説明

スピーカー付きテレビラック

【課題】 この発明は、十分なサブウーファーキャビネット容積を確保しながら、ラックの前面スペースを大きくとるとともに、前面にガラス扉の設置を可能にし、側面を壁面に付けて設置することが出来るスピーカー付きテレビラックを提供する。
【解決手段】 テレビラックの収納部をプレーヤーの収納部とソフトの収納部に分け、ソフトの収納部の背面をサブウーファーキャビネットにし、低音をサブウーファーキャビネット底面から出すようにしたことを特徴とするスピーカー付きテレビラック。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低音再生専用のサブウーファーを有するスピーカー付きテレビラックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、サブウーファーを有するスピーカー付きテレビラックにおいてサブウーファー部はラックの前面、側面、底面あるいはラックの底板の下側スペースに配置していた。一般には、シャープ AN−AR610,パナソニック SC−HTX900、ドウシシャ ATB120、CAV HR−1140,シャープ AN−AR430、ソニー RHT−G950などが知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
低音再生用のサブウーファーはサブウーファーキャビネットを含めると相当の大きさを持つ。 この為、今までのサブウーファーを内蔵するスピーカー付きテレビラックはコストや低音を犠牲にすることなくラック前面の収納部面積を広く取ることが困難であった。 この為、ソフトなどを置くスペースが確保されていなかったり、プレーヤーを設置した後の空いたスペースに置くしかなく、ソフトの整理が難しかった。 又、テレビラック内のサブウーファーの位置によってはテレビラックの設置に制限が生じたり、前面にガラス扉を取り付けにくく、埃が入るなどの問題があった。
具体的には、ラックの前面にサブウーファーを配置すると、ラック前面の使用スペースが犠牲になった。 参考例としてシャープ AN−AR610 などがある。
ラックの側面にサブウーファーを配置した場合でも、やはりラック前面のスペースが犠牲になった。 参考例としてパナソニック SC−HTX900などがある。これを避ける為にサブウーファーユニットを側面に向け、サブウーファーキャビネットを薄くすると、キャビネット容積が十分取にとれない為、低音再生能力が低下した。さらにサブウーファーユニットが側面にある為、壁でサブウーファーユニットを塞がないようにラックのサブウーファー側と壁との間に隙間を確保する必要があり、ラックの置き方に制約が生じた。 参考例としてCAV HR−1140、ドウシシャATB120などがある。
ラックの底面にサブウーファーを配置した場合でも、サブウーファーキャビネット容積を必要なだけ確保すると、ラック前面のスペースが犠牲になった。 又、収納スペースは非常に横長となり、前面にガラス扉を設置する事は困難であった。 参考例として、シャープ AN−AR430などがある。 これを避けるために底板の下側にサブウーファーを配置した場合、ラック前面の使用スペースは犠牲にならないが、低音再生に必要なキャビネット容積を確保するのが困難である為、低音再生能力が低下したり、高コストのサブウーファーユニットを使用する必要があった。 参考例としてソニー RHT−G950などがある。
本発明は、以上の問題点を解決する為になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
テレビラックの収納部をプレーヤー/ソフト仕切板(5)で左右に分け、一方をプレーヤースペース(3),もう一方をソフトスペース(7)とする。 プレーヤースペース(3)には可動式のプレーヤー用棚板(4)を設置し、ソフトスペース(7)には可動式のソフト用棚板(6)を設置する。 ソフトスペース(7)の背面かつ、底板(8)の上にサブウーファー用のサブウーファーキャビネット(2)を設け、底板(8)には底面から低音が出るようにサブウーファーユニット(1)を設ける。 底板(8)の下側にはキャスターなどの足(9)を設ける。 プレーヤースペース(3)及びソフトスペース(7)の前面にはガラス扉(10)を設ける。 プレーヤースペース(3)、ソフトスペース(7)、サブウーファーキャビネット(2)の上部に中・高音スピーカーキャビネット(17)を設け、その内部にスピーカー駆動用のアンプ(15)を設ける。 中・高音スピーカーキャビネット(17)の前面に複数個の中・高音用スピーカー(16)を設ける。
本発明は以上の構成よりなるスピーカー付きテレビラックである。
【発明の効果】
【0005】
ソフトスペース(7)の背面をサブウーファーキャビネット(2)とすることで、ラックの前面スペースを有効に使用でき、プレーヤースペース(3)とソフトスペース(7)を広く取る事が出来る。 又ソフトの奥行きは余りない為、その背面にあるサブウーファーキャビネット(2)は低音再生に必要な十分の容積を確保する事が出来る。 又、低音はキャスターなどの足(9)で確保された、床と底板(8)との間の隙間から出るため、ラック側面や背面を壁に付けてテレビラックを設置する事が出来る。 又、前面にはサブウーファーキャビネット(2)やサブウーファーユニット(1)が無く、プレーヤースペース(3)やソフトスペース(7)などが大きく確保されており、これらの収納部全体をガラス扉(10)で覆える為、中のDVD/BDプレーヤー等(11)、ゲームプレーヤー等(12)、DVD/BDソフト等(14)やゲームソフト等(13)などを隠せ、埃を防ぎ、外観上も有利である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の斜視図。
【図2】 本発明の側面から見た構造図。
【図3】 本発明の使用状態を示した斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施する為の最良の形態について説明する。
テレビラックの収納部をプレーヤー/ソフト仕切板(5)で左右に分け、一方をプレーヤースペース(3),もう一方をソフトスペース(7)とする。 プレーヤースペース(3)には可動式のプレーヤー用棚板(4)を設置し、ソフトスペース(7)には可動式のソフト用棚板(6)を設置する。 ソフトスペース(7)の背面かつ、底板(8)の上にサブウーファー用のサブウーファーキャビネット(2)を設け、底板(8)には底面から低音が出るようにサブウーファーユニット(1)を設ける。 底板(8)の下側にはキャスターなどの足(9)を設ける。 プレーヤースペース(3)及びソフトスペース(7)の前面にはガラス扉(10)を設ける。 プレーヤースペース(3)、ソフトスペース(7)、サブウーファーキャビネット(2)の上部に中・高音スピーカーキャビネット(17)を設け、その内部にスピーカー駆動用のアンプ(15)を設ける。 中・高音スピーカーキャビネット(17)の前面に複数個の中・高音用スピーカー(16)を設ける。 本発明は以上のような構造である。
これを設置する時は側面の壁の有無を気にすることなくテレビラックとして最適な場所に設置できる。
これを使用する時は、DVD/BDプレーヤー等(11)あるいはゲームプレーヤー等(12)はプレーヤースペース(3)に設置し、ゲームソフト等(13)、DVD/BDソフト等(14)はソフトスペース(7)に置く。
【符号の説明】
【0008】
1 サブウーファーユニット
2 サブウーファーキャビネット
3 プレーヤースペース
4 プレーヤー用棚板
5 プレーヤー/ソフト仕切板
6 ソフト用棚板
7 ソフトスペース
8 底板
9 足
10 ガラス扉
11 DVD/BDプレーヤー等
12 ゲームプレーヤー等
13 ゲームソフト等
14 DVD/BDソフト等
15 アンプ
16 中・高音用スピーカー
17 中・高音スピーカーキャビネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サブウーファーを内臓したテレビラックおいて、収納部をプレーヤー機器の収納部とソフトの収納部に分け、ソフトの収納部の背面にサブウーファーキャビネットを設けたことを特徴とするスピーカー付きテレビラック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−142808(P2012−142808A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294876(P2010−294876)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(500094510)サンテックジャパン有限会社 (3)