ツイスト・ロックハンドリングシステム
ツイスト・ロック(400)を船荷用コンテナ(402)に固定する、あるいはこれらをそれらから解放させる、あるいはこれら両方のための装置(10)は、少なくとも1つの船荷用コンテナを受けるように適合されたクレードル(11)と、あるツイスト・ロックをこの船荷用コンテナに固定する、あるいはこれをこれから解放するように働く、少なくとも1つのマニピュレーションデバイス(14)と、を含み、このマニピュレーションデバイスは、このツイスト・ロックの少なくとも一部分と咬み合い、これを回転させ、結果として、このツイスト・ロックをこの船荷用コンテナに固定する、あるいはこれをこれから解放させるように働く、咬み合い手段(27)を含む。このマニピュレーションデバイスは、ツイスト・ロックハンドリングアセンブリ(12)の一部として形成しても良く、このアセンブリは、ツイスト・ロック用の格納システム(16)と、ガイドアセンブリ(15)と、を含み、このガイドアセンブリは、ツイスト・ロックをこのマニピュレーションデバイス(14)と整合させるために供給する、あるいは解放されたツイスト・ロックを格納システムに供給するように働く。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、船荷用コンテナを運送のために固定するために用いられるツイスト・ロックを扱うための装置に係る。本発明の幾つかの形態は、これらツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定するため、および/あるいはこれらツイスト・ロックをこのコンテナから解放するための装置に係る。本発明の他の幾つかの形態は、これらツイスト・ロックの格納庫に係る。
【0002】
本発明の文脈においては、“ツイスト・ロック”なる用語は、船荷用コンテナとの関連で、これらコンテナを運送のために固定するために用いられる、あらゆる結合デバイスに、これら結合デバイスがそれによってその船荷用コンテナと相互に咬み合う機構および/あるいはこれらがそれに固定される構造とは関係なく、係るものである、と理解されるべきである。
【背景技術】
【0003】
ツイスト・ロックは、船荷用コンテナを船舶に、および互いに、固定するために用いられる。ツイスト・ロックは、船荷用コンテナの下部と上部に搭載され、これによって、複数のコンテナを上下に、山のように結合することが可能となる。船荷用コンテナが船舶からクレーンによって降ろされたとき、これらコンテナを別の位置に移動させるためには、その前に、これらツイスト・ロックが解除される必要がある。さらに、これらコンテナが船舶上に積み込まれるときも、その船舶上に乗せられたコンテナを固定するために、埠頭において、ツイスト・ロックを取り付けなければならない。典型的には、ツイスト・ロックの固定あるいは解放は、クレーンによって地面より約1から1.8メートル上に保持されている、船荷用コンテナの下で、これらツイスト・ロックを手作業にて扱うことで、行われる。
【0004】
この作業は、港湾作業員が、かなり重いこれらツイスト・ロックを手作業にて扱わなければならず、さらに、交通量が多いエリアにおいて、宙づりにされた荷物の下で、あるいはこれと隣接するところで、作業しなければならないために、危険である。さらに、このやり方は、これらツイスト・ロックを取り付けるために、1から3分かかり、このためクレーンのサイクル時間が遅くなるため、非効率でもある。さらに、このやり方は、しばしば、このような仕事をこなすために、2人が割り当てられるために、労務費もかさむ。
【発明の開示】
【0005】
本発明の第1の形態においては、ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれから解放する、あるいはこの両方のためのマニピュレーションデバイスが提供され、このデバイスは、咬み合い手段を含むが、これは、このツイスト・ロックの少なくとも一部と咬み合い、これを回転させ、結果として、このツイスト・ロックをこの船荷用コンテナに固定する、あるいはこれらから解放するように動く。
【0006】
1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、さらに、この咬み合いデバイスの上に配置された支持部材を含み、この支持部材は、あるツイスト・ロックの中間領域を受け、これを支持し、他方においてこの支持されたツイスト・ロックの下側部分は、この部材の下へ、この咬み合い手段と咬み合うことができるように、突出する、ように構成される。1つの形態においては、この支持部材は、プレートの形態である。
【0007】
この支持部材は、ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、および/あるいはこれから解放する助けとなるように構成される。1つの形態として、この支持部材は、これらツイスト・ロックの中間領域の回転を防止するようにしても良い。もう1つの形態として、これらツイスト・ロックは、最初は、この支持部材の上に置き、その後、咬み合い手段によって回転される前に、この支持部材から持ち上げるようにしても良い。同様に、これらツイスト・ロックが、これらが船荷用コンテナから解放されたとき、この支持部材上に落ちるようにしても良い。
【0008】
1つの形態においては、この咬み合い手段あるいはこの支持部材の少なくとも1つは、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。1つの形態においては、両方とも、移動可能である。この咬み合い手段およびこの支持部材の1つあるいは両方の高さの調節を可能にする設備を提供することで、このマニピュレーションデバイスが、複数の異なる形状および/あるいはサイズのツイスト・ロックの要求に応じられるようにすることが可能になる。この高さ調節機構は、さらに、このマニピュレーションデバイスによって扱われる、この咬み合い手段をツイスト・ロックに咬み合わせる、および/あるいはこれから解放させる操作を容易にする。
【0009】
1つの形態においては、この咬み合いデバイスは、この支持部材に対して、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。
【0010】
1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、さらに、これら咬み合い手段および支持部材を含むフレームを含み、使用において、このフレームは、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。1つの特定の形態においては、このマニピュレーションデバイスは、さらに、ハウジングを含み、この内側フレームは、このハウジング内に配置され、このハウジングに対して、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。
【0011】
このマニピュレーションデバイスは、さらに、この内側フレームを、このハウジングに対して、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動させるように動く、高さ調節アセンブリを含んでも良い。1つの特定の形態においては、この高さ調節デバイスは、1つあるいはそれ以上の水圧ピストンシリンダ・アセンブリである。
【0012】
ツイスト・ロックに対する国際標準は存在しないために、様々な異なるシステムのツイスト・ロックが開発され、現在使用されている。これらツイスト・ロックは、しばしば、異なる外形を有し、および/あるいは船荷用から解放するために、あるいはこれと咬み合わせるために、異なる量だけ回転するように設計されている。1つの形態においては、この咬み合い手段および/あるいは支持部材は、市販されている様々なタイプのツイスト・ロックの幾つかのみを収容するように設計される。この構成においては、このマニピュレーションデバイスの外形は固定しても良い。もう1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、より広い範囲のツイスト・ロックとの関連で用いられるように設計される。
【0013】
異なるタイプのツイスト・ロックに対する要求に応えるために、この支持部材は、少なくとも1つの異なる形状の他の支持部材と交換できるようにしても良い。さらに、1つの形態においては、この咬み合い手段は、異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの異なる形状の他の咬み合い手段と交換可能である。
【0014】
1つの代替の形態においては、このマニピュレーションデバイスのコンポーネント部分は再構成可能である。
【0015】
この咬み合いデバイスが再構成可能である、1つの形態においては、この咬み合い手段は、複数の要素を含み、これら要素の各々は、縮退された位置と伸長された位置との間で移動可能である。この構成においては、これら縮退された要素は、後退部を定義し、これは、使用において、あるツイスト・ロックを受けるように働く。こうして、これら縮退された要素の構成を変化させることで、この後退部の形状を再構成することができ、これによって、異なる形状の複数のツイスト・ロックを、この咬み合い手段によって収容することが可能となる。もう1つの形態においては、この咬み合い手段は、プレート要素を含み、これらは伸長することができ、これによって、この咬み合い手段の形状が、限られた範囲で、変化することが許される。
【0016】
ある1つの特定の実施例においては、この咬み合い手段は、このマニピュレーションデバイス内に置かれたこのツイスト・ロックを掴むように働く、ジョーの形態である。
【0017】
幾つかの事例においては、これらツイスト・ロックは、このツイスト・ロックが回転させるためには、解放することを要求されるロッキング機構を含む。これらタイプのツイスト・ロックに対する必要性に応えるために、このマニピュレーションデバイスは、さらに、このロッキング機構を解放するように動く、アクチュエータを含んでも良い。
【0018】
1つの形態においては、この咬み合い手段は、このツイスト・ロックの一部分との接触を、純粋に、対応する部分の形状を通じて維持する。代替として、この咬み合い手段は、このツイスト・ロックと咬み合うために、あるいは、そのツイスト・ロックの移動に影響を及ぼし、これがその咬み合っている位置と解放されている位置との間で移動することを可能にするために、他の機構を利用しても良い。例えば、この咬み合い手段は、磁石、例えば、永久磁石あるいは電磁石を利用しても良い。代替として、真空システムを、このツイスト・ロックの咬み合いあるいは移動を支援するために、あるいはこれに影響を及ぼすために、採用しても良い。
【0019】
上に開示された幾つかの実施例によると、ツイスト・ロックハンドリングアセンブリ内に、広い範囲のツイスト・ロックの固定および解放を自動化するために用いるための、マニピュレーションデバイスが提供される。
【0020】
あるさらなる形態においては、本発明は、上に説明された任意の形態の少なくとも1つのマニピュレーションデバイスを含む、このようなツイスト・ロック・ハンドリングアセンブリに向けられる。
【0021】
1つの形態においては、このツイスト・ロックハンドリングアセンブリは、さらに、ツイスト・ロックをこのマニピュレーションデバイスと整合させるため、これを解放させるために、案内するためのガイドアセンブリを含む。ある特定の形態においては、このガイドアセンブリは、ツイスト・ロックがそれに沿って、安定的に支持されている状態で、移動することができるトラックと、このツイスト・ロックをこのトラックに沿って移動させる搬送機構と、を含む。ある特定の形態においては、このガイドアセンブリは、これらツイスト・ロックを、このマニピュレーションデバイスの支持部材と、整合させるように、あるいはこれから解放させるように、移動させるように構成される。
【0022】
1つの形態においては、このツイスト・ロック・ハンドリングアセンブリは、さらに、格納手段を含み、このガイドアセンブリは、この咬み合い手段から解放されたツイスト・ロックを格納手段に格納のために供給し、あるいは、この格納手段から格納されているツイスト・ロックを、これらをマニピュレーションデバイスに供給するために得る。
【0023】
1つの形態においては、この格納手段は、複数のツイスト・ロックを受けるための少なくとも1つのラックを含む。もう1つの形態においては、この格納手段は、コンベア上に搭載された複数のラックを含み、このコンベアは、ツイスト・ロックをこれらラックからこの搬送手段に供給するために、あるいはツイスト・ロックをこの搬送手段から受け取るために、これらラックをこの搬送手段と整合させるように、あるいはこれから外れるように移動させるように、働く。
【0024】
1つの形態においては、これらラックは、取り外し可能な格納庫の形態である。
【0025】
1つの形態においては、このアセンブリは、さらに、駆動手段を含むが、これは、この咬み合い手段を回転させ、これによってこの咬み合い手段と咬み合っているツイスト・ロックの回転が可能となるように動く。
【0026】
本発明のさらなる形態に従うと、ツイスト・ロックを格納するように、および/あるいは、上に説明されたデバイスから、ツイスト・ロックを受け取るように構成された格納デバイスが提供される。
【0027】
1つの形態においては、この格納デバイスは、複数のツイスト・デバイスを受けるための少なくとも1つのラックを含む。
【0028】
1つの形態においては、この格納デバイスは、コンベア上に搭載された複数のラックを含み、このコンベアは、ツイスト・ロックをこの搬送手段に供給するため、あるいは、ツイスト・ロックをこの搬送手段から受ける取るために、これらラックを、この搬送手段と整合させるように、あるいはこれから外れるように移動させるように、働く。
【0029】
1つの形態においては、このラックは、少なくとも2つの平行な細長い部材を含み、これら部材は、少なくとも1つのツイスト・ロックを滑るように受けるように構成される。1つの好ましい実施例においては、このラックは、4つの平行なレールを含み、これらレールは、少なくとも1つのツイスト・ロックと滑るように咬み合い、このツイスト・ロックはこれらレールからこれらレールの両端の所でのみ解放できるように、構成される。
【0030】
1つの形態においては、この格納デバイスは、そのあるいは各ラックは、取り外し可能な格納庫の形態であるように、構成される。
【0031】
1つの形態においては、このコンベアは、遠隔制御された電動機によって駆動される。
【0032】
本発明のあるさらなる形態に従うと、ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれらをこれから解放する、あるいはこれらの両方のための装置が提供され、この装置は、少なくとも1つの船荷用コンテナを受けるように適合されたクレードルと、あるツイスト・ロックをある船荷用コンテナに固定する、あるいはこれをそれから解放するように働く少なくとも1つのマニピュレーションデバイスと、を含み、このマニピュレーションデバイスは、この船荷用コンテナ上の少なくとも1つのツイスト・ロック搭載位置と整合可能である。
【0033】
1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、上に説明された任意の形態に従う。1つの形態においては、この装置は、さらに、そのクレードルに搭載された複数のマニピュレーションデバイスを含む。
【0034】
1つの形態においては、この装置は、上に説明された任意の形態に従う1つあるいはそれ以上のツイスト・ロックハンドリングアセンブリを含み、このあるいは各ツイスト・ロックアセンブリは、これらマニピュレーションデバイスの1つを含む。
【0035】
1つの形態においては、この少なくとも1つのマニピュレーションデバイスあるいはこのマニピュレーションデバイスのコンポーネント部分は、この装置から取り外し可能であり、こうして、このデバイスあるいは一部は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの他の前マニピュレーションデバイスあるいはその一部分と置換することができる。
【0036】
このマニピュレーションデバイスあるいはコンポーネント部分がこの装置から取り外すことができるようにすることで、この装置は複数の異なるタイプのマニピュレーションデバイスを利用することが可能となり、結果として、この装置によって対応することができるツイスト・ロックの範囲が増加する。1つの形態として、このマニピュレーションデバイスあるいはコンポーネント部分は、手作業にて取り外し、交換するようにしても良い。1つの代替形態として、この過程は、自動化しても良い。例えば、この後者の構成においては、ある範囲のレンジのマニピュレーションデバイスが格納庫あるいは回転ラック上に搭載され、これによってこの装置内のこれらマニピュレーションデバイスが交換できるようにされる。
【0037】
1つの形態においては、この装置は、この少なくとも1つのマニピュレーションデバイスが、このクレードルに対して、ある船荷用コンテナ上の少なくとも2つのツイスト・ロック搭載位置に、移動できるように構成される。
【0038】
ある特定の実施例においては、このクレードルは、実質的に長方形であり、1つのより大きなコンテナ、あるいは2つのより小さなコンテナを受けるように適合化される。
【0039】
1つの形態においては、このクレードルは、第1と第2の独立したセクションから形成され、各セクションは、ある所定のサイズのあるコンテナを受けるように構成される。
【0040】
1つの特定の実施例においては、このクレードルは、船荷用コンテナをこのクレードル上に置く際に誘発される、このクレードル上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く緩衝器を含む。このクレードルが、複数のクレードルセクションから形成される構成においては、各クレードルセクションは、船荷用コンテナをそのクレードルセクション上に置く際に誘発される、そのクレードルセクション上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く緩衝器を含む。
【0041】
もう1つの実施例においては、このクレードルは、さらに、対応する1つあるいは複数のコンテナをそのクレードル上の所定の位置に導くためのガイディング要素を含む。典型的には、幾つかの実施例は、このクレードルは、さらに、クレーンアタッチメント部分を含むように構成され、これによって、これらコンテナをクレーンによって持ち上げることができるようにされる。
【0042】
1つの形態においては、この装置のこれら様々なコンポーネントは、水圧アクチュエータによって駆動され、波止場デッキ上で、あるいはクレーンの操作員によって、中央管理的に制御される。この後者の構成においては、この装置のこの操作は、船荷用コンテナを船舶に積み降ろしするためリフティングを担当するクレーンの操作員が行っても良い。こうして、この装置を少なくともある1つの特定の実施例において用いることで、ツイスト・ロックの取り扱いに投入される労働力が大幅に削減され、これによって、波止場クレーンのためのサイクル時間を大幅に改善させる機会がもたらされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
図1は、コンテナ402を、ツイスト・ロックを船荷用コンテナ402のコーナケーシング404から取り外したり、これに取り付けたりする、ツイスト・ロックハンドリング装置10を用いて、船舶デッキ408から降ろすさまざまな段階を示す。
【0044】
第1と第2の段階において、波止場側クレーン406は、この船舶デッキ408上に上下に積み重ねられたコンテナの山から最も上のコンテナ402を持ち上げる。これらツイスト・ロック400は、この上下に山のように積み重ねられた船荷用コンテナ402を互いに固定するために用いられる。この最も上のコンテナを持ち上げるためには、このコンテナをこの下のコンテナに接続しているツイスト・ロックが、最初に、この下側のコンテナから従来のやり方にて解放され、このツイスト・ロックはこの最も上のコンテナ402と共にとどまる。
【0045】
第3の段階において、クレーン406はこのコンテナ402を、波止場を横断して、これがツイスト・ロックハンドリング装置10の上にくるまで、移動させる。このコンテナ402は、次に、この装置10上に下ろされ、そして、対応する下側の4つのコーナケーシング404から外に延びるツイスト・ロック400が、このコンテナ402から、(下でより詳細に説明されるように)マニュピュレーションデバイス14によって解放される。いったん解放されると、これらツイスト・ロックは、その後、再使用のために、対応する格納システム16内に排出され、この装置10は、すると、あるさらなるコンテナを受けるための準備が整う。
【0046】
第4の、そして、最後の段階において、このコンテナは、次に、トラック410の後ろにこのクレーン406によって乗せられるか、あるいはストラドルキャリアによって持ち上げられ、所望の位置に運搬される準備が整う。このシステムに従うと、この全作業は、このクレーンの操縦室412内のクレーンの操作員によって制御され得る。
【0047】
図1に示される構成においては、この装置10は、波止場上に置かれる。ある代替の構成(示されていない)においては、この装置は、埠頭クレーン406に固定された踏み台上につり下げても良い。このやり方だと、この装置10は、このクレーンと調和して移動させることが可能となる。
【0048】
この作業は逆方向に行われることもあること、を理解されるべきである。車両上に積み込まれているコンテナが、最初に、この装置10上に置かれ、ここで、格納システム16から受け取られた、これらツイスト・ロックが、クレーン操作員の作業の下で、これらコーナケーシングにはめ込まれる。このコンテナは、こうして、船舶上に持ち上げられ、所定の位置に固定される、準備が整う。
【0049】
図2から5は、このツイスト・ロックハンドリング装置10を図解する。大まかに言えば、この装置は、船荷用コンテナ402を受けるように設計されたクレードル11と、一連のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ12と、を有する。この現在のケースにおいては、これらアセンブリは、このクレードル11の各コーナ13の所に配置される。各アセンブリ12は、3つの主コンポーネント、すなわち、マニピュレーションデバイス14と、ガイドアセンブリ15と、格納システム16と、を含む。使用においては、このマニピュレーションデバイスは、ツイスト・ロック100を、船荷用コンテナ402のコーナケーシングとの関係で、取り外したりあるいは固定したりし、この格納システムは、これらツイスト・ロックを格納し、他方、このガイドアセンブリは、ツイスト・ロックを、これらマニピュレーションデバイスと格納手段との間に供給する。
【0050】
この動作のより良い理解を得るためには、この装置10のこれら主要なコンポーネントについてより詳細に説明することが、便利である。
【0051】
図5から8は、その中にツイスト・ロック400が配置されるマニピュレーションデバイス14を示す。このデバイス14は、外側ハウジング20を含むが、これは、ベースプレート21と、このベースプレートから上方へと延びるサイドプレート22と、これもベースプレートから延び、これらサイドプレート22を相互接続する、エンドプレート23と、を有する。これらエンドプレートの1つは(図5から8には明快さのために示されていない)、これらツイスト・ロックが、このマニピュレーションデバイス14と整合するように、あるいは、これから外れるように、移動することを可能にするための開口を含む。
【0052】
このデバイスは、さらに、内側フレーム24を含み、これは、ツイスト・ロック400を支持するための上側支持プレート25と、回転可能な咬み合いデバイス27を支持する下側支持プレート26とを含むが、この咬み合いデバイスは、これらツイスト・ロック400の下側部分405と咬み合い、この部分を回転させることで、これをこのコンテナ402から解放させるように、構成されている。この上側支持プレート25は、この内側フレーム24の最も上に配置され、このツイスト・ロック400の下側部分405を受けるように適合された開口28を含む。
【0053】
この内側フレーム24は、このハウジング20に対して、この咬み合いデバイス27の回転の軸の方向に移動可能であり、そして、このデバイス14は、さらに、高さ調節機構29を含むが、これによって、この内側フレーム24の高さをこのフレーム20に対して調節することが可能となる。この図解される形態においては、この高さ調節機構29は、4つの水圧ピストン/シリンダ構成30の形態を取り、これは、シリンダ32内にスライドするように受けられるピストン31を含む。これらピストン・シリンダアセンブリは、ベースプレート21と、下側支持プレート26の下側面との間を延びる。
【0054】
この図解されている形態においては、これら上側プレートと下側プレートとの間の距離は、支柱33によって定められるある固定間隔である。幾つかの代替実施例においては、この下側支持プレート26は、垂直方向に、この上側支持プレート25とは独立して、それ自身の高さ調節機構によって、移動できるようにしても良い、と理解されるべきである。
【0055】
この咬み合いデバイス27は、直立のU型ヘッド34と、駆動シャフト35と、を有するが、この駆動シャフトは、このヘッド34の中心から下方に、下側支持プレート26を貫通するように延びる。この駆動シャフト35は、駆動システム36に結合され、この駆動システムは、ヘッド34に回転力を付与する働きをする。この駆動システム36は、下側支持プレート16の下側面に搭載され、こうして、これら駆動システム36と咬み合いデバイス27は、両者とも、ベースプレート21の上に浮かび、こうして、高さ調節機構29の作動によって調節可能である。この駆動システム36が、以下に、図9との関連でより詳細に示される。
【0056】
図9は、咬み合いデバイス20の対応する1つに、駆動シャフト35を通じて、接続されている駆動システム36の1つを示す。図解を簡単にするために、この咬み合いデバイス27がその内側に配置されるハウジング20および内側フレーム24は示されていない。
【0057】
この駆動システム36は、対応する駆動シャフト30を回転させるように動作する、ピストン/シリンダアセンブリ37の形態である。各ピストン/シリンダアセンブリ37は、水圧プラント(図示されていない)によって、水圧ライン38を介して作動される。このアセンブリ37は、特定のツイスト・ロックの要件に依存して、コーナケーシング404との、咬み合わせ、あるいはこれからの解放が達成されるように、シャフト35を選択的に回転させることができる。
【0058】
角変位は、シャフトにリンクされ、プログラマブル論理コントローラ(PLC)によって制御される、電気エンコーダ39を介して制御される。
【0059】
大雑把にいうと、ツイスト・ロックに対する国際標準は存在せず、この結果、様々な異なるシステムのツイスト・ロックが開発されてきた。ツイスト・ロックは、3つの主要なカテゴリ、すなわち、デッキ・ロック、中間ロックおよびハッチコーンに分類することができる。これら異なるツイスト・ロックの各々は、ある標準のコーナケーシングには適合するが、しかしながら、他方においては、異なる外形を有し、コーナケーシングから解放するため、あるいはこれと咬み合わせるために、異なる量だけ回転されるように設計されている。これら3つのタイプのツイスト・ロックの間の、さらなる大きな差異は、これらのボディーキャスティングの特定の構成、とりわけ、これらボディーキャスティングの中間領域407の、それらが有する任意の相対的に回転可能なジャーナル部分に対する構成である。
【0060】
デッキ・ロックおよび中間ロックは、両方とも、下側部分405を、ツイスト・ロック400のボディーキャスティングに対して、回転させるための、プル・ケーブルあるいはレバーを内蔵することに、注意すべきである。さらに、ハッチコーンタイプのツイスト・ロックは、レバーを内蔵することもあり、このハッチコーンをコーナケーシング404から解除するために、回転させるためには、その前に、これを押されなければならない。マニピュレーションデバイス14は、これらプル・ケーブルおよびレバーを作動させるための手段を内蔵しても良いが、これについて、以下に、図10および11を参照しながら、より詳細に説明される。
【0061】
デッキ・ロックは、そのデッキ・ロックのボディーキャスティングの上側と下側に配置された2つの回転可能なジャーナルを内蔵する。そのコンテナ402のコーナケーシング404が、ある対応するマニピュレーションデバイス14の上に置かれると、そのツイスト・ロックは、そのコンテナから、それに上側ジャーナルが一体的に接続されている下側ジャーナルを回転させる、その咬み合いデバイス27のヘッド34によって解放される。この解放動作は、そのコンテナの重量の一部分が、このボディーキャスティングの中間領域407の上にあるか否かに関係なく、達成することができる。つまり、このボディーキャスティングの中間領域407は、このツイスト・ロックが解放されている際に、上側支持プレート25の上に下ろされ得る。
【0062】
中間ロックは、これとは対比的に、たった1つの回転可能なジャーナルを有することもあり、これは、このボディーキャスティングの上側に配置される。あるコンテナ402のコーナケーシング404がこのマニピュレーションデバイス14の上に置かれると、上側ジャーナルを回転させるためには、このボディーキャスティング全体が回転されなければならないが、しかしながら、これは、この咬み合いデバイス27のヘッド34によっては、このコンテナの重量の一部分がこの中間領域407を下に向かって、この上側支持プレート25上に、押し付けているときは、達成することはできない。従って、ある中間ロックをあるコンテナ404から解放させるためには、この上側支持プレート25を、高さ調節機構29によって、この中間領域407が、もはやコーナケーシング404とこの上側支持プレート25との間で摩擦咬み合い関係には保持されない状態となるように、下げられなければならない。
【0063】
デッキ・ロックおよび中間ロックとは異なり、ハッチコーンは、コンテナを互いとの関係である船舶の船体内で搭載するためにのみ使用される。ハッチコーンは、作動されるべきロッキングレバーを含むことがある。あるタイプのハッチコーンは、中間ロックと同様に、この咬み合いデバイスのヘッド29によっては、上側支持プレート25より高くつり上げられていなければ、解放することはできない。上側および下側ジャーナルを有するハッチコーンは、デッキロックと同様なやり方にて解放される。
【0064】
こうして、使用においては、ツイスト・ロックを、ある船荷用コンテナのコーナケーシングから解放するためには、このツイスト・ロックが、そのタイプのツイスト・ロックに合うように選択された、支持プレート25および咬み合いデバイス27を有するマニピュレーションデバイスの上に置かれる。このツイスト・ロックは、このマニピュレーションデバイス内に、この下側部分405がこの支持プレートの下に延び、これが咬み合いデバイスと咬み合うように、受けられる。このマニピュレーションデバイス14の内側フレーム24の高さは、このツイスト・ロックの中間領域407が、支持プレート25上にもたれ掛かるように、あるいはこれより少し上に来るように設定される。この咬み合いデバイスは、すると、この下側部分405をこのツイスト・ロックを解放するために回転させるが、このツイスト・ロックは、このとき、下で詳細に説明されるように、支持プレート上に乗っており、ガイドアセンブリ16によって解放される準備が整った状態にある。
【0065】
こうして、あるツイスト・ロックが、この咬み合いデバイスと接触することを可能にし、さらに、この解放を可能にするために要求されるある範囲の移動を収容するためには、この支持プレート25内の開口28は、かなり複雑な形状であることを要求されることもあるが、他方において、図5から8に図解されているそれらのような他の構成においては、これは、単に、スロットから構成されても良い。
【0066】
デッキ・ロックと用いるのに適しているより複雑な形状の支持プレート25が、図16および17に示されている。この支持プレート25上に置かれたとき、ツイスト・ロック400の下側部分405は、後退部28を貫通して突出する。この後退部28は、図17に示されているように、このツイスト・ロック400が、このフレーム24内で回転できるように構成される。この上側支持プレート25によって、このフレーム24が、このツイスト・ロックを、このツイスト・ロックの下側部分405が回転されている間に支持することを可能にされる。
【0067】
図17に示されているバージョンにおいては、このツイスト・ロックは、第1の位置P1と第2の位置P2との間で移動可能である。この第1の位置P1においては、このツイスト・ロック400は、そのコンテナ402のコーナケーシング404にロックされ、一方、この第2の位置P2においては、このツイスト・ロック400は、このコーナケーシング404から自由に解放可能である。この図解されるバージョンにおいては、このツイスト・ロックは、これら第1と第2の位置との間で、45度だけ回転する。この上側支持プレート25内の後退部41は、このツイスト・ロックが要求される量だけ回転できるような特定な形状にされる。この上側支持プレート25は、さらに、これがその解放位置にあるが、しかし、このフレーム内に捕捉された状態にとどまっているときに、このツイスト・ロックを、ロックされた位置にある状態から、解放することができるように構成される。他のツイスト・ロックは、異なる量だけ回転し、従って、この上側支持プレート25は、対応する範囲の移動を収容するように、異なるように構成される。
【0068】
上述のように、中間ロックは、通常は、二次的なロッキング手段を、通常は、プル・ケーブル、あるいは、レバーの形態にて内蔵し、ジャーナルをツイストさせるためには、これらを作動させることが要求される。
【0069】
これとの関連で、図10は、レバー作動手段42を含むマニピュレーションデバイス14を概略的に描写する(このほとんどの部分は明快さの目的で示されていない)。この特定のマニピュレーションデバイスは、デッキ・ロックおよび中間ロックと共に用いるのに適する。この第2のレバー作動手段は、水圧ピストン/シリンダ構成43を含み、これは、このデバイス14に固定されたフレームワーク44上に搭載される。このピストン/シリンダ構成は、主装置の電力プラントによって駆動され、レバー咬み合いシャフト45を、それぞれ、このプル・ケーブルあるいはレバーを、引いたり/押したりするために、伸ばしたり、縮めたりするように構成される。これによって、その中間ロックあるいはデッキ・ロックと関連するジャーナルを、結果として、このツイスト・ロックがコンテナ402から解放されるように、この咬み合いデバイス27のヘッド34によって回転させることが可能になる。
【0070】
次に図11の説明に移り、上側支持プレート25の簡易化されたバージョンが示されているが、これは、この上側支持プレート25の片側に搭載されたレバー作動手段46を含む。この特定のマニピュレーションデバイスは、ハッチ・コーンタイプのツイスト・ロックと共に使用するのに適する。この場合は、この作動手段46は、回転可能に搭載されたアーム47の形態を取り、これは、示されるように90度の範囲を通じて回転することができる。このアームには特定の位置に向かうようにされているバネが装填されており、これによって、このアームの端48は、その支持プレートの後退部21内へと延び、あるハッチコーンタイプのツイストコーンがこの支持プレート25上に移動されると、このアーム47によってこのレバー作動手段46が作動され、結果として、このハッチコーンが対応するコーナケーシング404内で回転し、船荷用コンテナ402から解放される。
【0071】
図2から4において最も良く図解されているように、各アセンブリ12は、ガイドアセンブリ15を含むが、これは、ツイスト・ロックが上側支持プレート25に供給されること、あるいはここから解放され、格納システム16に送られることを可能にする。このガイドアセンブリ15は、2つのレール49から形成されるトラック48(図5から8に示されている)を含むが、これは、ツイスト・ロックを、上側支持プレート25上に向かうように、あるいはこれらから撤退するように、案内する働きをする。これらツイスト・ロック400は、このレール49に沿って搬送機構によって移動されるが、これは、第1と第2のプッシュロッド(図5に示される50と図3に示される51)を含む。第2のプッシュロッド51は格納システム16上に形成され、あるツイスト・ロックの、これらレール49に沿っての移動を、第1のプッシュロッド50によって提供されるそれとは逆方向に提供する。
【0072】
マニピュレーションデバイス14は、スタンドアローンユニットとしても、あるいは、これらガイドアセンブリ15および格納システム16との関連で使用しても良いが、この図解される形態においては、これは、ツイスト・ロックハンドリング装置10の一部として内蔵されるように設計され、クレードル11に固定されるが、これは、図12と14において最も良く図解されている。
【0073】
図12は、クレードル11を示すが、これは、典型的には鋼鉄部材から形成され、ベース52および傾斜するガイド部材53を含み、これらは、船荷用コンテナ402を、これが典型的には埠頭クレーン406(図1)によって装置10上に下ろされたとき、所定の位置に案内するように構成される。このクレードル11は、複数の足54によって地面より高いところに保持される。
【0074】
この装置10は、横方向に互いに隣接する2つのより小さなコンテナを受けるように構成することもできる。この場合は、さらなる4マニピュレーションデバイス2が、このクレードル11の各サイドの中間領域54の所に提供され、加えて、図2に示されるように、このクレードルのコーナ13の各々の所に、これらハンドリングアセンブリが配置される。さらに、これらガイド部材53は、複数のコンテナが受けられるように調節可能である。
【0075】
このクレードルは、さらに、コンテナがこのクレードル上に置かれたときの荷積みの衝撃を低減させるための緩衝器(図示なし)を含む。これら緩衝器は、このクレードルの各足54内の複数のバネ/緩衝機構の形態を取っても良い。1つのバリエーションにおいては、このクレードルは、2つのクレードルセクションから形成され、各セクションは、自身の足によって支持され、各足は、別個のバネ/緩衝機構を有する。長所として、もし2つのコンテナがこのクレードル上に置かれ、クレーン406がこれらコンテナを上下方向にずらされた位置に運ぶ場合には、これら2つのクレードルセクションは、これらが対応するクレードルセクションに到達するとき、対応するコンテナに対する台を提供することとなる。もしこのクレードルが1つの一体的なフレームワークであり、この上に下ろされるこれらコンテナが上下方向にずれているときは、このフレームワーク全体が傾き、結果として、潜在的に危険な状況が発生する。
【0076】
この装置の格納システム15は、各々、複数のツイスト・ロックを保持するように設計されている。このシステム15は、これは図15に図解されているが、各アセンブリ12の一部を形成し、このシステムは、そのアセンブルのマニピュレーションデバイス14と関連し、このため、ツイスト・ロックを格納庫から、このデバイス14の支持プレート25上に供給すること、あるいは、反対に、これらツイスト・ロックを、これらがデバイス14から解放されるときに、受けることができる。
【0077】
これら格納システム15は、各々、ツイスト・ロックを受けるような形状にされた複数のラック56を含む。各ラック56は、図15Eにおいて最も良くわかるように、上側および下側レール(57、58)を含み、これらの間にツイスト・ロックを受けるのに十分な間隔を開けられる。これらラック56は、エンドレスコンベア59上に横断方向に搭載され、このコンベアは、モータ60の動作の下で回転し、ある選択されたラック56を、その格納システム16と関連するガイドアセンブリ15のレール49と隣接する所に供給することができる。所定の位置にくると、このラックの下側レール58は、そのマニピュレーションデバイスのレール49と整合し、結果として、これらツイスト・ロックは、このラックからこのガイドアセンブリのこれらレール58へと、これらの間を、これらプッシュロッド50あるいは51のいずれかの影響下において、自由に移動することが可能となる。各ラック54は、さらに、取り外し可能な格納庫が形成されるように、このシステムから取り外せるように構成しても良い。
【0078】
これら格納システム16の各々は、適当な近接センサを有するように設計しても良く、こうすることで、このコンベア59は、あるマニピュレーションデバイスのレールと整合したあるラック56が、満杯あるいは空のいずれかであるとき、回転することができるようになる。このようにすることで、このシステムは、次の利用可能なラックを割り出すことが可能となり、これによってこの格納システムがこのシステム内の全てのラックを自動的に利用できるようにすることが可能となる。
【0079】
これらツイスト・ロックは、これらラックおよびレールに沿って、第1と第2の水圧を動力源としたプッシュロッド(50、51)によって、移動することができる。図15Aにおいて最も良く図解されているように、この第2のプッシュロッド51はサブフレーム上に搭載され、これは、この格納システムの上を延び、この結果として、このラック内の使用中のこれらツイスト・ロックの全てに対するアクセスを有する。
【0080】
この図解されている形態においては、これら格納システム15は、この装置のクレードル11の外側に配置されているが、しかしながら、これは、このクレードルの境界内に配置し、こうすることで、この装置をよりコンパクトなものにしても良い、ことを理解されるべきである。
【0081】
もう1つの代替の構成として、1つの中央格納設備を提供し、その/各マニピュレーションデバイスとこの中央格納設備との間に搬送機構を提供し、これによって、ツイスト・ロックをこれらの間で搬送することも、考えられる。
【0082】
使用においては、この装置10は、これらツイスト・ロックを遠隔的に扱うことを可能にする。この装置は、単に、使用されているツイスト・ロックのタイプをPLC内に登録することのみを必要とされる。これは、該当するマニピュレーションデバイス14(あるいは交換可能なコンポーネント部分、例えば、支持プレート25あるいは咬み合いデバイス27)を、走査システムを通じてあるいは手動入力にて、この装置10内に挿入することで、自動的に行うことができる。いったんそのツイスト・ロックのタイプが登録されると、この装置10は、駆動システム36およびプッシュロッド(50、51)を起動する水圧プラント50を通じて制御される。これは任意の便利な地点、例えば、クレーンの操縦室において、あるいはこの装置に隣接して置かれた水力制御にて行うことができる。
【0083】
この装置10のこの設計の多くの長所の1つは、ハッチコーン、半自動ツイスト・ロックおよび中間ロックを含む、多様なツイスト・ロックと咬み合うことができ、これらを動作させることができることである。この設計は、これを、この交換可能なツイスト・ロックに特定なマニピュレーションデバイス14を介して行うことができる。これらデバイス14は、全て同一の外形を有し、このため、これらは、このツイスト・ロックハンドリング装置10内に割り当てられている空間内にピッタリとはまり込む。新たなタイプのツイスト・ロックが市場に出現する度に、新たなデバイス14を開発することができる。代替として、単に、咬み合いデバイス27あるいは支持プレート25を、多様なツイスト・ロックと適合するように交換可能にしても良い。
【0084】
この装置10は、これらマニピュレーションデバイス、咬み合いデバイス27および/あるいは上側支持プレート25が、手作業にて交換できるように設計しても良い。代替として、この交換過程は、割り出しシステムの使用を通じて自動化しても良いが、この場合は、これらマニピュレーションデバイス、咬み合いデバイスあるいは支持プレートは、格納庫内にあるいは回転ラック上に搭載され、これらがこの装置と咬み合うように、あるいはこれらから解放されるように移動される。典型的には、この移動過程は、PLCを通じて、オペレータによって制御することもできる。
【0085】
ある代替の構成として、異なるツイスト・ロックの形状および異なる回転の量に対する要求に応えることができる、万能マニピュレーションデバイスを用いても良い。この構成の1つの形態においては、咬み合いデバイスは、これら異なるツイスト・ロックの寸法に対する要求に応えるために、固定された寸法のデバイスではなく、調節可能なチャックを内蔵する。ここでも、このチャックは、そのツイスト・ロックのタイプがそのPLCに登録されると、そのPLCの制御下で順応するように働いても良い。
【0086】
図18から20は、この咬み合いデバイス27のさらなる代替バージョンを図解する。これら両方の形態において、この咬み合いデバイスは、ある範囲の複数のツイスト・ロック400に対する要求に応えることができるように調節可能である。
【0087】
この咬み合いデバイス60は、図18および19に示されているように、伸長された位置と縮退された位置との間で移動可能な複数のカラムすなわち要素62を含む。これらカラム62の各々は、これらの伸長された位置にバイアスされるようにバネが装填されている。これらカラムの一部をそれらの縮退された位置に移動させることで、このツイスト・ロックを受けるように働く後退部64が形成される。この構成では、これらカラム62は、単にこのツイスト・ロックをこれらカラム62の端66に対して押し付けるだけで縮退する。
【0088】
図20に示されている実施例においては、この咬み合いデバイス68は、ベース部材70および一対の両サイドの部材72を含む。これらベース部材およびサイド部材は両方とも、長さを調節することができ、このため、この後退部74の深さと幅の両方の調節が可能である。
【0089】
こうして、この設計によると、船舶に積み込まれたり、これから降ろされたりしている、船荷用コンテナのツイスト・ロックの取り扱いを、自動化することが可能となる。この装置によると、埠頭におけるツイスト・ロックの取り扱いは、現在は手作業で行われているが、この現況と比較してサイクル時間を低減させることができる。この装置によると、これらコンテナを、高い処理量能力にて、ドック側の作業者の介在を要求することなく、扱うことができ、このため波止場での効率が改善されるのみでなく、より安全な作業環境が提供される。
【0090】
続くクレームと、本発明の前の説明において、その背景から前後関係から明白な言語あるいは必然的な言外の意味からして別の解釈が要求される場合を除いて、“comprise”なる単語あるいはこのバリエーション、例えば、“comprises”あるいは“comprising”は、包含的な意味で用いられているものであり、すなわち、記述された特徴が存在することを述べるために用いられているものであり、本発明の様々な実施例においてさらなる特徴が存在することあるいは追加されることを排除するために用いられているものではない。
【0091】
当業者においては、本発明に対する多数のバリエーションおよび/あるいは修正を、これら複数の特定の実施例において示されているように、概略的に説明された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、行うことができることを、理解されるであろう。これら実施例は、従って、あらゆる点で、例示的なものであり、制限的なものではない、と考えられるべきである。例えば、このシステムは、水圧アクチュエータではなく、電気あるいは真空アクチュエータを含んでも良い。もう1つのバリエーションとして、このシステム全体を、例えば、大きなトラックのような車、あるいは埠頭においてレールに沿って走る車の一部として移動できるようにすることも、あるいはこれによって運ばれるようにしても良い。説明されたそれら以外の、当業者に知られており、関連する目的に対して適当な、センサデバイスを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0092】
以下では便宜のために幾つかの実施例が図面を参照しながら説明される。これら図面およびこれと関連する説明の細部は、これら図面の広義の説明に優越するものではないと、理解されるべきである。
【図1】波止場でのコンテナの取り扱いの4つの段階の概略図である。
【図2】ツイスト・ロックハンドリング装置の斜視図である。
【図3】図2の装置の側面図である。
【図4】図2の装置の平面図である。
【図5】図2の装置内で用いるためのこれらツイスト・ロック・ハンドリングアセンブリの1つの一部を形成するあるツイスト・ロックマニピュレーションデバイスの斜視図である。
【図6】図5のデバイスの平面図である。
【図7】図5のデバイスの側立面図である。
【図8】図5のデバイスの端面図である。
【図9】図5のデバイスにおいて用いるための咬み合いデバイスと駆動システムの略斜視図である。
【図10】(A)と(B)は、それぞれ、図5(明快さのために単純化されている)のデバイスの、中間ロックあるいはデッキ・ロックタイプのツイスト・ロックと関連するプル・ケーブルあるいはレバーを作動させるための作動アームを含むバリエーションの、平面図と、斜視図と、を示す。
【図11】図5のデバイスの、ハッチコーンタイプのツイスト・ロックのロッキングデバイスを作動するためのレバーアームを含むあるさらなる代替の略平面図である。
【図12】図2の装置のクレードルの斜視図である。
【図13】図12のクレードルの平面図である。
【図14】図12のクレードルの側立面図である。
【図15】(A)から(D)は、それぞれ、図2の装置内で用いられるツイスト・ロックハンドリングアセンブリの1つの一部分を形成する格納システムの、斜視図、平面図、正面図および側面図であり、(E)は、この格納システムのラックの1つの端面図である。
【図16】図5のマニピュレーションデバイスのあるバリエーションに対する支持プレートおよびグリッパ・ジョーの斜視図である。
【図17】図16のデバイスの、初期位置と回転された位置とを示す、平面図である。
【図18】図5のマニピュレーションデバイスのあるバリエーション内で用いるための調節可能なジョーの側面図である。
【図19】図18のデバイスの斜視図である。
【図20】図5のマニピュレーションデバイスに対するある代替の調節可能ジョーの側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には、船荷用コンテナを運送のために固定するために用いられるツイスト・ロックを扱うための装置に係る。本発明の幾つかの形態は、これらツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定するため、および/あるいはこれらツイスト・ロックをこのコンテナから解放するための装置に係る。本発明の他の幾つかの形態は、これらツイスト・ロックの格納庫に係る。
【0002】
本発明の文脈においては、“ツイスト・ロック”なる用語は、船荷用コンテナとの関連で、これらコンテナを運送のために固定するために用いられる、あらゆる結合デバイスに、これら結合デバイスがそれによってその船荷用コンテナと相互に咬み合う機構および/あるいはこれらがそれに固定される構造とは関係なく、係るものである、と理解されるべきである。
【背景技術】
【0003】
ツイスト・ロックは、船荷用コンテナを船舶に、および互いに、固定するために用いられる。ツイスト・ロックは、船荷用コンテナの下部と上部に搭載され、これによって、複数のコンテナを上下に、山のように結合することが可能となる。船荷用コンテナが船舶からクレーンによって降ろされたとき、これらコンテナを別の位置に移動させるためには、その前に、これらツイスト・ロックが解除される必要がある。さらに、これらコンテナが船舶上に積み込まれるときも、その船舶上に乗せられたコンテナを固定するために、埠頭において、ツイスト・ロックを取り付けなければならない。典型的には、ツイスト・ロックの固定あるいは解放は、クレーンによって地面より約1から1.8メートル上に保持されている、船荷用コンテナの下で、これらツイスト・ロックを手作業にて扱うことで、行われる。
【0004】
この作業は、港湾作業員が、かなり重いこれらツイスト・ロックを手作業にて扱わなければならず、さらに、交通量が多いエリアにおいて、宙づりにされた荷物の下で、あるいはこれと隣接するところで、作業しなければならないために、危険である。さらに、このやり方は、これらツイスト・ロックを取り付けるために、1から3分かかり、このためクレーンのサイクル時間が遅くなるため、非効率でもある。さらに、このやり方は、しばしば、このような仕事をこなすために、2人が割り当てられるために、労務費もかさむ。
【発明の開示】
【0005】
本発明の第1の形態においては、ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれから解放する、あるいはこの両方のためのマニピュレーションデバイスが提供され、このデバイスは、咬み合い手段を含むが、これは、このツイスト・ロックの少なくとも一部と咬み合い、これを回転させ、結果として、このツイスト・ロックをこの船荷用コンテナに固定する、あるいはこれらから解放するように動く。
【0006】
1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、さらに、この咬み合いデバイスの上に配置された支持部材を含み、この支持部材は、あるツイスト・ロックの中間領域を受け、これを支持し、他方においてこの支持されたツイスト・ロックの下側部分は、この部材の下へ、この咬み合い手段と咬み合うことができるように、突出する、ように構成される。1つの形態においては、この支持部材は、プレートの形態である。
【0007】
この支持部材は、ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、および/あるいはこれから解放する助けとなるように構成される。1つの形態として、この支持部材は、これらツイスト・ロックの中間領域の回転を防止するようにしても良い。もう1つの形態として、これらツイスト・ロックは、最初は、この支持部材の上に置き、その後、咬み合い手段によって回転される前に、この支持部材から持ち上げるようにしても良い。同様に、これらツイスト・ロックが、これらが船荷用コンテナから解放されたとき、この支持部材上に落ちるようにしても良い。
【0008】
1つの形態においては、この咬み合い手段あるいはこの支持部材の少なくとも1つは、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。1つの形態においては、両方とも、移動可能である。この咬み合い手段およびこの支持部材の1つあるいは両方の高さの調節を可能にする設備を提供することで、このマニピュレーションデバイスが、複数の異なる形状および/あるいはサイズのツイスト・ロックの要求に応じられるようにすることが可能になる。この高さ調節機構は、さらに、このマニピュレーションデバイスによって扱われる、この咬み合い手段をツイスト・ロックに咬み合わせる、および/あるいはこれから解放させる操作を容易にする。
【0009】
1つの形態においては、この咬み合いデバイスは、この支持部材に対して、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。
【0010】
1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、さらに、これら咬み合い手段および支持部材を含むフレームを含み、使用において、このフレームは、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。1つの特定の形態においては、このマニピュレーションデバイスは、さらに、ハウジングを含み、この内側フレームは、このハウジング内に配置され、このハウジングに対して、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である。
【0011】
このマニピュレーションデバイスは、さらに、この内側フレームを、このハウジングに対して、この咬み合い手段の回転の軸の方向に移動させるように動く、高さ調節アセンブリを含んでも良い。1つの特定の形態においては、この高さ調節デバイスは、1つあるいはそれ以上の水圧ピストンシリンダ・アセンブリである。
【0012】
ツイスト・ロックに対する国際標準は存在しないために、様々な異なるシステムのツイスト・ロックが開発され、現在使用されている。これらツイスト・ロックは、しばしば、異なる外形を有し、および/あるいは船荷用から解放するために、あるいはこれと咬み合わせるために、異なる量だけ回転するように設計されている。1つの形態においては、この咬み合い手段および/あるいは支持部材は、市販されている様々なタイプのツイスト・ロックの幾つかのみを収容するように設計される。この構成においては、このマニピュレーションデバイスの外形は固定しても良い。もう1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、より広い範囲のツイスト・ロックとの関連で用いられるように設計される。
【0013】
異なるタイプのツイスト・ロックに対する要求に応えるために、この支持部材は、少なくとも1つの異なる形状の他の支持部材と交換できるようにしても良い。さらに、1つの形態においては、この咬み合い手段は、異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの異なる形状の他の咬み合い手段と交換可能である。
【0014】
1つの代替の形態においては、このマニピュレーションデバイスのコンポーネント部分は再構成可能である。
【0015】
この咬み合いデバイスが再構成可能である、1つの形態においては、この咬み合い手段は、複数の要素を含み、これら要素の各々は、縮退された位置と伸長された位置との間で移動可能である。この構成においては、これら縮退された要素は、後退部を定義し、これは、使用において、あるツイスト・ロックを受けるように働く。こうして、これら縮退された要素の構成を変化させることで、この後退部の形状を再構成することができ、これによって、異なる形状の複数のツイスト・ロックを、この咬み合い手段によって収容することが可能となる。もう1つの形態においては、この咬み合い手段は、プレート要素を含み、これらは伸長することができ、これによって、この咬み合い手段の形状が、限られた範囲で、変化することが許される。
【0016】
ある1つの特定の実施例においては、この咬み合い手段は、このマニピュレーションデバイス内に置かれたこのツイスト・ロックを掴むように働く、ジョーの形態である。
【0017】
幾つかの事例においては、これらツイスト・ロックは、このツイスト・ロックが回転させるためには、解放することを要求されるロッキング機構を含む。これらタイプのツイスト・ロックに対する必要性に応えるために、このマニピュレーションデバイスは、さらに、このロッキング機構を解放するように動く、アクチュエータを含んでも良い。
【0018】
1つの形態においては、この咬み合い手段は、このツイスト・ロックの一部分との接触を、純粋に、対応する部分の形状を通じて維持する。代替として、この咬み合い手段は、このツイスト・ロックと咬み合うために、あるいは、そのツイスト・ロックの移動に影響を及ぼし、これがその咬み合っている位置と解放されている位置との間で移動することを可能にするために、他の機構を利用しても良い。例えば、この咬み合い手段は、磁石、例えば、永久磁石あるいは電磁石を利用しても良い。代替として、真空システムを、このツイスト・ロックの咬み合いあるいは移動を支援するために、あるいはこれに影響を及ぼすために、採用しても良い。
【0019】
上に開示された幾つかの実施例によると、ツイスト・ロックハンドリングアセンブリ内に、広い範囲のツイスト・ロックの固定および解放を自動化するために用いるための、マニピュレーションデバイスが提供される。
【0020】
あるさらなる形態においては、本発明は、上に説明された任意の形態の少なくとも1つのマニピュレーションデバイスを含む、このようなツイスト・ロック・ハンドリングアセンブリに向けられる。
【0021】
1つの形態においては、このツイスト・ロックハンドリングアセンブリは、さらに、ツイスト・ロックをこのマニピュレーションデバイスと整合させるため、これを解放させるために、案内するためのガイドアセンブリを含む。ある特定の形態においては、このガイドアセンブリは、ツイスト・ロックがそれに沿って、安定的に支持されている状態で、移動することができるトラックと、このツイスト・ロックをこのトラックに沿って移動させる搬送機構と、を含む。ある特定の形態においては、このガイドアセンブリは、これらツイスト・ロックを、このマニピュレーションデバイスの支持部材と、整合させるように、あるいはこれから解放させるように、移動させるように構成される。
【0022】
1つの形態においては、このツイスト・ロック・ハンドリングアセンブリは、さらに、格納手段を含み、このガイドアセンブリは、この咬み合い手段から解放されたツイスト・ロックを格納手段に格納のために供給し、あるいは、この格納手段から格納されているツイスト・ロックを、これらをマニピュレーションデバイスに供給するために得る。
【0023】
1つの形態においては、この格納手段は、複数のツイスト・ロックを受けるための少なくとも1つのラックを含む。もう1つの形態においては、この格納手段は、コンベア上に搭載された複数のラックを含み、このコンベアは、ツイスト・ロックをこれらラックからこの搬送手段に供給するために、あるいはツイスト・ロックをこの搬送手段から受け取るために、これらラックをこの搬送手段と整合させるように、あるいはこれから外れるように移動させるように、働く。
【0024】
1つの形態においては、これらラックは、取り外し可能な格納庫の形態である。
【0025】
1つの形態においては、このアセンブリは、さらに、駆動手段を含むが、これは、この咬み合い手段を回転させ、これによってこの咬み合い手段と咬み合っているツイスト・ロックの回転が可能となるように動く。
【0026】
本発明のさらなる形態に従うと、ツイスト・ロックを格納するように、および/あるいは、上に説明されたデバイスから、ツイスト・ロックを受け取るように構成された格納デバイスが提供される。
【0027】
1つの形態においては、この格納デバイスは、複数のツイスト・デバイスを受けるための少なくとも1つのラックを含む。
【0028】
1つの形態においては、この格納デバイスは、コンベア上に搭載された複数のラックを含み、このコンベアは、ツイスト・ロックをこの搬送手段に供給するため、あるいは、ツイスト・ロックをこの搬送手段から受ける取るために、これらラックを、この搬送手段と整合させるように、あるいはこれから外れるように移動させるように、働く。
【0029】
1つの形態においては、このラックは、少なくとも2つの平行な細長い部材を含み、これら部材は、少なくとも1つのツイスト・ロックを滑るように受けるように構成される。1つの好ましい実施例においては、このラックは、4つの平行なレールを含み、これらレールは、少なくとも1つのツイスト・ロックと滑るように咬み合い、このツイスト・ロックはこれらレールからこれらレールの両端の所でのみ解放できるように、構成される。
【0030】
1つの形態においては、この格納デバイスは、そのあるいは各ラックは、取り外し可能な格納庫の形態であるように、構成される。
【0031】
1つの形態においては、このコンベアは、遠隔制御された電動機によって駆動される。
【0032】
本発明のあるさらなる形態に従うと、ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれらをこれから解放する、あるいはこれらの両方のための装置が提供され、この装置は、少なくとも1つの船荷用コンテナを受けるように適合されたクレードルと、あるツイスト・ロックをある船荷用コンテナに固定する、あるいはこれをそれから解放するように働く少なくとも1つのマニピュレーションデバイスと、を含み、このマニピュレーションデバイスは、この船荷用コンテナ上の少なくとも1つのツイスト・ロック搭載位置と整合可能である。
【0033】
1つの形態においては、このマニピュレーションデバイスは、上に説明された任意の形態に従う。1つの形態においては、この装置は、さらに、そのクレードルに搭載された複数のマニピュレーションデバイスを含む。
【0034】
1つの形態においては、この装置は、上に説明された任意の形態に従う1つあるいはそれ以上のツイスト・ロックハンドリングアセンブリを含み、このあるいは各ツイスト・ロックアセンブリは、これらマニピュレーションデバイスの1つを含む。
【0035】
1つの形態においては、この少なくとも1つのマニピュレーションデバイスあるいはこのマニピュレーションデバイスのコンポーネント部分は、この装置から取り外し可能であり、こうして、このデバイスあるいは一部は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの他の前マニピュレーションデバイスあるいはその一部分と置換することができる。
【0036】
このマニピュレーションデバイスあるいはコンポーネント部分がこの装置から取り外すことができるようにすることで、この装置は複数の異なるタイプのマニピュレーションデバイスを利用することが可能となり、結果として、この装置によって対応することができるツイスト・ロックの範囲が増加する。1つの形態として、このマニピュレーションデバイスあるいはコンポーネント部分は、手作業にて取り外し、交換するようにしても良い。1つの代替形態として、この過程は、自動化しても良い。例えば、この後者の構成においては、ある範囲のレンジのマニピュレーションデバイスが格納庫あるいは回転ラック上に搭載され、これによってこの装置内のこれらマニピュレーションデバイスが交換できるようにされる。
【0037】
1つの形態においては、この装置は、この少なくとも1つのマニピュレーションデバイスが、このクレードルに対して、ある船荷用コンテナ上の少なくとも2つのツイスト・ロック搭載位置に、移動できるように構成される。
【0038】
ある特定の実施例においては、このクレードルは、実質的に長方形であり、1つのより大きなコンテナ、あるいは2つのより小さなコンテナを受けるように適合化される。
【0039】
1つの形態においては、このクレードルは、第1と第2の独立したセクションから形成され、各セクションは、ある所定のサイズのあるコンテナを受けるように構成される。
【0040】
1つの特定の実施例においては、このクレードルは、船荷用コンテナをこのクレードル上に置く際に誘発される、このクレードル上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く緩衝器を含む。このクレードルが、複数のクレードルセクションから形成される構成においては、各クレードルセクションは、船荷用コンテナをそのクレードルセクション上に置く際に誘発される、そのクレードルセクション上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く緩衝器を含む。
【0041】
もう1つの実施例においては、このクレードルは、さらに、対応する1つあるいは複数のコンテナをそのクレードル上の所定の位置に導くためのガイディング要素を含む。典型的には、幾つかの実施例は、このクレードルは、さらに、クレーンアタッチメント部分を含むように構成され、これによって、これらコンテナをクレーンによって持ち上げることができるようにされる。
【0042】
1つの形態においては、この装置のこれら様々なコンポーネントは、水圧アクチュエータによって駆動され、波止場デッキ上で、あるいはクレーンの操作員によって、中央管理的に制御される。この後者の構成においては、この装置のこの操作は、船荷用コンテナを船舶に積み降ろしするためリフティングを担当するクレーンの操作員が行っても良い。こうして、この装置を少なくともある1つの特定の実施例において用いることで、ツイスト・ロックの取り扱いに投入される労働力が大幅に削減され、これによって、波止場クレーンのためのサイクル時間を大幅に改善させる機会がもたらされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
図1は、コンテナ402を、ツイスト・ロックを船荷用コンテナ402のコーナケーシング404から取り外したり、これに取り付けたりする、ツイスト・ロックハンドリング装置10を用いて、船舶デッキ408から降ろすさまざまな段階を示す。
【0044】
第1と第2の段階において、波止場側クレーン406は、この船舶デッキ408上に上下に積み重ねられたコンテナの山から最も上のコンテナ402を持ち上げる。これらツイスト・ロック400は、この上下に山のように積み重ねられた船荷用コンテナ402を互いに固定するために用いられる。この最も上のコンテナを持ち上げるためには、このコンテナをこの下のコンテナに接続しているツイスト・ロックが、最初に、この下側のコンテナから従来のやり方にて解放され、このツイスト・ロックはこの最も上のコンテナ402と共にとどまる。
【0045】
第3の段階において、クレーン406はこのコンテナ402を、波止場を横断して、これがツイスト・ロックハンドリング装置10の上にくるまで、移動させる。このコンテナ402は、次に、この装置10上に下ろされ、そして、対応する下側の4つのコーナケーシング404から外に延びるツイスト・ロック400が、このコンテナ402から、(下でより詳細に説明されるように)マニュピュレーションデバイス14によって解放される。いったん解放されると、これらツイスト・ロックは、その後、再使用のために、対応する格納システム16内に排出され、この装置10は、すると、あるさらなるコンテナを受けるための準備が整う。
【0046】
第4の、そして、最後の段階において、このコンテナは、次に、トラック410の後ろにこのクレーン406によって乗せられるか、あるいはストラドルキャリアによって持ち上げられ、所望の位置に運搬される準備が整う。このシステムに従うと、この全作業は、このクレーンの操縦室412内のクレーンの操作員によって制御され得る。
【0047】
図1に示される構成においては、この装置10は、波止場上に置かれる。ある代替の構成(示されていない)においては、この装置は、埠頭クレーン406に固定された踏み台上につり下げても良い。このやり方だと、この装置10は、このクレーンと調和して移動させることが可能となる。
【0048】
この作業は逆方向に行われることもあること、を理解されるべきである。車両上に積み込まれているコンテナが、最初に、この装置10上に置かれ、ここで、格納システム16から受け取られた、これらツイスト・ロックが、クレーン操作員の作業の下で、これらコーナケーシングにはめ込まれる。このコンテナは、こうして、船舶上に持ち上げられ、所定の位置に固定される、準備が整う。
【0049】
図2から5は、このツイスト・ロックハンドリング装置10を図解する。大まかに言えば、この装置は、船荷用コンテナ402を受けるように設計されたクレードル11と、一連のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ12と、を有する。この現在のケースにおいては、これらアセンブリは、このクレードル11の各コーナ13の所に配置される。各アセンブリ12は、3つの主コンポーネント、すなわち、マニピュレーションデバイス14と、ガイドアセンブリ15と、格納システム16と、を含む。使用においては、このマニピュレーションデバイスは、ツイスト・ロック100を、船荷用コンテナ402のコーナケーシングとの関係で、取り外したりあるいは固定したりし、この格納システムは、これらツイスト・ロックを格納し、他方、このガイドアセンブリは、ツイスト・ロックを、これらマニピュレーションデバイスと格納手段との間に供給する。
【0050】
この動作のより良い理解を得るためには、この装置10のこれら主要なコンポーネントについてより詳細に説明することが、便利である。
【0051】
図5から8は、その中にツイスト・ロック400が配置されるマニピュレーションデバイス14を示す。このデバイス14は、外側ハウジング20を含むが、これは、ベースプレート21と、このベースプレートから上方へと延びるサイドプレート22と、これもベースプレートから延び、これらサイドプレート22を相互接続する、エンドプレート23と、を有する。これらエンドプレートの1つは(図5から8には明快さのために示されていない)、これらツイスト・ロックが、このマニピュレーションデバイス14と整合するように、あるいは、これから外れるように、移動することを可能にするための開口を含む。
【0052】
このデバイスは、さらに、内側フレーム24を含み、これは、ツイスト・ロック400を支持するための上側支持プレート25と、回転可能な咬み合いデバイス27を支持する下側支持プレート26とを含むが、この咬み合いデバイスは、これらツイスト・ロック400の下側部分405と咬み合い、この部分を回転させることで、これをこのコンテナ402から解放させるように、構成されている。この上側支持プレート25は、この内側フレーム24の最も上に配置され、このツイスト・ロック400の下側部分405を受けるように適合された開口28を含む。
【0053】
この内側フレーム24は、このハウジング20に対して、この咬み合いデバイス27の回転の軸の方向に移動可能であり、そして、このデバイス14は、さらに、高さ調節機構29を含むが、これによって、この内側フレーム24の高さをこのフレーム20に対して調節することが可能となる。この図解される形態においては、この高さ調節機構29は、4つの水圧ピストン/シリンダ構成30の形態を取り、これは、シリンダ32内にスライドするように受けられるピストン31を含む。これらピストン・シリンダアセンブリは、ベースプレート21と、下側支持プレート26の下側面との間を延びる。
【0054】
この図解されている形態においては、これら上側プレートと下側プレートとの間の距離は、支柱33によって定められるある固定間隔である。幾つかの代替実施例においては、この下側支持プレート26は、垂直方向に、この上側支持プレート25とは独立して、それ自身の高さ調節機構によって、移動できるようにしても良い、と理解されるべきである。
【0055】
この咬み合いデバイス27は、直立のU型ヘッド34と、駆動シャフト35と、を有するが、この駆動シャフトは、このヘッド34の中心から下方に、下側支持プレート26を貫通するように延びる。この駆動シャフト35は、駆動システム36に結合され、この駆動システムは、ヘッド34に回転力を付与する働きをする。この駆動システム36は、下側支持プレート16の下側面に搭載され、こうして、これら駆動システム36と咬み合いデバイス27は、両者とも、ベースプレート21の上に浮かび、こうして、高さ調節機構29の作動によって調節可能である。この駆動システム36が、以下に、図9との関連でより詳細に示される。
【0056】
図9は、咬み合いデバイス20の対応する1つに、駆動シャフト35を通じて、接続されている駆動システム36の1つを示す。図解を簡単にするために、この咬み合いデバイス27がその内側に配置されるハウジング20および内側フレーム24は示されていない。
【0057】
この駆動システム36は、対応する駆動シャフト30を回転させるように動作する、ピストン/シリンダアセンブリ37の形態である。各ピストン/シリンダアセンブリ37は、水圧プラント(図示されていない)によって、水圧ライン38を介して作動される。このアセンブリ37は、特定のツイスト・ロックの要件に依存して、コーナケーシング404との、咬み合わせ、あるいはこれからの解放が達成されるように、シャフト35を選択的に回転させることができる。
【0058】
角変位は、シャフトにリンクされ、プログラマブル論理コントローラ(PLC)によって制御される、電気エンコーダ39を介して制御される。
【0059】
大雑把にいうと、ツイスト・ロックに対する国際標準は存在せず、この結果、様々な異なるシステムのツイスト・ロックが開発されてきた。ツイスト・ロックは、3つの主要なカテゴリ、すなわち、デッキ・ロック、中間ロックおよびハッチコーンに分類することができる。これら異なるツイスト・ロックの各々は、ある標準のコーナケーシングには適合するが、しかしながら、他方においては、異なる外形を有し、コーナケーシングから解放するため、あるいはこれと咬み合わせるために、異なる量だけ回転されるように設計されている。これら3つのタイプのツイスト・ロックの間の、さらなる大きな差異は、これらのボディーキャスティングの特定の構成、とりわけ、これらボディーキャスティングの中間領域407の、それらが有する任意の相対的に回転可能なジャーナル部分に対する構成である。
【0060】
デッキ・ロックおよび中間ロックは、両方とも、下側部分405を、ツイスト・ロック400のボディーキャスティングに対して、回転させるための、プル・ケーブルあるいはレバーを内蔵することに、注意すべきである。さらに、ハッチコーンタイプのツイスト・ロックは、レバーを内蔵することもあり、このハッチコーンをコーナケーシング404から解除するために、回転させるためには、その前に、これを押されなければならない。マニピュレーションデバイス14は、これらプル・ケーブルおよびレバーを作動させるための手段を内蔵しても良いが、これについて、以下に、図10および11を参照しながら、より詳細に説明される。
【0061】
デッキ・ロックは、そのデッキ・ロックのボディーキャスティングの上側と下側に配置された2つの回転可能なジャーナルを内蔵する。そのコンテナ402のコーナケーシング404が、ある対応するマニピュレーションデバイス14の上に置かれると、そのツイスト・ロックは、そのコンテナから、それに上側ジャーナルが一体的に接続されている下側ジャーナルを回転させる、その咬み合いデバイス27のヘッド34によって解放される。この解放動作は、そのコンテナの重量の一部分が、このボディーキャスティングの中間領域407の上にあるか否かに関係なく、達成することができる。つまり、このボディーキャスティングの中間領域407は、このツイスト・ロックが解放されている際に、上側支持プレート25の上に下ろされ得る。
【0062】
中間ロックは、これとは対比的に、たった1つの回転可能なジャーナルを有することもあり、これは、このボディーキャスティングの上側に配置される。あるコンテナ402のコーナケーシング404がこのマニピュレーションデバイス14の上に置かれると、上側ジャーナルを回転させるためには、このボディーキャスティング全体が回転されなければならないが、しかしながら、これは、この咬み合いデバイス27のヘッド34によっては、このコンテナの重量の一部分がこの中間領域407を下に向かって、この上側支持プレート25上に、押し付けているときは、達成することはできない。従って、ある中間ロックをあるコンテナ404から解放させるためには、この上側支持プレート25を、高さ調節機構29によって、この中間領域407が、もはやコーナケーシング404とこの上側支持プレート25との間で摩擦咬み合い関係には保持されない状態となるように、下げられなければならない。
【0063】
デッキ・ロックおよび中間ロックとは異なり、ハッチコーンは、コンテナを互いとの関係である船舶の船体内で搭載するためにのみ使用される。ハッチコーンは、作動されるべきロッキングレバーを含むことがある。あるタイプのハッチコーンは、中間ロックと同様に、この咬み合いデバイスのヘッド29によっては、上側支持プレート25より高くつり上げられていなければ、解放することはできない。上側および下側ジャーナルを有するハッチコーンは、デッキロックと同様なやり方にて解放される。
【0064】
こうして、使用においては、ツイスト・ロックを、ある船荷用コンテナのコーナケーシングから解放するためには、このツイスト・ロックが、そのタイプのツイスト・ロックに合うように選択された、支持プレート25および咬み合いデバイス27を有するマニピュレーションデバイスの上に置かれる。このツイスト・ロックは、このマニピュレーションデバイス内に、この下側部分405がこの支持プレートの下に延び、これが咬み合いデバイスと咬み合うように、受けられる。このマニピュレーションデバイス14の内側フレーム24の高さは、このツイスト・ロックの中間領域407が、支持プレート25上にもたれ掛かるように、あるいはこれより少し上に来るように設定される。この咬み合いデバイスは、すると、この下側部分405をこのツイスト・ロックを解放するために回転させるが、このツイスト・ロックは、このとき、下で詳細に説明されるように、支持プレート上に乗っており、ガイドアセンブリ16によって解放される準備が整った状態にある。
【0065】
こうして、あるツイスト・ロックが、この咬み合いデバイスと接触することを可能にし、さらに、この解放を可能にするために要求されるある範囲の移動を収容するためには、この支持プレート25内の開口28は、かなり複雑な形状であることを要求されることもあるが、他方において、図5から8に図解されているそれらのような他の構成においては、これは、単に、スロットから構成されても良い。
【0066】
デッキ・ロックと用いるのに適しているより複雑な形状の支持プレート25が、図16および17に示されている。この支持プレート25上に置かれたとき、ツイスト・ロック400の下側部分405は、後退部28を貫通して突出する。この後退部28は、図17に示されているように、このツイスト・ロック400が、このフレーム24内で回転できるように構成される。この上側支持プレート25によって、このフレーム24が、このツイスト・ロックを、このツイスト・ロックの下側部分405が回転されている間に支持することを可能にされる。
【0067】
図17に示されているバージョンにおいては、このツイスト・ロックは、第1の位置P1と第2の位置P2との間で移動可能である。この第1の位置P1においては、このツイスト・ロック400は、そのコンテナ402のコーナケーシング404にロックされ、一方、この第2の位置P2においては、このツイスト・ロック400は、このコーナケーシング404から自由に解放可能である。この図解されるバージョンにおいては、このツイスト・ロックは、これら第1と第2の位置との間で、45度だけ回転する。この上側支持プレート25内の後退部41は、このツイスト・ロックが要求される量だけ回転できるような特定な形状にされる。この上側支持プレート25は、さらに、これがその解放位置にあるが、しかし、このフレーム内に捕捉された状態にとどまっているときに、このツイスト・ロックを、ロックされた位置にある状態から、解放することができるように構成される。他のツイスト・ロックは、異なる量だけ回転し、従って、この上側支持プレート25は、対応する範囲の移動を収容するように、異なるように構成される。
【0068】
上述のように、中間ロックは、通常は、二次的なロッキング手段を、通常は、プル・ケーブル、あるいは、レバーの形態にて内蔵し、ジャーナルをツイストさせるためには、これらを作動させることが要求される。
【0069】
これとの関連で、図10は、レバー作動手段42を含むマニピュレーションデバイス14を概略的に描写する(このほとんどの部分は明快さの目的で示されていない)。この特定のマニピュレーションデバイスは、デッキ・ロックおよび中間ロックと共に用いるのに適する。この第2のレバー作動手段は、水圧ピストン/シリンダ構成43を含み、これは、このデバイス14に固定されたフレームワーク44上に搭載される。このピストン/シリンダ構成は、主装置の電力プラントによって駆動され、レバー咬み合いシャフト45を、それぞれ、このプル・ケーブルあるいはレバーを、引いたり/押したりするために、伸ばしたり、縮めたりするように構成される。これによって、その中間ロックあるいはデッキ・ロックと関連するジャーナルを、結果として、このツイスト・ロックがコンテナ402から解放されるように、この咬み合いデバイス27のヘッド34によって回転させることが可能になる。
【0070】
次に図11の説明に移り、上側支持プレート25の簡易化されたバージョンが示されているが、これは、この上側支持プレート25の片側に搭載されたレバー作動手段46を含む。この特定のマニピュレーションデバイスは、ハッチ・コーンタイプのツイスト・ロックと共に使用するのに適する。この場合は、この作動手段46は、回転可能に搭載されたアーム47の形態を取り、これは、示されるように90度の範囲を通じて回転することができる。このアームには特定の位置に向かうようにされているバネが装填されており、これによって、このアームの端48は、その支持プレートの後退部21内へと延び、あるハッチコーンタイプのツイストコーンがこの支持プレート25上に移動されると、このアーム47によってこのレバー作動手段46が作動され、結果として、このハッチコーンが対応するコーナケーシング404内で回転し、船荷用コンテナ402から解放される。
【0071】
図2から4において最も良く図解されているように、各アセンブリ12は、ガイドアセンブリ15を含むが、これは、ツイスト・ロックが上側支持プレート25に供給されること、あるいはここから解放され、格納システム16に送られることを可能にする。このガイドアセンブリ15は、2つのレール49から形成されるトラック48(図5から8に示されている)を含むが、これは、ツイスト・ロックを、上側支持プレート25上に向かうように、あるいはこれらから撤退するように、案内する働きをする。これらツイスト・ロック400は、このレール49に沿って搬送機構によって移動されるが、これは、第1と第2のプッシュロッド(図5に示される50と図3に示される51)を含む。第2のプッシュロッド51は格納システム16上に形成され、あるツイスト・ロックの、これらレール49に沿っての移動を、第1のプッシュロッド50によって提供されるそれとは逆方向に提供する。
【0072】
マニピュレーションデバイス14は、スタンドアローンユニットとしても、あるいは、これらガイドアセンブリ15および格納システム16との関連で使用しても良いが、この図解される形態においては、これは、ツイスト・ロックハンドリング装置10の一部として内蔵されるように設計され、クレードル11に固定されるが、これは、図12と14において最も良く図解されている。
【0073】
図12は、クレードル11を示すが、これは、典型的には鋼鉄部材から形成され、ベース52および傾斜するガイド部材53を含み、これらは、船荷用コンテナ402を、これが典型的には埠頭クレーン406(図1)によって装置10上に下ろされたとき、所定の位置に案内するように構成される。このクレードル11は、複数の足54によって地面より高いところに保持される。
【0074】
この装置10は、横方向に互いに隣接する2つのより小さなコンテナを受けるように構成することもできる。この場合は、さらなる4マニピュレーションデバイス2が、このクレードル11の各サイドの中間領域54の所に提供され、加えて、図2に示されるように、このクレードルのコーナ13の各々の所に、これらハンドリングアセンブリが配置される。さらに、これらガイド部材53は、複数のコンテナが受けられるように調節可能である。
【0075】
このクレードルは、さらに、コンテナがこのクレードル上に置かれたときの荷積みの衝撃を低減させるための緩衝器(図示なし)を含む。これら緩衝器は、このクレードルの各足54内の複数のバネ/緩衝機構の形態を取っても良い。1つのバリエーションにおいては、このクレードルは、2つのクレードルセクションから形成され、各セクションは、自身の足によって支持され、各足は、別個のバネ/緩衝機構を有する。長所として、もし2つのコンテナがこのクレードル上に置かれ、クレーン406がこれらコンテナを上下方向にずらされた位置に運ぶ場合には、これら2つのクレードルセクションは、これらが対応するクレードルセクションに到達するとき、対応するコンテナに対する台を提供することとなる。もしこのクレードルが1つの一体的なフレームワークであり、この上に下ろされるこれらコンテナが上下方向にずれているときは、このフレームワーク全体が傾き、結果として、潜在的に危険な状況が発生する。
【0076】
この装置の格納システム15は、各々、複数のツイスト・ロックを保持するように設計されている。このシステム15は、これは図15に図解されているが、各アセンブリ12の一部を形成し、このシステムは、そのアセンブルのマニピュレーションデバイス14と関連し、このため、ツイスト・ロックを格納庫から、このデバイス14の支持プレート25上に供給すること、あるいは、反対に、これらツイスト・ロックを、これらがデバイス14から解放されるときに、受けることができる。
【0077】
これら格納システム15は、各々、ツイスト・ロックを受けるような形状にされた複数のラック56を含む。各ラック56は、図15Eにおいて最も良くわかるように、上側および下側レール(57、58)を含み、これらの間にツイスト・ロックを受けるのに十分な間隔を開けられる。これらラック56は、エンドレスコンベア59上に横断方向に搭載され、このコンベアは、モータ60の動作の下で回転し、ある選択されたラック56を、その格納システム16と関連するガイドアセンブリ15のレール49と隣接する所に供給することができる。所定の位置にくると、このラックの下側レール58は、そのマニピュレーションデバイスのレール49と整合し、結果として、これらツイスト・ロックは、このラックからこのガイドアセンブリのこれらレール58へと、これらの間を、これらプッシュロッド50あるいは51のいずれかの影響下において、自由に移動することが可能となる。各ラック54は、さらに、取り外し可能な格納庫が形成されるように、このシステムから取り外せるように構成しても良い。
【0078】
これら格納システム16の各々は、適当な近接センサを有するように設計しても良く、こうすることで、このコンベア59は、あるマニピュレーションデバイスのレールと整合したあるラック56が、満杯あるいは空のいずれかであるとき、回転することができるようになる。このようにすることで、このシステムは、次の利用可能なラックを割り出すことが可能となり、これによってこの格納システムがこのシステム内の全てのラックを自動的に利用できるようにすることが可能となる。
【0079】
これらツイスト・ロックは、これらラックおよびレールに沿って、第1と第2の水圧を動力源としたプッシュロッド(50、51)によって、移動することができる。図15Aにおいて最も良く図解されているように、この第2のプッシュロッド51はサブフレーム上に搭載され、これは、この格納システムの上を延び、この結果として、このラック内の使用中のこれらツイスト・ロックの全てに対するアクセスを有する。
【0080】
この図解されている形態においては、これら格納システム15は、この装置のクレードル11の外側に配置されているが、しかしながら、これは、このクレードルの境界内に配置し、こうすることで、この装置をよりコンパクトなものにしても良い、ことを理解されるべきである。
【0081】
もう1つの代替の構成として、1つの中央格納設備を提供し、その/各マニピュレーションデバイスとこの中央格納設備との間に搬送機構を提供し、これによって、ツイスト・ロックをこれらの間で搬送することも、考えられる。
【0082】
使用においては、この装置10は、これらツイスト・ロックを遠隔的に扱うことを可能にする。この装置は、単に、使用されているツイスト・ロックのタイプをPLC内に登録することのみを必要とされる。これは、該当するマニピュレーションデバイス14(あるいは交換可能なコンポーネント部分、例えば、支持プレート25あるいは咬み合いデバイス27)を、走査システムを通じてあるいは手動入力にて、この装置10内に挿入することで、自動的に行うことができる。いったんそのツイスト・ロックのタイプが登録されると、この装置10は、駆動システム36およびプッシュロッド(50、51)を起動する水圧プラント50を通じて制御される。これは任意の便利な地点、例えば、クレーンの操縦室において、あるいはこの装置に隣接して置かれた水力制御にて行うことができる。
【0083】
この装置10のこの設計の多くの長所の1つは、ハッチコーン、半自動ツイスト・ロックおよび中間ロックを含む、多様なツイスト・ロックと咬み合うことができ、これらを動作させることができることである。この設計は、これを、この交換可能なツイスト・ロックに特定なマニピュレーションデバイス14を介して行うことができる。これらデバイス14は、全て同一の外形を有し、このため、これらは、このツイスト・ロックハンドリング装置10内に割り当てられている空間内にピッタリとはまり込む。新たなタイプのツイスト・ロックが市場に出現する度に、新たなデバイス14を開発することができる。代替として、単に、咬み合いデバイス27あるいは支持プレート25を、多様なツイスト・ロックと適合するように交換可能にしても良い。
【0084】
この装置10は、これらマニピュレーションデバイス、咬み合いデバイス27および/あるいは上側支持プレート25が、手作業にて交換できるように設計しても良い。代替として、この交換過程は、割り出しシステムの使用を通じて自動化しても良いが、この場合は、これらマニピュレーションデバイス、咬み合いデバイスあるいは支持プレートは、格納庫内にあるいは回転ラック上に搭載され、これらがこの装置と咬み合うように、あるいはこれらから解放されるように移動される。典型的には、この移動過程は、PLCを通じて、オペレータによって制御することもできる。
【0085】
ある代替の構成として、異なるツイスト・ロックの形状および異なる回転の量に対する要求に応えることができる、万能マニピュレーションデバイスを用いても良い。この構成の1つの形態においては、咬み合いデバイスは、これら異なるツイスト・ロックの寸法に対する要求に応えるために、固定された寸法のデバイスではなく、調節可能なチャックを内蔵する。ここでも、このチャックは、そのツイスト・ロックのタイプがそのPLCに登録されると、そのPLCの制御下で順応するように働いても良い。
【0086】
図18から20は、この咬み合いデバイス27のさらなる代替バージョンを図解する。これら両方の形態において、この咬み合いデバイスは、ある範囲の複数のツイスト・ロック400に対する要求に応えることができるように調節可能である。
【0087】
この咬み合いデバイス60は、図18および19に示されているように、伸長された位置と縮退された位置との間で移動可能な複数のカラムすなわち要素62を含む。これらカラム62の各々は、これらの伸長された位置にバイアスされるようにバネが装填されている。これらカラムの一部をそれらの縮退された位置に移動させることで、このツイスト・ロックを受けるように働く後退部64が形成される。この構成では、これらカラム62は、単にこのツイスト・ロックをこれらカラム62の端66に対して押し付けるだけで縮退する。
【0088】
図20に示されている実施例においては、この咬み合いデバイス68は、ベース部材70および一対の両サイドの部材72を含む。これらベース部材およびサイド部材は両方とも、長さを調節することができ、このため、この後退部74の深さと幅の両方の調節が可能である。
【0089】
こうして、この設計によると、船舶に積み込まれたり、これから降ろされたりしている、船荷用コンテナのツイスト・ロックの取り扱いを、自動化することが可能となる。この装置によると、埠頭におけるツイスト・ロックの取り扱いは、現在は手作業で行われているが、この現況と比較してサイクル時間を低減させることができる。この装置によると、これらコンテナを、高い処理量能力にて、ドック側の作業者の介在を要求することなく、扱うことができ、このため波止場での効率が改善されるのみでなく、より安全な作業環境が提供される。
【0090】
続くクレームと、本発明の前の説明において、その背景から前後関係から明白な言語あるいは必然的な言外の意味からして別の解釈が要求される場合を除いて、“comprise”なる単語あるいはこのバリエーション、例えば、“comprises”あるいは“comprising”は、包含的な意味で用いられているものであり、すなわち、記述された特徴が存在することを述べるために用いられているものであり、本発明の様々な実施例においてさらなる特徴が存在することあるいは追加されることを排除するために用いられているものではない。
【0091】
当業者においては、本発明に対する多数のバリエーションおよび/あるいは修正を、これら複数の特定の実施例において示されているように、概略的に説明された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、行うことができることを、理解されるであろう。これら実施例は、従って、あらゆる点で、例示的なものであり、制限的なものではない、と考えられるべきである。例えば、このシステムは、水圧アクチュエータではなく、電気あるいは真空アクチュエータを含んでも良い。もう1つのバリエーションとして、このシステム全体を、例えば、大きなトラックのような車、あるいは埠頭においてレールに沿って走る車の一部として移動できるようにすることも、あるいはこれによって運ばれるようにしても良い。説明されたそれら以外の、当業者に知られており、関連する目的に対して適当な、センサデバイスを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0092】
以下では便宜のために幾つかの実施例が図面を参照しながら説明される。これら図面およびこれと関連する説明の細部は、これら図面の広義の説明に優越するものではないと、理解されるべきである。
【図1】波止場でのコンテナの取り扱いの4つの段階の概略図である。
【図2】ツイスト・ロックハンドリング装置の斜視図である。
【図3】図2の装置の側面図である。
【図4】図2の装置の平面図である。
【図5】図2の装置内で用いるためのこれらツイスト・ロック・ハンドリングアセンブリの1つの一部を形成するあるツイスト・ロックマニピュレーションデバイスの斜視図である。
【図6】図5のデバイスの平面図である。
【図7】図5のデバイスの側立面図である。
【図8】図5のデバイスの端面図である。
【図9】図5のデバイスにおいて用いるための咬み合いデバイスと駆動システムの略斜視図である。
【図10】(A)と(B)は、それぞれ、図5(明快さのために単純化されている)のデバイスの、中間ロックあるいはデッキ・ロックタイプのツイスト・ロックと関連するプル・ケーブルあるいはレバーを作動させるための作動アームを含むバリエーションの、平面図と、斜視図と、を示す。
【図11】図5のデバイスの、ハッチコーンタイプのツイスト・ロックのロッキングデバイスを作動するためのレバーアームを含むあるさらなる代替の略平面図である。
【図12】図2の装置のクレードルの斜視図である。
【図13】図12のクレードルの平面図である。
【図14】図12のクレードルの側立面図である。
【図15】(A)から(D)は、それぞれ、図2の装置内で用いられるツイスト・ロックハンドリングアセンブリの1つの一部分を形成する格納システムの、斜視図、平面図、正面図および側面図であり、(E)は、この格納システムのラックの1つの端面図である。
【図16】図5のマニピュレーションデバイスのあるバリエーションに対する支持プレートおよびグリッパ・ジョーの斜視図である。
【図17】図16のデバイスの、初期位置と回転された位置とを示す、平面図である。
【図18】図5のマニピュレーションデバイスのあるバリエーション内で用いるための調節可能なジョーの側面図である。
【図19】図18のデバイスの斜視図である。
【図20】図5のマニピュレーションデバイスに対するある代替の調節可能ジョーの側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
あるツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれから解放する、あるいはこの両方のための、マニピュレーションデバイスであって、このデバイスは、前記ツイスト・ロックの少なくとも一部と咬み合い、これを回転させ、結果として、前記ツイスト・ロックを前記船荷用コンテナ内に固定する、あるいはこれをこれから解放するように働く咬み合い手段を含む、マニピュレーションデバイス。
【請求項2】
さらに、前記咬み合いデバイスの上に配置された支持部材を含み、この支持部材は、あるツイスト・ロックの中間領域を受け、これを支持し、他方においてこの支持されたツイスト・ロックの下側部分は、この部材の下へ、前記咬み合い手段と咬み合うことができるように、突出することを許されるように、構成される、請求項1記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項3】
前記支持部材は、少なくとも1つの開口を有するプレートの形態であり、これによって前記支持されたツイスト・ロックの前記下側部分がこのプレートの下へ突出することを許される、請求項2記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項4】
前記咬み合い手段あるいは前記支持部材の少なくとも1つは、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項2あるいは3のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項5】
前記咬み合い手段および前記支持部材の両方とも前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項4記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項6】
前記咬み合いデバイスは、前記支持部材に対して、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項4あるいは5のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項7】
さらに、前記咬み合い手段および前記支持部材を含むフレームを含み、使用において、このフレームは、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項4から6のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項8】
さらに、ハウジングを含み、前記内側フレームは、このハウジング内に配置され、このハウジングに対して、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項7記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項9】
さらに、前記内側フレームを、前記ハウジングに対して、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動させるように働く、高さ調節アセンブリを含む、請求項8記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項10】
高さ調節手段は、1つあるいはそれ以上の水圧ピストン・シリンダアセンブリである、請求項9記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項11】
前記支持部材は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの異なる形状の他の支持部材と交換可能である、請求項2から10のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項12】
前記咬み合い手段は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの異なる形状の他の咬み合い手段と交換可能である、請求項1から11のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項13】
前記咬み合い手段は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、再構成可能である、請求項1から11のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項14】
前記咬み合い手段は、縮退された位置と伸長された位置との間で移動可能である複数の要素を含み、これら要素の選択された領域を縮退させると、前記ツイスト・ロックを受けるように働く、後退部が形成される、請求項13記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項15】
前記咬み合い手段は、ベースプレートおよびサイドプレートを含み、これらベースプレートあるいはこれらサイドプレートの少なくとも1つは、伸長可能であり、これによってあるツイスト・ロックを受けるための後退部のサイズあるいは形状が変化される、請求項14記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項16】
前記咬み合い手段は、前記マニピュレーションデバイス内に置かれた前記ツイスト・ロックを掴むように動くことができる、ジョーの形態である、請求項1から13のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項17】
さらに、前記ツイスト・ロック上に配置されたロッキング機構を解放するように動く、アクチュエータを含む、請求項1から16のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項18】
請求項1から17のいずれかに記載のマニピュレーションデバイスと、ツイスト・ロックを前記マニピュレーションデバイスと咬み合うように、あるいはこれから解放されるように導くための、ガイドアセンブリと、を含む、ツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項19】
前記ガイドアセンブリは、トラックを含み、ツイスト・ロックは、これに沿って、安定的に支持されながら、移動することができる、請求項18記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項20】
前記ガイドアセンブリは、さらに、前記ツイスト・ロックを前記トラックに沿って移動させる搬送機構を含む、請求項19記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項21】
さらに、格納手段を含み、これは、前記マニピュレーションデバイスから解放されたツイスト・ロックを格納するために、あるいはこの格納手段から格納されているツイスト・ロックを取り出し、前記マニピュレーションデバイスに供給するために用いられ、ツイスト・ロックは、前記マニピュレーションデバイスとこの格納手段との間を、前記ガイドアセンブリを介して移動される、請求項18から20のいずれか1つに記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項22】
前記格納手段は、複数のツイスト・ロックを受けるための少なくとも1つのラックを含む、請求項21記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項23】
前記格納手段は、あるコンベア上に搭載された複数のラックを含み、このコンベアは、これらラックを前記ガイドアセンブリと整合するように、あるいはこれらから外れるように、移動させるように動く、請求項22記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項24】
このラックあるいは各ラックは、取り外し可能な格納庫の形態である、請求項22あるいは23に記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項25】
さらに、前記咬み合い手段を回転させるように動く、駆動機構を含む、請求項18から24のいずれか1つに記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項26】
ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれらをこれから解放する、あるいはこれらの両方のための装置であって、この装置は、少なくとも1つの船荷用コンテナを受けるように適合されたクレードルと、あるツイスト・ロックを前記船荷用コンテナに固定する、あるいはこれをこれから解放するように動く少なくとも1つのマニピュレーションデバイスと、を含み、このマニピュレーションデバイスは、前記船荷用コンテナ上の少なくとも1つのツイスト・ロック搭載位置と整合可能である、装置。
【請求項27】
前記マニピュレーションデバイスは、請求項1から17のいずれか1つに従う、請求項26記載の装置。
【請求項28】
さらに、前記クレードル上に搭載された複数のマニピュレーションデバイスを含む、請求項26あるいは27に記載の装置。
【請求項29】
さらに、請求項18から25のいずれか1つに記載の1つあるいはそれ以上のツイスト・ロックハンドリングアセンブリを含み、このあるいは各々のツイスト・ロックアセンブリは、1つの前記マニピュレーションデバイスを含む、請求項26から28のいずれか1つに記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのマニピュレーションデバイスは、前記装置から取り外し可能であり、このためこの前記デバイスは、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの他の前記マニピュレーションデバイスと置換することが可能である、請求項26から29のいずれか1つに記載の装置。
【請求項31】
前記装置は、前記少なくとも1つのマニピュレーションデバイスが、前記クレードルに対して、ある船荷用コンテナ上の少なくとも2つのツイスト・ロック搭載位置に移動できるように構成される、請求項26から30のいずれか1つに記載の装置。
【請求項32】
前記クレードルは、実質的に長方形であり、1つのより大きなコンテナ、あるいは各々の一方の端が互いに隣接する2つのより小さなコンテナを、受けるように適合化される、請求項26から31のいずれか1つに記載の装置。
【請求項33】
前記クレードルは、第1と第2の独立したセクションから形成され、各セクションは、ある所定のサイズのコンテナを受けるように構成される、請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記クレードルは、船荷用コンテナをこのクレードル上に置く際に誘発されるこのクレードル上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く、緩衝器を含む、請求項32あるいは33に記載の装置。
【請求項35】
各クレードルセクションは、船荷用コンテナをこのクレードルセクション上に置く際に誘発されるこのクレードルセクション上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く、緩衝器を含む、請求項33記載の装置。
【請求項36】
前記クレードルは、さらに、対応する1つあるいは複数のコンテナをこのクレードル上の所定の位置に導くためのガイディング要素を含む、請求項26から37のいずれか1つに記載の装置。
【請求項37】
請求項21から24のいずれか1つに記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリにおいて用いるためのツイスト・ロック格納システム。
【請求項1】
あるツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれから解放する、あるいはこの両方のための、マニピュレーションデバイスであって、このデバイスは、前記ツイスト・ロックの少なくとも一部と咬み合い、これを回転させ、結果として、前記ツイスト・ロックを前記船荷用コンテナ内に固定する、あるいはこれをこれから解放するように働く咬み合い手段を含む、マニピュレーションデバイス。
【請求項2】
さらに、前記咬み合いデバイスの上に配置された支持部材を含み、この支持部材は、あるツイスト・ロックの中間領域を受け、これを支持し、他方においてこの支持されたツイスト・ロックの下側部分は、この部材の下へ、前記咬み合い手段と咬み合うことができるように、突出することを許されるように、構成される、請求項1記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項3】
前記支持部材は、少なくとも1つの開口を有するプレートの形態であり、これによって前記支持されたツイスト・ロックの前記下側部分がこのプレートの下へ突出することを許される、請求項2記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項4】
前記咬み合い手段あるいは前記支持部材の少なくとも1つは、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項2あるいは3のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項5】
前記咬み合い手段および前記支持部材の両方とも前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項4記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項6】
前記咬み合いデバイスは、前記支持部材に対して、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項4あるいは5のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項7】
さらに、前記咬み合い手段および前記支持部材を含むフレームを含み、使用において、このフレームは、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項4から6のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項8】
さらに、ハウジングを含み、前記内側フレームは、このハウジング内に配置され、このハウジングに対して、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動可能である、請求項7記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項9】
さらに、前記内側フレームを、前記ハウジングに対して、前記咬み合い手段の回転の軸の方向に移動させるように働く、高さ調節アセンブリを含む、請求項8記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項10】
高さ調節手段は、1つあるいはそれ以上の水圧ピストン・シリンダアセンブリである、請求項9記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項11】
前記支持部材は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの異なる形状の他の支持部材と交換可能である、請求項2から10のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項12】
前記咬み合い手段は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの異なる形状の他の咬み合い手段と交換可能である、請求項1から11のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項13】
前記咬み合い手段は、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、再構成可能である、請求項1から11のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項14】
前記咬み合い手段は、縮退された位置と伸長された位置との間で移動可能である複数の要素を含み、これら要素の選択された領域を縮退させると、前記ツイスト・ロックを受けるように働く、後退部が形成される、請求項13記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項15】
前記咬み合い手段は、ベースプレートおよびサイドプレートを含み、これらベースプレートあるいはこれらサイドプレートの少なくとも1つは、伸長可能であり、これによってあるツイスト・ロックを受けるための後退部のサイズあるいは形状が変化される、請求項14記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項16】
前記咬み合い手段は、前記マニピュレーションデバイス内に置かれた前記ツイスト・ロックを掴むように動くことができる、ジョーの形態である、請求項1から13のいずれか1つに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項17】
さらに、前記ツイスト・ロック上に配置されたロッキング機構を解放するように動く、アクチュエータを含む、請求項1から16のいずれかに記載のマニピュレーションデバイス。
【請求項18】
請求項1から17のいずれかに記載のマニピュレーションデバイスと、ツイスト・ロックを前記マニピュレーションデバイスと咬み合うように、あるいはこれから解放されるように導くための、ガイドアセンブリと、を含む、ツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項19】
前記ガイドアセンブリは、トラックを含み、ツイスト・ロックは、これに沿って、安定的に支持されながら、移動することができる、請求項18記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項20】
前記ガイドアセンブリは、さらに、前記ツイスト・ロックを前記トラックに沿って移動させる搬送機構を含む、請求項19記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項21】
さらに、格納手段を含み、これは、前記マニピュレーションデバイスから解放されたツイスト・ロックを格納するために、あるいはこの格納手段から格納されているツイスト・ロックを取り出し、前記マニピュレーションデバイスに供給するために用いられ、ツイスト・ロックは、前記マニピュレーションデバイスとこの格納手段との間を、前記ガイドアセンブリを介して移動される、請求項18から20のいずれか1つに記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項22】
前記格納手段は、複数のツイスト・ロックを受けるための少なくとも1つのラックを含む、請求項21記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項23】
前記格納手段は、あるコンベア上に搭載された複数のラックを含み、このコンベアは、これらラックを前記ガイドアセンブリと整合するように、あるいはこれらから外れるように、移動させるように動く、請求項22記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項24】
このラックあるいは各ラックは、取り外し可能な格納庫の形態である、請求項22あるいは23に記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項25】
さらに、前記咬み合い手段を回転させるように動く、駆動機構を含む、請求項18から24のいずれか1つに記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリ。
【請求項26】
ツイスト・ロックを船荷用コンテナに固定する、あるいはこれらをこれから解放する、あるいはこれらの両方のための装置であって、この装置は、少なくとも1つの船荷用コンテナを受けるように適合されたクレードルと、あるツイスト・ロックを前記船荷用コンテナに固定する、あるいはこれをこれから解放するように動く少なくとも1つのマニピュレーションデバイスと、を含み、このマニピュレーションデバイスは、前記船荷用コンテナ上の少なくとも1つのツイスト・ロック搭載位置と整合可能である、装置。
【請求項27】
前記マニピュレーションデバイスは、請求項1から17のいずれか1つに従う、請求項26記載の装置。
【請求項28】
さらに、前記クレードル上に搭載された複数のマニピュレーションデバイスを含む、請求項26あるいは27に記載の装置。
【請求項29】
さらに、請求項18から25のいずれか1つに記載の1つあるいはそれ以上のツイスト・ロックハンドリングアセンブリを含み、このあるいは各々のツイスト・ロックアセンブリは、1つの前記マニピュレーションデバイスを含む、請求項26から28のいずれか1つに記載の装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのマニピュレーションデバイスは、前記装置から取り外し可能であり、このためこの前記デバイスは、複数の異なるタイプのツイスト・ロックを収容するために、少なくとも1つの他の前記マニピュレーションデバイスと置換することが可能である、請求項26から29のいずれか1つに記載の装置。
【請求項31】
前記装置は、前記少なくとも1つのマニピュレーションデバイスが、前記クレードルに対して、ある船荷用コンテナ上の少なくとも2つのツイスト・ロック搭載位置に移動できるように構成される、請求項26から30のいずれか1つに記載の装置。
【請求項32】
前記クレードルは、実質的に長方形であり、1つのより大きなコンテナ、あるいは各々の一方の端が互いに隣接する2つのより小さなコンテナを、受けるように適合化される、請求項26から31のいずれか1つに記載の装置。
【請求項33】
前記クレードルは、第1と第2の独立したセクションから形成され、各セクションは、ある所定のサイズのコンテナを受けるように構成される、請求項32記載の装置。
【請求項34】
前記クレードルは、船荷用コンテナをこのクレードル上に置く際に誘発されるこのクレードル上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く、緩衝器を含む、請求項32あるいは33に記載の装置。
【請求項35】
各クレードルセクションは、船荷用コンテナをこのクレードルセクション上に置く際に誘発されるこのクレードルセクション上への積み降ろしの衝撃を低減させるように働く、緩衝器を含む、請求項33記載の装置。
【請求項36】
前記クレードルは、さらに、対応する1つあるいは複数のコンテナをこのクレードル上の所定の位置に導くためのガイディング要素を含む、請求項26から37のいずれか1つに記載の装置。
【請求項37】
請求項21から24のいずれか1つに記載のツイスト・ロックハンドリングアセンブリにおいて用いるためのツイスト・ロック格納システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2008−511481(P2008−511481A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528507(P2007−528507)
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001258
【国際公開番号】WO2006/024071
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(507066080)エヌエスエル・エンジニアリング・プライベイト・リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】NSL ENGINEERING PTE LTD
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月22日(2005.8.22)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001258
【国際公開番号】WO2006/024071
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(507066080)エヌエスエル・エンジニアリング・プライベイト・リミテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】NSL ENGINEERING PTE LTD
【Fターム(参考)】
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