説明

スレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置及び防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム

【課題】接続する光導光ケーブルの装着、取り外しが容易で水中での操作性良好であり、複数台使用の場合でも光導光ケーブルによる光リンクを確実に行うことができるスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置を提供する。
【解決手段】外部ストロボ本体2と、この外部ストロボ本体2の端面に設けられ、内蔵した発光管7からの光を外部に射出する光透過材からなるフェイスマスク3とを有するスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置1であって、フェイスマスク3は、光受光用、光射出用の2個の光導光ケーブル用受端子14と、を有し、前記フェイスマスク3に、内蔵した発光管からの光の一部を装着される光導光ケーブル19bの端面に誘導するスレーブ発光用の光誘導光路を設けた構成としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中で魚類や水中植物等の被写体の撮影を行う場合に好適なスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置及び防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、水中で魚類や水中植物等の被写体の撮影を行う場合、水中での光量不足を補うため、防水カメラケースに収納したカメラ(通常のスチールカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等)に防水仕様の外部ストロボを組み付け、電気ケーブル等にて接続するか、又はカメラの内蔵ストロボを発光させてこれに連動して外部ストロボを発光させるように構成するのが一般的である。
【0003】
また、防水カメラハウジングに収納したカメラと、複数、例えば2台の外部ストロボとを組み合わせ、防水カメラハウジング内のカメラの内蔵ストロボの発光を一方の外部ストロボに設けた光センサで受光してこの一方の外部ストロボを発光させ、さらに、一方の外部ストロボの発光を他方の外部ストロボに設けた光センサで受光してこの他方の外部ストロボを一方の外部ストロボと略同時に発光させるという2台の外部ストロボのスレーブ発光状態の下での水中撮影を行うことも行われている。
【0004】
しかし、このような光センサを用いた水中撮影システムの場合、防水カメラハウジングと一方の外部ストロボ、両外部ストロボ相互の配置に必然的に制約が生じ、撮影者が所望する被写体に対する種々の態様のライティングに対応しきれないという問題を包含している。
【0005】
特許文献1には、2台のストロボを用い、一方のストロボは、水中カメラと光信号ケーブルにより接続して主灯として機能させ、他方のストロボは、カメラとの間に直接のリンクがなく、光信号入力部により主灯からの光を受光することで発光する増灯(スレーブ)として機能させるように構成した主灯・増灯両用型の光感応ストロボと水中カメラとの光接続システムが提案されている。
【0006】
この特許文献1の場合も、水中カメラと一方のストロボを光信号ケーブルでリンクさせるものの、他方のストロボは水中を透過する光のみによるリンクで動作するものであることから、他方のストロボの配置に必然的に制約が生じ、やはり撮影者が所望する被写体に対する種々の態様のライティングに対応しきれないという問題を包含している。
【0007】
さらに、上述した構成の特許文献1の光接続システムの場合、3台以上のストロボを所望の位置に配置して光リンクさせるような使用態様は難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−237662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする問題点は、光導光ケーブルの装着、取り外しが容易で水中での操作性良好であり、2台、3台、4台というように複数台使用の場合でも光導光ケーブルによる光リンクを確実に行うことができ、被写体に対する種々の態様のライティングに対応するための配置の自由度を高めるために使用できるようなスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置、さらには、このようなスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置を使用した防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムが存在しない点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置は、外部ストロボ本体と、この外部ストロボ本体の端面に設けられ、内蔵した発光管からの光を外部に射出する光透過材からなるフェイスマスクとを有するスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置であって、前記フェイスマスクは、内蔵した発光管からの光を外部に射出する発光窓部と、この発光窓部の外側領域を占める光受光用、光射出用の2個の光導光ケーブル用受端子と、を有し、前記フェイスマスクに、内蔵した発光管からの光の一部を前記2個の光導光ケーブル用受端子の内の一方である光射出用の光導光ケーブル用受端子に装着される光導光ケーブルの端面に誘導するスレーブ発光用の光誘導光路を設けたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1乃至3記載の発明によれば、光誘導光路18を経由して前記光導光ケーブル用受端子14に装着される光導光ケーブル19bに前記発光管7からの光の一部を導き、この光を次段に配置する他の外部ストロボ装置1のスレーブ発光用として利用することができ、簡略構成で、部品点数削減、省スペース化をも図れるスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置を提供することができる。
【0012】
請求項4、5記載の発明によれば、上述した外部ストロボ装置を複数台使用したシステム構成の基に、光導光ケーブルの装着、取り外しが容易で水中での操作性良好であり、また、光導光ケーブルによる防水カメラ本体と、各外部ストロボ装置との光リンクを確実に行うことができ、さらに、被写体に対する種々の態様のライティングに対応するための各外部ストロボ装置の配置の自由度を高めることもできる防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は本発明の実施例に係る防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムの概略正面図である。
【図2】図2は本発明の実施例に係るスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置の斜視図である。
【図3】図3は本実施例に係るスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置の正面図である。
【図4】図4は本実施例に係るスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置の側面図である。
【図5】図5は本実施例に係るスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置の一部切欠断面図であり、図3のA−A線から見たフェイスマスクの部分を断面とした図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、光導光ケーブルの装着、取り外しが容易で水中での操作性良好であり、2台、3台、4台というように複数台使用の場合でも光導光ケーブルによる光リンクを確実に行うことができ、被写体に対する種々の態様のライティングに対応するための配置の自由度を高めることができるスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置を提供するという目的を、外部ストロボ本体と、この外部ストロボ本体の端面に設けられ、内蔵した発光管からの光を外部に射出する光透過材からなるフェイスマスクとを有する防水仕様でスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置であって、前記フェイスマスクは、内蔵した発光管からの光を外部に射出する発光窓部と、この発光窓部の外側領域を占める光受光用、光射出用の2個の光導光ケーブル用受端子と、を有し、前記フェイスマスクの発光窓部における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に近い位置で外側から肉厚部内に向けて穿設した凹陥部の底部に形成した第1の反射面と、前記フェイスマスク内面における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に対向する位置に形成した第2の反射面と、を具備し、内蔵した発光管からの光の一部を前記第1の反射面、第2の反射面で反射させ、前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に装着される光導光ケーブルの端面に誘導する構成により実現した。
【実施例】
【0015】
以下に本発明の実施例に係るスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置、及び、このスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置を使用した防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムについて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施例に係る防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム31を、図2乃至図5は本実施例に係るスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置(以下「外部ストロボ装置」という)1を示すものである。
【0017】
最初に、図2乃至図5を参照して、本実施例に係る外部ストロボ装置1について説明する。
【0018】
本実施例に係る外部ストロボ装置1は、全体として略円筒状を呈し防水仕様とした外部ストロボ本体2と、この外部ストロボ本体2の一方の端面側に配置した例えば透明合成樹脂材のような光透過材からなる板状のフェイスマスク3とを有している。
【0019】
また、外部ストロボ本体2の外周の一部(図1において下部)には、後述する第1支持アーム36又は第2支持アーム37への取り付け用突片12を設けている。
【0020】
前記フェイスマスク3は、前記外部ストロボ本体2の一方の端面側に周辺カバー部材2aにより外周を囲まれた状態で装着されており、また、前記外部ストロボ本体2の内部には、図5に示すように反射鏡5、拡散板6で囲まれたストロボ光を発光する発光管7を、前記フェイスマスク3に臨ませる状態で配置している。
【0021】
さらに、前記外部ストロボ本体2の内部には、前記発光管7を点灯駆動する点灯駆動回路部8を組み込んでいる。
【0022】
前記フェイスマスク3は、前記発光管7からの光を外部に射出する円形の発光窓部11と、この発光窓部11の下側に突出させた下側突出部とを一体的に具備し、下側突出部に一定の間隔を隔て光受光用、光射出用の2個の光導光ケーブル用受端子13、14を左右対称配置に設けている。
【0023】
一方の光導光用受け端子13は、この光導光用受け端子13に装着される光導光ケーブル19a端面(出射端)からの光を図示しないが光電変換部で電気信号に変換し前記発光管7の発光支持用の信号として前記点灯駆動回路部8に伝送するために設けられている。
そして、点灯駆動回路部8を動作させ、前記発光管7を点灯させるように構成している。
【0024】
前記フェイスマスク3は、図5に示すように、このフェイスマスク3の発光窓部11における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子14に近い位置で外側から肉厚部内に向けて穿設した凹陥部15の底部に形成した第1の反射面16と、前記フェイスマスク3の内面における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子14に対向する位置に形成した第2の反射面17と、を具備している。
【0025】
そして、前記発光管7からの光の一部を前記第1の反射面16、第2の反射面17で反射させ、前記光射出用の光導光ケーブル用受端子14に装着される光導光ケーブル19bの端面(入射端)に誘導する光誘導光路18を形成している。
【0026】
前記第1の反射面16、第2の反射面17は、凹陥部15の底部に対する鏡面仕上げ、第2の反射面17を構成する部分の鏡面仕上げにより各々形成することができる。
【0027】
次に、上述した構成からなる外部ストロボ装置1を使用した本実施例の防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム31について、図1を参照して説明する。
【0028】
前記防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム31は、防水カメラハウジング32内に例えばデジタルカメラを収納した防水カメラ本体33と、この防水カメラ本体33の底部側にネジ体34によりねじ止め固着され、防水カメラ本体33を図1において手前に向ける状態で固定支持する支持ステー35と、支持ステー35の両端から各々回動変位可能に立設した第1支持アーム36、第2支持アーム37とを有している。
【0029】
そして、前記第1支持アーム36の上端に、一方の外部ストロボ装置1の取り付け用突片12を取り付けてこの外部ストロボ装置1を図1において手前に向ける状態で支持し、また、前記第2支持アーム37の上端に、他方の外部ストロボ装置1の取り付け用突片12を取り付けてこの外部ストロボ装置1を図1において手前に向ける状態で支持している。
【0030】
さらに、防水カメラ本体33の発光窓33a(内蔵したカメラのストロボの光を射出する窓)の一部に、一方の光導光ケーブル19aの入射端側を取り付け、この光導光ケーブル19aの出端側を前記一方の外部ストロボ装置1における光受光用の光導光ケーブル用受端子13に装着している。
【0031】
また、他方の光導光ケーブル19bの入射端側を一方の外部ストロボ装置1における光射出用の光導光ケーブル用受端子14に装着し、この光導光ケーブル19bの出端側を他方の外部ストロボ装置1における光受光用の光導光ケーブル用受端子13に装着している。
【0032】
このように、本実施例の防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム31は、前記防水カメラ本体33と、2台の外部ストロボ装置1とを光導光ケーブル19a、19bにより光接続し、2台の外部ストロボ装置1を防水カメラ本体33内のストロボの発光にリンクさせてスレーブ発光させ、これにより水中での被写体撮影を行うように構成している。
【0033】
上述した本実施例の外部ストロボ装置1によれば、前記発光管7からの光の一部を前記第1の反射面16、第2の反射面17で反射させ、前記光射出用の光導光ケーブル用受端子14に装着される光導光ケーブル19bの端面(入射端)に誘導するフェイスマスク3の肉厚部を利用した光誘導光路18を形成しているので、この光誘導光路18を経由して前記光導光ケーブル用受端子14に装着される光導光ケーブル19bに前記発光管7からの光の一部を導き、この光を次段に配置する他の外部ストロボ装置1のスレーブ発光用として利用することができる。
【0034】
また、前記光誘導光路18は、前記フェイスマスク3の一部に、第1の反射面16、第2の反射面17を形成し、さらに前記フェイスマスク3の一部に光導光ケーブル用受端子14を形成するだけの簡略構成であるため、外部ストロボ装置1の筺体部に光導光ケーブル用受端子を設け、発光管からの光の一部を前記光導光用受端子に導くような構造に比べ、部品点数削減、省スペース化可能であり、光導光ケーブル19bにより照射角を遮ることもなく、また、光導光ケーブル用受端子13、14は、内部に発光管7より発光された光を外部に照射するフェイスマスク3の発光窓部11の輪郭外に位置するので、光照射の邪魔にならないという利点も存する。
【0035】
尚、前記第1の反射面16は、海水又は淡水が触れる凹陥部15の底部に形成されることから、フェイスマスク3の部分から外部ストロボ装置1内に海水又は淡水が流入するというような不都合は生じない。
【0036】
上述した本実施例の防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム31によれば、上述した作用、効果を奏する外部ストロボ装置1を例えば2台使用したシステム構成の基に、光導光ケーブル19a、19bの装着、取り外しが容易で水中での操作性良好であり、また、光導光ケーブル19a、19bによる防水カメラ本体33と、2台の外部ストロボ装置1との光リンクを確実に行うことができ、光導光ケーブル19a、19bの採用により、従来のように光センサ方式で光リンクを行う場合に比べ、被写体に対する種々の態様のライティングに対応するための2台の外部ストロボ装置1の配置の自由度を高めることができる。
【0037】
本実施例の防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム31は、上述した外部ストロボ装置1を例えば2台使用したシステム構成の他に、外部ストロボ装置1を例えば3台、4台とした複数台使用のシステム構成を容易に実現でき、これら場合には、被写体に対する種々の態様のライティングに対応するための各外部ストロボ装置1の配置の自由度をより高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムに適用する場合の他、防水カメラハウジングを使用しない地上撮影に使用する内蔵ストロボ付きのカメラ各種カメラ(デジタルカメラ、ビデオカメラ等)と、外部ストロボ装置とを組み合わせたカメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムとして広範に応用可能である。
【符号の説明】
【0039】
1 外部ストロボ装置
2 外部ストロボ本体
2a 周辺カバー部材
3 フェイスマスク
5 反射鏡
6 拡散板
7 発光管
8 点灯駆動回路部
11 発光窓部
12 取り付け用突片
13 光導光ケーブル用受端子
14 光導光ケーブル用受端子
15 凹陥部
16 第1の反射面
17 第2の反射面
18 光誘導光路
19a 光導光ケーブル
19b 光導光ケーブル
31 防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム
32 防水カメラハウジング
33 防水カメラ本体
33a 発光窓
34 ネジ体
35 支持ステー
36 第1支持アーム
37 第2支持アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部ストロボ本体と、この外部ストロボ本体の端面に設けられ、内蔵した発光管からの光を外部に射出する光透過材からなるフェイスマスクとを有するスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置であって、
前記フェイスマスクは、内蔵した発光管からの光を外部に射出する発光窓部と、この発光窓部の外側領域を占める光受光用、光射出用の2個の光導光ケーブル用受端子と、を有し、
前記フェイスマスクに、内蔵した発光管からの光の一部を前記2個の光導光ケーブル用受端子の内の一方である光射出用の光導光ケーブル用受端子に装着される光導光ケーブルの端面に誘導するスレーブ発光用の光誘導光路を設けたこと、
を特徴とするスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置。
【請求項2】
外部ストロボ本体と、この外部ストロボ本体の端面に設けられ、内蔵した発光管からの光を外部に射出する光透過材からなるフェイスマスクとを有する防水仕様でスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置であって、
前記フェイスマスクは、内蔵した発光管からの光を外部に射出する発光窓部と、この発光窓部の外側領域を占める光受光用、光射出用の2個の光導光ケーブル用受端子と、を有し、
前記フェイスマスクの発光窓部における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に近い位置で外側から肉厚部内に向けて穿設した凹陥部の底部に形成した第1の反射面と、前記フェイスマスク内面における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に対向する位置に形成した第2の反射面と、を具備し、内蔵した発光管からの光の一部を前記第1の反射面、第2の反射面で反射させ、前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に装着される光導光ケーブルの端面に誘導するスレーブ発光用の光誘導光路を設けたこと、
を特徴とするスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置。
【請求項3】
前記フェイスマスクにおける第1の反射面、第2の反射面は、フェイスマスクに対する鏡面仕上げにより形成したことを特徴とする請求項2記載のスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置。
【請求項4】
防水カメラハウジング内にカメラを収納した防水カメラ本体と、
外部ストロボ本体と、この外部ストロボ本体の端面に設けられ、内蔵した発光管からの光を外部に射出する光透過材からなるフェイスマスクとを有する防水仕様でスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置であって、前記フェイスマスクは、内蔵した発光管からの光を外部に射出する発光窓部と、この発光窓部の外側領域を占める光受光用、光射出用の2個の光導光ケーブル用受端子と、を有し、前記フェイスマスクの発光窓部における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に近い位置で外側から肉厚部内に向けて穿設した凹陥部の底部に形成した第1の反射面と、前記フェイスマスク内面における前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に対向する位置に形成した第2の反射面と、を具備し、内蔵した発光管からの光の一部を前記第1の反射面、第2の反射面で反射させ、前記光射出用の光導光ケーブル用受端子に装着される光導光ケーブルの端面に誘導するスレーブ発光用の光誘導光路を設けたスレーブ発光用の光誘導光路付き外部ストロボ装置複数台と、
を光導光ケーブルにより接続し、水中撮影を行う防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システムであって、
前記防水カメラ本体の内蔵ストロボの光射出領域に臨ませた光導光ケーブル用受端子と、複数台の外部ストロボ装置のうちの初段の外部ストロボ装置における光受光用の光導光ケーブル用受端子とを光導光ケーブルで接続し、初段の外部ストロボ装置における光射出用の光導光ケーブル用受端子と、次段の外部ストロボ装置における光受光用の光導光ケーブル用受端子とを光導光ケーブルで接続する態様で、前記防水カメラ本体と、複数台の外部ストロボ装置とを光接続し、各外部ストロボ装置をスレーブ発光させて水中撮影を行うように構成したことを特徴とする防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム。
【請求項5】
前記フェイスマスクにおける第1の反射面、第2の反射面は、フェイスマスクに対する鏡面仕上げにより形成したことを特徴とする請求項4記載の防水カメラ・外部ストロボ装置光接続撮影システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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