、
前記閉じ位置において前記第1の支持ベースの脚部と前記第2の支持ベースの脚部とが前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースの回動方向において隣接するようにされた
請求項1に記載のスタンド。
【請求項3】
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記長手方向における長さが同じにされ、
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記各ベース部は前記両端部以外の部分の幅が同じにされ、
前記第1の支持ベースの一方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における一方の部分に設けられ、
前記第1の支持ベースの他方の前記脚部が前記ベース部の幅方向における他方の部分に設けられ、
前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記両端部にそれぞれ前記長手方向及び幅方向に開口された切欠が形成され、
前記切欠はそれぞれ前記第2の支持ベースの前記ベース部における前記開き位置から前記閉じ位置への回動方向側に位置された
請求項2に記載のスタンド。
【請求項4】
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの少なくとも一方の前記ベース部に前記長手方向に延びるスリットが形成され、
前記スリットに挿入され前記スリットに案内されて相対的に移動可能とされる軸部を有すると共に前記被取付体に結合された結合部が設けられ、
前記軸部が他方の前記ベース部を貫通され、
前記結合部と前記他方のベース部を有する支持ベースとが前記一方のベース部を有する支持ベースに対して一体で相対的に移動されるようにした
請求項1に記載のスタンド。
【請求項5】
前記第1の支持ベースと前記第2の支持ベースが前記長手方向における中央部において連結され、
前記被取付体が前記第1の支持ベースの前記長手方向における中央部に結合された
請求項1に記載のスタンド。
【請求項6】
前記被取付体に前記第1の支持ベースに対して傾動可能な傾動部を設けた
請求項1に記載のスタンド。
【請求項7】
前記被取付体に前記傾動部をロックするロック部を設けた
請求項6に記載のスタンド。
【請求項8】
前記脚部がゴム又はエラストマーにより形成された
請求項1に記載のスタンド。
【請求項9】
前記第1の支持ベースの前記ベース部における前記第2の支持ベースが重ねられる側と反対側にクッションが取り付けられ、
少なくとも前記第1の支持ベースの前記ベース部及び前記クッションが持ち手として機能するグリップ部として設けられた
請求項1に記載のスタンド。
【請求項10】
電子機器と、
前記電子機器に取り付けられて少なくとも一部が載置面に接した状態で前記電子機器を支持するスタンドとを備え、
前記スタンドは、
前記電子機器に取り付けられる被取付体と、
前記被取付体が結合された第1の支持ベースと、
少なくとも一部が前記第1の支持ベースに重ねられた状態で前記第1の支持ベースと互いに回動可能に連結された第2の支持ベースとを備え、
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースはそれぞれ所定の方向に延びるように形成されたベース部と前記ベース部の長手方向における両端部にそれぞれ設けられた脚部とを有し、
前記第1の支持ベース及び前記第2の支持ベースの前記長手方向における少なくとも一方の端部がそれぞれ前記載置面に接して前記電子機器を支える支え部として設けられた
機器ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−30499(P2013−30499A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163390(P2011−163390)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】