説明

スティック型インスタント飲料

【課題】粉末タイプのインスタント飲料を飲む時、飲料粉末主材と飲用時粉末添加材を一包化包装することにより包装の簡略化と 嗜好に合わせた前記添加材量の混合を可能としたい。
【解決手段】
インスタント飲料スティック型包装に関わり、インスタント飲料粉末主材と飲用時粉末添加材を一包化し飲用時粉末添加材はさらに定量毎に1以上のハードカプセルに封入する 。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材及び砂糖、ミルク等飲用時粉末添加材を一包として構成し、とくに飲用時粉末添加材をカプセル単位包装化することで飲用者嗜好に適した量を片手で摘まみながら投入調合可能とする携帯型インスタント飲料包装に関わる。
【背景技術】
【0002】
珈琲、紅茶等を簡易的作成製法により飲む場合、公知である防湿処理等を為された紙製またはアルミフィルム等のスティック状の包装内に格納されたインスタント飲料粉末主材と飲用者嗜好に合わせて前記同等の個別包装による砂糖、ミルク等飲用時粉末添加材をカップ内等に追加投入混合し最適飲用状態とすることが一般的である。
【0003】
しかし、インスタント飲料粉末主材と飲用時粉末添加材が別包となっている為、インスタント飲料本来の携帯性を疎外し、また投入後の粉末残によるテーブルへの散乱やスティック包装廃材の処理には多くの手数がかかることに重ね、各包材がそれぞれの専用メーカーであることから材質、カロリー、嗜好的状態を主材の特色を活かせる最良の選択が出来ない等、供給側飲料者側双方に品質、工数、心理的負担がかかる問題点があった。
【0004】
この改善策としてインスタント飲料粉末主材と飲用時粉末添加材が一包にされた所謂混合製品が公知であるが嗜好性を重要視する飲用者からは出来あい製品として敬遠されることとなり、またインスタント飲料粉末主材と飲用時粉末添加材の量を調整することは不可能となっていた。このような問題点を改善することを目的として(特許文献1)特開平7−52972は表面に複数の透孔を形成した筒状の外ケースと、中にコーヒー豆を挽いて得たコーヒー粉,紅茶等の飲料用原料を収容したメッシュ,不織布等からなる中袋の構成をとり砂糖、ミルクはケース内格納されキャップを外し添加する出願があるがインスタント飲料粉末主材と飲用時粉末添加材の最適量を飲用者意思により選択する余地はなく飲用までに手数がかかる等問題点があった。
【0005】
本発明はこの改善策として図1に示すように珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材及び砂糖、ミルク等飲用時粉末添加材を一包包装する。外包装材は公知である防湿処理等を為された紙製またはアルミフィルム等である。飲用時粉末添加材は定量毎に1以上のハードカプセルに封入され、前記インスタント飲料粉末主材と1以上の飲用時粉末添加材から完全に遮蔽され前記各材からの匂いの移行及び混入、変質を防止している。ハードカプセルの材質については医用薬剤に使用される動物性ゼラチン、植物性トウモロコシを原料プルラン、針葉樹や綿などの繊維を原料としたセルロース誘導体HPMC植物性が望ましくHPMC は高価であるが乾燥状態での割れに強くとくに好ましい。食品安全性については薬剤仕様の規格品を使用することにより障害は極めて少ない。 図1はスティック型インスタント珈琲包装内に符号1.3グラニュー糖500mgハードカプセル2個,符号1.4グラニュー糖500mgハードカプセル2個,
符号1.5 粉ミルク 500mgハードカプセル2個 を格納した例となっている。図2示す如く飲用時粉末添加材は定量カプセル格納されているので、外包装材には前記各材の格納グラム数やカロリー数等を正確に明記することにより飲用者の嗜好や健康状態に合わせて使用量を適正化することが可能となる。次に実際の使用方法を図5、図6、図7、図8により順次説明する。
各図は珈琲スティック包装を例としているが本発明は飲料粉末主材 、飲用時粉末添加材の種、カプセル数、カプセル内格納容量を限定するものではない。以下飲料粉末主材をインスタント珈琲を例とする。
図5は飲用者が珈琲のみを嗜好する所謂ブラック派の使用を示す。本発明の一要件である片手2指動作で図5符号1.1外包装材符号1.3 部 を摘まみながら上下動作し外包装材に内包した符号1.2飲料粉末主材珈琲のみを符号1.8カップ等に投下して前記ブラック派嗜好珈琲飲料とする。
図6は飲用者が珈琲と少量の砂糖を嗜好する所謂甘味抑え派の使用を示す。片手2指動作動作で図6外包装材符号1.1符号1.4 部 を摘まみながら上下動作し外包装材に内包した符号1.2飲料粉末主材珈琲と符号1.3飲用時粉末添加材である砂糖カプセルを符号1.8カップ等に投下して前記甘味抑え派嗜好珈琲飲料とする。

図7は飲用者が珈琲と通常の砂糖を嗜好する所謂一般派の使用を示す。片手2指動作で図7外包装材符号1.1符号1.5 部 を摘まみながら上下動作し外包装材に内包した符号1.2飲料粉末主材珈琲と符号1.3および1.4飲用時粉末添加材である砂糖カプセルを符号1.8カップ等に投下して前記一般派嗜好珈琲飲料とする。
図8は飲用者が珈琲とミルクのみを嗜好する所謂ミルクのみ入れる派の使用を示す。図5片手2指動作の後で外包装材符号1.1を上下逆として符号1.4
部 を摘まみながら上下動作し外包装材に内包した符号1.5飲料粉末添加材であるミルクのみを符号1.8カップ等に投下して前記ミルクのみ入れる派嗜好珈琲飲料とする。
図8 の投入に関わり図1符号1.6同じく符号1.7部には切断補助切り込み部が設定されている。
前記図5、図6、図7、図8に関わらず本発明の珈琲スティック図1符号1.6部切り取り部を切断し全内包材を全量 を 符号1.8カップ等に投入は勿論可能である。
本発明の飲用時粉末添加材は 定量毎に1以上のハードカプセルに封入されているので前記図6、図7、図8における符号1.8カップ等への各飲用時粉末添加材投入の際、図2に示す外包装材印刷内容に従い各ハードカプセルを希望量のみ選択または押圧破壊し飲用者目的に沿うことが可能であり嗜好、健康面へのより細やかな配慮がなされる。図2に示す外包装材印刷内容は一例であり本発明の用途により記述内容を限定しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−52972公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、粉末タイプのインスタント飲料を飲む時、飲料粉末主材と飲用時粉末添加材を一包化包装することにより包装の簡略化と 嗜好に合わせた前記添加材量の混合を可能としたい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
インスタント飲料スティック型包装に関わり、インスタント飲料粉末主材と飲用時粉末添加材を一包化し飲用時粉末添加材はさらに定量毎に1以上のハードカプセルに封入する

【発明の効果】
【0009】
本発明の片手2指動作タイプインスタント飲料包装は、飲用者嗜好に適した飲用時粉末添加材量を片手で摘まみ処理投入することにより調合可能とすることを特色とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は本発明の基本概念図。
【図2】図2は本発明外包装正面図。
【図3】図3は図1 A−A’断面図。
【図4】図4は図1 B−B’断面図。
【図5】図5はブラック派の使用実施図。
【図6】図6は甘味抑え派の使用実施図。
【図7】図7は一般派の使用実施図。
【図8】図8はミルクのみ入れる派の使用実施図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は珈琲インスタント飲料粉末主材及び500mg粉砂糖内蔵カプセル4個計2g、500mg飲用時粉末添加材ミルク粉末内蔵カプセル2個計1gを一包包装する実施の例である。
【実施例1】
【0012】
図5は飲用者が珈琲のみを嗜好する所謂ブラック派の使用を示す。
図6は飲用者が珈琲と少量の砂糖を嗜好する所謂甘味抑え派の使用を示す。
図7は飲用者が珈琲と通常の砂糖を嗜好する所謂一般派の使用を示す。
図8は飲用者が珈琲とミルクのみを嗜好する所謂ミルクのみ入れる派の使用を示す。
【符号の説明】
【0013】
1.1 外包装材
1.2 飲料粉末主材
1.3 飲用時粉末添加材
1.4 飲用時粉末添加材
1.5 飲用時粉末添加材
1.6 切断誘導切り込み
1.7 切断誘導切り込み
1.8 カップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材とカプセル単位包装化された砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材を一包化し、当該インスタント飲料作成時において飲用者嗜好に適した飲用時粉末添加材量を片手2指で前記添加材投入不要カプセルを摘まみ落下止めもしくは前記添加材必要カプセルを押しつぶした後投入を可能とする携帯型インスタント飲料包装に関わる。
【請求項2】
請求項1記述の珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材とカプセル単位包装化された砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材を一包とする包装外型は縦長のスティック型とし飲料粉末主材及び砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は前記インスタント飲料種に適した順序でカップ等に投入可能なことを特長とする。
【請求項3】
請求項1記述の砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は、珈琲、紅茶等インスタント飲料作成の為の適温水に溶解可能かつ食品安全基準を満たす動物性または植物性のハードカプセル内に、種別毎等量に格納されていることを特徴とする。
【請求項4】
請求項1記述の珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材とカプセル単位包装化された砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は一包化され砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は、珈琲、紅茶等インスタント飲料をカップ等に投入飲用化の際飲用者の嗜好や健康状態に合わせて前記各カプセルごともしくは当該各カプセルを破壊することにより添加投入可能とすることを特色とる。
【請求項5】
請求項1記述の珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材とカプセル単位包装化された砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は一包化され砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は、珈琲、紅茶等インスタント飲料をカップ等に投入飲用化の際、飲用者の嗜好や健康状態に合わせて片手2指で投入不要各カプセルを当該カプセルの外包装表示位置に従って摘まみ落下止めもしくは必要カプセルを当該カプセルの外包装表示位置に従って押しつぶした後に内容物を投入可能とすることを特色とする。
【請求項6】
請求項1記述の珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材とカプセル単位包装化された砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は一包化され砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材の一包内各カプセル位置およびカプセル内容は一包化外包装に印刷等で明示されていることを特色とする。
【請求項7】
請求項1記述の珈琲、紅茶等インスタント飲料粉末主材とカプセル単位包装化された砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材を一包とする包装外型は縦長のスティック型とし飲料粉末主材及び砂糖、ミルク等、飲用時粉末添加材は飲用者嗜好や健康状態に合わせて上下逆順での投入を可能とするため外包装の上下端に切断開封切り込みを設置することを特色とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−162299(P2012−162299A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−24483(P2011−24483)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(504149041)
【Fターム(参考)】