説明

チェーンおよびそれを用いた連続搬送装置

【課題】搬送物を吊り上げるスリングや水平搬送などの用途に用いるチェーンにおいて、簡便な構造で曲がり度合いを安定して規制することができるうえ、チェーンを構成するプレート部材の破損を防止することができるチェーンおよびそれを用いた連続搬送装置を提供する。
【解決手段】複数のプレート部材を回動自在に連結したチェーンであって、前記プレート部材の横断面における外側もしくは内側に該プレート部材の軸方向にスライドする固定部材を配置し、前記固定部材が一方向にスライドして前記プレート部材同士を固定すると一定範囲以上曲がらない一方で、前記固定部材が他方向にスライドして前記プレート部材同士を開放すると自由に曲がることを特徴とするチェーンおよびそれを用いた連続搬送装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を吊り上げるスリングや水平搬送などの用途に用いるチェーンおよびそれを用いた連続搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
チェーンは、搬送物を吊り上げるスリングや水平搬送などの用途に用いられている。
【0003】
しかし、従来のチェーンは搬送物を吊り上げる際際に、チェーンがよじれて搬送物が回転して絡みつくため安全な作業ができないという問題点があった。
【0004】
そこで、例えば下記特許文献1には、重量物を垂直に吊り上げる2本のスリング索の間にスペーサを設けてスリング間隔を固定することにより、よじれを防止するスリング索のよじれ防止具が提案されている。
【0005】
しかし、この特許文献1に記載された方法では、スリングの間隔をあまり広くすることができないため、2本のスリング索が一緒に回転してよじれを生じて重量物が回転してしまうという問題点があった。
【0006】
また、下記特許文献2には、チェーンスリングの上面部に複数のブロック体を備えることにより、チェーンの曲がり度合いを所定量以下に規制することができるスリングが提案されている。
【0007】
しかし、この特許文献2に記載されたスリングは、チェーンスリングの上面に複数のブロック体を備えた複雑な構造であるうえ、ブロック体の断面が長方形であるためスリングが曲がる際にブロック体の角同士が接触するためブロック体の損耗が激しく、また、チェーンの曲がり度合いを安定して規制することができなかった。
【特許文献1】特開2001−199671号公報
【特許文献2】特開2003−182969号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、搬送物を吊り上げるスリングや水平搬送などの用途に用いるチェーンにおいて、簡便な構造で曲がり度合いを安定して規制することができるうえ、チェーンを構成するプレート部材の破損を防止することができるチェーンおよびそれを用いた連続搬送装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は前述の課題を解決するために鋭意検討の結果なされたものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)複数のプレート部材を回動自在に連結したチェーンであって、前記プレート部材の横断面における外側もしくは内側に該プレート部材の軸方向にスライドする固定部材を配置し、前記固定部材が一方向にスライドして前記プレート部材同士を固定すると一定範囲以上曲がらない一方で、前記固定部材が他方向にスライドして前記プレート部材同士を開放すると自由に曲がることを特徴とするチェーン。
(2)前記プレート部材の横断面がリブおよび/またはビートを有する平板状、円形状、U字状、V字状、矩形状のいずれかであることを特徴とする(1)に記載のチェーン。
(3)前記プレート部材もしくは固定部材の一端にフックを設けて該プレート部材と固定部材とを係止することにより、該プレート部材と固定部材とが容易に外れないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチェーン。ことを特徴とする(1)または(2)に記載のチェーン。
(4)前記プレート部材の横断面における空間にケーブルおよび/またはロープを配置することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか一項に記載のチェーン。
(5)(1)乃至(4)のいずれか一項に記載のチェーンを、内側に複数の凸部からなるチェーン外れ止め部材を有するスプロケットに巻き付けて駆動させることを特徴とする連続搬送装置。
(6)(1)乃至(4)のいずれか一項に記載のチェーンに、一定荷重を超える荷物を開放する吊り具を取り付けて駆動させることを特徴とする連続搬送装置。
(7)前記荷物をヘリコプターから吊り下げ、該ヘリコプターに荷物搬送の障害物の大きさと位置を確認する装置を設けることを特徴とする(6)に記載の連続搬送装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、搬送物を吊り上げるスリングや水平搬送など種々の用途に用いるチェーンにおいて、簡便な構造で曲がり度合いを安定して規制することができるので多様なチェーン形状を実現できるうえ、搬送物がよじれないで安全な作業を行うことができ、しかもチェーンを構成するプレート部材の破損を防止することができるチェーンおよびそれを用いた連続搬送装置を提供することができ、具体的には下記のような産業上有用な著しい効果を奏する。
・ プレート部材の横断面における外側もしくは内側に該プレート部材の軸方向にスライドする固定部材を配置し、前記固定部材が一方向にスライドして前記プレート部材同士を固定すると一定範囲以上曲がらない一方で、前記固定部材が他方向にスライドして前記プレート部材同士を開放すると自由に曲げることができる。
・ プレート部材の横断面をリブおよび/またはビートを有する平板状、円形状、U字状、V字状、矩形状のいずれかとすることにより曲げ強度を向上させることができるうえ、チェーンの軽量化が実現できる。
また、固定部材をプレート部材の横断面における外側に設け、該プレート部材の軸方向にスライド可能に配置されたソケットを用いることにより、ソケットが自重によりスライドしてプレート部材同士を固定したり開放したりすることができる。
また、固定部材をプレート部材の横断面における内側に設け、該プレート部材の軸方向にスライド可能に配置されたピンを用いることにより、ピンが自重によりスライドしてプレート部材同士を固定したり開放したりすることができる。
・ 前記プレート部材もしくは固定部材の一端にフックを設けて該プレート部材と固定部材とを係止することにより、該プレート部材と固定部材とが容易に外れない。
・ プレート部材の横断面における空間にケーブルおよび/またはロープを配置することにより、プレート部材の横断面における空間を有効に活用することができる。
・ 前記のチェーンを用いてチェーンをモータで駆動するスプロケットに巻き付けて搬送することにより連続搬送装置を実現することができる。
・ 前記のチェーンに、一定荷重を超える荷物を開放する吊り具を取り付けて駆動させることにより、荷物が外れない事故の発生を防止することができる。
・ 荷物をヘリコプターから吊り下げ、該ヘリコプターに荷物搬送の障害物の大きさと位置を確認する装置を設けることにより、例えば照明器を設けることにより夜間でも安全に荷物を搬送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明を実施するための最良の形態について図1乃至図37を用いて詳細に説明する。
【0012】
図1乃至図8は、本発明における第1の実施形態のチェーンを示す図である。
【0013】
図1乃至図8において、1はプレート部材(板状)、1´はビート、2は回動軸(ピン)、2´は割ピン、3は固定部材(ソケット)、3´は凹凸面、4はリブ、5はプレート部材(V字状)、11はプレート部材(パイププレート)、12はリブ、12´は差込部、13はスリット、16は搬送ローラー、18は搬送用スプロケットを示す。
【0014】
本発明における第1の実施形態のチェーンは、複数のプレート部材1を回動自在に連結したチェーンであって、
前記プレート部材1の横断面における外側(もしくは内側)に該プレート部材の軸方向にスライドする固定部材3を配置し、前記固定部材3が一方向にスライドして前記プレート部材1同士を固定すると一定範囲以上曲がらない一方で、前記固定部材3が他方向にスライドして前記プレート部材1同士を開放すると自由に曲がることを特徴とする。
【0015】
図1は本発明の第1の実施形態のチェーンの構造を説明する図であり、図1(a)は固定部材がプレート部材を開放した状態、図1(b)は固定部材がプレート部材を固定した状態、図1(c)は固定部材がプレート部材を固定した状態で曲げた状態を示す。
【0016】
図1(a)に示すように、プレート部材1は回動軸2によって回動自在に連結されておりこの状態では自由に曲がるので回動軸(ピン)を中心とした小さな曲率半径(r)の軌道を作ることができ、回動軸以外の方向には曲がらないので荷物の搬送時によじれる心配がない。
【0017】
一方、例えばプレート部材1の外周に軸方向にスライドするソケットからなる固定部材3を配置することによって、ソケットが自重によりスライドして図1(b)のようにプレート部材1同士の連結部を固定するとチェーンは自由に変形することができなくなり、図1(c)に示すように、ソケット3とプレート部材1との隙間により許容される範囲で曲がることによって大きな曲率半径(R)を作ることができる。
【0018】
図2は、本発明に用いるプレート部材を連結した状態を示す図である。
【0019】
図2に示すように、複数のプレート部材1を回動軸(ピン)により連結することによって一方向に自由に曲がるチェーンにすることができる。
【0020】
図3は、本発明に用いるプレート状のプレート部材を例示する図であり(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【0021】
図3に示すようなプレート状のプレート部材1を用いることにより、ねじれにくいチェーンを実現できるうえ、図3に示すようにプレート部材1の短部にリブ4を設けることにより、一定範囲以上曲がらないようにストッパーの役割を果たすことができるうえ、断面剛性を高めることができる。
【0022】
図4は、本発明に用いるプレート状のプレート部材の断面にビートを設けた実施例を示す図である。
【0023】
図4(a)、(b)に示すようにプレート状のプレート部材の断面にビート1´を設けることにより断面剛性を著しく向上させることができる。
【0024】
図5は、矩形のプレート部材に使用する矩形固定部材からなるソケットを例示する図であり図5(a)は内面に凹凸を有する例、図5(b)は内面に凹凸を有しない例、図5(c)は側面図を示す。
【0025】
図5(a)に示すように、ソケットの内面に凹凸を設けることにより、ソケット3のプレート部材1からのスライドにブレーキをかけることができる。
【0026】
図6〜図8は、パイプを押しつぶしたパイププレートからなるプレート部材を用いたチェーンを例示する図である。
【0027】
図6に示すように、パイプを押しつぶしてプレート状にしたプレート部材11を用いることにより、断面剛性の高いチェーンを実現することができる。
【0028】
パイププレート11の端部にリブ12を設けることにより断面剛性を高めることができるうえ、一定範囲以上曲がらないようにストッパーとしての役割を果たすことができる。
【0029】
また、パイププレート11の端部を該パイププレート11を連結する回動軸2から突出させて、該回動軸2の前後のスプロケット歯にプレート部材を接触させることにより、スプロケットのスライドにブレーキをかけることができる。
具体的には、図20に示すように、プレート部材1の端末を長く残した位置にプレート接続穴(回動軸2)を設けて、この穴にピンを差込んでプレート同士を接続し、搬送用スプロケット18によりチェーンを駆動して搬送する際にチェーンが横方向の力を受けても、回動軸2の前後のスプロケット歯にチェーンが接触した状態で回転するためスプロケットの歯からチェーンが外れない。この構造は、プレート部材1がパイププレート11以外の板状、円形状、U字状、V字状、矩形状のいずれの場合でも有効である。
【0030】
また、パイププレート11の端部に差込部12´を設けることにより、この差込部12´を隣接するパイププレート11の端部に設けられたスリットに差込み、ソケット3と勘合させることによって、パイププレート11をしっかりと固定することができる。
【0031】
ない、図6(a)に示すように、ソケットの内面に凹凸3´を設けることによりソケット3が簡単にスリップしないようにすることができる。
【0032】
図7は、パイププレートに用いるパイプ状のソケットを例示する図である。
【0033】
図7(a)に示すように、ソケットの内面に凹凸3´を設けることによりソケット3が簡単にスリップしないようにすることができる。
【0034】
図8は、パイププレートをプレート部材として用いたチェーンの使用状態を示す図である。
【0035】
図8に示すように、複数のパイププレートを回動軸2により連結して閉ループを形成し、この閉ループの上側ではソケット3がパイププレート11の連結部から外れて自由に曲がるので、搬送用スプロケット18に巻きついて小さな曲率半径(r)を形成する。
【0036】
一方、閉ループの下側ではソケット3が自重により軸方向にスライドしてパイププレート11の連結部を固定することにより、パイププレート11がソケット3との隙間により許容される範囲以上に曲がらないので大きな曲率半径(R)を形成することができる。
【0037】
図9乃至図11は、本発明における第2の実施形態のチェーンを示す図である。
【0038】
図9乃至図11において、1はプレート部材(板状)、2は回動軸(ピン)、2´は割ピン、8は固定部材(平形ピン)、8´はスリット、8´´は凹凸面、9はリブ、14は枝糸接続搬送用アーム、15は吊具接続リング、16は搬送ローラー、18はスプロケット、42はワッシャー及びブッシュを示す。
【0039】
本発明における第2の実施形態のチェーンは、前記固定部材8が、前記プレート部材1の横断面における内側に設けられ、該プレート部材1の軸方向にスライド可能に配置された平形ピン8であることを特徴とする。
【0040】
図9に示すように、複数の板状のプレート部材1を回動軸(ピン)2で連結するとともに、該プレート部材1の横断面における内側に固定部材として平形ピン8を用いることにより、平形ピン8が自重により一方向に移動して隣り合うプレート部材1の連結部に来るとプレート部材1同士が固定されて回動できなくなる一方で、平形ピン8が自重により他方に移動してプレート部材1同士を開放すると自由に回動し曲げることができるうえ、回動軸以外の方向には曲がらないので荷物の搬送時によじれる心配がない。
【0041】
なお、プレート部材1を板状として端部にリブ9を設けることによってプレート部材1の断面剛性を高めることができるうえ、このリブによって形成される横断面の内側に平形ピン8を配置することが好ましい。
【0042】
図10は、本実施形態に用いる平形ピン8の構造を例示する図である。
【0043】
図10(a)に示すように平形ピン8にスリット8´を設け、このスリット8´に回動軸(ピン)2を勘合させることにより、平形ピン8の脱落を防止するとともに、ピン8の移動範囲を規制することができる。
【0044】
図10(b)は平形ピン8の外面は滑らかであるが、図10(a)に示すように平形ピン8の外面に凹凸8´´を設けることにより、平形ピン8がプレート部材1を固定しているときにスリップを防止することができる。
【0045】
図10(c)〜(f)は本実施形態に用いるプレート部材1の内側に平形ピン8を配置する手順を示す図である。
【0046】
図11は、本実施形態に用いるプレート部材1および平形ピンの横断面を例示する図である。
【0047】
図11(a)に示すように、回動軸2に搬送ローラー16および割ピン2´を設けることにより荷物の搬送に供することができる。
【0048】
また、図11(b)に示すように、プレート部材1に枝糸接続搬送用アーム14を取り付け、この枝糸接続搬送用アーム14に搬送ローラー16および吊具接続リング15を設けることにより荷物の搬送に供することができる。
【0049】
図12乃至図14は、本発明における第3の実施形態のチェーンを示す図である。
【0050】
図12乃至図14において、2は回動軸(ピン)、2´は回動ピンの抜け止め用の割ピン、4はリブ、5はプレート部材(V字状)、6は固定部材(棒状ピン)、7はストッパー、14は回動ピンの兼用枝糸接続搬送用アーム、15は吊具接続リング、16は搬送ローラー、17は荷物取付装置、18は搬送用スプロケットを示す。
【0051】
本発明における第3の実施形態のチェーンは、前記固定部材8が、前記プレート部材1の横断面における内側に設けられ、該プレート部材1の軸方向にスライド可能に配置された棒状ピン6であることを特徴とする。
【0052】
図12は、断面がV字状のプレート部材を連結したチェーンを例示する図であり(a)は斜視図、および(b)は側面図である。
【0053】
図12に示すように、複数のV字状のプレート部材5を回動軸(ピン)2で連結するとともに、該プレート部材5の横断面における内側に固定部材として棒状ピン6を用いることにより、棒状ピン6が自重により一方向に移動して隣り合うプレート部材5の連結部に来るとプレート部材5同士が固定されて回動できなくなる一方で、棒状ピン6が自重により他方に移動してプレート部材5同士を開放すると自由に回動し曲げることができるうえ、回動軸以外の方向には曲がらないので荷物の搬送時によじれる心配がない。
【0054】
なお、プレート部材5をV字状として端部をラップさせることによりリブ4を設けることによってプレート部材5が一定範囲以上曲がらないように回動範囲を規制することができるうえ、スプロケットを用いてチェーンを搬送する際にチェーンがスプロケットから外れにくくすることができる。
【0055】
本実施形態に用いるプレート部材の断面形状はV字状であるがU字状、もしくは矩形状にしてもよい。
【0056】
また、プレート部材5の内面にストッパー7、7´を設けることにより、棒状ピン6の移動範囲を規制することができるうえ、棒状ピンが簡単に脱落しないようにすることができる。
【0057】
図13は、断面がV字状もしくはU字状のプレート部材を連結したチェーンを例示する図である。
【0058】
図13(a)に示すように、プレート部材1に枝糸接続搬送用アーム14を取り付け、この枝糸接続搬送用アーム14に搬送ローラー16および吊具接続リング15を設け、スプロケット18によりチェーンを搬送することにより荷物の搬送に供することができる。
【0059】
図13(b)は、V字形プレートの上部外側に、引掛外れ止めを設けたスライドソケット3の断面形状を示しており、プレート5の上部外側に引掛け外れ止めを設けている。
【0060】
また、図13(b)に示すように、回動軸2に搬送ローラー16および割ピン2´を設けることにより荷物の搬送に供することができる。
【0061】
図13(c)〜(f)は、U字型プレートの外側に固定部材(ソケット)3を配置するとともに、固定部材(ソケット)3の端部にフック79を設けることにより、固定部材(ソケット)3がU字型プレート部材75、75´から脱落しない。また、U字型プレート部材75、75´の内面にケーブルもしくはロープ133を配置することにより、U字型プレート部材75、75´の内面のスペースを有効活用することができる。
【0062】
なお、図13に示すプレート部材はU字型、もしくは、V字型であるが、矩形状のプレート部材を用いてもよい。
【0063】
図14は、V字状のプレート部材を用いたチェーンの使用状態を示す図である。
【0064】
図14に示すように、複数のV字状のプレート部材5を回動軸2により連結して閉ループを形成し、この閉ループの上側では棒状ピン6がプレート部材5の連結部から外れて自由に曲がるので、搬送用スプロケット18に巻きついて小さな曲率半径(r)を形成する。
【0065】
一方、閉ループの下側では棒状ピン6が自重により軸方向にスライドしてプレート部材5の連結部を固定することにより、プレート部材5が棒状ピン6との隙間により許容される範囲以上に曲がらないので大きな曲率半径(R)を形成することができる。
【0066】
本発明においてはプレート部材の材質は問わないが、簡単に曲がると本発明の効果を奏しないため、鉄などの金属や硬質の樹脂などが好ましい。
【0067】
図15乃至図19は、本発明のチェーンを荷物の搬送や漁業に適用した実施例を示す図である。
【0068】
図15乃至図19において、2は回動軸(ピン)、3は固定部材(ソケット)、5 はプレート部材(V字状)、6は固定部材(棒状ピン)、14は枝糸接続搬送用アーム、16 搬送ローラー、18は搬送用スプロケット、19はチェーン固定部材作動調整を兼ねたアジャストガイドローラー、19´はフリーローラー、20は支柱、21はアーム、22はアームスライドケース、23はスプロケット取付部材、24はウインチ、24´はワイヤ、25はモータ、26はコントロールボックス、27はボルト穴、28は漁船、29は海面、30は水平搬送用荷物、31は水平搬送用ボックス、32は水平搬送用テーブル、33はテーブル接続部を示す。
【0069】
図15は、本発明のチェーンを荷物の搬送に用いる場合の実施例を示す図である。
【0070】
図15に示すように本発明のチェーンは複数のプレート部材が回動軸(ピン)2で連結されて閉ループを形成し、この閉ループの下側では固定部材が自重によってスライドしてプレート部材同士を固定するため曲率半径(R)の大きい軌道を形成する一方で、閉ループの上半分では固定部材が自重によりスライドしてプレート部材同士が開放されるため、小さな曲率半径(r)で曲げることができるため搬送用スプロケット18に巻きつけて荷物を連続搬送することができる。
【0071】
なお、搬送する荷物としては種々のものに対応することができ、例えば、枝糸接続搬送用アーム14の上面に水平搬送用テーブル32を接続部33を介して連結し、その上に水平搬送用ボックス31を設けて、その中に水平搬送用荷物30を詰め込むこともできるうえ、図15に示すように枝糸接続搬送用アーム14に水平搬送用荷物30を吊り下げて搬送することもできる。
【0072】
なお、本発明のチェーンを用いて水平方向の閉ループを形成して搬送する場合には、ソケット3の自重によって移動させることができないため、バネを用いてソケット3を移動させることが好ましく、このバネの作動タイミングをコントロールするためにセンサー棒などを設け、このセンサー棒にチェーンの一部が接触することによりバネを作動させることができる。
【0073】
図16は、本発明のチェーンを荷物の漁業に用いる場合の実施例を示す図である。
【0074】
図16に示すように本発明のチェーンは複数のプレート部材が回動軸(ピン)2で連結されて閉ループを形成し、この閉ループの下側では固定部材が自重によってスライドしてプレート部材同士を固定するため曲率半径(R)の大きい軌道を形成する一方で、閉ループの上半分では固定部材が自重によりスライドしてプレート部材同士が開放されるため、小さな曲率半径(r)で曲げることができるためアジャストガイドローラー19により案内されながら送用スプロケット18に巻きつけて荷物を搬送する連続搬送装置を実現することができる。
【0075】
この連続搬送装置においては、アームスライドケース22にアーム21を差込み、このアーム21を船内および船外にスライドさせて出し入れし、アームスライドケース22を回転ピン20´により上下に回転することにより、アーム21のスライドによる出し入れ作業を円滑に行うことができるうえ、アーム21とアームスライドケース22にストッパーを設けることによりアーム21が一定範囲以上スライドしないようにすることができる。
【0076】
なお、本発明のチェーンを漁業に用いる場合には、漁船28からチェーンを船外に繰り出す必要があるため、船上に柱20を設け、この柱20にアームスライドケース22を取り付け、このアームスライドケースにアームを差込み、搬送用スプロケット18およびアジャストガイドローラー19を配置してチェーンを海面29の下に送り出すことが好ましく、本発明のチェーンを用いることにより海面29の下では大きな曲率半径(R)の枝糸のからみとよじれのない安定した形状のループを形成する一方で、海面29の上では小さな曲率半径(r)のループを形成することができる。
【0077】
図16における38´は、チェーン収納予備ドラムであり、チェーン収納ドラム38によりチェーンを巻き取りきれない場合に、予備的に用いるドラムであり、チェーン収納ドラム38と同様の機能を有する。長尺チェーンを使用する場合に、収納ドラム38の巻き出しエンドをチェーン収納予備ドラム38´のドラムの上部に巻き終わりエンドと接続することによって、長尺チェーンを必要な長さだけ巻き出して使用することができる。なお、チェーンの長さによっては、チェーン収納予備ドラム38´を複数台設けることが好ましい。
図16において、5〜1との記載は、重量荷物の場合はプレート部材5を用い、軽量荷物の場合はプレート部材1を用いることを意味する。
【0078】
図17〜図19は、本発明のチェーンを釣具の搬送に用いる実施例を示す図である。
【0079】
図17に示すように、本発明のチェーンに複数本の枝糸接続搬送用アーム14を設けこのアーム14に枝糸40および釣針41もしくは釣具を設け、この枝糸40を複数本のアーム14の上下の中間に間隔を置いて設けることによって、枝糸41のからみを防止し、チェーン全体にこれを設け、チェーンをモータで駆動するスプロケットに巻き付けて搬送することにより釣具の連続搬送装置を実現することができる。
また、チェーンに設けたアーム14に取り付けた枝糸40にバネ等からなる枝糸伸縮部材47を設けることにより、枝糸のたるみや、からみを防止することができる。
【0080】
図18は、末端に錘(ウェイト)を設けたエンドを有するチェーンを用いた釣具の搬送装置を例示する図である。
【0081】
図18において、14は枝糸接続搬送用アーム、18´´は側板、25はモータ、26はコントロールボックス、40は枝糸(釣糸)、40´はアームと枝糸の接続リング、50は釣スリング、51は釣スリングとアームの接続具、52はウェイト、53はスプロケットを示す。
【0082】
図19に示すように、チェーンをスプロケット付巻取り巻き出し収納ドラム38に設けてあるスプロケットに巻き付けて、このチェーンの末端を引掛けロック装置44に引っ掛けてロックし巻き取り巻き出し収納ドラム38の両側面に設けてある荷崩れ防止用側板に設けてあるロック止め装置43によりチェーン巻き取り終了後の一端末をロック止めする。
このチェーンをエンドレスチェーンとして使用するときは側板に設けてある一端末ロック44を外し収納ドラムで巻き出し終了後、収納ドラム38に設けたスプロケットにチェーンの一端末のロック44を外しこのチェーンの両端末を接続し収納ドラムに設けたスプロケットに引掛回転にてエンドレスチェーンとして使用することができる。
【0083】
なお、図17〜図19のGMはチェーン搬送用の減速機付モータを示す。
【0084】
図21は、本発明に用いるフック付きプレート部材(平板状)を例示する図である。
【0085】
平板状のプレート部材65の端部には、チェーン接続ピン66´、プレート接続部64、フック79、フック頭部68が設けられている。
【0086】
平板状のプレート部材65の外側には固定部材(ソケット)67が設けられており、該固定部材(ソケット)67が移動して、フック頭部68が固定部材(ソケット)67に係止することにより、固定部材(ソケット)67とプレート部材65が容易に外れない。
【0087】
複数本の平板状のプレート部材65をチェーン接続ピン66´により回動自在に連結することにより、チェーンとし荷物を連続搬送することができるうえ、スリングとして荷物の吊上げ吊降しを行うことができる。
【0088】
図21(b)に示すように、平板状のプレート部材65の端部をU字状に曲げることにより、プレート接続部64を設け、このギャップに隣のプレート部材65の端部を差し込むことにより接続する。このギャップは、プレート部材65の厚さとほぼ同等にすることにより、ガタツキを防止することが好ましい。
【0089】
図22は、本発明に用いるフック付きプレート部材(平板状)、固定部材オンオフ装置、および、固定部材(ソケット)を例示する図である。
【0090】
図22(a)は平板状のプレート部材65、図22(b)は固定部材オンオフ装置93、図22(c)、(d)は固定部材(ソケット)67、67´の斜視図、図22(e)は固定部材(ソケット)67の断面図を示す。
【0091】
図23は、本発明に用いるフック付きプレート部材(平板状)を用いたチェーンの動作を説明する図である。
【0092】
図23(a)に示すように、平板状のプレート部材65にビートを設けて補強し、その外側に固定部材67を設け、固定部材オンオフ装置93により、固定部材67を移動させることにより、プレート部材65の端部に設けられたフック79が固定部材67に係止して固定部材のロックしてチェーンの曲りを防止することができる。
【0093】
図23(b)に示すように、平板状のプレート部材65にリブを設けて補強し、その外側に固定部材67を設け、固定部材オンオフ装置93により、固定部材67を移動させることにより、プレート部材65の端部に設けられたフック79が固定部材67に係止して固定部材のロックしてチェーンの曲りを防止することができる。
【0094】
図23(c)に示すように、平板状のプレート部材65の曲り止めロックを固定部材オンオフ装置93がフック頭部68を押すことにより解除して折り曲げ、搬送用プロケット18によりチェーンを巻き上げることができる。
【0095】
図24および図25は、フック付きプレート部材(平板状)を用いたチェーンを使用した搬送装置を例示する側面図である。
【0096】
図24(a)は、前記の平板状のプレート部材を、水平方向に荷物を搬送するテーブル搬送チェーンとして使用する場合を例示する図であり、下部方向にはチェーンは曲らず、上部方向には曲る状態で搬送する。チェーンの両側にスプロケットを設けエンドレスチェーンとすることにより荷物を連続搬送することができる。
【0097】
図24(b)は、前記の平板状のプレート部材を連結したチェーンを、荷物の吊上げ、吊降しに用いるスリングとして使用する場合を例示する図である。
【0098】
固定部材オンオフ装置93のロックがオンの状態では、スリングが曲らないので、荷物同士の接触やからみを防止することができ、地上、空中、海上、水中など多目的に使用するエンドレススリングとして使用することができる。
【0099】
図24(b)に示すように、エンドレススリングにいか釣り針41を設けることにより、連続的に釣り上げることができる。
【0100】
また、このスリングに荷物搬送用ゴンドラ85やリフター85´を取付け、このゴンドラやリフター中の人々を低所や高所に運ぶことができるので、災害時に高所のビルに取り残された人々をヘリコプターで救助する場合に使用できる。
【0101】
また、このエンドレススリングに複数のバケット87を設け、水中に溜まったヘドロや改訂3の掘削時に発生する土砂の取り上げや越前クラゲの救い上げに使用することができる。
【0102】
図24の連続搬送装置には、平板状のプレート部材のほか、U字状、V字状または矩形状のプレート部材を用いてもよく、この際、プレート部材の断面の空間にケーブルまたはロープを配置することによりスペースを有効利用することができる。
【0103】
図25は、フック付きプレート部材(平板状)を用いたチェーンをいか釣りに使用した搬送装置を例示する側面図であり、図37は、その正面図である。
【0104】
図25に示すように、アーム21を海上にスライドさせて引き出し、このアーム21にスリング65を設け、その一端にワイヤ24´を接続する。
【0105】
搬送用スプロケット18を回転させてスリングを海中に落下させる。この搬送用スプロケット18には、スリングとスリングの間にからみ防止用のセパレート部材105を設けることが好ましい。
【0106】
スリングエンドにワイヤ24´とウェイト106を接続したまま海中に落下させ、スリングのからみを防止するセパレート部材105はセパレート巻取り装置104に巻取り収納する。
【0107】
また、全部巻出したスリングエンドはスプロケットの固定接続を離し、海中に落下したスリングの一端をワイヤ24で引き上げ、このスリングエンドとスプロケットから外したスリングエンドを接続し、エンドレススリングとして回転させることにより連続していかを釣上げることができる。
【0108】
図26は、本発明に用いるU字型プレート部材および固定部材を例示する図である。
【0109】
図26(a),(b)は補強用リブ89を有するU字プレート部材、図26(c),(d)は補強用リブ89のないU字プレート部材の断面図であり、75は外側部材、75´は内側部材を示し、この外側部材75と内側部材75´とを重ね合わせて接続ピン66´により連結する。
【0110】
図26(e)に示すように、内側部材75´の内側に(f)に示す固定部材(平型ピン)76が配置されており、この固定部材(平型ピン)76がスライド用スリットに沿って移動し、フック79がフック係止用開口82に係止することによりチェーンが曲らなくなる一方で、フック79がフック係止用開口82から開放されるとチェーンが自由に曲る。
【0111】
図27および図28図は、本発明に用いるU字型プレート部材を用いたチェーンの動作を説明する図である。
【0112】
図27(a)、(c)はフック79が解除された状態の平面図及び側面図、図27(b)、(d)はフック79が係止された状態の平面図及び側面図である。
【0113】
図27(c)に示すようにフック頭部78がフック係止用開口82から外れているときはチェーンが自由に曲る一方、固定部材(平型ピン)76が移動してフック頭部78がフック係止用開口82に係止されているときはチェーンは曲がらない。
【0114】
図28(a)の上側2つの固定部材(平型ピン)76はフック係止用開口82から外れた状態であり、下側2つの固定部材(平型ピン)76はフック係止用開口82に係止した状態である。
【0115】
本発明においては、フック頭部78をフック係止用開口82から外す方法は問わないが、前述の固定部材オンオフ装置93が有する回転ローラー94によりフック頭部78を押すことにより、確実に外すことができる一方、固定部材(平型ピン)76の自重によりフック頭部78がフック係止用開口82の位置に移動することにより自動的に係止することができる。
【0116】
なお、図26乃至図28に示すプレート部材はU字型であるが、V字型もしくは矩形状のプレート部材を用いてもよい。
【0117】
図29は、本発明に用いるスプロケットを例示する図である。
【0118】
図29(a)はスプロケットのみの場合、図29(b)はスプロケットの外側にプレート部材が外れ出ないように外れ止め部材としてスプロケットの内面に凸部を設け、この凸部にプレート部材が接触することによってスプロケットの外側に外れ出ることを防止できる。
【0119】
図30は、本発明に用いるスプロケットの使用状態を例示する図である。
【0120】
図30に示すように、スプロケットにチェーンのプレート部材を掛け、スプロケットの内面に設けた凸部とプレート部材が接触することにより、プレート部材がスプロケットから脱落しない。
【0121】
また、スプロケット軸74にビートもしくはリブ63を設けることにより、軸の強度を落とさないで軽量化することができる。
【0122】
図31は、本発明に用いるスプロケットの側面図である。
【0123】
図31(a)に示すようにスプロケット72の内面に凸部73を設けることにより図31(b)に示すように平板状のプレート部材65が凸部73に接触することによりプレート部材65がスプロケットから脱落しない。
【0124】
図32は、本発明に用いる荷物取付搬送軸の詳細図である。
【0125】
図32(a)に示すように、荷物取付搬送軸61の両側にプレート部材65もしくは75からなるチェーンを設けることにより、連続搬送装置として使用することができるうえ、荷物取付搬送軸61はチェーンの接続ピンを兼ねることができる。
【0126】
また、荷物取付搬送軸61の一端に夜間使用ヘリコプター照明器150を設けるとともに、荷物取付搬送軸61の他端にコンセント149を設け、このコンセント149からコード155を接続して容器内のバッテリーに接続することができる。
【0127】
また、図32(b)、(c)に示すように軸受中間軸や回転軸にビート63を設けることにより軽量化することができる。
【0128】
図33は、本発明に用いる天秤吊り搬送装置を例示する図であり、図34は、本発明に用いる天秤吊り搬送装置の動作を説明する図である。
【0129】
図34(a)は定格重量による吊上げ搬送を行っている状態を示し、図34(b)は荷物が定格重量をオーバーしたため上下スライド荷物置床118が下に下がり、フック着脱部112が下に下がり、フック外れ止め126が開くことにより、天秤吊り搬送装置が荷物を開放する。
【0130】
図35は、本発明に用いる天秤吊り搬送装置の動作を説明する図である。
【0131】
図35(a)は荷物搬送容器外側ケース143と荷物搬送容器内側ケース143´を設け、外側ケース143の中に内側ケース143´を入れることにより二重のケースとし、それぞれのケースはそれぞれの吊具装置で吊上げ搬送する。
【0132】
図35(b)は内側ケース143´に定格重量をオーバーする荷物を積載したため、内側ケース、外側ケース共それぞれの吊具装置は開放し外側ケース、内側ケース共搬送しない。
【0133】
図36は、本発明に用いる天秤吊り搬送装置の動作を説明する図である。
【0134】
図36(a)、(b)は外側ケース、内側ケースからなる二重の組み込み容器に荷物を積載して搬送途中に突発的な障害物に容器が引掛った場合を示している。
【0135】
このように、外側ケース143に障害物が引掛ると外側ケースのみ開放され、内側ケースは、そのまま搬送され事故を未然に防止することができる。
【0136】
荷物をヘリコプターから吊り下げる場合には、該ヘリコプターに荷物搬送の障害物の大きさと位置を確認する装置を設けることにより、障害物をあらかじめ確認して回避することができるので、ヘリポートがなくてもヘリコプターによる連続搬送を行うことができる。
【0137】
具体的には、ヘリコプター操縦士の目視により、ヘリコプター下部方向面、地上面、左右横廻り、上部方向面の確認を行うほか、電波、音波、レーザー、カメラ、拡大鏡、デジタルカメラ塔による各方向面の障害物の大きさや、距離を計測する発信機および受信機を設けて、パネル画面上に置いて、昼夜に明確に確認できる装置をヘリコプターに設けることが好ましい。
【0138】
また、ヘリコプター内部にエアーバック、もしくは、クッション装置を設けることにより事故に備えることができる。
【0139】
さらに、ヘリコプターの床に中空部を設けることより、チェーンやスリングと容器の出し入れ用の開閉口として使用することができるうえ、危険落下防止サクを設けることにより安全な連続搬送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本発明における第1の実施形態のチェーンの構造を説明する図である。
【図2】本発明に用いるプレート部材を連結した状態を示す図である。
【図3】本発明に用いるプレート状のプレート部材を例示する図である。
【図4】本発明に用いるプレート状のプレート部材の断面にビートを設けた実施例を示す図である。
【図5】矩形のプレート部材に使用する矩形固定部材からなるソケットを例示する図である。
【図6】パイプを押しつぶしたパイププレートからなるプレート部材を用いたチェーンを例示する図である。
【図7】パイププレートに用いるパイプ状のソケットを例示する図である。
【図8】パイププレートをプレート部材として用いたチェーンの使用状態を示す図である。
【図9】本発明における第2の実施形態のチェーンを示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態の平形ピン8の構造を例示する図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に用いるプレート部材1および平形ピンの横断面を例示する図である。
【図12】断面がV字状のプレート部材を連結したチェーンを例示する図である。
【図13】断面がV字状もしくはU字状のプレート部材を連結したチェーンを例示する図である。
【図14】V字状のプレート部材を用いたチェーンの使用状態を示す図である。
【図15】本発明のチェーンを荷物の搬送に用いる実施例を示す図である。
【図16】本発明のチェーンを荷物の漁業に用いる実施例を示す図である。
【図17】本発明のチェーンを釣具の搬送に用いる実施例を示す図である。
【図18】本発明のチェーンを釣具の搬送に用いる実施例を示す図である。
【図19】本発明のチェーンを釣具の搬送に用いる実施例を示す図である。
【図20】本発明のチェーンの好ましい実施形態を示す図である。
【図21】本発明に用いるフック付きプレート部材(平板状)を例示する図である。
【図22】本発明に用いるフック付きプレート部材(平板状)、固定部材オンオフ装置、および、固定部材(ソケット)を例示する図である。
【図23】本発明に用いるフック付きプレート部材(平板状)を用いたチェーンの動作を説明する図である。
【図24】フック付きプレート部材(平板状)を用いたチェーンを使用した搬送装置を例示する側面図である。
【図25】フック付きプレート部材(平板状)を用いたチェーンをいか釣り使用した搬送装置を例示する側面図である。
【図26】本発明に用いるU字型プレート部材および固定部材を例示する図である。
【図27】本発明に用いるU字型プレート部材を用いたチェーンの動作を説明する図である。
【図28】本発明に用いるU字型プレート部材を用いたチェーンの動作を説明する図である。
【図29】本発明に用いるスプロケットを例示する図である。
【図30】本発明に用いるスプロケットの使用状態を例示する図である。
【図31】本発明に用いるスプロケットの側面図である。
【図32】本発明に用いる荷物取付搬送軸の詳細図である。
【図33】本発明に用いる天秤吊り搬送装置を例示する図である。
【図34】本発明に用いる天秤吊り搬送装置の動作を説明する図である。
【図35】本発明に用いる天秤吊り搬送装置の動作を説明する図である。
【図36】本発明に用いる天秤吊り搬送装置の動作を説明する図である。
【図37】フック付きプレート部材(平板状)を用いたチェーンをいか釣りに使用した搬送装置を例示する正面図である。
【符号の説明】
【0141】
1 プレート部材(板状)
1´ ビート
2 回動軸(ピン)
2´ 割ピン
3 固定部材(ソケット)
3´ 凹凸面
4 リブ
5 プレート部材(V字状)
6 固定部材(棒状ピン)
7、7´ ストッパー
8 固定部材(平形ピン)
8´スリット
8´´凹凸面
9 リブ
11 プレート部材(パイププレート)
12 リブ
12´差込部
13 スリット
14 枝糸接続搬送用アーム
15 吊具接続リング(枝糸接続)
16 搬送ローラー
17 荷物取付装置
18 搬送用スプロケット
18´フリースプロケット
18´´収納ドラム側板
19 アジャストガイドローラー
19´フリーローラー(ガイドローラー)
20 支柱
20´回転ピン
21 アーム
22 アームスライドケース
23 スプロケット取付部材
24 ウインチ
24´ワイヤ
25 減速機付きモータ(GM)
26 コントロールボックス(制御盤)
27 ボルト穴(ガイドトヨ取付穴)
28 漁船
29 海面
30 水平搬送用荷物
31 荷物水平搬送用ボックス
32 水平搬送用テーブル
33 テーブル接続部
35 ガイドローラー収納ケース
35´伸縮バネ
36 伸縮ローラー軸
38 チェーンもしくはセパレート部材収納ドラム
38´チェーン収納予備ドラム
39 チェーン収納ドラム回転軸
40 枝糸
40´枝糸取付リング
41 いか釣り針
42 ワッシャー及びブッシュ
43 チェーンロック止め装置
44 チェーンロック装置
45 吊ロープ
46 ガイドトヨ
47 枝糸収縮部材(バネ)
50 チェーンまたはスリング
51 アーム
52 錘(ウェイト)
53 スプロケット
54 ブッシュ
55 チェーン受け伸縮レール
56 アームスライド回転ケース
57 ガイドローラー
57´ガイドローラー
58 ガイドローラー出し入れ装置
59 いか受けトヨ釣吊り具
61 荷物取付搬送軸
62 プレート重ね部
63 ビートもしくはリブ
64 プレート接続部
65 プレート部材(平板状)
66 チェーン接続ピン(中空軸)
66´チェーン接続ピン(中実軸)
67 固定部材(ソケット)
67´固定部材(ソケット)
68 フック頭部
69 リブ
70 釣具受ドラム
71 荷物搬送用軸穴
72 スプロケット
73 スプロケット内面凸部
74 スプロケット軸
74´スプロケット用回転軸穴もしくは天秤軸穴
75 U型プレート部材(外側)
75´U型プレート部材(内側)
76 U型プレート用固定部材(平型ピン)
77 スライド用スリット(平型ピン)
78 フック頭部(平型ピン)
79 フック(U型プレート部材用)
80 平型ピン頭部
81 平型ピン下部
82 フック係止用開口
83 チェーン水平移動荷物
84 アダプター取付穴
85 荷物搬送用ゴンドラ
85´リフター
86 ドクター用ゴンドラ
87 バケット
87´バケット先端爪
88 駆動用スプロケット
89 リブ
90 吊り具取付リング・フック・荷物
91 吊り具取付リング移動止め
92 中空部
93 固定部材オンオフ装置
94 固定部材オンオフ装置回転ローラー
95 固定部材オンオフ装置回転軸
96 アダプター取付穴
97 駆動回転軸電動手動切替クラッチ
98 ドラム回転切替クラッチ
99 回転機リール
100 制御盤
102 バネ材
103 ブレーキ
104 チェーンからみ防止部材
105 セパレート部材
105´チェーン取付具(引掛フック)
106 チェーンたるみ止めウェイト
107 チェーンエンドに設ける重量ストッパー
108 アーム伸縮ストッパー
110 天秤吊り計量回転鋏み外れ止め具
111 フック引掛部
112 フック着脱部
113 ゴンドラもしくはコンテナ外側枠
114 ゴンドラもしくはコンテナ内側枠
115 ゴンドラもしくはコンテナ出入口扉
116 ゴンドラもしくはコンテナキーロック
117 ゴンドラもしくはコンテナ扉用レール
118 上下スライド荷物置床
119 上下スライド荷物計量装置
120 ゴンドラもしくはコンテナ引掛具
121 ゴンドラもしくはコンテナ吊り上げワイヤ
122 荷物置床上下スライド用バネ
123 スライド床落下防止ストッパー
124 スライド床スライド止センサー
125 積載量シグナル
126 フック外れ止め
127 天秤バネ計量回転着脱装置
128 天秤吊り搬送装置軸
129 ストッパー
130 マド
131 伸縮スライド梯子
132 手動着脱装置
133 ケーブルもしくはロープ
134 バッテリー用コンテナ
134´発電機燃料
135 医療機材コンテナ
136 発電機
137 酸素ボンベ
138 医療品
139 食料品
140 照明機材
141 カメラまたは拡大鏡
142 荷物搬送容器外側ケース吊り着脱ロープ
143 荷物搬送容器外側ケース
143´荷物搬送容器内側ケース
144 荷物搬送容器着脱ロープ移動リング
145 天秤吊り計量回転鋏み外れ止め調整具取付穴
146 スプロケット回転軸電動手動回転クラッチ切替装置
147 荷物搬送外側容器・内側容器に設けるスライドレール
148 荷物搬送容器室内床上下移動スライドレール
149 電源コンセント
150 夜間使用ヘリコプター照明器
151 障害物確認用探知器
152 バッテリー
153 距離と障害物確認発信機
154 ヘリコプター内設置送受信機
155 コード
156 外側ケースの内側下部ストッパー(内側ケース外れ止め)
157 ジョイントBOX

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレート部材を回動自在に連結したチェーンであって、
前記プレート部材の横断面における外側もしくは内側に該プレート部材の軸方向にスライドする固定部材を配置し、
前記固定部材が一方向にスライドして前記プレート部材同士を固定すると一定範囲以上曲がらない一方で、前記固定部材が他方向にスライドして前記プレート部材同士を開放すると自由に曲がることを特徴とするチェーン。
【請求項2】
前記プレート部材の横断面がリブおよび/またはビートを有する平板状、円形状、U字状、V字状、矩形状のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のチェーン。
【請求項3】
前記プレート部材もしくは固定部材の一端にフックを設けて該プレート部材と固定部材とを係止することにより、該プレート部材と固定部材とが容易に外れないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチェーン。
【請求項4】
前記プレート部材の横断面における空間にケーブルおよび/またはロープを配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のチェーン。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のチェーンを、内側に複数の凸部からなるチェーン外れ止め部材を有するスプロケットに巻き付けて駆動させることを特徴とする連続搬送装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のチェーンに、一定荷重を超える荷物を開放する吊り具を取り付けて駆動させることを特徴とする連続搬送装置。
【請求項7】
前記荷物をヘリコプターから吊り下げ、該ヘリコプターに荷物搬送の障害物の大きさと位置を確認する装置を設けることを特徴とする請求項6に記載の連続搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2009−154973(P2009−154973A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331328(P2007−331328)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(507163127)栄東電設株式会社 (3)