説明

テープ貼付装置

【課題】 本発明は、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬けなどの粉粒状や刻み状の具材を詰めた小袋を複数連ねた帯状体同士を粘着テープで周回状に貼って接続するテープ貼付装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 テープ引出機構、テープ吸着機構、テープカット機構、第1のテープ折り曲げ機構、第2のテープ折り曲げ機構を備え、小袋2を複数連ねて一定幅を有して先行する帯状体3と、後続の帯状体4とを連続的に繋いで進行方向へ送るために繋ぎ目を粘着テープ5で被うように貼着するテープ貼付装置であって、第1の有無検出器が帯状体3の後端を検出した位置に停止させ、第2の有無検出器が帯状体4の先端を検出した位置に停止させ、その後、先行する帯状体を後退させ、後続の帯状体を前進させてテープ貼付位置で停止させ後端面3baと先端面4aaとを当接させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬けなどの粉粒状や刻み状の具材を詰めた小袋を複数連ねた帯状体同士を接続するテープ貼付装置に関し、特に、先行する帯状体と後続の帯状体を粘着テープで周回状に貼って接続し連続した帯状体とするテープ貼付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下、背景技術について説明する。
図8は、従来の実施形態を示す概略図である。図8の(a)は、シート自動突き合わせ継ぎ装置の一部である粘着テープ貼付装置の概要図である。図8の(b)は、カバーシート剥離装置に採用されるテープ曲げ装置の拡大図である。
図8の(a)に示すように、粘着テープ貼付けころ120を実線図示位置より鎖線図示位置120´へ回動下降させ、粘着テープTをシートS上に貼付け、図示矢印左方向にテープ巻出機枠112を摺動レール123に沿って図中実線で示すa位置から鎖線で示すb位置まで移す。これにより、粘着テープ貼付けころ120で粘着テープTをシートS上に確実に貼付けて行くことができる。この貼り付けを終了すると、テープ切断装置122により粘着テープTを切断するが、このとき、次回テープ引出しのための掴み代を残して、テープ案内スリットの先端からシートSが僅かに突出した位置で粘着テープTを切断する。なお、テープ切断後は、さらにテープ巻出機枠112をc位置まで移動させ、テープ切断後端をシート上に貼付けておく。以上で一連のシート自動継ぎ動作を終り、この後、各装置は旧位置に復し、次回自動継ぎのために待機する。
従って、従来のように、作業者が、先行シート巻出し終了と共に先行シートの終端と後続の満巻ロールの巻出始端とを持って継ぎ合わせる必要がなく、2軸ターレット型巻出機の使用性が向上し、その巻出し効率が高まる(特許文献1参照)。
【0003】
次に、図8の(b)に示すように、カバーシート剥離装置において、テープ曲げ装置は、板材先端からはみ出したテープはみ出し部219aを上方に折り曲げている。このテープ曲げ装置は、テープ曲げ板205を備え、このテープ曲げ板205は、テフロン(登録商標)などの非粘着性素材を用い、複数枚からなり、エアーシリンダー207に取り付けられたブラケット206に固定されている。スライド板218は、テープ曲げ板205がエアーシリンダー207によって上下できるように切り欠かれている。
また、テープ曲げ板205部が上下した際は、スライド板218表面とテープ曲げ板205下面との間が所定の間隔になり、板材220のカバーシート220a面に貼り付けられたテープ219のはみ出し部219aをテープ曲げ板205が上昇したときに、テープ曲げ板205がテープはみ出し部219aに当接して、このテープはみ出し部219aを上方に折り曲げることができるようにしてある(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公平8−25676号公報
【特許文献2】特開昭62−167176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、先行シート巻出し終了と共に、先行シートの終端と後続の満巻ロールの巻出始端とを持って自動的に継ぎ合わせ、テープをシート上に貼り付け、また、テープを剥離させるために上方へ曲げているものであり、粘着テープを自動的に周回するように貼り付けてないため、連続的な一体構造を有する小袋の帯状体にできなかった。また、製造ライン〜出荷ラインの途中で、小袋からなる先行する帯状体と後続の帯状体とを手作業で接続するため製造〜出荷ラインを一時的に停止させなければならなかった。
【0006】
本願発明は、前記課題を解決するために創案されたものであり、製造ライン〜出荷ラインの途中に容易に配置することができ、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬けなどの粉粒状や刻み状の具材を詰めた小袋からなる先行する帯状体と後続の帯状体とを接続するテープ貼付位置の上面から側面および下面の一部まで粘着テープを自動的に周回させて貼ることができ、一体的に連続した帯状体とすることができるテープ貼付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明のテープ貼付装置は、粉粒刻み状の食品具材を包装した小袋を複数連ねて一定幅を有して先行する帯状体と、前記先行する帯状体に対して後続の帯状体とを連続的に繋いで所定の進行方向へ送るために繋ぎ目を粘着テープで被うように貼着するテープ貼付装置であって、前記先行する帯状体の後端の後端面と、前記後続の帯状体の先端の先端面と、前記後端面と前記先端面とを突き合わせた当接位置を被って前記粘着テープを貼り付けるテープ貼付領域と、を備え、前記帯状体の前記テープ貼付領域の上面の少なくとも一部、下面の少なくとも一部、および側面に前記粘着テープを貼着して連続した帯状体を形成することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテープ貼付装置であって、前記先行する帯状体と前記後続の帯状体を下方から支持して所定の進行方向への移動をガイドするレール部と、前記レール部の入口側から出口側への前記進行方向において、前記入口側に設けられた入口端と、前記出口側に設けられた出口端と、前記先行する帯状体の後端を検出する、前記出口端に設けられた第1の有無検出器と、前記後続の帯状体の先端を検出する、前記入口端に設けられた第2の有無検出器と、前記先行する帯状体を、前記第1の有無検出器の位置から前記入口側方向へ所定距離を後退させる、カウント機能を備えた第1の駆動手段と、前記後続の帯状体を前記第2の有無検出器の位置から前記出口側方向へ所定距離を前進させる、カウント機能を備えた第2の駆動手段と、前記先行する帯状体を後退させ、前記後続の帯状体を前進させて、前記後端面と前記先端面とを当接させて前記帯状体を停止させるテープ貼付位置と、前記粘着テープを前記先行する帯状体、および前記後続の帯状体の幅より長く切り取るために、前記テープ貼付位置の上方に前記粘着テープの先端部を掴んで前記粘着テープを張設するテープ引出機構と、前記テープ貼付位置の上方に張設された前記粘着テープの上面を吸着して保持するテープ吸着機構と、前記粘着テープの前記先端部に対して、前記粘着テープの他端側を根元部と称したとき、前記テープ引出機構と協働して前記粘着テープの前記根元部を切断するテープカット機構と、前記粘着テープの下面に設けられた粘着部が前記当接位置における前記テープ貼付領域の上面に貼着され、前記粘着テープの両端を下方へ直角に折り曲げる第1のテープ折り曲げ機構と、前記下方へ直角に折り曲げられた部分をさらに直角に折り曲げて、前記当接位置における前記テープ貼付領域の下面に前記粘着テープを貼着させる第2のテープ折り曲げ機構と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のテープ貼付装置であって、前記テープ引出機構は、前記粘着テープの上下面をクランプするテープ掴み機構を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のテープ貼付装置であって、前記レール部は、前記帯状体の下面を支持する上面と、この上面に前記帯状体の下面を真空吸着するための複数の真空吸着穴を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のテープ貼付装置であって、前記カウント機能を備えた第1、第2の駆動手段とはサーボモータであり、このサーボモータによって後進および前進の移動距離を設定することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明のテープ貼付方法は、粉粒刻み状の食品具材を包装した小袋を複数連ねて一定幅を有して先行する帯状体と、前記先行する帯状体に対して後続の帯状体とを連続的に繋いで所定の進行方向へ送るために繋ぎ目を粘着テープで被うように貼着するテープ貼付方法であって、前記先行する帯状体の後端の後端面と、前記後続の帯状体の先端の先端面と、前記後端面と前記先端面とを突き合わせた当接位置を被って前記粘着テープを貼り付けるテープ貼付領域と、を含み、前記帯状体の前記テープ貼付領域の上面の少なくとも一部、下面の少なくとも一部、および側面に前記粘着テープを貼着して連続した帯状体を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、このテープ貼付装置は前後に製造ラインに用いられるレール部を連結できるため、製造ライン〜出荷ラインの途中に容易に配置することができる。また、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬けなどの粉粒状や刻み状の具材を詰めた小袋からなる先行する帯状体と後続の帯状体とを接続するテープ貼付領域の上面から側面および下面の一部まで粘着テープを自動的に周回させて貼ることができるため、一体的に連続した帯状体とすることができ、製造〜出荷作業において製品を連続して流すことができる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、先行する帯状体を第1の有無検出器が検出した位置に停止させ、後続の帯状体を第2の有無検出器が検出した位置に停止させ、先行する帯状体を第1の有無検出器の位置から入口側方向へ所定距離を後退させ、後続の帯状体を第2の有無検出器の位置から出口側方向へ所定距離を前進させて、先行する帯状体の後端面と後続の帯状体の先端面とを当接させて、これらの帯状体をテープ貼付位置で精度良く当接させて、テープ引出機構によって粘着テープの先端部を掴んで張設させ、テープ吸着機構によって粘着テープの上面を吸着・保持して、テープカット機構によって粘着テープの根元部をテープ引出機構と協働して切断することによって、粘着テープを帯状体の幅より長く切り取ることができ、テープ引出機構に粘着テープの上下面をクランプするテープ掴み機構を備えることによって、テープ引出機構とテープカット機構との間のテープ貼付位置の上方に粘着テープを弛みなく張ることができ、テープカット機構によって粘着テープを帯状体の幅より両端をはみ出して切断することができる。
【0015】
また、はみ出して切断された粘着テープの両端は第1のテープ折り曲げ機構によって下方へ直角に折り曲げられ、この下方へ直角に折り曲げられた部分をさらに第2のテープ折り曲げ機構によって直角に折り曲げて、当接位置においてテープ貼付領域の下面に粘着テープを貼着させることができる。このように、粘着テープの下面に設けられた粘着部が当接位置におけるテープ貼付領域の上面に貼着され、帯状体の幅より長く切り取った部分の粘着テープが、テープ貼付領域の側面および下面の一部まで周回させて貼ることができて、一体的に連続した帯状体とすることができる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、テープ引出機構に粘着テープの上下面をクランプするテープ掴み機構を備えることによって、ロール状に巻かれた帯状体の先端を所定の長さだけ容易に引き出すことができ、帯状体の幅より長く切り取った部分の粘着テープをテープ貼付領域の上面、側面および下面の一部まで周回させて貼ることができて、一体的に連続した帯状体とすることができる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、レール部おいて、帯状体の下面を支持する上面に帯状体の下面を真空吸着するための複数の真空吸着穴を備えることによって、それぞれの帯状体を位置決めして、粘着テープをテープ貼付領域の上面、側面および下面の一部まで周回させて精度良く貼ることができる。
【0018】
請求項5に係る発明によれば、カウント機能を備えた第1、第2の駆動手段をサーボモータで構成しそれぞれ移動距離を設定することによって、先行する帯状体を所定距離だけ後進させ、後続の帯状体を所定距離だけ前進させて、テープ貼付位置で互いの端部を停止させると共に当接させることができ、それぞれの帯状体を位置決めして、粘着テープをテープ貼付領域の上面、側面および下面の一部まで周回させて精度良く貼ることができる。
【0019】
請求項6に係る発明によれば、このテープ貼付方法によってテープ貼付装置の前後に製造ラインに用いられるレール部を連結できるため、製造ライン〜出荷ラインの途中に容易に配置することができる。また、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬けなどの粉粒状や刻み状の具材を詰めた小袋からなる先行する帯状体と後続の帯状体とを接続するテープ貼付領域の上面から側面および下面の一部まで粘着テープを自動的に周回させて貼ることができるため、一体的に連続した帯状体とすることができ、製造〜出荷作業において製品を連続して流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係るテープ貼付方法を示す説明図であり、(a)は先行する帯状体と後続の帯状体を接続する前の平面図、(b)は先行する帯状体と後続の帯状体を接続したときの平面図、(c)は(b)の側面図、(d)は小袋内で包装された具材の噛み込みや何らかの不具合が有る場合に不良品の除去を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るテープ貼付装置を備えた製造〜出荷ラインのシステム構成を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るテープ貼付動作を示す工程図であり、(a)は先行する帯状体の後端が第2の有無検出器を通過した様子を示す平面図、(b)は先行する帯状体の後端が第1の有無検出器を通過した様子を示す平面図、(c)は後続の帯状体の先端を第2の有無検出器が検出した様子を示す平面図、(d)は先行する帯状体が当接位置まで後退し、後続の帯状体が当接位置まで前進して互いに当接する位置で停止し、先行する帯状体の後端面と、後続の帯状体の先端面とが当接した様子を示す平面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るテープ貼付装置の詳細を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は(a)に示すBーB線の拡大端面図、(e)は(c)に示すテープ吸着ブロックの下面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るテープカット機構の概略を示し、(a)はテープカット前の正面図、(b)はテープカット後の正面図である。面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るテープカット機構の詳細を示す説明図であり、(a)はテープカット前の正面断面図、(b)はテープカット後の正面断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るテープ曲げ機構の動作を示す工程断面図であり、(a)は第1のテープ折り曲げ機構によって第1のテープ折り曲げ前を示す機構部の断面図、(b)は第1のテープ折り曲げ機構によって第1のテープ折り曲げ後を示す機構部の断面図、(c)は第2のテープ折り曲げ機構によって第2のテープ折り曲げ前を示す機構部の断面図、(d)は第2のテープ折り曲げ機構によって第2のテープ折り曲げ途中を示す機構部の断面図、(e)は貼付完了を示す機構部の断面図である。
【図8】従来の実施形態を示す概略図である。(a)は、シート自動突き合わせ継ぎ装置の一部である粘着テープ貼付装置の概要図、(b)は、カバーシート剥離装置に採用されるテープ曲げ装置の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るテープ貼付方法を示す説明図であり、(a)は先行する帯状体と後続の帯状体を接続する前の平面図、(b)は先行する帯状体と後続の帯状体を接続したときの平面図、(c)は(b)の側面図、(d)は小袋内で包装された具材の噛み込みや何らかの不具合が有る場合に不良品の除去を示す平面図である。
【0022】
図1に示すように、テープ貼付装置1(図2参照)は、粉状、粒状、および刻み状などの食品具材を包装した小袋2を複数袋連ねて一定幅を有して先行する帯状体3と、先行する帯状体3に対して後続の帯状体4とを連続的に継ぎ足して進行方向へ送るために繋ぎ目を粘着テープ5で被うように貼着する。なお、この先行する帯状体3と後続の帯状体4とは同じ形状であり、製造ロットの違いなどである。
【0023】
図1の(a)に示すように、先ず、先行する帯状体3の後端3bの後端面3baと、この先行する帯状体3に対して後続の帯状体4の先端4aの先端面4aaとを突き合わせて接続するためのテープ貼付領域2bが斜線で示されている。
そして、図1の(b)(c)に示すように、先行する帯状体3と後続の帯状体4を突き合わせる。粘着テープ5は、この突き合わせた当接位置2aを被って上面、側面および下面に周回して貼り付ける。
【0024】
粘着テープ5を貼り付ける位置は、先行する帯状体3と後続の帯状体4の当接位置2aを含んだ上面3bb、4abから、側面3bc、4acへ、さらに下面3bd、4adへと周回して貼り付ける。下面3bd、4adへの粘着テープ5の貼り付けは、上面3bb、4abから側面を経て連続する領域となる。所謂、下面へ折り返した状態にする。なお、粘着テープ5は当接位置2aの全体を周回させても構わない。これによって、小袋2、2・・を連ねた帯状体となる。ここで粘着テープ5は、帯状体3、4のテープ貼付領域2aの上面3bb、4ab、側面3bc、4acおよび下面3bd、4adへと周回させて貼り付けるため、小袋の横断寸法(幅)が80mmである場合に、粘着テープ5を120mm程度長めにしてテープ貼付領域2aに貼り付ける。
【0025】
なお、図1の(d)に示すように、帯状体3、4を接続しなければならない理由は、先行する帯状体と後続の帯状体を継ぎ足してさらに長い連続の帯状体とする場合や、連続した帯状体の中から不良品を除去した場合に、例えば図中(d)の小袋(ロ)を除去する必要がある場合、小袋(ロ)を切り取って、小袋(イ)の後ろに小袋(ハ)を粘着テープで貼って継ぎ足す場合である。
【0026】
このようなテープ貼付装置1は、製造ライン〜出荷ラインの途中に容易に配置することができ、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬けなどの粉粒状や刻み状の具材を詰めた小袋からなる先行する帯状体と後続の帯状体とを連続的に継ぎ足すために、テープ貼付領域の上面から側面および下面の一部まで粘着テープを自動的に周回させて貼ることができ、一体的に連続した帯状体とすることで製造〜出荷作業において製品を連続的に流すことができる。これまでの手作業での継ぎ足しを自動的に行うことができ、コスト低減、および生産効率の向上が可能となる。
【0027】
図2は、本発明の実施形態に係るテープ貼付装置を備えた製造〜出荷ラインのシステム構成を示す概略図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
図2の(a)(b)に示すように、先行する帯状体3がテープ貼付装置1から送り出されて製品収納箱に積み重ねられて収納され、やがて先行する帯状体3の終端が来ると、その終端を検出することで、次にロール状の帯状体4がテープ貼付装置1へ供給される。この終端の検出に関しては後記する。
テープ貼付装置1は、先行する帯状体3と後続の帯状体4を下方から支持して所定の進行方向への移動をガイドするレール部1aと、先行する帯状体3の後端3bがレール部1aの出口側1abを通過したことを検出する第1の有無検出器1bと、後続の帯状体4の先端4aが入口側1aaに到着したことを検出する第2の有無検出器1cとを設けている。
【0028】
このテープ貼付装置1は、先行する帯状体3が第1の有無検出器1bを遮るように配置され、そして後続の帯状体4が第2の有無検出器1cを遮るように配置されると、不図示のスタートスイッチを押すことで、先行する帯状体3は所定距離だけレール部1a上を後進し、後続の帯状体4は所定距離だけレール部1a上を前進して、先行する帯状体3の後端面3baと後続の帯状体4の先端面4aaが当接する位置で自動的に停止するように制御されている。
このとき、先行する帯状体3が後進を開始するスタート位置は、第1の有無検出器1bが先行する帯状体3の後端3bを検出する位置である。また、後続の帯状体4が前進を開始するスタート位置は、第2の有無検出器1cが後続の帯状体4の先端4aを検出する位置である。それぞれ、第1、第2の有無検出器1b、1cの検出位置が当接位置へ移動開始するホームポジションである。
【0029】
これによって、図1の(d)に示すように、途中に不良品があった場合に、不良品だけを除去して、不良品を挟んで前後する帯状体を、それぞれ先行する帯状体3と後続の帯状体4とすることで、前記したように先行する帯状体3を第1の有無検出器1bの位置、後続の帯状体4を第2の有無検出器1cの位置に配置すると自動的にホームポジションへ移動して、スタートスイッチの押す前のスタンバイ状態となる。
この先行する帯状体3は出口側の第1の有無検出器1bから所定のカウント数だけ後退して所定の距離を移動する。また、後続の帯状体4は入り口側の第2の有無検出器1cから所定のカウント数だけ前進して所定の距離を移動する。このとき、先行する帯状体3の後端面3baと後続の帯状体4の先端面4aaがちょうど当接し、テープ貼付位置1dに来る。所定のカウント数はサーボモータで設定している。
【0030】
また、連続作業中に先行する帯状体3が進行して最後の小袋2になったら、その後端3bを第1の有無検出器1bが「有→無」を検出して、この第1の有無検出器1bが出力する信号S1によって、先行する帯状体3を第1の有無検出器1bの位置に停止させると共に次の後続の帯状体4を自動的に繰り出し、その先端4aを第2の有無検出器1cが「無→有」を検出して、この第2の有無検出器1cが出力する信号S2によって、後続の帯状体4を第2の有無検出器1cの位置に停止させる。つまり、先行する帯状体3の後端3bはレール部1aの出口端1ab付近に停止し、後続の帯状体4の先端4aは、レール部1aの入口端1aaに停止する。
【0031】
なお、先行する帯状体3の後端面3baと後続の帯状体4の先端面4aaがテープ貼付位置1dで当接するように、第1の有無検出器1bと第2の有無検出器1cとの中間位置であるテープ貼付位置1dへ向かって、後進および前進して互いに接近するが、テープ貼付位置を適宜設定することで、第1の有無検出器1bと第2の有無検出器1cとの中間位置に限るものではない。
【0032】
図3は、本発明の実施形態に係るテープ貼付動作を示す工程図であり、(a)は先行する帯状体の後端が第2の有無検出器を通過した様子を示す平面図、(b)は先行する帯状体の後端が第1の有無検出器を通過した様子を示す平面図、(c)は後続の帯状体の先端を第2の有無検出器が検出した様子を示す平面図、(d)は先行する帯状体が当接位置まで後退し、後続の帯状体が当接位置まで前進して互いに当接する位置で停止し、先行する帯状体の後端面と、後続の帯状体の先端面とが当接した様子を示す平面図である。
図3の(a)に示すように、先行する帯状体3の後端3bが第2の有無検出器1cを通過して、図3の(b)に示すように、先行する帯状体3の後端3bが第1の有無検出器1bを通過すると、第1の有無検出器1bは「有→無」信号S1を出力して、先行する帯状体は直ちに停止する。なお、先行する帯状体3は、第1の有無検出器1bの位置を通り過ぎて停止しても構わない。先行する帯状体3が第1の有無検出器1bを通過したことが検出されると、先行する帯状体3の後端3bは第1の有無検出器1bの位置まで戻って停止するように制御されている。
【0033】
次に、図3の(c)に示すように、信号S1によって製品供給部から繰り出された後続の帯状体4は、その先端4aを第2の有無検出器1cが検出することによって、「無→有」信号S2を出力して直ちに停止する。
さらに、図3の(d)に示すように、先行する帯状体3が当接位置2aまで後退し、後続の帯状体4が当接位置2aまで前進して停止する。このとき先行する帯状体3の後端面3baと後続の帯状体4の先端面4aaとがぴたりと接触して停止するようにサーボモータ10ad、10bd(後記)を備えた第1、第2の駆動手段10a、10b(後記)の制御を設定する。
【0034】
図4は、本発明の実施形態に係るテープ貼付装置の詳細を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は(a)に示すBーB線の拡大端面図、(e)は(c)に示すテープ吸着ブロックの下面図である。
テープ貼付装置1において、図1を参照して説明したように、テープ貼付位置1dは、後端面3baと先端面4aaとが当接した界面に相当する位置であり、小袋2からなる先行する帯状体3と後続の帯状体4とを接続するテープ貼付領域2bの上面3bb、4abから側面3bc、4acおよび下面3bd、4adの一部まで粘着テープ5を周回させて貼るために、粘着テープ5を先行する帯状体3および後続の帯状体4の幅より長く切り取り、折り曲げる必要がある。
【0035】
図4の(a)に示すように、レール部1a上にあるテープ貼付位置1dの上方に粘着テープ5の先端側を掴んで張設するテープ引出機構7と、テープ貼付位置1dの上方に張設された粘着テープ5の上面5fを吸着して保持するテープ吸着機構8と、粘着テープ5の先端部に対して、粘着テープ5の他端側を根元部と称したとき、テープ引出機構7と協働して粘着テープ5の根元部を切断するテープカット機構8e、8fとを設けている。そして、テープ引出機構7には、粘着テープ5の上下面をクランプするテープ掴み機構7aを設けている。
【0036】
先行する帯状体3を、第1の有無検出器1bの位置から入口側方向へ所定距離を後退させる、カウント機能を備えた第1の駆動手段10aと、後続の帯状体4を第2の有無検出器1cの位置から出口側方向へ所定距離を前進させる、カウント機能を備えた第2の駆動手段10bと、先行する帯状体3を後退させ、後続の帯状体4を前進させて、後端面3baと先端面4aaとを当接させて帯状体3、4を停止させるテープ貼付位置1dと、粘着テープ5を先行する帯状体3、および後続の帯状体4の幅より長く切り取るために、テープ貼付位置1dの上方に粘着テープ5の先端部5haを掴んで粘着テープ5を張設するテープ引出機構7と、テープ貼付位置1dの上方に張設された粘着テープ5の上面を吸着して保持するテープ吸着機構8と、粘着テープ5の先端部5haに対して、粘着テープ5の他端側を根元部5jaと称したとき、テープ引出機構7と協働して粘着テープ5の根元部5jaを切断するテープカット機構8e、8fと、粘着テープ5の下面に設けられた粘着部が当接位置2aにおけるテープ貼付領域2bの上面3bb、4abに貼着され、粘着テープ5の両端を下方へ直角に折り曲げる第1のテープ折り曲げ機構9aと、下方へ直角に折り曲げられた部分をさらに直角に折り曲げて、当接位置2aにおけるテープ貼付領域2bの下面3bd、4adに粘着テープ5を貼着させる第2のテープ折り曲げ機構9bと、を備え、テープ引出機構7は、粘着テープ5の上下面をクランプするテープ掴み機構7aを備えている。
【0037】
粘着テープのロール5bは、粘着テープ取付台5cに位置決めされて、ロール固定ネジ5aで固定されている。この粘着テープのロール5bとテープ引出機構7は支持板11bに固定され、支持板11bは左右2本の支柱11a、11aに固定ボルト11cで固定されている。
また、レール部1aには、先行する帯状体3および後続の帯状体4をレール部1aに真空吸着するための真空吸着穴1adが複数設けられている。この真空吸着穴1adによって先行する帯状体3および後続の帯状体4は、テープ貼付時にレール部1aに真空吸着され位置決めされる。レール部1aのテープ貼付位置1dには、この真空吸着穴1adと直角方向に真空吸着穴1aeが複数設けられ、テープ貼付領域2bを吸着する。
【0038】
また、図4の(b)に示すように、レール部1aの上方に帯状体押え車10aaとエアーシリンダー10acが設けられ、レール部1a面に面位置を合わせて帯状体駆動車10abが設けられている。帯状体駆動車10abの上に移動して来た先行する帯状体3をエアーシリンダー10acによって下降した帯状体押え車10aaが移動自在に挟んで位置決めしている。
また、レール部1aの上方に帯状体押え車10baとエアーシリンダー10bcが設けられ、レール部1a面に面位置を合わせて帯状体駆動車10bbが設けられている。帯状体駆動車10bbの上に移動して来た後続の帯状体4をエアーシリンダー10bcによって下降した帯状体押え車10baが移動自在に挟んで位置決めしている。なお、帯状体駆動車10ab、10bbはサーボモータ10ad、10bdによって回転数制御されて、帯状体3、4を設定した距離だけ移動可能に設けられている。
【0039】
図4の(c)に示すように、テープ掴み機構7aが粘着テープ5の先端部5haの上下面をクランプして、エアーシリンダー7bによって粘着テープ5を図中右側から左側へ引き出す。このとき、所定の長さを引き出された粘着テープ5は、テープガイド車5d、5dとテンション車5eとの張力でピンと張っており、粘着テープ5の上面5fまで下降して来たテープ吸着機構8によって、上面5fが真空吸着される。このテープ吸着機構8について、図4の(e)に示すように、テープ吸着ブロック8aの下面には、複数の真空吸着穴8d、8d・・が設けられている。
【0040】
さらに下降したテープ吸着機構8の下面に備わる上刃8eと、上刃8eの下方に設けられた下刃8fによって粘着テープ5は所定の長さにカットされる。また、図4の(d)に示すように、図4の(a)に示すBーB線の拡大端面図には、連続する複数の小袋2を切り離したときの切断端面が当接面(突き合わせ面)2cとして示されている。
【0041】
次に、テープカット機構の動作および詳細を説明する。
図5は、本発明の実施形態に係るテープカット機構の概略を示し、(a)はテープカット前の正面図、(b)はテープカット後の正面図である。
図5の(a)に示すように、テープ掴み機構7aが粘着テープ5の先端部の上下面をクランプして、エアーシリンダー7bによって図中右側から左側へ引き出された粘着テープ5は、テープガイド車5dとテンション車5eとの張力でピンと張った状態で、粘着テープ5の上面5fまで下降して、テープ吸着機構8によって、粘着テープ5の上面5fが真空吸着されて保持される。
【0042】
そして、図5の(b)に示すように、さらに下降したテープ吸着機構8の下面のコーナに備えられた上刃8eと、下方に設けられた下刃8fによって所定長さにカットされる。所定長さとは、前記したように、先行する帯状体3と後続の帯状体4の幅が約80mmであるので、両端へのはみ出し長さを含んで120mmとしている。この長さは適宜変更しても構わない。これによって、粘着テープ5を先行する帯状体3および後続の帯状体4の幅より長く切り取ることができる。
【0043】
図6は、本発明の実施形態に係るテープカット機構の詳細を示す説明図であり、(a)はテープカット前の正面断面図、(b)はテープカット後の正面断面図である。
テープ吸着工程からテープカット工程迄の詳細な動作を説明する。図6の(a)に示すように、粘着テープ5の上面5fがテープ吸着ブロック8aの下面に設けられた多数の真空吸着穴8dによって吸着されると共に、テープカット機構8e、8fによって所定の長さにカットされる。このとき、先行する帯状体3と後続の帯状体4のテープ貼付領域2bが、粘着テープ5の真下に来るように不図示の制御装置によって制御されている。
【0044】
次に、図6の(b)に示すように、さらに下降したテープ吸着ブロック8aは、小袋2の封止部であるテープ貼付領域2b迄押し下げられる。このときテープ吸着ブロック8aは、具材で膨らんだ小袋2の位置を避けるように配置されており、下降してきた粘着テープ5の粘着側である下面5gが、平面状態のテープ貼付領域2bにしっかりと貼付されると共に、粘着テープ5の両端が所定の長さにカットされ、左はみ出し部5h、右はみ出し部5j、左はみ出し部5hの先端部5ha、右はみ出し部5jの根元部5jaが形成される。テープ貼付領域2bの上面2d(3bb、4ab)に貼付された粘着テープ5は、次に、側面2f(3bc、4ac)、下面2e(3bd、4ad)へ回り込むように貼付される。次に、下面2eへの貼り付け動作を説明する。
【0045】
図7は、本発明の実施形態に係るテープ曲げ機構の動作を示す工程断面図であり、(a)は第1のテープ折り曲げ機構によって第1のテープ折り曲げ前を示す機構部の断面図、(b)は第1のテープ折り曲げ機構によって第1のテープ折り曲げ後を示す機構部の断面図、(c)は第2のテープ折り曲げ機構によって第2のテープ折り曲げ前を示す機構部の断面図、(d)は第2のテープ折り曲げ機構によって第2のテープ折り曲げ途中を示す機構部の断面図、(e)は貼付完了を示す機構部の断面図である。
【0046】
図7の(a)に示す第1の折り曲げ前において、両端がカットされた状態でテープ貼付領域2bに貼付された粘着テープ5の下面5gに設けられた粘着部5gaが当接位置2aの上面2dに貼着されている。この粘着テープ5の左はみ出し部5haと右はみ出し部5jaを下方へ直角に折り曲げる第1のテープ折り曲げ機構9aには、帯状体3、4の進行方向に向かって左はみ出し部5haと右はみ出し部5jaをほぼ直角に折り曲げる、上下動作する第1の折り曲げ部9aa、9aaが一対設けられている。
図7の(b)に示す第1の折り曲げ後において、一対の第1の折り曲げ部9aa、9aaが下降することによって、左はみ出し部5haと右はみ出し部5jaをほぼ直角に折り曲げている。
【0047】
次に、図7の(c)に示す第2の折り曲げ前において、第1の折り曲げ機構9aによって下方に直角に折り曲げられた部分をさらに直角に折り曲げるために、図中左右から水平に移動する一対の第2の折り曲げ部9ba、9baを備えた第2の折り曲げ機構9bが設けられている。一対の第2の折り曲げ部9ba、9baが左右から中心へ向かって水平方向に移動することによって、図7の(d)に示す折り曲げ途中において、粘着テープ5は図のような工程を経て折り曲げられる。さらに、図7の(e)に示すように、粘着テープ5の下面5gの粘着部5gaが、テープ貼付位置2aにおける先行する帯状体3および後続の帯状体4の下面3bd、4adに貼着され、粘着テープ5の貼り付けが完了する。
【0048】
これによって、粘着テープ5を先行する帯状体3および後続の帯状体4の幅より長く切り取って、帯状体3、4よりはみ出した部分の粘着テープ5を、帯状体3、4のテープ貼付領域2bにおける上面2dから側面2fおよび下面2eの一部まで自動的に周回させて貼ることができるため、一体的に連続した帯状体とすることができる。
【0049】
以上、好ましい実施の形態を説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することの無い範囲内において適宜変更が可能なものである。例えば、複数の小袋を連ねたロール状の帯状体を供給部とし、箱に積み重ねて収納するような収納部として説明したが、その他に製造ライン中のレール部上を移動する帯状体としても構わないし、これに限定するものではなく適宜設定可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、粉末スープ、乾燥食品、ふりかけ、お菓子、およびお茶漬けなどの粉粒状や刻み状の具材の小袋を複数連ねた帯状体の製造〜出荷工程ラインの途中に配置させるテープ貼付装置に適用できる。
【符号の説明】
【0051】
1 テープ貼付装置
1a レール部
1aa 入口端
1ab 出口端
1ac テープ貼付位置のレール(狭くなった所)
1ad 真空吸着穴
1ae 真空吸着穴
1b 第1の有無検出器
1c 第2の有無検出器
1d テープ貼付位置
1h 真空配管
2 小袋
2a 当接位置
2b テープ貼付領域
2c 当接面、突き合わせ面
2d 上面
2f 側面
2e 下面
3 先行する帯状体
3b 後端
3ba 後端面
3bb 上面
3bc 側面
3bd 下面
4 後続の帯状体
4a 先端
4aa 先端面
4ab 上面
4ac 側面
4ad 下面
5 粘着テープ
5a ロール固定ネジ
5b 粘着テープのロール
5c 粘着テープ取付台
5d テープガイド車
5e テンション車
5f 上面
5g 下面
5ga 粘着部
5h 左はみ出し部
5ha 先端部
5j 右はみ出し部
5ja 根元部
7 テープ引出機構
7a テープ掴み機構
7b エアーシリンダー
8 テープ吸着機構
8a テープ吸着ブロック
8b テープ真空吸着
8c 真空配管
8d 真空吸着穴
8e 上刃、テープカット機構
8f 下刃、テープカット機構
8g エアーシリンダー
9 テープ折り曲げ機構
9a 第1のテープ折り曲げ機構
9aa 第1の折り曲げ部
9ab エアーシリンダー
9b 第2のテープ折り曲げ機構
9ba 第2の折り曲げ部
9bb エアーシリンダー
10a 第1の駆動手段
10b 第2の駆動手段
10aa、10ba 帯状体押え車
10ab、10bb 帯状体駆動車
10ac、10bc エアーシリンダー
11a 支柱
11b 支持板
11c 固定ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒刻み状の食品具材を包装した小袋を複数連ねて一定幅を有して先行する帯状体と、前記先行する帯状体に対して後続の帯状体とを連続的に繋いで所定の進行方向へ送るために繋ぎ目を粘着テープで被うように貼着するテープ貼付装置であって、
前記先行する帯状体の後端の後端面と、
前記後続の帯状体の先端の先端面と、
前記後端面と前記先端面とを突き合わせた当接位置を被って前記粘着テープを貼り付けるテープ貼付領域と、
を備え、前記帯状体の前記テープ貼付領域の上面の少なくとも一部、下面の少なくとも一部、および側面に前記粘着テープを貼着して連続した帯状体を形成することを特徴とするテープ貼付装置。
【請求項2】
前記先行する帯状体と前記後続の帯状体を下方から支持して所定の進行方向への移動をガイドするレール部と、
前記レール部の入口側から出口側への前記進行方向において、前記入口側に設けられた入口端と、前記出口側に設けられた出口端と、
前記先行する帯状体の後端を検出する、前記出口端に設けられた第1の有無検出器と、
前記後続の帯状体の先端を検出する、前記入口端に設けられた第2の有無検出器と、
前記先行する帯状体を、前記第1の有無検出器の位置から前記入口側方向へ所定距離を後退させる、カウント機能を備えた第1の駆動手段と、
前記後続の帯状体を前記第2の有無検出器の位置から前記出口側方向へ所定距離を前進させる、カウント機能を備えた第2の駆動手段と、
前記先行する帯状体を後退させ、前記後続の帯状体を前進させて、前記後端面と前記先端面とを当接させて前記帯状体を停止させるテープ貼付位置と、
前記粘着テープを前記先行する帯状体、および前記後続の帯状体の幅より長く切り取るために、前記テープ貼付位置の上方に前記粘着テープの先端部を掴んで前記粘着テープを張設するテープ引出機構と、
前記テープ貼付位置の上方に張設された前記粘着テープの上面を吸着して保持するテープ吸着機構と、
前記粘着テープの前記先端部に対して、前記粘着テープの他端側を根元部と称したとき、前記テープ引出機構と協働して前記粘着テープの前記根元部を切断するテープカット機構と、
前記粘着テープの下面に設けられた粘着部が前記当接位置における前記テープ貼付領域の上面に貼着され、前記粘着テープの両端を下方へ直角に折り曲げる第1のテープ折り曲げ機構と、
前記下方へ直角に折り曲げられた部分をさらに直角に折り曲げて、前記当接位置における前記テープ貼付領域の下面に前記粘着テープを貼着させる第2のテープ折り曲げ機構と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のテープ貼付装置。
【請求項3】
前記テープ引出機構は、前記粘着テープの上下面をクランプするテープ掴み機構を備えることを特徴とする請求項2に記載のテープ貼付装置。
【請求項4】
前記レール部は、前記帯状体の下面を支持する上面と、
この上面に前記帯状体の下面を真空吸着するための複数の真空吸着穴を備えていることを特徴とする請求項2に記載のテープ貼付装置。
【請求項5】
前記カウント機能を備えた第1、第2の駆動手段とはサーボモータであり、このサーボモータによって後進および前進の移動距離を設定することを特徴とする請求項2に記載のテープ貼付装置。
【請求項6】
粉粒刻み状の食品具材を包装した小袋を複数連ねて一定幅を有して先行する帯状体と、前記先行する帯状体に対して後続の帯状体とを連続的に繋いで所定の進行方向へ送るために繋ぎ目を粘着テープで被うように貼着するテープ貼付方法であって、
前記先行する帯状体の後端の後端面と、
前記後続の帯状体の先端の先端面と、
前記後端面と前記先端面とを突き合わせた当接位置を被って前記粘着テープを貼り付けるテープ貼付領域と、
を含み、前記帯状体の前記テープ貼付領域の上面の少なくとも一部、下面の少なくとも一部、および側面に前記粘着テープを貼着して連続した帯状体を形成することを特徴とするテープ貼付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−28389(P2013−28389A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166868(P2011−166868)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(599093225)株式会社プラスワンテクノ (13)
【Fターム(参考)】