説明

データ共有システムおよびプログラム

【課題】 会員が自由かつ容易に情報の整理,関連付けできるデータ共有システムを提供する。
【解決手段】 データベース2は,データを表示するページHTMLのレイアウト,ページを構成するアーティクルの構成,アーティクルを構成するドキュメント(データ)を蓄積する。会員端末3から表示要求を得ると,ページ表示部11は,該当ページのレイアウト,ページに関連するアーティクルの構成(HTML),アーティクルに含まれるドキュメントを得る。ドキュメントをHTML化し,そのドキュメントHTMLをアーティクルHTML(構成)にマークアップし,さらにマークアップしたアーティクルをレイアウトにもとづいてページHTMLに組み込む。ドキュメント,アーティクルが組み込まれたページHTMLが会員端末3で表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,登録されたメンバ同士でネットワークを通じてデータを共有するデータ共有システムおよびプログラムに関する。特に,本発明は,会員間で共有されるデータが表示される個人用ページの構成情報を階層化して管理し,柔軟な表現形式でデータを提供できるデータ共有システム,およびコンピュータをデータ共有システムのサーバとして機能させるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から,所定のメンバ間でデータを共有するためのシステムが知られている。
【0003】
特許文献1には,ユーザグループ内のユーザ同士で文書を共有し,他のユーザグループには予め設定したアクセス可能な文書のみを提示し,コメントや関連情報を添付できるようにして,ユーザグループの共有情報を介して複数ユーザグループ間の交流を支援する情報管理装置が開示されている。
【0004】
また,特許文献2には,ネットワークを介してアクセス可能なドキュメントのグループごとに,当該ドキュメントグループのデータの参照関係を含むナレッジ情報を保持し,クライアントのドキュメント検索要求に対して検索条件に合致するドキュメントのナレッジ情報を返信し,クライアントがナレッジ情報をもとにドキュメントにアクセスできるようにする情報処理装置が開示されている。
【0005】
また,特許文献3には,公開,個人用,データ等の属性をドキュメントに付与し,ドキュメント同士を関連づけ情報(根拠,参照,取り纏め等)で管理し,表示の際に所定の属性のドキュメントのみを表示するドキュメント検索システムが開示されている。
【0006】
さらに,特許文献4には,知識収集時に文書を作成者(ナレッジワーカ)及びその属性に関連づけて蓄積し,交流時には,文書と作成者情報とを複数の利用者(ナレッジワーカ)がアクセス可能な場所に登録することによって,ナレッジ交流を促進する知識運用システムが開示されている。
【0007】
一方,インターネットのWWWサービスを利用して,情報をグループ内の他メンバに提供することは広く行われている。
【0008】
例えば,会社,団体等のメンバが自ら作成したドキュメントを,メンバ専用ネットワークを利用して他のメンバに公開する場合には,まず,ドキュメント作成者は,HTMLで記述されたWebサイト(Webページ)に公開対象のドキュメントファイルをアップロードしておく。その後,他のメンバは,Webサイトへアクセスし,インターネットブラウザ(Webページブラウザ)によって表示されたWebページのドキュメントファイルの内容を閲覧する。または,Webサイト上でドキュメントファイルのURLを選択することによって,ドキュメントファイルをダウンロードしている。
【特許文献1】特開2002−140323号公報
【特許文献2】特開2003−263462号公報
【特許文献3】特開2004−326637号公報
【特許文献4】特開2007−34965号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年ではWWWサービスが広く普及しているため,所定のメンバ間でWebページを利用してデータを共有するシステムでは,データの表示態様に柔軟性があり,データ更新が容易なシステムが望まれている。しかし,従来のデータ共有システムでは,メンバがデータの表示形式を編集することができなかった。
【0010】
特に,ある視点や目的にもとづいてデータを取捨選択し,収集したり,関連づけたりすることは,情報を整理するために必要であるが,各メンバが自由に収集して関連づけを行ったデータを一つのデータ集として他のメンバへ提供するような仕組みはなかった。
【0011】
整理されたデータ群は,データの纏め方そのものが情報となるうえ,データの検索性を向上させることができる。
【0012】
一方,データ共有システムにおいて,表現の自由度が高いWebページを利用する場合には,ページ上でドキュメントデータを追加・更新する度に,WebページのHTMLの記述を静的に追加・変更する必要があった。さらに,ページ更新時には,ドキュメントファイルを差し替える必要があった。また,複数のWebページ内に同等内容を表示させたい場合には,参照元ページの該当部分(HTML)を複製する必要があるため,参照元と参照先とのHTMLの二重管理が発生し,参照元ページの変更を検出し,複製した全てのWebページに変更を反映させなければならず,変更の漏れやミス,タイムラグ等の問題が生じていた。
【0013】
従来技術の問題を,社内でデータを共有する場合を例に説明する。
【0014】
会社の従業員甲が,営業部門のWebページに甲が作成した営業用ドキュメントAを掲載する。技術部門の従業員乙が,営業部門のWebページにアクセスしてドキュメントAをダウンロードし,これ(ドキュメントA′とする)を技術部門のWebページにアップロードする。営業部門のWebページ(営業部門ページ)のドキュメントAと技術部門のWebページ(技術部門ページ)のドキュメントA′とは同一内容であるが,別個にデータベースに記憶され管理される。したがって,従業員がドキュメントAを改訂して営業部門ページに再掲載している場合に,技術部門ページのドキュメントA′の内容とは異なっていることになる。
【0015】
各ページに掲載される情報の同一性保持のために,ドキュメントAの変更を監視し,ドキュメントAが掲載されるページを管理し,該当ページの変更を行う必要がある。また,ドキュメントAの更新を周知するために,ページ上で更新通知(「New」,「更新」等のマーク)を表示したり,更新日付を記述したりすることが行われている。この場合も,該当する全ページのHTMLを変更しなければならず,変更作業の負担が大きくなる。
【0016】
データ共有システムにおいて,会員それぞれがデータの関連づけや纏めを自由に行うことができれば,データの利用について多様な視点が導入され,また,データの検索性が高まるために,データ共有システムが活発に利用されると考えられる。
【0017】
本願発明は,登録された会員同士がデータを共有するシステムであって,各会員のページの自由な編集およびデータの組み込みを許容し,簡単にデータの整理ができ,さらに整理されたデータ集を他会員が利用できるようなデータ共有システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために,本発明は,会員同士が共有するデータを表示するページを各会員に割り当て,このページの構成要素およびその配置に関する情報を,階層構造を構築して管理する。
【0019】
すなわち,ページの構成要素(アーティクルという)およびその配置を示す情報層(ページ層)と,共有される個々のデータ(ドキュメントという)を示す層(アイテム層)との間に,アーティクルに組み込まれるデータおよびその配置を示す情報層(アーティクル層)を設ける。
【0020】
そして,会員が,割り当てられたページのアーティクルのレイアウト,アーティクルに含めるドキュメントのレイアウトを自由に編集できるようにし,さらに,ドキュメントを取捨選択したアーティクルを,他の会員も自由に使用できるようにする。
【0021】
具体的には,本発明にかかるシステムは,1)データ表示のために前記会員に割り当てられたページについて,該ページの識別情報,該ページを構成するアーティクルの識別情報および該ページのレイアウトを含むページ情報を記憶するページ情報記憶部と,2)前記アーティクルの識別情報,該アーティクルを構成するドキュメントの識別情報および該アーティクルの構成を示すアーティクルコンテンツを含むアーティクル情報を記憶するアーティクル情報記憶部と,3)前記ドキュメントの識別情報および共有されるデータとなるドキュメント本体で構成されるドキュメント情報を記憶するドキュメント記憶部と,4)前記会員の端末からページの表示要求を受け付け,該表示要求されたページのページ情報を前記ページ情報記憶部から抽出し,抽出したページ情報に記録されたアーティクルのアーティクル情報を前記アーティクル情報記憶部から抽出し,抽出したアーティクル情報に記録されたドキュメントのドキュメント情報を前記ドキュメント記憶部から抽出し,5)抽出したページ情報のレイアウトをもとに表示用ページデータを生成し,6)前記アーティクル毎に,構成するドキュメントをアーティクルコンテンツに組み込み,該ドキュメントを組み込んだアーティクルコンテンツを前記表示用ページデータに組み込み,7)前記ドキュメントおよびアーティクルコンテンツが組み込まれた表示用ページデータを前記会員の端末へ送信するページ表示処理部とを備える。
【0022】
データ共有システムは,会員の端末からページの表示要求を受け付けると,表示要求されたページのページ情報をページ情報記憶部から抽出し,抽出したページ情報に記録されたアーティクルのアーティクル情報をアーティクル情報記憶部から抽出し,抽出したアーティクル情報に記録されたドキュメントのドキュメント情報をドキュメント記憶部から抽出する。抽出したページ情報のレイアウトをもとに表示用ページデータを生成し,表示用ページを構成するアーティクル毎に,そのアーティクルコンテンツをもとに,構成要素となっているドキュメントをアーティクルに組み込み,ドキュメントを組み込んだアーティクルコンテンツを生成する。さらに,ドキュメントを組み込んだアーティクルコンテンツを表示用ページデータに組み込む。このドキュメント,アーティクルコンテンツが組み込まれた表示用ページデータを会員端末へ送信する。
【0023】
例えば,表示要求されたページのレイアウトをXMLデータで,アーティクルの構成を示すアーティクルコンテンツをHTMLデータで,アーティクルに含まれるデータであるドキュメントをバイナリデータで,それぞれ蓄積しておく。そして,ページ表示部は,レイアウト(XML)をもとにページのHMTLデータ(ページHTML)を生成する。さらに,ドキュメントのバイナリデータをHTMLデータに変換してドキュメントHTMLを生成し,ドキュメントHTMLをアーティクルコンテンツ(HTML)の該当位置(マークアップ位置)に挿入する。そして,ドキュメントを含むアーティクルのHTMLデータ(アーティクルHTML)をページHTMLに組み込んで,表示用ページ(Webページ)とする。
【0024】
会員の端末では,既存のWebページ閲覧アプリケーションによって,システムから送信されたHTMLが解釈され,ドキュメントが組み込まれたアーティクルで構成されるWebページがディスプレイ等に表示される。
【0025】
なお,ドキュメントは,内容を示す本体データの代わりに,ドキュメントを示す情報,例えばドキュメントタイトル名(文字列),サムネイル等を生成して表示するように,アーティクルHTMLに設定してもよい。
【0026】
本発明によれば,会員が共有するデータ(ドキュメント)を表示するページの構成情報を,ページ・アーティクル・アイテムの3層構造で構築し,各層の情報の関連づけを管理する。また,ページ表示要求の度に,これらの情報をもとに表示用ページを生成して会員の端末に表示させる。
【0027】
よって,データが置換された場合でも,会員は,最新のデータが組み込まれた表示用ページを閲覧することができる。また,会員は,会員それぞれの異なる内容の表示用ページを閲覧することができ,共有されているデータを様々な表現形式を通じて利用することができる。
【0028】
さらに,本発明にかかるシステムは,会員の端末から,ページの編集要求を受け付けると,表示用ページと同様の処理によって編集用ページを生成する。そして,編集用ページで,ページの構成要素(アーティクル,ドキュメント)およびその配置の変更を検出すると,検出した編集操作をもとに,関連するページ情報,アーティクル情報ならびにページ情報を更新する。
【0029】
これにより,会員は,各自の編集用ページ上でドキュメント,アーティクルを自由に追加,移動,削除することができ,個人の視点や意味づけにもとづいたデータの整理,提示を行うことができる。よって,データ共有サービスにおける情報提供の視点の豊富化を図ることができる。
【0030】
さらに,本発明は,ドキュメントのダウンロード要求があった場合に,ダウンロード要求されたドキュメント,ダウンロード要求時に参照されていたページおよびアーティクルの識別情報,要求日時,ならびに要求した会員を含むドキュメントアクセスログ情報をアクセスログ記憶部に登録することができる。
【0031】
また,本発明は,ページの表示要求を検出し,表示要求されたページ,ページを構成するアーティクルの識別情報,要求日時および要求会員を含むページアクセスログ情報をアクセスログ記憶部に登録することができる。
【0032】
これにより,どのページ,アーティクル,ドキュメントへの関心が高いかの分析資料を得ることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば,システムが蓄積する共有用のデータを,会員個々に割り当られたページ上で表示する。そして,データが表示されるページの構成情報を,ページ,アーティクルおよびアイテム(データ)の3層階層で構成し管理する。
【0034】
個々の会員に紐付けられるページの構成情報のページ層と,個々のデータを特定する情報のアイテム層との間にアーティクル層を設けて,ページと個々のデータとの関連づけを管理することによって,会員各々は,ドキュメントを任意に収集してアーティクルを生成しページに組み込むことができ,自己の視点にもとづいてドキュメントを含む種々の情報(アイテム)の整理や関連付けを行うことができる。
【0035】
さらに,アーティクルをページに自由に組み込むことができ,会員は,自己が作成したアーティクルだけでなく,他会員が作成したアーティクルを利用することができる。
【0036】
この多様なアーティクルの利用が可能になるために,共有データシステムに多様な視点が提供され,データの検索性・アクセス利便性が高まり,情報の共有によるノウハウの活用が促進されるという効果を奏する。
【0037】
また,本発明によれば,共有するデータが更新された場合に,更新されたデータのアップロード以降にこのデータをリンクするページの表示要求があるときも,更新済みデータへのリンクが設定された表示用ページを生成する。
【0038】
そのため,更新されたデータをリンクさせている会員は,ページの構成情報のリンク設定を修正する必要がない。
【0039】
また,アーティクルが更新された場合に,原アーティクル(原データ)が更新されると,このアーティクルを参照している全てのページのレイアウトに更新済みのアーティクルが組み込まれて表示されるため,参照元および参照先の二重管理の必要がなくなるため,データの保守性にも優れ,常に適切な情報が提供されるという点からも,情報の共有が促進されるという効果を奏する。
【0040】
さらに,本発明によれば,ページ,アーティクル,ドキュメントへのアクセスおよび参照の履歴情報をアクセスログ情報として蓄積する。よって,アクセスログ情報を分析することによって,関心が高いページ,アーティクル,ドキュメントを把握することができ,さらに,データ共有システムへの貢献度を評価することができる。
【0041】
さらに,需要度の高いページ,アーティクル,ドキュメントを提供する,データ共有に貢献する会員を把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
図1に,本発明にかかるデータ共有システムの実施の形態における構成例を示す。
【0043】
図1に示すデータ共有システムは,会社の従業員間のデータ共有システムとして実施され,データ共有サーバ1,データベース2および会員端末3で構成される。
【0044】
データ共有サーバ1は,データベース2に蓄積されたドキュメントを表示するためのページデータ(WebページのHTML)を生成し,ネットワーク4を通じて会員端末3へ送信する。
【0045】
ドキュメントは,会員が共有するデータであり,テキストデータ,スプレッドシードデータ,イメージデータ等である。
【0046】
会員端末3は,データ共有サーバ1から送信された表示用ページを表示し,編集用ページによる編集が行える表示部31を備える。
【0047】
さらに,データ共有サーバ1は,従業員認証サーバ5にネットワーク4を介して接続する。従業員認証サーバ5は,人事テーブル53を参照してデータ共有サーバ1を利用可能な登録済み会員の認証処理を行う会員認証部51を備える。
【0048】
データベース2は,ページテーブル21,ページアクセスログテーブル22,アーティクルテーブル23,アーティクルアクセスログテーブル24,ドキュメントテーブル25,ドキュメントバージョンテーブル26,ドキュメントアクセスログテーブル27および会員テーブル28を備える。
【0049】
ページテーブル21には,会員端末3に表示されるページの構成を示す情報(ページ情報)が記憶される。
【0050】
図2(A)に示すように,ページテーブル21は,ページの識別情報を示す「ページID」,ページを作成した会員を示す「ページ作成者」,ページのレイアウトを示す「レイアウト」,評価点数を示す「点数」等のデータ項目で構成される。
【0051】
レイアウトは,ページの構成要素,その配置および表示態様等が記述されたXMLデータである。
【0052】
図3にレイアウトのデータ例を示す。図3のレイアウトでは,ページp111のレイアウトとして,ページが3つのカラムで構成され,各カラムについて,カラムid=0にアーティクルa222,a223が,カラムid=1にアーティクルa333,a988が,カラムid=2にアーティクルa555,a666が,それぞれ構成要素として含まれることが定義されている。
【0053】
ページアクセスログテーブル22には,各ページのアクセスログ情報が記憶される。
【0054】
図2(B)に示すように,ページアクセスログテーブル22は,ページの識別情報を示す「ページID」,ページにアクセスした会員を示す「参照者」,ページがアクセスされた年月日および日時を示す「参照日時」等のデータ項目で構成される。
【0055】
アーティクルテーブル23には,ページの構成要素となるアーティクルの構成を示す情報(アーティクル情報)が記憶される。
【0056】
図4(A)に示すように,アーティクルテーブル23は,アーティクルの識別情報を示す「アーティクルID」,アーティクルを作成した会員を示す「アーティクル作成者」,アーティクルの構成を示す「アーティクルコンテンツ」,アーティクルが作成された年月日および日時を示す「作成日時」,アーティクルが変更された年月日および日時を示す「変更日時」,評価点数を示す「点数」等のデータ項目で構成される。
【0057】
アーティクルコンテンツは,アーティクルの構成要素,その配置および表示態様等が記述されたHTMLデータである。
【0058】
図5にアーティクルコンテンツのデータ例を示す。図5のアーティクルコンテンツは,アーティクルid=a333に,ドキュメントd5555,d7777が構成要素として含まれ,アーティクルのタイトル,ドキュメントのタイトルが設定されている。
【0059】
アーティクルアクセスログテーブル24には,ドキュメントがアクセスされた場合に参照されたアーティクル毎のアクセスログ情報が記憶される。
【0060】
図4(B)に示すように,アーティクルアクセスログテーブル24は,アーティクルの識別情報を示す「アーティクルID」,アーティクルを参照してアクセスされたドキュメントの識別情報を示す「ドキュメントID],アクセスした会員を示す「参照者」,アクセスの年月日および日時を示す「参照日時」等のデータ項目で構成される。
【0061】
ドキュメントテーブル25には,アーティクルの構成要素であるドキュメントの情報(ドキュメント情報)が記憶される。
【0062】
図6(A)に示すように,ドキュメントテーブル25は,ドキュメントの識別情報を示す「ドキュメントID」,ドキュメントを作成した会員を示す「ドキュメント作成者」,ドキュメントのデータ形式を示す「ファイル拡張子」,ドキュメントの内容である「ドキュメント本体」,ドキュメント情報が更新された年月日を示す「更新日」,ドキュメント情報が作成された年月日および日時を示す「作成日時」,ドキュメント本体が変更された年月日および日時を示す「変更日時」,評価点数を示す「点数」等のデータ項目で構成される。
【0063】
ドキュメント本体は,ドキュメントの内容であるバイナリデータである。
【0064】
ドキュメントバージョンテーブル26には,ドキュメントの更新処理が行われた場合に,ドキュメントの更新状態を示す版数情報が記憶される。
【0065】
図6(B)に示すドキュメントバージョンテーブル26は,ドキュメントの識別情報を示す「ドキュメントID」,ドキュメントの更新を特定する「ドキュメントバージョン番号」,ドキュメント本体の削除の有無を示す「削除フラグ」,ドキュメントを作成した会員を示す「ドキュメント作成者」等のデータ項目で構成される。
【0066】
「削除フラグ」は,更新処理にともなって該当バージョンのドキュメント本体が削除された場合に値=1が設定され,削除されていない場合に値=0が設定される。
【0067】
ドキュメントアクセスログテーブル27には,各ドキュメントへのアクセスログ情報が記憶される。
【0068】
図7に示すように,ドキュメントアクセスログテーブル27は,ドキュメントの識別情報を示す「ドキュメントID」,ドキュメントへアクセスした会員を示す「参照者」,アクセスの年月日および日時を示す「参照日時」等のデータ項目で構成される。
【0069】
会員テーブル28には,データ共有サーバ1を利用できる会員の情報が記憶される。図8(A)に示すように,会員テーブル28は,会員の識別情報である「従業員番号」,会員の名前を示す「氏名」等のデータ項目で構成される。会員テーブル28には,さらに,会員の連絡先(メールアドレス),コメント等が含まれていても良い。
【0070】
会員テーブル28は,図8(B)に示す人事テーブル53の従業員情報の一部が複写されて生成される。人事テーブル53は,「従業員番号」,「氏名」等のデータ項目で構成される,既知の人事マスタデータベース等である。
【0071】
データ共有サーバ1が会員端末3に表示させるページは,その構成情報がページ層,アーティクル層,アイテム層の3層の階層構造で構築された情報によって定義されている。
【0072】
図9に示すように,ページ層では,ページテーブル21によって,ページ全体の配置および構成要素となるアーティクルが定義される。
【0073】
アーティクル層では,アーティクルテーブル23によって,ページを構成する各アーティクル内の構成要素となるドキュメントおよびその配置が定義される。
【0074】
アイテム層では,ドキュメントテーブル25によって,共有されるデータであるドキュメントの実体が定義される。
【0075】
また,会員がドキュメントへアクセスすると,該当するドキュメントへのアクセス情報だけではなく,当該ドキュメントへのアクセス要求時に参照されていたページおよびアーティクルのアクセス情報が,各階層のページアクセスログテーブル22,アーティクルアクセスログテーブル24,ドキュメントアクセスログテーブル26に記録される。これによって,ドキュメントへのアクセスに関与したページ,アーティクルを把握することができる。
【0076】
データ共有サーバ1は,ページ表示部11,ドキュメント管理部13,更新部15,アクセスログ記録部17,評価部18および会員登録部19を備える。
【0077】
ページ表示部11は,会員端末3からのページ表示要求を受け付けて,データベース2のデータをもとに,会員端末3の表示部31で表示処理可能なページデータ(HTML)を生成する処理手段である。
【0078】
図10に示すように,ページ表示部11は,ページHTML生成部111,アーティクルHTML生成部113,アイテムマークアップ処理部114,ドキュメントHTML生成部115,会員HTML生成部116を備える。
【0079】
ページHTML生成部111は,会員端末3からページの表示要求を受け付け,アクセスログ記録部17へ通知するとともに,表示要求されたページの識別情報をもとに,ページテーブル21から該当するページ情報を抽出する。さらに,ページ情報のレイアウト(XML)にもとづいて表示用ページとなるページHTMLを生成する。さらに,定義された全てのアーティクルHTMLを取得し,ページHTMLの該当位置へ組み込む。
【0080】
アーティクルHTMLは,アーティクルのアーティクルコンテンツ(HTML)から生成され,構成要素のドキュメント本体のバイナリデータから変換されたドキュメントHTMLまたはドキュメント本体に相当する所定のデータ(例えば,ドキュメントタイトルおよびドキュメント本体へのリンク情報)が組み込まれたものである。
【0081】
アーティクルHTML生成部113は,通知されたアーティクルの識別情報をもとに,アーティクルテーブル23から該当するアーティクル情報を抽出し,アーティクルコンテンツ(HTML)からアーティクルHTMLを生成する。
【0082】
アイテムマークアップ処理部114は,ドキュメントの識別情報をドキュメントHTML生成部115へ通知し,会員の識別情報が通知されていれば,会員の識別情報を会員HTML生成部116へ通知する。そして,ドキュメント本体HTML,会員情報HTMLを得て,アーティクルHTMLの所定の位置へ組み込む。
【0083】
ドキュメントHTML生成部115は,ドキュメントの識別情報をもとに,ドキュメントテーブル25から該当するドキュメントのドキュメント本体(バイナリデータ)を取得し,ドキュメント本体を変換してドキュメントHTMLを生成する。
【0084】
会員HTML生成部116は,会員の従業員番号をもとに,会員テーブル28から該当する会員情報(例えば氏名,メールアドレス等)を取得し,取得した情報をもとに会員HTMLを生成する。
【0085】
ドキュメント管理部13は,会員端末3からドキュメントのダウンロード要求を受け付けて,データベース2から該当するドキュメントを取得して送信する処理手段である。
【0086】
ドキュメント管理部13は,図11に示すように,ドキュメント要求受付部131,ドキュメント入出力部133,ドキュメント送信部135を備える。
【0087】
ドキュメント要求受付部131は,会員端末3からドキュメントのダウンロード要求を受け付け,ドキュメントの識別情報をドキュメント入出力部133へ通知し,ドキュメントの識別情報および参照されたアーティクルの識別情報をアクセスログ記録部17へ通知する。
【0088】
ドキュメント入出力部133は,ドキュメントの識別情報をもとに,ドキュメントバージョンテーブル26から該当するドキュメントの版数情報を参照して,ダウンロード要求で指定されたバージョンに該当するドキュメント本体をドキュメントテーブル25から抽出する。ダウンロード要求でバージョン指定がなければ,最新バージョンが指定されたものとする。
【0089】
さらに,ドキュメント入出力部133は,ドキュメントテーブル25から要求されたドキュメント本体を抽出する。
【0090】
なお,ドキュメントテーブル25のドキュメント本体が,ドキュメントの更新により生ずる差分データとして記憶されている場合は,バージョンに対応する内容のドキュメント本体を抽出してマージする。
【0091】
ドキュメント送信部135は,ドキュメント入出力部133が取得したドキュメント本体(バイナリデータ)をダウンロード要求した会員端末3に送信する。
【0092】
更新部15は,会員端末3から編集要求を受け付けて,編集用ページを生成して会員端末3の表示部31に表示させ,ページの構成要素(アーティクル,ドキュメント等)の変更および配置変更等の編集操作(例えば,追加,削除,移動,内容変更等)を行わせ,これらの編集操作にもとづいてページ情報,アーティクル情報,ドキュメント情報の追加,削除,更新を行う処理手段である。
【0093】
更新部15は,図12に示すように,ページレイアウト編集部151,ページレイアウト入出力部152,アーティクルページ連携部153,アーティクル入出力部154,アーティクル一覧表示部155,アーティクル編集部156,ドキュメントバージョン管理部157,ドキュメント入出力部158を備える。
【0094】
ページレイアウト編集部151は,会員端末3から編集要求を受け付け,会員の識別情報から取得されたページ情報,アーティクル情報,ドキュメント情報をもとに編集用ページ(HTML)を生成し,会員端末3へ送信し,会員端末3の編集操作を取得する。
【0095】
ページレイアウト入出力部152は,編集要求した会員の識別情報をもとに,該当するページ情報をページテーブル21から取得する。また,編集用ページに対して行われた編集操作をもとに,ページテーブル21の該当するページ情報を更新する。
【0096】
アーティクルページ連携部153は,編集用ページ(HTML)のレイアウトを構成するアーティクルの変更状態を,関連するアーティクルコンテンツ(HTML)に反映させる。
【0097】
アーティクル入出力部154は,編集用ページに関連するアーティクル情報をアーティクルテーブル23から取得する。また,編集用ページに対して行われた編集操作をもとに,アーティクルテーブル23の該当するアーティクル情報を更新し,または,アーティクル情報を追加,削除する。
【0098】
アーティクル一覧表示部155は,編集中に,アーティクルの一覧表示要求を受け付けて,アーティクルテーブル23に記憶されているアーティクルの一覧リストを生成し,会員端末3に表示させる。
【0099】
アーティクル編集部156は,編集中にアーティクルの編集要求を受け付け,要求されたアーティクルに対する編集結果を受け付ける。
【0100】
ドキュメントバージョン管理部157は,編集操作がドキュメントのアップロード要求である場合に,ドキュメントバージョンテーブル26のアップロードされたドキュメントの版数情報を更新する。
【0101】
ドキュメント入出力部158は,編集要求されたページに関連するドキュメント情報をドキュメントテーブル25から取得する。また,アップロードされたドキュメントのドキュメント情報をドキュメントテーブル25に追加する。
【0102】
アクセスログ記録部17は,ページの表示要求,ドキュメントのダウンロード要求があった場合に,ページ表示要求されたページへのアクセスログ情報,および,ダウンロード要求されたドキュメントおよび関連するページ,アーティクルのアクセスログ情報を生成し,ページアクセスログテーブル22,アーティクルアクセスログテーブル24,ドキュメントアクセスログテーブル27へ蓄積する。
【0103】
評価部18は,ページアクセスログテーブル22,アーティクルアクセスログテーブル24,ドキュメントアクセスログテーブル27に蓄積された情報をもとに,ドキュメント,アーティクル,ページごとに所定の評価(点数)を付与する。また,評価(点数)を集計し,アクセスログ情報を用いて評価順位リストを生成する。
【0104】
図13(A)に,アーティクル評価順位リスト例を示す。アーティクル評価順位リスト340は,降順の「順位」,アーティクルの識別情報である「アーティクルID」,アーティクルに含まれるドキュメントを示す「アーティクル内容」,アーティクルを作成した会員を示す「作成者」,アーティクルのアクセスログ情報にもとづいて付与された「点数」等のデータ項目で構成される。
【0105】
図13(B)に,ドキュメント評価順位リスト例を示す。ドキュメント評価順位リスト350は,降順の「順位」,ドキュメントの識別情報である「ドキュメントID」,ドキュメントを作成した会員を示す「作成者」,ドキュメントのアクセスログ情報にもとづいて付与された「点数」等のデータ項目で構成される
会員登録部19は,人事テーブル53に登録された従業員の情報を用いて,ドキュメント共有サービスを受ける会員を登録し,会員の情報を会員テーブル28に記憶する。
【0106】
図14に,データ共有サーバ1が生成するページの表示例およびデータベース2の各データテーブルとの関連性を示す。
【0107】
自己に割り当てられたページp111のアーティクルa1を編集したい会員(ページ編集者)は,ページの編集要求を行う。
【0108】
データ共有サーバ1の更新部15は,ページp111のページ情報,アーティクルa1〜a3のアーティクル情報,ドキュメントd1のドキュメント情報をもとに,ページp111のレイアウト(XML)にしたがって,ページp111のHTMLを生成する。さらに,ドキュメントd1のドキュメント本体のバイナリデータをHTML化する(ドキュメントHTML)。さらに,HTML化されたドキュメントd1をアーティクルa1のアーティクルコンテンツ(HTML)に組み込む。
【0109】
さらに,ページp111のカラムc0の内容としてドキュメントd1を組み込んだアーティクルa1のHTMLを,カラムc1,c2の内容として,アーティクルa2.a3のHTMLをそれぞれページHTMLに組み込み,編集用ページとする。編集用ページp111は,ページ編集画面300として表示される。
【0110】
その後,データを閲覧したい会員(閲覧者)が,ページp111の表示要求を行う。データ共有サーバ1のページ表示部11は,データベース2を参照して表示用ページ(HTML)を生成する。表示用のページp111は,ページ公開画面310(p111)として会員端末3に表示される。
【0111】
ここで,閲覧者が,ページ公開画面310のアーティクルa1に含まれるドキュメントd1のダウンロード要求を行うと,ドキュメント管理部13は,ドキュメントテーブル25から該当するドキュメント「製造業向け提案書」d1のドキュメント本体を取り出し,閲覧者の会員端末3へ送信する。
【0112】
アクセスログ記録部17は,要求されたドキュメントd1,関連するページp111,アーティクルa1の各アクセスログ情報を生成し,ドキュメントアクセスログテーブル27,ページアクセスログテーブル22,アーティクルアクセスログテーブル24へそれぞれ追加する。
【0113】
その後,ドキュメントd1を作成し,更新した会員(更新者)が,ドキュメントd1の更新済みドキュメント「製造業向け提案書(改)」d1′をアップロード要求する。データ共有サーバ1の更新部15は,ドキュメントアップロード画面320を更新者の会員端末3に表示させる。
【0114】
ドキュメントアップロード画面320で,更新済みのドキュメントd1′がアップロード対象として指定されると,ドキュメントd1がすでにドキュメントテーブル25に記録されているので,更新部15は,更新を特定する版数(2),元ドキュメントの削除(0=なし)等の指定などの版数情報をドキュメントバージョンテーブル26に設定し,ドキュメントd1′のドキュメント情報を生成してドキュメントテーブル25に蓄積する。
【0115】
この更新後に,閲覧者が,ページ表示要求すると,アーティクルa1にドキュメントd1′が組み込まれたページp111のページ公開画面310が閲覧者の会員端末3に表示される。そして,ドキュメントd1′のダウンロード要求を行うと,ドキュメント管理部13は,ドキュメントテーブル25から該当するドキュメント「製造業向け提案書(改)」d1′のドキュメント本体を取り出し,閲覧者の会員端末3へ送信する。
【0116】
アクセスログ記録部17は,要求されたドキュメントd1,関連するページp111,アーティクルa1の各アクセスログ情報を生成し,ドキュメントアクセスログテーブル27,ページアクセスログテーブル22,アーティクルアクセスログテーブル24へそれぞれ追加する。
【0117】
図15に,会員端末3に表示されるページ公開画面のより詳細な表示例を示す。
【0118】
ここで,各会員に割り当てられるページは,3つのカラムc0〜c2で構成され,各カラムには1または複数のアーティクルを設定し,各アーティクル内にはドキュメント,リンク情報等を自由に貼り付けることができるとする。
【0119】
会員番号=11113の会員が作成したページ(p111)のページ公開画面510では,カラムc0はアーティクルa222,a223を,カラムc1はアーティクルa333,a988を,カラムc2はアーティクルa555,a666を,それぞれ構成要素として含むとする。
【0120】
カラムc0のアーティクルa222の本体として写真,テキストが含まれている。アーティクルa223は,別の会員Bが作成したものである。
【0121】
カラムc1のアーティクルa333には,ドキュメントd5555,d7777が組み込まれている。ドキュメントd5555,d7777は,アーティクルa333上でドキュメントタイトルだけを表示し,ドキュメント本体を別フレームで表示するような態様で構成されている。アーティクルa988は,組み込まれたドキュメントd6666の内容をアーティクル内で表示するように構成されている。
【0122】
カラムc2のアーティクルa555には,ドキュメントとして標準で提供されているカレンダが組み込まれている。アーティクルa666は,ページp111を閲覧した会員の履歴情報を入力できるよう構成されている。
【0123】
図16に,他のページp333のページ公開画面の表示例を示す。
【0124】
図16のページp333のカラムc1には,アーティクルa333,a988が組み込まれている。また,アーティクルa333は,ドキュメントd5555,d7777が組み込まれている。
【0125】
図16のページp333のページの表示要求がある前に,ドキュメントd5555が更新されている場合には,ドキュメントテーブル25のドキュメント情報およびドキュメントバージョンテーブル26の版数管理情報によって,最新版であるドキュメントd5555の第2版が自動的に組み込まれる。
【0126】
図17に,ページ,アーティクル,ドキュメント間の関係例を示す。
【0127】
図15に示すページp111では,ページp111とアーティクルa333,a988とが関連づけられている。また,アーティクルa333とドキュメントd5555,d7777とが,アーティクルa988とドキュメントd6666とがそれぞれ関連付けられている。このような関連づけは,各データテーブルの参照関係によって設定される。
【0128】
なお,アーティクルa333が他の会員のページ(p333)の構成要素として設定された場合には,ページp333とアーティクルa333とが関連付けられる。
【0129】
また,ドキュメントd5555のダウンロード要求があった場合に,アーティクルa333またはa999のどちらが参照されている状態で要求されたのかを,ページ生成時に使用したアーティクル情報(識別情報)によって特定することができる。
【0130】
図18に,ページ公開画面のアーティクルの表示例を示す。
【0131】
アーティクルコンテンツの記述によって,アーティクルの構成要素であるドキュメントが,ドキュメント本体,ドキュメントタイトル,またはドキュメントに対応するサムネイルとして表示させることができる。図18のアーティクル表示例511では,ドキュメントがドキュメントタイトルで表示され,ドキュメントタイトルにドキュメント本体へのリンク情報が設定されている。
【0132】
また,カーソルをドキュメントタイトル上に位置させて,ドキュメントの「拡張子」,「点数」,「コメント(テキストデータ)」などを表示させることができる。
【0133】
「拡張子」は,ドキュメントテーブル25の該当するドキュメント情報の「ドキュメント拡張子」の設定情報を用いる。拡張子の表示によって,ドキュメントのデータ形式を知らせることができる。
【0134】
「点数」は,ドキュメント情報の「点数」の値を用いる。これによって,ドキュメントの評価を知らせることができる。
【0135】
「コメント(テキストデータ)」は,アーティクルテーブル23のアーティクル情報のアーティクルコンテンツで設定したテキストデータを利用して表示する。これによって,ドキュメントの簡単な紹介情報を提供することができる。
【0136】
図19に,データ共有サーバ1へのログイン画面を示す。データ共有サーバ1は,ログイン要求を受けるとログイン画面330を会員端末3に表示させる。ログイン画面330で入力されたユーザID,パスワードは,従業員認証サーバ5の会員認証部51での人事テーブル53にもとづく認証処理で使用される。
【0137】
図20〜図29に,データ共有サーバ1の処理フローを示す。
【0138】
図20および図21は,ページ表示処理の処理フロー図である。
【0139】
データ共有サーバ1は,ログイン要求があるかを判断し(ステップS10),ログイン要求があれば(ステップS10のYES),認証が成功かを判定する(ステップS11)。会員テーブル28を参照して認証が成功したら(ステップS11のYES),会員個人のページ表示処理を行う(ステップS12)。
【0140】
その後,ドキュメントのアップロード要求(登録要求)があるかを判断し(ステップS13),ドキュメント登録要求があれば(ステップS13のYES),ドキュメント登録処理を行い,ドキュメントテーブル25,ドキュメントバージョンテーブル26を更新する(ステップS14)。
【0141】
さらに,アーティクルの作成/編集要求があるかを判断し(ステップS15),アーティクル作成/編集要求があれば(ステップS15のYES),アーティクル作成・編集処理を行い,関連するページテーブル21,アーティクルテーブル23,ドキュメントテーブル25を更新する(ステップS16)。
【0142】
さらに,ページレイアウトの作成/編集要求があるかを判断し(ステップS17),ページレイアウトの作成/編集要求があれば(ステップS17のYES),ページレイアウト作成・編集処理を行い,関連するページテーブル21,アーティクルテーブル23,ドキュメントテーブル25を更新する(ステップS18)。
【0143】
さらに,ドキュメントダウンロード要求があるかを判断し(ステップS19),ドキュメントダウンロード要求があれば(ステップS19のYES),ドキュメントのアクセスログ情報をドキュメントアクセスログテーブル27に追加し(ステップS20),参照されるアーティクルのアクセスログ情報をアーティクルアクセスログテーブル24に追加し(ステップS21),ドキュメントテーブル25から抽出したドキュメント本体を会員端末3に送信する(ステップS22)。
【0144】
所定期間の経過を判定し(ステップS23),所定期間が経過したら(ステップS23のYES),ダウンロード集計処理として,アーティクルテーブル23およびアーティクルアクセスログテーブル24をもとに,アーティクル毎に登録されているドキュメントのダウンロード要求数を集計し,ダウンロード集計数をもとに降順でアーティクルを並べたアーティクル一覧を生成する(ステップS24)。
【0145】
図22は,ステップS12のページ表示処理の処理フロー図である。
【0146】
ページ表示部11のページHTML生成部111は,会員端末3の表示部(ブラウザ)31からのページ表示要求を受け付けると(ステップS100),ページの識別情報をもとに該当するページ情報のレイアウト(XML)を取得し,ページHTMLを生成する(ステップS101)。
【0147】
未処理のページがまだ存在するかを判断し(ステップS102),未処理のページが存在すれば(ステップS102のYES),ページHTMLに,そのページへ遷移するためのリンク設定(ページリンク)を追加する(ステップS103)。
【0148】
未処理のページがなければ(ステップS102のNO),選択中のページ配下のレイアウト(XML)を取得する(ステップS104)。
【0149】
さらに,処理対象のページに未処理のカラムがまだ存在するかを判断し(ステップS105),未処理のカラムが存在すれば(ステップS105のYES),ページHTMLにカラムを追加する(ステップS106)。カラムに未処理のアーティクルが存在するかを判断し(ステップS107),アーティクルが存在すれば(ステップS107のYES),アーティクルHTML生成部113から該当のアーティクルHTMLを取得する(ステップS108)。さらに,ページHTMLの該当位置に,取得したアーティクルHTMLを挿入する(ステップS109)。
【0150】
未処理のアーティクルが存在しなくなるまで(ステップS107のNO),各アーティクルについてステップS108およびS109の処理を繰り返す。そして,未処理のカラムが存在しなければ(ステップS105のNO),要求されたページHTML(アーティクルHTMLが組み込まれたページHTML)を会員端末3の表示部(ブラウザ)31に出力する(ステップS110)。
【0151】
図23は,ステップS108の処理に関連するアーティクルHTMLの生成処理の処理フロー図である。
【0152】
アーティクルHTML生成部113は,ページHTML生成部111より要求を受け付けると(ステップS150),該当するアーティクルコンテンツ(HTML)を取得する(ステップS151)。アイテムマークアップ処理部114は,アーティクルコンテンツ(HTML)を解釈して,アーティクルHTMLを生成し(ステップS152),アーティクルHTML内にマークアップがあるかを判断する(ステップS153)。
【0153】
マークアップがあれば(ステップS153のYES),マークアップの要素を判断する(ステップS154)。
【0154】
ドキュメントのマークアップであれば(ステップS154の「ドキュメント」),ドキュメントHTML生成部115が,該当するドキュメントのドキュメント本体を取得し(ステップS155),ドキュメント本体(バイナリデータ)に相当するドキュメントHTMLを生成する(ステップS156)。
【0155】
アイテムマークアップ処理部114は,アーティクルHTMLの該当位置にドキュメントHTMLを追加する(ステップS157)。
【0156】
会員のマークアップであれば(ステップS154の「会員」),会員HTML生成部116が,該当者の会員データを取得し(ステップS161),会員情報に相当する会員HTMLを生成する(ステップS162)。
【0157】
アイテムマークアップ処理部114は,アーティクルHTMLの該当位置に会員HTMLを追加し(ステップS163),内部に保持する会員一覧リストに該当者の会員IDを追加する(ステップS164)。
【0158】
未処理のマークアップがなければ(ステップS153のNO),アーティクルHTMLに複数のドキュメントが含まれていたかを判断する(ステップS170)。
【0159】
複数のドキュメントが含まれていれば(ステップS170のYES),アーティクルHTMLにドキュメントHTMLを組み込む代わりに,アーティクルHTMLのドキュメントタイトル部分にドキュメント本体へのリンクを挿入する(ステップS171)。さらに,ステップS164で生成した会員一覧リストから,電子メール自動生成処理のための「mailtoリンク」を作成し,アーティクルHTMLの所定の位置に挿入する(ステップS172)。
【0160】
処理したアーティクルHTMLを,ページHTML生成部111へ返却して(ステップS173),処理を終了する。
【0161】
図24は,ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,新規アーティクル作成処理の処理フロー図である。
【0162】
ページ編集画面300に設けられた「新規アーティクル」ボタンがクリックされる等の操作によって,アーティクル編集部156は,アーティクル作成要求を受け付ける(ステップS210)。アーティクル入出力部154は,アーティクルページ連携部153,ページレイアウト入出力部152を介して該当するページのレイアウトをページテーブル21から取得する(ステップS211)。
【0163】
アーティクル入出力部154は,空のアーティクル情報を生成し,アーティクルテーブル23に保存する(ステップS212)。アーティクルページ連携部153は,ページのレイアウトに,生成された空のアーティクルの設定を追加する(ステップS213)。ページレイアウト入出力部152は,更新されたレイアウトをページテーブル21に保存する(ステップS214)。
【0164】
図25は,ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,アーティクルの移動処理の処理フロー図である。
【0165】
ページ編集画面300に設けられた「移動」ボタンがクリックされる等の操作によって,アーティクル編集部156は,アーティクル移動の操作を受け付ける(ステップS220)。アーティクル入出力部154は,アーティクルページ連携部153,ページレイアウト入出力部152を介して該当するページのレイアウトをページテーブル21から取得する(ステップS221)。
【0166】
アーティクル編集部156は,レイアウトの移動先カラムに,移動対象として選択されているアーティクル設定の記述をコピーし(ステップS222),元のカラムのアーティクル設定の記述を削除する(ステップS223)。ページレイアウト入出力部152は,更新されたレイアウトをページテーブル21に保存する(ステップS224)。
【0167】
図26は,ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,他会員のアーティクル参照によるアーティクル追加処理の処理フロー図である。
【0168】
ページ編集画面300に設けられた「アーティクル参照」ボタンがクリックされる等の操作によって,アーティクル一覧表示部155が,アーティクル参照要求を受け付けると,アーティクルテーブル23を参照して記憶されているアーティクルの一覧を作成し,このアーティクル一覧を含むアーティクル参照画面を会員端末3に表示させる(ステップS230)。
【0169】
アーティクル編集部156は,アーティクル参照画面で特定された,追加されるアーティクルおよび追加位置を取得する(ステップS231)。アーティクル入出力部154は,アーティクルページ連携部153,ページレイアウト入出力部152を介して該当するページのレイアウトをページテーブル21から取得する(ステップS232)。
【0170】
アーティクルページ連携部153は,指定されたアーティクルをページのレイアウトの指定された追加位置に設定する(ステップS233)。ページレイアウト入出力部152は,更新されたレイアウトをページテーブル21に保存する(ステップS234)。
【0171】
図27は,ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,アーティクルの保存処理の処理フロー図である。
【0172】
アーティクル入出力部154は,アーティクル作成・編集に続いてアーティクルの保存要求を受け付けると(ステップS250),保存するアーティクルにドキュメントのマークアップが複数含まれるかを判断し(ステップS251),複数のドキュメントがマークアップされていれば(ステップS251のYES),各ドキュメントのドキュメント本体(バイナリデータ)を取得してデータ圧縮処理し,ドキュメントテーブル25に保存する(ステップS252)。さらに,要求されたアーティクルをアーティクルテーブル23に保存する(ステップS253)。
【0173】
図28は,ステップS22のドキュメント送信処理の処理フロー図である。
【0174】
ドキュメント要求受付部131は,会員端末3からドキュメントのダウンロード要求を受け付けると(ステップS270),アクセスログ記録部17は,ダウンロードされるドキュメントおよびこのドキュメントが含まれるアーティクルのアクセスログをアーティクルアクセスログテーブル24に記録し,点数を加算する(ステップS271)。さらに,要求されたドキュメントのアクセスログをドキュメントアクセスログテーブル27に記録する(ステップS272)。
【0175】
ドキュメント入出力部133は,ドキュメントバージョンテーブル26を参照してドキュメントテーブル25から最新版のドキュメント本体(バイナリデータ)を取得する(ステップS273)。ドキュメント送信部135は,取得したドキュメント(バイナリデータ)をHTTPで要求元の会員端末3へ送信する(ステップS274)。
【0176】
図29は,会員登録処理の処理フロー図である。
【0177】
会員登録部19は,会員登録依頼があるかを判定し(ステップS290),会員登録依頼があると(ステップS290のYES),認証が成功したかを調べる(ステップS291)。従業員認証サーバ5において人事テーブル53を参照した認証が成功したときは(ステップS291のYES),会員登録を行い,会員情報を会員テーブル28に追加して(ステップS292),終了する。認証が成功しないときは(ステップS291のNO),そのまま終了する。
【0178】
以上,本発明をその実施の形態により説明したが,本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能であることは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【図1】データ共有システムの実施の形態における構成例を示す図である。
【図2】ページテーブルおよびページアクセスログテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図3】ページ情報のレイアウトのXML例を示す図である。
【図4】アーティクルテーブルおよびアーティクルアクセスログテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図5】アーティクルコンテンツのHTML例を示す図である。
【図6】ドキュメントテーブルおよびドキュメントバージョンテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図7】ドキュメントアクセスログテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図8】会員テーブルおよび人事テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図9】ページ層,アーティクル層,アイテム層とテーブルとの関係を示す図である。
【図10】ページ表示部の構成例を示す図である。
【図11】ドキュメント管理部の構成例を示す図である。
【図12】更新部の構成例を示す図である。
【図13】アーティクル評価順位リスト例およびドキュメント評価順位リスト例を示す図である。
【図14】データ共有サーバが生成するページ表示例およびデータベースの各データテーブルとの関連性を示す図である。
【図15】ページ公開画面の表示例(その1)を示す図である。
【図16】ページ公開画面の表示例(その2)を示す図である。
【図17】ページ,アーティクル,ドキュメント間の関係例を示す図である。
【図18】ページ公開画面のアーティクルの表示例を示す図である。
【図19】データ共有サーバへのログイン画面を示す図である。
【図20】データ共有システムの概要処理フロー図である。
【図21】データ共有システムの概要処理フロー図である。
【図22】ページ表示処理の処理フロー図である。
【図23】ステップS108の処理に関連するアーティクルHTMLの生成処理の処理フロー図である。
【図24】ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,新規アーティクル作成処理の処理フロー図である。
【図25】ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,アーティクルの移動処理の処理フロー図である。
【図26】ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,他会員のアーティクル参照によるアーティクル追加処理の処理フロー図である。
【図27】ステップS16のアーティクル作成・編集処理における,アーティクルの保存処理の処理フロー図である。
【図28】ステップS22のドキュメント送信処理の処理フロー図である。
【図29】会員登録処理の処理フロー図である。
【符号の説明】
【0180】
1 データ共有サーバ
11 ページ表示部
111 ページHTML生成部
113 アーティクルHTML生成部
114 アイテムマークアップ処理部
115 ドキュメントHTML生成部
116 会員HTML生成部
13 ドキュメント管理部
131 ドキュメント要求受付部
133 ドキュメント入出力部
135 ドキュメント送信部
15 更新部
151 ページレイアウト編集部
152 ページレイアウト入出力部
153 アーティクルページ連携部
154 アーティクル入出力部
155 アーティクル一覧表示部
156 アーティクル編集部
157 ドキュメントバージョン管理部
158 ドキュメント入出力部
17 アクセスログ記憶部
18 評価部
19 会員登録部
2 データベース
21 ページテーブル
22 ページアクセスログテーブル
23 アーティクルテーブル
24 アーティクルアクセスログテーブル
25 ドキュメントテーブル
26 ドキュメントバージョンテーブル
27 ドキュメントアクセスログテーブル
28 会員テーブル
3 会員端末
31 表示部
4 ネットワーク
5 従業員認証サーバ
51 会員認証部
53 人事テーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録された会員の端末および該会員同士が共有可能なデータを蓄積管理するデータ共有サーバで構成されるデータ共有システムにおいて,
データ表示のために前記会員に割り当てられたページについて,該ページの識別情報,該ページを構成するアーティクルの識別情報および該ページのレイアウトを含むページ情報を記憶するページ情報記憶部と,
前記アーティクルの識別情報,該アーティクルを構成するドキュメントの識別情報および該アーティクルの構成を示すアーティクルコンテンツを含むアーティクル情報を記憶するアーティクル情報記憶部と,
前記ドキュメントの識別情報および共有されるデータとなるドキュメント本体で構成されるドキュメント情報を記憶するドキュメント記憶部と,
前記会員の端末からページの表示要求を受け付け,該表示要求されたページのページ情報を前記ページ情報記憶部から抽出し,抽出したページ情報に記録されたアーティクルのアーティクル情報を前記アーティクル情報記憶部から抽出し,抽出したアーティクル情報に記録されたドキュメントのドキュメント情報を前記ドキュメント記憶部から抽出し,
抽出したページ情報のレイアウトをもとに表示用ページデータを生成し,
前記アーティクル毎に,構成するドキュメントをアーティクルコンテンツに組み込み,該ドキュメントを組み込んだアーティクルコンテンツを前記表示用ページデータに組み込み,
前記ドキュメントおよびアーティクルコンテンツが組み込まれた表示用ページデータを前記会員の端末へ送信するページ表示処理部とを備える
データ共有システム。
【請求項2】
前記ページ表示処理部は,前記アーティクルに組み込むドキュメントのドキュメント本体を前記アーティクルコンテンツと同一データ形式に変換し,変換したドキュメント本体を該アーティクルコンテンツに組み込む
請求項1記載のデータ共有システム。
【請求項3】
前記ページ表示処理部は,前記アーティクルに組み込むドキュメントとして,該ドキュメントのデータ名および相当するドキュメント本体へのリンク情報を前記アーティクルコンテンツに組み込む
請求項1記載のデータ共有システム。
【請求項4】
前記会員の端末から,ページの編集要求を受け付け,該会員のページ情報,該ページ情報に含まれるアーティクルのアーティクル情報および該アーティクルに含まれるドキュメントのドキュメント情報を,前記ページ情報記憶部,アーティクル情報記憶部およびドキュメント記憶部からそれぞれ抽出し,抽出したページ情報,アーティクル情報およびドキュメント情報を用いて該会員の編集用ページを生成し,
前記編集操作によって,前記編集用ページのドキュメントもしくはアーティクルを含む構成要素の増減または配置の変更を検出し,検出した構成要素の増減または配置の変更の内容をもとに,該編集用ページに関連するページ情報,アーティクル情報およびドキュメント情報を更新する更新部を備える
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のデータ共有システム。
【請求項5】
前記更新部は,前記ドキュメントの登録要求を受け付け,登録要求されたドキュメントが前記ドキュメント記憶部に記憶されている場合に,登録要求されたドキュメントに該登録要求を特定する登録日時および版数を含む版数情報を付与する版数管理部を備えるとともに,
前記登録要求されたドキュメントのドキュメント情報および版数情報を前記ドキュメント記憶部に登録する
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のデータ共有システム。
【請求項6】
前記会員の端末から,ドキュメントのダウンロード要求を受け付け,ダウンロード要求されたドキュメントのドキュメント情報を前記ドキュメント記憶部から抽出し,前記会員の端末へ送信するドキュメント管理部を備える
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のデータ共有システム。
【請求項7】
前記ドキュメント管理部は,前記ダウンロード要求されたドキュメントに前記版数情報が付与されている場合に,該版数情報を参照して,最新または該ダウンロード要求で指定された版数に対応するドキュメント情報を前記ドキュメント記憶部から抽出し,抽出したドキュメントのドキュメント本体を前記会員の端末へ送信する
請求項6に記載のデータ共有システム。
【請求項8】
前記ダウンロード要求されたドキュメント,該ダウンロード要求時に参照されていたページおよびアーティクルの識別情報,要求日時,ならびに要求した会員を含むドキュメントアクセスログ情報をアクセスログ記憶部に登録するドキュメントアクセスログ記録部を備える
請求項6記載のデータ共有システム。
【請求項9】
前記ページの表示要求を検出し,当該表示要求されたページ,該ページを構成するアーティクルの識別情報,要求日時および要求会員を含むページアクセスログ情報をアクセスログ記憶部に登録するページアクセスログ記録部を備える
請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のデータ共有システム。
【請求項10】
前記アクセスログ記憶部に蓄積されたドキュメントアクセスログ情報から,各ドキュメントのダウンロード回数および各アーティクルの参照回数を算出し,算出した値をもとに該ドキュメントおよびアーティクルに評価点を付与する評価部を備える
請求項8に記載のデータ共有システム。
【請求項11】
前記アクセスログ記憶部に蓄積されたページアクセスログ情報から,各ページおよび各アーティクルのアクセス回数を算出し,算出した値をもとに該ページおよびアーティクルに評価点を付与する評価部を備える
請求項9に記載のデータ共有システム。
【請求項12】
登録された会員同士が共有可能なデータを蓄積管理するために,コンピュータを,
データ表示のために前記会員に割り当てられたページについて,該ページの識別情報,該ページを構成するアーティクルの識別情報および該ページのレイアウトを含むページ情報を記憶するページ情報記憶部と,
前記アーティクルの識別情報,該アーティクルを構成するドキュメントの識別情報および該アーティクルの構成を示すアーティクルコンテンツを含むアーティクル情報を記憶するアーティクル情報記憶部と,
前記ドキュメントの識別情報および共有されるデータとなるドキュメント本体で構成されるドキュメント情報を記憶するドキュメント記憶部と,
前記会員の端末からページの表示要求を受け付け,該表示要求されたページのページ情報を前記ページ情報記憶部から抽出し,抽出したページ情報に記録されたアーティクルのアーティクル情報を前記アーティクル情報記憶部から抽出し,抽出したアーティクル情報に記録されたドキュメントのドキュメント情報を前記ドキュメント記憶部から抽出し,
抽出したページ情報のレイアウトをもとに表示用ページデータを生成し,
前記アーティクル毎に,構成するドキュメントをアーティクルコンテンツに組み込み,該ドキュメントを組み込んだアーティクルコンテンツを前記表示用ページデータに組み込み,
前記ドキュメントおよびアーティクルコンテンツが組み込まれた表示用ページデータを前記会員の端末へ送信するページ表示処理部とを備えるデータ共有サーバとして
機能させるデータ共有プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2009−230593(P2009−230593A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−76942(P2008−76942)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(598057291)株式会社富士通エフサス (147)
【Fターム(参考)】