説明

ディマー制御装置および表示制御装置

【課題】ディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制することができるディマー制御装置および表示制御装置を提供すること。
【解決手段】映像の種別毎に設定され、表示装置周辺の照度と表示装置のバックライトの発光輝度との対応関係を示す輝度情報からディマー制御部が表示装置によって表示される映像の種別に応じて輝度情報を選択し、当該輝度情報に従ってバックライトの発光輝度を制御することで表示装置周辺の照度に応じたディマー制御を行うようにディマー制御装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディマー制御装置および表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示装置周辺の明るさの低下に応じて表示映像が暗くなるように表示装置のバックライトの発光輝度を低下させることで消費電力の低減を図るディマー制御装置が知られている。
【0003】
ところで、ディマー制御装置では、たとえば、比較的暗い映像を表示中に周辺の明るさの低下に伴ってバックライトの発光輝度を低下させるディマー制御を行った場合、表示映像がさらに暗くなり表示映像の視認性が低下することがある。
【0004】
そこで、表示装置によって表示される映像のデータを解析して映像の明るさに応じてディマー制御の内容を変更する装置が考案されている。
【0005】
たとえば、特許文献1には、周辺の明るさとバックライトの発光輝度とを対応付けた調光曲線のデータを予め複数記憶し、表示映像のデータから算出した映像の平均輝度に対応する調光曲線に従ってバックライトの発光輝度を制御する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−192717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の装置は、映像種別に関係なく同じディマー制御を行なっていたため、例えばカメラによって撮像された車両周辺の映像のように、安全上、他の映像よりも明るく表示させる必要がある表示映像の場合でも、表示映像が暗くなることがあり、好ましいものではなかった。
【0008】
このことから、ディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制することができるディマー制御装置および表示制御装置をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制することができるディマー制御装置および表示制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表示装置周辺の照度に応じて前記表示装置のバックライトの発光輝度を制御するディマー制御装置であって、映像の種別毎に設定され、前記照度と前記発光輝度との対応関係を示す輝度情報から前記表示装置によって表示される映像の種別に応じて前記輝度情報を選択し、当該輝度情報に従って前記発光輝度を制御するディマー制御部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制することができるディマー制御装置および表示制御装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明に係るディマー制御手法の概要を示す図である。
【図2】図2は、本実施例に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施例に係る輝度情報選択テーブルの一例を示す図である。
【図4】図4は、本実施例に係る輝度情報の一例を示す図である。
【図5】図5は、本実施例に係るディマー制御装置が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本実施例に係るディマー制御装置が実行するメイン処理における輝度情報選択処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、変形例1に係る第2輝度情報の一例を示す図である。
【図8】図8は、変形例2に係るディマー下限値と明るさ設定値との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るディマー制御手法を適用したディマー制御装置および表示制御装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係るディマー制御手法の概要について図1を用いて説明した後に、本発明に係るディマー制御手法を適用した表示制御装置の一実施例を図2〜図6を用いて説明することとする。
【0014】
図1は、本発明に係るディマー制御手法の概要を示す図である。本発明に係るディマー制御手法を適用したディマー制御装置(以下、「本ディマー制御装置」と記載する)は、表示装置が設けられた環境(以下、単に「周辺」と記載する)の明るさを示す照度に応じて表示装置のバックライトの発光輝度をディマー制御する装置である。
【0015】
たとえば、本ディマー制御装置は、周辺の照度が低下するにつれてバックライトの発光輝度を低下させることによって消費電力を低減する。さらに、本ディマー制御装置は、表示装置によって表示される映像の種別に応じてディマー制御の内容を変更することで、簡易な構成でありながらディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制するように構成している。
【0016】
具体的には、図1に示すように、本ディマー制御装置は、記憶部とディマー制御部とを備えている。記憶部は、周辺の照度とバックライトの発光輝度との対応関係を示す輝度情報を映像の種別ごとに記憶する。
【0017】
各輝度情報は、表示映像の視認性の低下防止と消費電力の低下を図るように周辺の照度に対応するバックライトの発光輝度を映像の種別ごとに規定した情報である。なお、輝度情報の具体例については、図4を用いて後述する。
【0018】
ディマー制御部は、表示装置によって表示される映像の種別に応じて輝度情報を選択し、選択した輝度情報に従って表示パネルへ光を照射するバックライトの発光輝度を制御する。
【0019】
たとえば、ディマー制御部は、所定の操作部が操作されて表示装置の表示パネルへ映像種別Aの映像が表示される場合、操作部から表示映像の映像種別がAであることを示す映像種別情報を取得する(ステップS1)。すなわち、ディマー制御部は、表示映像の種別の決定操作が行われたときに操作部が出力する操作信号を映像種別情報として取得する。
【0020】
続いて、ディマー制御部は、取得した映像種別情報に対応する映像種別A用輝度情報を記憶部から取得する(ステップS2)。続いて、ディマー制御部は、照度センサから周辺の明るさを示す照度を取得する(ステップS3)。
【0021】
そして、ディマー制御部は、照度センサから取得した照度と記憶部から取得した映像種別A用輝度情報とに基づいて生成した制御信号をバックライトへ出力することにより(ステップS4)、映像種別Aの映像に適した発光輝度でバックライトを発光させる。
【0022】
このように、本ディマー制御装置は、周辺の照度とバックライトの適切な発光輝度との対応関係を規定した輝度情報を予め映像の種別毎に記憶し、表示映像の種別に対応した輝度情報を選択して、輝度情報と照度とに基づいてバックライトをディマー制御する。したがって、本ディマー制御装置は、ディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制することができる。
【0023】
このため、本ディマー制御装置は、たとえば、カメラによって撮像された車両周辺の映像のように、安全上、他の映像よりも明るく表示させる必要がある表示映像の場合、カメラ専用の輝度情報を用いることでバックライトの発光輝度を適切に調整することができる。なお、かかる点については、後述の実施例において具体的に説明する。
【0024】
以下では、図1を用いて説明したディマー制御手法を適用した表示制御装置についての実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、車載表示装置を制御する表示制御装置を例に挙げて説明するが、本発明に係るディマー制御手法は、車載表示装置に限らず任意の表示装置を制御する表示制御装置に対して適用することができる。
【実施例】
【0025】
図2は、本実施例に係る表示制御装置1の構成を示すブロック図である。表示制御装置1は、表示装置の表示パネルへ光を照射するバックライトの発光輝度を制御するとともに、表示装置周辺の照度に応じて表示映像の視認性を改善する映像補正を行う装置である。
【0026】
具体的には、表示制御装置1は、図2に示すように、映像情報取得部2、直射補正部3、照度センサ4、バックライト制御部5、ディマー制御装置6および乗算部7を備えている。なお、表示制御装置1における照度センサ4以外の部分は、映像の補正およびバックライトの動作制御を行うために特化して設計したASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。
【0027】
映像情報取得部2は、映像ソースとなる各装置より入力される映像信号から映像情報を取得して直射補正部3およびバックライト制御部5へ出力する処理部である。ここでは、映像情報取得部2へ、車両周辺を撮像するカメラとカーナビゲーション装置とから映像信号が入力される場合について説明する。
【0028】
なお、カーナビゲーション装置は、昼間と夜間とで背景色が異なる映像の映像信号を映像情報取得部2へ出力する。たとえば、カーナビゲーション装置は、車両の前照灯等が消灯している場合に、背景色が明るい昼間用の映像の映像信号を出力し、前照灯等が点灯している場合に、昼間用の映像よりも背景色が暗い夜間用の映像の映像信号を出力する。
【0029】
以下では、カメラから出力される映像信号の映像を「カメラ映像」、カーナビゲーション装置から出力される映像信号の映像を「ナビ映像」と記載する。なお、映像情報取得部2へ映像信号を出力する装置は、DVD(Digital Versatile Disc)再生装置やデジタルテレビ放送受信装置等の任意の映像ソースであってもよい。
【0030】
照度センサ4は、表示装置周辺の明るさを示す照度を検出し、検出した照度を直射補正部3およびディマー制御装置6へ出力するセンサである。
【0031】
直射補正部3は、直射日光等の影響による表示映像の視認性の低下を抑制するために、照度センサ4から入力される照度に応じて映像情報を補正して映像補填部34へ出力する処理部である。具体的には、直射補正部3は、視認性補正部31、彩度補正部32およびブレンド部33を備えている。
【0032】
視認性補正部31は、映像情報取得部2から入力される映像情報に対して表示映像に含まれる輪郭部分を際立たせるようにエッジ補正を行い、補正後の映像情報を彩度補正部32へ出力する処理部である。
【0033】
彩度補正部32は、視認性補正部31から入力される映像情報に対して表示映像に含まれる中間色を原色へ近づけるように階調補正を行い、補正後の映像情報をブレンド部33へ出力する処理部である。これら視認性補正部31および彩度補正部32は、直射日光等の影響が最も強い状況の下で最も視認性が向上するように補正した映像情報を生成する。
【0034】
ブレンド部33は、映像情報取得部2から入力される補正前の映像情報と彩度補正部32から入力される補正後の映像情報とを照度センサ4から入力される照度に応じたブレンド比でブレンドし、ブレンド後の映像情報を映像補填部34へ出力する処理部である。
【0035】
かかるブレンド部33は、照度センサ4から入力される照度が高いほど、ブレンド後の映像情報に占める補正後の映像情報のブレンド率が高く、補正前の映像情報のブレンド率が低くなるようにブレンド比を調整する。
【0036】
バックライト制御部5は、映像情報取得部2から映像情報が入力された場合に、入力映像の輝度ヒストグラムを作成し、入力映像の輝度に応じてバックライトのデューティー比を上限値(例えば80%)以下の範囲で演算し、バックライトを発光させる制御信号を乗算部7を介してバックライトへ出力すると共に、映像補填部34に演算したデューティー比を出力する処理部である。
【0037】
映像補填部34は、入力映像を100%のデューティー比で発光した場合と同じになるよう、バックライト制御部5で減光される分映像の輝度を補填し、補填した映像情報を表示パネルへ出力する処理部である。バックライトは、表示制御装置1から入力される制御信号のデューティー比に応じた発光輝度で発光する。
【0038】
たとえば、バックライトは、デューティー比が100%の場合に最高の発光輝度で発光(点灯)し、デューティー比が0%の場合に消灯する。そして、バックライト制御部5は、映像情報取得部2から映像情報が入力されている期間、デューティー比が入力映像の輝度に応じた制御信号を乗算部7へ出力する。
【0039】
乗算部7は、バックライト制御部5から入力されるデューティー比と、ディマー制御装置6から入力されるデューティー比とを乗算することによってデューティー比を調整した制御信号をバックライトへ出力する処理部であり、最終輝度値算出部を構成する。
【0040】
すなわち、乗算部7は、たとえば、バックライト制御部5から80%のデューティー比が入力され、ディマー制御装置6から50%のデューティー比が入力された場合、デューティー比が40%の制御信号をバックライトへ出力することで、最高発光輝度の2/5の発光輝度でバックライトを発光させる。
【0041】
ディマー制御装置6は、表示装置周辺の照度に応じてバックライトへ出力する制御信号のデューティー比を制御することにより、表示映像の視認性を保持しつつバックライトの消費電力を低減する装置である。かかるディマー制御装置6は、表示装置周辺の照度が低下するにつれてバックライトの発光輝度を低下させるような制御を行う。
【0042】
具体的には、ディマー制御装置6は、記憶部8と、ディマー制御部9とを備えている。記憶部8は、表示装置周辺の照度とバックライトの発光輝度との対応関係を示す複数の輝度情報を映像の種別毎に記憶する。
【0043】
図2に示す例では、記憶部8は、映像の種別ごとに、それぞれ適切なバックライトの発光輝度と照度との対応関係を規定した第1輝度情報81、第2輝度情報82、第3輝度情報83および第4輝度情報84という4種類の輝度情報を記憶している。なお、記憶部8は、任意の数の輝度情報を記憶することができる。かかる第1〜第4輝度情報81、82、83および84の具体例については、図4を用いて後述する。
【0044】
さらに、記憶部8は、ディマー制御部9が表示映像の種別に対応した輝度情報を選択するために参照する輝度情報選択テーブル85を記憶している。なお、輝度情報選択テーブル85の具体例については、図3を用いて後述する。
【0045】
これら第1〜第4輝度情報81、82、83、84および輝度情報選択テーブル85は、表示制御装置1へ電源が投入された場合に、情報読込処理部(図示略)によって外付けの記憶装置(図示略)から読み出されて記憶部8へ格納される。
【0046】
ディマー制御部9は、表示映像に対応する輝度情報を選択する選択部91と、選択部91によって選択された輝度情報と照度センサ4によって検出された照度とに基づいてバックライトの発光輝度を算出する輝度値算出部92とを備えている。
【0047】
選択部91は、車両に設けられた所定の操作部から入力される昼夜情報および映像種別情報に基づいて輝度情報を選択する処理部である。かかる選択部91は、車両のユーザが所定の操作部を操作した場合に、操作部から入力される操作信号を昼夜情報や映像種別情報として取得する。
【0048】
たとえば、選択部91は、ユーザがカメラ映像を表示させるためのスイッチを操作した場合に、スイッチから入力される操作信号を映像種別情報として取得し、映像の種別がカメラ映像であることを示す映像種別情報として内部メモリ(図示略)へ記憶する。
【0049】
また、選択部91は、たとえば、ユーザが所定のスイッチを操作して車両の前照灯や車幅灯を点灯させた場合に、スイッチから入力される操作信号を昼夜情報として取得し、夜間を示す昼夜情報として内部メモリ(図示略)へ記憶する。
【0050】
また、選択部91は、ユーザが所定のスイッチを操作して車両の前照灯や車幅灯を消灯させた場合に、スイッチから入力される操作信号を昼夜情報として取得し、昼間を示す昼夜情報として内部メモリ(図示略)へ記憶する。
【0051】
そして、選択部91は、映像種別情報に基づいて判別した表示映像の種別と、昼夜情報に基づいて判別した昼夜の判別結果とに対応する輝度情報を第1〜第4輝度情報81、82、83および84から選択し、輝度値算出部92へ出力する。
【0052】
なお、選択部91は、照度センサ4によって検出された照度が予め定めた閾値以上であった場合に昼間と判別し、照度が閾値未満であった場合に夜間と判別するように構成してもよい。
【0053】
ここで、図3を用いて輝度情報選択テーブル85の具体例および選択部91による輝度情報の選択手順について説明する。図3は、本実施例に係る輝度情報選択テーブル85の一例を示す図である。
【0054】
図3に示すように、輝度情報選択テーブル85は、輝度情報と、昼夜情報と、映像の種別とが対応付けられた情報である。具体的には、第1輝度情報81に対し、昼間という昼夜情報と、ナビ映像という映像の種別とが対応付けられている。
【0055】
また、第2輝度情報82に対し、夜間という昼夜情報と、ナビ映像という映像の種別とが対応付けられている。また、第3輝度情報83に対し、昼間という昼夜情報と、カメラ映像という映像の種別とが対応付けられており、第4輝度情報84に対し、夜間という昼夜情報と、カメラ映像という映像の種別とが対応付けられている。
【0056】
そして、選択部91は、車両に設けられた所定の操作部から入力される昼夜情報に基づいて昼夜を判別し、さらに、所定の操作部から入力される映像種別情報に基づいて表示装置によって表示される映像の種別を判別する。
【0057】
このように、選択部91は、昼夜を判別する昼夜判別部として機能するとともに、表示映像の種別を判別する種別判別部としても機能する。続いて、選択部91は、輝度情報選択テーブル85で昼夜の判別結果および映像の種別の判別結果に対応付けられている輝度情報を選択する。
【0058】
これにより、選択部91は、表示装置によって表示される映像の種別および昼夜の違いによって、そのときどきに応じた適切な輝度情報を選択することができる。ここで、図4を用いて第1〜第4輝度情報81、82、83および84の具体例について説明する。
【0059】
図4は、本実施例に係る輝度情報(第1〜第4輝度情報81、82、83および84)の一例を示す図である。なお、図4に示す第1〜第4輝度情報81、82、83および84の各横軸は、照度センサ4によって検出される照度(Lx)を示しており、各縦軸は、バックライトへ出力する制御信号のデューティー比(%)を示している。
【0060】
図4に示すように、第1輝度情報81および第2輝度情報82は、ナビ映像用の輝度情報であり、このうち、第1輝度情報81は、昼間用の輝度情報であり、第2輝度情報82は、夜間用の輝度情報である。
【0061】
また、第3輝度情報83および第4輝度情報84は、車両周辺が撮像されたカメラ映像用の輝度情報であり、このうち第3輝度情報83は、昼間用の輝度情報であり、第4輝度情報84は、夜間用の輝度情報である。
【0062】
これら第1〜第4輝度情報81、82、83および84は、照度センサ4によって検出される照度と、バックライトへ出力する制御信号のデューティー比との関係を示す関数(以下、「特性関数」と記載する)である。
【0063】
なお、図4では、説明を容易にするために各輝度情報に対応する特性関数をグラフによって示しているが、特性関数は、図4に示す各グラフに対応する関数式として記憶部8へ記憶される。
【0064】
また、第1〜第3輝度情報81、82および83は、照度に対応するデューティー比が異なる11種類の特性関数をそれぞれ備えており、11種類の特性関数からユーザが所望の特性関数を選択することでバックライトの発光輝度を変更できるようにしている。
【0065】
これら各11種類の特性関数のうち、デューティー比が中間(デューティー比が低い方から6番目)の各特性関数は、輝度値算出部92が輝度値の算出を行う場合に、デフォルトとして用いる特性関数(以下、「デフォルト関数」と記載する)である。
【0066】
ところで、前述したように、夜間用のナビ映像は、昼間用のナビ映像に比べて背景色が暗い。このため、夜間用のナビ映像は、バックライトの発光輝度を低下させても視認性が大きく低下することはない。そこで、夜間用のナビ映像に対応する第2輝度情報82は、昼間用のナビ映像に対応する第1輝度情報81に比べ、照度に対応するデューティー比(バックライトの発光輝度)を低く規定している。
【0067】
これにより、夜間にナビ映像を表示させる場合に、第2輝度情報82を用いてバックライトの発光輝度を制御することで、ナビ映像の視認性が低下することを抑制しつつ、昼間よりも低消費電力でナビ映像を表示させることができる。
【0068】
また、カメラ映像は、車両走行の安全性の観点からナビ映像よりも明るく表示する必要がある。そこで、昼間のカメラ映像に対応する第3輝度情報83は、昼間用のナビ映像に対応する第1輝度情報81に比べ、照度に対応するデューティー比(バックライトの発光輝度)を高く規定している。
【0069】
これにより、昼間にカメラ映像を表示させる場合に、第3輝度情報83を用いてバックライトの発光輝度を制御することで、ナビ映像を表示させる場合よりもカメラ画像を明るく表示させることができる。このため、車両走行の安全性が低下することを防止することができる。
【0070】
また、カメラ映像は、夜間になると車両周辺が暗くなるため、表示される映像自体も暗くなる。したがって、夜間のカメラ映像に対し、照度の低下に応じてバックライトの発光輝度を低下させるディマー制御を行うと、表示映像がさらに暗くなり車両走行の安全上好ましくない。
【0071】
そこで、カメラ映像の夜間用の輝度情報となる第4輝度情報84は、照度センサ4によって検出される照度によらずデューティー比(バックライトの発光輝度)が最高(100%)となるように規定している。
【0072】
尚、100%は1例であって、夜間に100%のデューティー比では明るすぎる場合は100%より小さなデューティー比に下げておくことも可能であるが、少なくとも夜間用のナビ映像に対応する第2輝度情報の最高デューティーよりも大きいデューティー比にしておけばよい。
【0073】
これにより、夜間にカメラ映像を表示させる場合に、第4輝度情報84を用いてバックライトの発光輝度を制御することで、ディマー制御によるカメラ映像の視認性の低下を防止して車両走行の安全性を確保することができる。
【0074】
このように、第1〜第4輝度情報81、82、83および84は、表示装置によって表示される映像の種別や昼夜の違いに応じて、視認性の低下による安全性の低下防止や、消費電力の低下を図るのに適した発光輝度となるよう、照度に対応するデューティー比を規定している。
【0075】
これにより、ディマー制御装置6は、表示映像の種別を判別し、判別した表示映像の種別に対応する輝度情報を選択してバックライトの発光輝度の制御に用いるだけで、煩雑な処理を行うことなく、表示映像の種別に応じた適切なディマー制御を行うことができる。このため、ディマー制御装置6は、簡易な構成でありながら、ディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制することができる。
【0076】
図2の説明に戻り、輝度値算出部92は、照度センサ4から入力される照度と、選択部91によって選択された輝度情報とに基づき、バックライトの発光輝度に対応する制御信号のデューティー比を算出して乗算部7へ出力する処理部である。
【0077】
かかる輝度値算出部92は、ユーザによってバックライトの発光輝度が設定変更されていない場合、選択部91から入力された輝度情報からデフォルト関数を選択し、デフォルト関数へ照度センサ4から入力される照度を代入してデューティー比を算出する。
【0078】
一方、輝度値算出部92は、ユーザが所定の操作部に対してバックライトの発光輝度を変更する操作を行った場合に、所定の操作部から入力される操作信号を明るさ設定情報として取得する。
【0079】
そして、輝度値算出部92は、選択部91から入力された輝度情報から明るさ設定情報に対応する特性関数を読み出し、特性関数へ照度センサ4から入力される照度を代入してデューティー比を算出する。
【0080】
続いて、輝度値算出部92は、算出したデューティー比を乗算部7へ出力することにより、映像の種別や昼夜の違いやユーザの設定に応じたデューティー比の制御信号を乗算部7からバックライトへ出力させてバックライトの発光輝度を制御する。
【0081】
次に、ディマー制御装置6が実行するメイン処理について説明する。図5は、本実施例に係るディマー制御装置6が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
【0082】
図5に示すように、ディマー制御装置6へ電源がONされると、情報読込処理部(図示略)は、外付けの記憶装置(図示略)から第1〜第4輝度情報81、82、83、84を読み込んで記憶部8へ記憶させる(ステップS101)。
【0083】
このとき、情報読込処理部は、輝度情報選択テーブル85や輝度のサンプリングタイミング等、ディマー制御に必要な他の情報も外付けの記憶装置から読み込んで記憶部8へ記憶させる。
【0084】
続いて、選択部91は、表示映像の種別および昼夜の判別結果に対応する輝度情報を選択する輝度情報選択処理を実行する(ステップS102)。なお、輝度情報選択処理の詳細については、図6を用いて後述する。
【0085】
続いて、輝度値算出部92は、サンプリングタイミングか否かを判定し(ステップS103)、サンプリングタイミングでないと判定した場合(ステップS103,No)、サンプリングタイミングとなるまでステップS103の判定処理を繰り返す。そして、輝度値算出部92は、サンプリングタイミングであると判定した場合(ステップS103,Yes)、照度センサ4から照度を取得する(ステップS104)。
【0086】
続いて、輝度値算出部92は、ステップS102の処理によって選択された輝度情報、およびステップS104の処理によって取得された照度に基づき、バックライトへ出力する制御信号のデューティー比を算出する(ステップS105)。
【0087】
このとき、輝度値算出部92は、ユーザによってバックライトの発光輝度を変更する操作が行われていない場合、ステップS102の処理で選択した輝度情報におけるデフォルト関数を用いてデューティー比を算出する。
【0088】
一方、輝度値算出部92は、ステップS102の処理で第4輝度情報84以外の輝度情報が選択され、ユーザによってバックライトの発光輝度を変更する操作が行われていた場合、ユーザの操作に対応した特性関数を用いてデューティー比を算出する。
【0089】
続いて、輝度値算出部92は、ステップS105で算出したデューティー比を乗算部7へ出力し(ステップS106)、電源がOFFされたか否かを判定する(ステップS107)。そして、輝度値算出部92は、電源がOFFされていないと判定した場合(ステップS107,No)処理をステップS102へ移す。一方、輝度値算出部92は、電源がOFFされたと判定した場合(ステップS107,Yes)、処理を終了する。
【0090】
次に、図6を用いてメイン処理における輝度情報選択処理について説明する。図6は、本実施例に係るディマー制御装置6が実行するメイン処理における輝度情報選択処理を示すフローチャートである。
【0091】
図6に示すように、輝度情報選択処理が開始されると、選択部91は、内部メモリ(図示略)によって記憶されている映像種別情報に基づき、表示装置によって表示される映像の種別がカメラ映像か否かを判別する(ステップS201)。
【0092】
そして、選択部91は、映像の種別がカメラ映像でないと判別した場合(ステップS201,No)、内部メモリ(図示略)によって記憶されている昼夜情報に基づき、昼間か否かを判別する(ステップS202)。
【0093】
そして、選択部91は、昼間と判別した場合(ステップS202,Yes)、第1輝度情報81を選択して(ステップS203)、処理を図5に示すステップS103へ移す。一方、選択部91は、夜間と判別した場合(ステップS202,No)、第2輝度情報82を選択して(ステップS204)、処理を図5に示すステップS103へ移す。
【0094】
また、選択部91は、表示装置によって表示される映像の種別がカメラ映像であると判別した場合(ステップS201,Yes)、昼間か否かを判別する(ステップS205)。そして、選択部91は、昼間と判別した場合(ステップS205,Yes)、第3輝度情報83を選択して(ステップS206)、処理を図5に示すステップS103へ移す。一方、選択部91は、夜間と判別した場合(ステップS205,No)、第4輝度情報84を選択して(ステップS207)、処理を図5に示すステップS103へ移す。
【0095】
上述したように、本実施例に係るディマー制御装置は、照度センサによって検出される表示装置周辺の照度と表示装置のバックライトの発光輝度との対応関係を示す輝度情報を映像の種別毎に予め記憶する。そして、本実施例に係るディマー制御装置は、表示装置によって表示される映像の種別に応じて輝度情報を選択し、選択した輝度情報に従ってバックライトの発光輝度をディマー制御する。
【0096】
これにより、本実施例に係るディマー制御装置は、表示映像の種別を判別し、判別した映像の種別に対応した輝度情報に基づいてディマー制御を行うという簡易な構成でありながら、ディマー制御による表示映像の視認性の低下を抑制することができる。
【0097】
また、本実施例に係るディマー制御装置は、映像の種別毎に昼間用の輝度情報および夜間用の輝度情報を記憶しておき、昼夜を判別した判別結果に応じて選択した輝度情報に基づいてバックライトの発光輝度を制御する。
【0098】
これにより、本実施例に係るディマー制御装置は、たとえば、車両周辺を撮像するカメラやカーナビゲーション装置等のように昼夜で明るさの異なる映像を出力する装置から提供される表示映像の場合に、昼夜の違いに応じた適切なディマー制御を行うことができる。
【0099】
また、本実施例に係るディマー制御装置では、夜間用の輝度情報のうち、撮像装置によって撮像された撮像装置周辺の映像に関する輝度情報を、当該輝度情報以外の輝度情報よりも照度に対応する発光輝度が高くなるように規定している。
【0100】
これにより、本実施例に係るディマー制御装置は、たとえば、撮像装置によって撮像された車両周辺の映像が表示される場合に、他の映像ソースから提供される映像よりも明るい映像を表示させることで視認性の低下を抑制して安全性を確保することができる。
【0101】
また、本実施例に係るディマー制御装置では、撮像装置によって撮像された撮像装置周辺の映像に関する夜間用の輝度情報以外の輝度情報は、照度の変化に伴うバックライトの発光輝度の変化特性が異なる複数の特性関数をそれぞれ備えている。
【0102】
そして、本実施例に係るディマー制御装置は、特性関数を選択する選択操作が行われた場合、選択操作に対応する特性関数に基づいてバックライトの発光輝度を制御する。これにより、本実施例に係るディマー制御装置は、表示映像の種別に応じた所定の輝度範囲内でユーザが所望する発光輝度となるようにバックライトの輝度を制御することができる。
【0103】
ところで、上記した実施例では、車載用の表示装置のバックライトをディマー制御する場合について説明したが、本実施例に係るディマー制御装置は、建物に設けられる防犯カメラの映像を表示する表示装置のバックライトをディマー制御することもできる。
【0104】
また、上記した実施例では、カメラ映像の夜用の輝度情報以外は、照度の低下に伴ってバックライトの発光輝度が低くなるように規定した輝度情報を例に挙げたが、本実施例に係るディマー制御装置が記憶する輝度情報は、これに限定するものではない。
【0105】
すなわち、本実施例に係るディマー制御装置は、映像の種別ごとにバックライトの発光輝度が異なる輝度情報であれば、たとえば、表示装置周辺の照度によらず一定の発光輝度が対応付けられた輝度情報を記憶してもよい。
【0106】
次に、上述した実施例の変形例1および変形例2について図7および図8を用いて説明する。図7は、変形例1に係る第2輝度情報の一例を示す図である。図8は、変形例2に係るデューティー比下限値と明るさ設定値との関係を示す図である。
【0107】
(変形例1)
以上の実施例では、ナビ映像について昼間用と夜間用共にディマー制御を行なうようにしている。即ち、図4に示すように、昼間用と夜間用共に照度が低下するとデューティー比も低下させる制御を行なっている。
【0108】
ディマー制御は主に夕方やトンネル走行時等周囲が薄暗くなるときに、バックライトの光量を徐々に低下させることで、昼間の輝度が高い画面から夜間の輝度が低い画面へと画面輝度を滑らかにつなぐために用いられる。
【0109】
しかしながら、夜間になると周囲は暗い状態のままであり、周囲照度がほとんど変化しないにもかかわらず、ディマー制御は行なわれているため、消費電力の増加につながる。また、街灯等の影響で周囲の照度が変化したときに、その変化に応じてバックライトの光量も変化する。さらに、夜間は照度が低く少ないバックライトの光量でディマー制御が行なわれているため、照度変化による光量の変化が目立ち、ちらつきやノイズの増加につながる。
【0110】
そこで、変形例1では、夜間と判断するとディマー制御を禁止する。例えば、ナビ映像を例にとると、図4に示した夜間用の第2輝度情報を図7のように変形する。即ち、夜間に相当する低照度の領域αにおいて、デューティー比が変化しないようにする。
【0111】
この例の場合は夜間を照度値で判断している。夜間を図2に示す昼夜情報で判断するのであれば、昼夜情報により昼間用の映像から夜間用の映像に切り換えるときに、直前のデューティー比に固定するという手法でもよい。このように、変形例1によると、消費電力を削減でき、ちらつきやノイズも低減することができる。
【0112】
なお、変形例1は、夜間用のナビ映像について適用したが、TV映像のように昼間用と夜間用の映像を持たない映像に対しても適用できる。この場合、輝度情報としては昼夜を区別せず図7に示したような単一の特性を持つ輝度情報とすればよい。
【0113】
また、変形例1は、映像の種別に応じて発光輝度を制御するディマー制御にのみ適用されるものではなく、周囲照度に応じて発光輝度を制御するディマー制御全般に適用可能である。
【0114】
(変形例2)
バックライト制御においては、制御動作を保障するため、発光素子の動作特性で決まるデューティー比下限値(例えば3%)が設定されている。図2の乗算部7は、かかる下限値を有しており、最終出力デューティー比が下限値以下にならないよう制限している。
【0115】
ここで、バックライト制御部5は、入力映像の輝度に応じてバックライトのデューティー比を決定すると共に、見かけ上映像に変化が生じないよう映像補填量を決定し映像補填部34で映像補填を行なうが、入力映像の輝度はフレーム毎に変化するためデューティー比と映像補填量もそれに応じて変化する。
【0116】
ところが、乗算部7においてディマー制御部9で算出されたデューティー比とバックライト制御部5で算出されたデューティー比とを乗算した結果、上記下限値を下回る状態が続くと最終出力デューティー比は下限値のまま変化しないにもかかわらず、映像補填量は変化することになる。
【0117】
そのため、ユーザにちらつき感を与えてしまう。この現象は特に夜間においてユーザが最も低いデューティー比特性を設定したときに顕著となる。なぜなら、図4に示す第1輝度情報と第2輝度情報から明らかなように、夜間は昼間に比べ相対的にデューティー比が低く設定されているためである。
【0118】
そこで、変形例2では、バックライト制御部5で算出するバックライトのデューティー比にも下限値を設定する(以下、乗算部7の下限値を第1下限値、バックライト制御部5の下限値を第2下限値という)。
【0119】
なお、第2下限値は一定であってもよいが、図8に示すようにユーザが設定する明るさ設定情報に応じて下限値を可変することが好ましい。即ち、明るさ設定値が大きいほど、換言すれば最大デューティー比が大きいほど第2下限値を低く設定する。
【0120】
そのために図2において、明るさ設定情報をバックライト制御部5にも入力させる。明るさ設定値が大きいときはディマー制御部9から出力されるデューティー比も大きくなるため、第1下限値を下回らない範囲でその分バックライト制御部5の第2下限値を下げることができる。それにより一層の省電力化を図ることができる。
【0121】
従って、変形例2によれば、映像のちらつきを抑えることができ、更に明るさ設定情報に応じて下限値を可変することで一層の省電力化を図ることができる。なお、変形例2は、映像の種別に応じて発光輝度を制御するディマー制御にのみ適用されるものではなく、周囲照度に応じて発光輝度を制御するディマー制御全般に適用可能である。
【符号の説明】
【0122】
1 表示制御装置
2 映像情報取得部
3 直射補正部
31 視認性補正部
32 彩度補正部
33 ブレンド部
4 照度センサ
5 バックライト制御部
6 ディマー制御装置
7 乗算部
8 記憶部
81 第1輝度情報
82 第2輝度情報
83 第3輝度情報
84 第4輝度情報
85 輝度情報選択テーブル
9 ディマー制御部
91 選択部
92 輝度値算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置周辺の照度に応じて前記表示装置のバックライトの発光輝度を制御するディマー制御装置であって、
映像の種別毎に設定され、前記照度と前記発光輝度との対応関係を示す輝度情報から前記表示装置によって表示される映像の種別に応じて前記輝度情報を選択し、当該輝度情報に従って前記発光輝度を制御するディマー制御部
を備えたことを特徴とするディマー制御装置。
【請求項2】
前記輝度情報を記憶する記憶部と、
昼夜を判別する判別部と
をさらに備え、
前記記憶部は、
映像の種別毎に昼間用の前記輝度情報および夜間用の前記輝度情報を記憶し、
前記ディマー制御部は、
前記判別部による判別結果に応じて前記輝度情報を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のディマー制御装置。
【請求項3】
前記夜間用の輝度情報のうち、撮像装置によって撮像された前記撮像装置周辺の映像に関する前記輝度情報は、当該輝度情報以外の前記輝度情報よりも前記照度に対応する前記発光輝度が高い
ことを特徴とする請求項2に記載のディマー制御装置。
【請求項4】
前記撮像装置周辺の映像に関する前記夜間用の輝度情報以外の前記輝度情報は、前記照度の変化に伴う前記発光輝度の変化特性が異なる複数の特性関数をそれぞれ備え、
前記ディマー制御部は、
前記特性関数を選択する選択操作が行われた場合、当該選択操作に対応する前記特性関数に基づいて前記発光輝度を制御する
ことを特徴とする請求項3に記載のディマー制御装置。
【請求項5】
夜間を検出する手段を備え、
夜間であると検出された場合に、前記照度に応じた前記発光輝度の制御を禁止することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のディマー制御装置。
【請求項6】
表示される映像の輝度に応じて前記バックライトの発光輝度を制御するバックライト制御部と、
前記バックライト制御部で算出された発光輝度値に応じて、表示される映像の輝度を補填する映像補填部と、
前記バックライト制御部で算出された発光輝度値と前記ディマー制御部で算出された発光輝度値に基づき第1の下限値以上の範囲で最終の発光輝度値を決定する最終輝度値算出部とを更に備え、
前記バックライト制御部は、ユーザの操作により前記バックライトの発光輝度を変更する明るさ設定情報に応じて値が変化する第2の下限値以上の範囲で発光輝度値を算出することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のディマー制御装置。
【請求項7】
表示装置周辺の照度に応じて前記表示装置のバックライトの発光輝度を制御する表示制御装置であって、
前記照度を検出する照度検出部と、
映像の種別毎に設定され、前記照度と前記発光輝度との対応関係を示す輝度情報から前記表示装置によって表示される映像の種別に応じて前記輝度情報を選択し、当該輝度情報に従って前記発光輝度を制御するディマー制御部と
を備えたことを特徴とする表示制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−220889(P2012−220889A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89401(P2011−89401)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】