説明

タクシー配車方法、プログラム、タクシー配車システム、およびサーバ

【課題】第2タクシープールが必要ないとともにタクシーの待ち時間が少なく、かつ、費用を削減する。
【解決手段】本発明のタクシー配車方法は、タクシー乗り場1A、1Bと、タクシープール2とにタクシーtを配車するタクシー配車方法であって、タクシーtがタクシープール2への入場を予約するに際して、当該タクシーtを識別するタクシー識別情報が、タクシー乗り場1A、1Bへの入場が許可されたものである場合にタクシープール2へのタクシーtの入場が予約登録される予約登録過程と、タクシー乗り場1A、1Bの停車中のタクシーtがお客を乗せて出車したことを検知する乗り場出車検知過程と、タクシー乗り場1A、1Bから停車中のタクシーtが出車した場合、予約登録され先頭で入場待ちするタクシーtが備える連絡手段に、タクシープール2への入場可を通知する入場可通知過程とを、含んで成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タクシーなどの車両を乗り場に配車するタクシー配車方法、プログラム、タクシー配車システム、およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駅前や繁華街では客待ちのタクシーが集中する傾向にある。
一方、駅前等のタクシー乗り場へのタクシーの配車は以下のように行なっている。
例えば、タクシー乗り場のタクシーの有無を監視する監視員を駅前に常時配置し、タクシー待機所の入場チケットや無線を利用して、駅前のタクシー待機所への入場を管理している。
【0003】
他方、駅前のタクシー待機所(第1タクシープール)に加え、駅近くに第2タクシープールを設け、駅前のタクシー待機所の空き状況に合わせて、順次タクシーを駅前のタクシー待機所(第1タクシープール)に供給する、所謂タクシーショットガンシステムが普及しつつある。
【0004】
タクシーショットガンシステムの場合、駅前のタクシー待機所(第1タクシープール)と第2タクシープールとにそれぞれ第1監視員と第2監視員とを配置し、第1監視員が第2監視員に駅前のタクシー待機所の空き状況を連絡し、第2監視員が第2タクシープール内のタクシーの駅前のタクシー待機所への出車や第2タクシープールへのタクシーの入車を管理している。または、駅前のタクシー待機所(第1タクシープール)に監視員を置き、無線や電話で第2タクシープールの出入車を管理する場合もある。
【0005】
その他のタクシーショットガンシステムのタクシーの管理方法としては、駅前のタクシー待機所(第1タクシープール)の状況を監視カメラ、ETC(Electronic Toll Collection)、RFID(Radio Frequency IDentification)等により管理する。そして、誘導員の誘導により第2タクシープールから駅前のタクシー待機所(第1タクシープール)へ配車することにより、駅前のタクシー待機所へのタクシーの入場を制限している。
【0006】
或いは、第2タクシープールで駅前のタクシー待機所(第1タクシープール)の空き状況を表示機で表示して、第2タクシープールに停車中のタクシーが、空き状況に応じて、駅前のタクシー待機所に移動する方法も採用されている。
なお、本願に係る先行技術文献として、下記の特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−346325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、駅前や繁華街にタクシーが集中することにより生じる渋滞、騒音、排ガスや、タクシーの無駄な走行等が問題となっている。
一方、タクシーショットガンシステムの場合、第2タクシープールが必要となるが、都市化が進行し駅近くに用地を確保することが困難になっている。また、第2タクシープールの用地の借地費用は、タクシー会社にとってコスト負担が大である。
【0009】
第2タクシープールを確保できた場合でも、十分な駐車台数を確保できず、第2タクシープール周辺に新たな渋滞を引き起こすなどの問題が発生している。
また、駅前のタクシー待機所や第2タクシープールへの監視員、誘導員の配置は、人件費の増加となり管理、運営費用が嵩み、コスト上昇の起因となる。
また、第2タクシープールでの待ち時間が発生し、タクシーの無駄な待機時間が増加している。そのため、第2タクシープールに停車中のタクシーは営業活動が中断し、収益機会を逸する怖れがある。
【0010】
本発明は上記実状に鑑み、第2タクシープールが必要ないとともにタクシーの待ち時間が少なく、かつ、費用が削減できるタクシー配車方法、プログラム、タクシー配車システム、およびサーバの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成すべく、第1の本発明に関わるタクシー配車方法は、タクシー乗り場と、該タクシー乗り場に入るタクシーの待合い所であるタクシープールとにタクシーを配車するタクシー配車方法であって、タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーを識別するタクシー識別情報が、前記タクシー乗り場への入場が許可されたものである場合に前記タクシープールへのタクシーの入場が予約登録される予約登録過程と、前記タクシー乗り場の停車中のタクシーがお客を乗せて当該タクシー乗り場から出車したことを検知する乗り場出車検知過程と、前記タクシー乗り場から停車中のタクシーが出車した場合、前記予約登録され先頭で入場待ちするタクシーが備える連絡手段に、前記タクシープールへの入場可を通知する入場可通知過程とを、含んで成る。
【0012】
第2の本発明に関わるプログラムは、第1の本発明に関わるタクシー配車方法を、コンピュータで実現するためのプログラムである。
【0013】
第3の本発明に関わるタクシー配車システムは、タクシー乗り場と、該タクシー乗り場に入るタクシーの待合い所であるタクシープールとにタクシーを配車するタクシー配車システムであって、タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーを識別するタクシー識別情報が、前記タクシー乗り場への入場が許可されたものである場合に前記タクシープールへのタクシーの入場が予約登録記憶部に予約登録される予約登録手段と、前記タクシー乗り場の停車中のタクシーがお客を乗せて当該タクシー乗り場から出車したことを検知する乗り場出車検知手段と、前記タクシー乗り場から停車中のタクシーが出車した場合、前記予約登録され先頭で入場待ちするタクシーが備える連絡手段に、前記タクシープールへの入場可を通知する入場可通知手段とを備えている。
【0014】
第4の本発明に関わるサーバは、タクシー乗り場と該タクシー乗り場に入るタクシーの待合い所であるタクシープールにタクシーを配車するサーバであって、前記タクシー乗り場への入場が許可されたタクシーのタクシー識別情報を記憶する車両記憶部と、タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーを識別するタクシー識別情報が、前記入場が許可ものである場合に前記タクシープールへのタクシーの入場を、予約登録記憶部に予約登録する予約登録部と、前記タクシー乗り場の停車中のタクシーがお客を乗せて当該タクシー乗り場から出車した情報を取得する乗り場出車情報取得部と、前記タクシー乗り場から停車中のタクシーが出車した場合、前記予約登録記憶部の情報を用いて、前記予約登録され先頭で入場待ちするタクシーの連絡手段に、前記タクシープールへの入場可を通知する入場可通知部とを備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第2タクシープールが必要ないとともにタクシーの待ち時間が少なく、かつ、費用が削減できるタクシー配車方法、プログラム、タクシー配車システム、およびサーバを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係わる配車管理システムの概要を示すシステム概要図である。
【図2】実施形態の配車管理システムの一つのタクシー乗り場、駅前タクシープール、および予約ゲートのハード構成を示すシステム概要図である。
【図3】(a)はRFIDタグをタクシーの内部に取着する前の状態を示す斜視図であり、(b)は当該RFIDタグをタクシーの内部に取着した状態を示す斜視図である。
【図4】実施形態の配車管理システムの概要を示す概念図である。
【図5】実施形態のサーバに格納されるDBのデータ項目を示す図である。
【図6】実施形態の予約ゲート入場認証部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図7】実施形態の予約ゲート入場認証部の処理フローを示す図である。
【図8】実施形態の予約ゲート入場認証部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図9】実施形態の予約登録部の処理フローを示す図である。
【図10】実施形態の予想待ち時間通知部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図11】実施形態の予想待ち時間通知部の処理フローを示す図である。
【図12】実施形態のプール入場権限確認部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図13】実施形態のプール入場権限確認部の処理フローを示す図である。
【図14】実施形態の退場ゲート通知部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図15】実施形態の退場ゲート通知部の処理フローを示す図である。
【図16】実施形態の乗り場入場権限確認部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図17】実施形態の乗り場入場権限確認部の処理フローを示す図である。
【図18】実施形態の予約車両呼び出し部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図19】実施形態の予約車両呼び出し部の処理フローを示す図である。
【図20】実施形態の予約キャンセル/予約延長部の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図21】実施形態の予約キャンセル/予約延長部の処理フローを示す図である。
【図22】実施形態のタクシー通知部の処理の情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【図23】実施形態のタクシー通知部の処理フローを示す図である。
【図24】実施形態のタクシー乗り場で客待ちをするタクシーを示す図である。
【図25】実施形態の駅前タクシープールにタクシーが入っている状態を示す図である。
【図26】実施形態の予約ゲートでタクシーが駅前タクシープールへの入場を予約する状態を示す図である。
【図27】(a)は施形態の配車管理システムのタクシーの運用実績を自動集計する様子を示した図であり、(b)はタクシー会社別の実績の表示、印刷の様子を示した図であり、(c)はタクシー会社(会員)別の請求書の発行の様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる配車管理システムSの概要を示すシステム概要図である。
配車管理システム(タクシー配車システム)Sは、客を乗せて運ぶためのタクシーtに、その識別情報が記憶されるRFID(Radio Frequency IDentification)タグ9(図3参照)を取着して、タクシー乗り場1へタクシーtを配車する待ち時間が少なく、配車するシステムである。
【0018】
配車管理システムSが管理する対象としては、客待ちをするタクシー乗り場1と、タクシー乗り場1への待機所である駅前タクシープール2と、タクシーtが駅前タクシープール2への入場を予約する予約ゲート3と、駅前タクシープール2からの途中退場を登録する退場ゲート13と、RFIDタグ9を取着し営業を行う複数のタクシーtとがある。
【0019】
ここで、タクシー乗り場1および該タクシー乗り場1に入るための駅前タクシープール2に対応して、予約ゲート3があるものとする。
なお、タクシー乗り場1およびこれに対応する駅前タクシープール2、予約ゲート3は、単数、または、図1に示すように複数でもよい。
【0020】
図2は、配車管理システムSの一つのタクシー乗り場1、駅前タクシープール2、および予約ゲート3のハード構成を示すシステム概要図である。図2では、2つのタクシー乗り場1A、1Bがある場合を例示している。
タクシー乗り場1に設けられたタクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg、およびタクシー乗り場1に対応する駅前タクシープール2に入車するためのプール入場ゲート2A、2Bには、タクシー乗り場1に入るタクシーtの情報と、駅前タクシープール2に入るタクシーtの情報を制御する制御盤7が設けられている。
【0021】
予約ゲート3には、予約ゲート3の情報および該予約ゲート3で登録したタクシーtの情報をサーバ6に送信するための車両検知制御盤3tが設けられている。
退場ゲート13には、退場ゲート13で駅前タクシープール2からの途中退場を登録したタクシーtの情報をサーバ6に送信するための退場検知制御盤13tが設けられている。
タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgおよびプール入場ゲート2A、2Bの制御盤7と、予約ゲート3の車両検知制御盤3tと、退場ゲート13の退場検知制御盤13tとは、ネットワーク5を介して、配車管理システムSを制御するサーバ6に接続されている。
【0022】
なお、ネットワーク5は、閉域のインターネットである。閉域のインターネットとは、アクセス権限のあるユーザがアクセス可能である一方、アクセス権限のないユーザはアクセス不可能なインターネットである。ネットワーク5は、閉域のネットワーク、すなわちアクセス権限のあるユーザのみがアクセス可能であるネットワークであれば、専用回線やWAN(Wide Area Network)などでもよく限定されない。
【0023】
サーバ6は、構内LAN(Local Area Network)を介して、入出力装置の管理端末6kと出力装置のプリンタ6pとに接続されている。
また、サーバ6は、ネットワーク5を介して、単数または複数のタクシー会社の管理端末8と接続されており、各タクシー会社のオペレータp1が管理端末8を使用してサーバ6にアクセスできるように構成されている。
管理端末6k、8は、ルーターを介してネットワーク5に接続されるとともに、IP(Internet Protocol Address)アドレスが管理端末6k、8に静的または動的に割り当てられる。
【0024】
<RFIDタグ9>
図3(a)は、RFIDタグ9をタクシーtの内部に取着する前の状態を示す斜視図であり、図3(b)は、当該RFIDタグ9をタクシーtの内部に取着した状態を示す斜視図である。
タクシーtの内部には、タクシーtの識別情報であるタグIDが記憶されるRFIDタグが備えられる。
【0025】
タクシーtの内部に取着するRFIDタグ9は、例えばセミパッシブ型のRFIDタグであり、タクシー無線に影響を与えない微弱電波を発信するとともに、無指向性の安定した受信性能を有し、低消費電力である。
RFIDタグ9には、予め各タクシーtを識別するためのタグID(タクシー識別情報)がライタにより記録される。
【0026】
RFIDタグ9をタクシーtの内部に取着するに際しては、図3(a)に示すように、RFIDタグ9を挟着する形状およびサンバイザt2に取着する形状(取り付け部9s1)を有した弾性体の取り付け線条9sが用意される。サンバイザt2は、タクシーtのフロントガラスt1からの日光を遮光する部材である。
タグIDが記録されたRFIDタグ9を、取り付け線条9sを弾性変形させて嵌入し、挟着する。
【0027】
そして、RFIDタグ9を挟着した取り付け線条9sを、図3(b)に示すタクシーtのフロントガラスt1の近傍のサンバイザt2の端部に外嵌し、取り付け部9s1(図3(a)参照)を弾性変形させて、サンバイザt2に取着する。
【0028】
<タクシー乗り場1A、1B>
図1に示すタクシー乗り場1A、1Bには、それぞれタクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg(図2参照)を設ける。
タクシー乗り場入場ゲート1Agには、タクシーtが停車する位置に車両の有無を検知するための車両検知センサ1A1が敷設され、また、タクシー乗り場1Aに入ったタクシーtに取着したRFIDタグ9で読み取らせる当該タクシー乗り場1Aを識別する乗り場識別情報を磁場として発生させるトリガアンテナ1A2が埋設または敷設されている。
【0029】
同様に、タクシー乗り場入場ゲート1Bgには、タクシーtが停車する位置に車両の有無を検知するための車両検知センサ1B1が敷設され、また、タクシー乗り場1Bに入ったタクシーtに取着したRFIDタグ9で読み取らせる当該タクシー乗り場1Bを識別する乗り場識別情報を磁場として発生させるトリガアンテナ1B2が埋設または敷設されている。
【0030】
そして、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgには、タクシー乗り場1A、1Bにそれぞれ停車したタクシーtに取着されたそれぞれのRFIDタグからの電波を受信する受信アンテナ1aが配設されている。
タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgの車両検知センサ1A1、1B1と、トリガアンテナ1A2、1B2と、受信アンテナ1aとは、制御盤7に接続されている。
【0031】
タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgには、認証表示灯1n、違反表示灯1hおよび/または違反音発生器(第2警告手段)が設けられている。
そして、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgへの入場した車両が、許可を受けたものであり、かつ、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgへの入場の認証可の場合には、認証表示灯1nに青ランプが点灯する。
【0032】
一方、車両が、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgへの入場した車両が許可を受けたものでない場合、または、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgへの入場の認証不可の場合には、違反表示灯1hに赤ランプが点滅および/または違反音発生器(第2警告手段)が違反音を発生する。または、車両検知センサ1A1、1B1で車両を検知し、かつ、RFIDタグ9から電波を受信できない場合に、RFIDタグ9がタクシーtに取着されていないとして違反表示灯10hに赤ランプが点滅および/または違反音発生器が違反音を発生する。
【0033】
制御盤7には、車両検知センサ1A1、1B1のセンサ回路、トリガアンテナ1A2、1B2の変調回路、発振回路、送信回路、受信アンテナ1aの受信回路、復調回路、認証表示灯1n、違反表示灯1hおよび/または違反音発生器の制御回路、送受信インターフェース等が格納されている。
【0034】
<駅前タクシープール2のプール入場ゲート2A、2B>
図1に示す駅前タクシープール2へ入場するための最後尾の2つのエリアをそれぞれプール入場ゲート2A、2B(図2参照)とする。
プール入場ゲート2A、2Bにはそれぞれ、入場したタクシーtを検知する車両検知センサ2A1、2B1が敷設されている。
【0035】
また、プール入場ゲート2A、2Bには、それぞれに入場したタクシーtにそれぞれ取着されたRFIDタグ9で読み取らせる当該プール入場ゲート2A、2Bの識別情報を磁場として発生させるトリガアンテナ2cが埋設または敷設されている。
そして、プール入場ゲート2A、2B近くには、プール入場ゲート2A、2Bにそれぞれ入ったタクシーtにそれぞれ取着されたRFIDタグ9からの電波を受信する受信アンテナ2aが配設されている。
なお、プール入場ゲート2A、2Bの数を2つの場合を例示したが、1つまたは3つ以上でもよく、限定されない。
【0036】
プール入場ゲート2A、2Bの近傍には、表示機10、例えばLED(Light Emitting Diode)表示機、LCD(Liquid Crystal Display)表示機等が立設されている。表示機10には、プール入場ゲート2A、2Bへの入場を許可する車両No.(ナンバ)が、順番を付して表示されており、表示された車両No.のタクシーtがプール入場ゲート2A、2Bの何れかに入場することで、当該タクシーtの車両No.の表示が消去される。そして、表示されているタクシーtの車両Noが繰り上がり、新たに駅前タクシープール2への入場を許可するタクシーtの車両No.が最後尾(表示機10の画面の最下部)に表示される。
尚、表示機を省略することもできる。
【0037】
駅前タクシープール2の車両検知センサ2A1、2B1と、トリガアンテナ2cと、受信アンテナ2aと、表示機10とは、制御盤7に接続されている。
表示機10の上には、認証表示灯10n、違反表示灯10hおよび/または違反音発生器(第1警告手段)が設けられており、プール入場ゲート2A、2Bへの入場した車両が許可を受けたものである場合にプール入場ゲート2A、2Bへの入場の認証が終了した際には、認証表示灯10nに青ランプが点灯する一方、プール入場ゲート2A、2Bへの入場した車両が許可を受けたものでない場合、違反表示灯10hに赤ランプが点滅および/または違反音発生器が違反音を発生する。または、車両検知センサ2A1、2B1で車両を検知し、かつ、RFIDタグ9から電波を受信できない場合に、RFIDタグ9がタクシーtに取着されていないとして違反表示灯10hに赤ランプが点滅および/または違反音発生器が違反音を発生する。
【0038】
制御盤7には、車両検知センサ2A1、2B1のセンサ回路、トリガアンテナ2cの変調回路、発振回路、送信回路、受信アンテナ2aの受信回路、復調回路、表示機10の制御回路、認証/違反表示灯10hおよび/または違反音発生器の制御回路、制御盤7全体の制御回路、送受信インターフェース等が格納されている。
【0039】
<予約ゲート3>
タクシーtが駅前タクシープール2(タクシー乗り場1A、1B)への入場を登録するための予約ゲート3には、予約ゲート3に入車したタクシーtに取着されたRFIDタグ9で読み取らせる当該予約ゲート3の識別情報を磁場として発生させるトリガアンテナ3cが埋設または敷設されている。
【0040】
そして、予約ゲート3には、予約ゲート3に入車したタクシーtにそれぞれ取着されたRFIDタグ9からの電波を受信する受信アンテナ3aが配設されている。
予約ゲート3のトリガアンテナ3cと受信アンテナ3aとは、車両検知制御盤3tに接続されている。車両検知制御盤3tの上には、予約ゲート3でのタクシーtの登録が完了した際に青色に点灯する予約確認表示灯3hが設けられている。
【0041】
車両検知制御盤3tには、トリガアンテナ3cへの発信装置3t1(図7参照)の変調回路、発振回路、および送信回路、受信アンテナ3aの受信装置3t2である受信回路、復調回路、後記するID変換装置3t3、予約確認表示灯3hの制御回路、車両検知制御盤3t全体の制御回路、送受信インターフェース等が格納されている。
なお、予約ゲート3は、複数設ける構成としてもよい。
【0042】
<退場ゲート13>
タクシーtが駅前タクシープール2からの途中退場を登録するための退場ゲート13(図1参照)には、退場ゲート13に入車したタクシーtに取着されたRFIDタグ9で読み取らせる当該退場ゲート13の識別情報を磁場として発生させるトリガアンテナ13cが埋設または敷設されている。
【0043】
そして、退場ゲート13には、退場ゲート13に入車したタクシーtにそれぞれ取着されたRFIDタグ9からの電波を受信する受信アンテナ13aが配設されている。
退場ゲート13のトリガアンテナ13cと受信アンテナ13aとは、退場検知制御盤13tに接続されている。退場検知制御盤13tの上には、退場ゲート13でのタクシーtの登録が完了した際に青色に点灯する退場確認表示灯13hが設けられている。
【0044】
退場検知制御盤13tには、トリガアンテナ13cの変調回路、発振回路、および送信回路、受信アンテナ3aの受信回路、復調回路、後記するID変換装置、退場確認表示灯13hの制御回路、退場検知制御盤13t全体の制御回路、送受信インターフェース等が格納されている。
なお、退場ゲート13は、単数でなく複数としてもよい。
【0045】
<サーバ6>
次に、サーバ6(図1、図2参照)について説明する。
図4は、配車管理システムSの概要を示す概念図である。図5は、サーバ6に格納されるDBのデータ項目を示す図である。
【0046】
サーバ6のHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部には、各タクシーtの情報を記憶する車両管理マスタDB(DataBase)11a、タクシーtの移動情報を記憶する動態管理DB11b、タクシーtの移動情報の履歴を記憶する動態履歴DB11c、駅前タクシープール2への入場の予約情報を記憶する予約DB11d、駅前タクシープール2、タクシー乗り場1A、1Bへの違反入場の履歴情報を記憶する違反車両履歴DB11eが格納されている。
【0047】
車両管理マスタDB11aは、車両情報、タクシーtの運転手情報を記憶し、これらの情報とタグIDを結びつける記憶部である。
車両管理マスタDB11aは、データ項目として、タグID、企業名、車両No.、運転手名、携帯番号、携帯メールアドレス、呼び出し区分フラグ(携帯通話/携帯メール(電子郵便)/無線)を有している。
【0048】
動態管理DB11bは、各タクシー(車両)tの現在の居場所等の動態を記憶する記憶部である。
動態管理DB11bは、データ項目として、タグID、車両No.、居場所フラグ(予約中/プール/乗り場/退場/予約なし)、状態フラグ(プール入場待ち/呼び出し中/予約キャンセル/予約順序変更)を有している。
【0049】
動態履歴DB11cは、各タクシーtの動態の履歴を記憶する記憶部である。
動態履歴DB11cは、データ項目として、日時、タグID、車両No.、入場場所フラグ(予約ゲート3入場/駅前タクシープールゲート2A、2B入場/タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg(タクシー乗り場1A、1B)入場/退場ゲート13入場)を有している。
【0050】
予約DB11dは、予約の申し込み住所(予約ゲート3の位置情報)に従い作成した予約リストを記憶する記憶部である。
予約DB11dは、データ項目として、予約番号、タグID、車両No.、予約状態フラグを有している。
【0051】
違反車両履歴DB11eは、駅前タクシープールゲート2A、2Bやタクシー乗り場1A、1Bへの入場違反の車両を記録する記憶部である。
違反車両履歴DB11eは、データ項目として、日時、駅前タクシープールゲート2A、2Bへの入場違反かタクシー乗り場1A、1Bへの入場違反かの種別の違反種別、タグID、車両No.を有している。
なお、これらのDBは、リレーショナルデータベースで構成してもよいし、オブジェクトデータベースで構成してもよく限定されない。
【0052】
また、サーバ6の記憶部には、配車管理システムSを実現するプログラムであるシステムプログラム(アプリケーションプログラム)が記憶されている。サーバ6のCPU(Central Processing Unit)が該システムプログラムを実行することにより、配車管理システムSの以下の各機能が具現化する。
【0053】
図4に示す配車管理システムSは、予約ゲート入場認証部12a1、予約登録部12a2、予約待ち時間通知部12b、プールゲート入場認証部12c1、プール入場権限確認部12c2、退場ゲート通知部12d、乗り場ゲート)入場認証部12e1、乗り場入場権限確認部12e2、タクシー通知部12f、予想車両呼び出し部12g、タイマ制限時間監視部12h、予約キャンセル/予約延長部12iの各機能を有している。
【0054】
予約ゲート入場認証部12a1は、予約ゲート3に入って、図1に示す駅前タクシープール2への入場を予約するタクシーtが、駅前タクシープール2への入場を許可された車両であるか否かの認証を行う。
予約登録部12a2は、タクシーtの車両情報とその乗員の情報とを車両管理マスタDB11aから取得し、予約DB11dに記録する。
【0055】
予約待ち時間通知部12bは、駅前タクシープール2への入場を予約したタクシーtに入場待ちの時間を通知する。
プールゲート入場認証部12c1は、プール入場ゲート2A、2Bに入ったタクシーtが、駅前タクシープール2への入場を許可された車両であるか否かの認証を行う。
プール入場権限確認部12c2は、駅前タクシープール2のプール入場ゲート2A、2Bに入ったタクシーtが駅前タクシープール2への入場権限のある車両であるか否かの確認を行う。
【0056】
退場ゲート通過部12dは、駅前タクシープール2に入ったタクシーtがタクシー乗り場1A、1Bに向かうことなく、途中退場する場合の処理を行う。
乗り場ゲート入場認証部12e1は、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg(タクシー乗り場1A、1B)に入ったタクシーtが、タクシー乗り場1A、1Bへの入場を許可された車両であるか否かの認証を行う。
乗り場入場権限確認部12e2は、タクシー乗り場1A、1Bに入ったタクシーtが、タクシー乗り場1A、1Bへの入場の権限があるか否かの認証を行う。
【0057】
タクシー通知部12fは、タクシーtの携帯電話等の連絡手段に、駅前タクシープール2への入場許可の通知や、予約キャンセル/予約延長(順番変更)の通知を行う。
予約車両呼び出し部12gは、駅前タクシープール2に空きが生じた場合、駅前タクシープール2への入場権限があり、順番待ちしている先頭のタクシーtに、携帯電話への携帯メール(電子郵便)、自動音声による電話連絡、自動音声によるタクシー無線等により、その旨連絡する。
【0058】
タイマ制限時間監視部12hは、予約車両呼び出し部12gが順番待ちしている先頭のタクシーtに駅前タクシープール2への入場許可を通知した場合、通知されたタクシーtが、所定時間内に駅前タクシープール2のプール入場ゲート2A、2Bに入場するかタイマでクロック監視を行う。
【0059】
予約キャンセル/予約延長部12iは、予約車両呼び出し部12gが順番待ちしている先頭のタクシーtに駅前タクシープール2への入場許可を通知した場合、通知されたタクシーtが、所定時間内に駅前タクシープール2のプール入場ゲート2A、2Bに入場しなかった際、駅前タクシープール2への入場をキャンセルするか、または、駅前タクシープール2への入場予約を延長(順番変更)する。
【0060】
<予約ゲート入場認証部12a1>
次に、予約ゲート入場認証部12a1の処理について説明する。
予約ゲート入場認証部12a1の処理は、駅前タクシープール2の入場を希望するタクシーtが予約ゲート3に入車し、駅前タクシープール2の入場予約を行う際に行われる処理である。
【0061】
図6は、予約ゲート入場認証部12a1の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
予約ゲート入場認証部12a1の処理においては、予約ゲート3のトリガアンテナ3c、受信アンテナ3aと、タクシーtに取着されたRFIDタグ9とが電波の送受信を行う。
図7は、予約ゲート入場認証部12aの処理フローを示す図である。
【0062】
まず、駅前タクシープール2への入場を希望するタクシーtが予約ゲート3に入車(入場)すると(図7のS100)、予約ゲート入場認証部12aは、予約ゲート3の車両検知制御盤3tのタグ検知装置の発信装置3t1に、当該予約ゲート3の位置ID(タクシープール識別情報)を信号化して送信する(S101)。すると、車両検知制御盤3tの発信装置3t1は、送信された信号を含んだ磁場をトリガアンテナ3cで生成し、図1に示すように、タクシーtに取着されたRFIDタグ9の受信コイル9aに信号を含んだ電流が電磁誘導で生成される(S102)。
【0063】
RFIDタグ9では、受信装置9bで電流から信号を取り出し、予約ゲート3の位置識別情報である位置IDを抽出する(S103)。そして、RFIDタグ9は、予約ゲート3の位置IDとRFIDタグ9(タクシーt)の固有の識別情報であるタグIDを合成した合成IDを生成する(S104)。
そして、RFIDタグ9は、合成IDを発信装置9cで信号化し、発信アンテナ9dにより予約ゲート3の受信アンテナ3aに送信する(S105)。
【0064】
予約ゲート3の受信アンテナ3aは合成IDを受信し、車両検知制御盤3tのタグ検知装置の受信装置3t2に送信する(S106)。そして、車両検知制御盤3tの受信装置3t2は、信号から合成IDを抽出する(S107)。
その後、車両検知制御盤3tのタグ検知装置のID変換装置3t3は、合成IDを予約ゲート3の位置IDとRFIDタグ9のタグIDとに変換する(S108)。続いて、車両検知制御盤3tのタグ検知装置からサーバ6に予約ゲート3の位置IDとRFIDタグ9のタグIDとを送信する。
以上が、予約登録部12aの処理である。
【0065】
<予約登録部12a2>
次に、予約登録部12a2の処理について、図8、図9を用いて説明する。
予約登録部12a2の処理は、駅前タクシープール2の入場を希望するタクシーtが入場を許可された車両である場合に予約DB11dに予約登録する処理である。
図8は、予約ゲート入場認証部12a2の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図であり、図9は、予約登録部12a2の処理フローを示す図である。
【0066】
予約登録部12a2の処理においては、予約登録部12a2が、車両検知制御盤3tから予約ゲートに入ったタクシーtのRFIDタグ9のタグIDと予約ゲート3の位置IDとを受信し、予約登録が終了した場合、車両検知制御盤3tにより予約確認表示灯3hを点灯する。
【0067】
まず、図1に示すように、タクシーtが予約ゲート3に入車すると(図9のS200)、図7の処理後、車両検知制御盤3tからRFIDタグ9のタグIDと位置IDとを取得する(図9のS200)。
【0068】
なお、駅前タクシープール2の入場を希望するタクシーtが、携帯電話の携帯メール、携帯電話やタクシー無線の通話で予約を行う場合には、予約ゲート3を設けない。
そして、図9のS201で、予約登録部12a2は、タクシーtからの携帯メール、携帯電話やタクシー無線の通話から、文字認識、音声認識等により、タクシーtを識別するタクシー識別情報(タグID)および/または入場を希望する駅前タクシープール2を識別するタクシープール識別情報(位置ID)および/またはタクシー乗り場1A、1Bを識別するタクシー乗り場識別情報を取得することとなる。
続いて、S202において、入力されたタグIDで車両管理マスタDB11aを検索し、当該タグIDに対応するタクシーtの車両情報を取得する。
【0069】
そして、当該タクシーtの予約権限、すなわち、予約権限が有り、かつ、予約前かの判定を行う、判定を行う(S203)。
予約権限がOKでないと判定された場合(S204でNo)、当該タクシーtの車両情報を、違反車両履歴DB11eに記録する(S205)。
【0070】
一方、S204で予約権限がOKと判定された場合(S204でYes)、当該タクシーtの特定したタグID、車両No.を予約DB11dの駅前タクシープール2への入場の予約リストの最後尾に登録する(S206)。
必ずしも最後尾とはせず、予約の優先順位をあらかじめ設定しておき、優先順位に基づいてリストに挿入することもできる。例えば、最後尾とするが、運用によっては会社別に予約リストを別に設けるなどの運用を行ってもよい。
例えば、優先順位を会社別に付けてもよいし、会社内で運転者に優先順位を設けてもよい。
【0071】
続いて、予約完了を予約ゲート3に入車したタクシーtの運転者に知らせるため、その旨の情報(信号)をサーバ6から車両検知制御盤3tに送る。すると、車両検知制御盤3tは、予約確認表示灯3hを青く点灯して、予約ゲート3に入車したタクシーtの運転者に駅前タクシープール2への入場の予約登録が完了した旨、報知する(S207)。
【0072】
そして、動態管理DB11bに、当該タクシーtが駅前タクシープール2への入場待ち(“プール入場待ち”)の状態に変更し(S208)、動態履歴DB11cに、当該タクシーtが予約ゲート3を通過したこと(入場場所“予約ゲート”)を記録する(S209)。
以上が、図8に示す予約登録部12bの処理である。
【0073】
なお、様々な駅の駅前タクシープール2を管理する場合には、各駅前タクシープール2に対応する予約ゲート3の位置IDの情報を予約DB11dに記憶させ、各駅前タクシープール2毎に予約リストの情報をもつようにすればよい。
【0074】
また、予約登録部12bは、予約DB11dの予約リストの情報を用いて、駅前タクシープール2のプール入場ゲート2A、2Bの表示機10に駅前タクシープール2へ入場を許可するタクシーtの情報を順番に表示する。そして、表示したタクシーtが、プール入場ゲート2A、2Bを通過して駅前タクシープール2へ入場した場合には、当該タクシーtの表示を消去し、予約リストの情報から、新たに、駅前タクシープール2へ入場を許可するタクシーtの車両情報を表示する。
【0075】
なお、表示機10の駅前タクシープール2へ入場を許可するタクシーtの表示は、後記するプール入場権限確認部12c2で行ってもよく、特に予約登録部12bに限定されないのは勿論である。
なお、予約登録部12bへの予約登録は、タクシーtのタグIDの情報および/または位置IDの情報により、入場する駅前タクシープール2、タクシー乗り場1A、1Bを設定するように構成できる。
【0076】
<予想待ち時間通知部12b>
次に、予想待ち時間通知部12bの処理について説明する。
図10は、予想待ち時間通知部12cの処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図であり、図11は、予想待ち時間通知部12cの処理フローを示す図である。
予想待ち時間通知部12bは、タクシーtが予約ゲート3での駅前タクシープール2への入場予約を完了した際に、予想待ち時間を当該タクシーtの運転者に通知する処理である。
【0077】
予想待ち時間通知部12bは、図10に示すように、動態履歴DB11c、予約DB11dにアクセスして処理を行う。
予想待ち時間通知部12bの処理は、以下のように行われる。
予約登録部12bでの予約が完了する(図11のS301)と、動態履歴DB11cの情報を用いて、過去の一定期間の乗客数による予想待ち時間を算出する(S302)。そして、動態履歴DB11cの情報を用いて、同一時刻における過去の日、曜日、天候等による単位時間での乗客数による予想待ち時間を算出する(S303)。
【0078】
続いて、予約完了通知データと予想待ち時間情報データのセットを作成し(S304)、後記のタクシー通知部12fによって、駅前タクシープール2への入場を予約したタクシーtに、携帯電話への携帯メール(電子郵便)、自動音声による電話連絡、タクシー無線を用いた自動音声による連絡等で、予約が完了したこと、および、予想待ち時間とを通知する(S305)。そして、予約DB11dの予約状態フラグに通知完了をセットする(S306)。
【0079】
<プールゲート入場認証部12c1>
プールゲート入場認証部12c1の処理は、タクシーtがプール入場ゲート2A、2Bに入場した際、プール入場ゲート2A、2Bに設けられる制御盤7のタグ検知装置、トリガアンテナ2c、受信アンテナ2aとタクシーtのRFIDタグ9との間で、図6、図7と同様な処理(予約ゲート入場認証部12a1と同様な処理)が行われ、制御盤7のタグ検知装置から、プール入場ゲート2A、2Bに入場したタクシーtのRFIDタグ9のタグIDと当該プール入場ゲート2A、2Bの位置IDとが、サーバ6のプールゲート入場認証部12c1に送信される。
【0080】
<プール入場権限確認部12c2>
次に、プール入場権限確認部12c2の処理について説明する。
図12は、プール入場権限確認部12c2の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図であり、図13は、プール入場権限確認部12c2の処理フローを示す図である。
プール入場権限確認部12c2は、プール入場ゲート2A、2Bへの入場したタクシーtが駅前タクシープール2への入場権限があるか否かの確認を行う。
【0081】
図12に示すように、プール入場権限確認部12c2は、制御盤7、車両検出装置(車両検知センサ2A1、2A2)、認証表示灯10n、違反表示灯10hに接続されるとともに、各種DBにアクセスして処理を行う。
【0082】
プール入場権限確認部12c2の処理は、以下のように行われる。
タクシーtが、駅前タクシープール2のプール入場ゲート2A、2Bに入場(入車)すると(図13のS401)、制御盤7に接続される車両検知センサ2A1、2A2でタクシーtを検知する(S402)。
そして、プール入場権限確認部12c2は、制御盤7のタグ検知装置から、入場したタクシーtのRFIDタグ9のタグIDと当該プール入場ゲート2A、2Bの位置IDとを取得する(S403)。
【0083】
取得したタグIDで車両管理マスタDB11aを検索し、当該タクシーtの車両情報を取得する(S404)。
続いて、タクシーtのRFIDタグ9が車両管理マスタDB11aに登録されたものであるか否か、すなわち、車両管理マスタDB11aに登録されたRFIDタグ9をタクシーtが装着しているか否か判定する(S405)。
入場(入車)したタクシーtが車両管理マスタDB11aに登録されたものでないと判定された場合には(S405でNo)、違反車両履歴DB11eに未登録車両が入場したことを記録し(S406)、違反表示灯10hを点灯および/または違反音発生器が違反音を発生する(S407)。
【0084】
一方、S405で、入場(入車)したタクシーtが車両管理マスタDB11aに登録されたものであると判定された場合には(S405でYes)、予約DB11dの情報を用いて、入場(入車)したタクシーtが予約リストで入場を許可された駅前タクシープール2への入場権限を有した車両か否か判定する(S408)。
入場(入車)したタクシーtが予約リストで入場を許可された車両であると判定された場合(S409でYes)、予約DB11dの予約リストから当該タクシーtの情報を削除する(S410)。
【0085】
タクシーtがプール入場ゲート2A、2Bが駅前タクシープール2に移動したこと(居場所(プール)図6参照)を動態管理DB11bに記録し(S411)、タクシーtが駅前タクシープール2に入場したことを動態履歴DB11cに記録する(S412)。
そして、認証表示灯10nを点灯し(S413)、駅前タクシープール2への入場台数を1台加算する(S414)。
【0086】
一方、S409で、入場(入車)したタクシーtが予約リストで入場許可を通知された車両でないと判定(予約状態フラグで判定)された場合(S409でNo)、違反車両履歴DB11eに違反の車両(タクシーt)が入場したことを記録し(S415)、予約DB11dの予約リストに当該タクシーの情報が記録されている場合には、予約リストから削除する(S416)。
【0087】
そして、当該タクシーtが駅前タクシープール2に移動したこと(居場所(プール))を動態管理DB11bに記録し(S417)、当該タクシーtが駅前タクシープール2に入場したことを動態履歴DB11cに記録する(S418)。
そして、違反表示灯10hを点灯および/または違反音発生器(第1警告手段)が違反音を発生する(S419)。そして、S414に移行し、駅前タクシープール2への入場台数を1台加算する。
以上が、図13に示すプール入場権限確認部12c2の処理である。
【0088】
<退場ゲート通知部12d>
次に、駅前タクシープール2に入ったタクシーtがタクシー乗り場1A、1Bに向かうことなく、途中退場する場合の処理である退場ゲート通知部12dの処理について説明する。
【0089】
図14は、退場ゲート通知部12dの処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図であり、図15は、退場ゲート通知部12dの処理フローを示す図である。
退場ゲート通知部12dは、退場検知制御盤13tのタグ検知装置に接続されるとともに、車両管理マスタDB11a、動態管理DB11b、動態履歴DB11cにアクセスして処理を行う。
【0090】
退場ゲート通知部12dの処理は、以下のように行われる。
駅前タクシープール2に入ったタクシーtが途中退場する登録を行うため退場ゲート13に入場すると(図15のS10)、退場ゲート通知部12dは、図6、図7と同様な処理(予約ゲート入場認証部12a1と同様な処理)により、退場検知制御盤13tのタグ検知装置から、退場ゲート13に入場したタクシーtのRFIDタグ9のタグIDと当該退場ゲート13の位置IDとを退場検知制御盤13tのタグ検知装置から取得する(S11)。
【0091】
取得されたタグIDで車両管理マスタDB11aを検索し、当該タグIDに対応するタクシーtの車両情報を取得するとともに、取得されたタグIDで動態管理DB11bを検索し、当該タグIDに対応するタクシーtの居場所のデータを取得する(S12)。
退場ゲート13に入場したタクシーtが駅前タクシープール2を経由した車両か否か判定する(S13)。
タクシーtが駅前タクシープール2を経由した車両でない場合(S13でNo)、リターンする、
【0092】
一方、タクシーtが駅前タクシープール2を経由した車両であると判定された場合(S13でYes)、動態管理DB11bに退場を記録し(S14)、動態履歴DB11cに退場した旨を記録する(S15)。
そして、駅前タクシープール2への入場台数を1台減算する(S16)。
以上が、図15に示す退場ゲート通知部12dの処理である。
【0093】
<乗り場入場認証部12e1>
図5に示す乗り場入場認証部12e1の処理は、タクシーtがタクシー乗り場1A、1B(タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg)に入場した際、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgに設けられる制御盤7のタグ検知装置、トリガアンテナ1A2、1B2、受信アンテナ1aとタクシーtのRFIDタグ9との間で、図6、図7と同様な処理(予約ゲート入場認証部12a1と同様な処理)が行われ、制御盤7のタグ検知装置から、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgに入場したタクシーtのRFIDタグ9のタグIDと当該タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgの位置IDとが、サーバ6の乗り場入場認証部12e1に送信される。
【0094】
<乗り場入場権限確認部12e2>
次に、タクシーtがタクシー乗り場1A、1Bに入場する権限があるか否かを確認する乗り場入場権限確認部12e2の処理について説明する。
図16は、乗り場入場権限確認部12e2の処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【0095】
乗り場入場権限確認部12e2は、制御盤7、車両検出装置(車両検知センサ2A1、2A2)、認証表示灯1n、違反表示灯1hに接続されるとともに、車両管理マスタDB11a、動態管理DB11b、動態履歴DB11c、違反車両履歴DB11eにアクセスして処理を行う。
図17は、乗り場入場権限確認部12e2の処理フローを示す図である。
【0096】
タクシーtが、タクシー乗り場1A、1B(タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg)に入場(入車)すると(図17のS501)、制御盤7に接続される車両検知センサ2A1、2A2でタクシーtを検知する(S502)。制御盤7が、当該タクシーtが備えるRFIDタグ9から発信される電波を受信アンテナ1aで受信し、当該RFIDタグ9に記憶されるタグIDと予約ゲート3の位置IDの情報を取得する(S503)。
そして、読み取ったタグIDで、車両管理マスタDB11aを検索して、当該タグIDの車両情報を取得する(S504)。
【0097】
続いて、S505で、当該タグIDの車両情報を取得したか否か、すなわち当該タクシーtがRFIDタグ9を携帯(装備)しているか否か判定する。
タクシーtがRFIDタグ9を携帯(装備)していない場合(S505でNo)、RFIDタグ9を携帯(装備)していない車両(タクシーt)がタクシー乗り場1A、1B(タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg)に入場したことを違反車両履歴DB11eに記録し(S506)、違反表示灯1hを点灯するまたは/および違反音発生器で違反音を発生する(S507)。
【0098】
タクシーtがRFIDタグ9を携帯(装備)している場合(S505でYes)、入場したタクシーtがタクシー乗り場1A、1Bへの入場権限がある車両か否かを動態管理DB11bの居場所フラグ、状態フラグ等で判定する、すなわち駅前タクシープール2の経由車であるか否か判定する(S508a)。
【0099】
タクシー乗り場1A、1Bへの入場権限がある車両である、すなわち駅前タクシープール2の経由車である場合には(S508bでYes)、タクシーtがタクシー乗り場1A、1Bに移動したことを動態管理DB11bに記録し(S509)、タクシー乗り場1A、1Bに入場したことを動態履歴DB11cに記録する(S510)。
そして、認証表示灯1hを点灯し(S511)、駅前タクシープール2への入場台数を1台減算する。
【0100】
一方、タクシーtがタクシー乗り場1A、1Bへの入場権限がある車両でない、すなわち駅前タクシープール2の経由車でないと判定された場合には(S508bでNo)、違反車両がタクシー乗り場1A、1Bに入場したことを違反車両履歴DB11eに記録し(S513)、違反の車両(タクシーt)がタクシー乗り場1A、1Bに入場したことを動態管理DB11bに記録するとともに(S514)、。タクシー乗り場1A、1Bに移動したことを動態履歴DB11cに記録する(S515)。そして、S507に移行する。
以上が、図17に示す乗り場入場権限確認部12e2の処理である。
【0101】
なお、乗り場入場権限確認部12e2は、タクシー乗り場1A、1Bに入ったタクシーtが、受信アンテナ1aまたは/および車両検知センサ1A1、1B1で所定時間以上タクシー乗り場1A、1Bで停車して出車したことを検知することにより、タクシーtがお客を乗せてタクシー乗り場1A、1Bから出たことを検出している。
【0102】
<予約車両呼び出し部12g>
次に、予約車両呼び出し部12gの処理について説明する。なお、タクシー通知部12fは後記する。
図18は、予約車両呼び出し部12gの処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【0103】
予約車両呼び出し部12gは、車両管理マスタDB11a、予約DB11dにアクセスするとともに、後記するタクシー通知部12fにデータを出力する。
図19は、予約車両呼び出し部12gの処理フローを示す図である。
【0104】
タクシーtがタクシー乗り場1A、1Bに入場が完了したか、または、タクシーtが退場ゲート13を通過したことを検知すると(図19のS601)、予約DB11dの予約リストから先頭の予約待ちの車両(タクシーt)を抽出する(S602)。
そして、後記のタクシー通知部12fにより、車両管理マスタDB11aの先頭のタクシーtの情報、各種文のデータを記録したテーブルのキャラクタ情報等を用いて、先頭のタクシーtを呼び出すための呼び出し文のデータを作成する(S603)。
【0105】
そして、呼び出し文のデータをタクシー通知部12fに送り、先頭の予約待ちのタクシーtの運転者に、携帯電話(連絡手段)への携帯メール(電子郵便)、携帯電話やタクシー無線(連絡手段)への自動音声等によって駅前タクシープール2への入場を許可することを通知し(S604)、予約DB11dの予約リストの予約状態フラグに通知完をセットする(S605)。
以上が、図19に示す予約車両呼び出し部12gの処理である。
【0106】
<予約キャンセル/予約延長部12i>
次に、予約したタクシーtの予約をキャンセルしたり、予約を延長(順序変更)する予約キャンセル/予約延長(順序変更)部12iの処理について説明する。
図20は、予約キャンセル/予約延長部12iの処理での情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
図20に示すように、予約キャンセル/予約延長部12iは、各種DBにアクセスするとともに、タクシー通知部12fにデータを出力して、処理を行う。
【0107】
図21は、予約キャンセル/予約延長部12iの処理フローを示す図である。
図5に示すタイマ制限時間監視部12hで先頭のタクシーtの呼び出し制限時間のタイムアップを検出すると(図21のS701)、予約キャンセルするか、または、予約順序変更(延期)するかの判定を行う。ここで、判定基準は、運用基準、時間帯、予約したタクシーtの客待ちの時間、営業の売り上げ等を適宜用いて判定する(S702)。なお、判定基準は、適宜設定できる。例えば、あらかじめ、キャンセルか延長かを運用で決める。システムの運用基準を定める際に、キャンセルにするか1回だけ延長(2回目にタイムアップしたらキャンセル)等、決めることになる。但し、タクシーtが渋滞して時間内に行けない可能性がある時間帯などは、延長の処理にしてもよい。
【0108】
予約キャンセルとした場合には(S703で予約キャンセル)、予約DB11dの該当車両(タクシーt)の予約リストを削除し(S704)、後記のタクシー通知部12fによって、車両管理マスタDB11aの情報、各種文のデータを記録したテーブル等のキャラクタ情報を用いて、該当車両(タクシーt)へのキャンセル通知文用のデータを作成する(S705)。
【0109】
そして、キャンセル通知文のデータをタクシー通知部12fに出力し、タクシー通知部12fにより、該当車両(タクシーt)の運転者に、携帯電話への携帯メール(電子郵便)、携帯電話やタクシー無線への自動音声等によって駅前タクシープール2への入場予約をキャンセルしたことを通知する(S706)。そして、動態管理DB11bの該当車両(タクシーt)の状態をプール入場待ちから予約キャンセルに変更し(S707)、動態履歴DB11cの該当車両(タクシーt)の予約キャンセルを記録する(S708)。
【0110】
一方、予約順序変更(延期)とした場合には(S703で予約順序変更(延期))、予約DB11dで該当タクシーt(車両)の予約リストの順序変更(延長処理)を行う(S709)。
そして、後記のタクシー通知部12fにより、車両管理マスタDB11aの情報、各種文のデータを記録したテーブル等のキャラクタ情報を用いて、該当車両(タクシーt)への予約待ち順序変更文用のデータを作成する(S710)。
【0111】
続いて、予約待ち順序変更文のデータをタクシー通知部12fに出力し、タクシー通知部12fにより、該当タクシーt(車両)の運転者に、携帯電話への携帯電子メール(電子郵便)、携帯電話やタクシー無線への自動音声等によって駅前タクシープール2への入場の予約待ち順序変更したことを通知する(S711)。そして、動態管理DB11bの該当車両(タクシーt)の状態をプール入場待ちから予約順序変更に変更し(S712)、動態履歴DB11cの該当タクシーt(車両)の予約順序変更を記録する(S713)。
以上が、図21に示す予約キャンセル/予約延長(順序変更)部12iの処理である。
【0112】
<タクシー通知部12f>
次に、タクシーt(車両)の運転者に予約等に係る情報を通知するタクシー通知部12fの処理について説明する。
図22は、タクシー通知部12fの処理の情報(信号)のやり取りを示すブロック図である。
【0113】
タクシー通知部12fは、車両管理マスタDB11aにアクセスするとともに、音声合成装置15a、電話用自動通話装置15b、メールサーバ15d、タクシー無線用自動通話装置15eに接続して処理を行う。
図23は、タクシー通知部12fの処理フローを示す図である。
【0114】
サーバ6のタクシー通知部12fは、処理に際して、車両管理マスタDB11aにアクセスするとともに、音声合成装置15a、電話用自動通話装置15b、モデム装置15c、メールサーバ15d、タクシー無線用自動通知装置15e、および無線装置15fと接続される。
【0115】
図23のS801で、図19、図21に示すように、タクシー通知部12fにタクシーtへの通知指示がなされると、対象のタクシー(対象車両)tの呼び出し方法を、車両管理マスタDB11aの情報(呼び出し区分フラグ)を検索して、抽出する(S802)。
そして、呼び出し方法が、携帯電話の電話連絡、または、携帯メール、または、タクシー無線連絡の何れかを判定する(S803)。
【0116】
S803で、携帯電話の電話連絡で呼び出すと判定された場合、車両管理マスタDB11aの情報、各種文のデータを記録したテーブル等のキャラクタ情報を用いて、通話音声の合成を行う(S804)。
そして、通話音声を音声用ワークエリア(一時記憶エリア)にセットし(S805)、車両管理マスタDB11aで検索した携帯電話の電話番号を電話番号用ワークエリア(一時記憶エリア)にセットする(S806)。そして、S806の電話番号を用いて、一定回数呼び出しを行う(S807)。
【0117】
話し中の場合には(S808でYes)、タイマで所定時間経過したかをタイマ監視し(S809)、S807に移行する。
話し中でなく(S808でNo)、電話応答があった場合には(S810でYes)、作成した通話音声で応答し(S811)、リターンする。
電話応答がない場合には(S810でNo)、電話連絡を切断して(S812)、リターンする。このとき、図19及び図21で発信元の電話番号を変えて発信番号通知することにより、携帯電話の呼び出し音を発信番号ごとに別々に設定することで、呼び出し音だけで運転者は通知の目的を認識することができる。運転者はタクシーtを運転中に携帯電話を取れないので、このように呼び出し音で判断する方法を採用することが望ましい。
【0118】
S803で、携帯メールで呼び出すと判定された場合、車両管理マスタDB11aの情報、各種文のデータを記録したテーブル等のキャラクタ情報を用いて、通話文(メールメッセージ)を作成する(S813)。
そして、通話文(メールメッセージ)をメールメッセージ用ワークエリア(一時記憶エリア)にセットするとともに(S814)、車両管理マスタDB11aで検索した携帯メールアドレスをメールアドレス用ワークエリア(一時記憶エリア)にセットする(S815)。
【0119】
続いて、メールメッセージと携帯メールアドレスをメールサーバ15dへ送信し(S816)、メールサーバ15dで対象のタクシー(対象車両)tの携帯電話に携帯メールを送り、リターンする。このとき、図19及び図21で送信元のメールアドレスを変えて通知することにより、携帯電話の着信音を送信元のメールアドレスごとに別々に設定することで、着信音だけで運転者は通知の目的を認識することができる。前記と同様、運転者はタクシーtを運転中に携帯電話を取れないので、このように携帯メールの呼び出し音で判断する方法を採用することが望ましい。
S803で、タクシー無線で呼び出すと判定された場合、車両管理マスタDB11aの情報、各種文のデータを記録したテーブル等のキャラクタ情報を用いて、通話音声の合成を行い(S817)、通話音声を無線呼び出し音声用ワークエリア(一時記憶エリア)にセットする(S818)。そして、タクシー無線で対象のタクシー(対象車両)tを呼び出し、通話音声で連絡し(S819)、リターンする。
以上が、図23に示すタクシー通知部12fの処理である。
【0120】
<配車管理システムSの流れ>
次に、配車管理システムSの処理の流れを、順をおって説明する。
タクシーtの運転者は、図3(b)に示すように、当該タクシーtを識別するタグIDが記録されたRFIDタグ9をタクシーtの内部のサンバイザt2に取着する。
図24は、タクシー乗り場1A、1Bで客待ちをするタクシーtを示す図であり、図25は、駅前タクシープール2にタクシーtが入っている状態を示す図である。
【0121】
図24に示すように、タクシー乗り場1A、1Bでタクシーtが客待ちをしており、図25に示すように、駅前タクシープール2がタクシー乗り場1A、1Bへの入場待ちのタクシーtで満車状態であるものとする。
駅前タクシープール2がタクシーtで満車状態であることは、プール入場ゲート2A、2Bに入車したタクシーtの数と、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgに入ったタクシーtの数とから、サーバ6は認識できる。
【0122】
タクシー乗り場1A、1Bの両方にタクシーtが停車していることは、タクシー乗り場1A、1Bに停車中の各タクシーtのRFIDタグ9からの電波を受信アンテナ1aで受信するとともに、車両検知センサ1A1、1B1で停車中の各タクシーtが検知されることで、サーバ6(図3参照)が認識することができる。
図26は、予約ゲート3でタクシーtが駅前タクシープール2への入場を予約する状態を示す図である。
【0123】
一方、予約ゲート3では、図26に示すように、駅前タクシープール2に入って客待ちしたいタクシーtが入場を予約する。
すなわち、駅前タクシープール2への入場を予約したいタクシーtが予約ゲート3に入ると、タクシーtに取着したRFIDタグ9(図2(b)参照)が、トリガアンテナ3cから送られる位置IDの情報を受信して、当該位置IDの情報とRFIDタグ9のタグIDの情報とを合成した合成IDの情報を受信アンテナ3aに送る。タグIDが車両管理マスタDB11aに登録されている場合には、予約DB11dに駅前タクシープール2の入場が予約される。一方、タグIDが車両管理マスタDB11aに登録されていない場合、入場の予約が不可となる。
【0124】
そして、タクシー乗り場1A、1Bの何れかの停車中のタクシーtにお客が乗って、タクシーtが走り去った場合には、サーバ6はタクシー乗り場1A、1Bに停車中の各タクシーtのRFIDタグ9からの電波を受信アンテナ1aで受信できなくなるとともに、車両検知センサ1A1、1B1で停車中の各タクシーtが検知されなくなることで、認識することができる。
【0125】
タクシー乗り場1A、1Bが空いたら、駅前タクシープール2の停車中のタクシーtのうちの先頭のタクシーtが、空いたタクシー乗り場1A、1B(タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg)に移動する。
【0126】
新たなタクシーtが空いたタクシー乗り場1A、1Bに移動したことは、タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1BgでタクシーtのRFIDタグ9からの電波を受信アンテナ1aで受信するとともに、車両検知センサ1A1、1B1でタクシーtを検知することで、サーバ6が認識することができる。
【0127】
これにより、サーバ6は、駅前タクシープール2に空きができたことが分るので、予約ゲート3で駅前タクシープール2への入場の予約を先頭で待つタクシーtに、図1に示すように、携帯電話への携帯メール、自動音声での電話連絡、自動音声でのタクシー無線により、駅前タクシープール2に入場が可能である旨が報知される。
【0128】
すると、連絡を受けたタクシーtは、図25に示す駅前タクシープール2に、プール入場ゲート2Aまたはプール入場ゲート2Bで認証を行った後、入場する。
駅前タクシープール2内のタクシーtは、順番に前に進んだ後、駅前タクシープール2の先頭の車になり、タクシー乗り場1A、1Bに空きができたら、空いたタクシー乗り場1A、1B(タクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bg)に入場する。
【0129】
<運用管理>
次に、配車管理システムSの運用管理について説明する。
図27(a)は、配車管理システムSのタクシーtの運用実績を自動集計する様子を示した図であり、図27(b)は、タクシー会社別の実績の表示、印刷の様子を示した図であり、図31(c)は、タクシー会社(会員)別の請求書の発行の様子を示した図である。
【0130】
図27(a)に示すように、タクシー協会の本部のオペレータは、管理端末6kを操作して、サーバ6にアクセスして、車両管理マスタDB11a、動態管理DB11b、動態履歴DB11c、予約DB11d、違反車両履歴DB11e等のレコード、データの情報により、オンライン処理や、月次、週次のバッチ処理等で各種情報を自在に集計してデータファイルとして出力する。
【0131】
そして、オペレータは、管理端末6kを操作することで、各種情報のデータファイルにより、各種情報の画面を、画面ファイルにより管理端末6kに画面表示したり、各種情報の帳票を、帳票ファイルによりプリンタ6pで印刷することができる。
例えば、各種情報としては、乗り場利用明細、乗り場利用詳細、タクシー会社(会員)別利用一覧、タクシー会社(会員)別違反集計、違反車両の詳細等の各種資料がある。
【0132】
そして、図27(b)に示すように、各タクシー会社(会員)のオペレータp1は、管理端末8を使用して、サーバ6にアクセスすることにより、リアルタイムで各駅のタクシーの混雑状況を確認して、適切に自社のタクシーに配車指示したり、自社分の各種履歴情報を管理端末8に画面表示したり、自社分の各種情報の帳票を帳票ファイルによりプリンタ8pで印刷することができる。なお、上述の処理は、オペレータp1が行うことを例示したが、あらかじめ上述の処理をアプリケーションプログラムに記述し、自動的にリアルタイムで配車指示したり、自社分の各種履歴情報を管理端末8に自動的に画面表示したり、自社分の各種情報をプリンタ8pで自動的に印刷するように構成してもよい。これにより、人件費が削減でき、運用コストの低減に資することが可能である。
なお、各タクシー会社(会員)には、セキュリティに応じて、他社分の情報を出力できるようにしてもよい。
【0133】
また、図27(c)に示すように、タクシー協会の本部のオペレータp0は、管理端末6kを操作してサーバ6にアクセスして、違反車両履歴DB11e、車両管理マスタDB11a等を用いて、違反車両に関する各種情報をデータファイルとして出力できる。
そして、本部のオペレータp0は、管理端末6kを操作することで、違反車両の各種情報のデータファイルにより、違反車両の各種情報を画面ファイルにより管理端末6kに画面表示したり、違反車両の各種情報の帳票を、帳票ファイルによりプリンタ6pで印刷することができる。
【0134】
なお、違反車両の各種情報としては、不許可車両集計、不許可車両詳細、配車管理システムSの使用の課金の請求書、違反行為の請求書等がある。
一方、各タクシー会社(会員)のオペレータp1は、管理端末8を使用して、サーバ6にアクセスすることにより違反車両の各種情報のデータファイルを用いて、自社分の違反車両の各種情報を画面ファイルにより管理端末8に画面表示したり、違反車両の各種情報の帳票を、帳票ファイルによりプリンタ8pで印刷することができる。なお、セキュリティに応じて、他社分の情報を出力できるようにしてもよい。
【0135】
実施形態の配車管理システムSによれば、第2待機所(第2タクシープール)が不要となり、第2待機所を導入するための費用負担が軽減できる。
さらに、タクシーtの予約、駅前の入場、タクシー乗り場1A、1Bや駅前タクシープール2の実車の状況管理、違反車両の検出と警告通知をシステムにより自動化し、これらの情報を記録することで、監視員を不要にできる。
【0136】
また、運用費用を削減することが可能であり、効率的な駅前タクシープール2、タクシー乗り場1A、1Bへの配車が可能である。
そのため、タクシーtの実質的な営業時間を延長することが可能であり、営業成績を向上させ、収益増加を図ることができる。
【0137】
また、図27に示すように、各種情報を集計することが可能であり、各種情報の画面閲覧、帳票出力が行える。加えて、配車管理システムSの使用の課金を配車管理システムSの運用データを用いて行うことができる。また、タクシー乗り場1A、1Bや、駅前タクシープール2への違反入場を把握して、請求書の発行が可能である。
従って、タクシー乗り場1A、1Bや駅前タクシープール2へのタクシーtの効率的な配車ができるとともに、コスト削減、収益向上を図れる統合的な情報システムを構築することが可能である。
【0138】
なお、前記実施形態では、予約ゲート3を設けて、駅前タクシープール2の入場の予約登録する場合を例示したが、前記したように、WEBサーバを構築して、携帯電話からアクセスして予約申し込みしたり、携帯電話による携帯メールの情報をバイト情報で文字認識して行ったり、電話連絡、タクシー無線等による通話を音声認識したりして、駅前タクシープール2の入場の予約登録するように構成してもよい。
【0139】
この場合、タクシーtが駅前タクシープール2への入場を予約するに際して、当該タクシーtのタクシー識別情報、または、当該タクシー識別情報および駅前タクシープール2の識別情報、または、当該タクシー識別情報およびタクシー乗り場1A、1Bの識別情報を電話連絡、タクシー無線等による通話で連絡する。なお、タクシーtの携帯電話、タクシー無線等、その他予約の際の予約連絡媒体(連絡手段を含む)を特定する情報を、予約の際のタクシー識別情報に用いる構成としてもよい。
【0140】
そして、駅前タクシープール2への入場の予約登録を、タクシーtの識別情報、または/および、駅前タクシープール2を識別するタクシープール識別情報、または/および、タクシー乗り場1A、1Bを識別するタクシー乗り場識別情報に応じてなされるように構成できる。なお、前記実施形態においても、RFIDタグ9のタグIDまたは位置IDの少なくとも何れかとタクシー乗り場1A、1Bとを関連付けることにより、駅前タクシープール2への入場の予約登録をタグIDまたは位置IDの少なくとも何れかで行うように構成できる。
【0141】
また、前記実施形態では、車両管理マスタDB11a、動態管理DB11b、動態履歴DB11c、予約DB11dを例示したが、これらのDBのデータを記憶する記憶部であれば、DB以外の態様の記憶部であってもよいし、これらのレコードまたはデータを統合または細分化して構成してもよい。また、車両管理マスタDB11a、動態管理DB11b、動態履歴DB11c、予約DB11d、違反車両履歴DB11eは、サーバ6とは別体のデータベースサーバに格納してもよいし、複数のサーバに分離して格納してもよい。
【0142】
なお、前記実施形態では、タクシー乗り場1A、1Bのタクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgが2つの場合を例示しているが、タクシー乗り場1A、1Bおよびタクシー乗り場入場ゲート1Ag、1Bgは1つでもよいし、3つ以上としてもよい。タクシー乗り場は、タクシーtへの荷物の上げ降ろしがあると、他のタクシーtの渋滞が発生するので、2つ設けるのが望ましい。
【0143】
なお、前記実施形態においては、ライタ用のアンテナとして、タクシー乗り場1A、1Bのトリガアンテナ1A2、1B2、駅前タクシープール2のトリガアンテナ2c、予約ゲート3のトリガアンテナ3c等のループアンテナを例示したが、衝立式のダイポールアンテナ、平面アンテナ等でもよい。しかし、埋設または敷設するコイルアンテナの方が、端末(RFIDタグ9)への距離が近く電波が届きやすく性能的に優れるので、例示した埋設または敷設するコイルアンテナの方が望ましい。
【0144】
また、前記実施形態においては、端末として、RFIDタグ9を例示したが、説明したRFIDタグ9の機能を果たせれば、その他の端末でもよい。また、端末は予めタクシーt等の車両の車体に装備する構成としてもよい。
なお、前記実施形態においては、タクシーtの運転者が用いる連絡手段として携帯電話、タクシー無線を例示したが、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)の携帯情報端末等でもよく、説明した機能を果たせれば、連絡手段は、携帯電話、タクシー無線に限定されず、他の連絡手段を適用できることは勿論である。
【0145】
また、前記実施形態においては、サーバ6が一つの場合を例示したが、サーバ6を複数用いて、システムを構築してもよい。
なお、前記実施形態においては、サーバ6にアプリケーションプログラムを格納する場合を例示したが、閉域のネットワークを構成できれば、ネットワーク5の上にソフトウェア、データをおくクラウドコンピューティングでシステムを構築してもよい。すなわち、説明した情報システムを構築できれば、その実施態様は限定されない。
【符号の説明】
【0146】
1a 受信アンテナ(第3読み取り手段)
1A、1B タクシー乗り場
1A1、1B1 車両検知センサ(乗り場出車検知手段)
1h 違反表示灯(第2警告手段)
2 駅前タクシープール(タクシープール)
2a 受信アンテナ(第2読み取り手段)
2A1、2B1 車両検知センサ(プール入場検知手段)
3 入場ゲート(入場予約所)
3a 受信アンテナ(第1読み取り手段)
3c トリガアンテナ
6 サーバ(コンピュータ)
9 RFIDタグ(端末)
10 表示機
10h 違反表示灯(第1警告手段)
11a 車両管理マスタDB(車両記憶部)
11d 予約DB(予約登録記憶部)
12a2 予約登録部(予約登録手段、入場表示手段、タクシー・タクシープール取得部)
12c1 プールゲート入場認証部(プール入場取得部)
12c2 プール入場権限確認部(第1警告発生手段、第1警告発生部)
12d 退場ゲート通知部(途中退場記録手段)
12e1 乗り場入場認証部(乗り場出車情報取得部、乗り場入場取得部)
12e2 乗り場入場権限確認部(第2警告発生手段、第2警告発生部、乗り場出車情報取得部、乗り場入場取得部)
12f タクシー通知部(入場可通知手段、入場可通知部)
13a 受信アンテナ(プール退場検出手段)
13t 退場検知制御盤(プール退場検出手段)
S タクシー配車システム(配車管理システム)
t タクシー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タクシー乗り場と、該タクシー乗り場に入るタクシーの待合い所であるタクシープールとにタクシーを配車するタクシー配車方法であって、
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーを識別するタクシー識別情報が、前記タクシー乗り場への入場が許可されたものである場合に前記タクシープールへのタクシーの入場が予約登録される予約登録過程と、
前記タクシー乗り場の停車中のタクシーがお客を乗せて当該タクシー乗り場から出車したことを検知する乗り場出車検知過程と、
前記タクシー乗り場から停車中のタクシーが出車した場合、前記予約登録され先頭で入場待ちするタクシーが備える連絡手段に、前記タクシープールへの入場可を通知する入場可通知過程とを、
含んで成るタクシー配車方法。
【請求項2】
前記予約登録過程において、前記タクシー識別情報が前記タクシー乗り場への入場が許可されたものである場合、前記タクシーに、前記タクシー識別情報、または、前記予約の際の位置情報、または、前記タクシープールを識別するタクシープール識別情報、または、前記タクシー乗り場を識別するタクシー乗り場識別情報に応じたタクシープールへの入場が予約登録される
ことを特徴とする請求項1に記載のタクシー配車方法。
【請求項3】
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーが備える端末に記憶される前記タクシー識別情報を読み取る第1読み取り過程を含む
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタクシー配車方法。
【請求項4】
前記第1読み取り過程は、前記タクシーが備える端末に記憶される前記予約の際の位置情報を読み取る
ことを特徴とする請求項3に記載のタクシー配車方法。
【請求項5】
前記端末は、RFIDタグであり、
前記第1読み取り過程において、前記タクシーがタクシープールへの入場を予約する入場予約所に設けられたトリガアンテナから前記位置情報を送信されて前記RFIDタグが取得し、前記RFIDタグは、取得した前記位置情報と記憶されるタクシー識別情報とを前記入場予約所に設けられた受信アンテナに送信し、当該受信アンテナが当該タクシーのタクシー識別情報と前記位置情報とを読み取る
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のタクシー配車方法。
【請求項6】
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーのタクシー識別情報、または、当該タクシー識別情報および前記タクシープール識別情報、または、当該タクシー識別情報および前記タクシー乗り場識別情報を、音声認識または電子郵便で取得するタクシー・タクシープール取得過程を含む
ことを特徴とする請求項2に記載のタクシー配車方法。
【請求項7】
タクシーが前記タクシープールに入場するためのプール入場ゲートに入った際にプール入場可のタクシーの情報を表示する入場表示過程を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの何れか一項に記載のタクシー配車方法。
【請求項8】
タクシーが前記タクシープールに入場するためのプール入場ゲートに入ったことを検知するプール入場過程と、
タクシーが前記プール入場ゲートに入った際に、当該タクシーの端末に記憶されたタクシー識別情報を読み取る第2読み取り過程と、
前記読み取ったタクシー識別情報が前記入場可を通知されたものでない場合に第1警告手段で警告を発する第1警告発生過程を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちの何れか一項に記載のタクシー配車方法。
【請求項9】
タクシーが前記タクシー乗り場に入ったことを検知する乗り場入場過程と、
タクシーが前記タクシー乗り場に入った際、当該タクシーの端末に記憶されたタクシー識別情報を読み取る第3読み取り過程と、
前記読み取ったタクシー識別情報が、前記タクシー乗り場への入場を許可されたものでない場合に第2警告手段で警告を発する第2警告発生過程を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載のタクシー配車方法。
【請求項10】
前記タクシープール内のタクシーが途中退場することを検出するプール退場検出過程と、
前記途中退場のタクシーの情報を記録するプール途中退場記録過程とを
含むことを特徴とする請求項1から請求項9の何れか一項に記載のタクシー配車方法。
【請求項11】
請求項1から請求項10の何れか一項に記載のタクシー配車方法を、コンピュータで実現するためのプログラム。
【請求項12】
タクシー乗り場と、該タクシー乗り場に入るタクシーの待合い所であるタクシープールとにタクシーを配車するタクシー配車システムであって、
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーを識別するタクシー識別情報が、前記タクシー乗り場への入場が許可されたものである場合に前記タクシープールへのタクシーの入場が予約登録記憶部に予約登録される予約登録手段と、
前記タクシー乗り場の停車中のタクシーがお客を乗せて当該タクシー乗り場から出車したことを検知する乗り場出車検知手段と、
前記タクシー乗り場から停車中のタクシーが出車した場合、前記予約登録され先頭で入場待ちするタクシーが備える連絡手段に、前記タクシープールへの入場可を通知する入場可通知手段とを
備えることを特徴とするタクシー配車システム。
【請求項13】
前記予約登録手段は、前記タクシー識別情報が前記タクシー乗り場への入場が許可されたものである場合、前記タクシーに、前記タクシー識別情報、または、前記予約の際の位置情報、または、前記タクシープールを識別するタクシープール識別情報、または、前記タクシー乗り場を識別するタクシー乗り場識別情報に応じたタクシープールへの入場を予約登録する
ことを特徴とする請求項12に記載のタクシー配車システム。
【請求項14】
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーが備える端末に記憶される前記タクシー識別情報を読み取る第1読み取り手段を備える
ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載のタクシー配車システム。
【請求項15】
前記第1読み取り手段は、前記タクシーが備える端末に記憶される前記予約の際の位置情報を読み取る
ことを特徴とする請求項14に記載のタクシー配車システム。
【請求項16】
前記端末は、RFIDタグであり、
前記第1読み取り手段は、前記タクシーがタクシープールへの入場を予約する入場予約所に設けられたトリガアンテナから前記位置情報を送信されて前記RFIDタグが取得し、前記RFIDタグは、取得した前記位置情報と記憶されるタクシー識別情報とを前記入場予約所に設けられた受信アンテナに送信し、当該受信アンテナが当該タクシーのタクシー識別情報と前記位置情報とを読み取る
ことを特徴とする請求項14または請求項15に記載のタクシー配車システム。
【請求項17】
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーのタクシー識別情報、または、当該タクシー識別情報および前記タクシープール識別情報、または、当該タクシー識別情報および前記タクシー乗り場識別情報を、音声認識または電子郵便で取得するタクシー・タクシープール取得手段を含む
ことを特徴とする請求項13に記載のタクシー配車システム。
【請求項18】
タクシーが前記タクシープールに入場するためのプール入場ゲートに入った際にプール入場可のタクシーの情報を表示機で表示する入場表示手段を備える
ことを特徴とする請求項12から請求項17の何れか一項に記載のタクシー配車システム。
【請求項19】
タクシーが前記タクシープールに入場するためのプール入場ゲートに入ったことを検知するプール入場検知手段と、
タクシーが前記プール入場ゲートに入った際に、当該タクシーの端末に記憶されたタクシー識別情報を読み取る第2読み取り手段と、
前記読み取ったタクシー識別情報が前記入場可を通知されたものでない場合に第1警告手段で警告を発する第1警告発生手段とを
備えることを特徴とする請求項12から請求項18の何れか一項に記載のタクシー配車システム。
【請求項20】
タクシーが前記タクシー乗り場に入ったことを検知する乗り場入場検知手段と、
タクシーが前記タクシー乗り場に入った際、当該タクシーの端末に記憶されたタクシー識別情報を読み取る第3読み取り手段と、
前記読み取ったタクシー識別情報が、前記タクシー乗り場への入場を許可されたものでない場合に第2警告手段で警告を発する第2警告発生手段とを
備えることを特徴とする請求項12から請求項19の何れか一項に記載のタクシー配車システム。
【請求項21】
前記タクシープール内のタクシーが途中退場することを検出するプール退場検出手段と、
前記途中退場のタクシーの情報を記録するプール途中退場記録手段とを
含むことを特徴とする請求項12から請求項20の何れか一項に記載のタクシー配車システム。
【請求項22】
タクシー乗り場と該タクシー乗り場に入るタクシーの待合い所であるタクシープールにタクシーを配車するサーバであって、
前記タクシー乗り場への入場が許可されたタクシーのタクシー識別情報を記憶する車両記憶部と、
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーを識別するタクシー識別情報が、前記入場が許可ものである場合に前記タクシープールへのタクシーの入場を、予約登録記憶部に予約登録する予約登録部と、
前記タクシー乗り場の停車中のタクシーがお客を乗せて当該タクシー乗り場から出車した情報を取得する乗り場出車情報取得部と、
前記タクシー乗り場から停車中のタクシーが出車した場合、前記予約登録記憶部の情報を用いて、前記予約登録され先頭で入場待ちするタクシーの連絡手段に、前記タクシープールへの入場可を通知する入場可通知部とを
備えることを特徴とするサーバ。
【請求項23】
前記予約登録部は、前記タクシー識別情報が前記タクシー乗り場への入場が許可されたものである場合、前記タクシーに、前記タクシー識別情報、または、前記予約の際の位置情報、または、前記タクシープールを識別するタクシープール識別情報、または、前記タクシー乗り場を識別するタクシー乗り場識別情報に応じたタクシープールへの入場を予約登録する
ことを特徴とする請求項22に記載のサーバ。
【請求項24】
タクシーが前記タクシープールへの入場を予約するに際して、当該タクシーのタクシー識別情報、または、前記位置情報、または、前記タクシープール識別情報、または、前記タクシー乗り場識別情報を、当該タクシーが備えるRFIDタグからの信号または音声認識または電子郵便で取得するタクシー・タクシープール取得部を含む
ことを特徴とする請求項23に記載のサーバ。
【請求項25】
タクシーが前記タクシープールに入場するためのプール入場ゲートに入った情報を取得するプール入場取得部と、
タクシーが前記プール入場ゲートに入った際に読み取った当該タクシーを識別するタクシー識別情報が前記入場可を通知されたものでない場合に第1警告手段で警告を発する第1警告発生部と、
タクシーが前記タクシー乗り場に入った情報を取得する乗り場入場取得部と、
タクシーが前記タクシー乗り場に入った際に読み取った当該タクシーの端末に記憶されたタクシー識別情報が、前記タクシー乗り場への入場を許可されたものでない場合に第2警告手段で警告を発する第2警告発生部とを
備えることを特徴とする請求項22から請求項24の何れか一項に記載のサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−208668(P2012−208668A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72991(P2011−72991)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000233044)株式会社日立エンジニアリング・アンド・サービス (276)
【Fターム(参考)】