説明

スリーブ状カバーのための搬送装置

印刷機(12)の印刷ユニット(60)における胴のためのスリーブ状カバー(18)のための搬送装置(10)は、並進エレメント(14)と、スリーブ状カバー(18)のための多数のキャリヤエレメント(16)とを有する。キャリヤエレメント(16)は並進エレメント(14)に収容されている。並進エレメント(14)の移動により、キャリヤエレメント(16)の少なくとも1つのグループが印刷機の胴の近傍に位置決めされ、これにより、そのグループのキャリヤエレメント(16)に収容されたスリーブ状カバー(18)がキャリヤエレメント(16)から胴へ直接に引渡し可能であるか又は胴に収容されたスリーブ状カバー(18)がそのグループのキャリヤエレメント(16)に直接に引渡し可能である。スリーブ状カバー(18)を変更する方法において、キャリヤエレメント(16)の複数のグループは胴の前方に位置決めされ、これにより、スリーブ状カバー(18)が胴から取り外されキャリヤエレメント(16)に直接に引き渡されるか、又はキャリヤエレメント(16)から胴に直接に取り付けられかつ胴に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
2004年7月25日に出願された、引用により本明細書に組み込まれるドイツ連邦共和国特許出願第10334356.3号明細書の優先権がここで主張される。
【0002】
本発明は、印刷機の印刷ユニットに設けられた胴のためのスリーブ状カバーのための搬送装置に関し、この搬送装置には、並進エレメントと、スリーブ状カバーを支持しかつ並進エレメントに収容された多数のキャリヤエレメントとが設けられている。さらに、本発明は、スリーブ状カバーを支持しておりかつ並進エレメントに収容された多数のキャリヤエレメントを使用することによって、印刷機の印刷ユニットに設けられた胴のためのスリーブ状カバーを変更する方法に関する。
【0003】
印刷機において、版胴の周方向長さは、製造される製品のフォーマット若しくは印刷長さを本質的に制限する要因である。柔軟性及び多様性を提供するために、可変印刷長さ若しくはフォーマットを可能にするようにこの制限を克服することが望ましい。一般的な幾何学的法則は、胴、この場合は版胴、の周方向長さが胴の半径の関数であるということを保持する。一定の半径を有しておりかつ刷版を支持することができる印刷機胴のための可変周方向長さを提供するために、可変厚さのスリーブ状カバーが有利には胴に取り付けられることができる。カバーが取り付けられると、胴の半径が増大させられ、達成されることができる潜在的な又は最大の印刷長さが、カバーを用いない場合よりも大きくなる。例えば、印刷機における印刷ユニット胴、特に版胴及び転移胴にスリーブ状カバーを取り付けることが米国特許第5819336号明細書より知られている。板状の刷版がスリーブ状カバーに取り付けられることができる。
【0004】
手作業をできるだけ回避するために、ドイツ連邦共和国実用新案第29822104号明細書は例えば印刷機のための搬送装置の使用を開示している。搬送装置は、少なくとも印刷機の複数の領域に亘って通過するキャリヤフレームと、刷版、ローラ、又は印刷機のその他の部品又は付属品のための少なくとも1つの横方向に可動な持上げ装置とを有している。
【0005】
本発明の目的は、短い交換時間で印刷機内の胴のためのスリーブ状カバーの交換を助ける単純な方法を提供することである。
【0006】
本発明によれば、この目的は、請求項1による特徴を備えた、印刷機に設けられた胴のためのスリーブ状カバーのための搬送装置、及び、請求項9による特徴を備えた、印刷機の印刷ユニットに設けられた胴のためのスリーブ状カバーを交換する方法によって達成された。
【0007】
本発明によれば、印刷機の印刷ユニットに設けられた胴のためのスリーブ状カバーのための搬送装置は、並進エレメントと、スリーブ状カバーのための多数のキャリヤエレメントを有している。キャリヤエレメントは並進エレメントに収容されている。並進エレメントの移動により、少なくともキャリヤエレメントのグループが印刷機の胴の近傍に位置決めされ、そのグループのキャリヤエレメントに収容されたスリーブ状カバーは、直接に又は即座に胴に引き渡されることができるか又は、胴に収容されたスリーブ状カバーは、直接に又は即座にそのグループのキャリヤエレメントに引き渡されることができる。
【0008】
キャリヤエレメントのグループは、1つのキャリヤエレメントのみを有することもできる。直接的な又は即座の引渡しとは、スリーブ状カバーが、引渡しの最中に、関連する胴及び関連するキャリヤエレメントと同時に接触することを意味する。すなわち、胴及びキャリヤエレメントは、スリーブ状カバーが引き渡される時にスリーブ状カバーを相互に支持するために十分に近い。このことは、印刷機オペレータの作業を著しく単純化する。
【0009】
本発明の搬送装置の有利な実施形態において、スリーブ状カバーに板状の刷版を取り付けるための少なくとも1つの装置が、並進エレメントの1つの位置に設けられている。取り付けるための装置は、特に、少なくとも1つの加熱エレメント、例えば赤外光源又は高温空気源、及び/又は圧力エレメントを有している。
【0010】
本発明の搬送装置の有利な実施形態において、板状の刷版をスリーブ状カバーから取り外すための少なくとも1つの装置が、並進エレメントの1つの位置に設けられている。取り外すための装置は特に、少なくとも1つの吸引装置を有している。
【0011】
本発明は、短い交換時間で、印刷機内の印刷長さ変更を可能にする単純な方法を提供する。スリーブ状カバーが種々異なるフォーマットで設けられているか又は種々異なる外径が設けられているが実質的に等しい内径が設けられているならば、種々異なる長さの刷版が一定半径の版胴に受容され、印刷作業のために使用されることができる。すなわち、種々異なるフォーマットのスリーブ状カバーは、印刷機の印刷長さを変更するために使用されることができる。
【0012】
本発明による装置の特定の利点は、印刷機を第1の印刷長さフォーマットから第2の印刷長さフォーマットに変化させるための交換作業が、第1の印刷長さフォーマットでの印刷機の印刷作業中に、収容されるスリーブ状カバーが搬送装置において準備されるのと同時に、行われることができるということである。刷版を支持したスリーブ状カバーの変更も同時に行われることができる。このことは、所要の交換時間を短縮する。
【0013】
前記のように、本発明による搬送装置は、板状の刷版をスリーブ状カバーに取り付けるための装置及び/又は板状の刷版をスリーブ状カバーから取り外すための装置を有している。板状の刷版をスリーブ状カバーに取り付けるための装置及び/又は板状の刷版をスリーブ状カバーから取り外すための装置が印刷機のウェブ通路に組み込まれているならば、特に有利な空間の節約及びコンパクトな構造が提供されることができる。
【0014】
並進エレメントは好適には閉ループ搬送路を有する。搬送装置は、スリーブ状カバーのためのカルーセルとも呼ばれる。
【0015】
本発明は、枚葉紙処理印刷機(枚葉印刷機)の印刷ユニット又は、ウェブ処理印刷機(ウェブ印刷機)、特にオフセット印刷機の印刷ユニットと共同で使用されることができる。すなわち、本発明による印刷機は、この文書に記載されているように少なくとも1つの搬送装置を特徴とする。典型的な印刷材料は、紙、厚紙、板紙、有機ポリマ箔、布等である。印刷機は、スリーブ状カバーが少なくとも版胴に取り付けられることができるように設計されている。個々の版胴の胴ジャーナルは、スリーブ状カバーが、版胴の軸に対して実質的に平行な方向に版胴上で押されたり引っ張られたりすることができるように、アクセス可能に形成されることができる。印刷長さを可変にするために、個々の版胴の軸と、その特定の版胴と協働する転移胴との間の距離は、版胴に収容されたスリーブ状カバーが、所定の圧力で転移胴の外周面上を転動することができるように、変化、例えば増大又は減少させられることができる。このようなウェブ印刷ユニットは米国特許第5813336号明細書に記載されており、その開示内容は引用により本明細書に記載されたものとする。
【0016】
本発明は、並進エレメントに収容されておりかつスリーブ状カバーを支持するように設計された多数のキャリヤエレメントを使用して、印刷機の印刷ユニットに設けられた胴のためのスリーブ状カバーを変更する方法にも関する。本発明によれば、この方法は、空のキャリヤエレメントのグループを、スリーブ状カバーを支持する印刷機における胴の前方に位置決めすることを含む。スリーブ状カバーが取り外され、空のキャリヤエレメントに直接に引き渡される。スリーブ状カバーを支持した別のキャリヤエレメントのグループが胴の前方に位置決めされる。スリーブ状カバーは直接に胴に引き渡され、直接に胴に取り付けられる。
【0017】
好適な実施形態において、スリーブ状カバーを変更する本発明による方法の前記ステップは、一方では転移胴スリーブ及び転移胴のために、他方では、板状の刷版を備えたスリーブ状カバー及び版胴のために行われる。
【0018】
本発明のその他の利点及び有利な実施形態及び改良は、以下の図面及びその説明に基づいて説明される。
【0019】
図面において、
図1は、ウェブ輪転印刷機に関連した搬送装置の有利な実施形態を示しており、
図2は、スリーブ状カバーのための本発明による搬送装置のキャリヤエレメントの実施形態を示しており、
図3は、スリーブ状カバーを印刷機の版胴からキャリヤエレメントに取り外す作業の図を示しており、
図4は、板状の刷版をスリーブ状カバーに収容する方法の概略図を示しており、
図5は、刷版の曲げられた縁部がどのようにスリーブ状カバーの溝に挿入されるかの概略図を示しており、
図6は、スリーブ状カバーのための本発明による搬送装置の第1の有利な実施形態を説明するための一連の図A〜Fを示しており、
図7は、スリーブ状カバーのために本発明による搬送装置の第2の択一的な有利な実施形態を説明するための一連の図A〜Jを示している。
【0020】
図1は、ウェブ印刷機12に関連した搬送装置10の実施形態を示している。搬送装置10は、前記のように、並進エレメント14と多数のキャリヤエレメント16とを有しており、幾つかのキャリヤエレメントはスリーブ状カバー18を支持している。スリーブ状カバーは特に、板状の刷版が設けられたカバー又は引渡しスリーブ(ブランケットスリーブ)である。スプライサ22から出発して、印刷材料のウェブ20は、両面印刷のための多数の印刷ユニット60と、ウェブ裂断回収装置26と、乾燥装置28とを通過する。乾燥装置28の後には冷却ユニットと折り機とが設けられている。スペースを節約するために、スリーブ状カバーに板状刷版を取り付けるための装置30は印刷材料のウェブ20の通路に組み込まれている。このことは、極めてスペース節約的な据付を提供する。
【0021】
図2は、スリーブ状カバー18のための搬送装置10のキャリヤエレメント16を示している。図2の上側区分は、3つのキャリヤエレメント16を備えた並進エレメント14の一部を示している。Dで表されたキャリヤエレメントは、取り外すために、すなわち取り外されるカバー18の内の1つを支持するために使用される。Mで表されたキャリヤエレメントは、取り付けるために、すなわち、収容されるカバー18の内の1つを支持するために使用される。図2の下側区分は、並進エレメント14におけるキャリヤエレメント16の側面図を示している。図面は、スリーブ状カバー18を支持したキャリヤアーム32を示している。キャリヤアーム32は、スリーブ状カバー18によって形成された開放した空間内に到達している。キャリヤエレメント16から、スリーブ状カバー18は、片持ち支持された収容する胴34上へ滑らされることができる。
【0022】
図3は、印刷機の収容する胴34、特に版胴からキャリヤエレメント16へスリーブ状カバーを取り外すプロセスを示している。収容する胴34は、印刷機の印刷ユニットの側壁40において片持ち支持されている。収容する胴34の軸線38は、キャリヤエレメント16の上側がスリーブ状カバー18の内面42に実質的に平行かつ接線方向に接触することができるように、中心合わせされている。次いで、カバー18は、引渡し方向36に収容する胴34から、キャリヤアーム32を含むキャリヤエレメント16へ引き渡される。
【0023】
図4は、本発明による搬送装置に設けられているような、取付けのための装置の有利な実施形態において溝46を含むスリーブ状カバー18に板状の刷版44を取り付ける方法の概略図である。図の左側の区分に示されているように、板状の刷版44の第1の曲げられた縁部48は、溝46に挿入される。スリーブ状カバー18は、回転可能であるようにマンドレル50に収容される。圧力ローラ52がマンドレル50に関連している。右側の区分は、マンドレル50の回転により、刷版44が、係合した圧力ローラ52の作用によってカバー18の周面に密に巻き付けられる状況を示している。
【0024】
図5は、刷版44の曲げられた縁部48がどのようにスリーブ状カバー18の溝46に押し込まれるかを示している。左側の区分は、刷版44をカバー18の周面に密に巻き付けるためにマンドレル50が実質的に360゜回転させられ、圧力ローラ52がカバー18の溝46の上に位置決めされた後、係合させられた圧力ローラ52が第2の曲げられた縁部48をも溝46に押し込むことを示している。図の右側の区分において、圧力ローラ52が解離させられている。縁部48は溝46内に残っている。
【0025】
図6は、スリーブ状カバー18のための本発明による搬送装置10の第1の有利な実施形態を説明するための一連の図A〜Eを含む。図6Aは、ロープウィンチ56によって移動方向58に可動な、本発明による搬送装置10を示している。図6Aはさらに、両面印刷のための4つの印刷ユニット60を示している。スリーブ状カバーは、印刷ユニット60から取り外され、搬送装置10に引き渡されるか、又は搬送装置10から版胴62及び転移胴64へ引き渡されることができる。搬送装置10は、多数の又は複数のキャリヤエレメント16を含む、並進エレメント14、与えられた例においてはチェーン、を有している。搬送装置10はさらに、(図4及び図5に関連して上に説明したように)板状の刷版をスリーブ状カバーに取り付けるために使用されることができる、取付けのための装置30を有している。図6Aは、収容されるカバー66がキャリヤエレメント16(濃い円)に位置決めされる第1の状況を示している。取り外されるカバー68は、別のキャリヤエレメント16(薄い円)に収容されている。図6Bにおいて、キャリヤエレメント16は、並進エレメント14の移動により印刷ユニット60に対して移動させられており、これにより、取り付けられるカバー66を支持したキャリヤエレメント16は今や印刷ユニット60の前方に位置決めされており、直接引き渡され、取り付けられることができる。図6Cにおいて、搬送装置10は、カバーが下側の転移胴64に取り付けられることができるように印刷ユニット60に対して搬送方向58に移動させられている。図6Dにおいて、カバーが上側の転移胴64に取り付けられることができるように、搬送装置10は印刷ユニット60に対して搬送方向58に移動させられている。同じステップが、上側の版胴62のために行われる。図6Eは最後に、印刷ユニット60の上方のパーキング位置における搬送装置10を示している。この位置においては、印刷ユニット60は、搬送装置10によって邪魔されることなく自由にアクセス可能である。
【0026】
図7は、印刷ユニット60における胴のためのスリーブ状カバー18のための搬送装置10の第2の択一的な有利な実施形態を示す一連の図A〜Hを含んでいる。図7Aは、並進エレメント14と、板状の刷版をスリーブ状カバーに取り付けるための装置30と、板状の刷版をスリーブ状カバーから取り外すための装置70とを含む搬送装置10を示している。スリーブ状カバー18は、キャリヤエレメント16に取り付けられ、キャリヤエレメント16から取り外されることができる。図7A〜7Hにおいて、以下の状況は印刷機の停止中におけるスリーブ状カバーの交換のために示されている:新たな刷版を備えた新たなフォーマットのカバー、すなわち新たな刷版カバー72、古い刷版を備えた古いフォーマットのカバー、すなわち古い刷版カバー74、新たなブランケットを備えた新たなフォーマットのカバー、すなわち新たなブランケットカバー76、古いブランケットを備えた古いフォーマットカバー、すなわち古いブランケットカバー78。これらの種々異なるカバーは、キャリヤエレメント16上に滑り嵌められるか、キャリヤエレメント16から印刷機60における胴に引き渡されることができる。図7Aにおいて、空のキャリヤエレメント16は印刷ユニット60の版胴62の軸に関連させられ、これにより、古い刷版カバー74は、胴から取り外され、キャリヤエレメント16上に配置されることができる(図7B参照)。次いで、並進エレメント14は、図7Cに示したように新たな刷版カバー72が版胴62の前方に位置決めされるように、移動方向80に移動させられる。図7Dに示したように、新たな刷版カバー72は、搬送装置10から取り外され、印刷ユニット60の版胴に引き渡される。同時に、図7Dに示されているように、古いブランケットカバー78が転移胴64から取り外され、キャリヤエレメント16によって収容されることができるように、空のキャリヤエレメント16が印刷ユニット60の転移胴64の位置の前方に位置決めされる(図7E参照)。搬送装置10が方向80に移動させられた後、図7Fに示したように新たなブランケットカバー76は印刷ユニット60の転移胴の前方に到達し、これにより、これらのカバーは転移胴64に取り付けられることができる(図7G参照)。図7Hは最後に、印刷ユニット60への妨害されないアクセスを提供するために並進エレメント14のキャリヤエレメント16が非作動位置へ移動させられた状況を示している。板状の刷版のスリーブ状カバーへの取付け及びスリーブ状カバーからの取外しは、印刷機が運転している間に行われることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】ウェブ輪転印刷機に関連した搬送装置の有利な実施形態を示しており、
【図2】スリーブ状カバーのための本発明による搬送装置のキャリヤエレメントの実施形態を示している。
【図3】スリーブ状カバーを印刷機の版胴からキャリヤエレメントに取り外す作業の図を示している。
【図4】板状の刷版をスリーブ状カバーに収容する方法の概略図を示している。
【図5】刷版の曲げられた縁部がどのようにスリーブ状カバーの溝に挿入されるかの概略図を示している。
【図6】スリーブ状カバーのための本発明による搬送装置の第1の有利な実施形態を説明するための一連の図A〜Fを示している。
【図7】スリーブ状カバーのために本発明による搬送装置の第2の択一的な有利な実施形態を説明するための一連の図A〜Jを示している。
【符号の説明】
【0028】
10 搬送装置、 12 ウェブ印刷機、 14 並進エレメント、 16 キャリヤエレメント、 18 スリーブ状カバー、 20 ウェブ、 22 スプライサ、 28 乾燥装置、 30 取り付けるための装置、 32 キャリヤアーム、 34 胴、 36 引渡し方向、 38 軸線、 40 側壁、 44 刷版、 46 溝、 48 縁部、 50 マンドレル、 52 圧力ローラ、 56 ロープウィンチ、 58 移動方向、 60 印刷ユニット、 62 版胴、 64 転移胴、 66 収容されるカバー、 68 取り外されるカバー、 70 取り外すための装置、 72 新たな刷版カバー、 74 古い刷版カバー、 76 新たなブランケットカバー、 78 古いブランケットカバー、 80 移動方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷機(12)の印刷ユニット(60)における胴のためのスリーブ状カバー(18)のための搬送装置(10)であって、並進エレメントと、スリーブ状カバー(18)のための多数のキャリヤエレメント(16)とが設けられており、該キャリヤエレメント(16)が並進エレメント(14)に収容されている形式のものにおいて、
並進エレメント(14)の移動によりキャリヤエレメントの少なくとも1つのグループが印刷機(12)の胴の近傍に位置決めされ、これにより、前記グループのキャリヤエレメント(16)に収容されたスリーブ状カバー(18)がキャリヤエレメント(16)から胴へ直接に引渡し可能であるか、又は胴に収容されたスリーブ状カバー(18)が前記グループのキャリヤエレメント(16)に直接に引渡し可能であることを特徴とする、搬送装置。
【請求項2】
少なくとも1つの、板状の刷版(44)をスリーブ状カバー(18)に取り付けるための装置(30)が、並進エレメント(14)の少なくとも1つの位置に設けられている、請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
前記取り付けるための装置(30)が、少なくとも1つの加熱エレメント及び/又は圧力エレメントを含んでいる、請求項2記載の搬送装置。
【請求項4】
少なくとも1つの、板状の刷版(44)をスリーブ状カバー(18)から取り外すための装置(70)が、並進エレメント(14)の1つの位置に設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の搬送装置。
【請求項5】
前記取り外すための装置(70)が、少なくとも1つの吸引装置を含んでいる、請求項4記載の搬送装置。
【請求項6】
搬送装置(10)が、板状の刷版(44)をスリーブ状カバー(18)に取り付けるための装置(30)を含み、該取り付けるための装置(30)が、印刷機(12)における印刷材料のウェブ(20)の通路に組み込まれており、かつ/又は搬送装置(10)が、板状の刷版(44)をスリーブ状カバー(18)から取り外すための装置(70)を含み、該取り外すための装置(70)が、印刷機(12)における印刷材料のウェブ(20)の通路に組み込まれている、請求項1記載の搬送装置。
【請求項7】
並進エレメント(14)が閉ループ搬送路を有している、請求項1から6までのいずれか1項記載の搬送装置。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか1項記載の少なくとも1つの搬送装置(10)が設けられていることを特徴とする、印刷機。
【請求項9】
並進エレメント(14)に収容されておりかつスリーブ状カバー(18)を支持するように設計された多数のキャリヤエレメント(16)を使用して印刷機(12)の印刷ユニット(60)における胴のためのスリーブ状カバー(18)を変更する方法において、
−印刷ユニット(60)においてスリーブ状カバー(18)を支持している胴の前方に空のキャリヤエレメント(16)のグループを位置決めし、
−スリーブ状カバー(18)を取り外し該スリーブ状カバーを空のキャリヤエレメント(16)へ直接に引き渡し、
−スリーブ状カバー(18)を収容するためのキャリヤエレメント(16)の別のグループを胴の前方に位置決めし、
−スリーブ状カバー(18)を胴に直接に引き渡して取り付ける
ことを特徴とする、印刷機の印刷ユニットにおける胴のためのスリーブ状カバーを変更する方法。
【請求項10】
転移胴スリーブ(76,78)及び転移胴(64)のために前記ステップを行い;
板状の刷版(44)を備えたスリーブ状カバー(18)及び版胴のために前記ステップを行うことを特徴とする、請求項9記載のスリーブ状カバーを変更する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図6e】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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【図7e】
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【図7f】
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【図7g】
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【図7h】
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【公表番号】特表2006−528565(P2006−528565A)
【公表日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521419(P2006−521419)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【国際出願番号】PCT/EP2004/007358
【国際公開番号】WO2005/014287
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(594141705)ゴス インターナショナル モンタテール ソシエテ アノニム  (41)
【氏名又は名称原語表記】Goss International Montataire、S.A 
【住所又は居所原語表記】Square H.Marinoni、F−60761、Montataire、France
【Fターム(参考)】