タンパク質
本発明は、結腸直腸癌のスクリーニング、診断及び予後のため、結腸直腸癌治療の有効性をモニターするため、並びに薬物開発のための方法及び組成物を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体における結腸直腸癌の診断、被験体における結腸直腸癌の原因の識別、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法のガイド、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクの評価、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクの割当の方法であって:
(a)前記被験体から得られた1種以上の試料中のマーカーとして、配列番号:1-18により規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドを検出するように構成されたアッセイを実行すること;及び
(b)前記アッセイ(群)の結果を、該被験体中の結腸直腸癌の存在若しくは非存在と、該被験体において使用される治療計画と、該被験体における再発リスクと、又は結腸直腸癌に罹患している該被験体の1種以上の臨床転帰の予後リスクと関連づけることを含む、前記方法。
【請求項2】
前記工程(a)において検出される可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記工程(b)が、該被験体における前記検出されたマーカーのレベルが対照レベルよりも高い場合を決定することを含み、前記決定が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示すか、該被験体におけるより大きい再発リスクを示すか、又は該被験体に関する予後不良を示す、請求項1記載の方法。
【請求項4】
被験体における結腸直腸癌の診断法である、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記マーカーが、表1の4列目に列記されたアミノ酸配列、すなわち配列番号:34-35、37-38、40-42、44、47-56、59-60、62、64-83、85-87、89-92、95-127、132-133、137-141、144-147、149、151-153、155-161、164-165、167-175、177-179、182-187、189-190、193-195、197-200、202、205-209、211、213-227、229-241、243のいずれかひとつを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記マーカーが、表2の4列目に列記されたアミノ酸配列、すなわち配列番号:36、39-40、42-43、45-47、57-58、61、63、66、75、84、88、91、93-94、98、100、108、111、115、121、123-124、126、128-131、134-136、140、142-143、147-150、152-154、160-163、166、168、172、174-176、180-181、188、190-192、196、200-201、203-204、212、214、216、218、224、228、238-239、242、244-245のいずれかひとつを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記マーカーが、表2の2及び3列目に列記されたpI及びMWにより特徴づけられるアイソフォームのタンパク質に由来する、請求項1〜4及び6のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記マーカー配列が、配列番号:1-18のいずれかひとつから選択された配列を有するタンパク質の細胞外部分に相当する配列と重複するか又は好ましくはその内部である(すなわち、配列番号:19、21、22、25、27、29、30及び32から選択された配列に相当する配列と重複するか又は好ましくはその内部である)、請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記マーカー配列が、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつから選択された配列を有するタンパク質の細胞外部分に相当する配列と重複するか又は好ましくはその内部である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、前記マーカーの2種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記マーカーの2種以上が、少なくとも2種の異なるタンパク質に由来する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記方法が、前記マーカーの3種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記マーカーの3種以上が、少なくとも3種の異なるタンパク質に由来する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記方法が、前記マーカーの4種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
前記マーカーの4種以上が、少なくとも4種の異なるタンパク質に由来する、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、前記マーカーの5種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項17】
前記マーカーの5種以上が、少なくとも5種の異なるタンパク質に由来する、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、配列番号:1-18により規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドに加え、1種以上の追加のマーカーを検出するように構成された1種以上の追加のアッセイを実行することを含み、ここで前記関連づける工程は、前記アッセイ(群)の結果及び前記追加アッセイ(群)の結果を、該被験体における結腸直腸癌の存在若しくは非存在と、該被験体における再発リスクと、又は結腸直腸癌を罹患している該被験体の1種以上の臨床転帰の予後リスクと関連づけることを含む、請求項1〜17のいずれか1項記載の方法。
【請求項19】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記被験体が、ヒトである、請求項1〜19のいずれか1項記載の方法。
【請求項21】
前記アッセイ(群)の1つ以上が、イムノアッセイである、請求項1〜19のいずれか1項記載の方法。
【請求項22】
配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドへ免疫特異的に結合することが可能である抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬。
【請求項23】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項22記載の抗体。
【請求項24】
請求項22記載の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの親和性試薬を含む、キット。
【請求項25】
請求項22記載の複数の個別の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬を含む、キット。
【請求項26】
被験体における結腸直腸癌の診断、被験体における結腸直腸癌の原因の識別、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法のガイド、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクの評価、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクの割当のための、請求項22記載の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬、又は請求項24若しくは25記載のキットの使用。
【請求項27】
配列番号:1-18のいずれかひとつにより規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は非存在を同定する工程を含む、ヒト被験体から得られた生物学的試料中の結腸直腸癌細胞の存在又は非存在の同定方法。
【請求項28】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項27記載の方法。
【請求項29】
被験体における結腸直腸癌を検出、診断し、被験体における結腸直腸癌の原因を識別し、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法をガイドし、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクを評価し、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクを割当てる方法であり:
(a)前記被験体由来の試験される試料を、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドへ特異的に結合することが可能である1種以上の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬と接触させること;及び
(b)これにより、該試料中の配列番号:1-18のいずれかひとつに規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在を検出すること;を含む、前記方法。
【請求項30】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在が、患者における結腸直腸癌の存在を示す、請求項29又は30記載の患者における結腸直腸癌の検出法。
【請求項32】
被験体における結腸直腸癌の存在を同定する方法であって、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は量を決定するために、前記被験体の全身の走査を実行して、結腸直腸癌細胞、特に転移性結腸直腸癌細胞の局在化を決定する工程を含み、前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在又は量が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示す、前記方法。
【請求項33】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記被験体の全身の走査を参照することにより、結腸直腸癌細胞の局在化を決定することを含む、被験体における結腸直腸癌の存在の同定方法であって、この走査が、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は量を示し、該可溶性ポリペプチドの1種以上の存在又は量が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示す、前記方法。
【請求項35】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項34記載の方法。
【請求項36】
標識された抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬が、前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在を決定するために使用される、請求項32〜35のいずれか1項記載の方法。
【請求項37】
配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されるタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの検出及び/又は決定において使用するための1種以上の試薬を含む、診断キット。
【請求項38】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に特に由来する、請求項37記載のキット。
【請求項39】
前記可溶性ポリペプチドの1種以上に対する1種以上の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬の入った1個以上の容器を備える、請求項37又は38記載のキット。
【請求項40】
前記又は各々の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬に対する標識された結合パートナー、並びに/又はその上に該又は各々の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬が固定されている試薬ストリップなどの固相を更に含む、請求項39記載のキット。
【請求項41】
被験体における結腸直腸癌を検出、診断し、被験体における結腸直腸癌の原因を識別し、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法をガイドし、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクを評価し、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクを割当てる方法であり:
(a)試験される試料を、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片と接触させること;及び
(b)1種以上の前記ポリペプチド、又はそれらの抗原性若しくは免疫原性断片と特異的に結合することが可能な被験体における抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬の存在を検出すること;を含む、前記方法。
【請求項42】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項41記載の方法。
【請求項43】
被験体における結腸直腸癌の検出、診断、被験体における結腸直腸癌の原因の識別、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法のガイド、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクの評価、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクの割当てにおいて使用するキットであり、このキットが、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片を備える、前記キット。
【請求項44】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項43記載のキット。
【請求項45】
前記配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されるタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片を含有する、ワクチン。
【請求項46】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項45記載のワクチン。
【請求項47】
前記配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されるタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片、並びに1種以上の好適なアジュバントを含有する、免疫原性組成物。
【請求項48】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項47記載の免疫原性組成物。
【請求項49】
被験体における免疫応答を誘導する、請求項47又は48記載の組成物の使用。
【請求項50】
免疫原性組成物、好ましくはワクチンの製造における、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片の使用。
【請求項51】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項50記載の1種以上の可溶性ポリペプチドの使用。
【請求項52】
被験体における結腸直腸癌の治療若しくは予防の、又は結腸直腸癌に対する被験体のワクチン接種の方法であり、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片の有効量を、好ましくはワクチンとして該被験体へ投与する工程を含む、前記方法。
【請求項53】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドが、造影技術の使用に関連している方法により検出される、請求項1〜21のいずれか1項記載の方法。
【請求項55】
前記造影技術が、標識されたアフィボディーの使用を伴う、請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記造影技術が、標識された抗体の使用を伴う、請求項54記載の方法。
【請求項57】
前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在又は量を決定するために、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片に特異的に結合することが可能である、標識された抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬、又はそれらの誘導体及び類似体の使用により、免疫組織化学を実行して、組織切片中の結腸直腸癌細胞、特に転移性結腸直腸癌細胞の局在化を決定する工程を含む、被験体における結腸直腸癌の存在を同定する方法であって、該1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は量が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示す、前記方法。
【請求項58】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項57記載の方法。
【請求項1】
被験体における結腸直腸癌の診断、被験体における結腸直腸癌の原因の識別、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法のガイド、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクの評価、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクの割当の方法であって:
(a)前記被験体から得られた1種以上の試料中のマーカーとして、配列番号:1-18により規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドを検出するように構成されたアッセイを実行すること;及び
(b)前記アッセイ(群)の結果を、該被験体中の結腸直腸癌の存在若しくは非存在と、該被験体において使用される治療計画と、該被験体における再発リスクと、又は結腸直腸癌に罹患している該被験体の1種以上の臨床転帰の予後リスクと関連づけることを含む、前記方法。
【請求項2】
前記工程(a)において検出される可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記工程(b)が、該被験体における前記検出されたマーカーのレベルが対照レベルよりも高い場合を決定することを含み、前記決定が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示すか、該被験体におけるより大きい再発リスクを示すか、又は該被験体に関する予後不良を示す、請求項1記載の方法。
【請求項4】
被験体における結腸直腸癌の診断法である、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記マーカーが、表1の4列目に列記されたアミノ酸配列、すなわち配列番号:34-35、37-38、40-42、44、47-56、59-60、62、64-83、85-87、89-92、95-127、132-133、137-141、144-147、149、151-153、155-161、164-165、167-175、177-179、182-187、189-190、193-195、197-200、202、205-209、211、213-227、229-241、243のいずれかひとつを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記マーカーが、表2の4列目に列記されたアミノ酸配列、すなわち配列番号:36、39-40、42-43、45-47、57-58、61、63、66、75、84、88、91、93-94、98、100、108、111、115、121、123-124、126、128-131、134-136、140、142-143、147-150、152-154、160-163、166、168、172、174-176、180-181、188、190-192、196、200-201、203-204、212、214、216、218、224、228、238-239、242、244-245のいずれかひとつを含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記マーカーが、表2の2及び3列目に列記されたpI及びMWにより特徴づけられるアイソフォームのタンパク質に由来する、請求項1〜4及び6のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記マーカー配列が、配列番号:1-18のいずれかひとつから選択された配列を有するタンパク質の細胞外部分に相当する配列と重複するか又は好ましくはその内部である(すなわち、配列番号:19、21、22、25、27、29、30及び32から選択された配列に相当する配列と重複するか又は好ましくはその内部である)、請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記マーカー配列が、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつから選択された配列を有するタンパク質の細胞外部分に相当する配列と重複するか又は好ましくはその内部である、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記方法が、前記マーカーの2種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記マーカーの2種以上が、少なくとも2種の異なるタンパク質に由来する、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記方法が、前記マーカーの3種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記マーカーの3種以上が、少なくとも3種の異なるタンパク質に由来する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記方法が、前記マーカーの4種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
前記マーカーの4種以上が、少なくとも4種の異なるタンパク質に由来する、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、前記マーカーの5種以上を検出するように構成されたアッセイを実行することを含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。
【請求項17】
前記マーカーの5種以上が、少なくとも5種の異なるタンパク質に由来する、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、配列番号:1-18により規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドに加え、1種以上の追加のマーカーを検出するように構成された1種以上の追加のアッセイを実行することを含み、ここで前記関連づける工程は、前記アッセイ(群)の結果及び前記追加アッセイ(群)の結果を、該被験体における結腸直腸癌の存在若しくは非存在と、該被験体における再発リスクと、又は結腸直腸癌を罹患している該被験体の1種以上の臨床転帰の予後リスクと関連づけることを含む、請求項1〜17のいずれか1項記載の方法。
【請求項19】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記被験体が、ヒトである、請求項1〜19のいずれか1項記載の方法。
【請求項21】
前記アッセイ(群)の1つ以上が、イムノアッセイである、請求項1〜19のいずれか1項記載の方法。
【請求項22】
配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドへ免疫特異的に結合することが可能である抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬。
【請求項23】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項22記載の抗体。
【請求項24】
請求項22記載の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの親和性試薬を含む、キット。
【請求項25】
請求項22記載の複数の個別の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬を含む、キット。
【請求項26】
被験体における結腸直腸癌の診断、被験体における結腸直腸癌の原因の識別、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法のガイド、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクの評価、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクの割当のための、請求項22記載の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬、又は請求項24若しくは25記載のキットの使用。
【請求項27】
配列番号:1-18のいずれかひとつにより規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は非存在を同定する工程を含む、ヒト被験体から得られた生物学的試料中の結腸直腸癌細胞の存在又は非存在の同定方法。
【請求項28】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項27記載の方法。
【請求項29】
被験体における結腸直腸癌を検出、診断し、被験体における結腸直腸癌の原因を識別し、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法をガイドし、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクを評価し、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクを割当てる方法であり:
(a)前記被験体由来の試験される試料を、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドへ特異的に結合することが可能である1種以上の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬と接触させること;及び
(b)これにより、該試料中の配列番号:1-18のいずれかひとつに規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在を検出すること;を含む、前記方法。
【請求項30】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在が、患者における結腸直腸癌の存在を示す、請求項29又は30記載の患者における結腸直腸癌の検出法。
【請求項32】
被験体における結腸直腸癌の存在を同定する方法であって、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は量を決定するために、前記被験体の全身の走査を実行して、結腸直腸癌細胞、特に転移性結腸直腸癌細胞の局在化を決定する工程を含み、前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在又は量が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示す、前記方法。
【請求項33】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記被験体の全身の走査を参照することにより、結腸直腸癌細胞の局在化を決定することを含む、被験体における結腸直腸癌の存在の同定方法であって、この走査が、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は量を示し、該可溶性ポリペプチドの1種以上の存在又は量が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示す、前記方法。
【請求項35】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項34記載の方法。
【請求項36】
標識された抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬が、前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在を決定するために使用される、請求項32〜35のいずれか1項記載の方法。
【請求項37】
配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されるタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチドの検出及び/又は決定において使用するための1種以上の試薬を含む、診断キット。
【請求項38】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に特に由来する、請求項37記載のキット。
【請求項39】
前記可溶性ポリペプチドの1種以上に対する1種以上の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬の入った1個以上の容器を備える、請求項37又は38記載のキット。
【請求項40】
前記又は各々の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬に対する標識された結合パートナー、並びに/又はその上に該又は各々の抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬が固定されている試薬ストリップなどの固相を更に含む、請求項39記載のキット。
【請求項41】
被験体における結腸直腸癌を検出、診断し、被験体における結腸直腸癌の原因を識別し、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法をガイドし、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクを評価し、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクを割当てる方法であり:
(a)試験される試料を、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片と接触させること;及び
(b)1種以上の前記ポリペプチド、又はそれらの抗原性若しくは免疫原性断片と特異的に結合することが可能な被験体における抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬の存在を検出すること;を含む、前記方法。
【請求項42】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項41記載の方法。
【請求項43】
被験体における結腸直腸癌の検出、診断、被験体における結腸直腸癌の原因の識別、結腸直腸癌に罹患している被験体における療法のガイド、結腸直腸癌に罹患している被験体における再発リスクの評価、又は結腸直腸癌に罹患している被験体への1種以上の将来の臨床転帰の予後リスクの割当てにおいて使用するキットであり、このキットが、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片を備える、前記キット。
【請求項44】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項43記載のキット。
【請求項45】
前記配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されるタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片を含有する、ワクチン。
【請求項46】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項45記載のワクチン。
【請求項47】
前記配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されるタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片、並びに1種以上の好適なアジュバントを含有する、免疫原性組成物。
【請求項48】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項47記載の免疫原性組成物。
【請求項49】
被験体における免疫応答を誘導する、請求項47又は48記載の組成物の使用。
【請求項50】
免疫原性組成物、好ましくはワクチンの製造における、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片の使用。
【請求項51】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項50記載の1種以上の可溶性ポリペプチドの使用。
【請求項52】
被験体における結腸直腸癌の治療若しくは予防の、又は結腸直腸癌に対する被験体のワクチン接種の方法であり、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド、及び/又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片の有効量を、好ましくはワクチンとして該被験体へ投与する工程を含む、前記方法。
【請求項53】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する可溶性ポリペプチドが、造影技術の使用に関連している方法により検出される、請求項1〜21のいずれか1項記載の方法。
【請求項55】
前記造影技術が、標識されたアフィボディーの使用を伴う、請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記造影技術が、標識された抗体の使用を伴う、請求項54記載の方法。
【請求項57】
前記可溶性ポリペプチドの1種以上の存在又は量を決定するために、配列番号:1-18に規定されたタンパク質からなるリストから選択されたタンパク質に由来する1種以上の可溶性ポリペプチド又はそれらの1種以上の抗原性若しくは免疫原性断片に特異的に結合することが可能である、標識された抗体、又はアフィボディー、ナノボディ若しくはユニボディなどの他の親和性試薬、又はそれらの誘導体及び類似体の使用により、免疫組織化学を実行して、組織切片中の結腸直腸癌細胞、特に転移性結腸直腸癌細胞の局在化を決定する工程を含む、被験体における結腸直腸癌の存在を同定する方法であって、該1種以上の可溶性ポリペプチドの存在又は量が、該被験体における結腸直腸癌の存在を示す、前記方法。
【請求項58】
前記可溶性ポリペプチドが、配列番号:4、7、8、13及び15のいずれかひとつにより規定されたタンパク質に由来する、請求項57記載の方法。
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図10(c)】
【図10(d)】
【図10(e)】
【図10(f)】
【図10(g)】
【図10(h)−1】
【図10(h)−2】
【図10(i)】
【図10(j)】
【図10(k)】
【図10(l)−1】
【図10(l)−2】
【図10(m)】
【図10(n)−1】
【図10(n)−2】
【図10(o)−1】
【図10(o)−2】
【図10(o)−3】
【図10(p)−1】
【図10(p)−2】
【図10(q)】
【図10(r)】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図10(c)】
【図10(d)】
【図10(e)】
【図10(f)】
【図10(g)】
【図10(h)−1】
【図10(h)−2】
【図10(i)】
【図10(j)】
【図10(k)】
【図10(l)−1】
【図10(l)−2】
【図10(m)】
【図10(n)−1】
【図10(n)−2】
【図10(o)−1】
【図10(o)−2】
【図10(o)−3】
【図10(p)−1】
【図10(p)−2】
【図10(q)】
【図10(r)】
【公表番号】特表2009−540281(P2009−540281A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513682(P2009−513682)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【国際出願番号】PCT/EP2007/055537
【国際公開番号】WO2007/141280
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(508034613)オクフォルド ゲノメ スシエンセス (ユーケー) エルティーディー (5)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【国際出願番号】PCT/EP2007/055537
【国際公開番号】WO2007/141280
【国際公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(508034613)オクフォルド ゲノメ スシエンセス (ユーケー) エルティーディー (5)
【Fターム(参考)】
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