説明

タイト材及びそれを備えた窓用縦枠材

【課題】室外側からの雨水等の浸入を防止し水密性を向上する。
【解決手段】一方側分割方立2及び他方側分割方立3からなる左右一対の分割式の方立1を、少なくとも室外側角部で突き合わせた突合わせ部分1eの内側にタイト材10を配設する。前記タイト材10は、基部11と、この基部11から起立するとともに対面する対の脚部13、13が立設され、これら脚部13、13の先端部から直接的又は間接的に連続して室外側方向のみに突出する室外側突出部14を備えたシール部12とから構成され、前記室外側突出部14の外面部分に部材長手方向に沿って溝部15を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右一対の分割式の窓用縦枠材を少なくとも室外側角部で突合わせた突合わせ部の内側に配設されるタイト材及びそれを備えた窓用縦枠材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、分割式方立の接合部分には、隙間から雨水が浸入するのを防止して水密性を確保するため、タイト材が備えられている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、図7に示されるように、分割方立を構成する左右一対の方立構成部材51、52の室外側端部には、一方側の方立構成部材51に嵌合用凹部53が形成されるとともに、他方側の方立構成部材52に前記嵌合用凹部53に嵌合される嵌合片54、54が形成され、前記嵌合片54、54にそれぞれシール材55が嵌合用凹部53の内面に密着するように設けられた分割方立50が開示されている。
【0004】
また下記特許文献2には、図8に示されるように、一方側分割方立61と他方側分割方立62とから成る方立のうち、前記他方側分割方立62は、室外側部分に前記一方側分割方立61の室外側壁面の段部に室内側から当接する衝合片63と、この衝合片63と対面して形成された室外側係合片64とを有し、前記衝合片63と室外側係合片64との間には室外側タイト材65が横架され、その先端部が前記一方側分割方立61に密着するように設けられた分割方立60が開示されている。
【0005】
一方、従来より、図9に示されるように、一方側分割方立71及び他方側分割方立72からなる左右一対の分割式の方立を室外側角部で突き合わせた突合わせ部分70aの内側に、基部73と、この基部73から起立するとともに対面する対の脚部74、74が立設され、これら脚部74、74の先端部から連続して室外側方向及び室内側方向の2方向に突出する突出部75を備えたシール部76とから構成されたタイト材77を配設した窓用縦枠材70が実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−300931号公報
【特許文献2】特開2003−138852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1、2記載の分割方立50、60はいずれも、一方側分割方立及び他方側分割方立が室内外方向に重なり代を有するような係合片が備えられ(図7に示される分割方立50では係合片54、図8に示される分割方立60では係合片63、64)、この係合片に設けられたタイト材が分割方立の内側に密着する構造となっている。具体的には、タイト材55、65を嵌合凹部に保持するための保持部と、この保持部からフィン状に突出して、その先端部が一方側方立に密着する突出部とを有する構造とされ、前記突出部の曲げ反力によって一方側方立の内側に密着させることにより水密性を持たせるようにしたものである。かかる構造では、タイト材のタイト面が前記フィン状の突出部の先端しかないため、水密性が不十分であるとともに、タイト材の劣化等によって突出部先端の密着状態が低下しやすく、水密性が十分に確保されない場合があった。
【0008】
更に、図9に示される窓用縦枠材70では、タイト材77の突出部75を一方側分割方立71と他方側分割方立72との間で圧縮することにより密着性を確保するものであり水密性は確保されるが、図6(C)に示されるように、左右対のリップ片による開口溝の両方のリップ片と他方側分割方立72との間に突出部75が介在するため、タイト材77の反発力が大きくなり、他方側分割方立72にかかる応力が大きくなる。その結果、突合わせ部分70aの目地が開きやすくなり、雨水等が浸入しやすかったり、外観が損なわれたりする問題が生じていた。
【0009】
そこで本発明の主たる課題は、左右一対の分割式の窓用縦枠材を少なくとも室外側角部で突き合わせた突合わせ部分の内側に配設することにより、室外側からの雨水等の浸入を防止し水密性を向上したタイト材及びそれを備えた窓用縦枠材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、左右一対の分割式の窓用縦枠材を少なくとも室外側角部で突き合わせた突合わせ部分の内側に配設されるタイト材であって、
前記タイト材は、基部と、この基部から起立するとともに、対面する対の脚部が立設され、これら脚部の先端部から直接的又は間接的に連続して室外側方向のみに突出する室外側突出部を備えたシール部とから構成され、前記室外側突出部の外面部分に部材長手方向に沿って溝部が形成されていることを特徴とするタイト材が提供される。
【0011】
上記請求項1記載の発明は、左右一対の分割式の窓用縦枠材を少なくとも室外側角部で突き合わせた突合わせ部分の内側に、室外側からの雨水等の浸入を防止するためタイト材を配設するようにしたものである。
【0012】
このタイト材は、前記窓用縦枠材に取り付けられる基部と、この基部から起立するとともに、対面する対の脚部が立設され、これら脚部の先端部から直接的又は間接的に連続して室外側方向のみに突出する室外側突出部を備えたシール部とから構成され、前記室外側突出部の外面部分に部材長手方向に沿って溝部が形成されている。かかるタイト材は、前記シール部の室外側突出部が前記窓用縦枠材の突合わせ部分の内側に密着することにより、水密性が確保されている。このとき前記室外側突出部を室外側方向のみに突出させてあるため、図9に示される従来のタイト材77のように、室外側方向及び室内側方向の2方向に突出させた突出部とした場合に比べ、他方側分割方立にかかる反発力が低下し、突合わせ部分の開きが防止できる。このため、水密性がより安定的に確保されるとともに、外観が良好となる。
【0013】
また、前記タイト材には、室外側突出部の外面部分に部材長手方向に沿って溝部が形成されているため、他方側分割方立側からの圧縮負荷時に、室外側突出部が窓用縦枠材の突合わせ部分の内側で変形しやすくなり、より高度に水密性が確保されると同時に、反発力も軽減するため突合わせ部分の開きが防止できる。
【0014】
なお、室外側突出部が脚部の先端部から「間接的」に連続して突出するとは、対の脚部の先端部から両者を連結する間接部(例えば、後述の連結部16)が設けられ、この間接部から室外側方向のみに突出する室外側突出部を備えるものである。
【0015】
請求項2に係る本発明として、前記室外側突出部は、各脚部の先端部から直接的に連続して室外側方向に屈曲するとともに、その端部で結合して形成され、内部に略L字状の中空部が形成されている請求項1記載のタイト材が提供される。
【0016】
上記請求項2記載の発明は、前記室外側突出部が脚部の先端部から「直接的」に連続して突出する場合について具体的に規定したものであり、各脚部の先端部から直接的に連続して室外側方向に屈曲するとともに、その端部で結合して形成され、内部に略L字状の中空部を形成した、いわゆるホロー形状としたものである。このようにシール部の内部を中空状のホロー形状とすることにより、分割式の窓用縦枠材を組み立てた際、シール部全体が一体的に変形して突合わせ部分の内側にフィットし、水密性が確保されると同時に、反発力も軽減するため突合わせ部分の開きが防止できる。
【0017】
請求項3に係る本発明として、前記室外側突出部の前記基部側の面には、部材長手方向に沿って溝部が形成されている請求項1、2いずれかに記載のタイト材が提供される。
【0018】
上記請求項3記載の発明では、室外側突出部の基部側の面にも、部材長手方向に沿って溝部を形成することにより、突合わせ部分の内側へのフィット性をより向上させたものである。
【0019】
請求項4に係る本発明として、上記請求項1〜3いずれかに記載のタイト材を備えた窓用縦枠材であって、
前記窓用縦枠材は、室外側面、一方側見込み面及び室内側面を有し、他方側の見込み面が開口とされる一方側分割縦枠材と、前記開口とされる他方側見込み面を塞ぐように組み合わされ、少なくとも室外側端部が前記一方側分割縦枠材の室外側面の端縁の内側に突き合わされる他方側分割縦枠材とから構成され、
前記一方側分割縦枠材は、前記室外側面の内側であって前記開口とされる他方側見込み面の近傍位置に、左右対のリップ片による開口溝を前記他方側分割縦枠材側に向けた溝型断面のタイト材取付部を備え、
前記タイト材は、前記基部を前記開口溝に嵌合させて取り付けられ、前記室外側突出部を前記左右対のリップ片の内、室外側のリップ片とこれに対面する前記他方側分割縦枠材との間に介在させ、前記一方側分割縦枠材に他方側分割縦枠材を組み合わせた際、前記室外側突出部が圧縮され、前記室外側のリップ片と他方側分割縦枠材とに密着するように変形していることを特徴とする窓用縦枠材が提供される。
【0020】
上記請求項4記載の発明は、上記タイト材を備えた窓用縦枠材として好適な構成について規定したものである。
【発明の効果】
【0021】
以上詳説のとおり本発明によれば、左右一対の分割式の窓用縦枠材を少なくとも室外側角部で突き合わせた突合わせ部分の内側に配設することにより、室外側からの雨水等の浸入を防止し水密性を向上したタイト材及びそれを備える窓用縦枠材が提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る方立1を用いて構築されたフロントサッシSの横断面図である。
【図2】フロントサッシSの縦断面図である。
【図3】方立1の横断面図である。
【図4】方立1の室外側角部の拡大図である。
【図5】他の形態に係る方立1の室外側角部の拡大図である。
【図6】タイト材の圧縮状態を示す解析図である。
【図7】従来の分割方立50の断面図である。
【図8】従来の分割方立60の断面図である。
【図9】従来の窓用縦枠材70の室外側角部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1及び図2に示されるように、フロントサッシSは、方立1と左右の縦枠P、Pと上下枠Q、Rとによって方形枠が構成され、これらの各開口に対してガラスGが嵌め込まれている。また、下枠Rの室外側において、躯体上面に取り付けられた水切りとの接続部分であって方立1の下端との開口部分がコーキングC1によって塞がれるとともに、縦枠P、P及び上枠Qの室外側において、躯体との接続部分に設けられた躯体切欠き部がコーキングC2によって塞がれている。
【0024】
以下、前記方立1について詳述すると、図3に示されるように、前記方立1は、2つの分割方立が連結された分割式とされている。前記方立1は、室外側面1a、一方側見込み面1c及び室内側面1bを有し、他方側見込み面が開口とされる一方側分割方立2と、前記開口とされる他方側見込み面1dを塞ぐように組み合わされ、室外側端部が一方側分割方立2の室外側面の端縁の内側に突合わせ部分1eで突き合わされ、且つ室内側端部が一方側分割方立2の室内側面の端縁の内側に突合わせ部分1fで突き合わされる他方側分割方立3とから構成されている。前記一方側見込み面1c及び他方側見込み面1dの室内外方向中央部にはそれぞれ、部材長手方向に沿って、ガラスG嵌合用の凹溝1g、1hがそれぞれ形成され、その凹溝1g、1hの底面には一方側分割方立2と他方側分割方立3とを連結する連結用ビス4が部材長手方向に沿って所定の間隔で複数設けられている。
【0025】
図4に示されるように、前記一方側分割方立2には、前記室外側面1aの内側であって開口とされる他方側見込み面1dの近傍位置に、左右対のリップ片6a、6bによる開口溝5を他方側分割方立3に向けた溝型断面のタイト材取付部7が備えられている。前記タイト材取付部7には、所定のタイト材10が備えられている。
【0026】
他方、図3に示されるように、一方側分割方立2の室内側面1bの内側には、前記突合わせ部分1fの内側に位置合わせ用の起立片8が形成されている。
【0027】
前記タイト材10は、図4に示されるように、前記開口溝5に嵌合させて取り付けられる基部11と、この基部11から起立するとともに、対面する対の脚部13、13が立設され、これら脚部13、13の先端部から直接的に連続して室外側方向に屈曲するとともに、その先端部同士が結合されることにより、室外側方向のみに突出する室外側突出部14を備えたシール部12とから構成されている。これにより、前記シール部12の内部は、脚部13から室外側突出部14にかけて略L字状の中空部とされた、いわゆるホロー形状に形成されている。
【0028】
前記室外側突出部14は、前記左右対のリップ片6a、6bの内、室外側のリップ片6aに接触する第1のタイト面14aと、前記他方側分割方立3の内面側に接触する第2のタイト面14bとを有している。前記第1のタイト面14aとリップ片6aとが密着することによって開口溝5内への雨水等の浸入が阻止され、前記第2のタイト面14bと他方側分割方立3の内面とが密着することによって方立1内部への雨水等浸入が阻止されている。これにより、突合わせ部分1eから方立1内部への雨水等の浸入が防止できる。
【0029】
前記室外側突出部14の外面部分(前記第2のタイト面14b)には、部材長手方向に沿って複数の溝部15、15…が形成されている。前記溝部15は、室外側突出部14の外形線より内側に切込みを設けることにより形成することが好ましく、特にこの切込み形状として図示例のようにV字状とすることが好ましい。
【0030】
更に、前記室外側突出部14の基部11側の面(前記第1のタイト面14a)にも同様に、部材長手方向に沿って溝部20を形成することができる。これにより、突合わせ部分1eの内側へのフィット性が向上するようになる。
【0031】
前記タイト材10は、塩化ビニル系、オレフィン系などの樹脂材を成型したものであり、細長に形成されている。前記基部11及びシール部12は、同じ硬度としてもよいが、異なる硬度とすることができる。異なる硬度とした場合、基部11の方がシール部12より高い硬度とすることが好ましい。例えば、基部11を硬度90°、シール部12を硬度50°などとすることができる。
【0032】
前記脚部13、13は、前記タイト材10をタイト材取付部7に取り付けた状態で、開口溝5の内側に存在する部分のことである。従って、図4に示される形態のタイト材10では、これら脚部13の先端部から直接的に連続する部分、即ち開口溝5より外側に存在する部分が室外側突出部14を構成する。前記対の脚部13、13は同じ肉厚で形成することもできるが、異なる肉厚で形成することもできる。異なる肉厚で形成する場合、室外側の脚部13の肉厚を室内側の脚部13の肉厚より薄く形成することが好ましい。これにより、後段で詳述する室外側突出部14の圧縮時に、脚部が室外側に倒れやすくなり、室外側でのタイト材の密着性を高めることができる。
【0033】
方立1の組立ては、先ず、前記一方側分割方立2の開口溝5にタイト材10の基部11を嵌合させることにより、タイト材10の室外側突出部14を室外側のリップ片6aの外面側に配置した状態とする。次に、このタイト材10を取り付けた一方側分割方立2の開口とされる他方側見込み面を塞ぐように、他方側分割方立3を組み合わせ、前記連結用ビス4で一方側分割方立2と他方側分割方立3とを連結する。この連結用ビス4を締め込むことによって、前記リップ片6aと他方側分割方立3との間で室外側突出部14が圧縮され、このリップ片6a及び他方側分割方立3に密着するように変形する(図6(A)参照)。
【0034】
タイト材10の変形について、図6(A)に基づいて詳述すると、タイト材10はホロー形状に形成されているため、他方側分割方立3からの圧縮を受けると、シール部12が室内外方向に広がるように変形する。ところが、室外側方向に対しては、室外側突出部14の室外側先端部が一方側分割方立2の内面に当接することにより変形が規制されるとともに、室内側方向に対しては、対の脚部13、13のうち室内側の脚部13が室内側のリップ片6bの先端に当接し変形が規制される。このように変形が規制されたところへ、更に他方側分割方立3による圧縮を受けると、通常では他方側分割方立3側への反発力となり、突合わせ部分1eの開きの原因となるが、本発明に係るタイト材10では、室外側突出部14の外面部分に溝部15が形成されているため、この溝部15を可撓軸として室外側突出部14の外面部分が内側に凹むように変形するようになる。具体的には、室外側突出部14の外面部分の室内外方向中間部が凹んで、第2のタイト面14bとしては、この凹部の室外側及び室内側の2箇所で他方側分割方立3の内面に接触するようになる。
【0035】
次に、図5に基づいて、他の形態に係るタイト材10′について説明する。このタイト材10′は、室外側突出部14′が基部11から立設される対の脚部13、13の先端部から間接的に連続して備えられるようにしたものである。具体的には、タイト材10′は、基部11と、この基部11から起立するとともに対面する対の脚部13、13が立設され、これら脚部13、13の先端部から両者を円弧状に連結する連結部16が設けられ、この連結部16から室外側方向のみに突出する室外側突出部14′を備えたシール部12′とから構成されている。
【0036】
前記室外側突出部14′は、他方側分割方立3とほぼ平行して室外側方向に突出する第1の突出部17と、その先端部から連続して斜め内側に屈折する第2の突出部19とから形成されている。前記第2の突出部19の先端部には、一方側分割方立2の室外側リップ片6との接触を図るためのタイト片が備えられている。前記第1の突出部17の外面部分には、部材長手方向に沿って溝部15、15…が形成されている。この溝部15は、前記間接部16の外面側先端部より突出する突起部15a、15a…の突起間隙によって形成されている。
【0037】
このタイト材10′の変形については、図6(B)に示されるように、他方側分割方立3からの圧縮力を受けると、第1の突出部17の外面部分が他方側分割方立3の内側に接触するとともに、第2の突出部19の先端部及びタイト片18がリップ片6aに接触するように変形し、それぞれ水密性が確保されている。
【0038】
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、隣接するガラスG、Gを仕切る方立について説明したが、左右の縦枠Pについても同様に適用することができる。
【0039】
(2)上記形態例では、室外側の突合わせ部分1eにのみタイト材10を配設したが、室内側の突合わせ部分1fにも同様にしてタイト材を配設することができる。
【符号の説明】
【0040】
1…方立、1e・1f…突合わせ部分、2…一方側分割方立、3…他方側分割方立、4…連結用ビス、5…開口溝、5a…開口、6a・6b…リップ片、7…タイト材取付部、10…タイト材、11…基部、12…シール部、13…脚部、14…室外側突出部、15…溝部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の分割式の窓用縦枠材を少なくとも室外側角部で突き合わせた突合わせ部分の内側に配設されるタイト材であって、
前記タイト材は、基部と、この基部から起立するとともに、対面する対の脚部が立設され、これら脚部の先端部から直接的又は間接的に連続して室外側方向のみに突出する室外側突出部を備えたシール部とから構成され、前記室外側突出部の外面部分に部材長手方向に沿って溝部が形成されていることを特徴とするタイト材。
【請求項2】
前記室外側突出部は、各脚部の先端部から直接的に連続して室外側方向に屈曲するとともに、その先端部同士が結合され、内部に略L字状の中空部が形成されている請求項1記載のタイト材。
【請求項3】
前記室外側突出部の前記基部側の面には、部材長手方向に沿って溝部が形成されている請求項1、2いずれかに記載のタイト材。
【請求項4】
上記請求項1〜3いずれかに記載のタイト材を備えた窓用縦枠材であって、
前記窓用縦枠材は、室外側面、一方側見込み面及び室内側面を有し、他方側の見込み面が開口とされる一方側分割縦枠材と、前記開口とされる他方側見込み面を塞ぐように組み合わされ、少なくとも室外側端部が前記一方側分割縦枠材の室外側面の端縁の内側に突き合わされる他方側分割縦枠材とから構成され、
前記一方側分割縦枠材は、前記室外側面の内側であって前記開口とされる他方側見込み面の近傍位置に、左右対のリップ片による開口溝を前記他方側分割縦枠材側に向けた溝型断面のタイト材取付部を備え、
前記タイト材は、前記基部を前記開口溝に嵌合させて取り付けられ、前記室外側突出部を前記左右対のリップ片の内、室外側のリップ片とこれに対面する前記他方側分割縦枠材との間に介在させ、前記一方側分割縦枠材に他方側分割縦枠材を組み合わせた際、前記室外側突出部が圧縮され、前記室外側のリップ片と他方側分割縦枠材とに密着するように変形していることを特徴とする窓用縦枠材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−46907(P2012−46907A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188055(P2010−188055)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】