説明

ディスポーザブルバイトブロック

【課題】本発明は、従来のバイトブロックでは全身麻酔等で意識を失った人体に対する医療施術中に舌部の固定が十分できなかったという問題を解決しようとするものであり、バイトブロックの本来持つ気道確保という効果が十分に得られるよう、舌部を固定する形状を提供することを課題とする。
【解決手段】バイトブロックを人体の口腔内に装着し、気道を確保するため、バイトブロック先端部(口腔挿入部分)を延長し、延長されたバイトブロック先端部は人体の舌を固定するため、湾曲した形状とし、延長されたバイトブロック先端部の長さは、1センチメートルから3センチメートルとし、延長されたバイトブロックの先端部の湾曲した角度は、10度から20度とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の気道の確保をするための医療用器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のバイドブロック(全身麻酔時または重症呼吸不全に対して経口気管挿管による人工呼吸を施行する際、気管チューブが噛まれて閉塞しないようにする目的で副えられる医療器具)は、気管内チューブの固定及びバイトブロックの固定に手間がかかり、またサージカルテープで固定した後も気管内チューブがずれることがあり、製品利用に関する利便性を欠く結果とならざるを得なかった。
【0003】
先行技術においては、バイトブロックが舌部を固定する効果が得られるような形状になく、その為、意識を失った患者にバイトブロックを装着する際、また固定後も弛緩した舌が気道を塞いでしまうといった危険性があった(特許文献1乃至4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許公開2003−339870
【特許文献2】特許公開2001−190675
【特許文献3】特許公開平8−47535
【特許文献4】特許公開平10−24043
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来のバイトブロックでは施術中に舌部の固定が十分できなかったという問題を解決しようとするものであり、バイトブロックの本来持つ気道確保という効果が十分に得られるよう、舌部を固定する形状とすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
バイトブロックを人体の口腔内に装着し、気道を確保するため、バイトブロック先端部(口腔挿入部分)を延長したこと。
【0007】
延長されたバイトブロック先端部は人体の舌を固定するため、湾曲した形状としたこと。
【0008】
延長されたバイトブロック先端部の長さは、1センチメートルから3センチメートルとしたこと。
【0009】
延長されたバイトブロックの先端部の湾曲した角度は、10度から20度としたこと。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、この発明によれば、意識を失った患者の口腔内にバイトブロックを装着した場合、先端部分が延長され湾曲した形状であるため、舌部を当該先端部位が抑えることができ、以て気道の確保が容易となる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明の好ましい実施形態として、舌部を口腔内で固定するためバイトブロック先端部分を1センチメートルから3センチメートル延長し、更に当該延長部位を人体の口腔内の形状に合わせられるよう、10度から20度の角度で湾曲させる形状とする。
【産業上の利用可能性】
【0012】
この発明により、意識を失った人体の気道確保が従前に比べて容易になり、施術中の医療事故の防止効果が得られるようになり、以て産業上の利用性がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部分を延長したバイトブロック。
【請求項2】
先端部分の形状を湾曲させた請求項1記載のバイトブロック。
【請求項3】
先端部分を1センチメートルから3センチメートル延長した請求項2記載のバイトブロック。
【請求項4】
先端部分を10度から20度の角度で湾曲させた請求項3記載のバイトブロック。

【公開番号】特開2012−40329(P2012−40329A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198268(P2010−198268)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(505130628)