説明

スラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置および監視装置

【課題】物品横押し体の摺動状態を検出し得るスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置を提供する。
【解決手段】物品横押し体をその下部に設けられたガイドローラ35を介して搬送経路の幅方向cで移動させる戻し用ガイドレール47の途中に形成された切欠部47aに、ガイド体61を介して幅方向で移動可能に配置されるとともに物品横押し体のガイドローラ35に当接して幅方向で案内されるブロック体63及びこのブロック体63に作用する幅方向の力である摺動抵抗を計測し得る力計測器65を具備し、上記ブロック体63の案内面63aを、戻し用ガイドレール47による案内方向に一致させたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば仕分け機能を有するスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置および物品横押し体の監視装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を所定の搬送経路に沿って搬送するとともに、その途中で、搬送経路とは異なる分岐経路に分岐し得る搬送コンベヤを有する仕分け設備があり、またこの搬送コンベヤとしてスラットコンベヤが用いられるとともに、各スラット体には、搬送経路と直交する幅方向(横方向)で摺動自在な物品横押し体(シューともいう)が設けられており、またこの物品横押し体はその下面に設けられたガイドローラを介してスライドされて物品が仕分けられていた(例えば、特許文献1参)。
【特許文献1】特開2003−128235
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述したスラットコンベヤの構成によると、スラット体に対して物品横押し体が摺動自在に設けられているが、その摺動構造に不具合が生じると、摺動部分が破損して物品を損傷させてしまう惧れがあり、例えば仕分け作業中に破損が発生すると、全体の作業が著しく低下してしまう惧れがあった。
【0004】
そこで、本発明は、物品横押し体の摺動状態を検出し得るスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置および監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置は、フレーム体に設けられた無端帯状体によりスラット体が多数連結されて物品の搬送経路が形成されるとともに、各スラット体に搬送経路の幅方向で物品横押し体が移動自在に設けられたスラットコンベヤに設けられる上記物品横押し体の摺動抵抗を検出する装置であって、
物品横押し体をその下部に設けられたガイドローラを介して搬送経路の幅方向で移動させるガイド部材の途中に形成された切欠部に、ガイド体を介して幅方向で移動可能に配置されるとともに上記物品横押し体のガイドローラに当接して幅方向で案内されるブロック体、およびこのブロック体に作用する幅方向の力である摺動抵抗を検出し得る力計測器を配置し、
且つ上記ガイドローラに当接される上記ブロック体の案内面を、上記ガイド部材による案内方向に一致または略一致させたものである。
【0006】
また、請求項2に係るスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置は、請求項1に記載の摺動抵抗検出装置のブロック体および力計測器を、スラット体による搬送経路側に設けられた搬送側ガイド部材と戻り経路側に設けられた戻し側ガイド部材とからなるガイド部材の上記戻し側ガイド部材の途中に配置したものである。
【0007】
さらに、請求項3に係るスラットコンベヤにおける物品横押し体の監視装置は、請求項1または2に記載の摺動抵抗検出装置と、当該摺動抵抗検出装置にて検出された検出値を入力するとともにこの検出値と許容値とを比較して当該検出値が許容値を超えている場合には警報信号を出力する比較判断部と、この比較判断部から出力された警報信号を入力して警報を出力する警報出力部とから構成したものである。
【発明の効果】
【0008】
上記摺動抵抗検出装置および監視装置によると、スラット体のガイド部材に、例えば戻し側ガイド部材に、物品横押し体のガイドローラに当接されるブロック体を搬送経路の幅方向で移動可能に配置するとともに、このブロック体に当接して当該ブロック体に作用する幅方向の力である物品横押し体の摺動抵抗を計測し得る力計測器を配置したので、スラット体に対する物品横押し体の摺動状態の良否を判断することができる。例えば、損傷がひどくなる前に対処することができるので、搬送作業中における緊急停止などを未然に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係るスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置および監視装置を、図1〜図10に基づき説明する。
【0010】
なお、本発明に係るスラットコンベヤは、物品をその搬送方向と直交する幅方向で移動させ得る機能を有するもので、以下の説明においては、物品の仕分け設備に設けられる場合について説明する(勿論、仕分けではなく、例えば搬送経路上にて物品の幅寄せを行うコンベヤであってもよい)。
【0011】
図1〜図4に示すように、物品Wを搬送するスラットコンベヤ1は、搬送経路Aに沿って配置されるフレーム本体(所謂、コンベヤフレームである)11と、このフレーム本体11の前端部(搬送方向の下流側である)に配置された駆動軸12および後端部(搬送方向の上流側である)に配置された従動軸13と、同じく、フレーム本体11側に設けられて駆動軸12を回転させる駆動装置14と、上記駆動軸12の左右の両端部に設けられた一対の駆動側スプロケット15と、上記従動軸13の左右の両端部に設けられた一対の従動側スプロケット16と、左右位置における駆動側スプロケット15,15および従動側スプロケット16,16に亘ってそれぞれ無端状に巻回された左右一対のチェーン体(無端帯状体)17と、これら左右のチェーン体17,17同士間にその搬送方向aと直交する幅方向(横方向ともいう)cで且つ搬送方向aにて所定ピッチでもって多数取り付けられた棒状のスラット体(物品支持体ともいえる)18と、これら各スラット体18にその長手軸心方向(コンベヤの幅方向)で移動自在(摺動自在)に設けられて搬送される物品Wの側面を押して搬送経路Aから分岐経路Bに分岐させるための物品横押し体(シューともいう)19とから構成され、さらにフレーム本体11には、物品横押し体19を所定の経路、すなわち搬送経路Aに沿ってまたは分岐経路Bに導くためのガイド装置20が設けられている。
【0012】
なお、上記各スラット体18は、当然にチェーン体17に沿ってすなわちチェーン体17により無端状に連結されており、これらスラット体18により物品Wの搬送経路Aが構成される。また、物品Wを仕分けるための分岐用コンベヤ装置2が、フレーム体11の側方に例えば搬送経路Aの下流側に向かって右側に配置されている。勿論、この分岐用コンベヤ装置2により分岐経路Bが形成されている。分岐方向を記号bにて示す。
【0013】
上記フレーム本体11は、左右一対の上位フレーム材21と、これらの下方に配置された左右一対の下位フレーム材22と、この下位フレーム材22から下方に垂設された複数の脚材23と、上位フレーム材21と下位フレーム材22との間を上下で連結する複数の縦連結材24と、左右の上位フレーム材21,21同士間および左右の下位フレーム材22,22同士間を左右で連結する複数の横連結材25などにより構成されている。なお、上位フレーム材21と下位フレーム材22との間には、側部カバー材26が設けられている。
【0014】
上記駆動装置14は、電動機27と、これに一体化した減速機28とからなり、この減速機28の出力軸が上記駆動軸12に連結されている。
上記スラット体18は、図4に示すように、断面形状において、下面が開放された略矩形状にされており、上面および前後面が物品横押し体19のガイド面にされるとともに、中央部には物品横押し体19に設けられた被ガイド部材(後述する)を案内するためのガイド用空間部18aが形成されている。
【0015】
上記物品横押し体19は、同じく、図4に示すように、上記スラット体18に外嵌し得る摺動用空間部31aを有するとともに上記スラット体18に設けられたガイド用空間部18aに内嵌し得る被ガイド部31bを有する本体部材31と、この本体部材31の下面に設けられた被ガイド部材32と、上記本体部材31の上面に設けられて物品Wの側面に当接し得る当接部材(横押し部材ともいえる)33とから構成されている。
【0016】
上記被ガイド部材32は、本体部材31の下面に垂設された支持軸34に回転自在に設けられて経路移動用のガイドローラ35と、このガイドローラ35から下方に突出した支持軸34の下端部としての方向切替用の軸部34aとから構成されている。
【0017】
上記ガイド装置20は、図3、図5および図6に示すように、物品横押し体19に設けられたガイドローラ35を介して当該物品横押し体19を搬送経路Aまたは分岐経路Bに沿って移動させるとともに、非搬送経路である戻り経路C側にあっては所定位置(例えば、左側)に移動させるもので、上位フレーム材21に設けられて搬送経路Aのほぼ全長に亘ってまたは必要箇所に配置される往路側ガイド部41と、下位フレーム材22に設けられて戻り経路Cに配置される復路側ガイド部42とから構成されている。
【0018】
上記往路側ガイド部41は、図5に示すように、上位フレーム材21の左右に配置されてそれぞれガイドローラ35を介して物品横押し体19を搬送経路Aに沿って案内させる搬送用ガイドレール43と、これら左右の搬送用ガイドレール43,43同士間で且つ搬送経路A途中の分岐箇所に設けられて物品Wを分岐経路Bに導くために所定の傾斜角(搬送方向aに対する傾斜角)αでもって配置された分岐用ガイドレール44とから構成されている。なお、分岐用ガイドレール44の始端側には、経路切替装置45が設けられている。
【0019】
また、上記復路側ガイド部42は、図6に示すように、往路側で分岐のために、例えば左側(一側部側)から右側(他側部側)に移動された物品横押し体19を、右側から分岐待機位置である左側に寄せるためのもので、例えば下位フレーム22,22同士を連結する横連結材25に支持されて(正確には、吊持されて)、右側位置で搬送方向aに沿って移動させる移動用ガイドレール46と、同じく横連結材25に支持されるとともに搬送方向に対して所定の傾斜角βでもって右側から左側に傾斜して配置された戻し用ガイドレール(戻し側ガイド部材)47と、この戻し用ガイドレール47の端部に配置されて当該戻し用ガイドレール47により案内された物品横押し体19を搬送方向aに沿わせるための移動規制用ガイドレール48とから構成されている。
【0020】
そして、上記スラットコンベヤ1には、本発明の要旨である物品横押し体19の良否を監視する監視装置51が具備されている。
この監視装置51は、スラット体18に対する物品横押し体19の移動状態すなわち摺動状態(つまり、摺動抵抗である)に基づきその良否を判断するもので、図7に示すように、物品横押し体19が戻し用ガイドレール47に作用する幅方向cでの力すなわち摺動抵抗を検出する摺動抵抗検出装置52と、この摺動抵抗検出装置52により検出された摺動抵抗を入力するとともに、当該摺動抵抗と予め設定された摺動抵抗の許容値とを比較して摺動抵抗が許容値を超えている場合には警報信号を出力する比較判断部53と、この比較判断部53から出力された警報信号を入力してランプ、ブザーなどによる警報を出力する警報出力部54とから構成されている。上記許容値は、予め実験により、例えば物品横押し体19が損傷した状態での摺動抵抗値が求められるとともに、この摺動抵抗値よりも小さい値(例えば、このときの摺動抵抗値の半分程度で、使用環境に応じて増減される)にされている。
【0021】
上記摺動抵抗検出装置52は、上述したように、スラット体18に対する物品横押し体19の摺動抵抗を検出するために戻し用ガイドレール47に作用する幅方向での力を計測するものであり、したがってスラット体18に沿って移動させる、すなわち摺動させる部分である戻し用ガイドレール47の途中に配置される。具体的には、図8および図9に示すように、戻し用ガイドレール47の途中に所定長さでもって切欠部47aが形成されるとともに、この切欠部47aに摺動抵抗検出装置52が配置される。
【0022】
すなわち、切欠部47aには、幅方向のガイド空間部Sを有する(またはガイド空間部が形成された)ガイド体61が横連結材25に取付板体62を介して吊持されるとともに、このガイド体61のガイド空間部Sには、前面が物品横押し体19に設けられたガイドローラ35を案内し得る案内面(当接面ともいえる)63aを有する断面矩形状のブロック体63が摺動可能に配置され、またこのブロック体63の背面側位置には、当該ブロック体63に作用する力を計測(検出)し得る力計測器[具体的には、プッシュプル式のデジタル計(デジタルフォースゲージともいう)が用いられる]65が取付ブラケット64を介して取付板体62に吊持されている。勿論、この力計測器65のプローブ(接触子)65aが上記ブロック体63の背面に接触されている。すなわち、摺動抵抗検出装置52は、簡単に言えば、ガイド体61と、このガイド体61に案内されるブロック体63と、このブロック体63の背面に接触して当該ブロック体63に作用する幅方向cでの力を計測する力計測器65とから構成されている。
【0023】
上記ガイド体61は、例えばそれぞれ溝部61bを有する左右一対のガイド部61aにより構成されるとともに、これら両ガイド部61a,61aの溝部61b,61bによりガイド体63が移動可能(摺動可能)に案内されている。勿論、このガイド体61によるブロック体63のガイド機構においては、物品横押し体19の摺動抵抗に影響を与えないように、摩擦係数が非常に小さくなるようにされている。なお、このようなガイド溝以外のガイド機構を用いてもよい。
【0024】
そして、上記ブロック体63の前面の案内面(当接面ともいえる)63aは、戻し用ガイドレール47の表面である案内面47bと同一(または略同一)の面内に位置するように、すなわち戻し方向と同一角度(または略同一角度)βでもって傾斜されている。簡単に言えば、ブロック体63の案内面63aは、戻し用ガイドレール47による案内方向に一致(または略一致)されている。
【0025】
また、ブロック体63と切欠部47aの各端面との間の部分には、ガイドローラ35を戻し用ガイドレール47に沿って案内するための補助ガイド材66(66A,66B)が配置されている。なお、下手側の補助ガイド材66Bは、ブロック体63の傾斜案内面63aを超えた鉛直面63b側に配置されている。
【0026】
ここで、ガイドローラ35によるブロック体63への押付け力すなわち摺動抵抗力について説明しておく。
すなわち、図10に示すように、ガイドローラ35がブロック体63の傾斜した案内面63aに押し付けられると(接触すると)、ガイドローラ35につまり物品横押し体19には反力が作用する。この反力をNとすると、その幅方向分力Nyおよび搬送方向分力Nxがブロック体63に逆方向に働き、したがって当該ブロック体63には、搬送方向の力Nxによるガイド体61との摩擦力μ・Nxおよび幅方向の力Nyが作用する。この幅方向の力Nyがスラット体18に対する物品横押し体19の摺動抵抗力に等しい。ここで、力計測器65(プローブ65a)により検出される力をFとすると、下記(1)式が成立するが、μ・Nxの値は小さいため(例えば、ガイド体61とブロック体63との摺動部分には、摩擦係数が極めて小さい軸受材料が用いられたり、またはリニアスライド機構などが用いられる)、下記(2)式が近似的に成立する(図10の太い実線の矢印は(1)式中の各力を示している)。
【0027】
F=Ny−μ・Nx ・・・(1)
F≒Ny ・・・(2)
すなわち、(2)式にて示すように、力計測器65で計測される力Fを摺動抵抗力の近似値とみなすことができる。
【0028】
上記構成において、スラットコンベヤ1の搬送経路側においては、スラット体18の移動とともに物品横押し体19により、搬送経路上の物品Wは、例えば分岐用コンベヤ装置2側に分岐される。
【0029】
一方、スラット体18が戻り経路C側に移動し、戻し用ガイドレール47に移動すると、その切欠部47aにおいて、物品横押し体19のガイドローラ35がブロック体63の前面の案内面63aに当接し、その反力Nの幅方向成分である摺動抵抗Fがブロック体63に作用する。
【0030】
この摺動抵抗Fが力計測器65により計測されるとともに、計測された摺動抵抗Fが比較判断部53に入力されて許容値と比較される。
この比較判断部53にて、検出値である摺動抵抗値が許容値を超えている場合には、物品横押し体19のスラット体18に対する摺動抵抗が増加しており、つまり、物品横押し体19のスラット体18との摺動部分、例えばガイド用空間部18aにおける被ガイド部31bとの接触部分(例えば、摺動が可能な弾性部材にて構成された接触片36)に損傷などが生じていると判断されると、その旨が、警報出力部54に入力されて警報が出される。
【0031】
勿論、警報が出された場合には、できるだけ早い時期に、損傷部分を確認し、損傷部品の交換または物品横押し体19の交換が行われる。
なお、搬送方向で移動している各スラット体18については、それぞれがどのスラット体であるかが把握されているため、つまり、どの物品横押し体19であるかを特定することができるため(固体識別ができるため)、摺動抵抗が許容値を超えている場合には、直ちにその物品横押し体19(またはスラット体を含めて)の交換が行われる。また、摺動抵抗値を記録しておくことにより、物品横押し体の摺動状態の管理を行うことができる。
【0032】
このように、スラット体18の戻り経路C側に、物品横押し体19のガイドローラ35に当接されるブロック体63を幅方向で移動可能に配置するとともに、このブロック体63に接触して当該ブロック体63に作用する幅方向の力を計測し得る力計測器65を配置したので、スラット体18に対する物品横押し体19の移動状態すなわち摺動状態の良否を判断することができる。すなわち、摺動部分の損傷がひどくなる前に対処することができるので、仕分け作業中における緊急停止などを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態に係るスラットコンベヤの概略平面図である。
【図2】同スラットコンベヤの概略側面図である。
【図3】同スラットコンベヤの断面図である。
【図4】同スラットコンベヤにおけるスラット体の断面図である。
【図5】同スラットコンベヤの要部概略平面図である。
【図6】同スラットコンベヤの要部概略平面図である。
【図7】同スラットコンベヤにおける監視装置の概略構成を示すブロック図である。
【図8】同監視装置における摺動抵抗検出装置の平面図である。
【図9】図8のD−Dの矢視図である。
【図10】同摺動抵抗検出装置にて計測する力の説明図である。
【符号の説明】
【0034】
A 搬送経路
C 戻り経路
a 搬送方向
c 幅方向
S ガイド空間部
1 スラットコンベヤ
11 フレーム本体
18 スラット体
18a ガイド用空間部
19 物品横押し体
20 ガイド装置
31 本体部材
31a 摺動用空間部
31b 被ガイド部
35 ガイドローラ
41 往路側ガイド部
42 復路側ガイド部
47 戻し用ガイドレール
47a 切欠部
51 監視装置
52 摺動抵抗検出装置
53 比較判断部
54 警報出力部
61 ガイド体
63 ブロック体
63a 案内面
65 力計測器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム体に設けられた無端帯状体によりスラット体が多数連結されて物品の搬送経路が形成されるとともに、各スラット体に搬送経路の幅方向で物品横押し体が移動自在に設けられたスラットコンベヤに設けられる上記物品横押し体の摺動抵抗を検出する装置であって、
物品横押し体をその下部に設けられたガイドローラを介して搬送経路の幅方向で移動させるガイド部材の途中に形成された切欠部に、ガイド体を介して幅方向で移動可能に配置されるとともに上記物品横押し体のガイドローラに当接して幅方向で案内されるブロック体、およびこのブロック体に作用する幅方向の力である摺動抵抗を検出し得る力計測器を配置し、
且つ上記ガイドローラに当接される上記ブロック体の案内面を、上記ガイド部材による案内方向に一致または略一致させたことを特徴とするスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置。
【請求項2】
ブロック体および力計測器を、スラット体による搬送経路側に設けられた搬送側ガイド部材と戻り経路側に設けられた戻し側ガイド部材とからなるガイド部材の上記戻し側ガイド部材の途中に配置したことを特徴とする請求項1に記載のスラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の摺動抵抗検出装置と、当該摺動抵抗検出装置にて検出された検出値を入力するとともにこの検出値と許容値とを比較して当該検出値が許容値を超えている場合には警報信号を出力する比較判断部と、この比較判断部から出力された警報信号を入力して警報を出力する警報出力部とから構成したことを特徴とするスラットコンベヤにおける物品横押し体の監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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