説明

データ登録装置及びデータ登録用プログラム、並びにデータ出力装置及びその制御プログラム

【課題】データ量やランダム検索の件数に影響されず、ランダム性の保証及び高速なランダム検索を可能にする。
【解決手段】本発明によるデータ出力装置は、ランダム性を保証してデータを出力するデータ出力装置であって、データの出力を指示するためのデータ出力指示手段と、複数のデータを、位置座標上で一データに対して一座標を割り当てた位置座標情報とともにデータベース上で管理するデータ管理手段と、前記データの出力の指示があった場合に、前記位置座標上のランダムな一点を基準点として決定する基準点決定手段と、前記データ出力指示に従って出力すべきデータ数に応じて、前記基準点を中心とする前記位置座標上のデータ検索範囲を特定し、この特定されたデータ検索範囲に含まれるデータを出力するデータ出力手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ登録装置及びデータ登録用プログラム、並びにデータ出力装置及びその制御プログラムに関し、例えば、ランダム検索用にデータを管理し、そのデータを検索する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ランダム検索は、ユーザがデータをランダムに検索する目的であり、身近なところでCDのランダム選曲、カラオケのランダム選曲、オンライン抽選、オンライン試験等で利用されている。
【0003】
図8は、このランダム検索システムの構成例を示すブロック図である。図8のシステムは、検索結果を表示するデータ表示部801と、乱数表やrand関数のランダム値を用いてランダム検索を行なうアプリケーション部802と、要求されたキー値でデータを検索するデータ処理部803と、データが格納されている記憶装置804とによって構成されている。
【0004】
このような構成のランダム検索システムにおいては、データ表示部801からランダムで欲しいデータ件数を入力し、アプリケーション部802で乱数表やrand関数のランダム値を用いて、この値をキー値としてデータ処理部803に検索要求を行う。そして、記憶装置804からデータを読み出し、その読み出したデータを検索結果としてアプリケーション部802に返却し、要求件数分満たしたらデータ表示部801にその検索結果を表示させる。
【0005】
【特許文献1】特開2005−92356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、データをランダムに検索するには、アプリケーション側で乱数表やrand関数でランダム値を求め、当該ランダム値が登録データ数又は乱数表の範囲内であるかの範囲チェックやこれまで当該ランダム値が出現していないかの重複チェックを行った後、そのキー値で検索を行なうしかなかった。このため、データ量が増加するとデータ量に比例してランダム値の範囲も拡大する必要があり、ランダム性を保証するには、その都度ユーザがアプリケーションを修正する必要があるという問題をもっていた。
【0007】
また、ランダム検索の件数が数万件の場合、乱数表やrand関数で取得したランダム値が重複する可能性もある。そこで、取得したランダム値が重複していないか否かチェックを行いながら取得値が重複しなくなるまでランダム値を求める必要があり、ランダム検索の時間が遅くなるという問題もあった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、データ量やランダム検索の件数に影響されず、ランダム性を保証し、高速なランダム検索を可能とする、データ登録装置及びデータ登録用プログラム、並びにデータ出力装置及びその制御プログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題点を解決するために、本発明によるデータ登録装置は、第1のデータベースに登録すべきデータを入力するデータ入力部と、位置座標上で一データに対して一座標が割り当てられるように、前記データ入力部から入力されたデータに位置座標情報を付加する位置座標情報付加手段と、前記位置座標情報付加手段によって前記位置座標情報が付加されたデータを前記第1のデータベースに登録する登録手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
データ登録装置は、さらに、前記位置座標情報を前記位置座標上で管理するための第2のデータベースを備えることを特徴とする。
【0011】
前記位置座標情報付加手段は、前記登録すべきデータが正の座標上で均等に配置されるように座標原点を基点として放射状に前記位置座標情報を割り当てている。
【0012】
また、前記位置座標情報付加手段は、座標点の和が小さいものから割り当てられるようにして前記データに前記位置座標情報を付加するようにしている。
【0013】
本発明によるデータ出力装置は、ランダム性を保証してデータを出力するデータ出力装置であって、データの出力を指示するためのデータ出力指示手段と、複数のデータを、位置座標上で一データに対して一座標を割り当てた位置座標情報とともにデータベース上で管理するデータ管理手段と、前記データの出力の指示があった場合に、前記位置座標上のランダムな一点を基準点として決定する基準点決定手段と、前記データ出力指示に従って出力すべきデータ数に応じて、前記基準点を中心とする前記位置座標上のデータ検索範囲を特定し、この特定されたデータ検索範囲に含まれるデータを前記指示されたデータ数分出力するデータ出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
前記データ出力手段は、前記基準点から近いデータを出力する。そして、前記データ管理手段において、前記複数のデータは正の座標上で均等に配置されるように座標原点を基点として放射状に前記位置座標情報が前記複数のデータに割り当てられている、或いは、前記位置座標情報は座標点の和が小さいものからデータに割り当てられている。
【0015】
また、前記基準点決定手段は、rand関数を利用して、位置座標上の1点をランダムに求め、前記基準点としている。
【0016】
前記データ出力手段は、空間インデックスのスカラ関数WITHINを用いて、前記基準点と前記データ検索範囲に含まれるデータとの距離が近いデータを出力する。
【0017】
本発明によるデータ登録用プログラムは、位置座標上で一データに対して一座標が割り当てられるように、第1のデータベースに登録すべきデータに位置座標情報を付加する処理を実行するためのプログラムコードと、前記位置座標情報付加処理によって前記位置座標情報が付加されたデータを前記第1のデータベースに登録する処理を実行するためのプログラムコードと、を備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明による制御プログラムは、ランダム性を保証してデータを出力するデータ出力装置を制御するためのプログラムであって、複数のデータを、位置座標上で一データに対して一座標を割り当てた位置座標情報とともにデータベース上で管理するデータ管理処理を実行するためのプログラムコードと、データの出力の指示があった場合に、前記位置座標上のランダムな一点を基準点として決定する基準点決定処理を実行するためのプログラムコードと、前記データ出力指示に従って出力すべきデータ数に応じて、前記基準点を中心とする前記位置座標上のデータ検索範囲を特定し、この特定されたデータ検索範囲に含まれるデータを前記指示されたデータ数分出力するデータ出力処理を実行するためのプログラムコードと、を備えることを特徴とする。
【0019】
さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ランダム値の範囲を意識する必要がないため、データ量に影響されず、アプリケーションの修正無しで、ランダム性を保証することができる。また、本発明によれば、ランダム値を意識する必要がないため、ランダム件数に影響されず、高速なランダム検索を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を適用したランダム検索装置の一実施の形態について、図面を用いて具体的にオンライン試験のデータベース問題を例に挙げて説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態によるランダム検索装置の構成を示すブロック図である。図1において、ランダム検索装置100は、問題データを管理する問題データベース101、問題データの位置座標情報を管理する位置座標管理データベース102と、データ処理部103と、問題の表示や解答の入力するための問題画面104と、問題件数や問題追加を入力するための問題制御画面105とで構成されている。
【0023】
データ処理部103に接続されている問題データベース101には、例えばオンライン試験に出題されるデータベース問題が格納されており、また位置座標管理データベース102には、データベース問題を2次元データとして管理するための位置座標情報が格納されている。
【0024】
問題制御画面105は、出題する問題の項目毎に問題件数を入力する問題件数入力部108、新規に問題を追加する問題入力部109を備えている。
【0025】
問題画面104は、オンライン試験システムの画面に相当しており、問題制御画面105の問題件数入力部108で入力した問題件数が表示される問題部106、問題の解答を入力する解答部107を備えている。
【0026】
データ処理部103は、問題制御画面105の問題入力部109から新規に問題を追加した時に、2次元データとして問題データを管理するため、新規の問題データにデータ処理部103で一意となる位置座標情報を自動的に付加する問題更新処理部111、問題制御画面105の問題件数入力部108から問題件数を入力した時に、任意の2次元の基準点(以下「ランダムポイント」と呼ぶ)を求めて、ランダムポイントから問題データに付加した位置座標情報との距離が近い問題データを問題データベース101から読み出すランダム検索処理部110を備えている。
【0027】
問題データベース101に格納されている問題データは、図2に示すように、問題分類番号201、分類名202、問題番号203、問題204、正解番号205、解答選択肢206、位置座標情報207から構成され、問題分類番号201と問題番号203で一意となる問題データ別に問題分類番号、分類名、問題番号、問題、正解番号、解答選択肢、位置座標情報が登録される。この登録は、問題制御画面105の問題入力部109から行なうことができる。問題データのうち、位置座標情報207だけデータ処理部103の問題更新処理部111がデータ処理部103で一意となる位置座標情報を自動的に付加する。
【0028】
位置座標管理データベース102に格納されている位置座標情報は、図3に示すように、問題分類番号301、X座標302、Y座標303から構成され、問題分類番号別にX座標、Y座標が登録される。このうち、X座標302とY座標303の値は、問題データが正の平面座標上で均等に散らばるようにデータ処理部103の問題更新処理部111が自動で計算した値を位置座標情報として割り振る。この割り振りは、問題制御画面105の問題入力部109から問題データを追加した時に行う。例えば、位置座標情報のX座標302が100、Y座標303が50の状態で次の問題データを追加した時、当該問題データに付加する位置座標情報はX座標302が99、Y座標303が51となる。位置座標情報の計算については、後に図6のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
続いて、図4を用いて、位置座標情報の割り振り方法について説明する。図4が示すように、まず1件目の問題データが追加された際、(1)(X軸401=1,Y軸402=1)404の座標が位置座標情報207として問題データに付加される。次に2件目の問題データが追加された際、(2)(X軸401=2,Y軸402=1)405の座標が位置座標情報207として問題データに付加される。次に3件目の問題データが追加された際、(X軸401=1,Y軸402=2)406の座標が位置座標情報207として問題データに付加される。
【0030】
問題データを正の平面座標上で均等に散らばらすため、(X軸401=0,Y軸402=0)403を起点に扇型状(放射状)に図4が示す番号順に位置座標情報を問題データに付加する。そして、この位置座標情報207とランダムポイント407の距離が近い問題データが返却される。なお、このランダムポイントはランダム関数によって求められる。
【0031】
例えば、検索結果4件のランダム検索要求した場合、図4を用いて説明すると、ランダムポイントの値が(X軸4,Y軸1)のとき、ランダムポイント値の座標(X軸4,Y軸1)、(11)の座標(X軸5,Y軸1)、(4)の座標(X軸3,Y軸1)、(12)の座標(X軸4,Y軸2)の位置座標情報を持つ問題データが返却される。
【0032】
次に図5を用いて、ランダムポイントを起点とした検索範囲について説明する。ランダムポイント501が(X軸2,Y軸4)の場合、当該ランダムポイントを起点として距離が近い問題データが検索され、検索結果として返却される問題データ群は集合A503となる。次にランダムポイント502が(X軸5,Y軸3)の場合、当該ランダムポイントを起点として距離が近い問題データが検索され、検索結果として返却される問題データ群は集合B504となる。
【0033】
このようにして、データを2次元として管理を行い、2次元のランダムポイントを求め、このランダムポイントを起点として、距離が近いデータを返却することで、一定のランダム検索時間が可能で、この起点を変更することにより、ランダム性を保証することができる。また、データ量やランダム件数に影響されないため、高速なランダム検索が可能となる。
【0034】
以下、以上のように構成されたランダム検索装置の動作を説明する。図6は、問題データ追加時の位置座標情報付加処理の概要を示すフローチャートである。
【0035】
図6において、データ処理部103の問題更新処理部111は、まずX’とY’を初期化するため、位置座標管理データベース102から位置座標情報207を取得する。そして、問題更新処理部111は、X’にX座標302の値とY座標303の値を加算した値に1減算した値(X’=X+Y−1)と、Y’にY座標303の値(Y’=Y)を設定する(ステップ601)。このX座標302とY座標303の値は、前回問題データに付加した位置座標情報207が位置座標管理データベース102に格納されている。例えば、今(X,Y)=(100,50)であるから(図3参照)、初期値(X’,Y’)は、(100+50−1,50)=(149,50)となる。
【0036】
続いて、X’の値とY’の値が一致しているかチェックを行なう(ステップ602)。X’の値とY’の値が一致している場合、次の矢印の処理順序でX軸401とY軸402の開始座標の決定を行なう(ステップ603)。つまり、X’に1を加算 → Y’に1を設定 → X座標302にX’の値を設定 → Y座標303にY’の値を設定、の処理を行い、開始座標を求める。X’の値がY’の値と一致する場合とは、例えば、X=1、Y=50のとき等である。
【0037】
ステップ602においてX’の値とY’の値が不一致と判断された場合、次の矢印の処理順序でX軸401とY軸402の位置座標の決定を行なう(ステップ604)。つまり、X座標302にX’からY’を減算した値を設定 → Y’に1を加算 → Y座標303にY’の値を設定、の処理を行い、位置座標が決定される。
【0038】
次に、X座標302とY座標303の値を問題データの位置座標情報207に付加する(ステップ605)。
ここで、ステップ602からステップ605は、位置座標情報207のX軸401とY軸402を決定する処理となる。このようにして、位置座標情報を計算することで、問題データを正の平面座標上で均等に散らばすことができる。
続いて、位置座標情報207を付加した問題データを問題データベース101に出力する(ステップ606)。
最後に、X座標302とY座標303の値を位置座標管理データベース102に出力する(ステップ607)。
【0039】
以上のように、本実施形態では、X座標値とY座標値との和が小さいものから順に位置座標情報が付加され、問題データが配置されるようになっている。このようにすれば、問題データは、2次元座標上で図4に示されるように、扇型状(放射状)に広がるようにきれいに均等に配置されるようになる。従って、検索処理においてランダムポイントを求めてそこから近い距離のデータから順に効率よく検索結果を出力することができる。なお、図6のような処理は一例であって別の座標の割り当て方法を用いてもよいことはもちろんである。一番重要なことは、一データに対して一座標が割り当てられることだからである。更に、3次元座標や4次元以上の高次元座標によってデータを割り当ててもよい。例えば3次元座標の場合、X座標値、Y座標値、Z座標値の和が小さいものから順に位置座標情報が付加されるような配置方法が考えられる。
【0040】
図7は、問題件数入力時のランダム検索処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【0041】
利用者が問題件数入力部108から問題件数を入力すると、データ処理部103のランダム検索処理部110は、rand関数で2次元のランダムポイントを2次元データとして管理を行い、ランダム検索時に2次元のランダムポイントを求める。まずX軸用のランダムポイントをrand関数から取得する。その取得した値をX’に設定する。次にY軸用のランダムポイントをrand関数から取得する。その取得した値をY’に設定する。この方法で、任意の2次元のランダムポイントを決定する(ステップ701)。このようにrand関数でランダムポイントを求めることで、同じランダムポイントが出現する可能性は限りなく低くなるため、ランダム性を高めることができる。
【0042】
このランダムポイントと問題データに付加した位置座標情報との距離が近い問題データを問題制御画面105の問題件数入力部108から入力された問題件数分、問題画面104の問題部106に問題を表示する(ステップ702)。問題データの検索は、空間インデクスのスカラ関数WITHINを応用する。このWITHINにランダムポイントを応用することで、ランダムポイントに近い距離の問題データが返却することができる。スカラ関数WITHINとは、指定した2次元の値とデータに付加した2次元の値との距離が近いデータを要求件数分返却する。なお、ランダムポイントからの距離が等しいデータが要求件数より多く存在する場合、どのデータを優先して選択するかは適宜選択基準を決めておく。例えば、ランダムポイントからの距離が等しいデータの中では、X座標値が小さいデータを優先し、X座標値が等しい場合にはY座標値が大きいデータを優先する、というような選択基準である(その逆でも良い)。また、このような選択基準を複数設定しておいて、その中から毎回ランダムに選択基準を選択するようにしてもよい。
【0043】
なお、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても本発明は実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0044】
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
【0045】
また、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードがネットワークを介して配信されることにより、システム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納され、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施の形態例を示すシステム構成図である。
【図2】問題データベースに格納されているデータ構成図である。
【図3】位置座標管理データベースに格納するデータ構成図である。
【図4】正の平面座標上の位置座標情報とランダムポイントである。
【図5】位置座標情報付加処理を示すフローチャートである。
【図6】ランダム検索処理を示すフローチャートである。
【図7】正の平面座標上のランダム検索範囲である。
【図8】従来のランダム検索の概略構成図である。
【符号の説明】
【0047】
101…問題データベース、102…位置座標管理データベース、103…データ処理部、104…問題画面、105…問題制御画面、106…問題部、107…解答部、108…問題件数入力部、109…問題入力部、110…ランダム検索処理部、111…問題更新処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデータベースに登録すべきデータを入力するデータ入力部と、
位置座標上で一データに対して一座標が割り当てられるように、前記データ入力部から入力されたデータに位置座標情報を付加する位置座標情報付加手段と、
前記位置座標情報付加手段によって前記位置座標情報が付加されたデータを前記第1のデータベースに登録する登録手段と、
を備えることを特徴とするデータ登録装置。
【請求項2】
さらに、前記位置座標情報を前記位置座標上で管理するための第2のデータベースを備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ登録装置。
【請求項3】
前記位置座標情報付加手段は、前記登録すべきデータが正の座標上で均等に配置されるように座標原点を基点として放射状に前記位置座標情報を割り当てることを特徴とする請求項1に記載のデータ登録装置。
【請求項4】
前記位置座標情報付加手段は、座標点の和が小さいものから割り当てられるようにして前記データに前記位置座標情報を付加することを特徴とする請求項1に記載のデータ登録装置。
【請求項5】
ランダム性を保証してデータを出力するデータ出力装置であって、
データの出力を指示するためのデータ出力指示手段と、
複数のデータを、位置座標上で一データに対して一座標を割り当てた位置座標情報とともにデータベース上で管理するデータ管理手段と、
前記データの出力の指示があった場合に、前記位置座標上のランダムな一点を基準点として決定する基準点決定手段と、
前記データ出力指示に従って出力すべきデータ数に応じて、前記基準点を中心とする前記位置座標上のデータ検索範囲を特定し、この特定されたデータ検索範囲に含まれるデータを前記指示されたデータ数分出力するデータ出力手段と、
を備えることを特徴とするデータ出力装置。
【請求項6】
前記データ出力手段は、前記基準点から近いデータを出力することを特徴とする請求項5に記載のデータ出力装置。
【請求項7】
前記データ管理手段において、前記複数のデータは正の座標上で均等に配置されるように座標原点を基点として放射状に前記位置座標情報が前記複数のデータに割り当てられていることを特徴とする請求項5に記載のデータ出力装置。
【請求項8】
前記データ管理手段において、前記位置座標情報は座標点の和が小さいものからデータに割り当てられていることを特徴とする請求項5に記載のデータ出力装置。
【請求項9】
前記基準点決定手段は、rand関数を利用して、位置座標上の1点をランダムに求め、前記基準点とすることを特徴とする請求項5に記載のデータ出力装置。
【請求項10】
前記データ出力手段は、空間インデックスのスカラ関数WITHINを用いて、前記基準点と前記データ検索範囲に含まれるデータとの距離が近いデータを出力することを特徴とする請求項5に記載のデータ出力装置。
【請求項11】
位置座標上で一データに対して一座標が割り当てられるように、第1のデータベースに登録すべきデータに位置座標情報を付加する処理を実行するためのプログラムコードと、
前記位置座標情報付加処理によって前記位置座標情報が付加されたデータを前記第1のデータベースに登録する処理を実行するためのプログラムコードと、
を備えることを特徴とするデータ登録用プログラム。
【請求項12】
さらに、第2のデータベースによって前記位置座標情報を前記位置座標上で管理する処理を実行するためのプログラムコードを備えることを特徴とする請求項11に記載のデータ登録用プログラム。
【請求項13】
前記位置座標情報付加処理は、前記登録すべきデータが正の座標上で均等に配置されるように座標原点を基点として放射状に前記位置座標情報を割り当てることを特徴とする請求項11に記載のデータ登録用プログラム。
【請求項14】
前記位置座標情報付加処理は、座標点の和が小さいものから割り当てられるようにして前記データに前記位置座標情報を付加することを特徴とする請求項11に記載のデータ登録用プログラム。
【請求項15】
ランダム性を保証してデータを出力するデータ出力装置を制御するためのプログラムであって、
複数のデータを、位置座標上で一データに対して一座標を割り当てた位置座標情報とともにデータベース上で管理するデータ管理処理を実行するためのプログラムコードと、
データの出力の指示があった場合に、前記位置座標上のランダムな一点を基準点として決定する基準点決定処理を実行するためのプログラムコードと、
前記データ出力指示に従って出力すべきデータ数に応じて、前記基準点を中心とする前記位置座標上のデータ検索範囲を特定し、この特定されたデータ検索範囲に含まれるデータを前記指示されたデータ数分出力するデータ出力処理を実行するためのプログラムコードと、
を備えることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
前記データ出力処理は、前記基準点から近いデータを出力することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記データ管理処理において、前記複数のデータは正の座標上で均等に配置されるように座標原点を基点として放射状に前記位置座標情報が前記複数のデータに割り当てられていることを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
【請求項18】
前記データ管理処理において、前記位置座標情報は座標点の和が小さいものからデータに割り当てられていることを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
【請求項19】
前記基準点決定処理は、rand関数を利用して、位置座標上の1点をランダムに求め、前記基準点とすることを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
【請求項20】
前記データ出力処理は、空間インデックスのスカラ関数WITHINを用いて、前記基準点と前記データ検索範囲に含まれるデータとの距離が近いデータを出力することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−310761(P2007−310761A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−140989(P2006−140989)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】