チャンバ付きリーダルア
【課題】リリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供する。
【解決手段】リリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルアは、前部、後部、上部、底部、及びフック22を有する本体を含む。当該本体の内部には再巻取り可能なリーダルアアセンブリを保持するように構成及び配置された再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ36が設けられている。フック22の一部及びリーダライン34は非展開状態において内部チャンバに収容されている。魚が食付きフック22に引っかかった際には、フック22は内部空洞部からリリースされ、当該釣り用ルアの本体から好ましい距離だけ伸長し、リーダライン34を外部へ露出させる。この状態を展開状態と定義する。当該再巻取り可能なリーダルアアセンブリは、ユーザがフック22に取り付けられているリーダライン34を装置の内部チャンバへ格納できるように構成及び配置される。
【解決手段】リリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルアは、前部、後部、上部、底部、及びフック22を有する本体を含む。当該本体の内部には再巻取り可能なリーダルアアセンブリを保持するように構成及び配置された再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ36が設けられている。フック22の一部及びリーダライン34は非展開状態において内部チャンバに収容されている。魚が食付きフック22に引っかかった際には、フック22は内部空洞部からリリースされ、当該釣り用ルアの本体から好ましい距離だけ伸長し、リーダライン34を外部へ露出させる。この状態を展開状態と定義する。当該再巻取り可能なリーダルアアセンブリは、ユーザがフック22に取り付けられているリーダライン34を装置の内部チャンバへ格納できるように構成及び配置される。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、米国特許出願第61/416,158号(2010年11月22日出願、発明の名称「チャンバ付きリーダルア」)の一部継続出願であり、当該出願の内容はその全体を参照することにより本明細書に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本発明は釣り具に関し、特に、伸長自在な釣り糸(以下リーダという)用のコンパクトな収容場所を提供する内部スプールを有するチャンバを備えた(すなわちチャンバ付き)釣り用ルアに関する。釣り針(以下フックという)は当該リーダの先端に設けられ、かつ当該フック及びリーダのリリースをコントロールできるようなリリース自在な態様によって当該ルアに設けられている。
【背景技術】
【0003】
リリース自在なフックを有する釣り用ルアの広い概念は当該技術分野において周知である。例えば、米国特許第5,090,151号は、食付き(すなわちストライク)が起こるとフックと本体が分離する釣り用ルアを記載している。当該釣り用ルアは、ルア本体と、フックと、ワイヤ部と、を含む。当該本体は、当該本体内を貫通するスロットと、当該スロットに沿って設けられている肩部とを有している。前記フックは、通常は当該肩部をルア本体に収容する突出部を備えた細長い軸部分を含んでおり、これによって当該フックは当該ルア本体との係合状態を保持している。前記ワイヤ部は、当該ルア本体を貫通して伸び、一端はフック用の小穴部に取付けられ、他端は釣り用リールに取付けられる。当該フックは、当該ルア本体の外方に伸びる曲げ成形された湾曲部分と共に前記スロット内に収容される。前記ルア本体の肩部は当該フックの軸部分及び突出部と共にリリース自在なように収容されており、食付きの際には、当該本体とフックが分離して当該ルア本体は前記ワイヤ部を滑り上がる。
【0004】
米国特許第5,806,233号は、魚の食付きの際にルアの本体とフックとの間の相対的な空動き(すなわちロストモーション)を発生させる釣り用ルアを記載している。当該釣り用ルアは、ルア本体と、リムと、弾性バンドと、釣り糸(以下ラインという)と、フックと、からなる。当該ルア本体は、前端部と後端部を有する。一端に形成された穴部を有するリム部は、当該ルア本体の後端部に接続されている。当該リム部の穴部は、当該ルア本体の後端部から外方に伸びている。前記フックは、当該フックに形成された小穴を備えた軸部分を含む。当該フックは、一端には当該フックの小穴が締結され、他端には前記リムの穴部が締結されている所定の長さのラインを使用して、当該リム部に取付けられている。閉じ込め用弾性バンドは、当該フック、当該リム、及び当該ラインを並列に取り囲み、かつ前記ルア本体の後部から離れる方向の後方へリリース自在なように保持する。当該フックに魚が食付いた際は、当該フックと当該ラインは当該バンドから離脱し、当該フックは魚の進行方向の逆方向に進む。
【0005】
米国特許第6,105,303号は、ラインに十分な張力が働くまでフックが露出しない釣り用ルアを開示している。当該ルアは、ルア本体、ライン、及びフックを含む。当該本体は、当該本体を貫通する開口部と少なくとも1つの小穴(以下チャネルという)を有している。前記ラインは開口部を通って伸び、当該フックの軸部分に固定されている。当該フックはチャネルに収容され、開口部において当該ラインの進む方向を変えるので、当該チャネル内のラインは開口部において反対方向に進む。このような構成により、当該ラインに十分な張力が働いた際に当該フックは当該本体から離脱する。
【発明の概要】
【0006】
本発明は釣り具に関し、特に、伸長自在なリーダ用のコンパクトな収容場所を提供する内部スプールを有するすなわちチャンバ付き釣り用ルアに関する。当該釣り用ルアは、前部、後部、上側部、底側部、及び内部チャンバを有する本体部を含む。当該本体部の内部チャンバ内には、延長されたリーダアセンブリのためのストレージを提供するように構成及び配置されているスプールが設けられている。フックは当該リーダアセンブリの先端部に取付けられ、非展開状態にて当該ルアの後端部にリリース自在なように収容されている。魚が食付きフックに引っかかった際には、当該フックは当該ルアから離脱し、管理された態様にて当該釣り用ルアの本体部から当該リーダの先端部及び当該フックを所定の距離だけ延伸させる。スプールアセンブリは、ユーザが当該フックに取り付けられている当該釣り糸(以下リーダラインという)を装置の内部チャンバへ格納でき、次の食付きのために当該フックが当該ルア本体に再配置されるように構成及び配置される。当該スプールアセンブリは一般的な小型のスプールであり、内部空洞部内に設けられ、当該スプールアセンブリの先端部にはベアリングが取付けられている。当該スプールの一部は当該ルアの外方へ伸びていてもよく、これにより、手作業又は道具によってリールを回転させることができるようになる。代替として、キー、ツール、又は同様のものが、開口部を用いて挿入され又はスプールのキー溝に係合されてもよく、これにより、前記リーダラインをルアに再び巻き入れることができるようになる。他の実施例において、前記リールは内部のコイルばねと共に設けられてもよく、これにより、当該リーダがスプールから外方に引き出された後に当該リーダを自動的に当該スプールへ巻き取ることができるようになる。当該スプールと当該ルアとの間に障害部材(以下ドラッグという)又はクラッチが含まれてもよく、当該ドラッグ又はクラッチは、当該リーダを当該スプールから外方へ引き出す所定の抵抗力を付与してもよい。当該ドラッグ機能は調節可能であってもよく、オペレータは当該リーダを当該スプールからリリースする方法又は手段の特性を変更することができてもよい。
【0007】
従って、本発明の目的は、リリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、当該フックの一部が内部チャンバに収容され、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、より自然な外観であり、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、低い視認性を維持し、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、軽量のリーダ及び/又は釣り糸(以下メインラインという)とのよりよいルアの動作を行い、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、非展開状態と展開状態とを有し、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、一旦リーダがリリース及び展開されると魚が容易に引っ掛かってしまうチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
本発明の他の目的は、魚がルアを口から振り落とせないようなリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、リーダラインが内部チャンバ内に巻きつけられ再巻取り可能なリーダアセンブリに取り付けられており、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、最低限の道具を用いて容易に非展開状態へ再巻取り可能であり、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、リーダラインを格納するための内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、リーダラインをスプールに巻き取るための外部操作可能な機構を含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、リーダラインをスプールに巻き取るための内部操作可能な機構を含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0019】
本発明の他の目的は、スプールからリーダラインを引き出す所定の抵抗力を付与するクラッチアセンブリを含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0020】
本発明の他の目的は、スプールからリーダラインを引き出す所定の抵抗力を付与するコイルばねアセンブリを含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0021】
本発明の他の目的は、リーダラインを格納するためのコイルばねアセンブリを含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0022】
本発明の上記以外の目的及び効果は、以下の記載並びに説明及び例示のための本発明の特定の実施形態を示す添付図面から明らかとなる。本明細書に示されている図は本明細書の一部を構成し、本発明の例示的な実施例を含み、本発明の様々な目的及び特徴を示している。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は非展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの1の実施例の側面図である。
【図2】図2は展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの1の実施例の側面図である。
【図3】図3は本発明の釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバの断面図である。
【図4】図4は再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ内に設けられるように示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリの1の実施例の断面図である。
【図5】図5は釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリの斜視図である。
【図6A】図6Aは本発明の再巻取り可能なリーダアセンブリの断面図である。
【図6B】図6Bは回転操作するための工具を含む本発明の再巻取り可能なリーダアセンブリの断面図である。
【図7】図7は図2に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの上面図である。
【図8】図8はメインフィッシングラインに取付けられたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの側面図である。
【図9】図9は非展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図10】図10は展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図11】図11は図10に示された本発明の釣り用ルアの断面図である。
【図12】図12は再巻取り可能なリーダルアアセンブリを備えた図9に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアを示す図である。
【図13A】図13Aは図10に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの上面図である。
【図13B】図13Bは図10に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの後面図である。
【図14】図14はリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの底部に設けられた再巻取り可能なリーダルアアセンブリを示す図である。
【図15】図15は潜水スタイルのルアの形態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアを示す図である。
【図16】図16はトローリングルアの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアを示す図である。
【図17】図17はスカートを備えたトローリングルアの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアを示す図である。
【図18】図18は再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず非展開状態において示されたリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図19】図19は再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず展開状態において示されたリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図20A】図20Aは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず非展開状態において示されたジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図20B】図20Bは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず展開状態において示されたジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図21A】図21Aはシュリンプテイルのアタッチメントを備えたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの代替的実施例の断面図である。
【図21B】図21Bは非展開状態において示された図21Aのリリース自在なフックを有する釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図21C】図21Cは展開状態において示された図21Aのリリース自在なフックを有する釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図22A】図22Aは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず非展開状態において示された髪の毛状のアタッチメントを含むジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図22B】図22Bは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず展開状態において示された髪の毛状のアタッチメントを備えたジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図23】図23は本発明による再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の上部斜視図である。
【図24】図24は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の底部斜視図である。
【図25】図25は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の側面図である。
【図26】図26は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の上面図である。
【図27】図27は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの支持部の斜視図である。
【図28A】図28Aは図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの斜視図である。
【図28B】図28Bは回転部を含まない図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの斜視図である。
【図28C】図28Cは図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの回転部の斜視図である。
【図29】図29は図1のチャンバ付き釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ内に位置する図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの断面図である。
【図30】図30は本発明の代替的実施例の部分断面図を含む側面図である。
【図31】図31は本発明の代替的実施例の部分断面図を含む側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は様々な態様で実施することができるが、以下においては出願時点での好ましい(これに限定しないが)実施例が図示され、記載されている。この実施例は、本発明の例示的なものと考慮されるべきであり、かつ示された実施例に本発明を限定するものではない。
【0025】
図1−図31を参照すると、同様の参照番号が複数の図に亘って同様の要素を示しており、本発明のリリース自在なリーダ34及びフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10が示されている。図1を参照すると、スイムベイトスタイルのルアとして示されている本発明のリリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10の1の実施例の側面図が示されている。チャンバ付き釣り用ルア10は、前部14、後部16、上部18、底部20を有する本体12を含む。本体12は釣り用ルアの製造に一般に使用される材料から作られてもよいが、好ましくはプラスチックのようなポリマ材から作られる。本体12は、模様、色彩、又は形状を含んでいてもよく、当該形状は小魚、ネズミ、ザリガニ、蛙、若しくは魚が捕食する他の動物及び物体に似せたものであり得る。チャンバ付き釣り用ルア10に取付けられているのはリリース自在なフック22である。図示されているように、当該フックは、リーダラインが全く露出していないかほとんど露出していない「非展開」位置に配置されている。これは釣り人が前記ルアを着水させる際の典型的な開始位置である。
【0026】
図2を参照すると、リリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10の側面図が展開位置において示されている。当該展開位置において、リーダ34は伸ばされ、フック22は本体12から所定の距離だけ離れて位置している。当該展開位置は、魚がルアに食付いてルアに接触する魚の食付きによって生じる。この状態において、魚は食べたくないものに食付いたことに気付き当該ルアを口から出すがフックは口に留まる。当該フックは好ましくは標準的な釣り針であり、この標準的なフックは小穴部分(以下アイレットという)24、軸部分(以下シャンクという)26、湾曲部分28、及びかえし32付き又はかえし32無しの針先部分30を有している。フック22は保護皮膜で被覆されてもよく、これにより、錆び、腐食、又は他の風化作用などの悪影響を及ぼす環境から保護することによって当該フックの耐用年数を延長できる。フックをチャンバ付き釣り用ルア10の本体12に結合するのはリーダライン34であるが、当該リーダラインはフロロカーボン製リーダラインやモノフィラメント製リーダラインに限定されず、編み組まれた金属若しくはポリマ材又はこれらの適切な組合せによるリーダラインであってもよい。
【0027】
図3及び図4を参照すると、前記チャンバ付き釣り用ルアの内部要素を示す断面図が示されている。本体12の内部に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36である。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36は、中間部42によって接続された第1の端部38及び第2の端部40を含み得る。第2のチャンバ44は、潜水翼部(以下ブレードという)又はスプーン(図示せず)などの重量物(すなわち重り)46を保持するように構成及び配置されている。代替として、重量物46は、水中を移動する際に前記ルアへ様々な振る舞い又は動作を与えるように前記本体内の適切な位置に成形されてもよい。再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ36内に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリであり、本明細書にはスプールアセンブリ48として示されている。典型的な場合、当該スプールアセンブリは、所定の長さのリーダラインをコイル状又は制御可能なリリースを行える構造で収容するように構成及び配置される。当該スプールアセンブリは、当該リーダラインが繰り返し展開動作するために前記ルアの空洞部内に再巻取り又は再配置されることを可能にする。
【0028】
図5を参照すると、スプールアセンブリ48の1例の斜視図が示されている。スプールアセンブリ48は第1の端部50と第2の端部52を有している。スプールアセンブリ48は2つの支持アーム54と56を含む。支持アーム54の第1の端部58は、支持アーム56の第1の端部60に接続されている。支持アーム54の第2の端部62は、支持アーム56の第2の端部64に接続されている。支持アーム54の第1の端部58と支持アーム56の第1の端部60との接続部から伸びているのがアーム66である。アーム66の端部にはアイレット68が設けられている。支持アーム54の第2の端部62と支持アーム56の第2の端部64との接続部から伸びているのがアーム70である。アーム70の端部には開口部72が設けられている。開口部72は、アーム70の空洞部内に挿入された際にフックがぴったり合うような大きさ及び形状であり、これにより、容易な又は制御されたリリースを可能にしつつフックが回転することを防いでいる。支持アーム54は上面73と底面74を含む。支持アーム56は上面76と底面78を含む。
【0029】
支持アーム54に係合されているのは、典型的な場合第1の円形部材80、第2の円形部材82、及び円筒部材(以下ドラムという)84を含むスプール81である。第1の円形部材80及び第2の円形部材82に取付けられているのは軸部(以下ピボットという)アセンブリであり、本明細書の図4にそれぞれスピンドル86及び88として示されている。スピンドル86及び88は、ドラム84が長手軸89を中心に回転するように、支持アーム54及び56に取付けられている(図6A参照)。前記ピボットアセンブリは付属品として示されており、当該ピボットアセンブリは、軸を中心に回転運動するような他の要素・部材を含んでいてもよい。例えば、当該ピボットアセンブリは、前記第1及び第2円形部材の開口部内にベアリング又はブッシングと共に固定された心棒のような縦材(すなわち棒材)であってもよい。代替として、当該第1及び第2円形部材は、当該縦材が支持される接続部に用いられるベアリング又はブッシングと共に当該縦材に固定されてもよい。前記ピボットアセンブリは、ギア、ラチェット及びパウルシステム、又は同様のものを使用するような、回転運動を発生させるさらなる機械的手段を含んでいてもよい。
【0030】
図5、図6A、及び図6Bを参照すると、スピンドル86の上面90及び/又はスピンドル88の上面92は、展開後前記リーダルアを再配置できるように構成及び配置されている。例えば、スピンドル86の上面90はくぼんだ空洞部93を露出する開口部91を含み得る。当該くぼんだ空洞部はツール94を受け入れるように構成及び配置されている。ツール94の端部96はくぼんだ空洞部93と共役的な形状であるか、又はツール94の端部96は、当該ツールの挿入部がくぼんだ空洞部93にしっかり固定されるように、くぼんだ空洞部93の補完的かつ幾何学的形状すなわちフィリップススクリューヘッドによる十字形状若しくは多角形形状若しくは他の適切な形状を有する。ドラム84を回転させるために、ユーザは当該ツールを挿入して、単にツール94のハンドル98を時計回りに回転させるだけで当該ドラムを時計回りに回転させ、又は当該ハンドルを反時計回りに回転させて当該ドラムを反時計回りに回転させる。代替として、上面90は単にスロット領域100(図7参照)を含んでいてもよく、当該スロット領域は一般のマイナスドライバ又は米国硬貨の形状に一致する。
【0031】
図4を参照すると、ドラム84に巻かれているのはリーダライン34である。リーダライン34の第1の端部33は、結び具(すなわちノット)、差し込み具(すなわちスロット)、引っ掛け具(すなわちフック)、締め具(すなわちファスナ)、ステープル又はこれらの適切な組合せを含む当業者には周知の様々な手段を用いて、ドラム84に取付けられている。図4及び図5に示されているように、リーダライン34の第2の端部35すなわちドラム84に取付けられていない端部は、開口部102を通り、例えばインプルーブドクリンチノット、パロマノット、スネルノット、圧着スリーブなどを用いて、フック22のアイレット24に取付けられている。非展開位置において、アイレット24及びフック22のシャンク26はアーム70の内部空洞部104に収容されている。湾曲部分28及びフック22のかえし32付き針先部分30は、開口部72を介して外部に露出している。
【0032】
チャンバ付き釣り用ルア10が着水するに先立って、釣り竿、ダウンリガ、アウトリガなど(図示せず)に接続するライン又はワイヤ106(図8参照)は、例えばユニノット、ラパラノット、又はトライレーンノットなどの当業者に公知な適切な手段を用いて、小穴68に取付けられている。一旦着水して魚が食付くと、チャンバ付き釣り用ルア10のフック22が展開される。当該展開動作により、リーダライン34はドラム84から引き出され、当該リーダライン及びチャンバ付き釣り用ルア10内に収容されていた当該フックの部分が外部へ露出する。当該引き出し動作は、魚がチャンバ付き釣り用ルア10に食付くか、又は当該フックが他の物体に引っ掛かることにより生じる。どちらの場合によっても、チャンバ付き釣り用ルア10を再利用するためにリーダライン34は非展開位置に戻されなければならない。リーダライン34をドラム84に巻き戻すために、ユーザはツール94(図6B参照)をスピンドル86に設けられたくぼんだ空洞部93に挿入し、時計回りに回転させることができる。ユーザは、全部又は一部のリーダライン34をドラム84から引き出す必要がある場合は、ツール94を使用して反時計回りにドラム84を回転させることもできる。
【0033】
図9−図10はチャンバ付き釣り用ルア10の代替的実施例を示している。図9はトレブルスタイルのフック222を有するチャンバ付き釣り用ルア10の実施例の側面図であり、プラグスタイルの釣り用ルア210として示されている。当該プラグスタイルの釣り用ルアは、前部214、後部216、上部218、及び底部220を有する本体212を含む。本体212は、バルサ、ハードウッド、又は松(すなわちパイン)のような釣り用プラグ用に従来から使用されている木材から手彫されてもよい。しかし、好ましい実施例において、本体212は中空プラスチック、成型プラスチック、又は硬質プラスチックから作られる。本体212は、模様、色彩、又は形状を含み、当該形状は小魚、ネズミ、ザリガニ、蛙、若しくは魚が捕食する他の動物に似せたものであり得る。プラグスタイルの釣り用ルア210に取付けられているのはトレブルスタイルのフック222であってもよい。図9に示されているように、当該フックは、リーダライン234がほとんど露出していないか又は全く露出していない「非展開」位置において配置されている。図10は展開位置におけるトレブルフック222を備えたプラグスタイルの釣り用ルア210を示している。当該展開位置において、フック222は本体212から所定の距離だけ離れて配置されている。当該位置は、典型的な場合、魚が食付いて前記ルアに接触し、当該フックに引っ掛かることによって生じる。図示されているように、当該フックは、アイレット224、シャンク226、複数の湾曲部分228、及びかえし232付き又はかえし無しの複数の針先部分230を有する標準的なトレブルフックである。しかし、チャンバ付き釣り用ルア210に接続されている当該トレブルフックは、当業者に公知である他のフックであってもよい。フック222は保護皮膜で被覆されてもよく、これにより、錆び、腐食、又は他の風化作用などの悪影響を及ぼす環境から保護することによって当該フックの耐用年数を延長できる。チャンバ付き釣り用ルア210の本体212にフック222を結合させるのはリーダライン234である。
【0034】
図11及び図12を参照すると、プラグスタイルのチャンバ付き釣り用ルア210の内部要素を示す長手方向の断面図が示されている。本体212の内部に設けられているのは、本明細書には前記したスプールアセンブリとして示されている再巻取り可能なリーダアセンブリを保持するように構成及び配置された再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ236である。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ236は、中間部242に接続された第1の端部238及び第2の端部240を含み得る。第2のチャンバ244は、水中を前記ルアが動き回るように当該ルアに飛び込み(すなわち着水)、遊泳、浮遊、又は潜水動作をさせるブレード又はスプーンなどの重量物246を保持するように設けられてもよい。図12に示されているように、チャンバ付き釣り用ルア210はスプールアセンブリ248として示されている再巻取り可能なリーダアセンブリを含んでいてもよく、当該リーダアセンブリは本体212内に収容され、再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ236内に設けられている。スプールアセンブリ248は第1の端部250及び第2の端部242を有する。スプールアセンブリ248は2つの支持アーム254及び256を含む。支持アーム254の第1の端部258は、支持アーム256の第1の端部260に接続されている。支持アーム254の第2の端部262は、支持アーム256の第2の端部264に接続されている。支持アーム254の第1の端部258と支持アーム256の第1の端部260との接続部から伸びているのがアーム266である。アーム266の端部にはアイレット268が設けられており、当該アイレットは本体212の内部から外部へ伸びており釣り竿などへのライン又はワイヤ部206に取付けられてもよい。支持アーム254の第2の端部262と支持アーム256の第2の端部264との接続部から伸びているのがアーム270である。アーム270は内部空洞部272を含み、当該内部空洞部はリーダラインが開口部277及び279を通過できるように構成及び配置されている。支持アーム254は上面273と底面274を含む。支持アーム256は上面276と底面278を含む。
【0035】
支持アーム254に係合されているのは、第1の円形部材280である。支持アーム256に係合されているのは、第2の円形部材282である。第1の円形部材280を第2の円形部材282に接続しているのはドラム284である。第1の円形部材280及び第2の円形部材282に取付けられているのはピボットアセンブリであり、本明細書にはそれぞれスピンドル286及び288として示されている。スピンドル286及び288は、ドラム284が長手軸を中心に回転するように、支持アーム54及び56に取付けられている(図示せず)。前記ピボットアセンブリは付属品として示されており、当該ピボットアセンブリは、軸を中心に回転運動するような他の要素・部材を含んでいてもよい。例えば、当該ピボットアセンブリは、前記第1及び第2円形部材の開口部内にベアリング又はブッシングと共に固定された心棒のような縦材であってもよい。代替として、当該第1及び第2円形部材は、当該縦材が支持される接続部に用いられるベアリング又はブッシングと共に当該縦材に固定されてもよい。前記ピボットアセンブリは、ギア、ラチェット及びパウルシステム、又は同様のものを使用するような、回転運動を発生させるさらなる機械的手段を含んでいてもよい。
【0036】
スピンドル286の上面290及び/又はスピンドル288の上面292は、展開後前記リーダルアを再配置できるように構成及び配置されている。例えば、スピンドル286の上面290は前記したくぼんだ空洞部を露出する開口部を含み得る。当該くぼんだ空洞部は図6A及び図6Bに示されているように、ツール94を受け入れるように構成及び配置されている。
【0037】
図13Aを参照すると、本体212の表面を経て伸びるスピンドル286の上面290を示すチャンバ付き釣り用ルア210の1の実施例の上面図が示されている。スピンドル286の上面290は、リーダライン234をドラム284に巻き戻すのに使用され得るスロット291を含む。上面290は一般のマイナスドライバ又は米国硬貨の形状に一致するように構成及び配置されたスロットを有するように示されているが、フィリップススクリューヘッドによる十字形状又は多角形形状又は他の適切な形状のような他の形状が使用されてもよい。この構成において、リーダライン234はドラム284にしっかりと巻き付けられ、前記非展開位置となる。図12に戻って参照すると、リーダライン234の第1の端部233は、結び具、差し込み具、引っ掛け具、締め具、ステープル又はこれらの適切な組合せを含む当業者には周知の様々な手段を用いて、ドラム284に取付けられている。リーダライン234の第2の端部235は開口部277を通ってアーム270の内部空洞部272へ入り、開口部279を通って内部空洞部272へ出る。リーダライン234の当該第2の端部は圧着リング293に終結されている。圧着リング293に接続されているアイレット295はフック222のアイレット224に取付けられている。非展開位置において、フック222のアイレット224と軸部分226はリーダアセンブリアセンブリ用チャンバ236の内部に設けられていてもよい。しかし、好ましい実施例において、フック222のアイレット224、フック222の軸部分226、湾曲部分228、及びフック222のかえし232付き又はかえし232無し針先部分230は外部に露出しており、かつチャンバ236内に収容されている部分と開口部294(図13Bも参照)を介して外部に露出されている部分とを含むプラグ293の小穴部295に接続されている。圧着リング293は開口部294及び/又はチャンバ236の内部にぴったり合うように構成及び配置されている。リーダライン234をドラム284に巻き戻すために、ユーザは、前記したように単にツール94を挿入して当該ツールを時計回り又は反時計回りに回転させるだけでよい。一旦リーダライン234がドラム284に巻かれると、まだ取付けられてない場合ユーザは釣り竿に接続される釣り用ワイヤをアイレット268に取り付け、チャンバ付き釣り用ルア210を水中へ戻す。
【0038】
図14−図15はチャンバ付き釣り用ルア210の代替的実施例を示している。図14を参照すると、スプールアセンブリ248は底部220が再巻取り機構を含むように配置されている。この構成において、ピボット288の上面292は前記したようなスロット又はくぼんだ空洞部(図12参照)を含み、当該スロットまたは空洞部はリーダラインをドラム284に巻き戻すのに使用され得る。図14に示された実施例は第2のチャンバ244又は重量物246を含まない。第2のチャンバ244又は重量物246を排除することによって、チャンバ付き釣り用ルア210は水面上又は浅い水面において動作するトップウォータスタイルのルアとして動作する。さらに、スプールアセンブリ248のスポーツアーム254及び支持アーム256は典型的な場合平行に設けられ互いに直接接続されない。当該アームの端部の各々は装置の本体部分に接続されている。図15はチャンバ付き釣り用ルア210を潜水スタイルのルアとして示している。上記の特徴に加え、チャンバ付き釣り用ルア210は1つ以上の潜水リップ部296を含むように構成及び配置され得る。潜水リップ部296は、釣り人の要求に応じて前記ルアへ様々な深さへの潜水又は遊泳動作をさせることができるように構成又は配置されている。スプールアセンブリ248は、前記したようなアーム254と256とを直接接続する部分及び典型的な場合互いに平行なアームの部分を含む構成及び配置と同様に構成され得る。
【0039】
図16はトローリングルアの形状におけるチャンバ付き釣り用ルア210の代替的実施例を示している。チャンバ付き釣り用ルア210は前記した実施例の全ての特徴又は当該特徴の組合せを含む。本体212は丸みを帯びた部分212aと典型的な場合長方形の部分212bを含む。長方形の部分212bに取付けられているのはシリコン製スカート298である(図17参照)。この実施例において、本体部分は高い密度を有する金属から形成され得る。当該金属は、通常使用において当該金属が腐食及び劣化しないような1つ以上の公知の材料に被覆されていてもよい。
【0040】
図18−図22Bはスプールアセンブリを有しないチャンバ付き釣り用ルア310の代替的実施例を示している。図18を参照すると、チャンバ付き釣り用ルア310は前部314、後部316、上部318、及び底部320を有する本体312を含む。チャンバ付き釣り用ルア310に取付けられているのはフック322である。フック322の釣り針用アイレット324及びシャンク326は、本体312の後部316に設けられるか又は面している空洞部328に収容されている。湾曲部330及びかえし334付き針先部分332は空洞部328の開口部336を介して外部に露出している。本体312の内部は1つ以上のチャンバ340及び342を含む。チャンバ340の一端にはリーダライン346を取付けるためのリーダルア用アイレット344が設けられている。チャンバ340の他端には開口部347が設けられている。開口部347は内部チャンバ340を経てリーダライン346を通過させ、当該リーダラインの一部を外部へ露出させる。当該リーダラインの反対の端部はフック322のフックアイレット324に接続されており、当該アイレットは本体312の後部316に設けられるか又は面している空洞部328に収容されている。図19は展開位置におけるチャンバ付き釣り用ルア310を示しており、当該展開位置においてフック322は空洞部328からリリースされて本体312から所定の距離だけ離れて位置している。本体312の外部表面に設けられているのはメインライン350を取り付けるための外部アイレット348である。釣り糸メインライン350は釣り用リール(図示せず)に接続されている。チャンバ342には重量物352が収容されていてもよい。
【0041】
チャンバ付き釣り用ルア310は、水中の環境、魚の種類、又は他の釣りの要件に応じて様々な形状及び大きさに構成され得る。例えば、図20A(すなわち非展開状態)及び図20B(すなわち展開状態)はジグの形態をとったチャンバ付き釣り用ルア310を示している。本体312は典型的な場合丸みを帯びたジグヘッド部分312a及び1つ以上のとげ部分354を備えた典型的な場合長方形のえり(以下カラーという)部分312bを含む。さらに、リーダライン346の一部がジグヘッド312aに成形される。図21A−図21Cは、ソフトプラスチック製のシュリンプテイルのアタッチメント356を有するチャンバ付き釣り用ルア310の代替的実施例を示している。図22A(すなわち非展開状態)及び図22B(すなわち展開状態)は、前記ジグヘッドが前記カラーに結ばれた又は取付けられたヘア358を含む釣り用ルア310を示している。
【0042】
図23−図29を参照すると、本発明による釣り用ルア310の再巻取り可能なリーダアセンブリ400の代替的実施例が示されている。前記した実施例48と同様に、再巻取り可能なリーダアセンブリ400はリリース自在なフックを備えるために当該釣り用ルアの本体内に配置可能である。再巻取り可能なリーダアセンブリ400は第1の端部402と第2の端部404を有し、支持アーム406及び408を含む。支持アーム406及び408は典型的な場合平行に設けられる。支持アーム406及び408に結合、接続、又は一体的に成形されているのは側壁部410及び412である。側壁部410及び412は典型的な場合平行に設けられ、当該支持アームに垂直に接続されて囲まれたエリア414(図27参照)を形成する。囲まれたエリア414は回転部416を含むような大きさ及び形状である。図28Aを参照すると、回転部416(本明細書にはスプール状のアセンブリとして示されている)は第1の円形部材418及び第2の円形部材420を含む。第1の円形部材418と第2の円形部材420とは円筒形のドラム本体422によって分かれている。円筒形のドラム本体422は開口内部(すなわちオープンルーメン)424(図28B参照)を含み、開口内部424は当該ドラム本体を貫通しており、回転部426(図28C参照)を受け入れるように構成及び配置される。回転部426は円筒形の本体422の開口内部424に合うような大きさ又は形状の円筒系の本体428を含む。上部及び/又は底部は円筒形の本体428に取付けられ得る頭部(以下キャップ部という)430を含んでいてもよい。代替として、キャップ部430は円筒形の本体428に一体的に成形されてもよい。どちらの場合においても、当該キャップ部は回転ツールの収容エリア432を含む。回転ツールの収容エリア432は円筒形のドラム本体422を回転させるツール94のようなツールを収容するように構成及び配置される。例えば、回転ツールの収容エリア432はツール94の共役的な形状であるか、又は、回転ツールの収容エリア432は、当該ツールの挿入部がしっかり固定されるように、ツール94の形状の補完的かつ幾何学的形状すなわちフィリップススクリューヘッドによる十字形状又は六角ボルトヘッド形状若しくは四角ボルトヘッド形状を有する。円筒形のドラム本体422の回転は前記したのと同様の態様にて行う。回転させる際は、回転部426はユーザに当該ドラムを時計回り/反時計回りに回転させる機能を与え、これによって取付けられたリーダライン(図示せず)を巻き出し又は巻き戻しすることができる。円形部材418と420の両方は回転部426を収容及び保持するような大きさ及び形状の開口部434を含む。さらに、円形部材418と420の各々は1つ以上のくぼんだ又はへこんだ(以下ディンプルという)領域436を含んでいてもよい。当該へこんだ領域を使用して所望の位置にスプール部を固定することによって格納及び/又は搬送を行ってもよい。代替として、当該ディンプルをばね荷重がかけられたピン又はボールと協働させて管理された抵抗力を付与することによって当該スプールからリーダを引き出してもよい。
【0043】
再巻取り可能なリーダルアアセンブリ400を組み立てるために、回転部416は、第1の円形部材418が支持アーム406に位置合わせ及び接触し、かつ第2の円形部材420が支持アーム408に位置合わせ及び接触するような、前記囲まれたエリア414内に設けられる。第1及び第2の円形部材の開口部434は、支持アーム406の開口部440と、支持アーム408の開口部442とにそれぞれ位置合わせされる。一旦適切な位置合わせがされると、回転部426は当該開口部に挿入されることができ、円筒形の本体422の開口内部424内に配置されることができる。図28Aに示されているように、キャップ部430は第1の円筒部分418の上部に置かれている。円筒形のドラム422はリーダライン(図示せず)を取付けるための開口部444(図24参照)を含んでいてもよい。当該リーダラインは当該ドラムに巻かれ、側壁部412に設けられたスロット446を介して出る。側壁部410に取付けられているのはアイレットフック部448である。再巻取り可能なリーダルアアセンブリ400は、本明細書に図示又は描写され及び記載されたチャンバ付き釣り用ルアのどの実施例にも挿入されることができる。例えば、図29は、図1に示されたリリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10の再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ内に設けられた、再巻取り可能なリーダルアアセンブリ400を示している。
【0044】
図30及び図31を参照すると、チャンバ付き釣り用ルア500の代替的実施例が示されている。図30においては、本発明のリリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア500の1の実施例の側面図が示されている。図31はドラッグ又はクラッチアセンブリ##を追加した同様の実施例を示しており、当該ドラッグ又はクラッチアセンブリは前記ルアから前記リーダをリリースする際のさらなる制御を可能にするように構成及び配置されている。チャンバ付き釣り用ルア500は、前部504、後部506、上部508、底部510を有する本体502を含む。本体502は釣り用ルアの製造に一般に使用される材料から作られてもよいが、好ましくはプラスチックのようなポリマ材から作られる。本体502は、模様、色彩、又は形状を含んでいてもよく、当該形状は小魚、ネズミ、ザリガニ、蛙、若しくは魚が捕食する他の動物及び物体に似せたものであり得る。チャンバ付き釣り用ルア500に取付けられているのはリリース自在なフック22である。図示されているように、当該フックは、リーダラインが全く露出していないかほとんど露出していない「非展開」位置に配置されている。これは釣り人が前記ルアを着水させる際の典型的な開始位置である。
【0045】
当該展開位置において、リーダ34は伸ばされ、フック22は本体502から所定の距離だけ離れて位置している。当該展開位置は、魚がルアに食付いてルアに接触する魚の食付きによって生じる。この状態において、魚は食べたくないものに食付いたことに気付き当該ルアを口から出すがフックは口に留まる。当該フックは好ましくは標準的な釣り針であり、アイレット24、シャンク26、湾曲部分28、及びかえし32付き又はかえし32無しの針先部分30を有している。フック22は保護皮膜で被覆されてもよく、これにより、錆び、腐食、又は他の風化作用などの悪影響を及ぼす環境から保護することによって当該フックの耐用年数を延長できる。フックをチャンバ付き釣り用ルア500の本体502につなぐのはリーダライン34であるが、当該釣り糸はフロロカーボン製リーダラインやモノフィラメント製リーダラインに限定されず、編み組まれた金属若しくはポリマ材又はこれらの適切な組合せによるリーダラインであってもよい。
【0046】
本体502の内部に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36である。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36は、中間部42によって接続された第1の端部38及び第2の端部40を含み得る。第2のチャンバ44は、ブレード又はスプーン(図示せず)などの重量物46を保持するように構成及び配置されている。代替として、重量物46は、水中を移動する際に前記ルアへ様々な振る舞い又は動作を与えるように前記本体内の適切な位置に成形されてもよい。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36内に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリであり、本明細書にはスプールアセンブリ48として示されている。典型的な場合、当該スプールアセンブリは、所定の長さのリーダライン34をコイル状又は制御可能なリリースを行える構造で収容するように構成及び配置される。当該スプールアセンブリは、当該リーダラインが繰り返し展開動作するために前記ルアの空洞部内に再巻取り又は再配置されることを可能にする。
【0047】
この実施例において、スプール81は、第1の円形フランジ部材80、第2の円形フランジ部材82、及びドラム84を含む。特定の好ましい実施例において、円形部材80と82の内の1つは十分に大きな直径を有するように形成されて前記本体の外側に形成された表面を介して少なくとも部分的に拡張し、これによってツール、キーなどを使用することなく手で当該円形部材を回転させることができる。第1の円形フランジ部材80及び第2の円形フランジ部材82に取付けられているのはピボットアセンブリであり、本明細書にはそれぞれスピンドル86及び88として示されている。スピンドル86及び88は、ドラム84にその長手軸89を中心にした回転運動をさせるような態様にて前記スプールアセンブリの一部として、結合又は一体成形される。開口部又はくぼみ部は、当該スピンドルと協働するために前記チャンバ内に設けられる。接続扉(以下アクセスドアという)530は、必要に応じて又は組立用に、前記スプールアセンブリに接続できるように設けられる。当該アクセスドアは、締結部材、接着部材、リビングヒンジ、又は格納時及び使用時において所定の位置に当該アクセスドアを保持する適切な手段によって、所定の位置に保持され得る。前記ピボットアセンブリは付属品として示されており、当該ピボットアセンブリは、軸を中心に回転運動するような他の要素・部材を含んでいてもよい。例えば、当該ピボットアセンブリは、前記第1及び第2円形部材の開口部内にベアリング又はブッシングと共に固定された心棒のような縦材であってもよい。代替として、当該第1及び第2円形部材は、当該縦材が支持される接続部に用いられるベアリング、ブッシング、マグネット等と共に当該縦材に固定されてもよい。前記ピボットアセンブリは、ギア、ラチェット及びパウルシステム、又は同様のものを使用するような、回転運動を発生させるさらなる機械的手段を含んでいてもよい。前記スピンドルは前記ドラムの端部から外側に伸びているように示されているが、開口部又は内側の穴部(以下インナーボアという)は当該ドラム内に設けられてもよく、当該スピンドルは本発明の範囲から離れることのないように当該ルアの本体に取付けられてもよい。本体502の後部506に設けられているのは開口部72である。開口部72は、本体502の空洞部内に挿入された際にフックがぴったり合うような大きさ及び形状であり、これにより、容易な又は制御されたリリースを可能にしつつフックが回転することを防いでいる。
【0048】
図31を参照すると、ドラッグ又はクラッチアセンブリ532を含む本発明の1の実施例が示されている。当該ドラッグ又はクラッチアセンブリは、典型的な場合、釣り人(すなわちオペレータ)が前記ルアから前記フック及び前記リーダを引く及び/又はリリースするスピードを制御できるように構成及び配置されている。好ましい実施例において、ドラッグアセンブリ532は少なくとも1つのクラッチディスクと共に設けられ、当該クラッチディスクは前記スプールアセンブリとプレッシャプレート536との間に設けられる。蝶ねじ538及び任意のばね540が当該スプールアセンブリへ圧力及び抵抗(すなわち摩擦)を発生させるために使用されてもよく、これにより、前記リーダ及び前記フックが前記ルアから伸長可能な範囲において必要な圧力及び/又はスピードを制御できるようになる。前記クラッチ及び前記プレッシャプレートは平らなディスク形状の部材として示されているが、本発明の範囲から離れなければ他の形状が使用されてもよい。また、コイルばねが示されているが、本発明の範囲から離れなければベルビルワッシャなどのような他のタイプのばね部材が使用されてもよい。
【0049】
本明細書に記載されている全ての特許及び刊行物(すなわち公開公報)は本発明の属する技術分野における当業者の水準・レベルを示している。全ての特許及び刊行物は参照することにより本明細書に組み込まれているものとする。
【0050】
本発明の特定の形態が示されているが、本発明は、本明細書に記載及び図示されている特定の形態又は構成に限定されるべきはない。本発明の範囲から離れることなく様々な変更・変形がなされることは当業者には明らかであり、本発明は、本明細書及び本明細書に含まれる図面に図示及び記載されているものに限定されると考慮されるべきではない。
【0051】
当業者であれば、本発明が前記目的を達成し、且つ上記した結果及び効果並びに内在する結果及び効果を得ることができることは容易に理解できるであろう。本明細書に記載された実施例、手法・方法、手順、及び手段・技術は、出願時点での好ましい実施例であり、例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものではない。当業者が想到し得るであろう変更物・変形物及び他の用途は、本発明の精神・範囲に含まれ、かつ特許請求の範囲に包含される。本発明は、特定の好ましい実施例に関連して記載されているが、特許請求の範囲に記載されている本発明はこのような特定の実施例に不当に限定されるべきではない。当業者に自明である本発明を実施するための形態の様々な変更・変形は、特許請求の範囲内のものである。
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、米国特許出願第61/416,158号(2010年11月22日出願、発明の名称「チャンバ付きリーダルア」)の一部継続出願であり、当該出願の内容はその全体を参照することにより本明細書に組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本発明は釣り具に関し、特に、伸長自在な釣り糸(以下リーダという)用のコンパクトな収容場所を提供する内部スプールを有するチャンバを備えた(すなわちチャンバ付き)釣り用ルアに関する。釣り針(以下フックという)は当該リーダの先端に設けられ、かつ当該フック及びリーダのリリースをコントロールできるようなリリース自在な態様によって当該ルアに設けられている。
【背景技術】
【0003】
リリース自在なフックを有する釣り用ルアの広い概念は当該技術分野において周知である。例えば、米国特許第5,090,151号は、食付き(すなわちストライク)が起こるとフックと本体が分離する釣り用ルアを記載している。当該釣り用ルアは、ルア本体と、フックと、ワイヤ部と、を含む。当該本体は、当該本体内を貫通するスロットと、当該スロットに沿って設けられている肩部とを有している。前記フックは、通常は当該肩部をルア本体に収容する突出部を備えた細長い軸部分を含んでおり、これによって当該フックは当該ルア本体との係合状態を保持している。前記ワイヤ部は、当該ルア本体を貫通して伸び、一端はフック用の小穴部に取付けられ、他端は釣り用リールに取付けられる。当該フックは、当該ルア本体の外方に伸びる曲げ成形された湾曲部分と共に前記スロット内に収容される。前記ルア本体の肩部は当該フックの軸部分及び突出部と共にリリース自在なように収容されており、食付きの際には、当該本体とフックが分離して当該ルア本体は前記ワイヤ部を滑り上がる。
【0004】
米国特許第5,806,233号は、魚の食付きの際にルアの本体とフックとの間の相対的な空動き(すなわちロストモーション)を発生させる釣り用ルアを記載している。当該釣り用ルアは、ルア本体と、リムと、弾性バンドと、釣り糸(以下ラインという)と、フックと、からなる。当該ルア本体は、前端部と後端部を有する。一端に形成された穴部を有するリム部は、当該ルア本体の後端部に接続されている。当該リム部の穴部は、当該ルア本体の後端部から外方に伸びている。前記フックは、当該フックに形成された小穴を備えた軸部分を含む。当該フックは、一端には当該フックの小穴が締結され、他端には前記リムの穴部が締結されている所定の長さのラインを使用して、当該リム部に取付けられている。閉じ込め用弾性バンドは、当該フック、当該リム、及び当該ラインを並列に取り囲み、かつ前記ルア本体の後部から離れる方向の後方へリリース自在なように保持する。当該フックに魚が食付いた際は、当該フックと当該ラインは当該バンドから離脱し、当該フックは魚の進行方向の逆方向に進む。
【0005】
米国特許第6,105,303号は、ラインに十分な張力が働くまでフックが露出しない釣り用ルアを開示している。当該ルアは、ルア本体、ライン、及びフックを含む。当該本体は、当該本体を貫通する開口部と少なくとも1つの小穴(以下チャネルという)を有している。前記ラインは開口部を通って伸び、当該フックの軸部分に固定されている。当該フックはチャネルに収容され、開口部において当該ラインの進む方向を変えるので、当該チャネル内のラインは開口部において反対方向に進む。このような構成により、当該ラインに十分な張力が働いた際に当該フックは当該本体から離脱する。
【発明の概要】
【0006】
本発明は釣り具に関し、特に、伸長自在なリーダ用のコンパクトな収容場所を提供する内部スプールを有するすなわちチャンバ付き釣り用ルアに関する。当該釣り用ルアは、前部、後部、上側部、底側部、及び内部チャンバを有する本体部を含む。当該本体部の内部チャンバ内には、延長されたリーダアセンブリのためのストレージを提供するように構成及び配置されているスプールが設けられている。フックは当該リーダアセンブリの先端部に取付けられ、非展開状態にて当該ルアの後端部にリリース自在なように収容されている。魚が食付きフックに引っかかった際には、当該フックは当該ルアから離脱し、管理された態様にて当該釣り用ルアの本体部から当該リーダの先端部及び当該フックを所定の距離だけ延伸させる。スプールアセンブリは、ユーザが当該フックに取り付けられている当該釣り糸(以下リーダラインという)を装置の内部チャンバへ格納でき、次の食付きのために当該フックが当該ルア本体に再配置されるように構成及び配置される。当該スプールアセンブリは一般的な小型のスプールであり、内部空洞部内に設けられ、当該スプールアセンブリの先端部にはベアリングが取付けられている。当該スプールの一部は当該ルアの外方へ伸びていてもよく、これにより、手作業又は道具によってリールを回転させることができるようになる。代替として、キー、ツール、又は同様のものが、開口部を用いて挿入され又はスプールのキー溝に係合されてもよく、これにより、前記リーダラインをルアに再び巻き入れることができるようになる。他の実施例において、前記リールは内部のコイルばねと共に設けられてもよく、これにより、当該リーダがスプールから外方に引き出された後に当該リーダを自動的に当該スプールへ巻き取ることができるようになる。当該スプールと当該ルアとの間に障害部材(以下ドラッグという)又はクラッチが含まれてもよく、当該ドラッグ又はクラッチは、当該リーダを当該スプールから外方へ引き出す所定の抵抗力を付与してもよい。当該ドラッグ機能は調節可能であってもよく、オペレータは当該リーダを当該スプールからリリースする方法又は手段の特性を変更することができてもよい。
【0007】
従って、本発明の目的は、リリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、当該フックの一部が内部チャンバに収容され、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、より自然な外観であり、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、低い視認性を維持し、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、軽量のリーダ及び/又は釣り糸(以下メインラインという)とのよりよいルアの動作を行い、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、非展開状態と展開状態とを有し、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、一旦リーダがリリース及び展開されると魚が容易に引っ掛かってしまうチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
本発明の他の目的は、魚がルアを口から振り落とせないようなリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、リーダラインが内部チャンバ内に巻きつけられ再巻取り可能なリーダアセンブリに取り付けられており、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、最低限の道具を用いて容易に非展開状態へ再巻取り可能であり、かつリリース自在なフックを有するチャンバ付き釣り用ルアを提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、リーダラインを格納するための内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、リーダラインをスプールに巻き取るための外部操作可能な機構を含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、リーダラインをスプールに巻き取るための内部操作可能な機構を含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0019】
本発明の他の目的は、スプールからリーダラインを引き出す所定の抵抗力を付与するクラッチアセンブリを含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0020】
本発明の他の目的は、スプールからリーダラインを引き出す所定の抵抗力を付与するコイルばねアセンブリを含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0021】
本発明の他の目的は、リーダラインを格納するためのコイルばねアセンブリを含んだ内部リールアセンブリを備えた釣り用ルアを提供することである。
【0022】
本発明の上記以外の目的及び効果は、以下の記載並びに説明及び例示のための本発明の特定の実施形態を示す添付図面から明らかとなる。本明細書に示されている図は本明細書の一部を構成し、本発明の例示的な実施例を含み、本発明の様々な目的及び特徴を示している。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は非展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの1の実施例の側面図である。
【図2】図2は展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの1の実施例の側面図である。
【図3】図3は本発明の釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバの断面図である。
【図4】図4は再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ内に設けられるように示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリの1の実施例の断面図である。
【図5】図5は釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリの斜視図である。
【図6A】図6Aは本発明の再巻取り可能なリーダアセンブリの断面図である。
【図6B】図6Bは回転操作するための工具を含む本発明の再巻取り可能なリーダアセンブリの断面図である。
【図7】図7は図2に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの上面図である。
【図8】図8はメインフィッシングラインに取付けられたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの側面図である。
【図9】図9は非展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図10】図10は展開状態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図11】図11は図10に示された本発明の釣り用ルアの断面図である。
【図12】図12は再巻取り可能なリーダルアアセンブリを備えた図9に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアを示す図である。
【図13A】図13Aは図10に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの上面図である。
【図13B】図13Bは図10に示されたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの後面図である。
【図14】図14はリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの底部に設けられた再巻取り可能なリーダルアアセンブリを示す図である。
【図15】図15は潜水スタイルのルアの形態におけるリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアを示す図である。
【図16】図16はトローリングルアの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアを示す図である。
【図17】図17はスカートを備えたトローリングルアの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアを示す図である。
【図18】図18は再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず非展開状態において示されたリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図19】図19は再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず展開状態において示されたリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図20A】図20Aは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず非展開状態において示されたジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図20B】図20Bは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず展開状態において示されたジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図21A】図21Aはシュリンプテイルのアタッチメントを備えたリリース自在なフックを有する釣り用ルアの代替的実施例の断面図である。
【図21B】図21Bは非展開状態において示された図21Aのリリース自在なフックを有する釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図21C】図21Cは展開状態において示された図21Aのリリース自在なフックを有する釣り用ルアの代替的実施例の側面図である。
【図22A】図22Aは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず非展開状態において示された髪の毛状のアタッチメントを含むジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図22B】図22Bは再巻取り可能なリーダアセンブリを含まず展開状態において示された髪の毛状のアタッチメントを備えたジグの形態をとったリリース自在なフックを有する本発明の釣り用ルアの代替的実施例を示す図である。
【図23】図23は本発明による再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の上部斜視図である。
【図24】図24は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の底部斜視図である。
【図25】図25は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の側面図である。
【図26】図26は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの代替的実施例の上面図である。
【図27】図27は図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリの支持部の斜視図である。
【図28A】図28Aは図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの斜視図である。
【図28B】図28Bは回転部を含まない図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの斜視図である。
【図28C】図28Cは図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの回転部の斜視図である。
【図29】図29は図1のチャンバ付き釣り用ルアの再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ内に位置する図23に示された再巻取り可能なリーダアセンブリのスプールアセンブリの断面図である。
【図30】図30は本発明の代替的実施例の部分断面図を含む側面図である。
【図31】図31は本発明の代替的実施例の部分断面図を含む側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は様々な態様で実施することができるが、以下においては出願時点での好ましい(これに限定しないが)実施例が図示され、記載されている。この実施例は、本発明の例示的なものと考慮されるべきであり、かつ示された実施例に本発明を限定するものではない。
【0025】
図1−図31を参照すると、同様の参照番号が複数の図に亘って同様の要素を示しており、本発明のリリース自在なリーダ34及びフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10が示されている。図1を参照すると、スイムベイトスタイルのルアとして示されている本発明のリリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10の1の実施例の側面図が示されている。チャンバ付き釣り用ルア10は、前部14、後部16、上部18、底部20を有する本体12を含む。本体12は釣り用ルアの製造に一般に使用される材料から作られてもよいが、好ましくはプラスチックのようなポリマ材から作られる。本体12は、模様、色彩、又は形状を含んでいてもよく、当該形状は小魚、ネズミ、ザリガニ、蛙、若しくは魚が捕食する他の動物及び物体に似せたものであり得る。チャンバ付き釣り用ルア10に取付けられているのはリリース自在なフック22である。図示されているように、当該フックは、リーダラインが全く露出していないかほとんど露出していない「非展開」位置に配置されている。これは釣り人が前記ルアを着水させる際の典型的な開始位置である。
【0026】
図2を参照すると、リリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10の側面図が展開位置において示されている。当該展開位置において、リーダ34は伸ばされ、フック22は本体12から所定の距離だけ離れて位置している。当該展開位置は、魚がルアに食付いてルアに接触する魚の食付きによって生じる。この状態において、魚は食べたくないものに食付いたことに気付き当該ルアを口から出すがフックは口に留まる。当該フックは好ましくは標準的な釣り針であり、この標準的なフックは小穴部分(以下アイレットという)24、軸部分(以下シャンクという)26、湾曲部分28、及びかえし32付き又はかえし32無しの針先部分30を有している。フック22は保護皮膜で被覆されてもよく、これにより、錆び、腐食、又は他の風化作用などの悪影響を及ぼす環境から保護することによって当該フックの耐用年数を延長できる。フックをチャンバ付き釣り用ルア10の本体12に結合するのはリーダライン34であるが、当該リーダラインはフロロカーボン製リーダラインやモノフィラメント製リーダラインに限定されず、編み組まれた金属若しくはポリマ材又はこれらの適切な組合せによるリーダラインであってもよい。
【0027】
図3及び図4を参照すると、前記チャンバ付き釣り用ルアの内部要素を示す断面図が示されている。本体12の内部に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36である。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36は、中間部42によって接続された第1の端部38及び第2の端部40を含み得る。第2のチャンバ44は、潜水翼部(以下ブレードという)又はスプーン(図示せず)などの重量物(すなわち重り)46を保持するように構成及び配置されている。代替として、重量物46は、水中を移動する際に前記ルアへ様々な振る舞い又は動作を与えるように前記本体内の適切な位置に成形されてもよい。再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ36内に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリであり、本明細書にはスプールアセンブリ48として示されている。典型的な場合、当該スプールアセンブリは、所定の長さのリーダラインをコイル状又は制御可能なリリースを行える構造で収容するように構成及び配置される。当該スプールアセンブリは、当該リーダラインが繰り返し展開動作するために前記ルアの空洞部内に再巻取り又は再配置されることを可能にする。
【0028】
図5を参照すると、スプールアセンブリ48の1例の斜視図が示されている。スプールアセンブリ48は第1の端部50と第2の端部52を有している。スプールアセンブリ48は2つの支持アーム54と56を含む。支持アーム54の第1の端部58は、支持アーム56の第1の端部60に接続されている。支持アーム54の第2の端部62は、支持アーム56の第2の端部64に接続されている。支持アーム54の第1の端部58と支持アーム56の第1の端部60との接続部から伸びているのがアーム66である。アーム66の端部にはアイレット68が設けられている。支持アーム54の第2の端部62と支持アーム56の第2の端部64との接続部から伸びているのがアーム70である。アーム70の端部には開口部72が設けられている。開口部72は、アーム70の空洞部内に挿入された際にフックがぴったり合うような大きさ及び形状であり、これにより、容易な又は制御されたリリースを可能にしつつフックが回転することを防いでいる。支持アーム54は上面73と底面74を含む。支持アーム56は上面76と底面78を含む。
【0029】
支持アーム54に係合されているのは、典型的な場合第1の円形部材80、第2の円形部材82、及び円筒部材(以下ドラムという)84を含むスプール81である。第1の円形部材80及び第2の円形部材82に取付けられているのは軸部(以下ピボットという)アセンブリであり、本明細書の図4にそれぞれスピンドル86及び88として示されている。スピンドル86及び88は、ドラム84が長手軸89を中心に回転するように、支持アーム54及び56に取付けられている(図6A参照)。前記ピボットアセンブリは付属品として示されており、当該ピボットアセンブリは、軸を中心に回転運動するような他の要素・部材を含んでいてもよい。例えば、当該ピボットアセンブリは、前記第1及び第2円形部材の開口部内にベアリング又はブッシングと共に固定された心棒のような縦材(すなわち棒材)であってもよい。代替として、当該第1及び第2円形部材は、当該縦材が支持される接続部に用いられるベアリング又はブッシングと共に当該縦材に固定されてもよい。前記ピボットアセンブリは、ギア、ラチェット及びパウルシステム、又は同様のものを使用するような、回転運動を発生させるさらなる機械的手段を含んでいてもよい。
【0030】
図5、図6A、及び図6Bを参照すると、スピンドル86の上面90及び/又はスピンドル88の上面92は、展開後前記リーダルアを再配置できるように構成及び配置されている。例えば、スピンドル86の上面90はくぼんだ空洞部93を露出する開口部91を含み得る。当該くぼんだ空洞部はツール94を受け入れるように構成及び配置されている。ツール94の端部96はくぼんだ空洞部93と共役的な形状であるか、又はツール94の端部96は、当該ツールの挿入部がくぼんだ空洞部93にしっかり固定されるように、くぼんだ空洞部93の補完的かつ幾何学的形状すなわちフィリップススクリューヘッドによる十字形状若しくは多角形形状若しくは他の適切な形状を有する。ドラム84を回転させるために、ユーザは当該ツールを挿入して、単にツール94のハンドル98を時計回りに回転させるだけで当該ドラムを時計回りに回転させ、又は当該ハンドルを反時計回りに回転させて当該ドラムを反時計回りに回転させる。代替として、上面90は単にスロット領域100(図7参照)を含んでいてもよく、当該スロット領域は一般のマイナスドライバ又は米国硬貨の形状に一致する。
【0031】
図4を参照すると、ドラム84に巻かれているのはリーダライン34である。リーダライン34の第1の端部33は、結び具(すなわちノット)、差し込み具(すなわちスロット)、引っ掛け具(すなわちフック)、締め具(すなわちファスナ)、ステープル又はこれらの適切な組合せを含む当業者には周知の様々な手段を用いて、ドラム84に取付けられている。図4及び図5に示されているように、リーダライン34の第2の端部35すなわちドラム84に取付けられていない端部は、開口部102を通り、例えばインプルーブドクリンチノット、パロマノット、スネルノット、圧着スリーブなどを用いて、フック22のアイレット24に取付けられている。非展開位置において、アイレット24及びフック22のシャンク26はアーム70の内部空洞部104に収容されている。湾曲部分28及びフック22のかえし32付き針先部分30は、開口部72を介して外部に露出している。
【0032】
チャンバ付き釣り用ルア10が着水するに先立って、釣り竿、ダウンリガ、アウトリガなど(図示せず)に接続するライン又はワイヤ106(図8参照)は、例えばユニノット、ラパラノット、又はトライレーンノットなどの当業者に公知な適切な手段を用いて、小穴68に取付けられている。一旦着水して魚が食付くと、チャンバ付き釣り用ルア10のフック22が展開される。当該展開動作により、リーダライン34はドラム84から引き出され、当該リーダライン及びチャンバ付き釣り用ルア10内に収容されていた当該フックの部分が外部へ露出する。当該引き出し動作は、魚がチャンバ付き釣り用ルア10に食付くか、又は当該フックが他の物体に引っ掛かることにより生じる。どちらの場合によっても、チャンバ付き釣り用ルア10を再利用するためにリーダライン34は非展開位置に戻されなければならない。リーダライン34をドラム84に巻き戻すために、ユーザはツール94(図6B参照)をスピンドル86に設けられたくぼんだ空洞部93に挿入し、時計回りに回転させることができる。ユーザは、全部又は一部のリーダライン34をドラム84から引き出す必要がある場合は、ツール94を使用して反時計回りにドラム84を回転させることもできる。
【0033】
図9−図10はチャンバ付き釣り用ルア10の代替的実施例を示している。図9はトレブルスタイルのフック222を有するチャンバ付き釣り用ルア10の実施例の側面図であり、プラグスタイルの釣り用ルア210として示されている。当該プラグスタイルの釣り用ルアは、前部214、後部216、上部218、及び底部220を有する本体212を含む。本体212は、バルサ、ハードウッド、又は松(すなわちパイン)のような釣り用プラグ用に従来から使用されている木材から手彫されてもよい。しかし、好ましい実施例において、本体212は中空プラスチック、成型プラスチック、又は硬質プラスチックから作られる。本体212は、模様、色彩、又は形状を含み、当該形状は小魚、ネズミ、ザリガニ、蛙、若しくは魚が捕食する他の動物に似せたものであり得る。プラグスタイルの釣り用ルア210に取付けられているのはトレブルスタイルのフック222であってもよい。図9に示されているように、当該フックは、リーダライン234がほとんど露出していないか又は全く露出していない「非展開」位置において配置されている。図10は展開位置におけるトレブルフック222を備えたプラグスタイルの釣り用ルア210を示している。当該展開位置において、フック222は本体212から所定の距離だけ離れて配置されている。当該位置は、典型的な場合、魚が食付いて前記ルアに接触し、当該フックに引っ掛かることによって生じる。図示されているように、当該フックは、アイレット224、シャンク226、複数の湾曲部分228、及びかえし232付き又はかえし無しの複数の針先部分230を有する標準的なトレブルフックである。しかし、チャンバ付き釣り用ルア210に接続されている当該トレブルフックは、当業者に公知である他のフックであってもよい。フック222は保護皮膜で被覆されてもよく、これにより、錆び、腐食、又は他の風化作用などの悪影響を及ぼす環境から保護することによって当該フックの耐用年数を延長できる。チャンバ付き釣り用ルア210の本体212にフック222を結合させるのはリーダライン234である。
【0034】
図11及び図12を参照すると、プラグスタイルのチャンバ付き釣り用ルア210の内部要素を示す長手方向の断面図が示されている。本体212の内部に設けられているのは、本明細書には前記したスプールアセンブリとして示されている再巻取り可能なリーダアセンブリを保持するように構成及び配置された再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ236である。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ236は、中間部242に接続された第1の端部238及び第2の端部240を含み得る。第2のチャンバ244は、水中を前記ルアが動き回るように当該ルアに飛び込み(すなわち着水)、遊泳、浮遊、又は潜水動作をさせるブレード又はスプーンなどの重量物246を保持するように設けられてもよい。図12に示されているように、チャンバ付き釣り用ルア210はスプールアセンブリ248として示されている再巻取り可能なリーダアセンブリを含んでいてもよく、当該リーダアセンブリは本体212内に収容され、再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ236内に設けられている。スプールアセンブリ248は第1の端部250及び第2の端部242を有する。スプールアセンブリ248は2つの支持アーム254及び256を含む。支持アーム254の第1の端部258は、支持アーム256の第1の端部260に接続されている。支持アーム254の第2の端部262は、支持アーム256の第2の端部264に接続されている。支持アーム254の第1の端部258と支持アーム256の第1の端部260との接続部から伸びているのがアーム266である。アーム266の端部にはアイレット268が設けられており、当該アイレットは本体212の内部から外部へ伸びており釣り竿などへのライン又はワイヤ部206に取付けられてもよい。支持アーム254の第2の端部262と支持アーム256の第2の端部264との接続部から伸びているのがアーム270である。アーム270は内部空洞部272を含み、当該内部空洞部はリーダラインが開口部277及び279を通過できるように構成及び配置されている。支持アーム254は上面273と底面274を含む。支持アーム256は上面276と底面278を含む。
【0035】
支持アーム254に係合されているのは、第1の円形部材280である。支持アーム256に係合されているのは、第2の円形部材282である。第1の円形部材280を第2の円形部材282に接続しているのはドラム284である。第1の円形部材280及び第2の円形部材282に取付けられているのはピボットアセンブリであり、本明細書にはそれぞれスピンドル286及び288として示されている。スピンドル286及び288は、ドラム284が長手軸を中心に回転するように、支持アーム54及び56に取付けられている(図示せず)。前記ピボットアセンブリは付属品として示されており、当該ピボットアセンブリは、軸を中心に回転運動するような他の要素・部材を含んでいてもよい。例えば、当該ピボットアセンブリは、前記第1及び第2円形部材の開口部内にベアリング又はブッシングと共に固定された心棒のような縦材であってもよい。代替として、当該第1及び第2円形部材は、当該縦材が支持される接続部に用いられるベアリング又はブッシングと共に当該縦材に固定されてもよい。前記ピボットアセンブリは、ギア、ラチェット及びパウルシステム、又は同様のものを使用するような、回転運動を発生させるさらなる機械的手段を含んでいてもよい。
【0036】
スピンドル286の上面290及び/又はスピンドル288の上面292は、展開後前記リーダルアを再配置できるように構成及び配置されている。例えば、スピンドル286の上面290は前記したくぼんだ空洞部を露出する開口部を含み得る。当該くぼんだ空洞部は図6A及び図6Bに示されているように、ツール94を受け入れるように構成及び配置されている。
【0037】
図13Aを参照すると、本体212の表面を経て伸びるスピンドル286の上面290を示すチャンバ付き釣り用ルア210の1の実施例の上面図が示されている。スピンドル286の上面290は、リーダライン234をドラム284に巻き戻すのに使用され得るスロット291を含む。上面290は一般のマイナスドライバ又は米国硬貨の形状に一致するように構成及び配置されたスロットを有するように示されているが、フィリップススクリューヘッドによる十字形状又は多角形形状又は他の適切な形状のような他の形状が使用されてもよい。この構成において、リーダライン234はドラム284にしっかりと巻き付けられ、前記非展開位置となる。図12に戻って参照すると、リーダライン234の第1の端部233は、結び具、差し込み具、引っ掛け具、締め具、ステープル又はこれらの適切な組合せを含む当業者には周知の様々な手段を用いて、ドラム284に取付けられている。リーダライン234の第2の端部235は開口部277を通ってアーム270の内部空洞部272へ入り、開口部279を通って内部空洞部272へ出る。リーダライン234の当該第2の端部は圧着リング293に終結されている。圧着リング293に接続されているアイレット295はフック222のアイレット224に取付けられている。非展開位置において、フック222のアイレット224と軸部分226はリーダアセンブリアセンブリ用チャンバ236の内部に設けられていてもよい。しかし、好ましい実施例において、フック222のアイレット224、フック222の軸部分226、湾曲部分228、及びフック222のかえし232付き又はかえし232無し針先部分230は外部に露出しており、かつチャンバ236内に収容されている部分と開口部294(図13Bも参照)を介して外部に露出されている部分とを含むプラグ293の小穴部295に接続されている。圧着リング293は開口部294及び/又はチャンバ236の内部にぴったり合うように構成及び配置されている。リーダライン234をドラム284に巻き戻すために、ユーザは、前記したように単にツール94を挿入して当該ツールを時計回り又は反時計回りに回転させるだけでよい。一旦リーダライン234がドラム284に巻かれると、まだ取付けられてない場合ユーザは釣り竿に接続される釣り用ワイヤをアイレット268に取り付け、チャンバ付き釣り用ルア210を水中へ戻す。
【0038】
図14−図15はチャンバ付き釣り用ルア210の代替的実施例を示している。図14を参照すると、スプールアセンブリ248は底部220が再巻取り機構を含むように配置されている。この構成において、ピボット288の上面292は前記したようなスロット又はくぼんだ空洞部(図12参照)を含み、当該スロットまたは空洞部はリーダラインをドラム284に巻き戻すのに使用され得る。図14に示された実施例は第2のチャンバ244又は重量物246を含まない。第2のチャンバ244又は重量物246を排除することによって、チャンバ付き釣り用ルア210は水面上又は浅い水面において動作するトップウォータスタイルのルアとして動作する。さらに、スプールアセンブリ248のスポーツアーム254及び支持アーム256は典型的な場合平行に設けられ互いに直接接続されない。当該アームの端部の各々は装置の本体部分に接続されている。図15はチャンバ付き釣り用ルア210を潜水スタイルのルアとして示している。上記の特徴に加え、チャンバ付き釣り用ルア210は1つ以上の潜水リップ部296を含むように構成及び配置され得る。潜水リップ部296は、釣り人の要求に応じて前記ルアへ様々な深さへの潜水又は遊泳動作をさせることができるように構成又は配置されている。スプールアセンブリ248は、前記したようなアーム254と256とを直接接続する部分及び典型的な場合互いに平行なアームの部分を含む構成及び配置と同様に構成され得る。
【0039】
図16はトローリングルアの形状におけるチャンバ付き釣り用ルア210の代替的実施例を示している。チャンバ付き釣り用ルア210は前記した実施例の全ての特徴又は当該特徴の組合せを含む。本体212は丸みを帯びた部分212aと典型的な場合長方形の部分212bを含む。長方形の部分212bに取付けられているのはシリコン製スカート298である(図17参照)。この実施例において、本体部分は高い密度を有する金属から形成され得る。当該金属は、通常使用において当該金属が腐食及び劣化しないような1つ以上の公知の材料に被覆されていてもよい。
【0040】
図18−図22Bはスプールアセンブリを有しないチャンバ付き釣り用ルア310の代替的実施例を示している。図18を参照すると、チャンバ付き釣り用ルア310は前部314、後部316、上部318、及び底部320を有する本体312を含む。チャンバ付き釣り用ルア310に取付けられているのはフック322である。フック322の釣り針用アイレット324及びシャンク326は、本体312の後部316に設けられるか又は面している空洞部328に収容されている。湾曲部330及びかえし334付き針先部分332は空洞部328の開口部336を介して外部に露出している。本体312の内部は1つ以上のチャンバ340及び342を含む。チャンバ340の一端にはリーダライン346を取付けるためのリーダルア用アイレット344が設けられている。チャンバ340の他端には開口部347が設けられている。開口部347は内部チャンバ340を経てリーダライン346を通過させ、当該リーダラインの一部を外部へ露出させる。当該リーダラインの反対の端部はフック322のフックアイレット324に接続されており、当該アイレットは本体312の後部316に設けられるか又は面している空洞部328に収容されている。図19は展開位置におけるチャンバ付き釣り用ルア310を示しており、当該展開位置においてフック322は空洞部328からリリースされて本体312から所定の距離だけ離れて位置している。本体312の外部表面に設けられているのはメインライン350を取り付けるための外部アイレット348である。釣り糸メインライン350は釣り用リール(図示せず)に接続されている。チャンバ342には重量物352が収容されていてもよい。
【0041】
チャンバ付き釣り用ルア310は、水中の環境、魚の種類、又は他の釣りの要件に応じて様々な形状及び大きさに構成され得る。例えば、図20A(すなわち非展開状態)及び図20B(すなわち展開状態)はジグの形態をとったチャンバ付き釣り用ルア310を示している。本体312は典型的な場合丸みを帯びたジグヘッド部分312a及び1つ以上のとげ部分354を備えた典型的な場合長方形のえり(以下カラーという)部分312bを含む。さらに、リーダライン346の一部がジグヘッド312aに成形される。図21A−図21Cは、ソフトプラスチック製のシュリンプテイルのアタッチメント356を有するチャンバ付き釣り用ルア310の代替的実施例を示している。図22A(すなわち非展開状態)及び図22B(すなわち展開状態)は、前記ジグヘッドが前記カラーに結ばれた又は取付けられたヘア358を含む釣り用ルア310を示している。
【0042】
図23−図29を参照すると、本発明による釣り用ルア310の再巻取り可能なリーダアセンブリ400の代替的実施例が示されている。前記した実施例48と同様に、再巻取り可能なリーダアセンブリ400はリリース自在なフックを備えるために当該釣り用ルアの本体内に配置可能である。再巻取り可能なリーダアセンブリ400は第1の端部402と第2の端部404を有し、支持アーム406及び408を含む。支持アーム406及び408は典型的な場合平行に設けられる。支持アーム406及び408に結合、接続、又は一体的に成形されているのは側壁部410及び412である。側壁部410及び412は典型的な場合平行に設けられ、当該支持アームに垂直に接続されて囲まれたエリア414(図27参照)を形成する。囲まれたエリア414は回転部416を含むような大きさ及び形状である。図28Aを参照すると、回転部416(本明細書にはスプール状のアセンブリとして示されている)は第1の円形部材418及び第2の円形部材420を含む。第1の円形部材418と第2の円形部材420とは円筒形のドラム本体422によって分かれている。円筒形のドラム本体422は開口内部(すなわちオープンルーメン)424(図28B参照)を含み、開口内部424は当該ドラム本体を貫通しており、回転部426(図28C参照)を受け入れるように構成及び配置される。回転部426は円筒形の本体422の開口内部424に合うような大きさ又は形状の円筒系の本体428を含む。上部及び/又は底部は円筒形の本体428に取付けられ得る頭部(以下キャップ部という)430を含んでいてもよい。代替として、キャップ部430は円筒形の本体428に一体的に成形されてもよい。どちらの場合においても、当該キャップ部は回転ツールの収容エリア432を含む。回転ツールの収容エリア432は円筒形のドラム本体422を回転させるツール94のようなツールを収容するように構成及び配置される。例えば、回転ツールの収容エリア432はツール94の共役的な形状であるか、又は、回転ツールの収容エリア432は、当該ツールの挿入部がしっかり固定されるように、ツール94の形状の補完的かつ幾何学的形状すなわちフィリップススクリューヘッドによる十字形状又は六角ボルトヘッド形状若しくは四角ボルトヘッド形状を有する。円筒形のドラム本体422の回転は前記したのと同様の態様にて行う。回転させる際は、回転部426はユーザに当該ドラムを時計回り/反時計回りに回転させる機能を与え、これによって取付けられたリーダライン(図示せず)を巻き出し又は巻き戻しすることができる。円形部材418と420の両方は回転部426を収容及び保持するような大きさ及び形状の開口部434を含む。さらに、円形部材418と420の各々は1つ以上のくぼんだ又はへこんだ(以下ディンプルという)領域436を含んでいてもよい。当該へこんだ領域を使用して所望の位置にスプール部を固定することによって格納及び/又は搬送を行ってもよい。代替として、当該ディンプルをばね荷重がかけられたピン又はボールと協働させて管理された抵抗力を付与することによって当該スプールからリーダを引き出してもよい。
【0043】
再巻取り可能なリーダルアアセンブリ400を組み立てるために、回転部416は、第1の円形部材418が支持アーム406に位置合わせ及び接触し、かつ第2の円形部材420が支持アーム408に位置合わせ及び接触するような、前記囲まれたエリア414内に設けられる。第1及び第2の円形部材の開口部434は、支持アーム406の開口部440と、支持アーム408の開口部442とにそれぞれ位置合わせされる。一旦適切な位置合わせがされると、回転部426は当該開口部に挿入されることができ、円筒形の本体422の開口内部424内に配置されることができる。図28Aに示されているように、キャップ部430は第1の円筒部分418の上部に置かれている。円筒形のドラム422はリーダライン(図示せず)を取付けるための開口部444(図24参照)を含んでいてもよい。当該リーダラインは当該ドラムに巻かれ、側壁部412に設けられたスロット446を介して出る。側壁部410に取付けられているのはアイレットフック部448である。再巻取り可能なリーダルアアセンブリ400は、本明細書に図示又は描写され及び記載されたチャンバ付き釣り用ルアのどの実施例にも挿入されることができる。例えば、図29は、図1に示されたリリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア10の再巻取り可能なリーダルアアセンブリ用チャンバ内に設けられた、再巻取り可能なリーダルアアセンブリ400を示している。
【0044】
図30及び図31を参照すると、チャンバ付き釣り用ルア500の代替的実施例が示されている。図30においては、本発明のリリース自在なフック22を有するチャンバ付き釣り用ルア500の1の実施例の側面図が示されている。図31はドラッグ又はクラッチアセンブリ##を追加した同様の実施例を示しており、当該ドラッグ又はクラッチアセンブリは前記ルアから前記リーダをリリースする際のさらなる制御を可能にするように構成及び配置されている。チャンバ付き釣り用ルア500は、前部504、後部506、上部508、底部510を有する本体502を含む。本体502は釣り用ルアの製造に一般に使用される材料から作られてもよいが、好ましくはプラスチックのようなポリマ材から作られる。本体502は、模様、色彩、又は形状を含んでいてもよく、当該形状は小魚、ネズミ、ザリガニ、蛙、若しくは魚が捕食する他の動物及び物体に似せたものであり得る。チャンバ付き釣り用ルア500に取付けられているのはリリース自在なフック22である。図示されているように、当該フックは、リーダラインが全く露出していないかほとんど露出していない「非展開」位置に配置されている。これは釣り人が前記ルアを着水させる際の典型的な開始位置である。
【0045】
当該展開位置において、リーダ34は伸ばされ、フック22は本体502から所定の距離だけ離れて位置している。当該展開位置は、魚がルアに食付いてルアに接触する魚の食付きによって生じる。この状態において、魚は食べたくないものに食付いたことに気付き当該ルアを口から出すがフックは口に留まる。当該フックは好ましくは標準的な釣り針であり、アイレット24、シャンク26、湾曲部分28、及びかえし32付き又はかえし32無しの針先部分30を有している。フック22は保護皮膜で被覆されてもよく、これにより、錆び、腐食、又は他の風化作用などの悪影響を及ぼす環境から保護することによって当該フックの耐用年数を延長できる。フックをチャンバ付き釣り用ルア500の本体502につなぐのはリーダライン34であるが、当該釣り糸はフロロカーボン製リーダラインやモノフィラメント製リーダラインに限定されず、編み組まれた金属若しくはポリマ材又はこれらの適切な組合せによるリーダラインであってもよい。
【0046】
本体502の内部に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36である。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36は、中間部42によって接続された第1の端部38及び第2の端部40を含み得る。第2のチャンバ44は、ブレード又はスプーン(図示せず)などの重量物46を保持するように構成及び配置されている。代替として、重量物46は、水中を移動する際に前記ルアへ様々な振る舞い又は動作を与えるように前記本体内の適切な位置に成形されてもよい。再巻取り可能なリーダアセンブリ用チャンバ36内に設けられているのが再巻取り可能なリーダアセンブリであり、本明細書にはスプールアセンブリ48として示されている。典型的な場合、当該スプールアセンブリは、所定の長さのリーダライン34をコイル状又は制御可能なリリースを行える構造で収容するように構成及び配置される。当該スプールアセンブリは、当該リーダラインが繰り返し展開動作するために前記ルアの空洞部内に再巻取り又は再配置されることを可能にする。
【0047】
この実施例において、スプール81は、第1の円形フランジ部材80、第2の円形フランジ部材82、及びドラム84を含む。特定の好ましい実施例において、円形部材80と82の内の1つは十分に大きな直径を有するように形成されて前記本体の外側に形成された表面を介して少なくとも部分的に拡張し、これによってツール、キーなどを使用することなく手で当該円形部材を回転させることができる。第1の円形フランジ部材80及び第2の円形フランジ部材82に取付けられているのはピボットアセンブリであり、本明細書にはそれぞれスピンドル86及び88として示されている。スピンドル86及び88は、ドラム84にその長手軸89を中心にした回転運動をさせるような態様にて前記スプールアセンブリの一部として、結合又は一体成形される。開口部又はくぼみ部は、当該スピンドルと協働するために前記チャンバ内に設けられる。接続扉(以下アクセスドアという)530は、必要に応じて又は組立用に、前記スプールアセンブリに接続できるように設けられる。当該アクセスドアは、締結部材、接着部材、リビングヒンジ、又は格納時及び使用時において所定の位置に当該アクセスドアを保持する適切な手段によって、所定の位置に保持され得る。前記ピボットアセンブリは付属品として示されており、当該ピボットアセンブリは、軸を中心に回転運動するような他の要素・部材を含んでいてもよい。例えば、当該ピボットアセンブリは、前記第1及び第2円形部材の開口部内にベアリング又はブッシングと共に固定された心棒のような縦材であってもよい。代替として、当該第1及び第2円形部材は、当該縦材が支持される接続部に用いられるベアリング、ブッシング、マグネット等と共に当該縦材に固定されてもよい。前記ピボットアセンブリは、ギア、ラチェット及びパウルシステム、又は同様のものを使用するような、回転運動を発生させるさらなる機械的手段を含んでいてもよい。前記スピンドルは前記ドラムの端部から外側に伸びているように示されているが、開口部又は内側の穴部(以下インナーボアという)は当該ドラム内に設けられてもよく、当該スピンドルは本発明の範囲から離れることのないように当該ルアの本体に取付けられてもよい。本体502の後部506に設けられているのは開口部72である。開口部72は、本体502の空洞部内に挿入された際にフックがぴったり合うような大きさ及び形状であり、これにより、容易な又は制御されたリリースを可能にしつつフックが回転することを防いでいる。
【0048】
図31を参照すると、ドラッグ又はクラッチアセンブリ532を含む本発明の1の実施例が示されている。当該ドラッグ又はクラッチアセンブリは、典型的な場合、釣り人(すなわちオペレータ)が前記ルアから前記フック及び前記リーダを引く及び/又はリリースするスピードを制御できるように構成及び配置されている。好ましい実施例において、ドラッグアセンブリ532は少なくとも1つのクラッチディスクと共に設けられ、当該クラッチディスクは前記スプールアセンブリとプレッシャプレート536との間に設けられる。蝶ねじ538及び任意のばね540が当該スプールアセンブリへ圧力及び抵抗(すなわち摩擦)を発生させるために使用されてもよく、これにより、前記リーダ及び前記フックが前記ルアから伸長可能な範囲において必要な圧力及び/又はスピードを制御できるようになる。前記クラッチ及び前記プレッシャプレートは平らなディスク形状の部材として示されているが、本発明の範囲から離れなければ他の形状が使用されてもよい。また、コイルばねが示されているが、本発明の範囲から離れなければベルビルワッシャなどのような他のタイプのばね部材が使用されてもよい。
【0049】
本明細書に記載されている全ての特許及び刊行物(すなわち公開公報)は本発明の属する技術分野における当業者の水準・レベルを示している。全ての特許及び刊行物は参照することにより本明細書に組み込まれているものとする。
【0050】
本発明の特定の形態が示されているが、本発明は、本明細書に記載及び図示されている特定の形態又は構成に限定されるべきはない。本発明の範囲から離れることなく様々な変更・変形がなされることは当業者には明らかであり、本発明は、本明細書及び本明細書に含まれる図面に図示及び記載されているものに限定されると考慮されるべきではない。
【0051】
当業者であれば、本発明が前記目的を達成し、且つ上記した結果及び効果並びに内在する結果及び効果を得ることができることは容易に理解できるであろう。本明細書に記載された実施例、手法・方法、手順、及び手段・技術は、出願時点での好ましい実施例であり、例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものではない。当業者が想到し得るであろう変更物・変形物及び他の用途は、本発明の精神・範囲に含まれ、かつ特許請求の範囲に包含される。本発明は、特定の好ましい実施例に関連して記載されているが、特許請求の範囲に記載されている本発明はこのような特定の実施例に不当に限定されるべきではない。当業者に自明である本発明を実施するための形態の様々な変更・変形は、特許請求の範囲内のものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記釣り用ルアは本体部を含み、前記本体部は魚にとって餌として現れるように構成及び配置された外部形状を有し、前記本体部は所定の長さのリーダラインを巻きつけて収容するような大きさ及び形状の内部チャンバを含み、前記リーダラインは前記本体部に取付けられた第1の端部とフック部のアイレット部に取付けられた第2の端部とを含み、前記本体部は前記内部チャンバから前記外部形状を経て広がる開口部を有し、前記開口部は前記リーダラインが前記開口部を自由に通過して伸長できるような大きさ及び形状であり、前記開口部は前記アイレット部及び隣接するシャンク部が前記開口部を少なくとも部分的に通過して滑動できるような大きさ及び形状であり、前記アイレット部及び前記シャンク部の一部は前記開口部内にリリース自在なように配置されることができ、前記アイレット部及び前記シャンク部の一部は魚が食付いた際にリリースされて前記リーダラインの第2の端部及び前記フック部を前記本体部から所定の距離だけ伸長することを許容することを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項2】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記開口部は前記開口部内に前記フック部が配置された際に前記フック部が回転しないような大きさ及び形状になされていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項3】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記開口部は、前記リーダラインの第2の端部及び前記フック部を前記本体部から所定の距離だけ伸ばすために所定の力を要する位置に配置された際に、前記フック部に摩擦係合するような大きさ及び形状になされていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項4】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記チャンバは前記チャンバ内において軸を中心に回転するように配置されたドラム部を含み、前記ドラム部は前記所定の長さのリーダラインを前記ドラムに巻きつけて格納するような大きさになされており、前記リーダラインの前記第1の端部は前記ドラムに取付けられることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項5】
請求項4に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部は前記ドラム部の両端に配置されたスピンドルを含み、前記スピンドルの各々は前記ドラム部の回転軸に従って配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項6】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部は前記ドラム部の両端にフランジ部を含み、前記フランジ部の直径は前記ドラム部の直径より大きいことを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項7】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部は前記外部形状を介して拡張するのに十分な直径を有する第1のフランジ部と前記ドラム部より大きい直径の第2のフランジ部とを含み、前記第1のフランジ部は前記ルアの本体部の外部から前記ドラム部を回転させて前記リーダラインが前記ドラム部に巻きつけられることを許容するように構成及び配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項8】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部はキー溝を含み、前記キー溝はツールと協働して前記ルアの本体部の外部から前記ドラム部を回転させて前記リーダラインが前記ドラム部に巻きつけられるように構成及び配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項9】
請求項8に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記キー溝は多角形状を有し、前記ツールは前記キー溝と協働するために部分的に多角形状を有していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項10】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ルアはドラッグアセンブリを含み、前記ドラッグアセンブリは前記フック部及び前記リーダラインの第2の端部の展開動作に対する所定の抵抗力を付与するように構成及び配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項11】
請求項10に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラッグアセンブリは前記ドラム部に摩擦係合していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項12】
請求項11に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラッグアセンブリは少なくとも1つのプレッシャプレート部を含み、前記少なくとも1つのプレッシャプレート部は前記ドラム部に摩擦係合していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項13】
請求項12に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部と前記少なくとも1つのプレッシャプレート部との摩擦係合部は手動調節可能であることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項14】
請求項11に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラッグアセンブリは少なくとも1つのクラッチディスク部と少なくとも1つのプレッシャプレート部を含み、前記少なくとも1つのクラッチディスク部の第1の側部は前記ドラム部に摩擦係合し、前記少なくとも1つのクラッチディスク部の第2の側部は前記少なくとも1つのプレッシャプレート部に摩擦係合していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項15】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記チャンバはスプールアセンブリを含み、前記スプールアセンブリは第1の端部と第2の端部を有し、前記スプールアセンブリは第1の支持アームと第2の支持アームを有し、前記第1の支持アームの第1の端部は前記第2の支持アームの第1の端部に接続され、前記第1の支持アームの第2の端部は前記第2の支持アームの第2の端部に接続されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項16】
請求項15に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ルアは前記第1の支持アームの第2の端部と前記第2の支持アームの第2の端部との接続部から伸びるアーム部を含み、前記アーム部は開口部を含み、前記開口部は前記フック部が前記アーム部の内部空洞部に挿入された際に前記フック部が前記開口部にぴったり合って前記フック部の容易な又は制御されたリリースを可能にしつつ前記フック部が回転することを防ぐような大きさ又は形状であることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項1】
リリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記釣り用ルアは本体部を含み、前記本体部は魚にとって餌として現れるように構成及び配置された外部形状を有し、前記本体部は所定の長さのリーダラインを巻きつけて収容するような大きさ及び形状の内部チャンバを含み、前記リーダラインは前記本体部に取付けられた第1の端部とフック部のアイレット部に取付けられた第2の端部とを含み、前記本体部は前記内部チャンバから前記外部形状を経て広がる開口部を有し、前記開口部は前記リーダラインが前記開口部を自由に通過して伸長できるような大きさ及び形状であり、前記開口部は前記アイレット部及び隣接するシャンク部が前記開口部を少なくとも部分的に通過して滑動できるような大きさ及び形状であり、前記アイレット部及び前記シャンク部の一部は前記開口部内にリリース自在なように配置されることができ、前記アイレット部及び前記シャンク部の一部は魚が食付いた際にリリースされて前記リーダラインの第2の端部及び前記フック部を前記本体部から所定の距離だけ伸長することを許容することを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項2】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記開口部は前記開口部内に前記フック部が配置された際に前記フック部が回転しないような大きさ及び形状になされていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項3】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記開口部は、前記リーダラインの第2の端部及び前記フック部を前記本体部から所定の距離だけ伸ばすために所定の力を要する位置に配置された際に、前記フック部に摩擦係合するような大きさ及び形状になされていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項4】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記チャンバは前記チャンバ内において軸を中心に回転するように配置されたドラム部を含み、前記ドラム部は前記所定の長さのリーダラインを前記ドラムに巻きつけて格納するような大きさになされており、前記リーダラインの前記第1の端部は前記ドラムに取付けられることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項5】
請求項4に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部は前記ドラム部の両端に配置されたスピンドルを含み、前記スピンドルの各々は前記ドラム部の回転軸に従って配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項6】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部は前記ドラム部の両端にフランジ部を含み、前記フランジ部の直径は前記ドラム部の直径より大きいことを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項7】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部は前記外部形状を介して拡張するのに十分な直径を有する第1のフランジ部と前記ドラム部より大きい直径の第2のフランジ部とを含み、前記第1のフランジ部は前記ルアの本体部の外部から前記ドラム部を回転させて前記リーダラインが前記ドラム部に巻きつけられることを許容するように構成及び配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項8】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部はキー溝を含み、前記キー溝はツールと協働して前記ルアの本体部の外部から前記ドラム部を回転させて前記リーダラインが前記ドラム部に巻きつけられるように構成及び配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項9】
請求項8に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記キー溝は多角形状を有し、前記ツールは前記キー溝と協働するために部分的に多角形状を有していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項10】
請求項5に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ルアはドラッグアセンブリを含み、前記ドラッグアセンブリは前記フック部及び前記リーダラインの第2の端部の展開動作に対する所定の抵抗力を付与するように構成及び配置されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項11】
請求項10に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラッグアセンブリは前記ドラム部に摩擦係合していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項12】
請求項11に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラッグアセンブリは少なくとも1つのプレッシャプレート部を含み、前記少なくとも1つのプレッシャプレート部は前記ドラム部に摩擦係合していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項13】
請求項12に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラム部と前記少なくとも1つのプレッシャプレート部との摩擦係合部は手動調節可能であることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項14】
請求項11に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ドラッグアセンブリは少なくとも1つのクラッチディスク部と少なくとも1つのプレッシャプレート部を含み、前記少なくとも1つのクラッチディスク部の第1の側部は前記ドラム部に摩擦係合し、前記少なくとも1つのクラッチディスク部の第2の側部は前記少なくとも1つのプレッシャプレート部に摩擦係合していることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項15】
請求項1に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記チャンバはスプールアセンブリを含み、前記スプールアセンブリは第1の端部と第2の端部を有し、前記スプールアセンブリは第1の支持アームと第2の支持アームを有し、前記第1の支持アームの第1の端部は前記第2の支持アームの第1の端部に接続され、前記第1の支持アームの第2の端部は前記第2の支持アームの第2の端部に接続されていることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【請求項16】
請求項15に記載のリリース自在なリーダ及びフックアセンブリを有するチャンバ付き釣り用ルアであって、
前記ルアは前記第1の支持アームの第2の端部と前記第2の支持アームの第2の端部との接続部から伸びるアーム部を含み、前記アーム部は開口部を含み、前記開口部は前記フック部が前記アーム部の内部空洞部に挿入された際に前記フック部が前記開口部にぴったり合って前記フック部の容易な又は制御されたリリースを可能にしつつ前記フック部が回転することを防ぐような大きさ又は形状であることを特徴とするチャンバ付き釣り用ルア。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22A】
【図22B】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22A】
【図22B】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28A】
【図28B】
【図28C】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2012−147773(P2012−147773A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−251317(P2011−251317)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(511279690)ジャスティス タックル アンド カンパニー, リミテッドライアビリティーカンパニー (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251317(P2011−251317)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(511279690)ジャスティス タックル アンド カンパニー, リミテッドライアビリティーカンパニー (1)
【Fターム(参考)】
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