説明

テレビ放送受信装置、検索制御方法、及び、プログラム

【課題】従来のテレビの電子番組データを用いてウェブページの検索する方法では、大量のウェブサイトが検索されてしまう。
【解決手段】テレビ放送受信装置100は、選択された番組の、ジャンル以外のその番組に関するデータから番組キーワードを抽出する番組キーワード抽出部3と、番組のジャンル毎にジャンルキーワードを保持するジャンルキーワード保持部4と、選択された番組のジャンルを認識し、ジャンルキーワード保持部4から、認識したジャンルの一つ又は複数のジャンルキーワードを取得するジャンルキーワード表示制御部5と、抽出された番組キーワードと取得されたジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させる検索制御部7とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビの番組データを用いて検索サイトにウェブページを検索させるテレビ放送受信装置、検索制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルのテレビ放送信号は、映像データ及び音データに加えて、ユーザが視聴したい番組を見つけられるように、電子番組データを含んでいる。それにともなって、電子番組データを利用して電子番組表(EPG)を表示するテレビ放送受信装置が増えている。
【0003】
他方、インターネット上のウェブサイトにより、放送番組に関する情報、例えば、放送番組の公式ホームページ、出演者の情報、又は、ロケ地等の情報が公開されている。公開される情報には、番組制作者による公式情報から個人が発する情報まで、様々なレベルの情報が含まれている。
【0004】
このような状況のもと近年では、放送番組を視聴しながら、PCのウェブブラウザで視聴している番組に関する情報を閲覧するユーザが増加している。また、近年のテレビ放送受信装置の中には、ネット接続機能を有するとともに、ウェブブラウザが搭載されているものが存在しており、電子番組データと、インターネット上の放送に関する情報とを連携させる技術が開発されている。例えば、電子番組データから抽出したキーワードをインターネットの検索サイトに送信して、ヒット数の結果をテレビ画面に表示する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−23345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のテレビの電子番組データを用いてウェブページの検索する方法では、電子番組データから抽出したキーワードだけを検索サイトに送信して検索を実行させるので、大量のウェブサイトが検索されてしまう。そのため、大量の検索結果リストから、ユーザが所望のウェブサイトを見つけて閲覧することは非常に困難である。また、所望のウェブサイトを見つけることに長時間かかる場合がある。
【0007】
本発明は、ユーザが興味を持った番組に関連するウェブサイトを、簡単な操作で精度よく、更には、件数を絞り込むように検索サイトに検索させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のテレビ放送受信装置は、各番組と、この各番組のジャンルを特定するジャンル識別情報を少なくとも含む番組データとを含んで放送されるテレビ放送信号を受信する受信部と、前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の映像データを復号して表示装置に映像を表示させる映像表示制御部と、前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の中から外部操作に応じて選択された番組の、前記ジャンル識別情報以外の番組データに含まれる文字列から番組キーワードを抽出する番組キーワード抽出部と、番組のジャンル毎に、一つ又は複数のジャンルキーワードを保持するジャンルキーワード保持部と、前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる番組データに基づいて、選択された番組が属するジャンルを認識し、前記ジャンルキーワード保持部から、認識したジャンルの一つ又は複数のジャンルキーワードを取得するジャンルキーワード取得部と、前記番組キーワード抽出部によって抽出された番組キーワードと、前記ジャンルキーワード取得部によって取得されたジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させる検索制御部とを有する。
【0009】
また、本発明の検索制御方法は、各番組と、この各番組のジャンルを特定するジャンル識別情報を少なくとも含む番組データとを含んで放送されるテレビ放送信号を受信するステップと、受信したテレビ放送信号に含まれる各番組の映像データを復号して表示装置に映像を表示させるステップと、受信したテレビ放送信号に含まれる各番組の中から外部操作に応じて選択された番組の、前記ジャンル識別情報以外の番組データに含まれる文字列から番組キーワードを抽出するステップと、受信したテレビ放送信号に含まれる番組データに基づいて、選択された番組が属するジャンルを認識し、番組のジャンル毎に一つ又は複数のジャンルキーワードを保持するジャンルキーワード保持部から、認識したジャンルの一つ又は複数のジャンルキーワードを取得するステップと、抽出した番組キーワードと、取得したジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させるステップとを含む。
【0010】
また、本発明のテレビ放送受信装置は、各番組と、この各番組の番組データとを含んで放送されるテレビ放送信号を受信する受信部と、前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の映像データを復号して表示装置に映像を表示させる映像表示制御部と、前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の中から外部操作に応じて選択された番組の番組データに含まれる文字列から番組キーワードを抽出する番組キーワード抽出部と、補助キーワードを外部操作に応じて入力する補助キーワード入力部と、前記番組キーワード抽出部によって抽出された番組キーワードと、前記補助キーワード入力部によって入力された補助キーワードとに関連するウェブページを検索させる検索制御部とを有する。
【0011】
更に、本発明の検索制御方法の各構成要件の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムも、本発明の一態様である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザが興味を持った番組に関連するウェブサイトを、簡単な操作で精度よく、更には、件数を絞り込むように検索サイトに検索させる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1のテレビ放送受信装置の構成図である。
【図2】電子番組データの一例を示す図である。
【図3】図1のジャンルキーワード保持部が保持する、テレビ番組の各ジャンルについて、ジャンルとそれに関連付けられている複数の検索キーワードとの組み合わせを示す一覧表の一例を示す図である。
【図4】表示装置の画面に表示されるジャンルキーワードのリストの一例を示す図である。
【図5】実施の形態1のテレビ放送受信装置の動作の各手順を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態2のテレビ放送受信装置の構成図である。
【図7】番組表の一例を示す図である。
【図8】実施の形態3のテレビ放送受信装置の構成図である。
【図9】番組キーワードのリストの一例を示す図である。
【図10】実施の形態4のテレビ放送受信装置の構成図である。
【図11】補助キーワードの入力案内の一例を示す図である。
【図12】実施の形態5のテレビ放送受信装置の構成図である。
【図13】補助キーワードのリストの一例を示す図である。
【図14】実施の形態1のテレビ放送受信装置が編集部を有する状況を示す図である。
【図15】実施の形態6のテレビ放送受信装置の構成図である。
【図16】表示装置の画面に表示される番組表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
【0015】
(実施の形態1)
先ず、実施の形態1のテレビ放送受信装置100の構成を図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1のテレビ放送受信装置100の構成図である。
【0016】
図1に示すように、実施の形態1のテレビ放送受信装置100は、受信部1と、番組データ保持部2と、番組キーワード抽出部3と、ジャンルキーワード保持部4と、ジャンルキーワード表示制御部5と、ジャンルキーワード選択部6と、検索制御部7と、検索結果表示制御部8とを有する。図1には、テレビ放送受信装置100の外部の装置等として、アンテナ200、表示装置300、スピーカ400、インターネット500、及び、検索サイト600も表示されている。検索サイト600は、与えられた検索キーワードに関連するウェブページを検索するウェブサイトである。
【0017】
受信部1は、アンテナ200を介してデジタルのテレビ放送信号を受信する。テレビ放送信号は、各番組について、映像データと、音データと、電子番組データとを含む。電子番組データは、それが関連付けられている番組が属するジャンルを特定するデータと、ジャンル以外のその番組に関するデータとを含む。電子番組データの具体例は、図2を用いて後述する。
【0018】
また、受信部1には、ユーザが視聴するチャンネルがユーザによって選択され設定される。また、受信部1は、受信したテレビ放送信号から、ユーザによって選択されたチャンネルの映像データを抽出してデコードし、デコードした映像データを表示装置300に出力してその映像データに対応する映像を表示装置300に表示させる。また、受信部1は、受信したテレビ放送信号から、ユーザによって選択されたチャンネルの音データを抽出してデコードし、デコードした音データをスピーカ400に出力してその音データに対応する音をスピーカ400の外部に出力させる。これにより、ユーザは、自らが選択したチャンネルの番組を視聴する。
【0019】
更に、受信部1は、受信したテレビ放送信号から、ユーザによって選択されたチャンネルの電子番組データを抽出して番組データ保持部2に格納する。すなわち、受信部1は、受信したテレビ放送信号から、ユーザが選択して視聴中である番組に関連付けられている電子番組データを抽出し、抽出した電子番組データを番組データ保持部2に格納する。
【0020】
電子番組データを図2を用いて説明する。図2は、テレビ放送信号に含まれる電子番組データの一例を示す図である。電子番組データは、番組毎に存在するデータである。電子番組データは、それが関連付けられている番組が属するジャンルを特定するデータ(ジャンル識別番号)を含む。例えば図2に示すように、電子番組データは、それが関連付けられている番組について、「ジャンル大分類」及び「ジャンル中分類」により特定される、その番組が属するジャンルを特定するデータを含む。それとともに、電子番組データは、「番組名」、「番組内容」、「出演者」、及び「放送時間」等の、ジャンル以外のその番組に関するデータを含む。
【0021】
図2の電子番組データをより具体的に説明する。図2の電子番組データは、それが関連付けられている番組が属するジャンルが、上位の分類としての「ジャンル大分類」では「0x00(ニュース)」であり、下位の分類としての「ジャンル中分類」では「0x0(定時・総合)」であることを示している。なお、0x00、0x0等はそれぞれのジャンルの種類を識別するための識別番号(識別子)である。また、図2の電子番組データは、それが関連付けられている番組について、「番組名」が「ニュース9時」であり、「番組内容」が「バンクーバーオリンピック ▽女子フィギュア最新情報! ▽本日の特集」であり、「出演者」が「田○一郎、青△裕子、二□亜矢」であることを示している。
【0022】
番組データ保持部2は、受信部1によって格納される電子番組データを保持する。番組キーワード抽出部3は、ユーザによる外部操作に応じて、番組データ保持部2によって保持された電子番組データのジャンル識別情報以外の文字列から番組キーワードを抽出し、抽出した番組キーワードを検索制御部7に出力する。例えば、番組キーワード抽出部3は、番組データ保持部2が図2の電子番組データを保持している場合、番組キーワードとして「ニュース9時」を抽出し、それを検索制御部7に出力する。なお、番組キーワード抽出部3は、電子番組データのジャンル識別情報以外の文字列について形態素解析を行って、助詞及び動詞等を除いて番組キーワードを抽出してもよい。
【0023】
ジャンルキーワード保持部4は、テレビ番組の各ジャンルについて、ジャンルとそれに関連付けられている一つ又は複数の検索キーワードとの組み合わせを示す一覧表を保持する。例えば、ジャンルキーワード保持部4は、社団法人電波産業会によって策定された地上デジタルテレビジョン放送運用規定において定義されている各ジャンルについて、ジャンルとそれに関連付けられている一つ又は複数の検索キーワードとの組み合わせを示す一覧表を保持する。以下では、各ジャンルに関連付けられている検索キーワードを「ジャンルキーワード」とも記載する。
【0024】
ジャンルキーワード保持部4が保持する一覧表の一例を図3を用いて説明する。図3は、ジャンルキーワード保持部4が保持する、テレビ番組の各ジャンルについて、ジャンルとそれに関連付けられている一つ又は複数の検索キーワード(ジャンルキーワード)との組み合わせを示す一覧表の一例を示す図である。図3の一覧表は、上位の分類としての「ジャンル大分類」として、「0x00ニュース/報道」及び「0x01スポーツ」という用語により特定される二つのジャンルが存在していることを示している。また、図3の一覧表は、「ジャンル大分類」の「0x00ニュース/報道」のジャンルについて、下位の分類としての「ジャンル中分類」として、「0x0定時・総合」、「0x1天気」、及び「0x2特集・ドキュメント」という用語により特定される三つのジャンルが存在していることを示している。
【0025】
更に、図3の一覧表は、「ジャンル中分類」の「0x0定時・総合」という用語により特定されるジャンルと、「速報」、「出演者」、「特集」、「スポーツ」、「政治」、及び「経済」の六つのジャンルキーワードとが関連付けられていることを示している。また、図3の一覧表は、「ジャンル中分類」の「0x1天気」という用語により特定されるジャンルと、「速報」、「出演者」、「地震」、「台風」、及び「特集」の五つのジャンルキーワードとが関連付けられていることを示している。なお、ジャンルキーワード保持部4は、テレビ放送受信装置100の製造時に、テレビ番組の各ジャンルについての、ジャンルとそれに関連付けられている一つ又は複数の検索キーワード(ジャンルキーワード)との組み合わせを示す一覧表を保持する。
【0026】
ジャンルキーワード表示制御部5は、番組データ保持部2によって保持されている電子番組データから、視聴中である番組の番組データを取得し、その中に含まれるジャンルを特定するデータに基づいて、表示装置300によって表示されている番組が属するジャンルを認識する。そして、ジャンルキーワード表示制御部5は、ジャンルキーワード保持部4から、認識したジャンルに関連付けられている全てのジャンルキーワードを取得して表示装置300に出力し、認識したジャンルに関連付けられているジャンルキーワードのリストを表示装置300の画面に表示させる。
【0027】
例えば、ユーザが視聴中の番組の、すなわち、表示装置300によって表示されている番組の電子番組データが図2に示す電子番組データである場合、ジャンルキーワード表示制御部5は、その番組について、「ジャンル大分類」が「0x00(ニュース)」であって、「ジャンル中分類」が「0x0(定時・総合)」であることを認識する。そして、ジャンルキーワード表示制御部5は、ジャンルキーワード保持部4から、図3の一覧表にしたがって、「ジャンル大分類」が「0x00(ニュース)」であって、「ジャンル中分類」が「0x0(定時・総合)」であるジャンルに関連付けられている全てのジャンルキーワードを取得する。具体的には、ジャンルキーワード表示制御部5は、図3の一覧表にしたがって、ジャンルキーワード保持部4から、「速報」、「出演者」、「特集」、「スポーツ」、「政治」、「経済」をジャンルキーワードとして取得する。ジャンルキーワード表示制御部5は、取得した全てのジャンルキーワードを表示装置300に出力し、図4に示すように、取得した全てのジャンルキーワードのリストを表示装置300の画面に表示させる。図4は、表示装置300の画面300Aに表示されるジャンルキーワードのリスト700の一例を示す図である。図1に戻る。
【0028】
ジャンルキーワード選択部6は、表示装置300の画面300Aに表示されたジャンルキーワードのリスト700の中から一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択し、選択したジャンルキーワードを検索制御部7に出力する。例えば、ユーザは、リモコンの上下キーを用いて表示装置300の画面300Aに表示されたジャンルキーワードのリスト700の中から一つ又は複数のジャンルキーワードを選択する。ジャンルキーワード選択部6は、リモコンからの赤外線による信号に基づいて、ユーザが選択したジャンルキーワードを選択し、選択したジャンルキーワードを検索制御部7に出力する。ジャンルキーワードのリストを説明する際に用いた図4では、「スポーツ」の枠に斜線が付されており、それは、ユーザが、視聴しているニュース番組に関連してスポーツの結果を知りたいと考えて、ジャンルキーワードとして「スポーツ」を選択したことを示している。
【0029】
検索制御部7は、番組キーワード抽出部3から番組キーワードを受け取るとともに、ジャンルキーワード選択部6からジャンルキーワードを受け取り、受け取った番組キーワード及びジャンルキーワードに関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。例えば、番組キーワード抽出部3が抽出した番組キーワードが「ニュース9時」であって、ジャンルキーワード選択部6が選択したジャンルキーワードが「スポーツ」である場合、検索制御部7は、「ニュース9時」及び「スポーツ」に関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。
【0030】
また、検索制御部7は、検索サイト600によって行われた検索結果を、インターネット500を介して検索サイト600から受信して検索結果表示制御部8に出力する。検索結果表示制御部8は、検索制御部7から検索サイト600によって行われた検索結果を受け取って表示装置300に出力し、検索結果を表示装置300の画面に表示させる。検索結果は、例えば、番組キーワード及びジャンルキーワードに関連するウェブページのリストである。
【0031】
次に、実施の形態1のテレビ放送受信装置100の動作を図5を用いて説明する。図5は、実施の形態1のテレビ放送受信装置100の動作の各手順を示すフローチャートである。
【0032】
受信部1には、デジタルのテレビ放送信号を受信し、ユーザが視聴するチャンネルがユーザによって選択され設定される(S1)。次に、受信部1は、受信したテレビ放送信号から、ユーザによって選択されたチャンネルの映像データを抽出してデコードし、デコードした映像データを表示装置300に出力してその映像データに対応する映像を表示装置300に表示させる(S2)。それとともに、受信部1は、受信したテレビ放送信号から、ユーザによって選択されたチャンネルの音データを抽出してデコードし、デコードした音データをスピーカ400に出力してその音データに対応する音をスピーカ400の外部に出力させる(S2)。
【0033】
次に、受信部1は、受信したテレビ放送信号から、ユーザによって選択されたチャンネルの電子番組データを抽出して番組データ保持部2に格納し、番組データ保持部2は電子番組データを保持する(S3)。番組キーワード抽出部3は、番組データ保持部2によって保持された電子番組データから、ジャンル以外の予め決められた事項のデータを番組キーワードとして抽出し、抽出した番組キーワードを検索制御部7に出力する(S4)。
【0034】
次に、ジャンルキーワード表示制御部5は、番組データ保持部2によって保持されている電子番組データの中の、その電子番組データに関連付けられている番組が属するジャンルを特定するデータ(ジャンル識別番号)に基づいて、表示装置300によって表示されている映像を含む番組が属するジャンルを認識する。すなわち、ジャンルキーワード表示制御部5は、番組データ保持部2によって保持されている電子番組データに基づいて、ユーザが選択して視聴している番組が属するジャンルを認識する。そして、ジャンルキーワード表示制御部5は、ジャンルキーワード保持部4から、認識したジャンルに関連付けられている全てのジャンルキーワードを取得して表示装置300に出力し、認識したジャンルに関連付けられているジャンルキーワードのリストを表示装置300の画面に表示させる(S5)。
【0035】
ジャンルキーワード選択部6は、表示装置300の画面によって表示されたジャンルキーワードのリストの中から一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択し、選択したジャンルキーワードを検索制御部7に出力する(S6)。
【0036】
検索制御部7は、番組キーワード抽出部3から番組キーワードを受け取るとともに、ジャンルキーワード選択部6からジャンルキーワードを受け取り、受け取った番組キーワード及びジャンルキーワードに関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する(S7)。
【0037】
検索サイト600は、検索制御部7からの番組キーワード及びジャンルキーワードに関連するウェブページを検索させる指示を受信し、それら番組キーワード及びジャンルキーワードに関連するウェブページを検索し、検索結果をインターネット500を介して検索制御部7に送信する。
【0038】
検索制御部7は、検索サイト600によって行われた検索結果を、インターネット500を介して検索サイト600から受信して検索結果表示制御部8に出力する(S8)。検索結果表示制御部8は、検索制御部7から検索サイト600によって行われた検索結果を受け取って表示装置300に出力し、検索結果を表示装置300の画面に表示させる(S9)。
【0039】
上述したように、実施の形態1のテレビ放送受信装置100は、ユーザが視聴している番組に関連付けられている電子番組データから、ユーザによる外部操作に応じて番組キーワードを抽出する。また、テレビ放送受信装置100は、ユーザが視聴している番組が属するジャンルに予め関連付けられているジャンルキーワードの中から、一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択する。そして、テレビ放送受信装置100は、抽出した番組キーワードに関連するとともに、選択したジャンルキーワードに関連するウェブページを検索サイト600に検索させる。最後に、テレビ放送受信装置100は、検索サイト600から検索結果を受信して表示装置300に表示させる。
【0040】
これにより、番組キーワードのみを用いて検索させる場合に比べて、ジャンルキーワードをも利用させることによりヒット件数を少なくすることができ、ユーザは絞り込まれた件数の検索結果を視認することができる。また、テレビ放送受信装置100は、ユーザが選択することができる一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザに提供するので、ユーザは、視聴中の番組のジャンルに関連付けられているジャンルキーワードを文字を入力することなく選択することができる。また、ユーザは、選択したジャンルキーワードを利用させることにより、視聴中の番組に関連するウェブページのヒット件数の絞り込みを検索サイト600に行わせることができる。その結果、ユーザは、期待する検索結果を得ることができる。
【0041】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2のテレビ放送受信装置101を図6を用いて説明する。図6は、実施の形態2のテレビ放送受信装置101の構成図である。
【0042】
図6に示すように、実施の形態2のテレビ放送受信装置101は、実施の形態1のテレビ放送受信装置100が有する全て部の構成部を有し、更に、番組表表示制御部21と、番組選択部22とを有する。実施の形態2のテレビ放送受信装置101が番組表表示制御部21及び番組選択部22を有する点が、実施の形態1のテレビ放送受信装置100と実施の形態2のテレビ放送受信装置101との主な相違点である。以下では、実施の形態1との相違点を中心に、実施の形態2のテレビ放送受信装置101を説明する。
【0043】
まず、番組データ保持部2が保持する電子番組データは、番組表を含む。番組表を図7を用いて説明する。図7は、番組表の一例を示す図である。図7の番組表は、垂直軸に放送時間が時刻順に配置され、垂直軸に放送局の名称が配置されたグリッド式番組表である。図6に戻る。
【0044】
番組表表示制御部21は、ユーザの指示に基づいて、番組データ保持部2から電子番組データを取得して保持し、電子番組データから番組表を抽出して表示装置300に出力し、表示装置300の画面に番組表を表示させる。
【0045】
番組表が表示装置300の画面に表示されると、ユーザは、例えばリモコンの上下左右キーにより、番組表に含まれるいずれか一つの番組を選択する。番組選択部22は、例えばリモコンからの赤外線による信号に基づいて、表示装置300の画面に表示された番組表の中からいずれか一つの番組を選択し、選択した番組を特定する情報(以下、「番組特定情報」と記載する。)を番組キーワード抽出部3及び番組表表示制御部21に出力する。すなわち、番組選択部22は、ユーザによって選択された番組を特定する番組特定情報を番組キーワード抽出部3及び番組表表示制御部21に出力する。なお、図7の番組表では、「ニュース9時」の枠に斜線が付されており、それは、ユーザによって選択された番組が「ニュース9時」という番組名を有する番組であることを示している。図6に戻る。
【0046】
番組キーワード抽出部3は、番組選択部22から番組特定情報を受け取ると、ユーザによる外部操作に応じて、番組データ保持部2によって保持された電子番組データのジャンル識別情報以外の文字から番組キーワードを抽出し、抽出した番組キーワードを検索制御部7に出力する。例えば、番組特定情報によって特定される番組に関連付けられている電子番組データが図2の電子番組データである場合、番組キーワード抽出部3は、番組キーワードとして「ニュース9時」を抽出し、それを検索制御部7に出力する。
【0047】
また、番組表表示制御部21が番組選択部22から番組特定情報を受け取ると、ジャンルキーワード表示制御部5は、番組表表示制御部21が保持している電子番組データの中の、番組特定情報によって特定される番組が属するジャンルを特定するデータに基づいて、その番組が属するジャンルを認識する。そして、ジャンルキーワード表示制御部5は、ジャンルキーワード保持部4から、認識したジャンルに関連付けられている全てのジャンルキーワードを取得して表示装置300に出力し、認識したジャンルに関連付けられているジャンルキーワードのリストを表示装置300の画面に表示させる。
【0048】
例えば、番組特定情報によって特定される番組に関連付けられている電子番組データが図2の電子番組データである場合、ジャンルキーワード表示制御部5は、その番組について、「ジャンル大分類」が「0x00(ニュース)」であって、「ジャンル中分類」が「0x0(定時・総合)」であることを認識する。そして、ジャンルキーワード表示制御部5は、図3の一覧表にしたがって、ジャンルキーワード保持部4から、「ジャンル大分類」が「0x00(ニュース)」であって、「ジャンル中分類」が「0x0(定時・総合)」であるジャンルに関連付けられている全てのジャンルキーワードとして、「速報」、「出演者」、「特集」、「スポーツ」、「政治」、「経済」を取得して表示装置300に出力する。表示装置300は、ジャンルキーワード表示制御部5からジャンルキーワードを取得し、図7に示すように、取得した全てのジャンルキーワードのリスト700を番組表の上に重ねて表示する。図7は、表示装置300の画面に表示されるジャンルキーワードのリスト700の一例を示す図でもある。図6に戻る。
【0049】
そうすると、実施の形態1と同様に、ジャンルキーワード選択部6は、表示装置300の画面に表示されたジャンルキーワードのリストの中から一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択し、選択したジャンルキーワードを検索制御部7に出力する。すなわち、ジャンルキーワード選択部6は、ユーザによって選択されたジャンルキーワードを検索制御部7に出力する。なお、図7では、ジャンルキーワードのリストの「スポーツ」の枠に斜線が付されており、それは、ユーザによって選択されたジャンルキーワードが「スポーツ」であることを示している。図6に戻る。
【0050】
検索制御部7は、番組キーワード抽出部3から番組キーワードを受け取るとともに、ジャンルキーワード選択部6からジャンルキーワードを受け取り、受け取った番組キーワード及びジャンルキーワードに関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。そして、検索制御部7は、検索サイト600によって行われた検索結果を、インターネット500を介して検索サイト600から受信して検索結果表示制御部8に出力する。検索結果表示制御部8は、検索制御部7から検索サイト600によって行われた検索結果を受け取って表示装置300に出力し、検索結果を表示装置300の画面に表示させる。
【0051】
上述したように、実施の形態2のテレビ放送受信装置101は、番組表の中のユーザによって選択された番組に関連付けられている電子番組データから、ユーザによる外部操作に応じて番組キーワードを抽出する。また、テレビ放送受信装置101は、番組表の中のユーザによって選択された番組が属するジャンルに予め関連付けられているジャンルキーワードの中から、一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択する。そして、テレビ放送受信装置101は、抽出した番組キーワードに関連するとともに、選択したジャンルキーワードに関連するウェブページを検索サイト600に検索させる。最後に、テレビ放送受信装置101は、検索サイト600から検索結果を受信して表示装置300に表示させる。
【0052】
これにより、実施の形態1と同様に、番組キーワードのみを用いて検索させる場合に比べて、ジャンルキーワードをも利用させることによりヒット件数を少なくすることができ、ユーザは絞り込まれた件数の検索結果を視認することができる。また、ユーザは、番組表の中の自身が選択した番組のジャンルに関連付けられているジャンルキーワードを文字を入力することなく選択することができる。また、ユーザは、選択したジャンルキーワードを利用させることにより、選択した番組に関連するウェブページのヒット件数の絞り込みを検索サイト600に行わせることができる。その結果、ユーザは、期待する検索結果を得ることができる。
【0053】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3のテレビ放送受信装置102を図8を用いて説明する。図8は、実施の形態3のテレビ放送受信装置102の構成図である。
【0054】
図8に示すように、実施の形態3のテレビ放送受信装置102は、実施の形態1のテレビ放送受信装置100が有する全ての構成部を有し、更に、番組キーワード表示制御部31と、番組キーワード選択部32とを有する。実施の形態3のテレビ放送受信装置102が番組キーワード表示制御部31及び番組キーワード選択部32を有する点が、実施の形態1のテレビ放送受信装置100と実施の形態3のテレビ放送受信装置102との主な相違点である。以下では、実施の形態1との相違点を中心に、実施の形態3のテレビ放送受信装置102を説明する。
【0055】
実施の形態1では、番組キーワード抽出部3は、番組データ保持部2によって保持された電子番組データから、ユーザによる外部操作に応じて番組キーワードを抽出する。
【0056】
それに対して実施の形態3では、番組キーワード抽出部3は、番組データ保持部2によって保持された電子番組データから、ジャンル以外の全ての事項のデータを番組キーワードとして抽出する。例えば、番組データ保持部2が図2の電子番組データを保持している場合、番組キーワード抽出部3は、番組データ保持部2から、番組キーワードとして、「ニュース9時」、「バンクーバーオリンピック」、「女子フィギュア」、「本日の特集」、「田○一郎」、「青△裕子」、及び、「二□亜矢」を抽出する。
【0057】
番組キーワード表示制御部31は、番組キーワード抽出部3によって抽出された全ての番組キーワードを取得して表示装置300に出力し、抽出された全ての番組キーワードのリストを表示装置300の画面に表示させる。例えば、番組キーワード抽出部3によって抽出された全ての番組キーワードが、「ニュース9時」、「バンクーバーオリンピック」、「女子フィギュア」、「本日の特集」、「田○一郎」、「青△裕子」、及び、「二□亜矢」である場合、番組キーワード表示制御部31は、図9に示すように、それら抽出された全ての番組キーワードのリスト800を表示装置300の画面300Aに表示させる。図9は、表示装置300の画面300Aに表示される番組キーワードのリスト800の一例を示す図である。
【0058】
番組キーワード選択部32は、表示装置300の画面300Aに表示された番組キーワードのリスト800の中から一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択し、選択したジャンルキーワードを検索制御部7に出力する。例えば、ユーザは、リモコンの上下キーを用いて表示装置300の画面300Aに表示された番組キーワードのリスト800の中から一つ又は複数の番組キーワードを選択する。番組キーワード選択部32は、リモコンからの赤外線による信号に基づいて、ユーザが選択した番組キーワードを選択し、選択した番組キーワードを検索制御部7に出力する。図9では、「バンクーバーオリンピック」の枠に斜線が付されており、それは、ユーザによって選択された番組キーワードが「バンクーバーオリンピック」であることを示している。
【0059】
検索制御部7は、ジャンルキーワード選択部6からジャンルキーワードを受け取るとともに、番組キーワード選択部32から、ユーザによって選択された番組キーワードを受け取り、受け取ったジャンルキーワード及び番組キーワードに関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。例えば、ジャンルキーワード選択部6から受け取ったジャンルキーワードが「スポーツ」であって、番組キーワード選択部32から受け取った番組キーワードが「バンクーバーオリンピック」である場合、検索制御部7は、「スポーツ」及び「バンクーバーオリンピック」に関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。
【0060】
そして、検索制御部7は、検索サイト600によって行われた検索結果を、インターネット500を介して検索サイト600から受信して検索結果表示制御部8に出力する。検索結果表示制御部8は、検索制御部7から検索サイト600によって行われた検索結果を受け取って表示装置300に出力し、検索結果を表示装置300の画面に表示させる。
【0061】
上述したように、実施の形態3のテレビ放送受信装置102は、電子番組データから一つ又は複数の番組キーワードを抽出して表示装置300に表示させ、それら一つ又は複数の番組キーワードの中から一つ又は複数の番組キーワードをユーザによる外部操作に応じて選択する。そして、テレビ放送受信装置102は、選択したジャンルキーワードに関連するとともに、選択した番組キーワードに関連するウェブページを検索サイト600に検索させる。最後に、テレビ放送受信装置100は、検索サイト600から検索結果を受信して表示装置300に表示させる。
【0062】
このように、テレビ放送受信装置102は、ユーザが選択することができる一つ又は複数の番組キーワードをユーザに提示し、提示した番組キーワードの中からユーザによって選択された番組キーワードを選択する。これにより、実施の形態3の検索の自由度は、実施の形態1のそれよりも高くなる。
【0063】
なお、番組キーワード表示制御部31及び番組キーワード選択部32は、実施の形態2のテレビ放送受信装置101に設けられてもよい。
【0064】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4のテレビ放送受信装置103を図10を用いて説明する。図10は、実施の形態4のテレビ放送受信装置103の構成図である。
【0065】
図10に示すように、実施の形態4のテレビ放送受信装置103は、実施の形態1のテレビ放送受信装置100が有する全ての構成部を有し、更に、補助キーワード設定部41を有する。実施の形態4のテレビ放送受信装置103が補助キーワード設定部41を有する点が、実施の形態1のテレビ放送受信装置100と実施の形態4のテレビ放送受信装置103との主な相違点である。以下では、実施の形態1との相違点を中心に、実施の形態4のテレビ放送受信装置103を説明する。
【0066】
補助キーワード設定部41は、図示されていない文字入力部と文字列受付部とを有している。ユーザは、文字入力部を用いて、番組キーワード及びジャンルキーワードとは別の補助キーワードとなる文字列をテレビ放送受信装置103に入力する。文字入力部は、例えばリモコンである。補助キーワード設定部41は、図11に示すように、補助キーワードの入力案内を表示装置300に表示させ、ユーザは、文字入力部を用いて入力欄に文字列を入力する。図11は、補助キーワードの入力案内900の一例を示す図であって、入力欄901に補助キーワードとなる文字列「公式サイト」が入力されている状況を示している。
【0067】
補助キーワード設定部41の文字列受付部は、ユーザが文字入力部を用いて入力した文字列を受け付ける。補助キーワード設定部41は、文字列受付部により受け付けた文字列を補助キーワードとして検索制御部7に出力する。なお、補助キーワード設定部41は、本発明のテレビ放送受信装置の補助キーワード入力部の一例である。
【0068】
検索制御部7は、番組キーワード抽出部3から番組キーワードを受け取り、ジャンルキーワード選択部6からジャンルキーワードを受け取り、更に、補助キーワード設定部41から補助キーワードを受け取る。検索制御部7は、受け取った番組キーワード、ジャンルキーワード、及び、補助キーワードに関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。そして、検索制御部7は、検索サイト600によって行われた検索結果を、インターネット500を介して検索サイト600から受信して検索結果表示制御部8に出力する。検索結果表示制御部8は、検索制御部7から検索サイト600によって行われた検索結果を受け取って表示装置300に出力し、検索結果を表示装置300の画面に表示させる。
【0069】
上述したように、実施の形態4のテレビ放送受信装置103は、ユーザが入力した補助キーワードを受け付け、番組キーワード、ジャンルキーワード、及び、補助キーワードに関連するウェブページを検索サイト600に検索させ、検索結果を表示装置300に表示させる。
【0070】
このように、テレビ放送受信装置103は、ユーザが入力した補助キーワードを受け付けてそれを用いて検索させるので、実施の形態4のヒット件数は実施の形態1より少なくなる。また、検索の自由度は、実施の形態1のそれよりも高くなる。
【0071】
なお、補助キーワード設定部41は、実施の形態2のテレビ放送受信装置101に設けられてもよいし、実施の形態3のテレビ放送受信装置102に設けられてもよい。
【0072】
(実施の形態5)
次に、実施の形態5のテレビ放送受信装置104を図12を用いて説明する。図12は、実施の形態5のテレビ放送受信装置104の構成図である。
【0073】
図12に示すように、実施の形態5のテレビ放送受信装置104は、実施の形態4のテレビ放送受信装置103が有する全ての構成部を有し、更に、補助キーワード保持部51と、補助キーワード表示制御部52と、補助キーワード選択部53とを有する。実施の形態5のテレビ放送受信装置104が補助キーワード保持部51、補助キーワード表示制御部52、及び補助キーワード選択部53を有する点が、実施の形態4のテレビ放送受信装置103と実施の形態5のテレビ放送受信装置104との主な相違点である。以下では、実施の形態4との相違点を中心に、実施の形態5のテレビ放送受信装置104を説明する。
【0074】
補助キーワード保持部51は、ユーザが補助キーワード設定部41の文字列受付部が受け付けた補助キーワードを保持する。すなわち、補助キーワード保持部51は、ユーザが入力した補助キーワードを保持する。
【0075】
補助キーワード表示制御部52は、補助キーワード保持部51が保持した一つ又は複数の補助キーワードが保持した後に、ユーザの指示にしたがって、補助キーワード保持部51から補助キーワード保持部51によって保持されている全ての補助キーワードを取得する。そして、補助キーワード表示制御部52は、取得した全ての補助キーワードを表示装置300に出力し、全ての補助キーワードのリストを表示装置300の画面に表示させる。例えば、補助キーワード保持部51が補助キーワードとして「出演者」、「公式サイト」、「動画」、「音楽」、及び、「写真」を保持している場合、補助キーワード表示制御部52は、図13に示すような補助キーワードのリスト1000を表示装置300の画面300Aに表示させる。図13は、補助キーワードのリスト1000の一例を示す図である。
【0076】
補助キーワード選択部53は、表示装置300の画面300Aに表示された補助キーワードのリスト1000の中から、一つ又は複数の補助キーワードをユーザによる外部操作に応じて選択し、選択した補助キーワードを検索制御部7に出力する。なお、図13では、「公式サイト」の枠に斜線が付されており、それは、ユーザによって選択された補助キーワードが「公式サイト」であることを示している。
【0077】
検索制御部7は、番組キーワード抽出部3から番組キーワードを受け取り、ジャンルキーワード選択部6からジャンルキーワードを受け取り、更に、補助キーワード選択部53から補助キーワードを受け取る。検索制御部7は、受け取った番組キーワード、ジャンルキーワード、及び、補助キーワードに関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。そして、検索制御部7は、検索サイト600によって行われた検索結果を、インターネット500を介して検索サイト600から受信して検索結果表示制御部8に出力する。検索結果表示制御部8は、検索制御部7から検索サイト600によって行われた検索結果を受け取って表示装置300に出力し、検索結果を表示装置300の画面に表示させる。
【0078】
上述したように、実施の形態5のテレビ放送受信装置104は、ユーザが入力した補助キーワードを受け付けて保持し、その後に、保持した補助キーワードを表示装置300の画面に表示させ、ユーザによって選択された一つ又は複数の補助キーワードを選択する。そして、テレビ放送受信装置104は、選択した補助キーワードと、番組キーワードと、ジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索サイト600に検索させ、検索結果を表示装置300に表示させる。
【0079】
このように、テレビ放送受信装置104はユーザが入力した補助キーワードを受け付けて保持する。そのため、ユーザは、所望の補助キーワードを一度入力すると、その後は入力操作を行うことなく所望の補助キーワードを選択することができ、選択した補助キーワードを用いて検索させることができる。
【0080】
なお、上述した各実施の形態では、ジャンルキーワード選択部6は、表示装置300によって表示されたジャンルキーワードのリストの中から、一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択し、選択したジャンルキーワードを検索制御部7に出力する。しかしながら、ジャンルキーワード選択部6は、一つ又は複数のジャンルキーワードを選択しなくてもよい。
【0081】
その場合、例えば、ジャンルキーワード表示制御部5は、ジャンルキーワード保持部4から、ユーザが現在視聴中の番組のジャンルに関連付けられている全てのジャンルキーワードを取得して検索制御部7に出力する。この場合も、ユーザに文字を入力させることなく、ユーザが視聴している番組のジャンルに関連付けられているジャンルキーワードを利用させることにより、ヒット件数を少なくすることができる。また、ジャンルキーワードのリストを表示させるステップと、ユーザからのジャンルキーワードの選択を受け付けるステップとが不要になるので、テレビ放送受信装置は検索結果をより早く取得することができる。その効果は、例えば、ユーザが視聴している番組のジャンルに関連付けられているジャンルキーワードが一つしか存在しない場合に顕著となる。なお、ジャンルキーワード表示制御部5は、本発明のテレビ放送受信装置のジャンルキーワード取得部の一例である。
【0082】
また、上述した各実施の形態のテレビ放送受信装置は、ジャンルキーワード保持部4によって保持されるジャンルキーワードをユーザの指示に基づいて編集するための編集部を有してもよい。図14は、実施の形態1のテレビ放送受信装置100が編集部65を有する状況を示す図である。編集には、ジャンルキーワードの追加、削除、及び変更等が含まれる。ユーザは、編集部65を用いてジャンルキーワードを編集することにより、より高い自由度で検索を実行させることができる。
【0083】
(実施の形態6)
次に、実施の形態6のテレビ放送受信装置110の構成を図15を用いて説明する。図15は、実施の形態6のテレビ放送受信装置110の構成図である。
【0084】
図15に示すように、実施の形態6のテレビ放送受信装置110は、受信部1と、番組データ保持部2と、番組キーワード抽出部3と、補助キーワード設定部41と、補助キーワード保持部51と、補助キーワード表示制御部52と、補助キーワード選択部53と、検索制御部7と、検索結果表示制御部8とを有する。図15には、テレビ放送受信装置110の外部の装置等として、アンテナ200、表示装置300、スピーカ400、インターネット500、及び、検索サイト600も表示されている。
【0085】
実施の形態6のテレビ放送受信装置110の番組キーワード抽出部3及び検索制御部7以外の各構成部は、実施の形態1、実施の形態4、及び、実施の形態5それぞれにおいて説明した機能を有する。
【0086】
番組キーワード抽出部3は、ユーザによる外部操作に応じて、番組データ保持部2によって保持された電子番組データのジャンル識別情報以外の文字列から番組キーワードを抽出する。
【0087】
検索制御部7は、番組キーワード抽出部3から番組キーワードを受け取るとともに、補助キーワード選択部53から補助キーワードを受け取り、受け取った番組キーワード及び補助キーワードに関連するウェブページを検索させる指示を、インターネット500を介して検索サイト600に送信する。そして、検索制御部7は、検索サイト600によって行われた検索結果を、インターネット500を介して検索サイト600から受信して検索結果表示制御部8に出力する。検索結果表示制御部8は、検索制御部7から検索サイト600によって行われた検索結果を受け取って表示装置300に出力し、検索結果を表示装置300の画面に表示させる。
【0088】
上述したように、実施の形態6のテレビ放送受信装置110は、ユーザが入力した補助キーワードを受け付け、番組キーワード及び補助キーワードに関連するウェブページを検索サイト600に検索させ、検索結果を表示装置300に表示させる。このように、テレビ放送受信装置110は、ユーザが入力した補助キーワードを受け付けるので、番組キーワードのみを用いて検索させる場合に比べて、ヒット件数を少なくすることができ、ユーザは絞り込まれた件数の検索結果を視認することができる。また、テレビ放送受信装置110は、ユーザが入力した補助キーワードを受け付けて保持する。そのため、ユーザは、所望の補助キーワードを一度入力すると、その後は入力操作を行うことなく所望の補助キーワードを選択するだけで補助キーワードを用いて検索させることができる。
【0089】
なお、検索制御部7は、補助キーワード選択部53から補助キーワードを受け取るのではなく、補助キーワード設定部41から補助キーワードを受け取ってもよい。その場合、検索制御部7は、番組キーワード抽出部3から受け取った番組キーワードと、補助キーワード設定部41から受け取った補助キーワードとに関連するウェブページを検索させる指示を検索サイト600に送信する。
【0090】
ところで、図16では、補助キーワードのリスト1000が番組表の上に表示されている。また、「公式サイト」の枠に斜線が付されており、それは、ユーザによって選択された補助キーワードが「公式サイト」であることを示している。ユーザによって選択された補助キーワードは、補助キーワード選択部53によって選択される。
【0091】
なお、上述した実施の形態5及び実施の形態6のテレビ放送受信装置の補助キーワード設定部41は、ユーザの指示に基づいて、補助キーワード保持部51によって保持される補助キーワードを編集する機能を有していてもよい。編集には、補助キーワードの削除及び変更等が含まれる。ユーザは、補助キーワードを編集することにより、より高い自由度で検索を実行させることができる。補助キーワード設定部41は、本発明のテレビ放送受信装置の編集部の一例でもある。
【0092】
また、実施の形態6のテレビ放送受信装置は、実施の形態3において説明した番組キーワード表示制御部31と、番組キーワード選択部32とを有してもよい。その場合、番組キーワード抽出部3は、番組データ保持部2によって保持された電子番組データから、選択された番組に関する全ての事項のデータを番組キーワードとして抽出する。番組キーワード表示制御部31は、番組キーワード抽出部3によって抽出された全ての番組キーワードを取得して表示装置300に出力し、抽出された全ての番組キーワードのリストを表示装置300の画面に表示させる。番組キーワード選択部32は、表示装置300の画面に表示された番組キーワードのリストの中から、一つ又は複数のジャンルキーワードをユーザによる外部操作に応じて選択し、選択したジャンルキーワードを検索制御部7に出力する。検索制御部7は、番組キーワード選択部32によって選択された番組キーワードと、補助キーワード選択部53又は補助キーワード設定部41からの補助キーワード補助キーワードとに関連するウェブページを検索させる指示を検索サイト600に送信する。
【0093】
なお、上述した各実施の形態のテレビ放送受信装置の各構成部の機能は、例えばコンピュータのCPU(プロセッサ)及びメモリ等のハードウェアと、その機能を実現するためのコンピュータプログラムとが協働することによって実現される。しかしながら、上記各機能は、専用の回路により実現される等、どのような形態により実現されてもよい。また、各実施の形態の実施の形態のテレビ放送受信装置の各構成部の機能を実現するためのコンピュータプログラムは、記録媒体に格納されてもよい。
【符号の説明】
【0094】
100 テレビ放送受信装置、 1 受信部、 2 番組データ保持部、 3 番組キーワード抽出部、 4 ジャンルキーワード保持部、 5 ジャンルキーワード表示制御部、 6 ジャンルキーワード選択部、 7 検索制御部、 8 検索結果表示制御部、 200 アンテナ、 300 表示装置、 400 スピーカ、 500 インターネット、 600 検索サイト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各番組と、この各番組のジャンルを特定するジャンル識別情報を少なくとも含む番組データとを含んで放送されるテレビ放送信号を受信する受信部と、
前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の映像データを復号して表示装置に映像を表示させる映像表示制御部と、
前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の中から外部操作に応じて選択された番組の、前記ジャンル識別情報以外の番組データに含まれる文字列から番組キーワードを抽出する番組キーワード抽出部と、
番組のジャンル毎に、一つ又は複数のジャンルキーワードを保持するジャンルキーワード保持部と、
前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる番組データに基づいて、選択された番組が属するジャンルを認識し、前記ジャンルキーワード保持部から、認識したジャンルの一つ又は複数のジャンルキーワードを取得するジャンルキーワード取得部と、
前記番組キーワード抽出部によって抽出された番組キーワードと、前記ジャンルキーワード取得部によって取得されたジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させる検索制御部と
を備えるテレビ放送受信装置。
【請求項2】
更に、
前記ジャンルキーワード取得部によって取得された一つ又は複数のジャンルキーワードを前記表示装置に表示させるジャンルキーワード表示制御部と、
前記表示装置に表示されたジャンルキーワードの中から一つ又は複数のジャンルキーワードを外部操作に応じて選択するジャンルキーワード選択部とを備え、
前記検索制御部は、前記番組キーワード抽出部によって抽出された番組キーワードと、前記ジャンルキーワード選択部によって選択されたジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させる
請求項1に記載のテレビ放送受信装置。
【請求項3】
更に、
番組キーワード抽出部によって抽出された一つ又は複数の番組キーワードを前記表示装置に表示させる番組キーワード表示制御部と、
前記表示装置に表示された番組キーワードの中から一つ又は複数の番組キーワードを外部操作に応じて選択する番組キーワード選択部とを備え、
前記検索制御部は、前記番組キーワード選択部によって選択された番組キーワードと、前記ジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させる
請求項1又は2に記載のテレビ放送受信装置。
【請求項4】
更に、補助キーワードを外部操作に応じて入力する補助キーワード入力部を備え、
前記検索制御部は、前記番組キーワードと、前記ジャンルキーワードと、前記補助キーワード入力部によって入力された補助キーワードとに関連するウェブページを検索させる
請求項1から3のいずれかに記載のテレビ放送受信装置。
【請求項5】
更に、
前記補助キーワード入力部によって入力された補助キーワードを保持する補助キーワード保持部と、
前記補助キーワード保持部によって保持されている一つ又は複数の補助キーワードを前記表示装置に表示させる補助キーワード表示制御部と、
前記表示装置に表示された補助キーワードの中から一つ又は複数の補助キーワードを外部操作に応じて選択する補助キーワード選択部とを備え、
前記検索制御部は、前記番組キーワードと、前記ジャンルキーワードと、前記補助キーワード選択部によって選択された補助キーワードとに関連するウェブページを検索させる
請求項4に記載のテレビ放送受信装置。
【請求項6】
更に、外部操作に基づいて、前記ジャンルキーワード保持部が保持するジャンルキーワードを編集する編集部を備える
請求項1から5のいずれかに記載のテレビ放送受信装置。
【請求項7】
各番組と、この各番組のジャンルを特定するジャンル識別情報を少なくとも含む番組データとを含んで放送されるテレビ放送信号を受信するステップと、
受信したテレビ放送信号に含まれる各番組の映像データを復号して表示装置に映像を表示させるステップと、
受信したテレビ放送信号に含まれる各番組の中から外部操作に応じて選択された番組の、前記ジャンル識別情報以外の番組データに含まれる文字列から番組キーワードを抽出するステップと、
受信したテレビ放送信号に含まれる番組データに基づいて、選択された番組が属するジャンルを認識し、番組のジャンル毎に一つ又は複数のジャンルキーワードを保持するジャンルキーワード保持部から、認識したジャンルの一つ又は複数のジャンルキーワードを取得するステップと、
抽出した番組キーワードと、取得したジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させるステップと
を含む検索制御方法。
【請求項8】
各番組と、この各番組のジャンルを特定するジャンル識別情報を少なくとも含む番組データとを含んで放送されるテレビ放送信号を受信する機能と、
受信したテレビ放送信号に含まれる各番組の映像データを復号して表示装置に映像を表示させる機能と、
受信したテレビ放送信号に含まれる各番組の中から外部操作に応じて選択された番組の、前記ジャンル識別情報以外の番組データに含まれる文字列から番組キーワードを抽出する機能と、
受信したテレビ放送信号に含まれる番組データに基づいて、選択された番組が属するジャンルを認識し、番組のジャンル毎に一つ又は複数のジャンルキーワードを保持するジャンルキーワード保持部から、認識したジャンルの一つ又は複数のジャンルキーワードを取得する機能と、
抽出した番組キーワードと、取得したジャンルキーワードとに関連するウェブページを検索させる機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項9】
各番組と、この各番組の番組データとを含んで放送されるテレビ放送信号を受信する受信部と、
前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の映像データを復号して表示装置に映像を表示させる映像表示制御部と、
前記受信部によって受信されたテレビ放送信号に含まれる各番組の中から外部操作に応じて選択された番組の番組データに含まれる文字列から番組キーワードを抽出する番組キーワード抽出部と、
補助キーワードを外部操作に応じて入力する補助キーワード入力部と、
前記番組キーワード抽出部によって抽出された番組キーワードと、前記補助キーワード入力部によって入力された補助キーワードとに関連するウェブページを検索させる検索制御部と
を備えるテレビ放送受信装置。
【請求項10】
更に
前記補助キーワード入力部によって入力された補助キーワードを保持する補助キーワード保持部と、
前記補助キーワード保持部によって保持されている一つ又は複数の補助キーワードを前記表示装置に表示させる補助キーワード表示制御部と、
前記表示装置に表示された補助キーワードの中から一つ又は複数の補助キーワードを外部操作に応じて選択する補助キーワード選択部とを備え、
前記検索制御部は、前記番組キーワード抽出部によって抽出された番組キーワードと、前記補助キーワード選択部によって選択された補助キーワードとに関連するウェブページを検索させる
請求項9に記載のテレビ放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−229087(P2011−229087A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99174(P2010−99174)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】