説明

データカード

本発明の実施例は、データカードを開示し、電子技術の分野に関し、既存のデータカードが単一の機能を有し、無線マウス機能を有さないという技術的問題を解決する。データカードは、特に、装置本体と、プラグと、プラグにプラグ結合可能なキャップとを含む。キャップは、マウスモジュールと、マウスモジュールの電源を供給するマウス電源とを用いて構成され、装置本体は、受信モジュールを用いて構成される。マウスモジュールは、キャップの空間位置の移動距離を検知及び計算し、キャップの空間位置の計算された移動距離を、コンピュータカーソル位置を動かす命令に変換し、コンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュールに送信するように構成される。受信モジュールは、プラグに電気的に接続され、コンピュータカーソル位置を動かす命令を受信し、プラグ及びスロットを通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令をコンピュータのチップに入力し、コンピュータのチップを通じてコンピュータ画面上のカーソルの位置を制御するように構成される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子分野に関し、特にデータカードに関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の徐々の発展により、パーソナルコンピュータ(「コンピュータ」とも呼ばれる)は、数千もの世帯に入っており、最も一般的な家庭電化製品の1つになっている。
【0003】
現在では、データカード(すなわち、無線モデム)、USBディスク及び取り外し可能ハードディスクの全ては、プラグを用いて構成されてコンピュータと共に使用される一般的な電子装置である。データカードのプラグがコンピュータの適合スロットにプラグ結合された場合、データカードは、コンピュータのチップとインターネットとの間の通信を実施するために、無線信号を通じてインターネットにアクセスすることができる。
【0004】
マウスは、コンピュータの重要なデバイスであり、コンピュータ画面上のカーソルの位置を制御するように構成される。カーソルは、選択又は他の関係する動作を完了するために、マウスを使用することにより所要の位置に迅速に動かされ得る。マウスとコンピュータとを接続するためにデータ線が使用されるが、データ線は目障りであり、データ線の長さは制限される。このため、マウスの利用可能な空間は制限される。従って、無線マウスの設定を考える。
【0005】
既存の無線マウスは、マウスケースと、マウスモジュールと、プラグを用いて構成される受信モジュールとを含む。受信モジュールのプラグは、コンピュータの適合スロットにプラグ結合されることが可能になっている。マウスモジュールは、マウスケースの内部に配置され、マウスケースの空間位置の移動距離を検知及び計算し、マウスケースの空間位置の計算された移動距離を、コンピュータカーソル位置を動かす命令に変換し、無線信号を通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュールに送信するように構成される。受信モジュールは、コンピュータカーソル位置を動かす命令を受信し、プラグ及びスロットを通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令をコンピュータのチップに入力し、コンピュータのチップを通じてコンピュータ画面上のカーソルの位置を制御するように構成される。マウスケースを保持する場合、マウスケースの空間位置を変更することにより、カーソルの位置を制御することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実現において、従来技術は少なくとも以下の問題を有する。
【0007】
既存のデータカードは無線マウス機能を有さず、その機能は単一の機能であり、データカード及び無線マウスは2つの別の装置である。同時に、無線マウスの機能も単一の機能であり、無線マウスはデータカードの機能を有さない。しかし、ユーザはしばしば無線マウスとデータカードとの機能を使用する必要があるため、ユーザは2つの装置を同時に持ち運ばなければならい。また、2つの装置のサイズは一般的には小さいため、2つの別の装置を同時に持ち運ぶことは不便である。
【0008】
本発明の実施例は、既存のデータカードが単一の機能を有しており、無線マウス機能を有さないという技術的問題を解決するデータカードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の目的を実現するために、本発明の実施例は、以下の技術的対策を採用する。
【0010】
データカードは、装置本体と、装置本体に固定して接続されたプラグと、プラグにプラグ結合可能なキャップとを含む。キャップは、マウスモジュールと、マウスモジュールの電源を供給するマウス電源とを用いて構成され、装置本体は、受信モジュールを用いて構成される。
【0011】
プラグは、コンピュータの適合スロットにプラグ結合可能であり、プラグは、スロットを通じてコンピュータのチップに電気的に接続される。
【0012】
マウスモジュールは、キャップの空間位置の移動距離を検知及び計算し、キャップの空間位置の計算された移動距離を、コンピュータカーソル位置を動かす命令に変換し、コンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュールに送信するように構成される。
【0013】
受信モジュールは、プラグに電気的に接続され、コンピュータカーソル位置を動かす命令を受信し、プラグ及びスロットを通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令をコンピュータのチップに入力し、コンピュータのチップを通じてコンピュータ画面上のカーソルの位置を制御するように構成される。
【0014】
従来技術に比べて、本発明において提供される前述の技術的対策は以下の利点を有する。
【0015】
本発明の実施例において提供されるデータカードのマウスモジュールは、キャップの空間位置の移動距離を検知及び計算し、移動距離を、コンピュータカーソル位置を動かす命令に変換してもよく、受信モジュールは、コンピュータカーソル位置を動かす命令をコンピュータのチップに更に入力し、コンピュータのチップを通じてコンピュータ画面上のカーソルの位置を制御してもよい。従って、キャップの空間位置は、手動で変更されてもよく、コンピュータ画面上のカーソルの位置は、キャップの空間位置の変化を通じて制御される。このようにして、マウスの機能を実現する。
【0016】
同時に、マウスモジュールはキャップに配置され、キャップはプラグに更にプラグ結合されてもよい。キャップがプラグにプラグ結合された場合、キャップはプラグを保護してもよい。データカードがコンピュータ画面上のカーソルの位置を制御するために使用される場合、データカードのプラグからキャップを抜き、プラグをコンピュータの適合スロットにプラグ結合し、キャップの空間位置を手動で変更しさえすればよい。データカードの使用後に、キャップは、データカードのプラグに戻してプラグ結合される。従って、キャップ及び装置本体が同時に持ち運ばれることが可能になり、持ち運びが便利になり、2つの構成要素が簡単には失われなくなる。このように、既存のデータカードが単一の機能を有し、無線マウス機能を有しないという技術的問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例によるデータカードとコンピュータとの間の接続関係の概略図
【図2】本発明の例示的な実施例によるデータカードとコンピュータとの間の接続関係及びデータカードと外部ネットワークとの間の接続関係の概略図
【図3】本発明の実施例によるデータカードのキャップの概略平面図
【図4】本発明の実施例に従ってデータカードのプラグ及び装置本体をキャップにプラグ結合する処理の概略図
【図5】本発明の実施例に従って図4に示すキャップにプラグ結合されるデータカードのプラグ及び装置本体の概略平面図
【図6】本発明の実施例に従ってキャップにプラグ結合されていないデータカードの概略平面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例又は従来技術の技術的対策を更に明確に記述するために、実施例又は従来技術を説明するために必要な添付図面が、以下に簡単に紹介される。明らかに、以下の説明の添付図面は、本発明の幾つかの実施例に過ぎず、当業者は、創造的な取り組みを行うことなく、これらの添付図面から他の図面も導出することができる。
【0019】
本発明の実施例の技術的対策は、本発明の実施例において、添付図面を参照して以下に明確且つ完全に記載される。明らかに、記載される実施例は、本発明の実施例の全てではなく、一部のみである。本発明の実施例に基づいて、創造的な取り組みを行わずに当業者により得られる全ての他の実施例は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
【0020】
本発明の実施例は、持ち運びに便利であり、豊富な機能を有するデータカードを提供する。
【0021】
図1に示すように、本発明のこの実施例において提供されるデータカードは、装置本体1と、図6に示すプラグ2と、プラグ2にプラグ結合可能な図4及び5に示すキャップ3とを含む。図1及び2に示すマウスモジュール4及びマウスモジュール4に電源を供給するマウス電源5は、キャップ3に配置され、受信モジュール6は、装置本体1に配置される。プラグ2は、コンピュータ7の適合スロット8にプラグ結合可能であり、プラグ2は、スロット8を通じてコンピュータ7のチップ9に電気的に接続される。
【0022】
マウスモジュール4は、キャップ3の空間位置の移動距離を検知及び計算し、キャップ3の空間位置の計算された移動距離を、コンピュータカーソル位置を動かす命令に変換し、コンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュール6に送信するように構成される。
【0023】
受信モジュール6は、プラグ2に電気的に接続され、コンピュータカーソル位置を動かす命令を受信し、プラグ2及びスロット8を通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令をコンピュータ7のチップ9に入力し、コンピュータ7のチップ9を通じてコンピュータ画面10上のカーソルの位置を制御するように構成される。
【0024】
本発明のこの実施例において提供されるデータカードのマウスモジュール4は、キャップ3の空間位置の移動距離を検知及び計算し、移動距離を、コンピュータカーソル位置を動かす命令に変換してもよく、受信モジュール6は、コンピュータカーソル位置を動かす命令をコンピュータ7のチップに更に入力し、コンピュータ7のチップ9を通じてコンピュータ画面10上のカーソルの位置を制御してもよい。従って、キャップ3の空間位置は、手動で変更されてもよく、コンピュータ画面10上のカーソルの位置は、キャップ3の空間位置の変化を通じて制御される。このようにして、マウスの機能を実現する。
【0025】
同時に、マウスモジュール4はキャップ3に配置され、キャップ3はプラグ2に更にプラグ結合されてもよい。キャップ3がプラグ2にプラグ結合された場合、キャップ3はプラグ2を保護してもよい。データカードがコンピュータ画面10上のカーソルの位置を制御するために使用される場合、データカードのプラグ2からキャップ3を抜き、プラグ2をコンピュータ7の適合スロット8にプラグ結合し、キャップ3の空間位置を手動で変更しさえすればよい。データカードの使用後に、キャップ3は、データカードのプラグ2に戻してプラグ結合される。従って、キャップ3、装置本体1及びプラグ2が同時に持ち運ばれることが可能になり、持ち運びが便利になり、各構成要素が簡単には失われなくなる。このように、既存のデータカードが単一の機能を有し、無線マウス機能を有さないという技術的問題を解決する。
【0026】
この実施例において、マウスモジュール4は、データ線を通じて受信モジュール6に接続されてもよく、同時に、マウスモジュール4は、データ線を通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュール6に送信してもよい。また、マウスモジュール4は、受信モジュール6に無線で接続されてもよく、同時に、マウスモジュール4は、無線信号を通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュール6に送信してもよい。マウスモジュール4が無線信号を通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュール6に送信する場合、キャップ3は、無線マウス機能を有することが可能になってもよい。この実施例において、無線接続方法は、特にBluetooth(登録商標)及びWLANのような無線接続方法でもよい。
【0027】
図3に示すように、この実施例において、キャップ3は、左キー18及び右キー19を用いて構成されてもよい。左キー18の機能は一般的なマウスの左キー18の機能と同じであり、右キー19の機能は一般的なマウスの右キー19の機能と同じである。明らかに、キャップ3は、一般的なマウスのスクロールホイール及びマウススイッチと同様の他のマウスデバイスを用いて更に構成されてもよい。
【0028】
この実施例において、キャップ3の空間位置の移動距離は、いずれかの方向に移動するキャップ3の距離である。この設計において、キャップ3の操作方法は、従来技術における「エア・マウス」(air mouse)の操作方法と同様であり、この設計は、データカードがコンピュータ画面10上のカーソルの位置を制御するために使用される場合にテーブルトップ、マウスパッド又はタッチパッドが使用される必要がないように、ユーザをかなり楽(容易)にする。ユーザはキャップ3を保持し、コンピュータ画面10上のカーソルの位置を制御するためにいずれかの方向に動かす。ユーザが描画又は書き込みのためにカーソルを使用する場合、ユーザは、手書き入力用の一般的なペンを操作する方法でカーソルを操作してもよい。
【0029】
明らかに、この実施例において、キャップ3の空間位置の移動距離は、水平面に平行した方向におけるキャップ3の移動距離でもよい。この環境では、テーブルトップ又はマウスパッドは、キャップ3をテーブルトップ又はマウスパッドに配置するためにキャップ3により使用されてもよく、カーソルの位置は、テーブルトップ又はマウスパッド上でキャップ3を動かすことにより制御されてもよい。
【0030】
キャップ3は、図4に示すように、相互に固定して接続されたキャップヘッダ31及びキャップ本体32を含む。キャップヘッダ31は、円柱(シリンダ)形であり、プラグ2にプラグ結合されてもよい。キャップ本体32は、空洞であり、回路基板33がキャップ本体32内に配置される(図4に図示せず)。マウスモジュール4は、図1及び図2に示すように、回路基板33に固定して配置される。キャップヘッダ31は、プラグ2を保護してもよく、キャップ本体32は、回路基板33及び回路基板33上のマウスモジュール4を保護してもよい。同時に、ユーザがキャップ3を保持するのが便利になる。
【0031】
この実施例では、キャップ本体32及び装置本体1が類似したサイズであるため、プラグ2がキャップヘッダ31にプラグ結合された場合、全体のデータカードはコンパクト且つ美しく見える。
【0032】
図2に示すように、キャップ3は、平行ビームを放射可能なレーザーランプ12と、レーザーランプ12の電源を供給するレーザー電源13と、レーザーランプ12がオンであるかオフであるかを制御するスイッチ14とを用いて更に構成される。レーザーランプ12の設定は、キャップの機能を拡張し、この設計により、キャップ3が指導又はデモンストレーション用のレーザーポインタの機能を有することが可能になってもよい。スイッチ14は、左キー18又は右キー19に類似したキーとして設定されてもよい。このようにして、設計が更に美しくなる。
【0033】
この実施例において、マウス電源5及びレーザー電源13は、同じ電源でもよく、2つの異なる電源でもよい。また、マウス電源5及びレーザー電源13の双方は、リチウムバッテリ又は他の種類のバッテリを使用してもよい。
【0034】
プラグ2は、PCMCIA(personal computer memory card international association)インタフェース、USB(universal serial bus)インタフェース、EXPRESS34インタフェース、EXPRESS54インタフェース、CF(cross fire)インタフェース等でもよい。この実施例において、プラグ2は、USBインタフェースを使用することが好ましい。この理由は、USBインタフェースは、プラグ結合に便利であり、より優れた多用性を有するからである。明らかに、この実施例において、プラグ2はまた、前述のインタフェースと同様のデータを送信可能な他のインタフェースでもよい。
【0035】
この実施例において、無線ネットワークアクセスモジュール15は、データカードの装置本体1に配置され、無線ネットワークアクセスモジュール15は、コンピュータ7のチップ9と外部ネットワーク16との間の通信を実施するために、プラグ2がコンピュータ7のスロット8にプラグ結合された場合に無線信号を通じて外部ネットワーク16にアクセスするように構成される。データカードは、無線ネットワークアクセスモジュール15を通じて無線ネットワークカードの機能を有することが可能になってもよい。この実施例において、外部ネットワーク16は、インターネットでもよく、ローカルエリアネットワーク又は他の同様のネットワークでもよい。
【0036】
ショートカット操作モジュール17及びショートカット操作モジュール17に電源を供給するショートカット電源71は、キャップ3に配置される。ショートカット操作モジュール17は、無線信号を通じてコンピュータ7のソフトウェアを制御する命令を受信モジュール6に送信するように構成され、受信モジュール6は、コンピュータ7のソフトウェアを制御する命令を受信し、プラグ2及びスロット8を通じてコンピュータ7のソフトウェアを制御する命令をコンピュータ7のチップ9に入力し、コンピュータ7のチップ9を通じてコンピュータ7上のソフトウェアを制御するように構成される。明らかに、この実施例において、ショートカット操作モジュール17は、ショートカット電源71により電源を供給されてもよく、マウス電源5及び/又はレーザー電源13により電源を供給されてもよい。ショートカット電源71、マウス電源5及びレーザー電源13は、同じ電源及び同じバッテリでもよい。
【0037】
ショートカット操作モジュール17の設定は、データカードの機能を更に拡張し、ショートカット操作モジュール17により、キャップ3がテレビジョンのリモコンと同様の装置になることが可能になってもよい。ユーザは、ショートカット操作モジュール17を通じてコンピュータ7のソフトウェアを迅速に遠隔から制御してもよい。この実施例において、それぞれ異なるソフトウェアを制御するために、図3に示すような複数のショートカットキー89がキャップ3に配置されてもよく、ショートカットキー89の形状は、左キー18及び右キー19の形状と同様の形状になるように設計されてもよい。明らかに、単に数個のショートカットキー89が配置されてもよく、或いは、左キー18及び右キー19がショートカットキー89として使用されてもよい。この場合、複数の切り替え可能なモードがキャップ3に設定されてもよく、ショートカットキー89が異なるモードにおいて異なる機能を有し、異なるソフトウェアを制御してもよい。コンピュータ7上のソフトウェアは、PPT、Officeシリーズのソフトウェア、オーディオ再生ソフトウェア、ビデオ再生ソフトウェア、ゲームソフトウェア及びウェブブラウザのうち1つ、2つ又はそれ以上を含む。前述のソフトウェアは、一般的な使用におけるオフィス又はエンターテイメント用ソフトウェアであり、本発明のこの実施例において提供されるデータカードの多用性を向上させるのに役立つ。
【0038】
この実施例において、マウスモジュール4は、無線信号を通じてコンピュータカーソル位置を動かす命令を受信モジュール6に送信してもよい。無線信号は、2.4G伝送技術標準又はBluetooth(登録商標)技術標準に準拠する。2.4G伝送技術標準に準拠した無線信号は、ユーザが遠隔場所でコンピュータ7の制御を実行できるように、10メートルより大きい距離で確実に送信されてもよい。Bluetooth(登録商標)技術は、比較的成熟した無線伝送技術である。明らかに、この実施例において、無線信号は、2.4G伝送技術及びBluetooth(登録商標)技術に加えて、他の伝送技術を使用することにより送信されてもよい。
【0039】
明らかに、この実施例において、マウスモジュール4はまた、キャップ3に加えて、他のアクセサリ、デバイス(例えば、取り外し可能に装置に接続されたアンテナ)又は構成要素に配置されてもよい。この場合、アクセサリ、デバイス又は構成要素は、キャップ3と同様になる。
【0040】
前述の説明は、本発明の単なる特定の実施例であり、本発明の保護範囲を制限することを意図するものではない。本発明により開示された技術範囲を逸脱することなく、当業者により容易に考えられるいずれかの変更又は置換は、本発明の保護範囲内に入るものとする。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【0041】
この出願は、2009年11月26日に中国特許庁に出願された“ELECTRONIC DEVICE WITH PLUG”という題の中国特許出願第200920270224.9の優先権を主張し、この全内容を援用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、前記装置本体に固定して接続されたプラグと、前記プラグにプラグ結合可能なキャップとを含み、前記キャップは、マウスモジュールと、前記マウスモジュールの電源を供給するマウス電源とを用いて構成され、前記装置本体は、受信モジュールを用いて構成され、
前記プラグは、コンピュータのプラグの適合スロットにプラグ結合可能であり、前記プラグは、前記スロットを通じて前記コンピュータのチップに電気的に接続され、
前記マウスモジュールは、前記キャップの空間位置の移動距離を検知及び計算し、前記キャップの前記空間位置の前記計算された移動距離を、コンピュータカーソル位置を動かす命令に変換し、前記コンピュータカーソル位置を動かす前記命令を前記受信モジュールに送信するように構成され、
前記受信モジュールは、前記プラグに電気的に接続され、前記コンピュータカーソル位置を動かす前記命令を受信し、前記プラグ及び前記スロットを通じて前記コンピュータカーソル位置を動かす前記命令を前記コンピュータの前記チップに入力し、前記コンピュータの前記チップを通じてコンピュータ画面上のカーソルの位置を制御するように構成されるデータカード。
【請求項2】
前記キャップの前記空間位置の前記移動距離は、いずれかの方向に移動する前記キャップの距離である、請求項1に記載のデータカード。
【請求項3】
前記キャップの前記空間位置の前記移動距離は、水平面に平行した方向に移動する前記キャップの距離である、請求項1に記載のデータカード。
【請求項4】
前記キャップは、相互に固定して接続されたキャップヘッダ及びキャップ本体を有し、前記キャップヘッダは、円柱形であり、前記プラグにプラグ結合可能であり、前記キャップ本体は、空洞であり、回路基板が前記キャップ本体内に配置され、前記マウスモジュールは、前記回路基板に固定して配置される、請求項1に記載のデータカード。
【請求項5】
前記キャップは、平行ビームを放射可能なレーザーランプと、前記レーザーランプの電源を供給するレーザー電源と、前記レーザーランプがオンであるかオフであるかを制御するスイッチとを用いて更に構成される、請求項1に記載のデータカード。
【請求項6】
無線ネットワークアクセスモジュールは、前記装置本体に配置され、前記無線ネットワークアクセスモジュールは、前記コンピュータの前記チップと外部ネットワークとの間の通信を実施するために、前記プラグが前記コンピュータの前記スロットにプラグ結合された場合に無線信号を通じて外部ネットワークにアクセスするように構成される、請求項5に記載のデータカード。
【請求項7】
ショートカット操作モジュール及び前記ショートカット操作モジュールに電源を供給するショートカット電源は、前記キャップに配置され、前記ショートカット操作モジュールは、無線信号を通じて前記コンピュータのソフトウェアを制御する命令を前記受信モジュールに送信するように構成され、
前記受信モジュールは、前記コンピュータの前記ソフトウェアを制御する前記命令を受信し、前記プラグ及び前記スロットを通じて前記コンピュータの前記ソフトウェアを制御する前記命令を前記コンピュータの前記チップに入力し、前記コンピュータの前記チップを通じて前記コンピュータ上の前記ソフトウェアを制御するように構成される、請求項6に記載のデータカード。
【請求項8】
前記コンピュータ上の前記ソフトウェアは、PPT、Officeシリーズのソフトウェア、オーディオ再生ソフトウェア、ビデオ再生ソフトウェア、ゲームソフトウェア及びウェブブラウザのうち1つ、2つ又はそれ以上を有する、請求項7に記載のデータカード。
【請求項9】
前記マウスモジュールは、無線信号を通じて前記コンピュータカーソル位置を動かす前記命令を前記受信モジュールに送信し、前記無線信号は、2.4G伝送技術標準又はBluetooth(登録商標)技術標準に従う、請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載のデータカード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−512484(P2013−512484A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540274(P2012−540274)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際出願番号】PCT/CN2010/079102
【国際公開番号】WO2011/063751
【国際公開日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(509296306)▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司 (44)
【Fターム(参考)】