テレビジョン受像機および電子機器
【課題】一例として、筐体の歪み等の不都合がより生じにくいテレビジョン受像機および電子機器を得る。
【解決手段】実施形態にかかるテレビジョン受像機は、一例として、表示装置と、第一部材と、表示画面の反対側の第一壁部を有した第二部材と、表示画面の反対側の第二壁部を有した第三部材と、電子部品と、固定部と、接続部と、を備える。固定部は、第一壁部と第二壁部とに亘るとともに第一壁部と第二壁部とを固定した。接続部は、第一壁部および第二壁部のうち少なくとも一方に固定され、第一壁部および第二壁部のうち他方と、第一壁部および第二壁部に沿った方向に係るとともに第一壁部および第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、固定部よりも第一壁部または第二壁部の端部に寄せて位置され、互いに移動可能に第一壁部と第二壁部とを繋いだ。
【解決手段】実施形態にかかるテレビジョン受像機は、一例として、表示装置と、第一部材と、表示画面の反対側の第一壁部を有した第二部材と、表示画面の反対側の第二壁部を有した第三部材と、電子部品と、固定部と、接続部と、を備える。固定部は、第一壁部と第二壁部とに亘るとともに第一壁部と第二壁部とを固定した。接続部は、第一壁部および第二壁部のうち少なくとも一方に固定され、第一壁部および第二壁部のうち他方と、第一壁部および第二壁部に沿った方向に係るとともに第一壁部および第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、固定部よりも第一壁部または第二壁部の端部に寄せて位置され、互いに移動可能に第一壁部と第二壁部とを繋いだ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、テレビジョン受像機および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の筐体部材を組み合わせて筐体が構成された電子機器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−159081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の装置では、一例としては、筐体の歪み等の不都合が生じにくいことが望まれている。
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、一例として、筐体の歪み等の不都合がより生じにくいテレビジョン受像機および電子機器を得ることを、目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態にかかるテレビジョン受像機は、表示装置と、第一部材と、第二部材と、第三部材と、電子部品と、固定部と、接続部と、を備えた。表示装置は、表示画面と当該表示画面を外れて位置した縁部とを有した。第一部材は、表示画面の縁部の少なくとも一部を覆った。第二部材は、表示画面とは反対側から表示装置に面した第一壁部を有した。第三部材は、第二部材と表示装置との間に位置され、表示装置の表示画面とは反対側を覆った第二壁部を有した。電子部品は、第三部材に支持されて表示装置と電気的に接続された。固定部は、第一壁部と第二壁部とに亘るとともに第一壁部と第二壁部とを固定した。接続部は、第一壁部および第二壁部のうち少なくとも一方に固定された。接続部は、第一壁部および第二壁部のうち他方と、第一壁部および第二壁部に沿った方向に係るとともに第一壁部および第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、固定部よりも第一壁部または第二壁部の端部に寄せて位置され、互いに移動可能に第一壁部と第二壁部とを繋いだ。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、第1実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された正面図である。
【図2】図2は、第1実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された側面図である。
【図3】図3は、図1のIII−III断面図である。
【図4】図4は、図1のIV−IV断面図である。
【図5】図5は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された正面図である。
【図6】図6は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された背面図である。
【図7】図7は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図である。
【図8】図8は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図であって、図7とは別の方向から見た図である。
【図9】図9は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図であって、図7,8とは別の方向から見た図である。
【図10】図10は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図であって、図7〜9とは別の方向から見た図である。
【図11】図11は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された分解斜視図である。
【図12】図12は、第2実施形態にかかる電子機器の内部構成の一例が示された平面図である。
【図13】図13は、図5のXIII−XIII断面図である。
【図14】図14は、第2実施形態にかかる電子機器の第二部材および第三部材が結合された部分の一例が示された平面図である。
【図15】図15は、図14のXV−XV線における第2実施形態にかかる電子機器の一例の断面図である。
【図16】図16は、図14のXVI−XVI線における第2実施形態にかかる電子機器の一例の断面図である。
【図17】図17は、第2実施形態の第1変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図18】図18は、第2実施形態の第2変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図19】図19は、第2実施形態の第3変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図20】図20は、第2実施形態の第4変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図21】図21は、第2実施形態の第5変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の筐体内部における平面図である。
【図22】図22は、図21のXXII−XXII線における第5変形例にかかる電子機器の一例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の例示的な複数の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、各図では、便宜上、方向(X方向、Y方向、Z方向)が示されている。X方向は、テレビジョン受像機の表示画面に対する正面視での長手方向、Y方向は、表示画面に対する正面視での短手方向、Z方向は表示画面に対する正面視での前後方向(奥行方向、筐体の厚さ方向)である。X方向、Y方向、およびZ方向は、相互に直交している。
【0009】
また、以下の実施形態では、電子機器がテレビジョン受像機、あるいはタブレット型もしくはスレート型のパーソナルコンピュータとして構成された場合が例示されるが、本実施形態にかかる電子機器は、これらには限定されない。本実施形態にかかる電子機器は、例えば、ノート型、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、スマートフォン、スマートテレビ、スマートブック、携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、映像表示装置、テレビ電話機等の種々の電子機器として構成することができる。
【0010】
<第1実施形態>
本実施形態にかかる電子機器の一例であるテレビジョン受像機1Aは、図1,2に示されるように、支持部2A(支部、台、スタンド)と、筐体3Aと、を備える。支持部2Aは、机や、棚、台等の載置部(載置面、図示されず)上に載置され、筐体3Aを支持する。支持部2Aは、筐体3Aを固定的に支持してもよいし、移動可能(回動可能、スライド可能)に支持してもよい。筐体3Aの支持部2Aに対する回動形態としては、例えばチルトや、スイベル、ピボット等がある。
【0011】
筐体3Aは、図1に示されるように、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、筐体3Aは、図2に示されるように、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。筐体3Aは、前面3a(正面、面、第一面、第一面部)とこの反対側の後面3b(背面、面、第二面、第二面部)と、を有する。前面3aと後面3bとは略並行している。また、筐体3Aは、図1に示されるように、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。また、端部3c,3eは、長辺部の一例である。端部3d,3fは、短辺部の一例である。
【0012】
また、筐体3Aは、前面3aを有する壁部3k(第一部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(第二部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部)と、を有する。壁部3k,3mは、矩形状(本実施形態では一例として長方形状)である。また、筐体3Aは、壁部3kと壁部3mとの間に亘った側面3p(面、周面、第三面)を有する四つの壁部3n(第三部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。そして、壁部3kには、一例としては矩形状の開口部3rが設けられている。
【0013】
さらに、筐体3Aは、複数の部品(分割体、部材)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3Aは、一例としては、少なくとも壁部3kを含む第一部材3Fr(第一部分、前側部材、カバー)と、少なくとも壁部3mを含む第二部材3Rr(第二部分、後側部材、ベース、ボトム)とを有する。壁部3nは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrのうち少なくともいずれか一方(例えば、第二部材3Rr)に含まれることができる。また、筐体3Aは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrとは別に、これらの間に位置した第三部材3Md(第三部分、中間部材、隔部材、障壁部材、壁部材、介在部材、インナプレート、ミドルプレート、ミドルフレーム、図3,4参照)を有する。その場合、壁部3nは、第三部材3Mdに含まれることもできる。筐体3Aは、金属材料や、合成樹脂材料等で構成されることができる。
【0014】
筐体3A内には、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル)が収容されている。表示装置4の、前面3a側に位置した表示画面4aは、開口部3rを介して筐体3Aの前方(外方)に露出しており、使用者は、前方側から開口部3rを介して表示画面4aを視認することができる。表示装置4は、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、表示装置4は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。
【0015】
表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い矩形状の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。入力操作パネル5は、表示画面4aを覆っている。操作者(ユーザ等)は、例えば手指やスタイラス等によって、入力操作パネル5に対して、触れる、押す、擦る、あるいは入力操作パネル5の近傍で動かす等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示装置4の表示画面4aから出た光は、入力操作パネル5を通過して壁部3kの開口部3rから筐体3Aの前方(外方)へ出る。入力操作パネル5は、入力部の一例である。
【0016】
筐体3A内には、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)に、複数の基板6,7(回路基板)が収容されている。基板6,7は、相異なる位置に配置され、いずれも、表示装置4と並行して設けられている。また、基板6,7は、壁部3k,3m,3n等と離間した状態で、すなわち、壁部3k,3m,3n等との間に空間が形成された状態で、設けられている。基板6,7は、表示装置4に沿って並べて配置され、筐体3Aの厚さ方向には重なり合わないのが好適である。また、基板6,7は、例えばねじ等の固定具によって、筐体3A(第二部材3Rrまたは第三部材3Md)に固定されている。
【0017】
図1に示される基板6,7(第一基板、第一回路基板、制御基板、メイン基板)には、CPU(central processing unit)等の複数の電子部品(部品、素子、図示されず)が実装されている。電子部品には、発熱体が含まれる。また、発熱量の大きな電子部品(発熱体)には、冷却機構(放熱部、受熱部、図示されず)を設けることができる。基板6,7および電子部品によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示装置4の表示画面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ、LED等は、出力部の一例である。
【0018】
そして、本実施形態では、一例として、図1,3,4に示されるように、筐体3A内で、第二部材3Rr(筐体部材)と第三部材3Md(筐体部材)とが、固定構造50A(固定部、第一接続部、第一接続構造)ならびに接続構造51A(接続部、第二接続部、第二接続構造)を介して接続されている。具体的に、固定構造50Aでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが固定的に結合されている。固定構造50Aは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とに亘り、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とを固定している。また、接続構造51Aでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが所定範囲内で互いに移動可能に(変位可能に)繋がっている。本実施形態では、壁部3mが第一壁部の一例であり、壁部30aが第二壁部の一例である。
【0019】
筐体3Aを構成する二つの部材(本実施形態では、一例として第二部材3Rrおよび第三部材3Md)が複数箇所で固定された場合に、後に加わった外力や、熱、残留応力等で、当該固定部分のうち少なくとも一つで二つの部材の間に微少なずれが生じ、当該固定部分でずれた状態が維持されると、そのずれにより、二つの部材のうち少なくとも一方に撓みが生じる虞がある。そのような撓みが生じると、筐体3Aにひずみ(曲がり、凹凸等)が生じる虞がある。そこで、本実施形態では、一例として、筐体3Aを構成する二つの部材を所定範囲内で移動可能(変位可能)に接続する接続構造51Aが設けられ、これにより、二つの部材の撓みや筐体3Aのひずみが抑制されている。また、二つの部材の撓みや筐体3Aのひずみは、他の接続部分(二つの部材同士を接続する部分)との距離が長いほど、大きくなりやすい。そこで、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、固定構造50Aは、正面視で中央部分(端部3c〜3fおよび角部3g〜3jより離間した、表示画面4aの中央部の背後側の部分)に位置され、接続構造51Aは、固定構造50Aより端部3c〜3f側あるいは角部3g〜3j側に位置されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、接続構造51Aの固定構造50Aからの距離を比較的短く設定することができ、よって、一例としては、接続構造51Aにおける第二部材3Rrと第三部材3Mdとのずれがより小さくなりやすい。
【0020】
本実施形態では、一例として、図3に示されるように、固定構造50Aでは、結合具としてのねじ52Aにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが固定されている。また、固定構造50Aでは、さらに、基板6(回路基板)も、壁部3m,30aに固定されている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。基板6には、開口部6dが設けられている。この開口部6dは、本実施形態では、一例として、基板6の端部(辺部、縁部、角部)に設けられている。開口部30c,6dは、例えば、貫通孔や切欠等として設けることができる。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ52Aが、開口部30c,6dを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合されることで、ねじ52Aの頭部52aと突出部31aとの間に、壁部30aと基板6とが挟まれ、壁部30a(第三部材3Md)、基板6、および壁部3m(第二部材3Rr)が固定される。本実施形態では、一例として、固定構造50Aで、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdとともに基板6を固定することで、基板6を別個に固定した構造に比べて、構造をより簡素化することができる。また、本実施形態では、一例として、固定構造50Aでの第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6の接触を利用して、第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6のグラウンド部を電気的に接続することができる。なお、この接続構造51Aでは、壁部3m,30aならびにねじ52Aが導電性材料で構成されており、壁部3m,30a、基板6の導体パターン(図示されず)、およびねじ52Aの相互の接触によって、壁部3m,30a、基板6の導体パターン、およびねじ52Aが電気的に接続される。
【0021】
一方、本実施形態では、一例として、図4に示されるように、接続構造51Aでは、結合具としてのねじ53Aにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが、所定範囲内で移動可能(変位可能)に繋がっている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ53Aが、開口部30cを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合される。ただし、接続構造51Aでは、ねじ53Aは、壁部30aを挟むことなく、ねじ53Aの頭部53aは、突出部31aに接触する。すなわち、ねじ53Aと突出部31aとの間には、壁部30aは挟まれず、ねじ53Aと壁部30aとの間には、隙間g1,g2が設けられる。隙間g1は、壁部3m(に固定されたねじ53A)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aに沿った方向(図4の左右方向、表示画面4aに沿った方向)の隙間である。また、隙間g2は、壁部3m(に固定されたねじ53A)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aと交叉した方向(図4の上下方向、表示画面4aと交叉した方向(一例としては直交方向))の隙間である。この隙間g1,g2の分、壁部30a(第三部材3Md)は、壁部3m(第二部材3Rr)に対して、相対的に移動する(互いに移動する、変位する)ことができる。すなわち、壁部30a(第三部材3Md)と壁部3m(第二部材3Rr)とは、この隙間g1,g2の範囲内で移動可能に繋がっている。また、この接続構造51Aでは、ねじ53Aは、係部の一例である。また、この接続構造51Aは、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを、遊びを有した状態で接続していると言うことができる。
【0022】
以上のように、本実施形態では、一例として、筐体3Aは、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを固定した固定構造50Aと、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを移動可能に隙間g1,g2をあけて繋いだ接続構造51Aとを備えた。よって、一例としては、固定部分で微少なずれが維持されるのが抑制されやすい。よって、一例としては、筐体3Aにひずみが生じるのが抑制されやすい。
【0023】
また、本実施形態では、一例として、壁部3mに固定された係部の一例であるねじ53Aが、壁部30aの開口部30cの周縁部と、壁部3m(第二部材3Rr)および壁部30a(第三部材3Md)に沿った方向、ならびに壁部3m(第二部材3Rr)および壁部30a(第三部材3Md)に沿った方向に、係わる。よって、接続構造51Aを、比較的簡素に構成することができる。また、より多くの方向の外力やひずみによる影響が生じにくくなる。
【0024】
<第2実施形態>
本実施形態にかかる電子機器1Bは、例えば、所謂スレート型、タブレット型、ソフトキーボードの機能を有した表示装置等の、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、スマートフォン、スマートブック、携帯電話機、PDA等である。
【0025】
電子機器1Bの筐体3Bは、図5,6に示されるように、正面視および背面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、筐体3Bは、図7〜10に示されるように、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。筐体3Bは、前面3a(正面、面、第一面、第一面部)とこの反対側の後面3b(背面、面、第二面、第二面部)と、を有する。前面3aと後面3bとは略並行している。また、筐体3Bは、図5,6に示されるように、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。端部3c,3eは、長辺部の一例である。また、端部3d,3fは、短辺部の一例である。
【0026】
また、筐体3Bは、前面3aを有する壁部3k(壁部、第一部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(第二壁部、第二部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部)と、を有する。壁部3k,3mは、矩形状(本実施形態では一例として長方形状)である。また、筐体3Bは、壁部3kと壁部3mとの間に亘った側面3p(面、周面、第三面)を有する四つの壁部3n(第三壁部、第三部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。壁部3kには、一例としては矩形状の開口部3rが設けられている。
【0027】
さらに、筐体3Bは、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3Bは、一例としては、少なくとも壁部3kを含む第一部材3Fr(第一部分、前側部材、カバー)と、少なくとも壁部3mを含む第二部材3Rr(第二部分、後側部材、ベース、ボトム)とを有する。壁部3nは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrのうち少なくともいずれか一方(例えば、第二部材3Rr)に含まれる。また、本実施形態では、図11に示されるように、筐体3Bは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrとは別に、これらの間に位置した第三部材3Md(第三部分、中間部材、隔部材、障壁部材、壁部材、介在部材、インナプレート、ミドルプレート、ミドルフレーム)を有する。壁部3nの一部は、第三部材3Mdに含まれることができる。筐体3Bは、金属材料や、合成樹脂材料等で構成されることができる。一例として、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdは、例えばマグネシウム合金等の金属材料で構成されることができ、第一部材3Frは、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdより剛性の低い合成樹脂材料で構成されることができる。なお、第一部材3Fr、第二部材3Rr、および第三部材3Mdには、リブ等の壁部(突出部、突出壁部)が設けられることができる。壁部により、筐体3Bの剛性が向上される。また、第三部材3Mdには、貫通孔等の開口部が設けられることができる。開口部により、筐体3Bをより軽量に構成することができる。
【0028】
また、本実施形態では、図8,10に示されるように、一例として、長手方向を横向きにした使用状態で下側または手前側(ユーザに近い側)となる第一部3Baの厚さが、当該使用状態で上側または奥側(ユーザから遠い側)となる第二部3Bbの厚さより薄い。このため、机等の載置面P上に載せて使用する状態では、筐体3Bの前面3aおよび表示画面4aの載置面Pからの高さが、手前側(下側)から奥側(上側)に向かうにつれて、高くなる。よって、本実施形態によれば、一例としては、電子機器1Bに対して図8の左側、図10の右側に位置したユーザにとって、表示画面4aが所謂チルトの状態となり、ユーザが表示画面4aを見やすいという利点がある。
【0029】
また、使用時に表示画面4aで出力される映像の向きは、筐体3B(電子機器1B)の姿勢に応じて変化させることができる。例えば、筐体3B内に設けられた制御回路(図示されず)は、筐体3Bに設けられたセンサ(例えば、ジャイロセンサや加速度センサ)等の検出結果に応じて、表示画面4aに出力される映像の向きや大きさ等を変更することができる。また、制御回路は、映像の姿勢を、いくつかに限定することができる。具体的には、例えば、制御回路は、筐体3Bの端部3cが端部3eより上側に位置したときに(第一姿勢)、表示画面4aに当該端部3c側が上の映像を表示し、端部3dが端部3fより上側に位置したときに(第二姿勢)、表示画面4aに当該端部3dが上の映像を表示することができる。そして、制御回路は、筐体3Bの姿勢が、従前の姿勢から第一姿勢および第二姿勢に変化した際には、表示画面4aの映像を姿勢に対応した映像に切り替えるが、従前の姿勢から第一姿勢および第二姿勢以外の姿勢(すなわち、この例では、端部3eが端部3cより上側に位置した姿勢、あるいは端部3fが端部3dより上側に位置した姿勢)に変化した際には、制御回路は、表示画面4aの映像を切り替えない。このような制御により、ユーザによる電子機器1Bの使用姿勢を、限定することができる。
【0030】
そして、筐体3Bには、部品16を出入可能に収容した部品収容部17が設けられている。部品収容部17の開口部17aは、本実施形態では、一例として、端部3dに開口している。この開口部17aは、いずれかの使用姿勢(上述の例では、第一姿勢または第二姿勢)で上側となり、かつ非使用姿勢では下側とならない端部3dに設けられている。このような構成によれば、使用姿勢では、開口部17aが上側に位置される。よって、一例としては、部品16が部品収容部17から重力の作用によって脱落するのを抑制しやすくなる。部品16は、具体的には、例えば、スタイラス、スタイラスペン、ペン等である。
【0031】
また、図5に示されるように、本実施形態では、バッテリ18と、表示装置4とが、筐体3Bの厚さ方向には重ならず、厚さ方向と直交する方向(前面3aまたは後面3bに沿う方向、X方向またはY方向、本実施形態では一例として、Y方向)に並んで配置されている。よって、一例としては、バッテリ18と表示装置4とが筐体3Bの厚さ方向に重なった場合に比べて、筐体3Bをより薄く構成することができる。また、一例としては、バッテリ18と表示装置4とが筐体3Bの厚さ方向に重なった場合に比べて、バッテリ18をより厚くしやすくなり、ひいては、バッテリ18の単位体積あたりの容量を高めやすくなる。また、図8,10に示されるように、本実施形態では、筐体3Bは、薄い第一部3Baと、厚い第二部3Bbとを有している。バッテリ18を収容するバッテリ収容部3s(バッテリ支持部)は、厚い第二部3Bbの端部3cに設けられている。よって、一例としては、バッテリ収容部3sが第一部3Baに設けられた場合に比べて、バッテリ18を厚くしやすくなり、ひいては、バッテリ18の単位体積あたりの蓄電容量を高めやすくなる。
【0032】
また、本実施形態では、バッテリ収容部3sが設けられた端部3cと反対側の端部3eが、ドッキングステーション(他の電子機器、図示されず)に支持される。よって、一例としては、作業者(ユーザ等)は、電子機器1Bがドッキングステーションに支持された状態で、バッテリ18を筐体3Bに着脱することができる。また、端部3eには、図9に示されるように、ドッキングステーションのコネクタ(図示されず)と接続されるコネクタ19が設けられている。よって、一例としては、バッテリ収容部3sおよびコネクタ19が、相互に干渉することなく、筐体3Bに設けられやすい。なお、端部3eには、端子3tも露出している。コネクタ19および端子3tは、端部3eの壁部3nに設けられた開口部3uを介して露出している。
【0033】
また、バッテリ収容部3sにおいて、バッテリ18によって隠される部分には、筐体3Bの第一部材3Fr、第二部材3Rr、および第三部材3Mdのうちいずれか二つ以上(二つまたは三つ)の結合部分が、設けられている。この結合部分では、例えば、結合具の一例としてのねじ(図示されず)によって、第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとが結合されている。筐体3Bを分解する場合、作業者(ユーザ等)は、まず、このねじを外して、第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとをこの部分で少なくとも局所的に分離し、離間させる。その後、作業者は、例えば、この離間した部分に力を加えることで、第一部材3Frを弾性的に変形させながら、第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとの弾性的な結合部(係合部、接続部、一例としては爪と孔の縁とによる係合部、図示されず)の結合を解除して、第一部材3Frを第三部材3Mdまたは第二部材3Rrから取り外す。第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとの複数の結合部(係合部、接続部)が、第一部材3Frの外周に沿って設けられている。第二部材3Rrと第三部材3Mdとを結合する結合具としての複数のねじ(図示されず)は、第一部材3Frによって全て覆われている。よって、作業者は、第一部材3Frを第三部材3Mdまたは第二部材3Rrから取り外すことで、そのねじを取り外すことができ、第二部材3Rrと第三部材3Mdとを分離することができる。このような構成によれば、バッテリ18をバッテリ収容部3sから取り外したときに、筐体3Bの円滑な分解が可能となる。すなわち、バッテリ18がバッテリ収容部3sに装着された状態で筐体3Bが分解されるのを抑制することができる。
【0034】
また、本実施形態では、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdがバッテリ収容部3sまで進出し、端部3c(壁部3n、側面3p)の一部を構成している。よって、一例としては、筐体3Bの剛性をより高くすることができる。また、バッテリ収容部3sの剛性がより高くなるため、一例としては、バッテリ18の振動やずれ等をより一層抑制しやすくなる。
【0035】
また、図5〜10に示されるように、筐体3Bの前面3aや側面3pには、操作部20やコネクタ21が設けられている。操作部20は、押しボタンや、押しスイッチ、スライドスイッチ、ポインティングデバイス等であることができる。コネクタ21は、電源ケーブル用のコネクタや、USBコネクタ、イヤホンやマイクのコネクタ等である。操作部20やコネクタ21は、筐体3Bの壁部3k,3nに設けられた開口部3uを介して露出している。また、前面3aには、カメラ31(カメラモジュール、撮像装置)を設けることができる。
【0036】
また、図6,8に示されるように、筐体3Bの後面3bや側面3pには、電子部品12(図13等参照)の冷却等に用いる空気を導入したり排出したりする通気口22が設けられている。本実施形態では、一例として、後面3b(壁部3m)に、空気を導入する導入口22aが設けられ、側面3p(壁部3n、端部3d)に、空気を排出する排出口22bが設けられている。本実施形態では、導入口22aや排出口22bは、壁部3m,3nに設けられた複数の小孔22cが集まった部分として設けられている。なお、後面3bには突出部3vが設けられている。よって、図8,10に示されるような後面3bが載置面P上に載せられた状態でも、導入口22aは塞がれない。また、本実施形態では、筐体3Bの薄い第一部3Baと厚い第二部3Bbとの境界部分に、傾斜部3Bcが設けられている。そして、図6に示されるように、導入口22aのうちの一つ22a1が、傾斜部3Bcの後面3bに設けられている。図8,10に示されるように、傾斜部3Bcと載置面Pとの間の距離は、他の部分と載置面Pとの間の距離より大きくなるため、この傾斜部3Bcに設けられた導入口22a1については、空気の通流抵抗を減らしやすくなって、冷却効率をより高めやすくなる。また、本実施形態では、複数の導入口22aが設けられている。よって、一例としては、何らかの原因で一つの導入口22aが塞がれたような場合にあっても、他の導入口22aから空気流を筐体3B内に導入することができ、冷却性能が損なわれにくくなる。なお、筐体3B内は、冷却機構23(図12等参照)によって冷却してもよいし、自然冷却(対流冷却)によって冷却してもよい。
【0037】
図11に示されるように、本実施形態でも、筐体3B内に、第一部材3Frと第三部材3Mdとの間に、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル)が収容されている。表示装置4の、前面3a側に位置した表示画面4aは、開口部3rを介して筐体3Bの前方(外方)に露出しており、使用者は、前方側から開口部3rを介して表示画面4aを視認することができる。表示装置4は、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、表示装置4は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。
【0038】
また、表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い矩形状の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。入力操作パネル5は、表示画面4aを覆っている。操作者(ユーザ等)は、例えば、手指や部品16(スタイラス)等で入力操作パネル5に対して、触れる、押す、擦る、あるいは手指やスタイラス等を入力操作パネル5の近傍で動かす等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示装置4の表示画面4aから出た光は、入力操作パネル5を通過して壁部3kの開口部3rから筐体3Bの前方(外方)へ出る。入力操作パネル5は、入力部の一例である。
【0039】
また、本実施形態では、一例として、図11,13に示されるように、第一部材3Frは、表示装置4の縁部4bの少なくとも一部を覆っている。縁部4bは、表示画面4aから外れた周辺部である。また、第二部材3Rrは、壁部3mを有している。壁部3mは、表示装置4の表示画面4aとは反対側に面し、当該反対側を覆っている。また、第三部材3Mdは、壁部30aを有している。壁部30aは、表示装置4の表示画面4aとは反対側に面し、当該反対側を覆っている。壁部30aは、壁部3mと表示装置4との間に位置されている。
【0040】
そして、図11,12等に示されるように、筐体3B内には、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)、本実施形態では、一例として、第二部材3Rrと第三部材3Mdとの間に、複数の基板6,7,25が収容されている。基板6,7,25は、相異なる位置に配置され、いずれも、表示装置4と並行して設けられている。また、基板6,7,25は、壁部3k,3m,3n等と離間した状態で、すなわち、壁部3k,3m,3n等との間に空間が形成された状態で、設けられている。基板6,7,25は、表示装置4に沿って並べて配置され、筐体3Bの厚さ方向には重なり合わないのが好適である。また、基板6,7,25は、ねじ等の固定具によって、筐体3B(壁部3mまたは壁部30a)に固定されている。
【0041】
基板6(第一基板、第一回路基板、制御基板、メイン基板)には、例えば、CPU(central processing unit)や、グラフィックコントローラ、電源回路部品、PCH(platform controller hub)、メモリスロットコネクタ、LCDコネクタ、I/O(input/output)コネクタ、電源コイル、素子、コネクタ等の複数の電子部品12(図13等参照、図13には一部のみ図示)を実装することができる。電子部品12には、発熱体が含まれる。発熱量の大きな電子部品12(発熱体)には、冷却機構23を設けることができる。冷却機構23は、ヒートシンク(受熱部、図示されず)、ヒートパイプ23a、放熱部23b、ファン24等を含んでいる。基板6および電子部品12によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。また、制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示装置4の表示画面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ、LED等は、出力部の一例である。
【0042】
基板7およびモジュール8A,8Bは、上記第1実施形態と同様の構成を有している。本実施形態でも、基板7の第一面7aおよびモジュール8Aが表示装置4側に位置し、第二面7bおよびモジュール8Bが表示装置4の反対側に位置している。また、第一面7a、第二面7b、およびモジュール8A,8Bは、表示装置4に沿って配置されている。また、基板25には、電子部品12が設けられている。また、筐体3B内には、フレキシブルケーブル27が収容されている。フレキシブルケーブル27は、基板6,7,25や、表示装置4、コネクタ19等の間を、電気的に接続している。フレキシブルケーブル27は、対応するコネクタ14に電気的に接続されている。フレキシブルケーブル27は、例えば、フレキシブルプリント配線板や、フラットケーブル等である。
【0043】
また、図12に示されるように、筐体3B内には、複数のアンテナ26が収容されている。本実施形態では、一つの通信モジュール(例えば、モジュール8B)に接続された複数のアンテナ26が、相互に離間して配置されている。本実施形態では、一例として、一つのアンテナ26は、筐体3Bの端部3dおよび端部3eの近傍(角部3hの近傍)に配置され、もう一つのアンテナ26は、筐体3Bの端部3eおよび端部3fの近傍(角部3iの近傍)に配置されている。これにより、一例としては、アンテナ26の空間ダイバーシティを構成することができる。なお、アンテナ26とモジュール8Bとは、ケーブル28を介して電気的に接続されている。なお、一方のアンテナ26を送受信用とし、他方のアンテナ26を受信専用とするなど、複数のアンテナ26,26で機能を分けることもできるし、一方のアンテナ26を他方のアンテナ26の予備として利用することもできる。
【0044】
また、図6,11から明らかであるように、基板6,7および冷却機構23は、筐体3Bの厚い第二部3Bbに位置されている。よって、一例としては、基板6,7および冷却機構23が薄い第一部3Baに位置された場合に比べて、空間をより広く確保しやすくなり、冷却機構23のファン24によって流される空気流による冷却効果が得られやすい。また、本実施形態では、ファン24および放熱部23bは、規定された(制御された)使用状態で上側となる端部3cと端部3dとが接続される角部3gに設けられている。したがって、一例としては、電子機器1Bの使用姿勢によらず、ファン24および放熱部23bを筐体3B内の上側に配置することができる。よって、一例としては、熱が筐体3B内に留まりにくくなる。なお、ファン24および放熱部23bは、排出口22bに隣接して設けられている。
【0045】
基板7は、冷却機構23との間で基板6を挟む位置(第二部3Bbで基板7、基板6、および冷却機構23の順に並ぶ位置)に設けられる。このような構成により、外部から吸気された空気が基板6の位置に到達する前に基板7に当たる。よって、一例としては、基板7の放熱効率が向上する。また、モジュール8A,8Bが実装された基板7が、筐体3B内の部品の中では比較的重量が大きく筐体3Bの中央に位置した基板6に対し、他の重量物である冷却機構23と反対側に位置される。よって、一例としては、電子機器1Bの重量バランスがより良くなる。よって、一例としては、ユーザは、電子機器1Bを持ち運ぶ際に、より持ちやすい。
【0046】
また、図6,13に示されるように、本実施形態では、一例として、筐体3Bの壁部3mに、ファン24に近い導入口22a2と、基板6を挟んで導入口22a2の反対側に位置した導入口22a3と、導入口22a2,22a3より発熱体としての電子部品12に近い導入口22a1と、が設けられている。導入口22a2が設けられたことで、筐体3B内により効率良く空気流を流すことができる。また、導入口22a3から導入された空気流Sは、基板6の後側の第二面6bに沿ってファン24に向けて流れる空気流S2と、基板6のファン24の反対側に位置した端部6cの外側を通過して(回り込んで、迂回して)基板6の前側の第一面6aに沿ってファン24に向けて流れる空気流S1と、に分けられる。よって、基板6の第一面6aおよび第二面6bの両側に設けられた電子部品12(発熱体)を冷却することができる。
【0047】
また、本実施形態では、一例として、図14に示されるように、筐体3B内で、第二部材3Rr(筐体部材)と第三部材3Md(筐体部材)とが、上記第1実施形態の固定構造50Aと同様の固定構造50Bならびに上記第1実施形態の接続構造51Aと同様の接続構造51Bを介して接続されている。具体的に、固定構造50Bでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが固定的に結合されている。また、接続構造51Bでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが所定範囲内で互いに移動可能に(変位可能に)繋がっている。本実施形態でも、壁部3mが第一壁部の一例であり、壁部30aが第二壁部の一例である。
【0048】
本実施形態でも、一例として、図14に示されるように、固定構造50Bは、正面視で中央部分(端部3c〜3fおよび角部3g〜3jより離間した、表示画面4aの中央部の背後側の部分)に位置され、接続構造51Bは、固定構造50Bより端部3c〜3f側あるいは角部3g〜3j側に位置されている。よって、本実施形態でも、一例としては、接続構造51Bの固定構造50Bからの距離を比較的短く設定することができ、よって、一例としては、接続構造51Bにおける第二部材3Rrと第三部材3Mdとのずれがより小さくなりやすい。
【0049】
また、本実施形態でも、一例として、図15に示されるように、固定構造50Bでは、結合具としてのねじ52Bにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが固定されている。また、固定構造50Bでは、さらに、基板6(回路基板)も、壁部3m,30aに固定されている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。基板6には、開口部6dが設けられている。この開口部6dは、本実施形態では、一例として、基板6の端部(辺部、縁部、角部)に設けられている。開口部30c,6dは、例えば、貫通孔や切欠等として設けることができる。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ52Bが、開口部30c,6dを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合されることで、ねじ52Bの頭部52aと突出部31aとの間に、壁部30aと基板6とが挟まれ、壁部30a(第三部材3Md)、基板6、および壁部3m(第二部材3Rr)が固定される。本実施形態では、一例として、固定構造50Bで、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdとともに基板6を固定することで、基板6を別個に固定した構造に比べて、構造をより簡素化することができる。また、本実施形態では、一例として、固定構造50Bでの第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6の接触を利用して、第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6のグラウンド部を電気的に接続することができる。
【0050】
一方、本実施形態では、一例として、図16に示されるように、接続構造51Bでは、結合具としてのねじ53Bにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが、所定範囲内で移動可能(変位可能)に繋がっている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ53Bが、開口部30cを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合される。ただし、接続構造51Bでは、ねじ53Bは、壁部30aを挟むことなく、ねじ53Bの頭部53aは、突出部31aに接触する。すなわち、ねじ53Bと突出部31aとの間には、壁部30aは挟まれず、ねじ53Bと壁部30aとの間には、隙間g1,g2が設けられる。隙間g1は、壁部3m(に固定されたねじ53B)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aに沿った方向(図16の左右方向、表示画面4aに沿った方向)の隙間である。また、隙間g2は、壁部3m(に固定されたねじ53B)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aと交叉した方向(図16の上下方向、表示画面4aと交叉した方向(一例としては直交方向))の隙間である。この隙間g1,g2の分、壁部30a(第三部材3Md)は、壁部3m(第二部材3Rr)に対して、相対的に移動する(互いに移動する、変位する)ことができる。すなわち、壁部30a(第三部材3Md)と壁部3m(第二部材3Rr)とは、この隙間g1,g2の範囲内で移動可能に繋がっている。また、この接続構造51Bでは、ねじ53Bは、係部の一例である。また、この接続構造51Bは、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを、遊びを有した状態で接続している。
【0051】
以上、説明したように、本実施形態でも、筐体3Bの一部を構成する第二部材3Rrおよび第三部材3Mdが、上記第1実施形態の固定構造50Aと同様の固定構造50B、ならびに上記第1実施形態の接続構造51Aと同様の接続構造51Bを介して接続されている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】
<第1変形例>
本変形例では、一例として、図17に示されるように、筐体3Cは、上記第1実施形態の接続構造51Aならびに上記第2実施形態の接続構造51Bと同様の接続構造51Cを有している。ただし、本変形例では、ねじ53Cと壁部30aとの間に、導電性かつ弾性を有した部材54(一例としては、導電性ゴムや、導電性エラストマ、導電性樹脂材料等によって構成されたOリング、Cリング、パッキン、ガスケット等)が介在している。本変形例にかかる筐体3C(電子機器1C)は、接続構造51A,51Bに替えて接続構造51Cを有する点以外は、上記実施形態と同様である。本変形例にかかる接続構造51Cによれば、壁部3m,30aについて、所定範囲内で移動可能(変位可能)な接続を実現しながら、さらに、壁部3m,30aのグラウンド部を、ねじ53Cおよび部材54を介して電気的に接続することができるという利点がある。なお、この接続構造51Cでは、壁部3m,30aならびにねじ53Cが導電性材料で構成されており、壁部3m,30a、ねじ53Cおよび部材54の相互の接触によって、壁部3m,30a、ねじ53Cおよび部材54が電気的に接続される。
【0053】
<第2変形例>
本変形例では、一例として、図18に示されるように、筐体3Dは、上記実施形態や変形例の接続構造51A,51B,51Cとは異なる接続構造51Dを備える。本変形例にかかる筐体3D(電子機器1D)は、接続構造51A,51B,51Cに替えて接続構造51Dを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的に、本変形例では、突出部31aの先端部からさらに突出した突起31c(突出部)が設けられている。この突起31cは、壁部30aの開口部30cを通っている。そして、突起31cの突出部31aとは反対側の先端部に、溝31dが設けられ、この溝31dに、Cリング55(抜止部、係部、係合部、引っ掛け部)が挿入され、取り付けられている。Cリング55は、突起31cが開口部30cに通された後で、溝31dに嵌められる。そして、図18から明らかとなるように、突起31cおよびCリング55と、壁部30aの開口部30cの周縁部との間には、隙間g1,g2が設けられている。すなわち、本実施形態では、一例として、突起31cとCリング55とによって、上記実施形態や実施例のねじ53A,53B,53Cと同様の係部が構成されている。以上のように、本変形例にかかる接続構造51Dによっても、具体的な構造は異なるものの、上記実施形態や変形例の接続構造51A,51B,51Cと同様の効果が得られる。
【0054】
<第3変形例>
本変形例では、一例として、図19に示されるように、筐体3Eは、上記実施形態や変形例の接続構造51A〜51Dとは異なる接続構造51Eを備える。本変形例にかかる筐体3E(電子機器1E)は、接続構造51A〜51Dに替えて接続構造51Eを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的に、本変形例では、ねじ53A,53B,53Cに替えて、弾性および可撓性を有した結合具としてのクリップ56により、壁部3mと壁部30aとが移動可能(変位可能)に接続されている。壁部3mには、結合部32が設けられている。結合部32は、壁部3mから壁部30a側に向けて突出した壁部32aと、壁部32aの先端側で屈曲され壁部3mに沿った壁部32bと、を有する。壁部32bには、開口部32cが設けられている。クリップ56は、頭部56aと軸部56bと爪部56cとを有する。クリップ56は、開口部30c,32cを貫通する。クリップ56が開口部30c,32cに通された状態で、壁部32b(壁部3m)と壁部30aとが、クリップ56の頭部56aと爪部56cとの間に挟まれる。クリップ56は、弾性かつ可撓性を有しているため、ねじで固定された場合に比べて、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とは、外力の作用等によってずれやすい。よって、本変形例にかかる接続構造51Eによっても、具体的な構造は異なるものの、上記実施形態や変形例の接続構造51A〜51Dと同様の効果が得られる。
【0055】
<第4変形例>
本変形例では、一例として、図20に示されるように、上記実施形態や変形例にかかる接続構造51A〜51Eに替えて、固定構造51Fが設けられている。本変形例にかかる筐体3F(電子機器1F)は、接続構造51A〜51Eに替えて固定構造51Fを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的には、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とが、結合部の一例としてのねじ52Fにより、上記実施形態や変形例の固定構造50A,50Bよりもさらに一層強固に固定されている。すなわち、ねじ52Fの頭部52aには、壁部30aの座面に向けて突出した突起52b(爪)が設けられている。ねじ52Fを壁部30aに締め付けることにより、突起52bが壁部30aに食い込み、ねじ52Fと壁部30aとのずれ(移動、変位、相対変位)が抑制され、ひいては、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とのずれ(移動、変位、相対変位)が抑制されている。本変形例の構成によれば、筐体3Fを構成する二つの部材が複数箇所で固定された場合に、後に加わった外力や、熱、残留応力等で、当該固定部分のうち少なくとも一つで二つの部材の間に微少なずれが生じるのが抑制される。よって、当該ずれにより、二つの部材のうち少なくとも一方に撓みが生じ、筐体3Fにひずみ(曲がり、凹凸等)が生じるのが抑制される。
【0056】
<第5変形例>
本変形例では、一例として、図21,22に示されるように、上記実施形態や変形例にかかる接続構造51A〜51Eや固定構造51Fに替えて、接続構造51Gが設けられている。本変形例にかかる筐体3G(電子機器1G)は、接続構造51A〜51Eや固定構造51Fに替えて接続構造51Gを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的には、壁部30aの、結合具としてのねじ52Gによる突出部31a(壁部3m、第二部材3Rr)との結合部分30dと、壁部30aとの間に、開口部30eが設けられ、これにより、結合部分30dと壁部30aとの間に、変形可能なアーム部30f(変形部)が設けられている。なお、アーム部30fは、弾性変形してもよいし、塑性変形してもよい。よって、本変形例にかかる接続構造51Gによっても、具体的な構造は異なるものの、上記実施形態や変形例の接続構造51A〜51Eと同様の効果が得られる。
【0057】
以上、本発明の実施形態および変形例について説明したが、上記実施形態および変形例は一例に過ぎない。本発明は上記実施形態および変形例には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、表示装置の縁部を覆う部材(上記実施形態の第一部材3Fr)が無い電子機器にも適用することができる。この場合は、例えば、表示装置がカバーの役割も担うと言うことができる。また、この場合は、例えば、電子機器には、表示装置の表示画面とは反対側に面した第一壁部を有した第一筐体と、表示装置の表示画面とは反対側に面した第二壁部を有した第二筐体と、が設けられ、第二壁部が第一壁部と表示装置との間に位置される。また、本発明は、固定部や接続部の種々の形態により、実施することができる。また、上記各実施形態および変形例の技術的特徴は、適宜に組み合わせて実施することができる。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0058】
1A…テレビジョン受像機(電子機器)、1B〜1G…電子機器、3A〜3G…筐体、3Fr…第一部材、3Rr…第二部材(第一筐体部材、第一筐体)、3Md…第三部材(第二筐体部材、第二筐体)、3m…第一壁部、4…表示装置、4a…表示画面、6…基板(回路基板)、12…電子部品、30a…第二壁部、30c…開口部、31c…突起(突出部、結合部、係部)、34…部材、50A,50B…固定構造(固定部、第一接続構造)、51A〜51E,51G…接続構造(接続部、第二接続構造)、53A〜53C…ねじ(結合具、結合部、係部)、54…部材、55…Cリング(抜止部、係部)、56…クリップ(結合具、結合部、係部)、g1,g2…隙間。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、テレビジョン受像機および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の筐体部材を組み合わせて筐体が構成された電子機器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−159081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の装置では、一例としては、筐体の歪み等の不都合が生じにくいことが望まれている。
【0005】
そこで、本発明の実施形態は、一例として、筐体の歪み等の不都合がより生じにくいテレビジョン受像機および電子機器を得ることを、目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態にかかるテレビジョン受像機は、表示装置と、第一部材と、第二部材と、第三部材と、電子部品と、固定部と、接続部と、を備えた。表示装置は、表示画面と当該表示画面を外れて位置した縁部とを有した。第一部材は、表示画面の縁部の少なくとも一部を覆った。第二部材は、表示画面とは反対側から表示装置に面した第一壁部を有した。第三部材は、第二部材と表示装置との間に位置され、表示装置の表示画面とは反対側を覆った第二壁部を有した。電子部品は、第三部材に支持されて表示装置と電気的に接続された。固定部は、第一壁部と第二壁部とに亘るとともに第一壁部と第二壁部とを固定した。接続部は、第一壁部および第二壁部のうち少なくとも一方に固定された。接続部は、第一壁部および第二壁部のうち他方と、第一壁部および第二壁部に沿った方向に係るとともに第一壁部および第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、固定部よりも第一壁部または第二壁部の端部に寄せて位置され、互いに移動可能に第一壁部と第二壁部とを繋いだ。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、第1実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された正面図である。
【図2】図2は、第1実施形態にかかるテレビジョン受像機の一例が示された側面図である。
【図3】図3は、図1のIII−III断面図である。
【図4】図4は、図1のIV−IV断面図である。
【図5】図5は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された正面図である。
【図6】図6は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された背面図である。
【図7】図7は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図である。
【図8】図8は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図であって、図7とは別の方向から見た図である。
【図9】図9は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図であって、図7,8とは別の方向から見た図である。
【図10】図10は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された側面図であって、図7〜9とは別の方向から見た図である。
【図11】図11は、第2実施形態にかかる電子機器の一例が示された分解斜視図である。
【図12】図12は、第2実施形態にかかる電子機器の内部構成の一例が示された平面図である。
【図13】図13は、図5のXIII−XIII断面図である。
【図14】図14は、第2実施形態にかかる電子機器の第二部材および第三部材が結合された部分の一例が示された平面図である。
【図15】図15は、図14のXV−XV線における第2実施形態にかかる電子機器の一例の断面図である。
【図16】図16は、図14のXVI−XVI線における第2実施形態にかかる電子機器の一例の断面図である。
【図17】図17は、第2実施形態の第1変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図18】図18は、第2実施形態の第2変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図19】図19は、第2実施形態の第3変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図20】図20は、第2実施形態の第4変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の断面図である。
【図21】図21は、第2実施形態の第5変形例にかかる電子機器の一例の接続構造(第二接続構造)の筐体内部における平面図である。
【図22】図22は、図21のXXII−XXII線における第5変形例にかかる電子機器の一例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の例示的な複数の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、各図では、便宜上、方向(X方向、Y方向、Z方向)が示されている。X方向は、テレビジョン受像機の表示画面に対する正面視での長手方向、Y方向は、表示画面に対する正面視での短手方向、Z方向は表示画面に対する正面視での前後方向(奥行方向、筐体の厚さ方向)である。X方向、Y方向、およびZ方向は、相互に直交している。
【0009】
また、以下の実施形態では、電子機器がテレビジョン受像機、あるいはタブレット型もしくはスレート型のパーソナルコンピュータとして構成された場合が例示されるが、本実施形態にかかる電子機器は、これらには限定されない。本実施形態にかかる電子機器は、例えば、ノート型、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、スマートフォン、スマートテレビ、スマートブック、携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、映像表示装置、テレビ電話機等の種々の電子機器として構成することができる。
【0010】
<第1実施形態>
本実施形態にかかる電子機器の一例であるテレビジョン受像機1Aは、図1,2に示されるように、支持部2A(支部、台、スタンド)と、筐体3Aと、を備える。支持部2Aは、机や、棚、台等の載置部(載置面、図示されず)上に載置され、筐体3Aを支持する。支持部2Aは、筐体3Aを固定的に支持してもよいし、移動可能(回動可能、スライド可能)に支持してもよい。筐体3Aの支持部2Aに対する回動形態としては、例えばチルトや、スイベル、ピボット等がある。
【0011】
筐体3Aは、図1に示されるように、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、筐体3Aは、図2に示されるように、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。筐体3Aは、前面3a(正面、面、第一面、第一面部)とこの反対側の後面3b(背面、面、第二面、第二面部)と、を有する。前面3aと後面3bとは略並行している。また、筐体3Aは、図1に示されるように、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。また、端部3c,3eは、長辺部の一例である。端部3d,3fは、短辺部の一例である。
【0012】
また、筐体3Aは、前面3aを有する壁部3k(第一部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(第二部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部)と、を有する。壁部3k,3mは、矩形状(本実施形態では一例として長方形状)である。また、筐体3Aは、壁部3kと壁部3mとの間に亘った側面3p(面、周面、第三面)を有する四つの壁部3n(第三部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。そして、壁部3kには、一例としては矩形状の開口部3rが設けられている。
【0013】
さらに、筐体3Aは、複数の部品(分割体、部材)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3Aは、一例としては、少なくとも壁部3kを含む第一部材3Fr(第一部分、前側部材、カバー)と、少なくとも壁部3mを含む第二部材3Rr(第二部分、後側部材、ベース、ボトム)とを有する。壁部3nは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrのうち少なくともいずれか一方(例えば、第二部材3Rr)に含まれることができる。また、筐体3Aは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrとは別に、これらの間に位置した第三部材3Md(第三部分、中間部材、隔部材、障壁部材、壁部材、介在部材、インナプレート、ミドルプレート、ミドルフレーム、図3,4参照)を有する。その場合、壁部3nは、第三部材3Mdに含まれることもできる。筐体3Aは、金属材料や、合成樹脂材料等で構成されることができる。
【0014】
筐体3A内には、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル)が収容されている。表示装置4の、前面3a側に位置した表示画面4aは、開口部3rを介して筐体3Aの前方(外方)に露出しており、使用者は、前方側から開口部3rを介して表示画面4aを視認することができる。表示装置4は、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、表示装置4は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。
【0015】
表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い矩形状の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。入力操作パネル5は、表示画面4aを覆っている。操作者(ユーザ等)は、例えば手指やスタイラス等によって、入力操作パネル5に対して、触れる、押す、擦る、あるいは入力操作パネル5の近傍で動かす等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示装置4の表示画面4aから出た光は、入力操作パネル5を通過して壁部3kの開口部3rから筐体3Aの前方(外方)へ出る。入力操作パネル5は、入力部の一例である。
【0016】
筐体3A内には、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)に、複数の基板6,7(回路基板)が収容されている。基板6,7は、相異なる位置に配置され、いずれも、表示装置4と並行して設けられている。また、基板6,7は、壁部3k,3m,3n等と離間した状態で、すなわち、壁部3k,3m,3n等との間に空間が形成された状態で、設けられている。基板6,7は、表示装置4に沿って並べて配置され、筐体3Aの厚さ方向には重なり合わないのが好適である。また、基板6,7は、例えばねじ等の固定具によって、筐体3A(第二部材3Rrまたは第三部材3Md)に固定されている。
【0017】
図1に示される基板6,7(第一基板、第一回路基板、制御基板、メイン基板)には、CPU(central processing unit)等の複数の電子部品(部品、素子、図示されず)が実装されている。電子部品には、発熱体が含まれる。また、発熱量の大きな電子部品(発熱体)には、冷却機構(放熱部、受熱部、図示されず)を設けることができる。基板6,7および電子部品によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示装置4の表示画面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ、LED等は、出力部の一例である。
【0018】
そして、本実施形態では、一例として、図1,3,4に示されるように、筐体3A内で、第二部材3Rr(筐体部材)と第三部材3Md(筐体部材)とが、固定構造50A(固定部、第一接続部、第一接続構造)ならびに接続構造51A(接続部、第二接続部、第二接続構造)を介して接続されている。具体的に、固定構造50Aでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが固定的に結合されている。固定構造50Aは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とに亘り、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とを固定している。また、接続構造51Aでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが所定範囲内で互いに移動可能に(変位可能に)繋がっている。本実施形態では、壁部3mが第一壁部の一例であり、壁部30aが第二壁部の一例である。
【0019】
筐体3Aを構成する二つの部材(本実施形態では、一例として第二部材3Rrおよび第三部材3Md)が複数箇所で固定された場合に、後に加わった外力や、熱、残留応力等で、当該固定部分のうち少なくとも一つで二つの部材の間に微少なずれが生じ、当該固定部分でずれた状態が維持されると、そのずれにより、二つの部材のうち少なくとも一方に撓みが生じる虞がある。そのような撓みが生じると、筐体3Aにひずみ(曲がり、凹凸等)が生じる虞がある。そこで、本実施形態では、一例として、筐体3Aを構成する二つの部材を所定範囲内で移動可能(変位可能)に接続する接続構造51Aが設けられ、これにより、二つの部材の撓みや筐体3Aのひずみが抑制されている。また、二つの部材の撓みや筐体3Aのひずみは、他の接続部分(二つの部材同士を接続する部分)との距離が長いほど、大きくなりやすい。そこで、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、固定構造50Aは、正面視で中央部分(端部3c〜3fおよび角部3g〜3jより離間した、表示画面4aの中央部の背後側の部分)に位置され、接続構造51Aは、固定構造50Aより端部3c〜3f側あるいは角部3g〜3j側に位置されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、接続構造51Aの固定構造50Aからの距離を比較的短く設定することができ、よって、一例としては、接続構造51Aにおける第二部材3Rrと第三部材3Mdとのずれがより小さくなりやすい。
【0020】
本実施形態では、一例として、図3に示されるように、固定構造50Aでは、結合具としてのねじ52Aにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが固定されている。また、固定構造50Aでは、さらに、基板6(回路基板)も、壁部3m,30aに固定されている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。基板6には、開口部6dが設けられている。この開口部6dは、本実施形態では、一例として、基板6の端部(辺部、縁部、角部)に設けられている。開口部30c,6dは、例えば、貫通孔や切欠等として設けることができる。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ52Aが、開口部30c,6dを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合されることで、ねじ52Aの頭部52aと突出部31aとの間に、壁部30aと基板6とが挟まれ、壁部30a(第三部材3Md)、基板6、および壁部3m(第二部材3Rr)が固定される。本実施形態では、一例として、固定構造50Aで、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdとともに基板6を固定することで、基板6を別個に固定した構造に比べて、構造をより簡素化することができる。また、本実施形態では、一例として、固定構造50Aでの第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6の接触を利用して、第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6のグラウンド部を電気的に接続することができる。なお、この接続構造51Aでは、壁部3m,30aならびにねじ52Aが導電性材料で構成されており、壁部3m,30a、基板6の導体パターン(図示されず)、およびねじ52Aの相互の接触によって、壁部3m,30a、基板6の導体パターン、およびねじ52Aが電気的に接続される。
【0021】
一方、本実施形態では、一例として、図4に示されるように、接続構造51Aでは、結合具としてのねじ53Aにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが、所定範囲内で移動可能(変位可能)に繋がっている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ53Aが、開口部30cを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合される。ただし、接続構造51Aでは、ねじ53Aは、壁部30aを挟むことなく、ねじ53Aの頭部53aは、突出部31aに接触する。すなわち、ねじ53Aと突出部31aとの間には、壁部30aは挟まれず、ねじ53Aと壁部30aとの間には、隙間g1,g2が設けられる。隙間g1は、壁部3m(に固定されたねじ53A)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aに沿った方向(図4の左右方向、表示画面4aに沿った方向)の隙間である。また、隙間g2は、壁部3m(に固定されたねじ53A)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aと交叉した方向(図4の上下方向、表示画面4aと交叉した方向(一例としては直交方向))の隙間である。この隙間g1,g2の分、壁部30a(第三部材3Md)は、壁部3m(第二部材3Rr)に対して、相対的に移動する(互いに移動する、変位する)ことができる。すなわち、壁部30a(第三部材3Md)と壁部3m(第二部材3Rr)とは、この隙間g1,g2の範囲内で移動可能に繋がっている。また、この接続構造51Aでは、ねじ53Aは、係部の一例である。また、この接続構造51Aは、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを、遊びを有した状態で接続していると言うことができる。
【0022】
以上のように、本実施形態では、一例として、筐体3Aは、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを固定した固定構造50Aと、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを移動可能に隙間g1,g2をあけて繋いだ接続構造51Aとを備えた。よって、一例としては、固定部分で微少なずれが維持されるのが抑制されやすい。よって、一例としては、筐体3Aにひずみが生じるのが抑制されやすい。
【0023】
また、本実施形態では、一例として、壁部3mに固定された係部の一例であるねじ53Aが、壁部30aの開口部30cの周縁部と、壁部3m(第二部材3Rr)および壁部30a(第三部材3Md)に沿った方向、ならびに壁部3m(第二部材3Rr)および壁部30a(第三部材3Md)に沿った方向に、係わる。よって、接続構造51Aを、比較的簡素に構成することができる。また、より多くの方向の外力やひずみによる影響が生じにくくなる。
【0024】
<第2実施形態>
本実施形態にかかる電子機器1Bは、例えば、所謂スレート型、タブレット型、ソフトキーボードの機能を有した表示装置等の、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、スマートフォン、スマートブック、携帯電話機、PDA等である。
【0025】
電子機器1Bの筐体3Bは、図5,6に示されるように、正面視および背面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、筐体3Bは、図7〜10に示されるように、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。筐体3Bは、前面3a(正面、面、第一面、第一面部)とこの反対側の後面3b(背面、面、第二面、第二面部)と、を有する。前面3aと後面3bとは略並行している。また、筐体3Bは、図5,6に示されるように、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。端部3c,3eは、長辺部の一例である。また、端部3d,3fは、短辺部の一例である。
【0026】
また、筐体3Bは、前面3aを有する壁部3k(壁部、第一部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(第二壁部、第二部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部)と、を有する。壁部3k,3mは、矩形状(本実施形態では一例として長方形状)である。また、筐体3Bは、壁部3kと壁部3mとの間に亘った側面3p(面、周面、第三面)を有する四つの壁部3n(第三壁部、第三部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部)を有する。壁部3kには、一例としては矩形状の開口部3rが設けられている。
【0027】
さらに、筐体3Bは、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3Bは、一例としては、少なくとも壁部3kを含む第一部材3Fr(第一部分、前側部材、カバー)と、少なくとも壁部3mを含む第二部材3Rr(第二部分、後側部材、ベース、ボトム)とを有する。壁部3nは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrのうち少なくともいずれか一方(例えば、第二部材3Rr)に含まれる。また、本実施形態では、図11に示されるように、筐体3Bは、第一部材3Frおよび第二部材3Rrとは別に、これらの間に位置した第三部材3Md(第三部分、中間部材、隔部材、障壁部材、壁部材、介在部材、インナプレート、ミドルプレート、ミドルフレーム)を有する。壁部3nの一部は、第三部材3Mdに含まれることができる。筐体3Bは、金属材料や、合成樹脂材料等で構成されることができる。一例として、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdは、例えばマグネシウム合金等の金属材料で構成されることができ、第一部材3Frは、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdより剛性の低い合成樹脂材料で構成されることができる。なお、第一部材3Fr、第二部材3Rr、および第三部材3Mdには、リブ等の壁部(突出部、突出壁部)が設けられることができる。壁部により、筐体3Bの剛性が向上される。また、第三部材3Mdには、貫通孔等の開口部が設けられることができる。開口部により、筐体3Bをより軽量に構成することができる。
【0028】
また、本実施形態では、図8,10に示されるように、一例として、長手方向を横向きにした使用状態で下側または手前側(ユーザに近い側)となる第一部3Baの厚さが、当該使用状態で上側または奥側(ユーザから遠い側)となる第二部3Bbの厚さより薄い。このため、机等の載置面P上に載せて使用する状態では、筐体3Bの前面3aおよび表示画面4aの載置面Pからの高さが、手前側(下側)から奥側(上側)に向かうにつれて、高くなる。よって、本実施形態によれば、一例としては、電子機器1Bに対して図8の左側、図10の右側に位置したユーザにとって、表示画面4aが所謂チルトの状態となり、ユーザが表示画面4aを見やすいという利点がある。
【0029】
また、使用時に表示画面4aで出力される映像の向きは、筐体3B(電子機器1B)の姿勢に応じて変化させることができる。例えば、筐体3B内に設けられた制御回路(図示されず)は、筐体3Bに設けられたセンサ(例えば、ジャイロセンサや加速度センサ)等の検出結果に応じて、表示画面4aに出力される映像の向きや大きさ等を変更することができる。また、制御回路は、映像の姿勢を、いくつかに限定することができる。具体的には、例えば、制御回路は、筐体3Bの端部3cが端部3eより上側に位置したときに(第一姿勢)、表示画面4aに当該端部3c側が上の映像を表示し、端部3dが端部3fより上側に位置したときに(第二姿勢)、表示画面4aに当該端部3dが上の映像を表示することができる。そして、制御回路は、筐体3Bの姿勢が、従前の姿勢から第一姿勢および第二姿勢に変化した際には、表示画面4aの映像を姿勢に対応した映像に切り替えるが、従前の姿勢から第一姿勢および第二姿勢以外の姿勢(すなわち、この例では、端部3eが端部3cより上側に位置した姿勢、あるいは端部3fが端部3dより上側に位置した姿勢)に変化した際には、制御回路は、表示画面4aの映像を切り替えない。このような制御により、ユーザによる電子機器1Bの使用姿勢を、限定することができる。
【0030】
そして、筐体3Bには、部品16を出入可能に収容した部品収容部17が設けられている。部品収容部17の開口部17aは、本実施形態では、一例として、端部3dに開口している。この開口部17aは、いずれかの使用姿勢(上述の例では、第一姿勢または第二姿勢)で上側となり、かつ非使用姿勢では下側とならない端部3dに設けられている。このような構成によれば、使用姿勢では、開口部17aが上側に位置される。よって、一例としては、部品16が部品収容部17から重力の作用によって脱落するのを抑制しやすくなる。部品16は、具体的には、例えば、スタイラス、スタイラスペン、ペン等である。
【0031】
また、図5に示されるように、本実施形態では、バッテリ18と、表示装置4とが、筐体3Bの厚さ方向には重ならず、厚さ方向と直交する方向(前面3aまたは後面3bに沿う方向、X方向またはY方向、本実施形態では一例として、Y方向)に並んで配置されている。よって、一例としては、バッテリ18と表示装置4とが筐体3Bの厚さ方向に重なった場合に比べて、筐体3Bをより薄く構成することができる。また、一例としては、バッテリ18と表示装置4とが筐体3Bの厚さ方向に重なった場合に比べて、バッテリ18をより厚くしやすくなり、ひいては、バッテリ18の単位体積あたりの容量を高めやすくなる。また、図8,10に示されるように、本実施形態では、筐体3Bは、薄い第一部3Baと、厚い第二部3Bbとを有している。バッテリ18を収容するバッテリ収容部3s(バッテリ支持部)は、厚い第二部3Bbの端部3cに設けられている。よって、一例としては、バッテリ収容部3sが第一部3Baに設けられた場合に比べて、バッテリ18を厚くしやすくなり、ひいては、バッテリ18の単位体積あたりの蓄電容量を高めやすくなる。
【0032】
また、本実施形態では、バッテリ収容部3sが設けられた端部3cと反対側の端部3eが、ドッキングステーション(他の電子機器、図示されず)に支持される。よって、一例としては、作業者(ユーザ等)は、電子機器1Bがドッキングステーションに支持された状態で、バッテリ18を筐体3Bに着脱することができる。また、端部3eには、図9に示されるように、ドッキングステーションのコネクタ(図示されず)と接続されるコネクタ19が設けられている。よって、一例としては、バッテリ収容部3sおよびコネクタ19が、相互に干渉することなく、筐体3Bに設けられやすい。なお、端部3eには、端子3tも露出している。コネクタ19および端子3tは、端部3eの壁部3nに設けられた開口部3uを介して露出している。
【0033】
また、バッテリ収容部3sにおいて、バッテリ18によって隠される部分には、筐体3Bの第一部材3Fr、第二部材3Rr、および第三部材3Mdのうちいずれか二つ以上(二つまたは三つ)の結合部分が、設けられている。この結合部分では、例えば、結合具の一例としてのねじ(図示されず)によって、第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとが結合されている。筐体3Bを分解する場合、作業者(ユーザ等)は、まず、このねじを外して、第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとをこの部分で少なくとも局所的に分離し、離間させる。その後、作業者は、例えば、この離間した部分に力を加えることで、第一部材3Frを弾性的に変形させながら、第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとの弾性的な結合部(係合部、接続部、一例としては爪と孔の縁とによる係合部、図示されず)の結合を解除して、第一部材3Frを第三部材3Mdまたは第二部材3Rrから取り外す。第一部材3Frと第三部材3Mdまたは第二部材3Rrとの複数の結合部(係合部、接続部)が、第一部材3Frの外周に沿って設けられている。第二部材3Rrと第三部材3Mdとを結合する結合具としての複数のねじ(図示されず)は、第一部材3Frによって全て覆われている。よって、作業者は、第一部材3Frを第三部材3Mdまたは第二部材3Rrから取り外すことで、そのねじを取り外すことができ、第二部材3Rrと第三部材3Mdとを分離することができる。このような構成によれば、バッテリ18をバッテリ収容部3sから取り外したときに、筐体3Bの円滑な分解が可能となる。すなわち、バッテリ18がバッテリ収容部3sに装着された状態で筐体3Bが分解されるのを抑制することができる。
【0034】
また、本実施形態では、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdがバッテリ収容部3sまで進出し、端部3c(壁部3n、側面3p)の一部を構成している。よって、一例としては、筐体3Bの剛性をより高くすることができる。また、バッテリ収容部3sの剛性がより高くなるため、一例としては、バッテリ18の振動やずれ等をより一層抑制しやすくなる。
【0035】
また、図5〜10に示されるように、筐体3Bの前面3aや側面3pには、操作部20やコネクタ21が設けられている。操作部20は、押しボタンや、押しスイッチ、スライドスイッチ、ポインティングデバイス等であることができる。コネクタ21は、電源ケーブル用のコネクタや、USBコネクタ、イヤホンやマイクのコネクタ等である。操作部20やコネクタ21は、筐体3Bの壁部3k,3nに設けられた開口部3uを介して露出している。また、前面3aには、カメラ31(カメラモジュール、撮像装置)を設けることができる。
【0036】
また、図6,8に示されるように、筐体3Bの後面3bや側面3pには、電子部品12(図13等参照)の冷却等に用いる空気を導入したり排出したりする通気口22が設けられている。本実施形態では、一例として、後面3b(壁部3m)に、空気を導入する導入口22aが設けられ、側面3p(壁部3n、端部3d)に、空気を排出する排出口22bが設けられている。本実施形態では、導入口22aや排出口22bは、壁部3m,3nに設けられた複数の小孔22cが集まった部分として設けられている。なお、後面3bには突出部3vが設けられている。よって、図8,10に示されるような後面3bが載置面P上に載せられた状態でも、導入口22aは塞がれない。また、本実施形態では、筐体3Bの薄い第一部3Baと厚い第二部3Bbとの境界部分に、傾斜部3Bcが設けられている。そして、図6に示されるように、導入口22aのうちの一つ22a1が、傾斜部3Bcの後面3bに設けられている。図8,10に示されるように、傾斜部3Bcと載置面Pとの間の距離は、他の部分と載置面Pとの間の距離より大きくなるため、この傾斜部3Bcに設けられた導入口22a1については、空気の通流抵抗を減らしやすくなって、冷却効率をより高めやすくなる。また、本実施形態では、複数の導入口22aが設けられている。よって、一例としては、何らかの原因で一つの導入口22aが塞がれたような場合にあっても、他の導入口22aから空気流を筐体3B内に導入することができ、冷却性能が損なわれにくくなる。なお、筐体3B内は、冷却機構23(図12等参照)によって冷却してもよいし、自然冷却(対流冷却)によって冷却してもよい。
【0037】
図11に示されるように、本実施形態でも、筐体3B内に、第一部材3Frと第三部材3Mdとの間に、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル)が収容されている。表示装置4の、前面3a側に位置した表示画面4aは、開口部3rを介して筐体3Bの前方(外方)に露出しており、使用者は、前方側から開口部3rを介して表示画面4aを視認することができる。表示装置4は、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)に構成されている。また、表示装置4は、前後方向に薄い扁平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)等である。
【0038】
また、表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い矩形状の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。入力操作パネル5は、表示画面4aを覆っている。操作者(ユーザ等)は、例えば、手指や部品16(スタイラス)等で入力操作パネル5に対して、触れる、押す、擦る、あるいは手指やスタイラス等を入力操作パネル5の近傍で動かす等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示装置4の表示画面4aから出た光は、入力操作パネル5を通過して壁部3kの開口部3rから筐体3Bの前方(外方)へ出る。入力操作パネル5は、入力部の一例である。
【0039】
また、本実施形態では、一例として、図11,13に示されるように、第一部材3Frは、表示装置4の縁部4bの少なくとも一部を覆っている。縁部4bは、表示画面4aから外れた周辺部である。また、第二部材3Rrは、壁部3mを有している。壁部3mは、表示装置4の表示画面4aとは反対側に面し、当該反対側を覆っている。また、第三部材3Mdは、壁部30aを有している。壁部30aは、表示装置4の表示画面4aとは反対側に面し、当該反対側を覆っている。壁部30aは、壁部3mと表示装置4との間に位置されている。
【0040】
そして、図11,12等に示されるように、筐体3B内には、表示装置4の後側(裏側、背後側、壁部3m側、表示画面4aとは反対側)、本実施形態では、一例として、第二部材3Rrと第三部材3Mdとの間に、複数の基板6,7,25が収容されている。基板6,7,25は、相異なる位置に配置され、いずれも、表示装置4と並行して設けられている。また、基板6,7,25は、壁部3k,3m,3n等と離間した状態で、すなわち、壁部3k,3m,3n等との間に空間が形成された状態で、設けられている。基板6,7,25は、表示装置4に沿って並べて配置され、筐体3Bの厚さ方向には重なり合わないのが好適である。また、基板6,7,25は、ねじ等の固定具によって、筐体3B(壁部3mまたは壁部30a)に固定されている。
【0041】
基板6(第一基板、第一回路基板、制御基板、メイン基板)には、例えば、CPU(central processing unit)や、グラフィックコントローラ、電源回路部品、PCH(platform controller hub)、メモリスロットコネクタ、LCDコネクタ、I/O(input/output)コネクタ、電源コイル、素子、コネクタ等の複数の電子部品12(図13等参照、図13には一部のみ図示)を実装することができる。電子部品12には、発熱体が含まれる。発熱量の大きな電子部品12(発熱体)には、冷却機構23を設けることができる。冷却機構23は、ヒートシンク(受熱部、図示されず)、ヒートパイプ23a、放熱部23b、ファン24等を含んでいる。基板6および電子部品12によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。また、制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示装置4の表示画面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ、LED等は、出力部の一例である。
【0042】
基板7およびモジュール8A,8Bは、上記第1実施形態と同様の構成を有している。本実施形態でも、基板7の第一面7aおよびモジュール8Aが表示装置4側に位置し、第二面7bおよびモジュール8Bが表示装置4の反対側に位置している。また、第一面7a、第二面7b、およびモジュール8A,8Bは、表示装置4に沿って配置されている。また、基板25には、電子部品12が設けられている。また、筐体3B内には、フレキシブルケーブル27が収容されている。フレキシブルケーブル27は、基板6,7,25や、表示装置4、コネクタ19等の間を、電気的に接続している。フレキシブルケーブル27は、対応するコネクタ14に電気的に接続されている。フレキシブルケーブル27は、例えば、フレキシブルプリント配線板や、フラットケーブル等である。
【0043】
また、図12に示されるように、筐体3B内には、複数のアンテナ26が収容されている。本実施形態では、一つの通信モジュール(例えば、モジュール8B)に接続された複数のアンテナ26が、相互に離間して配置されている。本実施形態では、一例として、一つのアンテナ26は、筐体3Bの端部3dおよび端部3eの近傍(角部3hの近傍)に配置され、もう一つのアンテナ26は、筐体3Bの端部3eおよび端部3fの近傍(角部3iの近傍)に配置されている。これにより、一例としては、アンテナ26の空間ダイバーシティを構成することができる。なお、アンテナ26とモジュール8Bとは、ケーブル28を介して電気的に接続されている。なお、一方のアンテナ26を送受信用とし、他方のアンテナ26を受信専用とするなど、複数のアンテナ26,26で機能を分けることもできるし、一方のアンテナ26を他方のアンテナ26の予備として利用することもできる。
【0044】
また、図6,11から明らかであるように、基板6,7および冷却機構23は、筐体3Bの厚い第二部3Bbに位置されている。よって、一例としては、基板6,7および冷却機構23が薄い第一部3Baに位置された場合に比べて、空間をより広く確保しやすくなり、冷却機構23のファン24によって流される空気流による冷却効果が得られやすい。また、本実施形態では、ファン24および放熱部23bは、規定された(制御された)使用状態で上側となる端部3cと端部3dとが接続される角部3gに設けられている。したがって、一例としては、電子機器1Bの使用姿勢によらず、ファン24および放熱部23bを筐体3B内の上側に配置することができる。よって、一例としては、熱が筐体3B内に留まりにくくなる。なお、ファン24および放熱部23bは、排出口22bに隣接して設けられている。
【0045】
基板7は、冷却機構23との間で基板6を挟む位置(第二部3Bbで基板7、基板6、および冷却機構23の順に並ぶ位置)に設けられる。このような構成により、外部から吸気された空気が基板6の位置に到達する前に基板7に当たる。よって、一例としては、基板7の放熱効率が向上する。また、モジュール8A,8Bが実装された基板7が、筐体3B内の部品の中では比較的重量が大きく筐体3Bの中央に位置した基板6に対し、他の重量物である冷却機構23と反対側に位置される。よって、一例としては、電子機器1Bの重量バランスがより良くなる。よって、一例としては、ユーザは、電子機器1Bを持ち運ぶ際に、より持ちやすい。
【0046】
また、図6,13に示されるように、本実施形態では、一例として、筐体3Bの壁部3mに、ファン24に近い導入口22a2と、基板6を挟んで導入口22a2の反対側に位置した導入口22a3と、導入口22a2,22a3より発熱体としての電子部品12に近い導入口22a1と、が設けられている。導入口22a2が設けられたことで、筐体3B内により効率良く空気流を流すことができる。また、導入口22a3から導入された空気流Sは、基板6の後側の第二面6bに沿ってファン24に向けて流れる空気流S2と、基板6のファン24の反対側に位置した端部6cの外側を通過して(回り込んで、迂回して)基板6の前側の第一面6aに沿ってファン24に向けて流れる空気流S1と、に分けられる。よって、基板6の第一面6aおよび第二面6bの両側に設けられた電子部品12(発熱体)を冷却することができる。
【0047】
また、本実施形態では、一例として、図14に示されるように、筐体3B内で、第二部材3Rr(筐体部材)と第三部材3Md(筐体部材)とが、上記第1実施形態の固定構造50Aと同様の固定構造50Bならびに上記第1実施形態の接続構造51Aと同様の接続構造51Bを介して接続されている。具体的に、固定構造50Bでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが固定的に結合されている。また、接続構造51Bでは、第二部材3Rr(の壁部3m)と第三部材3Md(の壁部30a)とが所定範囲内で互いに移動可能に(変位可能に)繋がっている。本実施形態でも、壁部3mが第一壁部の一例であり、壁部30aが第二壁部の一例である。
【0048】
本実施形態でも、一例として、図14に示されるように、固定構造50Bは、正面視で中央部分(端部3c〜3fおよび角部3g〜3jより離間した、表示画面4aの中央部の背後側の部分)に位置され、接続構造51Bは、固定構造50Bより端部3c〜3f側あるいは角部3g〜3j側に位置されている。よって、本実施形態でも、一例としては、接続構造51Bの固定構造50Bからの距離を比較的短く設定することができ、よって、一例としては、接続構造51Bにおける第二部材3Rrと第三部材3Mdとのずれがより小さくなりやすい。
【0049】
また、本実施形態でも、一例として、図15に示されるように、固定構造50Bでは、結合具としてのねじ52Bにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが固定されている。また、固定構造50Bでは、さらに、基板6(回路基板)も、壁部3m,30aに固定されている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。基板6には、開口部6dが設けられている。この開口部6dは、本実施形態では、一例として、基板6の端部(辺部、縁部、角部)に設けられている。開口部30c,6dは、例えば、貫通孔や切欠等として設けることができる。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ52Bが、開口部30c,6dを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合されることで、ねじ52Bの頭部52aと突出部31aとの間に、壁部30aと基板6とが挟まれ、壁部30a(第三部材3Md)、基板6、および壁部3m(第二部材3Rr)が固定される。本実施形態では、一例として、固定構造50Bで、第二部材3Rrおよび第三部材3Mdとともに基板6を固定することで、基板6を別個に固定した構造に比べて、構造をより簡素化することができる。また、本実施形態では、一例として、固定構造50Bでの第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6の接触を利用して、第二部材3Rr、第三部材3Md、および基板6のグラウンド部を電気的に接続することができる。
【0050】
一方、本実施形態では、一例として、図16に示されるように、接続構造51Bでは、結合具としてのねじ53Bにより、第二部材3Rrの壁部3mと、第三部材3Mdの壁部30aとが、所定範囲内で移動可能(変位可能)に繋がっている。具体的に、壁部30aには、凹部30bが設けられ、凹部30bの底部に、開口部30cが設けられている。凹部30bは、表示装置4の反対側に向けて凹んでいる。すなわち、凹部30bは、表示装置4側に開放されている。壁部3mには、表示装置4側(筐体内側)に向けて突出した突出部31aが設けられている。突出部31aには、結合部としての雌ねじ孔31bが設けられている。そして、結合具としてのねじ53Bが、開口部30cを通り、突出部31aに設けられた結合部としての雌ねじ孔31bに結合される。ただし、接続構造51Bでは、ねじ53Bは、壁部30aを挟むことなく、ねじ53Bの頭部53aは、突出部31aに接触する。すなわち、ねじ53Bと突出部31aとの間には、壁部30aは挟まれず、ねじ53Bと壁部30aとの間には、隙間g1,g2が設けられる。隙間g1は、壁部3m(に固定されたねじ53B)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aに沿った方向(図16の左右方向、表示画面4aに沿った方向)の隙間である。また、隙間g2は、壁部3m(に固定されたねじ53B)と壁部30aとの間の、壁部3m,30aと交叉した方向(図16の上下方向、表示画面4aと交叉した方向(一例としては直交方向))の隙間である。この隙間g1,g2の分、壁部30a(第三部材3Md)は、壁部3m(第二部材3Rr)に対して、相対的に移動する(互いに移動する、変位する)ことができる。すなわち、壁部30a(第三部材3Md)と壁部3m(第二部材3Rr)とは、この隙間g1,g2の範囲内で移動可能に繋がっている。また、この接続構造51Bでは、ねじ53Bは、係部の一例である。また、この接続構造51Bは、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とを、遊びを有した状態で接続している。
【0051】
以上、説明したように、本実施形態でも、筐体3Bの一部を構成する第二部材3Rrおよび第三部材3Mdが、上記第1実施形態の固定構造50Aと同様の固定構造50B、ならびに上記第1実施形態の接続構造51Aと同様の接続構造51Bを介して接続されている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】
<第1変形例>
本変形例では、一例として、図17に示されるように、筐体3Cは、上記第1実施形態の接続構造51Aならびに上記第2実施形態の接続構造51Bと同様の接続構造51Cを有している。ただし、本変形例では、ねじ53Cと壁部30aとの間に、導電性かつ弾性を有した部材54(一例としては、導電性ゴムや、導電性エラストマ、導電性樹脂材料等によって構成されたOリング、Cリング、パッキン、ガスケット等)が介在している。本変形例にかかる筐体3C(電子機器1C)は、接続構造51A,51Bに替えて接続構造51Cを有する点以外は、上記実施形態と同様である。本変形例にかかる接続構造51Cによれば、壁部3m,30aについて、所定範囲内で移動可能(変位可能)な接続を実現しながら、さらに、壁部3m,30aのグラウンド部を、ねじ53Cおよび部材54を介して電気的に接続することができるという利点がある。なお、この接続構造51Cでは、壁部3m,30aならびにねじ53Cが導電性材料で構成されており、壁部3m,30a、ねじ53Cおよび部材54の相互の接触によって、壁部3m,30a、ねじ53Cおよび部材54が電気的に接続される。
【0053】
<第2変形例>
本変形例では、一例として、図18に示されるように、筐体3Dは、上記実施形態や変形例の接続構造51A,51B,51Cとは異なる接続構造51Dを備える。本変形例にかかる筐体3D(電子機器1D)は、接続構造51A,51B,51Cに替えて接続構造51Dを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的に、本変形例では、突出部31aの先端部からさらに突出した突起31c(突出部)が設けられている。この突起31cは、壁部30aの開口部30cを通っている。そして、突起31cの突出部31aとは反対側の先端部に、溝31dが設けられ、この溝31dに、Cリング55(抜止部、係部、係合部、引っ掛け部)が挿入され、取り付けられている。Cリング55は、突起31cが開口部30cに通された後で、溝31dに嵌められる。そして、図18から明らかとなるように、突起31cおよびCリング55と、壁部30aの開口部30cの周縁部との間には、隙間g1,g2が設けられている。すなわち、本実施形態では、一例として、突起31cとCリング55とによって、上記実施形態や実施例のねじ53A,53B,53Cと同様の係部が構成されている。以上のように、本変形例にかかる接続構造51Dによっても、具体的な構造は異なるものの、上記実施形態や変形例の接続構造51A,51B,51Cと同様の効果が得られる。
【0054】
<第3変形例>
本変形例では、一例として、図19に示されるように、筐体3Eは、上記実施形態や変形例の接続構造51A〜51Dとは異なる接続構造51Eを備える。本変形例にかかる筐体3E(電子機器1E)は、接続構造51A〜51Dに替えて接続構造51Eを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的に、本変形例では、ねじ53A,53B,53Cに替えて、弾性および可撓性を有した結合具としてのクリップ56により、壁部3mと壁部30aとが移動可能(変位可能)に接続されている。壁部3mには、結合部32が設けられている。結合部32は、壁部3mから壁部30a側に向けて突出した壁部32aと、壁部32aの先端側で屈曲され壁部3mに沿った壁部32bと、を有する。壁部32bには、開口部32cが設けられている。クリップ56は、頭部56aと軸部56bと爪部56cとを有する。クリップ56は、開口部30c,32cを貫通する。クリップ56が開口部30c,32cに通された状態で、壁部32b(壁部3m)と壁部30aとが、クリップ56の頭部56aと爪部56cとの間に挟まれる。クリップ56は、弾性かつ可撓性を有しているため、ねじで固定された場合に比べて、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とは、外力の作用等によってずれやすい。よって、本変形例にかかる接続構造51Eによっても、具体的な構造は異なるものの、上記実施形態や変形例の接続構造51A〜51Dと同様の効果が得られる。
【0055】
<第4変形例>
本変形例では、一例として、図20に示されるように、上記実施形態や変形例にかかる接続構造51A〜51Eに替えて、固定構造51Fが設けられている。本変形例にかかる筐体3F(電子機器1F)は、接続構造51A〜51Eに替えて固定構造51Fを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的には、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とが、結合部の一例としてのねじ52Fにより、上記実施形態や変形例の固定構造50A,50Bよりもさらに一層強固に固定されている。すなわち、ねじ52Fの頭部52aには、壁部30aの座面に向けて突出した突起52b(爪)が設けられている。ねじ52Fを壁部30aに締め付けることにより、突起52bが壁部30aに食い込み、ねじ52Fと壁部30aとのずれ(移動、変位、相対変位)が抑制され、ひいては、壁部3m(第二部材3Rr)と壁部30a(第三部材3Md)とのずれ(移動、変位、相対変位)が抑制されている。本変形例の構成によれば、筐体3Fを構成する二つの部材が複数箇所で固定された場合に、後に加わった外力や、熱、残留応力等で、当該固定部分のうち少なくとも一つで二つの部材の間に微少なずれが生じるのが抑制される。よって、当該ずれにより、二つの部材のうち少なくとも一方に撓みが生じ、筐体3Fにひずみ(曲がり、凹凸等)が生じるのが抑制される。
【0056】
<第5変形例>
本変形例では、一例として、図21,22に示されるように、上記実施形態や変形例にかかる接続構造51A〜51Eや固定構造51Fに替えて、接続構造51Gが設けられている。本変形例にかかる筐体3G(電子機器1G)は、接続構造51A〜51Eや固定構造51Fに替えて接続構造51Gを有する点以外は、上記実施形態や変形例と同様である。具体的には、壁部30aの、結合具としてのねじ52Gによる突出部31a(壁部3m、第二部材3Rr)との結合部分30dと、壁部30aとの間に、開口部30eが設けられ、これにより、結合部分30dと壁部30aとの間に、変形可能なアーム部30f(変形部)が設けられている。なお、アーム部30fは、弾性変形してもよいし、塑性変形してもよい。よって、本変形例にかかる接続構造51Gによっても、具体的な構造は異なるものの、上記実施形態や変形例の接続構造51A〜51Eと同様の効果が得られる。
【0057】
以上、本発明の実施形態および変形例について説明したが、上記実施形態および変形例は一例に過ぎない。本発明は上記実施形態および変形例には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、表示装置の縁部を覆う部材(上記実施形態の第一部材3Fr)が無い電子機器にも適用することができる。この場合は、例えば、表示装置がカバーの役割も担うと言うことができる。また、この場合は、例えば、電子機器には、表示装置の表示画面とは反対側に面した第一壁部を有した第一筐体と、表示装置の表示画面とは反対側に面した第二壁部を有した第二筐体と、が設けられ、第二壁部が第一壁部と表示装置との間に位置される。また、本発明は、固定部や接続部の種々の形態により、実施することができる。また、上記各実施形態および変形例の技術的特徴は、適宜に組み合わせて実施することができる。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0058】
1A…テレビジョン受像機(電子機器)、1B〜1G…電子機器、3A〜3G…筐体、3Fr…第一部材、3Rr…第二部材(第一筐体部材、第一筐体)、3Md…第三部材(第二筐体部材、第二筐体)、3m…第一壁部、4…表示装置、4a…表示画面、6…基板(回路基板)、12…電子部品、30a…第二壁部、30c…開口部、31c…突起(突出部、結合部、係部)、34…部材、50A,50B…固定構造(固定部、第一接続構造)、51A〜51E,51G…接続構造(接続部、第二接続構造)、53A〜53C…ねじ(結合具、結合部、係部)、54…部材、55…Cリング(抜止部、係部)、56…クリップ(結合具、結合部、係部)、g1,g2…隙間。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面と当該表示画面を外れて位置した縁部とを有した表示装置と、
前記表示画面の前記縁部の少なくとも一部を覆った第一部材と、
前記表示画面とは反対側から前記表示装置に面した第一壁部を有した第二部材と、
前記第二部材と前記表示装置との間に位置され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆った第二壁部を有した第三部材と、
前記第三部材に支持されて前記表示装置と電気的に接続された電子部品と、
前記第一壁部と前記第二壁部とに亘るとともに前記第一壁部と前記第二壁部とを固定した固定部と、
前記第一壁部および前記第二壁部のうち少なくとも一方に固定され、前記第一壁部および前記第二壁部のうち他方と、前記第一壁部および前記第二壁部に沿った方向に係るとともに前記第一壁部および前記第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、前記固定部よりも前記第一壁部または前記第二壁部の端部に寄せて位置され、互いに移動可能に前記第一壁部と前記第二壁部とを繋いだ接続部と、
を備えた、テレビジョン受像機。
【請求項2】
前記係部は、前記第一壁部および前記第二壁部のうち前記他方に設けられた開口部に隙間をもって通されて前記一方に結合された結合具を含む、請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項3】
前記係部は、前記第一壁部および前記第二壁部のうち前記他方に設けられた開口部に隙間をもって通され前記一方から突出した突出部と、前記突出部に取り付けられた抜止部と、を有した、請求項1または2に記載のテレビジョン受像機。
【請求項4】
前記隙間に、前記第一壁部と前記第二壁部間との間に可撓性を有した部材が挟まれた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のテレビジョン受像機。
【請求項5】
前記可撓性を有した部材は導電性を有した、請求項4に記載のテレビジョン受像機。
【請求項6】
前記固定部では、前記第一壁部と前記第二壁部とが電気的に接続された、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載のテレビジョン受像機。
【請求項7】
前記固定部では、前記第一壁部および前記第二壁部とともに回路基板が固定された、請求項1〜6のうちいずれか一つに記載のテレビジョン受像機。
【請求項8】
表示画面と当該表示画面を外れて位置した縁部とを有した表示装置と、
前記表示画面とは反対側から前記表示装置に面した第一壁部を有した第一筐体と、
前記第一筐体と前記表示装置との間に位置され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆った第二壁部を有した第二筐体と、
前記第一筐体と前記第二筐体との間に支持された電子部品と、
前記第一壁部と前記第二壁部とに亘るとともに前記第一壁部と前記第二壁部とを固定した固定部と、
前記第一壁部および前記第二壁部のうち少なくとも一方に固定され、前記第一壁部および前記第二壁部のうち他方と、前記第一壁部および前記第二壁部に沿った方向に係るとともに前記第一壁部および前記第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、互いに移動可能に前記第一壁部と前記第二壁部とを繋いだ接続部と、
を備えた、テレビジョン受像機。
【請求項9】
電子部品が収容された筐体と、
第一壁部を有した第一筐体部材と、
前記第一壁部と隙間をあけて重なった第二壁部を有した第二筐体部材と、
前記第一壁部と前記第二壁部とを固定した第一接続構造と、
前記第一接続構造よりも前記第一壁部または前記第二壁部の端部に寄せて位置され、前記第一壁部と前記第二壁部とを遊びを有した状態で接続した第二接続構造と、
を備えた、電子機器。
【請求項10】
電子部品が収容された筐体と、
前記筐体に設けられた第一筐体部材と、
前記筐体に設けられた第二筐体部材と、
前記第一筐体部材と前記第二筐体部材とを固定した第一接続構造と、
前記第一筐体部材と前記第二筐体部材とを所定範囲内で変位可能に接続した第二接続構造と、
を備えた、電子機器。
【請求項1】
表示画面と当該表示画面を外れて位置した縁部とを有した表示装置と、
前記表示画面の前記縁部の少なくとも一部を覆った第一部材と、
前記表示画面とは反対側から前記表示装置に面した第一壁部を有した第二部材と、
前記第二部材と前記表示装置との間に位置され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆った第二壁部を有した第三部材と、
前記第三部材に支持されて前記表示装置と電気的に接続された電子部品と、
前記第一壁部と前記第二壁部とに亘るとともに前記第一壁部と前記第二壁部とを固定した固定部と、
前記第一壁部および前記第二壁部のうち少なくとも一方に固定され、前記第一壁部および前記第二壁部のうち他方と、前記第一壁部および前記第二壁部に沿った方向に係るとともに前記第一壁部および前記第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、前記固定部よりも前記第一壁部または前記第二壁部の端部に寄せて位置され、互いに移動可能に前記第一壁部と前記第二壁部とを繋いだ接続部と、
を備えた、テレビジョン受像機。
【請求項2】
前記係部は、前記第一壁部および前記第二壁部のうち前記他方に設けられた開口部に隙間をもって通されて前記一方に結合された結合具を含む、請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項3】
前記係部は、前記第一壁部および前記第二壁部のうち前記他方に設けられた開口部に隙間をもって通され前記一方から突出した突出部と、前記突出部に取り付けられた抜止部と、を有した、請求項1または2に記載のテレビジョン受像機。
【請求項4】
前記隙間に、前記第一壁部と前記第二壁部間との間に可撓性を有した部材が挟まれた、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のテレビジョン受像機。
【請求項5】
前記可撓性を有した部材は導電性を有した、請求項4に記載のテレビジョン受像機。
【請求項6】
前記固定部では、前記第一壁部と前記第二壁部とが電気的に接続された、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載のテレビジョン受像機。
【請求項7】
前記固定部では、前記第一壁部および前記第二壁部とともに回路基板が固定された、請求項1〜6のうちいずれか一つに記載のテレビジョン受像機。
【請求項8】
表示画面と当該表示画面を外れて位置した縁部とを有した表示装置と、
前記表示画面とは反対側から前記表示装置に面した第一壁部を有した第一筐体と、
前記第一筐体と前記表示装置との間に位置され、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆った第二壁部を有した第二筐体と、
前記第一筐体と前記第二筐体との間に支持された電子部品と、
前記第一壁部と前記第二壁部とに亘るとともに前記第一壁部と前記第二壁部とを固定した固定部と、
前記第一壁部および前記第二壁部のうち少なくとも一方に固定され、前記第一壁部および前記第二壁部のうち他方と、前記第一壁部および前記第二壁部に沿った方向に係るとともに前記第一壁部および前記第二壁部に交叉した方向に係る係部を有し、互いに移動可能に前記第一壁部と前記第二壁部とを繋いだ接続部と、
を備えた、テレビジョン受像機。
【請求項9】
電子部品が収容された筐体と、
第一壁部を有した第一筐体部材と、
前記第一壁部と隙間をあけて重なった第二壁部を有した第二筐体部材と、
前記第一壁部と前記第二壁部とを固定した第一接続構造と、
前記第一接続構造よりも前記第一壁部または前記第二壁部の端部に寄せて位置され、前記第一壁部と前記第二壁部とを遊びを有した状態で接続した第二接続構造と、
を備えた、電子機器。
【請求項10】
電子部品が収容された筐体と、
前記筐体に設けられた第一筐体部材と、
前記筐体に設けられた第二筐体部材と、
前記第一筐体部材と前記第二筐体部材とを固定した第一接続構造と、
前記第一筐体部材と前記第二筐体部材とを所定範囲内で変位可能に接続した第二接続構造と、
を備えた、電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2013−98665(P2013−98665A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238020(P2011−238020)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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