説明

データ収集処理システム

【課題】データを効率的に収集し、収集データを簡便に二次利用することが可能なデータ収集処理システムを提供する。
【解決手段】入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述するデータ入り構造化文書を生成するXMLファイル生成部115と、データ入り構造化文書から、検索項目として少なくともタグ名を抽出する項目抽出部121と、項目抽出部121によって前記データ入り構造化文書から抽出された検索項目と、当該データ入り構造化文書の少なくとも一部とを関連付けて記憶するXMLデータベース122と、検索実行者から検索項目と検索条件を受け付ける検索条件設定部123と、検索条件に基づいてXMLデータベース122を検索し、検索結果として得られた入力データまたは当該入力データを含むデータ入力画面を表示する検索実行部124とを備えたデータ収集処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば治験等に利用できるデータ収集処理システムであって、データを効率的に収集すると共に、収集されたデータを様々な用途に簡便に二次利用することを可能とするデータ収集処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の用紙にデータを記入させたり、画面上の所定のフォームにデータを入力させたりして収集し、収集したデータをコンピュータ管理するためのデータ収集処理システムが、様々な分野で広く用いられている。
【0003】
特に、近年は、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等のいわゆる構造化文書を利用して、データ入力用画面を比較的簡単に作成することができる。また、インターネット等のネットワーク通信技術の発達により、端末のデータ入力用画面へ入力されたデータをサーバ等へ収集することにより、大量のデータを効率よく収集することができる。また、上述のような構造化文書で作成されたデータ入力用画面へ入力されたデータを、構造化文書のタグ名に基づいて処理することにより、入力データをデータベースへ登録する処理を効率よく行うことも可能である(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−99606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の特許文献1には、入力データをデータベースへ登録する方法は開示されているが、登録データを簡便に二次利用するための工夫については、何ら開示されていない。
【0005】
そこで、本発明は、データを効率的に収集し、収集されたデータを様々な用途に簡便に二次利用することが可能なデータ収集処理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明にかかるデータ収集処理システムは、データ入力画面レイアウトのテンプレートを記述する構造化文書を記憶したテンプレート記憶部と、データ入力者に選択されたテンプレートに対応する構造化文書を解析してデータ入力画面を表示する表示処理部と、前記データ入力画面に対してデータの入力があったとき、入力データとこれに対応するタグ名とを関連付けて少なくとも一時的に記憶する入力データ記憶部と、前記データ入力画面に対するデータの入力が完了すると、当該データ入力画面のテンプレートに対応する構造化文書と、前記入力データ記憶部に記憶された前記入力データおよびタグ名とを参照し、入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述するデータ入り構造化文書を生成する構造化文書生成部と、前記データ入り構造化文書から、検索項目として少なくともタグ名を抽出する項目抽出部と、前記項目抽出部によって前記データ入り構造化文書から抽出された検索項目と、当該データ入り構造化文書の少なくとも一部とを関連付けて記憶するデータベースと、前記検索項目を表示し、検索実行者から検索項目に関する検索条件を受け付ける検索条件設定部と、前記検索実行者から受け付けた検索条件に基づいて前記データベースを検索し、検索結果として得られた入力データまたは当該入力データを含むデータ入力画面を提示する検索実行部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明にかかるデータ収集処理システムにおいて、上記の構造化文書としては、例えばHTMLまたはXMLを好適に用いることができる。また、本発明にかかるデータ収集処理システムは、前記入力データとして治験に関するデータを取り扱うことができる。
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明にかかるプログラムは、コンピュータによって本発明にかかるデータ収集処理システムを実現するために、データ入力画面レイアウトのテンプレートを記述する構造化文書を記憶したテンプレート記憶部から、データ入力者に選択されたテンプレートに対応する構造化文書を読み出して解析することにより、データ入力画面を表示する処理と、前記データ入力画面に対してデータの入力があったとき、入力データとこれに対応するタグ名とを関連付けて少なくとも一時的に入力データ記憶部に記憶する処理と、前記データ入力画面に対するデータの入力が完了すると、当該データ入力画面のテンプレートに対応する構造化文書と、前記入力データ記憶部に記憶された前記入力データおよびタグ名とを参照し、入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述するデータ入り構造化文書を生成する処理と、前記データ入り構造化文書から検索項目として少なくともタグ名を抽出し、抽出された検索項目と、当該データ入り構造化文書の少なくとも一部とを関連付けてデータベースへ記憶させる処理と、前記検索項目を表示し、検索実行者から検索項目に関する検索条件を受け付ける処理と、前記検索実行者から受け付けた検索条件に基づいて前記データベースを検索し、検索結果として得られた入力データまたは当該入力データを含むデータ入力画面を提示する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、データを効率的に収集し、収集されたデータを様々な用途に簡便に二次利用することが可能なデータ収集処理システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明にかかるデータ収集処理システムの実施形態を例示し、その構成および動作について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるデータ収集処理システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態にかかるデータ収集処理システム1は、通信ネットワーク10を介して、複数のユーザ端末11a,11b,11c…と、データ収集サーバ12とが通信可能に接続された構成である。なお、以下の説明において、ユーザ端末11a,11b,11c…のそれぞれを区別して説明する必要がない場合は、ユーザ端末11と表記する。また、図1では、ユーザ端末を3台のみ図示したが、ユーザ端末の台数は任意である。通信ネットワーク10は、インターネット等の広域ネットワークであっても良いし、ローカルエリアネットワーク(LAN)であっても良い。また、本発明の実施形態は、図1に示したようなネットワーク型に限らず、1台のパーソナルコンピュータまたはサーバで実現されるスタンドアローン型でも良い。
【0012】
ユーザ端末11は、例えば、ブラウザがインストールされたパーソナルコンピュータで実現され、構造化文書(本実施形態ではXML)で記述されたデータ入力画面をディスプレイに表示する。ただし、ユーザ端末11は、パーソナルコンピュータに限らず、ブラウザを搭載可能であることを条件として、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話等の携帯型端末であっても良い。
【0013】
ここで、図2に、ユーザ端末11の機能的な概略構成を示す。図2に示すように、ユーザ端末11は、通信処理部110、テンプレート記憶部111、表示処理部112、入力データ受付部113、入力データ記憶部114、および、XMLファイル生成部(構造化文書生成部)115を備えている。なお、図2の例では、テンプレート記憶部111と入力データ記憶部114は、ユーザ端末11の内部に(例えば内蔵ハードディスク上に)設けられているが、これらがユーザ端末11の外部に(例えばユーザ端末11からアクセス可能なディスク装置やファイルサーバ上などに)構築されていても良い。また、図2の例では、テンプレート記憶部111がユーザ端末11に設けられた例を示しているが、テンプレート記憶部をデータ収集サーバ12に配置し、データ入力者がテンプレートを選択したときに、選択されたテンプレートに対応するXMLをデータ収集サーバ12からユーザ端末11へ送信するようにしても良い。ユーザ端末11において、通信処理部110、表示処理部112、入力データ受付部113、およびXMLファイル生成部115のそれぞれは、ユーザ端末11のプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現される機能的手段であり、必ずしもこれらが別個独立したハードウェアとして実装されていることを要しない。
【0014】
通信処理部110は、通信ネットワーク10を介して、データ収集サーバ12や、必要に応じて他のユーザ端末と通信を行う。
【0015】
テンプレート記憶部111は、ユーザ端末11において利用されるデータ入力画面のテンプレートとして、XMLで記述された文書定義を記憶している。例えば、図3に示すデータ入力画面では、画面左側の文書選択欄31において、データ入力用の様々なテンプレートを選択できるようになっている。図3の例は、「治験」に関するデータ入力画面の一つとして「人口統計学的データ」が選択され、メイン画面32にそのデータ入力画面が表示されている様子を示す。つまり、表示処理部112は、ユーザが文書選択欄31において選択したテンプレートを定義するXMLをテンプレート記憶部111から抽出し、抽出されたテンプレートのXMLを解析することにより、データ入力画面をユーザ端末11に表示する。図3に示す「人口統計学的データ」のテンプレートを定義するXMLは、図4(a)〜図4(h)に示すとおりである。なお、図4(a)〜(h)において、データ入力画面の入力欄に対応するタグのXML記述が含まれている箇所を枠で囲んで示した。
【0016】
入力データ受付部113は、ユーザ端末11に表示されたデータ入力画面に対する入力データを検出し、検出した入力データを、そのデータの入力対象となったタグ名と共に、入力データ記憶部114へ少なくとも一時的に記憶する。XMLファイル生成部115は、データ入力画面に対するデータの入力が完了すると、テンプレート記憶部111と入力データ記憶部114とを参照し、入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述したデータ入りXMLファイルを生成する。生成されたデータ入りXMLファイルは、通信ネットワーク10を介して、ユーザ端末11からデータ収集サーバ12へ送られる。
【0017】
データ収集サーバ12は、図2に示すように、通信処理部120、項目抽出部121、XMLデータベース122、検索条件設定部123、検索実行部124、および、表示処理部125を備えている。なお、図2の例では、XMLデータベース122は、データ収集サーバ12の内部に(例えば内蔵ハードディスク上に)構築されているが、XMLデータベース122がデータ収集サーバ12の外部に(例えばデータ収集サーバ12からアクセス可能なディスク装置やファイルサーバ上などに)構築されていても良い。通信処理部120、項目抽出部121、検索条件設定部123、検索実行部124、および表示処理部125は、それぞれ、データ収集サーバ12のプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現される機能的手段であり、必ずしもこれらが別個独立したハードウェアとして実装されていることを要しない。
【0018】
通信処理部120は、通信ネットワーク10を介して、ユーザ端末11a,11b,11c…のそれぞれとの間で通信を行う。
【0019】
項目抽出部121は、ユーザ端末11から送られたデータ入りXMLファイルから、データ入力画面の入力欄に対応するタグ名を抽出する。XMLデータベース122は、ユーザ端末から送られたデータ入りXMLファイルを、当該XMLファイルから項目抽出部121によって抽出されたタグ名と関連付けて記憶したものである。
【0020】
検索条件設定部123は、XMLデータベース122から検索項目を取得して表示し、検索実行者に必要に応じて検索項目を選択させると共に、検索項目に関する検索条件を受け付ける。検索実行部124は、検索実行者から受け付けた検索条件に基づいてXMLデータベース122を検索する。検索結果は、表示処理部125により、適宜の形式で、または、当該入力データを含むデータ入力画面の形式で、検索実行者へ提示される。なお、検索条件の入力と検索結果の表示は、データ収集サーバ12が備える入力装置および表示装置を利用して行えるようにしても良いが、ユーザ端末11のいずれかが備える入力装置および表示装置を利用して行えるようにしても良い。あるいは、ユーザ端末11およびデータ収集サーバ12以外の端末であって、通信ネットワーク10を介してデータ収集サーバ12にアクセス可能な端末を利用して検索が行えるようにしても良い。
【0021】
次に、上記の構成にかかるデータ収集処理システム1の動作について説明する。
【0022】
最初に、主として図5を参照し、本実施形態にかかるデータ収集処理システム1におけるデータ収集処理の手順について説明する。図5は、データ収集処理システム1における、データ収集処理の手順を示すフローチャートである。
【0023】
ユーザ端末11において、データ入力者が、データ入力画面のテンプレートを選択すると、ユーザ端末11の表示処理部112は、データ入力者に選択されたテンプレートに対応するXMLをテンプレート記憶部111から読み出し、解析してデータ入力画面を表示する(ステップS11)。
【0024】
そして、データ入力者により、ユーザ端末11に表示されたデータ入力画面に対してデータの入力がなされると、入力データ受付部113がこの入力データを取得すると共に、取得した入力データと、入力データが対応するタグ名とを関連付けて、入力データ記憶部114へ記憶させる(ステップS12)。
【0025】
ここで、図3に示した「人口統計学的データ」のデータ入力画面に対して、例えば、図6に示すようなデータ入力がなされたものとする。この場合、観察日として入力された「2006」年「09」月「06」日というデータは、「2006」が図4(d)に示すXML中に定義された「観察日.年」というタグ(コントロール)に対して入力された文字列データであり、「09」が「観察日.月」というタグに対して入力された文字列データであり、「06」が「観察日.日」というタグに対して入力された文字列データである。入力データ受付部113は、「2006」、「09」、「06」という文字列データを入力データとして取得し、「観察日.年」、「観察日.月」、「観察日.日」というタグとそれぞれ関連付けて、入力データ記憶部114へ記憶させる。図6のデータ入力画面に入力された他のデータ、すなわち、生年月日、性別、身長、体重、人種、イニシャルについても、入力データ受付部113によって同様の処理がなされ、入力データが、タグ名と関連づけられて、入力データ記憶部114へ少なくとも一時的に記憶される。図7は、入力データ記憶部114に少なくとも一時的に記憶される入力データとタグ名との一例として、図6に示すデータ入力済みのデータ入力画面から取得される入力データとタグ名とを示す図である。
【0026】
このようにして、データ入力画面に対するデータの入力が完了し、データ入力者がデータ入力画面の「個別発行」ボタン33をクリックすると、XMLファイル生成部115が、そのデータ入力画面のテンプレートのXMLと、入力データ記憶部114に記憶された入力データおよびタグ名とを参照し、入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述するXMLファイルを生成する(ステップS13)。
【0027】
例えば、図6に示すデータ入力済みのデータ入力画面からは、XMLファイル生成部115により、図8(a)〜図8(h)に示すようなXMLが生成される。図4(a)〜図4(h)と図8(a)〜図8(h)とを比較することから分かるように、XMLファイル生成部115によって生成されるXMLは、入力されたデータに関する記述を含んでいる。つまり、XMLファイル生成部115は、入力データ記憶部114に記憶されたタグ名を参照し、テンプレートのXMLにおける当該タグ名のタグ(コントロール)中に、当該タグ名に関連付けられている入力データを埋め込む。
【0028】
以上のとおりステップS13において生成されたXMLファイルは、ユーザ端末11の通信処理部110により、通信ネットワーク10を介して、データ収集サーバ12へ送信される(ステップS14)。
【0029】
データ収集サーバ12においては、ユーザ端末11からXMLファイルが送信されると、通信処理部120がこれを受信する(ステップS21)。受信されたXMLファイルは、XMLデータベース122へ格納される。この際に、項目抽出部121が、XMLファイルから入力データ項目に対応するタグ名を抽出し、抽出されたタグ名をXMLファイルに関連付けてXMLデータベース122へ記憶させる(ステップS22)。項目抽出部12によって抽出されたタグ名は、後の検索処理において、検索実行者に検索項目を選択させるための選択肢として用いられる。なお、受信したXMLファイルをXMLデータベース122へ格納する際に、記憶容量を節約するために、例えば、XMLファイル中の入力データに関係ない記述部分等を取り除き、有意な入力データに関する記述を含む部分のみをXMLデータベース122へ記憶させるようにしても良い。
【0030】
以上の手順により、ユーザ端末11から入力されたデータを、XMLファイルとして、データ収集サーバ12のXMLデータベース122へ収集することができる。なお、上記の説明では、XMLファイルから入力データ項目に対応するタグ名を抽出する処理を、データ収集サーバ12に設けられた項目抽出部121において行うものとしたが、タグ名の抽出処理をユーザ端末11側で行い、抽出したタグ名をXMLファイルと共にデータ収集サーバ12へ送ってXMLデータベース122へ記憶させる構成としても良い。
【0031】
なお、項目抽出部121は、XMLファイルから検索項目としてタグ名を抽出するだけでなく、タグ名に対する選択肢等がXML中に記述されている場合は、当該選択肢等を、当該検索項目に対する検索条件として抽出することが好ましい。例えば、上記の例では、「人種」というタグ名に対して、「白人」、「黒人」、「ラテンアメリカ人」、「アジア人」という選択肢がXML中に記述されているので、これらの選択肢を「人種」という検索項目に対する検索条件として抽出することが好ましい。
【0032】
また、項目抽出部121は、複数のタグ名に共通する上位概念がある場合、それらの上位概念を表す項目名を、検索項目として抽出するようにしても良い。例えば、上記の例では、「観察日.年」、「観察日.月」、「観察日.日」の3つのタグ名の上位概念としての「観察日」を、検索項目として抽出しても良い。
【0033】
次に、上述のようにXMLデータベース122へ収集されたデータを利用した検索処理について、図9等を参照しながら説明する。図9は、本実施形態にかかるデータ収集処理システム1における、データ検索処理の手順を示すフローチャートである。
【0034】
なお、前述のように、データ検索処理は、データ収集サーバ12で行っても良いし、ユーザ端末11のいずれかで行っても良いし、あるいは、ユーザ端末11およびデータ収集サーバ12以外の端末であって、通信ネットワーク10を介してデータ収集サーバ12にアクセス可能な端末を利用して行っても良いが、ここでは、ユーザ端末11の1つにおいて検索処理を行う例について説明する。
【0035】
検索実行者が、ユーザ端末11で検索モードを起動すると、検索条件設定部123および表示処理部125の機能によって、ユーザ端末11に検索項目選択画面が表示される(ステップS31)。この検索項目選択画面の呼び出し時に、検索対象とすべきデータのXMLファイル名(入力データ画面のテンプレート名)を検索実行者に選択させるようにしても良い。本実施形態において、例えば、上記の「人口統計学的データ」というテンプレートのデータを検索対象とした場合の検索項目選択画面の一例を、図10に示す。図10に示すように、検索項目選択画面には、XMLデータベース122に記憶されているタグ名が表示される。なお、図10に示す画面例では、検索項目選択画面中に記述項目分類欄41があり、ここに、検索項目の一覧が表示される。図10の例では、XMLファイルから抽出されたタグ名(コントロール名)が、検索項目として記述項目分類欄41に表示されている。また、タグ名の選択肢として記述されている項目(「人種」というタグ名に対する選択肢「白人」、「黒人」、「ラテンアメリカ人」、「アジア人」)が、記述項目分類欄41において、「人種」という検索項目の一段階下層に、この検索項目の検索条件として表示されている。また、この例では、「観察日.年」、「観察日.月」、「観察日.日」の3つのタグ名の上位概念としての「観察日」が、検索項目として表示されている。
【0036】
検索実行者は、この検索項目選択画面において、マウス等のポインティングデバイスを用いて、所望の検索項目を選択する。検索実行者がこのように検索項目を選択すると、検索条件設定部123が、選択された検索項目を取得し、表示処理部125を制御して検索項目選択画面の表示状態を更新する(ステップS32)。例えば、図10の例では、記述項目分類欄41において「人種」という検索項目中の一つの選択肢である「アジア人」を検索実行者がポイントすることにより、検索項目選択画面の検索項目追加欄42に、検索項目「人種」に対する検索条件として「アジア人」が設定されている。
【0037】
また、図11は、検索実行者が、さらに、検索項目として「観察日」を選択したときの検索項目選択画面の表示状態を示す。検索実行者が「観察日」を選択したことにより、検索項目追加欄42に、検索項目として「観察日」が追加されている。ここで、検索実行者は、検索文字列入力欄43において、選択した検索項目に対する絞り込み条件等を入力することができる。図11の例では、検索実行者により、「観察日」という検索項目に対する絞り込み条件として、「2006」という文字列が検索文字列入力欄43に入力されている。これにより、図11の例では、「人種」が「アジア人」であり、かつ、「観察日」が「2006」であるという条件が、検索条件として設定されたこととなる。なお、複数条件を設定する場合、AND条件やOR条件など、それらの条件の関係を指定することもできる。
【0038】
以上のように所望の検索条件を設定した後、検索実行者が「検索開始」ボタン44を押すことにより、検索実行部124が、設定された検索条件に基づいてXMLデータベース122を参照し、検索条件に合致する入力データを含むXMLファイルを抽出する(ステップS33)。
【0039】
検索実行部124は、表示処理部125に検索の結果を送り、表示処理部125が、その検索の結果を、例えば図12に示すような検索結果一覧画面としてユーザ端末11に表示する(ステップS34)。図12の表示態様では、検索実行によりヒットしたXMLファイルに含まれる入力データを、タグ名毎に枠で区切られた表形式で一覧表示することにより、複数のXMLファイルがヒットした場合でも見易い状態を実現している。
【0040】
また、ここで、検索実行者が、検索結果一覧画面において所望の行をクリックすると、表示処理部125が、当該行のXMLファイルをXMLデータベース122から取得して解析・表示することにより、図13に示すように、検索結果を入力データ画面のイメージで表示することができる。
【0041】
なお、上記の実施形態では、収集した入力データの二次利用の態様として、検索処理を行う例を示したが、二次利用の用途は検索処理に限定されず、集計・統計処理やグラフ加工等の様々な用途に収集データを利用できる。
【0042】
以上のとおり、本実施形態にかかるデータ収集処理システム1によれば、XML等の構造化文書を利用することにより、入力データの収集を効率的に行い、かつ、収集された入力データを様々な用途に簡便に二次利用することが可能となる。
【0043】
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態として、本発明にかかるデータ収集処理システムを治験に応用する他の例を説明する。
【0044】
新薬の治験を行う場合、製薬会社は、CRF(Clinical Research Form)という書類を作成し、治験を実施する医療機関へ配布する。医療機関は、特定疾患の患者に治験薬を投与してその経過を観察し、必要な情報をCRFに書き込んで製薬会社へ提供する。図14は、CRFの一例を示す図である。図14に示したCRFは、治験薬を投与された患者に何らかの有害な事象が発生したときに記入されるものであり、有害事象名、発現日、発現時刻、重篤度、重傷度、治験薬投与の状況、処置の有無およびその内容、転帰、事象の消失日および消失時刻、当該事象と治験薬との関連性、および医師のコメント等の情報を記載する欄を含む。
【0045】
ただし、これらの情報は、医療機関のカルテにも記載されるべき情報である。そのため、従来は、医療機関において医師がカルテにこれらの情報を記載すると共に、同じ情報をCRFにも転記しなければならず、非常に手間がかかった。また、医療機関が電子カルテシステムを採用している場合であっても、従来は、CRFは紙媒体として医療機関に配布されていたので、電子カルテシステムの情報をCRFに転記する手間は必要であった。
【0046】
また、製薬会社は、治験の所定の段階において、医療機関から提出されたCRFが正しいか確認するために、MRO(Medical Review Officer)を医療機関へ派遣し、当該医療機関から製薬会社へ提出されたCRFと当該医療機関に保管されているカルテとを対比確認する作業を行うことが義務付けられている。この作業は、verificationと呼ばれている。ここでMROが医療機関へ赴かなければならない理由は、カルテ情報そのものの医療機関からの持ち出しが禁じられているからである。
【0047】
以上のとおり、従来、治験において、医療機関にとってはCRFを作成する手間がかかり、製薬会社にとってはMROを医療機関に派遣してCRFのverificationを行わなければならない、という負担があった。本実施形態にかかるデータ収集処理システムは、これらの負担を共に軽減することを目的とする。
【0048】
このため、本実施形態にかかるデータ収集処理システムでは、製薬会社が、CRFのテンプレートをXMLによって作成し、作成したCRFテンプレートを、XMLファイルとして、治験を実施する医療機関へ渡す。この際、製薬会社から医療機関へのCRFテンプレート(XMLファイル)の受け渡し方法は様々であり、特に限定されない。例えば、フレキシブルディスク(FD)やCD−ROM等の媒体に格納した状態で受け渡しがなされても良い。あるいは、製薬会社から医療機関へ、インターネットや専用回線を介して、電子メールに添付した状態またはファイル転送によって、前記XMLファイルの受け渡しがなされても良い。
【0049】
ここで、本実施形態にかかるデータ収集処理システムの構成および動作の具体例について説明する。図15は、本実施形態にかかるデータ収集処理システムの構成を示すブロック図である。図15に示すように、本実施形態にかかるデータ収集処理システム2は、通信ネットワーク20を介して、医療機関の端末21と、製薬会社の治験データ収集サーバ22とが通信可能に接続された構成である。医療機関の端末21は、当該医療機関の電子カルテシステム23にも接続されている。つまり、医療機関の端末21からは、治験データ収集サーバ22および電子カルテシステム23の両方にアクセス可能であるが、医療機関の電子カルテシステム23は、製薬会社の治験データ収集サーバ22からは直接的にアクセスできない環境にある。通信ネットワーク20は、インターネット等の広域ネットワークであっても良いし、専用回線であっても良い。また、通信ネットワーク20は、医療機関の端末21と治験データ収集サーバ22とを常時接続する必要はない。なお、図15には1台の端末21のみを図示するが、端末の台数は複数でも良い。
【0050】
医療機関の端末21は、例えば、ブラウザがインストールされたパーソナルコンピュータで実現され、構造化文書(本実施形態ではXML)で記述されたデータ入力画面をディスプレイに表示する。
【0051】
なお、医療機関の端末21の通信処理部210、テンプレート記憶部211、表示処理部212、入力データ受付部213、入力データ記憶部214、および、XMLファイル生成部(構造化文書生成部)215の機能は、第1の実施形態で図2に示したユーザ端末11の対応する各部の機能と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0052】
本実施形態のデータ収集処理システムにおいては、図14に示したCRFのフォーマットをデータ入力画面(図16のメイン画面32を参照)として端末21のディスプレイ上に表示するためのテンプレート(以下、CRFテンプレートと称する)を、XMLを用いて製薬会社にて作成する。このようなCRFテンプレートは、公知のXMLエディタ等を利用して作成することが可能である。作成されたCRFテンプレートは、製薬会社から、治験を行う各医療機関へ配布される。なお、このCRFテンプレートの配布方法は任意である。例えば、治験データ収集サーバ22から通信ネットワーク20を介して電子メールでCRFテンプレートを配布しても良いし、治験データ収集サーバ22からCRFテンプレートをダウンロードできるようにしても良い。あるいは、通信ネットワーク20を介さず、CRFテンプレートを記録した各種の記録媒体によって、医療機関へCRFテンプレートを配布しても良い。
【0053】
医療機関の端末21は、製薬会社から配布されたCRFテンプレートを、XMLファイルとしてテンプレート記憶部211に格納する。テンプレート記憶部211に格納されたCRFテンプレートのXMLファイルは、端末21において、第1の実施形態と同様に画面に表示される文書選択欄31から選択することができる。そして、端末21の操作者がCRFテンプレートを選択すると、表示処理部212が、選択されたCRFテンプレートのXMLファイルをテンプレート記憶部211から抽出し、その文書定義に従ってデータ入力画面を端末21に表示する。図16は、端末21の表示例を示す。図16の例においては、文書選択欄31において選択された「有害事象」のCRFテンプレートが、メイン画面32に表示されている。なお、このテンプレートはあくまでも一例であり、治験に必要な情報の種類に応じたテンプレートを任意に作成することができる。
【0054】
ここで、端末21に表示されたデータ入力画面に対して、端末21の操作者が、図17に示すように、治験で得られた情報を適宜入力することができる。図17の例では、治験で生じた有害事象の情報が入力されている。
【0055】
このように、データ入力画面に対してデータが入力されると、第1の実施形態で説明した手順と同様に、入力データ受付部213が、端末21のデータ入力画面に対する入力データを検出し、検出した入力データを、そのデータの入力対象となったタグ名と共に、入力データ記憶部214へ少なくとも一時的に記憶する。XMLファイル生成部215は、データ入力画面に対するデータの入力が完了すると、テンプレート記憶部211と入力データ記憶部214とを参照し、入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述したデータ入りXMLファイルを生成する。生成されたデータ入りXMLファイルは、通信ネットワーク20を介して、端末21から製薬会社の治験データ収集サーバ22へ送信される。
【0056】
治験データ収集サーバ22は、図15に示すように、通信処理部220、項目抽出部221、XMLデータベース222、検索条件設定部223、検索実行部224、および、表示処理部225を備えている。なお、XMLデータベース222は、データ収集サーバ22の外部に(例えばデータ収集サーバ22からアクセス可能なディスク装置やファイルサーバ上などに)構築されていても良い。通信処理部220、項目抽出部221、検索条件設定部223、検索実行部224、および表示処理部225は、それぞれ、データ収集サーバ22のプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現される機能的手段であり、必ずしもこれらが別個独立したハードウェアとして実装されていることを要しない。なお、通信処理部220、項目抽出部221、XMLデータベース222、検索条件設定部223、検索実行部224、および、表示処理部225の機能は、第1の実施形態で図2に示したデータ収集サーバ12の対応する各部の機能と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0057】
治験データ収集サーバ22においては、端末21からXMLファイルが送信されると、通信処理部220がこれを受信する。受信されたXMLファイルは、XMLデータベース222へ格納される。この際に、項目抽出部221が、XMLファイルから入力データ項目に対応するタグ名を抽出し、抽出されたタグ名をXMLファイルに関連付けてXMLデータベース222へ記憶させる。項目抽出部221によって抽出されたタグ名は、検索処理において、検索実行者に検索項目を選択させるための選択肢として用いられる。なお、受信したXMLファイルをXMLデータベース222へ格納する際に、記憶容量を節約するために、例えば、XMLファイル中の入力データに関係ない記述部分等を取り除き、有意な入力データに関する記述を含む部分のみをXMLデータベース222へ記憶させるようにしても良い。
【0058】
以上の手順により、端末21から入力されたデータを、XMLファイルとして、治験データ収集サーバ22のXMLデータベース222へ収集することができる。なお、第1の実施形態と同様に、タグ名の抽出処理を端末21側で行い、抽出したタグ名をXMLファイルと共に治験データ収集サーバ22へ送ってXMLデータベース222へ記憶させる構成としても良い。
【0059】
また、第1の実施形態の項目抽出部121と同様に、項目抽出部221は、XMLファイルから検索項目としてタグ名を抽出するだけでなく、タグ名に対する選択肢等がXML中に記述されている場合は、当該選択肢等を、当該検索項目に対する検索条件として抽出することが好ましい。項目抽出部121は、複数のタグ名に共通する上位概念がある場合、それらの上位概念を表す項目名を、検索項目として抽出するようにしても良い。
【0060】
以上の処理により、第2の実施形態にかかるデータ収集処理システムによれば、CRFのテンプレートを電子化してデータ入力画面として端末21へ表示し、治験で得られた情報をこのデータ入力画面に入力するだけで、治験の情報を治験データ収集サーバ22に収集することができる。また、治験データ収集サーバ22において、項目抽出部221が検索項目として利用できるタグ名を抽出するので、治験データ収集サーバ22において検索処理を容易に行うことができる。なお、治験データ収集サーバ22における検索処理の手順は、第1の実施形態において図9に示した処理と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0061】
また、第2の実施形態においては、医療機関の端末21のデータ入力画面に入力された情報を、そのまま、当該医療機関の電子カルテシステム23で利用することができる。すなわち、例えば図17に示したようにデータが入力されたデータ入力画面を、端末21が画像イメージとしてキャプチャし、その画像イメージをファイル化して電子カルテシステム23へ送信する。あるいは、XMLファイル生成部215が生成したデータ入力画面のXMLファイルを、電子カルテシステム23へも送っても良い。電子カルテシステム23では、データ入力画面のファイルをハードディスク等に記憶し、適宜読み出して利用することができる。これにより、従来のように、CRFの記載事項を電子カルテシステムへ転記する手間を省くことができる。
【0062】
以上、第1および第2の実施形態においては、本発明のデータ収集処理システムを治験におけるデータ収集に利用する例を説明したが、本発明のデータ収集処理システムの適用分野は、治験や医療分野のみに限定されず、種々のデータ収集およびその収集データの二次利用に及ぶ。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、XML等の構造化文書を利用することにより、入力データの収集を効率的に行い、かつ、収集された入力データを様々な用途に簡便に二次利用することが可能なデータ収集処理システムとして、産業上の利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態にかかるデータ収集処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、上記データ収集処理システムが備えるユーザ端末とデータ収集サーバの機能的構成の概略を示すブロック図である。
【図3】図3は、上記データ収集処理システムで用いられるデータ入力画面の一例を示す説明図である。
【図4(a)】図4(a)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例である。
【図4(b)】図4(b)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例であり、図4(a)の続きである。
【図4(c)】図4(c)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例であり、図4(b)の続きである。
【図4(d)】図4(d)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例であり、図4(c)の続きである。
【図4(e)】図4(e)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例であり、図4(d)の続きである。
【図4(f)】図4(f)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例であり、図4(e)の続きである。
【図4(g)】図4(g)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例であり、図4(f)の続きである。
【図4(h)】図4(h)は、上記データ入力画面のテンプレートを記述したXMLの一例であり、図4(g)の続きである。
【図5】図5は、上記のデータ収集処理システムにおける、データ収集処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、図3に示したデータ入力画面に対して、データ入力がなされた様子の一例を示す説明図である。
【図7】図7は、図6に示すデータ入力済みのデータ入力画面から取得される入力データとタグ名の一例を示す説明図である。
【図8(a)】図8(a)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例である。
【図8(b)】図8(b)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例であり、図8(a)の続きである。
【図8(c)】図8(c)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例であり、図8(b)の続きである。
【図8(d)】図8(d)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例であり、図8(c)の続きである。
【図8(e)】図8(e)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例であり、図8(d)の続きである。
【図8(f)】図8(f)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例であり、図8(e)の続きである。
【図8(g)】図8(g)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例であり、図8(f)の続きである。
【図8(h)】図8(h)は、図7に示すデータ入力済みのデータ入力画面から生成されるXMLの一例であり、図8(g)の続きである。
【図9】図9は、上記のデータ収集処理システムにおける、データ検索処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、図4(a)〜図4(h)のXMLで記述されたテンプレートのデータを検索対象とした場合の検索項目選択画面の一例を示す説明図である。
【図11】図11は、図10に示す検索項目選択画面において、検索実行者が、検索項目としてさらに「観察日」を選択したときの検索項目選択画面の表示状態を示す説明図である。
【図12】図12は、検索結果一覧画面の一例を示す説明図である。
【図13】図13は、検索結果を入力データ画面のイメージとして表示した態様を示す説明図である。
【図14】図14は、CRFの一例を示す図である。
【図15】図15は、第2の実施形態にかかるデータ収集処理システムにおける医療機関の端末と治験データ収集サーバとの機能的構成の概略を示すブロック図である。
【図16】図16は、上記データ収集処理システムで用いられるデータ入力画面の一例を示す説明図である。
【図17】図17は、図16のデータ入力画面にデータ入力がなされた様子の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0065】
1 データ収集処理システム
10 通信ネットワーク
11 ユーザ端末
110 通信処理部
111 テンプレート記憶部
112 表示処理部
113 入力データ受付部
114 入力データ記憶部
115 XMLファイル生成部
12 データ収集サーバ
120 通信処理部
121 項目抽出部
122 XMLデータベース
123 検索条件設定部
124 検索実行部
125 表示処理部
20 通信ネットワーク
21 医療機関の端末
22 治験データ収集サーバ
23 電子カルテシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ入力画面レイアウトのテンプレートを記述する構造化文書を記憶したテンプレート記憶部と、
データ入力者に選択されたテンプレートに対応する構造化文書を解析してデータ入力画面を表示する表示処理部と、
前記データ入力画面に対してデータの入力があったとき、入力データとこれに対応するタグ名とを関連付けて少なくとも一時的に記憶する入力データ記憶部と、
前記データ入力画面に対するデータの入力が完了すると、当該データ入力画面のテンプレートに対応する構造化文書と、前記入力データ記憶部に記憶された前記入力データおよびタグ名とを参照し、入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述するデータ入り構造化文書を生成する構造化文書生成部と、
前記データ入り構造化文書から、検索項目として少なくともタグ名を抽出する項目抽出部と、
前記項目抽出部によって前記データ入り構造化文書から抽出された検索項目と、当該データ入り構造化文書の少なくとも一部とを関連付けて記憶するデータベースと、
前記検索項目を表示し、検索実行者から検索項目に関する検索条件を受け付ける検索条件設定部と、
前記検索実行者から受け付けた検索条件に基づいて前記データベースを検索し、検索結果として得られた入力データまたは当該入力データを含むデータ入力画面を提示する検索実行部とを備えたことを特徴とするデータ収集処理システム。
【請求項2】
前記構造化文書がHTMLまたはXMLである、請求項1に記載のデータ収集処理システム。
【請求項3】
前記入力データが治験に関するデータである、請求項1に記載のデータ収集システム。
【請求項4】
データ入力画面レイアウトのテンプレートを記述する構造化文書を記憶したテンプレート記憶部から、データ入力者に選択されたテンプレートに対応する構造化文書を読み出して解析することにより、データ入力画面を表示する処理と、
前記データ入力画面に対してデータの入力があったとき、入力データとこれに対応するタグ名とを関連付けて少なくとも一時的に入力データ記憶部に記憶する処理と、
前記データ入力画面に対するデータの入力が完了すると、当該データ入力画面のテンプレートに対応する構造化文書と、前記入力データ記憶部に記憶された前記入力データおよびタグ名とを参照し、入力データを含むデータ入力画面のレイアウトを記述するデータ入り構造化文書を生成する処理と、
前記データ入り構造化文書から検索項目として少なくともタグ名を抽出し、抽出された検索項目と、当該データ入り構造化文書の少なくとも一部とを関連付けてデータベースへ記憶させる処理と、
前記検索項目を表示し、検索実行者から検索項目に関する検索条件を受け付ける処理と、
前記検索実行者から受け付けた検索条件に基づいて前記データベースを検索し、検索結果として得られた入力データまたは当該入力データを含むデータ入力画面を提示する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4(a)】
image rotate

【図4(b)】
image rotate

【図4(c)】
image rotate

【図4(d)】
image rotate

【図4(e)】
image rotate

【図4(f)】
image rotate

【図4(g)】
image rotate

【図4(h)】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8(a)】
image rotate

【図8(b)】
image rotate

【図8(c)】
image rotate

【図8(d)】
image rotate

【図8(e)】
image rotate

【図8(f)】
image rotate

【図8(g)】
image rotate

【図8(h)】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公開番号】特開2008−276761(P2008−276761A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−99577(P2008−99577)
【出願日】平成20年4月7日(2008.4.7)
【出願人】(501423908)株式会社エスビーエス情報システム (6)
【出願人】(504188637)株式会社エヌ・ティ・ティ・データ東海 (3)
【出願人】(507306322)
【Fターム(参考)】