説明

データ管理システム

【課題】通信処理ノードの負荷を軽減し、データの復旧のために多大な時間を要することのないデータ管理システムを提供する。
【解決手段】EMSサーバ100は、EMSクライアント300から運用データを受信すると、内容及びデータをチェックし、通信処理ノード200が読み込み可能な様式になるように変換し、新たな運用データファイルとして通信処理ノード200へ送信する。通信処理ノード200は、運用データファイルを受信すると、内容及びデータをチェックし、加入者収容位置情報ファイルを作成し、EMSサーバ100へ処理完了通知を送信する。EMSサーバ100は、処理完了通知を受けると、通信処理ノード200が読み込み可能な様式になるように変換された運用データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを原本ファイルとして記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムにおいて、通信処理ノードに対する運用データ及び加入者データを投入及び管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
図4は、従来の運用データ及び加入者データ投入・管理システムの構成を示す図である。この運用データ及び加入者データ投入・管理システムは、1以上のEMS(Equipment Management System)クライアントと、EMSサーバと、1以上の通信処理ノードとを備えて構成され、EMSクライアント及びEMSサーバはネットワークによって接続され、同様に、EMSサーバ及び通信処理ノードもネットワークによって接続される。EMSサーバは、1以上のEMSクライアントを収容し、かつ、1以上の通信処理ノードへデータを送信する。1以上の通信処理ノードは、それぞれEMSサーバからデータを受信する。この運用データ及び加入者データ投入・管理システムにより、加入者は、通信処理ノードを利用して所定のサービスを受けることができる。
【0003】
ここで、運用データとは、所定のサービスを受ける者が利用する通信処理ノードのIPアドレス等を示す通信パラメータや、通信処理ノードにおけるラインカード及びユニット等のハードウェア構成等の、通信処理ノードにおける処理動作のために必要なデータをいう。また、加入者データとは、通信処理ノードを利用して所定のサービスを受ける者に関するデータをいい、例えば、サービスの種別、回線の種別等をいう。
【0004】
以下、図4に示した運用データ及び加入者データ投入・管理システムの各処理について説明する。
<1>運用データの投入・管理処理
a)通信処理ノード建設時
EMSサーバは、収容するEMSクライアントから、通信処理ノードを指定した運用データを受信し、前記通信処理ノードに運用データを送信する。そして、通信処理ノードは、EMSサーバから運用データを受信し、運用データをチェックし、通信処理ノード独自の形式のデータに変換し、当該形式のデータにより構成されるファイルであって、所定の用途に応じた複数の運用データファイルを作成し、運用データファイルを主メモリ等の1次記憶装置に記憶し、記憶完了後に、運用データファイルを通信処理ノードに付随したHD(ハードディスク)等の2次記憶装置に記憶する。
b)通信処理ノード内の構成変更時
EMSサーバは、収容するEMSクライアントから、通信処理ノード及び運用データファイルが指定された運用データを受信し、通信処理ノードに運用データを送信する。そして、通信処理ノードは、EMSサーバから運用データを受信し、運用データをチェックし、通信処理ノード独自の形式のデータに変換し、所定の用途に応じた新たな運用データファイルを作成し、運用データファイルを、主メモリ等の1次記憶装置に記憶された古い運用データファイルに上書きし、上書き完了後に、運用データファイルを、通信処理ノードに付随したHD等の2次記憶装置に記憶された古い運用データファイルに上書きする。
【0005】
<2>加入者データの投入・管理処理
通信処理ノードは、前記1次記憶装置に蓄積された複数の運用データファイルの一部を用いて、加入者収容位置情報データファイルを作成し、1次記憶装置及び2次記憶装置に記憶する。また、加入者番号をインデックス(index)とし、当該加入者番号のユーザに関わるサービスや課金等の各種データからなるレコードを加入者レコードとし、この加入者レコードの集まりからなる加入者データファイルを作成し、1次記憶装置及び2次記憶装置に記憶する。
【0006】
図5は、加入者収容位置情報データファイルの構成例を示す図であり、図6は加入者データファイルの構成例を示す図である。図5に示すように、加入者収容位置情報データファイルは、加入者となる通信処理ノードに関する収容位置情報から構成され、具体的には、加入者番号、収容位置番号(端子番号)、ユニット番号及びラインカード種別等から構成されている。ここで、端子、ユニット及びラインカードは、通信処理ノードを構成するハードウェアを示しており、加入者番号は、収容位置番号、ユニット番号及びラインカード番号に1:1に対応している。また、図6に示すように、加入者データファイルは、サービスや課金等の加入者データから構成され、具体的には、加入者番号、サービス種別及び回線種別等が加入者レコードとなり、複数の加入者レコードから構成されている。これらの加入者収容位置情報データファイル及び加入者データファイルは、ファイルに登録されている加入者番号に対応する加入者を収容する通信処理ノードが保持している。
【0007】
そして、EMSサーバは、収容するEMSクライアントから、SO(Service Order)コマンドに含まれる加入者番号等の加入者データを受信し、当該加入者データに基づいて振分先の通信処理ノードを特定し、振分先の通信処理ノードにSOコマンドを送信する。通信処理ノードは、EMSサーバからSOコマンドを受信し、コマンドレベルにおいて前記SOコマンドが新規加入者に関するものであるか、既設加入者に関するものであるかを判断する。
【0008】
通信処理ノードは、1次記憶装置に記憶された加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを退避させ、(1)SOコマンドが新規加入者に関するSOであれば、退避させた加入者収容位置情報データファイルにおいて、加入者番号の項目に空きのある行を検索し、空きがあれば当該加入者番号で埋めることにより加入者収容位置情報データファイルを更新する。それと共に、通信処理ノードは、退避させた加入者データファイルに当該加入者番号をインデックスとした新たなレコードを追加することにより加入者データファイルを更新する。そして、1次記憶装置に、更新した加入者収容位置ファイル及び更新した加入者データファイルを上書きした後、これらのファイルを2次記憶装置に記憶する。
【0009】
一方、(2)SOコマンドが既存加入者に関するSOであれば、退避した加入者データファイルから当該加入者番号をインデックスとしたレコードを抽出し、当該データの書き換えまたは当該レコードに新たなフィールドを設けることにより加入者データファイルを更新する。そして、更新した加入者データファイルを1次記憶装置に上書きした後、2次記憶装置に記憶する。
【0010】
通信処理ノードは、1次記憶装置に記憶された運用データファイル、加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを復旧する場合は、当該通信処理ノードが保持する2次記憶装置からこれらのデータファイルを1次記憶装置に転送する。
【0011】
ところで、このような運用データ及び加入者データ投入・管理システムに類似したデータ管理システムとして、交換機運用データを効率的に交換機に転送し設定することにより,データ復旧時間を必要最小限に短縮し、また、加入者設定データを含む全ての交換機運用データを復旧して故障前のサービスを再現する技術が開示されている(特許文献1を参照)。
【0012】
【特許文献1】特開平8−79370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、図4に示した従来の運用データ及び加入者データ投入・管理システムでは、通信処理ノードにおいて通常の通信処理以外の負荷が大きいという問題があった。また、通信処理ノードが地震や風水害等の自然災害により損壊した場合には、2次記憶装置に記憶された運用データ及び加入者データまで損失する可能性があり、運用データ及び加入者データを復旧させるためには手入力の作業が必要となるため、復旧のために多大な時間を要するという問題があった。
【0014】
そこで、本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、通信処理ノードの負荷を軽減し、データの復旧のために多大な時間を要することのないデータ管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため、本発明によるデータ管理システムは、複数のデータファイルを記憶装置に記憶し、該データファイルを用いて所定の処理を行う1以上の第一の装置と、該第一の装置に対して前記データファイルの変更を促す第二の装置とを備えたデータ管理システムにおいて、第二の装置は、第一の装置の記憶装置に記憶される複数のデータファイルを第一の装置毎に保持する手段と、変更されるべきデータを外部から受信する手段と、該受信したデータに基づいて、データファイルの変更を必要とする第一の装置を特定する手段と、前記受信したデータを、前記特定された第一の装置における様式のデータに変換し、新たなデータファイルを作成する手段と、該作成された新たなデータファイルを、前記指定された第一の装置へ送信する手段と、第一の装置からデータファイル処理完了通知を受信し、前記変換後のデータファイルを保持する手段とを有し、第一の装置は、第二の装置からデータファイルを受信する手段と、該受信したデータファイルにおける変更されるべきデータを、記憶装置に記憶されたデータファイルに上書きする手段と、前記上書き後に、第二の装置へデータファイル処理完了通知を送信する手段とを有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明によるデータ管理システムは、複数のレコードからなるデータを有する第一の形態のデータファイル、及びテーブル形式のデータを有する第二の形態のデータファイルを記憶装置に記憶し、該データファイルを用いて所定の処理を行う1以上の第一の装置と、該第一の装置に対して前記データファイルの変更を促す第二の装置とを備えたデータ管理システムにおいて、第二の装置は、第一の装置の記憶装置に記憶される第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを第一の装置毎に保持する手段と、変更されるべきデータを外部から受信する手段と、該受信したデータに基づいて、データファイルの変更を必要とする第一の装置を特定する手段と、該特定された第一の装置における第一の形態のデータファイル、及び第二の形態のデータファイルを、前記保持する手段から読み込む手段と、前記第一の形態のデータファイルに対しては、当該ファイルを形成する複数のレコードのうち変更すべきレコードがあるか否かを照合し、変更すべきレコードがある場合に当該データに変更し、変更すべきレコードがない場合に新たなレコードを作成して当該データを設定する手段と、前記変更または設定されたデータを有する第一の形態のデータファイルを、前記特定された第一の装置における様式のデータに変換し、新たな第一の形態のデータファイルを作成する手段と、前記第二の形態のデータファイルに対しては、変更が必要な場合に変更を施す手段と、前記変更が施された第二の形態のデータファイルを、前記特定された第一の装置における様式のデータに変換し、新たな第二の形態のデータファイルを作成する手段と、前記新たな第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを、前記特定された第一の装置へ送信する手段と、第一の装置からのデータファイル処理完了通知を受信する手段と、該データファイル処理完了通知を受信した後、前記変換された第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを保持する手段とを有し、第一の装置は、第二の装置から第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを受信する手段と、該受信した第一の形態のデータファイルにおける変更されるべきデータを含むレコードを、記憶装置に記憶されたデータファイルに上書きまたは追加する手段と、前記受信した第二の形態のデータファイルに、記憶装置に記憶された第二の形態のデータファイルを置き換える手段と、前記上書き、追加データ及び置き換え後に、第二の装置へデータファイル処理完了通知を送信する手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
このように、本発明によれば、通信処理ノードの負荷を軽減し、データの復旧のために多大な時間を要することのないデータ管理システムを提供することが可能となる。また、本発明によれば、第1の形態のデータファイルには、新規及び変更部分のデータのみが反映されるため、短時間でデータの処理が可能となる。また、本発明によれば、原本ファイルとしてのデータファイルを第二の装置に置くようにしたから、第一の装置に、データファイルを記憶するための、高価かつ高信頼度の記憶装置を備える必要がなく、その破損による損害を防止することが可能となる。また、第二の装置は、複数の第一の装置に関するデータを集約管理することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔構成〕
まず、本発明の実施の形態による運用データ及び加入者データ投入・管理システムの構成について説明する。図1は、運用データ及び加入者データ投入・管理システムの構成を示す図である。この運用データ及び加入者データ投入・管理システムは、EMSサーバ100と、通信処理ノード200と、EMSクライアント300とにより構成される。EMSサーバ100及び通信処理ノード200はIP網400により接続され、EMSサーバ100及びEMSクライアント300は、図示しないネットワークにより接続される。
【0019】
EMSサーバ100は、加入者データ受信部1、加入者データチェック部2、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部3、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル送信部4、保守運用データ管理部5、保守運用データ保存部6、運用データ受信部7、運用データチェック部8、運用データファイル作成部9及び運用データファイル送信部10を備えている。また、通信処理ノード200は、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部11、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイルチェック部12、加入者データファイル更新検索部13、加入者データファイル処理部14、運用データファイル受信部15、運用データファイルチェック部16及び運用データファイル処理部17を備えている。図1では、1台のEMSサーバ100及び1台の通信処理ノード200により構成されているが、実際の運用データ及び加入者データ投入・管理システムにおいては、図4に示したように、EMSサーバ100は、1台以上のEMSクライアント300を収容し、かつ、1台以上の通信処理ノード200との間でデータを送受信する。このようなEMSサーバ100も1台以上存在する。ここでは、EMSクライアント300が、加入者データ及び運用データをEMSサーバ100へ送信するものとする。
【0020】
EMSサーバ100の加入者データ受信部1は、EMSクライアント300から加入者データを受信する。加入者データチェック部2は、加入者データ受信部1から加入者データを入力し、当該加入者データの内容及び数値等について論理チェックする。例えば、数値が予め設定された範囲内であるか否か、コマンドのスペルが正しいか否か、コマンドが正しいか否かをチェックする。加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部3は、加入者データチェック部2によりチェックされた加入者データと、保守運用データ管理部5により原本として保守管理された加入者データファイル(図6)とを照合し、加入者データの新規または変更の有無を確認する。そして、該当する加入者毎に、レコードされた加入者データに新規または変更有を示すマーキングを付し、加入者データファイルを作成する。また、運用データを元に、通信処理ノード200を利用する加入者の加入者収容位置及び加入者番号に対応させて、図5に示したような加入者収容位置情報データファイルを作成する。加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル送信部4は、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部3により作成された加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを、通信処理ノード200へ送信する。
【0021】
保守運用データ管理部5は、運用データファイル、加入者データファイル及び加入者収容位置データファイルから必要な各種データを検索し、必要なデータを取得し、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部3及び運用データファイル作成部9にその必要なデータを出力する。また、運用データファイル、加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを管理する。保守運用データ保存部6は、通信処理ノード200から反映処理完了通知を受けて、運用データファイル、加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを原本ファイルとして保存する。
【0022】
運用データ受信部7は、EMSクライアント300から運用データを受信する。運用データチェック部8は、運用データ受信部7から運用データを入力し、当該運用データの内容や数値等を論理チェックする。例えば、数値が予め設定された範囲内であるか否か、コマンドのスペルが正しいか否か、コマンドが正しいか否かをチェックする。運用データファイル作成部9は、運用データチェック部8によりチェックされた運用データを用いて、運用データファイルを作成する。運用データファイル送信部10は、運用データファイル作成部9により作成された運用データファイルを、通信処理ノード200へ送信する。
【0023】
通信処理ノード200の加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部11は、EMSサーバ100から、加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを受信する。加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイルチェック部12は、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部11から加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを入力し、これらのデータファイルについてデータエラー等の発生有無をチェックする。
【0024】
加入者データファイル更新検索部13は、EMSサーバ100から受信した加入者データファイルにおける加入者毎のレコードから、新規または変更有を示すマーキングが付されているレコードの加入者データのみを検索し、そのレコードの加入者データを抽出する。加入者データファイル処理部14は、加入者データファイル更新検索部13により抽出された加入者データのレコードを、メモリ等の記憶装置に記憶されている加入者データファイルに反映し、反映後の加入者データファイルをメモリ等の記憶装置に書き込む。また、記憶装置への書き込みが正常に行われたことを、反映処理完了通知としてEMSサーバ100へ通知する。
【0025】
運用データファイル受信部15は、EMSサーバ100から運用データファイルを受信する。運用データファイルチェック部16は、運用データファイル受信部15から運用データファイルを入力し、当該運用データファイルについてデータエラー等の発生有無をチェックする。運用データファイル処理部17は、運用データファイルチェック部16によりチェックされた運用データファイルをメモリ等の記憶手段に書き込む。この場合、運用データファイル処理部17は、運用データファイル受信部15が運用データファイルを受信し、運用データファイルチェック部16によるチェックが完了しても、すぐには運用データファイルの書き込み処理は行わない。運用データファイル処理部17は、保守者の操作により、EMSクライアント300からEMSサーバ100を介して送信される起動命令の受信を待つ。そして、当該起動命令を受信すると、運用データファイルを記憶手段に書き込む。
【0026】
〔動作〕
次に、図1に示した運用データ及び加入者データ投入・管理システムの動作について説明する。図2は、運用データの投入・管理処理手順を示すフローチャートであり、図3は、加入者データの投入・管理処理手順を示すフローチャートである。
【0027】
(1)運用データの新規投入
まず、運用データの新規投入の動作について説明する。通信処理ノード200建設時において、EMSクライアント300は、通信処理ノード200の運用データの変更を投入する保守者の操作により、当該通信処理ノード200の運用データファイルに関する情報(運用データ)を保持しているものとする。図2を参照して、EMSクライアント300は、保守者の操作により運用データの投入があると(ステップS201)、当該運用データをEMSサーバ100へ送信する(ステップS202)。
【0028】
EMSサーバ100の運用データ受信部7は、EMSクライアント300から運用データを受信する(ステップS203)。ここで、受信する運用データは、EMSクライアント300において保守者が編集可能な様式で構成した複数のファイルである。運用データチェック部8は、受信した複数の運用データファイルの内容及びデータをチェックする(ステップS204)。運用データファイル作成部9は、運用データファイルのチェックの結果が正常である場合、通信処理ノード200で可読な様式に変換し(通信処理ノード200において読み込み可能となるように、そのファイルの様式を変換し)、複数の新たな運用データファイルを作成する(ステップS205)。ここで、運用データファイル作成部9は、ファイル様式を変換するための変換情報が予め設定されており(通信処理ノード200毎に設定されている)、この変換情報に基づいて、受信した運用データファイルを、通信処理ノード200で可読な様式の運用データファイルに変換する。例えば、テキスト様式の運用データファイルをバイナリ様式の運用データファイルに変換する。運用データファイル送信部10は、作成された複数の運用データファイルを通信処理ノード200へ送信する(ステップS206)。ここで、送信が完了すると、送信終了通知をEMSクライアント300へ送信する。
【0029】
通信処理ノード200の運用データファイル受信部15は、複数の運用データファイルを受信する(ステップS207)。運用データファイルチェック部16は、受信した複数の運用データファイルの内容及びデータをチェックし、ファイルの破損や数値抜けの有無等を確認し、当該チェック結果が正常である場合、EMSサーバ100を介してEMSクライアント300へ、運用データファイルを受信したことを通知する(ステップS208)。
【0030】
EMSクライアント300は、前記運用データファイル受信完了通知を受信すると、保守者の操作により、当該受信完了通知に基づいて、起動命令をEMSサーバ100を介して通信処理ノード200へ送信する(ステップS209)。通信処理ノード200の運用データファイル処理部17は、起動命令を受信すると、運用データファイルを主メモリ等の1次記憶装置に展開すると共に、加入者の収容位置を管理するための加入者収容位置情報ファイルを作成し、主メモリ等の1次記憶装置へ展開する(ステップS210)。運用データファイル処理部17は、起動命令対応の処理終了後、EMSサーバ100へ処理完了通知を送信する。
【0031】
EMSサーバ100の保守運用データ管理部5は、通信処理ノード200から処理完了通知を受けると、ステップ205において通信処理ノード200で可読な様式に変換された(通信処理ノード200において読み込み可能となるように、そのファイルの様式が変換された)複数の運用データファイルを原本ファイルとして記憶すると共に、当該通信処理ノード200の加入者収容位置情報ファイルを作成し、通信処理ノード200で可読な様式に変換した上で運用データファイルと同様に原本ファイルとして記憶する(ステップS211,212)。保守運用データ管理部5は、運用データファイル及び加入者収容位置情報ファイルを原本ファイルとして記憶した後、処理完了通知をEMSクライアント300へ送信する。
【0032】
(2)運用データの変更
次に、運用データの変更の動作について説明する。EMSクライアント300は、保守者の操作により、現行の運用データファイルの変更の投入があると(ステップS201)、その変更を反映した複数の運用データファイルをEMSサーバ100へ送信する(ステップS202)。
【0033】
EMSサーバ100の運用データ受信部7は、EMSクライアント300から複数の運用データファイルを受信する(ステップS203)。ここで、受信する運用データファイルは、EMSクライアント300において保守者が編集可能な様式で構成したファイルである。運用データチェック部8は、受信した複数の運用データファイルの内容及びデータをチェックする(ステップS204)。運用データファイル作成部9は、運用データファイルのチェックの結果が正常である場合、通信処理ノード200において読み込み可能となるように、そのファイルの様式を変換し、複数の新たな運用データファイルを作成する(ステップS205)。運用データファイル送信部10は、作成された複数の運用データファイルを通信処理ノード200へ送信する(ステップS206)。ここで、送信が完了すると、送信終了通知をEMSクライアント300へ送信する。
【0034】
通信処理ノード200の運用データファイル受信部15は、複数の運用データファイルを受信する(ステップS207)。運用データファイルチェック部16は、受信した複数の運用データファイルの内容及びデータをチェックし、ファイルの破損や数値抜けの有無等を確認し、当該チェック結果が正常である場合、EMSサーバ100を介してEMSクライアント300へ、運用データファイルを受信したことを通知する(ステップS208)。
【0035】
EMSクライアント300は、前記運用データファイル受信完了通知を受信すると、保守者の操作により、当該受信完了通知に基づいて、起動命令をEMSサーバ100を介して通信処理ノード200へ送信する(ステップS209)。通信処理ノード200の運用データファイル処理部17は、起動命令を受信すると、変更のある運用データファイルのみ(受信した複数の運用データファイル)を主メモリ等の1次記憶装置に展開すると共に、当該運用データファイルが加入者収容位置情報データファイルに影響を及ぼす場合には加入者収容位置情報データファイルを更新し、主メモリ等の1次記憶装置へ展開する(ステップS210)。運用データファイル処理部17は、起動命令対応の処理終了後、EMSサーバ100へ処理完了通知を送信する。
【0036】
EMSサーバ100の保守運用データ管理部5は、通信処理ノード200から処理完了通知を受けると、通信処理ノード200において読み込み可能となるようにそのファイルの様式が変換された複数の運用データファイルを原本ファイルとして記憶すると共に、当該運用データファイルが加入者収容位置情報データファイルに影響を及ぼす場合には加入者収容位置情報データファイルを更新し、通信処理ノード200において読み込み可能となるようにそのファイルの様式を変換した上で、運用データファイルと同様に原本ファイルとして記憶する(ステップS211,212)。保守運用データ管理部5は、運用データファイル及び加入者収容位置情報ファイルを原本ファイルとして記憶した後、処理完了通知をEMSクライアント300へ送信する。
【0037】
(3)加入者データの新規投入
次に、加入者データの新規投入の動作について説明する。尚、通信処理ノード200には、複数の加入者が収容されているものとする。また、加入者番号をインデックスとし、回線種別や加入サービス種別等を加入者データとして、これらのデータを含む加入者レコードからなる加入者データファイルが、通信処理ノード200において可読な様式で、通信処理ノード200の1次記憶装置及びEMSサーバ100の記憶装置に保管されているものとする。
【0038】
図3を参照して、EMSクライアント300は、保守者の操作により、新規加入者の加入者番号、回線種別や加入サービス種別等の加入者データの投入があると(ステップS301)、新規加入を示すSOコマンドと共に、前記加入者データをEMSサーバ100へ送信する(ステップS302)。
【0039】
EMSサーバ100の加入者データ受信部1は、EMSクライアント300から、前記SOコマンド及び加入者データを受信する(ステップS303)。加入者データチェック部2は、加入者データ受信部1からSOコマンド及び加入者データを入力し、加入者データの内容及び数値等をチェックする(ステップS304)。また、加入者データに含まれる加入者番号を用いて、運用データファイルから振り分け先の通信処理ノード200を選択する(ステップS305)。ここで、運用データファイルには、図5に示したデータに加えて、加入者番号に基づいて通信処理ノード200を特定するために必要な関係データも含んでいる。
【0040】
加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部3は、前記選択した振り分け先の通信処理ノード200に相当する加入者収容位置情報データファイル及び加入者データファイルを記憶装置から取得し、加入者収容位置情報データファイルにおいて、加入者番号の枠の中で加入者番号が登録されていない枠を検出し、当該枠に加入者番号を設定し、通信処理ノード200において可読な様式に変換し、新たな加入者収容位置情報データファイルを作成する(ステップS306)。また、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部3は、加入者データファイルにおいて、当該加入者番号をインデックスとする加入者レコードの有無を確認し、加入者レコードがない場合に、前記SOコマンドに付随した(と共に受信した)加入者データによって加入者レコードを生成し、当該加入者レコードを追加した新たな加入者データファイルを作成し、当該加入者レコードに対してのみ新規加入者であることを示すマークを付ける(ステップS307)。このマークを付けた状態の加入者データファイルを、通信処理ノード200において可読な様式に変換し、新たな加入者データファイルを作成する(ステップS308)。尚、前記マークは、新規加入者または変更のある加入者に対してのみ、前記加入者レコードに新たなフィールドを含ませ、例えば、1=新規加入者、2=既存加入者のデータ変更有りのようにして示すことにより実現される。
【0041】
加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル送信部4は、通信処理ノード200において可読な様式に変換された加入者データファイル及び加入者収容位置情報ファイルを、通信処理ノード200に送信する(ステップS309)。
【0042】
通信処理ノード200の加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部11は、EMSサーバ100から加入者データファイル及び加入者収容位置情報データファイルを受信する(ステップS310)。加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイルチェック部12は、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部11からこれらのファイルを入力し、内容及びデータをチェックし、ファイルの破損や数値抜け等がないかを確認する(ステップS311)。そして、加入者データファイル更新検索部13は、前記チェックが正常である場合に、受信した加入者データファイルを展開し、新規加入者のマークが付与された加入者レコードの加入者データを抽出し、加入者データファイル処理部14は、その抽出された加入者レコードにおける新規加入者のマークを外した後、1次記憶装置に記憶された加入者データファイルに、当該加入者レコードを追加する(ステップS312)。また、加入者データファイル処理部14は、1次記憶装置に記憶された加入者収容位置情報ファイルを、受信した加入者収容位置情報ファイルで置き換える。そして、前記処理終了後、反映処理完了通知をEMSサーバ100へ送信する。
【0043】
EMSサーバ100の保守運用データ管理部5は、通信処理ノード200から反映処理完了通知を受信すると、ステップ309において通信処理ノード200へ送信した、通信処理ノード200において可読な様式に変換された加入者データファイルを展開し、新規加入者のマークが付与された加入者レコードの加入者データを抽出し、新規加入者のマークを外した後、加入者データファイルに付与し、改めて通信処理ノード200において可読な様式に変換し、新たな加入者データファイルを作成する。また、ステップ309において通信処理ノード200へ送信した、通信処理ノード200において可読な様式に変換された加入者収容位置情報データファイルと共に、前記加入者データファイルを原本として記憶する(ステップS313,314)。保守運用データ管理部5は、加入者データファイル及び加入者収容位置情報ファイルを原本ファイルとして記憶した後、処理完了通知をEMSクライアント300へ送信する。
【0044】
(4)加入者データの変更
次に、加入者データの変更の動作について説明する。尚、通信処理ノード200には、複数の加入者が収容されているものとする。また、加入者番号をインデックスとし、回線種別や加入サービス種別等を加入者データとして、これらのデータを含む加入者レコードからなる加入者データファイルが、通信処理ノード200において可読な様式で、通信処理ノード200の1次記憶装置及びEMSサーバ100の記憶装置に保管されているものとする。
【0045】
EMSクライアント300は、保守者の操作により、変更対象者の加入者番号、回線種別や加入サービス種別等の加入者データの投入があると(ステップS301)、加入者データの変更を示すSOコマンドと共に、前記加入者データをEMSサーバ100へ送信する(ステップS302)。
【0046】
EMSサーバ100の加入者データ受信部1は、EMSクライアント300から、前記SOコマンド及び加入者データを受信する(ステップS303)。加入者データチェック部2は、加入者データ受信部1からSOコマンド及び加入者データを入力し、加入者データの内容及び数値等をチェックする(ステップS304)。また、加入者データに含まれる加入者番号を用いて、振り分け先の通信処理ノード200を選択する(ステップS305)。
【0047】
加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部3は、前記選択した振り分け先の通信処理ノード200に相当する加入者データファイルを記憶装置から取得し、加入者番号をインデックスとした加入者レコードの有無を確認し、当該加入者レコードがある場合に、当該加入者レコードの加入者データを抽出し、前記SOコマンドに付随した(と共に受信した)加入者データによって加入者レコードを書き換え、当該加入者レコードを書き換えた新たな加入者データファイルを作成し、当該加入者レコードに対してのみ既存加入者のデータ変更であることを示すマークを付ける(ステップS307)。このマークを付けた状態の加入者データファイルを、通信処理ノード200において可読な様式に変換し、新たな加入者データファイルを作成する(ステップS308)。尚、前記マークは、新規加入者及び変更のある加入者に対してのみ、前記加入者レコードに新たなフィールドを含ませ、例えば、1=新規加入者、2=既存加入者のデータ変更有りのようにして示すことにより実現される。
【0048】
加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル送信部4は、通信処理ノード200において可読な様式に変換された加入者データファイルを通信処理ノード200に送信する(ステップS309)。
【0049】
通信処理ノード200の加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部11は、EMSサーバ100から加入者データファイルを受信する(ステップS310)。加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイルチェック部12は、加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部11から加入者データファイルを入力し、内容及びデータをチェックし、ファイルの破損や数値抜け等がないかを確認する(ステップS311)。そして、加入者データファイル更新検索部13は、前記チェックが正常である場合に、受信した加入者データファイルを展開し、既存加入者のデータ変更を示すマークが付与された加入者レコードの加入者データを抽出し、加入者データファイル処理部14は、その抽出された加入者レコードにおけるそのマークを外した後、1次記憶装置に記憶された加入者データファイルの当該加入者レコードを書き換える(ステップS312)。そして、前記処理終了後、反映処理完了通知をEMSサーバ100に送信する。
【0050】
EMSサーバ100の保守運用データ管理部5は、通信処理ノード200から反映処理完了通知を受信すると、ステップ309において通信処理ノード200へ送信した、通信処理ノード200において可読な様式に変換された加入者データファイルを展開し、マークが付与された加入者レコードの加入者データを抽出し、そのマークを外した後、改めて通信処理ノード200において可読な様式に変換し、新たな加入者データファイルを作成する。そして、加入者データファイルを原本として記憶する(ステップS313,314)。保守運用データ管理部5は、加入者データファイルを原本ファイルとして記憶した後、処理完了通知をEMSクライアント300へ送信する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態による運用データ及び加入者データ投入・管理システムの構成を示す図である。
【図2】運用データの投入・管理処理手順を示すフローチャートである。
【図3】加入者データの投入・管理処理手順を示すフローチャートである。
【図4】従来の運用データ及び加入者データ投入・管理システムの構成を示す図である。
【図5】加入者データファイルの構成例を示す図である。
【図6】加入者収容位置情報データファイルの構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1 加入者データ受信部
2 加入者データチェック部
3 加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル作成部
4 加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル送信部
5 保守運用データ管理部
6 保守運用データ保存部
7 運用データ受信部
8 運用データチェック部
9 運用データファイル作成部
10 運用データファイル送信部
11 加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイル受信部
12 加入者データファイル/加入者収容位置情報データファイルチェック部
13 加入者データファイル更新検索部
14 加入者データファイル処理部
15 運用データファイル受信部
16 運用データファイルチェック部
17 運用データファイル処理部
100 EMSサーバ
200 通信処理ノード
300 EMSクライアント
400 IP網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータファイルを記憶装置に記憶し、該データファイルを用いて所定の処理を行う1以上の第一の装置と、該第一の装置に対して前記データファイルの変更を促す第二の装置とを備えたデータ管理システムにおいて、
第二の装置は、
第一の装置の記憶装置に記憶される複数のデータファイルを第一の装置毎に保持する手段と、
変更されるべきデータを外部から受信する手段と、
該受信したデータに基づいて、データファイルの変更を必要とする第一の装置を特定する手段と、
前記受信したデータを、前記特定された第一の装置における様式のデータに変換し、新たなデータファイルを作成する手段と、
該作成された新たなデータファイルを、前記指定された第一の装置へ送信する手段と、
第一の装置からデータファイル処理完了通知を受信し、前記変換後のデータファイルを保持する手段とを有し、
第一の装置は、
第二の装置からデータファイルを受信する手段と、
該受信したデータファイルにおける変更されるべきデータを、記憶装置に記憶されたデータファイルに上書きする手段と、
前記上書き後に、第二の装置へデータファイル処理完了通知を送信する手段とを有することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ管理システムにおいて、
第一の装置に有する上書き手段は、第二の装置から起動命令を受信したときに、前記受信したデータファイルにおける変更されるべきデータを、記憶装置に記憶されたデータファイルに上書きすることを特徴とするデータ管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のデータ管理システムにおいて、
第二の装置は、さらに、前記外部から受信したデータがデータとして適切か否かをチェックする手段を有し、
第一の装置は、さらに、第二の装置から受信したデータファイルについて、データファイルとして適切か否かをチェックする手段を有することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項4】
複数のレコードからなるデータを有する第一の形態のデータファイル、及びテーブル形式のデータを有する第二の形態のデータファイルを記憶装置に記憶し、該データファイルを用いて所定の処理を行う1以上の第一の装置と、該第一の装置に対して前記データファイルの変更を促す第二の装置とを備えたデータ管理システムにおいて、
第二の装置は、
第一の装置の記憶装置に記憶される第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを第一の装置毎に保持する手段と、
変更されるべきデータを外部から受信する手段と、
該受信したデータに基づいて、データファイルの変更を必要とする第一の装置を特定する手段と、
該特定された第一の装置における第一の形態のデータファイル、及び第二の形態のデータファイルを、前記保持する手段から読み込む手段と、
前記第一の形態のデータファイルに対しては、当該ファイルを形成する複数のレコードのうち変更すべきレコードがあるか否かを照合し、変更すべきレコードがある場合に当該データに変更し、変更すべきレコードがない場合に新たなレコードを作成して当該データを設定する手段と、
前記変更または設定されたデータを有する第一の形態のデータファイルを、前記特定された第一の装置における様式のデータに変換し、新たな第一の形態のデータファイルを作成する手段と、
前記第二の形態のデータファイルに対しては、変更が必要な場合に変更を施す手段と、
前記変更が施された第二の形態のデータファイルを、前記特定された第一の装置における様式のデータに変換し、新たな第二の形態のデータファイルを作成する手段と、
前記新たな第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを、前記特定された第一の装置へ送信する手段と、
第一の装置からのデータファイル処理完了通知を受信する手段と、
該データファイル処理完了通知を受信した後、前記変換された第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを保持する手段とを有し、
第一の装置は、
第二の装置から第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルを受信する手段と、
該受信した第一の形態のデータファイルにおける変更されるべきデータを含むレコードを、記憶装置に記憶されたデータファイルに上書きまたは追加する手段と、
前記受信した第二の形態のデータファイルに、記憶装置に記憶された第二の形態のデータファイルを置き換える手段と、
前記上書き、追加データ及び置き換え後に、第二の装置へデータファイル処理完了通知を送信する手段とを有することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ管理システムにおいて、
第二の装置は、
前記第一の形態のデータファイルに対しては、当該ファイルを形成する複数のレコードのうち変更すべきレコードがあるか否かを照合し、変更すべきレコードがある場合に、当該データに変更し、当該レコードに変更を示すマーキングを施し、変更すべきレコードがない場合に、新たにレコードを作成して当該データを設定し、当該レコードに新規を示すマーキングを施す手段と、
前記データファイル処理完了通知を受信した後、前記マーキングを外した第一の形態のデータファイルを、前記特定された第一の装置における様式のデータに変換し、新たな第一の形態のデータファイルを作成し、該新たな第一の形態のデータファイル、及び前記変換された第二の形態のデータファイルを保持する手段とを有し、
第一の装置は、
前記受信した第一の形態のデータファイルのうち、マーキングが施されたレコードを抽出し、該マーキングを外した前記レコードを、記憶装置に記憶されたデータファイルに上書きまたは追加する手段を有することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項6】
請求項4または5に記載のデータ管理システムにおいて、
第一の装置に有する上書き、追加または置き換える手段は、第二の装置から起動命令を受信したときに、前記上書き、追加または書き換えを行うを特徴とするデータ管理システム。
【請求項7】
請求項4から6までのいずれか一項に記載のデータ管理システムにおいて、
第二の装置は、さらに、前記外部から受信したデータがデータとして適切か否かをチェックする手段を有し、
第一の装置は、さらに、第二の装置から受信した第一の形態のデータファイル及び第二の形態のデータファイルについて、データファイルとして適切か否かをチェックする手段を有することを特徴とするデータ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−174512(P2007−174512A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−372278(P2005−372278)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(000153465)株式会社日立コミュニケーションテクノロジー (770)
【Fターム(参考)】