スマートカードのリモート制御方法およびシステム
【課題】スマートカードのリモート制御方法およびシステムを提供する。
【解決手段】このスマートカードのリモート制御方法は、スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップ(S101)と、スマートカード管理プラットフォームが、端末側がスマートカードを廃棄するように要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップ(S103)と、を含む。
【解決手段】このスマートカードのリモート制御方法は、スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップ(S101)と、スマートカード管理プラットフォームが、端末側がスマートカードを廃棄するように要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップ(S103)と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、具体的には、スマートカードのリモート制御方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子支払い(electronic payment)とは、商業用電子化ツールと各種の電子通貨を媒体とし、コンピュータ技術と通信技術を手段として、電子データの記憶と伝送によりコンピュータネットワークシステムにおいて資金の流通と支払いを実現するものである。
【0003】
近年から、インターネット、移動体通信、コンピュータなどの技術の組み合わせに伴い、モバイル支払い(mobile payment)を代表とするモバイル電子ビジネスが生まれた。新規の電子支払い方式として、モバイル支払いは、いつでも、どこでも支払いができ、便利かつ迅速に支払いができ、支払いコストが低いなど、多くの利点がある。消費者は、携帯電話だけで、財務管理や取引手続きを完了することができ、モバイル支払いによる便利性を楽しむことができる。現在、携帯電話による支払いは、電子ビジネスの新たな注目点になっている。
【0004】
ところで、最近の調査において、携帯電話が紛失する或いは盗難されると、誰かが携帯電話(スマートカードを含む)に記憶された情報を用いて詐欺を行うことを懸念する調査対象者が82%いる。また、携帯電話がなくなると、自分の個人情報、金融情報が紛失することを懸念する調査対象者が90%、自分の携帯電話に記憶されている情報が非常に重要で、かけがえのないものであることを認める調査対象者が72%いる。ユーザは、携帯電話により電子支払いなどのような様々な行為を行うため、携帯電話の紛失が災難といえるだろう。本調査においては、91%の調査対象者は、これに対して、疑問があり、電子支払い用の携帯電話の紛失により壊滅的な打撃を受ける。また、人々の携帯電話への依存度の深化に伴い、通信事業者は、そのユーザに安心感を与えなければならない。携帯電話をより広く利用するのは、いいことであるが、移動体事業者は、不具合を未然に防止するために、ユーザの個人情報データの安全性と管理レベルを向上させなければならない。電子支払い用携帯電話の紛失や盗難後の対応について、解決策が提案されているが、システムが現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、システムの安全性が十分でないため、ユーザの支払い情報が他人により不正に利用され、支払いが偽造されたり、システムが携帯電話の紛失に対して適時に対応しないことにより、ユーザが大きな損失を受けてしまい、安心感がなくなるなど、欠点がある。
【0005】
関連技術における電子支払い用の携帯電話の紛失や盗難後の対応或いはシステムにおいて、現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、ショートメッセージの遅延や紛失などを考慮せず、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮しないことにより、ユーザに大きな不具合をもたらすという問題に対して、未だ有効な解決策が提案されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、関連技術における電子支払い用の携帯電話の紛失や盗難後の対応或いはシステムにおいて、現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、ショートメッセージの遅延や紛失などを考慮せず、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮しないことにより、ユーザに大きな不具合をもたらすという問題に鑑みてなされたものであり、この問題を解決するためにスマートカードのリモート制御方法およびシステムを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を実現するために、本発明の1態様によれば、スマートカードのリモート制御方法が提供される。
【0008】
本発明のスマートカードのリモート制御方法は、スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップと、スマートカード管理プラットフォームが、端末側がスマートカードを廃棄するように要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップと、を含む。
【0009】
スマートカード管理プラットフォームが要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップは、移動局が正常使用状態である場合に、移動体ネットワークプラットフォームからの廃棄用ショートメッセージを受信することと、移動局が廃棄用ショートメッセージに基づいて廃棄コマンドを実行することによりスマートカードを廃棄することと、を含むことが好ましい。
【0010】
移動局がスマートカードを廃棄した後、スマートカードを廃棄状態にするステップをさらに含むことが好ましい。
【0011】
スマートカードを廃棄状態にした後、実行に成功した旨のショートメッセージを、移動局から移動体ネットワークプラットフォームに返信するステップをさらに含むことが好ましい。
【0012】
移動局が廃棄コマンドを実行することによりスマートカードを廃棄するステップは、移動局がスマートカードのハードウェアを廃棄することによりスマートカードを廃棄すること、または、移動局が所定のソフトウェアの実行体を実行することによりスマートカードを廃棄することを含むことが好ましい。
【0013】
スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信は、スマートカード管理プラットフォームが、所定の時間内に端末側から返信された実行に成功した旨のショートメッセージを受信していない場合に、移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信し続けることをさらに含むことが好ましい。
【0014】
スマートカード管理プラットフォームが移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、スマートカード管理プラットフォームが、移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に廃棄用ショートメッセージを端末側に送信することを含むことが好ましい。
【0015】
スマートカード管理プラットフォームが移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、スマートカード管理プラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新することを含むことが好ましい。
【0016】
オフライン状態での、スマートカードがある移動局が起動するまたは通信圏内に入ると、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップをさらに含むことが好ましい。
【0017】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップは、スマートカード管理プラットフォームが、廃棄用ショートメッセージを端末側に送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に廃棄用ショートメッセージを端末側に送信することを含むことが好ましい。
【0018】
スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合に、スマートカードを廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことが好ましい。
【0019】
スマートカードを廃棄待機状態に更新した後、オフライン状態での、スマートカードがある移動局が正常使用状態に復帰し、移動体ネットワークプラットフォームに登録した場合、廃棄用ショートメッセージコマンドを、移動体ネットワークプラットフォームによりスマートカードがある移動局に送信し、移動局により実行するステップをさらに含むことが好ましい。
【0020】
移動局のオフライン状態は、オフ状態、通信圏内ではない状態のいずれかを含むことが好ましい。
【0021】
スマートカード管理プラットフォームがユーザからの申請を受信した後、スマートカード管理プラットフォームにより、スマートカードが有効であるかを判断するステップをさらに含むことが好ましい。
【0022】
スマートカード管理プラットフォームが要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行う前に、移動体ネットワークプラットフォームと端末側によりセキュリティ認証を行うステップをさらに含むことが好ましい。
【0023】
移動体ネットワークプラットフォームと端末側によるセキュリティ認証は、スマートカードがある移動局が、廃棄用ショートメッセージを受信すると、スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定することと、そうでない場合には、それを普通のショートメッセージとして取り扱うことと、そうである場合には、廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄動作を行い、スマートカードがある移動局が、実行に成功した旨のショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信することと、を含むことが好ましい。
【0024】
スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信した後、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップをさらに含むことが好ましい。
【0025】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいてスマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことが好ましい。
【0026】
スマートカード管理プラットフォームが、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを端末側に送信するステップをさらに含むことが好ましい。
【0027】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、スマートカードのリモート制御システムが提供される。
【0028】
本発明のスマートカードのリモート制御システムは、スマートカード監視プラットフォームが、ユーザがスマートカードを使用する時に規約違反行為があることを発見した場合、スマートカードを廃棄するようにスマートカード管理プラットフォームに通知するステップと、スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信により、端末側がスマートカードの廃棄を完了するステップと、を含む。
【0029】
端末側は、移動局とスマートカードを含み、スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信は、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップと、スマートカードがある移動局が正常使用状態である場合に、移動体ネットワークプラットフォームが廃棄用ショートメッセージコマンドをスマートカードがある移動局に送信するステップと、移動局が廃棄用ショートメッセージを実行することによりスマートカードを廃棄するステップと、を含むことが好ましい。
【0030】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいてスマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことが好ましい。
【0031】
移動局が廃棄用ショートメッセージコマンドを実行することによりスマートカードを廃棄した後、移動局により、実行に成功した旨のショートメッセージを移動体ネットワークプラットフォームに送信するステップと、移動体ネットワークプラットフォームによりスマートカードの状態を廃棄状態に変更するステップと、をさらに含むことが好ましい。
【0032】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索した後、スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、移動体ネットワークプラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことが好ましい。
【0033】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、スマートカードリモート制御システムが提供される。
【0034】
本発明のシステムは、廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する移動体ネットワークプラットフォームと、廃棄用ショートメッセージを実行することによりスマートカードを廃棄する移動局と、を備える。
【0035】
ユーザからの要求を受信し、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動局との間でショートメッセの送受信を行うスマートカード管理プラットフォームをさらに備えることが好ましい。
【0036】
移動体ネットワークプラットフォームは、さらにスマートカードがある移動局の状態情報を検索するものであることが好ましい。
【0037】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、移動端末が提供される。
【0038】
本発明の移動端末は、スマートカードの廃棄要求を受信する受信モジュールと、スマートカードの廃棄を実行する実行モジュールと、を備える。
【0039】
実行に成功した旨のショートメッセージを送信する送信モジュールをさらに備えることが好ましい。
【0040】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、移動体ネットワークプラットフォームが提供される。
【0041】
本発明の移動体ネットワークプラットフォームは、移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する送信モジュールと、スマートカードの状態を更新し、移動局とスマートカードがオンライン状態であり、廃棄処理の実行が成功した場合には、スマートカードの状態を廃棄状態に更新し、移動局とスマートカードがオフライン状態である場合には、スマートカードの状態を廃棄待機状態に更新する変更モジュールと、を備えることが好ましい。
【0042】
移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信するタイミングを設定するタイマモジュールをさらに備えることが好ましい。
【0043】
送信モジュールは、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを送信することが好ましい。
【発明の効果】
【0044】
本発明は、スマートカード管理プラットフォームが、ユーザからのスマートカード廃棄要求を受信し、端末側がスマートカードを廃棄するように要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うことにより、関連技術における電子支払い用の携帯電話の紛失や盗難後の対応或いはシステムにおいて現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、ショートメッセージの遅延や紛失などを考慮せず、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮しないことにより、ユーザに大きな不具合をもたらすという問題を解消し、スマートカードおよびその移動局の強奪、紛失、盗難、重大な違反行為が発生した時に、ユーザがスマートカード監視機構にスマートカードのリモート廃棄を申請することができることにより、ユーザのセキュリティを最大限に保護し、支払いシステムに強い安全保障を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
ここで説明する図面は、本発明を更に理解するためのものであり、明細書の一部を構成する。本発明の例示的な実施例およびその説明は、本発明を解釈するものであるが、本発明を不当に限定するものではない。図面において、
【図1】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の流れ図である。
【図2】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図3】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図4】本発明の実施例に係るネットワーク側状態機械(State Machine)を示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る端末側状態機械を示す図である。
【図6】本発明の実施例に係るシステムショートメッセージの送受信を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図8】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図9】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図10】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図11】本発明の実施例に係る好適なスマートカードリモート制御システムを示す図である。
【図12】本発明の実施例に係る移動局を示す図である。
【図13】本発明の実施例に係る移動体ネットワークプラットフォームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
なお、本願の実施例および実施例の特徴は、衝突がない場合には、互いに組み合わせることが可能である。以下、図面を参照しながら、実施例に基づいて本発明を説明する。
【0047】
[方法の実施例]
本発明の実施例によれば、スマートカードのリモート制御方法が提供される。
【0048】
図1は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の流れ図である。
【0049】
この方法は、図1に示すように、スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップS101と、スマートカード管理プラットフォームが、端末側がスマートカードを廃棄するように、要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップS103とを含む。
【0050】
以下、実例を参照しながら本発明の実施例の実現について詳細に説明する。
【0051】
図2は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0052】
図2に示すように、本発明の1態様によれば、ショートメッセージによる支払い用のスマートカードのリモート廃棄を実行する方法を提供できる。ユーザがスマートカード管理プラットフォームにスマートカードの廃棄を申請するステップS1と、スマートカード管理プラットフォームが移動体ネットワークプラットフォームを介してスマートカードがある端末側との間でショートメッセージの送受信を行い、スマートカードの廃棄を行うステップS2と、端末がスマートカードの廃棄を実行、完了するステップS3とを含む。
【0053】
図4は、本発明の実施例に係るネットワーク側状態機械(State Machine)を示す図である。
【0054】
図4に示すように、ネットワーク側は、正常使用状態、廃棄待機状態、廃棄状態を含む。
【0055】
正常使用状態でのユーザがスマートカードの廃棄を申請すると、スマートカードがある移動局は、正常起動状態にある場合、スマートカード管理プラットフォームから送信されてきた廃棄用ショートメッセージを実行し、実行が成功した旨のショートメッセージを返信し、廃棄状態に移行し、スマートカードを廃棄し、オフライン状態にある場合、廃棄待機状態に移行する。
【0056】
廃棄待機状態でのユーザがスマートカード管理プラットフォームにスマートカードの廃棄を申請すると、移動局がオフライン状態にあり、その後探し出された場合、ユーザが正常使用状態に戻り、オフライン状態での、スマートカードがある移動局は、初めてオンラインする(起動するまたは通信圏内に入る)と、廃棄用ショートメッセージを実行し、実行が成功した旨のショートメッセージを返信し、スマートカードを廃棄する。
【0057】
図5は、本発明の実施例に係る端末側状態機械を示す図である。
【0058】
図5に示すように、端末側は、正常使用状態、廃棄待機状態、廃棄状態を含む。
【0059】
正常使用状態でのユーザがスマートカードの廃棄を申請すると、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードを廃棄する旨のショートメッセージを、スマートカードがある端末に送信し、移動局がその実行を成功させる。
【0060】
移動局によるスマートカードを廃棄する旨のショートメッセージの実行は、廃棄待機状態での端末の応答時間が所定の時間を超えた場合には不成功で、応答時間が所定の時間を超えていない場合には成功する。
【0061】
図6は、本発明の実施例に係るシステムショートメッセージの送受信を示す図である。
【0062】
図6に示すように、システムショートメッセージの送受信は、ユーザ、移動端末(スマートカード)、スマートカード管理プラットフォーム及び移動体ネットワークプラットフォーム(ショートメッセージ・ゲートウェイ)等の間で行われる。
【0063】
ユーザは、スマートカード廃棄要求をスマートカード管理プラットフォームに送信し、スマートカード管理プラットフォームは、この要求を受信して移動体ネットワークプラットフォームに転送する。
【0064】
移動体ネットワークプラットフォームは、当該スマートカード廃棄要求を受信すると、スマートカード廃棄コマンドを移動端末のスマートカードに送信し、移動端末は、関連する要求を取り扱った後、スマートカードを成功に廃棄した旨のコマンドを移動体ネットワークプラットフォームに返信する。
【0065】
移動体ネットワークプラットフォームは、移動端末のスマートカード廃棄コマンドを待機するとき、移動端末からのスマートカードの廃棄を申請するためのコマンドを受信し、スマートカード廃棄コマンドを移動端末に送信し、成功コマンドを受信すると、移動端末のスマートカード廃棄コマンドが成功することが好ましい。
【0066】
図7は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0067】
図7に示すように、図2のステップS2は、以下のステップS701〜ステップS721を含んでもよい。
【0068】
ステップS701において、ユーザは、スマートカード管理プラットフォームにスマートカードの廃棄を申請し、スマートカード管理プラットフォームは、ユーザから送信されてきたスマートカード廃棄要求を受信する(スマートカード廃棄要求は、スマートカード管理プラットフォームに送信される)。
ステップS702において、当該管理プラットフォームは、データベースを照合する。
ステップS703において、スマートカードが有効であるかを判断し、スマートカードが無効である場合、ステップS718に移行し、エラーの旨の失敗メッセージを返信し、ステップが終了し、スマートカードが有効である場合、ステップS704に移行する。
ステップS704において、スマートカード管理プラットフォームは、当該スマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索する。
ステップS705において、スマートカードがある移動局が正常起動状態であるかを判断し、正常状態である場合、ステップS706に移行し、正常状態でない場合、ステップS713に移行する。
ステップS706において、廃棄用カウンタを初期値に設定する。
ステップS707において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマを起動し、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し、端末の応答ショートメッセージを待機する。
ステップS708において、スマートカードがある移動局は、廃棄用ショートメッセージを受信すると、ショートメッセージの送信元のセキュリティ認証を行い、スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定し、そうでない場合には、それを普通のショートメッセージとして取り扱い、そうである場合には、当該廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄機能を実行し、成功すると、成功を示すショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS709において、応答待機用タイマが所定時間を超えているかを判断し、応答待機用タイマが所定時間を超えている場合には、ステップS710に移行し、超えていない場合には、ステップS719に移行する。
ステップS710において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマが所定時間を超えても、端末から返信される、廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信していない場合、廃棄用カウンタの現在値から1を差し引いたものを、廃棄用カウンタの値として設定する。
ステップS711において、廃棄用カウンタの値が0より大きいのかを判断し、廃棄用カウンタの値が0より大きい場合、ステップS707に移行し、廃棄用ショートメッセージを再送し、そうでない場合には、ステップS712に移行する。
ステップS712において、端末によるスマートカードの廃棄が失敗し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
ステップS713において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、非正常起動状態である非正常状態では、当該スマートカードの状態を廃棄状態に更新し、ステップS714に移行する。
ステップS714において、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードがある移動局がオフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)である場合、その状態を廃棄待機状態に更新する。
ステップS714において、オフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)での、スマートカードがある移動局は、起動するまたは通信圏内に入ると、移動体ネットワークプラットフォームに登録する。
ステップS715において、移動体ネットワークプラットフォームは、スマートカードがある移動局の現在状態情報を検索する。
ステップS716において、その現在状態が廃棄待機状態であるかを判断し、廃棄待機状態である場合には、ステップS706に移行し、それでない場合には、ステップS717に移行する。
ステップS717において、関連処理を行う。端末によるスマートカードの廃棄が失敗し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
ステップS719において、待機時間が所定の時間を超えている場合、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS720において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、当該スマートカードの状態を廃棄状態に更新する。
ステップS721において、端末によるスマートカードの廃棄が成功し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
【0069】
スマートカードがある移動局は、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを受信した後、対応するスマートカード廃棄機能を実行する前に、ショートメッセージの送信元のセキュリティ認証を行い、スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定することが好ましい。
【0070】
図8は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0071】
この好適な方法は、図8に示すように、スマートカード監視機構がスマートカード管理プラットフォームに通知し、当該スマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップS801を含む。
ステップS801〜ステップS817は、図7のステップS705〜ステップS721と同様である。
【0072】
図9は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0073】
スマートカード管理プラットフォームは、時限廃棄用タイマをさらに備え、端末によるスマートカードの廃棄が失敗した後に、スマートカードの時限廃棄処理を開始させることをさらに含む。
【0074】
この時限廃棄処理は、図9に示すように、以下のステップS901〜ステップS911を含む。
【0075】
ステップS901において、時限廃棄用タイマの時間長Mを設定し、このタイマをオンする。
ステップS902において、時限廃棄用タイマが所定時間を超えているかを判断し、時限廃棄用タイマが所定時間を超えている場合、ステップS903に移行し、超えていない場合、待機状態に移行する。
ステップS903において、移動体ネットワークプラットフォームは、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を検索する。
ステップS904において、スマートカードがある移動局が正常起動状態であるかを判断し、該当移動局が正常起動状態である場合、ステップS905に移行し、該当移動局がオフライン状態である場合、廃棄要否状態Aに移行する。
ステップS905において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマを起動し、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し、端末の応答ショートメッセージを待機する。
ステップS906において、スマートカードがある移動局は、廃棄用ショートメッセージを受信すると、この廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄機能を実行する。
ステップS907において、応答待機用タイマが所定時間を超えているかを判断し、所定時間を超えている場合、ステップS911に移行し、超えていない場合には、ステップS908に移行する。
ステップS908において、成功すると、成功の旨のショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS909において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、このスマートカードの状態を廃棄状態に更新し、ステップS910に移行する。
ステップS910において、端末によるスマートカードの廃棄が成功し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
ステップS911において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマをオフし、時限廃棄用タイマを再起動する。
【0076】
図10は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0077】
この方法は、図10に示すように、移動体ネットワークプラットフォームが、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を検索すると、移動局が非正常起動状態である場合、以下のステップS1001〜ステップS1012を含む。
【0078】
ステップS1001において、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードがある移動局がオフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態)である場合、その状態を廃棄待機状態に更新する。
ステップS1002において、オフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態)での、スマートカードがある移動局は、起動するまたは通信圏内に入ると、移動体ネットワークプラットフォームに登録する。
ステップS1003において、廃棄用カウンタを初期値に設定する。
ステップS1004において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマを起動し、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し、端末の応答メッセージを待機する。
ステップS1005において、スマートカードがある移動局は、廃棄用ショートメッセージを受信すると、この廃棄用ショートメッセージに応じたスマートカード廃棄機能を実行する。
ステップS1006において、応答待機用タイマが所定時間を超えているかを判断し、所定時間を超えていない場合、ステップS1007に移行し、超えている場合、ステップS1010に移行する。
ステップS1007において、該当するスマートカードの廃棄の実行が成功した旨のショートメッセージを、スマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS1008において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、このスマートカードの状態を廃棄状態に変更する。
ステップS1009において、端末によるスマートカードの廃棄が成功し、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマをオフする。
ステップS1010において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの成功の旨のショートメッセージを受信していない場合、廃棄用カウンタの現在値から1を差し引いたものを、廃棄用カウンタの値として設定する。
ステップS1011において、ディスエーブル(disable)/イネーブル(enable)・カウンタの値が0より大きいのかを判断し、0より大きい場合、ステップS1004に移行し、それでない場合、ステップS1012に移行する。
ステップS1012において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマをオフし、時限廃棄用タイマを再起動する。
【0079】
この方法において、図2と図7の対応するスマートカード廃棄コマンドを実行し、スマートカードを廃棄するステップは、物理ハードウェアを廃棄することによりスマートカードの機能を無効にすること、または、予め実装されたソフトウェアの実行体(手段)を実行することによりスマートカードを廃棄することを含むことが好ましい。
【0080】
所定のソフトウェアの実行体(手段)は、スマートカード、または、スマートカードがある移動局に予め配置されてもよい。
【0081】
例えば、携帯電話の電池の電圧をそのままスマートカードの送電回路に印加した場合、スマートカードの正常電圧は、低く(1.8v/3v)、移動端末の動作電圧は、通常、3.6v〜4.2vであるため(5vのカードは、別の廃棄方法を用いてもよい)、このスマートカードを、回復できないように直接廃棄することができる。
【0082】
予め実装されたソフトウェアの実行体が、スマートカードがある端末に配置されている場合に、移動局による廃棄コマンドの実行は、スマートカードの(メモリに記憶されている)支払いデータを廃棄するステップと、端末に含まれる予め実装されたソフトウェアの実行体を実行することにより、スマートカードの支払いデータを廃棄し、スマートカードのプログラムが予め実装されたソフトウェアの実行体をスマートカードに配置するステップとを含む。
【0083】
移動局による、スマートカードの支払いデータを廃棄するためのコマンドの実行は、スマートカードに配置された予め実装されたソフトウェアの実行体プログラムを端末にコピーするステップと、スマートカードの(メモリに記憶されている)支払いデータを廃棄するステップと、端末に含まれる予め実装されたソフトウェアの実行体のスマートカード廃棄プログラムのコピーを実行するステップとを含むことが好ましい。
【0084】
例えば、ソフトウェア・プログラムによりスマートカードを廃棄する。具体的には、ソフトウェア・プログラムを、PUKコードの入力回数が10より多いようにプログラミングすることにより、スマートカードを、ロック解除できないように永久にロックし、すなわち、スマートカードが廃棄される。
【0085】
スマートカード管理プラットフォームは、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索し、移動体ネットワークプラットフォームは、移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいて移動局の状態情報を検索することが好ましい。
【0086】
オフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)での、スマートカードがある移動局は、起動するまたは通信圏内に入った後、移動体ネットワークプラットフォームに登録した場合、移動体ネットワークプラットフォームは、スマートカードがある移動局が廃棄待機状態にあることを探知すると、廃棄用カウンタを初期値に設定することが好ましい。
【0087】
本発明の他の態様によれば、ショートメッセージにより電子支払い用スマートカードのリモート廃棄を実現する方法(これは、ユーザが規約に違反した場合に対応する、ユーザからの申請がなくとも管理プラットフォームによりユーザのスマートカードを直接廃棄処分する場合である)が提供される。
【0088】
図3は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0089】
この方法は、図3に示すように、リモート送信される、スマートカードの廃棄を要求するショートメッセージを受信するステップS11と、ショートメッセージを解析し、金融サーバからのショートメッセージであるかを判定するステップS12と、スマートカードを廃棄するステップS13とを含む。
【0090】
ステップS11において、スマートカード監視機構(例えば支払いシステムプラットフォームやスマートカード管理プラットフォームなど)は、ユーザがスマートカードを使用する時に違反行為があることを発見した場合、それを処理するようにスマートカード管理プラットフォームに通知することが好ましい。
【0091】
ステップ12において、スマートカード管理プラットフォームは、移動体ネットワークプラットフォームを介して、スマートカードがある端末側との間でショートメッセージの送受信を行い、スマートカードの廃棄を行うことが好ましい。
【0092】
ステップS13において、端末側がスマートカードの廃棄を完了することが好ましい。
【0093】
ステップS11の詳細は、図7のステップS701〜ステップS721を参照のこと。
【0094】
本発明の他の態様によれば、移動端末(側)と、スマートカード管理プラットフォームとを備える、ショートメッセージにより電子支払い用スマートカードのリモート廃棄を実現するシステムが提供されることが好ましい。
【0095】
移動端末(側)は、移動端末と、支払い機能を有する埋め込み型スマートカードまたは外部のスマートカード・チップとを含み、移動体ネットワークプラットフォーム(移動体ネットワーク・アクセス・ポイント、例えば基地局、ショートメッセージゲートウェイ、ネットワーク交換機などの移動体ネットワークに必要な機器)を介してスマートカード管理プラットフォームとの通信を行い、スマートカード管理プラットフォームから移動端末に送信された、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを受信し、処理するものである。
【0096】
スマートカード管理プラットフォームは、ユーザからのスマートカード廃棄要求を受信し、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末側との通信を行い、ユーザからのスマートカード廃棄申請を受信すると、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末側に送信するものである。
【0097】
このように、前記スマートカードは、simカード、R−UIMカード、usimカード、csimカード、UICCカード、javaカード、金融カード、交通カード、プリペイドカード(prepayed card)、およびこれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0098】
移動端末は、GSM(登録商標)、CDMA、WCDMA、Td−scdma、cdma2000、データカード、固定局、LTE、LTE+などの形式の端末、およびこれらを任意に組み合わせたマルチモード端末を含むが、それらに限定されない。
【0099】
また、本発明の実施例において、スマートカード管理プラットフォームと端末側とのインターワーキング(interworking)は、BIP(Bearer Independent Protocol)とショートメッセージチャネルとを含むことができるOTA(Over The Air)技術により実現することができる。
【0100】
[装置の実施例]
本発明の実施例によれば、スマートカードリモート制御システムが提供される。
【0101】
本発明の実施例に係る好適なスマートカードリモート制御システムは、要求手段と、通信手段と、実行手段とを備える。
【0102】
具体的には、要求手段は、ユーザからの要求を取得するものである。通信手段は、移動体ネットワークプラットフォームと移動局とのインターワーキング、移動体ネットワークプラットフォームとカード管理プラットフォームとの通信、データの同期などに用いられるものである。実行手段は、移動局によるスマートカードのロックとロック解除に用いられるものである。
【0103】
図11は、本発明の実施例に係る好適なスマートカードリモート制御システムを示す図である。
【0104】
このシステムは、図11に示すように、廃棄の旨のショートメッセージコマンドを移動局に送信する移動体ネットワークプラットフォーム103と、前記廃棄コマンドを実行することによりスマートカードを廃棄する移動局101とを備える。
【0105】
ユーザ109は、スマートカード管理プラットフォーム107にスマートカードの廃棄を申請し、スマートカード管理プラットフォーム107は、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索し、スマートカードがある移動局が正常起動状態である場合には、移動体ネットワークプラットフォーム103により、スマートカードがある移動局101に廃棄コマンドを直接送信し、スマートカードがある移動局101は、この廃棄コマンドを実行してスマートカードを廃棄すると、成功の旨のメッセージを移動体ネットワークプラットフォーム103に返信し、移動体ネットワークプラットフォーム103は、このスマートカードの状態を廃棄状態に変更し、スマートカードの状態を廃棄状態に更新するようにスマートカード管理プラットフォーム107に通知し、スマートカードがある移動局101がオフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)である場合には、移動体ネットワークプラットフォーム103は、その状態を廃棄待機状態に更新し、状態データバースを更新するようにスマートカード管理プラットフォーム107に通知することが好ましい。
【0106】
本発明のシステムは、移動端末側と、スマートカード管理プラットフォームと、移動体ネットワークプラットフォームとを備えることが好ましい。移動端末側は、移動端末と、支払い機能を有する埋め込み型スマートカードまたは外部のスマートカード・チップとを含み、移動体ネットワークプラットフォームを介してスマートカード管理プラットフォームとの通信を行い、スマートカード管理プラットフォームから送信されてきた、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを受信し、処理し、ショートメッセージの送信元のセキュリティ認証を行うものである。スマートカード管理プラットフォームは、スマートカード管理システム、暗号キー管理システム、証明書管理システムなどを含み、ユーザからのスマートカード廃棄要求を受信し、スマートカードの発行と管理を司り、スマートカードの資源、寿命、暗号キー、証明書を管理し、ほかのアプリケーション事業者のセキュリティドメイン(security domain)を作成し、他のセキュリティドメインとの間でアプリケーションデータを送受信するものである。スマートカード発行元が保有するアプリケーションまたは委託管理するアプリケーションを提供し管理するスマートカードアプリケーション管理システムを含んでもよい。アプリケーション事業者に関する情報が記録され、アプリケーション事業者のサービス権限などを規定するアプリケーション事業者管理プラットフォームを含んでもよい。スマートカード管理プラットフォームは、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末側との通信を行い、ユーザからのスマートカード廃棄申請を受信すると、スマートカードを廃棄するための特定のショートメッセージを、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末に送信する。移動体ネットワークプラットフォームは、サービスを実現する無線ネットワーク支持体であり、移動体ネットワークアクセスポイント、例えば基地局、ショートメッセージ・ゲートウェイ、交換機など、Gsmネットワーク、GPRSネットワーク、Wcdmaネットワーク、cdmaネットワークなどのような移動体ネットワークに必要な機器を含む。
【0107】
このシステムは、上述したもののほか、支払いシステムプラットフォームを備えてもよい。この支払いシステムプラットフォームは、電子支払い取引手続きをサポートするプラットフォームである支払いプラットフォームと、電子支払いアプリケーションの提供および管理機能を司る支払いアプリケーション管理プラットフォームであり、アプリケーション管理システムと、暗号キー管理システムと、証明書管理システムとを含み、様々なサービスアプリケーションを提供し、スマートカードにおける対応するセキュリティドメインを管理し、そのセキュリティドメインのアプリケーションの暗号キー、証明書、データなどを制御し、アプリケーションのセキュリティダウンロード機能を提供する支払いアプリケーション管理プラットフォームとを備える。アプリケーション事業者は、通信事業者、銀行、公共交通機関、販売元などであってもよい。
【0108】
図12は、本発明の実施例に係る移動局を示す図である。
【0109】
この移動局は、図12に示すように、スマートカードの廃棄を実行する実行モジュール111と、廃棄成功メッセージを送信する送信モジュール113とを備える。
【0110】
図13は、本発明の実施例に係る移動体ネットワークプラットフォームを示す図である。
【0111】
この移動体ネットワークプラットフォームは、図13に示すように、検索モジュール121と、送信モジュール123と、変更モジュール125と、通知モジュール127と、更新モジュール129と、タイマモジュール131とを備える。
【0112】
具体的には、検索モジュール121は、スマートカードがある移動局の状態情報を検索するものである。送信モジュール123は、前記移動局の状態情報が、前記移動局が正常使用状態であることを示す場合、前記移動局に廃棄コマンドを送信するものである。変更モジュール125は、前記スマートカードの状態を廃棄状態に変更するものである。通知モジュール127は、前記スマートカードの状態を廃棄状態に更新するようにスマートカード管理プラットフォームに通知するものである。更新モジュール129は、前記状態情報が、前記スマートカードがある移動局がオフライン状態にあることを示す場合、自体の状態を廃棄待機状態に更新するものである。タイマモジュール131は、前記移動局に廃棄コマンドを送信するタイミングを設定するものである。
【0113】
本発明によれば、支払い用ユーザ端末の強奪、紛失、盗難、または、重大な違反行為による損失を回避することができ、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮し、ショートメッセージの伝送紛失、遅延によるサービスフローへの影響を解消することにより、スマートカードの廃棄を完了し、支払いシステムに強い融通性を提供することができる。
【0114】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の様々な変更や変形が可能である。本発明の精神や原則を逸脱しないいずれの変更、置換、改良なども本発明の保護範囲内に含まれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、具体的には、スマートカードのリモート制御方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子支払い(electronic payment)とは、商業用電子化ツールと各種の電子通貨を媒体とし、コンピュータ技術と通信技術を手段として、電子データの記憶と伝送によりコンピュータネットワークシステムにおいて資金の流通と支払いを実現するものである。
【0003】
近年から、インターネット、移動体通信、コンピュータなどの技術の組み合わせに伴い、モバイル支払い(mobile payment)を代表とするモバイル電子ビジネスが生まれた。新規の電子支払い方式として、モバイル支払いは、いつでも、どこでも支払いができ、便利かつ迅速に支払いができ、支払いコストが低いなど、多くの利点がある。消費者は、携帯電話だけで、財務管理や取引手続きを完了することができ、モバイル支払いによる便利性を楽しむことができる。現在、携帯電話による支払いは、電子ビジネスの新たな注目点になっている。
【0004】
ところで、最近の調査において、携帯電話が紛失する或いは盗難されると、誰かが携帯電話(スマートカードを含む)に記憶された情報を用いて詐欺を行うことを懸念する調査対象者が82%いる。また、携帯電話がなくなると、自分の個人情報、金融情報が紛失することを懸念する調査対象者が90%、自分の携帯電話に記憶されている情報が非常に重要で、かけがえのないものであることを認める調査対象者が72%いる。ユーザは、携帯電話により電子支払いなどのような様々な行為を行うため、携帯電話の紛失が災難といえるだろう。本調査においては、91%の調査対象者は、これに対して、疑問があり、電子支払い用の携帯電話の紛失により壊滅的な打撃を受ける。また、人々の携帯電話への依存度の深化に伴い、通信事業者は、そのユーザに安心感を与えなければならない。携帯電話をより広く利用するのは、いいことであるが、移動体事業者は、不具合を未然に防止するために、ユーザの個人情報データの安全性と管理レベルを向上させなければならない。電子支払い用携帯電話の紛失や盗難後の対応について、解決策が提案されているが、システムが現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、システムの安全性が十分でないため、ユーザの支払い情報が他人により不正に利用され、支払いが偽造されたり、システムが携帯電話の紛失に対して適時に対応しないことにより、ユーザが大きな損失を受けてしまい、安心感がなくなるなど、欠点がある。
【0005】
関連技術における電子支払い用の携帯電話の紛失や盗難後の対応或いはシステムにおいて、現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、ショートメッセージの遅延や紛失などを考慮せず、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮しないことにより、ユーザに大きな不具合をもたらすという問題に対して、未だ有効な解決策が提案されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、関連技術における電子支払い用の携帯電話の紛失や盗難後の対応或いはシステムにおいて、現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、ショートメッセージの遅延や紛失などを考慮せず、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮しないことにより、ユーザに大きな不具合をもたらすという問題に鑑みてなされたものであり、この問題を解決するためにスマートカードのリモート制御方法およびシステムを提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を実現するために、本発明の1態様によれば、スマートカードのリモート制御方法が提供される。
【0008】
本発明のスマートカードのリモート制御方法は、スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップと、スマートカード管理プラットフォームが、端末側がスマートカードを廃棄するように要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップと、を含む。
【0009】
スマートカード管理プラットフォームが要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップは、移動局が正常使用状態である場合に、移動体ネットワークプラットフォームからの廃棄用ショートメッセージを受信することと、移動局が廃棄用ショートメッセージに基づいて廃棄コマンドを実行することによりスマートカードを廃棄することと、を含むことが好ましい。
【0010】
移動局がスマートカードを廃棄した後、スマートカードを廃棄状態にするステップをさらに含むことが好ましい。
【0011】
スマートカードを廃棄状態にした後、実行に成功した旨のショートメッセージを、移動局から移動体ネットワークプラットフォームに返信するステップをさらに含むことが好ましい。
【0012】
移動局が廃棄コマンドを実行することによりスマートカードを廃棄するステップは、移動局がスマートカードのハードウェアを廃棄することによりスマートカードを廃棄すること、または、移動局が所定のソフトウェアの実行体を実行することによりスマートカードを廃棄することを含むことが好ましい。
【0013】
スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信は、スマートカード管理プラットフォームが、所定の時間内に端末側から返信された実行に成功した旨のショートメッセージを受信していない場合に、移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信し続けることをさらに含むことが好ましい。
【0014】
スマートカード管理プラットフォームが移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、スマートカード管理プラットフォームが、移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に廃棄用ショートメッセージを端末側に送信することを含むことが好ましい。
【0015】
スマートカード管理プラットフォームが移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側に廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、スマートカード管理プラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新することを含むことが好ましい。
【0016】
オフライン状態での、スマートカードがある移動局が起動するまたは通信圏内に入ると、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップをさらに含むことが好ましい。
【0017】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップは、スマートカード管理プラットフォームが、廃棄用ショートメッセージを端末側に送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に廃棄用ショートメッセージを端末側に送信することを含むことが好ましい。
【0018】
スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合に、スマートカードを廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことが好ましい。
【0019】
スマートカードを廃棄待機状態に更新した後、オフライン状態での、スマートカードがある移動局が正常使用状態に復帰し、移動体ネットワークプラットフォームに登録した場合、廃棄用ショートメッセージコマンドを、移動体ネットワークプラットフォームによりスマートカードがある移動局に送信し、移動局により実行するステップをさらに含むことが好ましい。
【0020】
移動局のオフライン状態は、オフ状態、通信圏内ではない状態のいずれかを含むことが好ましい。
【0021】
スマートカード管理プラットフォームがユーザからの申請を受信した後、スマートカード管理プラットフォームにより、スマートカードが有効であるかを判断するステップをさらに含むことが好ましい。
【0022】
スマートカード管理プラットフォームが要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行う前に、移動体ネットワークプラットフォームと端末側によりセキュリティ認証を行うステップをさらに含むことが好ましい。
【0023】
移動体ネットワークプラットフォームと端末側によるセキュリティ認証は、スマートカードがある移動局が、廃棄用ショートメッセージを受信すると、スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定することと、そうでない場合には、それを普通のショートメッセージとして取り扱うことと、そうである場合には、廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄動作を行い、スマートカードがある移動局が、実行に成功した旨のショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信することと、を含むことが好ましい。
【0024】
スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信した後、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップをさらに含むことが好ましい。
【0025】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいてスマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことが好ましい。
【0026】
スマートカード管理プラットフォームが、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを端末側に送信するステップをさらに含むことが好ましい。
【0027】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、スマートカードのリモート制御システムが提供される。
【0028】
本発明のスマートカードのリモート制御システムは、スマートカード監視プラットフォームが、ユーザがスマートカードを使用する時に規約違反行為があることを発見した場合、スマートカードを廃棄するようにスマートカード管理プラットフォームに通知するステップと、スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信により、端末側がスマートカードの廃棄を完了するステップと、を含む。
【0029】
端末側は、移動局とスマートカードを含み、スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信は、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップと、スマートカードがある移動局が正常使用状態である場合に、移動体ネットワークプラットフォームが廃棄用ショートメッセージコマンドをスマートカードがある移動局に送信するステップと、移動局が廃棄用ショートメッセージを実行することによりスマートカードを廃棄するステップと、を含むことが好ましい。
【0030】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいてスマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことが好ましい。
【0031】
移動局が廃棄用ショートメッセージコマンドを実行することによりスマートカードを廃棄した後、移動局により、実行に成功した旨のショートメッセージを移動体ネットワークプラットフォームに送信するステップと、移動体ネットワークプラットフォームによりスマートカードの状態を廃棄状態に変更するステップと、をさらに含むことが好ましい。
【0032】
スマートカード管理プラットフォームが、スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索した後、スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、移動体ネットワークプラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことが好ましい。
【0033】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、スマートカードリモート制御システムが提供される。
【0034】
本発明のシステムは、廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する移動体ネットワークプラットフォームと、廃棄用ショートメッセージを実行することによりスマートカードを廃棄する移動局と、を備える。
【0035】
ユーザからの要求を受信し、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動局との間でショートメッセの送受信を行うスマートカード管理プラットフォームをさらに備えることが好ましい。
【0036】
移動体ネットワークプラットフォームは、さらにスマートカードがある移動局の状態情報を検索するものであることが好ましい。
【0037】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、移動端末が提供される。
【0038】
本発明の移動端末は、スマートカードの廃棄要求を受信する受信モジュールと、スマートカードの廃棄を実行する実行モジュールと、を備える。
【0039】
実行に成功した旨のショートメッセージを送信する送信モジュールをさらに備えることが好ましい。
【0040】
上述した目的を実現するために、本発明の他の態様によれば、移動体ネットワークプラットフォームが提供される。
【0041】
本発明の移動体ネットワークプラットフォームは、移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する送信モジュールと、スマートカードの状態を更新し、移動局とスマートカードがオンライン状態であり、廃棄処理の実行が成功した場合には、スマートカードの状態を廃棄状態に更新し、移動局とスマートカードがオフライン状態である場合には、スマートカードの状態を廃棄待機状態に更新する変更モジュールと、を備えることが好ましい。
【0042】
移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信するタイミングを設定するタイマモジュールをさらに備えることが好ましい。
【0043】
送信モジュールは、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを送信することが好ましい。
【発明の効果】
【0044】
本発明は、スマートカード管理プラットフォームが、ユーザからのスマートカード廃棄要求を受信し、端末側がスマートカードを廃棄するように要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うことにより、関連技術における電子支払い用の携帯電話の紛失や盗難後の対応或いはシステムにおいて現在の支払いの流れと大いに異なり、大きな変更が必要であったり、ショートメッセージの遅延や紛失などを考慮せず、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮しないことにより、ユーザに大きな不具合をもたらすという問題を解消し、スマートカードおよびその移動局の強奪、紛失、盗難、重大な違反行為が発生した時に、ユーザがスマートカード監視機構にスマートカードのリモート廃棄を申請することができることにより、ユーザのセキュリティを最大限に保護し、支払いシステムに強い安全保障を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
ここで説明する図面は、本発明を更に理解するためのものであり、明細書の一部を構成する。本発明の例示的な実施例およびその説明は、本発明を解釈するものであるが、本発明を不当に限定するものではない。図面において、
【図1】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の流れ図である。
【図2】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図3】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図4】本発明の実施例に係るネットワーク側状態機械(State Machine)を示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る端末側状態機械を示す図である。
【図6】本発明の実施例に係るシステムショートメッセージの送受信を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図8】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図9】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図10】本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【図11】本発明の実施例に係る好適なスマートカードリモート制御システムを示す図である。
【図12】本発明の実施例に係る移動局を示す図である。
【図13】本発明の実施例に係る移動体ネットワークプラットフォームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
なお、本願の実施例および実施例の特徴は、衝突がない場合には、互いに組み合わせることが可能である。以下、図面を参照しながら、実施例に基づいて本発明を説明する。
【0047】
[方法の実施例]
本発明の実施例によれば、スマートカードのリモート制御方法が提供される。
【0048】
図1は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の流れ図である。
【0049】
この方法は、図1に示すように、スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップS101と、スマートカード管理プラットフォームが、端末側がスマートカードを廃棄するように、要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップS103とを含む。
【0050】
以下、実例を参照しながら本発明の実施例の実現について詳細に説明する。
【0051】
図2は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0052】
図2に示すように、本発明の1態様によれば、ショートメッセージによる支払い用のスマートカードのリモート廃棄を実行する方法を提供できる。ユーザがスマートカード管理プラットフォームにスマートカードの廃棄を申請するステップS1と、スマートカード管理プラットフォームが移動体ネットワークプラットフォームを介してスマートカードがある端末側との間でショートメッセージの送受信を行い、スマートカードの廃棄を行うステップS2と、端末がスマートカードの廃棄を実行、完了するステップS3とを含む。
【0053】
図4は、本発明の実施例に係るネットワーク側状態機械(State Machine)を示す図である。
【0054】
図4に示すように、ネットワーク側は、正常使用状態、廃棄待機状態、廃棄状態を含む。
【0055】
正常使用状態でのユーザがスマートカードの廃棄を申請すると、スマートカードがある移動局は、正常起動状態にある場合、スマートカード管理プラットフォームから送信されてきた廃棄用ショートメッセージを実行し、実行が成功した旨のショートメッセージを返信し、廃棄状態に移行し、スマートカードを廃棄し、オフライン状態にある場合、廃棄待機状態に移行する。
【0056】
廃棄待機状態でのユーザがスマートカード管理プラットフォームにスマートカードの廃棄を申請すると、移動局がオフライン状態にあり、その後探し出された場合、ユーザが正常使用状態に戻り、オフライン状態での、スマートカードがある移動局は、初めてオンラインする(起動するまたは通信圏内に入る)と、廃棄用ショートメッセージを実行し、実行が成功した旨のショートメッセージを返信し、スマートカードを廃棄する。
【0057】
図5は、本発明の実施例に係る端末側状態機械を示す図である。
【0058】
図5に示すように、端末側は、正常使用状態、廃棄待機状態、廃棄状態を含む。
【0059】
正常使用状態でのユーザがスマートカードの廃棄を申請すると、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードを廃棄する旨のショートメッセージを、スマートカードがある端末に送信し、移動局がその実行を成功させる。
【0060】
移動局によるスマートカードを廃棄する旨のショートメッセージの実行は、廃棄待機状態での端末の応答時間が所定の時間を超えた場合には不成功で、応答時間が所定の時間を超えていない場合には成功する。
【0061】
図6は、本発明の実施例に係るシステムショートメッセージの送受信を示す図である。
【0062】
図6に示すように、システムショートメッセージの送受信は、ユーザ、移動端末(スマートカード)、スマートカード管理プラットフォーム及び移動体ネットワークプラットフォーム(ショートメッセージ・ゲートウェイ)等の間で行われる。
【0063】
ユーザは、スマートカード廃棄要求をスマートカード管理プラットフォームに送信し、スマートカード管理プラットフォームは、この要求を受信して移動体ネットワークプラットフォームに転送する。
【0064】
移動体ネットワークプラットフォームは、当該スマートカード廃棄要求を受信すると、スマートカード廃棄コマンドを移動端末のスマートカードに送信し、移動端末は、関連する要求を取り扱った後、スマートカードを成功に廃棄した旨のコマンドを移動体ネットワークプラットフォームに返信する。
【0065】
移動体ネットワークプラットフォームは、移動端末のスマートカード廃棄コマンドを待機するとき、移動端末からのスマートカードの廃棄を申請するためのコマンドを受信し、スマートカード廃棄コマンドを移動端末に送信し、成功コマンドを受信すると、移動端末のスマートカード廃棄コマンドが成功することが好ましい。
【0066】
図7は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0067】
図7に示すように、図2のステップS2は、以下のステップS701〜ステップS721を含んでもよい。
【0068】
ステップS701において、ユーザは、スマートカード管理プラットフォームにスマートカードの廃棄を申請し、スマートカード管理プラットフォームは、ユーザから送信されてきたスマートカード廃棄要求を受信する(スマートカード廃棄要求は、スマートカード管理プラットフォームに送信される)。
ステップS702において、当該管理プラットフォームは、データベースを照合する。
ステップS703において、スマートカードが有効であるかを判断し、スマートカードが無効である場合、ステップS718に移行し、エラーの旨の失敗メッセージを返信し、ステップが終了し、スマートカードが有効である場合、ステップS704に移行する。
ステップS704において、スマートカード管理プラットフォームは、当該スマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索する。
ステップS705において、スマートカードがある移動局が正常起動状態であるかを判断し、正常状態である場合、ステップS706に移行し、正常状態でない場合、ステップS713に移行する。
ステップS706において、廃棄用カウンタを初期値に設定する。
ステップS707において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマを起動し、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し、端末の応答ショートメッセージを待機する。
ステップS708において、スマートカードがある移動局は、廃棄用ショートメッセージを受信すると、ショートメッセージの送信元のセキュリティ認証を行い、スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定し、そうでない場合には、それを普通のショートメッセージとして取り扱い、そうである場合には、当該廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄機能を実行し、成功すると、成功を示すショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS709において、応答待機用タイマが所定時間を超えているかを判断し、応答待機用タイマが所定時間を超えている場合には、ステップS710に移行し、超えていない場合には、ステップS719に移行する。
ステップS710において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマが所定時間を超えても、端末から返信される、廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信していない場合、廃棄用カウンタの現在値から1を差し引いたものを、廃棄用カウンタの値として設定する。
ステップS711において、廃棄用カウンタの値が0より大きいのかを判断し、廃棄用カウンタの値が0より大きい場合、ステップS707に移行し、廃棄用ショートメッセージを再送し、そうでない場合には、ステップS712に移行する。
ステップS712において、端末によるスマートカードの廃棄が失敗し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
ステップS713において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、非正常起動状態である非正常状態では、当該スマートカードの状態を廃棄状態に更新し、ステップS714に移行する。
ステップS714において、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードがある移動局がオフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)である場合、その状態を廃棄待機状態に更新する。
ステップS714において、オフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)での、スマートカードがある移動局は、起動するまたは通信圏内に入ると、移動体ネットワークプラットフォームに登録する。
ステップS715において、移動体ネットワークプラットフォームは、スマートカードがある移動局の現在状態情報を検索する。
ステップS716において、その現在状態が廃棄待機状態であるかを判断し、廃棄待機状態である場合には、ステップS706に移行し、それでない場合には、ステップS717に移行する。
ステップS717において、関連処理を行う。端末によるスマートカードの廃棄が失敗し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
ステップS719において、待機時間が所定の時間を超えている場合、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS720において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、当該スマートカードの状態を廃棄状態に更新する。
ステップS721において、端末によるスマートカードの廃棄が成功し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
【0069】
スマートカードがある移動局は、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを受信した後、対応するスマートカード廃棄機能を実行する前に、ショートメッセージの送信元のセキュリティ認証を行い、スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定することが好ましい。
【0070】
図8は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0071】
この好適な方法は、図8に示すように、スマートカード監視機構がスマートカード管理プラットフォームに通知し、当該スマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップS801を含む。
ステップS801〜ステップS817は、図7のステップS705〜ステップS721と同様である。
【0072】
図9は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0073】
スマートカード管理プラットフォームは、時限廃棄用タイマをさらに備え、端末によるスマートカードの廃棄が失敗した後に、スマートカードの時限廃棄処理を開始させることをさらに含む。
【0074】
この時限廃棄処理は、図9に示すように、以下のステップS901〜ステップS911を含む。
【0075】
ステップS901において、時限廃棄用タイマの時間長Mを設定し、このタイマをオンする。
ステップS902において、時限廃棄用タイマが所定時間を超えているかを判断し、時限廃棄用タイマが所定時間を超えている場合、ステップS903に移行し、超えていない場合、待機状態に移行する。
ステップS903において、移動体ネットワークプラットフォームは、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を検索する。
ステップS904において、スマートカードがある移動局が正常起動状態であるかを判断し、該当移動局が正常起動状態である場合、ステップS905に移行し、該当移動局がオフライン状態である場合、廃棄要否状態Aに移行する。
ステップS905において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマを起動し、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し、端末の応答ショートメッセージを待機する。
ステップS906において、スマートカードがある移動局は、廃棄用ショートメッセージを受信すると、この廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄機能を実行する。
ステップS907において、応答待機用タイマが所定時間を超えているかを判断し、所定時間を超えている場合、ステップS911に移行し、超えていない場合には、ステップS908に移行する。
ステップS908において、成功すると、成功の旨のショートメッセージをスマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS909において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、このスマートカードの状態を廃棄状態に更新し、ステップS910に移行する。
ステップS910において、端末によるスマートカードの廃棄が成功し、スマートカード管理プラットフォームが応答待機用タイマをオフし、スマートカードの廃棄処理が終了する。
ステップS911において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマをオフし、時限廃棄用タイマを再起動する。
【0076】
図10は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0077】
この方法は、図10に示すように、移動体ネットワークプラットフォームが、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を検索すると、移動局が非正常起動状態である場合、以下のステップS1001〜ステップS1012を含む。
【0078】
ステップS1001において、スマートカード管理プラットフォームは、スマートカードがある移動局がオフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態)である場合、その状態を廃棄待機状態に更新する。
ステップS1002において、オフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態)での、スマートカードがある移動局は、起動するまたは通信圏内に入ると、移動体ネットワークプラットフォームに登録する。
ステップS1003において、廃棄用カウンタを初期値に設定する。
ステップS1004において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマを起動し、スマートカードがある移動局に廃棄用ショートメッセージを送信し、端末の応答メッセージを待機する。
ステップS1005において、スマートカードがある移動局は、廃棄用ショートメッセージを受信すると、この廃棄用ショートメッセージに応じたスマートカード廃棄機能を実行する。
ステップS1006において、応答待機用タイマが所定時間を超えているかを判断し、所定時間を超えていない場合、ステップS1007に移行し、超えている場合、ステップS1010に移行する。
ステップS1007において、該当するスマートカードの廃棄の実行が成功した旨のショートメッセージを、スマートカード管理プラットフォームに返信する。
ステップS1008において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの、スマートカードの廃棄が成功した旨のショートメッセージを受信すると、このスマートカードの状態を廃棄状態に変更する。
ステップS1009において、端末によるスマートカードの廃棄が成功し、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマをオフする。
ステップS1010において、スマートカード管理プラットフォームは、端末からの成功の旨のショートメッセージを受信していない場合、廃棄用カウンタの現在値から1を差し引いたものを、廃棄用カウンタの値として設定する。
ステップS1011において、ディスエーブル(disable)/イネーブル(enable)・カウンタの値が0より大きいのかを判断し、0より大きい場合、ステップS1004に移行し、それでない場合、ステップS1012に移行する。
ステップS1012において、スマートカード管理プラットフォームは、応答待機用タイマをオフし、時限廃棄用タイマを再起動する。
【0079】
この方法において、図2と図7の対応するスマートカード廃棄コマンドを実行し、スマートカードを廃棄するステップは、物理ハードウェアを廃棄することによりスマートカードの機能を無効にすること、または、予め実装されたソフトウェアの実行体(手段)を実行することによりスマートカードを廃棄することを含むことが好ましい。
【0080】
所定のソフトウェアの実行体(手段)は、スマートカード、または、スマートカードがある移動局に予め配置されてもよい。
【0081】
例えば、携帯電話の電池の電圧をそのままスマートカードの送電回路に印加した場合、スマートカードの正常電圧は、低く(1.8v/3v)、移動端末の動作電圧は、通常、3.6v〜4.2vであるため(5vのカードは、別の廃棄方法を用いてもよい)、このスマートカードを、回復できないように直接廃棄することができる。
【0082】
予め実装されたソフトウェアの実行体が、スマートカードがある端末に配置されている場合に、移動局による廃棄コマンドの実行は、スマートカードの(メモリに記憶されている)支払いデータを廃棄するステップと、端末に含まれる予め実装されたソフトウェアの実行体を実行することにより、スマートカードの支払いデータを廃棄し、スマートカードのプログラムが予め実装されたソフトウェアの実行体をスマートカードに配置するステップとを含む。
【0083】
移動局による、スマートカードの支払いデータを廃棄するためのコマンドの実行は、スマートカードに配置された予め実装されたソフトウェアの実行体プログラムを端末にコピーするステップと、スマートカードの(メモリに記憶されている)支払いデータを廃棄するステップと、端末に含まれる予め実装されたソフトウェアの実行体のスマートカード廃棄プログラムのコピーを実行するステップとを含むことが好ましい。
【0084】
例えば、ソフトウェア・プログラムによりスマートカードを廃棄する。具体的には、ソフトウェア・プログラムを、PUKコードの入力回数が10より多いようにプログラミングすることにより、スマートカードを、ロック解除できないように永久にロックし、すなわち、スマートカードが廃棄される。
【0085】
スマートカード管理プラットフォームは、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索し、移動体ネットワークプラットフォームは、移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいて移動局の状態情報を検索することが好ましい。
【0086】
オフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)での、スマートカードがある移動局は、起動するまたは通信圏内に入った後、移動体ネットワークプラットフォームに登録した場合、移動体ネットワークプラットフォームは、スマートカードがある移動局が廃棄待機状態にあることを探知すると、廃棄用カウンタを初期値に設定することが好ましい。
【0087】
本発明の他の態様によれば、ショートメッセージにより電子支払い用スマートカードのリモート廃棄を実現する方法(これは、ユーザが規約に違反した場合に対応する、ユーザからの申請がなくとも管理プラットフォームによりユーザのスマートカードを直接廃棄処分する場合である)が提供される。
【0088】
図3は、本発明の実施例に係るスマートカードのリモート制御方法の好適な流れ図である。
【0089】
この方法は、図3に示すように、リモート送信される、スマートカードの廃棄を要求するショートメッセージを受信するステップS11と、ショートメッセージを解析し、金融サーバからのショートメッセージであるかを判定するステップS12と、スマートカードを廃棄するステップS13とを含む。
【0090】
ステップS11において、スマートカード監視機構(例えば支払いシステムプラットフォームやスマートカード管理プラットフォームなど)は、ユーザがスマートカードを使用する時に違反行為があることを発見した場合、それを処理するようにスマートカード管理プラットフォームに通知することが好ましい。
【0091】
ステップ12において、スマートカード管理プラットフォームは、移動体ネットワークプラットフォームを介して、スマートカードがある端末側との間でショートメッセージの送受信を行い、スマートカードの廃棄を行うことが好ましい。
【0092】
ステップS13において、端末側がスマートカードの廃棄を完了することが好ましい。
【0093】
ステップS11の詳細は、図7のステップS701〜ステップS721を参照のこと。
【0094】
本発明の他の態様によれば、移動端末(側)と、スマートカード管理プラットフォームとを備える、ショートメッセージにより電子支払い用スマートカードのリモート廃棄を実現するシステムが提供されることが好ましい。
【0095】
移動端末(側)は、移動端末と、支払い機能を有する埋め込み型スマートカードまたは外部のスマートカード・チップとを含み、移動体ネットワークプラットフォーム(移動体ネットワーク・アクセス・ポイント、例えば基地局、ショートメッセージゲートウェイ、ネットワーク交換機などの移動体ネットワークに必要な機器)を介してスマートカード管理プラットフォームとの通信を行い、スマートカード管理プラットフォームから移動端末に送信された、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを受信し、処理するものである。
【0096】
スマートカード管理プラットフォームは、ユーザからのスマートカード廃棄要求を受信し、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末側との通信を行い、ユーザからのスマートカード廃棄申請を受信すると、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末側に送信するものである。
【0097】
このように、前記スマートカードは、simカード、R−UIMカード、usimカード、csimカード、UICCカード、javaカード、金融カード、交通カード、プリペイドカード(prepayed card)、およびこれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0098】
移動端末は、GSM(登録商標)、CDMA、WCDMA、Td−scdma、cdma2000、データカード、固定局、LTE、LTE+などの形式の端末、およびこれらを任意に組み合わせたマルチモード端末を含むが、それらに限定されない。
【0099】
また、本発明の実施例において、スマートカード管理プラットフォームと端末側とのインターワーキング(interworking)は、BIP(Bearer Independent Protocol)とショートメッセージチャネルとを含むことができるOTA(Over The Air)技術により実現することができる。
【0100】
[装置の実施例]
本発明の実施例によれば、スマートカードリモート制御システムが提供される。
【0101】
本発明の実施例に係る好適なスマートカードリモート制御システムは、要求手段と、通信手段と、実行手段とを備える。
【0102】
具体的には、要求手段は、ユーザからの要求を取得するものである。通信手段は、移動体ネットワークプラットフォームと移動局とのインターワーキング、移動体ネットワークプラットフォームとカード管理プラットフォームとの通信、データの同期などに用いられるものである。実行手段は、移動局によるスマートカードのロックとロック解除に用いられるものである。
【0103】
図11は、本発明の実施例に係る好適なスマートカードリモート制御システムを示す図である。
【0104】
このシステムは、図11に示すように、廃棄の旨のショートメッセージコマンドを移動局に送信する移動体ネットワークプラットフォーム103と、前記廃棄コマンドを実行することによりスマートカードを廃棄する移動局101とを備える。
【0105】
ユーザ109は、スマートカード管理プラットフォーム107にスマートカードの廃棄を申請し、スマートカード管理プラットフォーム107は、このスマートカードがある移動局の現在状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索し、スマートカードがある移動局が正常起動状態である場合には、移動体ネットワークプラットフォーム103により、スマートカードがある移動局101に廃棄コマンドを直接送信し、スマートカードがある移動局101は、この廃棄コマンドを実行してスマートカードを廃棄すると、成功の旨のメッセージを移動体ネットワークプラットフォーム103に返信し、移動体ネットワークプラットフォーム103は、このスマートカードの状態を廃棄状態に変更し、スマートカードの状態を廃棄状態に更新するようにスマートカード管理プラットフォーム107に通知し、スマートカードがある移動局101がオフライン状態(オフ状態、起動したが通信圏内ではない状態など)である場合には、移動体ネットワークプラットフォーム103は、その状態を廃棄待機状態に更新し、状態データバースを更新するようにスマートカード管理プラットフォーム107に通知することが好ましい。
【0106】
本発明のシステムは、移動端末側と、スマートカード管理プラットフォームと、移動体ネットワークプラットフォームとを備えることが好ましい。移動端末側は、移動端末と、支払い機能を有する埋め込み型スマートカードまたは外部のスマートカード・チップとを含み、移動体ネットワークプラットフォームを介してスマートカード管理プラットフォームとの通信を行い、スマートカード管理プラットフォームから送信されてきた、スマートカードを廃棄するためのショートメッセージを受信し、処理し、ショートメッセージの送信元のセキュリティ認証を行うものである。スマートカード管理プラットフォームは、スマートカード管理システム、暗号キー管理システム、証明書管理システムなどを含み、ユーザからのスマートカード廃棄要求を受信し、スマートカードの発行と管理を司り、スマートカードの資源、寿命、暗号キー、証明書を管理し、ほかのアプリケーション事業者のセキュリティドメイン(security domain)を作成し、他のセキュリティドメインとの間でアプリケーションデータを送受信するものである。スマートカード発行元が保有するアプリケーションまたは委託管理するアプリケーションを提供し管理するスマートカードアプリケーション管理システムを含んでもよい。アプリケーション事業者に関する情報が記録され、アプリケーション事業者のサービス権限などを規定するアプリケーション事業者管理プラットフォームを含んでもよい。スマートカード管理プラットフォームは、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末側との通信を行い、ユーザからのスマートカード廃棄申請を受信すると、スマートカードを廃棄するための特定のショートメッセージを、移動体ネットワークプラットフォームを介して移動端末に送信する。移動体ネットワークプラットフォームは、サービスを実現する無線ネットワーク支持体であり、移動体ネットワークアクセスポイント、例えば基地局、ショートメッセージ・ゲートウェイ、交換機など、Gsmネットワーク、GPRSネットワーク、Wcdmaネットワーク、cdmaネットワークなどのような移動体ネットワークに必要な機器を含む。
【0107】
このシステムは、上述したもののほか、支払いシステムプラットフォームを備えてもよい。この支払いシステムプラットフォームは、電子支払い取引手続きをサポートするプラットフォームである支払いプラットフォームと、電子支払いアプリケーションの提供および管理機能を司る支払いアプリケーション管理プラットフォームであり、アプリケーション管理システムと、暗号キー管理システムと、証明書管理システムとを含み、様々なサービスアプリケーションを提供し、スマートカードにおける対応するセキュリティドメインを管理し、そのセキュリティドメインのアプリケーションの暗号キー、証明書、データなどを制御し、アプリケーションのセキュリティダウンロード機能を提供する支払いアプリケーション管理プラットフォームとを備える。アプリケーション事業者は、通信事業者、銀行、公共交通機関、販売元などであってもよい。
【0108】
図12は、本発明の実施例に係る移動局を示す図である。
【0109】
この移動局は、図12に示すように、スマートカードの廃棄を実行する実行モジュール111と、廃棄成功メッセージを送信する送信モジュール113とを備える。
【0110】
図13は、本発明の実施例に係る移動体ネットワークプラットフォームを示す図である。
【0111】
この移動体ネットワークプラットフォームは、図13に示すように、検索モジュール121と、送信モジュール123と、変更モジュール125と、通知モジュール127と、更新モジュール129と、タイマモジュール131とを備える。
【0112】
具体的には、検索モジュール121は、スマートカードがある移動局の状態情報を検索するものである。送信モジュール123は、前記移動局の状態情報が、前記移動局が正常使用状態であることを示す場合、前記移動局に廃棄コマンドを送信するものである。変更モジュール125は、前記スマートカードの状態を廃棄状態に変更するものである。通知モジュール127は、前記スマートカードの状態を廃棄状態に更新するようにスマートカード管理プラットフォームに通知するものである。更新モジュール129は、前記状態情報が、前記スマートカードがある移動局がオフライン状態にあることを示す場合、自体の状態を廃棄待機状態に更新するものである。タイマモジュール131は、前記移動局に廃棄コマンドを送信するタイミングを設定するものである。
【0113】
本発明によれば、支払い用ユーザ端末の強奪、紛失、盗難、または、重大な違反行為による損失を回避することができ、システムの負荷とユーザのスマートカードの安全性とのバランスを考慮し、ショートメッセージの伝送紛失、遅延によるサービスフローへの影響を解消することにより、スマートカードの廃棄を完了し、支払いシステムに強い融通性を提供することができる。
【0114】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の様々な変更や変形が可能である。本発明の精神や原則を逸脱しないいずれの変更、置換、改良なども本発明の保護範囲内に含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末側に含まれるスマートカードのリモート制御方法であって、
スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップと、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記端末側が前記スマートカードを廃棄するように前記要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップと、
を含むことを特徴とするスマートカードのリモート制御方法。
【請求項2】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップは、
移動局が正常使用状態である場合に、前記移動体ネットワークプラットフォームからの廃棄用ショートメッセージを受信することと、
前記移動局が前記廃棄用ショートメッセージに基づいて廃棄コマンドを実行することにより前記スマートカードを廃棄することと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項3】
前記移動局が前記スマートカードを廃棄した後、
前記スマートカードを廃棄状態にするステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項4】
前記スマートカードを廃棄状態にした後、
実行に成功した旨のショートメッセージを、前記移動局から前記移動体ネットワークプラットフォームに返信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項5】
前記移動局が前記廃棄コマンドを実行することにより前記スマートカードを廃棄するステップは、
前記移動局がスマートカードのハードウェアを廃棄することにより前記スマートカードを廃棄すること、または、前記移動局が予め実装されたソフトウェアの実行体を実行することにより前記スマートカードを廃棄することを含むことを特徴とする請求項2に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項6】
前記スマートカード管理プラットフォームと前記端末側との間でのショートメッセージの送受信は、
前記スマートカード管理プラットフォームが、所定の時間内に前記端末側から返信された実行に成功した旨のショートメッセージを受信していない場合に、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項7】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に前記廃棄用ショートメッセージを前記端末側に送信することを含むことを特徴とする請求項6に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項8】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、
前記スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、前記スマートカード管理プラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新することを含むことを特徴とする請求項6に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項9】
オフライン状態での、前記スマートカードがある移動局が起動するまたは通信圏内に入ると、前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項10】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記廃棄用ショートメッセージを前記端末側に送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に前記廃棄用ショートメッセージを前記端末側に送信することを含むことを特徴とする請求項9に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項11】
前記スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合に、前記スマートカードを廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項12】
前記スマートカードを廃棄待機状態に更新した後、
オフライン状態での、前記スマートカードがある移動局が正常使用状態に復帰し、前記移動体ネットワークプラットフォームに登録した場合、廃棄用ショートメッセージコマンドを、前記移動体ネットワークプラットフォームにより前記スマートカードがある移動局に送信し、前記移動局により実行するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項13】
前記移動局のオフライン状態は、オフ状態、通信圏内ではない状態のいずれかを含むことを特徴とする請求項12に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項14】
前記スマートカード管理プラットフォームがユーザからの申請を受信した後、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記スマートカードが有効であるかを判断するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項15】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記要求に応じて前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側との間でショートメッセージの送受信を行う前に、
前記移動体ネットワークプラットフォームと前記端末側によりセキュリティ認証を行うステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項16】
前記移動体ネットワークプラットフォームと前記端末側によるセキュリティ認証は、
前記スマートカードがある移動局が、廃棄用ショートメッセージを受信すると、前記スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定することと、
そうでない場合には、それを普通のショートメッセージとして取り扱うことと、
そうである場合には、前記廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄動作を行い、スマートカードがある移動局が、実行に成功した旨のショートメッセージを前記スマートカード管理プラットフォームに返信することと、
を含むことを特徴とする請求項15に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項17】
前記スマートカード管理プラットフォームがユーザからの、前記スマートカードを廃棄する要求を受信した後、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項18】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいて前記移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことを特徴とする請求項17に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項19】
前記スマートカード管理プラットフォームが、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを前記端末側に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項20】
スマートカード監視プラットフォームが、ユーザがスマートカードを使用する時に規約違反行為があることを発見した場合、前記スマートカードを廃棄するようにスマートカード管理プラットフォームに通知するステップと、
前記スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信により、前記端末側が前記スマートカードの廃棄を完了するステップと、
を含むことを特徴とするスマートカードのリモート制御方法。
【請求項21】
前記端末側は、移動局とスマートカードを含み、
前記スマートカード管理プラットフォームと前記端末側との間でのショートメッセージの送受信は、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップと、
前記スマートカードがある移動局が正常使用状態である場合に、前記移動体ネットワークプラットフォームが廃棄用ショートメッセージコマンドを前記移動局に送信するステップと、
前記移動局が前記廃棄用ショートメッセージを実行することにより前記スマートカードを廃棄するステップと、
を含むことを特徴とする請求項20に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項22】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいて前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことを特徴とする請求項21に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項23】
前記移動局が前記廃棄用ショートメッセージコマンドを実行することにより前記スマートカードを廃棄した後、
前記移動局により、実行に成功した旨のショートメッセージを前記移動体ネットワークプラットフォームに送信するステップと、
前記移動体ネットワークプラットフォームにより前記スマートカードの状態を廃棄状態に変更するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項24】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索した後、
前記スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、前記移動体ネットワークプラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項25】
廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する移動体ネットワークプラットフォームと、
前記廃棄用ショートメッセージを実行することによりスマートカードを廃棄する移動局と、
を備えることを特徴とするスマートカードリモート制御システム。
【請求項26】
ユーザからの要求を受信し、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記移動局との間でショートメッセの送受信を行うスマートカード管理プラットフォームをさらに備えることを特徴とする請求項25に記載のスマートカードリモート制御システム。
【請求項27】
前記移動体ネットワークプラットフォームは、さらに前記スマートカードがある移動局の状態情報を検索するものであることを特徴とする請求項25に記載のスマートカードリモート制御システム。
【請求項28】
スマートカードを備える移動端末であって、
前記スマートカードの廃棄要求を受信する受信モジュールと、
前記スマートカードの廃棄を実行する実行モジュールと、
を備えることを特徴とする移動端末。
【請求項29】
実行に成功した旨のショートメッセージを送信する送信モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の移動端末。
【請求項30】
移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する送信モジュールと、
スマートカードの状態を更新し、前記移動局と前記スマートカードがオンライン状態であり、廃棄処理の実行が成功した場合には、前記スマートカードの状態を廃棄状態に更新し、前記移動局と前記スマートカードがオフライン状態である場合には、前記スマートカードの状態を廃棄待機状態に更新する変更モジュールと、
を備えることを特徴とする移動体ネットワークプラットフォーム。
【請求項31】
前記移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信するタイミングを設定するタイマモジュールをさらに備えることを特徴とする請求項30に記載の移動体ネットワークプラットフォーム。
【請求項32】
前記送信モジュールは、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを送信することを特徴とする請求項30または31に記載の移動体ネットワークプラットフォーム。
【請求項1】
端末側に含まれるスマートカードのリモート制御方法であって、
スマートカード管理プラットフォームがユーザからのスマートカード廃棄要求を受信するステップと、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記端末側が前記スマートカードを廃棄するように前記要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップと、
を含むことを特徴とするスマートカードのリモート制御方法。
【請求項2】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記要求に応じて移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側との間でショートメッセージの送受信を行うステップは、
移動局が正常使用状態である場合に、前記移動体ネットワークプラットフォームからの廃棄用ショートメッセージを受信することと、
前記移動局が前記廃棄用ショートメッセージに基づいて廃棄コマンドを実行することにより前記スマートカードを廃棄することと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項3】
前記移動局が前記スマートカードを廃棄した後、
前記スマートカードを廃棄状態にするステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項4】
前記スマートカードを廃棄状態にした後、
実行に成功した旨のショートメッセージを、前記移動局から前記移動体ネットワークプラットフォームに返信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項5】
前記移動局が前記廃棄コマンドを実行することにより前記スマートカードを廃棄するステップは、
前記移動局がスマートカードのハードウェアを廃棄することにより前記スマートカードを廃棄すること、または、前記移動局が予め実装されたソフトウェアの実行体を実行することにより前記スマートカードを廃棄することを含むことを特徴とする請求項2に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項6】
前記スマートカード管理プラットフォームと前記端末側との間でのショートメッセージの送受信は、
前記スマートカード管理プラットフォームが、所定の時間内に前記端末側から返信された実行に成功した旨のショートメッセージを受信していない場合に、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項7】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に前記廃棄用ショートメッセージを前記端末側に送信することを含むことを特徴とする請求項6に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項8】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けることは、
前記スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、前記スマートカード管理プラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新することを含むことを特徴とする請求項6に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項9】
オフライン状態での、前記スマートカードがある移動局が起動するまたは通信圏内に入ると、前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項10】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局に前記廃棄用ショートメッセージを送信し続けるステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記廃棄用ショートメッセージを前記端末側に送信する回数が所定の回数を超えている場合に、所定の時間毎に前記廃棄用ショートメッセージを前記端末側に送信することを含むことを特徴とする請求項9に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項11】
前記スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合に、前記スマートカードを廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項12】
前記スマートカードを廃棄待機状態に更新した後、
オフライン状態での、前記スマートカードがある移動局が正常使用状態に復帰し、前記移動体ネットワークプラットフォームに登録した場合、廃棄用ショートメッセージコマンドを、前記移動体ネットワークプラットフォームにより前記スマートカードがある移動局に送信し、前記移動局により実行するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項13】
前記移動局のオフライン状態は、オフ状態、通信圏内ではない状態のいずれかを含むことを特徴とする請求項12に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項14】
前記スマートカード管理プラットフォームがユーザからの申請を受信した後、
前記スマートカード管理プラットフォームにより、前記スマートカードが有効であるかを判断するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項15】
前記スマートカード管理プラットフォームが前記要求に応じて前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記端末側との間でショートメッセージの送受信を行う前に、
前記移動体ネットワークプラットフォームと前記端末側によりセキュリティ認証を行うステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項16】
前記移動体ネットワークプラットフォームと前記端末側によるセキュリティ認証は、
前記スマートカードがある移動局が、廃棄用ショートメッセージを受信すると、前記スマートカード管理プラットフォームからの廃棄用ショートメッセージであるかを判定することと、
そうでない場合には、それを普通のショートメッセージとして取り扱うことと、
そうである場合には、前記廃棄用ショートメッセージの指示に応じたスマートカード廃棄動作を行い、スマートカードがある移動局が、実行に成功した旨のショートメッセージを前記スマートカード管理プラットフォームに返信することと、
を含むことを特徴とする請求項15に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項17】
前記スマートカード管理プラットフォームがユーザからの、前記スマートカードを廃棄する要求を受信した後、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項18】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいて前記移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことを特徴とする請求項17に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項19】
前記スマートカード管理プラットフォームが、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを前記端末側に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項20】
スマートカード監視プラットフォームが、ユーザがスマートカードを使用する時に規約違反行為があることを発見した場合、前記スマートカードを廃棄するようにスマートカード管理プラットフォームに通知するステップと、
前記スマートカード管理プラットフォームと端末側との間でのショートメッセージの送受信により、前記端末側が前記スマートカードの廃棄を完了するステップと、
を含むことを特徴とするスマートカードのリモート制御方法。
【請求項21】
前記端末側は、移動局とスマートカードを含み、
前記スマートカード管理プラットフォームと前記端末側との間でのショートメッセージの送受信は、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップと、
前記スマートカードがある移動局が正常使用状態である場合に、前記移動体ネットワークプラットフォームが廃棄用ショートメッセージコマンドを前記移動局に送信するステップと、
前記移動局が前記廃棄用ショートメッセージを実行することにより前記スマートカードを廃棄するステップと、
を含むことを特徴とする請求項20に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項22】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、移動体ネットワークプラットフォームを介して検索するステップは、
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の移動体識別コードおよび位置領域情報に基づいて前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索することを含むことを特徴とする請求項21に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項23】
前記移動局が前記廃棄用ショートメッセージコマンドを実行することにより前記スマートカードを廃棄した後、
前記移動局により、実行に成功した旨のショートメッセージを前記移動体ネットワークプラットフォームに送信するステップと、
前記移動体ネットワークプラットフォームにより前記スマートカードの状態を廃棄状態に変更するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項24】
前記スマートカード管理プラットフォームが、前記スマートカードがある移動局の状態情報を、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して検索した後、
前記スマートカードがある移動局がオフライン状態である場合、前記移動体ネットワークプラットフォームが自体の状態を廃棄待機状態に更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21に記載のスマートカードのリモート制御方法。
【請求項25】
廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する移動体ネットワークプラットフォームと、
前記廃棄用ショートメッセージを実行することによりスマートカードを廃棄する移動局と、
を備えることを特徴とするスマートカードリモート制御システム。
【請求項26】
ユーザからの要求を受信し、前記移動体ネットワークプラットフォームを介して前記移動局との間でショートメッセの送受信を行うスマートカード管理プラットフォームをさらに備えることを特徴とする請求項25に記載のスマートカードリモート制御システム。
【請求項27】
前記移動体ネットワークプラットフォームは、さらに前記スマートカードがある移動局の状態情報を検索するものであることを特徴とする請求項25に記載のスマートカードリモート制御システム。
【請求項28】
スマートカードを備える移動端末であって、
前記スマートカードの廃棄要求を受信する受信モジュールと、
前記スマートカードの廃棄を実行する実行モジュールと、
を備えることを特徴とする移動端末。
【請求項29】
実行に成功した旨のショートメッセージを送信する送信モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項28に記載の移動端末。
【請求項30】
移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信する送信モジュールと、
スマートカードの状態を更新し、前記移動局と前記スマートカードがオンライン状態であり、廃棄処理の実行が成功した場合には、前記スマートカードの状態を廃棄状態に更新し、前記移動局と前記スマートカードがオフライン状態である場合には、前記スマートカードの状態を廃棄待機状態に更新する変更モジュールと、
を備えることを特徴とする移動体ネットワークプラットフォーム。
【請求項31】
前記移動局に廃棄用ショートメッセージコマンドを送信するタイミングを設定するタイマモジュールをさらに備えることを特徴とする請求項30に記載の移動体ネットワークプラットフォーム。
【請求項32】
前記送信モジュールは、BIP(Bearer Independent Protocol)を含むOTA(Over The Air)技術により廃棄コマンドを送信することを特徴とする請求項30または31に記載の移動体ネットワークプラットフォーム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−503372(P2013−503372A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525848(P2012−525848)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際出願番号】PCT/CN2009/075981
【国際公開番号】WO2011/022916
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.WCDMA
【出願人】(507371249)ゼットティーイー コーポレイション (97)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際出願番号】PCT/CN2009/075981
【国際公開番号】WO2011/022916
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.WCDMA
【出願人】(507371249)ゼットティーイー コーポレイション (97)
【Fターム(参考)】
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