説明

テレビ装置

【課題】室内で簡易的に芳香を利用できる技術を提供する。
【解決手段】テレビ10は、キャビネット12に芳香放出部20を備えている。具体的には、芳香放出部20として、キャビネット上部13の左右に第1の芳香放出部20aと第2の芳香放出部20bが設けられている。第1の芳香放出部20aと第2の芳香放出部20bとから芳香が放出され拡散される。また、キャビネット背面部14には、第1の芳香放出部20aと第2の芳香放出部20bの近傍に、内部の熱を放出するための排熱孔40が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ装置に係り、芳香物質を放出する機能を備えたテレビ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アロマオイル等の芳香物質を蒸散させてリラクセーションやストレスケアそして美容や健康維持、疲労回復に役立てることが行われている。また、そのような効果までは期待しないものの、消臭等を兼ねる目的で、プラスチック等の容器に充填された芳香剤をリビングや玄関、車内等に置くことも行われている。
【0003】
そして、より効果的な利用の観点から、様々な手法が用いられている。例えば、アロマオイルの蒸散促進の観点では、基本的には、アロマポッド(皿)にアロマオイルを入れて、そのアロマポッドをキャンドル等で加熱する。また、安全性の観点から、電気式の加熱装置が用いられていることもある。また、自動車内で利用する技術として、例えば、アクセサリーソケットからの熱源を利用する自動車用加熱式芳香装置がある(特許文献1参照)。さらに、簡単に利用できるものとして、貼着型芳香シートも提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−327587号公報
【特許文献2】特開2008−67785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に開示の加熱式芳香装置(自動車用加熱式芳香装置)は、車室内に設けられたアクセサリーソケットに挿入するタイプの芳香装置である。つまり、車室内専用であって加熱専用の熱源(電源)が必要であり、室内での利用に適用するには課題があった。また、特許文献2に開示の貼着型の芳香シートに関しては、貼着場所を要し、壁紙の上への貼着を避けたい場合も多く、実際の利用が難しいこともある。また、シートの香りが消えるまでは、同じ香りが芳香され続け、その間は、新たに別な香りを楽しむことができないという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、室内で簡易的に芳香を利用できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る装置は、テレビ装置に関する。このテレビ装置は、キャビネットに設けられ芳香物質を収容する収容手段と、前記収容手段を開閉するフタ手段と、発生した熱を排気として排出する排熱手段と、前記排気の一部を前記収容手段へ導く導熱手段と、を備える。
また、前記導熱手段は、前記排気が前記収容手段へ伝わる経路を遮断する遮断手段を備えてもよい。
また、前記収容手段は、前記芳香物質を収容する容器と、前記容器が配置される配置手段と、を備えてもよい。
また、前記配置手段は、前記導熱手段によって導かれた前記排気の熱を前記容器に伝達する伝熱手段を備えてもよい。
また、前記フタ手段は、タイマに連動して開閉してもよい。
また、前記フタ手段は、表示出力するコンテンツのジャンルに応じて開閉してもよい。
また、前記収容手段は、前記排熱手段の近傍に設けられてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、室内で簡易的に芳香を利用できる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る、テレビを模式的に示した斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る、テレビの芳香放出部の構造を示した断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る、テレビの機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る、テレビの芳香制御部の機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る、タイマ連動及びセンサ連動による開閉動作設定の為の画面を示した図である。
【図6】本発明の実施形態に係る、コンテンツに連動させてフタ部や排気可動部を開閉動作させる設定を行う画面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。テレビ装置(以下、単に「テレビ」という)が動作時に発生する熱は、時として利用者に暑さを感じさせ、視聴時の環境の快適さを不十分なものにしていた。そこで、本発明者は、この無駄に排出されている熱に関して活用方法について検討したところ、アロマポッドをテレビに取り付ける構成とすることで、テレビ動作時に発生する熱を、アロマを暖めて蒸散させる為の熱として利用することができるではないかということを想起した。アロマの拡散の観点から、通常であれば、火や電気等の熱源を想起してしまい、テレビの排熱では不十分ではないかという先入観から、テレビの熱を利用しようとは思いつかない。しかし、アロマの強力な拡散が求められない場合には、逆に、テレビの排熱が丁度よいのではないかということに着目した。そして、検証の結果、テレビのキャビネット背面からの排熱による対流が、アロマの室内拡散に効果的であることの知見を得た。つまり、従来において一般的に想定される温度でなくても、加熱器(ポッド)周囲に蒸散したアロマが滞留しないことから、十分な効果が得られるとの認識に至った。以下、詳細に説明する。なお、揮発性の芳香物質としてアロマオイルについて例示するが、当然に、エッセンシャルオイル(精油)等の他の揮発性芳香物質についても適用可能である。
【0011】
図1は、本実施形態に係るテレビ10を模式的に示す斜視図であり、(a)は正面斜視図であり、(b)は背面斜視図である。図示のように、テレビ10は、キャビネット12に芳香放出部20を備えている。具体的には、芳香放出部20として、キャビネット上部13の左右に第1の芳香放出部20aと第2の芳香放出部20bが設けられている。第1の芳香放出部20aと第2の芳香放出部20bとから芳香が放出され拡散される。なお、芳香放出部20の数は、他にキャビネット上部13の中央部に設ける等して設置数を3以上としてもよい。
【0012】
また、キャビネット背面部14には、第1の芳香放出部20aと第2の芳香放出部20bの近傍に、内部の熱を放出するための排熱孔40が設けられている。そして、排熱孔40から熱を放出するに先だって、第1の芳香放出部20aと第2の芳香放出部20bとが緩やかに加熱されることで、芳香の拡散が促進される。
【0013】
図2は、芳香放出部20の構造を示す断面図である。第1の芳香放出部20a及び第2の芳香放出部20bは、ともに図2に示す構造で実現できる。芳香放出部20は、ポッド26を配置するためのポッド収容部22と、フタ部24と、芳香用駆動制御部30と、芳香促進用排気路16bと、排気可動部36とを備える。
【0014】
芳香促進用排気路16bは、排気路16の通常排気路16aの一部が芳香放出部20側に拡張された空間であって、排気可動部36によって開閉可能に仕切られている。排気可動部36は、後述の排気路可動制御部34によって開閉駆動される。
【0015】
ポッド収容部22は、図示のように略円柱状に凹んだ形状を呈している。そして、その側面はキャビネット12と一体に成型されている。また、底面には伝熱部28が設けられている。この伝熱部28は、例えば伝熱特性の良好な金属で形成され、上面側が収容されたポッド26の底面に接し、下面側が芳香促進用排気路16bに露出する。芳香促進用排気路16bに環流してきた排熱が、この伝熱部28からポッド26に伝達される。ポッド収容部22にポッド26を収納する構成としたので、アロマオイルを変更したい場合に、ユーザはポッド26を取り替えたり、洗浄したりすることで、直ぐに対応することができる。なお、ポッド収容部22は、伝熱部28以外の部分を断熱部材で形成されてもよい。
【0016】
また、フタ部24は、ポッド26が収容された状態でポッド収容部22の上部を閉鎖可能な構造を備えている。
【0017】
芳香用駆動制御部30は、フタ部24の開閉を行うフタ駆動制御部32と、排気可動部36を可動させる排気路可動制御部34とを備えている。なお、芳香用駆動制御部30は、後述する芳香制御部60の指示に基づき、フタ駆動制御部32と排気路可動制御部34とを制御する。詳細には、ポッド26に充填されているアロマ液体の気化及び拡散を行う場合には、フタ駆動制御部32がフタ部24を開くように動作する。さらに、排気路可動制御部34が、排気可動部36を開くように動作する。フタ部24が開くことで、アロマ液体の気化した成分が外部に拡散される。また、排気可動部36が開くことで、芳香促進用排気路16bに熱が環流される。その熱が伝熱部28を介してポッド26に伝わる。その結果、アロマ液体の気化・拡散が促進される。
【0018】
なお、フタ部24及び排気可動部36の構造や、それらを駆動するフタ駆動制御部32や排気路可動制御部34は、一般的な公知の技術で実現でき、上述の態様に限定するものでなく、配置スペース等を勘案して適宜適切な態様が選択できる。
【0019】
つづいて、芳香放出部20の動作・制御に関する構成について説明する。
図3は、テレビ10の機能ブロック図である。テレビ10は、一般的なテレビ機能として、出力制御部50と、受信部51と、表示駆動部52と、音声出力部53と、電源部54と、通信部55と、を備えている。
【0020】
出力制御部50は、CPU(中央演算装置)等のLSI(大規模集積回路)やメモリ、及びそのメモリに記憶されてそれぞれの機能を実行するプログラムにより実現され、テレビ10の構成要素を統括的に制御する。また、出力制御部50は、受信部51が受信したコンテンツを(映像信号や音声信号)を取得し、表示駆動部52における駆動形式に応じた信号を表示駆動部52に出力するとともに、音声信号については音声出力部53に出力する。また、出力制御部50は、必要に応じて、例えばテレビ10の設定画面や、データ放送の内容を反映させたり選択しているチャンネルの番号や時刻を付与したOSD(On Screen Display)画面など表示駆動部52に最終的に表示すべき映像を構築する。
【0021】
受信部51は、例えば、地上デジタル放送用のチューナであり、地上デジタル放送を受信及び復号する。復号した信号は出力制御部50へ出力される。表示駆動部52は、LCDパネルやその駆動回路等を備えており、映像信号を表示出力する。また、音声出力部53は、スピーカやアンプ等を備えており音声信号を出力する。電源部54は、外部から交流電源を取得して所望の直流に変換し、各構成要素に電力を供給する。通信部55は、例えば、LAN(Local Area Network)による通信を可能とするインタフェイス装置である。人感センサ56は、いわゆる赤外線センサで、赤外線による温度変化を検知する。出力制御部50は、この人感センサ56の検知結果を基に、テレビ10の前の所定エリアに人が存在するか否かを判断し、オンオフ制御等に反映させる処理を行う。また、操作取得部57は、操作パネル又はリモコン59に対するユーザ操作を取得する。出力制御部50は、そのユーザの操作に対応した各種処理を行う。
【0022】
さらに、テレビ10は、本実施形態において特徴的な構成として、上述の芳香放出部20及び芳香用駆動制御部30と、芳香制御部60とを備える。
【0023】
図4は、芳香制御部60の構成を示す機能ブロック図である。図示のように、芳香制御部60は、芳香機能制御部61と、タイマ連動部62と、コンテンツ連動部63と、芳香用センサ処理部64とを備えている。
【0024】
芳香機能制御部61は、芳香用駆動制御部30のフタ駆動制御部32及び排気路可動制御部34に対して、フタ部24や排気可動部36の開閉動作をするための指示信号を出力する。具体的には、操作取得部57に対するユーザから直接の操作又はリモコン59による間接の操作によって、芳香機能制御部61は、フタ部24や排気可動部36の開閉動作を制御する。また、芳香機能制御部61は、後述のタイマ連動部62、コンテンツ連動部63及び芳香用センサ処理部64の処理に応じて、フタ部24や排気可動部36の開閉動作をする。さらに、芳香機能制御部61は、その開閉動作の各種動作設定に関するユーザからの指示を受け記憶する。
【0025】
タイマ連動部62は、芳香放出部20のタイマ連動に関する設定及び制御を行う。ここで、タイマ連動とは、テレビ10のタイマによるオンオフ動作に連動させて、芳香放出部20のフタ部24や排気可動部36を開閉動作する処理と、テレビ10のタイマによるオンオフ動作とは独立して、フタ部24や排気可動部36を開閉動作する処理の2種類の動作を想定している。
【0026】
コンテンツ連動部63は、受信部51で受信して表示駆動部52に出力するコンテンツのジャンルに応じて芳香放出部20の動作を制御する。例えば、デジタル放送では、放送信号中にコンテンツの種類に関する情報(以下、「コンテンツ情報」という)が含まれており、番組情報や電子番組表等において使用されている。コンテンツ連動部63は、そのコンテンツ情報をもとに、芳香放出部20におけるフタ部24や排気可動部36の開閉制御を行う。
【0027】
芳香用センサ処理部64は、人感センサ56の検出結果に基づき、フタ部24や排気可動部36の開閉制御を行う。つまり、テレビ10の前の所定領域に人が存在していないと判断したら、フタ部24や排気可動部36を閉じて、アロマの拡散を停止する。人感センサ56として、例えば、赤外線センサや画像認識によるセンサがある。
【0028】
次に、図5及び図6を参照して、タイマ連動や、コンテンツ連動及びセンサ連動に基づく芳香放出部20の動作設定処理について説明する。
【0029】
図5は、タイマ連動及びセンサ連動による開閉動作設定の為の設定画面A1である。一番目のタイマ連動設定領域A11において、ユーザは、オンタイマ連動及びオフタイマ連動に関する設定を行う。例えば、図示では、オンタイマ連動を行い、オフタイマ連動は行わない旨が選択されている。したがって、オンタイマが設定されている場合、タイマ連動部62は、オンタイマの設定時刻になるとテレビ10の電源をオンさせるとともに、芳香放出部20のフタ部24や排気可動部36を開いた状態とする。また、図示のように、オフタイマが設定されていない場合、オフタイマの設定時刻になるとテレビ10の電源がオフするが、タイマ連動部62は、芳香放出部20のフタ部24や排気可動部36を動作させず、直前の状態を維持したままとする。なお、本実施形態のように、芳香放出部20が複数設けられている場合に、オンする芳香放出部20が選択可能であってもよい。そのような構成とすると、目覚ましとして使用するときには、ユーザが朝起きるときに感じる香を所望の香りに設定できる。
【0030】
二番目のフタ独立駆動設定領域A12において、ユーザは、テレビ10のタイマ動作と独立して芳香放出部20(フタ部24や排気可動部36)を駆動させるか否かを設定する。つまり、テレビ10がオフ状態であっても、ここで設定した時刻になると、タイマ連動部62は、フタ部24や排気可動部36を、設定に応じて開いたり閉じたりさせる。図示の設定では、6時にフタ部24や排気可動部36が開くように制御し、その結果、アロマの拡散が促される。また、23時には、フタ部24や排気可動部36が閉じるように制御し、その結果、アロマの拡散が抑制される。なお、テレビ10がオフの状態では、排熱が不足する可能性もあるものの、フタ部24が開くことで、一定程度のアロマ拡散が期待できる。
【0031】
一番下のセンサ連動設定領域A13において、ユーザは、人感センサ56の検出結果に応じて、芳香放出部20を駆動させるか否かを選択させることができる。この欄で、「人感センサ連動あり」の項目で「Yes」が選択されると、テレビ10がオンしている場合に、ユーザが存在していると判断すると、芳香用センサ処理部64は、フタ部24や排気可動部36を開くように制御する。逆に、ユーザが存在していないと判断すると、芳香用センサ処理部64は、フタ部24や排気可動部36を閉じるように制御する。なお、テレビ10のオンオフに関係なく、人感センサ56の検知結果に連動して、フタ部24や排気可動部36を開くように制御されてもよい。
【0032】
図6は、コンテンツに連動させてフタ部24や排気可動部36を開閉動作させる設定を行う画面A2を示している。上述のコンテンツ連動部63による制御動作の設定を行う画面である。まず、ユーザは、一番上の連動設定選択領域A21において、「コンテンツ連動設定 あり」の項目について「YES」または「NO」を選択する。初期設定では、「NO」が選択されている。「YES」が選択されると、連動設定選択領域A21の下にコンテンツ対応設定領域A22が選択可能に表示される。コンテンツ対応設定領域A22では、コンテンツのジャンルに応じた、フタ部24や排気可動部36の開閉設定が可能となっている。
【0033】
ここでは、芳香放出部20として、第1の芳香放出部20a(左ポッドに対応)と第2の芳香放出部20b(右ポッドに対応)が設けられているので、それぞれ独立して開閉制御が可能となっている。図示の設定では、例えば、表示出力するコンテンツのジャンルが「映画」の場合、左右のポッドがオンする設定になっている。つまり、コンテンツ連動部63は、第1の芳香放出部20a及び第2の芳香放出部20bのそれぞれのフタ部24や排気可動部36が開くように制御する。また、ジャンルが「スポーツ」の場合、左ポッドに対応する第1の芳香放出部20aがオンし、右ポッドに対応する第2の芳香放出部20bはオフとなる。このようにコンテンツのジャンルに応じて、好みのアロマを選択することができ、設定によっては、アロマの拡散を停止することができるので、ユーザは、香りに関して好みの試聴環境を得られる。
【0034】
なお、ここでは、コンテンツ連動部63は受信部51の受信した信号に含まれるジャンル情報を参照して、連動制御を行っている。しかし、これに限らず、コンテンツ連動部63は、外部入力の信号に含まれるコンテンツ情報に基づいて連動制御を行ってもよい。また、アロマポッドを使わないときは、アロマポッド用の窪みに熱が伝わらないよう、使用状況に応じて熱伝導を制御できる。さらに、ポッド収容部22にポッド26を検知するセンサを設け、ポッド26の有無を判断し、ポッド26が存在しないと判断したら、フタ部24を閉じた状態に維持するように制御してもよい。
【0035】
テレビ動作時に発生する熱を利用することで、新たな電力を使うことなくアロマポッドを利用できる省エネ効果を付加したテレビであり、また、アロマにより快適な視聴空間を作ることができるテレビである。さらに電源を切った後の余熱も利用でき、エネルギの有効活用ができる。
【0036】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0037】
例えば、上記実施形態では、ポッド26の加熱に排熱のみを使用しているが、当然に、電熱ヒータ等の加熱手段が設けられてもよい。排熱と組み合わせて使用することから、単に電熱ヒータ等による加熱と比較して、少ないエネルギで所望の拡散が実現でき、高温にする必要が無いため安全な温度設定で実現できる。また、排熱孔40から排出された後は、排熱の対流によって、拡散領域が広がり、アロマ専用の加熱器と比べても、加熱器周辺に滞留することがないため、少ない量の蒸散でも、十分な効果が得られる。また、コンテンツ連動させる場合には、蒸散が速くなることからユーザはより素早い効果の認識が得られる。
【符号の説明】
【0038】
10 テレビ
12 キャビネット
13 キャビネット上部
14 キャビネット背面部
16 排気路
16a 通常排気路
16b 芳香促進用排気路
20 芳香放出部
20a 第1の芳香放出部
20b 第2の芳香放出部
22 ポッド収容部
24 フタ部
28 伝熱部
30 芳香用駆動制御部
32 フタ駆動制御部
34 排気路可動制御部
40 排熱孔
56 人感センサ
60 芳香制御部
61 芳香機能制御部
62 タイマ連動部
63 コンテンツ連動部
64 芳香用センサ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットに設けられ芳香物質を収容する収容手段と、
前記収容手段を開閉するフタ手段と、
発生した熱を排気として排出する排熱手段と、
前記排気の一部を前記収容手段へ導く導熱手段と、
を備えることを特徴とするテレビ装置。
【請求項2】
前記導熱手段は、前記排気が前記収容手段へ伝わる経路を遮断する遮断手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のテレビ装置。
【請求項3】
前記収容手段は、前記芳香物質を収容する容器と、
前記容器が配置される配置手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のテレビ装置。
【請求項4】
前記配置手段は、前記導熱手段によって導かれた前記排気の熱を前記容器に伝達する伝熱手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のテレビ装置。
【請求項5】
前記フタ手段は、タイマに連動して開閉することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のテレビ装置。
【請求項6】
前記フタ手段は、表示出力するコンテンツのジャンルに応じて開閉することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載のテレビ装置。
【請求項7】
前記収容手段は、前記排熱手段の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載のテレビ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−151603(P2011−151603A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−11080(P2010−11080)
【出願日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】