説明

タスクライト装置

【課題】意図せず電源スイッチのオン・オフ操作してしまうことがなく、使用者が直感的に電源の位置を知ることができると共に、オン・オフ操作時においても照明部の設定位置が動くのを防ぐことができる。
【解決手段】光源をなすLED基板42が内蔵されるとともに、このLED基板42から発生される光を下方へ向けて案内する照射用開口部41aが形成された照明構成部40と、LED基板42の電源のオン・オフを切り替え可能とした非接触による赤外線センサー11を備えたスイッチユニット10とからなる照明部4をアーム3の先端部に備えたタスクライト装置1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィスや家庭等の執務空間にて、作業面の照度を確保するために使用されるタスクライト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスや家庭等の執務空間にて、作業面の照度を確保するために使用されるタスクライト装置としては、タスクライト装置の設置面上に位置するベース部の上面に電源スイッチが設けられているのが一般的である(例えば、特許文献1、2参照)。
これらの構造によれば、タスクライト装置の照明部にスイッチ機構を設ける必要が無いため、照明部を簡易的な構造として軽量化することができると共に、電源スイッチのオン・オフ操作時において照明部が設定位置から動いてしまうおそれが無い点で使い勝手がよいものとなっている。
【0003】
また、電源スイッチをタスクライト装置の照明部に配設したものも一般的に多く見られている(例えば、特許文献3参照)。
この構造の場合、照明部と電源スイッチが近接して配置されているので、使用者が直感的に電源の位置を知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平01−105499号公報
【特許文献2】特開平11−025723号公報
【特許文献2】特開2008−123863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のタスクライト装置では、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1、2のタスクライト装置では、ベース部が設置面近傍に配置されることになるため、設置面上に載置した物品によって電源スイッチが閉塞されてしまったり、誤操作してしまうおそれがあった。また、照明部と電源スイッチが離れた位置に配置されるため、使用者が電源の位置を直感的に確認しにくいという問題も有していた。
【0006】
さらに、特許文献3のタスクライト装置においては、電源スイッチがベース部から上方に延出して設けられたアームを介して支持される照明部近傍に設けられているため、スイッチの操作によって照明部の位置が意図せず変わってしまう場合があり、使い勝手が悪くなってしまうという問題があった。
このように、従来のタスクライト装置では、電源スイッチの操作性と視認性、およびスイッチ操作による照明部位置の変動防止をバランス良く達成できるものが求められており、その点で改良の余地があった。
【0007】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、意図せず電源スイッチのオン・オフ操作してしまうことがなく、使用者が直感的に電源の位置を知ることができると共に、オン・オフ操作時においても照明部の設定位置が動くのを防ぐことができるタスクライト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るタスクライト装置では、作業面を有する什器に載置、もしくは取り付けられる設置部と、設置部から回動可能もしくは角度変更可能に延ばされたアームと、アームの先端部から連設された照明部とを備えたタスクライト装置であって、照明部は、光源をなす照明装置が内蔵されるとともに、照明装置から発生される光を下方へ向けて案内する照射用開口部が形成された照明構成部と、照明装置の電源のオン・オフを切り替え可能とした非接触による近接感知センサーを備えた電源操作部とを有していることを特徴としている。
【0009】
本発明では、近接感知センサーの検出範囲に手などをかざすことによりそのセンサーでのスイッチをオン・オフさせることができ、非接触により照明装置の電源のオン・オフを切り替えることができる。つまり、電源のオン・オフ操作時に照明部に触れることがないので、照明部の一部に接触式の電源操作部を設けた従来のタスクライト装置のように、オン・オフ操作時に照明部に触れることにより、その照明部が動いてしまうおそれがない。そのため、設定した照明部の位置が電源のオン・オフ操作によってずれることが無くなる利点があり、その照明部の位置の移動に伴ってその都度、所定位置に戻す必要がなくなることから、使い勝手が良好となる。
【0010】
そして、電源操作部がアームの先端に位置する照明部に設けられているので、タスクライト装置の設置面上に載置した物品によって誤って電源操作部のスイッチをオン・オフするといった意図しない操作を防ぐことができる。
また、電源操作部が使用者の視線に近く、意識し易い照明部に設けられているので、使用者が直感的に電源操作部の位置を確認することができ、この点においても使い勝手が優れている。
【0011】
また、本発明に係るタスクライト装置では、照明構成部には、長尺をなし、照射用開口部の互いに対向して長手方向に延びる開口縁に案内レールが設けられ、電源操作部は、照明構成部とは別体のセンサーユニットを構成してなり、センサーユニットには、案内レールに沿ってスライド可能に係合する係合部が形成されていることが好ましい。
また、本発明に係るタスクライト装置では、案内レールは、照射用開口部の対向両縁部のそれぞれに設けられていることがより好ましい。
【0012】
この場合、センサーユニットの係合部を案内レールに沿ってスライドさせることで、センサーユニットの取り付け位置を照明構成部の長手方向で任意の位置に変更することが可能であり、これにより照明部の長さを変更したい場合や電源操作部の位置を変更したい場合等であっても、同一のスイッチユニットを使用することによって対応することができる。
【0013】
また、本発明に係るタスクライト装置では、センサーユニットには、アームに対して照明部を回動可能、あるいは角度変更可能に保持するアーム取付部が設けられ、アーム取付部は、アームが電源操作部の下方に位置しないように、アームに対する照明部の可動範囲を規制する構成とされることがより好ましい。
【0014】
この場合には、近接感知センサーの検知範囲にアームが進入することがなくなるので、アームによる電源操作部の誤動作がなくなり、意図しない電源スイッチのオン・オフ操作を防止することができる。
【0015】
また、本発明に係るタスクライト装置では、電源操作部は、光の照度を段階的に切り換えることを可能としていることが好ましい
【0016】
本発明では、照明部に設けられる電源操作部によって電源のオン・オフだけでなく、照明の照度を任意に変更することが可能となるため、使い勝手をより良好とすることができる。
【0017】
また、本発明に係るタスクライト装置では、近接感知センサーは、照射した赤外線の反射量に応じて照明装置の電源のオン・オフを切り替え可能とした赤外線センサーであることが好ましい。
【0018】
この場合には、赤外線の周波数を変えることで検知範囲を調整することが可能であり、また赤外線は指向性が狭いので必要以外の物品を検知することを抑えることができ、タスクライト装置の電源操作として好適である。
【発明の効果】
【0019】
本発明のタスクライト装置によれば、意図せず電源スイッチをオン・オフ操作してしまうことが無く、使用者が直感的に電源の位置を知ることができると共に、オン・オフ操作時においても照明部に触れることによる設定位置のずれをなくすことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態によるタスクライト装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す照明部の斜視図である。
【図3】図1に示すタスクライト装置の側面図である。
【図4】タスクライト装置の概略分解斜視図である。
【図5】図4に示すタスクライト装置をさらに詳細に分解した斜視図である。
【図6】照明カバーの上面図である。
【図7】照明部の下面図である。
【図8】図7に示すA−A線断面図である。
【図9】図7に示すB−B線断面図である。
【図10】エンドカバーの平面図である。
【図11】スイッチカバーを下方から見た図である。
【図12】スイッチカバーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態によるタスクライト装置について、図面に基づいて説明する。
【0022】
図1および図2に示す本実施の形態によるタスクライト装置1は、オフィスや家庭等の執務空間にて作業面の照度を確保するために使用されるものである。
タスクライト装置1は、作業面Daを有するデスクD(什器)に取り付けられる設置部2と、設置部2から回動可能もしくは角度変更可能に延ばされたアーム3と、アーム3の先端部から連設された照明部4とを備えて概略構成されている。
ここで、デスクDは、作業面Daの前面に仕切り壁Dbを有するとともに、この仕切り壁面Dbの上縁に沿って延びる凹溝Dcが設けられている。
【0023】
図3に示すように、設置部2は、アーム3の基端部に回動可能に設けられるピン部材21と、このピン部材21を上方から挿入可能に支持するピン挿入部22aおよびデスクDの凹溝Dcに係合する係合部22bを有するクランプ部22とを備えている。つまり、デスクDの凹溝Dcに係合部22bを係合させることでクランプ部22が固定され、そのピン挿入部22aにアーム3の基端部に設けられたピン部材21を嵌入させることで、アーム3が設置部2を介してデスクDに支持されることになる。
【0024】
アーム3は、照明部4へ繋がる電源ケーブル5が内部に挿通されており、先端部に後述するスイッチユニット10が支持されている。
【0025】
図4および図5に示すように、照明部4は、光源をなすLED基板42(照明装置)が内蔵されるとともに、このLED基板42から発生される光を下方へ向けて案内する照射用開口部41aが形成された照明構成部40と、LED基板42の電源のオン・オフを切り替え可能とした非接触による赤外線センサー11(近接感知センサー、電源操作部)を備えたスイッチユニット10(センサーユニット)とからなる。
【0026】
先ず、LEDによる光源を備えた照明構成部40について説明する。
照明構成部40は、押出し成形により構成されるとともに照射用開口部41aを形成する照明カバー41と、この照明カバー41の内部に内蔵された前記LED基板42と、LED基板42の下面側に配置される反射板43と、照射用開口部41aを塞ぐ透光性を有する透光板44(カバー部材)と、照明カバー41の両端部を閉塞するエンドカバー45とを備えて概略構成されている。
【0027】
図6乃至図9に示すように、照明カバー41は、一方向に延びる長尺部材で上板部41Aとその幅方向両側から下方に向けて延びる側壁部41B、41Bとからなり、断面視(長手方向に直交する断面)において下方に開口する略コの字形状をなしている。照明カバー41の照射用開口部41aには、互いに対向して配置された並行する開口縁に沿って係合溝41b(案内レール)が形成されている。この係合溝41bには、後述するスイッチユニット10の係合凸部13c、透光板44の係合凸部44a、エンドカバー45の係止凸部45aが係合可能となっている。
【0028】
そして、照明カバー41の側壁部41Bには、その内面において照射用開口部41aより上の部分から内空側に張り出すとともに、上方に向けて湾曲した張出カール部41cが設けられている。この張出カール部41cは、照明カバー41の長手方向全体にわたって設けられ、その長手方向両端部の張出カール部41c内面に雌ねじ部(図示省略)が形成されている。この雌ねじ部は、エンドカバー45を固定するためのビス45e(図5参照)を螺合させるためのものである。
また、側壁部41Bには、光源から発生される熱を放熱するための溝41dが設けられている。
【0029】
図5に示すように、LED基板42は、照明カバー41の上板部41Aの下面に配置され、スイッチユニット10を介して電源に繋がれており、基板下面に複数のLEDが適宜な間隔をもって配置されている。
【0030】
図8および図9に示すように、反射板43は、LED基板42のLEDに対応する位置に開口が設けられ、幅方向中央が盛り上がった形状をなし、幅方向両端が照明カバー41の張出カール部41cの上端に係止した状態で、LED基板42を照明カバー41に押し付けることで下方より支持している。
【0031】
図5、図7および図8に示す透光板44は、その幅方向両側部に係合溝41bに沿ってスライド可能に係合する係合凸部44aが形成されている。つまり、透光板44は、その係合凸部44aを係合溝41bに係合させつつ、照明カバー41の長手方向端部の開口から差し込んで取り付けることができる構成となっている。なお、透光板44は、照射用開口部41aのうちスイッチユニット10が取り付けられた部分を除く開口部を閉塞する。
【0032】
図4、図5および図10に示すように、エンドカバー45は、一端面側に照明カバー41の係合溝41bに係止する係止凸部45aが設けられ、上述した張出カール部41c(図8)の雌ねじ部に対応する位置にビス用の挿通孔45bが形成されている。さらに、エンドカバー45の他端面側には、凹陥部45cが設けられ、この凹陥部45cに例えばネームプレート等の閉塞部材45dが嵌って取り付けられている。つまり、エンドカバー45は、その係止凸部45aを係合溝41bに係止させた状態で、凹陥部45c側からビス45eを挿通孔45bに挿通させつつ、張出カール部41cの雌ねじ部に螺合させることで、照明カバー41の長手方向端部の開口を塞ぐ構成となっている。
【0033】
次に、照明部4を構成するスイッチユニット10は、図4および図5に示すように、赤外線センサー11を備えた制御基板12と、この制御基板12を内側に収容するとともに、赤外線センサー11による赤外線を送受信するための開口部13aを有するスイッチカバー13と、スイッチカバー13に一体的に設けられアーム3の先端に回動可能に取り付け可能なアーム取付部14とを備えている。
【0034】
赤外線センサー11は、下方に向かって照射した赤外線が他の物体に当たって反射された反射量に応じてLED基板42の電源のオン・オフを切り替えるものである。なお、この反射可能範囲(検出範囲)は例えば10cm程度に設定することができる。例えば、赤外線センサー11の検出範囲で手をかざすことで、センサーのスイッチがオン・オフされ、これによりLED基板42の電源の入り切りを行うことができる。なお、赤外線センサー11は、赤外線の周波数を変えることで検知範囲を調整することが可能であり、また赤外線は指向性が狭いので必要以外の物品を検知することを抑えることができ、タスクライト装置1の電源操作として好適である。
また、本赤外線センサー11は、検出時間に応じて光の照度を段階的に切り換えることを可能としている。
【0035】
図11および図12に示すように、スイッチカバー13は、長手方向の一端側に前記開口部13aが配置され、アーム取付部14が取り付けられる他端側の部分に電源ケーブル5(図5参照)用の貫通穴13bが設けられ、さらに幅方向両側部に照明カバー41の係合溝41bに沿ってスライド可能に係合する係合凸部13c(係合部)が形成されている。そして、スイッチカバー13の開口部13aには、赤外線を透過することが可能なセンサーカバー13d(図5)が嵌め込まれている。
つまり、スイッチカバー13は、制御基板12を収容した状態で、その係合凸部13cを係合溝41bに係合させつつ、照明カバー41の長手方向端部の開口から差し込んでスライドさせて照明カバー41の任意の位置に取り付けることができる構成となっている。なお、スイッチカバー13は、その長手方向両側に上述した透光板44、あるいはエンドカバー45が配置されることにより、スライド方向への移動が規制され、所定位置で固定されることになる。
【0036】
図4および図5に示すアーム取付部14は、アーム3の軸方向(長手方向)に直交する方向の回転軸14aを有し、この回転軸14aを中心にして回動可能であり、これにより照明部4全体がアーム3の先端に対して角度変更可能に連結されている。そして、アーム取付部14は、アーム3がセンサーカバー13d(赤外線センサー11)の下方に位置しないようにアーム3に対する可動範囲が、公知の規制構造によって規制されている。
【0037】
次に、上述したタスクライト装置1の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図4、図5、図7乃至図9に示すように、スイッチユニット10の開口部13a付近、すなわち赤外線センサー11の検出範囲に手などをかざすことによりそのセンサー11でのスイッチをオン・オフさせることができ、非接触によりLED基板42の電源のオン・オフを切り替えることができる。つまり、電源のオン・オフ操作時にタスクライト装置1の照明部4に触れることがないので、照明部の一部に接触式の電源操作部を設けた従来のタスクライト装置のように、オン・オフ操作時に照明部に触れることにより、その照明部が動いてしまうおそれがない。
そのため、本タスクライト装置1では、設定した照明部4の位置が電源のオン・オフ操作によってずれることが無くなる利点があり、その照明部4の位置の移動に伴ってその都度、所定位置に戻す必要がなくなることから、使い勝手が良好となる。
【0038】
そして、赤外線センサー11がアーム3の先端に位置する照明部4に設けられているので、タスクライト装置1の設置面上、すなわちデスクDの作業面Daに載置した物品によって誤って電源操作部のスイッチをオン・オフするといった意図しない操作を防ぐことができる。
また、スイッチユニット10の赤外線センサー11が使用者の視線に近く、意識し易い照明部4に設けられているので、使用者が直感的に赤外線センサー11の位置を確認することができ、この点においても使い勝手が優れている。
【0039】
また、本タスクライト装置1においては、スイッチユニット10の係合凸部13cを係合溝41bに沿ってスライドさせることで、スイッチユニット10の取り付け位置を照明構成部40の長手方向で任意の位置に変更することが可能であり、これにより照明部4の長さを変更したい場合やスイッチユニット10の位置を変更したい場合等であっても、同一のスイッチユニット10を使用することによって対応することができる。
【0040】
さらに、スイッチユニット10のアーム取付部14が、アーム3が赤外線センサー11の下方に位置しないように、アーム3に対する照明部4の可動範囲を規制する構成であって、赤外線センサー11の検知範囲にアーム3が進入することがなくなるので、アーム3による赤外線センサー11の誤動作がなくなり、意図しない電源スイッチのオン・オフ操作を防止することができる。
【0041】
さらにまた、照明部4に設けられる赤外線センサー11では、電源のオン・オフだけでなく、手でかざす検知時間に応じて照度を段階的に切り換え、任意の照度に変更することが可能となるため、使い勝手をより良好とすることができる。
【0042】
上述のように本実施の形態によるタスクライト装置では、意図せず電源スイッチをオン・オフ操作してしまうことが無く、使用者が直感的に電源、つまり赤外線センサー11の位置を知ることができると共に、オン・オフ操作時においても照明部4に触れることによる設定位置のずれをなくすことができる効果を奏する。
【0043】
以上、本発明によるタスクライト装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では照明カバー41の照射用開口部41aに係合溝41bを設け、この係合溝41bに対応するようにスイッチユニット10に係合凸部13c、透光板44に係合凸部44a、およびエンドカバー45に係止凸部45aを設けているが、このような構成に限定されることはなく、照射用開口部41a側の案内レールを凸部とし、スイッチユニット10、透光板44、およびエンドカバー45側を凹溝としても良い。
【0044】
また、本実施の形態ではスイッチユニット10においてスイッチカバー13にアーム取付部14を一体的に設けた構造としているが、アーム取付部14はスイッチカバー13に対して別体で設けてもかまわない。
また、タスクライト装置1のデスクDなどの構造体に対する固定方法は、本実施の形態のような設置部2に限定されることはなく、取り付ける対象の構造体に合わせた設置部構造を採用することが可能である。要は、アーム3を備えた照明部4からなるタスクライト装置1が本願発明の適用範囲となるのである。
【0045】
さらに、本実施の形態では、LED基板42を反射板43によって下方から支持する構造としているが、これに限定されることはなく、例えば接着により照明カバー41の上板部41Aの下面に取り付けても良い。或いは、透光板44側に予めLED基板42を固定させた構成であってもかまわない。この場合、透光板44の取り付けとともにLED基板42を同時に配置することができるので、透光板44とLED基板42との位置決め作業をなくすことができる。
【0046】
さらにまた、本実施の形態では近接感知センサーとして赤外線センサー11を採用しているが、これに制限されず、他の周波数による電磁波を用いたセンサーを適用しても良い。
そして、本実施の形態では赤外線センサー11の検知範囲において、赤外線を遮る時間に応じて段階的に照度を変化させる構成としているが、このような照度変化機能を用いない構成であってもかまわない。
【0047】
さらに、タスクライト装置1の照明構成部40、スイッチユニット10の各部の形状、寸法等の構成は、条件に応じて適宜設定することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0048】
1 タスクライト装置
2 設置部
3 アーム
4 照明部
10 スイッチユニット(センサーユニット)
11 赤外線センサー(近接感知センサー、電源操作部)
12 制御基板
13 スイッチカバー
13a 開口部
13c 係合凸部(係合部)
13d センサーカバー
14 アーム取付部
40 照明構成部
41 照明カバー
41a 照射用開口部
41b 係合溝(案内レール)
42 LED基板(照明装置)
44 透光板
44a 係合凸部
45 エンドカバー
45a 係止凸部
D デスク(什器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業面を有する什器に載置、もしくは取り付けられる設置部と、該設置部から回動可能もしくは角度変更可能に延ばされたアームと、該アームの先端部から連設された照明部とを備えたタスクライト装置であって、
前記照明部は、
光源をなす照明装置が内蔵されるとともに、該照明装置から発生される光を下方へ向けて案内する照射用開口部が形成された照明構成部と、
前記照明装置の電源のオン・オフを切り替え可能とした非接触による近接感知センサーを備えた電源操作部と、
を有していることを特徴とするタスクライト装置。
【請求項2】
前記照明構成部には、長尺をなし、前記照射用開口部の互いに対向して長手方向に延びる開口縁に案内レールが設けられ、
前記電源操作部は、前記照明構成部とは別体のセンサーユニットを構成してなり、
該センサーユニットには、前記案内レールに沿ってスライド可能に係合する係合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタスクライト装置。
【請求項3】
前記案内レールは、前記照射用開口部の対向両縁部のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項2に記載のタスクライト装置。
【請求項4】
前記センサーユニットには、前記アームに対して前記照明部を回動可能、あるいは角度変更可能に保持するアーム取付部が設けられ、
該アーム取付部は、前記アームが前記電源操作部の下方に位置しないように、前記アームに対する前記照明部の可動範囲を規制する構成とされることを特徴とする請求項2または3に記載のタスクライト装置。
【請求項5】
前記電源操作部は、前記光の照度を段階的に切り換えることを可能としていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のタスクライト装置。
【請求項6】
前記近接感知センサーは、照射した赤外線の反射量に応じて前記照明装置の電源のオン・オフを切り替え可能とした赤外線センサーであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のタスクライト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−104285(P2012−104285A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−250147(P2010−250147)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】