説明

テレビ・LAN信号分割装置、屋内LANシステムおよびテレビ・LAN信号分割方法

【課題】屋内配線を伝播するテレビ信号とLAN信号とを分割し、屋内配線を利用した屋内LANシステムを提供する。
【解決手段】第1の周波数帯域に含まれるテレビ信号と第2の周波数帯域に含まれるLAN信号とを複数の室内に備えられた共通アンテナ端子へ屋内配線を介して分配もしくは送配信する分配装置と、前記複数の室内に備えられた、前記共通アンテナ端子より前記テレビ信号と前記LAN信号を入力し、前記テレビ信号をテレビ信号出力部に前記LAN信号をLAN信号出力部に出力するテレビ・LAN信号分割装置と、前記テレビ・LAN信号分割装置で分割した前記テレビ信号または前記LAN信号を処理して得られた映像信号を表示する表示装置とを有する屋内LANシステムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ・LAN信号分割装置、屋内LANシステムおよびテレビ・LAN信号分割方法に関し、特にテレビ放送波受信用の屋内配線を用いた屋内内LANに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、屋内の各部屋に配線されたテレビ放送波受信用同軸回線とテレビ受像機とを活用した屋内インターネットシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この屋内インターネットシステムによると、屋内の各部屋に配線されたテレビ放送波受信用同軸回線にWeb端末を接続するだけで、公衆回線もしくはインターネット用のネットワーク回線を経由し、インターネットに接続されたWebサーバを介して、インターネットに接続することができる。この屋内インターネットシステムによると、テレビ信号とWeb端末から出力されたLAN信号とは、双方向分配装置によって重畳され、この重畳信号が各部屋で利用できるように分配される。
【特許文献1】特開2000−13382号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の屋内インターネットシステムによると、LAN信号の帯域が10MHz程度と狭いため、信号伝送速度を高速化するには限界があり、また各部屋に分配された重畳信号をWeb端末とテレビ受像機に入力するためには、専用のコネクタが必要になる等の煩わしさがあった。
【0005】
従って、本発明の目的は、屋内配線を伝播するテレビ信号とLAN信号とを分割するテレビ・LAN信号分割装置、屋内LANシステムおよびテレビ・LAN信号分割方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するため、複数の室内に備えられた共通アンテナ端子から第1の周波数帯域に含まれるテレビ信号と第2の周波数帯域に含まれるLAN信号とを入力する入力部と、前記テレビ信号と前記LAN信号とを前記第1および第2の周波数帯域に基づいて分割する分割部と、前記テレビ信号をテレビ受像機へ向けて出力する第1の出力部と、前記LAN信号を電子機器に向けて出力する第2の出力部とを備えたことを特徴とするテレビ・LAN信号分割装置を提供することができる。
【0007】
この構成によれば、テレビ信号とLAN信号を分割して出力することができる。
【0008】
本発明は上記目的を達成するため、第1の周波数帯域に含まれるテレビ信号と第2の周波数帯域に含まれるLAN信号とを複数の室内に備えられた共通アンテナ端子へ屋内配線を介して分配もしくは送配信する分配装置と、前記複数の室内に備えられた共通アンテナ端子より前記テレビ信号と前記LAN信号を入力し、前記テレビ信号をテレビ信号出力部に前記LAN信号をLAN信号出力部に出力するテレビ・LAN信号分割装置と、前記テレビ・LAN信号分割装置で分割した前記テレビ信号および前記LAN信号の少なくとも1つの信号を処理して得られた映像信号を表示する表示装置とを有することを特徴とする屋内LANシステムを提供することができる。
【0009】
この構成によれば、屋内配線を用いた屋内LANシステムを構築することができる。
【0010】
本発明は上記目的を達成するため、複数の室内に備えられた共通アンテナ端子から第1の周波数帯域に含まれるテレビ信号と第2の周波数帯域に含まれるLAN信号とを入力する入力ステップと、前記テレビ信号と前記LAN信号とを前記第1および第2の周波数帯域に基づいて分割する分割ステップと、前記テレビ信号をテレビ受像機へ向けて出力する第1の出力ステップと、前記LAN信号を電子機器に向けて出力する第2の出力ステップとを備えたことを特徴とするテレビ・LAN信号分割方法を提供することができる。
【0011】
この方法によれば、テレビ信号とLAN信号を分割して出力することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、屋内配線を伝播するテレビ信号とLAN信号とを分割し、屋内配線を利用した屋内LANシステムを構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に本発明のテレビ・LAN信号分割装置、屋内LANシステムおよびテレビ・LAN信号分割方法の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
[実施の形態]
(ホームネットワークの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るホームネットワークの概略図の一例である。屋内LANシステムとしてのホームネットワークについて表している。
【0015】
ホームネットワーク1は、地上デジタルテレビ信号を受信する地上デジタル用アンテナ2と、衛星テレビ信号を受信する衛星用アンテナ3と、地上デジタル用アンテナ2と衛星用アンテナ3とで受信した地上デジタルテレビ信号と衛星テレビ信号とを増幅するブースタ4と、ハブの機能を有し、更に、ブースタ4で増幅したテレビ信号を各部屋に分配するハブ機能付き分配装置5と、ハブ機能付き分配装置5から各部屋に配線され、テレビ信号等が伝播する屋内配線としての同軸ケーブル6aと、屋外にある公衆回線から屋内に配線される屋外配線6bと、各部屋に配置され、同軸ケーブル6aと接続するアンテナ端子7a〜7cと、LAN端子を備え、インターネット接続が可能なテレビ8と、LAN端子を備え、テレビ信号とLAN信号を分割する機能を有するテレビ9と、LAN端子を備え、インターネット接続可能なテレビ10と、LAN端子を備え、インターネット接続可能なPC11と、屋外配線6bからのアナログ信号またはデジタル信号をLAN信号に変換し、PC11等からのLAN信号をアナログ信号またはデジタル信号に変換する端末装置12と、端末装置12からのLAN信号を分配するルータ13と、アンテナ端子7a〜7cを介して入力したテレビ信号とLAN信号とを分割する分割装置14および16と、地上デジタルテレビ信号と衛星テレビ信号とを分波する第1の出力部としての分波装置15および17とを有する。
【0016】
(ハブ機能付き分配装置の構成)
図2は、本発明の実施の形態に係るハブ機能付き分配装置のブロック図の一例である。S、S、SおよびSはLAN信号を、Sは地上デジタルテレビ信号と衛星テレビ信号とが混合したテレビ信号を表している。
【0017】
ハブ機能付き分配装置5は、各部に電力を供給する電源18と、同軸ケーブル6aと接続する複数の分配装置側接続端子50と、テレビ信号を分配して出力するRF(Radio Frequency)分配部51と、入力したLAN信号を分配して出力する双方向分配部52と、入力した各種信号の470MHz未満の周波数帯を透過させる470MHzLPF(Low Pass Filter)部53a〜53cと、入力した各種信号の470MHz以上の周波数帯を透過させる470MHzHPF(High Pass Filter)部54a〜54cと、入出力する各種信号を逆方向に流れないように管理する双方向ミキサ部55a〜55cとを有する。
【0018】
電源18は、双方向分配部52、470MHzLPF部53a〜53c、470MHzHPF部54a〜54cおよび双方向ミキサ部55a〜55cに電力を供給するとともに、双方向ミキサ部55a〜55cより同軸ケーブル6a(屋内配線)を介して以降の分割装置14、16等にも電力を供給する。また、電源18は、BSアンテナの1STコンバータ用LNB(Low Noise Block)を用いることも可能であるため、複数の室内に備えられたテレビ等より供給されるLNBを共通のアンテナ端子および屋内配線を介して、この電源として用いることが可能である。
【0019】
(分割装置の構成)
図3は、本発明の実施の形態に係る分割装置のブロック図の一例であり、図1の第3室における分割装置16に関する各種信号の流れを表している。なお、第1室に設置された分割装置14も同様の構成および機能を有する。
【0020】
分割装置16は、アンテナ端子7cとアンテナケーブルによって接続され、ハブ機能付き分配装置5で分配された各種信号が入出力する第1入出力部140と、入力した各種信号の470MHz未満の周波数帯を透過させる470MHzLPF部141aと、入力した各種信号の470MHz以上の周波数帯を透過させる470MHzHPF部141bと、470MHzLPF部141aを透過したLAN信号の波形を整形する第2の出力部としての波形整形部142と、各種装置のLAN端子に接続され、LAN信号が入出力する第2入出力部143と、分波装置17にテレビ信号を出力する出力部144とを有する。なお、テレビが分波装置17を内蔵しているとき、分割装置16は、テレビのアンテナ端子に接続される。
【0021】
(実施の形態の動作)
本発明の実施の形態におけるホームネットワーク1の動作を図1から図5を参照しつつ、詳細に説明する。
【0022】
図4は、本発明の実施の形態に係るホームネットワークの信号の流れを表した概略図の一例である。
【0023】
(テレビ信号の流れ)
地上デジタル用アンテナ2で受信された地上デジタル放送波は、テレビ信号Sとしてブースタ側接続端子40介してブースタ4に入力する。また、衛星用アンテナ3で受信された衛星放送波は、テレビ信号Sとしてブースタ側接続端子40介してブースタ4に入力する。
【0024】
ブースタ4に入力したテレビ信号SおよびSは、ブースタ4で増幅されテレビ信号Sとして、ハブ機能付き分配装置5に入力する。
【0025】
ハブ機能付き分配装置5に入力したテレビ信号Sは、図2に示すように、RF分配部51において分配され、それぞれが470MHzHPF部54a〜54cに入力する。
【0026】
テレビ信号Sは、470MHzHPF部54a〜54cによってフィルタされた後、双方向ミキサ部55a〜55cに入力し、分配装置側接続端子50から出力される。
【0027】
テレビ信号Sは、分配装置側接続端子50から出力された後、屋内にテレビ用に配線された屋内配線としての同軸ケーブル6aを伝播し、各室に設置されたアンテナ端子7a〜7cに接続された分割装置14、16、および分割装置と分波装置とを内蔵したテレビ9に入力する。
【0028】
ここで、屋内にテレビ視聴用に配線された同軸ケーブル6aは、既存のテレビ視聴用に配線された同軸ケーブル6aで良く、また、アンテナ端子7a〜7cは、一般的なテレビのアンテナ端子と接続可能な既存の端子で良いので、特別なコネクタ等は必要としない。
【0029】
分割装置14、16に入力したテレビ信号Sは、図3の分割装置16を例に取ると、第1入出力部140に入力し、470MHzLPF部141aは透過できないので、470MHzHPF部141bを透過し、出力部144から分波装置17に出力される。
【0030】
分波装置17に入力したテレビ信号Sは、周波数帯域の違いに基づいて分割され、テレビ信号SおよびSとしてテレビ10のアンテナ端子に入力し、テレビ10内部で処理し、得られた映像信号はテレビ番組として、テレビ10の表示画面に表示される。
【0031】
(LAN信号の流れ)
図5は、本発明の実施の形態に係る周波数帯域に関する概略図の一例であり、横軸はMHzである。
【0032】
一例として、インターネット接続会社から送信された信号Sは、屋外配線6bを伝播し、端末装置12に入力する。
【0033】
端末装置12は、信号SをLAN通信用のデジタル信号に変換するとき、信号Sは、470MHz未満の周波数帯域のLAN信号Sに変換される。
【0034】
これは、地上デジタル放送が開始されると、以前使用されていたVHF(Very High Frequency)帯域(470MHz未満の周波数帯域)が空き領域となるので、この空き領域を利用することを表している。
【0035】
一例として、FM放送を受信しないとき、空き領域はゼロから470MHz未満までの周波数帯域が利用できる。よって、信号の上り(インターネット接続会社に向かう方)をゼロから200MHzまでの帯域とし、信号の下り(インターネット接続可能な端末に向かう方)を230MHzから430MHzまでの帯域を使用するとき、符号化をしない場合は通信速度が100Mbps(Mega Bit Per Second)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を使用した符号化を行う場合は、10G(Giga)bps以上の高速な通信速度が得られる。
【0036】
これは、一例として、DOCSIS2.0(Data Over Cable Service Interface Specifications)を用いたCATV(Cable Television)のLANシステムの通信速度(上り30Mbps、下り42Mbps)に比べても高速である。CATVが使用する帯域は、上りで6.4MHz、下りで6MHz程度の帯域しか確保できないためである。
【0037】
信号Sは、端末装置12によってLAN信号Sに変換され、ルータ13に入力し、ルータ13から分割装置14およびテレビ8のLAN端子に分配される。
【0038】
ここで、LAN信号Sは、分割装置14に入力したが、ハブ機能付き分配装置5に直接入力しても良いし、これに限定されない。
【0039】
一例として、テレビ8のLAN端子に入力したLAN信号Sは、テレビ8の内部で処理された後、テレビ8の表示画面に表示された番組とともに表示される。例えば、テレビ8の内部で処理されたLAN信号Sは、ユーザ参加型の番組において、「A」か「B」かを選択できるアイコンとして表示画面に表示される。ユーザが、「A」をリモコン等を用いて選択したとき、その選択信号が、テレビ8の内部で処理され、LAN信号Sとしてルータ13に入力し、端末装置12で信号Sに変換され、屋外配線6bを介してインターネット接続会社から番組を放送した放送局に送信され、「A」が選択されたと処理される。
【0040】
また、分割装置14に入力したLAN信号Sは、第1室のアンテナ端子7aから同軸ケーブル6aを伝播し、ハブ機能付き分配装置5に入力する。
【0041】
ハブ機能付き分配装置5に入力したLAN信号Sは、図2に示す、双方向ミキサ部55aに入力し、470MHzLPF部53aで必要周波数帯域に抽出された後、双方向分配部52によって分配され、470MHzLPF部53b、53cでノイズ等を除去した後、双方向ミキサ部55b、55cから出力される。
【0042】
ハブ機能付き分配装置5で分配されたLAN信号Sは、屋内に配線された同軸ケーブル6aを伝播し、第2室のアンテナ端子7bからテレビ9のアンテナ端子に入力する。
【0043】
テレビ9は、分割装置と分波装置を内蔵しているので、第2室のアンテナ端子7bとテレビ9のアンテナ端子を接続するだけで、テレビ番組の視聴とインターネットを利用することができる。
【0044】
ユーザが、テレビ9を操作し、テレビ9の内部で生成されたLAN信号Sは、第2室のアンテナ端子7bから同軸ケーブル6aを介してハブ機能付き分配装置5に入力し、LAN信号Sとしてハブ機能付き分配装置5からアンテナ端子7aを介して第1室の分割装置14に入力し、分割装置14からルータ13に入力する。
【0045】
同様に、ハブ機能付き分配装置5で分配されたLAN信号Sは、屋内に配線された同軸ケーブル6aを伝播し、第3室のアンテナ端子7cから分割装置16に入力する。
【0046】
分割装置16に入力したLAN信号Sは、図3に示すように、第1入出力部140から470MHzLPF部141aにおいてノイズ等を除去した後、波形整形部142で波形を整え、第2入出力部143からテレビ10とPC10のLAN端子に出力される。
【0047】
第2入出力部143から出力されたLAN信号Sは、テレビ10およびPC11のLAN端子に入力する。
【0048】
テレビ10およびPC11のLAN端子に入力したLAN信号Sは、テレビ10およびPC11の内部で処理された後、一例として、テレビ10の場合、テレビ10の表示画面に表示された番組とともに表示される。ユーザが、リモコン等を用いて選択した選択信号は、テレビ10の内部で処理され、LAN信号Sとして出力され、分割装置16に入力する。
【0049】
PC11に入力し、内部で処理されたLAN信号Sは、一例として、PC11の表示画面にインターネット閲覧画面として表示され、ユーザが、インターネット閲覧画面上のリンクアイコンを選択したとき、選択信号としてLAN信号Sは、出力される。
【0050】
出力されたLAN信号SとSは、第2入出力部143に入力し、LAN信号Sとして波形整形部142で波形を整形された後、470MHzLPF部141aでノイズ等を除去し、第1入出力部140から出力される。
【0051】
第1入出力部140から出力されたLAN信号Sは、第3室のアンテナ端子7cから同軸ケーブル6aを伝播し、ハブ機能付き分配装置5に入力する。
【0052】
ハブ機能付き分配装置5に入力したLAN信号Sは、双方向ミキサ部55cを介して470MHzLPF部53cでノイズ等を除去した後、双方向分配部52から470MHzLPF部53aを介して双方向ミキサ部55aに入力する。
【0053】
ここで、双方向ミキサ部55cは、LAN信号Sが、470MHzHPF部54cに漏洩し、RF分配部51、ブースタ4を経由してアンテナから外部に洩れることを防ぐような機能的な構成になっている。
【0054】
双方向ミキサ部55aに入力したLAN信号Sは、同軸ケーブル6aを伝播し、第1室のアンテナ端子7aから分割装置14に入力し、ルータ13を介して端末装置12に入力し、端末装置12によって信号Sに変換され、屋外配線6bを伝播し、インターネット接続会社に送信される。
【0055】
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によると、屋内配線を伝播するテレビ信号とLAN信号とを分割し、屋内配線を利用した屋内LANシステムを構築することができる。また、通信速度が高速で、高品位な屋内LANシステムを構築することができる。
【0056】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態に係るホームネットワークの概略図の一例である。
【図2】本発明の実施の形態に係るハブ機能付き分配装置のブロック図の一例である。
【図3】本発明の実施の形態に係る分割装置のブロック図の一例である。
【図4】本発明の実施の形態に係るホームネットワークの信号の流れを表した概略図の一例である。
【図5】本発明の実施の形態に係る周波数帯域に関する概略図の一例である。
【符号の説明】
【0058】
1・・・ホームネットワーク、2・・・地上デジタル用アンテナ、3・・・衛星用アンテナ、4・・・ブースタ、5・・・ハブ機能付き分配装置、6a・・・同軸ケーブル、6b・・・屋外配線、7a〜c・・・アンテナ端子、8・・・テレビ、9・・・テレビ、10・・・テレビ、11・・・PC、12・・・端末装置、13・・・ルータ、14・・・分割装置、15・・・分波装置、16・・・分割装置、17・・・分波装置、18・・・電源、40・・・ブースタ側接続端子、50・・・分配装置側接続端子、51・・・RF分配部、52・・・双方向分配部、53a〜c・・・470MHzLPF部、54a〜c・・・470MHzHPF部、55a〜c・・・双方向ミキサ部、140・・・第1入出力部、141a・・・470MHzLPF部、141b・・・470MHzHPF部、142・・・波形整形部、143・・・第2入出力部、144・・・出力部、S・・・テレビ信号、S・・・テレビ信号、S・・・テレビ信号、S・・・信号、S・・・LAN信号、S・・・LAN信号、S・・・LAN信号、S・・・LAN信号、S・・・LAN信号、S・・・信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の室内に備えられた共通アンテナ端子から第1の周波数帯域に含まれるテレビ信号と第2の周波数帯域に含まれるLAN(Local Area Network)信号とを入力する入力部と、
前記テレビ信号と前記LAN信号とを前記第1および第2の周波数帯域に基づいて分割する分割部と、
前記テレビ信号をテレビ受像機へ向けて出力する第1の出力部と、
前記LAN信号を電子機器に向けて出力する第2の出力部とを備えたことを特徴とするテレビ・LAN信号分割装置。
【請求項2】
前記第1の周波数帯域は、470MHz以上の周波数帯域であり、
前記第2の周波数帯域は、470MHz未満の未使用の周波数帯域であることを特徴とする請求項1に記載のテレビ・LAN信号分割装置。
【請求項3】
前記第2の周波数帯域は、前記LAN信号の信号伝送速度を高速化するに適した帯域を有することを特徴とする請求項2に記載のテレビ・LAN信号分割装置。
【請求項4】
前記第1の出力部は、前記テレビ信号を地上デジタルテレビ信号と衛星テレビ信号とに分波する分波部を含むことを特徴とする請求項1に記載のテレビ・LAN信号分割装置。
【請求項5】
前記第2の出力部は、前記LAN信号を波形整形する波形整形部を含むことを特徴とする請求項1に記載のテレビ・LAN信号分割装置。
【請求項6】
第1の周波数帯域に含まれるテレビ信号と第2の周波数帯域に含まれるLAN信号とを複数の室内に備えられた共通アンテナ端子へ屋内配線を介して分配もしくは送配信する分配装置と、
前記複数の室内に備えられた共通アンテナ端子より前記テレビ信号と前記LAN信号を入力し、前記テレビ信号をテレビ信号出力部に前記LAN信号をLAN信号出力部に出力するテレビ・LAN信号分割装置と、
前記テレビ・LAN信号分割装置で分割した前記テレビ信号および前記LAN信号の少なくとも1つの信号を処理して得られた映像信号を表示する表示装置とを有することを特徴とする屋内LANシステム。
【請求項7】
複数の室内に備えられた共通アンテナ端子から第1の周波数帯域に含まれるテレビ信号と第2の周波数帯域に含まれるLAN信号とを入力する入力ステップと、
前記テレビ信号と前記LAN信号とを前記第1および第2の周波数帯域に基づいて分割する分割ステップと、
前記テレビ信号をテレビ受像機へ向けて出力する第1の出力ステップと、
前記LAN信号を電子機器に向けて出力する第2の出力ステップとを備えたことを特徴とするテレビ・LAN信号分割方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−160451(P2008−160451A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−346478(P2006−346478)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】