説明

ディスクを保持するための装置

1枚以上のディスク(202,203)を保持するための装置であって、ディスクの平面に垂直な方向へのディスクの取り出しを妨げるために、ディスクの周囲を受容可能である下向きの重なり部分(205A,205B)を有している剛性を有するトレイ(201)を備え、ディスクを、ディスクの平面に平行な方向にディスクを滑らすことによって前記重なり部分(205A,205B)から取り外し可能である装置が開示されている。その間をディスクの直径が通過する弾性部材(206A,206B)は、滑りに対してディスクを拘束するために使用することができる。2つ以上の部分的に重なっているディスクは、同様の方法でトレイ上に保持することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、CD(コンパクトディスク)又はDVD(デジタル多目的ディスク)のようなディスクを保持するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
装置内で中心孔を介してディスクを保持するための多くの種類の装置が周知である。ディスクがディスクの周囲において拘束部材によって保持される多くの種類の装置もまた、周知である。このような拘束部材は、ディスクが装置から解放され、且つ軸方向に装置から持ち上げられるまで、例えばディスクの平面に垂直な方向のような軸方向にディスクを拘束するように設計される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような構成は多くの利点を有するが、本発明はディスクを保持する代替方法を提供し、よって製品の設計者たちに幅広い選択肢を提供しようとしている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、ディスクを保持するための装置であって、1つ以上の重なり部分を有している剛性を有する保持部分を備え、前記ディスクの周囲が前記重なり部分の下に受容可能であり、よって前記ディスクの平面に対して略垂直な方向への前記装置から前記ディスクの取り出しを妨げ、前記ディスクは、前記ディスクの平面に略平行な方向にディスクを滑らせることによって前記重なり部分から取り外し可能であることを特徴とする装置が提供される。
【0005】
好ましくは、前記重なり部分は、ポケットによって前記ディスクを保持する。好ましくは、前記ディスクは、前記ディスクが前記装置から自由に取り出される前に、少なくとも5mm、より好ましくは少なくとも10mm、最も好ましくは少なくとも20mmを前記ディスクの平面に略平行な方向に滑らせなければならない。これは、ディスクが軸方向に取り出されることができる前に、ディスクの微小な水平移動が周囲の保持手段からディスクを解放するように使用される先行技術とは対照的である。
【0006】
前記保持部分は、プラスチックトレイの形態であってもよい。
【0007】
前記装置は、閉位置において、ディスクを前記重なり部分の下から滑り出ることを防ぐ固定装置を備えてもよい。前記固定装置は、トレイに回動可能に取り付けられてもよい。
【0008】
固定装置は、好ましくは、前記保持部分上に回動可能に取り付けられたフラップを備える。閉位置において、フラップの一部は、前記ディスクが前記重なり部分の下から滑り出ることを防ぐように、前記ディスクの周囲端部に隣接するように、且つ前記ディスクの平面に略垂直な方向の移動を妨げるためにディスクの周囲に重なるように、配置される。好ましくは、フラップは、この方法で2枚のディスクと相互に作用する。所望される場合、類似のフラップは、トレイの対向する側部上に設けられる場合がある。
【0009】
前記装置には、好ましくは、前記ディスクが前記重なり部分の下から滑り出るとき、前記ディスクの端部が滑り上がる傾斜路が設けられる。
【0010】
前記ディスク又は各前記ディスクは、好ましくは、凹部内に位置付けられ、前記凹部の端部の周りの傾斜した壁によって前記ディスクの周囲でのみ支持される。
【0011】
本発明の好ましい実施形態において、ディスクを保持するための装置であって、保持部分及び少なくとも2つの重なり部分を備え、前記ディスクの周囲が前記重なり部分の下に受容可能であり、よって前記ディスクの平面に略垂直な方向に前記装置からの前記ディスクの取り出しを妨げ、前記ディスクが前記ディスクの平面に略平行な方向への突出部分の下から滑り出される場合に、前記ディスクの平面に略垂直な方向の前記ディスクの屈曲が前記装置からの前記ディスクの取り出しを容易にするように、配置されることを特徴とする装置が提供される。
【0012】
本発明の好ましい実施形態において、ディスクを保持するための装置であって、保持部分及び少なくもと2つの重なり/拘束部分を備え、前記ディスクの周囲が前記重なり/拘束部分の下に受容可能であり、よって前記ディスクの平面に略垂直な方向に前記装置からの前記ディスクの取り出しを妨げ、前記ディスクは、前記ディスクの平面から略平行な方向に前記ディスクを滑らせることによって前記重なり/拘束部分から取り外し可能であり、
この取り出しは、前記ディスクの端部が前記重なり/拘束部分の間で滑るときに、前記拘束部分の屈曲によって容易にされていることを特徴とする装置が提供される。
【0013】
前記2つの重なり部分は、好ましくは、前記ディスクが前記装置から滑り出る方向に略垂直な方向における前記ディスクの直径よりも短い所定の距離だけ離隔される。
【0014】
本発明の他の好ましい実施形態において、ディスクを保持するための装置であって、保持部分及び1つ以上の重なり部分を備え、前記ディスクの周囲が前記重なり部分の下に受容可能であり、前記ディスクの平面に略垂直な方向に前記装置から前記ディスクの取り出しを妨げ、ディスクを、前記ディスクの平面に略垂直な方向に前記装置に向かって前記ディスクを移動することによって、前記重なり部分の下に導入することができる一方で、前記装置からの前記ディスクの取り外しは、前記ディスクを前記ディスクの平面に略平行な方向に滑らすことを必要とするように構成されていることを特徴とする装置が提供される。
【0015】
上記の構成は、装置に向かってディスクを軸方向に押圧することによって、ディスクを導入することを可能にする。これは、製造工程において、装置をより簡単に供給させる。重なり部分の下にディスクを滑らせることよりもむしろ軸方向にディスクを押圧することによって、使用者がディスクを取り替えるために選択する場合、装置が傷つけるリスクを低減する。それにもかかわらず、ディスクは、装置からディスクを解放するために、依然として横方向に滑らせる必要がある。
【0016】
好ましい実施形態において、装置内に保持される場合、ディスクがディスクの平面に略垂直な方向にディスクに作用される力を用いて屈曲されることができ、それによって、前記少なくとも2つの重なり部分の下に位置しているディスクの周囲部分の間の距離が低減され、その結果、ディスクの平面に略平行な方向にディスクを滑らせることによってディスクの取り出しを容易にするように配置される。
【0017】
重なり部分は、ディスクの上面部の一部に重なるための1つ以上のリップ及び/又はディスクの周囲部分を受容するためのスロットを備えることができる。重なり部分もまた、ディスクが拘束部分間に拘束される拘束部分を備えることができる。好ましくは、重なり部分は、好ましくはディスクの周囲の210°以内を除いてディスクの周囲の少なくとも180°の付近で連続的に又は断続的に設けられる。重なり部分は、好ましくは、ディスクの縁部から5mm以下で、より好ましくはディスクの縁部から3mm以下のみで、ディスクの周囲領域のみに重なる、又は隠す。
【0018】
好ましい実施形態において、装置は、2つの一対の重なり部分を備え、第1の一対の重なり部分は(装置内に保持された場合、)ディスクの中心部に対して、120°以下で、より好ましくは90°以下で互いから角度的に離隔し、第2の一対の重なり部分は装置内に保持されるディスクの中心部に対して120°以上で、好ましくは180°以上で(例えば、190°から210°の間で)互いから角度的に離隔している。
【0019】
好ましくは、重なり部分は、ディスクが例えば、この移動の初めの2〜5mmの間で装置から滑り出るときに、第1の一対の重なり部分がディスクの最初の移動間でディスクの周囲のみに重なる一方、例えば、その移動の20mm〜25mm以上で、(すなわち、ディスクの保持される位置から20〜25mmの位置まで)第2の一対の重なり部分がディスクの大部分の移動の間でディスクに重なるように、配置される。好ましい構成において、第2の一対の重なり部分とディスクとの間で(例えば、ディスクの円周の長さに沿って)重なりの範囲は、ディスクが滑り出されるにつれて初めに増加し、ディスクがさらに滑り出されるにつれて減少する。
【0020】
装置は、2枚以上のディスクを保持するように配置され、好ましくは、ディスクが互いに少なくとも部分的に重なる。
【0021】
好ましい実施形態において、装置は2枚のディスクを保持する。装置は、2枚のディスクが略反対方向で又は同一方向で滑り出るように配置されることができる。好ましくは、一のディスクが他のディスクに対して引っ掻くリスクを避ける又は低減するために他のディスクから離隔して移動するように、一のディスクが装置の外側に滑り出されるにつれて、一のディスクの端部が傾斜路に沿って移動するように構成される。
【0022】
他の実施形態において、装置は2枚以上のディスクを保持し、ディスクは、各ディスクが例えば5°と10°との間で水平に対して傾斜している状態を除いて、互いに平行に保持される。
【0023】
さらなる配置において、複数のディスクのうちの第1のディスクは、ディスクの平面に略平行な方向で滑り出されなければならないように上述される方法で保持される一方、第2のディスクはディスクの中心孔を介してディスクを係合する保持手段によって装置上に保持される。前述の通り、そのような多くの種類の保持手段は、周知であり、且つ使用されることができる。
【0024】
2枚以上のディスクが装置上に保持される場合、ディスクは、異なる種類及び/又は異なる大きさであってもよい。例えば、一のディスクは約120mmの直径を有するCD又はDVDであってもよく、他のディスクは約80mmの直径を有するミニディスクであってもよい。
【0025】
保持部分は、厚紙製のカバーに取り付けることができる。代替方法として、保持部分は、容器内に取り付けることができ、又は基部及び/又は容器の蓋部分と一体に形成されることができる。
【0026】
本発明のさらなる好ましい特徴及び任意の特徴は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0027】
本発明は、添付された図面を参照して、単に例示の方法によってさらに記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図1は、厚紙製のカバー2内に取り付けられたトレイ1を備えている装置を示す。トレイ1は、例えば射出成形処理によって成形された、比較的剛性を有するプラスチック材料から形成され、例えば接着剤によってカバー2に固着される。
【0029】
トレイ1は、第1のディスクを受容するための第1の領域3A及び第2のディスクを受容するための第2の領域3Bを備えている、トレイ内に形成された凹部を有し、第1の領域及び第2の領域は、ある程度重なっており、よってトレイ内に取り付けられたディスクが互いからオフセットされるように重なる。傾斜した壁3C,3Dは、ディスクの周囲でディスクを支持するために凹部の縁部の周りに設けられる。
【0030】
大部分の先行技術とは異なり、トレイには、ディスクの中心孔に係合するためのハブ又は他の係合手段は設けられていない。その代わりに、各領域には1つ以上の重なり部分4A,4B,5A,5Bが設けられ、これら重なり部分の下にディスクの周囲を受容することができる。
【0031】
積層部分4A,4B,5A,5Bは、参照符号6Aで示されるようなスロットと共に、参照符号5Aで示されるような突出するリップによって部分的に設けられてもよい。その代わりに、単なる突出するリップが、(ディスクの上面に重なるために)設けられてもよく、単なるスロットが、(ディスクの周囲部分を受容するために)設けられてもよい。
【0032】
示される構成において、2つの重なり部分は、各ディスクのために設けられ、それぞれは、ディスクの外周の周りの約40°に延在している。その代わりに、単一の重なり部分は、ディスクの周囲の周りのより大きな程度で延在して設けることができ、又は、多数の小さな重なり部分が設けられてもよい。好ましい配置においては、重なり部分は、ディスクが、所定の方向に実質的にスライド移動することによって重なり部分の下から滑り出ることだけができるように配置される。好ましくは、重なり部分は、ディスクが、トレイ1から持ち上げて取り出すことができる以前に、少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mmだけその平面に平行な方向に滑らされなければならないように配置される。従って、重なり部分は、ディスクが取り除くことが可能となる以前に滑らせなければならないポケットによってディスクを保持する。
【0033】
図1はまた、トレイ1の端部でディスクの縁部にアクセスできるように設けられる切り欠き7A及び7Bを示す。図1は傾斜路8A及び8B並びに固定装置9も示し、その機能がさらに以下に記載される。
【0034】
図2は、中に取り付けられたディスク10及び11を有する図1の装置を示す。示されるように、ディスクは、ディスクの中心孔10A及び10Bがオフセットするように、互いに部分的に重なっている。ディスクは、重ねられる必要はないが、そうすることによってトレイの大きさを低減することが可能になる。ディスクは傾斜した壁3C及び3Dによって支持され、一方のディスクの記録された面(下面部)が他方のディスクから離隔され、よって一方のディスクが他のディスクを傷つけるリスクを低減している。重なる程度は、製品の要求に適合するように変化されることができる。各ディスクの中心孔が、必ずしも必須ではないが、(ディスクの取り扱いを助けるために)アクセス可能であることが望ましい。
【0035】
図2は閉位置における固定装置9を示しており、この閉位置ではディスクがそれらの各ポケットから滑り出ることを防いでいる。
【0036】
図3は、どのようにしてディスク10が取り出されるかを図示する。固定装置9は、もはやディスクの縁部に隣接して位置しないように、初め矢印Aによって示されるように外向きに回動され、次いで、ディスク10は、ディスクが重なり部分5A及び5Bの下から滑り出るまで、少なくとも10mmの距離を矢印Bによって示される方向に滑らされる。このすべりの動きの端に向かって、ディスク10の端部は傾斜路8Bを上昇し、よって使用者の指により、よりアクセス可能とされている。よって、ディスク10は、トレイ1から持ち上げて取り外すことができる。
【0037】
トレイの端部の中央に切り欠き7Bを設けることによって、ディスク10の後端部10Bにアクセスすることができる。従って、使用者は、中心孔10A及び後端部10Bにおいてディスク10を把持することができ、ディスク10を方向Bに滑らすことができる。
【0038】
これは、前端部10Cの領域内の指が第2のディスク11を傷つける場合があり、及び/又は一方のディスクの前端部10Cと他方のディスクの中心孔11Aとの間に挟まってしまう場合があるので、ディスクの前端部10C及び中心孔10Aを介してディスクを把持することより好ましい。また、傾斜路8Bを上昇するディスク10の動きも好ましくは、このことが、第1のディスクの中心孔10Aが、第2のディスクの後端部11Cを通過し、使用者の指が中心孔10Aとトレーディング縁部11Cとの間に挟まってしまうリスクを低減するように、ディスク10とディスク11との間の離隔を増大するように配置される。
【0039】
図4は、どのようにディスク11が取り除かれるのかを図示する。固定装置9が開位置にある状態で、ディスク11は、重なり部分4A,4Bの下から滑り出るまで、少なくとも10mmの距離を矢印Cによって示される方向に滑らされる。この滑りの動きの端に向かって、ディスク11の縁部は傾斜路8Bを上昇し、使用者の指によりアクセス可能であるようにされている。その結果、ディスク11はトレイ1から持ち上げて外すことができる。ディスク11は、(ディスクは、代わりにディスクの前端部11C及び中心孔11Aを介して把持され得るけれども、)ディスクの中心孔11A及び後端部11Bにおいて把持することができ、方向Cにディスクを滑らせることができる。
【0040】
図5及び図6は、閉位置及び開位置における固定装置9の拡大図を示す。閉位置において、(図6に見られる)表面9A及び9Bはディスク10及び11のそれぞれの縁部に隣接して位置しており、ディスクが方向B及び方向Cにそれらのポケットから滑り出ることを防止している。さらに、閉位置において、ショルダー9C及び9Dはディスク10及びディスク11のそれぞれに重なり、ディスクをそれらのポケットから外れないようにすることを助けている。
【0041】
固定装置もまた、トレイ1内で特徴を有するスナップ式が閉位置でデバイス9を保持する突出部9E、9Fを備える。フィンガー溝9Gは、使用者が図6で示される開位置に固定装置を引くことを助ける。
【0042】
また、図5及び図6は、ディスク10、11がポケット内に挿入されるときに、ディスク10及びディスク11が越える突起部12A,12Bを示す。これら突起部は、ディスクがポケット内で緩みなしに収容されるが、ポケットからディスクを滑らす場合には、突起部が提供する抵抗が使用者によって容易に克服され得ることを確実にする。
【0043】
図7は、本発明の第2実施形態の斜視図である。これは、ディスク30,31の両方が(図8に見られる)水平軸に対して通常5〜10°程度僅かに傾斜されている点を除いて第1の実施形態と同様である。図8の断面図に示されるように、ディスク30及びディスク31は互いに平行であるが、各ディスクの上端部30A及び31Aは同じ高さにあり、且つ同様に、各ディスクの下端部30B及び31Bは同じ高さにある。ディスク30及びディスク31は、ディスク30が方向Dにそのポケットから滑り出され、ディスク31が方向Eにそのポケットから滑り出されるように配置される。従って、この実施形態は、ディスクの縁部を支持している傾斜した壁が要求された傾きでディスクを支持するように形成される点を除いて、上述された実施形態と同様である。リップ24A,24B,25A,25Bのような別の特徴も、適切であるように傾斜される。
【0044】
さらなる配置において、両方のディスクは、同一の方向Dに滑らせて出すことができる。この場合において構成は、3枚又はそれ以上の複数のディスクを保持するように延在させることができる。各ディスクが傾斜され、よって他のディスクと同じ高さで容器内に位置するので、追加のディスクを、トレイの厚さ(深さ)を増大することなく装置内に保持することができる。このような特徴を組み込んでいる実施形態が、以下にさらに記載される。
【0045】
図9は、上述された装置内に保持されるディスク30及びディスク31の平面図を示すとともに、重なり部分24A,24B,25A,25Bのリップがどのようにディスク30及びディスク31の周囲部分に亘って延在するかをより明白に示す。ディスク30の(通常、ディスク上に蓄積されたデータに関係した図を有する)上面の大部分がディスク31の大部分の上面と同じように可視状態に維持されることが理解される。
【0046】
もちろん、図1〜6で示される実施形態の平面図は、図9で示される実施形態にとても類似している。
【0047】
図10〜15は、20ずつ増加する参照符号で示された第1の実施形態の部分に対応する部分を有する第2の実施形態のさらなる図を示す。
【0048】
図14及び図15に示される突起部32A及び突起部32Bは、突起部32A及び突起部32Bがトレイ21に他の端部において取り付けられた弾性アームの端部に設けられる点で、第1の実施形態の突起部と僅かに異なる。
【0049】
固定装置29もまた、ショルダー29Aが異なる形状を有するので僅かに異なる。また、突出部9Fの代わりに、固定装置には、トレイ21内のスロット21B内に突出部21Aを通過してスナップ嵌めされる弾性戻り止め(resilient detent)29Jが設けられる。さらに、固定装置29にはトレイ上に突出部21Cを通過してスナップ嵌めされるアーム29Kが設けられ、一旦開位置に移動すると、突出部21Cを越えて元へ戻されるまでこの位置にとどまるように固定装置が開閉される。
【0050】
上述された実施形態は2枚以上のディスクを保持しているが、単一のディスクを類似の方法で保持し得ることが理解される。
【0051】
図16〜32は、本発明の第3の実施形態を図示する。図16は、(図17に見られるように)第1のディスク102及び第2のディスク103を受容するために、装置内に細長い凹部101Aを有するプラスチックトレイ101の形態の保持部分を備えている装置を示す。
【0052】
凹部101Aの中心には、使用者に矢印104Bの方向に第1のディスクを滑らせ、且つ矢印104Aの方向に第2のディスクを滑らすように指示するための図104が設けられる。一旦ディスク102及びディスク103が図2及び図6で示されるような位置で凹部101A内に導入されると、ディスク102及びディスク103はそれぞれ矢印104A及び矢印104Bの先端を越えて中心が位置合わせされる。その対向する側部101Gと側部101Hとの間の凹部101Aの幅は、ディスク102,103の直径(直径よりもほんの少しだけ大きい直径)に同様とされ、ディスクをそこに保持する。
【0053】
トレイ101には複数の重なり部分が設けられ、ディスクがトレイ内で保持される間は、この重なり部分の下にディスクの周囲が位置する。例えば、ディスク102は、第1の一対の拘束部分又は突出部105A,105B及び第2の一対の拘束部分又は突出部106A,106Bによって保持される。
【0054】
ディスクの周囲は凹部101Aの周囲の周りに設けられる傾斜した壁又はリッジ101Fに係合し、且つ支持される。
【0055】
第1の一対の突出部105A,105Bは、ディスク102の周囲の上に突出するトレイ101の実質的に剛性を有する部分を備える。突出部105A,105Bは、120°以下の角度によって又は好ましくは90°以下の角度によって、(ディスク102の中心に対して)互いから角度的に離隔される。図示された実施形態においては、角度の離隔Bは、約75°である。CD又はDVDを保持するように設計された装置では、突出部105A,105Bは通常、ディスク102の周囲上に2〜3mm突出し、それぞれがディスク102の周囲に約10〜15mm延在する。
【0056】
第2の一対の突出部106A,106Bは、同様にディスク102の周囲上に突出するトレイ101の弾性部分を備える。突出部106A,106Bは、120°以上の角度によって、好ましくは180°以上の角度によって、(ディスク102の中心に対して)互いから角度的に離隔される。図示された実施形態においては、角度の離隔Cは、約200°である。スロット107A,107B,107C,107Dは、トレイ101内に突出部106A,106Bの両側に設けられ、多少の弾性を突出部に提供し、それによって、突出部106Aと突出部106Bとの間の直線的な離隔を、例えば0.5mm〜2mm程度僅かに増加できるようにしている。突出部106A及び106Bのそれぞれは、突出部106A及び/又はトレイ101の部分の外側への湾曲の効果によって、及び/又はトレイ101の残りの部分に対して下向きに突出部106Aの屈曲することによって屈曲することができる。各突出部106A,106Bは通常、(スロット間で)約10mm〜15mmの長さを有することができ、ディスク102の周囲上に約2mm〜3mm突出する。突出部106A,106Bの上部は、(図16〜図20で示されるような)ディスク102に向かう(上方から見た場合)略直線状の縁部を提供し、又は(図21〜図24で示されるような)傾斜された形状を有することができる。これら上部の下に、各突出部は、ディスク102の円筒状の端面に係合する略垂直な表面を有する。突出部106A,106Bは、図30〜図32を参照して以下にさらに詳細に記述される。
【0057】
凹部101Aの別の端部には、突出部105A,105B及び106A,106Bにそれぞれ類似する突出部108A,108B及び109A,109Bが設けられる。
【0058】
ディスク102を図1及び図6で示される位置から取り外す方法は、図17〜図20及び図22〜図24に参照してこれから記載される。
【0059】
装置からディスク102を取り外すために、ディスクを、ディスク102の平面に略平行な方向で、矢印D1の方向に横に滑らさなければならない。最初に、ディスクは、ディスクの後端部におけるディスクの周囲が突出部105A及び105Bの下から滑り出る、図17及び図22に示される位置へ移動する。この位置において、ディスクは、突出部106A,106Bの下という位置によって、ディスク102の平面に略垂直な方向の、軸方向の移動に対して依然として堅固に保持されている。実際には、突出部106A,106Bとディスクの周囲との間の重なりの程度は、ディスクが図2で示される位置から図18で示される位置に移動するにつれて、増加する。
【0060】
図19及び図20は、方向D1にさらに滑動された後のディスク102を示し、示されるようにディスク102の周囲は突出部106A及び106Bの下に依然として保持されている。図3及び図4に示される位置の間で、ディスク102の直径は、突出部106A及び106Bの間を通過する。しかしながら、突出部106A及び106Bの一部は、ディスクの直径よりも短い距離、通常は1mm〜3mm短い距離で離隔されている。それ故に、ディスク102の直径が突出部の位置の間を通過することを可能とするように、2つの別個な特徴点が設けられる。
・第一に、突出部106A,106Bは、外側に屈曲され得るように弾性的に取り付けられており、それによって、突出部106A,106Bの部分間の空間を増加させる。
・第二に、ディスク102は、トレイ101の方へ(又はトレイ101から離隔する方へ)ディスク102の平面に略垂直な方向に屈曲することができる。ディスクが屈曲するので、突出部106A,106Bの前記一部に係合しているディスクの縁部は、ディスクの直径を効果的に低減するように、内向きに引き付けられる。ディスク102は、使用者が指でディスクを下に押圧することによって屈曲され、及び/又は、略直径の対向するポイントにおいて突出部106A,106Bによって及び/又は傾斜路110A,110Bに係合することによってディスクの縁部に作用する内向きの圧力のために上昇される。
【0061】
これら2つの動作の組み合わせによって、図18で示される位置から図19で示される位置にディスクを移動することが可能である。
【0062】
いくつかの実施形態においては、これら動作のうちの一つが優勢であるが、好ましくは、これら動作の両方がディスクの滑り出ることを容易にするようにする。他の実施形態においては、一つの動作のみが存在しても良く、すなわち、ディスクを滑り出させることが、ディスクの屈曲の効果によってのみ達成されても、又は突出部106A,106Bの屈曲の効果によってのみ達成されても良い。
【0063】
ディスク102及び/又は突出部106A,106Bがディスクを滑り出させることが可能であるように屈曲することを必要とされる場合、突出部106A,106Bとディスクとの間の重なり部分は増加することができ、それによってディスクはトレイ101内により強固に保持される。
【0064】
ディスク102が図18に示される位置から図20で示される位置に移動するとき、ディスクの縁部は、弾性の突出部106A,106Bに隣接して凹部101Aの側部に設けられる傾斜路110A,110Bを滑り上がる。それ故に、ディスク102の前端部は、使用者が、図25で示されるように、装置からディスク102を持ち上げて外すことを助けるように上昇される。さらに、傾斜路110A,110Bは、ディスク102の下面が他のディスク103から離隔して移動することを確実にし、ディスク102の記録面が傷つかないようにする。
【0065】
このように、本構成は、ディスクがディスクの平面に略平行な方向に滑動する必要があるポケットを模擬しており、よってディスクはディスクの縁部でのみ係合しているにもかかわらず装置から取り出され、トレイの基部又はトレイに保持されている他のディスクを破損しないようにしている。
【0066】
ディスク102の取り出し及び、突出部106A及び106Bとのディスクの相互作用は、図30〜図32を参照して以下にさらに記載される。
【0067】
ディスク102は、上述された滑り出るプロセスとは逆のプロセスによる、突出部106A,106B及び突出部105A,105Bの下でディスクを元の位置へ滑らすことによってトレイ101内に再導入することができる。しかしながら、弾性の突出部106A,106Bは、それらの上面が面取りされているので、ディスク102を代わりにトレイ内に軸方向に導入することができるように配置することができ、突出部106A,106Bは、ディスク102が突出部106A,106Bの上に配置され、よってトレイ101に向かって下向きに押圧される場合に、ディスク102の上面上に戻るまで、下向き及び外側に屈曲する。ディスク102は、ディスクが弾性の突出部106A,106Bを通過してスナップ嵌めされる前に又は後に、固定された突出部105A,105Bの下に配置することができる。
【0068】
これは、ディスク103がこの方法で導入されることを示す図29で図示される。ディスク103は突出部108A及び突出部108Bの下に位置付けられるように示され、ディスク103の周囲は突出部109A,109Bの上に静止する。その結果、ディスク103の縁部は、ディスクが突出部109A,109Bの突出部分の下に位置決めされるまで、突出部109A,109B及び/又はディスク103を屈曲させている突出部109A,109Bの上部の内側縁部上に設けられた面取りされた表面の上に上昇するとすぐに、ディスク103は、方向D3で下向きに押圧されることができる。突出部9Aの面取りされた表面109Cは、図30及び図31で示される。
【0069】
それ故に、装置は、ディスク102が位置内に滑らせなければならないよりはむしろ、これが製造工程でより実行しやすいので、ディスク102が軸方向に導入され得るように設計される。さらに、使用者が選択し、又は不注意に軸方向にディスク102を導入する場合、これは弾性の突出部106A,106B(又は、ディスク102)を傷つけることなく実行されることができる。
【0070】
一旦ディスク102が導入された場合、ディスクは緩和状態で、すなわち、任意の屈曲力に支配されない状態で保持される。しかしながら、突出部106A,106Bの弾性の性質は、この動作を克服する及び/又はディスクを屈曲するための十分な力がディスクを外側に滑り出すために作用されるまで、装置内でディスクを付勢及び/又は保持することを助ける。
【0071】
一旦ディスク102が取り出された場合、他のディスク103は(図25に見られるように)方向D2で滑り出されることができる。ディスク103は、反対方向という点を除いて、ディスク102と本質的に類似の方法で滑り出される。しかしながら、ディスクが(図26〜図28を参照して以下に記載されるように)僅かに傾斜した位置で保持されるので、ディスク103は、ディスクが横向きに滑らせるにつれて円弧(arc)に沿って移動する。ディスクは初めに略水平な位置へ移動し、次いでディスクを取り除かれるようにディスクの前端部は上向きに移動し続ける。この移動は、ディスク103が取り除かれるにつれて、傾斜路110C及び110Dの上方に移動しているディスク103の縁部によって助けられる。
【0072】
ディスク103及び/又は弾性の突出部109A,109Bは、ディスク103がこの方法で滑り出されることを可能にするために屈曲する。
【0073】
図26は、図16のラインA−A上での断面図を示す。これは、ディスク102,103がどのようにしてトレイ101の基部に対して約1.5°〜5°の角度(図示された実施形態において、約2.5°の角度)で保持されるかを図示する。それ故に、2枚のディスクは、各ディスクの下縁部がトレイ101の基部を係合し、且つ各ディスクの上縁部がトレイ101の上部開口側部に隣接する状態で、同一の高さで保持される。
【0074】
図27で最も明確に示されるように、ディスク102の下部縁部は、トレイ101の端部壁101Cの下部縁部でスロット101B内に位置付けられるのに対して、ディスク102の上部縁部はトレイの端部壁101Eの上部縁部でリップ101Dの下に位置付けられる。
【0075】
図30及び図31は、突出部106A,109A及びそれらの突出部の間の傾斜路110A,110Cの拡大図を示す。トレイ101の対向する側部上の突出部106B及び109Bは、突出部106A及び109Aの鏡像である。
【0076】
図32は、突出部106Aのさらなる拡大図を示す。図30及び図31から理解されるように、突出部106A及び109Aは、互いの正確な鏡像ではないけれども(小さな差異は、図26及び図27で示されるようなディスクの傾斜のために、ディスクが突出部を通過して滑り出させるにつれて、ディスク102及びディスク103の僅かに異なる移動のために必要である)、とても似ている。
【0077】
突出部106Aは面取りされた上部面106Cを有し、面取りされた上部面の機能は突出部109Aの面取りされた面109Cのために上述された機能と類似である。
【0078】
突出部106Aもまた、略垂直な湾曲された面106Dを有し、その湾曲された面は、図17及び図21で示される位置で保持される場合、ディスク102の湾曲された周囲に対して位置付けられ、且つディスク102の湾曲された周囲に一致する。突出部もまた、凹み部分106Eと、湾曲された面106Dと凹み部分106Eとの間の略垂直な角部分106Fとを有する。第1の突出部分106Gは湾曲された面106Dの上方に設けられ、且つ第2の突出部分106Hは凹み部分106Eの上方に設けられる。
【0079】
上記に示されるように、ディスク102が装置内に保持される場合、その周囲は湾曲された面106Dを係合し、ディスクは、ディスクが湾曲された面106Dと第1の突出部分106Gとの間の交差部106Jで係合する第1の突出部分106Gによって、すなわち、トレイ101の外側で、垂直方向の移動に対して堅固に拘束される。ディスク102が緩和状態及び非圧迫状態で保持される間に、方向D1の任意の小さな移動は、ディスク102が図17及び図21で示される保持された位置の方へ強制的に元に戻されるように、突出部106Aの撓みを生じる。
【0080】
角部分106Fが凹部101A内に突出することは理解される。それ故に、角部分106Fと対向する突出部分106Bの角部分との間の離間は、ディスク102の直径より短い。それ故に、ディスク102が上述されるように方向D1に滑ることによって取り除かれる場合、ディスクが突出部106A及び106Bの角部分の間ではさんで締め付けられる。上述されるように、突出部106A,106B及び/又はディスク102は、それらの対向する角部分の間で方向D1にディスク102を移動することを可能にするように屈曲しなければならない。このプロセスの間に、ディスク102が角部分の間ではさんで締め付けられ、且つ突出部分106G及び/又は106Hの下に位置するので、ディスクがトレイ101の外側の軸方向の移動に対して堅固に拘束される。
【0081】
ディスク102が滑り出されるので、ディスクの縁部もまた、ディスクの屈曲のためにさらなる範囲を提供するように、ディスク102の前端部を上昇させる傾斜路110A及び110Bの上方に上がる。
【0082】
最終的には、ディスク102が図19及び図23で示される位置に方向D1で滑らせる場合、角部分はもはやディスク102の縁部からの外向きの圧力を受けず、ディスクの縁部は突出部106Aの凹み部分106E及び突出部106Bの対応する凹み部分内に位置する。次いで、ディスクは、図25で示されるようにトレイから離隔して自由に取り出されるように、ディスクが突出部106Aの第2の突出部分106H及び突出部106Bの対応する第2の突出部分の下から浮上する図20及び図24で示される位置に方向D1でさらに滑らせる。
【0083】
前述の通り、トレイは、好ましくは、例えばポリエチレンのようなプラスチック材料から形成される。最も好都合なことに、これは、射出成形によって形成される。それ故に、開口部は、射出成形プロセスで特定の特徴の形成を用意するために必要に応じてトレイ101内に設けられる。特に、開口部は、(図25で突出部105Aの下にある開口部112Aを理解するように、)固定された突出部105A,105B,108,A及び108Bの下に設けられ、弾性の突出部106A,106B,109A及び109Bの下にそれぞれ(図16に見られるような)開口部112B,112C,112D,及び112Eを設けられる。
【0084】
図33〜図37は、本発明の第4実施形態を図示する。この実施形態は、3枚のディスクを保持するように設計され、且つ各ディスクが(第3の実施形態のような反対方向というよりむしろ、)同一の方向に装置内に滑り入る及び装置外に滑り出るように配置される点を除いて、図18〜図32で示される第3実施形態に多少類似している。
【0085】
図33Bは、凹部201A内の第1の領域201B,第2の領域201C,第3の領域201D内で、(図33Aで示されるように)第1のディスク202、第2のディスク203、第3のディスク204をトレイ内に受容するための細長い凹部201Aを有するプラスチックトレイ201の形態の保持部分を備えている装置を示し、ディスクがそれらの領域内に受容されるように部分的に重なっているそれらの領域もまた部分的に重なる。
【0086】
対向する側部201Gとその側部201Hとの間の凹部201Aの幅は、そこで保持されるためのディスクの直径に(直径より大きい場合を除いて)類似している。
【0087】
トレイ201には複数の重なり部分が設けられ、ディスクがトレイ内で保持される間にディスクの周囲が複数の重なり部分の下に位置する。例えば、ディスク202は、第1の一対の拘束部分又は突出部205A,205B及び第2の一対の拘束部分又は突出部206A,206Bによって保持される。対応する一対の突出部は、他のディスクのそれぞれのために設けられる。
【0088】
領域201B,201C,及び201Dのそれぞれは、図36A及び図37Aで最もよく示されるように、ディスクが(ディスクの下面がプラスチックトレイ201と接触しないで保持されるように)ディスクの周囲のみで領域内に支持されるような湾曲された基部又は凹型の基部を有する。
【0089】
第1の一対の突出部205A,205Bは、ディスク202の周囲に亘って突出するトレイ201の剛性を有する部分を備える。突出部205A,205Bは、120°以下の角度によって(ディスク202の中心に対して)互いから角度的に離隔される。図示された実施形態において、角度の離隔Eは、約115°である。CD又はDVDを保持するように設計される装置のために、突出部205A,205Bは通常、ディスク202の周囲の上に2mm〜3mm突出し、それぞれがディスク202の周囲に約10mm〜15mm延在する。
【0090】
第2の一対の突出部206A,206Bは、同様にディスク202の周囲の上に突出するトレイ201の弾性部分を備える。突出部206A,206Bは、180°より僅かに大きい角度によって(ディスク202の中心に対して)互いから角度的に離隔される。図示された実施形態において、角度の離隔Cは、約190°である。スロット207A,207B,207C,207Dは、多少の弾性を有する突出部を設けるために突出部206A,206Bの両側部でトレイ201内に設けられ、それによって、突出部206Aと突出部206Bとの間の直線的な離隔は、例えば0.5mm〜2mm僅かに増加させることができる。突出部206A,206Bのそれぞれは、突出部206A及び/又はトレイ201の部分の外側への湾曲の効果によって、及び/又はトレイ201の残りの部分に対して下向きに突出部の屈曲することによって屈曲することができる。各突出部206A,206Bは通常、(各スロット間で)約15mm〜25mmの長さを有し、ディスク202の周囲に亘って約1mm〜2mm突出する。突出部206A,206Bは、図35B及び図36Bを参照して以下にさらに詳細に記述される。
【0091】
第2のディスク203は、トレイ201の基部内に設けられる一対の固定された突出部208A及び208Bによって、及び図33Bで示されるような一対の弾性の突出部209A及び209Bによって、同様に保持される。第3のディスク204は、さらなる一対の固定された突出部210A及び210Bと、図33Bで示されるようなさらなる一対の弾性の突出部211A及び211Bとによって保持される。
【0092】
装置からディスク202を取り出すために、ディスクは、ディスク202の平面に略平行な方向で(図33Aに見られるように)矢印D1の方向に横向きに滑らせなければならい。初めに、ディスクは、ディスクの後端部でのディスクの周囲が突出部205A及び突出部205Bの下から滑らせて出す位置に移動する。この位置において、ディスクは、突出部206A、206Bの下のその位置によって、ディスク202の平面に略垂直な方向で、依然として軸方向の移動に対して堅固に保持される。
【0093】
次いで、ディスク202は、ディスク202の直径が突出部206Aと206Bとの間を通過するまで、ディスク202の周囲が突出部206A及び206Bの下で依然として保持される状態で、方向D1にさらに滑らせる。突出部206A及び206Bがディスクの直径よりも短い距離、通常1mm〜3mm短い距離で離間されるので、突出部206A及び206Bは外向きに屈曲され、それによって突出部206A,206Bの間の空隙はディスク202の直径がそれらの突出部の間を通過することを可能にする。
【0094】
ディスク202が滑らせて出すにつれて、ディスクの縁部は、次の一対の弾性の突出部209A,209B上に設けられた傾斜路212A,212Bを滑り上がる。それ故に、ディスク202の前端部は、ディスク202の記録面が傷つかないようにディスク202の下面がディスクの下に他のディスク203から離隔して移動されることを確実にし、且つ使用者が装置の外側にディスクを取り出すことを助けるために上昇される。
【0095】
それ故に、ポケットを模擬するように配置され、装置からディスクを取り出すために、そのポケット内のディスクがディスクの平面に略平行な方向で滑らせなければならない。しかしながら、ディスクは、ディスクの縁部のみで係合され、トレイの基部又は領域内で保持されるディスクに対して引っ掻くことを防がれる。
【0096】
ディスク202は、上述される滑り出されるプロセスの逆のプロセスによって、突出部206A,206B及び突出部205A,205Bの下で元の位置へディスクを滑らせることによってトレイ201内に再導入されることができる。
【0097】
一旦ディスク202が装置内で導入される場合、ディスクは、例えば任意の屈曲力に支配されない緩和状態で保持される。しかしながら、突出部206A,206Bの弾性性質は、この動作を克服するため及び/又はディスクを屈曲するための十分な力が装置の外側にディスクを滑り出させるために作用されるまで、装置内でディスクを付勢及び/又は保持することを助ける。
【0098】
一旦ディスク202が取り除かれた場合、第2のディスク203は同一方向で滑り出されることができる。ディスク203は、ディスク202に本質的に類似な方法で滑り出される。次いで、第3のディスク204は、本質的に同じ方法で同一方向に滑り出されることができる。第3のディスクの前端部は、トレイ201の端部に設けられる傾斜路215の上方に滑らす。
【0099】
図36A及び図37Aは、図33BのラインA−A上の断面図を示す。これは、ディスクがどのようにトレイ201の基部に対して約1.5°〜約5°の角度で保持されるかを図示する。トレイ201の深さをさらに低減するために、ディスクは、僅かに異なる角度で保持され、(図37Aに最も良く示されるように)ディスク204が約5°の角度で保持され、ディスク203が約4°のより浅い角度で保持され、且つディスク202が約3°のさらにより浅い角度で保持される。代替実施形態(図示せず)において、ディスク202,203,204は、(これによってトレイ201の深さを増加するけれども、)例えば全てのディスクが水平に対して約5°の角度で保持されるように、互いに平行に位置することができる。
【0100】
図35A及び図35Bは、突出部206A,209A及び211Aの拡大図を示す。トレイ201の対向する側部上の突出部206B,209B及び211Bは、突出部206A,209A及び211Aの鏡像である。図36B及び図37Bもまた、それらの突出部の特徴を示す。
【0101】
突出部206Aは、図33A及び図34Aで示される位置で保持される場合、ディスク202の湾曲された周囲に対して位置し、且つ湾曲した周囲に一致する略垂直な湾曲された表面206Dを有する。突出部もまた、凹み部分206E、及び湾曲された表面206Dと凹み部分206Eとの間の略垂直な角部分206Fを有する。第1の突出部分206Gは湾曲した表面206Dの上方に設けられ、第2の突出部分206Hは凹み部分206Eの上方に設けられる。
【0102】
前述の通り、ディスク202が装置内に保持される場合、ディスクの周囲は、湾曲された面206Dを係合し、且つディスクは第1の突出部分206Gによって、すなわちトレイ201の外側で、垂直方向の移動に対して堅固に拘束される。突出部分206Gの下面は、ディスク202の上面に略平行に位置するように、所定の角度で傾斜される点を除いて実質的に平坦である。ディスク202が緩和状態且つ非圧迫状態で保持される間に、方向D1の任意の小さな移動は、ディスク202が図33A及び図34Aで示される保持された位置の方へ強制的に元に戻されるように、突出部206Aの撓みを生じる。
【0103】
角部分206Fは、角部分206Fと対向する突出部分206Bの角部分との間の空隙がディスク202の直径より小さいように、凹部201A内に突出する。それ故に、ディスク202が上述されるように方向D1に滑らせることによって取り除かれる場合、突出部206A及び206Bは、ディスク202がそれらの対向する角部分の間で方向D1に移動することを可能にするために屈曲しなければならない。このプロセス中に、ディスクは、突出部分206G及び/又は206Hの下に依然として位置し、それによりディスクがトレイ201の外側で軸方向の移動に対して堅固に拘束される。
【0104】
ディスク202が滑り出るにつれて、ディスクの縁部もまた、ディスク202の前端部を上昇させる次の一対の弾性の突出部209A,209Bの上に傾斜路212A及び212Bを上昇する。
【0105】
ディスク202が方向D1に滑らせるにつれて、ディスクの直径は、ディスク202の縁部から角部分の上の外向きの圧力が低減され、且つディスクの縁部が突出部206Aの凹み部分206E及び突出部206Bの対応する凹み部分内に位置するように、角部分の間を通過する。次いで、ディスクは、トレイ201から離隔して自由に取り出されるように、ディスクが突出部206Aの第2の重なり部分206H及び突出部206Bの対応する第2の重なり部分の下から浮上するように、方向D1にさらに滑らせる。
【0106】
前述の通り、トレイは、好ましくは、例えばポリエチレンのような、プラスチック材料から形成される。最も好都合なことに、これは、射出成形によって形成される。開口部は、射出成形プロセス内で特定の特徴の形成を容易にするために、必要に応じてトレイ201内に設けられる。特に、開口部は、それらの特徴の形成を容易にするために、固定された突出部205A,205B等の下に設けられる。装置は、好ましくは、開口部が射出成形プロセス内で2つの部分からなる工具を垂直方向に真っ直ぐに上下することによって形成されることができるように構成される。
【0107】
上述された実施形態が3枚のディスクを保持すると同時に、多少のディスクの数は、類似の方法で保持されることができる。
【0108】
上述された他の実施形態において、装置は、各ディスクがその周囲のみで支持されるように配置され、ディスクが装置から滑り出させるにつれて、ディスクがディスクの真下のトレイ又はディスクからさらにディスクの下面を分離するように傾斜路の上方に滑り上がるように配置される。これは、ディスクの下面を傷つけるリスクを低減することを補助する。
【0109】
第2の実施形態、第3の実施形態、及び第4の実施形態において、ディスクは、ディスクの周囲を重ねている構成要素によって軸方向の移動に対して保持され、且つ(第3及び第4の実施形態において、同一の構成要素がそれら2つの機能を提供する)ディスクの縁部を係合している弾性部材によってスライド移動に対して保持される。弾性部材は、ディスクの直径が弾性部材の間を通過することを可能にするように離隔して屈曲するように配置される。次いで、好ましくは、さらなるスライド移動は、ディスクが装置から取り出され得る前に必要とされる。
【0110】
図示された実施形態は、厚紙製のカバーに取り付けることができるトレイを示す。しかしながら、トレイは、プラスチックの容器内で取り付けられることができ、又は、基部部分及び/又は容器の蓋部分と一体に形成されることができる。
【0111】
トレイもまた、例えば、特別な扉のように、または多量のトレイのうちの一つのように容器内に回動可能に取り付けられることができる。回動可能に取り付けられた場合、トレイは、基部及び蓋部分に結合している背部分に平行なラインに関して又は背部分に垂直なラインに関して回動するように構成されることができる。多量のトレイが設けられる場合、トレイは、互いに位置合わせを行うために配置され、又は各トレイが隣接したトレイに部分的のみに重なるように配置されることができる。
【0112】
上述された装置は、その中心孔を介して保持する方法以外の方法で、CD又はDVDのような1枚以上のディスクを保持する方法を提供する。代わりに、ディスクは、例えば、射出成形技術によってさらに容易に大量生産されることができるポケットを模擬する特徴によって保持され、及び1つ以上のディスクのための頑丈な容器を提供する特徴によって保持される。ディスクは、ディスクの記録面がダメージを受けないように、ディスクの周囲のみで装置を係合する方法で、取り出され、且つ導入されることができる。好ましい実施形態において、ディスクは、装置が衝撃荷重を受ける場合でさえ工業的な“落下試験”を通過することができるように、堅固に保持される。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】(部分的に重なっている)2枚のディスクを保持するための本発明の第1の実施形態の斜視図である。
【図2】装置に取り付けられて示される2枚のディスクを有する図1に記載の装置の斜視図である。
【図3】第1のディスクがどのようにして装置から取り出されるかを図示している斜視図である。
【図4】第2のディスクがどのようにして装置から取り出されるかを図示している斜視図である。
【図5】第1の実施形態の(閉位置における)固定装置の拡大図である。
【図6】ディスクを取り出す前の図5の(開位置における)固定装置の拡大図である。
【図7】装置に取り付けられて示される2枚のディスクを有する第2の実施形態の斜視図である。
【図8】図6で示される装置及びディスクの概略的な断面図である。
【図9】第2の実施形態の平面図である。
【図10】(装置内でディスクが無い状態の)第2の実施形態の斜視図である。
【図11】(装置内で保持されて示される2枚のディスクを有する)他端からの第2の実施形態の斜視図である。
【図12】第1のディスクがどのようにして取り出されるかを図示している第2の実施形態の斜視図である。
【図13】第2のディスクがどのようにして取り出されるかを図示している第2の実施形態の斜視図である。
【図14】第2の実施形態の(閉位置における)固定装置の拡大図である。
【図15】ディスクを取り出す前の図14の(開位置における)固定装置の拡大図である。
【図16】本発明による装置の第3の実施形態の平面図である。
【図17】装置に取り付けられるディスクを有する図16で示される装置の平面図である。
【図18】装置から取り外す間の第1のディスクの3つの位置のうち1つを示す図である。
【図19】装置から取り外す間の第1のディスクの3つの位置のうち1つを示す図である。
【図20】装置から取り外す間の第1のディスクの3つの位置のうち1つを示す図である。
【図21】図17に対応する装置の斜視図である。
【図22】図18に対応する装置の斜視図である。
【図23】図19に対応する装置の斜視図である。
【図24】図20に対応する装置の斜視図である。
【図25】第1のディスクが図24で示される位置に到達した後で、第1のディスクの取り出しを示している斜視図である。
【図26】図17のラインA−Aに沿った断面図である。
【図27】図17のラインA−Aに沿った断面斜視図である。
【図28】(図19及び図23のディスクに対応する位置で)部分的に取り外された第1のディスクを示している点を除いて図27に類似している斜視図である。
【図29】(滑り入るというよりはむしろ)ディスクがどのようにして装置内に押圧されるかを図示している斜視図である。
【図30】装置の一端上に重なる部分の拡大斜視図である。
【図31】装置の一端上に重なる部分の拡大正面図である。
【図32】図30及び図31で示される重なる位置のうち一つの拡大斜視図である。
【図33A】本発明による装置の第4の実施形態の(そこに取り付けられたディスクを有する)斜視図である。
【図33B】本発明による装置の第4の実施形態の(そこに取り付けられたディスクを有さない)斜視図である。
【図34A】第4の実施形態の(そこに取り付けられたディスクを有する)平面図である。
【図34B】第4の実施形態の(そこに取り付けられたディスクを有さない)平面図である。
【図35A】第4の実施形態の詳細の(そこに取り付けられたディスクを有する)拡大斜視図である。
【図35B】第4の実施形態の詳細の(そこに取り付けられたディスクを有さない)拡大斜視図である。
【図36A】図33Bで示される中心ラインC−Cに沿った第4の実施形態の詳細の(そこに取り付けられたディスクを有する)断面斜視図である。
【図36B】図33Bで示される中心ラインC−Cに沿った第4の実施形態の詳細の(そこに取り付けられたディスクを有さない)断面斜視図である。
【図37A】図36A及び図36Bで示される(そこに取り付けられたディスクを有する)断面側面図である。
【図37B】図36A及び図36Bで示される(そこに取り付けられたディスクを有さない)断面側面図である。
【符号の説明】
【0114】
1 トレイ
2 厚紙製のカバー
3A 第1の領域
3B 第2の領域
3C 傾斜した壁
3D 傾斜した壁
4A 重なり部分
4B 重なり部分
5A 重なり部分(リップ)
5B 重なり部分
6A スロット
7A 切り欠き
7B 切り欠き
8A 傾斜路
8B 傾斜路
9 固定装置
9A 表面
9B 表面
9C ショルダー
9D ショルダー
9E 突出部
9F 突出部
9G フィンガー溝
10 ディスク
10A 中心孔
10B 後端部
10C 前端部
11 ディスク
11A 中心孔
11B 後端部
11C 前端部
12A 突起部
12B 突起部

21 トレイ
21A 突出部
22 厚紙製のカバー
23A 第1の領域
23B 第2の領域
24A リップ
24B リップ
25A リップ
25B リップ
26A スロット
27A 切り欠き
27B 切り欠き
28A 傾斜路
28B 傾斜路
29 固定装置
29A ショルダー
9F 突出部
29J 弾性戻り止め
29K アーム
30 ディスク
30A 上部縁部
30B 下部縁部
31 ディスク
31A 上部縁部
31B 下部縁部
32A 突起部
32B 突起部
101 トレイ
101A 延長凹部
101B スロット
101C 端部壁
101D リップ
101E 端部壁
101F リッジ
102 第1のディスク
103 第2のディスク
104 図
104A 矢印
104B 矢印
105A 突出部
105B 突出部
106A 突出部
106B 突出部
106C 面取りされた上部面
106D 湾曲された面
106E 凹み部分
106F 角部分
106G 第1の突出部分
106H 第2の突出部分
106J 交差部
107A スロット
107B スロット
107C スロット
107D スロット
108A 突出部
108B 突出部
109A 突出部
109B 突出部
109C 面取りされた面
110A 傾斜路
110B 傾斜路
110C 傾斜路
201 プラスチックトレイ
201A 凹部
201B 第1の領域
201C 第2の領域
201D 第2の領域
201G 側部
201H 側部
202 第1のディスク
203 第2のディスク
204 第3のディスク
205A 突出部
205B 突出部
206A 突出部
206B 突出部
206C 湾曲された
206E 凹み部分
206F 角部分
206G 第1の突出部分
206H 第2の突出部分
207A スロット
207B スロット
207C スロット
207D スロット
208A 突出部
208B 突出部
209A 突出部
209B 突出部
210A 突出部
210B 突出部
211A 突出部
211B 突出部
212A 傾斜路
212B 傾斜路
215 傾斜路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクを保持するための装置であって、
前記ディスクの上面部に重なるための1つ以上のリップ及び/又は前記ディスクの周囲部分を受容するためのスロットを備える1つ以上の重なり部分を有している剛性を有する保持部分を備え、
前記ディスクの周囲部分は、前記重なり部分の下に受容可能であり、よって前記ディスクの平面に対して略垂直な方向への前記装置からの前記ディスクの取り出しを妨げ、
前記ディスクは、前記ディスクの平面に略平行な方向にディスクを滑らせることによって前記重なり部分から取り外し可能であることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記重なり部分がポケットによって前記ディスクを保持することを特徴とする請求項1に記載の装置
【請求項3】
前記ディスクは、前記ディスクが前記装置から自由に取り出される前に、少なくとも5mm、より好ましくは少なくとも10mm、最も好ましくは少なくとも20mmを前記ディスクの平面に略平行な方向に滑らせなければならない構成とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項4】
閉位置において、ディスクが前記重なり部分の下から滑り出ることを防ぐ固定装置を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記固定装置は、前記保持部分に回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記保持部分は、ディスクが前記重なり部分の下から滑り出ることを防ぐように、前記ディスクの周囲縁部に隣接して配置される、及び/又は前記ディスクの平面に対して略垂直な方向への前記ディスクの移動を妨げるように前記ディスクの周囲に重なるように配置されることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記ディスクが前記重なり部分の下から滑り出るときに、前記ディスクの端部が滑り上がる傾斜路を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記ディスクが前記ディスクの平面に略平行な方向への突出部分の下から滑り出される場合に、前記ディスクの平面に略垂直な方向の前記ディスクの屈曲が前記装置からの前記ディスクの取り出しを容易にするように、配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
2つの前記重なり部分を有し、ディスクの平面に略垂直な方向に前記装置からの前記ディスクの取り出しを妨げるように、前記ディスクの周囲が前記2つの重なり部分の間に受容可能であり、前記ディスクは、前記ディスクの平面に略平行な方向に前記ディスクを滑らすことによって前記重なり部分から取り外し可能であり、この取り外しは、前記ディスクの端部が前記重なり部分の間で滑るときに、前記拘束部分の屈曲によって容易にされていることを特徴とする請求項1〜8に記載の装置。
【請求項10】
前記2つの重なり部分は、前記ディスクが前記装置から滑り出る方向に略垂直な方向における前記ディスクの直径よりも短い所定の距離だけ離隔されていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記重なり部分は、ディスクを、前記ディスクの平面に略垂直な方向に前記装置に向かって前記ディスクを移動することによって、前記重なり部分の下に導入することができる一方で、前記装置からの前記ディスクの取り外しが、前記ディスクを前記ディスクの平面に略平行な方向に滑らすことを必要とするように構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記保持部分は、プラスチックのトレイの形態とされることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
2枚以上のディスクを保持するように配置され、前記ディスクは、互いに少なくとも部分的に重なっていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに一項に記載の装置。
【請求項14】
前記ディスク又は各前記ディスクは、凹部内に位置付けられ、前記凹部の端部の周りの壁又はリッジによって前記ディスクの周囲のみを支持されていることを特徴とする請求項1〜13に記載の装置。
【請求項15】
前記保持部分は、厚紙製のカバーに取り付けることができることを特徴とする請求項1〜14に記載の装置。
【請求項16】
前記保持部分は、容器内に取り付けられている、又は容器の基部及び/又は蓋部分と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜14に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33A】
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【図33B】
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【図34A】
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【図34B】
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【図35A】
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【図35B】
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【図36A】
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【図36B】
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【図37A】
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【図37B】
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【公表番号】特表2008−546602(P2008−546602A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−516411(P2008−516411)
【出願日】平成18年6月16日(2006.6.16)
【国際出願番号】PCT/GB2006/002215
【国際公開番号】WO2006/134383
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(507410157)エージーアイ・メディア・パッケージング・ユアロップ・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】