説明

データ収集装置

【課題】屋外などの環境情報を取得する場合であっても、二酸化炭素濃度の計測値に対する影響に基づいて正確な二酸化炭素濃度を収集できるデータ収集装置を提供する。
【解決手段】屋外の環境情報を収集するデータ収集装置3であって、屋外の二酸化炭素の濃度を検出するCOセンサ67と、屋外の二酸化炭素の濃度の検出値に影響する屋外の温度又は気圧を検出する温湿度センサ61,気圧センサ62と、COセンサ67により検出された二酸化炭素の濃度を、温湿度センサ61,気圧センサ62により検出された影響値により補正する演算を行い、補正後の二酸化炭素の濃度を記憶するデータ演算部33とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ収集装置に係り、特に、屋外の環境情報として二酸化炭素(CO)の濃度を収集するデータ収集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のIT化に伴い、インターネットといった電気通信回線を用いた情報通信技術が様々な分野で活用されている。例えば、周囲の環境情報を収集するデータ収集装置を遠隔地に設置して、このデータ収集装置からの情報を電気通信回線を介して集計して一元的に管理したり、データ収集装置によって収集された情報を自宅にて閲覧したりするといったことが可能となる。このようなデータ収集装置は、一例として、農地(農場)に設置されており、気温、湿度、日射量等の環境情報、農作物の生育情報、農薬散布等の作業情報といった種々の情報を収集する(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
また、従来において、農地等の環境を検出する技術としては、ADコンバータに湿度計、日射量計、CO濃度計及び土壌水分量計を付設して、計測値をデジタル信号に変換してコントローラに入力し、ビニールハウス内の適正な温度管理を行うとともに、要求される湿度,日射量,CO濃度を確保するための加湿器,遮光カーテン,CO発生器の作動管理を行う技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2006−42721号公報
【特許文献2】特開2006−211917号公報
【特許文献3】特許第3704339号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献においては、二酸化炭素濃度を検出する環境における温度、湿度、日射量等の各種情報を検知する技術を開示しているものの、当該二酸化炭素濃度をより正確に検知して記憶しておくことについては何ら開示されていない。したがって、上述の特許文献に記載の技術においては、計測した各種情報を一旦データベースサーバ等に蓄積して、二酸化炭素濃度を解析しなければ二酸化炭素濃度の計測値が異常値であることを検知できなかった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、屋外などの環境情報を取得する場合であっても、二酸化炭素濃度の計測値に対する影響に基づいて正確な二酸化炭素濃度を収集できるデータ収集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、屋外の環境情報を収集するデータ収集装置であって、上述の課題を解決するために、屋外の二酸化炭素の濃度を検出する濃度値検出手段と、屋外の二酸化炭素の濃度の検出値に影響する屋外の温度又は気圧を検出する影響値検出手段と、濃度値検出手段により検出された二酸化炭素の濃度を、影響値検出手段により検出された影響値により補正する演算を行い、補正後の二酸化炭素の濃度を記憶する補正手段とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るデータ収集装置によれば、屋外の二酸化炭素の濃度を検出すると共に、当該二酸化炭素の濃度の検出値に影響する影響値を検出するので、どのような環境であっても、検出した二酸化炭素の濃度を影響値によって補正した正確な二酸化炭素の濃度値を記憶することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0009】
本発明は、図1に示すような農作物育成支援システム1を構成する各データ収集装置3に適用される。農作物育成支援システム1は、農家の作業者によって操作される農家用コンピュータ2と、農地に設けられる複数のデータ収集装置(フィールドサーバ)3と、データの集計及び解析するデータサーバ4とを主体に構成されている。この農作物育成支援システム1において、農家用コンピュータ2、データ収集装置3及びデータサーバ4は、インターネット等の電気通信回線5を介して相互に接続されている。
【0010】
農家用コンピュータ2は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の汎用の情報処理装置により構成されている。この農家用コンピュータ2は、電気通信回線5を介してデータ収集装置3又はデータサーバ4が保有する各種情報(具体的には、収集データ)を閲覧又はダウンロードしたり、電気通信回線5を介してデータ収集装置3を遠隔操作したりすることができる。
【0011】
データ収集装置3は、農作物を育成する農地に設置されている。データ収集装置3は、農作及びこの農地における農作物に関するデータを環境情報として収集する。この環境情報は、データサーバ4に蓄積されて解析される用途や、農家用コンピュータ2によってダウンロードされて閲覧される。なお、このデータ収集装置3の詳細については、後述する。このデータ収集装置3は、図示しないアクセスポイントとの間で無線通信を行うことにより、電気通信回線5を介して農家用コンピュータ2又はデータサーバ4との間で情報通信を行うことができる。
【0012】
データサーバ4は、ワークステーション等の汎用の情報処理装置により構成されている。このデータサーバ4は、データ収集装置3が検出した環境情報を受信する処理、受信した環境情報を農家毎に所定の形式で集計する処理、集計した環境情報を統計処理等の解析手法を利用して解析する。これにより、データサーバ4は、現状の農地及び農作物の状況の解析処理、農地及び農作物にとって最適な育成条件に関する環境情報の抽出処理、抽出された環境情報を農家用コンピュータ2に送信する処理を実現したりすることができる。
【0013】
データ収集装置3は、図2に模式的に外観を示すように、本体ユニット30を主体に構成されている。本体ユニット30は、全体的に長方形形状を有する本体ハウジング(筐体)30aと、本体ハウジング30aの底部に連結される脚部30bとを有している。脚部30bは、その一部分が地中に埋設されている。また、支柱30cは、本体ユニット30から独立して、その一部分が地中に埋設されている。支柱30cの上部には、後述する情報収集手段の一つであるカメラユニット50と温湿度センサ61とが取り付けられている。
【0014】
図3は、データ収集装置3の全体構成を機能的に示すブロック図である。本体ユニット30には、その機能的な構成として、データ制御部31と、データ収集部32と、データ演算部33と、データ記憶部34と、データ表示部35と、無線通信制御部36と、無線通信部37と、センサインターフェース(センサI/F)部38と、電源部39とが収容されている。
【0015】
センサI/F部38は、カメラユニット50や各種センサ61〜67といった、農地及び農地における農作物に関する環境情報を検出するセンサ等が接続される。
【0016】
温湿度センサ61は、屋外の温度及び湿度を検出するセンサであり、白金測温抵抗体型(温度)及び静電容量式高分子ポリマー型(湿度)などを用いることができる。この温湿度センサ61は、図5に示すように、例えば、本体ユニット30のハウジング内部にレイアウトされており、ファン(通風部)30gによって取り入れられた空気の温度及び湿度を検出する。また、温湿度センサ61は、本体ユニット30の外部、例えば、上述したカメラユニット50が取り付けられる支柱30cに取り付けられており、農地における温度及び湿度を検出するものであっても良い。気圧センサ62は、データ収集部32周囲の気圧を検出する。
【0017】
土壌温度センサ63は、農地における土壌温度を検出するセンサである。土壌水分センサ64は、農地における土壌水分を検出するセンサであり、例えば、電気抵抗型のセンサを用いることができる。土壌ECセンサ65は、電気伝導度を用いて、農地の土壌中に存在している肥料分の含有傾向を検出するセンサである。日射量センサ66は、地表面上の全天日射量を検出するセンサであり、熱伝堆型などを用いることができる。CO(二酸化炭素)センサ67は、データ収集装置3周辺のCO濃度を検出するセンサであり、固体高分子型などを用いることができる。
【0018】
このようなセンサ群において、温湿度センサ61によって検出されるデータ収集装置3周辺の温度、気圧センサ62によって検出されるデータ収集装置3周辺の気圧は、COセンサ67によって検知されるCO濃度の検出値に影響を与える。CO濃度の正確な値を収集するため、データ収集装置3は、CO濃度に加えて、当該CO濃度の検出値に影響する影響値である温度及び/又は気圧を取得する。
【0019】
データ制御部31は、データ収集装置3の動作を総合的に制御する機能を担っている。データ制御部31は、データ演算部33によって生成される環境情報をデータ記憶部34に記憶させる処理、データ表示部35に環境情報等を表示させる処理を実行する。また、データ制御部31は、収集した環境情報を外部に送信する場合には、データ記憶部34に記憶されている環境情報を読み込み、無線通信制御部36に出力する。
【0020】
データ収集部32は、センサI/F部38(後述の、図5に示すインターフェース30f)を介して、カメラユニット50からの画像データ及び各種センサ61〜67からのセンサデータを、予め設定された周期で自動的に収集する。データ収集部32によって収集されたデータは、データ演算部33に出力される。
【0021】
データ演算部33は、データ収集部32から出力される各種のセンサデータのそれぞれを対象として、センサ信号(電圧値など)を、所定の形式(例えば、温度)に変換することにより、データ(「環境情報」という)を生成する機能を担っている。データ演算部33において生成された環境情報は、データ制御部31に出力される。
【0022】
また、データ演算部33は、濃度値検出手段であるCOセンサ67により検出されたCO濃度を、影響値検出手段である温湿度センサ61,気圧センサ62により検出された影響値により補正して、補正後のCO濃度を演算する補正手段として機能する。このとき、データ演算部33は、
CVC=UCR×(1013/P)×{(t+273)/298}
なる演算を行う。この上記式において、CVCは標準気圧でのCOボリューム濃度[ppm]であり、UCRは補正前のCO濃度の実測値であり、Pは気圧の実測値[hPa]であり、tは周囲温度の実測値である。また、標準温度は0℃とし、標準気圧は1013hPaとした。なお、気圧又は温度の一方のみを用いてCO濃度を補正する場合には、当該気圧、温度に関わる上記式における項を除いて計算することになる。
【0023】
このような補正式によって求められたCO濃度は、データ収集装置3周囲の温度や気圧を考慮した値であり、当該温度や気圧に起因するCOセンサ67の検出誤差を修正したCO濃度となる。
【0024】
このようなデータ演算部33は、その機能的な構成を図4に示すように、温湿度センサ61,気圧センサ62,センサI/F部38及びデータ収集部32から構成される温度計測値取得部110と、CO実測値取得部120と、気圧計測値取得部130とによって、温度、CO濃度、気圧の実測値を取得し、CO濃度補正機能100が、実測値記憶部101と補正処理部102と標準温度・標準気圧のCO濃度記憶部103として機能する。これによって、データ演算部33は、上記式によって、CO濃度に影響する影響値である温度、気圧に基づいてCO濃度の補正値を得ることができる。
【0025】
また、データ演算部33は、COセンサ67及び温湿度センサ61,気圧センサ62と有線又は無線を介して接続され、当該COセンサ67により検出されたCO濃度値と共に温湿度センサ61,気圧センサ62により検出された影響値を取得し、当該検出されたCO濃度を標準気圧のCO濃度に補正する処理をリアルタイムで実行することができる。これによって、データ収集装置3は、屋外環境によってCOの検出値に誤差が含まれていても、誤差を補正した後のCO濃度を記憶しておくことができる。
【0026】
データ記憶部34は、データ演算部33で変換された環境情報がデータ制御部31を介して供給され、当該環境情報を蓄積する。データ記憶部34は、例えば、後述の図5に示すCPUボード30dに搭載される外部メモリ等によって構成されている。データ演算部33からデータ制御部31に出力された環境情報は、データ制御部31によってデータ記憶部34に格納される。データ記憶部34には、環境情報を、当該環境情報を取得した時間や日付等を対応付けて記憶させる。
【0027】
データ表示部35は、データ制御部31によって制御されて、データ演算部33から出力される環境情報を表示する。データ表示部35としては、例えば、液晶ディスプレイを用いることができ、本体ユニット30の本体ハウジング30a(図5参照)に取り付けられている。このデータ表示部35により、農地において、環境情報をリアルタイムで閲覧することができるようになっている。
【0028】
無線通信制御部36は、所定時間毎に、データ制御部31に対して、データ記憶部34に記憶されている所定量の環境情報であって、例えば、データサーバ4に対して未送信分の環境情報を要求する。無線通信制御部36は、データ制御部31から環境情報を取得すると、この環境情報を無線通信部37を介して指定されたアクセスポイントへと送信する。これにより、データ収集装置3は、データサーバ4に環境情報を送信する。また、無線通信制御部36は、無線通信部37を介して農家用コンピュータ2から環境情報の送信要求を受信した場合には、送信要求に含まれる環境情報の種類、所定期間等の要求された条件に合致した環境情報を、データ制御部31に対して要求する。無線通信制御部36は、データ制御部31から環境情報を取得すると、この環境情報を無線通信部37を介して指定されたアクセスポイントへと送信する。これにより、データ収集装置3は、送信要求を送信した農家用コンピュータ2に対して環境情報を送信する。
【0029】
無線通信部37は、無線通信を行う機能を担っており、例えば、図5に示すように、アンテナ30hによって構成されている。
【0030】
電源部39は、ソーラーパネル,100V電源,12Vバッテリ等の電源から電力の供給を受けることにより、本体ユニット30に収容された上述の各部を駆動する機能を担っている。
【0031】
カメラユニット50は、カメラ51と、このカメラ51を駆動する電源部52とを主体に構成されており、これらの要素がハウジングの内部に収容されている。カメラユニット50は、本体ユニット30とは独立した支柱30cに取り付けられている。カメラ51は、イメージセンサ(例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサ等)が内蔵されており、農地及び農地における農作物を含む景色を撮像し、これを画像データとして出力する機能を担っている。電源部52は、ソーラーパネル,100V電源,12Vバッテリ等の電源から電力の供給を受けることにより、カメラユニット50を駆動する機能を担っている。
【0032】
図5にデータ収集装置3の構造的な構成を断面図で示したように、本体ユニット30は、本体ハウジング30aの内部に、制御手段、情報収集手段及び通信手段といった、データ収集及び情報の送受信に必要な種々の電子部品が収容されている。具体的には、本体ハウジング30aは、無線カードや外部メモリが搭載されたCPUボード30d、データ収集を行うデータ収集ボード30e、本体ユニット30を駆動するための電源ボード(図示せず)、センサや電源に関するインターフェース30fといった電子部品を収容している。また、本体ハウジング30aには、外気を本体ハウジング30aの内部に取り入れるファン30gが設けられている。さらに、本体ハウジング30aのハウジング上部には、無線通信を行うためのアンテナ30hが取り付けられている。
【0033】
このようなデータ収集装置3は、COセンサ67に相当するCOセンサ30i及び温湿度センサ61及び気圧センサ62に相当する温度・気圧センサ30jが、本体ハウジング30aに設けられたファン30gを介して得られた外気が供給される位置に設けられている。これにより、データ演算部33は、ファン30gを通過した外気によって検出されたCO濃度及び温度、気圧といった影響値を用いて、標準気圧のCO濃度を演算することができる。
【0034】
また、データ収集装置3は、他の構造を図6に示すように、COセンサ67に相当するCOセンサ30m及び温湿度センサ61及び気圧センサ62に相当する温度・気圧センサ30nが、本体ハウジング30a内に設けられていても良い。また、本体ハウジング30a内には、外気と繋がった吸入流路30kとCOセンサ30m及び温度・気圧センサ30nとの間に、外気を吸引するポンプ機構30lが設けられている。これにより、データ演算部33は、ポンプ機構30lによって導かれた外気によって検出されたCO濃度及び影響値を用いて、標準気圧のCO濃度を演算することができる。
【0035】
以上詳細に説明したように、本発明を適用したデータ収集装置3によれば、屋外の二酸化炭素の濃度を検出すると共に、当該二酸化炭素の濃度の検出値に影響する影響値を検出するので、どのような環境であっても、検出した二酸化炭素の濃度を影響値によって補正した正確な二酸化炭素の濃度値を記憶することができる。
【0036】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明を適用したデータ収集装置を含む農作物育成支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明を適用したデータ収集装置の外観を模式的に示す斜視図である。
【図3】本発明を適用したデータ収集装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用したデータ収集装置におけるCOの補正機能を模式的に説明するためのブロック図である。
【図5】本発明を適用したデータ収集装置のハード構成を模式的に示す断面図である。
【図6】本発明を適用したデータ収集装置の他のハード構成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 農作物育成支援システム
2 農家用コンピュータ
3 データ収集装置
4 データサーバ
5 電気通信回線
30 本体ユニット
30a 本体ハウジング
30b 脚部
30c 支柱
30d CPUボード
30e データ収集ボード
30f インターフェース
30g ファン
30h アンテナ
30i センサ
30j 温度・気圧センサ
30k 吸入流路
30l ポンプ機構
30m センサ
30n 温度・気圧センサ
31 データ制御部
32 データ収集部
33 データ演算部
34 データ記憶部
35 データ表示部
36 無線通信制御部
37 無線通信部
38 センサI/F部38
39 電源部
50 カメラユニット
51 カメラ
52 電源部
61 温湿度センサ
62 気圧センサ
63 土壌温度センサ
64 土壌水分センサ
65 センサ
66 日射量センサ
67 センサ
100 濃度補正機能
101 実測値記憶部
102 補正処理部
103 濃度記憶部
110 温度計測値取得部
120 実測値取得部
130 気圧計測値取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外の環境情報を収集するデータ収集装置において、
屋外の二酸化炭素の濃度を検出する濃度値検出手段と、
前記屋外の二酸化炭素の濃度の検出値に影響する屋外の温度又は気圧を検出する影響値検出手段と、
前記濃度値検出手段により検出された二酸化炭素の濃度を、前記影響値検出手段により検出された影響値により補正する演算を行い、補正後の二酸化炭素の濃度を記憶する補正手段と
を備えることを特徴とするデータ収集装置。
【請求項2】
前記補正手段は、前記濃度値検出手段及び前記影響値検出手段と有線又は無線を介して接続され、当該濃度値検出手段により検出された二酸化炭素の濃度の検出値と共に前記影響値検出手段により検出された影響値を取得し、当該検出された二酸化炭素の濃度を標準気圧の二酸化炭素の濃度に補正する処理をリアルタイムで実行することを特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。
【請求項3】
前記濃度値検出手段及び前記影響値検出手段は、前記データ収集装置の筐体に設けられた通風部を介して得られた外気が供給される位置に設けられており、
前記補正手段は、前記通風部を通過した外気によって検出された二酸化炭素の濃度及び影響値を用いて、標準気圧の二酸化炭素の濃度を演算することを特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。
【請求項4】
前記濃度値検出手段及び前記影響値検出手段は、前記データ収集装置の筐体内に設けられており、
外気を吸引して、前記データ収集装置の筐体内に設けられた前記濃度値検出手段及び前記影響値検出手段に導くポンプ機構を更に備え、
前記補正手段は、前記ポンプ機構によって導かれた外気によって検出された二酸化炭素の濃度及び影響値を用いて、標準気圧の二酸化炭素の濃度を演算することを特徴とする請求項1に記載のデータ収集装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−298542(P2008−298542A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−144071(P2007−144071)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)