説明

テレビ会議システム

【目的】プレゼンテーションや会議運営を円滑に行なうことができると共に、操作の手間が重複しないテレビ会議システムを提供することである。
【構成】テレビ会議システムを構成する各電子会議装置EA、EBは、映像記憶手段6〜9、26〜29の動作開始順序データを入力するための入力手段2、22と、この入力手段2、22により入力された上記動作開始順序データが記憶される記憶手段4、4a、24、24aと、映像信号、音声信号、制御信号を送受信する送受信手段19、39とを備え、電子会議装置EA、EBを構成する制御手段1、21は、相手電子会議装置に同じソースが有る場合にはそのソースを制御する制御信号を上記送受信手段19、39により送信し、相手電子会議装置に同じソースが無い場合には自電子会議装置のソースの映像、音声を上記送受信手段19、39により送信する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドキュメントや静止画、動画などを再生提示して会議を行なうためのテレビ会議システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビ会議システムでは、特開昭63−94783号公報などに記載されているように、ドキュメントや静止画、動画などを再生提示する際、映像と音声を切り換える操作と、それぞれの装置をリモートコントロールする操作とを装置毎に別々に行なっていたために、操作に手間がかかり、限られた時間内に効果的でスムースな情報提示、情報説明(プレゼンテーション)を行なったり、会議を運営したりすることが困難となる場合があった。
【0003】また、同じ内容のプレゼンテーションや会議を、異なる出席者や場所で行なう際にはその都度、同様な操作を要求されることとなり、操作の手間が重複していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、プレゼンテーションや会議運営をスムースに行なうことができると共に、操作の手間が重複しないテレビ会議システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、この発明においては、第1の会議室と第2の会議室とに配置され、互いに通信回線により接続された第1の電子会議装置と第2の電子会議装置とから成り、各電子会議装置は、静止画を記憶する静止画記憶装置等の映像記憶手段と、上記映像記憶手段から再生された映像信号を選択的に表示手段に表示するための表示制御手段と、上記映像記憶手段の動作を制御する制御手段とを有するテレビ会議システムにおいて、上記各電子会議装置は、上記映像記憶手段の動作開始順序データを入力するための入力手段と、この入力手段により入力された上記動作開始順序データが記憶される記憶手段と、映像信号、音声信号、制御信号を送受信する送受信手段とを備え、上記制御手段は、相手電子会議装置に同じソースが有る場合にはそのソースを制御する制御信号を上記送受信手段により送信し、相手電子会議装置に同じソースが無い場合には自電子会議装置のソースの映像、音声を上記送受信手段により送信することを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明による電子会議装置においては、図1の構成において、入力手段2はメモリ登録モードとシナリオ実行モードとを有する。
【0007】メモリ登録モードにおいては、映像記憶手段6〜9の動作開始順序を示すデータ(動作開始順序データ)を記憶手段4、4aに登録する。
【0008】シナリオ実行モードにおいては、記憶手段4、4aに登録した動作開始順序データに基づいて自装置EAの映像記憶手段を制御すると共に、相手装置EBにソースが有る場合にはそのソースの制御信号を送受信手段19を介して相手装置EBに送信して相手装置EBに同じ映像、音声を出力させ、相手装置EBにソースが無い場合は自装置EAのソースの映像、音声信号を送受信手段19を介して相手装置EBに送信して出力させる。
【0009】
【実施例】続いて、この発明によるテレビ会議システムの一実施例につき、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は、この発明の一実施例としてのテレビ会議システムの構成を示すブロック図である。図1のテレビ会議システムは互いに通信回線(ISDN回線)20により接続された2つの電子会議装置EA、EBから成り、各電子会議装置EA、EBは会議室A、Bに配置されている。
【0011】電子会議装置EAは、装置全体を制御するMPU(マイクロプロセッサユニット、制御手段)1と、タッチスクリーンモニタ2aとタクトスイッチ2bとを有する操作部(入力手段)2と、操作部2に接続されたリモートコマンダ3と、記憶手段としてのメモリカード4aが挿入される同じく記憶手段としてのメモリカード制御部4と、映像記憶手段としてのドキュメントプロセッサ6、VTR7、レーザディスク(LD)8および静止画記録再生装置(STILL)9と、映像記憶手段7〜9をリモートコントロールするAVコントロールユニット5と、オーディオ信号、ビデオ信号、制御信号等の切換えを行なうAVスイッチャー10と、AVスイッチャー10からの映像信号により映像を表示するモニタ11〜13(表示手段)と、AVスイッチ10からの音声信号により音声を出力するスピーカ14と、会議室A内での撮像を行なうカメラ16と、カメラ16を搭載する雲台17と、この雲台17をAVスイッチャー10からの制御信号により制御する雲台コントローラ15と、テレビ会議を行なうためのテレビ会議用ボード18と、相手電子会議装置EBとの通信のために符号化、復号化を行なう送信手段としてのコーデック19とを備える。電子会議装置EBも同様の構成である。
【0012】なお、図1において、両矢の実線はデータであることを示し、片矢の実線はAV信号であることを示す。
【0013】上記メモリカード4aは、各映像機器6〜9の情報提示手順(動作開始順序)を登録する媒体である。メモリカード4aの記憶内容の一例を図2に示す。図2においては、1番目にプロセッサ6のドキュメントの11頁、2番目にプロセッサ6のドキュメントの12頁、3番目にVTR7を構成する第1のVTRの再生、4番目にVTR7を構成する第2のVTRの再生、5番目に静止画記録再生装置9のトラック5の再生、最後のM番目にカメラ16のカメラポジションAが記憶されている。MPU1は、上記順序に従って各映像機器を制御してドキュメント等の提示を行なう。
【0014】次に、上記提示手順のメモリカード4aへの登録方法について図3、図4を用いて行なう。図3は、提示手順を指定する時の操作部2のタッチスクリーンモニタ2aの操作画面を示す画面表示図であり、1番目から5番目までの提示順序が既に指定され、6番目の提示が指定されているときの操作画面を示す。
【0015】図3において、領域41にはシナリオ表示順番指定スイッチが示されており、提示の順番は各スイッチの左上に示されている番号により定まる。また、領域42には各ソース、領域43には指定されたソースのリモコンスイッチが表示されている。なお、44は終了スイッチ、45はシナリオクリアスイッチ、46はメモリ読みだしスイッチ、47はメモリ登録スイッチである。
【0016】次に、提示順番のメモリ登録動作を、順番N=6でドキュメントプロセッサ6を登録するときの動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。まず、タクトスイッチ2bにより操作部2をメモリ登録モードとすると、MPU1はこのモードを読み取り、メモリ登録モードの動作を開始する。
【0017】上記モードの動作においてはまず、シナリオ表示順番N=6を領域41の順番6のスイッチをオンすることにより指定する(ステップS1)。このシナリオ表示順番6の指定は操作部2からMPU1へ通知される。このとき領域42には図3に示すように“シナリオNO.6のソースを指定してください。”と表示される。そこで、領域42のスイッチを使用してソースを「ドキュメントプロセッサ」と指定する。
【0018】次に、ソースはドキュメントプロセッサか否かを判別する(ステップS2)。上述したようにソースはドキュメントプロセッサであるので、ステップS3へ移行し、領域43に表示されているドキュメントのページ指定のスイッチにより表示ページを指定する。表示ページ指定後ステップS14へ移行する。
【0019】ソースが静止画記録再生装置である場合には、領域43には、静止画記録再生装置関連のスイッチたとえばトラック指定スイッチが表示され、表示トラック指定後ステップS14へ移行する(ステップS4、S5)。
【0020】ソースがVTRの場合には再生の有無を指定し(ステップS6、S7)、ソースがカメラの場合にはカメラポジションを指定する(ステップS8、S9)。
【0021】このようにしてシナリオ表示順番Nに対応するソースと表示内容が定まる。また、これらを指定するときには、AVスイッチャー10を通じて選択された機器の映像がモニタ11〜13を介して表示され、AVコントロールユニット5を介して機器のリモートコントロールも行なわれるので、何を指定しているのか確認しながら手順を組むことができる。
【0022】情報提示のための機器の指定を忘れて指定しなかったときは、その指定忘れの機器を後から挿入することができる。このことについて図4を用いて説明する。まず、シナリオ表示順番Nを指定するが、この順番Nは挿入したい位置に応じて指定される。例えば図3において、表示ページが12ページの2番目のドキュメントと3番目の8mmVTRとの間に表示ページが13ページのドキュメントを3番目のドキュメントとして挿入したい場合は、上記順番N=3と指定する(ステップS1)。次に、領域42の挿入スイッチをオンすると、ステップS1からステップS10、S11へ移行し、領域41の順番N=3のスイッチが空きとなる。このとき、領域42においてソースをドキュメントプロセッサに指定し、領域43においてページ指定スイッチによりドキュメントのページ指定を13ページとすれば、領域41の3番目のスイッチに表示ページが13ページのドキュメントが指定される。元の8mmVTRは4番目のスイッチに繰下がって指定される。
【0023】指定した機器による情報提示が不要になったときは、その不要になった機器を後から削除することができる。まず、シナリオ表示順番Nを指定するが、この順番Nは削除したい機器に対応する番号である。例えば5番目の静止画記録再生装置(STILL)を削除したいときにはN=5と指定する(ステップS1)。次に、領域42の削除スイッチをオンすると、ステップS1からステップS12、S13へ移行し、領域41の順番N=5であった静止画記録再生装置が削除され、順番N=6であったドキュメントが繰り上がってN=5に指定される。
【0024】次に、MPU1はメモリ登録スイッチ47がオンか否かを判別する(ステップS14)。メモリ登録スイッチ47がオンでなければステップS1へ戻って、次のシナリオ表示順番の指定を行なう。メモリ登録スイッチ47がオンとなっているときは、ステップS1〜S13において今までに指定した提示の順番を図1のメモリカード制御部4に前もってセットされたメモリカード4aに登録する(ステップS15)。
【0025】ステップS15で登録後、MPU1は終了スイッチ44がオンか否かを判別する(ステップS16)。終了スイッチ44がオンでないときにはステップS1に戻って、次の順番Nを指定する。終了スイッチ44がオンのときには図4のフローを終了する。
【0026】なお、図4のフローには示されていないが、ステップS15で提示の順番をメモリカード4aに登録した後、図3のメモリ読みだしスイッチ46をオンとすることによりメモリカード4aに記憶された提示の順番を領域41に表示するようにすることもできる。
【0027】また、図4のフローの説明は電子会議装置EAの場合について説明したが、電子会議装置EBも同様である。
【0028】次に、提示手順(シナリオ)の実行について図5〜図8を用いて説明する。この説明においては、自電子会議装置を装置EA、相手電子会議装置を装置EBとして説明する。
【0029】図5は、提示手順を実行する時の操作部2のタッチスクリーンモニタ2aの操作画面を示す画面表示図である。同図において、51はモニタとしてのメインプロジェクタにドキュメントが表示されていることを示す表示器付スイッチ、52はモニタとしてのサブプロジェクタにクローズアップ用カメラで撮像したものが表示されていることを示す表示器付スイッチ、53はVTRの頭だしなどに使用されるプレビューモニタにメインプロジェクタと同じ内容のものが表示されていることを示す表示器付スイッチである。
【0030】図5の領域54にはシナリオ実行における機器の順番が示されており、この実行順序は機器選択領域56のシナリオ実行スイッチ57をオンすることにより表示される。また、領域55には現在実行中のシナリオ番号に対応する操作が表示されており、図5ではドキュメントに対応する操作が表示されている。さらに、58はVTR録画用のスイッチ、59は環境たとえば空調用のスイッチである。さらに、60はシナリオ実行において使用される終了スイッチ、61は電子会議装置EAをローカルに使用するためのローカル用スイッチ、62は電子会議装置EAをテレビ会議に使用するためのテレビ会議用スイッチである。
【0031】操作部2をタクトスイッチ2bの操作により提示手順の実行モード(シナリオ実行モード)とすると、操作部2のタッチスクリーンモニタ2aには図5に示すような表示がなされる。ただし、図5は、1番目から5番目までの提示が既に実行され、6番目の提示が実行中であるときの画面表示を示すものである。
【0032】シナリオを実行する前にまず、メモリカード4aをメモリカード制御部4に差し込み、シナリオ実行スイッチ57をオンとする。スイッチ57をオンとすると、MPU1は、メモリカード4aからシナリオデータを読み込み(図6のステップS21)、タッチスクリーンモニタ2aの領域34に、シナリオ実行モードであることを表示すると共に、メモリカード4aに記憶されていた提示手順を表示する。
【0033】最初はシナリオ番号Nは1に設定される(ステップS22)ので、MPU1は、メモリカード4aの提示番号1の内容を識別し、N=1のソースを領域54に表示すると共に、提示番号1で指定された機器の映像と音声をモニタ11とスピーカ14から出力するようにAVスイッチャー10に命令し、この命令に応じてAVスイッチャー10は切換えを行なう(ステップS23)。
【0034】次に、MPU1は、N=1番目の提示において表示ページ等のリモコンの指定があるか否かを判別し(ステップS24)、リモコンの指定があるときにはそのリモコン情報により、指定された機器またはAVコントロールユニット5に命令を与え、指定された機器またはAVコントロールユニット5はその命令を実行する(ステップS25)。リモコンの指定がないときはステップS24からステップS26へ移行する。N=1においてはドキュメントの表示ページが11ページであるので、リモコンの指定が行なわれる。
【0035】ステップS26では、離間地点間で会議中か否か(テレビ会議中か否か)が判別される。テレビ会議スイッチ62の状態はMPU1に読み込まれ、スイッチ62がオンであればテレビ会議中、オンでなければテレビ会議中でないと判別される。
【0036】ステップS26でテレビ会議中であると判別されたときには、次に、同じソースが相手会議室Bの相手電子会議装置EBに有るか否かが判別される(ステップS27)。これは、適当な時期に装置EAとEBとの間で情報のやり取りをすることにより、各装置EA、EBに相手装置の機器構成情報、機器記憶情報等が入力記憶されており、これらの情報を利用することにより同じソースの有無を判別するものである。
【0037】図1の構成においてはソースとしてのドキュメントプロセッサ6、26が有るので、自装置EAは、同じソースによる同じ内容の提示を行なうように制御信号により相手装置EBにコーデック19、39を介して指示する(ステップS28)。また、表示ページ指定のリモコンがあるので、同じリモコンがなされるように相手装置EBに指示する(ステップS29)。
【0038】ステップS27で同じソースが有ることを自装置EAで確認できない場合、例えばVTRの再生画像を使用する場合には、相手装置EBに、そのソースの映像、音声をコーデック19、ISDN20およびコーデック39を介して送信し(ステップS30)、送信した映像、音声を表示するように指示する(ステップS31)。
【0039】このようにして装置の表示内容が確定したところで、各装置EA、EBは同期して情報提示、情報説明を行なう。
【0040】N=1の提示手順で指定された機器により提示された内容による説明が各装置EA、EBで終了した後(システムの制御は装置EAで行なわれているが、提示は同期して行なわれるので、提示終了も同期する)、MPU1は、次へ進むための次スイッチがオンか否かを判別する(図7のステップS32)。図5の操作画面上の領域54の「次へ進む」スイッチがオンか、またはリモートコマンダ3の次スイッチ(NEXTスイッチ、図示せず)がオンの場合にはMPU1は次スイッチはオンと判別する。
【0041】この場合にはステップS33へ移行して、MPU1はシナリオの最後か否かを判別する。シナリオの最後でない場合には提示番号Nを1だけ増加してステップS23へ戻る。いまはN=1であるから、N=2となってステップS23へ戻る。ステップS23からS32までは同様の動作の繰り返しとなる。
【0042】ステップS33でシナリオの最後の場合にはステップS32へ移行する。ステップS32で次スイッチがオンであると判別すれば、再度ステップS33へ移行するが、このような状態ではミスが無ければ次スイッチはオンとなることはないので、ステップS32からステップS35へ移行する。ミスにより次スイッチがオンのときは再度ステップS32に戻るので、ここで上記ミスを解消すればよい。
【0043】ステップS35では1つ戻るための戻りスイッチがオンか否かを判別する。図5の操作画面上の領域34の「1つ戻る」スイッチがオンか、またはリモートコマンダ3の戻りスイッチ(PREV.スイッチ、図示せず)がオンの場合にはMPU1は、戻りスイッチはオンであると判別する。この場合には、提示番号Nが1か否かを判別し(ステップS36)、Nが1でない場合には、元のNから1を減じた値を新たなNの値としてステップS23に戻る(ステップS37)。これにより、シナリオ実行は1つだけ後戻ったことになる。Nが1の場合には、ステップS32に戻る。
【0044】ステップS35で戻りスイッチはオンでないとMPU1が判別した場合には、ステップ38へ移行して、シナリオ終了スイッチ60がオンか否かを判別する。シナリオ終了スイッチ60がオンでない場合には、次にMPU1は、領域54の或る提示番号NNのスイッチがオンか否かを判別し(ステップS39)、オンの場合には提示番号N=NNとしてステップS23に戻る(ステップS40)。これにより任意の提示番号の機器についてシナリオを実行することができる。提示番号NNのスイッチがオンでない場合にはステップS32に戻る。
【0045】シナリオ終了スイッチ60がオンの場合にはこのシナリオ実行のフローを終了する。
【0046】図8は、シナリオデータの受信処理を示すフローチャートであり、電子会議装置EBの動作を示すフローチャートである。まず、ISDN回線20、コーデック39を介して相手装置EAからシナリオデータを受信したか否かを識別する。シナリオデータを受信していない場合にはステップS41に戻るので、シナリオデータを受信していない間は装置EBは待機状態となる。
【0047】シナリオデータを受信したと判別したときには、次にMPU21は、同じソースの内容表示を行なう旨の指示か否かを判別し(ステップS42)、同じソースの内容表示指示の場合にはそのソースの内容表示を行なう(ステップS43)。
【0048】ステップS42でソースの内容表示指示でないと判別したときには、次にMPU21は、ソースはリモコン指示か否かを判別する(ステップS44)。リモコン指示の場合には、その指示に従って対象映像機器のリモコンを行なう(ステップS45)。リモコン指示でない場合にはステップS46に移行する。
【0049】ステップS46では送信された映像、音声の出力指示か否かを判別し、出力指示の場合にはその映像、音声をモニタ、スピーカに出力する。出力指示でない場合にはステップS41に戻る。
【0050】なお、図6および図7のフローにおいては、シナリオ実行中の機器の提示内容がスイッチ51で示すメインプロジェクタに表示されるが、どのモニタに表示するかの情報を付加すれば、複数のモニタたとえばメインプロジェクタとサブプロジェクタとに、複数の機器たとえば2つのVTRからの情報をほぼ同時に表示することができる。
【0051】また、上記実施例では相手装置に同じソースが有るか否かで異なる動作としたが、すべてのソースを相手装置に備えることにより、自装置はソース指定のみを行なうようにすることもできる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によるテレビ会議システムは、相手電子会議装置に同じソースが有る場合にはそのソースを制御する制御信号を送受信手段により送信し、相手電子会議装置に同じソースが無い場合には自電子会議装置のソースの映像、音声を送受信手段により送信するようにしたので、予め登録した提示の順番に従って映像記憶手段に記憶した映像、音声を各電子会議装置で出力することができ、テレビ会議における情報提示を容易かつ迅速に、また繰り返して行なうことができるので、情報提示や会議運営が円滑化されると共に、操作の手間が重複しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるテレビ会議システムの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の装置を構成するメモリカードのデータ状態図である。
【図3】提示順番のメモリ登録におけるタッチスクリーンモニタの操作画面を示す画面表示図である。
【図4】提示順番のメモリ登録における図1の装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】シナリオ実行におけるタッチスクリーンモニタの操作画面を示す画面表示図である。
【図6】シナリオ実行における図1の装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】シナリオ実行における図1の装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】シナリオ実行における図1の装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、21 MPU
2、22 操作部
2a、22a タッチスクリーンモニタ
2b、22b タクトスイッチ
3、23 リモートコマンダ
4、24 メモリカード制御部
4a、24a メモリカード
5、25 AVコントロールユニット
6、26 ドキュメントプロセッサ
7、27 VTR
8、28 LD
9、29 STILL
10、30 AVスイッチャー
11〜13、31〜33 モニタ
14、34 スピーカ
15、35 雲台コントローラ
16、36 カメラ
17、37 雲台
18、38 テレビ会議用ボード
19、39 コーデック
20 ISDN回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の会議室と第2の会議室とに配置され、互いに通信回線により接続された第1の電子会議装置と第2の電子会議装置とから成り、各電子会議装置は、静止画を記憶する静止画記憶装置等の映像記憶手段と、上記映像記憶手段から再生された映像信号を選択的に表示手段に表示するための表示制御手段と、上記映像記憶手段の動作を制御する制御手段とを有するテレビ会議システムにおいて、上記各電子会議装置は、上記映像記憶手段の動作開始順序データを入力するための入力手段と、この入力手段により入力された上記動作開始順序データが記憶される記憶手段と、映像信号、音声信号、制御信号を送受信する送受信手段とを備え、上記制御手段は、相手電子会議装置に同じソースが有る場合にはそのソースを制御する制御信号を上記送受信手段により送信し、相手電子会議装置に同じソースが無い場合には自電子会議装置のソースの映像、音声を上記送受信手段により送信することを特徴とするテレビ会議システム。

【図2】
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【図3】
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【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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