説明

ソケット対及びそのソケット対を備えた照明器具

【課題】LEDを用いたライン型照明モジュールを安全且つ容易に着脱自在としたソケット対及びそのソケット対を備えたライン型の照明器具を提供する。
【解決手段】複数の発光ダイオード9aを配列したライン型照明モジュール6を、その両端部に設けられたアース側エンドキャップ7及び電源側エンドキャップ8を介して電気的接続状態で保持するアースソケット3及び電源ソケット4からなるソケット対5であって、各ソケット3,4は、アース側嵌合凹部33及び電源側嵌合凹部43を備え、アース側エンドキャップ7に形成されたアース側接続端子部70を電気的接続状態で嵌受するアース側嵌合凹部33、及び、電源側エンドキャップ8に形成された電源側接続端子部80を電気的接続状態で嵌受する電源側嵌合凹部43の形状は、それぞれアース側接続端子部70及び前記電源側接続端子部80に整合し且つ互いに異なる形状とされていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の発光ダイオードを配列したライン型照明モジュールを電気的接続状態で保持するためのソケット対及びそのソケット対を備えた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、直管型蛍光灯などの照明モジュールを電気的接続状態で保持するためのソケット対として下記特許文献1に開示されているようなランプソケットが知られている。
下記特許文献1に記載のソケットの作動体には、下部周面及び前面にわたって連続して開放され互いに平行な一対のランプ取付け溝が形成されており、ここに記載されているソケットは、蛍光ランプの両端部から突き出たランプピンをランプ取付け溝に挿入すれば蛍光ランプを電気的に接続した状態で支持できるように構成されている。従って、蛍光ランプのランプピンが水平方向に並ぶ姿勢でそのまま上方向に押し上げれば、一対のソケット間に照明モジュールを取り付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−135211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、消費電力が少なく長寿命な光源として発光ダイオード(以下、LEDという)が用いられた照明器具が普及してきており、従来の直管型蛍光灯とよく似たライン型のものも見られる。
しかしながら、LEDが用いられたライン型の照明モジュールを直流電源で点灯させるためには、電極の極性の差し間違いが生じないよう配慮して、これを防ぐ構造を必要とする場合がある。また低電圧で照明モジュールを点灯させる場合は問題にならないが、100V近い比較的高い電圧で照明モジュールを点灯させる場合は、感電保護の観点から、アースが設けられることが望ましい。
【0005】
上記特許文献1に示されるランプソケット対の場合は、電気的な接続部分は、両者同じであるため、接続間違いを生じる懸念がない。またLEDが用いられた照明モジュールの場合、熱を逃すヒートシンクを必要とし、そのため、従来の蛍光灯と比べて重量物になり易い。よって、上記特許文献1のような蛍光ランプのように電極とランプ支持部とを兼ねる構造をLEDが用いられたライン型の照明モジュール用のソケット対にそのまま適用することができない。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、LEDを用いたライン型照明モジュールを安全且つ容易に着脱自在としたソケット対及びそのソケット対を備えたライン型の照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るソケット対は、複数の発光ダイオードを配列したライン型照明モジュールを、その両端部に設けられたアース側エンドキャップ及び電源側エンドキャップを介して電気的接続状態で保持するアースソケット及び電源ソケットからなるソケット対であって、前記アースソケットは、前記電源ソケットに対向する側に開口部が形成された箱形アースソケット本体と、前記開口部に露出するアース側作用面を備えて前記アースソケット本体内に収納されたアース側保持部材と、前記アース側作用面に凹設され、前記アース側エンドキャップに形成されたアース側接続端子部を嵌受するアース側嵌合凹部とを有し、前記電源ソケットは、前記アースソケットに対向する側に開口部が形成された箱形電源ソケット本体と、前記開口部に露出する電源側作用面を備えて前記電源ソケット本体内に収納された電源側保持部材と、前記電源側作用面に凹設され、前記電源側エンドキャップに形成された電源側接続端子部を嵌受する電源側嵌合凹部とを有し、前記アース側嵌合凹部及び前記電源側嵌合凹部の形状は、それぞれ前記アース側接続端子部及び前記電源側接続端子部に整合し且つ互いに異なる形状とされていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ソケット対に、ライン型照明モジュールを、その両端部に設けられたアース側エンドキャップ及び電源側エンドキャップを介して電気的接続状態で保持させることができる。これによって、該照明モジュールに電圧が供給され、照明モジュールの各発光ダイオードが発光し得る状態とされる。このソケット対に対する照明モジュールの電気的接続状態の保持は、アースソケット本体内に収納されたアース側保持部材及び電源ソケット本体内に収納された電源側保持部材によってなされる。即ち、各ソケット本体の開口部に露出する各保持部材の作用面に凹設されたアース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部に、アース側接続端子部及び電源側接続端子部を嵌受させることによってなされる。したがって、例えば熱を逃すヒートシンクを備えることで蛍光灯と比べて重量がある照明モジュールであっても、しっかりと照明モジュールを保持することができる。この時、アース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部の形状は、それぞれアース側接続端子部及び電源側接続端子部に整合し且つ互いに異なる形状とされているから、両者が逆に接続されることがなく、接続間違いを防ぐことができる。
【0009】
本発明おいて、前記アースソケット本体内に、前記アース側保持部材を該アースソケット本体の開口部側に常時付勢する付勢手段が設けられ、前記アース側保持部材は、前記アース側エンドキャップのアース側接続端子部で、前記付勢手段による付勢力に抗して前記アース側作用面を押圧することによって、前記アースソケット本体の奥側に変位可能とされているものとしてもよい。
この場合、アース側エンドキャップのアース側接続端子で、付勢手段による付勢力に抗してアース側作用面を押圧することにより、アース側保持部材がアースソケット本体の奥側に変位するから、両保持部材間の空間(間隔)が拡がり、アース側接続端子及び電源側接続端子部をアース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部の位置に位置付けると、付勢手段の復元力により、アース側接続端子及び電源側接続端子部をそれぞれアース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部に嵌受させることができる。これによって、ソケット対に対する照明モジュールの電気的接続状態の保持がなされ、電源が入った状態であっても、照明モジュールをアース側(接地側)から先に挿入して安全に取り付けることができる。
また取り外しの際には、照明モジュールをアースソケット側に押圧すれば、アース側保持部材がアースソケット本体の奥側に変位し、これによって、両保持部材間の空間が拡がり、照明モジュールを容易に取り外すことができる。
【0010】
本発明において、前記電源ソケット本体内に、前記電源側保持部材を該電源ソケット本体の開口部側に常時付勢する付勢手段が設けられ、前記電源側保持部材は、前記電源側エンドキャップの電源側接続端子部で、前記付勢手段による付勢力に抗して前記電源側作用面を押圧することによって、前記電源ソケット本体の奥側に変位可能とされているものとしてもよい。
この場合、アースソケット本体内に設けられた付勢手段による前記機能と相乗し、照明モジュールのソケット対に対する着脱が、よりスムース且つ的確に行うことができる。
【0011】
また、本発明において、前記アース側保持部材の変位可能範囲は、前記電源側保持部材の変位可能範囲より大とし、前記電源ソケット本体内には、前記電源側保持部材の変位を規制するための規制部が設けられているものとしてもよい。
この場合も、電源側保持部材の変位可能範囲がアース側保持部材の変位可能範囲より小さいから、照明モジュールをソケット対間に保持させる場合、電源側の保持をアース側の保持より先に行うことができず、従って、電源側の電気的接続がアース側の電気的接続より先になされることがなく、取付保持の際に不意に照明モジュールに電気が導通するような懸念も生じることがない。また、この可動範囲の大小によって、アース側か電源側かの判別を容易にすることができる。
【0012】
また、本発明において、前記アースソケット本体内及び電源ソケット本体内に設けられる付勢手段は、いずれも導電性ばね部材からなり、これらばね部材の一部が、前記アース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部の底部に臨み、当該各底部において、前記アース側接続端子部及び電源側接続端子部と電気的に接続されるアース用接点及び電源用接点を構成するようにしてもよい。
この場合は、バネ部材の弾性反力を利用して、アース側保持部材及び電源側保持部材をアース側接続端子部及び電源側接続端子部に押圧することができ、良好な接続状態を維持できる。また、これらばね部材の一部が、アース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部の底部において、アース側接続端子部及び電源側接続端子部と電気的に接続されるアース用接点及び電源用接点を構成するから、ばね部材の弾力によって電気的接続状態を安定に維持することができる。
【0013】
また本発明において、前記アースソケット本体及び前記電源ソケット本体における開口縁部の前記各作用面に連なる部分には面取部が形成され、前記各作用面は、前記面取部に連なる凸曲面及び前記各嵌合凹部にまで至る傾斜面を有し、前記面取部、凸曲面及び傾斜面が、前記各エンドキャップのそれぞれの接続端子部を前記各嵌合凹部に案内する案内面を構成するようにしてもよい。
これによれば、前記アースソケット本体及び前記電源ソケット本体における開口縁部に面取部を備えているので、照明モジュールを着脱する際に開口縁部に当っても、照明モジュールが破損しにくいものとすることができる。またこの面取部と、各作用面の凸曲面及び傾斜面とによって、前記各接続端子部を前記各嵌合凹部に案内する案内面を構成しているので、照明モジュールをソケット対間に装着する際に、各エンドキャップの各接続端子部を案内面で滑らせるように押し込むようにすれば、各接続端子部を各嵌合凹部にスムースに嵌受させることができる。
さらに本発明において、前記アース側嵌合凹部のいずれかの側部には、一対のアース側突部が形成されるとともに、一対の突部の間には、前記アース側接続端子部を保持する保持部が形成されており、前記電源側嵌合凹部のいずれかの側部には、ひとつの電源側突部が形成されるとともに、前記側部と対向する側部には前記電源側接続端子部を保持する電源側保持部が形成されているようにしてもよい。
これによれば、アース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部の形状が一目見て異なるため、照明モジュールを逆に接続するといった差し間違いが生じることを防ぐことができる。また、アース側から先に挿入して照明モジュールを取り付ける際に、アース側接続端子部を保持部でしっかりと保持した状態で取り付けることができるので、取り付けやすい。さらに取付後においても、アース側保持部及び電源側保持部の双方で照明モジュールを両側からしっかりと保持することができる。したがって、上述したように、熱を逃すヒートシンクを備えることで蛍光灯と比べて重量がある照明モジュールであっても、しっかりと照明モジュールを保持することができる。
【0014】
そして、本発明に係る照明器具は、前記のいずれかのソケット対と、複数の発光ダイオードを配列し、前記ソケット対間に着脱自在に装着されるライン型照明モジュールと、前記ソケット対が取り付けられ該ソケット対と電気的に接続される取付基台とを備えたことを特徴とする。
これによれば、照明モジュールの着脱が安全で容易な照明器具とすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ライン型照明モジュールを安全且つ容易に着脱自在としたソケット対及びそのソケット対を備えた発光ダイオードによるライン型照明器具を簡易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係るソケット対を備えたライン型照明器具の一例を示す模式的分解斜視図である。
【図2】前記ソケット対間に照明モジュールを装着させる要領を説明するための模式的側面図であり、(a)は照明モジュールを装着させる過程を示した図、(b)は照明モジュールを装着した後の図である。
【図3】前記ソケット対のうち、アースソケットを説明するための模式図であり、(a)は同アースソケットの正面図、(b)は同アースソケットの側面図である。
【図4】前記ソケット対のうち、電源ソケットを説明するための模式図であり、(a)は同電源ソケットの正面図、(b)は同電源ソケットの側面図である。
【図5】(a)〜(c)は、図3(a)におけるX−X線矢視断面図であり、前記照明モジュールを装着させる際のアースソケットの動きを説明する図である。
【図6】(a)、(b)は、図4(a)におけるY−Y線矢視断面図であり、前記照明モジュールを装着させる際の電源ソケットの動きを説明する図である。
【図7】前記照明モジュールを構成するアース側エンドキャップ及びその周辺部を示す模式的斜視図である。
【図8】前記照明モジュールを構成する電源側エンドキャップ及びその周辺部を示す模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るおけるライン型照明器具1は、天井面(W)や壁面等に設置される細長直方体形状の箱形取付基台2と、該取付基台2の両端部に対向関係で取付けられるアースソケット3及び電源ソケット4からなるソケット対5と、該ソケット対5(3、4)間に着脱自在に電気的接続状態で装着されるライン型照明モジュール6とを含んで構成される。ライン型照明モジュール6は、両端にアース側エンドキャップ7及び電源側エンドキャップ8を有するLED実装基板9と、該LED実装基板9の前面(図例では下面)に後記する各LED9a…からの光路の規制を行うべく取付けられる光学規制板10と、LED実装基板9の前面側(図例では下面側)を覆う透明乃至は半透明の樹脂製グローブ11とよりなる。
【0018】
LED実装基板9は、金属材等からなり、長手方向側面に沿ってLED9aが発する熱を放熱するために凹状の溝が形成され、放熱フィン90,90が複数設けられている(図1、図2(a)及び(b)参照)。なお、この放熱フィンは、図1等に示す以外に、取付基台2と接する面にも形成されているようにしてもよい(不図示)。これによれば、放熱性をより向上させることができる。LED実装基板9には、光源としての複数のLED9a…が、その長手方向に沿って略等間隔で前面に露出するよう実装され、その厚み内には、LED9a…に対する給電回路基板(不図示)が組み込まれている。光学規制板10には、各LED9a…に対応する位置に複数の透孔10a…が設けられ、各LED9a…からの光束を規制して、全体としてムラのない発光照射ができるように構成されている。
【0019】
取付基台2には、不図示の商用電源に接続される直流電源装置20が内装され、該直流電源装置20のプラス/マイナス一対の2次側出力端子21には、電源ソケット4に設けられた後記するばね部材44,45の一部を構成する電源用接点44c、45cに、一対のリード線22を介して電気的に接続されている。また、取付基台2内にはアース線23が敷設され、その一端部がアースソケット3に設けられた後記するばね部材34の一部を構成するアース用接点34c,34dに電気的に接続され、他端が取付基台2の金属製枠体に止着されてアース接続されている。アース側エンドキャップ7及び電源側エンドキャップ8の各外面(反対向側面)には、それぞれアース側接続端子部70及び電源側接続端子部80が突設されている。このアース側接続端子部70及び電源側接続端子部80は、後記するアース側保持部材32及び電源側保持部材42に形成されたアース側嵌合凹部33及び電源側嵌合凹部43にそれぞれ嵌受され、ライン型照明モジュール6がソケット対3,4に電気的接続状態で保持される。
【0020】
次に、ソケット対5を構成するアースソケット3及び電源ソケット4の構造について、図3〜図6を参照して詳細に説明する。なお、図3〜図6では、アースソケット3及び電源ソケット4を天井面Wに設置された取付基台2に取り付けた状態とは天地逆に示しているが、以下の説明での上下左右方向は、取付状態(図1、図2)に基づいて説明する。
図3及び図5に示すように、アースソケット3は、電源ソケット4側に開口する開口部30aが形成された箱形アースソケット本体30と、開口部30aに露出するアース側作用面31を備えてアースソケット本体30内に変位可能に収納されたアース側保持部材32と、アース側作用面31に凹設されアース側接続端子部70を嵌受するアース側嵌合凹部33と、アースソケット本体30内においてアース側保持部材32を電源ソケット4側に常時弾力付勢する導電性ばね部材(付勢手段)34とを含んで構成されている。アースソケット本体30の下部(図1では上部)は、箱形取付基台2に対する取付基部30bとされている。アースソケット3は、箱形取付基台2の蓋体2aによって、該取付基部30bで、箱形取付基台2内に没入された状態で支持されている。
【0021】
アースソケット3のアース側嵌合凹部33の形状は特に限定されず、例えばアース側嵌合凹部33のいずれかの側部に、一対のアース側突部33e,33eが形成されるとともに、一対の突部33e,33eの間には、アース側接続端子部70を保持する保持面33dが形成されていればよい。図に示すアース側突部33e,33eは、アース側嵌合凹部33の下側側部(図3では上側)に、一対のアース側突部33e,33eが形成され、その形状は、アース側嵌合凹部33の下側側面から下方(取付基部30bとは反対側)に向かって凹状に突出して形成されている。そして保持部33dは、この一対の突部33e,33eの間を直線的につないで形成された略方形状の面とされ(図5(a)〜(c)参照)、この保持部33dでも照明モジュール6の重量を支えている。
アース側嵌合凹部33をこのような形状とすれば、一対の突部33e,33eの存在が、照明モジュール6を取り付ける際の挿入向きの目印になる。また一対の突部33e,33eの間には、保持部33dが設けられているので、安定して照明モジュール6を保持することができる。
【0022】
取付基部30b内には、中空のアース線ホルダ35が組付けられ、該アース線ホルダ35には、一対のアース線挿入孔35a,35bが貫設されている。このアース線挿入孔35a,35bは、箱形取付基台2の内部に位置し、且つ該箱形取付基台2の内部側に開口し、箱形取付基台2の内部とアース線ホルダ35の空所35cとが連通するように形成されている。アース線挿入孔35a,35bの一方には、箱形取付基台2内に敷設された絶縁被覆付のアース線23が挿入されている。該アース線23は、絶縁被覆が剥離された先端部が、アース線ホルダ35の空所35c内に至るよう挿入されている。なお、図例では2個のアース線挿入孔35a,35bを設けた例を示しているが、どちらか一方のみでもよい。
【0023】
ばね部材34は、アース線ホルダ35の空所35cから、アース線ホルダ35の隔壁(図5では上壁)35dとアースソケット本体30の壁部との隙間35eを経てアース側嵌合凹部33の底部33aの外面(アースソケット本体30の奥側に向く面)に至るよう、側面視略S字(逆S字)形に屈曲された状態で弾装されている。該ばね部材34は、その一方端部34aがアース線ホルダ35の底壁内面35fに斜めに弾接し、他方端部34bがアース側嵌合凹部33の底部33aの外面に面接触状態で弾接している。アース線23の先端部は、ばね部材34の一方端部34aとアース線ホルダ35の底壁内面35fとの間に弾性的に挟圧された状態とされている。これによって、アース線23とばね部材34との電気的導通状態が維持されている。
【0024】
ばね部材34の一方端部34aは、アース線23の挿入方向に傾斜するよう底壁内面35fに斜めに弾接している。アース線23の先端部は、この弾力に抗して当該一方端部34aを押し上げるように挿入され、挿入後は、一方端部34aの先端角部がアース線23に食い込むように弾接してアース線23の抜けが阻止される。また、アース側嵌合凹部33の底部33aには、一対の透孔33b,33cが形成され、ばね部材34の他方端部34bは、この透孔33b,33cを塞ぐように底部33aの外面に弾接している。該他方端部34bの透孔33b,33cにおいて露出する部分がアース用接点34c,34dとされる。
【0025】
図4及び図6に示すように、電源ソケット4は、アースソケット3側に開口する開口部40aが形成された箱形電源ソケット本体40と、開口部40aに露出する電源側作用面41を備えて電源ソケット本体40内に変位可能に収納された電源側保持部材42と、電源側作用面41に凹設され、電源側接続端子部80を嵌受する電源側嵌合凹部43と、電源ソケット本体40内において電源側保持部材42をアースソケット3側に常時弾力付勢する一対の導電性ばね部材(付勢手段)44,45とを含んで構成されている。電源ソケット本体40の下部(図1では上部)は、箱形取付基台2に対する取付基部40bとされている。電源ソケット3は、箱形取付基台2の蓋体2aによって、該取付基部40bで、アースソケット4と同様に箱形取付基台2内に没入された状態で支持されている。
【0026】
電源ソケット4の電源側嵌合凹部43の形状は特に限定されず、例えば電源側嵌合凹部43のいずれかの側部には、ひとつの電源側突部43eが形成されるとともに、前記側部と対向する側部には電源側接続端子部80を保持する電源側保持部43dが形成されているようにしてもよい。図に示す電源側突部43eは、電源側嵌合凹部43の上側側部(図4では下側)の中央部位に、ひとつ形成されており、その形状は、電源側嵌合凹部43の上側側部から上方(取付基部40b側)に向かって凹状に突出して形成されている。そしてこの電源側突部43eが形成されている電源側嵌合凹部43の上側側部と対向する下側側部(図4では上側)には、電源側接続端子部80を保持する電源側保持部43dが形成され、略方形状の面とされており(図6(a)、(b)参照)、この保持部43dでも照明モジュール6の重量を支えている。
電源側嵌合凹部43をこのような形状とすれば、電源側突部43eの存在により照明モジュール6を取り付ける際の挿入向きの目印を備えたものでありながら、保持部43dによって安定して照明モジュール6を保持することもできる。
【0027】
取付基部40b内には、中空の電源用リード線ホルダ46が組付けられ、該電源用リード線ホルダ46には、一対のリード線挿入孔46a,46bが貫設されている。このリード線挿入孔46a,46bは、箱形取付基台2の内部に位置し、且つ該箱形取付基台2の内部側に開口し、箱形取付基台2の内部とリード線ホルダ46の空所46cとが連通するように形成されている。リード線挿入孔46a,46bには、箱形取付基台2内に敷設されたプラス/マイナス一対の絶縁被覆付の電源用リ−ド線22が挿入されている。該リード線22は、絶縁被覆が剥離された先端部が、リード線ホルダ46の空所46c内に至るよう挿入されている。
【0028】
電源側のばね部材44,45は、リード線ホルダ46の空所46cから、リード線ホルダ46の隔壁(図6では上壁)46dと電源ソケット本体40の壁部との隙間46eを経て電源側嵌合凹部43の底部43aの外面(電源ソケット本体40の奥側に向く面)に至るよう、側面視略S字(逆S字)形に屈曲された状態で弾装されている。該ばね部材44,45は、互いに電気的絶縁状態とされており、各一方端部44a,45aがリード線ホルダ46の底壁内面46fに斜めに弾接し、他方端部44b,45bが電源側嵌合凹部43の底部43aの外面に面接触状態で弾接している。一対のリード線22の各先端部は、ばね部材44,45の一方端部44a,45aとリード線ホルダ46の底壁内面46fとの間に弾性的に挟圧された状態とされている。これによって、一対のリード線22と各ばね部材44,45との電気的導通状態が維持されている。
【0029】
ばね部材44,45の一方端部44a,45aは、リード線22の挿入方向に傾斜するよう底壁内面46fに斜めに弾接している。各リード線22の先端部は、この弾力に抗して当該一方端部44a,45aを押し上げるように挿入され、挿入後は、一方端部44a,45aの先端角部が各リード線22に食い込むように弾接してリード線22の抜けが阻止される。また、電源側嵌合凹部43の底部43aには、一対の透孔43b,43cが形成され、ばね部材44,45の各他方端部44b,45bは、この透孔43b,43cを塞ぐように底部43aの外面に弾接している。該他方端部44b,45bの透孔43b,43cにおいて露出する部分が電源用接点44c,45cとされる。
【0030】
アースソケット本体30及び電源ソケット本体40における開口部30a,40aの縁部のうち、各作用面31,41に連なる部分の外面には面取部30c,40cが形成されている。また、各作用面31,41は、面取部30c,40cに連なる凸曲面31a,41a及び各嵌合凹部33,43にまで至る傾斜面31b,41bを有している。面取部30c,40c、凸曲面31a,41a及び傾斜面31b,41bが、後記するように、照明モジュール6をソケット対3,4に装着する際に、各エンドキャップ7,8のそれぞれの接続端子部70,80を各嵌合凹部33,43に案内する案内面を構成している。
【0031】
アース側保持部材32及び電源側保持部材42は、アースソケット本体30及び電源ソケット本体40内に、その奥側に向かって変位可能な状態で収納されている。即ち、図5及び図6に示すように、アース側保持部材32及び電源側保持部材42は、各作用面31,41を、各ばね部材34、44(45)の弾力に抗し白抜矢印方向A,Bに沿って押圧することによって、アースソケット本体30及び電源ソケット本体40の奥側に向かって変位する。この場合、アース側保持部材32は、アースソケット本体30のほぼ奥行き範囲に亘って変位可能とされているが、電源ソケット本体40は電源ソケット本体40内に設けられた規制部47によって、若干変位する程度に規制されている。各開口部30a,40aの縁部は、開口部の内側に向く鉤形状に形成され、アース側保持部材32及び電源側保持部材42の外周部分には、この縁部に内側から係止する係止部32a,42aが形成されている。係止部32a,42aが、各開口部30a,40aの縁部の内側に係止することによって、アース側保持部材32及び電源側保持部材42の開口部30a,40aからの抜出しが防止される。
【0032】
図7及び図8は、照明モジュール6を構成するアース側エンドキャップ7、電源側エンドキャップ8及びその周辺部を示す模式的斜視図である。
図7に示すように、アース側エンドキャップ7の外面(電源側エンドキャップ8に対する反対向側面)には、アース側接続端子部70が形成されている。アース側接続端子部70は、アース側エンドキャップ7の外面に隆起形成された電気絶縁性のボス部71と、該ボス部71に、その外面より突出するよう一体的に保持された一対のアース端子72,73とより構成されている。アース端子72,73は導電部材からなり、LED実装基板9に組み込まれた不図示の給電回路基板又はLED実装基板9に電気的に接続されている。ボス部71の外形状は、アース側嵌合凹部33に整合状態で嵌挿し得る形状とされ、且つアース端子72,73は、それぞれが透孔33b,33cに嵌り込み得る位置関係及び形状に形成されている。
【0033】
具体的には上述のアース側嵌合凹部33の下側側面から下方(取付基部30bとは反対側)に向かって凹状に突出して形成された一対の突部33e,33eと整合するように、ボス部71には、一対の嵌合突部71b,71bが形成されるとともに、保持部33dと整合するように嵌合部71aが形成されている。したがって、照明モジュール6の取付状態においては、これら、一対の嵌合突部71b,71bや嵌合部71aが、アース側嵌合凹部33に嵌り込んで引っ掛かった状態となり、照明モジュール6の自重を支える。
なお、アース側エンドキャップ7の形状、構成も図例に限定されるものではない。
【0034】
また、図8に示すように、電源側エンドキャップ8の外面(アース側エンドキャップ7に対する反対向側面)には、電源側接続端子部80が形成されている。電源側接続端子部80は、電源側エンドキャップ8の外面に隆起形成された電気絶縁性のボス部81と、該ボス部81に、その外面より突出するよう一体的に保持されたプラス/マイナス一対の受電端子82,83とより構成されている。受電端子82,83は導電部材からなり、LED実装基板9に組み込まれた不図示の給電回路基板におけるプラス/マイナス一対の入力側端子に電気的に接続されている。ボス部81の外形状は、電源側嵌合凹部43に整合状態で嵌挿し得る形状とされ、且つ受電端子82,83は、それぞれが透孔43b,43cに嵌り込み得る位置関係及び形状に形成されている。
具体的には上述の電源側嵌合凹部43の上側側面から上方(取付基部40b側)に向かって凹状に突出して形成された電源側突部43eと整合するように、ボス部81には、嵌合突部81bが形成されるとともに、保持部43dと整合するように嵌合部81aが形成されている。したがって、照明モジュール6の取付状態においては、これら嵌合突部81bや嵌合部81aが、電源側嵌合凹部43に嵌り込んで引っ掛かった状態となり、照明モジュール6の自重を支える。
なお、電源側エンドキャップ8の形状、構成も図例に限定されるものではない。
【0035】
次に、上述のように構成されたライン型照明器具1において、照明モジュール6を、ソケット対5に装着保持させる要領について、図2、図5及び図6を参照して説明する。図2に示すように天井面Wの所定部位には、取付基台2が設置されており、該取付基台2に内装された直流電源装置20には、不図示の商用電源が接続されている。取付基台2の長手方向両端部には、ソケット対5を構成するアースソケット3及び電源ソケット4が照明モジュール6の仕様に応じた所定の間隔を隔てて取付けられている。アースソケット3及び電源ソケット4には、取付基台2内において、アース線23及び一対の電源用リード線22が、前記の各接続構造部を介して電気的に接続されている。
【0036】
そして、図2に示すように、照明モジュール6をそのアース側エンドキャップ7側が上向きとなるよう斜めにし、アース側接続端子部70を、その先端部をアースソケット3の面取部30c、作用面31の凸曲面31a及び傾斜面31bに沿わせるようにして、アース嵌合凹部33に向け摺動させる。この間、図5(b)の白抜矢印Aに示すように、アース側接続端子部70の先端部によって、作用面31をばね部材34の弾力に抗して押圧するようにして摺動を行う。これによって、ばね部材34が弾性変形し、アース側保持部材32は、アースソケット本体30の奥側に向け倒れるようにして変位する。アース側接続端子部70のボス部71がアース嵌合凹部33に至り、アース側嵌合凹部33に嵌り込むと、アース側接続端子部70のアース端子72,73も、それぞれが透孔33b、33cに嵌り込み、ばね部材34の一部位であるアース用接点34c,34dに当接する。この当接は、ばね部材34の復元弾力による弾接状態とされ、これによってアース端子72,73とアース用接点34c,34dとの電気的導通状態が達成される。アース側接続端子部70がアース側嵌合凹部33に嵌り込んだ状態で、更に照明モジュール6を図5(c)の白抜矢印A方向に押込むようにすれば、アース側保持部材32は、図5(c)に示すように、ばね部材34の屈曲弾性変形を伴いアースソケット本体30の奥側に起立するようにして変位する。これによって、アース側保持部材32と、対向する電源ソケット4の電源側保持部材42との間隔が拡がる。
【0037】
図5(b)の状態から図5(c)に至る過程で、図2(a)の矢印aに示すように電源側エンドキャップ8側を押し上げ、照明モジュール6を水平状態に近づける。そして、電源側エンドキャップ8側を更に押し上げ、電源側接続端子部80を、その先端部を電源ソケット4の面取部40c、作用面41の凸曲面41a及び傾斜面41bに沿わせるようにして、電源嵌合凹部43へ向け摺動させる。この摺動の際、電源側保持部材42に対して、図6(b)の白抜矢印B方向の押圧力が作用し、電源側保持部材42は、ばね部材44,45の弾性変形を伴い電源ソケット本体40の奥側に向け変位する。そして、電源側接続端子部80のボス部81が電源側嵌合凹部43に至り、電源側嵌合凹部43に嵌り込むと、電源側接続端子部80の受電端子82,83も、それぞれが透孔43b、43cに嵌まり込み、ばね部材44,45の一部位である電源用接点44c,45cに当接する。この当接は、ばね部材44,45の復元弾力によって弾接状態とされ、これによって受電端子82,83と電源用接点44c,45cとの電気的導通状態が達成される。電源ソケット本体40内には、規制部47が設けられているから、電源ソケット本体40は、規制部47によって規制され、図6(b)に示す以上に変位することがない。
【0038】
アース側及び電源側接続端子部70,80が、それぞれアース側及び電源側嵌合凹部33,43に嵌受された状態で、照明モジュール6を手離すと、図2(b)に示すように、照明モジュール6はソケット対5間に保持された状態とされる。即ち、アース側のばね部材34及び電源側のばね部材44,45の互いに対向する方向への復元弾力により、アース側保持部材32及び電源側保持部材42が常時互いに対向方向に付勢され、これによって保持状態が維持される。
また、アース側ばね部材34及び電源側ばね部材44,45の復元弾力により、アース端子72,73とアース用接点34c,34dとの電気的導通状態、及び受電端子82,83と電源用接点44c,45cとの電気的導通状態が維持される。照明モジュール6を取り外す際には、照明モジュール6をアースソケット3側に押圧すれば、アース側保持部材32がアースソケット本体30の奥側に変位し、これによって、アース側保持部材32及び電源側保持部材42間の空間が拡がり、照明モジュール6を容易に取り外すことができる。
【0039】
アース側嵌合凹部33の形状及び電源側嵌合凹部43の形状は、図3及び図4に示すように互いに異なっているから、視覚的に両者の区別を認識することができる。しかも、それぞれがアース側接続端子部70及び電源側接続端子部80を整合状態で嵌受し得る形状とされているから、上述のように、照明モジュール6をソケット対5に装着保持させる際に、両者を逆に装着させることが不可であり、装着間違いを生じる懸念がない。また、アースソケット3及び電源ソケット4の構造上の相違(両保持部材32、42の変位可能範囲の相違)により、アース側エンドキャップ7側から装着がなされ、装着保持の際に不意に照明モジュール6に電気が導通するような懸念も生じることがない。
【0040】
なお、アース側嵌合凹部33及び電源側嵌合凹部43の形状は、上述したように図例のものに限定されず、両者の形状が互いに異なっており、それぞれが、アース側接続端子部70及び電源側接続端子部80の形状に整合するものであれば、他の形状も採用可能である。また、照明モジュール6は、製品仕様によってその長さの異なるものが各種準備されるが、これに応じてソケット対5の間隔が適宜設定されることはいうまでもない。更に、意匠性の観点から、各ソケット3,4にラウンドカバーを装着し得るように構成してもよい。また、アース側のばね部材34は、便宜上1個のものとして説明し、図3ではその図示を省略しているが、電源側のばね部材44,45のように一対で構成されるものとしてもよい。その方が、製造上は両者を共通部品として準備することができるので効率的である。
【符号の説明】
【0041】
1 ライン型照明器具
2 取付基台
3 アースソケット
4 電源ソケット
5 ソケット対
6 照明モジュール
7 アース側エンドキャップ
8 電源側エンドキャップ
9a LED
30 アースソケット本体
30a 開口部
30b 取付基部(案内面)
30c 面取部
31 アース側作用面
31a 凸曲面(案内面)
31b 傾斜面(案内面)
32 アース側保持部材
33 アース側嵌合凹部
33a 底部
34 ばね部材(付勢手段)
34c,34d アース用接点
40 電源ソケット本体
40a 開口部
40b 取付基部(案内面)
40c 面取部
41 電源側作用面
41a 凸曲面(案内面)
41b 傾斜面(案内面)
42 電源側保持部材
43 電源側嵌合凹部
43a 底部
44,45 ばね部材(付勢手段)
44c,45c 電源用接点
47 規制部
70 アース側接続端子部
80 電源側接続端子部
9a 発光ダイオード(LED)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光ダイオードを配列したライン型照明モジュールを、その両端部に設けられたアース側エンドキャップ及び電源側エンドキャップを介して電気的接続状態で保持するアースソケット及び電源ソケットからなるソケット対であって、
前記アースソケットは、前記電源ソケットに対向する側に開口部が形成された箱形アースソケット本体と、前記開口部に露出するアース側作用面を備えて前記アースソケット本体内に収納されたアース側保持部材と、前記アース側作用面に凹設され、前記アース側エンドキャップに形成されたアース側接続端子部を嵌受するアース側嵌合凹部とを有し、
前記電源ソケットは、前記アースソケットに対向する側に開口部が形成された箱形電源ソケット本体と、前記開口部に露出する電源側作用面を備えて前記電源ソケット本体内に収納された電源側保持部材と、前記電源側作用面に凹設され、前記電源側エンドキャップに形成された電源側接続端子部を嵌受する電源側嵌合凹部とを有し、
前記アース側嵌合凹部及び前記電源側嵌合凹部の形状は、それぞれ前記アース側接続端子部及び前記電源側接続端子部に整合し且つ互いに異なる形状とされていることを特徴とするソケット対。
【請求項2】
請求項1において、
前記アースソケット本体内には、前記アース側保持部材を該アースソケット本体の開口部側に常時付勢する付勢手段が設けられ、前記アース側保持部材は、前記アース側エンドキャップのアース側接続端子部で、前記付勢手段による付勢力に抗して前記アース側作用面を押圧することによって、前記アースソケット本体の奥側に変位可能とされていることを特徴とするソケット対。
【請求項3】
請求項2において、
前記電源ソケット本体内には、前記電源側保持部材を該電源ソケット本体の開口部側に常時付勢する付勢手段が設けられ、前記電源側保持部材は、前記電源側エンドキャップの電源側接続端子部で、前記付勢手段による付勢力に抗して前記電源側作用面を押圧することによって、前記電源ソケット本体の奥側に変位可能とされていることを特徴とするソケット対。
【請求項4】
請求項3において、
前記アース側保持部材の変位可能範囲は、前記電源側保持部材の変位可能範囲より大とし、
前記電源ソケット本体内には、前記電源側保持部材の変位を規制するための規制部が設けられていることを特徴とするソケット対。
【請求項5】
請求項3または請求項4において、
前記アースソケット本体内及び電源ソケット本体内に設けられる付勢手段は、いずれも導電性ばね部材からなり、これらばね部材の一部が、前記アース側嵌合凹部及び電源側嵌合凹部の底部に臨み、当該各底部において、前記アース側接続端子部及び電源側接続端子部と電気的に接続されるアース用接点及び電源用接点を構成することを特徴とするソケット対。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項において、
前記アースソケット本体及び前記電源ソケット本体における開口縁部の前記各作用面に連なる部分には面取部が形成され、
前記各作用面は、前記面取部に連なる凸曲面及び前記各嵌合凹部にまで至る傾斜面を有し、
前記面取部、凸曲面及び傾斜面が、前記各エンドキャップのそれぞれの接続端子部を前記各嵌合凹部に案内する案内面を構成していることを特徴とするソケット対。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項において、
前記アース側嵌合凹部のいずれかの側部には、一対のアース側突部が形成されるとともに、一対の突部の間には、前記アース側接続端子部を保持する保持部が形成されており、
前記電源側嵌合凹部のいずれかの側部には、ひとつの電源側突部が形成されるとともに、前記側部と対向する側面には前記電源側接続端子部を保持する電源側保持部が形成されていることを特徴とするソケット対。
【請求項8】
請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のソケット対と、
複数の発光ダイオードを配列し、前記ソケット対間に着脱自在に装着されるライン型照明モジュールと、
前記ソケット対が取り付けられ該ソケット対と電気的に接続される取付基台とを備えたことを特徴とするライン型照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−230864(P2012−230864A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99727(P2011−99727)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000140269)株式会社遠藤照明 (13)
【Fターム(参考)】