説明

デジタルスチールカメラ一体型デジタルカムコーダ及びその製造方法

【課題】 本発明は、最終セット組立の前に特性テストが可能であるだけではなく組立及び分離が容易で生産性及びA/Sの便利性を高めたDSC一体型デジタルカムコーダ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明によるDSC一体型デジタルカムコーダは、外観の一側面及び第1半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル動画信号に変換する第1カメラユニットと、第1カメラユニットと電気的に連結されて第1カメラユニットから得られた動画信号を処理する第1基板とを含む第1モジュールと、外観の他側面及び第2半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル静止画信号に変換する第2カメラユニットと第2カメラユニットと電気的に連結されて第2カメラユニットから得られた静止画信号を処理する第2基板とを含む第2モジュールとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカムコーダ及びその製造方法に関し、より詳しくは、動画を記録及び再生するデジタルビデオカメラ(DVC)機能と静止画を記録及び再生するデジタルスチールカメラ(DSC)機能を有するDSC一体型デジタルカムコーダ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デジタルカムコーダは、消費者の多様な欲求によって被写体を撮影して静止画信号をメモリーカードに保存してプリンターを通じて印画するかPCなどを通じて再生するDSC機能を付け加えた形態で開発されている。
【0003】
このようなDSC機能を付け加えたデジタルカムコーダは、一般的にカムコーダのDVC部で撮影された映像信号を回路的に処理して動画及び静止画を撮影及び再生することができるようにする形態が知られている。
【0004】
しかし、このような形態のデジタルカムコーダは、動画のみを撮影する既存のカムコーダを大きく変更しないで具現することができる長所があるが、カムコーダのDVC部が動画撮影に適切に低解像度(例えば、DV形態のカムコーダの場合720×480)で規格化されているからDVC部を通じて得られる静止画の画質が低下される短所があった。
【0005】
このような問題を防止するために、最近にはDVC部と別にDSC部を付着して動画及び静止画を撮影及び再生することができるようにするDSC一体型デジタルカムコーダが新たに開発されている。
【0006】
しかし、このようなDSC一体型カムコーダは、DVC部の解像度に関係なく別に装着されるDSC部の解像度によって静止画の画質が決まるので、DSC部だけが高解像度を持つように構成すると、高解像度の静止画が得られる長所はあるが、各々独立された機能を持つDVC部とDSC部が一つの製品で結合される構造を持つので、構成が複雑になるか生産組立が難しくなる問題点があった。
【0007】
例えば、DVC部とDSC部が機能及び物理的な領域の区分なしに構成部品が完全に一体的に結合された構造を持つ場合、最終セット組立の前にDVC部とDSC部の各々に対する特性テストを実行することができないので、最終セット組立の後にテストするようになる。したがって、最終的に生産された製品は最終組立の前にDVC部とDSC部の各々に対するテストを経る場合に解消できる欠陷により不良に処理される場合があり、これによって生産性が低下される。
【0008】
また、DVC部とDSC部が機能及び物理的な領域で容易に分離されない場合、DVC部またはDSC部の故障によるA/S時、故障原因によってDVC部またはDSC部のみを別に分離して修理できないので、カムコーダの全体部品を分離しなければならない問題点があった。
【0009】
したがって、構造が簡単で容易に生産、組立、A/Sなどを実行するためには、最終セット組立の前にDVC部とDSC部のテストが可能でDVC部とDSC部の分離組立が容易である構造を持つDSC一体型デジタルカムコーダが要求されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の主な目的は、最終セット組立の前に特性テストが可能であるだけではなく、組立及び分離が容易で生産性及びA/Sの便利性を高めたDSC一体型デジタルカムコーダ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するための本発明によるDSC一体型デジタルカムコーダは、外観の一側面及び第1半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル動画信号に変換する第1カメラユニットと、第1カメラユニットと電気的に連結されて第1カメラユニットから得られた動画信号を処理する第1基板とを含む第1モジュールと、外観の他側面及び第2半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル静止画信号に変換する第2カメラユニットと第2カメラユニットと電気的に連結されて第2カメラユニットから得られた静止画信号を処理する第2基板とを含む第2モジュールとを含む。
【0012】
第1モジュールは、第1基板と電気的に連結されたデッキユニットと、第1基板及び第1カメラユニットが互いに結合されたデッキ組立体と、デッキユニットに対応する開口を有し、第1基板と電気的に連結されたズームノブ、フォトシャッター、モード選択スィッチ及びレコーディングボタンの中で少なくとも一つが設置されてデッキ組立体の一側を囲む第1外観組立体と、メモリーカードのような記録媒体装着部が具備されたドアケースを具備して第1外観組立体の開口を開閉させるデッキカバー組立体と、デッキ組立体の後方を囲むようにデッキ組立体に結合され、外側にはバッテリー装着部が具備されたリアケースと、リアケースの内側に支持されて第1基板に電気的に連結される第3基板とを備えるリア組立体とを備える。
【0013】
第2モジュールは、第2基板と電気的に連結された第2カメラユニットと、第1ディスプレーユニットと、第2基板に電気的に連結されるスピーカーユニットと、外部器機との連結のための複数の連結ポートと、第1ディスプレーユニットに表示されるメニューを選択するための複数の機能キーが設置された第2外観ケースとを具備し、デッキ組立体の他側を囲む第2外観組立体と、第1カメラユニットとデッキ組立体の上部を覆うように結合され、出没可能に設置されるフラッシュユニットを含み、第2ディスプレーユニットを支持する上部ケースと、上部ケースに支持されるマイクユニットとを有する上部組立体とを備える。
【0014】
第2カメラユニットは、第2基板の一側に支持され、第1外観組立体及びデッキ組立体との結合時に第1及び第2カメラユニットが上下に配置される。
【0015】
第2基板は、第1基板と大略並んで配置され、デッキ組立体との結合時に第1基板に電気的に連結される。
【0016】
本発明のDSC一体型デジタルカムコーダは、第1モジュールの第1カメラユニットと第2モジュールの第2カメラユニットを前面で密閉するフロント組立体をさらに含む。
【0017】
フロント組立体は、第1及び第2カメラユニットの各々に対応するように開放された第1及び第2レンズフードを有するフロントケースと、フロントケースの内側に支持され、第1及び第2基板の中でいずれの一つと電気的に連結されたリモートコントロールセンサーと照光センサーを有するセンサーモジュールとを含む。
【0018】
本発明の他の実施様態によると、本発明は、外観の一側面及び第1半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル動画信号に変換する第1カメラユニットと、第1カメラユニットと電気的に連結されて第1カメラユニットから得られた動画信号を処理する第1基板とを含む第1モジュールを備える第1段階と、第1モジュールをテストする第2段階と、外観の他側面及び第2半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル静止画信号に変換する第2カメラユニットと、第2カメラユニットと電気的に連結されて第2カメラユニットから得られた静止画信号を処理する第2基板とを含む第2モジュールを備える第3段階と、第2モジュールをテストする第4段階と、第1及び第2モジュールを結合組立てて第1基板と第2基板を電気的に連結する第5段階とを含むDSC一体型デジタルカムコーダの製造方法を提供する。
【0019】
好ましくは、第1段階は、第1モジュールの第1基板と電気的に連結されたデッキユニットと、前記第1基板と電気的に連結された第1カメラユニットと、ズームノブ、フォトシャッター、モード選択スィッチ、レコーディングボタンの中で少なくとも一つと、メモリーカードのような記録媒体を装着する記録媒体装着部と、前記第1基板と電気的に連結されたバッテリーを制御する第3基板の電気的な動作及び物理的な動作をテストすることで行われる。
【0020】
好ましくは、第4段階は、第2基板に電気的に連結される第2カメラユニットと、第1ディスプレーユニットと、スピーカーユニットと第1ディスプレーユニットに表示されるメニューを選択するための複数の機能キーとを有する第2外観ケースを含む第2外観組立体のフラッシュユニットと、マイクユニットを含む上部組立体の電気的な動作と物理的な動作をテストすることで行われる。
【0021】
第5段階は、第1カメラユニットと第2カメラユニットを上下で配置して組立てることで行われる。
【0022】
本発明によるデジタルカムコーダの製造方法は、第1モジュールの第1カメラユニットと第2モジュールの第2カメラユニットを前面で密閉するように組立が完了された第1及び第2モジュールにフロント組立体を結合及び組立てる第6段階と、フロント組立体のセンサーモジュールをテストする第7段階とをさらに含む。
【0023】
好ましくは、第7段階は、センサーモジュールの基板に設置されたリモートコントロールセンサーと、照光センサーと、赤外線発光素子に対する電気的な動作をテストすることで行われる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によるDSC一体型デジタルカムコーダ及びその製造方法は、カムコーダをDVC機能を持つDVCモジュールとDSC機能を持つDSCモジュールで機能及び物理的に分離構成することにより、最終セット組立の前にDVC及びDSCの特性テストが可能であるだけではなくDVCモジュールとDSCモジュールの組立及び分離が容易であるので生産性及びA/Sの便利性を高める效果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付の図面を参照して本発明によるDSC一体型デジタルカムコーダについて詳しく説明する。
【実施例1】
【0026】
図1は、本発明の一実施例によるDSC一体型デジタルカムコーダの斜視図である。
【0027】
本発明によるDSC一体型デジタルカムコーダ1は、DVC機能を持つDVCモジュールとDSC機能を持つDSCモジュールで機能及び物理的に分離構成し、最終セット組立の前にDVC及びDSCモジュールの機能テストが可能であるだけではなくDVCモジュールとDSCモジュールの組立及び分離を容易にして生産性及びA/Sの便利性を高めた。
【0028】
図2は、図1に示したデジタルカムコーダの分解斜視図、図3は、図2に示したデジタルカムコーダのDVCモジュールの分解斜視図、図4は、図2に示されたデジタルカムコーダのDSCモジュールの分解斜視図、図5は、図2に示したデジタルカムコーダのDVCモジュールの斜視図、図6は、図2でDVCモジュールとDSCモジュールが結合された状態を例示する斜視図である。
【0029】
図2に示すように、本発明のDSC一体型デジタルカムコーダ1は、製品の一側面の外観と第1半分部を構成するDVCモジュール10と、製品の他側面の外観と第2半分部を構成するDSCモジュール20と、結合されたDVCモジュール10とDSCモジュール20の前面を密閉するフロント組立体700とを含む。
【0030】
図3に示すように、DVCモジュール10は、動画を撮影する主な機能を有し、そのためにデッキユニット110とメイン基板130及び第1カメラユニット140が互いに結合されたデッキ組立体100と、デッキユニット110に対応する開口311を有し、デッキ組立体100の一側を囲む第1外観組立体300と、第1外観組立体300の開口311を開閉させるためのデッキカバー組立体400と、デッキ組立体100の後方を囲むリア組立体200とを備える。
【0031】
デッキ組立体100は、デッキユニットと110と、デッキハウジング120と、メイン基板130と、第1カメラユニット140とを備える。
【0032】
デッキユニット110は、磁気テープに映像を含むデータを記録及び記録されたデータを再生させるためのものである。デッキユニット110は、磁気テープに情報を記録し、記録された情報を再生するヘッドドラムを持つ。このデッキユニット110は、メインデッキ上でサブデッキが移動しながらテープカセットをヘッドドラム側へローディング及びアンローディングさせる構造を持つ。このようなデッキユニット110は、一般的に広く知られた構成なのでその以上の詳しい説明は省略する。
【0033】
デッキハウジング120は、デッキユニット110を囲んで支持するためのもので、デッキユニット110が安着されて固定されるメインフレーム121と、メインフレーム121の上部にヒンジ結合されるドアフレーム123とを持つ。
【0034】
ドアフレーム123は、デッキユニット110にテープカセットを装着及び分離する時、デッキユニット110の上部を開放させることができるようにメインフレーム121に開閉可能に連結される。ドアフレーム123はデッキカバー組立体400と結合される。
【0035】
したがって、図5に示されるように、デッキカバー組立体400を開くと、ドアフレーム123が一緒に開放されながらデッキユニット110が機器外部へ露出されてテープカセットの装着及び分離が可能になる。デッキハウジング120は金属材質でプレス加工により製作できる。
【0036】
メイン基板130は、メインフレーム121を間に置いてデッキユニット110と対応するように設置され、第1カメラユニット140から取得された映像信号を処理してデッキユニット110のヘッドドラムを通じて磁気テープに記録して再生する動作を制御する。したがって、メイン基板130は、デッキユニット110と第1カメラユニット140と相互信号伝達が可能にコネクターやFPCを通じて電気的に連結される。勿論、メイン基板130は後述する多数の部品を制御するように直接または信号ケーブルを通じて連結して制御する。
【0037】
第1カメラユニット140は、デッキハウジング120とメイン基板130に連結されて支持される。第1カメラユニット140は、主に動画を取得するためのデジタルビデオカメラとして、一般的なカムコーダなどに広く採用される技術構成である。第1カメラユニット140は、夜間にも赤外線撮影が可能にカメラ鏡筒141内部には赤外線フィルターが設置される。また、赤外線フィルターをオン/オフさせるためのフィルターレバー142がカメラ鏡筒141の外部に移動可能に設置される。
【0038】
リア組立体200は、デッキハウジング120にねじにより固定される。好ましくは、リア組立体200は、撮影者の体側に位置するように、即ち、第1カメラユニット140の反対側に位置するようにメインフレーム121に固定される。
【0039】
リア組立体200は、リアケース210と、リアケース210の内側に結合されるリア基板220を備える。リアケース210の外側にはバッテリー(図示せず)が装着されるバッテリー装着部211が具備される。リア基板220はメイン基板130と信号ケーブルにより電気的に連結制御される。
【0040】
第1外観組立体300は、デッキ組立体100の一側、即ち、右側一部を覆うように結合される。また、第1外観組立体300は、デッキ組立体100に先に組み立てられるリア組立体200の一側縁部も囲むように結合される。第1外観組立体300は、モールド物である第1外観ケース310と、第1外観ケース310に支持される赤外線フィルター操作ユニット320とを備える。
【0041】
第1外観ケース310は、デッキユニット110のドアフレーム123に対応するように形成された開口311を持つ。開口311はデッキカバー組立体400により開閉される。
【0042】
赤外線フィルター操作ユニット320は、第1外観ケース310に移動可能に設置され、フィルターレバー142と連結されてフィルターレバー142を連動させる。
【0043】
また、第1外観ケース310には、被写体の焦点距離を調整するためのズームノブ330と、静止画を撮影するためのフォトシャッター340と、動画撮影と映像撮影などを選択するためのモード選択スィッチ350と、レコーディングボタン360などが設置される。
【0044】
ズームノブ330とフォトシャッター340は、一つのモジュールで一体化されて第1外観ケース310の外部へ露出するように第1外観ケース310内側に設置される。また、ズームノブ330とフォトシャッター340とモード選択スィッチ350及びレコーディングボタン360は、信号ケーブル(図示せず)により全部連結されて統合されたターミナルを通じてメイン基板130に連結される。ズームノブ330とフォトシャッター340とモード選択スィッチ350及びレコーディングボタン360の中で一部だけ第1外観ケース310に設置することもでき、残りは他の組立体に設置することもできる。
【0045】
デッキカバー組立体400は、モールド物であるカバーケース410と、カバーケース410の内側に結合される支持フレーム420と、カバーケース410の内側に設置されるロッキング/解除ユニット430とを備える。
【0046】
カバーケース410は、第1外観ケース310の開口311に対応する形象の側壁部411と、側壁部411の下端で折曲されて延長された下側壁412とを持つ。下側壁412は、デッキユニット110の下側を囲んで覆う部位である。
【0047】
支持フレーム420は、金属材質で形成され、デッキハウジング120のドアフレーム123にねじにより結合される。
【0048】
ロッキング/解除ユニット430は、下側壁412の外部へ露出されてスライディングされる解除ノブ431(図5参照)と、解除ノブ431と連結されるようにスライディングされるフック部材433とを備える。フック部材433は図示しなかったスプリングにより一側に弾性加圧される。
【0049】
また、カバーケース410には、メモリーカードのような記録媒体が装着される記録媒体装着部415が具備される。記録媒体装着部415に対応するカバーケース410の内側には、記録媒体と連結される回路基板440が設置される。
【0050】
このように構成されるデッキカバー組立体400は、デッキ組立体100に第1外観ケース300を組立てた状態で、図5に示されるように、デッキハウジング120のドアフレーム123を開放した状態で、その開放されたドアフレーム123にデッキカバー組立体400を載せて、支持フレーム420をねじで締結して組立てる。
【0051】
以上のように構成されたDVCモジュール10は、デッキ組立体100のデッキユニット110と、第1カメラユニット140と、バッテリー状態を制御するリア基板220と、ズームノブ330と、フォトシャッター340と、モード選択スィッチ350と、レコーディングボタン360と、記録媒体と連結される回路基板440などがメイン基板130と電気的に連結されて制御されるので、DSCモジュール20と結合されなくても、即ち、最終セット組立の前にその部品に対する機能テストが可能である。
【0052】
図4に示されるように、DSCモジュール20は、第2カメラユニット540と第1ディスプレーユニット520を有し、デッキ組立体100の他側を囲む第2外観組立体500及びデッキ組立体100の上部を覆うように結合され、第2ディスプレーユニット620を持つ上部組立体600で構成される。
【0053】
第2外観組立体500は、第2外観ケース510と、第2外観ケース510の外側に結合される第1ディスプレーユニット520と、サブ基板530と第2カメラユニット540とを備える。
【0054】
第2外観ケース510は、デッキ組立体100の左側、即ち、メイン基板130側面を囲むための外観である。図6に示されるように、第2外観ケース510は、プラスチック材質になったモールド物として、外側にディスプレー装着部511を有する。ディスプレー装着部511は、外側から引入された形象として、第1ディスプレーユニット520が収容される。
【0055】
また、第2外観ケース510には、メニュー選択のためのロ−ルスイッチ512が具備される。また、ディスプレー装着部511を内側で覆うホールカバー550にはスピーカーユニット(図示せず)と複数の機能キーが設置される。以外に多様な機能キーも第2外観ケース510に備えることができる。
【0056】
第1ディスプレーユニット520は、LCDパネルであり、第2外観ケース510に2軸回転可能に設置される。第1及び第2カメラユニット140、540で撮影される映像や記録媒体で再生される映像がディスプレーされる。第1ディスプレーユニット520はサブ基板530にケーブルにより電気的に連結される。
【0057】
サブ基板530は、第2外観ケース510の内側に結合される。サブ基板530は第1ディスプレーユニット520及び第2カメラユニット540が電気的に連結される。また、第2外観組立体500をデッキ組立体100と結合する時、サブ基板530は、メイン基板130とFPC531により連結される。このようなサブ基板530は、メイン基板130と並んで対向するように配置されてFPCにより電気的に連結され、それによって入力された信号または処理された静止画信号をメイン基板130に送信するかメイン基板130からの制御信号を受信するようになる。そして、上述したロ−ルスイッチ512、スピーカーユニット及び機能キーはサブ基板530に電気的に連結される。
【0058】
第2カメラユニット540は、主に静止画を撮影することに使われるデジタルスチールカメラである。第2カメラユニット540は、第1カメラユニット140よりは高画質の映像が撮影できるように一層高い画素数を有するCCDを備えることは当然である。このような第2カメラユニット540は、サブ基板530の端部に結合される。また、第2外観組立体500とデッキ組立体100が互いに組み立てられる時、第2カメラユニット540は第1カメラユニット140の下方に配置されるようにサブ基板530の下端側に結合される。
【0059】
上部組立体600は、上部ケース610と、第2ディスプレーユニット620と、マイクユニット630と、フラッシュユニット640などを備える。
【0060】
上部ケース610は、デッキ組立体100の上部を覆うためのもので、第2外観ケース510に先に組み立てられる。上部ケース610の一端には第2ディスプレーユニット620が結合される。第2ディスプレーユニット620は、ビューファインダーユニットであることが好ましい。
【0061】
また、上部ケース610には、マイクユニット630とフラッシュユニット640が外部へ露出するように結合される。本実施例では、第1及び第2カメラユニット140、540が前方に並んで配置される構造であるから、空間の效率的な活用のためにマイクユニット630とフラッシュユニット640は製品の上部に位置するように上部ケース610に設置されることが好ましい。勿論、マイクユニット630とフラッシュユニット640の各々は、上述した第1外観組立体300と第2外観組立体500及びフロント組立体700の中で少なくともいずれの1ヶ所に設置させることもできる。フラッシュユニット640は、上部ケース610の外側に出沒するように設置される。第2ディスプレーユニット620とマイクユニット630とフラッシュユニット640はサブ基板530に電気的に連結される。
【0062】
また、上部ケース610には、第2カメラユニット540を使うDSC機能を実行するための各種機能キーモジュール611が設置される。機能キーモジュール611もサブ基板530に電気的に連結される。
【0063】
以上のように構成されたDSCモジュール20は、第2カメラユニット540で撮影される映像がディスプレーされる第2ディスプレーユニット620と、マイクユニット630と、フラッシュユニット640と、メニュー選択のためのロ−ルスイッチ512と、スピーカーユニットと、機能キーなどがサブ基板530に電気的に連結されて制御されるので、DVCモジュール10と結合されなくても、即ち、最終セット組立の前にその部品に対する機能テストが可能である。
【0064】
DVC及びDSCモジュール10、20の前面を密閉するフロント組立体700は、第1及び第2カメラユニット140、540が配置された器機の前方を覆うためのものである。このようなフロント組立体700は、フロントケース710と、フロントケース710の内側に設置されるセンサーモジュール720を備える。フロントケース710には、各カメラユニット140、540に対応するように開放された第1及び第2レンズフード711、712が具備される。レンズフード711、712は、上下に配置され、別の部品で製作してフロントケース710に組み立てることもできる。
【0065】
センサーモジュール720は、基板上に設置されるリモートコントロールセンサーと、メイン照光センサーと、補助照光センサーと、赤外線発光素子などを備える。このようなセンサーモジュール720は、サブ基板530またはメイン基板130に電気的に連結される。
【0066】
センサーモジュール720に対するテストはフロント組立体700がDVC及びDSCモジュール10、20に組み立てられた後に実行できる。
【0067】
以上のように構成された本発明のDSC一体型デジタルカムコーダ1は、DVCモジュール10と、DSCモジュール20及びフロント組立体700で構造及び機能的に分離するように構成されるので、最終セット組立の前にDVC及びDSCの特性テストが可能であるだけではなくDVCユニットとDSCユニットの組立及び分離が容易になる。
【0068】
以上で説明したような構成を持つ本発明によるDSC一体型デジタルカムコーダ1の組立方法について説明すると次のようである。
【0069】
まず、図2に示されるように、3個の組立体、即ち、DVCモジュール10、DSCモジュール20及びフロント組立体700を各々先に組立てる。即ち、このような組立体は互いに違う組立工程を通じて組み立てられる。
【0070】
より詳しく説明すると、DVCモジュール10の場合、デッキ組立体100にリア組立体200を組立てる。その後、デッキ組立体100のデッキハウジング120にねじS1によりリア組立体200を締結する。そして、リア組立体200のリア基板220とメイン基板130をFPCを利用して電気的に連結する。
【0071】
次に、第1外観組立体300をデッキ組立体100とリア組立体200にねじにより組立てる。この時、第1外観組立体300に具備された赤外線フィルター操作ユニット320を赤外線フィルター操作レバー142と連結させる。そして、第1外観組立体300に具備された各種装置330、340、350、360をFPCを利用してメイン基板130と電気的に連結させる。
【0072】
このようにすると、第1外観ケース310の開口311を通じてデッキハウジング120が右側へ露出される。図5に示されるように、露出された開口でデッキハウジング120のドアフレーム123をオープンさせる。
【0073】
ドアフレーム123が開放された状態で、デッキカバー組立体400をドアフレーム123に組立てる。具体的には、ドアフレーム123の締結部(図示せず)に支持フレーム420の締結部421、422を対応させた状態で、各締結部をねじで組立てる。デッキカバー組立体400の組立を完了した後、デッキカバー組立体400を閉めると、4個の組立体100、200、300、400が結合されたDVCモジュール10の組立が完了される。
【0074】
その後、DVCモジュール10は、所定のテスト過程、即ち、メイン基板130と電気的に連結された構成部品、例えば、デッキ組立体100のデッキユニット120、第1カメラユニット140、バッテリー状態を制御するリア基板220、ズームノブ330、フォトシャッター340、モード選択スィッチ350、レコーディングボタン360、記録媒体と連結される回路基板440などの電気的な動作状態及び物理的な動作状態が所定のテスト装置を通じてテストされる。
【0075】
次に、DSCモジュール20の組立の場合、図4に示されるように、第2外観組立体500に上部組立体600を組立てる。即ち、第2外観ケース510に上部ケース610をねじを利用して組立てる。そして、上部組立体600に具備されたマイクユニット630と、フラッシュユニット640と、第2ディスプレーユニット620などをサブ基板530にFPCを利用して電気的に連結する。そのようにすると、DSCモジュール20の組立が完了される。
【0076】
次に、DSCモジュール20も別のテスト過程、即ち、サブ基板530と電気的に連結された構成部品、例えば、第2カメラユニット540で撮影される映像がディスプレーされる第2ディスプレーユニット620、マイクユニット630、フラッシュユニット640、メニュー選択のためのロ−ルスイッチ512、スピーカーユニット、機能キーなどの電気的な動作状態及び物理的な動作状態が所定のテスト装置を通じてテストされる。
【0077】
また、上述のように組み立てられてテストを終えたDVC及びDSCモジュール10、20を、図2に示されるように、互いに対向させた状態で組立てる。即ち、メイン基板130とサブ基板530を回路ケーブルC1、C2で連結して電気的に連結させる。そして、DSCモジュール20の他の回路ケーブル531もメイン基板130に連結する。そして、各基板130、530が並んで対向するように接近させて、第1カメラユニット140の下部に第2カメラユニット540を位置させる。そのようにすると、図6に示されるように、DVC及びDSCモジュール10、20は互いに結合されてデジタルカムコーダの形態を持つようになる。組み立てた後に、第1及び第2外観ケース310、510と、上部ケース610と、リアケース210を互いにねじにより締結させる。
【0078】
また、DVC及びDSCモジュール10、20が組み立てられた状態で、図6示されるように、器機の前方でフロント組立体700を結合し、フロント組立体700を各外観ケース310、510と、上部ケース610とねじにより締結させるとフロント組立体700の組み立てが完了される。
【0079】
その後、最後に、フロント組立体700のセンサーモジュール720、即ち、リモートコントロールセンサー、メイン照光センサー、補助照光センサー、赤外線発光素子に対する機能テストを行い、本発明のDSC一体型デジタルカムコーダの組み立てが完了される。
【0080】
以上、本発明の好適な実施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明したが、以上の説明及び添付図面における多くの特定詳細は本発明のより全般的理解のために提供されるだけ、これら特定事項が本発明の範囲内で所定の変形や変更が可能であることは、当該技術分野で通常の知識を有する者には自明なことであろう。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明はデジタルカムコーダ及びその製造方法に適用されて、最終セット組立の前に特性テストが可能であるだけではなく組立及び分離を容易にして生産性及びA/Sの便利性を高めるのに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明に係るDSC一体型デジタルカムコーダを示す斜視図である。
【図2】図1に示したデジタルカムコーダの分解斜視図である。
【図3】図2に示したデジタルカムコーダのDVCモジュールの分解斜視図である。
【図4】図2に示したデジタルカムコーダのDSCモジュールの分解斜視図である。
【図5】図2に示したデジタルカムコーダのDVCモジュールの斜視図である。
【図6】図2でDVCモジュールとDSCモジュールが結合された状態を例示する斜視図である。
【符号の説明】
【0083】
1 カムコーダ
10 DVCモジュール
20 DSCモジュール
100 デッキ組立体
110 デッキユニット
120 デッキハウジング
130 メイン基板
140 第1カメラユニット
200 リア組立体
210 リアケース
220 リア基板
230 バッテリー
300 第1外観組立体
310 第1外観ケース
400 デッキカバー組立体
410 カバーケース
500 第2外観組立体
510 第2外観ケース
520 第1ディスプレーユニット
530 サブ基板
540 第2カメラユニット
600 上部組立体
610 上部ケース
620 第2ディスプレーユニット
630 マイクユニット
640 フラッシュユニット
700 フロント組立体
710 フロントケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外観の一側面及び第1半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル動画信号に変換する第1カメラユニットと、前記第1カメラユニットと電気的に連結されて前記第1カメラユニットから得られた動画信号を処理する第1基板とを含む第1モジュールと、
外観の他側面及び第2半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル静止画信号に変換する第2カメラユニットと、前記第2カメラユニットと電気的に連結されて前記第2カメラユニットから得られた静止画信号を処理する第2基板とを含む第2モジュールとを含むことを特徴とするDSC一体型デジタルカムコーダ。
【請求項2】
前記第1モジュールは、前記第1基板と電気的に連結されたデッキユニットと、前記第1基板及び前記第1カメラユニットが互いに結合されたデッキ組立体と、
前記デッキユニットに対応する開口を有し、前記第1基板と電気的に連結されたズームノブ、フォトシャッター、モード選択スィッチ及びレコーディングボタンの中で少なくとも一つが設置されて前記デッキ組立体の一側を囲む第1外観組立体と、
メモリーカードのような記録媒体装着部が具備されたドアケースを具備して前記第1外観組立体の開口を開閉させるデッキカバー組立体と、
前記デッキ組立体の後方を囲むように前記デッキ組立体に結合され、外側にはバッテリー装着部が具備されたリアケースと、前記リアケースの内側に支持されて前記第1基板に電気的に連結される第3基板を備えるリア組立体とを含むことを特徴とする請求項1記載のDSC一体型デジタルカムコーダ。
【請求項3】
前記第2モジュールは、前記第2基板と電気的に連結された前記第2カメラユニット及び第1ディスプレーユニット、前記第2基板に電気的に連結されるスピーカーユニットと、外部器機との連結のための複数の連結ポートと、前記第1ディスプレーユニットに表示されるメニューを選択するための複数の機能キーが設置された第2外観ケースとを具備し、前記デッキ組立体の他側を囲む第2外観組立体と、
前記第1カメラユニットと前記デッキ組立体の上部を覆うように結合され、出没可能に設置されるフラッシュユニットを含み、第2ディスプレーユニットを支持する上部ケースと、前記上部ケースに支持されるマイクユニットを有する上部組立体とを含むことを特徴とする請求項2記載のDSC一体型デジタルカムコーダ。
【請求項4】
前記第2カメラユニットは、前記第2基板の一側に支持され、前記第1外観組立体及び前記デッキ組立体との結合時に前記第1及び第2カメラユニットが上下に配置されたことを特徴とする請求項3記載のDSC一体型デジタルカムコーダ。
【請求項5】
前記第2基板は、前記第1基板と大略並んで配置され、前記デッキ組立体との結合時に前記第1基板に電気的に連結されたことを特徴とする請求項3記載のDSC一体型デジタルカムコーダ。
【請求項6】
前記第1モジュールの前記第1カメラユニットと前記第2モジュールの前記第2カメラユニットを前面で密閉するフロント組立体をさらに含むことを特徴とする請求項3記載のDSC一体型デジタルカムコーダ。
【請求項7】
前記フロント組立体は、前記第1及び第2カメラユニットの各々に対応するように開放された第1及び第2レンズフードを有するフロントケースと、
前記フロントケースの内側に支持され、前記第1及び第2基板の中で一つと電気的に連結されたリモートコントロールセンサーと照光センサーを有するセンサーモジュールとを含むことを特徴とする請求項6記載のDSC一体型デジタルカムコーダ。
【請求項8】
外観の一側面及び第1半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル動画信号に変換する第1カメラユニットと、前記第1カメラユニットと電気的に連結されて前記第1カメラユニットから得られた動画信号を処理する第1基板とを含む第1モジュールを備える第1段階と、
前記第1モジュールをテストする第2段階と、
外観の他側面及び第2半分部を構成し、最小限レンズを通じて入射される映像をデジタル静止画信号に変換する第2カメラユニットと、前記第2カメラユニットと電気的に連結されて前記第2カメラユニットで得られた静止画信号を処理する第2基板とを含む第2モジュールを備える第3段階と、
前記第2モジュールをテストする第4段階と、
前記第1及び第2モジュールを結合組立てて前記第1基板と前記第2基板を電気的に連結する第5段階とを含むことを特徴とするDSC一体型デジタルカムコーダの製造方法。
【請求項9】
前記第1段階は、前記第1モジュールの前記第1基板と電気的に連結されたデッキユニットと、前記第1基板と電気的に連結された前記第1カメラユニットと、ズームノブ、フォトシャッター、モード選択スィッチ、レコーディングボタンの中で少なくとも一つと、メモリーカードのような記録媒体を装着する記録媒体装着部と、前記第1基板と電気的に連結されたバッテリーを制御する第3基板の電気的動作及び物理的な動作をテストすることを特徴とする請求項8記載のDSC一体型デジタルカムコーダの製造方法。
【請求項10】
前記第4段階は、前記第2基板に電気的に連結される前記第2カメラユニットと、第1ディスプレーユニットと、スピーカーユニットと前記第1ディスプレーユニットに表示されるメニューを選択するための複数の機能キーとを有する第2外観ケースを含む第2外観組立体と、フラッシュユニットと、マイクユニットとを含む上部組立体の電気的な動作と物理的な動作をテストすることを特徴とする請求項8記載のDSC一体型デジタルカムコーダの製造方法。
【請求項11】
前記第5段階は、前記第1カメラユニットと前記第2カメラユニットを上下で配置して組立てることを特徴とする請求項8記載のDSC 一体型デジタルカムコーダの製造方法。
【請求項12】
前記第1モジュールの前記第1カメラユニットと前記第2モジュールの前記第2カメラユニットを前面で密閉するように組立が完了された前記第1及び第2モジュールにフロント組立体を結合及び組立てる第6段階と、
前記フロント組立体のセンサーモジュールをテストする第7段階とをさらに含むことを特徴とする請求項8記載のDSC一体型デジタルカムコーダの製造方法。
【請求項13】
前記第7段階は、前記センサーモジュールの基板に設置されたリモートコントロールセンサーと、照光センサーと、赤外線発光素子に対する電気的な動作をテストすることを特徴とする請求項12記載のDSC一体型デジタルカムコーダの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2005−260952(P2005−260952A)
【公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−63139(P2005−63139)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】