説明

デジタルカメラ用の特殊フィルター及びその製造方法

【課題】デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面に装着して使用する特殊フィルター、軟焦点効果を得るソフトフィルターや光条効果を得るクロスフィルターなど様々な特殊効果を演出する機能付きフィルターを提供する。
【解決方法】二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルター後側基板間を接着材にて接着し、前記フィルターレンズの円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより円型フィルターレンズ前側基板とフィルター素材、並びに円型フィルター後側基板を一体化したフィルターレンズを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ用の特殊フィルター及びその製造方法に関するものである。
【0002】
本発明におけるデジタルカメラ用の特殊フィルターとは、軟焦点効果を得るソフトフィルターや光条効果を得るクロスフィルターなど、様々な特殊効果を演出するフィルターに関するものであり、本発明は、ソフトフィルターやクロスフィルター、又は同様の新しい効果を演出する機能付きフィルターを提供するものであり、また、本発明における特殊フィルターの製造方法は、様々な特殊効果を演出する特殊フィルターを効率よく安価に提供できるものである。
【背景技術】
【0003】
所謂、フイルム式カメラにおける特殊フィルターの撮影効果機能を有するレンズ付きフイルムユニット(使い捨てカメラ、使い切りカメラ共呼ばれる)に関する発明が、特開平10−232461号(以下、特許文献1と称する)にて開示されている。
【0004】
而して、特許文献1における従来技術の説明においては、写真撮影の際に撮影レンズに取りつけることにより、様々な特殊効果を演出する各種の特殊フィルターが知られている。このような特殊フィルターのうち、明るい光源付近から放射状の光芒を発生させるクロスフィルターや、あるいは、画面全体にフレアーを発生させ、ソフトな写真にするソフトフィルター等が一般に市販されている。このようなソフトフィルターは、特にポートレートの撮影に用いることにより、被写体となる人物をソフトなイメージで撮影することができ、また、特に被写体が中年女性の場合、気になるシミやシワを目立たなくするという効果もあり、プロのカメラマン等に使用されることも多い。
【0005】
また、一部の一眼レフカメラ用の交換レンズには、レンズの一部の間隔を変えることにより球面収差を発生させ、上述したようなソフトフィルターと同様の効果をもたらすものや、撮影レンズの前面にソフトフィルターが挿脱可能に組み込まれている、ソフト撮影モードを有するコンパクトカメラも一般に提供されている。これらの交換レンズやカメラは、ソフト撮影を必要としない場合には、通常のシャープな撮影モードに切り換えることができるように、撮影モードの切換え機能を有している、と説明されており、一般的な特殊フィルターの機能や使用方法、そして、使用形態が記載されている。
【0006】
そして、更に、特許文献1の発明がなされた当時の技術的背景には、ソフトフィルター等による特殊効果の撮影はプロのカメラマンやハイレベルのアマチュアユーザー以外は殆ど使用することがなく、一般的なユーザーにとっては、このようなソフトフィルター等による撮影は、適切な使い方もあまり知られておらず、また、使用する機会も多くはないのが現状で、ローコストで気軽に、且つ簡易にこのようなソフト効果の撮影ができるのであれば、使用したいというニーズも少なからずある、との認識であった。
【0007】
斯くして、特許文献1の発明の目的は、未露光の写真フイルムが収納され、撮影レンズ、ファインダー、及びシャッター装置からなる簡易な撮影ユニットを内蔵したレンズ付きフイルムユニットにおいて、特殊効果による撮影をローコストで簡易に行うものであり、その構成は撮影レンズの湾曲面にフレアーを発生させる微細な凹凸を一体的に設けたものや、撮影レンズの湾曲面に微小な線条を形成するもので、前記ファインダーを構成する光学系の何れかに前記撮影レンズによりもたらせる特殊な撮影効果と同様の視覚が得られる処理を施したものである。
【0008】
従って、特許文献1に記載された従来技術は、撮影ユニットを内蔵したレンズ付きフイルムユニットにおいて、撮影レンズの湾曲面にフレアーを発生させる微細な凹凸を一体的に設けたり、撮影レンズの湾曲面に微細な線条を一体的に形成することにより、特殊効果を演出する撮影をローコストで簡易に行うことができるとしているが、レンズ付きフイルムユニットの撮影レンズ湾曲面に微細な凹凸を一体的に設けたり、また撮影レンズの湾曲面に微細な線条を形成する方法は、レンズ付きフイルムユニット(使い捨てカメラや使い切りカメラ)の汎用性や機能性を拡大した点では大いに評価できるものであるが、夫々のレンズ付きフイルムユニットをシングルユース化してしまうという大きな欠点を有しているので、所謂、デジタル一眼レフカメラには使用できない。
【0009】
而して、本発明は、デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面に装着して使用するソフトフィルターやクロスフィルターなどの特殊フィルターに関するものであり、本発明がなされた技術的背景には、最近のデジタル一眼レフカメラが一般層にも購入し易い価格帯で販売され、女性から高齢者を含めた大勢のアマチュアカメラ愛好家が増えてきたことに起因する。
【0010】
また、本発明は、デジタル一眼レフカメラにおいて、光学信号である画像を電気信号に変換する撮影素子(光学センサ)は、CCDイメージセンサかCMOSイメージセンサを搭載して高感度になり、微細な光信号までを正確にデジタルデータとしてとらえられるようになってきており、その表現力は、アマチュアカメラ愛好家においてもたくさんの素晴らしい作品や写真撮影を可能とするものであり、それらのアマチュアカメラ愛好家の方々が、各種交換レンズや各種フィルターの特性、機能を知識として保有して、該交換レンズや各種フィルターを日常的に選択使用してきている現況がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
特許文献1 特開平10−232461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする課題は、デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面に装着して使用する特殊フィルター、即ち、軟焦点効果を得るソフトフィルターや光条効果を得るクロスフィルターなど、様々な特殊効果を演出する機能付きフィルターを提供するものであり、また、本発明における特殊フィルターの製造方法は、様々な特殊効果を演出する特殊フィルターを効率よく安価に提供できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、フィルターレンズの光軸に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルター後側基板間を接着材にて接着した後、前記フィルターレンズの円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板とフィルター素材、並びに円型フィルター後側基板を一体化したフィルターレンズを形成するものであり、該フィルターレンズはフィルター枠内に嵌着されて特殊フィルターを形成し、デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面に装着して使用される。
【0014】
また、本発明は、フィルターレンズの光軸に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板間をスペーサーを介して互いに接着剤にて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板が形成する円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板を一体化したフィルターレンズを形成するものであり、該フィルターレンズはフィルター枠内に嵌着されて特殊フィルターを形成し、デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面に装着して使用される。
【0015】
そして、本発明において、前記フィルター素材Cは、光を透過する部位と少し透過する部位、並びに全く光を透過しない部位が線や点、或いは丸や四角や三角形状などで模様化された紙や布、樹脂製のシート、ガラス、並びにフイルムや樹脂製の網とすることにより、従来の軟焦点効果を得るソフトフィルターや光上効果を得るクロスフィルターなどの特殊効果はもとより、新しい特殊効果を有するフィルターを得ることができる。
【0016】
また、本発明において、前記フィルター素材Cは光を透過する孔形状の部位と全く光を透過しない板状の部位からなり、該光を透過する孔形状の部位がステンレス板やアルミ板、或いは銅板などにスリットや小孔、或いは丸や四角や三角形状など模様化された形状が穿たれたものとすることにより、従来の軟焦点効果を得るソフトフィルターや光上効果を得るクロスフィルターなどの特殊効果はもとより、新しい特殊効果を有するフィルターを得ることができる。
【0017】
斯くして、本発明における特殊フィルターの製造方法は、フィルターレンズの光軸に対してすくなくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルター後側基板間を接着材にて接着した後、前記フィルターレンズの円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすること、またはフィルターレンズの光軸に対してすくなくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、前記フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板間をスペーサーを介して互いに接着剤にて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板が形成する円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、スペーサー並びに円型フィルター後側基板を一体化する方法にてフィルターレンズを製作している。
【発明の効果】
【0018】
従って、本発明は少なくともフィルターレンズの光軸上に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板、円形フィルターレンズ後側基板間を接着剤にて接着することにより、円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、そして円型フィルターレンズ後側基板を一体化したフィルターレンズを構成するものであり、従来の特殊フィルターの如く、その製作工程中においてフィルターレンズ基板にスパッタリングや蒸着法など高温で金属材料を凹凸形状に溶着してフィルターレンズ基板を一体的に製作したり、フィルターレンズ基板に直接微細な線条を刻設する等の加工が必要となくなり、フィルターレンズ基板の平滑度を維持可能で精度の良いフィルターが製作可能である。
【0019】
また、本発明は少なくとも二枚の円形フィルターレンズ前側基板と円形フィルターレンズ後側基板によりフィルター素子を挟持する構成で、該フィルター素子は、光を透過する部位と少し透過する部位、並びに全く光を透過しない部位が線や点、或いは丸や四角や三角形状などで模様化された紙や布、樹脂製のシート、ガラス、並びにフイルムや樹脂製の網とするものや、光を透過する孔形状の部位と全く光を透過しない板状の部位からなり、該光を透過する孔形状の部位がステンレス板やアルミ板、或いは銅板などにスリットや小孔、或いは丸や四角や三角形状など模様化され形状が穿たれたものが任意に選択でき、該フィルター素材の選択によりソフトフィルターやクロスフィルターは勿論のこと様々な特殊効果を演出する新しい特殊フィルターを提供することが可能である。
【0020】
そして、本発明は、少なくとも二枚の円形フィルターレンズ前側基板と円形フィルターレンズ後側基板によりフィルター素子を挟持する構成であることから、従来のこの種のフィルターの製造工程の如くフィルター素子を円形フィルターレンズ前側基板、円型フィルターレンズ後側基板間において、その全面に接着材を塗布して接着する構成ではないために、夫々の接着面に気泡を発生させることなく貼り合わせ可能であり、非常に簡易に効率よくフィルターレンズの製作ができることから、安価に特殊フィルターを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】(A)本発明の実施例1を説明する組み立て部品図である。 (B)本発明の実施例1を説明する断面図である。
【図2】(A)本発明の実施例2を説明する組み立て部品図である。 (B)本発明の実施例2を説明する断面図である。
【図3】(A)本発明の特殊フィルターレンズ装着用枠の組み立て部品図である。 (B)本発明の特殊フィルターレンズ装着用枠の要部断面図である。
【図4】(A)本発明に使用されるフィルター素子のパターンaを示す説明図である。 (B)本発明に使用されるフィルター素子のパターンbを示す説明図である。 (C)本発明に使用されるフィルター素子のパターンcを示す説明図である。
【図5】(A)本発明に使用されるフィルター素子のパターンdを示す説明図である。 (B)本発明に使用されるフィルター素子のパターンeを示す説明図である。 (C)本発明に使用されるフィルター素子のパターンfを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、デジタルカメラ用の特殊フィルター及びその製造方法に関するものである。本発明は、デジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面に装着して使用するソフトフィルターやクロスフィルターなどの特殊フィルターに関するものであり、本発明がなされた技術的背景には、最近のデジタル一眼レフカメラが一般層にも購入し易い価格帯で販売され、女性から高齢者を含めた大勢のアマチュアカメラ愛好家が増えてきたことに起因する。
【0023】
また、本発明は、デジタル一眼レフカメラにおいて、光学信号である画像を電気信号に変換する撮影素子(光学センサ)は、CCDイメージセンサかCMOSイメージセンサを搭載して高感度になり、微細な光信号までを正確にデジタルデータとしてとらえられるようになってきており、その解像力や性能を駆使した表現力は、アマチュアカメラ愛好家においてもたくさんの素晴らしい作品や写真撮影を可能とするものであり、それらのアマチュアカメラ愛好家の方々が、各種交換レンズや各種フィルターの特性や機能を知識として保有して、該交換レンズや各種フィルターを日常的に選択し使用し始めた現況がある。
【0024】
斯くして、本発明は、フィルターレンズの光軸に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルター後側基板間を接着材にて接着した後、前記フィルターレンズの円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板とフィルター素材、並びに円型フィルター後側基板を一体化したフィルターレンズを形成したことが好ましい。
【0025】
また、本発明は、フィルターレンズの光軸に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板間をスペーサーを介して互いに接着剤にて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板が形成する円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板を一体化したフィルターレンズを形成したことが好ましい。
【0026】
そして、本発明において、前記フィルター素材は、光を透過する部位と少し透過する部位、並びに全く光を透過しない部位が線や点、或いは丸や四角や三角形状などで模様化された紙や布、樹脂製のシート、ガラス、並びにフイルムや樹脂製の網とすることにより、従来の軟焦点効果を得るソフトフィルターや光上効果を得るクロスフィルターなどの特殊効果はもとより、新しい特殊効果を有するフィルターを得る構成であることが好ましい。
【0027】
また、本発明において、前記フィルター素材は光を透過する孔形状の部位と全く光を透過しない板状の部位からなり、該光を透過する孔形状の部位がステンレス板やアルミ板、或いは銅板などにスリットや小孔、或いは丸や四角や三角形状など模様化された形状が穿たれたものとすることにより、従来の軟焦点効果を得るソフトフィルターや光上効果を得るクロスフィルターなどの特殊効果はもとより、新しい特殊効果を有するフィルターを得る構成であることが好ましい。
【0028】
更にまた、本発明における特殊フィルターの製造方法は、フィルターレンズの光軸に対してすくなくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルター後側基板間を接着材にて接着した後、前記フィルターレンズの円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすること、またはフィルターレンズの光軸に対してすくなくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成し、前記フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板間をスペーサーを介して互いに接着剤にて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板が形成する円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、スペーサー並びに円型フィルター後側基板を一体化する方法にてフィルターレンズを製作することが好ましい。
【0029】
而して、本発明は、従来のフィルターレンズの如く、二枚のフィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素材を接着剤を用いて夫々全面貼着するのではなく、少なくとも二枚の円形フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基盤の間にフィルター素材を挟持してフィルターレンズを構成するもので、該フィルター素材を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板、円型フィルターレンズ後側間を接着することにより前記円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、並びに円型フィルターレンズ後側基板を一体化したフィルターレンズを構成するものである。
【0030】
そして、本発明は、従来の特殊フィルターの如く、その製作工程中にフィルターレンズ基板上にスパッタリングや蒸着法など高温状態で金属材料を凹凸形状に溶着して一体的に製作したり、フィルターレンズ基板に直接微細な線条を刻設する加工などが必要なく、フィルターレンズ基板の平滑度を製作工程中において維持可能で、精度の良いフィルターが製作できるものである。
【0031】
また、本発明は少なくとも二枚の円形フィルターレンズ前側基盤と円形フィルターレンズ後側基盤によりフィルター素子を挟持する構成で、該フィルター素子は、光を透過する部位と少し透過する部位、並びに全く光を透過しない部位が線や点、或いは丸や四角や三角形状などで模様化された紙や布、樹脂製のシート、ガラス、並びにフイルムや樹脂製の網とするものや、光を透過する孔形状の部位と全く光を透過しない板状の部位からなり、該光を透過する孔形状の部位がステンレス板やアルミ板、或いは銅板などにスリットや小孔、或いは丸や四角や三角形状など模様化され形状が穿たれたものが任意に選択でき、該フィルター素材の選択によりソフトフィルターやクロスフィルターは勿論のこと様々な特殊効果を演出する新しい特殊フィルターを提供することが可能である。
【0032】
そして、本発明は、少なくともフィルターレンズの光軸上に配置される二枚の円形フィルターレンズ前側基盤と円形フィルターレンズ後側基盤によりフィルター素子を挟持する構成であることから、従来のこの種のフィルターの如くフィルター素子を円形フィルターレンズ前側基盤、円型フィルターレンズ後側基板間に接着材を介して夫々に気泡を発生させることなく貼り合わせする難しい工程などもなくなり、非常に簡易に効率よくフィルターレンズを製作することができることから、安価で精度のよい特殊フィルターを提供可能である。
【実施例1】
【0033】
図1において、図1(A)は本発明の実施例1を説明する組み立て部品図、図1(B)は本発明の実施例1を説明する断面図である。図1(A)、(B)において、1はフィルターレンズの光軸、2は円型フィルターレンズ前側基板、3は円型フィルターレンズ後側基板、4はフィルター素子を示している。
【0034】
図1(B)は円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3にてフィルター素子4を挟持してフィルターレンズ5を形成し、該フィルターレンズ5はその円周部6を接着剤7にて貼着されており、前記円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3、並びにフィルターレンズ5の円縁部8には、アクリル系樹脂やシリコーン樹脂、または熱可塑性エラストマー樹脂など合成樹脂材からなるカバーシール9が塗布や貼着または成型材として嵌着されている。
【0035】
斯くして、実施例1は、フィルターレンズの光軸1に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3の間にフィルター素子4を挟持してフィルターレンズ5を構成し、該フィルター素子4を挟持したフィルターレンズ5の円周部6で前記円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルター後側基板3間を接着剤7にて接着した後、前記フィルターレンズ5の円縁部8を合成樹脂材にてカバーシール9をすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板2とフィルター素材4、並びに円型フィルター後側基板3を一体化したフィルターレンズ5を形成したデジタルカメラ用の特殊フィルターを提供する。
【0036】
図3(A)、(B)は、上述したフィルターレンズ5をデジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面(図示せず)に着脱自在に取り付けるためのフィルターレンズ枠とするための具体例を示すものであり、図3(A)は、フィルターレンズ用装着枠を説明する組み立て部品図、図3(B)は、フィルターレンズ用装着枠を説明する要部拡大断面図である。
【0037】
図3(A)、(B)において、1はフィルターレンズの光軸、5はフィルターレンズ、10は前枠、11は回転部ワッシャー、12は後枠で、前記前枠10の前面には、他のアタッチメント装着用の雌ネジ13、フィルターレンズ嵌合部14、並びに回転部ワッシャー11の嵌合溝15aが刻設されており、また後枠12には同様に前記回転部ワッシャー11を介して前枠10を後枠12に対して回転可能に装着できる嵌合溝15bが刻設されている。
【0038】
尚、16は、組み立てされたフィルターレンズ用装着枠を示し、17はカメラレンズ鏡筒の前面にフィルターレンズ用装着枠16を着脱自在に取付けるための雄ネジであり、本発明のフィルターレンズ5の装着用枠は、後枠12をカメラレンズの鏡筒前面に螺着した場合、フィルターレンズ5を嵌合した前枠10がフィルターレンズの光軸1を中心に回転できる、所謂、二重枠形状のものが、多く使用される。
【実施例2】
【0039】
図2において、図2(A)は本発明の実施例2を説明する組み立て部品図、図2(B)は本発明の実施例2を説明する断面図である。図2(A)、(B)において、1はフィルターレンズの光軸、2は円型フィルターレンズ前側基板、3は円型フィルターレンズ後側基板、4はフィルター素子、18はスペーサーを示している。
【0040】
図2(B)は、円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3にてフィルター素子4を挟持してフィルターレンズ5を形成し、該フィルターレンズ5はその円周部6に前記フィルター素子4の厚さを補える合成樹脂や金属製のスペーサー18を介しており、前記円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルター後側基板3はスペーサー18の両面に塗布された接着剤7a、7bにて貼着されており、前記円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3、並びにフィルターレンズ5の円縁部8には、アクリル系樹脂やシリコーン樹脂、または熱可塑性エラストマー樹脂など合成樹脂材からなるカバーシール9が塗布や貼着または成型材として嵌着されている。
【0041】
斯くして、実施例2は、フィルターレンズの光軸1に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3の間にフィルター素子4を挟持してフィルターレンズ5を構成し、該フィルター素子4を挟持したフィルターレンズ5の円周部6で前記円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板間3をスペーサー18を介して互いに接着剤にて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板2、スペーサー18、並びに円型フィルターレンズ後側基板3が形成する円縁部8を合成樹脂材にてカバーシール9をすることにより、前記円型フィルターレンズ前側基板2、フィルター素子4、スペーサー18、並びに円型フィルターレンズ後側基板3を一体化したフィルターレンズ5形成したデジタルカメラ用の特殊フィルターを提供する。
【0042】
そして、実施例2の構成を有するフィルターレンズ5は、実施例1と同様に図3(A)、(B)の如くフィルターレンズ用装着枠に装着される。図3(A)、(B)において、1はフィルターレンズの光軸、5はフィルターレンズ、10は前枠、11は回転部ワッシャー、12は後枠で、前記前枠10の前面には、他のアタッチメント装着用の雌ネジ13、フィルターレンズ嵌合部14、並びに回転部ワッシャー11の嵌合溝15aが刻設されており、また後枠12には同様に前記回転部ワッシャー11を介して前枠10を後枠12に対して回転可能に装着できる嵌合溝15bが刻設されている。
【0043】
尚、16は、組み立てされたフィルターレンズ用装着枠を示し、17はカメラレンズ鏡筒の前面にフィルターレンズ用装着枠16を着脱自在に取付けるための雄ネジであり、本発明のフィルターレンズ5の装着用枠は、後枠12をカメラレンズの鏡筒前面に螺着した場合、フィルターレンズ5を嵌合した前枠10がフィルターレンズの光軸1を中心に回転できる、所謂、二重枠形状のものが、多く使用される。
【実施例3】
【0044】
斯くして、図4(A)、(B)、(C)は、本発明に使用されるフィルター素子4のパターンa、b、cを示す説明図である。また、図5(A)、(B)、(C)は本発明に使用されるフィルター素子4のパターンd、e、fを示す説明図である。
【0045】
図4または図5において、図はフィルターレンズ用装着枠の正面図を示しており、フィルターの前枠10内に透明の円型フィルターレンズ前側基板2を介して各フィルター素子4のパターンa乃至fが装着されている。
【0046】
図4(A)は、フィルター素子4を例えばガラスや合成樹脂材料で製作して、該フィルター素子4の表面に真空蒸着やスパッタリング、或いは細かなエッチングの手法で微細な凹凸パターンaを付けたもので、ソフトフィルター的な特殊効果が得られものであり、該フィルター素子4は円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3間に挟持された構成を有する。
【0047】
図4(B)は、フィルター素子4をガラスや合成樹脂材料で製作して、微細な線条をフィルター素子4に刻設したり印刷したりすることによりパターンbを設け、クロスフィルター的な特殊効果を得られるものであり、該フィルター素子4は円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3間に挟持された構成を有する。
【0048】
図4(C)は、フィルター素子4をガラスや合成樹脂材料で製作し、微細な線条の網目条をフィルター素子4に刻設したり印刷したりすることによりパターンcを設け、クロスフィルター的な特殊効果を得られるものであり、該フィルター素子4は円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3間に挟持された構成を有する。
【0049】
而して、実施例3の1例では、フィルター素子4は、光を透過する部位と少し透過する部位、並びに全く光を透過しない部位が線や点、或いは丸や四角や三角形状などで模様化された紙や布、樹脂製のシート、ガラス、並びにフイルムや樹脂製の網とすることができ、前記フィルター素子4の利用方法によっては、新しい光線のフレアーを発生させるフィルターレンズを得ることができる。
【0050】
また、図5(A)、(B)、(C)は、フィルター素子4を例えばステンレス薄板やアルミ薄板、或いは銅板材料で製作して、該フィルター素子4の表面にエッチングやレーザー加工の手法で孔を穿パターンd、e、fを付けたもので、ソフトフィルター的な特殊効果が得られものであり、該フィルター素子4は円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3間に挟持された構成を有する。
【0051】
従って、前記フィルター素子4は光を透過する孔形状の部位と全く光を透過しない板状の部位からなり、該光を透過する孔形状の部位がステンレス板やアルミ板、或いは銅板などにスリットや小孔、或いは丸や四角や三角形状など模様化された形状が穿たれたものであり、前記フィルター素子4の利用方法によっては、新しい光線のフレアーを発生させるフィルターレンズを得ることができる。
【0052】
斯くして、本発明における特殊フィルターの製造方法は、図1及び図2に示す如く、フィルターレンズの光軸1に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3の間にフィルター素子4を挟持してフィルターレンズ5を構成し、該フィルター素子4を挟持したフィルターレンズ5の円周部6で前記円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルター後側基板3間を接着材7にて接着した後、前記フィルターレンズ5の円縁部8を合成樹脂材によるカバーシール9をすること、またはフィルターレンズの光軸1に対してすくなくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板4の間にフィルター素子4を挟持してフィルターレンズ5を構成し、前記フィルター素子4を挟持したフィルターレンズ5の円周部6で前記円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3間をスペーサー18を介して互いに接着剤7a、7bにて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板2、スペーサー18、並びに円型フィルターレンズ後側基板3が形成する円縁部8を合成樹脂材によるカバーシール9をすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板2、フィルター素材4、スペーサー18、並びに円型フィルター後側基板3を一体化する方法にてフィルターレンズを構成するものである。
【0053】
そして、本発明は、少なくともフィルターレンズの光軸上1に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板2と円型フィルターレンズ後側基板3の間にフィルター素材4を挟持してフィルターレンズ5を構成し、該フィルター素材4を挟持したフィルターレンズ5の円周部6で前記円型フィルターレンズ前側基板2、円形フィルターレンズ後側基板3間を接着剤7にて接着することにより、円型フィルターレンズ前側基板2、フィルター素材4、そして円型フィルターレンズ後側基板2を一体化したフィルターレンズ5を構成するものであり、従来の特殊フィルターの如く、その製作工程中においてフィルターレンズ基板にスパッタリングや蒸着法など高温で金属材料を凹凸形状に溶着してフィルターレンズ基板を一体的に製作したり、フィルターレンズ基板に直接微細な線条を刻設する等の加工が必要となくなり、フィルターレンズ基板の平滑度を維持可能で精度の良いフィルターが製作可能である。
【0054】
また、本発明は少なくとも二枚の円形フィルターレンズ前側基板2と円形フィルターレンズ後側基板3によりフィルター素子4を挟持する構成で、該フィルター素子4は、光を透過する部位と少し透過する部位、並びに全く光を透過しない部位が線や点、或いは丸や四角や三角形状などで模様化された紙や布、樹脂製のシート、ガラス、並びにフイルムや樹脂製の網とするものや、光を透過する孔形状の部位と全く光を透過しない板状の部位からなり、該光を透過する孔形状の部位がステンレス板やアルミ板、或いは銅板などにスリットや小孔、或いは丸や四角や三角形状など模様化され形状が穿たれたものが任意に選択でき、該フィルター素材4の選択によりソフトフィルターやクロスフィルターは勿論のこと様々な特殊効果を演出する新しい特殊フィルターを提供することが可能である。
【0055】
そして、本発明は、少なくとも二枚の円形フィルターレンズ前側基板2と円形フィルターレンズ後側基板3によりフィルター素子4を挟持する構成であることから、従来のこの種のフィルターの製造工程の如くフィルター素子4を円形フィルターレンズ前側基板2、円型フィルターレンズ後側基板3間において、その全面に接着材を塗布して接着する構成ではないために、夫々の接着面に気泡を発生させることなく貼り合わせ可能であり、非常に簡易に効率よくフィルターレンズの製作ができることから、安価に特殊フィルターを提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0056】
1 フィルターレンズの光軸
2 円型フィルターレンズ前側基板
3 円型フィルターレンズ後側基板
4 フィルター素子
5 フィルターレンズ
6 円周部
7、7a、7b 接着剤
8 円縁部
9 カバーシール
10 前枠
11 回転部ワッシャー
12 後枠
13 雌ネジ
14 フィルターレンズ嵌合部
15a、15b 嵌合溝
16 フィルターレンズ用装着枠
17 雄ネジ
18 スペーサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルターレンズの光軸に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素子を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素子を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルター後側基板間を接着材にて接着した後、前記フィルターレンズの円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板とフィルター素材、並びに円型フィルター後側基板を一体化したフィルターレンズを形成したことを特徴とするデジタルカメラ用の特殊フィルター。
【請求項2】
フィルターレンズの光軸に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素子を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素子を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板間をスペーサーを介して互いに接着剤にて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板が形成する円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板を一体化したフィルターレンズを形成したことを特徴とするデジタルカメラ用の特殊フィルター。
【請求項3】
前記フィルター素子は光を透過する部位と少し透過する部位、並びに全く光を透過しない部位が線や点、或いは丸や四角や三角形状などで模様化された任意の紙や布、樹脂製のシート、ガラス、並びにフイルムや樹脂製の網とすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載されたデジタルカメラ用の特殊フィルター。
【請求項4】
前記フィルター素子は光を透過する孔形状の部位と全く光を透過しない板状の部位からなり、該光を透過する孔形状の部位がステンレス板やアルミ板、或いは銅板など任意のスリットや小孔、或いは丸や四角や三角形状など模様化された形状が穿たれたものであることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載されたデジタルカメラ用の特殊フィルター。
【請求項5】
フィルターレンズの光軸に対して少なくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素子を挟持してフィルターレンズを構成し、該フィルター素子を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルター後側基板間を接着材にて接着した後、前記フィルターレンズの円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすること、またはフィルターレンズの光軸に対してすくなくとも前後に配置される二枚の円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板の間にフィルター素子を挟持してフィルターレンズを構成し、前記フィルター素子を挟持したフィルターレンズの円周部で前記円型フィルターレンズ前側基板と円型フィルターレンズ後側基板間をスペーサーを介して互いに接着剤にて接着した後、前記円型フィルターレンズ前側基板、スペーサー並びに円型フィルターレンズ後側基板が形成する円縁部を合成樹脂材にてカバーシールすることにより前記円型フィルターレンズ前側基板、フィルター素材、スペーサー並びに円型フィルター後側基板を一体化する方法にてフィルターレンズを構成したことを特徴とするデジタルカメラ用特殊フィルターの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−114011(P2013−114011A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259722(P2011−259722)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(502201826)マルミ光機株式会社 (11)
【Fターム(参考)】