スプレーポンプ付容器
【課題】 噴霧ヘッドを押下げ、内容液を噴霧するスプレーポンプ付容器において、ポンプに噴霧ヘッドを取付け、押圧操作体によって押下げ操作するとともに、噴霧ヘッドを上下動させる押圧操作体を着脱可能に装着したスプレーポンプ付容器を提供すること。
【解決手段】 噴霧ヘッドを取着したスプレーポンプを取付キャップにより容器に装着し、スプレーポンプに押圧操作体を取着したスプレーポンプ付容器であって、噴霧ヘッドは、噴霧口と、押圧面を形成した頂壁とを具え、押圧操作体は、取付キャップに装着される基部と、基部に連設された一対の支持板とからなる取付部と、取付部の支持板にヒンジを介して連結され、下端に押圧片を垂設した押え板部を具えた操作部とからなっていることを特徴とする。
【解決手段】 噴霧ヘッドを取着したスプレーポンプを取付キャップにより容器に装着し、スプレーポンプに押圧操作体を取着したスプレーポンプ付容器であって、噴霧ヘッドは、噴霧口と、押圧面を形成した頂壁とを具え、押圧操作体は、取付キャップに装着される基部と、基部に連設された一対の支持板とからなる取付部と、取付部の支持板にヒンジを介して連結され、下端に押圧片を垂設した押え板部を具えた操作部とからなっていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗剤、薬剤等の液体を噴霧するのに適したスプレーポンプ付容器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
容器にポンプを装着したキャップ（下部蓋２）に、支持杆を突設し、該支持杆に中間操作部（５）を取着し、中間操作部（５）をポンプのピストン軸（上部軸７）に設けた突起（１０）に係合させ、中間操作部（５）を片手で押下げ操作して、内容物を吐出口（４）より吐出するようにしたポンプ容器は、従来より知られている（例えば、特許文献１参照）。
また、吐出ポンプに換え、スプレーポンプを用いることも実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実開平５−９２１６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記特許文献１記載の従来のポンプ容器では、中間操作部が、ノズルヘッドの下方にあるので、中間操作部の押下げ操作にあたってノズルヘッドが妨げになるという問題があった。
また、必要に応じてノズルヘッドを直接押し下げる際に、中間操作部が邪魔となり、ノズルヘッドを長いストロークで押し下げることができないという問題があった。
【０００５】
上記の問題点を防ぐためには、ピストン軸を長くする必要があり、外観が劣るばかりか、一般の押下げ式のポンプ付吐出容器、スプレーポンプ付容器等には適用できなかった。
【０００６】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、噴霧ヘッドを押下げ、内容液を噴霧するスプレーポンプ付容器において、ポンプに噴霧ヘッドを取付け、押圧操作体によって押下げ操作するとともに、噴霧ヘッドを上下動させる押圧操作体を着脱可能に装着したスプレーポンプ付容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記の課題を解決するため、スプレーポンプ付容器として、噴霧ヘッドを取着したスプレーポンプを取付キャップにより容器に装着し、スプレーポンプに押圧操作体を取着したスプレーポンプ付容器であって、噴霧ヘッドは、噴霧口と、押圧面を形成した頂壁とを具え、押圧操作体は、取付キャップに装着される基部と、基部に連設された一対の支持板とからなる取付部と、取付部の支持板にヒンジを介して連結され、下端に押圧片を垂設した押え板部を具えた操作部とからなっていることを特徴とする構成を採用する。
【０００８】
噴霧ヘッドの実施例として、噴霧ヘッドは、噴霧口と、頂壁を噴霧口側を高くして傾斜させ、中央が窪んだ凹部とした押圧面とを具えていることを特徴とする構成、または、噴霧ヘッドは、中央が窪んだ凹部の表面に細条を設けた頂壁を具えていることを特徴とする構成を採用する。
【０００９】
押圧操作体の操作部の実施例として、操作部に設けた押圧片が、噴霧ヘッド頂壁の凹部の表面形状に相応する形状としていることを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【００１０】
ポンプの取付キャップに、押圧操作体を着脱可能に装着し、押圧操作体の操作部の押え板部を押下げ操作し、操作部のヒンジを軸に押え板部を廻動させることにより、テコの作用により小さい力で噴霧ヘッドを押し下げることができるようになった。
また、押圧操作体は、着脱自在となっており、着脱にあたって、取付キャップに噴霧ヘッドの背面方向から装着するので、取付けと取外しが簡単にできるようになった。
さらにまた、ポンプに対して押圧操作体が着脱可能に装着されているので、必要に応じて押圧操作体を取外して、噴霧ヘッドを直接押し下げることもでき、使い勝手がよくなった。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明のスプレーポンプ付容器の説明図で、（ａ）は上面図、（ｂ）は左側面図である。
【図２】スプレーポンプ付容器の正面図である。
【図３】押圧操作体の説明図で、（ａ）は上面図、（ｂ）は正面図である。
【図４】スプレーポンプ付容器の分解斜視図である。
【図５】噴霧ヘッドの押下げ時の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
次に、本発明のスプレーポンプ付容器について、図面を参照して説明する。
【００１３】
図１、２において、Ａは容器本体、Ｂは取付キャップ、Ｃはポンプに取着された噴霧ヘッド、Ｄは押圧操作体である。
【００１４】
容器本体Ａは、口筒部１と肩部２、胴部とを具えており、内容液を収納している。
【００１５】
取付キャップＢは、口筒部１に螺合するキャップ本体部３とその上面に立設した噴霧ヘッドＣを囲むカバー筒４とを具えており、キャップ本体部３の下端外周縁には、突条５が設けられている。
取付キャップＢは、容器本体Ａの口筒部１上面に、上方に噴霧ヘッドＣを取着したポンプを取付けている。
ポンプの構成は、シリンダーとピストンを具え、ピストンの上端に噴霧ヘッドＣを取着し、噴霧ヘッドＣの押下げによるビストンの上下動に応じて、内容液を吸上げ、噴霧できる公知のスプレーポンプを用いることができる。
【００１６】
噴霧ヘッドＣは、筒状でその正面に噴霧口６を具えており、頂壁上面は押圧面７となっている。
押圧面７は、正面の噴霧口６側を高くした傾斜面とし、噴霧口６を通る中心線に沿って中央部に湾曲した凹部８が形成されている。
押圧面７の表面には、細条９が刻設され、押下げ操作時に、後述する押圧片、または指が滑らないようにしている。
【００１７】
押圧操作体Ｄは、図１、３に示すように、ポンプの取付キャップＢに装着する取付部Ｄ１と、取付部Ｄ１の上方に連設される操作部Ｄ２とからなっている。
【００１８】
取付部Ｄ１は、取付キャップＢの外周に係合する円弧状の側周壁１０と、側周壁１０の上端から内方に突出する円弧状の上面１１と、取付キャップＢの突条５下面に係合し、口筒部１と肩部２との間に支持される突出縁１２とからなる基部１３と、基部１３の上面１１の内側からカバー筒４に係合する円弧状の側周壁１４が立設されている。
側周壁１４の上端部には、背面中央部から左右上方に延びる一対の支持板１５が連設されている。
【００１９】
側周壁１０、側周壁１４の端縁部は、１８０°を越えて延びるように形成され、側周壁の両方の側端部付近が弾性変形することによって、側周壁１０、１４が取付キャップＢの外周に対して、着脱可能となっている。
【００２０】
支持板１５の端部には、内方に延びる垂直な連結板１６が連設され、その上部は、支持板１５上端部より突出し、上端には、薄肉のヒンジ１７が形成されている。
【００２１】
操作部Ｄ２は、一対の連結部１８と、押圧片１９を垂設し、上方に湾曲した押え板部２０とからなっており、連結部１８は、ヒンジ１７を介して、支持板１５の連結板１６に連設されている。
押圧片１９は、その下端は噴霧ヘッドＣ上面の凹部８に位置するようになっており、押圧時には、上面に接合するようになっている。
なお、押圧片１９は、噴霧ヘッドＣを押圧できればどのような形状でもよく、好ましくは、凹部８の表面形状に相応してほぼ接合するような形状の凸部等にすると押圧しやすくなる。
【００２２】
次に、本発明のスプレーポンプ付容器の使用形態と作用効果について説明する。
本発明のスプレーポンプ付容器に押圧操作体Ｄを取付けるにあたっては、図４に示すようにスプレーポンプの背面から押圧操作体Ｄを取付キャップＢにスライドさせて押付け、取付部Ｄ１の側周壁１０を取付キャップＢの周面に接合させ、側周壁１０下端の突出縁１２を容器の肩部２に載置するとともに、取付キャップＢの下端の突条５の下面に嵌合させ、双方の支持板１５の間に噴霧口６が位置するようにしている。
そして、操作部Ｄ２の押圧片１９は、噴霧ヘッドＣ上面の凹部８に接合され、押え板部２０の押圧に応じて噴霧ヘッドＣを押下げ可能としている。
【００２３】
噴霧にあたっては、図５に示すように、操作部Ｄ２の押え板部２０を押さえると、押圧片１９が、噴霧ヘッドＣを押下げる。
押下げは、テコの原理により小さい押圧力で軽快に押圧操作することができる。
【００２４】
押下げは、容器本体Ａを据え置いた状態でも、容器本体Ａを手に持った状態でも、軽く押すだけでよい。
また、押圧操作体Ｄをヒンジ１７を介して噴霧口６のある正面側に廻動させ、噴霧ヘッドＣに人差し指や他の指を掛けた状態で、親指で押え板部２０を押下げるようにすることもできる。
【００２５】
噴霧ヘッドＣを押下げると、ポンプが容器本体Ａ内の内容液を吸上げ、ポンプの噴霧口６から噴霧される。
【００２６】
押え板部２０の押下げを終了すると、ポンプの作用により、噴霧ヘッドＣが上方に戻るとともに、ヒンジ１７の復元により、押え板部２０側が持ち上がり、操作部Ｄ２が元の形状に戻る。
また、押圧操作体Ｄの押え板部２０の押下げ操作を繰り返すことで、内容液を吸上げ、噴霧口６から連続して噴霧させることができる。
【００２７】
本発明は、ポンプ付容器の使用にあたって押圧操作体Ｄを必要としない場合、押圧操作体Ｄを取外し、手指で直接噴霧ヘッドＣを押下げ操作して、使用することができる。
【００２８】
前記実施例では、ポンプに噴霧ヘッドＣを取着したが、ポンプに吐出ノズルを設けたノズルヘッドを取着した吐出容器であってもよい。
その際、吐出ノズルを噴霧口の側に位置付けることによって容易に適用できる。
【産業上の利用可能性】
【００２９】
本発明は、噴霧ヘッドを上方から押圧できる操作部を具えた押圧操作体を、ポンプに装着することにより、小さい力で噴霧ヘッドを押下げることができるとともに、必要に応じて取外せるので、各種のスプレーポンプ付容器に装着して広く利用できるようになり、さらに吐出ポンプ付容器にも利用できるようになった。
【符号の説明】
【００３０】
Ａ 容器本体
Ｂ 取付キャップ
Ｃ 噴霧ヘッド
Ｄ 押圧操作体
Ｄ１ 取付部
Ｄ２ 操作部
１ 口筒部
２ 肩部
３ キャップ本体部
４ カバー筒
５ 突条
６ 噴霧口
７ 押圧面
８ 凹部
９ 細条
１０、１４ 側周壁
１１ 上面
１２ 突出縁
１３ 基部
１５ 支持板
１６ 連結板
１７ ヒンジ
１８ 連結部
１９ 押圧片
２０ 押え板部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗剤、薬剤等の液体を噴霧するのに適したスプレーポンプ付容器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
容器にポンプを装着したキャップ（下部蓋２）に、支持杆を突設し、該支持杆に中間操作部（５）を取着し、中間操作部（５）をポンプのピストン軸（上部軸７）に設けた突起（１０）に係合させ、中間操作部（５）を片手で押下げ操作して、内容物を吐出口（４）より吐出するようにしたポンプ容器は、従来より知られている（例えば、特許文献１参照）。
また、吐出ポンプに換え、スプレーポンプを用いることも実施されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実開平５−９２１６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記特許文献１記載の従来のポンプ容器では、中間操作部が、ノズルヘッドの下方にあるので、中間操作部の押下げ操作にあたってノズルヘッドが妨げになるという問題があった。
また、必要に応じてノズルヘッドを直接押し下げる際に、中間操作部が邪魔となり、ノズルヘッドを長いストロークで押し下げることができないという問題があった。
【０００５】
上記の問題点を防ぐためには、ピストン軸を長くする必要があり、外観が劣るばかりか、一般の押下げ式のポンプ付吐出容器、スプレーポンプ付容器等には適用できなかった。
【０００６】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、噴霧ヘッドを押下げ、内容液を噴霧するスプレーポンプ付容器において、ポンプに噴霧ヘッドを取付け、押圧操作体によって押下げ操作するとともに、噴霧ヘッドを上下動させる押圧操作体を着脱可能に装着したスプレーポンプ付容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、上記の課題を解決するため、スプレーポンプ付容器として、噴霧ヘッドを取着したスプレーポンプを取付キャップにより容器に装着し、スプレーポンプに押圧操作体を取着したスプレーポンプ付容器であって、噴霧ヘッドは、噴霧口と、押圧面を形成した頂壁とを具え、押圧操作体は、取付キャップに装着される基部と、基部に連設された一対の支持板とからなる取付部と、取付部の支持板にヒンジを介して連結され、下端に押圧片を垂設した押え板部を具えた操作部とからなっていることを特徴とする構成を採用する。
【０００８】
噴霧ヘッドの実施例として、噴霧ヘッドは、噴霧口と、頂壁を噴霧口側を高くして傾斜させ、中央が窪んだ凹部とした押圧面とを具えていることを特徴とする構成、または、噴霧ヘッドは、中央が窪んだ凹部の表面に細条を設けた頂壁を具えていることを特徴とする構成を採用する。
【０００９】
押圧操作体の操作部の実施例として、操作部に設けた押圧片が、噴霧ヘッド頂壁の凹部の表面形状に相応する形状としていることを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【００１０】
ポンプの取付キャップに、押圧操作体を着脱可能に装着し、押圧操作体の操作部の押え板部を押下げ操作し、操作部のヒンジを軸に押え板部を廻動させることにより、テコの作用により小さい力で噴霧ヘッドを押し下げることができるようになった。
また、押圧操作体は、着脱自在となっており、着脱にあたって、取付キャップに噴霧ヘッドの背面方向から装着するので、取付けと取外しが簡単にできるようになった。
さらにまた、ポンプに対して押圧操作体が着脱可能に装着されているので、必要に応じて押圧操作体を取外して、噴霧ヘッドを直接押し下げることもでき、使い勝手がよくなった。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明のスプレーポンプ付容器の説明図で、（ａ）は上面図、（ｂ）は左側面図である。
【図２】スプレーポンプ付容器の正面図である。
【図３】押圧操作体の説明図で、（ａ）は上面図、（ｂ）は正面図である。
【図４】スプレーポンプ付容器の分解斜視図である。
【図５】噴霧ヘッドの押下げ時の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
次に、本発明のスプレーポンプ付容器について、図面を参照して説明する。
【００１３】
図１、２において、Ａは容器本体、Ｂは取付キャップ、Ｃはポンプに取着された噴霧ヘッド、Ｄは押圧操作体である。
【００１４】
容器本体Ａは、口筒部１と肩部２、胴部とを具えており、内容液を収納している。
【００１５】
取付キャップＢは、口筒部１に螺合するキャップ本体部３とその上面に立設した噴霧ヘッドＣを囲むカバー筒４とを具えており、キャップ本体部３の下端外周縁には、突条５が設けられている。
取付キャップＢは、容器本体Ａの口筒部１上面に、上方に噴霧ヘッドＣを取着したポンプを取付けている。
ポンプの構成は、シリンダーとピストンを具え、ピストンの上端に噴霧ヘッドＣを取着し、噴霧ヘッドＣの押下げによるビストンの上下動に応じて、内容液を吸上げ、噴霧できる公知のスプレーポンプを用いることができる。
【００１６】
噴霧ヘッドＣは、筒状でその正面に噴霧口６を具えており、頂壁上面は押圧面７となっている。
押圧面７は、正面の噴霧口６側を高くした傾斜面とし、噴霧口６を通る中心線に沿って中央部に湾曲した凹部８が形成されている。
押圧面７の表面には、細条９が刻設され、押下げ操作時に、後述する押圧片、または指が滑らないようにしている。
【００１７】
押圧操作体Ｄは、図１、３に示すように、ポンプの取付キャップＢに装着する取付部Ｄ１と、取付部Ｄ１の上方に連設される操作部Ｄ２とからなっている。
【００１８】
取付部Ｄ１は、取付キャップＢの外周に係合する円弧状の側周壁１０と、側周壁１０の上端から内方に突出する円弧状の上面１１と、取付キャップＢの突条５下面に係合し、口筒部１と肩部２との間に支持される突出縁１２とからなる基部１３と、基部１３の上面１１の内側からカバー筒４に係合する円弧状の側周壁１４が立設されている。
側周壁１４の上端部には、背面中央部から左右上方に延びる一対の支持板１５が連設されている。
【００１９】
側周壁１０、側周壁１４の端縁部は、１８０°を越えて延びるように形成され、側周壁の両方の側端部付近が弾性変形することによって、側周壁１０、１４が取付キャップＢの外周に対して、着脱可能となっている。
【００２０】
支持板１５の端部には、内方に延びる垂直な連結板１６が連設され、その上部は、支持板１５上端部より突出し、上端には、薄肉のヒンジ１７が形成されている。
【００２１】
操作部Ｄ２は、一対の連結部１８と、押圧片１９を垂設し、上方に湾曲した押え板部２０とからなっており、連結部１８は、ヒンジ１７を介して、支持板１５の連結板１６に連設されている。
押圧片１９は、その下端は噴霧ヘッドＣ上面の凹部８に位置するようになっており、押圧時には、上面に接合するようになっている。
なお、押圧片１９は、噴霧ヘッドＣを押圧できればどのような形状でもよく、好ましくは、凹部８の表面形状に相応してほぼ接合するような形状の凸部等にすると押圧しやすくなる。
【００２２】
次に、本発明のスプレーポンプ付容器の使用形態と作用効果について説明する。
本発明のスプレーポンプ付容器に押圧操作体Ｄを取付けるにあたっては、図４に示すようにスプレーポンプの背面から押圧操作体Ｄを取付キャップＢにスライドさせて押付け、取付部Ｄ１の側周壁１０を取付キャップＢの周面に接合させ、側周壁１０下端の突出縁１２を容器の肩部２に載置するとともに、取付キャップＢの下端の突条５の下面に嵌合させ、双方の支持板１５の間に噴霧口６が位置するようにしている。
そして、操作部Ｄ２の押圧片１９は、噴霧ヘッドＣ上面の凹部８に接合され、押え板部２０の押圧に応じて噴霧ヘッドＣを押下げ可能としている。
【００２３】
噴霧にあたっては、図５に示すように、操作部Ｄ２の押え板部２０を押さえると、押圧片１９が、噴霧ヘッドＣを押下げる。
押下げは、テコの原理により小さい押圧力で軽快に押圧操作することができる。
【００２４】
押下げは、容器本体Ａを据え置いた状態でも、容器本体Ａを手に持った状態でも、軽く押すだけでよい。
また、押圧操作体Ｄをヒンジ１７を介して噴霧口６のある正面側に廻動させ、噴霧ヘッドＣに人差し指や他の指を掛けた状態で、親指で押え板部２０を押下げるようにすることもできる。
【００２５】
噴霧ヘッドＣを押下げると、ポンプが容器本体Ａ内の内容液を吸上げ、ポンプの噴霧口６から噴霧される。
【００２６】
押え板部２０の押下げを終了すると、ポンプの作用により、噴霧ヘッドＣが上方に戻るとともに、ヒンジ１７の復元により、押え板部２０側が持ち上がり、操作部Ｄ２が元の形状に戻る。
また、押圧操作体Ｄの押え板部２０の押下げ操作を繰り返すことで、内容液を吸上げ、噴霧口６から連続して噴霧させることができる。
【００２７】
本発明は、ポンプ付容器の使用にあたって押圧操作体Ｄを必要としない場合、押圧操作体Ｄを取外し、手指で直接噴霧ヘッドＣを押下げ操作して、使用することができる。
【００２８】
前記実施例では、ポンプに噴霧ヘッドＣを取着したが、ポンプに吐出ノズルを設けたノズルヘッドを取着した吐出容器であってもよい。
その際、吐出ノズルを噴霧口の側に位置付けることによって容易に適用できる。
【産業上の利用可能性】
【００２９】
本発明は、噴霧ヘッドを上方から押圧できる操作部を具えた押圧操作体を、ポンプに装着することにより、小さい力で噴霧ヘッドを押下げることができるとともに、必要に応じて取外せるので、各種のスプレーポンプ付容器に装着して広く利用できるようになり、さらに吐出ポンプ付容器にも利用できるようになった。
【符号の説明】
【００３０】
Ａ 容器本体
Ｂ 取付キャップ
Ｃ 噴霧ヘッド
Ｄ 押圧操作体
Ｄ１ 取付部
Ｄ２ 操作部
１ 口筒部
２ 肩部
３ キャップ本体部
４ カバー筒
５ 突条
６ 噴霧口
７ 押圧面
８ 凹部
９ 細条
１０、１４ 側周壁
１１ 上面
１２ 突出縁
１３ 基部
１５ 支持板
１６ 連結板
１７ ヒンジ
１８ 連結部
１９ 押圧片
２０ 押え板部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
噴霧ヘッドを取着したスプレーポンプを取付キャップにより容器に装着し、スプレーポンプに押圧操作体を取着したスプレーポンプ付容器であって、
噴霧ヘッドは、噴霧口と、押圧面を形成した頂壁とを具え、
押圧操作体は、取付キャップに装着される基部と、基部に連設された一対の支持板とからなる取付部と、取付部の支持板にヒンジを介して連結され、下端に押圧片を垂設した押え板部を具えた操作部とからなっていることを特徴とするスプレーポンプ付容器。
【請求項２】
噴霧ヘッドは、噴霧口と、頂壁を噴霧口側を高くして傾斜させ、中央が窪んだ凹部とした押圧面とを具えていることを特徴とする請求項１記載のスプレーポンプ付容器。
【請求項３】
噴霧ヘッドは、中央が窪んだ凹部の表面に細条を設けた頂壁を具えていることを特徴とする請求項１または２記載のスプレーポンプ付容器。
【請求項４】
操作部に設けた押圧片が、噴霧ヘッド頂壁の凹部の表面形状に相応する形状としていることを特徴とする請求項１〜３のいずれかの項に記載のスプレーポンプ付容器。
【請求項１】
噴霧ヘッドを取着したスプレーポンプを取付キャップにより容器に装着し、スプレーポンプに押圧操作体を取着したスプレーポンプ付容器であって、
噴霧ヘッドは、噴霧口と、押圧面を形成した頂壁とを具え、
押圧操作体は、取付キャップに装着される基部と、基部に連設された一対の支持板とからなる取付部と、取付部の支持板にヒンジを介して連結され、下端に押圧片を垂設した押え板部を具えた操作部とからなっていることを特徴とするスプレーポンプ付容器。
【請求項２】
噴霧ヘッドは、噴霧口と、頂壁を噴霧口側を高くして傾斜させ、中央が窪んだ凹部とした押圧面とを具えていることを特徴とする請求項１記載のスプレーポンプ付容器。
【請求項３】
噴霧ヘッドは、中央が窪んだ凹部の表面に細条を設けた頂壁を具えていることを特徴とする請求項１または２記載のスプレーポンプ付容器。
【請求項４】
操作部に設けた押圧片が、噴霧ヘッド頂壁の凹部の表面形状に相応する形状としていることを特徴とする請求項１〜３のいずれかの項に記載のスプレーポンプ付容器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１１−２３０８４２（Ｐ２０１１−２３０８４２Ａ）
【公開日】平成２３年１１月１７日（２０１１．１１．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１０５７７１（Ｐ２０１０−１０５７７１）
【出願日】平成２２年４月３０日（２０１０．４．３０）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１１月１７日（２０１１．１１．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年４月３０日（２０１０．４．３０）
【出願人】（０００００６９０９）株式会社吉野工業所 (2,913)
【Ｆターム（参考）】
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