説明

スルフィド類用消臭剤組成物

【課題】スルフィド類に由来する悪臭に対して特異的に作用し、その臭いを消去あるいは軽減することのできる消臭剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)ポリフェノール又はその重合体と、(B)過炭酸ナトリウム又は過酸化水素とを含有するスルフィド類用消臭剤組成物とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スルフィド類用消臭剤組成物に関する。より詳細には、本発明は、悪臭源であるスルフィド類に対して特異的に作用してその臭いを消去あるいは軽減するスルフィド類用消臭剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生活の多様化、生活程度の向上、意識の変化・向上などに伴い、身の周りの様々な点に注意が向けられるようになった。その一つに、様々な悪臭の存在がある。その悪臭の主要成分として、アンモニア、尿素、インドール、スカトール、アミン類などの含窒素化合物、メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルスルフィドなどの含硫黄化合物、酪酸などの低級脂肪酸などが知られている。それら悪臭を消去あるいは軽減するために使用される消臭剤について多数の報告がある。
【0003】
例えば、多種類のポリフェノール化合物混合物を含む植物抽出液を消臭剤とする報告がある(例えば、特許文献1参照)。この消臭剤は、それなりの消臭効果を示すが、十分な消臭効果を示すとはいえないものが多く、その点で改善される余地が残されている。
その点を改善した消臭剤組成物として、ポリフェノール化合物をアルカリ性を示す溶媒中、酸素分子共存下で、反応時のpH値が6.5以上で反応して得られた有色の化合物を有効成分とする消臭剤組成物が報告されている(特許文献2参照)。この消臭剤組成物は、一度消臭剤組成物を調製すれば、長い時間が経過しても消臭能が維持され、しかも、特に含窒素化合物や含硫黄化合物などの悪臭成分に対して優れた消臭効果を有することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−319051号公報
【特許文献2】特開2004−167218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの消臭剤組成物はスルフィド類に対する消臭効果は充分ではない。
そこで、本発明は、特にスルフィド類に由来する悪臭に対して特異的に作用し、その臭いを消去あるいは軽減することのできる消臭剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリフェノール化合物と特定の酸化剤とを組み合わせると、スルフィド類の消臭効果が高まることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の課題は、下記(1)〜(6)により達成される。
(1)(A)ポリフェノール又はその重合体と、(B)過炭酸ナトリウム又は過酸化水素とを含有することを特徴とするスルフィド類用消臭剤組成物。
(2)前記ポリフェノールの重合体が、ポリフェノールをアルカリ性溶媒中で反応させて得られる分子量が10000以下の化合物であることを特徴とする前記(1)に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
(3)前記A成分と前記B成分との配合比が、1:0.1〜1:1000(質量比)であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
(4)前記A成分がポリフェノールの重合体であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
(5)前記ポリフェノールの重合体が、茶抽出物をアルカリ性溶媒中で反応させた化合物であることを特徴とする前記(4)に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
(6)前記ポリフェノールが、コーヒー抽出物、茶抽出物、没食子酸からなる群から選択される1種以上であることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、悪臭成分の中でも、特にジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジメチルトリスルフィドなどのスルフィド類に由来する悪臭成分に対して優れた消臭効果がある消臭剤組成物を提供できる。従って、トイレ、生ゴミ、体臭などのスルフィド類に由来する悪臭成分に対して優れた消臭効果をもたらすことができるため、日常の生活において感じられる悪臭を消去あるいは軽減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のスルフィド類用消臭剤組成物は、(A)ポリフェノール又はその重合体と、(B)過炭酸ナトリウム又は過酸化水素とを含有するものである。
【0010】
<ポリフェノール又はその重合体(A)>
まず、本発明のスルフィド類用消臭剤組成物を調製する原料であるポリフェノールについて説明する。本発明で使用されるポリフェノールとは、同一ベンゼン環に二個以上の水酸基が水素原子と置換されている化合物を意味し、その配糖体もポリフェノールとして含む。本発明で使用されるポリフェノールは特に限定されないが、その中でも、ヒドロキノンおよびo−ジフェノール構造を有するポリフェノールが好ましい。なお、o−ジフェノール構造とはベンゼン環に直接水酸基が置換されており、しかもその水酸基が隣接しているときの構造を意味する。
【0011】
ポリフェノールの具体例としては、例えば、アピゲニン、アピゲニン配糖体、アカセチン、イソラムネチン、イソラムネチン配糖体、イソクエルシトリン、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、エスキュレチン、エチルプロトカテキュ酸塩、エラグ酸、カテコール、ガンマ酸、カテキン、ガルデニン、ガロカテキン、カフェ酸、カフェ酸エステル、クロロゲン酸、ケンフェロール、ケンフェロール配糖体、ケルセチン、ケルセチン配糖体、ケルセタゲニン、ゲニセチン、ゲニセチン配糖体、ゴシペチン、ゴシペチン配糖体、ゴシポール、4−ジヒドロキシアントラキノン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、シアニジン、シアニジン配糖体、シネンセチン、ジオスメチン、ジオスメチン配糖体、3,4’−ジフェニルジオール、シナピン酸、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、スピナセチン、タンゲレチン、タキシホリン、タンニン酸、ダフネチン、チロシン、デルフィニジン、デルフィニジン配糖体、テアフラビン、テアフラビンモノガレート、テアフラビンビスガレート、トリセチニジン、ドーパ、ドーパミン、ナリンゲニン、ナリンジン、ノルジヒドログアヤレチック酸、ノルアドレナリン、ヒドロキノン、バニリン、パチュレチン、ハーバセチン、バニリルアルコール、バニトロープ、バニリンプロピレングリコールアセタール、バニリン酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン酸、ビスフェノールA、ピロカテコール、ビテキシン、4,4’−ビフェニルジオール、4−t−ブチルカテコール、2−tert−ブチルヒドロキノン、プロトカテキュ酸、フロログルシノール、フェノール樹脂、プロシアニジン、プロデルフィニジン、フロレチン、フロレチン配糖体、フィゼチン、フォリン、フェルバセチン、フラクセチン、フロリジン、ペオニジン、ペオニジン配糖体、ペルオルゴニジン、ペルアグゴニジン配糖体、ペチュニジン、ペチュニジン配糖体、ヘスペレチン、ヘスペレジン、没食子酸、没食子酸エステル(没食子酸ラウリル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル)、マンジフェリン、マルビジン、マルビジン配糖体、ミリセチン、ミリセチン配糖体、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、メチルアトラレート、4−メチルカテコール、5−メチルカテコール、4−メトキシカテコール、5−メトキシカテコール、メチルカテコール−4−カルボン酸、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、モリン、リモシトリン、リモシトリン配糖体、リモシトロール、ルテオリン、ルテオリン配糖体、ルテオリニジン、ルテオリニジン配糖体、ルチン、レゾルシン、レスベラトロール、レゾルシノール、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジンなどが挙げられる。これらのポリフェノールは、それぞれ単独で用いても良いし、2種以上混合して用いても良い。
また、上記ポリフェノールは、公知の方法により調製できるが、市販品を購入しても良い。また、合成により調製しても良い。さらには、植物から調製した高濃度ポリフェノール画分を使用することもできる。
【0012】
また、本発明では、ポリフェノールを含む植物抽出物を使用することもできる。
植物抽出物の例としては、例えば、アロエ、アニスシード、エルダー、エレウテロコック、オオバコ、オレンジフラワー、オールスパイス、オレガノ、カノコソウ、カモミル、カプシカムペッパー、カルダモン、カシア、ガーリック、キャラウエイシード、クローブ、クミンシード、コーラ、コリアンダーシード、五倍子、サフラン、サンショウ、ジュニパーベリー、シナモン、ジンジャー、スター・アニス、セント・ジョーンズ・ウオルト、セロリーシード、セイボリー、セサミ(ゴマ)、ダイオウ、タラゴン、ターメリック、チィスル、デイルシード、ナツメグ、ネットル、ハイビスカス、ハマメリス、バーチ、バジル、ビター・オレンジ、フェンネル、プリムローズ、フェヌグリーク、ベルベナ、ベイローレル、ホップ、ボルドー、ホースラデイッシュ、ポピーシード、没食子、マリーゴールド、マロー、マジョラム、マスタード、ミルフォイル、ミントリーブス、メリッサ、メース、リンデン、リンドウ、ローズヒップ、ローズマリー、マンネンロウ、ひまわり種子、ブドウ果皮、リンゴ、ニンジン葉、バナナ、イチゴ、アンズ、モモ、プラム、パイナップル、ナシ、カキ、サクランボ、パパイヤ、マンゴー、アボガド、メロン、ビワ、イチジク、キウイ、プルーン、ブルーベリー、ブラックベリー、ラスベリー、ツルコケモモ、コーヒー豆、カカオ豆、ブドウ種子、グレープフルーツ種子、ペカンナッツ、カシューナッツ、クリ、ココナッツ、ピーナツ、クルミ、緑茶葉、紅茶葉、ウーロン茶葉、タバコ、シソ葉、ニワタイム、セージ、ラベンダー、スペアミント、ペパーミント、サントリソウ、ヒソップ、メボウキ、マリーゴールド、タンポポ、アーチチョーク、ドイツカミルレ、キンミズヒキ、カンゾウ、アニス、ノコギリソウ、ユーカリ、ワームウッド、香油、シシウド、コロハ、シシトウガラシ、ウイキョウ、トウガラシ、コエンドロ種子、ヒメウイキョウ種子、ウイキョウ種子、ショウガ、西洋ワサビ、マヨラナ、ハナハッカ、カラシ、パセリ、コショウ、セイヴォリー、タラゴン、ウコン、ワサビ、イノンド種子、柑橘果実などから得られる抽出物が挙げられる。これらの植物抽出物は、それぞれ単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0013】
また、本発明では、ポリフェノールから調製される重合体を使用することができる。ポリフェノールの重合体は、ポリフェノールをアルカリ性溶媒中で反応させて得ることができる。
アルカリ性を示す溶媒は、公知のものであり、代表的にはアルカリ性物質を水などの溶媒に溶解させたアルカリ性物質含有溶媒である。
アルカリ性物質としては、特に限定されないが、具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸グアニジン等の炭酸塩;もしくは炭酸水素塩;ホウ酸カリウム、ホウ酸ナトリウム等のホウ酸塩;珪酸カリウム、1号珪酸ナトリウム、2号珪酸ナトリウム、3号珪酸ナトリウム、オルト珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム等の珪酸塩;リン酸1水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウムなどが挙げられる。
【0014】
これらのアルカリ性物質の単独あるいは複数を溶解させる溶媒としては、水や種々の含水溶剤が好ましい溶媒として挙げられる。また、これらアルカリ性物質と酸とを用いた所謂アルカリ性緩衝液を溶媒として使用しても良い。
上記溶媒は通常アルカリ性を示し、反応前はアルカリ性であるが、消臭剤組成物の出発物質など、溶媒中に共存させる物質およびその添加量によっては弱酸性を示すときがある。すなわち、反応前の溶媒は必ずアルカリ性であり、かつ上記消臭剤組成物を得る際、反応開始後の反応系の溶媒のpHが6.5以上となると好ましい結果が得られる。特に反応中のpH7〜13とすることが好ましく、さらにはpH8〜13とすることが好ましい。反応中の反応系内のpHが6.5を下回ると、好ましい消臭効果を有する消臭剤組成物をもたらすことができず、逆に、あまりにも高いpH(pH14付近)とすると、消臭剤組成物を取り扱う際に注意が必要であり、不都合である。
【0015】
反応時の温度は、0℃〜溶剤リフラックス温度であれば良いが、60℃以上の高温で反応させると、溶存酸素量が大きく低下してしまい消臭有効成分の生成効率が著しく低下することに加え、生成した消臭有効成分の熱による分解も生じる可能性もあり好ましくない。従って、0℃〜60℃で反応させるのが好ましく、より好ましくは0℃〜40℃、更に好ましくは0〜25℃で反応させれば効率良く消臭有効成分を得ることができる。しかしながら、反応温度を60℃以上の高温で反応させても、それ以降、反応液を低温にして攪拌等の手段によって酸素を供給すれば有効な消臭剤組成物を生成させることができる。
本発明では、ポリフェノールは短時間で反応させるのが好ましいが、実用的な点からでは、数分(2分)〜24時間程度、反応させることによりポリフェノール重合体を調製することができる。特に10分〜9時間程度反応させるのが好ましく、更に好ましくは10分〜7時間反応させるのが良い。
上記ポリフェノール重合体を調製する反応に際しては、特に加圧する必要はないが、加圧しても良い。また反応に際しては酸素が存在してもよく、さらにアミノ酸を含んでもよい。
【0016】
本発明で調製されたポリフェノール重合体は、有色化合物を含む。この有色化合物は消臭有効成分としての役割を果たす。得られたポリフェノール重合体の分子量は、反応前の出発物質であるポリフェノールの分子量を超え、かつ10000以下であることが好ましい。
【0017】
本発明において、ポリフェノール又はその重合体として特に限定されないが、没食子酸、生コーヒー豆抽出物、茶抽出物、これら植物抽出物の重合体等を用いることが好ましく、特に茶抽出物をアルカリ性溶媒中で反応させた重合体を用いることが好ましい。
【0018】
<過炭酸ナトリウム及び過酸化水素(B)>
本発明のスルフィド類用消臭剤組成物は、必須成分として過炭酸ナトリウム又は過酸化水素を含む。
本発明の消臭剤組成物でかかる優れた効果が得られる原因の詳細は、必ずしも明らかではないが、過炭酸ナトリウム又は過酸化水素を上記ポリフェノール又はその重合体と混合させることで、スルフィド類に対する効果が相乗的に高まると考えられる。過炭酸ナトリウムと過酸化水素はそれぞれを単独で使用しても良いし、混合して使用しても良い。
【0019】
<消臭剤組成物の調製>
上記ポリフェノール又はその重合体(A成分)と上記過炭酸ナトリウム又は過酸化水素(B成分)との配合比は、消臭剤組成物中、1:0.1〜1:1000(質量比)であることが好ましく、1:1〜1:100(質量比)であることがより好ましく、1:5〜1:50(質量比)であることが最も好ましい。
A成分とB成分との配合比が前記範囲内であると、本発明の効果を良好に得ることができる。
【0020】
本発明において、反応系内に、金属イオンあるいは金属イオンを放出する金属塩を共存させて反応させると、さらに高い消臭活性と安定性がより高まった、より優れた消臭剤組成物を得ることができる。
好ましい金属イオンは、銅イオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、銀イオン、スズイオン、アルミニウムイオン、マンガンイオンが挙げられる。
金属イオンを放出する化合物の例として、以下のものを挙げることができる。例えば、塩化銅、フッ化銅、硫酸銅、硝酸銅、水酸化銅、クエン酸銅、グルコン酸銅、アスパラギン酸銅、グルタミン酸銅、銅クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィル等の銅化合物;塩化亜鉛、フッ化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、水酸化亜鉛、クエン酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、グルタミン酸亜鉛、リン酸亜鉛、乳酸亜鉛等の亜鉛化合物;塩化カルシウム、水酸化カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、L−グルタミン酸カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、パントテン酸カルシウム、ピロリン酸二水素カルシウム、プロピオン酸カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム、エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム等のカルシウム化合物;塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、L−グルタミン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等のマグネシウム化合物;酸化銀等の銀化合物; 塩化スズ、酢酸スズ、フッ化スズ等のスズ化合物;塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酢酸アルミニウム、ホウ酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム等のアルミニウム化合物;過マンガン酸カリウム等の過マンガン酸塩、硫酸マンガン等のマンガン化合物などが挙げられる。また二酸化チタン等のチタン化合物も使用することができる。
金属イオンの添加量としては、反応の状況により異なるが、反応液中の金属イオンの濃度が0.00001mM〜100mMとなるように添加することが好ましく、より好ましくは0.00005mM〜10mMであり、さらに好ましくは0.1mM〜5mMである。
【0021】
また、本発明の消臭剤組成物を調製する際には、反応系内にはすでに慣用されている配合剤を共存させておいても良い。
【0022】
このようにして得られた消臭有効成分を含む反応液をそのまま消臭剤組成物として使用できる。また、必要に応じて、消臭有効成分を含む反応液をさらに濃縮するなどの方法により、消臭有効成分の含量が高い消臭剤組成物を得ることができる。さらには、消臭有効成分を含む反応液から減圧乾燥法や凍結乾燥法等の公知の方法によって液体成分を除去し、固体状の消臭剤組成物を得ることができる。あるいは任意の担体、例えば液体、固体、ゲル状物質に担持させて消臭剤組成物としても良い。
【0023】
ここで、液体の好ましい例として、水、含水アルコール、低級アルコール(メタノール、エタノール、ブタノール、プロパノールなど)、ポリオール系有機溶媒(エチレングリコール、プロピレングリコールなど)、ベンジルアルコール、グリセロール、モノグリセリド、ジグリセリド、動植物油、精油などが挙げられる。
【0024】
好ましい固体として、デキストリン、シクロデキストリン、ブドウ糖、乳糖、澱粉等の糖類;プラスチック粒子や発泡プラスチック等のプラスチック担体;シリカゲル粒子、珪藻土、活性白土、バーミキュライト、アルミナ、ゼオライト、パーライト、粘土鉱物、素焼き、セラミックス、金属、ガラス、活性炭などの無機物粒子;吸水性ポリマー;そば殻、糠殻、おがくず、これらの焼成物等の天然系担体;繊維、繊維塊、繊維束、不織布、編物、繊維製品、パルプ、紙、紙製品(ダンボール、ハニカム等)などの繊維系担体;クラウンエーテル、クリプタント、シクロファン、カリックスアレン等の合成分子: など多孔性を有する担体が挙げられる。ここでの「多孔性を有する」とは、担体自身が多孔性である場合と、担体間に無数の空隙を有する場合との双方を含む。
【0025】
ゲル状物質の例として、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、架橋ポリアクリル酸、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アクリル酸ソーダ、寒天、ゼラチン、ペクチン、ファーセラン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ジュランガム、コラーゲン等の水性ゲル化剤;金属石鹸、ジベンジリデンソルビトール等の油性ゲル化剤があげられ、これらは単独であるいは組み合わせて使用することができる。
【0026】
本発明の消臭剤組成物を担体に担持させる方法として、消臭剤組成物を溶液の状態とし、担体に塗布、含浸、噴霧等の手段により付着させ、次いで乾燥(例えば、60℃で12時間、風乾)する方法を例として挙げることが出来る。
本発明の消臭剤組成物は、担持させる以外に、ゼラチン、アラビアガム、アルギン酸ソーダ、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、パラフィンワックス等を用い、公知の方法でカプセル化して使用しても良い。
【0027】
また、特に本発明の消臭剤組成物を溶液の形態で使用する場合、溶液中の溶存酸素の量をできるだけ除去すると、溶液中での本発明品の保存安定性が飛躍的に向上し都合が良い。
溶液中の溶存酸素の量をできるだけ除去する方法としては公知の方法を使用すれば良く、具体的には溶液を減圧状況下に保存する方法、脱気処理を施す方法、窒素ガスやアルゴンガスにて置換する方法やそれらガス雰囲気下にて処理する方法などが挙げられる。
【0028】
消臭剤組成物を固体の状態で使用する場合、潮解性または高吸湿性を有する化合物を消臭剤組成物と共存させると、これら化合物が効率良く大気中の水分を吸収することから、消臭剤組成物に適した反応の場を提供し、消臭剤組成物の消臭効果発現にとってより好ましい。
潮解性、高吸湿性を有する化合物の例としては、空気中の水分によって潮解性を示す、又は、空気中の水分を強く吸収する性質を示す塩類、アルカリ類などが用いられ、特に潮解性または高吸湿性を有する塩類が実用的である。
具体的には、例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マグネシウムアンモニウム、塩化マグネシウムナトリウム、塩化マグネシウムカリウム、塩化マンガン、塩化マンガンカリウム、塩化アンチモン、塩化コバルトアンチモン、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化ビスマス、塩化ベリリウム、臭化カルシウム、臭化亜鉛、臭化銅、臭化鉄、臭化コバルト、臭化カドミウム、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化鉄、ヨウ化ニッケル、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸マグネシウム、硝酸アンモニウム、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硝酸ベリリウム、硝酸マグネシウム、硝酸マンガン、硝酸セリウム、硝酸セリウムアンモニウム、硝酸鉄、硝酸銅、塩素酸リチウム、塩素酸カルシウム、塩素酸マグネシウム、塩素酸亜鉛、塩素酸カドミウム、塩素酸コバルト、塩素酸銅、炭酸カリウム、硫酸リチウム、硫酸亜鉛アンモニウム、硫酸アンチモン、硫酸鉄、硫酸カドミウムアンモニウム、チオ硫酸アンモニウム、リン酸カリウム、亜リン酸アンモニウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸ヒドラジウム、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウム、過マンガン酸カルシウム、過マンガン酸ストロンチウム、過マンガン酸マグネシウム、過マンガン酸亜鉛、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。これらは、1種で使用することもでき、また2種以上を併用しても良い。
これら潮解性、高吸湿性を有する化合物の共存最適量は、化合物の種類や適用する環境、用途によって大きく異なるため一概には決められないが、消臭剤組成物に対して0.1〜10倍重量を例として挙げることができる。
【0029】
本発明においては、上記方法により得られた消臭剤組成物に、市販されている各種の配合剤を添加することができる。配合剤としては、例えば、増量剤、抗酸化剤、色素、公知の消臭剤、界面活性剤、香料、安定化剤、抗菌剤、吸湿剤(塩化カルシウム、高吸水性高分子等)、賦形剤(乳糖等)、消泡剤などが挙げられる。
これらを単独あるいは2種以上を組み合わせて本発明の消臭剤組成物に配合することができ、特徴のある消臭剤を調製することができる。特に抗菌剤を消臭剤組成物に配合すると消臭効果が相乗的に増加するので、これに他の配合剤を併用して配合剤の機能を引き出し、より特徴のある消臭剤を調製することが可能となる。上記配合剤の配合量は所期の目的を達成できる量であれば、特に限定されない。
【0030】
増量剤としては、糖類、多糖類、加工澱粉、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、レシチン等がある。
【0031】
抗酸化剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、クエン酸、ビオフラボ酸、グルタチオン、セレン、リコペン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC等の他、ピロロピロール誘導体や各種植物からの抽出物から得られる遊離基スカベンジャー(free radical scavengers)、スーパーオキサイドディスムターゼやグルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化特性を有する酵素などが知られている。
【0032】
色素としては、染料、レーキ、有機顔料などの有機合成色素(タール色素)、天然色素、無機顔料などが知られており、具体的には、ハイビスカス色素、ハクルベリー色素、プラム色素、ノリ色素、デュベリー色素、ブドウ果汁色素、ブラックベリー色素、ブルーベリー色素、マルベリー色素、モレロチェリー色素、レッドカーラント色素、ローガンベリー色素、パブリカ粉末、麦芽エキス、ルチン、フラボノイド、アカキャベツ色素、アカダイコン色素、アズキ色素、ウコン色素、オリーブ茶、カウベリー色素、クロレラ粉末、サフラン色素、シソ色素、ストロベリー色素、チコリ色素、ペカンナッツ色素、ベニコウジ色素、ベニバナ色素、ムラサキイモ色素、ラック色素、スピルリナ色素、タマネギ色素、タマリンド色素、トウガラシ色素、クチナシ色素、シコン色素、シタン色素、オキアミ色素、オレンジ色素、ニンジンカロテン、カルメル、鉄クロロフィリンナトリウム、リボフラビン、ノルビキシンカリウム、ノルビキシンナトリウム、アラマンス、エリスロシン、ニューコクシン、フロキシンB、ローズベンガル、アシッドレッド、クートラジン、サンセットイエロー、ファストグリーン、ブリリアントブルー、インジゴカルミン、レーキレッドC、リソールレッド、ローダミン、フロキシン、インジゴ、ポンソー、オレンジI、スダンブルーなどが知られている。無機顔料としては、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、カオリン、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、ベンガラ、酸化鉄、群青、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、フォトクロミック顔料、微粒子複合粉体(ハイブリットファインパウダー)、合成マイカなどが挙げられる。
【0033】
抗菌剤としては安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ツヤプリシン、ウド抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、しらこたん白抽出物、酵素分解ハトムギ抽出物等がある。
【0034】
公知の消臭剤としては、たとえば、硫酸第一鉄などの硫酸鉄や塩酸鉄などの脱硫作用による消臭剤、酸性剤、アルカリ性剤、酸化剤、漂白剤、オゾンなどの化学反応作用による消臭剤;付加剤としての(メタ)アクリル酸エステル、マレイン酸エステルなどや縮合剤としてのグリオキシザールなどの付加・縮合作用による消臭剤;両性イオン交換樹脂、カチオン性イオン交換樹脂、アニオン性イオン交換樹脂などのイオン交換作用による消臭剤;アルカリ性または酸性添着活性炭、活性炭と化学反応剤との混合物などの薬剤添着吸着作用による消臭剤;中性活性炭、繊維化炭素吸着剤、ゼオライト、活性白土などの多孔質の吸着剤などの吸着作用による消臭剤;消化酵素や口内善玉菌LS−1乳酸菌、酵母、土壌細菌などが生産する酵素あるいはそれら菌自体などの酵素作用による消臭剤;クロラミンT、パラベン系、フェノール系などの防腐・殺菌作用による消臭剤;柿ポリフェノール、茶カテキン、ローズマリー抽出物、竹抽出物、ウーロン茶抽出物、紅茶抽出物、緑茶抽出物、ヨモギ抽出物、ウラジロガシ葉抽出物、米糠・大豆焙煎抽出物などのポリフェノール系消臭剤等が挙げられ、その他、サイクロデキストリン、シャンピニオンエキス、ルイボス抽出物、鉄クロロフィンナトリウム、活性炭、ゼオライト等が挙げられる。
【0035】
界面活性剤としては、ノニオンタイプ(ポリオキシエチレンアルキルエーテルや脂肪酸アルキロールアミドなど)、アシルグルタミン酸タイプなどを挙げることができ、これらの界面活性剤を1種または2種以上組み合わせて用いることが好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテルの例としては、ポリオキシエチレンステアリル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油などが挙げられる。脂肪酸アルキロールアミドの例としては、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが挙げられる。アシルグルタミン酸タイプとしては、炭素数12〜18の飽和及び不飽和脂肪酸、これらの混合物であるヤシ油脂肪酸、硬化ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸などのグルタミン酸エステルが挙げられ、具体的には、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸・硬化牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウムなどが挙げられる。
【0036】
また、香料(フレーバーあるいはフレグランス)を消臭剤組成物に配合しても良い。その結果、基質特有の異臭をマスキングすることができ、しかも心地良い香気を付与することもできる。
香料の配合量は、採用されるポリフェノールやその重合体、過炭酸ナトリウムや過酸化水素、消臭剤組成物の適用対象、使用方法などにより変動するが、通常消臭剤組成物に対して重量で0.001〜500倍とすることが好ましい。
【0037】
本発明に用いられるフレーバーとしては、エステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アセタール類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、フラン類、炭化水素類、酸類などの合成香料、および、天然香料などが挙げられる。
【0038】
上記の合成香料においてエステル類としては、例えば、アクリル酸エステル(メチル、エチル、等)、アセト酢酸エステル(メチル、エチル、等)、アニス酸エステル(メチル、エチル、等)、安息香酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、ゲラニル、リナリル、フェニルエチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセイニル、ベンジル、メチル、等)、アントラニル酸エステル(シンナミル、シス−3−ヘキセニル、メチル、エチル、リナリル、イソブチル、等)、N−メチルアントラニル酸エステル(メチル、エチル、等)、イソ吉草酸エステル(アミル、アリル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、テルペニル、リナリル、シンナミル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、ロジニル、等)、イソ酪酸エステル(イソアミル、ゲラニル、シトロネリル、テルペニル、シンナミル、オクチル、ネリル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニキシエチル、ブチル、プロピル、イソプロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、エチル、リナリル、ロジニル、等)、ウンデシレン酸エステル(アリル、イソアミル、ブチル、エチル、メチル、等)、オクタン酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、オクチル、ヘキシル、ブチル、メチル、リナリル、等)、オクテン酸エステル(メチル、エチル、等)、オクチンカルボン酸エステル(メチル、エチル、等)、カプロン酸エステル(アリル、アミル、イソアミル、メチル、エチル、イソブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル、等)、ヘキセン酸エステル(メチル、エチル、等)、吉草酸エステル(アミル、イソプロピル、イソブチル、エチル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シンナミル、フェニルエチル、メチル、等)、ギ酸エステル(アニシル、イソアミル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シトロネリル、シンナミル、シクロヘキシル、テルピニル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、ベンジル、リナリル、ロジニル、等)、クロトン酸エステル(イソブチル、エチル、シクロヘキシル、等)、ケイ皮酸エステル(アリル、エチル、メチル、イソプロピル、プロピル、3−フェニルプロピル、ベンジル、シクロヘキシル、メチル、等)、コハク酸エステル(モノメンチル、ジエチル、ジメチル、等)、酢酸エステル(アニシル、アミル、α−アミルシンナミル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、イソプレギル、イソボルニル、イソオイゲニル、オイゲニル、2−エチルブチル、エチル、3−オクチル、カルビル、ジヒドロカルビル、p−クレジル、o−クレジル、ゲラニル、α−又はβ−サンタリル、シクロヘキシル、シクロネリル、ジヒドロクミニル、ジメチルベンジルカルビニル、シンナミル、スチラリル、デシル、ドデシル、テルピニル、グアイニル、ネリル、ノニル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ブチル、フルフリル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シス−3−ノネニル、シス−6−ノネニル、シス−3,シス−6−ノナジエニル、3−メチル−2−ブテニル、メンチル、ヘプチル、ベンジル、ボルニル、ミルセニル、ジヒドロミルセニル、ミルテニル、メチル、2−メチルブチル、メンチル、リナリル、ロジニル、等)、サリチル酸エステル(アリル、イソアミル、フェニル、フェニルエチル、ベンジル、エチル、メチル、等)、シクロヘキシルアルカン酸エステル(シクロヘキシル酢酸エチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シクロヘキシル酪酸アリル、シクロヘキシルセキサン酸アリル、シクロヘキシルデカン酸アリル、シクロヘキシル吉草酸アリル、等)、ステアリン酸エステル(エチル、プロピル、ブチル、等)、セバチン酸エステル(ジエチル、ジメチル、等)、デカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、メチル、等)、ドデカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、等)、乳酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、等)、ノナン酸エステル(エチル、フェニルエチル、メチル、等)、ノネン酸エステル(アリル、エチル、メチル、等)、ヒドロキシヘキサン酸エステル(エチル、メチル、等)、フェニル酢酸エステル(イソアミル、イソブチル、エチル、ゲラニル、シトロネリル、シス−3−ヘキセニル、メチル、等)、フェノキシ酢酸エステル(アリル、エチル、メチル、等)、フランカルボン酸エステル(フランカルボン酸エチル、フランラルボン酸ンメチル、フランカルボン酸ヘキシル、フランプロピオン酸イソブチル、等)、プロピオン酸エステル(アニシル、アリル、エチル、アミル、イソアミル、プロピル、ブチル、イソブチル、イソプロピル、ベンジル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、テトラヒドロフルフリル、トリシクロデセニル、ヘプチル、ボルニル、メチル、メンチル、リナリル、テルピニル、α−メチルプロピオニル、β−メチルプロピオニル、等)、ヘプタン酸エステル(アリル、エチル、オクチル、プロピル、メチル、等)、ヘプチンカルボン酸エステル(アリル、エチル、プロピル、メチル、等)、ミルシチン酸エステル(イソプロピル、エチル、メチル、等)、フェニルグリシド酸エステル(フェニルグリシド酸エチル、3−メチルフェニルグリシド酸エチル、p−メチル−β−フェニルグリシド酸エチル、等)、2−メチル酪酸エステル(メチル、エチル、オクチル、フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、ベンジル、等)、3−メチル酪酸エステル(メチル、エチル、等)、酪酸エステル(アニシル、アミル、アリル、イソアミル、メチル、エチル、プロピル、オクチル、グアイニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、ネリル、テルペニル、フェニルプロピル、β−フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、ベンジル、ロジニル、等)、ヒドロキシ酪酸エステル(3−ヒドロキシ酪酸のメチル、エチル、メンチル、等)などが使用される。
【0039】
アルコール類としては、例えば、脂肪族アルコール(イソアミルアルコール、イソプレゴール、2−エチルヘキサノール、1−オクタノール、3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、1−デカノール、1−ドデカノール、2,6−ノナジエノール、ノナノール、2−ノナノール、シス−6−ノネノール、トランス−2,シス−6−ノナジエノール、シス−3,シス−6−ノナジエノール、ブタノール、ヘキサノール、シス−3−ヘキセノール、トランス−2−ヘキセノール、1−ウンデカノール、ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−メチル−1−ペンタノール、等)、テルペンアルコール(カルベオール、ボルネオール、イソボルネオール、カルベオール、ピペリトール、ゲラニオール、α−又はβ−サンタロール、シトロネロール、4−ツヤノール、テルピネオール、4−テルピネオール、ネロール、ミルセノール、ミルテノール、メントール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、ネロリドール、ヒドロキシシトロネロール、ファルネソール、ペリラアルコール、ロジノール、リナロール、等)、芳香族アルコール(アニスアルコール、α−アミルシンナミックアルコール、イソプロピルペンジルカルビノール、カルバクロール、クミンアルコール、ジメチルペンジルカルビノール、シンナミックアルコール、フェニルアリルアルコール、フェニルエチルカルビノール、β−フェニルエチルアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、ペンジルアルコール、等)などを好ましく例示することができる。
【0040】
アルデヒド類としては、例えば、脂肪族アルデヒド(アセトアルデヒド、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2,6−ジメチル−5−ヘブタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール,シス−3,シス−6−ノナジエナール、トランス−2,シス−6−ノナジエナール、バレルアルデヒド、プロパナール、イソプロパナール、ヘキサナール、トランス−2−ヘキセナール、シス−3−ヘキセナール、2−ペンテナール、ドデカナール、テトラデカナール、トランス−4−デセナール、トランス−2−トリデセナール、トランス−2−ドデセナール、トランス−2−ウンデセナール、2,4−ヘキサジエナール、シス−6−ノネナール、トランス−2−ノネナール、2−メチルブタナール、等)、芳香族アルデヒド(アニスアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−メチルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、エチルバニリン、クミンアルデヒド、サリチルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、o−,m−またはp−トリルアルデヒド、バニリン、ビベロナール、フェニルアセトアルデヒド、ヘリオトロピン、ベンズアルデヒド、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、p−メトキシシンナミックアルデヒド、p−メトキシペンズアルデヒド、等)、テルペンアルデヒド(ゲラニアール、シトラール、シトロネラール、α−シネンサール、β−シネンサール、ペリラアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、テトラハイドロシトラール、ミルテナール、シクロシトラール、イソシクロシトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ネラール、α−メチレンシトロネラール、マイラックアルデヒド、ベルンアルデヒド、サフラナール、等)などを好ましく挙げることができる。
【0041】
ケトン類としては、例えば、環式ケトン(メントン、イソメントン、カルボン、ジヒドロカルボン、プレゴン、ピペリトン、1−アセチル−3,3−ジメチル−1−シクロヘキセン、シスージャスモン、α−,β−又はγ−イロン、エチルマルトール、シクロテン、ジヒドロヌートカトン、3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、ソトロン、α−,β−,γ−又はδ−ダマスコン、α−,β−又はγ−ダマセノン、ヌートカトン、2−sec−プチルシクロヘキサノン、マルトール、α−,β−又はγ一ヨノン、α−,β−又はγ−メチルヨノン、α−,β−又はγ−イソメチルヨノン、フラネオール、カンファ、等)、芳香族ケトン(アセトナフトン、アセトフェノン、アニシリデンアセトン、ラズベリーケトン、p−メチルアセトフェノン、アニシルアセトン、p−メトキシアセトフェノン、等)鎖式ケトン(ジアセチル、2−ノナノン、ジアセチル、2−ヘブタノン、2,3−ヘプタンジオン、2−ペンタノン、メチルアミルケトン、メチルノニルケトン、β−メチルナフチルケトン、メチルヘブタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、3−オクタノン、2,3−ヘキサンジオン、2−ウンデカノン、ジメチルオクテノン、6一メチル−5−ヘプチン−3−オン、等)などが好ましく例示することができる。
【0042】
アセタール類としては、例えば、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アセトアルデヒドジアミルアセタール、アセトアルデヒドジヘキシルアセタール、アセトアルデヒドプロピレンレグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチル シス−3−ヘキセニルアセタール、ベンズアルデヒドグリセリンアセタール、ベンズアルデヒドプロピレングリコールアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、シトラールエチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、ヘキサナールジメチルアセタール、ヘキサナールジヘキシルアセタール、ヘキサナールプロピレングリコールアセタール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トランス−2−ヘキセナールプロピレングリコールアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、ヘプタナールエチレングリコールアセタール、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトロネラールジメチルアセタール、アンバーセージ(Givaudan社製)、アセト酢酸エチルエチレングリコールアセタールおよび2−フェニルプロパナールジメチルアセタールなどが好ましい例として挙げることができる。
【0043】
フェノール類としては、例えば、オイゲノール、イソオイゲノール、2−メトキシ−4−ビニルフェノール、チモール、カルバクロール、グアヤコールおよびチャビコールなどが好ましく挙げられる。
【0044】
エーテル類としては、例えば、アネトール、1,4−シネオール、1,8−シネオール、ジベンジルエーテル、リナロールオキシド、リモネンオキシド、ネロールオキシド、ローズオキシド、メチルイソオイゲノール、メチルチャビコール、イソアミルフェニルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、フェニルプロピルエーテル、p−クレジルメチルエーテル、バニリルプチルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、シトロネリルエチルエーテル、ゲラニルエチルエーテル、ローズフラン、テアスビラン、デシルメチルエーテルおよびメチルフェニルメチルエーテルなどが好ましい例として挙げられる。
【0045】
ラクトン類としては、例えば、γ−又はδ−デカラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−又はδ−ヘキサラクトン、γ−又はδ−オクタラクトン、γ−又はδ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−2−デセノラクトン、メチルラクトン、5−ヒドロキシ−8−ウンデセン酸δ−ラクトン、ジャスミンラクトン、メンタラクトン、ジヒドロクマリン、オクタヒドロクマリンおよび6−メチルクマリンなどが好ましい例として挙げられる。
【0046】
フラン類としては、例えば、フラン、2−メチルフラン、3−メチルフラン、2−エチルフラン、2,5−ジエチルテトラヒドロフラン、3−ヒドロキシ−2−メチルテトラヒドロフラン、2−(メトキシメチル)フラン、2,3−ジヒドロフラン、メントフラン、フルフラール、5−メチルフルフラール、3−(2−フリル)−2−メチル−2−プロペナール、5−(ヒドロキシメチル)フルフラール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン(フラネオール)、4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン(ソトロン)、2−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン(ホモフラノオール)、5−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチル−2(5H)フラノン(ホモソトロン)、3−メチル−1,2−シクイロペンタンジオン(シクロテン)、2(5H)−フラノン、4−メチル−2(5H)−フラノン、5−メチル−2(5H)−フラノン、2−メチル−3(2H)−フラノン、5−メチル−3(2H)−フラノン、2−アセチルフラノン、2−アセチル−5−メチルフラン、フルフリルアルコール、2−フランカルボン酸メチル、2−フランカルボン酸エチルおよび酢酸フリフリルなどが好ましい例として挙げられる。
【0047】
炭化水素類としては、例えば、α−又はβ−ビザボレン、β−カリオフィレン、p−サイメン、テルピネン、テルピノーレン、カジネン、ファルネセン、リモネン、オシメン、ミルセン、α−又はβ−ピネン、1,3,5−ウンデカトリエンおよびバレンセンなどが好ましい例として挙げられる。
【0048】
また、酸類としては、例えば、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、2−デセン酸、ゲラン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、フェニル酢酸、ピルビン酸、トランス−2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−シス−3−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸およびシクロヘキサンカルポン酸などを好ましく例示することができる。
【0049】
更に、天然香料としては、例えば、アニス、オレンジ、レモン、ライム、マンダリン、プチグレイン、ベルガモット、レモンバーム、グレープフルーツ、エレミ、オリバナム、レモングラス、ネロリ、マジョラム、アンゲリカルート、スターアニス、バジル、ベイ、カラマス、カモミール、キャラウエイ、カルダモン、カッシャ、シナモン、ペパーミント、スペアミント、ハッカ、ペニーロイヤル、ペッパー、シソ、サイプレス、オレガノ、カスカリラ、ジンジャー、パセリ、パインニードル、セージ、ヒソップ、ティートリー、マスタード、ホースラディッシュ、クラリセージ、クローブ、コニャック、コリアンダー、エストラゴン、ユーカリ、フェンネル、グアヤックウッド、ディル、カヤプテ、ワームシード、ピメント、ジュニパー、フェネグリーク、ガーリック、ローレル、メース、ミル、ナッツメグ、スプルース、ゼラニウム、シトロネラ、ラベンダー、ラバンジン、パルマローザ、ローズ、ローズマリー、サンダルウッド、オークモス、シダーウッド、ベチバー、リナロエ、ボアドローズ、パチョリ、ラブダナム、クミン、タイム、イランイラン、バーチ、カプシカム、セロリー、トルーバルサム、ジェネ、インモルテル、ベンゾイン、ジャスミン、カッシー、チョベローズ、レセダ、マリーゴールド、ミモザ、オポポナックス、オリス、バニラ及びリコリスなどが挙げられる。これらの天然香料に含有されている香料成分を使用することもできる。
【0050】
本発明に用いられるフレグランスとしては、炭化水素類、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類及び/又はアセタール類、ケトン類及び/又はケタール類、エーテル類、合成ムスク類、酸類、ラクトン類、エステル類、含ハロゲン化合物、天然香料などが挙げられる。
【0051】
本発明で用いられる炭化水素類は、炭素と水素で構成された揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族炭化水素類、脂環式炭化水素類、テルペン系炭化水素類、芳香族炭化水素類などが例示され、好ましくは1,3,5−ウンデカトリエン、p−サイメン、α−ピネン、α−フェランドレン、β−カリオフィレン、β−ピネン、Δ−カレン、アロオシメン、オシメン、ジヒドロミルセン、ジペンテン、スクラレン、セドレン、テルピネン、テルピノーレン、バレンセン、ビサボーレン、ファルネッセン、ミルセン、リモネン、ロンギフォーレン、アダマンタン、イソロンギフォーレン、カンフェン、グァイエン、ジフェニル、ジフェニルメタン、ビフェニル、3,7−ジメチル−1,3,6−オクタトリエン、4−イソプロピル−1−メチル−2−プロペニルベンゼン、7−メチル−3−メチレン−1,6−オクタジエン、p−エチルスチレン、α−p−ジメチルスチレン、イソプレン、ウンデカトリエン、ウンデカン、オクタデカジエン、オクタデカン、オクタデセン、オクタン、オクテン、クメン、サビネン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、スチレン、デカリン、デカン、テトラデカン、テトラリン、ドデカン、トリデカン、トリデセン、ナフタレン、ノナン、ノネン、ノルボルナン、ノルボルネン、ヘキサデカン、ヘキサン、ヘプタデカジエン、ヘプタデカン、ヘプタデセン、ヘプタン、ペンタデカンが例示され、更に好ましくは1,3,5−ウンデカトリエン、p−サイメン、α−ピネン、α−フェランドレン、β−カリオフィレン、β−ピネン、Δ−カレン、アロオシメン、オシメン、ジヒドロミルセン、ジペンテン、スクラレン、セドレン、テルピネン、テルピノーレン、バレンセン、ビサボーレン、ファルネッセン、ミルセン、リモネン、ロンギフォーレン、アダマンタン、イソロンギフォーレン、カンフェンが例示される。
【0052】
本発明で用いられるアルコール類は、水酸基を持つ揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族アルコール類、脂環式アルコール類、テルペン系アルコール類、芳香族アルコール類などが例示され、好ましくは10−ウンデセノール、1−オクテン−3−オール、2,6−ノナジエノール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、3−オクタノール、3−フェニルプロピルアルコール、L−メントール、n−デシルアルコール、α−ジメチルベンジルアルコール、p−tert−ブチルシクロヘキサノール、p−メチルジメチルベンジルカルビノール、α,3,3−トリメチル−2−ノルボルナンメタノール、α−n−アミルシンナミックアルコール、α−フェンキルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、アニスアルコール、アンバーコア、アンブリノール、イソノニルアルコール、イソフィトール、イソプレゴール、イソボルネオール、エチルリナロール、オクタノール、カルベオール、ゲラニオール、サンタロール、シス−3−ヘキセン−1−オール、シス−6−ノネノール、シトロネロール、ジヒドロ−α−ターピネオール、ジヒドロシトロネロール、ジヒドロミルセノール、ジヒドロリナロール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、シンナミックアルコール、スチラリルアルコール、セドロール、ターピネオール、ターピネン−4−オール、チンベロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロミルセノール、テトラヒドロムゴール、テトラヒドロリナロール、ネロール、ネロリドール、ノナノール、ノニルアルコール、ノポール、ハイドロトロピルアルコール、バクダノール、パチュリアルコール、ファルネソール、フィトール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチルアルコール、フルフリルアルコール、ベチベロール、ペリラアルコール、ベンジルアルコール、マイヨール、ミルセノール、ミルテノール、ラバンジュロール、リナロール、1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキサニル)−ヘキサン−3−オール、1,1−ジメチル−3−フェニルプロパノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−ノネン−3−オール、1−ヘプタノール、1−ペンテン−3−オール、2,2−ジメチル−3−フェニルプロパノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、2,4−ジメチルベンジルアルコール、2,4−ヘキサジエノール、2,5,5−トリメチルオクタハイドロ−2−ナフトール、2,6−ジメチルヘプタン−2−オール、2−イソブチル−4−ハイドロキシ−4−メチルテトラハイドロピラン、2−ウンデカノール、2−オクタノール、2−ノナノール、2−フェニルプロピルアルコール、2−メチル−3−ブテン−2−オール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−2−ブテノール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−ブタノール、2−メチルオクタノール、2−メチルデカノール、2−メトキシ−2−フェニルエチルアルコール、3,3−ジメチル−Δ2,β−ノルボルナン−2−エタノール、3,4,5,6,6−ペンタメチル−2−ヘプタノール、3,6−ジメチルオクタ−3−オール、3,7−ジメチル−1−オクタノール、3,7−ジメチル−7−メトキシオクタ−2−オール、3−ツヤノール、3−ドデカノール、3−ヘプタノール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール、3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−ペンタン−2−オール、3−メチル−5−フェニルペンタノール、3−メチルペンタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、4−ツヤノール、4−メチル−3−デセン−5−オール、5−メチル−2−フェニル−2−ヘキサノール、6,8−ジメチル−2−ノナノール、9−デセノール、9−デセン−1−オール、E.G.モノブチルエーテル、sec−ウンデシリックアルコール、sec−オクチルアルコール、sec−ノニルアルコール、α,α,p−トリメチルフェニルエチルアルコール、α,α−ジメチルフェニルエチルアルコール、α−イソブチルフェニルエチルアルコール、α−ビサボロール、α−プロピルフェニルエチルアルコール、β,γ−ヘキセノール、β−カリオフィレンアルコール、γ−4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−プロパノール、アロオシメノール、アンベストール、イソカンフィルシクロヘキサノール、イソシクロゲラニオール、イソジヒドロラバンジュロール、イソブチルベンジルカルビノール、ウンデカノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、オシメノール、カメコール DH、クミンアルコール、ゲラニルリナロール、サビネンハイドレート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキシルエチルアルコール、シクロメチレンシトロネロール、シス−4−ヘキセン−1−オール、シス−p−イソプロピルシクロヘキシルメタノール、ジヒドロカルベオール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジメチルオクタノール、ジメチルビニルカルビノール、スクラレオール、デカハイドロ−β−ナフトール、テトラヒドロアロオシメノール、トランス−2−オクタノール、トランス−2−ヘキセノール、トランス−3−ヘキセン−1−オール、ネオペンチルグリコール、ハイドロシンナミックアルコール、バニリルアルコール、ピノカルベオール、ブタン−1,3−ジオール、ブタン−1,3−ジオールモノエチルエーテル、ブタン−1,3−ジオールモノブチルエーテル、ブタン−1,3−ジオールモノプロピルエーテル、ブタン−1,3−ジオールモノメチルエーテル、ブタン−2,3−ジオール、ブタン−2,3−ジオールモノエチルエーテル、ブタン−2,3−ジオールモノブチルエーテル、ブタン−2,3−ジオールモノプロピルエーテル、ブタン−2,3−ジオールモノメチルエーテル、ブチレングリコール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ヘキサメチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンタメチレングリコール、ミュゲアルコール、メチルβ−フェニルエチルアルコール、メチルサンデフロールが例示され、更に好ましくは10−ウンデセノール、1−オクテン−3−オール、2,6−ノナジエノール、2−tert−ブチルシクロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、2−ヘプタノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、3−オクタノール、3−フェニルプロピルアルコール、L−メントール、n−デシルアルコール、α−ジメチルベンジルアルコール、p−tert−ブチルシクロヘキサノール、p−メチルジメチルベンジルカルビノール、α,3,3−トリメチル−2−ノルボルナンメタノール、α−n−アミルシンナミックアルコール、α−フェンキルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、アニスアルコール、アンバーコア、アンブリノール、イソノニルアルコール、イソフィトール、イソプレゴール、イソボルネオール、エチルリナロール、オクタノール、カルベオール、ゲラニオール、サンタロール、シス−3−ヘキセン−1−オール、シス−6−ノネノール、シトロネロール、ジヒドロ−α−ターピネオール、ジヒドロシトロネロール、ジヒドロミルセノール、ジヒドロリナロール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノール、シンナミックアルコール、スチラリルアルコール、セドロール、ターピネオール、ターピネン−4−オール、チンベロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロミルセノール、テトラヒドロムゴール、テトラヒドロリナロール、ネロール、ネロリドール、ノナノール、ノニルアルコール、ノポール、ハイドロトロピルアルコール、バクダノール、パチュリアルコール、ファルネソール、フィトール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチルアルコール、フルフリルアルコール、ベチベロール、ペリラアルコール、ベンジルアルコール、マイヨール、ミルセノール、ミルテノール、ラバンジュロール、リナロールが例示される。
【0053】
本発明で用いられるフェノール類は、フェノール性の化合物及びその誘導体であって香りを有する有機化合物であれば特に限定されることはなく、例えば1価、2価、3価のフェノール性化合物、ポリフェノール類、又はこれらの化合物のエーテル誘導体などが例示され、好ましくはp−クレゾール、イソオイゲノール、エストラゴール、オイゲノール、ヒノキチオール、ベンジルイソオイゲノール、ベンジルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、メチルオイゲノール、ヤラヤラ、2,6−ジメトキシフェノール、4−エチルグアヤコール、4−メチルグアヤコール、5−プロペニルグアエトール、β−ナフトールイソブチルエーテル、p−アリルフェノール、p−エチルフェノール、イソサフロール、エチルイソオイゲノール、カテコールジメチルエーテル、カルバクロール、グアヤコール、クレオゾール、サフロール、ジヒドロオイゲノール、チモール、チャビコール、ハイドロキノンジメチルエーテル、バニトロープ、ブロメリア、メトキシベンゼン、レゾルシノールジメチルエーテル、ショウガオールが例示される。
【0054】
本発明で用いられるアルデヒド類又はアセタール類は、アルデヒド基又はアセタール基を分子内にもつ揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族アルデヒドやアセタール、テルペン系アルデヒドやアセタール、芳香族アルデヒドやアセタールなどが例示され、好ましくは10−ウンデセナール、2,4−ジメチル−4,4a,5,9b−テトラヒドロインデノ[1,2d]−1,3−ジオキシン、2,4−デカジエナール、2,6−ノナジエナール、2−ブチル−4,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、2−メチルウンデカナール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、3−エチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−エチル−8(9),11−ジメチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−プロピルビシクロ[2.2.1]−ヘプタ−5−エン−2−カルボキシアルデヒド、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン、4−ヘプテナール、5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサン、o−メトキシシンナミックアルデヒド、o−メトキシベンズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アニスアルデヒド、アルデヒド C−10、アルデヒド C−11、アルデヒド C−12、アルデヒド C−6、アルデヒド C−6 DEA、アルデヒド C−6 DMA、アルデヒド C−6 PGアセタール、アルデヒド C−8、アルデヒド C−8 DEA、アルデヒド C−8 DMA、アルデヒド C−9、アルデヒド C−9 DEA、アルデヒド C−9 DMA、イソシクロシトラール、エチルバニリン、カントキサール、キューカンバーアルデヒド、クミンアルデヒド、ゲラニアール、サイクラメンアルデヒド、シス−6−ノネナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シネンサール、デュピカール、トランス−2−ヘキセナール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トリプラール、ネラール、ハイドロトロパアルデヒド、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルアセトアルデヒドP.G.アセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フルフラール、フロラロゾン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、ペリラアルデヒド、ベルガマール、ベルトアセタール、ベルンアルデヒド、ベンズアルデヒド、ホモマイラックアルデヒド、マイラックアルデヒド、メロナール、リラール、リリアール、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリオキサン、2,4−ウンデカジエナール、2,4−オクタジエナール、2,4−ジオキサ−3−メチル−7,10−メタノスピロ[5.5]−ウンデカン、2,4−ドデカジエナール、2,4−ノナジエナール、2,4−ヘキサジエナール、2,4−ヘプタジエナール、2,5,6−トリメチル−4−ヘプテナール、2,6,10−トリメチル−5,9−ウンデカジエナール、2−メチル−3−(4−メチルフェニル)−プロパナール、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセニル)−3−ブテナール、2−メチルブタナール、3−フェニルプロピオニックアルデヒド、3−フェニルプロピオニックアルデヒドジメチルアセタール、3−メチル−5−フェニルバレルアルデヒド、4−(2,2,6−トリメチル−2(1)−シクロヘキセン)−2−メチルブタナール、4−(4−メチル−3−シクロヘキセ−1−イリデン)−ペンタナール、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、5−(ヒドロキシメチル)−2−フルフラール、5,9−ジメチル−4,9−デカジエナール、5−メチルフルフラール、n−バレルアルデヒド、p−tert−ブチルハイドロシンナミックアルデヒド、p−イソブチル−α−メチルハイドロシンナミックアルデヒド、p−イソプロピルハイドロトロパアルデヒド、p−メチルハイドロトロパアルデヒド、p−メチルフェニルアセトアルデヒド、p−メチルフェノキシアセトアルデヒド、p−メトキシベンズアルデヒド、α−n−アミルシンナミックアルデヒドジエチルアセタール、α−アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、α−カンフォーレンアルデヒド、α−メチルシンナミックアルデヒド、β−メチルハイドロシンナミックアルデヒド、γ−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、アセトアルデヒドエチルイソオイゲニルアセタール、アセトアルデヒドエチルシス−3−ヘキセニルアセタール、アセトアルデヒドエチルフェニルエチルアセタール、アセトアルデヒドエチルヘキシルアセタール、アセトアルデヒドシトロネリルエチルアセタール、アセトアルデヒドシトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルn−プロピルアセタール、アルデヒド C−13、アルデヒド C−14、アルデヒド C−5、アルデヒド C−7、アルデヒドC−7 DEA、アルデヒド C−7 DMA、イソバレルアルデヒド、オクタハイドロ−4,7−メタノ−1H−インデンカルボキシアルデヒド、カリオフィレンアルデヒド、ゲラニルオキシアセトアルデヒド、サフラナール、サリシルアルデヒド、シクロシトラール、シス−3−ヘキセナール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタ−ル、シス−4−デセナール、シトラールPGアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトロネラールEGアセタール、ジヒドロインデニル−2,4−ジオキサン、ジメチルオクタナール、シンナミックアルデヒド、デカナールジエチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、テトラヒドロシトラール、ドデカナールジメチルアセタール、トランス−2−ウンデセナール、トランス−2−デセン−1−アール、トランス−2−ドデセナール、トランス−2−トリデセナール、トランス−2−ノネナール、トランス−2−ヘプテナール、トランス−2−ペンテナール、トランス−4−デセナール、トリメチルウンデセナール、トリメチルデカジエナール、ハイドロトロパアルデヒドE.G.アセタール、ハイドロトロパアルデヒドジメチルアセタール、バニリンP.G.アセタール、パラアルデヒド、ヒドロキシシトロネラールジエチルアセタール、フェニルアセトアルデヒド2,3−ブチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒド2,4−ジヒドロキシ−4−メチルペンタンアセタール、フェニルアセトアルデヒドジイソブチルアセタール、フェノキシアセトアルデヒド、フルフリルアクロレイン、ヘプタナールE.G.アセタール、ヘリオトロピンジエチルアセタール、ヘリオトロピンジメチルアセタール、ベンズアルデヒドPGアセタール、ベンズアルデヒドグリセリルアセタール、ベンズアルデヒドジエチルアセタール、ベンズアルデヒドジメチルアセタール、ホルムアルデヒドシクロドデシルエチルアセタール、メチルデカナール、メチルノニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、メチルバニリン、メトキシジシクロペンタジエンカルボキシアルデヒド、メトキシシトロネラールが例示され、更に好ましくは10−ウンデセナール、2,4−ジメチル−4,4a,5,9b−テトラヒドロインデノ[1,2d]−1,3−ジオキシン、2,4−デカジエナール、2,6−ノナジエナール、2−ブチル−4,4,6−トリメチル−1,3−ジオキサン、2−ヘキシル−5−メチル−1,3−ジオキソラン、2−メチルウンデカナール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、3−エチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−エチル−8(9),11−ジメチル−2,4−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカ−8−エン、3−プロピルビシクロ[2.2.1]−ヘプタ−5−エン−2−カルボキシアルデヒド、4−イソプロピル−5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン、4−ヘプテナール、5−メチル−5−プロピル−2−(1−メチルブチル)−1,3−ジオキサン、o−メトキシシンナミックアルデヒド、o−メトキシベンズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、α−n−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アニスアルデヒド、アルデヒド C−10、アルデヒド C−11、アルデヒド C−12、アルデヒド C−6、アルデヒド C−6 DEA、アルデヒド C−6 DMA、アルデヒド C−6 PGアセタール、アルデヒド C−8、アルデヒド C−8DEA、アルデヒド C−8 DMA、アルデヒド C−9、アルデヒド C−9 DEA、アルデヒド C−9 DMA、イソシクロシトラール、エチルバニリン、カントキサール、キューカンバーアルデヒド、クミンアルデヒド、ゲラニアール、サイクラメンアルデヒド、シス−6−ノネナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シネンサール、デュピカール、トランス−2−ヘキセナール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トリプラール、ネラール、ハイドロトロパアルデヒド、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルアセトアルデヒドP.G.アセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フルフラール、フロラロゾン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、ペリラアルデヒド、ベルガマール、ベルトアセタール、ベルンアルデヒド、ベンズアルデヒド、ホモマイラックアルデヒド、マイラックアルデヒド、メロナール、リラール、リリアールが例示される。
【0055】
本発明で用いられるケトン類又はケタール類は、ケトン基又はケタール基を分子内にもつ揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族ケトンやケタール、テルペン系ケトンやケタール、芳香族ケトンやケタールなどが例示され、好ましくは2−sec−ブチルシクロヘキサノン、2−アセチル−3,3−ジメチルノルボルナン、2−アセチル−5−メチルフラン、2−アセチルフラン、2−ブチル−1,4−ジオキサスピロ[4,4]ノナン、2−ヘキシルシクロペンタノン、3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2−(5H)−フラノン、5−エチル−3−ハイドロキシ−4−メチル−2[5H]−フラノン、6−メチル−3,5−ヘプタジエン−2−オン、d−プレゴン、L−カルボン、o−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、α−ダイナスコン、α−フェンコン、β−メチルナフチルケトン、アセチルセドレン、アセトフェノン、アニシルアセトン、アリルα−イオノン、イオノン、イソ E スーパー、イソジャスモン、イソダマスコン、イソロンギホラノン、イロン、エチルイソアミルケトン、エチルマルトール、カシュメラン、カローン、カンファー、コアボン、シクロテン、シス−ジャスモン、ジヒドロカルボン、ジヒドロジャスモン、ジベンジルケトン、セドレノン、ソトロン、ダマスコン、ダマセノン、トリモフィックス O、ヌートカトン、フラネオール、プリカトン、フロレックス、ベルトフィックス、ベルベノン、ベンゾフェノン、マルトール、メチルイオノン、メチルシクロペンテノロン、メチルヘプテノン、メントン、ラズベリーケトン、1−(4−メトキシフェニル)−1−ペンテン−3−オン、1−(p−メンテン−6−イル)−1−プロパノン、1−アセチル−3,3−ジメチル−1−シクロヘキセン、2−(1−シクロヘキセン−1−イル)シクロヘキサノン、2,2,5,5−テトラメチル−4−イソプロピル−1,3−ジオキサン、2,2,5−トリメチル−5−ペンチルシクロペンタノン、2,3,5−トリメチルシクロヘキセン−4−イル−1−メチルケトン、2,3−ヘキサジオン、2,3−ヘプタンジオン、2,3−ペンタジオン、2,4−ジ−tert−ブチルシクロヘキサノン、2,5,5−トリメチル−2−フェニル−1,3−ジオキサン、2,6,10−トリメチル−1−アセチル−2,5,9−シクロドデカトリエン、2,6,6,−トリメチル−2−シクロヘキセン−1,4−ジオン、2−n−ブチリデン−3,5,5(3,3,5)−トリメチルシクロヘキサノン、2−n−ヘプチルシクロヘプタノン、2’−アセトナフトン、2−ウンデカノン、2−オクタノン、2−シクロペンチルシクロペンタノン、2−トリデカノン、2−ノナノン、2−ハイドロキシ−6−イソプロピル−3−メチル−2−シクロヘキセノン、2−ブタノン、2−ヘプタノン、2−ヘプチルシクロペンタノン、2−ペンタノン、2−ペンチル−2−シクロペンテノン、2−ペンチルシクロペンタノン、3,3−ジメチルシクロヘキシルメチルケトン、3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、3,4−ヘキサジオン、3,5−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、3−アセチル−2,5−ジメチルフラン、3−オクタノン、3−ノナノン、3−ヒドロキシメチル−2−ノナノン、3−ヘキサノン、3−ヘプタノン、3−ヘプテン−2−オン、3−メチル−4−フェニル−3−ブテン−2−オン、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−ペンテン−2−オン、3−メチル−5−プロピル−2−シクロヘキセノン、4−(4−ハイドロキシ−3−メトキシフェニル)−2−ブタノン、4−(4−メトキシフェニル)−3−ブテン−2−オン、4(5)−アセチル−7,7,9(7,9,9)−トリメチルビシクロ[4.3.0]ノナ−1−エン、4,7−ジヒドロ−2−(3−ペンタニル)−1,3−ジオキセピン、4,7−ジヒドロ−2−イソアミル−2−メチル−1,3−ジオキセピン、4−tert−アミルシクロヘキサノン、4−オキソイソホロン、4−シクロヘキセニル−4−メチル−2−ペンタノン、4−ヘプタノン、4−メチル−3−ペンテン−2−オン、4−メチル−4−フェニル−2−ペンタノン、4−メチレン−3,5,6,6−テトラメチル−2−ヘプタノン、5−シクロヘキサデセン−1−オン、5−ハイドロキシ−4−オクタノン、5−フェニル−5−メチル−3−ヘキサノン、5−メチル−2,3−ヘキサジオン、7−メチル−3,5−ジヒドロ−2H−ベンゾジオキセピン−3−オン、p−ハイドロキシフェニルブタノン、p−メトキシフェニルアセトン、α−メチルアニサルアセトン、アセチルイソバレリル、アセチルカリオフィレン、アセチルジメチルテトラヒドロベンズインダン、アセトイン、アセトケタール、アセトフェノンネオペンチルグリコールアセタール、アセトン、アトリノン、アニシリデンアセトン、アミルシクロペンタノン、エチルアセトアセテートE.G.ケタール、エチルアセトアセテートプロピレングリコールアセタール、オキソセドラン、クリプトン、ゲラニルアセトン、ジアセチル、ジアセトンアルコール、ジオスフェノール、シクロヘキサノン、シクロヘキセノン、シクロペンタノン、シス−2−アセトニル−4−メチルテトラヒドロピラン、ジメチルオクテノン、ジンゲロール、セドラノン、バイタライド、ピペリテノン、ピペリトン、ピペロニルアセトン、ファルネシルアセトン、プソイドイオノン、ブチリデンアセトン、フルフラールアセトン、プロピオフェノン、ヘリオトロピルアセトン、ベルドキサン、ベンジリデンアセトン、ホモフラネオール、メシチルオキサイド、メチルα−フリルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイリトン、メチルセドリロン、メチルテトラヒドロフラノンが例示され、更に好ましくは2−sec−ブチルシクロヘキサノン、2−アセチル−3,3−ジメチルノルボルナン、2−アセチル−5−メチルフラン、2−アセチルフラン、2−ブチル−1,4−ジオキサスピロ[4,4]ノナン、2−ヘキシルシクロペンタノン、3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2−(5H)−フラノン、5−エチル−3−ハイドロキシ−4−メチル−2[5H]−フラノン、6−メチル−3,5−ヘプタジエン−2−オン、d−プレゴン、L−カルボン、o−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−tert−ブチルシクロヘキサノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、α−ダイナスコン、α−フェンコン、β−メチルナフチルケトン、アセチルセドレン、アセトフェノン、アニシルアセトン、アリルα−イオノン、イオノン、イソ E スーパー、イソジャスモン、イソダマスコン、イソロンギホラノン、イロン、エチルイソアミルケトン、エチルマルトール、カシュメラン、カローン、カンファー、コアボン、シクロテン、シス−ジャスモン、ジヒドロカルボン、ジヒドロジャスモン、ジベンジルケトン、セドレノン、ソトロン、ダマスコン、ダマセノン、トリモフィックス O、ヌートカトン、フラネオール、プリカトン、フロレックス、ベルトフィックス、ベルベノン、ベンゾフェノン、マルトール、メチルイオノン、メチルシクロペンテノロン、メチルヘプテノン、メントン、ラズベリーケトンが例示される。
【0056】
本発明で用いられるエーテル類は、分子内にエーテル基を有する揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族エーテル、テルペン系エーテル、芳香族エーテルなどが例示され、好ましくは1,4−シネオール、1,8−シネオール、p−クレジルメチルエーテル、β−カリオフィレンオキサイド、β−ナフチルイソブチルエーテル、β−ナフチルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、アネトール、アンブロキサン、イソアミルフェニルエチルエーテル、イソボルニルメチルエーテル、グリサルバ、サイクランバー、ジフェニルオキサイド、セドランバー、セドリルメチルエーテル、テアスピラン、ネロールオキサイド、フェニルエチルメチルエーテル、マドロックス、リナロールオキサイド、リメトール、ルーボフィックス、ルーボフロール、ローズオキサイド、ローズフラン、13−オキサビシクロ[10.3.0]ペンタデカン、1−メチルシクロドデシルメチルエーテル、2,2,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、2,2−ジメチル−5−(1−メチル−1−プロペニル)−テトラヒドロフラン、2−エチリデン−6−イソプロポキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−オキサスピロ[4.7]ドデカン、2−ブチル−4,6−ジメチルジヒドロピラン、2−メチル−2−ブテニルフェニルエチルエーテル、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルエチルエーテル、3−オキサビシクロ[10.3.0]−ペンタデカ−6−エン、4−アリルアニソール、5−イソプロペニル−2−メチル−2−ビニルテトラヒドロフラン、8,9−エポキシセドレン、n−デシルビニルエーテル、tert−ブチルハイドロキノンジメチルエーテル、α−セドレンエポキサイド、α−ターピニルメチルエーテル、アリルフェニルエチルエーテル、イソアミルベンジルエーテル、イソロンギフォーレンエポキサイド、エチルo−メトキシベンジルエーテル、オシメンエポキサイド、ゲラニルエチルエーテル、シクロデセニルメチルエーテル、シクロヘキシルエチルエーテル、シクロヘキシルフェニルエチルエーテル、シトロキサイド、シトロネリルエチルエーテル、ジベンジルエーテル、ジュニパローム、セドロールメチルエーテル、デシルメチルエーテル、トリシクロデセニルメチルエーテル、トリメチルシクロドデカトリエンエポキサイド、メチルフェニルエチルエーテル、メチルヘキシルエーテル、メチルベンジルエーテル、リモネンオキサイド、1,2−ジメトキシベンゼン、1,3−ジメトキシベンゼン、1,4−ジメトキシ−2−tert−ブチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテルが例示され、更に好ましくは1,4−シネオール、1,8−シネオール、p−クレジルメチルエーテル、β−カリオフィレンオキサイド、β−ナフチルイソブチルエーテル、β−ナフチルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、アネトール、アンブロキサン、イソアミルフェニルエチルエーテル、イソボルニルメチルエーテル、グリサルバ、サイクランバー、ジフェニルオキサイド、セドランバー、セドリルメチルエーテル、テアスピラン、ネロールオキサイド、フェニルエチルメチルエーテル、マドロックス、リナロールオキサイド、リメトール、ルーボフィックス、ルーボフロール、ローズオキサイド、ローズフランが例示される。
【0057】
本発明で用いられる合成ムスク類は、ムスク香或いはムスク類似香を有する有機化合物であれば特に限定されることはなく10−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノリド、12−オキサヘキサデカノリド、アンブレットリド、アンブレトン、エギザルトリド、エギザルトン、ガラクソリド、シクロヘキサデカノリド、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデカノン、シベトン、セルボリド、セレストリド、トナリド、ファントリド、ペンタリド、ホルミルエチルテトラメチルテトラリン、ムスコン、ベルサリドなどが例示される。
【0058】
本発明で用いられる酸類は、分子内にカルボキシル基を有する有機化合物であれば特に限定されることはなくフェニルアセチックアシッド、2−エチルブチリックアシッド、2−エチルヘキサノイックアシッド、2−デセノイックアシッド、2−ヘキセノイックアシッド、2−メチル−2−ペンテノイックアシッド、2−メチルブチリックアシッド、2−メチルヘプタノイックアシッド、4−ペンテノイックアシド、4−メチルペンタノイックアシッド、ウンデカノイックアシッド、ウンデシレニックアシッド、オクタノイックアシッド、オレイックアシッド、ゲラニックアシッド、シンナミックアシッド、ステアリックアシッド、チグリックアシッド、デカノイックアシッド、ドデカノイックアシッド、トリデカノイックアシッド、ノナノイックアシッド、ヒドロシンナミックアシッド、ピルビックアシッド、プロピオニックアシッド、ヘキサノイックアシッド、ヘプタノイックアシッド、ミリスチックアシッド、ラクチックアシッド、リノリックアシッド、リノレニックアシッド、レブリックアシッド、オキザリックアシッド、グルタリックアシッド、シトリックアシッド、スクシニックアシッド、タータリックアシッド、テレフタリックアシッド、バニリックアシッド、バリン、フィチックアシッド、フマリックアシッド、ベンゾイックアシッド、マリックアシッド、マレイックアシッド、マロニックアシッドなどが例示される。
【0059】
本発明で用いられるラクトン類は、分子内にラクトン基を有する揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族ラクトン、テルペン系ラクトン、芳香族ラクトンなどが例示され、好ましくは6−メチルクマリン、α−アンゲリカラクトン、γ−n−ブチロラクトン、γ−ウンデカラクトン、γ−オクタラクトン、γ−デカラクトン、γ−ノナラクトン、γ−バレロラクトン、γ−ヘキサラクトン、γ−ヘプタラクトン、δ−2−デセノラクトン、δ−ウンデカラクトン、δ−オクタラクトン、δ−デカラクトン、δ−テトラデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−トリデカラクトン、δ−ノナラクトン、δ−ヘキサラクトン、ε−デカラクトン、ε−ドデカラクトン、アルデヒド C−14(ピーチ)、アルデヒド C−18(ココナッツ)、ウィスキーラクトン、クマリン、ジヒドロジャスモンラクトン、ジャスミンラクトン、ジャスモラクトン、メチルγ−デカラクトン、メンタラクトン、4,6,6(4,4,6)−トリメチルテトラヒドロピラン−2−オン、7−デセン−1,4−ラクトン、オクタハイドロクマリン、ジヒドロクマリン、ドデカラクトン、3−n−ブチリデンフタリド、3−n−ブチルフタリド、3−プロピリデンフタリド、3−プロピルフタリドが例示される。
【0060】
本発明で用いられるエステル類は、分子内にエステル基を有する揮発性有機化合物であれば特に限定されることはなく、脂肪族エステル、テルペン系エステル、芳香族エステルなどが例示され、好ましくは1−エチニルシクロヘキシルアセテート、1−オクテン−3−イルアセテート、2−エチルヘキシルアセテート、2−フェノキシエチルイソブチレート、2−フェノキシエチルプロピオネート、3,5,5−トリメチルヘキシルアセテート、3,7−ジメチルオクタニルアセテート、3−フェニルプロピルアセテート、9−デセン−1−イルアセテート、L−メンチルアセテート、L−メンチルプロピオネート、o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−クレジルアセテート、p−クレジルイソブチレート、p−クレジルフェニルアセテート、アセチルイソオイゲノール、アセチルオイゲノール、アニシルアセテート、アフェルマート、アミルアセテート、アミルカプリレート、アミルカプロエート、アミルサリシレート、アミルバレレート、アミルブチレート、アミルホーメート、アリル2−エチルブチレート、アリルアミルグリコレート、アリルイソバレレート、アリルオクタノエート、アリルカプリレート、アリルカプロエート、アリルシクロヘキシルアセテート、アリルシクロヘキシルオキシアセテート、アリルシクロヘキシルブチレート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、アリルシンナメート、アリルフェノキシアセテート、アリルブチレート、アリルプロピオネート、アリルヘプタノエート、アリルベンゾエート、アルデヒド C−16(ストロベリー)、アルデヒド C−19(パイナップル)、アルデヒド C−20(ラズベリー)、イソアミルアセテート、イソアミルアンゲレート、イソアミルイソバレレート、イソアミルイソブチレート、イソアミルウンデシレネート、イソアミルオクタノエート、イソアミルサリシレート、イソアミルシンナメート、イソアミルデカノエート、イソアミルドデカノエート、イソアミルブチレート、イソアミルプロピオネート、イソアミルヘキサノエート、イソアミルヘプチンカーボネート、イソアミルベンゾエート、イソアミルホーメート、イソアミルレブリネート、イソオイゲニルフェニルアセテート、イソジヒドロラバンジュリルアセテート、イソブチルアセテート、イソブチルイソバレレート、イソブチルイソブチレート、イソブチルサリシレート、イソブチルシンナメート、イソブチルバレレート、イソブチルフェニルアセテート、イソブチルブチレート、イソブチルプロピオネート、イソブチルヘキサノエート、イソブチルベンゾエート、イソプレギルアセテート、イソプロピルアセテート、イソプロピルイソバレレート、イソプロピルイソブチレート、イソプロピルシンナメート、イソプロピルデカノエート、イソプロピルフェニルアセテート、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、イソプロピルベンゾエート、イソプロピルミリステート、イソボルニルアセテート、イソボルニルプロピオネート、ウィンターグリーン、エチル2−tert−ブチルシクロヘキシルカーボネート、エチル2−エチルヘキサノエート、エチル2−オクテノエート、エチル2−デセノエート、エチル2−フロエート、エチル2−ヘキシルアセトアセテート、エチル2−ベンジルアセトアセテート、エチル2−メチルバレレート、エチル2−メチルブチレート、エチル3,5,5−トリメチルヘキサノエート、エチル3−ハイドロキシブチレート、エチル3−ハイドロキシヘキサノエート、エチル3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、エチル3−フェニルグリシデート、エチル3−フェニルプロピオネート、エチルo−メトキシベンゾエート、エチルp−アニセート、エチルアセテート、エチルアセトアセテート、エチルイソバレレート、エチルイソブチレート、エチルオクチンカーボネート、エチルオレエート、エチルカプリネート、エチルカプリレート、エチルカプロエート、エチルクロトネート、エチルゲラネート、エチルサフラネート、エチルサリシレート、エチルシクロゲラニエート、エチルシンナメート、エチルバレレート、エチルフェニルアセテート、エチルブチレート、エチルプロピオネート、エチルヘプタノエート、エチルヘプチンカーボネート、エチルペラルゴネート、エチルベンゾエート、エチルホーメート、エチルミリステート、エチルメチルp−トリルグリシデート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラウレート、エチルラクテート、エチルリナリルアセテート、エチルレブリネート、エチレンドデカンジオエート、エチレンブラッシレート、オイゲニルフェニルアセテート、オクチルアセテート、オクチルイソバレレート、オクチルイソブチレート、オクチルオクタノエート、オクチルブチレート、オクチルヘプタノエート、オクチルホーメート、オシメニルアセテート、カリオフィレンアセテート、カリオフィレンホーメート、カリクソール、カルビルアセテート、グアィアックアセテート、クミニルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルイソバレレート、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルチグレート、ゲラニルフェニルアセテート、ゲラニルブチレート、ゲラニルプロピオネート、ゲラニルヘキサノエート、ゲラニルベンゾエート、ゲラニルホーメート、コニフェラン、サンタリルアセテート、ジエチルアジペート、ジエチルスクシネート、ジエチルセバケート、ジエチルタータレート、ジエチルフタレート、ジエチルマロネート、シクロヘキシルアセテート、シクロヘキシルイソバレレート、シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルクロトネート、シクロヘキシルブチレート、シス−3−ヘキセニル2−メチルブチレート、シス−3−ヘキセニルアセテ−ト、シス−3−ヘキセニルアンゲレート、シス−3−ヘキセニルイソバレレート、シス−3−ヘキセニルイソブチレート、シス−3−ヘキセニルカプロエート、シス−3−ヘキセニルサリシレート、シス−3−ヘキセニルチグレート、シス−3−ヘキセニルバレレート、シス−3−ヘキセニルフェニルアセテート、シス−3−ヘキセニルブチレート、シス−3−ヘキセニルプロピオネート、シス−3−ヘキセニルベンゾエート、シス−3−ヘキセニルホーメート、シス−3−ヘキセニルラクテート、シトリルアセテート、シトロネリルアセテート、シトロネリルイソバレレート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルチグレート、シトロネリルフェニルアセテート、シトロネリルブチレート、シトロネリルプロピオネート、シトロネリルヘキサノエート、シトロネリルホーメート、ジヒドロカルビルアセテート、ジヒドロクミニルアセテート、ジヒドロターピニルアセテート、ジヒドロミルセニルアセテート、ジメチルスクシネート、ジメチルフェニルエチルカルビニルアセテート、ジメチルフタレート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルイソブチレート、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、ジメチルベンジルカルビニルプロピオネート、ジャスマール、シンナミルアセテート、シンナミルイソバレレート、シンナミルイソブチレート、シンナミルシンナメート、シンナミルチグレート、シンナミルブチレート、シンナミルプロピオネート、シンナミルベンゾエート、シンナミルホーメート、スチラリルアセテート、スチラリルイソブチレート、スチラリルプロピオネート、セドリルアセテート、セドリルホーメート、ターピニルアセテート、ターピニルイソバレレート、ターピニルイソブチレート、ターピニルブチレート、ターピニルプロピオネート、ターピニルホーメート、デカハイドロ−β−ナフチルホーメート、デシルアセテート、テトラヒドロフルフリルブチレート、テトラヒドロゲラニルアセテート、テトラヒドロフルフリルアセテート、テトラヒドロムギルアセテート、テトラヒドロリナリルアセテート、ドデシルアセテート、トランス−2−ヘキセニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルブチレート、トランス−2−ヘキセニルプロピオネート、トランス−2−ヘキセニルヘキサノエート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルアセテート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルイソブチレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、トリシクロデシルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルイソブチレート、トリシクロデセニルプロピオネート、ネリルアセテート、ネリルイソブチレート、ネリルブチレート、ネリルプロピオネート、ネリルホーメート、ノニルアセテート、ノピルアセテート、ハイドロトロピックアセテート、フェニルエチル2−メチルブチレート、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアンゲレート、フェニルエチルイソバレレート、フェニルエチルイソブチレート、フェニルエチルカプリレート、フェニルエチルサリシレート、フェニルエチルシンナメート、フェニルエチルチグレート、フェニルエチルノナノエート、フェニルエチルバレレート、フェニルエチルピバレート、フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルエチルブチレート、フェニルエチルプロピオネート、フェニルエチルベンゾエート、フェニルエチルホーメート、フェニルエチルメタアクリレート、フェニルエチルメチルエチルカルビニルアセテート、フェニルサリシレート、フェンキルアセテート、ブチルアセテート、ブチルアンゲレート、ブチルイソバレレート、ブチルイソブチレート、ブチルオクタノエート、ブチルサリシレート、ブチルデカノエート、ブチルドデカノエート、ブチルバレレート、ブチルフェニルアセテート、ブチルブチリルラクテート、ブチルブチレート、ブチルプロピオネート、ブチルヘキサノエート、ブチルレブリネート、フルフリルアセテート、プレニルアセテート、プレニルアンゲレート、プレニルベンゾエート、プロピルアセテート、プロピルイソバレレート、プロピルイソブチレート、プロピルオクタノエート、プロピルシンナメート、プロピルトランス−2,シス−4−デカジエノエート、プロピルフェニルアセテート、プロピルブチレート、プロピルプロピオネート、プロピルヘキサノエート、プロピルヘプタノエート、プロピルベンゾエート、プロピルホーメート、ヘキシル2−メチルブチレート、ヘキシルアセテート、ヘキシルイソバレレート、ヘキシルイソブチレート、ヘキシルオクタノエート、ヘキシルサリシレート、ヘキシルチグレート、ヘキシルフェニルアセテート、ヘキシルブチレート、ヘキシルプロピオネート、ヘキシルヘキサノエート、ヘキシルベンゾエート、ヘキシルホーメート、ベチコールアセテート、ベチベリルアセテート、ヘプチルアセテート、ヘプチルオクタノエート、ヘプチルブチレート、ヘプチルヘキサノエート、ヘリオトロピルアセテート、ベンジル2−メチルブチレート、ベンジルアセテート、ベンジルイソバレレート、ベンジルイソブチレート、ベンジルカプリレート、ベンジルサリシレート、ベンジルシンナメート、ベンジルチグレート、ベンジルドデカノエート、ベンジルバレレート、ベンジルフェニルアセテート、ベンジルブチレート、ベンジルプロピオネート、ベンジルヘキサノエート、ベンジルベンゾエート、ベンジルホーメート、ペンチルサリシレート、マイラルディルアセテート、ミルセニルアセテート、ミルテニルアセテート、メチル1−メチル−3−シクロヘキセンカルボキシレート、メチル2−ノネノエート、メチル2−フロエート、メチル2−メチルブチレート、メチル3−ノネノエート、メチル9−ウンデセノエート、メチルo−メトキシベンゾエート、メチルアセテート、メチルアトラレート、メチルアニセート、メチルアンゲレート、メチルイソバレレート、メチルイソブチレート、メチルイソヘキサノエート、メチルオクタノエート、メチルオクチンカーボネート、メチルオレエート、メチルカプリネート、メチルカプリレート、メチルカプロエート、メチルゲラネート、メチルサリシレート、メチルシクロオクチルカーボネート、メチルシクロゲラネート、メチルシクロペンチリデンアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、メチルシンナメート、メチルデカノエート、メチルデシンカーボネート、メチルテトラデカノエート、メチルドデカ
ノエート、メチルトランス−2−ヘキセノエート、メチルトランス−3−ヘキセノエート、メチルノナノエート、メチルハイドロキシヘキサノエート、メチルバレレート、メチルフェニルアセテート、メチルフェニルグリシデート、メチルブチレート、メチルヘプタノエート、メチルヘプチンカーボネート、メチルペラルゴネート、メチルベンゾエート、メチルミリステート、メチルラウレート、メチルラクテート、ラバンジュリルアセテート、リナリルアセテート、リナリルイソバレレート、リナリルイソブチレート、リナリルオクタノエート、リナリルシンナメート、リナリルブチレート、リナリルプロピオネート、リナリルヘキサノエート、リナリルベンゾエート、リナリルホーメート、ローザムスク、ローズフェノン、ロジニルアセテート、ロジニルイソブチレート、ロジニルフェニルアセテート、ロジニルブチレート、ロジニルプロピオネート、ロジニルホーメート、1,3−ジメチル−3−ブテニルイソブチレート、1−アセトキシ−2−sec−ブチルー1−ビニルシクロヘキサン、1−シクロヘキセ−1−エンイソプロピルセテート、2,4−ジメチル−3−シクロヘキシルメチルアセテート、2,4−ヘキサジエニルイソブチレート、2−メチル−2−メチルペンチルバレレート、2−メチルブチルアセテート、2−メチルブチルイソバレレート、3−オクチルアセテート、3−フェニルプロピルイソバレレート、3−フェニルプロピルイソブチレート、3−フェニルプロピルプロピオネート、3−メチルペンチルアンゲレート、4−メチルベンジルアセテート、5−メチル−3−ブチルテトラヒドロピラン−4−イルアセテート、6,10−ジメチル−5,9−ウンデカトリエン−2−イルアセテート、9−デセン−1−イルプロピオネート、E.G.ジアセテート、E.G.モノブチルエーテルアセテート、L−カルビルプロピオネート、L−ペリリルアセテート、L−ボルニルプロピオネート、L−メンチルイソバレレート、L−メンチルフェニルアセテート、P.G.ジブチレート、P.G.ジプロピオネート、p−クレジルカプリレート、p−クレジルサリシレート、α−アミルシンナミルアセテート、アセチルバニリン、アニシルプロピオネート、アニシルホーメート、イソブチル2−フランプロピオネート、イソブチルアンゲレート、イソブチルクロトネート、エチルアクリレート、エチルシトロネリルオキサレート、エチルステアレート、エチルチグレート、エチルデカジエノエート、エチルデヒドロシクロゲラネート、エチルドデカノエート、エチルトランス−2−ヘキサノエート、エチルトランス−3−ヘキサノエート、エチルノナノエート、エチルパルミテート、エチルバレレート、エチルピルベート、オイゲニルホーメート、オキシオクタリンホーメート、ネロリジルアセテート、ノナンジオール−1,3−ジアセテート、フェニルグリコールジアセテート、プソイドリナリルアセテート、ブチル10−ウンデセノエート、ブチルステアレート、ブチルホーメート、ブチルラクテート、フルフリルバレレート、プロピル2−フランアクリレートが例示され、更に好ましくは1−エチニルシクロヘキシルアセテート、1−オクテン−3−イルアセテート、2−エチルヘキシルアセテート、2−フェノキシエチルイソブチレート、2−フェノキシエチルプロピオネート、3,5,5−トリメチルヘキシルアセテート、3,7−ジメチルオクタニルアセテート、3−フェニルプロピルアセテート、9−デセン−1−イルアセテート、L−メンチルアセテート、L−メンチルプロピオネート、o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、p−クレジルアセテート、p−クレジルイソブチレート、p−クレジルフェニルアセテート、アセチルイソオイゲノール、アセチルオイゲノール、アニシルアセテート、アフェルマート、アミルアセテート、アミルカプリレート、アミルカプロエート、アミルサリシレート、アミルバレレート、アミルブチレート、アミルホーメート、アリル2−エチルブチレート、アリルアミルグリコレート、アリルイソバレレート、アリルオクタノエート、アリルカプリレート、アリルカプロエート、アリルシクロヘキシルアセテート、アリルシクロヘキシルオキシアセテート、アリルシクロヘキシルブチレート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、アリルシンナメート、アリルフェノキシアセテート、アリルブチレート、アリルプロピオネート、アリルヘプタノエート、アリルベンゾエート、アルデヒド C−16(ストロベリー)、アルデヒド C−19(パイナップル)、アルデヒド C−20(ラズベリー)、イソアミルアセテート、イソアミルアンゲレート、イソアミルイソバレレート、イソアミルイソブチレート、イソアミルウンデシレネート、イソアミルオクタノエート、イソアミルサリシレート、イソアミルシンナメート、イソアミルデカノエート、イソアミルドデカノエート、イソアミルブチレート、イソアミルプロピオネート、イソアミルヘキサノエート、イソアミルヘプチンカーボネート、イソアミルベンゾエート、イソアミルホーメート、イソアミルレブリネート、イソオイゲニルフェニルアセテート、イソジヒドロラバンジュリルアセテート、イソブチルアセテート、イソブチルイソバレレート、イソブチルイソブチレート、イソブチルサリシレート、イソブチルシンナメート、イソブチルバレレート、イソブチルフェニルアセテート、イソブチルブチレート、イソブチルプロピオネート、イソブチルヘキサノエート、イソブチルベンゾエート、イソプレギルアセテート、イソプロピルアセテート、イソプロピルイソバレレート、イソプロピルイソブチレート、イソプロピルシンナメート、イソプロピルデカノエート、イソプロピルフェニルアセテート、イソプロピルブチレート、イソプロピルヘキサノエート、イソプロピルベンゾエート、イソプロピルミリステート、イソボルニルアセテート、イソボルニルプロピオネート、エチル2−tert−ブチルシクロヘキシルカーボネート、エチル2−エチルヘキサノエート、エチル2−オクテノエート、エチル2−デセノエート、エチル2−フロエート、エチル2−ヘキシルアセトアセテート、エチル2−ベンジルアセトアセテート、エチル2−メチルバレレート、エチル2−メチルブチレート、エチル3,5,5−トリメチルヘキサノエート、エチル3−ハイドロキシブチレート、エチル3−ハイドロキシヘキサノエート、エチル3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオネート、エチル3−フェニルグリシデート、エチル3−フェニルプロピオネート、エチルo−メトキシベンゾエート、エチルp−アニセート、エチルアセテート、エチルアセトアセテート、エチルイソバレレート、エチルイソブチレート、エチルオクチンカーボネート、エチルオレエート、エチルカプリネート、エチルカプリレート、エチルカプロエート、エチルクロトネート、エチルゲラネート、エチルサフラネート、エチルサリシレート、エチルシクロゲラニエート、エチルシンナメート、エチルバレレート、エチルフェニルアセテート、エチルブチレート、エチルプロピオネート、エチルヘプタノエート、エチルヘプチンカーボネート、エチルペラルゴネート、エチルベンゾエート、エチルホーメート、エチルミリステート、エチルメチルp−トリルグリシデート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルラウレート、エチルラクテート、エチルリナリルアセテート、エチルレブリネート、エチレンドデカンジオエート、エチレンブラッシレート、オイゲニルフェニルアセテート、オクチルアセテート、オクチルイソバレレート、オクチルイソブチレート、オクチルオクタノエート、オクチルブチレート、オクチルヘプタノエート、オクチルホーメート、オシメニルアセテート、カリオフィレンアセテート、カリオフィレンホーメート、カルビルアセテート、グアィアックアセテート、クミニルアセテート、ゲラニルアセテート、ゲラニルイソバレレート、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルチグレート、ゲラニルフェニルアセテート、ゲラニルブチレート、ゲラニルプロピオネート、ゲラニルヘキサノエート、ゲラニルベンゾエート、ゲラニルホーメート、コニフェラン、サンタリルアセテート、ジエチルアジペート、ジエチルスクシネート、ジエチルセバケート、ジエチルタータレート、ジエチルフタレート、ジエチルマロネート、シクロヘキシルアセテート、シクロヘキシルイソバレレート、シクロヘキシルエチルアセテート、シクロヘキシルクロトネート、シクロヘキシルブチレート、シス−3−ヘキセニル2−メチルブチレート、シス−3−ヘキセニルアセテ−ト、シス−3−ヘキセニルアンゲレート、シス−3−ヘキセニルイソバレレート、シス−3−ヘキセニルイソブチレート、シス−3−ヘキセニルカプロエート、シス−3−ヘキセニルサリシレート、シス−3−ヘキセニルチグレート、シス−3−ヘキセニルバレレート、シス−3−ヘキセニルフェニルアセテート、シス−3−ヘキセニルブチレート、シス−3−ヘキセニルプロピオネート、シス−3−ヘキセニルベンゾエート、シス−3−ヘキセニルホーメート、シス−3−ヘキセニルラクテート、シトリルアセテート、シトロネリルアセテート、シトロネリルイソバレレート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルチグレート、シトロネリルフェニルアセテート、シトロネリルブチレート、シトロネリルプロピオネート、シトロネリルヘキサノエート、シトロネリルホーメート、ジヒドロカルビルアセテート、ジヒドロクミニルアセテート、ジヒドロターピニルアセテート、ジヒドロミルセニルアセテート、ジメチルスクシネート、ジメチルフェニルエチルカルビニルアセテート、ジメチルフタレート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルイソブチレート、ジメチルベンジルカルビニルブチレート、ジメチルベンジルカルビニルプロピオネート、ジャスマール、シンナミルアセテート、シンナミルイソバレレート、シンナミルイソブチレート、シンナミルシンナメート、シンナミルチグレート、シンナミルブチレート、シンナミルプロピオネート、シンナミルベンゾエート、シンナミルホーメート、スチラリルアセテート、スチラリルイソブチレート、スチラリルプロピオネート、セドリルアセテート、セドリルホーメート、ターピニルアセテート、ターピニルイソバレレート、ターピニルイソブチレート、ターピニルブチレート、ターピニルプロピオネート、ターピニルホーメート、デカハイドロ−β−ナフチルホーメート、デシルアセテート、テトラハイドロフルフリルブチレート、テトラヒドロゲラニルアセテート、テトラヒドロフルフリルアセテート、テトラヒドロムギルアセテート、テトラヒドロリナリルアセテート、ドデシルアセテート、トランス−2−ヘキセニルアセテート、トランス−2−ヘキセニルブチレート、トランス−2−ヘキセニルプロピオネート、トランス−2−ヘキセニルヘキサノエート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルアセテート、トランス−デカハイドロ−β−ナフチルイソブチレート、トリアセチン、トリエチルシトレート、トリシクロデシルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルイソブチレート、トリシクロデセニルプロピオネート、ネリルアセテート、ネリルイソブチレート、ネリルブチレート、ネリルプロピオネート、ネリルホーメート、ノニルアセテート、ノピルアセテート、ハイドロトロピックアセテート、フェニルエチル2−メチルブチレート、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアンゲレート、フェニルエチルイソバレレート、フェニルエチルイソブチレート、フェニルエチルカプリレート、フェニルエチルサリシレート、フェニルエチルシンナメート、フェニルエチルチグレート、フェニルエチルノナノエート、フェニルエチルバレレート、フェニルエチルピバレート、フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルエチルブチレート、フェニルエチルプロピオネート、フェニルエチルベンゾエート、フェニルエチルホーメート、フェニルエチルメタアクリレート、フェニルエチルメチルエチルカルビニルアセテート、フェニルサリシレート、フェンキルアセテート、ブチルアセテー
ト、ブチルアンゲレート、ブチルイソバレレート、ブチルイソブチレート、ブチルオクタノエート、ブチルサリシレート、ブチルデカノエート、ブチルドデカノエート、ブチルバレレート、ブチルフェニルアセテート、ブチルブチリルラクテート、ブチルブチレート、ブチルプロピオネート、ブチルヘキサノエート、ブチルレブリネート、フルフリルアセテート、プレニルアセテート、プレニルアンゲレート、プレニルベンゾエート、プロピルアセテート、プロピルイソバレレート、プロピルイソブチレート、プロピルオクタノエート、プロピルシンナメート、プロピルトランス−2,シス−4−デカジエノエート、プロピルフェニルアセテート、プロピルブチレート、プロピルプロピオネート、プロピルヘキサノエート、プロピルヘプタノエート、プロピルベンゾエート、プロピルホーメート、ヘキシル2−メチルブチレート、ヘキシルアセテート、ヘキシルイソバレレート、ヘキシルイソブチレート、ヘキシルオクタノエート、ヘキシルサリシレート、ヘキシルチグレート、ヘキシルフェニルアセテート、ヘキシルブチレート、ヘキシルプロピオネート、ヘキシルヘキサノエート、ヘキシルベンゾエート、ヘキシルホーメート、ベチコールアセテート、ベチベリルアセテート、ヘプチルアセテート、ヘプチルオクタノエート、ヘプチルブチレート、ヘプチルヘキサノエート、ヘリオトロピルアセテート、ベンジル2−メチルブチレート、ベンジルアセテート、ベンジルイソバレレート、ベンジルイソブチレート、ベンジルカプリレート、ベンジルサリシレート、ベンジルシンナメート、ベンジルチグレート、ベンジルドデカノエート、ベンジルバレレート、ベンジルフェニルアセテート、ベンジルブチレート、ベンジルプロピオネート、ベンジルヘキサノエート、ベンジルベンゾエート、ベンジルホーメート、ペンチルサリシレート、マイラルディルアセテート、ミルセニルアセテート、ミルテニルアセテート、メチル1−メチル−3−シクロヘキセンカルボキシレート、メチル2−ノネノエート、メチル2−フロエート、メチル2−メチルブチレート、メチル3−ノネノエート、メチル9−ウンデセノエート、メチルo−メトキシベンゾエート、メチルアセテート、メチルアトラレート、メチルアニセート、メチルアンゲレート、メチルイソバレレート、メチルイソブチレート、メチルイソヘキサノエート、メチルオクタノエート、メチルオクチンカーボネート、メチルオレエート、メチルカプリネート、メチルカプリレート、メチルカプロエート、メチルゲラネート、メチルサリシレート、メチルシクロオクチルカーボネート、メチルシクロゲラネート、メチルシクロペンチリデンアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、メチルシンナメート、メチルデカノエート、メチルデシンカーボネート、メチルテトラデカノエート、メチルドデカノエート、メチルトランス−2−ヘキセノエート、メチルトランス−3−ヘキセノエート、メチルノナノエート、メチルハイドロキシヘキサノエート、メチルバレレート、メチルフェニルアセテート、メチルフェニルグリシデート、メチルブチレート、メチルヘプタノエート、メチルヘプチンカーボネート、メチルペラルゴネート、メチルベンゾエート、メチルミリステート、メチルラウレート、メチルラクテート、ラバンジュリルアセテート、リナリルアセテート、リナリルイソバレレート、リナリルイソブチレート、リナリルオクタノエート、リナリルシンナメート、リナリルブチレート、リナリルプロピオネート、リナリルヘキサノエート、リナリルベンゾエート、リナリルホーメート、ローザムスク、ローズフェノン、ロジニルアセテート、ロジニルイソブチレート、ロジニルフェニルアセテート、ロジニルブチレート、ロジニルプロピオネート、ロジニルホーメートが例示される。
【0061】
本発明で用いられる含ハロゲン化合物は、ハロゲンを分子中に含有する有香性有機化合物であれば特に限定されることはなくパラジクロルベンゼン、ブロモスチロ−ルが例示される。
【0062】
本発明で用いられる天然香料は、特に限定されることなくアーモンドオイル、アニスオイル、アビエス・ファオイル、アミリスオイル、アンゲリカオイル、アンバーグリスチンキ、アンバーセージ、アンブレットシードオイル、イランイランオイル、インセンスオイル、ウィンターグリーンオイル、エレミオイル、オークモスアブソリュート、オークモスエッセンス、オークモスオイル、オポポナックスオイル、オリスアブソリュート、オレンジオイル、オレンジフラワーアブソリュート、カスカリラオイル、カストリウムレジノイド、カッシアチャイナオイル、カッシーアブソリュート、カッシャオイル、カナンガジャバオイル、カモマイルオイルブルー、カモミルオイル、カラムスオイル、カルダモンオイル、ガルバナムオイル、キャラウェイオイル、グァイヤックウッドオイル、グァヤックオイル、クミンオイル、クローブブルボンオイル、クローブオイル、コスタスオイル、コパイババルサム、コパイバオイル、コリアンダーオイル、サイプレスオイル、サンダルウッドオイル、シストラブダナムオイル、シダーウッドオイル、シトロネラオイル、シベットアブソリュート、ジャスミンアブソリュート、ジュニパーベリーオイル、ショウノウオイル、ジョンキルアブソリュート、ジンジャーオイル、ジンジャーグラスオイル、シンナモンセイロンオイル、スィートフェンネルオイル、スチラックスオイル、スパイクラベンダーオイル、スペアミントオイル、セージオイル、セージクラリーオイル、ゼラニウムオイル、ゼラニウムグラスオイル、ゼラミウムブルボンオイル、セロリーオイル、タイムオイル、タラゴンオイル、タンジェリンオイル、チュベローズアブソリュート、トルーバルサム、トルーバルサムオイル、トンカビーンズオイル、ナツメグオイル、ナルシサスアブソリュート、ネロリビガラードオイル、バーベナオイル、バイオレットリーブアブソリュート、パインオイル、バジルオイル、パセリシードオイル、パチュリオイル、バニラオイル、バニラレジノイド、ヒソップオイル、ビターアーモンドオイル、ビターフェンネルオイル、ヒノキオイル、ヒバオイル、ピメントベリーオイル、ヒヤシンスアブソリュート、プチグレンオイル、ブチュオイル、ベイオイル、ペチグレイングラスオイル、ペチグレインパラグァイオイル、ペチグレインベルガモットオイル、ペチグレインマンダリン、ペチグレインレモンオイル、ベチバーオイルジャバ、ベチバーブルボン、ペニーロイヤルオイル、ペパーオイル、ペパーミントオイル、ペルーバルサム、ペルーバルサムオイル、ベルガモットオイル、ベンゾインオイル、ベンゾインレジノイド、ボアドローズオイル、ホウショウオイル、ホーウッドオイル、マジョラムオイル、マンダリンオイル、ミモザアブソリュート、ミルオイル、ムスクトンキンチンキ、メースオイル、メリッサオイル、ユーカリオイル、ライムオイル、ラバンジンオイル、ラブダナムオイル、ラベンダーオイル、ルーオイル、レモンオイル、レモングラスオイル、ローズドメイ、ローズブルガリアオイル、ローズマリーオイル、ローマンカモマイルオイル、ローレルオイル、ロベージオイルなどが例示される。これらの天然素材は、精油、レジノイド、バルサム、アブソリュート、コンクリート、チンキなど様々な形状で用いることもできる。
【0063】
尚、上記素材中の商品名と一般名について、その化学名を以下に示す。
デュピカール(Dupical,Quest);4−(Tricyclo[5.2.1.02,6]decylidene−8)butanal、
ジャスマール(Jasmal);3−Pentyltetrahydropyran−4−yl acetateアフェルマート(Aphermate,IFF);α,3,3−Trimethylcyclohexanemethyl formate、
フロラロゾン(Floralozon,IFF);p−Ethyl−α,α−dimethylhydrocinnamaldehyde、
シクロガルバネート(Cyclogalbanate,Dragoco);Allyl cyclohexyloxy acetate、
エストラゴール(Estragol,);Methyl chavicol、
ルボフィックス(Rhubofix,Firmenich);Spiro[1,4−methanonaphthalene−2(1H),2′−oxirane],3,4,4a,5,8,8a,−hexahydro−3′,7−dimethyl(1),Spiro[1,4−methanonaphthalene−(2H),2′−Oxiran],3,4,4a,5,8,8a−hexahydro−3′,6−dimethyl(2)の異性体の混合体、
トリプラール(Triplal,IFF);Dimethyl tetrahydrobenzaldehyde、
コアボン(Koavone,IFF);4−Methylene−3,5,6,6−tetramethyl−2−heptanone、
リメトール(Limetol);2,2,6−Trimethyl−6−vinyl tetrahydropyran、
アンブロキサン;Ambroxan(Henkel)、
ダマスコン;α−Damascone,β−Damascone,γ−Damascone,δ−Damascone、
ダマセノン;α−Damascenone,β−Damascenone,γ−Damascenone、
イオノン;α−Ionone,β−Ionone,γ−Ionone、
メチルイオノン;α−n−Methylionone,β−n−Methylionone,γ−n−Methylionone,α−iso−Methylionone,β−iso−Methylionone,γ−iso−Methylionone、
サンダル;Bacdanol(IFF);2−Ethyl−4−(2,2,3−trimethyl−3−cyclopenten−1−yl)−2−buten−1−olBrahamanol(Dragoco);2−Methyl−4−(2,2,3−trimethyl−3−cyclopenten−1−yl)butanolMadranol(Dragoco);β−2,2,3−Tetramethyl−3−cyclopentenyl−2−butenolSandalore(Givaudan);3−Methyl−5−(2,2,3−trimethylcyclopent−3−en−1−yl)−pentan−2−ol3,3−Dimethyl−5−(2,2,3−trimethylcyclopenten−1−yl)−pent−4−en−2−ol,Methyl sadeflor(TPC)、Sandeol(MS)など、
ムスク;Cashmeran(IFF),Galaxolide(IFF),Tonalide(PFW)、Phantolide,Versalide,Exaltolide,Exaltone,Oxalide,12−Oxahexadecanolide,Ethylenebrassylate,Celestolide(IFF),Traseolide(Quest),Ethylenedodecanedioate,5−Cyclohexadecen−1−oneなど、
イソ−E−スーパー;Iso−E−Super(IFF)、
7−Acetyl−1,2,3,4,5,6,7,8−octahydro−1,1,6,7−tetramethyl−naphthalene、
チンベロール;Timberol(Dragoco)、
1−(2,2,6−Trimethylcyclohexan−1−yl)−hexan−3−ol、
イロン;α−Irone,β−Ironeγ−Irone、
α−ダイナスコン;α−Dynascone(Firmenich)、
1−(5,5−Dimethyl cyclohexen−1−yl)−4−penten−1−one。
【0064】
さらに、上記フレーバーおよびフレグランスの他に、「日本における食品香料化合物の使用実態調査」(平成12年度 厚生科学研究報告書;日本香料工業会 平成13年3月発行)、「合成香料 化学と商品知識」(1996年3月6日発行 印藤元一著 化学工業日報社)、「Perfume and Flavor Chemicals(Aroma Chemicals)1,2」(Steffen Arctender(1969)などの記載の香料を使用することができる。
【0065】
これら、フレーバーおよびフレグランスは、1種および2種以上を混合して使用しても良い。
これらは市販のものを使用することもできる。また単品は、合成品を使用しても良いし、植物などの天然起源から導入しても良い。精油、レジノイド、バルサム、アブソリュート、コンクリート、チンキなどは、公知の方法で調製することもできる。
【0066】
安定化剤としては、増粘多糖類、キサンタンガム、ペクチン、カラギナン、ジェランガム、ローカストガム、グアーガム、アルギン酸、セルロース、アラビアガム、カゼインナトリウムなどが挙げられる。
【0067】
消泡剤としては、シリコーンオイル、ミネラルオイル系消泡剤、脂肪酸エステル等の界面活性剤、高級アルコール、ポリエーテルなどが挙げられる。
【0068】
<対象となる悪臭成分>
本発明の消臭剤組成物の利用により消臭される悪臭成分としては、具体的には、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジメチルトリスルフィドなどのスルフィド類(含硫黄化合物)が挙げられる。また、消臭対象としては、例えば、癌などの病気による悪臭、体臭、口臭、生ゴミの臭い、タバコの臭い、トイレや風呂場などで生じる臭い、下水や廃水、汚物から発生する悪臭、パーマ剤の臭い等を挙げることができる。具体的に、癌などの病気による悪臭として乳癌による悪臭が挙げられ、乳癌の悪臭物質はジメチルトリスルフィドであることが、「白須未香、東原和成著,「進行ガンの患部が発する悪臭物質の同定」,AROMA RESEARCH No.40,Vol.10/No.4 2009, P347」に記載されている。
【0069】
<消臭剤組成物の使用形態>
本発明の消臭剤組成物の形態としては、上述した消臭対象および用途(使用目的)に応じて適宜決定できる。該形態の具体例としては、液状形態(水性溶媒抽出液およびそのエキスを含む)、例えば粉末形態、顆粒形態、錠剤形態などの固体状形態、クリーム状形態(ペースト形態およびゲル形態を含む)、噴霧用剤形態(スプレー形態)などを挙げることができる。
【0070】
本発明の消臭剤組成物は、悪臭成分と本発明の消臭剤組成物とを接触させることによって、所望の消臭効果を奏し得るものであって、その実際の使用の態様は、これが悪臭と接触できるものである限り何ら限定はない。例えば、台所、冷蔵庫、トイレ、室内などの限定空間の消臭に当たっては、該限定空間内に本発明消臭剤を配置したり、散布したりすることによって適用できる。癌などの病気による病臭の消臭にあたっては、例えば、患部に直接塗布したり周囲を覆うことによって適用することができる。
【実施例】
【0071】
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
【0072】
<消臭試験1>
(ポリフェノール重合体の調製)
緑茶の乾燥茶葉80gに、50mM炭酸ナトリウム溶液1600mLを加えて、30℃で、1時間、激しく攪拌した(反応溶液のpHは8.7)。反応液をろ過後、ろ過液を凍結乾燥し、ポリフェノール重合体251.8g(対乾燥茶葉64%)を得た。
【0073】
(実施例1,2、参考例1〜3、比較例1,2)
20mL容HSバイアルに、表1に示す組成の消臭剤を採取し、それぞれに蒸留水2mLを添加して溶解した。悪臭成分としてジメチルトリスルフィド(DMTS)1%(v/v)エタノール溶液を10μL添加した後、HSバイアルに蓋をして室温で2.5時間攪拌した。SPMEファイバーをヘッドスペース部分に挿入して室温で0.5時間吸着させた。
GC−FID測定におけるDMTSのピーク面積値を消臭剤組成物を用いていないコントロールと比較してDMTSの残存率を算出した。結果を表1に示す。
【0074】
【表1】

【0075】
表1の結果より、従来の消臭剤である比較例1,2と比べると、過炭酸ナトリウム単独(参考例1)ではある程度ジメチルトリスルフィドを消去することができたが、ポリフェノールのみ(参考例2,3)によるジメチルトリスルフィドの消臭効果は同程度かわずかに改善される程度である。それに対し、過炭酸ナトリウムとポリフェノール重合体とを組み合わせた実施例1,2では、ジメチルスルフィドに対しての消臭効果が顕著に表れ、その効果が相乗的に高まることがわかった。
【0076】
<消臭試験2>
悪臭成分である各種スルフィド類に対する消臭試験を以下の方法で行った。尚、消臭剤組成物の消臭成分であるポリフェノール重合体は上記により得られたものを用いた。
20mL容HSバイアルに、表2に示す組成の消臭剤組成物を採取し、それぞれに蒸留水2mLを添加して溶解した。悪臭成分として表2に示すスルフィド溶液(1%(v/v)エタノール溶液)又はトリメチルアミン溶液を10μL添加した後、HSバイアルに蓋をして室温で攪拌した。SPMEファイバーをヘッドスペース部分に挿入して室温で0.5時間吸着させた。
試験は、消臭剤無添加、ポリフェノール重合体添加、過炭酸ナトリウム添加、ポリフェノール重合体と過炭酸ナトリウム添加の4つの系で行い、消臭剤無添加系でのスルフィド類のGC Areaを100%としたときの各系でのスルフィド残存率を評価した。
悪臭成分の種類により反応性やSPMEファイバーへの吸着効率が異なることから、表2に示すように消臭剤添加量、反応時間、GCスプリット比を調整して試験した。
【0077】
【表2】

【0078】
表2の結果より、いずれのスルフィド類に対してもポリフェノール重合体と過炭酸ナトリウムの併用による相乗効果が認められた。
スルフィド類の硫黄原子数に着目すると、ジメチル、ジアリルともにジスルフィドで高い相乗効果が認められた。このことから、ジスルフィドが過炭酸ナトリウムに対して非常に安定であるのに対して、併用の効果が非常に高く、本発明の効果が最も得やすい系であることがわかった。
一方、硫黄原子数1のスルフィドは相乗性が低い傾向にあるが、これは過炭酸ナトリウムが非常に効きやすいためであり、結果としては非常に消臭しやすい傾向にある。また、トリスルフィドは、スルフィドとジスルフィドの中間的な性質を示す。
アルキル基については、対称型ではジメチル、ジアリル、ジイソプロピルの順に消臭しやすい傾向があることがわかった。
【0079】
<消臭試験3>
悪臭成分である各種スルフィド類に対する消臭試験を以下の方法で行った。尚、消臭剤組成物の消臭成分であるポリフェノール重合体は上記により得られたものを用いた。
20mL容HSバイアルに、表3に示す組成の消臭剤組成物を採取し、それぞれに蒸留水2mLを添加して溶解した。悪臭成分として表3に示すスルフィド溶液(1%(v/v)エタノール溶液)を10μL添加した後、HSバイアルに蓋をして室温で3時間攪拌した。反応後に開封し、そのバイアル内の臭気を嗅いでその強度を評価した。
試験は、消臭剤無添加、ポリフェノール重合体添加、過炭酸ナトリウム添加、ポリフェノール重合体と過炭酸ナトリウム添加の4つの系で行った。消臭剤無添加系での臭気と比較して、強度が変わらないものを4点、強度が若干弱くなったものを3点、強度が明らかに弱くなったものを2点、強度が大幅に弱くなったものを1点として3人の専門パネラーによって評価した。
結果を表3に示す。尚、表中の数値は3人の専門パネラーの評価を総合した評価である。
【0080】
【表3】

【0081】
表3の結果より、いずれのスルフィド類に対してもポリフェノール重合体と過炭酸ナトリウムの併用による相乗効果が認められた。本発明の方法がスルフィド類に対して広く適用できることがわかった。
【0082】
<消臭試験4>
20mL容HSバイアルに、上記ポリフェノール重合体と、表4に示す酸化剤を採取し、それぞれに蒸留水2mLを添加して溶解した。悪臭成分としてジメチルトリスルフィド(DMTS)1%(v/v)エタノール溶液を10μL添加した後、HSバイアルに蓋をして室温で3時間攪拌した。SPMEファイバーをヘッドスペース部分に挿入して室温で0.5時間吸着させた。
GC−FID測定におけるDMTSのピーク面積値をコントロールと比較してDMTSの残存率を算出した。尚、GCスプリット比は1/50に調整した。結果を表4に示す。
また、各試験系の消臭率(無添加系を1.00としたときのスルフィド消臭率)を測定し、ポリフェノール重合体と酸化剤の併用効果の相乗性を下記式1により計算した。結果を表5に示す。
相乗性=併用÷(ポリフェノール+酸化剤) ・・・(1)
(*相乗性≧1で相乗効果ありと判定)
【0083】
【表4】

【0084】
【表5】

【0085】
表4及び表5の結果から、過炭酸ナトリウムと同様に、その分解物である過酸化水素を用いた場合にも明らかな相乗効果が確認できた。一方、次亜塩素酸ナトリウムは単独では強い消臭効果を示すものの、ポリフェノールと併用すると効果が阻害されることがわかった。また、過ホウ酸ナトリウムは、単独での効果が強く、相乗効果が確認できなかった。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明のスルフィド類用消臭剤組成物は、特にスルフィド類に由来する悪臭に対して特異的に作用するので、医療、介護分野における悪臭、家庭における生ゴミの臭い、タバコの臭い、トイレや風呂場などで生じる臭い、等を消臭する消臭剤として各分野で利用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)ポリフェノール又はその重合体と、(B)過炭酸ナトリウム又は過酸化水素とを含有することを特徴とするスルフィド類用消臭剤組成物。
【請求項2】
前記ポリフェノールの重合体が、ポリフェノールをアルカリ性溶媒中で反応させて得られる分子量が10000以下の化合物であることを特徴とする請求項1に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
【請求項3】
前記A成分と前記B成分との配合比が1:0.1〜1:1000(質量比)であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
【請求項4】
前記A成分がポリフェノールの重合体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
【請求項5】
前記ポリフェノールの重合体が、茶抽出物をアルカリ性溶媒中で反応させた化合物であることを特徴とする請求項4に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。
【請求項6】
前記ポリフェノールが、生コーヒー豆抽出物、茶抽出物、没食子酸からなる群から選択される1種以上であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のスルフィド類用消臭剤組成物。