説明

デジタルデータを変換する方法

制御ボタンを有し、キーボードまたはキーパッドを有さない、デジタルカメラのような装置に動作可能に係合するメモリカードを使用して、デジタルデータを変換するための方法を開示する。メモリカードは、中央プロセッサと、変換モジュールと、記憶モジュールとを具備する。方法は、装置を予め定められているモードにすることと、メモリカード中の変換モジュールをアクティブ化することと、メモリカード中に記憶された少なくとも1つのファイルを選択することと、選択した少なくとも1つのファイルを変換することとを含む。

【発明の詳細な説明】
【関連出願に対する参照】
【0001】
我々の先の国際特許出願である、“ワイヤレスデジタルコンテンツ管理のための方法および装置カード”と題する発明に向けて、2008年9月4日に出願されたPCT/SG2008/000327と、“ワイヤレスデジタルコンテンツ管理のための方法およびメモリカード”と題する発明に向けて、2009年8月12日に出願されたPCT/SG2009/000279と、“データの記憶およびワイヤレストランシービングのためのメモリカードおよび方法”と題する発明に向けて、2009年12月1日に出願されたPCT/SG2009/000461(我々の先の出願)とに対して、参照が行われ、これらの内容は、これらのすべてがここに開示されているかのように、参照によりここに組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本発明は、例えば、メモリカードのようなメモリデバイスを使用して、デジタルデータを変換または変形する方法に関し、排他的ではないが、キーボードもしくはキーパッドを有さない装置にメモリデバイスが動作可能に係合するときに使用することが可能なこのような方法に特に関連する。
【定義】
【0003】
本明細書全体を通して、デジタルカメラへの参照は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタル音声レコーダ、またはデジタルダイアリーへの参照を含むものとして考えられるべきである。
【0004】
本明細書全体を通して、デジタルデータの変換への参照は、デジタルデータの変形を含むものとして考えられるべきである。
【0005】
本明細書全体を通して、メモリカードへの参照は、フラッシュ(登録商標)メモリを使用し、デジタルカメラが使用中であるときを含め、デジタルカメラに動作可能に接続するように構成されているすべてのポータブルメモリデバイスを含むものとして考えられるべきである。接続は、直接接続または間接接続である。間接接続は、これには限定されないが、アダプタの使用を含んでもよい。アダプタは、少なくとも1つの機能コンポーネント、および/または、メモリカードの機能性を含んでもよい。
【背景】
【0006】
キーパッドまたはキーボードの欠落により、通常、デジタルカメラに対して、バイオメトリックセキュリティシステム以外に、利用可能な認証またはセキュリティは存在しない。これは、不都合である。
【0007】
また、デジタルカメラに記憶されているファイルは、例えば、YouTube(登録商標)のようなウェブサイトにアップロードされることが多い。高解像度カメラでは、これは、このようなウェブサイトにより必要とされる、相対的に低い解像度のために、適していない。これには、通常、アップローディングを実行するコンピュータの使用を必要とする。これは、不都合である。移動体/セルラ電話機もまた、それらがMMSまたは他のプロトコルにより取り込んだ画像を送るために使用される。これには、高解像度および使用するフォーマットのために、相当な時間を費やす。これは、不都合である。
【概要】
【0008】
第1の例示的な態様にしたがうと、制御ボタンを有するが、キーボートまたはキーパッドを有さない装置に動作可能に係合するメモリカードを使用して、デジタルデータを変換する方法が提供されている。メモリカードは、中央プロセッサと、変換モジュールと、記憶モジュールとを備え、方法は、装置を予め定められているモードにすることと、メモリカード中の変換モジュールをアクティブ化することと、メモリカード中に記憶された少なくとも1つのファイルを選択することと、選択した少なくとも1つのファイルを変換することとを含む。
【0009】
別の態様にしたがうと、制御ボタンを有するが、キーボートまたはキーパッドを有さない装置に動作可能に係合するときに、デジタルデータを変換するメモリカードが提供されている。メモリカードは、中央プロセッサと、変換モジュールと、記憶モジュールとを具備する。変換モジュールは、装置が予め定められているモードであるときに、記憶モジュール中に記憶されている少なくとも1つのファイルを変換するように構成されている。
【0010】
メモリカードは、メモリカードユニットと、メモリカードユニットをそこで受け取るように構成されているアダプタとをさらに備える。アダプタは、装置に動作可能に係合するようにさらに構成されている。アダプタは、少なくとも1つの機能コンポーネントと、メモリカードの機能性とを備える。少なくとも1つの機能コンポーネントは、中央プロセッサとワイヤレストランシーバモジュールとのうちの少なくとも1つを備える。
【0011】
さらなる態様にしたがうと、それ自体のメモリカードユニットとの動作可能な係合のために、そこでメモリカードユニット受け取るように構成されているメモリカードアダプタが提供されおり、メモリカードアダプタは、中央プロセッサとワイヤレストランシーバモジュールとのうちの少なくとも1つを具備する。
【0012】
装置は、デジタルカメラである。変換は、画像からテキスト、1つのフォーマットから別のフォーマット、jpgからpdf、pdfからjpg、1つの解像度から別の解像度への画像、高解像度画像から標準鮮明度のVGA解像度、セキュリティのための画像からテキスト、および、認証のための画像からテキストであってもよい。
【0013】
メモリカードは、装置中に物理的におよび動作可能に係合し、装置に物理的におよび動作可能に係合し、装置の内蔵プロセッサに動作可能に接続するように構成されてもよい。動作可能な接続は、通常のメモリカードと同じ方法であり、内蔵プロセッサは、メモリカードを通常のメモリカードとして見る。デジタルデータは、画像データ、オーディオデータ、画像およびオーディオデータ、ビデオデータ、ならびに、オーディオおよびビデオデータであってもよい。第1のインデックス画像ファイルが、メモリカードから装置に送られてもよい。第1のインデックス画像ファイルは、複数の第1のメニューアイテムを含み、第1のメニューアイテムのそれぞれは画像を含んでもよい。装置の制御ボタンを使用し、第1のメニューアイテムから1つのメニューアイテムを選択してもよい。選択された1つのメニューアイテムは、内蔵プロセッサが、デジタルデータを変換するために使用されるか否かを決定する。装置の制御ボタンは、装置が予め規定されているモードであるときのみ、中央プロセッサを制御するために使用することが可能であってもよい。第1のインデックス画像ファイルは、装置のスクリーン上に表示されてもよい。制御ボタンが、第1のメニューアイテムのうちの1つのメニューアイテムを選択するために使用されるとき、内蔵プロセッサは、中央プロセッサに命令を送ってもよい。命令は、メニューアイテムのうちの1つの識別子を含んでもよい。装置が、予め定められているモードであり、1つのメニューアイテムが、デジタルデータの変換に関連するときに、中央プロセッサは、命令を“選択”として扱ってもよい。命令は、“削除”であってもよい。メモリカードから装置に第2のインデックス画像ファイルを送ることをさらに含んでもよい。第2のインデックス画像は、第2のメニューリストを含んでもよい。第2のメニューリストのうちのそれぞれのアイテムもまた、別個の画像であり、それ自体の識別子を有していてもよい。第2のメニューリストは、画像からテキスト、1つのフォーマットから別のフォーマット、jpgからpdf、pdfからjpg、1つの解像度から別の解像度への画像、高解像度画像から標準鮮明度のVGA解像度、セキュリティのための画像からテキスト、および、認証のための画像からテキスト、を含んでもよい。
【0014】
第2のメニューリストのメンバーが選択されるとき、関連する変換がアクティブ化されて、変換されることになるファイルを決定するさらなる問い合わせが発生される。いったん関連するファイルが選択されると、関連するファイルが抽出および変換される。デジタルデータは、適切な筆記面に書かれている少なくとも1つのアイテムの画像を含んでもよい。メモリカードは、画像データをテキストに変換してもよい。テキストは、装置およびメモリカードのうちの少なくとも1つの、認証およびセキュリティのうちの少なくとも1つのために、処理されて、予めロードされて記憶されている少なくとも1つのアイテムと比較されてもよい。
【0015】
動作可能な係合は、直接的または間接的であってもよい。動作可能な係合が、間接的であるとき、メモリカードは、メモリカードユニットと、メモリカードユニットをそこで受け取るように構成されているアダプタとを備えていてもよい。アダプタは、装置に動作可能に係合するようにさらに構成されていてもよい。アダプタは、少なくとも1つの機能コンポーネントと、メモリカードの機能性とを備えていてもよい。少なくとも1つの機能コンポーネントは、中央プロセッサとワイヤレストランシーバモジュールとのうちの少なくとも1つを備えていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明が完全に理解され、容易に実用的な効果をもたらすために、これから、限定されない例により、例示的に過ぎない実施形態を説明する。説明は、添付している説明図を参照している。
【0017】
図面において:
【図1】図1は、ホスト装置により取り込まれた画像データを変換できるようにする、ホスト装置に接続可能なメモリカードの例示的なシステムの概略図である。
【図2】図2は、図1の例示的なシステムを図示しているブロックダイヤグラムである。
【図3】図3は、図1のメモリカードの図示である。
【図4】図4は、図1のホストデバイスのプロセッサの図示である。
【図5】図5は、図1から4の例示的な実施形態の動作に対するフローチャートである。
【図6】図6は、例示的な実施形態の使用の図示である。
【図7】図7は、アダプタを使用する、間接的で動作可能な係合である。
【図8】図8は、図7の例示的なアダプタのブロックダイヤグラムである。
【例示的な実施形態の詳細な説明】
【0018】
例示的な実施形態は、メモリカードが、例えば、デジタルカメラのような、キーボードまたはキーパッドを有していない装置に動作可能に係合するときに特に、メモリカードを使用してデータを変換する方法である。動作可能な係合は、直接的または間接的であってもよい。変換は、これらには限定されないが、
画像からテキスト、
例えば、jpgからpdfまたはpdfからjpgのような、1つのフォーマットから別のフォーマット、
YouTubeのようなウェブサイトへのアップローディングに対する、高解像度画像から標準鮮明度のVGA解像度のような、1つの解像度から別の解像度への画像
等を含む任意の特性であってもよい。
【0019】
画像のテキストへの変換は、認証および/またはセキュリティのために使用されてもよい。
【0020】
図1から5で示されているように、直接的で動作可能な係合に対して、通常の方法でメモリカード200を挿入または取り外すことが可能なスロット102を有するデジタルカメラ100がある。
【0021】
図3には、メモリカード200が示されており、メモリカード200は、我々の先の出願のうちの1つ以上にしたがっていてもよく、我々の先の出願にしたがったワイヤレストランシービング能力を有していてもよい。
【0022】
メモリカード200は、中央プロセッサ202と、中央プロセッサ202に動作可能に接続されるワイヤレストランシーバモジュール204と、中央プロセッサ202に動作可能に接続される記憶モジュール206とを備えている。中央プロセッサ202は、カードインターフェース208とともに、ワイヤレスインターフェース210を備える。ワイヤレストランシーバモジュール204は、アンテナ212も備える。CPU202は、ワイヤレストランシーバモジュール204がデータを送信または受信しているときに特に、データをバッファリングすることが可能なバッファ214を備える。さらに、CPUは、例えば、デジタルカメラ100により取り込まれた、または、そうでなければ、デジタルカメラ100により受信された画像を変換するような、データを変換する変換モジュール216を備える。
【0023】
デジタルカメラ100は、スロット102中に挿入されたときにメモリカード200とインターフェースするカードインターフェース106を持つ内蔵プロセッサ104を備える。内蔵プロセッサ104はまた、カメラ100のディスプレイスクリーン110を制御するディスプレイインターフェース108を備える。さらに、内蔵プロセッサ104は、カメラ100の動作を制御するために使用されるのにカメラ制御ボタンおよびその他のもの114をイネーブルする制御インターフェース112を備える。内蔵プロセッサ104は、カメラ100の外部にデジタルデータを独立的にエクスポートする能力がない。独立的にエクスポートすることは、プロセッサ104が、カメラからコンピュータへのデータのエクスポートを可能にする関連する動作可能なソフトウェアを備えるコンピュータのようなインテリジェントホストに、カメラ100を動作可能に接続させる必要があり、エクスポートすることは、コンピュータの制御の下にあることを意味する。カメラ100の通常の動作は、内蔵プロセッサ104の制御の下にある。
【0024】
内蔵プロセッサ104は、カメラ100の外部からデジタルデータを独立的にインポートする能力もない。独立的にインポートすることは、プロセッサ104が、コンピュータからカメラへのデータのエクスポート(すなわち、カメラによるコンピュータからのデータのインポート)を可能にする関連する動作可能なソフトウェアを備えるコンピュータのようなインテリジェントホストに、カメラ100を動作可能に接続させる必要があり、エクスポートすること/インポートすることは、コンピュータの制御の下にあることを意味する。
【0025】
カードインターフェース208のために、メモリカード200がカメラ100のスロット中に係合するときはいつでも(500)、カードインターフェース106は、メモリカード200を通常のメモリカードとして見て、内蔵プロセッサ104からメモリカード200に画像および/またはオーディオのデータを転送するために、通常の方法で、メモリカード200とインターフェースする(501)。カード200が、カメラ100により認識されるカテゴリではない場合に、これは、通常の方法でエラーメッセージを表示して、処理が終了する(502)。
【0026】
いったん内蔵プロセッサ104とカード200との間の初期の接続が終わると、例えば、“ビュー(view)”(あるいは、例えば“再生”、“表示”、もしくは“データを変換”のようなその同等物)のような予め定められているモードにカメラ制御が設定されるとき(503)、内蔵プロセッサ104は、通常の動作にしたがって、カード200から、ディスプレイ110上に表示するための第1の画像ファイルをダウンロードする。中央プロセッサ202は、その後、ディスプレイインターフェース108に、第1のメニューを含むインデックス画像ファイルを送り(504)、表示されたメニューを制御するために、制御114のナビゲーション制御を通常の方法で使用することが可能である。第1のメニューは、カメラ100の将来のパフォーマンスを決定する一連の第1のアイテムを含むだろう。第1のメニューのアイテムのそれぞれは、インデックス画像ファイル内の別個の画像である。第1のメニューアイテムは、例えば:
1.データを転送
2.ワイヤレス検出
3.画像を見る
4.データを変換
を含んでもよい。
【0027】
(503)において、カメラ100が予め定められているモードに−すなわち、“ビュー”またはその同等物に−設定されていない場合に、メモリカード200および内蔵プロセッサ104は、内蔵プロセッサ104の動作の下で、通常の知られている方法(505)で動作する。
【0028】
カメラ100が予め定められているモードに設定されている場合には、表示されたアイテムの1つを選択しなければならない(506)。メニュー中の各アイテムは、別個の画像であり、メニューリスト中の1つのアイテムを選択することは、別個のアイテムを選択することである。それゆえ、使用される制御114は、プロセッサ104が中央プロセッサ202に命令を送ることができるようなものでなければならない。通常、ビューモードのときには、2つのそのような命令−“次”(次の画像を送る)および“削除”(この画像を削除)がある。後続の動作に対して“次”が必要とされるとき、“削除”機能を使用することができる。しかしながら、カメラ100が“ビュー”モードであるときに、かつ、上記で示した第1のメニューアイテムから、“データを転送”、“ワイヤレス検出”、または、データを変換が選択されている場合に、中央プロセッサ202は“削除”を“選択”として解釈する。“第1の画像を送る”という命令がプロセッサ104により送られて、メモリカードの中央プロセッサ202により受信されるとき(504)、このような命令が受信されるのはこの時のみであるので、中央プロセッサ202は、カメラ100が“ビュー”モードであることを認識する。
【0029】
第1のメニューアイテムのそれぞれは、別個の画像であることから、“削除”を使用することは、プロセッサ104から中央プロセッサ202に送られる命令のみでなく、命令は、中央プロセッサ202がいずれの画像が削除されることになるかを知ることを可能にする画像の識別子を含む。
【0030】
中央処理202は命令を受信し、予め定められているモードが選択されていること、かつ、選択された画像が、画像インデックスファイルからの(1)、(2)、または(4)であることを確認した後に、中央プロセッサ202は、“削除”命令を“選択”として扱う。
【0031】
中央プロセッサ202は、その後、第1のメニューアイテム1、第1のメニューアイテム2、または第1のメニューアイテム4が選択されたか否かに依存して、必要なアクションをとる。
【0032】
選択された第1のメニューアイテムがデータの変換用のアイテム4であるか否かを決定する問い合わせが発生される(509)。データの変換用のアイテム4ではない場合には、それは、アイテム1、2、または3であるはずである。制御114を使用して、通常の方法でアイテム1または2が選択された場合に、方法は、我々の先の出願の1つの方法(510)にしたがって進む。制御114を使用して、通常の方法でアイテム3が選択された場合に(507)、中央プロセッサ202は、通常の方法で命令を扱い、記憶モジュール206から第1の画像ファイルを送り(508)、カメラ100およびメモリカード200は、通常の方法で動作し続ける(505)。(509)において、選択された第1のメニューアイテムが変換用である場合に、それは、アイテム1またはアイテム2であるだろう。そして、アイテム1またはアイテム2が選択されたか否かを決定する第2の問い合わせが発生される(510)。
【0033】
510において、アイテム4が選択された場合に、中央プロセッサ202は、変換モジュール216をアクティブ化し(511)、第2のインデックス画像ファイルが、中央プロセッサ202からディスプレイ110にダウンロードされる(512)。第2のインデックス画像ファイルは、第2のメニューリストを含む(513)。第2のインデックス画像ファイルは、第1のインデックス画像ファイルと同じものであってもよく、または、異なるものであってもよい。第2のメニューリストのそれぞれはまた、別個の画像であり、それ自体の識別子を持つ。第2のメニューリストは、第1のメニューリストと同じものであってもよく、または、異なるものであってもよい。第2のメニューリストは、例えば:
1.データを転送
2.ワイヤレス検出
3.画像を見る
4.画像を変換
のようなアイテムを含んでもよい。
代替的には、第2のメニューリストは、
1.VGAに変換
2.jpgからpdfに変換
3.画像からテキストに変換
4.認証
のうちの1つ以上であってもよい。
【0034】
(514)において、第2のメニューリストからいずれのアイテムが選択されても、中央プロセッサは、(515)において、いずれが選択されたかを問い合わせる。関連する変換がアクティブ化され、変換されることになるファイルを決定するさらなる問い合わせが発生される(516)。いったん選択されると、関連するファイルは、記憶モジュール206から抽出されて(517)、変換される(518)。そして、処理が終了する(519)。変換されたファイルは、元々のファイルに加えて、または、元々のファイルの代わりに、記憶モジュールに記憶されてもよい。
【0035】
実際の変換は、例えば、何らかの知られている光学式文字認識アプリケーションのような、何らかの知られている、適切な変換アプリケーションによるものであってもよい。
【0036】
図6では、認証またはセキュリティ目的に対するこの方法の使用が示されている。これにより、認証されたユーザだけがデジタルカメラ100を使用できるようになる。紙のシート、または、他の適切な筆記面601上には、少なくとも1つの、好ましくは2つのアイテム602が書かれている。図示されているように、これらは、SSID:TData、ならびに、パスワードまたはコード:123456である。そして、デジタルカメラ100は、書かれているアイテム602の画像を撮るために使用される。上述したような方法を使用して、メモリカード200は、画像データをテキストに変換する。これは、その後、中央プロセッサ204および/またはプロセッサ104により処理することができ、再ロードされ記憶された、安全SSID、および、パスワードまたはパスコードと比較できる。同意されている場合に、カメラ100は、通常の方法で動作させることができ、および/または、メモリカード200も、通常の方法で動作させることができる。この方法では、デジタルカメラ100および/またはメモリカード200の使用に対して、認証が必要とされる。いったん認証されると、元々の画像ファイルおよび変換されたテキストファイルは、必要とされる場合に、または、望まれる場合に、自動的に削除されてもよい。
【0037】
図7および8は、間接的で動作可能な係合の例示的な形態を図示している。方法論は、図1から6に対するものと同じである。ここで、メモリカード200は、メモリカードユニット200aとアダプタ200bとを備える。アダプタ200bは、それとの動作可能な係合のために、メモリカードユニット200aをそこで受け取って、上述したように、スロット102を介して、デジタルカメラ100に動作可能に係合するように構成されている。アダプタ200bは、知られている構造、フォームファクタ、および動作であってもよく、メモリカードユニット200aとの動作可能な係合のための、第1のインターフェース200cと、スロット102を介した、デジタルカメラ100との動作可能な係合のための、第2のインターフェース200dとを有する。すべての関連する機能性は、メモリカードユニット200a中にある。
【0038】
代替的に、図8で示されているように、メモリカード200の、少なくとも1つの機能コンポーネントおよび/または機能性、望ましくは、2つの機能コンポーネントおよび/または機能性は、アダプタ200b中にある。示されているように、ワイヤレストランシーバモジュール204および中央プロセッサ202と、それらの機能性のすべてとは、アダプタ200b中にあり、メモリカードユニット200a中にはない。しかしながら、発明は、ワイヤレストランシーバモジュール204と中央プロセッサ202との双方を、メモリカードユニット200a中ではなく、アダプタ200b中に有することに限定されない。それらのいずれか、または、それらの双方が、アダプタ200b中にあってもよい。それらのうちの1つのみがアダプタ200b中にある場合に、他のものは、メモリカードユニット200a中にあるだろう。この方法では、メモリカードユニット200aは、関連する標準的な構造および動作のものであってもよい。
【0039】
これは適応性を有し、例えば、メモリカードユニット200aは、マイクロSDカードであり、スロット102は、標準的なフォームファクタのSDカードを受け取ることになる。そして、アダプタ200bは、標準的なSDカードと同じフォームファクタのものだろう。
【0040】
上記の説明は、例示的な実施形態を記載しているが、本発明から逸脱することなく、設計、構造、および/または動作の詳細における多くのバリエーションを得ることができることを、当業者は理解するだろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御ボタンを有するが、キーボートまたはキーパッドを有さない装置に動作可能に係合するメモリカードを使用して、デジタルデータを変換する方法において、
前記メモリカードは、中央プロセッサと、変換モジュールと、記憶モジュールとを備え、
前記方法は、
前記装置を予め定められているモードにすることと、
前記メモリカード中の変換モジュールをアクティブ化することと、
前記メモリカード中に記憶された少なくとも1つのファイルを選択することと、
前記選択した少なくとも1つのファイルを変換することとを含む方法。
【請求項2】
前記装置は、デジタルカメラである請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記変換は、
画像からテキストと、
1つのフォーマットから別のフォーマットと、
jpgからpdfと、
pdfからjpgと、
1つの解像度から別の解像度への画像と、
高解像度画像から標準鮮明度のVGA解像度と、
セキュリティのための画像からテキストと、
認証のための画像からテキストと、からなるグループから選択される請求項1または請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記メモリカードは、前記装置中に物理的におよび動作可能に係合し、前記装置に物理的におよび動作可能に係合し、前記装置の内蔵プロセッサに動作可能に接続するように構成され、前記動作可能な接続は、通常のメモリカードと同じ方法であり、前記内蔵プロセッサは、前記メモリカードを通常のメモリカードとして見る請求項1ないし3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記デジタルデータは、画像データ、オーディオデータ、画像およびオーディオデータ、ビデオデータ、ならびに、オーディオおよびビデオデータからなるグループから選択される請求項1ないし4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
第1のインデックス画像ファイルが、前記メモリカードから前記装置に送られ、前記第1のインデックス画像ファイルは、複数の第1のメニューアイテムを含み、前記第1のメニューアイテムのそれぞれは画像を含み、
前記装置の制御ボタンを使用して、前記第1のメニューアイテムから1つのメニューアイテムを選択し、
前記選択された1つのメニューアイテムは、前記内蔵プロセッサが、前記デジタルデータを変換するために使用されるか否かを決定する請求項1ないし5のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記装置の前記制御ボタンは、前記装置が予め規定されているモードであるときのみ、前記中央プロセッサを制御するために使用することが可能である請求項1ないし6のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記第1のインデックス画像ファイルは、前記装置のスクリーン上に表示される請求項6または請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記制御ボタンが、前記第1のメニューアイテムのうちの前記1つのメニューアイテムを選択するために使用されるとき、前記内蔵プロセッサは、前記中央プロセッサに命令を送り、前記命令は、前記メニューアイテムのうちの前記1つの識別子を含む請求項6ないし8のいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記装置が、前記予め定められているモードであり、前記1つのメニューアイテムが、前記デジタルデータの変換に関連するときに、前記中央プロセッサは、前記命令を“選択”として扱う請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記命令は、“削除”である請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記メモリカードから前記装置に第2のインデックス画像ファイルを送ることをさらに含み、
前記第2のインデックス画像は、第2のメニューリストを含む請求項6ないし11のいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記第2のメニューリストのうちのそれぞれのアイテムもまた、別個の画像であり、それ自体の識別子を有する請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記第2のメニューリストは、
画像からテキストと、
1つのフォーマットから別のフォーマットと、
jpgからpdfと、
pdfからjpgと、
1つの解像度から別の解像度への画像と、
高解像度画像から標準鮮明度のVGA解像度と、
セキュリティのための画像からテキストと、
認証のための画像からテキストと、を含む請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記第2のメニューリストのメンバーが選択されるとき、関連する変換がアクティブ化されて、変換されることになるファイルを決定するさらなる問い合わせが発生され、いったん前記関連するファイルが選択されると、前記関連するファイルが抽出および変換される請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記デジタルデータは、適切な筆記面に書かれている少なくとも1つのアイテムの画像を含み、前記メモリカードは、前記画像データをテキストに変換し、前記テキストは、前記装置および前記メモリカードのうちの少なくとも1つの、認証およびセキュリティのうちの少なくとも1つのために、処理されて、予めロードされて記憶されている少なくとも1つのアイテムと比較される請求項6ないし15のいずれか1項記載の方法。
【請求項17】
前記動作可能な係合は、直接的または間接的である請求項1ないし16のいずれか1項記載の方法。
【請求項18】
前記動作可能な係合は、間接的であり、前記メモリカードは、メモリカードユニットと、前記メモリカードユニットをそこで受け取るように構成されているアダプタとを備え、前記アダプタは、前記装置に動作可能に係合するようにさらに構成されている請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記アダプタは、少なくとも1つの機能コンポーネントと、前記メモリカードの機能性とを備える請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの機能コンポーネントは、前記中央プロセッサとワイヤレストランシーバモジュールとのうちの少なくとも1つを備える請求項19記載の方法。
【請求項21】
制御ボタンを有するが、キーボートまたはキーパッドを有さない装置に動作可能に係合するときに、デジタルデータを変換するメモリカードにおいて、
前記メモリカードは、中央プロセッサと、変換モジュールと、記憶モジュールとを具備し、前記変換モジュールは、前記装置が予め定められているモードであるときに、前記記憶モジュール中に記憶されている少なくとも1つのファイルを変換するように構成されているメモリカード。
【請求項22】
前記メモリカードは、メモリカードユニットと、前記メモリカードユニットをそこで受け取るように構成されているアダプタとをさらに具備し、前記アダプタは、前記装置に動作可能に係合するようにさらに構成されている請求項21記載のメモリカード。
【請求項23】
前記アダプタは、少なくとも1つの機能コンポーネントと、前記メモリカードの機能性とを備える請求項22記載のメモリカード。
【請求項24】
前記少なくとも1つの機能コンポーネントは、前記中央プロセッサと、ワイヤレストランシーバモジュールとのうちの少なくとも1つを備える請求項23記載のメモリカード。
【請求項25】
メモリカードユニットとの動作可能な係合のために、そこでメモリカードユニット受け取るように構成されているメモリカードアダプタにおいて、
前記メモリカードアダプタは、前記中央プロセッサとワイヤレストランシーバモジュールとのうちの少なくとも1つを具備するメモリカードアダプタ。
【請求項26】
前記アダプタは、制御ボタンを有するが、キーボートまたはキーパッドを有さない装置に動作可能に係合するように構成されている請求項25記載のメモリカードアダプタ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2013−514580(P2013−514580A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544443(P2012−544443)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【国際出願番号】PCT/SG2010/000012
【国際公開番号】WO2011/075078
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(510098973)ティー―データ・システムズ(エス)ピーティーイー・リミテッド (8)
【Fターム(参考)】