説明

ステアリングスイッチおよび車両用操作システム

【課題】主に車両に搭載され各種被制御機器の制御に使用されるステアリングスイッチおよび車両操作システムに関し、操作性のよいものを提供することを目的とする。
【解決手段】制御回路23は、電極1A〜1Eのうち電気容量に所定の変化が生じた候補電極を検出し、候補電極のうち、制御回路23内に有する優先度設定データ23Dを用いて一つの選定電極を選定するものである。優先度設定データ23Dは、電極1A〜1Eが配置されるステアリングホイール11の回転中心11Aから電極1A〜1Eの距離に対応するデータである。これにより、操作者の指が接触しやすい電極配置を考慮して選定電極を選定するという操作者の意図の反映が可能となり、操作性のよいステアリングスイッチ30および車両操作システム35を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され主に各種被制御機器の制御に用いられるステアリングスイッチおよび車両用操作システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、運転席のステアリングへステアリングスイッチが組み込まれ、このステアリングスイッチを用いてオーディオやエアコンなどの被制御機器の制御を行う車両用操作システムが広がっており、操作性の良いものが求められている。
【0003】
このような従来の車両用操作システムについて、図6〜図8を用いて説明する。
図6は従来の車両用操作システムのブロック構成図であり、同図において、電極1Eを中心に四方に電極1A〜1Dが配置されており、この電極1A〜1Eからそれぞれ対応した配線2A〜2Eが延出して、マイコン等の半導体素子を用いて構成された制御回路3と接続している。
【0004】
制御回路3は、インターフェース部3Aと検出部3Bと出力制御部3Cを備えており、ここで、配線2A〜2Eはインターフェース部3Aと接続され、インターフェース部3Aから出力された信号に基づいて、検出部3Bは、電極1A〜1Eのいずれの電極が、操作者の指などが接近したことにより電気容量値が変化したか検出する。
【0005】
そして、検出部3Bは出力制御部3Cと接続され、出力制御部3Cでは検出部3Bからの信号に基づいて、出力端子4A、4Bを経由して、ステアリングスイッチ5の外部の被制御機器6やディスプレイ装置7に制御信号を出力する。
【0006】
また、ディスプレイ装置7では、表示制御部7Aがステアリングスイッチ5の制御信号に基づき表示部7Bを制御して、電極1A〜1Eのうちいずれの電極で電気容量の変化を検出したかスイッチ表示8として表示する。
【0007】
つまり、静電容量式のステアリングスイッチ5がディスプレイ装置7と接続され、ステアリングスイッチ5から出力された制御信号により、電極1A〜1Eのいずれの電極で操作者の指などの接近を検出したか、ディスプレイ装置7に表示されるよう車両用操作システム10が構成されている。
【0008】
すなわち、この車両用操作システム10によれば、ディスプレイ装置7でいずれの電極が検出されているか認識できるため、確実な操作が可能になり、操作性が向上するものとなっている。
【0009】
このような車両用操作システム10において、ステアリングスイッチ5は、図7の動作概念図で示すように、例えばステアリングホイール11の回転中心11A左右のいずれかあるいは両方に配置される。
【0010】
また、ディスプレイ装置7は車両のインストルメントパネル前面の中央位置あるいは速度メーター表示などと並んで配置されている。そして表示部7Bに表示されたスイッチ表示8の表示8A〜8Eはそれぞれ電極1A〜1Eに対応している。
【0011】
ここで、操作者が例えば指を電極1Cに近づけると、表示8Cが選定状態として白色表示となり表示される。また、残りの表示8A、8B、8D、8Eは非選定状態のグレー表示のまま変化しないので、電極1Cが検出されていることがわかる。
【0012】
なお、操作者が電極1Aに対して操作しようとして、指を寝かせた状態でステアリングスイッチ5に被せるように近づけると、図8の動作概念図で示すように、指が本来選択したかった電極1Aだけでなく電極1C、電極1Eにも近接し、表示8A、8C、8Eが選定状態として白色表示されるという誤認識が生じる場合がある。
【0013】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2007−317393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、上述のように操作者がステアリングスイッチ5に対し例えば指を被せて操作すると、従来の車両用操作システム10では誤認識が生じる場合があるという課題があった。
【0016】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、操作性のよいステアリングスイッチおよび車両用操作システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
本発明に係わるステアリングスイッチでは、制御回路が、例えば電気容量に所定の変化が生じた候補電極などの候補検知体を検出し、候補検知体のうち、制御回路内に有する優先度設定データを用いて一つの選定検知体を選定するものであり、優先度設定データが、検知体が配置されるステアリングホイールの回転中心から検知体の距離に対応するデータである。これにより、操作者の指が接触しやすい電極配置を考慮して選定検知体を選定するという操作者の意図の反映が可能となり、操作性のよいステアリングスイッチを得ることができるという作用を有する。
【0018】
また、本発明に係わる車両用操作システムでは、ディスプレイ装置が、ステアリングスイッチの検知体と対応した表示を行うスイッチ表示を表示するものであり、例えば電気容量に所定の変化が生じた候補電極などの検知された候補検知体を検出し、検知体が配置されるステアリングホイールの回転中心から検知体の距離に対応する優先度設定データを用いて候補検知体のうち一つの選定検知体を選定し、スイッチ表示で選定検知体を選定状態で表示する。これにより、操作者の指が接触しやすい検知体配置を考慮して選定検知体を選定するという操作者の意図の反映したスイッチ表示を操作者が認識可能となり、操作性のよい車両用操作システムを得ることができるという作用を有する。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明によれば、容易に多様な操作の可能なステアリングスイッチおよび車両用操作システムを実現することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態におけるステアリングスイッチの分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態におけるステアリングスイッチの断面図
【図3】本発明の実施の形態における車両用操作システムのブロック構成図
【図4】(a),(b)本発明の実施の形態におけるステアリングスイッチの配置状況を示す配置図
【図5】本発明の実施の形態における車両用操作システムの動作状態を示す動作概念図
【図6】従来の車両用操作システムのブロック構成図
【図7】従来の車両用操作システムの動作状態を示す動作概念図
【図8】従来の車両用操作システムの動作状態を示す動作概念図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
なお、これらの図面は構成を判り易くするために、部分的に寸法を拡大して表している。
【0022】
また、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態におけるステアリングスイッチの分解斜視図、図2は同ステアリングスイッチの断面図である。図1、図2において、上下面に配線パターンが形成された配線基板21の上面に複数のプッシュスイッチ22A〜22Eがハンダ付けなどで固定されている。このプッシュスイッチ22A〜22Eは、プッシュスイッチ22Eを中心にその四方にプッシュスイッチ22A〜22Dが配置されている。
【0023】
また、配線基板21の手前側端部には配線基板21を貫通するよう外部端子4A、4Bが備えられ、配線基板21の下面にはマイコンなどの半導体素子で構成された制御回路23や、コネクタ24が配置されている。
【0024】
そして、制御回路23は配線パターンを介して、プッシュスイッチ22A〜22E、外部端子4A、4B、コネクタ24と電気的に接続されている。
また、配線基板21の上方から上面ドーム状で下面開放、かつ絶縁樹脂製のホルダー25が組み合わされている。このホルダー25上面には、上下動可能な可動部25A〜25Eが形成され、この可動部25A〜25Eはそれぞれプッシュスイッチ22A〜22Eの上方に配置されている。
【0025】
また、検知体となる導電金属製の電極1A〜1Eおよび電極1A〜1Eにそれぞれ接続された同じく導電金属製の配線2A〜2Eを、絶縁フィルムを材料とする上面シート26、下面シート27が挟み込んで、いわゆるフレキシブルプリント基板となり、センサーシート28が構成されている。
【0026】
ここで、電極1Eを中心に電極1A〜1Dが四方を取り囲み、この電極1A〜1Eが可動部25A〜25Eそれぞれの上方に配置されている。また、電極1A〜1Eから延出した配線2A〜2Eは、配線基板21のコネクタ24に接続され、制御回路23と電極1A〜1Eが配線基板21の配線パターンや配線2A〜2Eを介して電気的に接続されるよう構成されている。
【0027】
また、操作カバー29は上面円形、下面開放で、ゴムなどの弾性樹脂材料で形成されている。この操作カバー29は、ホルダー25の上面に配置されたセンサーシート28を、ホルダー25との間に挟みこみ固定している。また、操作カバー29の上面には、電極1A〜1Eの上方に当たる位置に操作部29A〜29Eが設けられている。
【0028】
そして、配線基板21、制御回路23、ホルダー25、センサーシート28、操作カバー29を備えてステアリングスイッチ30が構成されている。
次に、図3のブロック構成図を用いて、制御回路23の機能について説明する。
【0029】
上述したようにステアリングスイッチ30の内部に、制御回路23があり、配線2A〜2Eを介して電極1A〜1Eと接続している。この制御回路23内にはインターフェース部23Aがあり、配線2A〜2Eおよび配線基板21上に設けられたグランド電位と配線2Fで接続している。
【0030】
また、検出部23Bは、インターフェース部23Aを制御し、電極1A〜1Eを切替えながら、グランド電位との間で生じる電気容量を測定し、電極1A〜1Eのいずれで電気容量の変化が生じているか検出している。そして、電気容量に所定の変化が生じた電極を、候補検知体となる候補電極として比較部23Cに通知する。
【0031】
そして、優先度設定データ23Dは、ROMやRAMなどの不揮発性メモリに保存された電極1A〜1E間の優先度を決定するためのデータで、ステアリングホイール11におけるステアリングスイッチ30の配置位置を反映したものである。
【0032】
ここで、図4の配置図で、同図(a)で示すステアリングホイール11において、円環状をなすリム部11Bとステアリングホイール11の回転中心11Aを結ぶスポーク部11Cが設けられている。そして、スポーク部11Cに上面を露出させて、ステアリングスイッチ30が配置されている。
【0033】
そして、このステアリングスイッチ30の配置において、例えば、電極1A〜1Eのそれぞれの中心と、回転中心11Aとの間の距離、LA〜LEは、LA<LB<LE<LD<LCとなっている。
【0034】
ここで、優先度設定データ23Dは、電極1A〜1Eのうち回転中心11Aからの距離が近いものに対し高い優先度を与えるものとして、上述のLA〜LEの大小関係を反映させ、同図(b)で電極1A〜1E内にそれぞれの優先度を数字で示すが、例えば電極1Aは「優先度1」、電極1Bは「優先度2」、電極1Cは「優先度5」、電極1Dは「優先度4」、電極1Eは「優先度3」に相当するデータとする。あるいは、単に回転中心11Aとの間の距離LA〜LEを優先度設定データ23Dとして保存していてもよい。
【0035】
そして、比較部23Cは検出部23Bから通知された候補電極と優先度設定データ23Dを比較し、候補電極のうち最も優先度が高い一つの候補電極を、選定検知体となる選定電極として選定し、出力制御部23Eに通知する。
【0036】
ここで、出力制御部23Eは比較部23Cから通知された選定電極に対応した出力を、出力端子4Bを介して、ステアリングスイッチ30外部のディスプレイ装置7に出力する。
【0037】
また、確定信号検出部23Fはインターフェース部23Aを介して、プッシュスイッチ22A〜22Eの入力信号を検出して、ON信号の入力があれば、プッシュスイッチ22A〜22EのいずれからON信号の入力があったか出力制御部23Eに通知する。
【0038】
また、出力制御部23Eは選定電極に対応した、つまり選定電極下方のプッシュスイッチがON信号を出力したと確定信号検出部23Fから通知された場合に、出力端子4Aを介して、被制御機器6に制御信号を出力する。
【0039】
この機能について、より具体的に図5の動作概念図を用いて説明すると、例えば操作者が、オーディオシステムの音量アップ機能に対応した操作部29Aを押圧操作しようと意図し、ステアリングスイッチ30の操作カバー29上に指を被せ、操作部29A、29C、29Eにまたがる様に接触したとする。
【0040】
この場合、検出部23Bでは、インターフェース部23Aを介し、操作部29A、29C、29Eに対応した、電極1A、1C、1Eが候補電極として検出される。
また、比較部23Cでは、優先度設定データ23Dを参照し、候補電極(電極1A、1C、1E)のうち、最も優先度が高い電極1Aを選定電極として選定する。そして、出力制御部23Eで選定電極(電極1A)に対応した信号をディスプレイ装置7に出力する。
【0041】
そして、ディスプレイ装置7では、表示8Aが選定状態の表示として白色表示となり、残りの表示8B〜8Eはグレー表示のまま変化しないので、操作者は意図した、オーディオシステムの音量アップ機能が選択されていることがわかる。
【0042】
なお、表示部7Bに表示されたスイッチ表示8の表示8A〜8Eはそれぞれ電極1A〜1Eに対応している。
さらに、操作者が操作部29A上を押圧すると、操作部29A下方のプッシュスイッチ22AがON信号を出力し、インターフェース部23Aを介して、検出した確定信号検出部23Fが、プッシュスイッチ22AがON信号を出力したことを出力制御部23Eに通知する。
【0043】
そして、出力制御部23Eは、比較部23Cから通知された電極1Aに対応したプッシュスイッチ22AがON信号を出力しているので、被制御機器6であるオーディオ装置に音量アップの制御信号を出力する。そして、オーディオ装置の音量がアップする。
【0044】
つまり、比較部23Cと優先度設定データ23Dを備えて、比較部23Cが優先度設定データ23Dを用いて優先度が高い一つの選定電極を選定するので、ディスプレイ装置7が表示8A〜8Eのうち一つだけを選定状態で表示にすることが可能となっている。
【0045】
また、優先度設定データ23Dを用いて優先度が高い一つの電極を選定するのに、操作者の指が接触しやすい電極配置を考慮し、ステアリングホイール11の回転中心11Aからの距離が近い電極ほど優先度が高くなるよう選定しているため、操作者の意図の反映が可能なものとなっている。
【0046】
なお、上述の説明ではステアリングスイッチ30の制御回路23内部に、比較部23Cと優先度設定データ23Dを備えるものとして説明したが、これに代えて比較部23Cと優先度設定データ23Dに対応する機能を、ディスプレイ装置7が備えて実施することも可能である。
【0047】
さらに、上述の説明では、ステアリング11の回転中心11Aに対し、左側に配置されたステアリングスイッチ30について説明したが、回転中心11Aに対し、右側に配置されたステアリングスイッチ30については、各操作部の優先順位は左右反転するものである。
【0048】
つまり、回転中心11Aに対し、右側に配置されたステアリングスイッチ30の優先度設定データ23Dにおいても、電極1A〜1Eのうち回転中心11Aからの距離が近いものに対し高い優先度を与えるものである。
【0049】
なお、上述の説明では検知体として電極1A〜1Eを用いて説明したが、電極に代えてメンブレンスイッチのような薄型押圧スイッチを用いても良い。また、検知体は操作者の指などの接近、接触、押圧のいずれかを検出できれば良く、種々の変更が可能である。
【0050】
このように本実施の形態によれば、電極1A〜1Eなどの複数の検知体と、検知体に電気的に接続された制御回路23と、制御回路23に電気的に接続された出力端子4Bを備え、制御回路23で例えば電極1A〜1Eのうち電気容量に所定の変化が生じた候補電極など、検知された候補検知体を検出し、さらに制御回路23は候補検知体のうち、制御回路23内に有する優先度設定データ23Dを用いて一つの選定検知体を選定するもので、優先度設定データ23Dは検知体が配置されるステアリングホイール11の回転中心11Aから電極1A〜1Eの距離に対応するデータとすることで、操作者の指が接触しやすい検知体の配置を考慮して選定検知体を選定するという操作者の意図の反映が可能となり、操作性のよいステアリングスイッチ30を提供することができる。
【0051】
また、電極1A〜1Eなどの検知体と、検知体に電気的に接続された制御回路23と、制御回路23に電気的に接続された出力端子4Bを備えたステアリングスイッチと、出力端子4Bと電気的に接続されたディスプレイ装置7を備えて構成され、ディスプレイ装置7には検知体と対応した表示を行うスイッチ表示8が表示され、例えば電極1A〜1Eのうち電気容量に所定の変化が生じた候補電極など、検知された候補検知体を検出し、さらに検知体が配置されるステアリングホイール11の回転中心11Aから検知体の距離に対応する優先度設定データ23Dを用いて候補検知体のうち一つの選定検知体を選定し、スイッチ表示8で選定検知体を選定状態で表示することにより、優先度設定データ23Dをステアリングスイッチ30とディスプレイ装置7のいずれで有していても、操作者の指が接触しやすい検知体配置を考慮して選定検知体を選定するという操作者の意図の反映したスイッチ表示8を操作者が認識可能となり、操作性のよい車両用操作システム35を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明におけるステアリングスイッチおよび車両用操作システムは、操作性のよいものを実現することができるという有利な効果を有し、主に各種被制御機器の操作用として有用である。
【符号の説明】
【0053】
1A〜1E 電極
2A〜2F 配線
3 制御回路
3A インターフェース部
3B 検出部
3C 出力制御部
4A、4B 出力端子
6 被制御機器
7 ディスプレイ装置
7A 表示制御部
7B 表示部
8 スイッチ表示
8A〜8E 表示
10 車両用操作システム
11 ステアリングホイール
11A 回転中心
11B リム部
11C スポーク部
21 配線基板
22A〜22E プッシュスイッチ
23 制御回路
23A インターフェース部
23B 検出部
23C 比較部
23D 優先度設定データ
23E 出力制御部
23F 確定信号検出部
24 コネクタ
25 ホルダー
25A〜25E 可動部
26 上面シート
27 下面シート
28 センサーシート
29 操作カバー
29A〜29E 操作部
30 ステアリングスイッチ
35 車両用操作システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の検知体と、
前記検知体に電気的に接続された制御回路と、
前記制御回路に電気的に接続された出力端子とを備え、
前記制御回路が、前記検知体のうち検知された候補検知体を検出し、前記候補検知体のうち、前記制御回路内に有する優先度設定データを用いて一つの選定検知体を選定するものであり、
前記優先度設定データが、前記検知体が配置されるステアリングホイールの回転中心から前記検知体の距離に対応するデータである
ステアリングスイッチ。
【請求項2】
複数の検知体と、
前記検知体に電気的に接続された制御回路と、
前記制御回路に電気的に接続された出力端子を備えたステアリングスイッチと、
前記出力端子と電気的に接続されたディスプレイ装置とを備え、
前記ディスプレイ装置が、前記ステアリングスイッチの前記検知体と対応した表示を行うスイッチ表示を表示するものであり、前記検知体のうち検知した候補検知体を検出し、前記検知体が配置されるステアリングホイールの回転中心から前記検知体の距離に対応する優先度設定データを用いて前記候補検知体のうち一つの選定検知体を選定し、前記スイッチ表示で前記選定検知体を選定状態で表示する
車両用操作システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−76583(P2012−76583A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223352(P2010−223352)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】