説明

チューブポートおよび関連した容器システム

チューブポートは管状の第1のステムを含み、そのステムは、第1の端部と長手方向に隔置した第2の端部との間に延びる内面および外面を有する。この内面は、第1のステムを通って長手方向に延びる通路と接する。このチューブポートは、さらに、第1のステムの第1の端部を包囲して半径方向外側に突出するフランジを含む。このフランジおよび第1のステムは、90未満の値のショアAスケールのデュロメータを有する可撓性のエラストマー材料から成る単一部材として一体形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブポート(tube port)、サンプリングポート(sampling port)、およびそれらポートを組み込む容器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ポートは、細胞を含む増殖培地への気体、液体、または他の材料の制御された量を供給し、バイオリアクターから外に物質を抽出し、バイオリアクターの中の状態を監視する温度探触子(probe)などの探触子を挿入するために必要なバイオリアクターの特徴である。通例のポートは、バイオリアクター容器に恒久的に取付け可能な管状の金属または硬質プラスチック製のステム(stem)を備える。次いで、様々なチューブまたは探触子は、これらポートに取り付けられ、またはポートの中を通される。全ての実施形態においては、これらポートで漏洩または汚染が発生しないように高度の注意が払われている。
【0003】
通例のポートは、上述の詳細説明のように、これらの所望の目的のためには有効であるが、いくつかの欠点を有する。例えば、通例のポートは、典型的には金属または硬質プラスチックから作製されているため、ポートは典型的には剛体で不撓性である。この不撓性により、ポートの中を通されるチューブまたは他の構造体の周りで密封を確立することが難しいことがある。その結果、ポートとその中を通される構造体の間に無用の空所が形成されることがある。
【0004】
さらに、通例のポートの不撓性は、可撓性の容器と共に用いられるときに、問題を引き起こすことがある。可撓性の容器を用いることの利点は、これら容器が使用されないときに、運搬または保管のために折り畳むことができることであり、これにより保管される容器がより小型化され、取り扱いがより容易なり、保管のためにより少ない空間しか必要とされない。剛体のポートは、これら容器の可撓性を低下させ、容器がポートの周りで折り曲げられたときに、これらのポートが容器に損傷を与える危険性を増大させる。
【0005】
典型的に、バイオリアクターからのサンプリングは、サンプリングチューブを対応するポートに単に連結し、そこからサンプルを抜き取ることによって行う。典型的に、このサンプリング技術では、容器の周辺からサンプル流体を抜き取る。しかしながら、この種のサンプルは、容器の中央のより近くに含まれる一般的により均質な流体として、不適当な場合がある。
【0006】
【特許文献1】米国特許第6083587号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2003/0077466号
【特許文献3】米国特許出願公開第2002/0131654号
【特許文献4】米国特許出願第11/112834号
【特許文献5】Michael Goodwin、Nephi Jones、Jeremy Larsenが2006年3月20日に出願した名称「Gas Spargers and Related Container Systems」の米国特許出願
【特許文献6】米国特許出願公開第2005/0239199号
【特許文献7】Whitt F.Woodsらが2006年3月20日に出願した名称「Mixing Systems and Related Mixers」の米国仮出願
【特許文献8】米国特許出願第11/127651号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、必要とされるものは、上述の1つまたは複数の問題、または当技術分野において知られる他の欠点を克服する改良型ポートである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、チューブポートおよびサンプリングポート、ならびに、それらのポートを組み込む容器システムに関する。概して、本発明のチューブポートは、ステムを包囲して、そのステムから半径方向外側に突出するフランジを有する可撓性の管状のステムを備える。本発明のサンプリングポートは、細長く可撓性の支持チューブと、細長い可撓性のサンプリングチューブと、を備え、それぞれが本体の取付け位置にて互いに結合される。このフランジは、支持チューブおよびサンプリングチューブを包囲し、それらから半径方向外側に突出する。
【0009】
この発明のチューブポートおよびサンプリングポートは、探触子を取り付けて、増殖培地および他の構成材料を供給および除去し、そしてサンプリングを行うことが必要なバイオリアクターに用いることができる。しかしながら、この発明のチューブポートおよびサンプリングポートは、発酵システムや他の流体処理、運搬、および/または保管システムなどに用いることもできる。
【0010】
可撓性の管状のステムおよびフランジを用いることにより、この発明のチューブポートの精選された実施形態は、通例の剛体のチューブポートに勝る様々な独特な利点を有する。実施例として限定的ではなく、この発明のチューブポートは、製作が比較的廉価であり、極めて可撓性があり、これらが可撓性の容器と共により容易に用いられることを可能にする。例えば、これらのチューブポートの可撓性により、これらのチューブポートは、剛体のチューブポートと共には用いることができない方法およびシステムを用いて、可撓性の袋または他の構造体に連結することができる。これらチューブポートは、小規模な室内実験または大規模な商用生産システムにおいて用いるために、容易に拡大縮小することができる。
【0011】
この発明のチューブポートは、使い捨ての袋またはライナなどの可撓性の容器の一部として形成することができ、または、それら可撓性の容器に結合させることができる。そして、これらのチューブポートおよび関連する容器は、同時に滅菌され(sterilize)、単一システムとして販売することができる。このやり方は、滅菌プロセスを簡素化する。さらに、チューブポート全体は、組み合わされたチューブポートおよび容器が、それらのチューブポートまたは容器に損傷を与える危険性なく、保管および/または運搬のために小型の形に折り畳まれおよび/または巻き上げられることができるように、柔らかく可撓性があるように設計されている。本発明の異なる実施形態の他の多数の利点は、以下に説明され、以下の開示および添付図面から明らかであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。これら図面は本発明の典型的な実施形態だけを示し、したがってその特許請求の範囲を限定するものではないと考えられることが理解されよう。
【0013】
図1に示すものは、本発明の特徴を組み込む格納システム10の一実施形態である。格納システム10は、容器システム30が配置された実質的に剛体の支持ハウジング12を備える。支持ハウジング12は、上端部14と、下端部16と、区画20と隣接する内面18と、を有する。下端部16には床22が形成され、側壁23が床22から上端部14に上方に延びる。1つまたは複数の開口部24は、区画20と連通するために容器システム30の床22または側壁23を通って延びることができる。上端部14は、区画20の接近開口部(access opening)28と隣接するリップ26で終端する。必要に応じて、接近開口部28を覆うために、カバー(図示せず)を上端部14に取り付けることができる。支持ハウジング12が様々な相異なったサイズ、形状、および構成で導入できることが理解されよう。例えば、一代替実施形態において、接近開口部28は、恒久的な上端壁によって閉じることができる。接近ポート(access port)は、側壁または床などの支持ハウジング12の別の位置に形成することができる。この接近ポートは、扉によって選択的に閉じることができる。
【0014】
また図1に示すように、容器システム30は、支持ハウジング12の区画20の中に少なくとも部分的に配置される。容器システム30は、以下において詳述する1つまたは複数のチューブポート33を有する容器32を備える。本実施形態において示される容器32は可撓性の袋状の本体36を含み、その本体36は、流体41または他のタイプの材料を保持するために適するチャンバ(chamber)40と隣接する内面38を有する。より具体的には、本体36は、本体36が広げられるときに、第1の端部44と、反対側の第2の端部46と、の間に延びる実質的に円形または多角形の横断面を有する側壁42を含む。第1の端部44は上端壁48にて終端し、一方、第2の端部46は下端壁50にて終端する。
【0015】
本体36は、0.2mmから約2mmを通例として、約0.1mmから約5mmの間の範囲の厚さを有する低密度ポリエチレンまたは他の高分子材料シートなど可撓性の不透水性材料から成る。また、他の厚さも用いることができる。この材料は、単層材料から成ることができ、あるいは、二重壁の容器を形成するために、互いに密閉または分離される2つ以上の層を含むことができる。これらの層が互いに密閉される場合は、この材料は、積層材または押出し材であってもよい。積層材は、接着剤によって互いに実質的に固定される2つ以上の分離形成された層を含む。
【0016】
押出し材は単一の一体シートを含み、ソノシートは、それぞれ接触層によって分離される異なる材料の2つ以上の層を含む。これらの層の全ては、同時に共押出しされる。本発明に用いることのできる押出し材の一例は、ユタ州、ローガン郊外の本件特許出願人から入手できる「HyQ CX3−9」フィルムである。この「HyQ CX3−9」フィルムは、cGMP施設で製造された3層の9ミル(mil)キャストフィルムである。この外側層は、超低密度ポリエチレン製の接触層と共押出しされたポリエステルエラストマーである。本発明に用いることのできる押出し材の別の例は、やはり本件特許出願人から入手できる「HyQ CX5−14」キャストフィルムである。この「HyQ CX5−I4」キャストフィルムは、ポリエステルエラストマーの外側層と、超低密度ポリエチレン接触層と、これらの間に配置されたEVOH遮断層と、を有する。さらに別の例においては、インフレートフィルムの3つの独立した膜から製造された多膜(multi-web)フィルムを用いることができる。これら2つの内側の膜は、それぞれ4ミル単層ポリエチレンフィルム(HyCloneによって「HyQ BM1」フィルムと呼称される)であり、一方、外側の遮断膜は、5.5ミル厚さの6層共押出しフィルム(HyCloneによって「HyQ BX6」フィルムと呼称される)である。
【0017】
この材料は、生細胞との直接接触が承認されており、溶液を無菌に維持することができる。このような実施形態において、その材料は、さらに電離放射線などによって滅菌可能である。相異なった状況で用いることのできる材料の実施例は、2000年7月4日に付与された特許文献1、および2003年4月24日に公開された特許文献2に開示されており、これらは、それぞれ参照により本明細書に組み込まれる。
【0018】
一実施形態において、本体36は2次元の枕状の袋を有し、2枚の材料シートが重なり合った関係で配置され、それら2枚の材料シートは、内部のチャンバ40を形成するために、それらの外周にて互いに結合される。あるいは、1枚の材料シートが折り重ねられ、そして内部のチャンバ40を形成するために、その外周の周りで接合される。別の実施形態において、本体36は、ある長さに切断されて端部が接合されて閉じられた高分子材料の連続した管状の押出しから、形成することができる。
【0019】
さらに別の実施形態において、本体36は、環状の側壁だけでなく2次元の上端壁48および2次元の下端壁50を有する3次元の袋を含むことができる。3次元の本体36は、典型的には3つ以上、通例では4つから6つの複数の別個のパネルを含む。各パネルは、実質的に同一であり、本体36の側壁、上端壁および下端壁の一部を含む。各パネルの対応する外周の縁部は、接合される。これらの接合は、典型的には、熱エネルギー、RFエネルギー、音波、または他の密封用エネルギーなどの当技術分野において知られる方法を用いて形成される。
【0020】
他の実施形態において、これらのパネルは様々な相異なる形態で形成することができる。さらに、3次元の袋を製造する1つの方法に関する記載は、2002年9月19日に公開された特許文献3に開示されており、その図面および詳細説明は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0021】
本体36が実際的にどのような所望のサイズ、形状、および構成を有するようにも製造できることが理解されよう。例えば、本体36は、10リッター、30リッター、100リッター、250リッター、500リッター、750リッター、1,000リッター、1,500リッター、3,000リッター、5,000リッター、10,000リッター、または他の所望の容積の大きさのチャンバ40を有するように、形成することができる。本体36はどのような形でもありえるが、一実施形態において、本体36は、支持ハウジング12の区画20と相補的または実質的に相補的であるように具体的に構成される。
【0022】
しかしながら、いずれの実施形態においても、本体36が区画20の中に受け入れられたときに、本体36が支持ハウジング12によって均一に支持されることが望ましい。本体36が支持ハウジング12によって少なくとも概ね均一な支持を受けることにより、流体が充填されたときに、本体36に加わる水圧力による本体36の不具合を除外することに役立つ。
【0023】
上述の実施形態においては、容器32が可撓性の袋状の形状を有するが、代替の実施形態では、容器32が折り畳み可能な容器または半剛性の容器のどのような形でも有することができることが理解されよう。さらに、閉じた上端壁48を有することとは対照的に、容器32は、開いた上部のライナを有することができる。さらに容器32は、透明または不透明とすることができ、また、その中に紫外線光抑制剤を組み込むことができる。
【0024】
側壁42および上端壁48には、チャンバ40と流体連通している複数のチューブポート33が取り付けられている。4つのチューブポート33が示されているが、容器32の使用目的に応じて、1つ、2つ、3つ、またはそれ以上のチューブポート33を配置できることが理解されよう。したがって、各チューブポート33は、予定される処理のタイプに応じて異なった目的に役立つことができる。例えば、チューブポート33は、流体または他の成分をチャンバ40の中に分注、またはチャンバ40から流体を抜き取るために、流体管路52などのチューブに結合させることができる。さらに、増殖細胞または微生物用のバイオリアクターとして容器32が用いられるときなどに、チューブポート33は、温度探触子、pH探触子、溶存酸素探触子などの様々な探触子をチャンバ40へ接近させるために用いることができる。
【0025】
概して、各チューブポート33は、フランジ58を有する管状のステム56を備え、そのフランジ58は、管状のステム56を包囲して、その管状のステム56から半径方向外側に突出する。図2を参照すると、チューブポート33のステム56は、内面60および反対側の外面62有し、それぞれは、第1の端部64と長手方向に隔置された第2の端部66との間に延びる。内面60は、ステム56を通って長手方向に延びる通路68と接する。内面60および/または外面62は、そこから延びる返し(barb)また他の突起部を有することができ、または示された実施形態のように実質的に平坦であってもよい。内面60および外面62の一方または両方は、さらに、その長さに沿って延びる締付け勾配(constricting taper)を有することができる。
【0026】
フランジ58は、第1の端部64にてステム56を包囲して、そこから半径方向外側に突出する。示された実施形態において、フランジ58は実質的に円形の形状を有する。代替実施形態において、フランジ58は、楕円形、正方形、あるいは他の多角形または不規則な形状など他のどのような所望の形状であってもよい。フランジ58は、それぞれ外周縁部74へ外側に延びる第1の側面70および反対側の第2の側面72を有する。
【0027】
ステム56およびフランジ58は、単一の一体部材として成型することができる。代りに、ステム56は、熱溶接、RFエネルギー、超音波など通例の溶接技術を用いる溶接によって、あるいは接着剤、その他全ての他の通例の取付けまたは締付け技術を用いることによって、フランジ58に連結することができる。
【0028】
図3を参照すると、一実施形態において、環状のリップシール76は、通路68の中に延びるためにステム56の内面60から半径方向内側に突出する。リップシール76は、内面60から内側面82に延びる第1の側壁78および反対側の第2の側壁80を含む。リップシール76は、内面60に沿ってどこにでも配置されることができるが、示された実施形態において、リップシール76は、フランジ58およびリップシール76が実質的に同一平面に配置されるように、ステム56の第1の端部64に配置される。さらに、フランジ58の第1の側面70およびリップシール76の第1の側壁78は、実質的に同一平面に配置される。リップシール76は、通路68を通って挿入される予定のチューブ、探触子または他の装置の周りで環状シールを形成するために弾性的に可撓性であり、それによって、流体または他の材料が通路68を通って容器32のチャンバ40の中に入るかまたは抜け出ることを防止する。
【0029】
例えば、図1および図4に、近位端87と反対側の遠位端88との間に延びる実質的に円筒形の外面86を有する探触子84を示す。探触子84は、溶存酸素探触子、あるいはpH探触子や温度探触子などの他のどのようなタイプの探触子も含むことができる。容器32に流体を充填する前に、探触子84の遠位端88は、遠位端88が容器32のチャンバ40の中に自由に突出するように、チューブポート33の管状のステム56およびリップシール76を通って進められる。探触子84がリップシール76を通ると、リップシール76は、探触子84の外面86を弾力的に付勢するために外側に曲がる。その結果、密封係合(sealed engagement)がリップシール76と探触子84の外面86の間に形成される。この密封係合は、全ての流体または他の素材が管状のステム56を通ってチャンバ40に入りまたは抜け出ることを防止する。したがって、どのような素材に対しても、探触子84とステム56の内面の間に形成された空所89に捕らえられることを防止する。
【0030】
上述の実施形態は、探触子84を密封係合によって容器32に容易に取り付けることができ、それに続く滅菌および再使用のために容易に除去できるという利点を有する。また容器32は、洗浄および滅菌を最小限に抑えるために、単一の使用後に処分されることがある。探触子84が容器32に入るときに滅菌されることを確実なものとするために、探触子84をチューブポート33および容器32に連結する際に、様々な他の密封および連結の構造体がさらに用いられることは理解されよう。このような連結システムの例は、特許文献4に開示されており、これは先に、参照により本明細書に組み込まれた。
【0031】
図3を再び参照すると、フランジ58およびリップシール76が実質的に同一平面に配置されたときに、リップシール76の可撓性に役立つように、環状のチャネル90をフランジ58上に凹型に形成することができる。チャネル90は、リップシール76および通路68の開口部を包囲するように、フランジ58の第1の側面70に凹型に形成される実質的C形の床部92の輪郭をなす。すなわち、チャネル90は、ステム56の第1の端部64において、通路68の内径よりもわずかに大きい内径を有する。チャネル90は、探触子84または他の構造体がその中を通るときに、リップシール76がより容易に曲がることができるようにリップシール76の周囲の支持を減少させる。
【0032】
リップシール76は、柔らかい可撓性の材料から成り、ステム56および/またはフランジ58と同じ材料から成型することができる。リップシール76は、フランジ58に関して先に説明した方法と同じ方法によって、管状のステム56に単独で取り付けることができるが、より通例的には、ステム56およびフランジ58と一体形成される。したがって、チューブポート33は、単一の一体部材として典型的に成形される。他の実施形態において、リップシール76は、チューブポート33が探触子または他の構造体を受け入れるために用いられない場合に、チューブポート33から取り除かれることが理解されよう。
【0033】
一実施形態において、チューブポート33は、ポリエチレン、シリコーン、またはKRATON(登録商標)などの柔らかく弾性的に可撓性の高分子材料またはエラストマー材料から成形され、それらは、90未満、より好ましくは70未満であるが、典型的には5より大きい値のショアAスケールのデュロメータ(durometer)を有する。他の実施形態において、上記の範囲内のデュロメータを有する他の熱硬化性または熱可塑性のポリマーも用いることができる。容器32に関して先に説明した材料など他の材料をさらに用いることができる。いくつかの実施形態において、材料特性により、管状のステム56は、通路68を捩って閉じるように手動で折り重ねることができ、または、管状のステム56は、通路68を閉じるためにクランプなどによって手動で締め付けることができ、いずれの場合においても管状のステム56は、実質的に恒久的な変形なしに弾性的に当初の形状に回復する。
【0034】
一実施形態において、フランジ58は、典型的には約2cmから約30cmの間、より通例的には約5cmから約15cmの間の範囲内において、最大直径を有する。ステム56は、典型的には約2cmから約30cmの間、より通例的には約5cmから約15cmの間の範囲内の長さを有する。同様に、ステム56は、典型的には約0.2cmから約5cmの間、より通例的には約0.5cmから約3cmの間の範囲内において、最大内径を有する。他の実施形態において、上述の寸法のそれぞれが変更できることは理解されよう。例えば、必要にように応じて、ステム56は、1m以上の長さの細長いチューブを含むことができる。本発明の実施形態において、管状のステム56の第2の端部66は、内面60および外面62上に、そこから延びるフランジ、返し、および他の突起部のない平坦な実質的に円筒形の形状を有することにさらに留意されたい。
【0035】
チューブポート33の利点の1つは、異なる直径または形状のチューブと結合するために、より容易に適用できることである。例えば、容器32とチューブポート33とを有する容器システム30が単一のユニットとしてエンドユーザに販売できることが想定される。また、このエンドユーザ向けの確立したシステムは、気体、液体または他の素材をその中に供給したり、あるいは容器から素材を取り出すために、チューブポート33のステム56と連結することになる様々な異なるサイズまたはタイプのホースを有することがある。可撓性のステム56により、規定済サイズの対向する両端部を有する単一のカップラーだけが、ホースにステム56を結合するために必要とされることになる。
【0036】
例えば、図5を参照すると、管状のコネクタ94は、第1の端部100と長手方向に隔置された第2の端部102との間に延びる内面96および反対側の外面98を有している。内面96は、コネクタ94を通って長手方向に延びる通路106の境界を定める。端部100、102の両方は、そこから半径方向外側に突出する環状の返し(annular barb)108を有する。第1の端部100は、管状のステム56の第2の端部66にて通路68内に固定される。管状のステム56は、弾性的にコネクタ94の周りを締め付けて、液密封のシールを形成する。プラスチック製のプルタイ(pull tie)110は、さらに、コネクタ94上に配置された管状のステム56の第2の端部66の一部の周りに固定することができ、これにより、それらの間の密封係合をさらにしっかりと固定する。コネクタ94の第2の端部102は、流体管路52の第1の端部104内に受け入れられる。
【0037】
いくつかの実施形態において、流体管路52は、ステム56と同じ直径を有する。これら実施形態において、コネクタ94の両端部は互いに等しい直径である。しかしながら、流体管路52がステム56と異なる直径を有する場合、標準のコネクタ94は、第1の端部100と異なるサイズを有する第2の端部102を備えることができる。第2の端部102は、実施形態に示されるように、流体管路52と結合するように構成されている。
【0038】
対照的に、もしも通例の剛体の返しを有するステムがフランジ58に形成されていれば、まず返し付きのステムにチューブを結合し、次いでコネクタ94を用いて流体管路52のサイズの変化を捕らえる(account for)ことが必要になる。その結果、ステム56はより万能型結合(universal connection)を提供する。さらに、フランジ58およびステム56の両方が柔らかで可撓性の材料からできているので、容器32は、チューブポート33および/または容器32への損傷の恐れなしに、運搬または保管のために折り畳まれおよび/または巻き上げられることができる。
【0039】
図6に、本発明の他の実施形態によるチューブポート150を示し、チューブポート33および150の間の同じ要素は、同じ符号によって識別される。チューブポート150は、フランジ58の第2の側面72から突出する複数の管状のステム56a〜56cを有する。各ステム56a〜56cは、そこを通って長手方向に延びる通路68を有し、チューブポート33に関する上記の説明のようにフランジ58に連結される。3つのステム56a〜56cが示されているが、2つあるいは4つ、またはそれ以上のステムが代替的に同じフランジと共に用いられることが理解されよう。各ステム56a〜56cは、他のステムと同じ直径または長さであってもよく、または全てのステムが互いに異なった大きさ、あるいはそれらの組み合わせであってもよい。チューブポート150上に複数の管状のステムを有する利点の1つは、これにより、様々な流体管路52と連結するときに、異なるサイズのコネクタ118が用いることが可能になることである。ステムが用いられないときに、クランプ112は、そのステムを通って延びる通路を閉じて密封するように、そのステムを越えて移動可能に閉じることができる。クランプ112がホースクランプまたは様々の他のタイプのクランプを含むことができることは理解されよう。
【0040】
図1を再び参照すると、側壁42には、チャンバ40と流体連通するサンプリングポート200が取り付けられる。ただ1つのサンプリングポート200が示されているが、2つ以上のサンプリングポート200を容器32の使用目的に応じて配置できることが理解されよう。したがって、各サンプリングポート200は、予定される処理のタイプに応じて、異なる目的に役立つことができる。例えば、各サンプリングポート200は、チャンバ40から抜き取られる流体または他の素材を貯蔵するため、あるいは流体または他の素材を取り出してチャンバ40に挿入するために、外部の容器(例えば、図9参照)と結合することができる。さらに、容器32が増殖細胞または微生物用のバイオリアクターとして用いられるときなどに、各サンプリングポート200は、チャンバ40内の材料によって汚染されることなしにチャンバ40にアクセスする温度探触子などの様々な探触子を備えるために、同時に用いることができる。一実施形態において、サンプリングポート200は、本体206を包囲して本体206から半径方向外側に突出するフランジ208と共に、それぞれが本体206に結合される細長い可撓性の支持チューブ202と細長い可撓性のサンプリングチューブ204とを含む。
【0041】
図7を参照すると、サンプリングポート200の本体206は、第1の端部面212と反対側の第2の端部面214との間に延びる外面210をもつ概ね円筒形を有する。本体206は、それぞれが第1の端部面212と第2の端部面214との間に延びる第1の通路216および第2の通路218の境界となる。一実施形態において、第1の通路216および第2の通路218は、本体206の全長で実質的に互いに隣接して平行に整合して延びる。他の実施形態において、本体206の外面210は、楕円形または多角形、あるいは不規則の形状などの様々な代替の横断面を有する。
【0042】
サンプリングポート200の支持チューブ202は内面220および反対側の外面222を有し、それらの内面220と外面222は、第1の端部224と長手方向に隔置された第2の端部226との間に延びる。内面220は、支持チューブ202を通って長手方向に延びる第1の通路228を定める。第1の通路228は、第2の端部226にて開口し、第1の端部224にて閉じている。第1の端部224の閉鎖は、生産中または生産後にヒートシール、クランプ、または他の全ての利用可能な方法によって行うことができる。
【0043】
支持チューブ202の第2の端部226は、本体206の第1の通路216と連通するために、取付け位置230にて本体206の第1の端部面212と結合される。この方法において、支持チューブ202の第1の通路228および本体206の第1の通路216は結合して、支持チューブ202の密封された第1の端部224にある第1の端部234と、本体206の開いた第2の端部面214にある第2の端部236と、を有する第1の連続通路232を形成する。
【0044】
多くの実施形態において、探触子または他の剛体の支持体は、第1の連続通路232内に挿入することができる。例えば、図8に示すように、外面240を有する温度探触子238は、サンプリングポート200の第1の連続通路232内に部分的に挿入される。完全に挿入されると、温度探触子238の遠位端242は、支持チューブ202の密封された第1の端部224、または第1の端部224の近くに配置されて、は容器32のチャンバ40の中に延びる。探触子または剛体の支持体が挿入されると、可撓性の支持チューブ202は、挿入された部品の剛性によって、容器32のチャンバ40の中に延びるにつれて実質的に剛体になる。
【0045】
支持チューブ202は、第1の端部224で閉じて密封されるので、支持チューブ202の中に挿入された全ての探触子または他の支持体は、容器32のチャンバ40内の液体または他の素材と直接は接触しない。その結果、探触子または他の剛性の支持体は、どの液体や他の素材もチャンバ40から漏洩するおそれ、および探触子238によって汚染されるおそれなしに、第1の連続通路232に挿入し、引き出すことができる。さらに、探触子238は、チャンバ40の内容物と接触しないため、使用の間に滅菌または洗浄の必要なしに繰り返し用いることができる。
【0046】
図7を再び参照すると、支持チューブ202と同様に、サンプリングポート200のサンプリングチューブ204は、それぞれが第1の端部248と長手方向に隔置された第2の端部250との間に延びる内面244および反対側の外面246を有する。内面244は、サンプリングチューブ204を通って長手方向に延びる第2の通路252と定める。第2の通路252は、第2の端部250にて開口し、また第1の通路228とは異なり第1の端部248において開口しており、サンプリングチューブ204通って完全な流体連通が可能になる。サンプリングチューブ204の第2の端部250は、本体206の第2の通路218と連通するために、取付け位置230において本体206の第1の端部面212に結合される。この方法において、サンプリングチューブ204の第2の通路252と本体206の第2の通路218は結合して、サンプリングチューブ204の開口した第1の端部248にある第1の端部256と、本体206の開いた第2の端部面214にある第2の端部258と、を有する第2の連続通路254を形成し、それらを通る流体連通を可能にする。
【0047】
サンプリングチューブ204の少なくとも一部は、サンプリングチューブ204の第1の端部248と隣接して平行に整合して、支持チューブ202に沿って延び、そのサンプリングチューブ204は、支持チューブ202の第1の端部224、またはそれに向かって配置される。示された実施形態において、サンプリングチューブ204は、サンプリングチューブ204の全長に沿って支持チューブ202と隣接して平行に整合している。平行の整合を容易にするために、サンプリングチューブ204は、サンプリングチューブ204の全長に沿って支持チューブ202と結合される。他の実施形態において、サンプリングチューブ204は、離隔された位置にて支持チューブ202と結合することができる。この結合により、剛体の探触子または支持体が支持チューブ202の中に挿入されるときに、上述のように、サンプリングチューブ204もまた容器32のチャンバ40の中に延びるにつれて実質的に剛体となる。
【0048】
示された実施形態において、サンプリングチューブ204は支持チューブ202より小さい直径である。他の実施形態において、サンプリングチューブ204が支持チューブ202よりも大きい直径または同じ直径を有することができることが理解されよう。サンプリングチューブ204および支持チューブ202は、それぞれ典型的には約2cmから約40cm、より通例では約5cmから約25cmの範囲内の長さを有する。他の長さもまた用いることができる。
【0049】
フランジ208は、取付け位置230にて本体206を包囲して、本体206から半径方向外側に突出する。示された実施形態において、フランジ208は実質的に円形の形状を有する。他の実施形態において、フランジ208は、楕円形、正方形、あるいは他の多角形または不規則な形状などの他のどのような所望の形であってもよい。フランジ208は、外周縁部264に外に延びる第1の側面260および反対側の第2の側面262を有する。支持チューブ202、サンプリングチューブ204、本体206、およびフランジ208は、単一の一体部材として成型することができる。代替的に、支持チューブ202およびサンプリングチューブ204は、熱溶接、RFエネルギー、超音波など通例の溶接技術を用いる溶接によって、あるいは接着剤または他の全ての通例の取付けまたは締付け技術を用いることよって、互いにおよび/または本体206に連結することができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、細長い収集チューブ266が本体206の第2の端部面214から外側に延びる。収集チューブ266は、第1の端部272と長手方向に隔置された第2の端部274との間に延びる内面268および反対側の外面270を有する。内面268は、収集チューブ266を通って長手方向に延びる第3の通路276を定める。第3の通路276は、第1の端部272および第2の端部274にて開口しており、収集チューブ266を通って完全な流体連通を可能にする。収集チューブ266の第1の端部272は、第2の通路218と連通するために本体206の第2の端部面214に結合される。したがって、上述したように第2の通路252および第2の通路218が互いに流体連通しているため、サンプリングチューブ204の第2の通路252、本体206の第2の通路218、および収集チューブ266の第3の通路276は結合して第3の連続通路278を形成し、この第3の連続通路278を通って、流体は、サンプリングチューブ204の第1の端部248と収集チューブ266の第2の端部274との間を両方向に流れることができる。サンプリングチューブ204の第1の端部248および収集チューブ266の第2の端部274が両方とも開口しているために、流体は第3の連続通路278から外部に流れることができる。
【0051】
図9を参照すると、多くの実施形態において、収集チューブ266の第2の端部274は、容器32のチャンバ40内から収集された流体または他の素材を貯蔵するために1つまたは複数の収集容器280に取り付けられる。代替としては、収集チューブ266は、チャンバ40内に挿入して収集容器280から流体または他の素材を取り出すために用いることができる。示された実施形態は、複数の収集容器280に連結されたマニホルド282に連結された収集チューブ266を表すが、収集チューブ266がマニホルド282を迂回して単一の収集容器280に直接取り付けることができることが理解されよう。収集容器280は、この種のシステムにおいて用いられる当技術分野で知られるどのような標準の容器であってもよいが、典型的には滅菌プラスチック製の袋を含む。
【0052】
一実施形態において、サンプリングポート200は、90未満、より好ましくは70未満であるが、典型的には5よりも大きい値のショアAスケールのデュロメータを有するポリエチレン、シリコーン、またはKRATON(登録商標)などの柔らかく弾性的に可撓性の高分子材料またはエラストマー材料によって整形される。他の実施形態において、上述した範囲内のデュロメータを有する他の熱硬化性または熱可塑性のポリマーも用いることができる。容器32に関しての上述した材料などの他の材料も用いることができる。いくつかの実施形態において、その材料特性により、支持チューブ202およびサンプリングチューブ204は、その中で閉じた通路を捩るために手動で折り重ねることができ、あるいは、支持チューブ202およびサンプリングチューブ204は、支持チューブ202またはサンプリングチューブ204への著しい恒久的な変形なしにその中で通路を閉じるために、クランプなどによって手動で締め付けることができる。
【0053】
上述のように、多くの実施形態において、支持チューブ202、サンプリングチューブ204、フランジ208、および本体206は、全て単一の一体部材として成型される。しかしながら、代替的に、このサンプリングポートの全てまたはいくつかの要素は、サンプリングポートを形成するために、共に連結され、取り付けられ、または付勢される別個の部品であってもよい。例えば、図10および図11は、サンプリングポート300の他の実施形態を示し、サンプリングポート200とサンプリングポート300の共通の特徴は同じ符号によって識別される。図11を参照すると、サンプリングポート300は、上述のように、チューブ組立体305とチューブポート33を備える。
【0054】
チューブ組立体305は、本体301がチューブポート33のステム56の中にぴったりとはめ込まれるような大きさおよび形状を有する以外は、本体206と実質的に同じ円筒形の本体301を含む。例えば、示された実施形態において、本体301は、ステム56の内面60の勾配と実質的に整合する本体301の全長に沿って延びる勾配を有する。支持チューブ202およびサンプリングチューブ204は、本体301の第1の端部面212から突出し、一方、収集チューブ266は本体301の第2の端部面214から突出する。
【0055】
組立の間、支持チューブ202およびサンプリングチューブ204は、チューブポート33のステム56を通って進められる。チューブポート33は、第2の端部66が本体301の第2の端部から外側に突出する環状の肩部307に当接するまで、本体301の端から端まで進められる。図10に示すように、この位置において、リップシール76は、その第1の端部にて半径方向に本体301の外面303を付勢して、それらの間に密封係合を形成する。ステム56と本体301との間に、より確実な係合および密封を形成するために、1つまたは複数のプルタイ、クランプ、または他の締付け具を用いることができる。例えば、示された実施形態において、プラスチック製プルタイ302は、本体301上に配置された管状のステム56の第2の端部66の部分の周りに固定されて、それらの間の密封係合をさらに確実にする。
【0056】
通路216、218の一方または両方がプルタイ302の力で潰れることを防止するために、プルタイ302を締め付ける前に、金属または他の剛体の材料から作製された剛体のスリーブ308を第1の通路216内に挿入することができる。プルタイ302は、スリーブ308上に配置されるように位置合わせされる。第1の通路216が第2の通路218よりも大きい直径を有して、より容易につぶれる場合があるため、スリーブ308は、第1の通路216内に配置される。第2の通路218の直径が増大される場合、第2の剛体のスリーブ308もその中に位置合わせすることができる。他のタイプの締付け具が、代替的またはプルタイ302と共に用いることができることは理解されよう。プルタイ302が位置合わせされた後、組み立てられたサンプリングポート300は、通例の溶接技術を用いてフランジ58を容器32に溶接することによって、容器32に固定することができる。次いで、この全体の組立体は、放射線または他のタイプの滅菌を用いて滅菌することができる。次いで、使用中に、温度探触子238または他の剛体の装置は、必要に応じて支持チューブ202の中に挿入することができる。
【0057】
サンプリングポートが様々な他の代替形状として提供されることが理解されよう。例えば、図12に、本発明の特徴を組み込むサンプリングポート320の他の実施形態を示す。サンプリングポート200とサンプリングポート320との共通の特徴は、同じ符号によって識別される。例えば、サンプリングポート320は、細長い可撓性の支持チューブ202と、細長い可撓性のサンプリングチューブ204と、フランジ208と、を備える。しかしながら、サンプリングポート200とは対照的に、サンプリングポート320は、本体を有さない。代わりに、フランジ208は、取付け位置322において、単に、支持チューブ202およびサンプリングチューブ204を包囲して、半径方向外側に突出する。支持チューブ202およびサンプリングチューブ204は、別個の位置またはそれら長さ全体に沿って、互いに結合することができる。収集チューブが用いられる場合、収集チューブ266は、収集チューブ266の第3の通路276がサンプリングチューブ204の第2の通路252と流体連通するように、取付け位置322にてサンプリングチューブ204の第2の端部250から外側に延びる。
【0058】
図13A、Bに、本発明の特徴を組み込むサンプリングポート330の他の実施形態を示す。サンプリングポート200とサンプリングポート330との同じ要素は、同じ符号によって識別される。サンプリングポート200内のように別個の支持チューブおよびサンプリングチューブを有する代わりに、サンプリングポート330は細長い可撓性の部材332を備え、その部材332は、その中に取り囲まれた2つの分離した通路を有する。可撓性の部材332は、第1の端部336と反対側の第2の端部338との間に延びる外面334を有する。部材332は、第1の端部336と第2の端部338との間に延びる第1の通路340および第2の通路342を定める。サンプリングポート200の支持チューブ202の第1の通路228と同様に、サンプリングポート330の第1の通路340は、第2の端部338にて開口し、第1の端部336にて閉じている。サンプリングポート200のサンプリングチューブ204の第2の通路252と同様に、サンプリングポート330の第2の通路342は、第1の端部336および第2の端部338にて開口している。サンプリングポート330は、そのようには示されてはいないが、サンプリングポート200と同様の本体206を含んでもよい。
【0059】
収集チューブが用いられる場合、収集チューブ266は、収集チューブ266の第3の通路276が部材332の第2の通路342と流体連通するように、部材332の第2の端部338から外側に延びる。もちろん、収集チューブを有する全ての実施形態と同様に、収集チューブ266の第2の端部274は、上述のように1つまたは複数の収集容器280と連結することができる。
【0060】
第1の通路340および第2の通路342は、いくつかの相異なった形状を有することができる。例えば、示された実施形態において、第1の通路340および第2の通路342は、互いに隣接して平行に整列している。代替的には、図14A、Bに示すように、第2の通路342は、可撓性の部材332の第1の端部336において第1の通路340を半径方向に包囲することができるが、必ずしも第2の端部338にて第1の通路340を包囲しない。多くの他の形状も可能であることが理解されよう。その形状に拘わらず、示された実施形態において、第1の通路340は、第1の端部336にて閉じ、第2の通路342は第1の端部336にて開いている。剛体の温度探触子などを収容するように、第1の通路340を直線上に整列できることも望ましい。
【0061】
図15に、チューブポート33を用いて、本発明の特徴を組み込む探触子ポート350の一実施形態を示す。サンプリングポート300と探触子ポート350の同じ要素は、同じ符号によって識別される。探触子ポート350は、第2の通路218が除去されていることを除いて、本体301(図10)と同様の本体352を備える。支持チューブ202は、第1の通路216と連通するために、本体352に連結しかつ本体352から突出する。チューブポート33は、本体301と結合されるチューブポート33と同じ方法により、本体352と結合する。この実施形態において、温度探触子などの探触子は、チャンバ40内のどのような素材によっても汚染されることなくチャンバ40内の状態を監視するために、探触子ポート350の支持チューブ202内に挿入することができる。しかしながら、サンプリングポート300とは異なり、チャンバ40内からの素材のサンプリングは、探触子ポート350を用いて実行することはできない。
【0062】
様々なサンプリングポートが、チューブポートに関する上述したような多くの同じ利点を有することは理解できよう。これは、それらサンプリングポートが、製造が廉価、使い捨て可能、拡張性があって、製造、滅菌、保管、および運搬の間に、容器32またはサンプリングポートへの損傷の危険性なしに、容器32の中に巻き上げられて折り重ねることができるからである。他の利点は、本明細書で説明され、またはこの構成から直ちに明らかであろう。
【0063】
図1および図5を再び参照すると、容器32の側壁42を通って、いくつかの穴54が延びる。各穴54は、支持ハウジング12の側壁23上の対応する開口部24と整列される。本発明の様々な実施形態により、チューブポート33またはサンプリングポート200の一部は、穴54および開口部24のそれぞれ1つを通って延びる。チューブポート33およびサンプリングポート200のそれぞれは、流体が穴54を通って外に漏洩できないように容器32の本体36に密封される。
【0064】
各チューブポート33に関しては、容器32にチューブポート33を固定し、流体または他の素材が穴54を通って外に漏洩することを防止するために、フランジ58の第2の側面72が容器32の側壁42に対して密封される。典型的に、フランジ58は、通例の溶接技術によって容器32に固定される。しかしながら、代替的には、接着剤または機械的な連結も用いることができる。
【0065】
各チューブポート33のフランジ58と同様に、容器32にサンプリングポート200を固定し、液体または他の材料が穴54を通って外に漏洩することを防止するために、各サンプリングポート200毎にフランジ208の第1の側面260が容器32の側壁42に密封される。典型的に、フランジ208は、通例の溶接技術によって容器32に固定される。しかしながら、代替的には、接着剤または機械的な連結も用いることができる。チューブポート33がサンプリングポート(例えば、図10および図11のサンプリングポート300参照)と共に用いられる場合、チューブポート33のフランジ58は、上述のように側壁23に密封され、次いで本体301および/または支持チューブ202とサンプリングチューブ204は、本体301の外面303が管状のステム56の内面60を付勢して液密封を形成するまで、ステム56の通路68を通って挿入される。代替的に、フランジ58は、本体301が通路68を通って挿入された後、側壁42に密封できることが理解されよう。
【0066】
容器システム30は、完全に組み立てられると、保管袋の中に密封して、このシステム全体を放射線滅菌の様々な形式によって滅菌することができる。
【0067】
運転中に、チューブポート33のステム56と本体206、および/または、サンプリングポート200の支持チューブ202とサンプリングチューブ204が支持ハウジング12の開口部24の中を通るように、容器システム30は支持ハウジング12の区画20の中に位置が合わさせられる。
【0068】
次いで、各チューブポート33に関しては、コネクタ118の外面または探触子84と、ステム56と、の間に実質的な液密封が形成されるように、流体管路52などのチューブが上述のようなコネクタ118を用いてステム56に結合され、または温度探触子や溶存酸素探触子などの探触子84がステム56を通って容器32のチャンバ40の中に挿入される。
【0069】
次に、流体管路52に流入するために結合されたポート33を通って、流体41が容器32のチャンバ40の中に分注される。流体41は、様々な相異なった素材を有することができる。例えば、容器システム30が増殖細胞または微生物用のバイオリアクターとして用いられる場合、流体41は、培養される細胞または微生物のタイプによって決まる増殖培地を有することができる。また、この流体は、細菌、菌類、藻類、植物細胞、動物細胞、原生動物、線虫などの種子接種材料を有することができる。また本発明は、非生物学的なシステム用にも用いることができる。例えば、このシステムは、溶液の中の気体のpHまたは分圧の制御または調整が望まれる場合に、溶液を処理または混合するために用いることができる。この流体は、上述のように、コネクタ118または探触子84とステム56との間に形成される実質的な液密封によって、チャンバ40から漏洩することが防止される。
【0070】
各サンプリングポート200に関しては、上述のように、温度探触子238などの探触子または他のタイプの剛体の支持体がサンプリングポート200の第1の連続通路232の中に挿入される。支持チューブ202が第1の端部224にて密封されて閉じられているため、探触子または他のタイプの剛体の支持体は、サンプリングポート200を用いて挿入され引き出すことができ、一方、液体または他の素材は、チャンバ40から漏洩することが防止されてチャンバ40の中に留まる。
【0071】
容器32のチャンバ40の中の様々なパラメータは、チューブポート33およびサンプリングポート200を用いて、チャンバ40の中に挿入された探触子によって測定される。これらパラメータは、温度、圧力レベルなどを含むことができ、一回、定期的、連続的、または他の全ての知られた方法で測定することができる。
【0072】
所望されたときに、素材は、収集チューブ266に結合されたサンプリングポート200のサンプリングチューブ204を用いて、容器32のチャンバ40から除去される。剛体の支持体または探触子が支持チューブ202の中に挿入されていると、上述のように、剛体の探触子または支持体は、支持チューブ202とサンプリングチューブ204との間の結合により、サンプリングチューブ204がチャンバ40の中に比較的剛体的に延びることが可能になる。これにより、サンプリングチューブ204がチャンバ40の内部のより深いところからであって、他の方法による場合に比して、容器32の内面38からさらに離れた部分から、サンプルを取り出すことが可能になる。これにより、チャンバ40内のより代表的な素材のサンプルが得られる。この素材は、上述のように、取り出されると、さらなる処理のために1つまたは複数の収集容器280に貯蔵される。
【0073】
上述のように、概して、図1で示した例示的な容器システム10は、増殖細胞または微生物用のバイオリアクターとして構成される。この目的のために、容器32の中に配置される増殖培地への制御された気体を給送する多孔分散管(sparger)34が容器32の中に取り付けられる。多孔分散管34に関するさらなる記載は、参照により本明細書に先に組み込まれた特許文献4、および参照により本明細書に組み込まれる特許文献5に開示されている。
【0074】
一実施形態において、ステム56を通って気体を給送することによって通気性多孔分散管の材料を通して気体を外に強制的に移動させるように、多孔分散管34は、チューブポート33のフランジ58に通気性多孔分散管の材料を固定することによって形成できることに留意されたい。通気性多孔分散管の材料に用いることのできるタイプの材料、およびこれをフランジ58に取り付ける方法に関するさらなる記載は、先に参照した特許文献5に開示されている。
【0075】
要求はされないが、一実施形態において、チャンバ40の中の流体を混合するための手段が設けられる。実施例の目的として限定的ではなく、一実施形態において、駆動軸114は、チャンバ40の中に突出し、その端部に取り付けられたインペラ116を有する。したがって、駆動軸114の外旋は、チャンバ40の中の流体を混合または浮遊させるインペラ116の回転を容易にする。典型的に、多孔分散管34は、この混合機によって生成される流体の混合または移動が流体の中に気泡を混入に役立つように、この混合の手段の直下に配置される。回転混合機を可撓性の容器の中に組み込む方法の1つの特定の実施例は、2005年10月27日に公開された特許文献6に開示されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。別の実施例は、特許文献7に開示されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。
【0076】
この混合の手段の他の実施形態において、混合は、チャンバ40の中で垂直型混合機を上下方向に往復移動させることによって実行される。垂直型混合機の組立および運転に関するさらなる記載は、2005年5月11日に出願された特許文献8に開示されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。別の実施形態において、流体をチャンバ40の内外に移動させる蠕動ポンプ(peristaltic pump)を用いるなど、チャンバ40を通して流体を単に循環させることによって、この混合が実行できることが理解されよう。他の通例の混合技術も用いることができる。
【0077】
上述の実施形態は、本発明のチューブポートまたはサンプリングポートを形成する代替方法の単なる実施例であることが理解されよう。相異なった実施形態の様々な特徴がさらに他の実施形態を生成するために混合され整合されることができることが同様に理解されよう。
【0078】
本発明は、その精神または本質的な特性から逸脱することなしに他の特定の形態に形成することができる。説明した実施形態は、あらゆる点でただ例示的であり、限定的でないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明よりむしろ添付された特許請求の範囲によって示される。この特許請求の範囲の均等物の意味および範囲の中に入る全ての変更は、それらの範囲の中に包含されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】複数のチューブポートおよび1つのサンプリングポートを有する封じ込めシステムの側断面図である。
【図2】図1に示される封じ込めシステムのチューブポートの1つの斜視図である。
【図3】図2に示されるチューブポートの一部の側断面図であり、環状のリップシールを示す。
【図4】温度探触子が挿入された状態の図2に示されるチューブポートの側断面図である。
【図5】コネクタによって流体管路に連結された図2のチューブポートの側断面図である。
【図6】複数の管状のステムを有するチューブポートの他の実施形態の斜視図である。
【図7】図1に示される封じ込めシステムのサンプリングポートの斜視図である。
【図8】温度探触子が部分的に挿入された状態の図7のサンプリングポートの断面側面図である。
【図9】収集チューブおよびマニホルドを通して複数の収集容器に連結された図7のサンプリングポートの側断面図である。
【図10】サンプリングポートの他の実施形態の一部の側断面図である。
【図11】図10に示されるサンプリングポートの分解斜視図である。
【図12】サンプリングポートのさらに他の実施形態の側断面図である。
【図13A】サンプリングポートのさらに他の実施形態の側断面図である。
【図13B】図13Aに示されるサンプリングポートの13B−13B線に沿う側断面図である。
【図14A】サンプリングポートのさらに他の実施形態の側断面図である。
【図14B】図14Aに示されるサンプリングポートの14B−14B線に沿う側断面図である。
【図15】サンプリングチューブを含まないサンプリングポートのさらに他の実施形態の側断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端部と長手方向に隔置された第2の端部との間に延びる内面および外面を有する管状の第1のステムであって、前記内面が前記第1のステムを通って長手方向に延びる通路と接する第1のステムと、
前記第1のステムの前記第1の端部を包囲して、当該第1の端部から半径方向外側に突出するフランジと、
を含み、
前記フランジおよび前記ステムが90未満の値のショアAスケールのデュロメータを有する可撓性のエラストマー材料から成る
ことを特徴とするチューブポート。
【請求項2】
前記エラストマー材料は、ポリエチレンから成ることを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項3】
前記エラストマー材料は、70未満の値のショアAスケールのデュロメータを有することを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項4】
前記第1のステムが実質的な永久変形なしに、その長さに沿った位置にて選択的に締め付けられて閉じられることを可能とするように、前記エラストマー材料は十分に可撓性であることを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項5】
前記第1のステムの前記外面または前記内面の少なくとも一方は、その長さに沿って延びる締付け勾配を有することを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項6】
前記第2の端部における前記第1のステムの前記外面は、半径方向外側に突出する部材のない平坦な実質的に円筒形の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項7】
前記第2の端部における前記第1のステムの前記内面は、半径方向内側に突出する部材のない平坦な実質的に円筒形の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項8】
前記第1のステムと同じ前記フランジの側面から突出する管状の第2のステムをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項9】
前記第2のステムは、前記第1のステムと異なる形状を有することを特徴とする請求項8に記載のチューブポート。
【請求項10】
前記第1の端部にて前記第1のステムの前記内面から半径方向内側に突出する環状のリップシールをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項11】
前記第1のステムを通って延びる前記通路の開口部を包囲するように、前記フランジ上に凹型の環状チャネルをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のチューブポート。
【請求項12】
前記第1のステムの前記通路の中に配置される探触子をさらに含み、前記環状のリップシールが前記探触子を弾性的に付勢してそれらの間に液密封を形成することを特徴とする請求項10に記載のチューブポート。
【請求項13】
前記第1のステムの前記通路を選択的に潰して閉じるように、前記第1のステムに取り付けられるクランプをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のチューブポート。
【請求項14】
流体を保持するようになされたチャンバと接する内面を有する容器と、
第1のステムを通って延びる通路が前記容器の前記チャンバと連通するように、前記容器と結合される請求項1に記載のチューブポートと、
第1の端部と長手方向に離隔された第2の端部との間に延びる内面および外面を有する管状のコネクタであって、前記管状のコネクタの前記内面は、前記管状のコネクタを通って延びる開口部と接し、前記管状のコネクタの前記第1の端部は、前記第1のステムが前記管状のコネクタの前記外面を弾性的に付勢するように、前記チューブポートの前記第1のステムの前記第2の端部の中に受け入れられる管状のコネクタと、
を含むことを特徴とする容器システム。
【請求項15】
前記管状のコネクタの前記第2の端部と結合される細長いチューブをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の容器システム。
【請求項16】
前記容器は、1枚または複数枚の可撓性高分子材料シートから成る袋を備え、
前記チューブポートの前記フランジは、前記袋と結合されることを特徴とする請求項14に記載の容器システム。
【請求項17】
第1の端部と長手方向に離隔された第2の端部との間に延びる内面および外面を有する管状の第1のステムであって、前記内面が前記第1のステムを通って長手方向に延びる通路と接する管状の第1のステムと、
前記第1のステムの前記内面から半径方向内側に突出する環状のリップシールと、
前記第1のステムの前記第1の端部を包囲して、当該第1の端部から半径方向外側に突出するフランジと、
を含むことを特徴とするチューブポート。
【請求項18】
前記リップシールは、前記フランジおよび前記リップシールが実質的に同一平面に配置されるように、前記第1のステムの前記第1の端部に配置されることを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項19】
前記フランジの第1の側面および前記リップシールの第1の側面は、実質的に同一平面に配置されることを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項20】
前記第1のステムを通って延びる前記通路の開口部を包囲するために、前記フランジに凹型の管状のチャネルをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項21】
前記フランジ、前記第1のステム、および前記リップシールは、可撓性のエラストマー材料から成る単一部材として一体成形されることを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項22】
前記エラストマー材料は、90未満の値のショアAスケールのデュロメータを有することを特徴とする請求項21に記載のチューブポート。
【請求項23】
前記エラストマー材料はポリエチレンから成ることを特徴とする請求項21に記載のチューブポート。
【請求項24】
前記第1のステムが実質的な永久変形なしに、その長さに沿った位置にて選択的に締め付けられて閉じられることを可能とするように、前記エラストマー材料は十分に可撓性であることを特徴とする請求項21に記載のチューブポート。
【請求項25】
前記第1のステムは、約5cmから約15cmの範囲内にて最大長さを有することを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項26】
前記第1のステムの前記外面または前記内面の少なくとも一方は、その長さに沿って延びる締付け勾配を有することを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項27】
前記第2の端部における前記第1のステムの前記外面は、半径方向外側に突出する部材のない実質的に平坦な円筒形の形状を有することを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項28】
前記第1のステムと同じ前記フランジの側面から突出する管状の第2のステムをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載のチューブポート。
【請求項29】
流体を保持するようになされたチャンバと接する内面を有する容器と、
第1のステムを通って延びる通路が前記容器の前記チャンバと連通するように、前記容器と結合された請求項12に記載のチューブポートと、
実質的な液密封が前記探触子の外面と前記リップシールとの間に形成されるように、前記チューブポートの前記通路の中に摺動可能に配置される探触子と、
を含むことを特徴とする容器システム。
【請求項30】
前記探触子は、温度探触子、溶存酸素探触子、またはpH探触子のうちの1つを備えることを特徴とする請求項29に記載の容器システム。
【請求項31】
前記容器は、1枚または複数枚の可撓性高分子材料シートから成る袋を備えることを特徴とする請求項29に記載の容器システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【公表番号】特表2008−536525(P2008−536525A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507912(P2008−507912)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/015070
【国際公開番号】WO2006/116069
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(501366373)ハイクローン ラボラトリーズ インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】