説明

ディスク駆動装置

【課題】簡単な構造で種類の異なるディスクを搭載できるとともに、薄型に構成できるディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】本発明のディスク駆動装置11は、本体12、ディスクトレイ15、およびモータユニット25を具備する。ディスクトレイ15は、カートリッジ型ディスク13が載置される第1の載置部51と、裸のディスク14が載置される第2の載置部52と、を有する。第2の載置部52は、第1の載置部51よりもモータユニット25に寄った位置に配置される。モータユニット25は、カートリッジ型ディスク13と係合する第1の位置P1と、第2の載置部52に載置された裸のディスク14から外れた第2の位置P2と、の間で進退可能である。カートリッジ型ディスク13は、カートリッジ61と、カートリッジ61に内蔵されるディスク本体62と、を有する。ディスク本体62は、カートリッジ61の高さ方向においてモータユニット25に寄った位置に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートリッジ型のディスクを装着可能なディスク駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、裸のディスクと、カートリッジ型ディスクとを両方駆動できるディスク駆動装置が開示されている。このディスク駆動装置は、裸のディスクを装着するための内トレイと、カートリッジ型ディスクを装着するための外トレイと、内トレイの外周部側面に設けられた複数の突起と、これら複数の突起が挿入されるように形成された係合孔と、内トレイを回転させるためのレバーと、を備えている。レバーを回転させると、内トレイは外トレイに対して回転する。このとき、複数の突起は、外トレイの係合孔を介して外トレイの下側にもぐりこむ。すなわち、レバーの回転により、内トレイの高さを調整することができる。
【0003】
このディスク駆動装置において、内トレイに裸のディスクを装着する場合には、レバーを操作して内トレイを上昇させた状態で内トレイに裸のディスクを装着するようにする。一方、外トレイにカートリッジ型ディスクを装着する場合には、レバーを操作して内トレイを下降させ、カートリッジと干渉しないように内トレイを退避させる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−318980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のディスク駆動装置では、トレイが内トレイと外トレイの2層構造になっているため、部品点数が増大し、構造が複雑化する問題があった。また、2層構造であるため、トレイの厚み寸法が増大し、ディスク駆動装置全体としても厚みが増大してしまう恐れがあった。また、レバーを介して手動で内トレイを昇降させるようになっているため、切り替えをユーザが忘れてしまうと、ディスクのチャッキングミスを生ずる恐れがあった。さらに、内トレイの高さの切り替え動作を自動化することも考えられるが、装着されたディスクの種類を検出するための機構が必須となり、構造が複雑化してしまう問題があった。
【0005】
本発明の目的は、簡単な構造で種類の異なるディスクを搭載できるとともに、薄型に構成できるディスク駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るディスク駆動装置は、カートリッジ型ディスクおよび裸のディスクをそれぞれ載置可能なディスクトレイを含んだディスク駆動装置であって、本体と、前記本体に対して前方向および後方向に移動できるディスクトレイと、前記ディスクトレイに載置されるカートリッジ型ディスクと、前記カートリッジ型ディスクに対して、前記ディスクトレイを間に挟んだ反対側の位置で前記本体に設けられるとともに、前記カートリッジ型ディスクおよび前記裸のディスクを回転できるモータユニットと、を具備し、前記ディスクトレイは、前記カートリッジ型ディスクが載置される第1の載置部と、前記裸のディスクが載置される第2の載置部と、を有するとともに、前記第2の載置部は、前記第1の載置部よりも前記モータユニットに寄った位置に配置され、前記モータユニットは、前記カートリッジ型ディスクと係合する第1の位置と、前記第2の載置部に載置された前記裸のディスクから外れた第2の位置と、の間で進退可能であり、前記カートリッジ型ディスクは、前記カートリッジと、前記カートリッジに内蔵されるディスク本体と、を有し、前記ディスク本体は、前記カートリッジの高さ方向において前記モータユニットに寄った位置に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単な構造で種類の異なるディスクを搭載できるとともに、薄型に構成できるディスク駆動装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、図1から図10を参照して、ディスク駆動装置の実施形態について、例えば、DVD(Digital Versatile disk)駆動装置に適用した場合を例に説明する。このDVD駆動装置は、カートリッジ内にディスクが収容されたカートリッジ型ディスクと、周囲にカートリッジがない裸のディスクと、のいずれに対しても読み書きを行うことができるものである。
【0009】
図1から図4に示すように、DVD駆動装置11は、本体12と、カートリッジ型ディスク13および裸のディスク14をそれぞれ載置可能なディスクトレイ15と、このディスクトレイ15に載置されるカートリッジ型ディスク13と、を備えている。図1において、紙面左下が前方向Fであり、紙面右上が後方向Rである。
【0010】
本体12は、金属性のシャーシ21と、シャーシ21の上側に搭載された樹脂製のフレーム22と、フレーム22の上側に被さるシャーシトップ23と、シャーシ21とフレーム22との間に設けられた計4個のダンパ24と、フレーム22に対して昇降できるモータユニット25と、モータユニット25の昇降およびディスクトレイ15の水平方向の移動を駆動するための駆動機構26と、フレーム22の前方に設けられたフロントパネル27と、ディスクトレイ15に搭載されたカートリッジ型ディスク13を保持する一対のアーム28と、ディスクトレイ15の位置を検知するための図示しないセンサ機構と、を有している。
【0011】
ダンパ24は、シャーシ21の4箇所の角部に対応する位置にそれぞれ設けられている。フレーム22は、各ダンパ24によって弾力的に支持されている。シャーシトップ23は、図示しないクランパーと、図3に示すシャッターガイド31と、を有している。クランパーは、モータユニット25のディスクモータ34に対してカートリッジ型ディスク13および裸のディスク14を押さえつけることができる。
【0012】
モータユニット25は、カートリッジ型ディスク13に対して、ディスクトレイ15を間に挟んだ反対側の位置で、本体12に設けられている。つまり、ディスクトレイ15は、カートリッジ型ディスク13と、モータユニット25との間の位置に配置される。
【0013】
モータユニット25は、ディスクトレイ15に搭載されたカートリッジ型ディスク13および裸のディスク14のいずれも回転させることができる。図1と図9に示すように、モータユニット25は、トラバースシャーシ32と、トラバースシャーシ32の一端に設けられた軸部33と、トラバースシャーシ32の上側に搭載されたディスクモータ34および光ピックアップユニット35と、を有している。図9の紙面右側に示すように、トラバースシャーシ32は、軸部33を中心に回転して、上昇したり下降したりすることができる。
【0014】
ディスクモータ34は、カートリッジ型ディスク13および裸のディスク14を支持する支持部36を有し、支持部36を介してディスクトレイ15に搭載されたカートリッジ型ディスク13および裸のディスク14を持ち上げて回転させることができる。モータユニット25は、ディスクトレイ15が本体12の内部に収容された際に上昇して、カートリッジ型ディスク13および裸のディスク14に接触する。モータユニット25は、シャーシトップ23に設けられた図示しないクランパーとの間でカートリッジ型ディスク13および裸のディスク14を保持することができる。
【0015】
図1に示すように、フロントパネル27は、枠状のフロントベゼル41と、フロントベゼル41の中央に設けられた開口部42と、開口部42の内側に嵌る蓋体43と、フロントベゼル41と蓋体43との間に設けられた図示しないねじりバネと、を有している。蓋体43は、ねじりバネにより、常にフロントパネル27の開口部42を塞ぐように付勢されている。
【0016】
蓋体43は、長方形の板状の本体48と、本体48の下端に設けられた図示しない軸部と、を有している。蓋体43は、軸部を中心に回転して、開口部42に嵌ったり、開口部42から外れたりすることができる。
【0017】
図1と図2に示すように、ディスクトレイ15は、本体12に対して前方向および後方向に移動することができる。より具体的には、ディスクトレイ15は、本体12の内部に収容された図1に示す第1の状態S1と、本体12から外部に露出した図2に示す第2の状態S2との間で移動することができる。このとき、ディスクトレイ15は、開口部42を通って、第1の状態S1と第2の状態S2の間で移動することができる。もっとも、ディスクトレイ15は、第2の状態S2からさらに前方に移動することができ、これに対してカートリッジ型ディスク13や裸のディスク14を搭載したり、これからカートリッジ型ディスク13や裸のディスク14を取り外したりできる。
【0018】
図1と図5に示すように、ディスクトレイ15は、樹脂製のトレイ本体40と、トレイ本体40の中央部後方に設けられた切欠部44と、カートリッジ型ディスク13のシャッター64を開閉するレバー45と、シャッターガイド31に沿ってレバー45を操作するためのレバー用ローラ46と、トレイ本体40の後方に設けられたトレイ本体40の下面に設けられるラックと、を備えている。レバー45は、トレイ本体40の上側に設けられている。ラックは、図示省略したが、駆動機構26の図示しないピニオンに噛み合っている。駆動機構26のピニオンおよびラックにより、ディスクトレイ15は本体12に対して前方向および後方向に移動することができる。
【0019】
ディスクトレイ15のトレイ本体40は、カートリッジ型ディスク13および裸のディスク14のいずれも載置できるように、第1の載置部51と第2の載置部52とを有して構成されている。トレイ本体40は、基準面53と、基準面53から突出して形成された第1の載置部51と、基準面53に対して窪んで形成された第2の載置部52と、を有している。つまり第2の載置部52は、第1の載置部51よりも下側に形成されている。言い換えると、第2の載置部52は、第1の載置部51よりもモータユニット25に寄った位置に配置されている。図3に示すように、第1の載置部51には、カートリッジ型ディスク13が載置される。図4に示すように、第2の載置部52には、裸のディスク14が載置される。
【0020】
図4と図5に示すように、第2の載置部52は、12cmの裸のディスクが載置される円形の第1の凹部52Aと、第1の凹部52Aよりもさらに窪んで形成され、8cmの裸ディスク14が載置される円形の第2の凹部52Bと、を含んでいる。図5において、紙面手前側が前方向Fであり、紙面奥側が後方向Rである。図4に示すように、第2の載置部52に載置された8cmの裸ディスク14は、ほぼ水平な方向に沿って配置されている。
【0021】
第1の載置部51は、トレイ本体40の前方に一対に設けられた第1の載置台51Aと、トレイ本体40の後方に一対に設けられた第2の載置台51Bと、第1の載置台51Aおよび第2の載置台51Bの周囲に形成される複数のリブ片51Cと、を有している。複数のリブ片51Cは、トレイ本体40に対してカートリッジ型ディスク13を位置決めすることができる。
【0022】
第1の載置台51Aは、基準面53に対して、例えば、0.1mmから0.2mmの高さPで形成されている。また、第2の載置台51Bは、基準面53に対して、例えば、0.25mmから0.35mmの高さQで形成されている。このため、第1の載置台51Aと、第2の載置台51Bとの間の高さの差は、0.05mmから0.25mmになっている。このため、第1の載置部51に載置されるカートリッジ型ディスク13は、前方向に行くにつれて設置高さが低くなるように、前傾姿勢になっている。言い換えると、第1の載置部51は、図4に示す第2の載置部52に載置される裸のディスク14のなす面に対して、カートリッジ型ディスク13が傾くようにこれを支持している。
【0023】
図3と図8に、カートリッジ型ディスク13を示す。図8において、紙面左側が前方向Fであり、紙面右側が後方向Rである。カートリッジ型ディスク13は、カートリッジ61と、カートリッジ61に内蔵されるディスク本体62と、カートリッジ61に設けられた開放部63と、開放部63を覆うシャッター64と、ディスクモータ34が通される貫通孔65と、を有している。カートリッジ61は、ディスクトレイ15に搭載する際の接触部となる第1の壁部61Aと、第1の壁部61Aとは反対側の第2の壁部61Bと、を有している。
【0024】
ディスク本体62は、カートリッジ型ディスク13の高さ方向においてモータユニット25に寄った位置に配置されている。より具体的には、ディスク本体62は、カートリッジ型ディスク13の高さ方向の中間位置Eよりも、第1の壁部61Aに寄った位置に配置されている。このため、ディスク本体62と第1の壁部61Aとの間の隙間Aは、ディスク本体62と第2の壁部61Bとの間の隙間Bよりも小さくなっている。
【0025】
ここで、図9を参照して、参考例のDVD駆動装置71と、本実施形態のDVD駆動装置11の構成の違いについて説明する。参考例のDVD駆動装置71を図9の紙面左側に示す。参考例のDVD駆動装置71において、カートリッジ型ディスク72のディスク本体73は、カートリッジ型ディスク72の高さ方向の中間位置に配置されている。このため、参考例のカートリッジ型ディスク72のディスク本体73は、本実施形態のカートリッジ型ディスク13のディスク本体62に対して、設置高さが高くなっている。これに対応して、参考例のDVD駆動装置71では、参考例のディスク本体73をチャッキングするため、ディスクモータ75の高さM1が高くなっている。参考例のモータユニット74は、ディスク本体73と係合する第1の位置P1と、8cmの裸のディスク14から外れた第2の位置P2との間で、軸部76を中心に進退(回動)することができる。モータユニット74が第2の位置P2にある状態において、支持部36と、8cmの裸のディスク14との間には、所定の隙間Sが設けられている。
【0026】
図9の紙面右側に本実施形態のDVD駆動装置11について示す。本実施形態のDVD駆動装置11では、カートリッジ型ディスク13のディスク本体62は、参考例のものよりも、モータユニット25に寄った位置に配置されている。このため、ディスク本体62の設置高さが参考例のディスク本体73よりも寸法Dの分だけ低くなっている。このため、ディスクモータ34の高さM2も参考例のディスクモータ75の高さM1に対して低くなっている。より具体的には、本実施形態のディスクモータ34は、参考例のディスクモータ75に比して、例えば、0.2mmから0.4mm程度薄型に構成されている。
【0027】
本実施形態のモータユニット25は、第1の載置部51に載置されたカートリッジ型ディスク13のディスク本体62と係合する第1の位置P1と、第2の載置部52に載置された8cmの裸のディスク14から外れた第2の位置P2と、の間で進退することができる。モータユニット25が第2の位置P2にある状態において、支持部36と、8cmの裸のディスク14との間には、所定の隙間Sが設けられている。
【0028】
本実施形態のモータユニット25と、参考例のモータユニット74と、をそれぞれ第2の位置P2にした状態において、モータユニットの下端の位置を比較すると、本実施形態のモータユニット25の下端は、参考例のモータユニット74の下端よりも寸法Tの分だけ上側に配置している。より具体的には、本実施形態のモータユニット25の下端は、参考例のモータユニット74の下端よりも、例えば、0.05mmから0.1mm程度、図5に示すディスクトレイ15に近づいて配置されている。このため、モータユニット25のストロークの距離も小さくなっている。
【0029】
すなわち、本実施形態のDVD駆動装置11は、ディスクモータ34自体の厚さの低減と、モータユニット25のストロークの見直しとによって、参考例のDVD駆動装置71に比して、その厚み寸法が、例えば、0.25mmから0.5mm程度薄型に構成することができる。
【0030】
続いて、図10を参照して、ディスクトレイ15の第1の載置部51に載置されたカートリッジ型ディスク13のディスク本体62がディスクモータ34とクランパーによってチャッキングされた状態について説明する。図10において、紙面左側が前方向Fであり、紙面右側が後方向Rである。
【0031】
第1の載置部51に載置されたカートリッジ型ディスク13は、前方向Fに行くにつれて設置高さが低くなるように傾いている。このカートリッジ型ディスク13のディスク本体62がディスクモータ34によって支持されると、ディスク本体62は、ほぼ水平方向に沿って配置するようになる。これにより、ディスク本体62の下面とカートリッジ61の第1の壁部61Aとの間の隙間C1、C2は、ディスク本体2をチャッキングする前の隙間Aに比して、例えば、0.1mmから0.2mm程度大きくなっている。このため、ディスク本体62が回転される際にカートリッジ61と接触することが防止される。
【0032】
以上が、DVD駆動装置11の実施形態である。本実施形態によれば、ディスクトレイ15は、カートリッジ型ディスク13が載置される第1の載置部51と、裸のディスク14が載置される第2の載置部52と、を有するとともに、第2の載置部52は、第1の載置部51よりもモータユニット25に寄った位置に配置され、モータユニット25は、第1の載置部51に載置されたカートリッジ型ディスク13と係合する第1の位置P1と、第2の載置部52に載置された裸のディスク14から外れた第2の位置P2と、の間で進退可能であり、カートリッジ型ディスク13は、カートリッジ61と、カートリッジ61に内蔵されるディスク本体62と、を有し、ディスク本体62は、カートリッジ61の高さ方向においてモータユニット25に寄った位置に配置される。
【0033】
この構成によれば、第1の載置部51に載置されたカートリッジ型ディスク13のディスク本体62を、第2の載置部52に載置される裸のディスク14の設置位置に近づけて配置することができる。これにより、ディスクモータ34を薄く構成して、DVD駆動装置11を薄型化することができる。また、ディスクモータ34が薄型化されれば、参考例に比して、第2の位置P2にあるモータユニット25の下端をディスクトレイ15に近づけて配置することができる。これによっても、DVD駆動装置11を薄型化することができる。また、ディスクトレイ15がいわゆる1層の構造で構成されるため、構造の簡略化を図ることができる。さらに、カートリッジ型ディスク13のディスク本体62が第2の載置部52に載置される裸のディスク14の設置位置に近づけば、チャッキングミスを生ずる確率を低減できる。
【0034】
この場合、第1の載置部51は、第2の載置部52に載置される裸のディスク14のなす面に対して、カートリッジ型ディスク13が傾くようにこれを支持する。この構成によれば、上記のようにディスク本体62をモータユニット25に寄った位置に配置した場合であっても、回転中のディスク本体62がカートリッジ61に接触してしまう等の不具合を生ずることを防止することができる。
【0035】
本発明のディスク駆動装置は、DVD駆動装置用に限らず、例えばCD(Compact Disk)駆動装置のようなその他の電子機器に対しても実施可能である。また、ディスク駆動装置の一例として、横置きのDVD駆動装置を開示したが、縦置きのDVD駆動装置にも適用できることは勿論である。さらに、本実施形態では、第1の載置部は、前方向に行くにつれて、設置高さが低くなるようにカートリッジ型ディスクを支持するようにしているが、これに限定されるものではない。第1の載置部は、後方向に行くにつれて、設置高さが低くなるようにカートリッジ型ディスクを支持するようにしてもよい。その他、ディスク駆動装置は、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施形態に係るDVD駆動装置を示す斜視図。
【図2】図1に示すDVD駆動装置のディスクトレイが第2の状態にあるときを示す斜視図。
【図3】図1に示すDVD駆動装置のディスクトレイにカートリッジ型ディスクを搭載した状態を示す斜視図。
【図4】図1に示すDVD駆動装置のディスクトレイに裸のディスクを搭載した状態を示す斜視図。
【図5】図1に示すDVD駆動装置のディスクトレイを示す斜視図。
【図6】図5に示すディスクトレイの第1の載置部の第1の載置台を示す断面図。
【図7】図5に示すディスクトレイの第1の載置部の第2の載置台を示す断面図。
【図8】図3に示すカートリッジ型ディスクの縦方向に沿った断面図。
【図9】実施形態に係るDVD駆動装置の厚み寸法と、参考例のDVD駆動装置の厚み寸法とを比較した模式図。
【図10】図8に示すカートリッジ型ディスクがディスクトレイに搭載された状態で、ディスク本体がモータユニットに保持された状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0037】
11…DVD駆動装置、12…本体、13…カートリッジ型ディスク、14…裸のディスク、15…ディスクトレイ、25…モータユニット、51…第1の載置部、52…第2の載置部、61…カートリッジ、62…ディスク本体、P1…第1の位置、P2…第2の位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジ型ディスクおよび裸のディスクをそれぞれ載置可能なディスクトレイを含んだディスク駆動装置であって、
本体と、
前記本体に対して前方向および後方向に移動できる前記ディスクトレイと、
前記ディスクトレイに載置されるカートリッジ型ディスクと、
前記カートリッジ型ディスクに対して、前記ディスクトレイを間に挟んだ反対側の位置で前記本体に設けられるとともに、前記カートリッジ型ディスクおよび前記裸のディスクを回転できるモータユニットと、
を具備し、
前記ディスクトレイは、前記カートリッジ型ディスクが載置される第1の載置部と、前記裸のディスクが載置される第2の載置部と、を有するとともに、前記第2の載置部は、前記第1の載置部よりも前記モータユニットに寄った位置に配置され、
前記モータユニットは、前記第1の載置部に載置された前記カートリッジ型ディスクと係合する第1の位置と、前記第2の載置部に載置された前記裸のディスクから外れた第2の位置と、の間で進退可能であり、
前記カートリッジ型ディスクは、
前記カートリッジと、
前記カートリッジに内蔵されるディスク本体と、
を有し、
前記ディスク本体は、前記カートリッジの高さ方向において前記モータユニットに寄った位置に配置されることを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項2】
前記第1の載置部は、前記第2の載置部に載置される前記裸のディスクのなす面に対して、前記カートリッジ型ディスクが傾くようにこれを支持することを特徴とする請求項1に記載のディスク駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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